JPH09261490A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09261490A
JPH09261490A JP8066648A JP6664896A JPH09261490A JP H09261490 A JPH09261490 A JP H09261490A JP 8066648 A JP8066648 A JP 8066648A JP 6664896 A JP6664896 A JP 6664896A JP H09261490 A JPH09261490 A JP H09261490A
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JP
Japan
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data
image
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edge
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Application number
JP8066648A
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English (en)
Inventor
Kentaro Katori
健太郎 鹿取
Yoshinobu Namita
芳伸 波田
Masahiro Mitsusaki
雅弘 光崎
Yukihiko Okuno
幸彦 奥野
Katsuyuki Hirata
勝行 平田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/58Edge or detail enhancement; Noise or error suppression, e.g. colour misregistration correction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/409Edge or detail enhancement; Noise or error suppression
    • H04N1/4092Edge or detail enhancement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MTF補正条件を容易に最適化できるデジタ
ル複写機を提供する。 【解決手段】 基準印字データに基づき印字された、ハ
ーフトーンパターン部とエッジパターン部を有するテス
トパターンを、CCDセンサ14で読み取り、この画像
データをHVC変換部55で色領域信号H*、V、C*
に変換して、パターン判別部57において上記ハーフト
ーンパターン部とエッジパターン部のそれぞれの位置を
検出する。一方、CPU58は、一次微分フィルタ部6
1で求められた濃度の一次微分データΔDにより所定の
エッジ部判定基準に基づいて領域の判別を行い、その判
別結果が上記パターンの検出結果と異なる場合に上記エ
ッジ部判定基準を変更する。その後、当該画像データを
MTF補正し、その補正後のデータと上記基準印字デー
タとの差異が許容範囲内になるように、スムージングフ
ィルタもしくはエッジ強調関数を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を読み取って
得られた画像データに基づいて画像を形成するデジタル
複写機やファクシミリなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、原稿をスキャナ部で読み取って
得た画像データに基づき画像の再現を行うデジタルカラ
ー複写機などにおいては、原稿から読み取った赤、緑、
青のデジタル画像データR,G,Bを画像信号処理部に
おいて色再現のためのシアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)、ブラック(K)のデータに変換し、こ
のデータに基づきプリンタ部で印字紙上に画像を形成す
る。
【0003】しかしながら、スキャナ部の読み取り精
度、プリンタ部の発色再現性、さらにはデータ処理系に
おける諸要因によって画像ノイズが発生して画像劣化が
生じ、これを補正する手段が必要となる。特に、フルカ
ラーの再生画像においては、濃度平坦部におけるざらつ
きが目に付くので、解像度のみならず滑らかさについて
も配慮しなければならないが、解像度を強調すると濃度
平坦部にざらつきが多く生じて不自然な画像になるし、
滑らかさを強調するとエッジ部がぼやけて解像度が極め
て悪くなる。
【0004】そこで、例えば、特開平4−342370
号公報において開示されている画像処理の方法において
は、原稿を読み取って得られたR,G,Bの3色のデジ
タルの画像データについて、その明度変化からエッジ部
と濃度平坦部を所定の基準により判別し、MTF補正
(空間周波数補正)部においてエッジ部の画像データに
対して所定のエッジ強調処理を施して、より鮮明に画像
が再現されるようにし、濃度変化の少ない濃度平坦部の
画像データについては、所定のスムージング処理を行っ
て画像をより滑らかにし、解像度と滑らかさを両立しな
がらできるだけ再現画像の画質の劣化を防止している。
【0005】そして、これらのMTF補正のための条件
は、予め当該複写機の組立時もしくは出荷時に最適に設
定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ルカラー複写機の組立時もしくは出荷時等において、上
記MTF補正の条件を最適に設定していても、実際の複
写時において画質の設定が予想通りにならないことがあ
った。このような事態の発生は、各構成部の経時的な劣
化、特に、スキャナ部におけるCCDイメージセンサの
感度の劣化や露光ランプの輝度の低下、およびプリンタ
部における感光体ドラムの感光能力の劣化や帯電チャー
ジャによる帯電力の劣化などが主な原因であり、その
他、使用環境の変化による影響や複写機ごとの個体差も
原因となる。
【0007】このような場合に、MTF補正条件を最適
に設定しなおすには、熟練と煩雑な調整作業を必要とし
ていた。本発明は、上述のような問題に鑑みてなされた
ものであって、経時的変化、環境変化、個体差などによ
る再現画像の画質の劣化を排して、最適なMTF補正条
件を容易に設定できる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿を読み取った画像データに
対してMTF補正手段によってMTF補正を加えて画像
を形成する画像形成装置であって、所定のテストパター
ンの印字データを格納する記憶手段と、前記印字データ
に基づき形成されたテストパターンの画像を読み取る読
取手段と、前記読取手段により得られた前記テストパタ
ーンの画像データと前記印字データの内容を比較する比
較手段と、前記比較の結果に基づき、前記テストパター
ンの画像データと印字データとの差異が所定の許容範囲
内になるように上記MTF補正の条件を変更するMTF
補正条件変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1におけるMT
F補正手段が、所定の判定基準により当該画像データが
濃度平坦部のものかエッジ部のものかを判別する領域判
別手段を備え、この判別結果に基づき、濃度平坦部の画
像データに対する平滑化処理および/もしくはエッジ部
の画像データに対するエッジ強調処理を行うことを特徴
とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項2においてMT
F補正条件変更手段が、前記領域判別手段におけるエッ
ジ部か濃度平坦部かの判定基準を変更することを特徴と
する。請求項4の発明は、請求項2または3においてM
TF補正条件変更手段が、平滑化処理の程度および/も
しくはエッジ強調の程度を変更することを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、請求項4において比較
手段が、印字データと比較されるテストパターンの画像
データは、MTF補正された後の画像データが用いられ
ることを特徴とする。請求項6の発明は、請求項1ない
し5のいずれかにおいて画像データが、原稿を色分解し
て得られた色成分ごとの画像データであって、前記MT
F補正手段は、画像データの色領域を判別する色領域判
別手段をさらに備え、当該判別された色領域ごとに設定
もしくは変更されたMTF補正条件に基づきMTF補正
を加えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタルカラー複写機を例にして説明
する。 (1)デジタルカラー複写機全体の構成 図1は、本発明に係るデジタルカラー複写機の全体の構
成を示す図である。
【0013】デジタルカラー複写機は、大きく原稿画像
を読み取るイメージリーダ部10と、このイメージリー
ダ部10で読み取った画像を再現するプリンタ部20と
に分けられる。イメージリーダ部10におけるスキャナ
部11は、原稿を照射する露光ランプ12と、当該原稿
からの反射光を集光するロッドレンズアレー13と、集
光された光を電気信号に変換する密着型のCCDカラー
イメージセンサ(以下、単に「CCDセンサ」とい
う。)14を備えている。
【0014】原稿読み取り時にスキャナ部11は、モー
タ15により駆動されて、矢印の方向に移動し、透明な
原稿ガラス板16上に載置された原稿をシアン(C)、
マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各
再現色に対応して4回スキャンする。CCDセンサ14
には、図示しない赤(R)、緑(G)、青(B)のフィ
ルターが設けられており、一度のスキャンで3色の読取
りを行う。
【0015】スキャナ部11の露光ランプ12で照射さ
れた原稿面の画像は、CCDセンサ14において光電変
換され、これにより得られた赤(R)、緑(G)、青
(B)の多値電気信号は、制御部100における画像信
号処理部120(図2)において、後述する処理を受け
て、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(K)の各階調データに変換される。
【0016】これらの階調データは、同じく制御部10
0のプリンタ制御部130(図2)において、感光体及
び現像特性等の画像再現特性に応じた補正(γ補正)や
ディザ処理が施されて、レーザーダイオードを内蔵する
プリントヘッド部21によって、各色成分ごとに感光体
ドラム22表面が露光される。感光体ドラム22は、上
記露光を受ける前にクリーナ23で感光体表面の残留ト
ナーを除去され、さらにイレーサランプ24に照射され
て除電された後、帯電チャージャ25により一様に帯電
されており、このように一様に帯電した状態で露光を受
けると、感光体ドラム22表面の感光体に静電潜像が形
成される。
【0017】シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の各色のトナー現像器26a〜
26dを備えたトナー現像部26は、感光体ドラム22
の回転に同期して図示しない昇降装置により上下駆動さ
れ、上記トナー現像器26a〜26dのうち上記静電潜
像が形成された色成分のものを選択して、感光体ドラム
22表面上の静電潜像を現像する。
【0018】一方、転写ドラム28には、各用紙カセッ
ト32、33から必要なサイズの複写紙(図示せず)が
選択されて供給され、この複写紙の先端が、転写ドラム
28上のチャッキング機構34により把持されると共
に、吸着用チャージャ35によって静電的に吸着され
て、位置ずれが生じない状態で巻き取られており、上記
感光体ドラム22に現像された像は、転写チャージャ2
7により上記転写ドラム28上に巻き取られた複写紙に
転写される。
【0019】上述の印字過程は、シアン(C)、マゼン
タ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色につ
いて繰り返して行われ、全ての色について印字が終了す
ると、分離爪29を作動させて、複写紙を転写ドラム2
8の表面から分離される。複写紙に転写されたトナー像
は、触れるとすぐに剥がれる不安定な状態であるので、
定着装置30において加熱しながら押圧することにより
トナーを紙の繊維の間に固定して定着させ、排紙トレー
31上に排出する。
【0020】なお、イメージリーダ部10の前面の操作
しやすい位置には、図1の点線で示すように操作パネル
18が設けられており、コピー枚数を入力するテンキー
やコピー開始を指示するコピーキー、もしくは後述する
テストパターンの打出し指示のキーなどが設けられてい
る。次に、上記デジタルカラー複写機における制御部1
00の構成を図2のブロック図により説明する。
【0021】当該制御部100は、イメージリーダ制御
部110と、画像信号処理部120と、プリンタ制御部
130とからなる。イメージリーダ制御部110は、原
稿読み取り時におけるイメージリーダ部10の各動作、
すなわち、CCDセンサ14や露光ランプ12のON/
OFFの切替や、モータ15を駆動してスキャナ部11
のスキャン動作を制御する。
【0022】画像信号処理部120は、スキャナ部11
のCCDセンサ14から送られてきた赤(R),緑
(G),青(B)の画像データを後述する方法で処理し
て、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
ブラック(K)の再現色の画像データに変換し、最適な
再現画像が得られるようにする。プリンタ制御部130
は、プリンタ部20の各部の動作を制御するものであっ
て、上記画像信号処理部120から出力された画像デー
タについて、γ補正を行い、さらに階調表現法として多
値化ディザ法を用いる場合にはディザ処理を施して、プ
リンタヘッド部21の出力を制御し、また、用紙カセッ
ト32、33からの給紙動作、感光体ドラム22や転写
ドラム28の回転動作、トナー現像器26の上下動、各
チャージャへの電荷の供給などの各動作を同期をとりな
がら統一的に制御する。
【0023】なお、操作者の指示を受けて、上記プリン
タ部20において、後述するMTF補正条件変更の基準
となるテストパターンが複写紙にプリントされる。 (2)画像信号処理部の構成 次に、上記画像信号処理部120の構成を図3のブロッ
ク図に基づいて説明する。
【0024】スキャナ部11のCCDセンサ14により
光電変換された画像信号は、A/D変換部51で、R,
G,Bの多値デジタル画像データに変換され、次段のシ
ェーディング補正部52で所定のシェーディング補正が
施される。このシェーディング補正は、露光ランプ12
の照射ムラやCCDセンサ14の感度ムラを解消するも
のであって、シェーディング補正部52は、プレスキャ
ン時に原稿ガラス板16の端に設置された白色基準板1
7(図1)を読み込んで、このときの読み取った画像デ
ータから各画素の乗算比率を決めて、内部メモリに記憶
