JP2010513386A5 - - Google Patents

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JP2010513386A5
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本発明によるヘテロ環式基は、存在するとき、1個またはそれ以上の環炭素原子上で、および/またはそれらが結合するN原子と一緒になって、R1およびR2、R1aおよびR2a、R1bおよびR2b、R1cおよびR2c、R1dおよびR2d、またはR1eおよびR2eにより形成されるヘテロ環式基の場合には、ヘテロ原子上で、所望により置換される。
ヘテロ環式基の例は、ピペリジン、ピロリジン、モルホリン、またはピペラジンから誘導され得る
本発明による下記の意義は、個々に、または任意の小結合で好ましい:
1. Raは、水素またはC1-6アルキル、例えば、CH3である;
2. Rbは、水素; C1-6アルキル(例えば、CH3); ハロ-C1-6アルキル; 非置換であるか、またはハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ; 非置換であるか、またはハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ鎖である;
3. Rcは、水素またはC1-6アルキルである;
4. Rdは、水素またはC1-6アルキルである;
5. Reは、水素である;
6. Rは、式(a)の基である;
7. Rは、式(d)の基である;
8. Rは、式(e)の基である;
9. Rは、式(a)、(b)、(c)、(d)、および(f)から選択される基である;
10. R1およびR2の各々は、独立して、水素; 所望により、1個のO原子で中断された(例えば、CH2CH2OCH3)および所望により、C1-6アルコキシで置換されたC1-6アルキル; またはハロC1-6アルキル(例えば、CH2F)である;
11. R1aおよびR2aの各々は、独立して、水素、またはC1-6アルキルまたはハロC1-6アルキル(例えば、CF3)である;
12. R1cおよびR2cの各々は、水素である;
13. R1dおよびR2dの各々は、独立して、水素、C1-6アルキル(所望により、C1-6アルコキシもしくはC3-8シクロアルキルで置換された)、ハロC1-6アルキル、またはC3-8シクロアルキルである;
14. R1eおよびR2eの各々は、独立して、水素または所望により、C3-8シクロアルキルで置換されたC1-6アルキルである;
15. R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ヘテロ環式基、例えば、ピペラジニルを形成する;
16. R3は、水素、C1-6アルキル、またはハロC1-6アルキル(例えば、CF3)である;
17. R'は、水素、ハロ-C1-6アルキル(例えば、CF3 )またはC1-6アルキルである;
18. Rは、式(a)の基であり; Raは、水素またはC1-6アルキルであり; Rbは、水素、C1-6アルキル、所望により、ハロゲンで置換されたC1-6アルコキシまたは所望により、ハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ鎖であり; Rc、RdおよびReの各々は、水素であり; R1および R2の各々は、独立して、水素、所望により、1個のO原子で中断されたC1-6アルキル、またはハロC1-6アルキルであり; R3は、水素またはC1-6アルキルである;
19. Rは、式(b)の基であり; RaおよびRbの各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルであり; Rc、RdおよびReの各々は、水素であり; R1、R2、およびR3の各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルである;
20. Rは、式(c)の基であり; Ra、Rc、RdおよびReの各々は、水素であり; Rbは、水素またはC1-6アルキルであり; R1、R2、およびR3の各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルである;
21. Rは、式(d)の基であり; RaおよびRbの各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルであり; Rc、RdおよびReの各々は、水素であり; R1、R2、およびR3の各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルである;
22. Rは、式(e)の基であり; Ra、Rb、およびRcの各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルであり; RdおよびReの各々は、水素であり; R1およびR2の各々は、独立して、水素、C1-6アルキル(所望により、シクロC3-8アルキルで置換されている)、シクロC3-8アルキルまたはハロC1-6アルキル(例えば、CH2H2F)であり; R3は、水素、C1-6アルキル、またはハロC1-6アルキル(例えば CF3)であり; R'は、水素、または所望により、OHで置換されたC1-6アルキルである;
23. Rは、式(f)の基であり; Ra、Rb、およびRcの各々は、独立して、水素またはC1-6アルキルであり; RdおよびReの各々は、水素であり; R1およびR2の各々は、独立して、水素、C1-6アルキルまたはシクロC3-8アルキルであり; R3は、水素またはC1-6アルキルである。
工程は、好都合には、例えば、WO02/38561、WO2005/068454およびWO2005/068455(その内容は、引用により本明細書の一部とする)に開示されたとおり、および実施例で示したとおり、強塩基、例えば、t-BuOKの存在下、行われ得る
