JP2013145708A - コネクタカバー、ワイヤーハーネス及びコネクタカバーの製造方法 - Google Patents

コネクタカバー、ワイヤーハーネス及びコネクタカバーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コネクタへの装着が容易なコネクタカバーを簡易に製造できるようにすることを目的とする。
【解決手段】コネクタカバー30は、ワイヤーハーネスに取付けられたオプション用コネクタ28に装着される。コネクタカバー30は、不織部材がホットプレスされることにより、オプション用コネクタ28の外周を覆う筒形状に形成されたカバー本体部32と、長尺形状に形成され、一端部がカバー本体部32から延出する状態で、カバー本体部32に取付けられた張出部とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、車載用のワイヤーハーネスに用いられるコネクタをカバーする技術に関する。
従来、車載用のワイヤーハーネスのオプションコネクタをカバーする技術として、特許文献1及び特許文献2に開示のものがある。
特許文献1では、コネクタの外周に緩衝用シートを巻付ける技術が開示されている。
特許文献2では、不織布を加熱及び加圧することによって、オプションコネクタを収容する本体部と本体部をワイヤーハーネスに対して取付固定するための張出部とを一体形成した保護部が開示されている。この保護部は、前記コネクタを本体部内に収容した状態で、張出部が当該コネクタから延出する電線に取付けられる。
特開2001−240136号公報 特開2011−233453号公報
しかしながら、特許文献1では、各コネクタに対して緩衝用シートを巻付ける作業が面倒である。
特許文献2では、一枚の不織布から本体部と張出部とを形成しているため、比較的複雑な形状の不織布から保護部を製造する必要があり、その製造作業が難しい。
そこで、本発明は、コネクタへの装着が容易なコネクタカバーを簡易に製造できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るコネクタカバーは、ワイヤーハーネスに取付けられたコネクタに装着されるコネクタカバーであって、不織部材がホットプレスされることにより、前記コネクタの外周を覆う筒形状に形成されたカバー本体部と、長尺形状に形成され、一端部が前記カバー本体部から延出する状態で、前記カバー本体部に取付けられた張出部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るコネクタカバーであって、前記張出部は、前記カバー本体部の内面に取付けられている。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るコネクタカバーであって、前記張出部は、不織部材によって形成され、前記カバー本体部に溶着によって取付けられている。
第4の態様は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るコネクタカバーであって、前記カバー本体部は、帯状の前記不織部材を複数回巻いた状態でホットプレスすることにより形成されている。
第5の態様は、第4の態様に係るコネクタカバーであって、前記張出部は、不織部材により形成され、帯状の前記不織部材の内周側端部の位置で、前記カバー本体部に溶着されている。
第6の態様に係るワイヤーハーネスは、複数の電線が束ねられたワイヤーハーネス本体部と、前記複数の電線のうちの一部の端部に取付けられたコネクタと、前記コネクタに装着された第1〜第5のいずれか1つの態様に係るコネクタカバーとを備える。
第7の態様に係るコネクタカバーの製造方法は、ワイヤーハーネスに取付けられたコネクタに装着されるコネクタカバーの製造方法であって、不織部材をホットプレスすることにより、前記コネクタの外周を覆う筒形状のカバー本体部を形成する工程と、長尺形状の張出部を準備する工程と、前記張出部の一端部を前記カバー本体部から延出させるようにして、前記張出部を前記カバー本体部に取付ける工程とを備える。