させておき、原稿読み取り時、各画素データに上記内部
メモリに記憶した乗算比率を乗算して補正する。
【0025】シェーディング補正後の画像データは、
r,g,bの色成分ごとに一旦フレームメモリ53に書
き込まれた後、濃度変換部54とHVC変換部55のそ
れぞれに読み出される。濃度変換部54は、上記r,
g,bの画像データを濃度データDr,Dg,Dbに変
換する。
【0026】このように濃度変換処理が必要なのは、シ
ェーディング補正された段階の画像データは、まだ原稿
の反射率データであるため、実際の画像の濃度データに
変換する必要があるからである。CCDセンサ14の出
力データは、入射強度(原稿反射率)に対してリニアな
光電変換特性を有しており、この原稿反射率と原稿濃度
の関係は、図4に示すようなlog曲線で表される。同
図において、横軸は、反射率データの大きさを示し、縦
軸は濃度データの大きさを示しており、最小値v1から
最大値v2までの反射率データに対応して、0から25
5までの256階調の濃度データ値が定まる。濃度変換
部54は、当該log曲線を示すテーブルを内部に有し
ており、このテーブルを参照にしながら上記反射率デー
タを人間の眼から見たリニアな原稿濃度データに変換す
る。
【0027】一方、HVC変換部55に読み出された画
像データは、次のようにしてHVC色空間における色領
域信号の色相角(H*)、明度(V)、彩度(C*)の
各データに変換される。そのため、まず、r,g,bの
画像データを、次の数1の変換式を用いて、色領域信号
v,α,βに変換し、このαとβに基づいて、彩度(C
*)と色調(H*)の値を求める。
【0028】
【数1】 この数1において、a11〜a33の3X3の要素から
なる変換係数は、色分解用のフィルタの透過特性などに
基づいて予め設定されたものであって、次の数2はその
一例である。
【0029】
【数2】 図5は、HVC色空間の座標系を示すものであって、縦
軸は、明度に関係し、そして他の直交する2つの水平軸
は、色調に関係する軸であって、正の方向の座標が赤
味、負の方向が緑味を表すα軸と、正の方向の座標が黄
味、負の方向が青味を表すβ軸とからなり、色空間上の
点Pの明度(V)は、vに等しく、他の彩度(C*)、
色相角(H*)は、同図から明らかなように、それぞ
れ、次の数3、数4の各式によって算出される。
【0030】
【数3】
【0031】
【数4】 なお、色相角(H*)は、通常、0度から360度まで
の角度で示されるが、数3の式においては、これに(2
56/360)の係数を乗算することにより256段階
(8ビット)で表示できるようにしている。このように
してHVC変換部55で求められた彩度(C*)、明度
(V)、色相角(H*)の各色領域信号は、ラプラシア
ン変換部56とパターン判別部57および色領域判別部
59にそれぞれ出力される。
【0032】ラプラシアン変換部56は、注目画素の明
度(V)値について、図6で示されるラプラシアンフィ
ルタ561を用いて、注目画素とその周辺画素の明度の
データについてフィルタ処理を行って、その出力をラプ
ラシアンデータΔVとしてCPU58に送る。色領域判
別部59は、上記H*,V,C*の色領域信号から当該
画像データの属する色領域を判別する。具体的には、図
5に示すHVC色空間におけるαβ平面において、その
全周の色相角をC,M,Yに対応して3分割し、当該画
像データの色相角H*の値により、C,M,Yのどの色
領域に属するか判断し、一方、彩度C*の値が「0」
(すなわち無彩色)のものについては、Kの色領域に属
すると判断し、この判断結果を色領域情報として、CP
U58に出力する。
【0033】一方、パターン判別部57は、操作パネル
18からMTF補正条件変更モードが指定されている場
合に、原稿として設置されたテストパターンの画像を読
み取って得られた画像データの各H*,V,C*値に基
づいて、各パターンの位置を検出して、その位置情報を
CPU58に送り、CPU58は、当該位置情報を参照
しながらMTF補正条件を変更するのであるが、このM
TF補正条件の変更については項を改めて詳説するの
で、ここでは、まず、当該変更モードが設定されていな
い状態で通常の画像を再現する場合について述べる。
【0034】上述のHVC変換と並行して、フレームメ
モリ53から読み出され、濃度変換部54で濃度変換さ
れた各濃度データDr,Dg,Dbは、色補正部60と
一次微分フィルタ部61のそれぞれに入力される。色補
正部60では、上述のR,G,Bの濃度データDr,D
g,Dbに基づいて、各濃度データの共通の濃度値のう
ち所定割合のものを黒の濃度データKとする墨加刷処理
(BP処理)を行う一方、各濃度データDr,Dg,D
bから当該黒の濃度データKのうち所定割合のものを差
し引く下色除去処理(UCR処理)を行う。
【0035】ここで、墨加刷処理により、黒の濃度デー
タの生成を行うのは、デジタルカラー再現のために必要
なC,M,Yを重ね合わせて黒を再現しても、各トナー
の分光特性の影響により、鮮明な黒の再現が難しいため
である。そのため、各色の濃度データから予め黒濃度を
求めておいて、この濃度値に基づいてKのトナーを用い
て鮮明な黒色を再現するようにしている。
【0036】ところで、R,G,BとC,M,Yは、相
互に補色の関係にあり各濃度値はそれぞれ理論的には等
しい筈であるが、実際は、スキャン部11に設定された
フィルタR,G,Bの透過特性とプリンタ部の各トナー
C,M,Yの反射特性が、それぞれリニアには変化しな
いので、色再現性が理想に近い特性になるようにさらに
線形補正を加えて両特性をマッチングさせる必要があ
る。
【0037】そこで、上記下色除去処理により得られた
R,G,Bの濃度データ値Dr’,Dg’,Db’に対
し、次の数5で示されるマスキング係数Mを用いて、数
6のマスキング方程式により線形補正を加え、再現色の
濃度データC,M,Yを得る。
【0038】
【数5】
【0039】
【数6】 なお、数5のマスキング係数Mにおけるm11〜m33
の各要素は、上記フィルタの透過特性と各トナーの反射
特性によって決定されるものである。また、黒濃度デー
タKは、上記墨加刷処理により経験的に求められたもの
なので、特に変換する必要はなく、そのまま濃度データ
Kとなる。
【0040】このようにして生成された再現色のC,
M,YおよびKの濃度データは、MTF(空間周波数)
補正部62に出力されて、MTF補正を加えられるが、
それに先立ち、CPU58において次のようにして当該
画像データの領域が判別される。すなわち、まず、濃度
変換部54から出力された濃度データDr,Dg,Db
について、一次微分フィルタ部61において濃度の一次
微分データΔDを求める。そのため、一次微分フィルタ
部61は、各色成分の濃度値の平均値を求め、この平均
濃度値について図7に示す縦方向と横方向の一次微分フ
ィルタ611、612によるフィルタ処理を行って、縦
方向の一次微分値ΔDvと横方向の一次微分値ΔDhを
求め、さらにその絶対値の平均値(|ΔDv|+|ΔD
h|)/2を算定し、この値を一次微分データΔDとし
てCPU58に送る。
【0041】一般に、画像のエッジ部においては、濃度
の変化が大きいので、CPU58は、上記一次微分デー
タΔDの値に基づいて、当該画像データが原稿画像にお
けるエッジ部の領域のものか、濃度平坦部の領域のもの
であるかを判別する。この際、図8に示すようなエッジ
部判定用の特性曲線が用いられる。同図において、横軸
は一次微分データΔDの大きさを示し、縦軸はエッジ部
と判定されうる度合い、すなわちエッジ強度の大きさを
示ている。
