JP2011049753A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラーバランスが改善するようにMTF補正を行う画像処理装置を提供する。
【解決手段】5×5MAX部401は、対象画素の25近傍に含まれる画素について、対象色成分ごとに階調値の最大値を特定する。差分部402は、5×5MAX処理401にて得られた最大値Pと元の階調値Qとの階調差P−Qを算出する。階調補正係数テーブル部403は階調差P−Qから補正係数を決定する。補正係数は、0から255までの値をとる階調差に比例して1.0から0.5までの値をとる。乗算部404は、決定された補正係数Pと元の階調値Qとを乗算して、補正値の候補P×Qを算出する。対象画素が細線部分に含まれていたら補正値の候補P×Qが採用される。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置に関し、特に、細線の濃度を適正に復元する技術に関する。
従来、スキャナで原稿を読み取ると空間周波数特性が劣化した画像データが生成されるため、様々なMTF(Modulation Transfer Function)補正が行われている。例えば、表中の罫線のような細線はスキャンによって薄くなるので、エッジ強調処理が行われる。
特開平5−103199号公報 特開2000−103117号公報 特開平2002−19179号公報 特開平2002−326390号公報
近年、カラープリンタの普及に合わせて、スキャナについてもカラー化の要望が高まっているところ、カラースキャナにおいても空間周波数特性の劣化は避けることができない。これに対して、カラー画像データの色成分ごとに従来のMTF補正を施すことが考えられる。
しかしながら、例えば、細線にエッジ強調を施す場合に、色成分毎に下地と細線との階調差が異なっていると、エッジ強調後に細線のカラーバランスが変動して、色が変わってしまう。
図14は、黄色い下地に黒い細線をひいた原稿と、当該原稿を読み取って得られた画像データとにおける下地部分と細線部分との階調値を例示する表である。図14に例示されるように、原稿では、細線のすべての色成分で階調値がいずれも20となっているが、読み取り画像では、MTFによって、細線の階調値が色成分ごとに異なっている。
この読み取り画像に対してエッジ強調を施しても、読み取り画像では下地と細線との階調差がR色では182、G色では180、B色では46となっており、細線の色成分毎の階調値を揃えることができない。このため、細線のカラーバランスが変動して、原稿の細線とは異なる色になってしまう。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、カラーバランスが改善するようにMTF補正を行う画像処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理装置は、MTF誤差を含むカラー画像データを処理する画像処理装置であって、画像データ中の細線部分を検出する検出手段と、色成分毎に、細線部分の画素と、その周辺の画素であって、細線部分以外の画素との階調差を算出する差分手段と、各色成分について、前記差分手段にて算出された階調差が大きいほど、当該色成分の階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、色成分毎に、細線部分とその周辺との補正前の階調差が大きいほど、補正後の階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正するので、カラーバランスが改善するようにMTF補正を行うことができる。
この場合において、前記補正手段は、細線部分の画素の階調値が周辺画素の階調値よりも小さい場合には、前記階調差がゼロの場合に最大値1をとり、階調差が最大の場合に最小の正値をとる補正係数を、細線部分の画素の階調値に乗算することによって階調値を補正するのが望ましく、前記最小の正値は0.5であるとすれば更に好適である。
また、前記補正係数は階調差の増加に比例して単調減少するとすれば、補正前の階調差が大きいほど、補正後の階調差が大きくすることができる。
また、前記差分手段は、前記周辺画素として、細線部分の画素の25近傍内にある画素を選択すれば、細線部分のMTF補正を行うのに十分である。
また、前記検出手段は、エッジを検出することによって細線部分を検出しても良い。
本発明に係る画像処理装置は、MTF誤差を含むカラー画像データを処理する画像処理装置であって、画像データ中の細線部分を検出する細線検出手段と、前記細線部分の幅を検出する幅検出手段と、細線部分の画素の周辺画素の明度の平均値を算出する平均手段と、前記幅と平均との乗算値が小さいほど、階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。また、MTF誤差を含むカラー画像データを処理する画像処理装置であって、画像データ中の細線部分を検出する細線検出手段と、前記細線部分の幅を検出する幅検出手段と、細線部分の画素の周辺の所定範囲内のエッジ画素の個数を計数する計数手段と、前記幅と個数との乗算値が小さいほど、階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正する補正手段と、を備えても良い。このようにしても、細線部分のMTF補正を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の外観斜視図である。 プリンタ部102が備える制御基板の構成を示すブロック図である。 