JP2010018087A - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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登 好井
Hiroshi Nishioka
浩 西岡
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Abstract

【課題】車室内のスペースに影響を及ぼすことなく、サスペンション支持部への荷重入力時に、伝達部材接続部の支持強度を向上させて、リヤホイールハウスの内倒れを抑制し、操安性を向上する車両の後部車体構造を提供する。
【解決手段】車体後部の車体側壁2から車幅方向内方に膨出して設けられたホイールハウス6と、ホイールハウス6の上部に設けられサスペンション支持部への荷重を車体側壁2に伝達する伝達部材16と、
伝達部材16が接続される部位の車体側壁2を構成するインナパネル4とアウタパネル5との間に上下方向に延びるように設けられたレインフォースメント19とを備え、レインフォースメント19とインナパネル4との間に伝達部材16の支持部16bを補強する補強部材21を設けたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、車体後部の車体側壁から車幅方向内方に膨出して設けられたリヤホイールハウスと、このリヤホイールハウスの上部に設けられサスペンション支持部への荷重を車体側壁に伝達する伝達部材とを備えたような車両の後部車体構造に関する。
従来、上述例の車両の後部車体構造としては図10に示す構造がある。
すなわち、車体後部において車体側壁を構成するサイドパネルインナ81と、サイドパネルアウタ82とを設け、これらサイドパネルインナ81とサイドパネルアウタ82との間に上下方向に延びるようにレインフォースメント83を設ける一方、上述の車体側壁(サイドパネルインナ81、サイドパネルアウタ82参照)から車幅方向内方に膨出してリヤホイールハウス84を設け、このリヤホイールハウス84の車外側面とサイドパネルインナ81の車内側面との間には、サスダンパ支持メンバ85を取付け、さらに、上述のリヤホイールハウス84の上部に設けられサスペンション支持部への荷重を車体側壁に伝達する伝達部材としてのサスペンションハウジングガセット86を備えた車両の後部車体構造である。
また、リヤサスペンションのストラットダンパ87の上部には、取付けフランジ87aが一体形成されており、この取付けフランジ87aを、サスダンパ支持メンバ85およびサスペンションハウジングガセット86に上下方向に一体的に形成した開口部88の口縁部にボルト、ナット(図示せず)を用いて取付け、この開口部88の口縁部を上述のサスペンション支持部に設定している。
この従来構造において上記サスペンション支持部への荷重入力時に、サイドパネルインナ81とレインフォースメント83との間の閉断面89に断面崩れが発生し、この断面崩れに起因してリヤホイールハウス84が図10に矢印で示す方向へ内倒れし、操縦安定性が劣化する問題点があった。
このような問題点を解決するためには、サストップ取付部(取付けフランジ87aの周辺参照)の近傍を補強するとよいが、室内スペースを確保しておく必要があるので、上記サストップ取付部の近傍には補強構造を追加するスペースがなく、このため充分な補強構造が得られない問題点があった。
特許文献1には図10で示した構造とほぼ同等の車両の後部車体構造が開示されており、上述同様の問題点を有するものである。
特開2005−199855号公報
そこで、この発明は、車体側壁を構成するインナパネルと、レインフォースメントとの間に伝達部材の支持部を補強する補強部材を設けることで、車室内のスペースに影響を及ぼすことなく、サスペンション支持部への荷重入力時に、伝達部材接続部の支持強度を向上させて、リヤホイールハウスの内倒れを抑制し、操縦安定性を向上することができる車両の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による車両の後部車体構造は、車体後部の車体側壁から車幅方向内方に膨出して設けられたリヤホイールハウスと、該リヤホイールハウスの上部に設けられサスペンション支持部への荷重を車体側壁に伝達する伝達部材と、該伝達部材が接続される部位の車体側壁を構成するインナパネルとアウタパネルとの間に上下方向に延びるように設けられたレインフォースメントとを備え、上記レインフォースメントと上記インナパネルとの間に上記伝達部材の支持部を補強する補強部材を設けたものである。