【0042】ここで、所定の特性曲線を示す関数をg
(ΔD)とすると、g(ΔD)>0の場合に当該画像デ
ータがエッジ部の画像データであると判別されるので、
以後、この関数g(ΔD)を、エッジ部判定関数と呼
ぶ。上記特性曲線Ln(n=1、2、3、・・・)は、
統計的・実験的に予め求められるものであって、当該複
写機の読取り精度や原稿画像の質などによって定まり、
域値an(n=1、2、3、・・・)が大きくなるほど
エッジ部として判定しにくくなる。
【0043】したがって、例えば、原稿画像にノイズが
多い場合には、域値anが大きな特性曲線を選択してこ
れをエッジ部判定関数g(ΔD)とすることにより、濃
度平坦部が誤ってエッジ部と判別されないようにでき
る。このようなエッジ部判定関数g(ΔD)がCPU5
8の内部メモリに、上記C,M,Y,Kの色領域ごとに
テーブルとして設定されており、CPU58は、画像デ
ータが入力されると、まず、色領域判別部59からの色
領域情報に基づき、当該画像データの色領域について設
定されたエッジ部判定関数g(ΔD)のテーブルを参照
して、上記入力された一次微分データΔDに基づき、当
該画像データがエッジ部か濃度平坦部かを判別して、そ
の結果を領域判別情報として、MTF補正部62に出力
する。この際、上記一次微分データΔDとラプラシアン
データΔVおよび色領域情報も併せてMTF補正部62
に出力される。
【0044】MTF補正部62は、色補正部60から出
力された画像データについて、当該画像データの属する
色領域について既に設定されているMTF補正条件に基
き、次のようにしてエッジ強調処理もしくは平滑化処理
を行う。 (i)エッジ強調処理 CPU58からの領域判別情報により、当該画像データ
がエッジ部のものであると判明した場合、MTF補正部
62は、所定のエッジ強調処理を行う。
【0045】図10は、原稿画像(a)をその中心のラ
インで矢印方向に読み取った場合における、濃度分布
(b)、濃度の一次微分値(c)、当該一次微分値の絶
対値(d)、明度分布(e)および明度に対するラプラ
シアンデータ(f)の分布を示す図である。同図に示す
ように、CCDセンサ14の読取精度やトナーの粒状性
などの関係から、エッジ部においては、どうしても濃度
(もしくは明度)の変化率がなまっており、これを立ち
上げるための濃度補正が必要となる。これがエッジ強調
処理である。
【0046】濃度の一次微分値の絶対値(d)と明度の
ラプラシアンデータ(f)は、エッジ部に対して顕著な
特性を示しており、このような二つの値(前述の一次微
分データΔDおよびラプラシアンデータΔVに相当)を
用いて所定の関数によるエッジ強調処理が可能となる。
当該エッジ強調関数として例えば、次式を用いる。
【0047】 D’j=Dj*(f(ΔV)*g(ΔD)) 当該関数において、j=C,M,Y,Kであって、D’
jは、エッジ強調処理後の各再現色の濃度値、Djは、
上記色補正部60から得られた各再現色の濃度値を示
す。関数f(ΔV)は、ラプラシアンデータΔVの変化
に対して図9のようなMTF補正特有の関係を有する関
数(以下、「MTF補正関数」という)であり、一方、
関数g(ΔD)は、上述したエッジ部判定関数である。
【0048】このようなMTF補正関数f(ΔV)とエ
ッジ強調関数g(ΔD)を乗算することにより、上記Δ
V、ΔDの大きさを反映した濃度補正係数が決定され、
この係数を濃度データDjに乗算することにより、エッ
ジ部が強調される。したがって、MTF補正部62は、
入力された画像データが、CPU58からの領域判別情
報により、エッジ部のものであると判明した場合には、
当該画像データの一次微分データΔD、ラプラシアンデ
ータΔVに基づき、上記エッジ強調関数によりエッジ部
を強調して出力する。
【0049】なお、濃度補正係数(f(ΔV)*g(Δ
D))の大きさは、エッジ部判定関数g(ΔD)とMT
F補正関数f(ΔV)の大きさに依存するが、エッジ部
判定関数g(ΔD)については、後述するように領域判
別の段階で特定されてしまうので、実質上は、MTF補
正関数f(ΔV)に依存することになるが、これは図9
を見ても分かるように、各係数a,b,a’,b’の大
きさによって規定されるので、これらの係数を、以下
「エッジ強調補正係数」と総称する。
【0050】このエッジ強調補正係数の各値は、組立時
もしくは出荷時に上記色領域ごとに最適値が設定され、
後述するMTF補正条件変更時において必要に応じて変
更されることになる。 (ii)平滑化処理 上記領域判別情報により、当該画像データが濃度平坦部
のものであることが判明した場合には、MTF補正部6
2は、二次元の空間フィルタを使用して、平滑化処理を
行う。
【0051】このような平滑化処理は、スムージングフ
ィルタを用いて、注目画素に対する周辺画素の画像デー
タについて重み付け加算による移動平均を行って画像ノ
イズを低減させるものであって、これにより画質の滑ら
かな画像が再現される。そのため、MTF補正部62に
は、例えば、図11に示すような3種類のスムージング
フィルタ621、622、623が設定されており(こ
の順に平滑化の程度が高くなる)、このうち一つのフィ
ルタを選択して平滑化処理を行うが、どのフィルタを選
択するかは、上述のエッジ強調決定係数と同様、組立時
もしくは出荷時に上記色領域ごとに最適なものが設定さ
れ、後述のMTF補正条件変更時において必要に応じて
変更される。
【0052】このようにして、MTF補正部62におい
て、その色領域ごとに設定されたエッジ強調関数もしく
はスムージングフィルタにより必要な補正を受けた画像
データは、次段の変倍部・移動部63において、予め操
作者により指定された倍率に変倍され、もしくは所定の
位置に移動された後、カラーバランス部64においてカ
ラーバランスの調整を受けて、プリンタ制御部130に
出力される。 (3)MTF補正条件の変更 ここにMTF補正条件とは、上述のMTF補正における
領域判断のためのエッジ部判定基準やエッジ強調処理の
程度および平滑化処理の程度の各条件をいう。
【0053】このようなMTF補正条件の変更は、予め
設定された印字データに基づいてテストパターンの画像
を形成し、このテストパターンをスキャナ部で読み取っ
て得られた画像データと、上記印字データとを各色領域
ごとに比較することによって行われる。 (3−1)テストパターンの印字 操作者が、操作パネル18からテストパターンの印字を
指示すると、CPU58は、ROM65から当該テスト
パターンのC,M,Y,Kの印字データ(以下、「基準
印字データ」という)を読み出してプリンタ制御部13
0に送る。プリンタ制御部130は、当該基準印字デー
タに基づいてプリンタ部20を制御して、プリントパタ
ーンを複写紙上にプリントする。
【0054】図12は、当該テストパターンの一例を示
すものであって、複写紙40にプリントされたテストパ
ターン41の左半分は、上から順にシアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のハーフ
トーンのパターンがそれぞれの色において左から右のマ
スに行くほど濃度が高くなるように構成されたハーフト
ーンパターン部42が形成されており、一方、右半分に
は、異なる太さの線で構成されたエッジパターン部43
が形成される。
【0055】エッジパターン部43の縦線は、右にいく
ほど太くなり、左側のハーフトーンパターン部41のシ
アン、マゼンタ、イエロー、ブラックのマスに相当する
範囲で当該マスと同じ色で描かれている。また、エッジ
パターン部40の横線は、左側のハーフトーンパターン