制御基板2の機能構成を示すブロック図である。 補正値算出部302の機能構成を示すブロック図である。 階調補正係数テーブルにおける階調差P−Qと補正係数との関係を示すグラフである。 細線を横切る線上の画素の階調を示す図であって、(a)はMTFに起因する細線部分の階調値の変動を表わし、(b)は本実施の形態による補正を表わす。 本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の内容を示すブロック図である。 線幅から第1補正係数を決定する第1補正係数テーブルを説明する図である。 MTFの影響を受けたスキャン画像を示す図であって、(a)は文字“H”のスキャン画像、(b)、(c)は文字“警”のスキャン画像である。 平均明度から第2補正係数を決定する第2補正係数テーブルを説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の内容を示すブロック図である。 エッジ密度から第3補正係数を決定する第3補正係数テーブルを説明する図である。 本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の内容を示すブロック図である。 カラー画像データの階調値を例示する表である。
以下、本発明に係る画像処理の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。
(1−1)画像処理装置の構成
先ず、本実施の形態に係る画像処理装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像処理装置の外観斜視図である。図1に示されるように、画像処理装置1は、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)であって、スキャナ部101、プリンタ部102、給紙部103及びフィニッシャ部104を備えている。
スキャナ部101はADF(Automatic Document Feeder)を備えており、載置された複数枚の原稿を1枚ずつ送って読み取り、画像データを生成する。プリンタ部102は、制御基板を内蔵しており、スキャナ部101が生成した画像データを一旦記憶して画像処理を施した後、当該画像データを用いて画像形成を実行する。
給紙部103は、記録シートのサイズ毎にトレイを備えており、その内部に記録シートを収納している。給紙部103は、プリンタ部102が画像形成をするための記録シートを供給する。プリンタ部102にて画像形成された記録シートはフィニッシャ部104に排出される。
(1−2)制御基板の構成
図2は、プリンタ部102が備える制御基板の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、制御基板2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、NIC(Network Interface Card)205及び入出力インタフェース206を備えている。
CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、NIC205及び入出力インタフェース206は内部バス200を介してコマンドやデータを遣り取りする。また、入出力インタフェース206には入出力バス210を介してスキャナ部101、操作パネル211、プリントエンジン212、ファクシミリインタフェース213が接続されている。
CPU201は、ROM202に記憶されている制御プログラムを読み出し、RAM203を作業用記憶領域として動作する。NIC205はCPU201の制御の下、ネットワークを介して画像データやジョブを送受信する。入出力インタフェース206もまたCPU201の制御の下、スキャナ部101や操作パネル211、プリントエンジン212、ファクシミリインタフェース213とコマンドや画像データを送受信する。
操作パネル211は、液晶タッチパネルやハードキーを備えており、ユーザに情報を提示したり、ユーザの操作入力を受け付けたりする。プリントエンジン212は電子写真方式によってカラー画像を形成する。ファクシミリインタフェース213はファクシミリ回線を介してファクシミリデータを送受信する。
HDD204は、入出力インタフェース206を介してスキャナ部101から受信した画像データを記憶する。CPU201はHDD204に記憶された画像データを画像処理プログラムに従って画像処理する。
(1−3)画像処理
次に、制御基板2が実行する画像処理について説明する。
図3は、制御基板2の機能構成を示すブロック図である。図3に示されるように、制御基板2は細線検出部301を備えると共に、色成分毎に補正値算出部302とセレクタ303とを備えている。
また、制御基板2はカラー画像データを構成する各画素を順次走査する。各画素データはRGB3色の階調値からなっており、本実施のデータでは色成分毎に8ビット、256階調のデータからなっている。
細線検出部301は当該画素が細線部分であるか否かを判定する。このため、例えば、画素毎にRGB各色の階調値を比較して、最小値Min(R,G,B)を求める。ある画素について、R色の階調値が100、G色の階調値が124、B色の階調値が52である場合には、最小値Min(R,G,B)はB色の階調値である52となる。
そして、前記最小値Min(R,G,B)を階調値とするモノクロ画像にて、対象画素がエッジ画素であるか否かを判定する。エッジの検出には、例えば、1次微分フィルタや2次微分フィルタを用いる。当該画素がエッジ画素である場合には、細線部分である旨の判定結果がRGB各色のセレクタ303に入力される。さもなければ、細線部分でない旨の判定結果がRGB各色のセレクタ303に入力される。