上記構成によれば、上述のレインフォースメントとインナパネルとの間に、伝達部材の支持部を補強する補強部材設けたので、この補強部材により、サスペンション支持部への荷重入力時に伝達部材接続部の支持強度を向上させ、リヤホイールハウスの内倒れを抑制することができ、この結果、操縦安定性の向上を図ることができる。
しかも、上記補強部材は車体側壁内に設けられているので、車室内のスペースに影響を及ぼすことなく、上記補強構造を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記レインフォースメントが上記インナパネルとの間で閉断面を構成するように設けられ、上記補強部材が該閉断面を横断するように設けられたものである。
上記構成によれば、伝達部材接続部を閉断面と成して、支持強度を確保することができると共に、上記レインフォースメントの断面崩れを抑制して、リヤホイールハウスの内倒れをより一層良好に抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記レインフォースメントが平面視で断面ハット状に形成されると共に、該レインフォースメントの開放側フランジが上記インナパネルに接続されるように構成され、上記補強部材が上記レインフォースメントの底面および両側面に結合されたものである。
上記構成によれば、補強部材をレインフォースメントの底面、両側面に結合したので、伝達部材接続部のさらなる支持強度の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記補強部材が断面ハット状の上下2面を含む部材で構成されたものである。
上記構成によれば、補強部材を断面ハット状の上下2面構造と成したので、伝達部材接続部のさらなる支持強度の向上が図れ、リヤホイールハウスの内倒れをさらに抑制することができる。
この発明の一実施態様においては、上記断面ハット状の補強部材の頂部が上記伝達部材の支持部に結合されたものである。
上記構成によれば、補強部材の頂部を伝達部材の支持部に結合したので、該伝達部材接続部のさらなる支持強度の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記伝達部材と車体後壁とを連結して車両の前後方向に延びる連結ガセットが設けられたものである。
上記構成によれば、上述の連結ガセットで伝達部材を補強するので、該伝達部材の剛性が向上し、より一層リヤホイールハウスの内倒れを抑制することができると共に、該連結ガセットにて車体の捩れ剛性低下を防止することができる。
この発明によれば、車体側壁を構成するインナパネルと、レインフォースメントとの間に伝達部材の支持部を補強する補強部材を設けたので、車室内のスペースに影響を及ぼすことなく、サスペンション支持部への荷重入力時に、伝達部材接続部の支持強度を向上させて、リヤホイールハウスの内倒れを抑制し、操縦安定性を向上することができる効果がある。
サスペンション支持部への荷重入力時に、伝達部材接続部の支持強度を向上させて、リヤホイールハウスの内倒れを抑制し、操縦安定性を向上するという目的を、車体後部の車体側壁から車幅方向内方に膨出して設けられたリヤホイールハウスと、該リヤホイールハウスの上部に設けられサスペンション支持部への荷重を車体側壁に伝達する伝達部材と、該伝達部材が接続される部位の車体側壁を構成するインナパネルとアウタパネルとの間に上下方向に延びるように設けられたレインフォースメントとを備え、上記レインフォースメントと上記インナパネルとの間に上記伝達部材の支持部を補強する補強部材を設けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の後部車体構造を示し、図1は後部車体構造を車室内側から見た状態で示す斜視図、図2は図1のA−A線矢視断面図、図3は図2の要部拡大断面図である。
図1に示すように、車体の後部には、荷室フロアとなるフロアパネル1(いわゆるリヤフロア)を車両前後方向で、かつ、車幅方向に延びるように張設し、このフロアパネル1の車幅方向側端部に上下方向に延びるサイドパネル2を接合固定し、また、フロアパネル1の後端には車体後壁としてのリヤエンドパネル3を接合固定している。