部41の各色の範囲内で、その色の線が上から下へ太く
なるように、それぞれ3本形成されている。
【0056】(3−2)エッジ部判定基準の変更 操作者が上記テストパターン41はプリントされた複写
紙40を、イメージリーダ部10の原稿ガラス板16
(図1)に載置して、操作パネル18からMTF補正条
件の変更を指示すると、CPU58は、MTF補正条件
変更モードを設定して、イメージリーダ制御部110に
当該プリントパターン41をスキャンするように指示
し、CCDセンサ14からその色成分ごとの画像データ
を得る。
【0057】当該画像データは、A/D変換部51でデ
ジタルの多値信号に変換された後、シェーディング補正
部52でCCDセンサ14の感度ムラや露光ランプ12
の照射ムラが解消され、一旦、フレームメモリ53に
R,G,Bの色成分ことに書き込まれる。HVC変換部
55は、当該画像データを読み出してHVC変換した
後、まずパターン判別部57に送り、パターン判別部5
7は、当該画像データの各H*,V,C*値に基づい
て、そのテストパターン41のハーフトーン部42、エ
ッジパターン部43の各パターンを検出して、その位置
情報(すなわち、上記フレームメモリ53における格納
位置の情報)をCPU58に送り、CPU58は当該位
置情報(以下、「パターン位置情報」という。)を内部
メモリに格納する。
【0058】なお、このパターン位置情報の検出には、
必ずしもH*、V、C*の3色領域信号の全てを検出の
対象とする必要はなく、このうち少なくとも一つ、例え
ば、Vの値のみから検出してもよい。次にCPU58
は、濃度変換部54に、テストパターン41における、
C,M,Y,Kの各色のパターンについて、所定の走査
ラインにおける画像データを読み出して濃度変換し、そ
の濃度データを一次微分フィルタ部61に出力するよう
に指示する。一次微分フィルタ部61は、上述した手順
により一次微分データΔDを求めて、CPU58に出力
する。
【0059】図13は、テストパターン41におけるマ
ゼンタのパターンの画像データを矢印の走査ライン上で
読み出した場合の、1つの色成分(例えばR)について
の反射率データ、濃度データ、濃度の一次微分データの
分布特性を示す図である。ハーフパターン部42におい
ては、濃度が異なる各マスの境界以外には、濃度変化が
ないので、本来ならば、その一次微分データは、ほとん
ど「0」に近い値のはずなのに、同図(d)に示すよう
に、当該ハーフパターン部42での一次微分データが大
きくなっている。これは、前述した経時的変化などの諸
要因に基づいて生じた画像ノイズであるが、この部分を
エッジ部と判定してしまうと、MTF補正部62はこの
間違った領域判別情報に基づいてエッジ強調処理するの
で、再現画像の濃度平坦部において疑似輪郭が発生して
しまうことになる。
【0060】そこで、CPU58は、次の方法により、
エッジ部の判定基準を変更する。すなわち、当該ハーフ
トーン部の濃度データの一次微分データΔD(但し、濃
度の境界部のものを除く)をサンプリングして、そのう
ち最大の一次微分データΔDmaxを求め、図8のエッ
ジ強度の特性曲線により表されるエッジ部判定関数g
(ΔD)に代入し、g(ΔDmax)≦0となる特性曲
線Lnhfを選択する。
【0061】一方、エッジパターン部43におけるエッ
ジ部の一次微分データΔDをサンプリングして、そのう
ち最小の一次微分データΔDmin(一般的には、一番
細い線部の一次微分データ)について、エッジ部と判断
されるような、すなわち、g(ΔDmin)>0となる
ような特性曲線Lnegを選択する。このように選択さ
れた、特性曲線LnhfとLnegのうち共通な特性曲
線Lncoが、エッジ部判定関数g(ΔD)として設定
される。もし、当該共通な特性曲線Lncoが複数本あ
る場合には、そのうち中間にある特性曲線を設定すれば
よいし、ハーフトーン部を優先させたい場合には、共通
な特性曲線Lncoのうち一番右より(域値anが一番
大きい)の特性曲線を選択し、エッジ部を優先させたい
場合には、一番左より(域値anが一番小さい)特性曲
線を選択するように操作パネル18から指示できるよう
にしてもよい。
【0062】以上のようにして変更されたエッジ部判定
関数g(ΔD)は、CPU58内部メモリの当該色領域
に対応する箇所に上書き保存され、以後、該当する色領
域の画像データの領域判別に用いられる。このようにす
れば、濃度平坦部が誤ってエッジ部と判断されることが
ないし、エッジ部が濃度平坦部と判断されることがなく
なり、正しい領域判別が可能となる。
【0063】(3−3)スムージングフィルタの選択 次に、図13における走査ライン上のマゼンタの領域の
ハーフパターン部42の画像データをもう一度フレーム
メモリ53から読み出して濃度変換部54および色補正
部60での処理後、MTF補正部62でMTF補正を行
う。このMTF補正に先立ち、濃度変換後の画像データ
が、一次微分フィルタ部61に入力されて一次微分デー
タΔDが求められ、これによりCPU58において領域
判別されるが、既にエッジ部判定基準が上述のように正
しく変更されているので、当該画像データは濃度平坦部
のものであると確実に判別され、この情報がMTF補正
部62に与えられる。
【0064】そこで、MTF補正部62は、当該画像デ
ータに対して予め設定されているスムージングフィルタ
に基づいて平滑化処理を施した後、CPU58にフィー
ドバックする。CPU58は、当該平滑化処理後の画像
データと、その画像データに対応する基準印字データと
を比較して、その誤差が許容範囲内であるか否かを判断
し、許容範囲を超える場合には、その誤差が一番少なく
なるように上記フィルタを選択しなおす。
【0065】具体的には、例えば、MTF補正後の各画
像データの濃度値と対応する基準印字データの濃度差の
絶対値を求め、これを各画素について積算して、その総
和が予め設定された許容範囲内にあるか否かを判断し、
当該許容範囲を超えている場合には、その総和が一番少
なくなるようなスムージングフィルタを変更し、当該変
更したスムージングフィルタにより再度平滑化処理し
て、基準印字データとの誤差を求めることを繰り返し、
当該誤差が許容範囲内になったときに、そのフィルタを
新たなスムージングフィルタとして設定する。
【0066】なお、このスムージングフィルタの選択に
あたっては、予め上記濃度値誤差のレベルに対応したス
ムージングフィルタの種類をテーブルとして保持してお
き、このテーブルを参照して決定してもよいし、また、
濃度値の誤差が許容範囲内になっても、さらに上記フィ
ードバック動作を繰り返して当該誤差が最小となるスム
ージングフィルタを設定してもよい。。
【0067】MTF補正部62は、上述のようにして設
定されたスムージングフィルタをマゼンタの色領域の画
像データについて適用すべく内部メモリに上書き保存す
る (3−4)エッジ強調関数の変更 上述のマゼンタの色領域におけるスムージングフィルタ
の選択と並行して、あるいは当該フィルタの選択と前後
して、CPU58において、次のようにして、エッジ強
調関数の変更がなされる。
【0068】すなわち、フレームメモリ53から読み出
されて濃度変換および色補正された、テストパターン4
1のエッジパターン43の画像データは、MTF補正部
62に入力されるが、これは、エッジ部の画像データで
あるので、上記新たに設定されたエッジ部判定基準によ
って既にエッジ部と判断されているため、MTF補正部
62は、当該エッジパターン43の画像データに対し
て、エッジ強調処理を行う。
【0069】このエッジ強調された画像データは、CP