また、これと並行して、RGB各色に対してそれぞれ補正値算出部302が色成分毎の補正値の候補を算出する。
図4は、補正値算出部302の機能構成を示すブロック図である。図4に示されるように、補正値算出部302は、5×5MAX部401、差分部402、階調補正係数テーブル部403及び乗算部404を備えている。5×5MAX部401は、対象画素の25近傍、すなわち、対象画素を中心とする縦横いずれも5画素の正方領域内に含まれる25個の画素について、対象色成分ごとに階調値の最大値を特定する。
次に、差分部402が、5×5MAX処理401にて得られた最大値Pと元の階調値Qとの階調差P−Qを算出する。なお、差分が負値となる場合、差分部402は階調差P−Qをゼロとする。そして、階調補正係数テーブル部403はROM202に記憶されている階調補正テーブルを参照して、階調差P−Qから補正係数の候補を決定する。
図5は、階調補正係数テーブルにおける階調差P−Qと補正係数との関係を示すグラフである。本実施の形態においては、各画素は0から255までの階調値をとるので、階調差もまた0から255までの値をとる。補正係数は階調差に比例して減少し、階調差が0のときに1.0となり、階調差が255のときに0.5となる。
乗算部404は、階調補正係数テーブルを参照して決定された補正係数Pと元の階調値Qとを乗算して、補正値の候補P×Qを算出する。例えば、対象画素の対象色成分の階調値が25近傍内で最大である場合には、差分処理402がゼロを出力するので、補正係数の値は1.0となる。この補正係数を元の階調値に乗算すると、最終的に元の階調値が出力される。
また、対称画素の対象色成分の階調値が2で、25近傍における対象色成分の最大階調値が255である場合には、差分処理402が253を出力するので、補正係数は0.5に近い値となる。これを元の階調値2に乗算すると最終的に1が出力される。
図3に戻って、補正値算出部302が算出した補正値の候補は、元の階調値と共にセレクタ303に入力される。セレクタ303は細線検出部301の判定結果に基づいて、補正値の候補と元の階調値との何れを選択するかを決定する。具体的には、対象画素がエッジ画素であると判定された場合には補正値の候補が選択され、さもなければ元の階調値が選択される。
このようにすれば、エッジ画素について、周辺画素との間で階調差が大きい色成分は階調値を大きく減少させる一方、階調差が小さい色成分は補正による階調値の減少幅を小さくすることができる。したがって、MTFによって変化したエッジ画素のカラーバランスを補正することができる。
(1−4)階調補正の考え方
次に、本実施の形態に係る階調補正の考え方について説明する。
図6は、細線を横切る線上の画素の階調を示す図であって、(a)はMTFに起因する細線部分の階調値の変動を表わし、(b)は本実施の形態による補正を表わす。図6(a)に示されるように、細線部分の階調値が下地部分の階調値よりも低い場合には、MTFによって細線部分の階調値が増大する。図6(a)の例では、細線を構成する画素、すなわち、内エッジの画素の階調値が細線に沿った画素、すなわち、外エッジの画素の階調値209よりも低いために、64まで増大している。内エッジの他の画素の階調値もMTFによって増大している。
このため、例えば、黄色の下地に黒色の細線が引かれた原稿をスキャナで読み取ると、黄色を構成するR成分とG成分は階調値が高く、B成分は階調値が低いので、MTFによって、細線の黒色を構成するR成分とG成分の階調値が高くなる一方、G成分の階調値はあまり高くならない。このため、細線が青みがかる。このように、細線部分と下地部分の階調差が大きいほどMTFによる細線部分の階調値の増大量が大きくなり、階調差が小さいほど増大量も小さくなる。
これに対して、本実施の形態においては、図5に示されるように、エッジ画素と周辺画素との階調差が小さいほど補正係数を1.0に近づけて、階調補正の前後に亘る階調値の変化を小さくする。また、エッジ画素と周辺画素との階調差が大きいほど補正係数を小さくして、階調補正の前後に亘る階調値の変化を大きくする。
図6(b)の例では、内エッジの画素の階調値が64から40に補正され、MTFによる階調値の浮き上がりが補正される。このような補正を色成分毎に行えば、MTFによる階調値の変動が色成分毎に異なっていても、カラーバランスを改善することができる。
例えば、色付きの下地上に灰色の細線が引かれている原稿を考える。下地部分の色成分RGBごとの階調値をそれぞれ(200、150、100)とし、MTFによって細線部分の階調値が(100、100、100)から(120、110、100)に変化したとする。これに対して、画像処理装置1による補正値はそれぞれ(101、101、100)となり、カラーバランスが改善される。
[2]第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。本実施の形態に係る画像処理装置は上記第1の実施の形態に係る画像処理装置と概ね同様の構成を備える一方、階調補正の方法において相違する。以下、相違点に着目して本実施の形態を説明する。
図7は、本実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の内容を示すブロック図である。本実施の形態においても、各画素データはRGBの成分毎に8ビット、256階調のデータからなっている。