第1の態様に係るコネクタカバーによると、カバー本体部は、不織部材がホットプレスされることにより、前記コネクタの外周を覆う筒形状に形成されているため、コネクタをカバー本体部内に挿入することができる。また、この状態で、張出部をコネクタから延出する電線に取付けることで、コネクタカバーを、コネクタから脱落しないように、コネクタに容易に装着できる。しかも、カバー本体部は、張出部とは別部材として不織部材によって形成されているため、その不織部材の形状を簡易化することができ、コネクタカバーを簡易に製造できる。
第2の態様によると、カバー本体部内にコネクタを収容した状態で、張出部がコネクタに強く押し当てられ、コネクタがより脱落し難くなる。
第3の態様によると、張出部をカバー本体部に容易に取付けることができる。
第4の態様によると、異音抑制性能に優れた筒形状のカバー本体部を容易に製造することができる。
第5の態様によると、張出部をカバー本体部に取付ける際に、帯状の前記不織部材の内周側端部がその外層側の部分にも溶着され、当該内周側端部が剥がれ難くなる。
第6の態様によると、簡易に製造されたコネクタカバーを簡易にコネクタに取付けて、張出部を利用してワイヤーハーネス等へ装着できる。
第7の態様に係るコネクタカバーの製造方法によると、カバー本体部は、不織部材がホットプレスされることにより、前記コネクタの外周を覆う筒形状に形成されているため、コネクタをカバー本体部内に容易に挿入できる。また、カバー本体部には張出が取付けられているため、当該張出部を利用してコネクタカバーをコネクタから脱落し難いように容易にコネクタに装着することができる。しかも、カバー本体部と張出部とを別々の不織部材によって形成するため、それぞれの不織部材の形状を簡易化することができ、コネクタカバーを簡易に製造できる。
実施形態に係るワイヤーハーネスWHの概略図である。 オプション用コネクタにコネクタカバーを被せた状態を示す斜視図である。 オプション用コネクタにコネクタカバーを被せた状態を示す正面図である。 オプション用コネクタにコネクタカバーを装着した状態を示す側面図である。 コネクタカバーの製造工程を示す説明図である。 コネクタカバーの製造工程を示す説明図である。 コネクタカバーの製造工程を示す説明図である。 コネクタカバーの製造工程を示す説明図である。 コネクタカバーの製造工程を示す説明図である。
以下、実施形態に係るコネクタカバー、ワイヤーハーネス及びコネクタカバーの製造方法について説明する。
図1はワイヤーハーネスWHの概略図である。ワイヤーハーネスWHは、複数の電線を束ねることにより構成されたワイヤーハーネス本体部WH1を備えている。複数の電線の結束は、巻回された粘着テープにより、或は、結束バンド等により維持される。ワイヤーハーネス本体部WH1を構成する電線の端部にはコネクタ12が取りつけられており、本ワイヤーハーネスWHが車両に組付けられた状態で、コネクタ12は電子制御ユニット、各種センサ、各種駆動機器。他のワイヤーハーネス等に接続される。これにより、ワイヤーハーネスWHは、電源供給或は信号の送受信を行う。
ワイヤーハーネス本体部WH1は、幹線24と当該幹線24の長手方向の途中で分岐する分岐線26とを有している。分岐線26は、ワイヤーハーネス本体部WH1を構成する電線のうちの一部の電線によって構成されており、その端部にはオプション用コネクタ28が取付けられている。オプション用コネクタ28は、車両に対してオプションで搭載される電気機器との接続に使用される。このため、本電気機器が搭載されない車両においては、オプション用コネクタ28は、他のコネクタと接続されない状態で、幹線24の近傍位置に配設される。
このオプション用コネクタ28が使用されない場合において、オプション用コネクタ28に対してコネクタカバー30が装着される。すなわち、オプション用コネクタ28が使用されない場合、オプション用コネクタ28が他の周辺部品と接触して、異音を発生させる恐れがある。そこで、オプション用コネクタ28をコネクタカバー30で覆うことで、たとえオプション用コネクタ28が周辺部品と干渉しても異音が発生し難いようにする。
図2はオプション用コネクタ28にコネクタカバー30を被せた状態を示す斜視図であり、図3は同状態の正面図であり、図4はオプション用コネクタ28にコネクタカバー30を装着した状態を示す側面図である。
このコネクタカバー30は、カバー本体部32と、張出部40とを備えている。
