JP2011171098A - 保護部材付電線及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも一部で不織布を用いて電線を保護及び経路規制する際に、その電線を部分的に容易に曲げ変形させることができるようにすること。
【解決手段】電線束12と不織布製保護部24と筒状保護部30とを備えている。不織布製保護部24は、不織布が電線束12を覆った状態でホットプレスされることにより形成されている。筒状保護部30は、電線束12を挿通可能でかつ不織布製保護部24よりも曲げ容易な筒状に形成されており、電線束12が挿通された状態で不織布製保護部24と連結されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両等に設けられる電線を保護する技術に関する。
ワイヤーハーネスを保護するプロテクタに関する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1では、フラット回路体が不織布の熱可塑性樹脂材料からなる2枚の被覆体で挟まれている。そして、それらの被覆体をプレス成形することにより、被覆体をフラット回路体に密着させると共に2枚の被覆体が接する箇所を溶着させることで、フラット回路体を保護するプロテクタが形成されている。
特開2003−197038号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、不織布の熱可塑性樹脂材料からなる2枚の被覆体全体がプレス成形されるため、ワイヤーハーネスのうちプロテクタによって保護される部分全体がプレス成形時の形態に保たれてしまう。このため、ワイヤーハーネスを、ワイヤーハーネスの組付先のスペース等に応じて自由に変形させることが困難となる。
そこで、本発明は、少なくとも一部で不織布を用いて電線を保護及び経路規制する際に、その電線を部分的に容易に曲げ変形させることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る保護部材付電線は、電線と、不織布が前記電線を覆った状態でホットプレスされることにより形成された不織布製保護部と、前記電線を挿通可能でかつ前記不織布製保護部よりも曲げ容易な筒状に形成され、前記電線が挿通された状態で前記不織布製保護部と連結された筒状保護部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る保護部材付電線であって、前記不織布の一部が前記筒状保護部の端部を覆った状態で、前記不織布がホットプレスされることにより、前記不織布製保護部と前記筒状保護部とが連結されている。
第3の態様は、第2の態様に係る保護部材付電線であって、前記不織布製保護部が、前記筒状保護部の両端に設けられている。
第4の態様は、第1の態様に係る保護部材付電線であって、一対の前記不織布製保護部の間に前記筒状保護部が挟込まれて、前記不織布製保護部と前記筒状保護部とが連結されている。
第5の態様は、電線を覆って保護する保護部材付電線の製造方法であって、(a)電線を筒状保護部内に挿通する工程と、(b)不織布により前記電線を覆った状態で、前記不織布をホットプレスすることにより、前記筒状保護部と連結された不織布製保護部を形成する工程とを備える。
第1の態様によると、少なくとも一部で不織布製保護部により電線を保護及び経路規制しつつ、その不織布製保護部と連結された筒状保護部の部分で、電線を部分的に容易に曲げ変形させることができる。
第2の態様に係る保護部材付電線によると、前記不織布製保護部と前記筒状保護部との連結形態がより確実に維持され、電線をより確実の保護することができる。
第3の態様に係る保護部材付電線によると、筒状保護部の両端で不織布製保護部により経路規制することができる。
第4の態様に係る保護部材付電線によると、不織布により筒状保護部を覆う作業が無くても、前記不織布製保護部と前記筒状保護部とを連結することができる。
第5の態様によると、少なくとも一部で不織布製保護部により電線を保護及び経路規制しつつ、その不織布製保護部と連結された筒状保護部の部分で、電線を部分的に容易に曲げ変形させることができる。
実施形態に係る保護部材付電線を示す概略斜視図である。 同上の保護部材付電線を示す概略側面図である。 同上の保護部材付電線の使用状態を示す概略図である。 変形例に係る保護部材付電線を示す概略側面図である。 保護部材付電線を製造するためのホットプレス用成形型の例を示す概略斜視図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 他の例に係るホットプレス用成形型を示す概略斜視図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。 同上のホットプレス用成形型を用いた電線用保護部材の製造工程を示す説明図である。
<保護部材付電線>
以下、実施形態に係る保護部材付電線について説明する。図1は保護部材付電線20を示す概略斜視図であり、図2は保護部材付電線20を示す概略側面図であり、図3は保護部材付電線20の使用状態を示す概略図である。