図7に示されるように、先ず、細線検出部701にて画像中の細線部分を検出し、検出した細線の線幅を線幅検出部702にて検出する。線幅の検出は、例えば、Min(R,G,B)にて2値化した画像のドット数をカウントすることによって求められる。
この処理と並行して、明度算出部703は画素ごとの明度を算出する。対象画素の色成分毎の階調値をそれぞれR、G、Bとすると明度は
によって与えられる。平均明度算出部704は、画素ごとに81近傍(対象画素を中心とする9×9画素の正方領域)内の画素の平均明度を算出する。
補正係数算出部705は、線幅検出部702にて求めた線幅から第1補正係数を決定するとともに、平均明度算出部704にて求めた平均明度から第2補正係数を決定し、第1、2補正係数の積を最終的な補正係数とする。
図8は、線幅から第1補正係数を決定する第1補正係数テーブルを説明する図である。図8に示されるように、第1補正係数テーブルは1から10までの線幅ごとに対応する第1補正係数を示すテーブルであって、線幅が大きくなるに連れてS字状に第1補正係数の値が小さくなる。これは線幅が大きくなるに連れてMTFの影響が小さくなることに対応している。
図9は、MTFの影響を受けたスキャン画像を示す図であって、(a)は文字“H”のスキャン画像、(b)、(c)は文字“警”のスキャン画像である。図9に示されるように、線幅が太い方が階調の低下が小さい。また、同じ線幅であっても、“H”の横線ように周辺階調が高い線は薄くなり、“警”のように周辺階調が低い線は濃くなる傾向にある。すなわち、細線の周辺の平均明度によって、階調の変化の仕方が異なる。
なお、線幅が10以上である線はMTF補正の必要が無いので、第1補正係数は不要であり、第1補正係数テーブルにおいて第1補正係数は定義されない。
図10は、平均明度から第2補正係数を決定する第2補正係数テーブルを説明する図である。図10に示されるように、第2補正係数テーブルは0から255までの平均明度に対応する第2補正係数を示すテーブルであって、平均明度に比例して第2補正係数の値が大きくなる。
階調補正部706は、補正係数算出部705が算出した補正係数で各画素の色成分ごとの階調値を除算することによって階調を補正する。
このようにすれば、MTFによって階調の変化を補正することができる。
[3]第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。本実施の形態に係る画像処理装置は上記第2の実施の形態に係る画像処理装置と概ね同様の構成を備える一方、平均明度に代えてエッジ密度を用いる点において相違する。以下、相違点に着目して本実施の形態を説明する。
図11は、本実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の内容を示すブロック図である。本実施の形態においても、各画素データはRGBの成分毎に8ビット、256階調のデータからなる場合について説明する。
図11に示されるように、先ず、細線検出部1101にて画像中の細線部分を検出し、検出した細線の線幅を線幅検出部1102にて検出する。
この処理と並行して、エッジ密度検出部1103は画素ごとのエッジ密度を検出する。本実施の形態において、エッジ密度とは、対象画素を中心とする81近傍内に存するエッジ画素の個数をいう。ただし、対象画素はエッジ画素に含めない。
補正係数算出部1104は、線幅検出部1102にて求めた線幅から第1補正係数を決定するとともに、エッジ密度検出部1103にて求めたエッジ密度から第3補正係数を決定し、第1、3補正係数の積を最終的な補正係数とする。
第1補正係数は、上記第2の実施の形態と同様に決定される(図8を参照)。
図12は、エッジ密度から第3補正係数を決定する第3補正係数テーブルを説明する図である。図12に示されるように、第2補正係数テーブルは0から80までのエッジ密度に対応する第3補正係数を示すテーブルであって、0から80まで増加するエッジ密度に比例して第3補正係数の値が1.0から0.5まで減少する。
階調補正部1105は、補正係数算出部1104が算出した補正係数で各画素の色成分ごとの階調値を除算することによって階調を補正する。
このようにしても、MTFによって階調の変化を補正することができる。
[4]第4の実施の形態
本発明の第4の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。本実施の形態に係る画像処理装置は上記第3の実施の形態に係る画像処理装置と概ね同様の構成を備える一方、エッジ密度に代えて線長や線端といった情報を用いる点において相違する。以下、相違点に着目して本実施の形態を説明する。
図13は、本実施の形態に係る画像処理装置が実行する画像処理の内容を示すブロック図である。図13に示されるように、先ず、細線検出部1301にて画像中の細線部分を検出し、検出した細線の線幅を線幅検出部1302にて検出する。
この処理と並行して、線長検出部1303は検出した細線の長さを検出する。細線の長さは、例えば、連続するエッジ画素の個数を計数することによって求められる。
また、線端検出部1304は細線の端部を検出する。細線の線幅が1ドットである場合には、9近傍(対象画素を中心とする3×3画素の正方領域)内に当該細線の画素が2つ以下しか含まれていなければ端部と判定する。また、2ドットである場合には、9近傍内に当該細線の画素が4つ以下しか含まれていなければ端部と判定する。
補正係数算出部1304は、線幅検出部1302にて求めた線幅、線長検出部1303にて求めた線長、及び線端検出部1304にて求めた線端か否かに応じて補正計数を算出する。
階調補正部1305は、補正係数算出部1304が算出した補正係数を用いて各画素の色成分ごとの階調値を補正する。このようにしても、MTFによって階調の変化を補正することができる。
