JP2011183892A - 車両の車体側部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サイドシル9の後部に、前壁部28とリヤホイールハウスエクステンション40とで閉塞された袋状部41を形成し、車体後部に車体前後方向に沿って配置されると共に、フロアパネル45〜47の側部に車体幅方向に沿って設けられたミドルクロスメンバ48に接続される閉断面構造のリヤフレーム55を設け、このリヤフレーム55をサイドシル9後部の袋状部41の車室内側に接続したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
請求項8に記載した発明は、前記袋状部は、内部に前記サイドシルアウタが前記サイドシルインナ側に潰れるのを阻止する補強部材(例えば、実施形態における補強部材63)を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、車両の側面に車体幅方向外側から荷重が作用した場合に、リヤサイドドアが車室内側に移動しようとしても、リヤサイドドアの内部に設けたドアビームがサイドシルの袋状部の後部の***部を押圧して、該***部の上壁傾斜面、後壁部で強化された水平部からリヤフレーム水平部への荷重伝達を容易に行い、その結果としてクロスメンバに荷重を伝達することができるので、車体全体で荷重を受けて車体の変形を抑えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、車両の側面に車体幅方向外側から荷重が作用した場合に、リヤサイドドアが車室内側に移動してドアビームから作用する入力荷重をサイドシルの後部の上壁部で強度的に有利な上壁部に沿う方向で受けることができる。
請求項4に記載した発明によれば、車両の側面に車体幅方向外側から荷重が作用した場合に、リヤサイドドアが車体幅方向内側に移動しようとしても、サイドシル後部の袋状部が前壁部と後壁部とでバルクヘッドとして機能してサイドシルが変形しないでこれを受け止めてリヤサイドドアのそれ以上の侵入を防止し、サイドシルから入力された荷重を閉断面構造が連続するリヤフレームにスムーズに連続的に伝達しクロスメンバを介して十分に受け止めて車体全体で支持することができる。
請求項5に記載した発明によれば、車両の側面に車体幅方向外側から荷重が作用した場合に、リヤサイドドアが車室内側に移動してドアビームから作用する入力荷重をサイドシル後部の上壁部と、この上壁部と同じ高さに設けたリヤフレームのリヤフレーム上壁部とで強度的に有利な上壁部に沿う方向で受けることができる。
請求項6に記載した発明によれば、サイドシル後部の袋状部を形成する後壁部として、既存の部材であるホイールアーチ部の前部を利用しているため、別部材が必要なく、部品点数を増やすことなく対策できる。
請求項7に記載した発明によれば、サイドシル後部の袋状部を形成する前壁部も後壁部もサイドシルアウタ自体で形成するため、成形が容易となる。
請求項8に記載した発明によれば、サイドシルの袋状部の断面崩壊を阻止することができる。
リヤサイドドア3が取り付けられるドア取付開口部4は、センターピラー5、ルーフサイドレール6、リヤピラー7、リヤホイールアーチ部8及びサイドシル9によって形成されている。リヤサイドドア3の内部には下部に車体前後方向に沿ってパイプ状のドアビーム10が内装されている。尚、この実施形態ではドアビーム10はパイプ状であるが、断面波板状に折り曲げたプレス品でもよい。
サイドシルアウタ21はサイドシルアウタ前部25とサイドシルアウタ後部26とで分割構成されている。サイドシルインナ20もサイドシルアウタ21に対応してサイドシルインナ前部20Fとサイドシルインナ後部20Rとで分割構成されているが、説明の上で必要である場合(図5、図6)以外はサイドシルインナ20として説明する。
サイドシルアウタ後部26の後部は上壁部30の後部が上壁傾斜面35を経て前部に対して立ち上がるように***する***部34を備え、***部34の上部に車体上下方向に指向する水平部31が形成されている。
これら前壁部28、上壁部30、下壁部29、後端開口部32の周縁には周縁フランジ33が形成されている。ここで、サイドシルアウタ前部25についても上壁部30、外壁部27、下壁部29がサイドシルアウタ後部26と共通するので同一部分に同一符号を付す。