上述のサイドパネル2は、車体後部の車体側壁を構成するものであって、このサイドパネル2は図2、図3に示すように車室内壁面を形成するサイドパネルインナ4と、車体外壁面を形成するサイドパネルアウタ5とで構成され、このうちサイドパネルインナ4には、図1に示すように車輪としての後輪を収納する略半円状のリヤホイールハウス6を上方側かつ車幅方向内方側に膨出するように設けている。この実施例ではサイドパネルインナ4とリヤホイールハウス6とは別部材にて構成している。
上述のサイドパネル2の上部には、クオータウインドのためのウインド開口部7が形成されており、このウインド開口部7は、クオータピラー8、リヤピラー9、ルーフサイドパネル10およびサイドパネル2で囲繞されている。ここで、上述のクオータピラー8、リヤピラー9、ルーフサイドパネル10はそれぞれ閉断面構造に形成されている。
また、クオータピラー8の前部には、リヤドアのためのリヤドア開口部11(後席乗員用の乗降口)が形成されており、このリヤドア開口部11は、クオータピラー8、ルーフサイドパネル10、図示しないセンタピラー、およびサイドシル30(図4参照)で囲繞されている。ここで、上述のセンタピラー、サイドシル30はそれぞれ閉断面構造に形成された車体剛性部材である。
図4はサイドパネルアウタ5を取外した状態で車両の後部車体構造を車外側から見て示す側面図であって、図2、図3、図4に示すように、上述のサイドパネルインナ4にはサイドパネルアウタ5側に向けて車幅方向外方に延びるホイールアーチ部4aがいったい形成されており、このホイールアーチ部4aには給油孔4bが開口形成されている。
一方、図2、図4に示すように、フロアパネル1の側端部下面には、車両の前後方向に延びる車体剛性部材としての断面逆ハット形状のリヤサイドフレーム12が接合固定されていて、フロアパネル1とリヤサイドフレーム12との間には車両の前後方向に延びる閉断面13が形成されている。このリヤサイドフレーム12の前部は、図4に示すサイドシル30の後部と車両の前後方向にオーバラップする位置まで前方に延設されている。
図2、図3に示すように、リヤサスペンションのストラットダンパ14が配設される部位と対応して、リヤホイールハウス6の車外側面とサイドパネルインナ4の車内側面との間には、背面視で逆L字状のサスダンパ支持メンバ15を取付けている。
このサスダンパ支持メンバ15の上部は、図5に示すリヤホイールハウス6のトップデッキ部6aに形成された切欠き部6bから上方へ突出しており、該サスダンパ支持メンバ15の上端フランジ部15aは、図2、図3に示すように上述のサイドパネルインナ4に接合固定されている。なお、サスダンパ支持メンバ15の他のフランジ部15b,15cはリヤホイールハウス6に接合固定されるものである。
また、図2、図3に示すように、上述のリヤホイールハウス6およびサスダンパ支持メンバ15の上部に設けられサスペンション支持部α(図1、図6参照)への荷重を車体側壁としてのサイドパネル2に伝達する伝達部材すなわちサスペンションハウジングガセット16を設けている。
このサスペンションハウジングガセット16(伝達部材)は、図5に斜視図で示すように、ガセット本体16aの周囲に上下方向に延びる接合フランジ部16bと、車幅方向に延びる前後の接合フランジ部16c,16cと、該接合フランジ部16c,16cの車幅方向内端部から下方に延びる接合フランジ部16dとを一体形成した車体強度部材である。
そして、図3に示すように、上述のサスペンションハウジングガセット16(伝達部材)の接合フランジ部16bをサイドパネルインナ4に接合固定すると共に、他の接合フランジ部16c,16c,16dをリヤホイールハウス6のトップデッキ部6aにおける切欠き部6b(図5参照)周縁上面に接合固定している。
上述のリヤサスペンションのストラットタンパ14の上部には、図3に示すように、取付けフランジ14aが一体形成されており、この取付けフランジ14aを、サスダンパ支持メンバ15およびサスペンションハウジングガセット16に上下方向に一体的に形成した開口部17の口縁部に2組のボルト、ナット(図示せず)を用いて取付け、この開口部17の口縁部を上述のサスペンション支持部α(図1、図6参照)としている。
また、図1、図2に示すように、サスダンパ支持メンバ15の配設部位に対応して、リヤホイールハウス6の下部と、フロアパネル1との間には補強メンバとしてのロアガセット18を架け渡すように取付けて、リヤホイールハウス6の内倒れを防止すべく構成している。