式(I')の化合物は、既知の方法にしたがって、例えば、WO02/38561、WO 03/08259、WO2005/068454、WO2005/068455およびPCT/EP2006/006732(その内容は、引用により本明細書の一部とする)に開示されたとおり、および実施例で示したとおり製造され得る
6-(tert-ブチル-ジフェニル-シラニルオキシメチル)-2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピラジン
Figure 2010513386
ブロモアセトン(4.3 g、31.4 mmol、2.9当量)を、1,2-ジメトキシエタン(20 ml)およびスルホラン(20 ml)中、5-(tert-ブチル-ジフェニル-シラニルオキシメチル)-ピラジン-2−イルアミン(4.0 g、10.7 mmol)の溶液に加える。反応混合物を、50℃で一晩、撹拌する。次いで、NaHCO3の10% 水性溶液(30 ml)を加え、混合物を、還流で1時間、加熱する。冷却後、混合物を、EtOAcで3回、抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン / EtOAc 3 : 1)での精製により、表題化合物(1.7 g、40%)を得る。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ = 8.78 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.63 - 7.61 (m, 4H); 7.41 - 7.35 (m, 6H), 4.72 (s, 2H), 2.34 (s, 3H), 1.00 (s, 9H)。MS (ES+): 402 (M+H)+
2-(6-ジメチルアミノメチル-2-メチル-インドリジン-3−イル)-アセトアミド
Figure 2010513386
(6-ジメチルアミノメチル-2-メチル-インドリジン-3−イル)-酢酸 tert-ブチル エステル(122 mg、0.40 mmol)を、5% トリフルオロ酢酸を含むCH2Cl2 (10 ml)に溶解する。混合物を、室温で14時間、撹拌し、次いで、真空で濃縮する。残渣を、トルエンで2回、共沸し、N,N-ジメチルホルムアミド(2.0 ml)に溶解し、カルボニルジイミダゾール(76 mg、0.44 mmol、1.1当量)で処理する。室温で1時間後、揮発性物質を真空で除去し、活性化された酸を、濃縮水性アンモニア(10 ml)に溶かす。混合物を、室温で30分間、撹拌し、次いで、真空で濃縮する。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2 / MeOH 7 : 1)で精製し、表題化合物(90 mg、91%)を得る。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ = 7.31 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.61 (dd, J = 9.3 / 1.5 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 3.38 (s, 2H), 2.66 (s, 6H), 2.13 (s, 3H)。MS (ES+): 246 (M+H)+
(6-ジメチルアミノメチル-2-メチル-インドリジン-3−イル)-酢酸 tert-ブチル エステル
Figure 2010513386
(6-シアノ-2-メチル-インドリジン-3−イル)-酢酸 tert-ブチル エステル(500 mg、1.76 mmol)を、水(5.0 ml)、ピリジン(10 ml)および氷酢酸(5.0 ml)の混合物に溶解する。次亜リン酸ナトリウム一水和物(1.51 g、14.1 mmol、8当量)およびラネーニッケル(約 210 mg)を、室温で加える。反応混合物を、75℃で1時間、加熱し、セライトでろ過し、真空で濃縮する。残渣を、THF (5.0 ml)に溶かし、ジメチルアミン(EtOH中、5.3 M 溶液、1.66 ml、8.8 mmol、5.0当量)で処理する。混合物を、室温で18時間、撹拌する。MeOH (0.5 ml)中、水素化シアノホウ素ナトリウム(128 mg、1.94 mmol、1.1当量)および氷酢酸(5.0 ml)の溶液を加え、溶液を、室温で2時間、撹拌する。反応混合物を、水で希釈し、濃縮水性NaHCO3溶液の添加により、pH 8 - 9に調整する。EtOAcでの抽出、塩水での洗浄、Na2SO4での乾燥、および溶媒の除去により、粗反応生成物を得る。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc / ヘキサン 4:1, + 0.2% NEt3)での精製により、表題化合物(122 mg、23%)を得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.62 (s, 1H), 7.20 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.56 (dd, J = 9.3 / 1.5 Hz. 1H), 3.52 (s, 2H), 3.22 (s, 2H), 2.19 (s, 6H), 1.35 (s, 9H)。MS (ES+): 303 (M+H)+
実施例26: 3-(6-ジメチルアミノメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-4-(1H-インドル-3−イル)-ピロール-2,5-ジオン
Figure 2010513386