U58にフィードバックされる。CPU58は、当該エ
ッジ強調された画像データとROM65に格納された基
準印字データとを比較し、その誤差が許容範囲内である
か否かを判断し、許容範囲を超える場合には、その誤差
が当該許容範囲内になるように上記エッジ強調関数を変
更する。
【0070】具体的には、例えば、MTF補正後の各画
像データの濃度値と対応する基準印字データの濃度差の
絶対値を求め、これを各画素について積算して、その総
和が予め設定された許容範囲内にあるか否かを判断し、
当該許容範囲を超えている場合にはその誤差が許容範囲
内になるように、前述のエッジ強調関数、すなわち、
D’j=Dj*(f(ΔV)*g(ΔD))を変更す
る。
【0071】上記領域判別の段階で既にエッジ部判定関
数g(ΔD)は、特定されているので、実際には、MT
F補正関数f(ΔV)における係数、a,b,a’,
b’(エッジ強調補正係数)の値を最適値に変更し、こ
の値をMTF補正部62に送ることになる。CPU58
は、当該エッジ強調補正係数を変更して、MTF補正部
62に再度エッジパターン部の画像データをエッジ強調
処理させ、この補正後の画像データと基準印字データを
比較する動作を繰り返して、当該誤差が許容範囲になっ
たときに、そのエッジ強調補正係数を新たなエッジ強調
補正係数として設定する。
【0072】なお、このエッジ強調補正係数の決定に際
しては、予め基準印字データとの誤差値に対応する各補
正係数の値をテーブルとして格納しておいて、このテー
ブルを参照して決定するようにしてもよいし、また、濃
度値の誤差が許容範囲内になっても、さらに上記フィー
ドバック動作を繰り返して当該誤差が最小となるエッジ
強調補正係数を設定してもよい。
【0073】MTF補正部62は、上述のようにして設
定されたMTF補正関数f(ΔV)における各係数をマ
ゼンタの色領域の画像データについて適用すべく内部メ
モリに上書き保存する。以上では、図13の例に基づい
て、マゼンタの色領域におけるMTF補正条件の変更に
ついて述べたが、上述の操作が、他のC,Y,Kの色領
域についても同様になされ、それぞれの変更された補正
条件が、各色領域に対応してCPU58もしくはMTF
補正部62の内部メモリ内に上書き保存される。
【0074】また、各色領域について1本の走査ライン
の画像データに基づいて、補正係数を決定したが、一つ
の色領域について複数本の走査ラインの画像データを読
み取って、それぞれMTF補正条件を決定し、これらの
うち一番基準印字データとの誤差が小さくなるものを選
択するようにしてもよい。 (4)MTF補正条件変更における制御動作 次に、図14のフローチャートに基づき、上記MTF補
正条件の変更におけるCPU58の制御動作について説
明する。
【0075】まず、操作者が操作パネル18からテスト
パターンの打ち出しを指示すると、CPU58は、RO
M65に格納された基準印字データを読み出してプリン
タ制御部130に与え、プリンタ部20において当該テ
ストパターン41がプリントアウトされる(ステップS
1)。そこで、操作者が当該プリントパターン41を、
原稿ガラス板16にそのプリント面を下にして載置し、
操作パネル18からMTF補正条件の変更を指示する
と、スキャナ部11によるスキャンが開始され、これに
より得られた各色成分ごとの画像データがフレームメモ
リ53にその色成分ごとに書き込まれる。
【0076】当該画像データは、HVC変換部55でH
*,V,C*の色領域信号に変換されて、ラプラシアン
変換部56で明度(V)のラプラシアンデータΔVが求
められる一方、パターン判別部57において、当該テス
トパターン41の画像データについて個々のパターンの
位置を検出し、これをパターン位置情報としてCPU5
8に出力する。
【0077】また、これと並行して、当該画像データ
は、濃度変換部54で濃度変換された後、一次微分フィ
ルタ部61に入力され一次微分データΔDが求められ
る。そこで、CPU58は、上記ラプラシアンデータΔ
Vと一次微分データΔDを取り込み(ステップS3、S
4)、まず一次微分データΔDにより上述のエッジ部判
定関数g(ΔD)(図8)を用いて当該画像データにつ
いてエッジ部か濃度平坦部かの領域を判別する(ステッ
プS5)。
【0078】これにより、当該画像データが濃度平坦部
のものであると判別されると、先のパターン位置情報と
照合して、その画像データが確かにハーフパターン部4
2の画像データであるか否かを確認し、ハーフパターン
部42のものでなければ、すなわちエッジパターン部4
3の画像データであれば、上記エッジ部判定基準は間違
っていたことになるので、上述の方法によりエッジ部判
定関数g(ΔD)を変更し、ステップS5に戻って、再
度領域判別させる(ステップS6、S7)。
【0079】この結果、ステップS5においてエッジ部
と判断されれば、当該エッジ部判定関数g(ΔD)が正
しく変更されたことになるし、再度ハーフパターン部と
判別されると、もう一度変更して、正しく領域判別され
るまで、この動作が繰り返される。さて、ステップS5
において濃度平坦部であると判断され、しかもステップ
S6においてパターン位置情報と照合してハーフトーン
パターン部42のものであると確認された場合には、当
該エッジ部判定関数g(ΔD)は正しく設定されている
ので変更の必要はなく、CPU58は、当該濃度平坦部
の画像データについてMTF補正部62に平滑化処理す
るように指示し(ステップS8)、この平滑化処理され
た画像データを取り込んで対応する位置の上記テストパ
ターンの基準印字データと比較し、その誤差が許容範囲
内か否かを判定する(ステップS9、S10)。
【0080】もし、誤差が、許容範囲内でなければ、ス
ムージングフィルタの設定に問題があるので、これを変
更し(ステップS11)、以下、ステップS10におい
て誤差が許容範囲内と判定されるまで、ステップS8〜
S11の動作を繰り返す。一方、ステップS5において
エッジ部の画像データであると判定された場合、パター
ン位置情報と照合して、当該画像データが確かにエッジ
パターン部43のものであるか否かを確認し、もし、当
該画像データが、ハーフパターン部42のものであれ
ば、上記エッジ部判定基準は間違っていたことになるの
で、上述と同様の方法によりエッジ部判定関数g(Δ
D)を変更して、再度領域の判別をさせる(ステップS
5、S12、S13)。
【0081】この結果、濃度平坦部のものと判断されれ
ば、当該エッジ部判定関数g(ΔD)が正しく変更され
たことになるし、再度エッジ部と判別されると、もう一
度上記動作を繰り返して、正しく変更されるまで、この
動作が繰り返される。さて、ステップS5においてエッ
ジ部であると判断され、しかもステップS12において
もエッジパターン部の画像データであると確認された場
合には、CPU58は、当該エッジ部の画像データにつ
いてMTF補正部62にエッジ強調処理するように指示
し(ステップS14)、このエッジ強調処理された画像
データを取り込んで対応する位置の上記テストパターン
の基準印字データとを比較し、その誤差が許容範囲内か
否かを判定する(ステップS15、S16)。
【0082】もし、誤差が、許容範囲内でなければ、エ
ッジ強調関数の設定に問題があるので、上述の方法によ
りこれを変更し(ステップS17)、以下、ステップS
16において誤差が許容範囲内と判定されるまで、ステ
ップS14〜S17の動作を繰り返す。以上のようにし
て、一つの色領域のけるハーフパターン部およびエッジ
パターン部の画像データと基準基準印字データとの差異
が所定の許容範囲内になれば、当該色領域におけるMT