図2、図3に示すように、上述の伝達部材としてのサスペンションハウジングガセット16が接続される部位において、サイドパネル2を構成するサイドパネルインナ4とサイドパネルアウタ5との間には、上下方向に延びるようにレインフォースメント19(いわゆるCピラーレイン)を設けている。該レインフォースメント19は上述のサイドパネルインナ4との間で閉断面20を構成するように設けられている。
図6はサイドパネルインナ4を破断し、破断部より上方のサイドパネルインナ4を図示省略した状態で示す斜視図、図7は図6の要部の平面図であって、これらの各図に示すように、上述のレインフォースメント19は平面視で断面ハット形状に形成されると共に、車幅方向外方に位置する底面19a、前側面19bと、後側面19cと、これら両側面19b,19cの車幅方向内端から前後に屈曲形成されて車幅方向内方に位置する開放側フランジ19d,19eとを一体形成した車体剛性部材である。
また、上述のレインフォースメント19の開放側フランジ19d,19eは、図7、図4に示すように、サイドパネルインナ4に接続固定されている。さらに該レインフォースメント19の上端部19fは図2、図3に示すように、サイドパネルインナ4とサイドパネルアウタ5との間にサンドイッチ状に挟持固定され、レインフォースメント19の下端フランジ19gは、図2、図3、図4に示すように、サイドパネルインナ4のホイールアーチ部4a上面に接合固定されている。
しかも、図3に示すように、上述のレインフォースメント19とサイドパネルインナ4との間には、サスペンションハウジングガセット16の支持部(接合フランジ部16b参照)を補強する補強部材21を設けている。この構造により、リヤサスペンションのストラットダンパ14から入力される荷重は、サスペンションハウジングガセット16および補強部材21を介してレインフォースメント19に荷重伝達および分散される。
また、同図に示すように、該補強部材21は、上記閉断面20を横断するように設けられている。
図8は補強部材21を示す斜視図であって、この補強部材21は背面視で車幅方向外方側が開放する断面ハット状形状で、かつ上下2面を含む強度部材で構成されている。
すなわち、この補強部材21は図7、図8に示すように、レインフォースメント19のハット形状の内面に対応する平面視略台形状の上面部21aおよび下面部21bと、これら上面部21aおよび下面部21bの車幅方向内端部を上下に連結する頂部21cと、上面部21aの三辺から上方に折曲げ形成されたフランジ部21d,21e,21fと、下面部21bの三辺から下方に折曲げ形成されたフランジ部21g,21h,21iとを一体形成したものであり、上面部21aには軽量化のための開口部22が形成されている。なお、上記開口部22は下面部21bにも形成してもよい。
そして、図3、図7に示すように、上述の各フランジ部21d,21e,21f,21g,21h,21iを、レインフォースメント19の底面19a、前側面19bおよび後側面19cにスポット溶接手段にて接合固定することにより、補強部材21がレインフォースメント19の各面19a,19b,19cに結合されている。
また、図3、図7に示すように、上述の補強部材21において車幅方向内方に位置する非開放側の頂部21cは、伝達部材としてのサスペンションハウジングガセット16の支持部(接合フランジ部16b参照)にスポット溶接手段にて結合されている。
このスポット溶接を容易ならしめるために、上述のレインフォースメント19には溶接作業用の開口部23が形成されている。
ところで、図1、図6に示すように、伝達部材としてのサスペンションハウジングガセット16と、車体後壁としてのリヤエンドパネル3と、を連結して車両の前後方向に延びる連結ガセット24を設け、その接合部24a,24b,24c,24d,24e,24fをサスペンションハウジングガセット16、サイドパネルインナ4、リヤエンドパネル3にそれぞれ結合している。
さらに、図1に示すように、上述の連結ガセット24の下部には、車両の前後方向に延びる補強メンバ25を接合固定して、連結ガセット24と補強メンバ25との間には、車両の前後方向に延びる閉断面を形成している。
なお、図示実施例においては車両の右側の構成についてのみ説明したが、車両の左側は右側の構成とほぼ左右対称に構成される。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