図8に示すように、フロントフロアパネル45の後縁には階段状のフロアパネル段部46の前縁が接続され、フロアパネル段部46の後縁にはリヤフロアパネル47が接続されている。フロアパネル段部46には裏側からミドルクロスメンバ48が接合され、フロアパネル段部46の裏側に車体幅方向に沿って閉断面構造部H1が形成されている。
また、リヤフレーム水平部61の高さ寸法は、厳密にはサイドシルアウタ後部26の上部に位置する周縁フランジ33の上下方向中央部付近の高さ寸法に設定され、サイドシル9の上部接合フランジ部22の周縁フランジ33からの車体幅方向内側向きの荷重を確実にリヤフレーム水平部61の面に沿う方向で受けることができる。
そして、補強部材63が袋状部41内に設けられ、受け面64が車体幅方向外側に指向しているため、サイドシルアウタ後部26が潰れようとしても、補強部材63が受け面64でサイドシルアウタ後部26の外壁部27の侵入を抑えるため、袋状部41の潰れを確実に抑え、袋状部41の断面崩壊を防止することができる。
また、補強部材63は袋状部41の内部に収容されるものであれば、サイドシルアウタ後部26の外壁部27の内面にフランジ部66を接合する構成であってもよい。
4 ドア取付開口部
8 リヤホイールアーチ部(ホイールアーチ部)
9 サイドシル
10 ドアビーム
20 サイドシルインナ
21 サイドシルアウタ
25 サイドシルアウタ前部
26 サイドシルアウタ後部
28 前壁部
31 水平部(上壁部)
32 後端開口部
34 ***部
40 リヤホイールハウスエクステンション(後壁部)
41 袋状部
45 フロントフロアパネル(フロアパネル)
46 フロアパネル段部(フロアパネル)
47 リヤフロアパネル(フロアパネル)
48 ミドルクロスメンバ(クロスメンバ)
49 側壁
55 リヤフレーム
61 リヤフレーム水平部(リヤフレーム上壁部)
63 補強部材
Claims (8)
- 車室の側部に車体前後方向に沿って設けられサイドシルインナとサイドシルアウタとで閉断面構造に形成されたサイドシルの後部に、前壁部と後壁部とで閉塞された袋状部を形成し、車体後部に車体前後方向に沿って配置されると共に、車体幅方向に沿ってフロアパネルに設けられたクロスメンバに接続される閉断面構造のリヤフレームを設け、このリヤフレームを前記サイドシル後部の袋状部の車室内側に接続したことを特徴とする車両の車体側部構造。
- 前記サイドシル後部の袋状部の後部側に、リヤサイドドアのドア取付開口部の下部後端に沿うように後方に向かって立ち上がる***部を設け、前記***部を前記リヤサイドドア内に車体前後方向に沿って配置されたドアビームの後端に対峙させたことを特徴とする請求項1記載の車両の車体側部構造。
- 前記***部の上部に上下方向に指向する水平な上壁部を設け、この上壁部の高さ位置をドアビームの後端部の高さ位置に車体幅方向で対峙させたことを特徴とする請求項2記載の車両の車体側部構造。
- 前記リヤフレームの前端部を前記クロスメンバとの結合部から前方へ向けて車体幅方向外側へ傾斜させ、前記袋状部の前端の前記サイドシルインナに接合することを特徴とする請求項1記載の車両の車体側部構造。
- 前記リヤフレームを、前記サイドシルの袋状部の前記***部の上壁部の配置位置で前記上壁部と同じ高さまで***させ、ここに水平なリヤフレーム上壁部を設けたことを特徴とする請求項2記載の車両の車体側部構造。
- 前記サイドシルのサイドシルアウタをサイドシルアウタ前部とサイドシルアウタ後部とでと分割構成し、前記袋状部は、前記サイドシルアウタ後部の前端を車室内側に折り曲げた前記前壁部と、前記サイドシルの後端開口部を閉塞するホイールアーチ部の前部を後壁部として構成し、前記サイドシルインナとの間に前記袋状部が形成されることを特徴とする請求項1記載の車両の車体側部構造。
- 前記サイドシルのサイドシルアウタをサイドシルアウタ前部とサイドシルアウタ後部とで分割構成し、前記袋状部は、前記サイドシルアウタ後部の前端を車室内側に折り曲げた前壁部と、前記サイドシルアウタ後部の後端を車室内側に折り曲げた後壁部として構成し、前記サイドシルインナとの間に袋状部が形成されることを特徴とする請求項1記載の車両の車体側部構造。
- 前記袋状部は、内部に前記サイドシルアウタが前記サイドシルインナ側に潰れるのを阻止する補強部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両の車体側部構造。
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