カリウム tert-ブトキシド(THF中、1.0 M、0.55 ml、0.55 mmol、2.7当量)を、アルゴン雰囲気下、室温で、無水テトラヒドロフラン(5.0 ml、モレキュラー・シーブで乾燥させる)中、(1H-インドル-3−イル)-オキソ-酢酸メチルエステル(45 mg、0.22 mmol、1.1当量)および2-(6-ジメチルアミノメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-アセトアミド(50 mg、0.20 mmol)の溶液に、滴下で加える。反応混合物を、0℃で30分間、撹拌する。それを、次いで、EtOAcで希釈し、飽和水性NH4Cl溶液に注ぐ。EtOAcで3回抽出後、合わせた有機層を、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮する。残渣を、N,N-ジメチルホルムアミド(5 ml)に溶解し、DBU (0.27 ml、1.8 mmol、8.9当量)で処理し、110℃で10分間、加熱する。冷却後、反応混合物を、水で希釈し、CH2Cl2で3回、抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮する。分取HPLCでの残渣の精製により、表題化合物(34 mg、43%)を、そのトリフルオロ酢酸塩として得る。1H NMR (400 MHz, d6-DMSO): δ = 12.11 (s, 1H), 11.27 (s, 1H), 9.47 (br s, 1H), 8.21 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.78 - 7.76 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.29 (dd, J = 8.0 / 4.0 Hz, 1H), 6.94 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.49 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.48 - 3.40 (m, 2H), 2.16 (s, 6H)。MS (ES+): 386 (M+H)+
2-(6-ジメチルアミノメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-アセトアミド
Figure 2010513386
リチウムヒドロキシド一水和物(55 mg、1.31 mmol、1.5当量)を、ジオキサン(10 ml)および水(10 ml)中、(6-ジメチルアミノメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-酢酸 エチル エステル(240 mg、0.87 mmol)の溶液に加える。室温で1時間後、反応混合物を、真空で濃縮する。残渣を、N,N-ジメチルホルムアミド(10 ml)に溶かし、トリフルオロ酢酸(0.34 ml、4.5 mmol、4.5当量)で処理する。カルボニルジイミダゾール(167 mg、0.98 mmol、1.0当量)を加え、混合物を、室温で1時間、撹拌する。溶媒の除去後、濃縮した水性アンモニア(10 ml)を、活性酸に加える。混合物を、室温で30分間、撹拌する。揮発性物質を、真空で除去し、フラッシュクロマトグラフィー(CH2Cl2 / MeOH 7 : 3)での残渣の精製により、表題化合物(186 mg、76%)を得る。1H NMR (400 MHz, d4-MeOH): δ = 8.31 (s, 1H), 7.55 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.35 (dd, J = 9.0 / 1.5 Hz, 1H), 3.95 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 2.42 (s, 6H)。MS (ES+): 233 (M+H)+
(6-ジメチルアミノメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
(6-ホルミル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-酢酸 エチル エステル (770 mg、3.15 mmol)を、THF (10 ml)に溶解し、過のジメチルアミンで処理する。反応混合物を、ステンレス製のオートクレーブで、室温で16時間、撹拌する。MeOH (1.0 ml)および氷酢酸(1.1 ml)中、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(229 mg、3.46 mmol、1.1 当量)の溶液を加え、該溶液を、60℃で1時間、撹拌する。反応混合物を、水で希釈し、濃縮水性NaHCO3溶液の添加により、pH 8 - 9に調整する。EtOAcでの抽出、塩水での洗浄、Na2SO4での乾燥、および溶媒の除去により、粗反応生成物を得る。フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc / シクロヘキサン 4:1, + 0.2% NEt3)での精製により、表題化合物(242 mg、29%)を得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.76 - 7.74 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 9.3 / 1.0 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.99 (dd, J = 9.1 / 1.7 Hz, 1H), 3.95 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.23 (s, 2H), 2.06 (s, 6H), 1.03 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS (ES+): 262 (M+H)+
(6-ホルミル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