この保護部材付電線20は、電線束12と、電線束12を覆って保護する保護部材22とを備えている。電線束12としては、車両等において各種電気機器間を相互接続するワイヤーハーネスを構成するものが想定される。もっとも、保護対象は、複数の電線10を束ねた電線束12であってもよいし、1本の電線であってもよい。
保護部材22は、不織布製保護部24と筒状保護部30とを備えている。ここでは、2つの不織布製保護部24が間隔を有して電線束12を覆うように設けられ、その間に筒状保護部30が設けられている。もっとも、不織布製保護部と筒状保護部とは少なくとも一つずつあればよい。
不織布製保護部24は、不織布が電線束12を覆った状態でホットプレスされることにより形成されている。
不織布としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能な不織布を用いることができる。かかる不織布として、絡み合う基本繊維と接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。そして、不織布を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱することで、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染みこむ。この後、不織布が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織布が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持されるようになる。
接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
上記基本繊維としては、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得ればよく、樹脂繊維の他、各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。基本繊維と接着樹脂の組合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織布を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織布が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、不織布は硬くなって加熱時の成形形状を維持する。
また、ホットプレスとは、加工対象物である不織布を金型間に挟込み、加熱状態で金型に圧を加えて不織布を成型加工することをいう。不織布製保護部24を形成するのに適したホットプレス加工のより具体的な例については後にさらに詳述する。
ここでは、2枚の不織布で電線束12を挟込んだ状態で、当該不織布をホットプレスすることより不織布製保護部24が形成されている。このため、不織布製保護部24の内周面は、電線束12に密着している。また、電線束12の両側部では、2枚の不織布の端縁部同士がホットプレスの加熱及び圧縮作用によって相互接合され、接合端縁部25が形成されている。接合端縁部25は、不織布製保護部24が電線束12を覆った状態を維持する役割を果す。
もっとも、一枚の不織布によって電線束12を覆うようにしてホットプレスすることにより不織布製保護部24を形成してもよい。
また、ここでは、不織布製保護部24は、電線束12の延在方向に対して略直交する面において、断面六角形状(ここではやや扁平な断面六角形状)に形成されている。不織布製保護部の断面形状は、円形状、三角形状或は方形状等の多角形状であってもよい。また、電線束の長手方向に沿って異なる断面形状であってもよい。
このように不織布がホットプレス加工された不織布製保護部24は、電線束12を一定形状に維持できる程度の硬さを有している。ここでは、不織布製保護部24は、直線状に延びる形状とされ、電線束12を直線状に維持可能に構成されている。もっとも、不織布製保護部は、必ずしも直線状である必要はなく、弧状に或は角度をなして曲っており、電線束12を弧状或は角度をなすように曲げた形態で経路規制するものであってもよい。
筒状保護部30は、樹脂等で形成され、電線束12を挿通可能でかつ不織布製保護部24よりも曲げ容易な筒状に形成されている。ここでは、筒状保護部30として、コルゲートチューブを用いている。コルゲートチューブは、環状凸部と環状凹部とを長手方向において交互に形成し、或は、凸部を螺旋状に形成し、長手方向におけるチューブ壁の断面形状が波形状となるようにしたチューブである。かかるコルゲートチューブは、長手方向における断面波形状を呈するチューブ壁が比較的容易に伸縮するため、全体としても曲げ容易な性質を有する。もっとも、筒状保護部としては、コルゲートチューブの他、ゴム等の変形容易な材料で形成したチューブであってもよい。要するに、筒状保護部は、上記不織布製保護部24よりも曲げ容易な筒状部材であればよい。