F補正条件の変更が終了したことになるので、次の色領
域における走査ライン上の画像データについて上記の動
作を繰り返し、全ての色領域についてMTF補正条件の
設定が終了した段階で、MTF補正条件変更の動作を終
了する(ステップS10、S16、S18、S19)。
【0083】このようにして各色領域ごとのMTF補正
条件を変更することにより、原稿の画像データに対し
て、その画像データの属する色領域ごとに最適なMTF
補正がなされる。なお、ステップS7で変更されたエッ
ジ部判定関数g(ΔD)とステップS13で変更された
エッジ部判定関数g(ΔD)は、通常は一致するが、両
方の条件を満たすものが複数個ある場合は、上述したよ
うにその中の適当なものが選択されて設定される。ま
た、もし、共通するエッジ部判定関数g(ΔD)が存在
しない場合には、もはやMTF補正条件の変更では補え
ないほど複写機各部の性能の劣化が進んでいると考えら
れるので、例えば、操作パネル18の表示部に「MTF
補正条件の変更不能」と表示させて、操作者に必要な部
品の交換を促すようにすればよい。 (5)変形例 以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、
本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論で
あり、以下のような変形例が考えられる。
【0084】(5−1) 上述の実施の形態において
は、領域判別の方法として、濃度の一次微分データΔD
からエッジ部判定関数g(ΔD)により領域を判別した
が、簡易な判別方法として、当該一次微分データΔD、
もしくは明度のラプラシアンデータΔVの絶対値が所定
の閾値以上になった場合にエッジ部と判定してもよい。
この場合には当該閾値がMTF補正条件変更の対象とな
る。
【0085】(5−2) また、MTF補正部62にお
いてエッジ強調関数を用いずに、複数種類のエッジ強調
フィルタを設定しておき、エッジ強調の要請の程度に応
じて適切なフィルタを選択してフィルタ処理によるエッ
ジ強調を行ってもよい。 (5−3) 上記実施の形態においては、テストパター
ンのC,M,Y,Kの色領域ごとにMTF補正条件を設
定し、入力された画像データについて該当する色領域ご
とにMTF補正を施している。このようにすれば色領域
ごとの特性に応じたきめ細かいMTF補正が達成できる
という利点があるが、それほどの精緻さが要求されない
場合には、色領域ごとに個別にMTF補正せずに全色領
域について共通に設定されたMTF補正条件によりMT
F補正を行ってもよい。この場合には、テストパターン
のC,M,Y,Kについて求められたMTF補正条件の
うち共通のもの、もしくは一番補正度の高いものが補正
条件として採用される。
【0086】反対に、区別される色領域の数をさらに多
くして、それぞれの色領域ごとに個別のMTF補正条件
を設定するようにすれば、さらにきめ細かい再現画像が
得られる。もちろん、この場合には、テストパターンの
色の数も色領域の数に対応して多くなる。 (5−4) MTF補正部62における平滑化処理は、
スムージングフィルタ621〜623(図11)を用い
て行っているが、次のような手法により、一層平滑化処
理の効果を高めることができる。
【0087】すなわち、上述のようなスムージングフィ
ルタによる処理においては、注目画素の周囲にノイズと
なる画素が存在した場合でも、機械的に重み付け加算し
てしまうので、当該ノイズの影響がどうしても残るおそ
れがある。そこで、注目画素の周囲の画素すべてについ
てスムージング処理の基礎にするのではなく、例えば、
注目画素を中心とした5X5の周囲画素のうち、そのH
*,V,C*と当該注目画素のH*,V,C*との差が
所定の許容範囲dh、dv,dc以内の画素についての
み抽出して、これらの抽出された画素の濃度データの平
均値を取って、これを注目画素の濃度データとすること
によりスムージング処理を行う。
【0088】一般に、ノイズの画素は、通常の画素に比
べて特異なHVC値を有すると考えられるので、上述の
方法によりノイズ画素を排除したスムージング処理が可
能となって、よりノイズの影響を抑えたより滑らかな再
現画像が生成できる。なお、この場合のスムージング処
理の強弱は、上記許容範囲dh、dv,dcの大きさに
よって決まり、一般的に、その値を大きくすれば、より
多くの周辺画素の平均値を取ることができ、スムージン
グ処理の強度は向上するので、これらの値を変更するこ
とにより、平滑化処理の程度を調整することができる。
【0089】(5−5) 上記実施の形態においては、
操作パネルからの指示により、テストパターンをプリン
トアウトさせ、このテストパターンを操作者が、原稿ガ
ラス板に載置して、再び操作パネルを操作してMTF補
正条件変更の指示をする必要があったが、例えば、転写
ドラム28の周囲や、転写ドラム28から定着部30へ
の搬送経路途中、もしくは定着部30の出口側などにス
キャナ部11とほぼ同じ性能を有する画像読取部19を
設置し、これによりプリントされたテストパターンの画
像を読み込んで自動的にMTF補正条件の変更を行うよ
うにすれば、わざわざ操作者がテストパターンを原稿ガ
ラス板に載置して再度操作パネルを操作する必要がな
い。
【0090】また、自動原稿送り機構を有する複写機の
場合には、当該原稿の搬送路の途中に上記テストパター
ンを割り込ませる別の搬送路を設けることにより、本体
のスキャナ部でテストパターンの読み取りを実行させる
ことができ、上述のように別途画像読取部を設けなくて
もよくなる。さらに、このMTF補正条件変更動作の実
行を、内部タイマーにより定期的に、もしくは複写回数
を計数して所定枚数複写するごとに自動的にMTF補正
条件変更動作を行うようにすれば、常に正しく設定され
たMTF補正条件の下で再現性のよい画像を形成するこ
とができる。
【0091】なお、上述のように搬送部や定着部30の
出口側などに画像読取部を設置する場合には、当該テス
トパターンがそのまま後方に送られてしまうので、一回
しかスキャンできない。したがって、モノクロの複写機
の場合には問題はないが、カラー複写機の場合には、
R,G,Bのフィルタとこれに対応した3個のCCDセ
ンサを設置して一回で3原色の画像データを得ることが
できるようにしておく必要がある。さらに、スキャナ部
11での経時的劣化を忠実に反映させるためには、スキ
ャナ部11の露光ランプ12、CCDセンサ14のON
/OFF動作に同期させて当該画像読取部の露光ラン
プ、CCDセンサもON/0FFさせることが望まし
い。
【0092】(5−6) 上記実施の形態において、パ
ターン判別部57は、HVC変換された画像データに対
してテストパターンの位置検出を行ったが、R,G,B
の画像データに対して直接位置検出を行うようにしても
よい。 (5−7) 上記実施の形態においては、予め決められ
た色領域ごとにMTF補正条件を設定したが、さらに、
もしくはこれにかえて、所定の濃度域ごとにMTF補正
条件を設定してもよい。
【0093】すなわち、テストパターンのハーフパター
ン部に示した4種類の濃度域に応じて、それぞれMTF
補正条件を設定し、読み取った画像データの濃度域ごと
に上記MTF補正条件を適用してMTF補正するように
すれば、濃度変化に着目したきめ細かいMTF補正が可
能となる。 (5−8) 上記実施の形態においては、デジタルカラ
ー複写機について述べたが、モノクロ専用のデジタル複
写機であってもよいし、その他の画像形成装置、例え
ば、ファクシミリ装置などにも適用可能である。
【0094】モノクロの場合には、テストパターンも無