(6-シアノ-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル)-酢酸 エチル エステル(1.80 g、7.46 mmol)を、水(5.0 ml)、ピリジン(10 ml)および氷酢酸(5.0 ml)の混合物に溶解する。次亜りん酸ナトリウム一水和物(6.03 g、56.4 mmol、8当量)およびラネーニッケル(約 1.2 g)を、室温で加える。反応混合物を、75℃で1時間、加熱し、室温まで冷却し、セライトでろ過する。ろ液を、EtOAcで3回、抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(シクロヘキサン / EtOAc 1 : 1, +0.1% NEt3)での残渣の精製により、表題化合物(770 mg、42%)を得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 10.01 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 4.23 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.04 (s, 2H), 1.30 (t, J = 7.4 Hz, 3H)。MS (ES+): 233 (M+H)+
[6-(tert-ブチル-ジフェニル-シラニルオキシメチル)-2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3−イル]-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
3-ブロモ-4-オキソ-ペンタン酸 エチル エステル(1.77 g、7.86 mmol、2.0当量)およびトリエチルアミン(1.10 ml、7.86 mmol、2.0当量)を、イソプロパノール(10 ml)中、5-(tert-ブチル-ジフェニル-シラニルオキシメチル)-ピリジン-2−イルアミンの溶液に加える。反応混合物を、還流で5時間、加熱する。冷却後、揮発性物質を、真空で除去する。残渣を、水およびEtOAcに溶かす。水性相を、EtOAcで3回、抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン / AcOEt 1 : 1から1 : 4)での精製により、表題化合物(1.10 g、55%)を得る。MS (ES+): 487 (M+H)+
(1-アセチル-5-メチル-2-トリフルオロメチル-1H-インドル-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
DMF (25 mL)中、(5-メチル-2-トリフルオロメチル-1H-インドル-3−イル)-酢酸 エチル エステル (4.90 g, 17.2 mmol)の溶液に、鉱油中、60 %のNaH懸濁液(824 mg、20.6 mmol)を加える。反応混合物を、室温で1時間、撹拌する。0℃まで冷却後、アセチルクロライド(1.84 ml、25.8 mmol)を滴下で加える。生じた反応混合物を、室温で1時間、撹拌し、水性飽和NH4Cl溶液でクエンチし、水とEtOAcの層間に分配する。層を分離し、水性相を、EtOAcで抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧で濃縮し、褐色油状物を得る。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン / EtOAc 95 : 5)での精製により、表題化合物(2.89 g、8.83 mmol、51 %)を、黄色固体として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298 K): δ = 7.75 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.28 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.17 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.91 (q, J = 2.2 Hz, 2H), 2.75 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 1.24 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS (ES+): 345 (M(C16H16F3NO3)+H2O)+
(5-メチル-2-トリフルオロメチル-1H-インドル-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
エタノール(25 mL)中、5,5,5-トリフルオロ-4-オキソ-ペンタン酸 エチル エステル(6.00 g、30.3 mmol)およびp-トリルヒドラジン塩酸塩(4.80 g、30.3 mmol)の混合物を、0℃まで冷却する。溶液を、HClガスで飽和させ、アルゴン雰囲気下、還流で18時間、加熱する。室温まで冷却後、反応混合物を、回転蒸発で濃縮する。残渣を、飽和水性NaHCO3溶液およびEtOAcの層間に分配する。層を分離し、水性相を、EtOAcで2回、抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧で濃縮し、褐色油状物を得る。フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、シクロヘキサン / EtOAc 10 : 0から9 : 1の勾配)での精製により、表題化合物(5.14 g、18.0 mmol、60 %)を、橙色結晶として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298 K): δ = 12.17 (bs, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.52 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.25 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 4.06 (s, 2H), 2.57 (s, 3H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS (ES+): 286 (M(C14H14F3NO2)+H)+