また、筒状保護部30は、内部に保護対象となる電線束12が挿通可能に構成されている。筒状保護部30の内径は、保護対象となる電線或は電線束の外径に応じて設定される。
この筒状保護部30は、上記2つの不織布製保護部24の間に配設されている。換言すれば、2つの不織布製保護部24が筒状保護部30の両端に設けられている。そして、筒状保護部30内に電線束12が挿通された状態で、筒状保護部30の両端部がそれぞれ不織布製保護部24に連結されている。
ここでは、次の構成により、筒状保護部30と不織布製保護部24とが連結されている。
すなわち、電線束12が筒状保護部30に挿通され、不織布が筒状保護部30の端部及び電線束12を覆った状態でホットプレスされている。これにより、不織布製保護部24は、筒状保護部30の端部表面に密着するように加工成形され、この構成により不織布製保護部24と筒状保護部30とが一体的に連結されている。特に、筒状保護部30としてコルゲートチューブを用いると、不織布製保護部24がコルゲートチューブの凹凸面に密着するため、不織布製保護部24と筒状保護部30との連結状態がより確実に維持される。
上記保護部材付電線20を車両等に敷設する際には、筒状保護部30部分で電線束12を曲げることにより、車両のボディ及び車両搭載部品等の間の設置スペースSに沿って電線束12を配設することができる(図3参照)。この状態では、電線束12のうち不織布製保護部24と筒状保護部30とを含む保護部材22よって覆われた部分は、当該保護部材22によって他の部分との接触が抑制されるように保護されている。また、電線束12のうち不織布製保護部24で覆われた部分は、その不織布製保護部24の形態に応じて一定形態に維持されている。
以上のように構成された保護部材付電線20によると、部分的に不織布を用いた保護部材22によって電線束12を保護できる。そして、電線束12のうち不織布製保護部24で覆った部分については電線束12を一定形態に維持するように経路規制することができ、その部分の揺れ及び振動、さらには、揺れ、振動等に起因する他の部分との接触を抑制することができる。また、電線束12のうち筒状保護部30で覆った部分については容易に曲げ変形させることができ、電線束12を含むワイヤーハーネス等の敷設作業を容易に行うことができる。
また、不織布は、電線束12を覆った状態でホットプレスされているため、不織布製保護部24は電線束12の外周面によく密着している。これにより、本保護部材22を電線束12にしっかりと固定でき、保護部材22の位置ずれ等を抑制できる。また、保護部材22と電線束12との隙間を抑制することができるため、それらの間の接触音等を抑制することもできる。
また、筒状保護部30の両端に不織布製保護部24が設けられているため、電線束12の曲げを容易にできる部分の両端で、保護部材22を電線束12にしっかりと取付固定できる。
また、不織布が筒状保護部30の端部及び電線束12を覆った状態でホットプレスされているため、不織布製保護部24と筒状保護部30との連結状態がより確実に維持される。
もっとも、不織布は必ずしも筒状保護部30の端部を覆った状態でホットプレスされる必要はない。例えば、図4に示す保護部材付電線120のように、一対の不織布製保護部124の間に筒状保護部130が挟み込まれて、不織布製保護部124と筒状保護部130とが連結されていてもよい。すなわち、一対の不織布製保護部124を電線束12に取付ける際、一対の不織布製保護部124の間に筒状保護部130を配設し、さらに一対の不織布製保護部124の間隔寸法が、筒状保護部130の長さ寸法と略同一、或は、間に筒状保護部130を配設可能な範囲で筒状保護部130の長さ寸法よりも小さな寸法となるように設定する。これにより、一対の不織布製保護部124の間に筒状保護部130が容易に移動できない態様で挟み込まれている。この場合、好ましくは、不織布製保護部124と筒状保護部130は密着しておりそれらの間には隙間が生じていない。もっとも、筒状保護部30の伸縮、組付誤差、精度誤差等に応じて、不織布製保護部124と筒状保護部130との間に隙間が生じることもあり得る。
図4に示す場合であっても、電線束12を不織布製保護部124と筒状保護部130とで覆った部分で連続的に保護できる。この場合、不織布により筒状保護部を覆う作業を行わなくとも、不織布製保護部124と筒状保護部130とを連結することができるという利点がある。
上記のように、不織布製保護部124と筒状保護部130とが連結された構成としては、不織布製保護部124と筒状保護部130とが分離不能に連結された構成だけでなく、不織布製保護部124と筒状保護部130とがほぼ密着して配設され電線を連続的に保護できる構成を含む。
<保護部材付電線20の製造方法>
保護部材付電線20の製造方法に係る実施形態について説明する。
上記保護部材付電線20は、電線束12を筒状保護部30内に挿通する工程(a)と、不織布により電線束12を覆った状態で、当該不織布をホットプレスすることにより、筒状保護部30と連結された不織布製保護部24を形成する工程(b)とを備える製造方法により製造することができる。