カバー本体部32は、不織部材がホットプレスされることにより形成された部分であり、オプション用コネクタ28の外周を覆う筒形状に形成されている。
ここで、オプション用コネクタ28は、直方体の外形状に形成されており、その外周は、4つの側面で囲まれている。なお、オプション用コネクタ28の外周側面には、相手側コネクタへのロック用の部分等が形成されているが、図2〜図4等では省略されている。また、オプション用コネクタ28の一端部からは分岐線26を構成する電線が延出している。また、オプション用コネクタ28の他端部は相手側となるコネクタを接続可能なオスコネクタ形状又はメスコネクタ形状に形成されているが、図2〜図4等ではこれらの形状も省略されている。
カバー本体部32は、オプション用コネクタ28の外周形状に応じた角筒状に形成されている。そして、カバー本体部32内にオプション用コネクタ28を挿入すると、カバー本体部32の4つの内側面が、オプション用コネクタ28の外周の4つの内側面に接して接触可能な位置に対向配置された状態で、オプション用コネクタ28がカバー本体部32内にぴったりと嵌まるように収容される。なお、カバー本体部32の内周形状は、オプション用コネクタ28の外周形状と同じ形状にすることが好ましいが、不織部材によってカバー本体部32自体は比較的容易に変形できるため、オプション用コネクタ28をぴったりと収容できる範囲で、オプション用コネクタ28の外周形状と厳密に同じ形状である必要はなく、オプション用コネクタ28の外周形状に対して多少小さくてもよい。また、後述するように、カバー本体部32の内周面に張出部40が取付けられることを考慮すると、カバー本体部32の内周形状は、オプション用コネクタ28の外周形状に対して多少大きくてもよい。
カバー本体部32がオプション用コネクタ28を覆った状態で、オプション用コネクタ28が外部の周辺部品に直接接触することを抑制するためには、カバー本体部32の軸方向の長さ寸法は、オプション用コネクタ28の両端部を結ぶ長さ寸法と同じかこれよりも大きいことが好ましいが、これは必須ではない。
上記カバー本体部32を構成する不織部材としては、加熱工程を経ることにより硬くなることが可能なものを用いることができる。このような不織部材として、基本繊維と、これと絡み合う接着樹脂(バインダとも呼ばれる)とを含むものを用いることができる。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、110℃〜115℃)を有する樹脂である。不織部材を基本繊維の融点よりも低くかつ接着樹脂の融点よりも高い加工温度に加熱すると、接着樹脂が溶融して基本繊維間に染込む。その後、不織部材が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化する。これより、不織部材が加熱前の状態よりも硬くなり、加熱時の成形形状に維持される。なお、ホットプレス加工後の硬さは、加熱温度、加熱時間、加熱する際の加圧力等によって調整することができる。また、不織部材同士が接触している部分では、当該接触部分にも溶融した接着樹脂が染込んで固化する。これにより、不織部材同士の接触部分が接合される。
ただし、基本繊維は、接着樹脂の融点で繊維状態を保ち得る繊維であればよく、樹脂繊維の他、各種繊維を用いることができる。また、接着樹脂としては、基本繊維の融点よりも低い融点を持つ熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。接着樹脂は、粒状であっても繊維状であってもよい。また、芯繊維の外周に接着樹脂層を形成してバインダ繊維を構成し、これを基本繊維と絡み合わせるようにしてもよい。この場合の芯繊維としては、上記基本繊維と同材料のものを用いることができる。
基本繊維と接着樹脂の組み合わせとしては、基本繊維をPET(ポリエチレンテレフタレート)の樹脂繊維とし、接着樹脂をPETとPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂とした例が挙げられる。この場合、基本繊維の融点はおよそ250℃であり、接着樹脂の融点は110℃〜150℃である。このため、不織部材を110℃〜250℃の温度に加熱すると、接着樹脂が溶融し、溶融せずに繊維状を保つ基本繊維間に染込む。そして、不織部材が接着樹脂の融点よりも低い温度になると、基本繊維同士を結合した状態で接着樹脂が固化し、上記成形形状の維持及び不織部材同士の接合を行う。