実施例62: 3-(5-ジメチルアミノメチル-ベンゾフラン-3−イル)-4-(1H-インドル-3−イル)-ピロール-2,5-ジオン
Figure 2010513386
無水THF (5.0 mL)中、2-(5-ジメチルアミノメチル-ベンゾフラン-3−イル)-アセトアミド(91 mg、0.39 mmol)および(1H-インドル-3−イル)-オキソ-酢酸メチルエステル (119 mg、0.59 mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で、THF (1.6 mL)中、1 Mのt-BuOK溶液を、滴下で加える。生じた濃赤色の反応混合物を、0℃で5分間、室温で30分間、撹拌し、その後、塩水とEtOAcの層間に分配する。層を分離し、水性相を、EtOAcで2回抽出する。合わせた有機層を、塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧で濃縮し、橙色の固体を得る。フラッシュカラムクロマトグラフィー (シリカゲル、EtOAc / 酢酸 / 水 7 : 1 : 1)での精製により、表題化合物(91.4 mg、0.237 mmol、63 %)を、橙色の固体として得る。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6, 298 K): δ = 11.90 (bs, 1H), 11.06 (bs, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.94 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.1 Hz, 1 H), 6.63 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.60 (s,1H), 2.98 (s, 2H), 1.69 (s, 6H)。MS (ES+): 386 (M(C23H19N3O3)+H)+
4-クロロメチル-6-メチル-クロメン-2-オン
Figure 2010513386
4-メチルフェノール(21.6 g、200 mmol)および4-クロロ-3-オキソ-酪酸 エチル エステル(32.9 g、200 mmol)の混合物に、0℃で30分間、濃硫酸(180 mL)および水(60 mL)の混合物を、滴下で加える。生じた透明な溶液を、白色沈殿が形成されるまで、室温で18時間、撹拌する。反応混合物を、クラッシュアイス(1 kg)に注ぎ、形成された沈殿を集め、水で洗浄し、真空下、50 ℃で乾燥させ、表題化合物(35.8 g、172 mmol、86 %)を、白色粉末として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298 K): δ = 7.45 (s, 1H), 7.40 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.69 (s, 1H), 2.46 (s, 3H)。
(5-ジメチルアミノメチル-2-メチル-ベンゾフラン-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
無水エタノール(25 mL)中、(5-ホルミル-2-メチル-ベンゾフラン-3−イル)-酢酸 エチル エステル(1.00 g、4.06 mmol)の溶液に、エタノール(4.1 mL)中、5 M 溶液のジメチルアミンを加える。生じた反応混合物を、室温で18時間、撹拌する。酢酸(1.4 mL)およびNaBH3CN (279 mg、4.22 mmol)を加え、生じた混合物を、50℃で4時間、加熱する。室温まで冷却後、溶媒を、回転蒸発で除去する。残渣を水に溶かし、飽和水性NaHCO3溶液で塩基性化(pH = 8)し、EtOAcで2回、抽出する。合わせた有機層を、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、真空で濃縮する。粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン / メタノール 10 : 0から9 : 1の勾配)で精製し、表題化合物(744 mg、2.70 mmol、67 %)を、無色油状物として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298 K): δ = 7.39 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.14 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.58 (s, 2H), 3.50 (s, 2H), 2.41 (s, 3H), 2.25 (s, 6H), 1.23 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS (ES+): 276 (M(C16H21NO3)+H)+
(5-ホルミル-2-メチル-ベンゾフラン-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