図5は保護部材付電線20を製造するためのホットプレス用成形型40の例を示す概略斜視図である。このホットプレス用成形型40は、下型42と、下型用保持具50と、上型60とを有している。
下型42は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(上面)に下型面44が形成されている。下型面44は、概略的には、台形状溝部分45と当該台形状溝部分45の両側縁部に設けられた側縁加圧面46とを有している。台形状溝部分45は、底面側で幅狭となる断面台形状の溝であり、下型の上方及び両端部に開口している。台形状溝部分45は、一つの不織布製保護部24の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有している。
また、下型用保持具50は、熱伝導性に優れた金属板等により形成され、上記下型面44と同じ凹凸形状に形成されている。この下型用保持具50は、上記下型面44上に着脱可能に被せられ、不織布をホットプレスする際の下方部分を形作る部分として機能する。この下型用保持具50は、不織布及び電線束12のセット作業と、下型42からホットプレス後の不織布製保護部24を取出す作業とを容易に行うためのものである。本下型保持具50は必須ではなく、省略されてもよい。なお、下型用保持具50を用いる本形態では、下型用保持具50の上面は、不織布製保護部24の形状をより直接的に形作る型面として機能する。このため、下型用保持具50の上面も下型面44fという。
上型60は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(下面)に上型面64が形成されている。上型面64は、上記下型面44(下型面44f)と同形状を有しており、当該下型面44(下型面44f)に対して近接対向配置されることにより、上型面64と下型面44(下型面44f)との間で、不織布製保護部24が形成される。
なお、上記下型42及び上型60には、加熱装置としてのヒータ70が設けられる(図6及び図7等参照)。ヒータ70は、下型面44(下型面44f)及び上型面64を、基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱するものである。本ヒータ70は、下型42及び上型60内に埋設されたものであってもよいし、下型42及び上型60の外面に熱伝達可能な態様で取付けられたものであってもよい。
このホットプレス用成形型40を用いた保護部材付電線20の製造方法を説明する。
まず、電線束12を筒状保護部30内に挿通する。そして、図6及び図7に示すように、下型42の下型面44(下型面44f)上に、不織布80と電線束12と不織布80とが配設された状態とする。より具体的には、下型42上に下型用保持具50が被せられ、下型面44(下型面44f)上に一枚の不織布80を配設する。不織布80は下型面44(下型面44f)の略全体に亘って配設可能な長方形状シート状に形成されている。この不織布80の幅方向中央部上に、下型面44(下型面44f)の台形状溝部分45の延在方向に沿って電線束12を載置する。この際、筒状保護部30の端部が不織布80上に部分的に配設されると共に(図7参照)、筒状保護部30から延出する電線束12部分が不織布80上に配設されるようにする(図6参照)。そして、それらの上に他の一枚の不織布80を重ね合せるように配設する。これにより、2枚の不織布80の間に筒状保護部30の端部及び電線束12が挟まれ、それらが下型面44(下型面44f)上に配設される。
なお、下型用保持具50上に不織布80と電線束12及び筒状保護部30と不織布80とを配設した後、下型用保持具50を下型42上にセットするとよい。
この後、下型42及び上型60を加熱した状態で、下型42及び上型60を近接移動させ、両者間に圧を加える。すると、図8及び図9に示すように、不織布80が圧縮及び加熱され、電線束12を一定経路に維持し得る程度に曲げ困難な態様に加工成形される。この際、不織布製保護部24は、電線束12部分では当該電線束12の外周面に密着状に固定され(図8参照)、筒状保護部30部分では当該筒状保護部30の外周面に密着状に固定される(図9参照)。また、電線束12の両側方では、側縁加圧面46により一対の不織布80の側縁部が加圧接合され、接合端縁部25が形成されている。
この後、下型42及び上型60を離間移動させ、両者間からホットプレスされた不織布製保護部24を取出すと、一方の不織布製保護部24が形成される。ホットプレス後の冷却は、下型42と上型60との間に存在する状態で行われてもよいし、それらの間から取出された状態で行われてもよい。後者の場合、下型42から下型用保持具50を取外した状態で、不織布製保護部24の冷却を行うとよい。
続いて、他方の不織布製保護部24についても、上記と同様にホットプレスにより成形すると、一対の不織布製保護部24間に筒状保護部30が設けられた保護部材付電線20が得られる。
なお、一対の不織布製保護部24は、別々のホットプレス用成形型40を用いて同時に成形してもよいし、又は、別々或は同じホットプレス用成形型40を用いて順次成形してもよい。