また、ホットプレスとは、不織部材に対する加熱処理及び不織部材を型に押付けて所定形状に形成する処理を施すことをいう。加熱処理と所定形状への形成処理とは、同時に行われてもよいし、或は、連続的に別々に行われてもよい。この実施形態に係るカバー本体部32を製造するのに適したホットプレス加工の例については後にさらに詳述する。なお、カバー本体部32は、帯状の不織部材を複数回巻いた状態でホットプレスすることにより形成することが好ましい。その具体例及び理由については、後で説明する。
張出部40は、長尺形状に形成されている。ここでは、張出部40は、不織部材によって、細長帯状、より具体的には、カバー本体部32の1つの内側面の幅よりも小さく、かつ、カバー本体部32の軸方向長さよりも長い細長帯状に形成されている。張出部40自体は、ホットプレスされていてもよいし、されていなくてもよい。また、張出部40をカバー本体部32に対して溶着しない場合には、不織部材60以外の部材によって形成されていてもよい。
この張出部40は、一端部がカバー本体部32から延出する態様で、カバー本体部32に取付けられている。ここでは、張出部40の一端部がカバー本体部32の1つの内側面(図2〜図4において上側の内側面)に取付けられている。ここでは、張出部40の一端部は、前記1つの内側面に対してカバー本体部32の軸方向全体に亘って延在する態様で取付けられている。
もっとも、張出部40の一端部は、前記1つの内側面に対してカバー本体部32の軸方向の一部にのみ存在する態様で取付けられていてもよい。また、張出部40の一端部は、カバー本体部32の外面に取付けられてもよい。
カバー本体部32に対する張出部40の取付は、超音波溶着により行われてもよいし、加熱溶着により行われてもよいし、その他、接着剤、両面テープ等により行われてもよい。他の接着用の材料を用いないという点では、カバー本体部32に対する張出部40の取付は、超音波溶着或は加熱溶着等の溶着により行われることが好ましい。
張出部40がカバー本体部32から延出する長さ寸法は、一般的な粘着テープ42の幅よりも多少大きい程度等、張出部40をオプション用コネクタ28から延出する分岐線26に固定作業するのに適した大きさにするとよい。
なお、カバー本体部32が、帯状の不織部材を複数回巻いた状態でホットプレスすることにより形成される場合には、張出部40は、帯状の不織部材の内周側位置でカバー本体部32に溶着されることが好ましい。その具体例及び理由については後述する。
上記コネクタカバー30は、次のようにしてオプション用コネクタ28に装着される。すなわち、張出部40のうちカバー本体部32より延出する側の端部を、オプション用コネクタ28より延出する分岐線26と同じ向きにした状態で、カバー本体部32内にオプション用コネクタ28を挿入する。この際、カバー本体部32の内面に張出部40の一端部が取付けられているため、カバー本体部32内の空間が、張出部40の厚み分圧迫される。オプション用コネクタ28をコネクタカバー30に挿入することによってコネクタカバー30が弾性変形することと相俟って、カバー本体部32内の張出部40がオプション用コネクタ28の外周に比較的強く押し当てられる。これにより、カバー本体部32内からオプション用コネクタ28が脱落し難い状態となる。
そして、上記状態で、カバー本体部32から延出する張出部40の他端部を、オプション用コネクタ28から延出する分岐線26に沿って配設し、張出部40の他端部と分岐線26とを固定する。この固定は、張出部40の他端部と分岐線26とに粘着テープ42を巻回することによって行うとよい。
以上のように構成されたコネクタカバー30及びワイヤーハーネスWHによると、カバー本体部32は、不織部材がホットプレスされることによって、オプション用コネクタ28の外周を覆う筒形状に形成されているため、オプション用コネクタ28をカバー本体部32内に容易に挿入することができる。また、この状態で、張出部40を分岐線26に固定することで、コネクタカバー30がオプション用コネクタ28から脱落し難いようにすることができる。このため、コネクタカバー30をオプション用コネクタ28に容易に装着できる。