水(50 mL)、酢酸(50 mL)およびピリジン(100 mL)の混合物中、(5-シアノ-2-メチル-ベンゾフラン-3−イル)-酢酸 エチル エステル(4.31 g、17.7 mmol)、NaPH2O2・H2O (14.99 g、141 mmol)およびラネーニッケル(3.06 g、35.4 mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間、加熱する。室温まで冷却後、反応混合物を、hyfloでろ過し、ろ液を、回転蒸発で濃縮する。残渣を、水とTBMEの層間に分配し、層を分離し、水性相を、TBMEで抽出する。合わせた有機層を、1 Mの水性HCl溶液、飽和水性NaHCO3溶液および塩水で洗浄する。Na2SO4で乾燥させ、真空で溶媒を蒸発させた後、粗生成物を、褐色油状物として得る。さらに、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シクロヘキサン / EtOAc 100 : 0から6 : 1のシリカゲル勾配)による精製により、表題化合物(2.59 g、10.5 mmol、60 %)を、無色結晶として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298 K): δ = 10.08 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.82 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.66 (s, 2H), 2.49 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS (ES+): 247 (M(C14H14O4)+H)+
(5-シアノ-2-メチル-ベンゾフラン-3−イル)-酢酸 エチル エステル
Figure 2010513386
無水DMF (20 mL)中、(5-ブロモ-2-メチル-ベンゾフラン-3−イル)-酢酸 エチル エステル(6.8 g、22.9 mmol)およびCuCN (3.1 g、34.3 mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、還流(165 ℃)で16時間、加熱する。室温まで冷却後、水(30 mL)中、NaCN(5.8 g、114 mmol)の溶液を加える。反応混合物を、水とトルエンの層間に分配し、層を分離し、水性相をトルエンで抽出する。合わせた有機層を、10 % 水性NaCN溶液および塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、ろ過し、減圧で濃縮し、表題化合物(4.31 g、17.7 mmol、77 %)を、褐色固体として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3, 298 K): δ = 7.82 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.51-7.43 (m, 2H), 4.16 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.59 (s, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.26 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。MS (ES+): 244 (M(C14H13NO3)+H)+
本発明の他の態様では、本発明の化合物、すなわち、遊離形または薬学的に許容される塩形での式(I)の化合物は、例えば、インビトロおよびインビボ試験で示されたとおり、例えば、T細胞による産生またはサイトカイン、例えばIL-2を阻害することにより、サイトカイン、例えば、IL-2に対するT細胞の増殖性応答を阻害することにより、T細胞活性化および増殖を阻害し、したがって、治療に適用される。
8. CD28副刺激アッセイ
アッセイは、Transplant. Proc. 1992;24:43-8で、Baumann G et al.により記載されたとおり(ただし、β-ガラクトシダーゼレポーター遺伝子は、ルシフェラーゼ遺伝子で置換されている:de Wet J., et al., Mol. Cell Biol. 1987, 7(2), 725-737)、ヒトインターロイキン2プロモーター/レポーター遺伝子構築体でトランスフェクトしたJurkat細胞で行う。細胞を、下記のとおり、固相結合抗体またはホルボールミリスチン酸アセテート(PMA)およびCa++イオノフォアイオノマイシンで刺激する。抗体仲介刺激のために、Microlite TM1 マイクロタイタープレート(Dynatech)を、室温で3時間、ウェルあたり55 μlのリン酸緩衝生理食塩水(PBS)中、3 μg/ml ヤギ抗マウスIgG Fc抗体(Jackson)で被覆する。プレートを、抗体を除去した後、PBS (ウェルあたり300 μl)中、2% ウシ血清アルブミン(BSA)を用いて、室温で2時間、インキュベートすることにより、ブロックする。ウェルあたり、300 μlのPBSで3回洗浄後、50 μlの2% BSA/PBS中、10 ng/mlの抗T細胞受容体抗体(WT31, Becton & Dickinson)および300 ng/mlの抗CD28抗体(15E8)を、刺激抗体として加え、4℃で一晩、インキュベートする。最後に、プレートを、ウェルあたり、300 μlのPBSで3回洗浄する。アッセイ培地(50 μM 2-メルカプトエタノール、100 ユニット/ml ペニシリンおよび100 μg/ml ストレプトマイシンを含む、RPMI 1640/10% ウシ胎児血清(FCS))中の試験化合物の7回の3倍連続希釈物を、デュプリケートで、別々のプレートで調製し、トランスフェクトしたJurkat細胞(クローンK22 290_H23)と共に混合し、5% CO2中、37℃で30分間、インキュベートする。次いで、1×105細胞を含む、100 μlのこの混合物を、抗体被覆アッセイプレートに移す。同時に、100 μlを、40 ng/ml PMAおよび2 μM イオノマイシンでインキュベートする。5% CO2中、37℃で5.5時間インキュベーション後、ルシフェラーゼのレベルを、生物発光測定で決定する。プレートを、500 gで10分間、遠心分離し、上清をフリッキングで除去する。