上記ホットプレス用成形型40では、凹型と凹型との組合わせによって不織布製保護部24を形成しているが必ずしもその必要はない。
例えば、図10に示すホットプレス用成形型240は、下型242と、下型用保持具250と、上型260とを有している。
下型242は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(上面)に下型面244が形成されている。下型面244は、概略的には、上方及び両端部に開口する断面略矩形溝状に形成されている。
また、下型用保持具250は、熱伝導性に優れた金属板等により形成され、上記下型面244と同じ凹凸形状に形成されている。この下型用保持具250は、下型面244上に着脱可能に被せられるものであり、上記下型用保持具50と同様の機能及び役割を有している。本変形例でも、下型用保持具250の内面をも下型面244fという。
上型260は、熱伝導性に優れた金属等により形成された長尺部材であり、その一主面(下面)に凸部262が形成され、その下面が上型面264に形成されている。上型面264は、下型面244(下型面244f)の上方開口を閉塞可能な矩形状に形成されており、当該下型面244(下型面244f)内に配置されることにより、上型面264と下型面244(下型面244f)との間で、不織布を断面矩形状に圧縮成形する。なお、これらの下型242及び上型260にも上記と同様のヒータ70が設けられる。
このホットプレス用成形型240を用いて不織布製保護部を成形する方法について説明する。
まず、図11及び図12に示すように、下型242の下型面244(下型面244f)内に、不織布280によって包込まれた電線束12を配設する。より具体的には、下型面244(下型面244f)の内周底面及び両側面に沿って一枚の不織布280を配設する。そして、筒状保護部30の端部を不織布280内に配設し(図12参照)、筒状保護部30より延出する電線束12部分を不織布280内に配設する(図11参照)。なお、不織布280は、電線束12及び筒状保護部30を包込み可能な幅を有する矩形状に形成されている。不織布280の両側部は、下型面244(下型面244f)の上方開口側で相互接触している。なお、下型用保持具250内に不織布280と電線束12及び筒状保護部30とを配設した後、下型用保持具250を下型242上にセットするとよい。
この後、下型242及び上型260を加熱した状態で、上型260の上型面264を下型面244(下型面244f)内に近接移動させ、両者間に圧を加える。すると、図13及び図14に示すように、電線束12、筒状保護部30を覆った状態で不織布280が圧縮される。これにより、上記不織布製保護部24に対応する部分として、断面矩形状の不織布製保護部224が形成される。なお、電線束12、筒状保護部30よりも上型面264側の部分で不織布280が圧縮されて不織布280の両側縁部が加圧接合されている。
この後、下型242及び上型260を離間移動させ、上記と同様に、不織布製保護部224を取出すことができる。
なお、図4に示すように、一対の不織布製保護部124の間に筒状保護部130を挟み込んで、不織布製保護部124と筒状保護部130とを連結する場合には、不織布80、280によって筒状保護部30を包込んだ状態でホットプレスする必要はない。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
10 電線
12 電線束
20、120 保護部材付電線
22 保護部材、
24、124、224 不織布製保護部
30、130 筒状保護部
80、280 不織布

Claims (5)

  1. 電線と、
    不織布が前記電線を覆った状態でホットプレスされることにより形成された不織布製保護部と、
    前記電線を挿通可能でかつ前記不織布製保護部よりも曲げ容易な筒状に形成され、前記電線が挿通された状態で前記不織布製保護部と連結された筒状保護部と、
    を備える保護部材付電線。
  2. 請求項1記載の保護部材付電線であって、
    前記不織布の一部が前記筒状保護部の端部を覆った状態で、前記不織布がホットプレスされることにより、前記不織布製保護部と前記筒状保護部とが連結されている、保護部材付電線。
  3. 請求項2記載の保護部材付電線であって、
    前記不織布製保護部が、前記筒状保護部の両端に設けられている、保護部材付電線。
  4. 請求項1記載の保護部材付電線であって、
    一対の前記不織布製保護部の間に前記筒状保護部が挟込まれて、前記不織布製保護部と前記筒状保護部とが連結されている、保護部材付電線。
  5. 電線を覆って保護する保護部材付電線の製造方法であって、
    (a)電線を筒状保護部内に挿通する工程と、
    (b)不織布により前記電線を覆った状態で、前記不織布をホットプレスすることにより、前記筒状保護部と連結された不織布製保護部を形成する工程と、
    を備える保護部材付電線の製造方法。
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