しかも、カバー本体部32と張出部40とが別々の不織部材によって形成されているため、それぞれの不織部材の形状を簡易化することができる。これにより、コネクタカバー30を簡易に製造できる。
なお、オプション用コネクタ28はカバー本体部32によって覆われているため、オプション用コネクタ28はその周辺部材と直接接触し難い。また、不織部材をホットプレスすることによって形成されたカバー本体部32は、樹脂の金型成型品であるオプション用コネクタ28と比べて柔らかい。このため、コネクタカバー30が周辺部材と接触したとしても、異音は発生し難く、結局、本コネクタカバー30によって異音抑制が図られる。
なお、上記コネクタカバー30の硬さは、不織部材をホットプレスする際の加熱温度、加熱時間、加熱する際の加圧力等を調整することによって容易に調整できる。このため、上記カバー本体部32の形状を維持できる範囲で、他の部材との接触による異音を抑制できる程度の柔らかさにも容易に調整できる。
なお、オプション用コネクタ28の形状が異なる場合には、ホットプレスするための簡易的な金型形状を変更するだけで容易に対応できる。
また、カバー本体部32の内面に張出部40の一端部が固定されているため、当該張出部40の一端部がオプション用コネクタ28に強く押し当てられ、オプション用コネクタ28がコネクタカバー30から脱落し難くなる。
また、張出部40をカバー本体部32に溶着によって取付けることで、他の固定材料を用いることなく、容易に張出部40の取付作業を行える。
上記コネクタカバー30の一製造例について説明する。
まず、図5及び図6に示すように、帯状の不織部材60を、中型68に巻付ける。中型68は、金属等によって形成された部材であり、オプション用コネクタ28の外周形状に対応する角柱状の金型である。不織部材60は、カバー本体部32の軸方向長さと同じ幅寸法に設定され、また、中型68に少なくとも1回巻付け可能な長さ寸法に設定されている。
この際、比較的厚い不織部材60は、中型68に緊密に巻付けることが難しいので、比較的薄い不織部材60を中型68に巻付けることが好ましい。不織部材60として比較的薄いものを用いた場合には、製造後のコネクタカバー30において十分な異音抑止性能を呈する厚みを得るために、不織部材60を複数回巻いてカバー本体部32を形成することが好ましい。例えば、厚さ2〜4mmの帯状の不織部材60を2回巻いてホットプレスすることにより、カバー本体部32を形成するとよい。このように、帯状の不織部材60を複数回巻いてホットプレスしてカバー本体部32を形成することにより、異音抑制性能に優れた筒形状のカバー本体部32を容易に製造することができる。
この後、図7に示すように、中型68に巻付けられた不織部材60をホットプレスする。
この際に用いられるホットプレス用成形型の構成例について説明する。ホットプレス用成形型70は、下型72と、上型80とを備える。下型72は、熱伝導性に優れた金属等により形成された部材であり、その一主面(上面)に下型面73が形成されている。下型面73は、概略的には、上方に開口する溝形状に形成されている。下型面73の深さ寸法は、加工対象となるコネクタカバー30の高さ寸法と同じに設定され、下型面73の幅寸法は加工対象となるコネクタカバー30の幅寸法と同じに設定されている。下型面73の長さ寸法は、加工対象となるコネクタカバー30の両端部方向の寸法と同じかそれよりも大きく設定されている。
上型80は、熱伝導性に優れた金属等により形成された部材であり、ここでは、上記下型72の上面に、下型面73の上方開口を閉塞するように配設可能な板状部材に形成されている。この上型80の下面が上型面83に形成されている。
そして、この上型面83が下型面73の上方開口を閉塞するように配設されることにより、カバー本体部32の外周面を形成可能な金型面が形成される。なお、下型72及び上型80には、ヒーター等の加熱機構78が設けられている。
そして、上記のように中型68に巻付けられた不織部材60を、中型68と共に下型面73内に配設する。
この後、上型80の上型面83を、下型面73の上方開口を閉塞するように配設する。この状態で、ホットプレス用成形型70内で不織部材をホットプレスする。即ち、中型68と、下型面73及び上型面83との間で不織部材60を加圧した状態で、下型面73側及び上型面83側から当該不織部材60を加熱する。