25 mM Tris-ホスフェート、pH 7.8、2 mM DTT、2 mM 1.2-ジアミノシクロヘキサン-N,N,N',N-テトラ酢酸、10 % (v/v)グリセロールおよび1 % (v/v) Triton X-100を含む溶解バッファーを加える(ウェルあたり20 μl)。プレートを、一定振とう下、室温で10分間、インキュベートする。ルシフェラーゼ活性は、ウェルあたり、20 mM トリシン、1.07 mM (MgCO3)4Mg(OH)2x5H2O、2.67 mM MgSO4、0.1 mM EDTA、33.3 mM DTT、270 μM コエンザイムA、470 μM ルシフェリン(Chemie Brunschwig AG)、530 μM ATP、pH 7.8を含む、50 μlのルシフェラーゼ反応バッファーの自動添加後、生物発光リーダー(Labsystem, Helsinki, Finland)で評価する。遅延時間は、0.5秒であり、全測定時間は、1または2秒である。低コントロール値は、抗T細胞受容体もしくはPMA刺激細胞からの光単位であり、高コントロールは、如何なる試験サンプルも含まない抗T細胞受容体/抗CD28もしくはPMA/イオノマイシン刺激細胞からのものである。低コントロールを、すべての値から引く。試験化合物の存在下で得られる阻害は、高コントロールの%阻害として計算する。50% 阻害(IC50)を生じる試験化合物の濃度は、用量応答曲線から決定する。このアッセイで、本発明の化合物は、IC50 1 μMで、抗T細胞受容体/抗CD28およびPMA/イオノマイシン刺激Jurkat細胞を阻害する。
本発明の化合物は、したがって、Tリンパ球および/またはPKCが介在する疾患もしくは障害、例えば、器官または組織の同種もしくは異種移植片の急性もしくは慢性拒絶、移植片対宿主、アテローム性動脈硬化症、血管損傷、例えば、血管形成術による血管閉塞、再狭窄、肥満、X症候群、耐糖能異常、多嚢胞性卵巣症候群、高血圧、心不全、慢性閉塞性肺疾患、CNS疾患、例えば、アルツハイマー病もしくは筋萎縮性側索硬化症、癌、感染症、例えば、AIDS、敗血症性ショックもしくは成人呼吸窮迫症候群、虚血/再潅流傷害、例えば、心筋梗塞、卒中、腸虚血、腎不全もしくは出血性ショック、または外傷性ショック、例えば、外傷性脳損傷の処置および/または予防において有用である。本発明の化合物はまた、T細胞介在急性もしくは慢性炎症性疾患もしくは障害または自己免疫性疾患、例えば、リウマチ性関節炎、骨関節、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋無力症、I型もしくはII型糖尿病およびそれに付随する障害、呼吸器系疾患、例えば、喘息もしくは炎症性肺損傷、炎症性肝臓損傷、炎症性糸球体損傷、免疫介在性障害もしくは病気の皮膚症状、炎症性および過増殖性皮膚疾患(例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎、アレルギー性接触性皮膚炎、刺激性接触性皮膚炎およびさらに湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎)、炎症性眼疾患、例えば、シェーグレン症候群、角結膜炎もしくはブドウ膜炎、炎症性腸疾患、クローン病または潰瘍性大腸炎の処置および/または予防において有用である。上記使用のために、必要とされる用量は、当然に、投与形態、処置される特定の状態および望む効果に依存して変わり得る。一般に、満足のいく結果は、約0.1から約100 mg/kg体重の1日投与量で、全身的に得られることを示す。大型ほ乳類、例えば、ヒトで示される1日投与量は、約0.5 mgから約2000 mgの範囲内であり、好都合には、例えば、1日4回までの分割投与で、または徐放形で投与される。
1.2 処置を必要とする対象で、急性もしくは慢性移植拒絶反応またはT細胞介在炎症性もしくは自己免疫性疾患、例えば、上記したような疾患を予防または処置する方法であって、該対象に、有効量の本発明の化合物、例えば、PKCα、βおよび所望によりθの選択的阻害剤、または薬学的に許容されるその塩を投与することを含む、方法。
上記にしたがって、本発明はまた、さらなる局面を提供する:
5. 治療上有効量のPKC阻害剤またはT細胞活性化および増殖の阻害剤、例えば、遊離形または薬学的に許容される塩形での本発明の化合物、および第2薬剤物質(ここで、該第2薬剤物質は、例えば、上記したような免疫抑制剤、免疫調節剤、抗炎症性、抗増殖性および抗糖尿病剤から選択される)の、例えば、同時の、または連続した共投与を含む、上記したような方法。
6. 治療的組み合わせ剤、例えば、a) PKC阻害剤またはT細胞活性化および増殖の阻害剤、例えば、遊離形または薬学的に許容される塩形での本発明の化合物、およびb) 免疫抑制剤、免疫調節剤、抗炎症性、抗増殖性および抗糖尿病剤から選択される、少なくとも1個の第2薬剤を含むキット。構成要素a)および構成要素b)は、同時に、または連続して使用し得る。キットは、その投与のための指示書を含み得る。

Claims (16)

  1. 式(I)
    Figure 2010513386
    [式中、
    Raは、水素または所望により置換されたC1-6アルキルであり;
    Rbは、水素; ハロゲン; CN; 所望により、OH、ハロゲン、C1-6アルコキシ、NH2、NHC1-6アルキル、またはN(C1-6アルキル)2で置換されたC1-6アルキル; 所望により置換されたC1-6アルコキシ; または所望により置換されたC1-6アルコキシ鎖であり; ここで、該C1-6アルコキシおよび/または該C1-6アルコキシ鎖上の該所望の置換基は、OH、ハロゲン、NH2、NHC1-6アルキル、N(C1-6アルキル)2、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキルおよびヘテロ環式基から選択され;