このように上記実施例の車両の後部車体構造は、車体後部の車体側壁(サイドパネル2参照)から車幅方向内方に膨出して設けられたリヤホイールハウス6と、該リヤホイールハウス6の上部に設けられサスペンション支持部αへの荷重を車体側壁(サイドパネル2参照)に伝達する伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)と、該伝達部材が接続される部位の車体側壁(サイドパネル2参照)を構成するインナパネル(サイドパネルインナ4参照)とアウタパネル(サイドパネルアウタ5参照)との間に上下方向に延びるように設けられたレインフォースメント19とを備え、上記レインフォースメント19と上記インナパネル(サイドパネルインナ4参照)との間に上記伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)の支持部(接合フランジ部16b参照)を補強する補強部材21を設けたものである(図1、図3参照)。
この構成によれば、上述のレインフォースメント19とインナパネル(サイドパネルインナ4)との間に、伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)の支持部(接合フランジ部16b)を補強する補強部材21を設けたので、この補強部材21により、サスペンション支持部αへの荷重入力時に伝達部材接続部(接合フランジ部16b参照)の支持強度を向上させ、リヤホイールハウス6の内倒れを抑制することができ、この結果、操縦安定性の向上を図ることができる。
しかも、上記補強部材21は車体側壁(サイドパネル2参照)内に設けられているので、車室内のスペースに影響を及ぼすことなく、上記補強構造を確保することができる。
また、上記レインフォースメント19が上記インナパネル(サイドパネルインナ4参照)との間で閉断面20を構成するように設けられ、上記補強部材21が該閉断面20を横断するように設けられたものである(図3参照)。
この構成によれば、伝達部材(サスペンションハウジングガセット16)が接続される部分を閉断面20と成して、支持強度を確保することができると共に、上記レインフォースメント19の断面崩れを抑制して、リヤホイールハウス6の内倒れをより一層良好に抑制することができる。
さらに、上記レインフォースメント19が平面視で断面ハット状に形成されると共に、該レインフォースメント19の開放側フランジ19d,19eが上記インナパネル(サイドパネルインナ4参照)に接続されるように構成され、上記補強部材21が上記レインフォースメント19の底面19aおよび両側面19b,19cに結合されたものである(図7参照)。
この構成によれば、補強部材21をレインフォースメント19の底面19a、両側面19b,19cに結合したので、伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)が接続される部分のさらなる支持強度の向上を図ることができる。
加えて、上記補強部材21が断面ハット状の上下2面(上面部21a、下面部21b参照)を含む部材で構成されたものである(図3参照)。
この構成によれば、補強部材21を断面ハット状の上下2面構造と成したので、伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)が接続される部分のさらなる支持強度の向上が図れ、リヤホイールハウス6の内倒れをさらに抑制することができる。
また、上記断面ハット状の補強部材21の頂部21cが上記伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)の支持部(接合フランジ部16b参照)に結合されたものである(図3参照)。
この構成によれば、補強部材21の頂部21cを伝達部材(サスペンションハウジングガセット16)の支持部に結合したので、該伝達部材サスペンションハウジングガセット16参照)が接続される部分のさらなる支持強度の向上を図ることができる。
さらに、上記伝達部材(サスペンションハウジングガセット16参照)と車体後壁(リヤエンドパネル3参照)とを連結して車両の前後方向に延びる連結ガセット24が設けられたものである(図1参照)。
この構成によれば、上述の連結ガセット24で伝達部材(サスペンションハウジングガセット16)を補強するので、該伝達部材(サスペンションハウジングガセット16)の剛性が向上し、より一層リヤホイールハウス6の内倒れを抑制することができると共に、該連結ガセット24にて車体の捩れ剛性低下を防止することができる。