そして、この後、不織部材60が冷却されると、不織部材60の表面が下型面73及び上型面83の形状に応じた形状で硬化し、その形状が維持される。
なお、不織部材60をホットプレスする際、中型68に加熱機構を設けて、当該中型68側から加熱するようにしてもよい。また、中型68を加熱し、下型72及び上型80を加熱しないようにしてもよい。この場合、コネクタカバー30の内周を硬化させ、外周を比較的柔らかい状態にすることができる。
また、不織部材60を平板状の形態で加熱及び加圧し、これが冷却硬化する前に、中型68に巻付けて角筒状の形状に形作るようにしてもよい。
この後、中型68に巻付けられてホットプレスされた不織部材60を、中型68と共に、下型面73から取出し、不織部材60から中型68を抜くと、カバー本体部32が得られる。
また、図8に示すように、不織部材60により長尺形状の張出部40を準備する。
この後、図9に示すように、不織部材60をカバー本体部32に取付ける。この際、巻付けられた不織部材60のうちカバー本体部32の内周側の端部の位置で、張出部40がカバー本体部32の内周側に溶着されることが好ましい。例えば、張出部40の一端部を、カバー本体部32の前記位置の内周側に重ね合せた状態で、カバー本体部32と張出部40の基端部とを超音波振動付与部材で挟込んだ状態で、超音波振動を付与して、張出部40をカバー本体部32に溶着するとよい。これにより、張出部40をカバー本体部32に取付けることができる上に、不織部材60の内側端部を、その外側の層部分にも溶着することができ、不織部材60の内側端部が剥がれ難くなり、カバー本体部32の形状がより確実に維持される。なお、この際の溶着は、熱溶着であってもよい。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
26 分岐線
28 オプション用コネクタ
30 コネクタカバー
32 カバー本体部
40 張出部
60 不織部材
68 中型
70 ホットプレス用成形型
80 上型
83 上型面
WH ワイヤーハーネス
WH1 ワイヤーハーネス本体部

Claims (7)

  1. ワイヤーハーネスに取付けられたコネクタに装着されるコネクタカバーであって、
    不織部材がホットプレスされることにより、前記コネクタの外周を覆う筒形状に形成されたカバー本体部と、
    長尺形状に形成され、一端部が前記カバー本体部から延出する状態で、前記カバー本体部に取付けられた張出部と、
    を備えるコネクタカバー。
  2. 請求項1記載のコネクタカバーであって、
    前記張出部は、前記カバー本体部の内面に取付けられている、コネクタカバー。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタカバーであって、
    前記張出部は、不織部材によって形成され、前記カバー本体部に溶着によって取付けられている、コネクタカバー。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のコネクタカバーであって、
    前記カバー本体部は、帯状の前記不織部材を複数回巻いた状態でホットプレスすることにより形成されている、コネクタカバー。
  5. 請求項4記載のコネクタカバーであって、
    前記張出部は、不織部材により形成され、帯状の前記不織部材の内周側端部の位置で、前記カバー本体部に溶着されている、コネクタカバー。
  6. 複数の電線が束ねられたワイヤーハーネス本体部と、
    前記複数の電線のうちの一部の端部に取付けられたコネクタと、
    前記コネクタに装着された請求項1〜4のいずれか1つに記載のコネクタカバーと、
    を備えるワイヤーハーネス。
  7. ワイヤーハーネスに取付けられたコネクタに装着されるコネクタカバーの製造方法であって、
    不織部材をホットプレスすることにより、前記コネクタの外周を覆う筒形状のカバー本体部を形成する工程と、
    長尺形状の張出部を準備する工程と、
    前記張出部の一端部を前記カバー本体部から延出させるようにして、前記張出部を前記カバー本体部に取付ける工程と、
    を備えるコネクタカバーの製造方法。
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