彩色だけの簡単なものになるし、画像データも色成分ご
とに扱う必要はないので、色領域判別部などは不要であ
って、MTF補正条件も色領域ごとに設定する必要がな
くなり、画像信号処理部全体の構成が簡易になる。
【0095】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、予め設定された印字データに基づいてテス
トパターンを形成し、このテストパターンの画像を読み
取った画像データと前記印字データの内容を比較して、
その差異が許容範囲内になるようにMTF補正条件変更
手段において当該補正条件が変更されるので、容易に最
適なMTF補正条件を設定することができ、再現性のよ
い画像を形成できる。
【0096】請求項2の発明によれば、MTF補正手段
が、所定の判定基準により当該画像データが濃度平坦部
のものかエッジ部のものかを判別する領域判別手段を備
え、この判別結果に基づき、濃度平坦部の画像データに
対する平滑化処理および/もしくはエッジ部の画像デー
タに対するエッジ強調処理を行うので、濃度平坦部につ
いては滑らかな画像が形成でき、あるいは、エッジ部に
ついてはエッジ成分が強調されて解像度の高い画像を形
成することができる。
【0097】請求項3の発明によれば、MTF補正条件
変更手段において、上記領域判別手段におけるエッジ部
か濃度平坦部かの判定基準が変更されるので、領域を的
確に判別することが可能となり、濃度平坦部が間違って
エッジ部と判断されて疑似輪郭が生じるようなことや、
また反対にエッジ部が濃度平坦部と判断されて平滑化処
理がなされ解像度が劣化するようなことがなくなる。
【0098】請求項4の発明によれば、MTF補正条件
変更手段において、平滑化処理の程度および/もしくは
エッジ強調の程度が最適に変更することが可能であり、
再現画像の質を向上させることができる。請求項5の発
明によれば、比較手段が、実際にMTF補正された後の
画像データと基準印字データとを比較することにより、
平滑化処理の程度および/もしくはエッジ強調の程度の
最適化を的確に行うことができる。
【0099】請求項6の発明によれば、画像データが、
原稿を色分解して得られた色成分ごとの画像データであ
って、前記MTF補正手段は、画像データの色領域を判
別する色領域判別手段をさらに備え、当該判別された色
領域ごとに設定もしくは変更されたMTF補正条件に基
づきMTF補正を加えるので、カラーの画像データをそ
の色領域ごとに設定されたMTF補正条件によりきめ細
やかにMTF補正することができ、再現画像の質がさら
に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカラー複写機の実施の形
態の全体の構成を示す図である。
【図2】上記デジタルカラー複写機における制御部のブ
ロック図である。
【図3】上記デジタルカラー複写機における画像信号処
理部のブロック図である。
【図4】反射率データと濃度データの関係を示す図であ
る。
【図5】HVC色空間における座標系を示す図である。
【図6】ラプラシアン変換部に設定されるラプラシアン
フィルタの例を示す図である。
【図7】一次微分フィルタ部に設定される一次微分フィ
ルタの例を示す図である。
【図8】CPU内に設定されるエッジ部判定関数g(Δ
D)を示す図である。
【図9】MTF補正部に設定されるMTF補正関数f
(ΔV)を示す図である。
【図10】エッジ部における濃度分布および明度分布
と、それぞれの一次微分値、ラプラシアンデータの変化
の様子を示す図である。
【図11】MTF補正部に設定される3種類のスムージ
ングフィルタの例を示す図である。
【図12】テストパターンの例を示す図である。
【図13】上記テストパターンの画像データを矢印の走
査ラインで読み込んだ場合の反射率データ、濃度デー
タ、濃度データの一次微分データの分布を示す図であ
る。
【図14】CPUによるMTF補正条件変更の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
14 CCDセンサ 51 A/D変換部 52 シェーディング補正部 53 フレームメモリ 54 濃度変換部 55 HVC変換部 56 ラプラシアン変換部 57 パターン判別部 58 CPU 59 色領域判別部 60 色補正部 61 一次微分フィルタ部 62 MTF補正部 63 変倍・移動部 64 カラーバランス部 65 ROM 120 画像信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光崎 雅弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 奥野 幸彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 平田 勝行 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取った画像データに対してM
    TF補正手段によってMTF補正を加えて画像を形成す
    る画像形成装置であって、 所定のテストパターンの印字データを格納する記憶手段
    と、 前記印字データに基づき形成されたテストパターンの画
    像を読み取る読取手段と、 前記読取手段により得られた前記テストパターンの画像
    データと前記印字データの内容を比較する比較手段と、 前記比較の結果に基づき、前記テストパターンの画像デ
    ータと印字データとの差異が所定の許容範囲内になるよ
    うに上記MTF補正の条件を変更するMTF補正条件変
    更手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記MTF補正手段は、所定の判定基準
    により当該画像データが濃度平坦部のものかエッジ部の
    ものかを判別する領域判別手段を備え、 この判別結果に基づき、濃度平坦部の画像データに対す
    る平滑化処理および/もしくはエッジ部の画像データに
    対するエッジ強調処理を行うことを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記MTF補正条件変更手段は、前記領
    域判別手段におけるエッジ部か濃度平坦部かの判定基準
    を変更することを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記MTF補正条件変更手段は、平滑化
    処理の程度および/もしくはエッジ強調の程度を変更す
    ることを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記比較手段において、印字データと比
    較されるテストパターンの画像データは、MTF補正さ
    れた後の画像データが用いられることを特徴とする請求
    項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データは、原稿を色分解して得
    られた色成分ごとの画像データであって、 前記MTF補正手段は、画像データの色領域を判別する
    色領域判別手段をさらに備え、当該判別された色領域ご
    とに設定もしくは変更されたMTF補正条件に基づきM
    TF補正を加えることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の画像形成装置。
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