図9は補強部材の他の実施例を示し、図9に示すこの実施例においては、剛性パイプ部材26と接合フランジ部27,28と予めサブアセンブリした補強部材29を設け、一方の接合フランジ部27をサイドパネルインナ4に接合固定し、他方の接合フランジ部28をレインフォースメント19に接合固定して、剛性パイプ部材26が上記閉断面20を横断するように、補強部材29をレインフォースメント19とサイドパネルインナ4との間に張架したものである(請求項1、2に相当)。
このように補強部材29として剛性パイプ部材26を用いると、該パイプ部材26それ自体が閉断面構造部材であるので、サスペンションハウジングガセット16が接続される部分の支持強度のさらなる向上を図ることができ、リヤホイールハウス6の内倒れを良好に抑制することができる。なお、図9において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、上述のレインフォースメント19には必要に応じて溶接作業用の開口部(図示せず)が形成される。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車体側壁は、実施例のサイドパネル2に対応し、
以下同様に、
伝達部材は、サスペンションハウジングがガセット16に対応し、
インナパネルは、サイドパネルインナ4に対応し、
アウタパネルは、サイドパネルアウタ5に対応し、
レインフォースメントの両側面は、前側面19b、後側面19cに対応し、
補強部材の上下2面は、上面部21a、下面部21bに対応し、
車体後壁は、リヤエンドパネル3に対応するも、
この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
車両の後部車体構造を車室内側から見た状態で示す斜視図 図1のA−A線矢視断面図 図2の要部拡大断面図 サイドパネルアウタを取外した状態で車両の後部車体構造を車外側から見て示す側面図 リヤホイールハウス、サスダンパ支持メンバ、伝達部材、ロアガセットの分解斜視図 サイドパネルインナの一部を省略した状態で示す要部の斜視図 図6の要部の平面図 補強部材の斜視図 車両の後部車体構造の他の実施例を示す断面図 従来の車両の後部車体構造を示す断面図
符号の説明
2…サイドパネル(車体側壁)
3…リヤエンドパネル(車体後壁)
4…サイドパネルインナ(インナパネル)
5…サイドパネルアウタ(アウタパネル)
6…リヤホイールハウス
16…サスペンションハウジングガセット(伝達部材)
16b…接合フランジ部(支持部)
19…レインフォースメント
19a…底面
19b,19c…側面
19d,19e…開放側フランジ
20…閉断面
21…補強部材
21a…上面部
21b…下面部
21c…頂部
24…連結ガセット
α…サスペンション支持部

Claims (6)

  1. 車体後部の車体側壁から車幅方向内方に膨出して設けられたリヤホイールハウスと、
    該リヤホイールハウスの上部に設けられサスペンション支持部への荷重を車体側壁に伝達する伝達部材と、
    該伝達部材が接続される部位の車体側壁を構成するインナパネルとアウタパネルとの間に上下方向に延びるように設けられたレインフォースメントとを備え、
    上記レインフォースメントと上記インナパネルとの間に上記伝達部材の支持部を補強する補強部材を設けた
    車両の後部車体構造。
  2. 上記レインフォースメントが上記インナパネルとの間で閉断面を構成するように設けられ、
    上記補強部材が該閉断面を横断するように設けられた
    請求項1記載の車両の後部車体構造。
  3. 上記レインフォースメントが平面視で断面ハット状に形成されると共に、該レインフォースメントの開放側フランジが上記インナパネルに接続されるように構成され、上記補強部材が上記レインフォースメントの底面および両側面に結合された
    請求項2記載の車両の後部車体構造。
  4. 上記補強部材が断面ハット状の上下2面を含む部材で構成された
    請求項2または3記載の車両の後部車体構造。
  5. 上記断面ハット状の補強部材の頂部が上記伝達部材の支持部に結合された
    請求項4記載の車両の後部車体構造。
  6. 上記伝達部材と車体後壁とを連結して車両の前後方向に延びる連結ガセットが設けられた
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の後部車体構造。
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