    Rcは、水素; ハロゲン; CN; 所望により置換されたC1-6アルキル; 所望により置換されたC1-6アルコキシであり; 該所望の置換基は、OH、ハロゲン、NH2、NHC1-6アルキル、N(C1-6アルキル)2、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキルおよびヘテロ環式基から選択され;
    RdおよびReの各々は、独立して、水素; ハロゲン; CN; 所望により置換されたC1-6アルキルであり; 該所望の置換基は、OH、ハロゲン、NH2、NHC1-6アルキル、N(C1-6アルキル)2、C1-6アルコキシ、C3-8シクロアルキルおよびヘテロ環式基から選択され;
    Rは、式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)または(f):
    Figure 2010513386
    {式中、
    R1、R1a、R1b、R1c、R1d、R1e、R2、R2a、R2b、R2c、R2d、およびR2eの各々は、独立して、水素; 所望により、酸素原子で中断された、および/または所望により、OH、C1-6アルコキシ、NH2、NHC1-4アルキル、N(C1-4アルキル)2、C3-8シクロアルキルまたはヘテロ環式基で置換されたC1-6アルキル; C3-8シクロアルキル; またはハロC1-6アルキルであるか; または
    R1およびR2、R1aおよびR2a、R1bおよびR2b、R1cおよびR2c、R1dおよびR2d、またはR1eおよびR2eの各々は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、ヘテロ環式基を形成し;
    R3、R3a、R3b、R3c、R3d、およびR3eの各々は、独立して、水素; ハロゲン; CN; NO2; C1-6アルキル; ハロC1-6アルキルであり;
    R’は、水素; C1-6アルキル; ハロ-C1-6アルキル; CH2-C1-5アルキル(C1-5アルキルは、所望により、OH、C1-6アルコキシ、NH2、NHC1-6アルキル、またはN(C1-6アルキル)2で置換されていてもよい)である}
    で示される基である]
    で示される化合物または生理学的に加水分解可能なその誘導体、その塩、水和物および/または溶媒和物。
  2. Raが、水素またはC1-6アルキル、好ましくは、水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物。
  3. Rbが、水素; C1-6アルキル; ハロ-C1-6アルキル; 非置換であるか、またはハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ; 非置換であるか、またはハロゲンで置換されたC1-6アルコキシ鎖である、請求項1に記載の化合物。
  4. Rbが、水素またはメチルである、請求項1に記載の化合物。
  5. Rcが、水素またはC1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  6. Rdが、水素またはC1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  7. Reが、水素である、請求項1に記載の化合物。
  8. Rが、式(a)の基であるか; またはRが、式(d)の基であるか; またはRが、式(e)の基である、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. Rが、式(a)、(b)、(c)、(d)、または(f)の基である、請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. Tリンパ球および/またはPKCが介在する障害もしくは疾患を予防または処置するための、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. Tリンパ球および/またはPKCが介在する該障害もしくは疾患が、器官または組織の同種もしくは異種移植片の急性もしくは慢性拒絶、移植片対宿主、アテローム性動脈硬化症、血管損傷、例えば、血管形成術による血管閉塞、再狭窄、肥満、X症候群、耐糖能異常、多嚢胞性卵巣症候群、高血圧、心不全、慢性閉塞性肺疾患、CNS疾患、例えば、アルツハイマー病もしくは筋萎縮性側索硬化症、癌、感染症、例えば、AIDS、敗血症性ショックもしくは成人呼吸窮迫症候群、虚血/再潅流傷害、例えば、心筋梗塞、卒中、腸虚血、腎不全もしくは出血性ショック、または外傷性ショック、例えば、外傷性脳損傷である、請求項10に記載の化合物。
  12. 処置を必要とする対象で、急性もしくは慢性移植拒絶反応またはT細胞介在炎症性もしくは自己免疫性疾患を予防または処置する方法であって、該対象に有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  13. 遊離形または薬学的に許容される塩形での請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物を、そのための薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物。
  14. Tリンパ球および/またはPKCが介在する疾患の処置または予防用医薬の製造における、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  15. a) PKC阻害剤またはT細胞活性化および増殖の阻害剤、例えば、遊離形または薬学的に許容される塩形での請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物、およびb) 免疫抑制剤、免疫調節剤、抗炎症性、抗増殖性および抗糖尿病剤から選択される、少なくとも1個の第2薬剤を含む、キットのような治療的組み合わせ剤。
  16. 構成要素a)および構成要素b)を、同時にまたは連続して使用し得る、請求項15に記載の治療的組み合わせ剤。
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