[5]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)上記実施の形態においては、Min(R,G,B)を用いて色下地上の細線やモノクロ下地上のカラー細線を求める場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の方法を用いて細線を検出しても良い。
例えば、画素毎にRGB各色の階調値を比較して、最大値Max(R,G,B)を求め、Max(R,G,B)とMin(R,G,B)との差を用いて細線を検出しても良い。
(2)上記実施の形態においては、図5、8、9及び12に補正係数テーブルの値を示したが、これらはあくまで例示に過ぎず、本発明はこれらの値には限定されない。MTFは光学系の特性によって決定されるものであるので、補正係数テーブルの値も光学系の特性に応じて決定されるべきである。
(3)上記実施の形態においては、下地の方が細線よりも階調値が高い場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、細線の方が下地よりも階調値が低い場合にも本発明を適用してその効果を得ることができる。
細線の方が下地よりも階調値が低い場合には、最大階調値255の補数を用いて上記の処理を行えば良い。例えば、下地の階調値が20で、細線の階調値が200である場合には、255に関する補数、すなわち、下地では235、細線では55を用いて上記の処理を行えば良い。そして、処理後に再度、255に関する補数を求めて、その補数の値を補正値とする。
(4)上記実施の形態においては、最大階調値が255である場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、255以外の値、例えば、15や63、或いは511といった値を用いても良い。
また、上記実施の形態においては、RGBの3つの色成分を用いてカラーを表現する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の色を用いてカラーを表現する場合にも本発明を適用してその効果を得ることができる。
本発明に係る画像処理装置は、細線の濃度を適正に復元する技術として有用である。
1…画像処理装置
2…制御基板
201…CPU(Central Processing Unit)
202…ROM(Read Only Memory)
203…RAM(Random Access Memory)
204…HDD(Hard Disk Drive)
205…NIC(Network Interface Card)
206…入出力インタフェース
301…細線検出部
302…補正値算出部
303…セレクタ
401…5×5MAX部
402…差分部
403…階調補正係数テーブル部
404…乗算部

Claims (8)

  1. MTF誤差を含むカラー画像データを処理する画像処理装置であって、
    画像データ中の細線部分を検出する検出手段と、
    色成分毎に、細線部分の画素と、その周辺の画素であって、細線部分以外の画素との階調差を算出する差分手段と、
    各色成分について、前記差分手段にて算出された階調差が大きいほど、当該色成分の階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段は、細線部分の画素の階調値が周辺画素の階調値よりも小さい場合には、
    前記階調差がゼロの場合に最大値1をとり、階調差が最大の場合に最小の正値をとる補正係数を、細線部分の画素の階調値に乗算することによって階調値を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記最小の正値は0.5である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正係数は階調差の増加に比例して単調減少する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記差分手段は、前記周辺画素として、細線部分の画素の25近傍内にある画素を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記検出手段は、エッジを検出することによって細線部分を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. MTF誤差を含むカラー画像データを処理する画像処理装置であって、
    画像データ中の細線部分を検出する細線検出手段と、
    前記細線部分の幅を検出する幅検出手段と、
    細線部分の画素の周辺画素の明度の平均値を算出する平均手段と、
    前記幅と平均との乗算値が小さいほど、階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. MTF誤差を含むカラー画像データを処理する画像処理装置であって、
    画像データ中の細線部分を検出する細線検出手段と、
    前記細線部分の幅を検出する幅検出手段と、
    細線部分の画素の周辺の所定範囲内のエッジ画素の個数を計数する計数手段と、
    前記幅と個数との乗算値が小さいほど、階調差が大きくなるように、細線部分の画素の階調を補正する補正手段と、を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
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