JP2010273958A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の介入性を高めた新たな遊技性を実現することで遊技の興趣を高めた優れた特性のスロットマシンを提供すること。
【解決手段】スロットマシン1は、第1の小役よりも第2の小役の方が抽選確率が低く設定された内部抽選手段41と、特別役フラグと第1の小役フラグとの同時成立状態での第1停止操作に応じて第1の特別役を入賞させ、特別役フラグと第2の小役フラグとの同時成立状態での第2停止操作に応じて第2の特別役を入賞させる表示制御手段42と、第1の特別役の入賞に応じて第1の特典を遊技者側に付与すると共に、第1の特典よりも有利な第2の特典を第2の特別役の入賞に応じて付与する特典付与手段46と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数種類のボーナス役が設定されたスロットマシンに関する。
従来より、ボーナス役を契機として発生するボーナス状態の終了後に、リプレイ役の入賞確率が高いRT状態が発生するスロットマシンがある。さらに、複数種類のボーナス役を設定すると共に、ボーナス状態の終了後に発生するRT状態の種類がボーナス役の種類に応じて異なるスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このスロットマシンでは、いずれのボーナス役が内部当選するかに応じて、ボーナス状態の終了後に発生するRT状態が決定される。このスロットマシンは、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態が発生し、その後、RT状態が発生するという一連の遊技の流れを多彩にして遊技の興趣を高めようとしている。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、いずれのボーナス役が内部当選するかは抽選により決定されるため、遊技者の介入性が十分ではなく遊技の興趣を十分に向上できないおそれがある。
特開2006−87457号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者の介入性が高い新たな遊技性を実現することで遊技の興趣を高めた優れた特性のスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
第1の特別役、第2の特別役、該第2の特別役の入賞を阻止することなく前記第1の特別役の入賞を阻止する第1の小役、該第1の小役よりも抽選確率が低く、かつ、前記第1の特別役の入賞を阻止することなく前記第2の特別役の入賞を阻止する第2の小役、及び前記第1の特別役と第2の特別役の入賞を阻止する第3の小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて実行し、決定された内部当選役に対応するフラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記第1の特別役に対応するフラグである第1の特別役フラグ及び前記第2の特別役に対応するフラグである第2の特別役フラグが同時に成立しており、かつ、前記第1の小役に対応するフラグである第1の小役フラグ及び前記第3の小役に対応するフラグである第3の小役フラグがいずれも成立していない状態で所定の第1停止操作が行われた場合にのみ前記第1の特別役が入賞するように図柄を停止表示させ、
前記第1の特別役フラグ及び前記第2の特別役フラグが同時に成立しており、かつ、前記第2の小役に対応するフラグである第2の小役フラグ及び前記第3の小役フラグがいずれも成立していない状態で前記第1停止操作とは異なる所定の第2停止操作がされた場合にのみ前記第2の特別役が入賞するように図柄を停止表示させるように構成された表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により前記第1の特別役又は前記第2の特別役の入賞図柄であると判定された場合に遊技者にとって有利な特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
前記第1の特別役フラグと、前記第2の特別役フラグと、前記第1の小役フラグと、が同時に成立している状態で前記入賞判定手段により前記第1の特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に第1の特典を遊技者側に付与し、前記第1の特別役フラグと、前記第2の特別役フラグと、前記第2の小役フラグと、が同時に成立している状態で前記入賞判定手段により前記第2の特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に前記第1の特典よりも遊技者にとって有利な第2の特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記内部抽選手段では、前記第1の特別役フラグと前記第2の特別役フラグとが必ず同時に成立するように構成されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンでは、前記特別状態の契機となる特別役として前記第1の特別役及び前記第2の特別役が設定されている。これらの特別役に対応する前記第1及び第2の特別役フラグが成立した状態では、前記第1の特別役及び前記第2の特別役の双方が入賞する可能性がある。
前記第1及び第2の特別役フラグが他の役のフラグと同時に成立している状態では、その他の役の種類に応じて特別役の入賞可能性、及び入賞可能な特別役の種類が異なってくる。すなわち、前記第1の小役フラグとの同時成立状態であれば、前記第1の特別役については入賞する可能性が生じる一方、前記第2の特別役は、その第1の小役によって入賞が阻止されるため入賞し得ない。また、前記第2の小役フラグとの同時成立状態であれば、前記第2の特別役については入賞する可能性が生じる一方、前記第1の特別役は、その第2の小役によって入賞が阻止されるため入賞し得ない。さらに、前記第3の小役フラグとの同時成立状態では前記第1の特別役及び前記第2の特別役の入賞が阻止されるため、前記第1の特別役及び前記第2の特別役はいずれも入賞し得ない。
ここで、本発明のスロットマシンでは、前記第2の小役の方が前記第1の小役よりも抽選確率が低く設定されている。それ故、特別役フラグが成立した後のゲームにおいて、前記第1及び第2の特別役フラグが前記第1の小役フラグと同時成立する頻度と、前記第2の小役フラグと同時成立する頻度と、を比較すると、後者の方が発生頻度が低くなっている。したがって、前記特別役フラグと他の役のフラグとが同時成立したゲームにおいて前記第2の特別役が入賞する可能性の方が、前記第1の特別役が入賞する可能性よりも低くなっている。
本発明のスロットマシンでは、前記特別役フラグと他の役のフラグとが同時成立したゲームで特別役が入賞した場合に遊技者に付与される特典の有利度合いが、入賞した特別役の種類に応じて差が設定されている。すなわち、入賞可能性が高い前記第1の特別役に対応する前記第1の特典に比べ、前記第2の特別役に対応する前記第2の特典の方が遊技者側の有利度合いが高く設定されている。
このように本発明のスロットマシンの遊技では、なるべく早く特別役を入賞させたければ前記第1の特別役の入賞を狙い、より有利な特典を得たければ前記第2の特別役の入賞を狙うというように遊技者の介入性が高められ遊技の興趣が向上されている。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記第1の小役〜前記第3の小役としては、複数種類の役の組合せであっても良いし、いずれか特定の役であっても良い。さらに、前記第1の小役〜前記第3の小役が複数種類の役の組合せである場合には、例えば、前記第1の小役と前記第2の小役とに共通する役を設定しても良い。
また、前記小役には、入賞に応じて遊技媒体を払い出す役のほか、リプレイ役や、いわゆるシングルボーナス役(SB役)等も含まれる。
また、前記第1の特別役フラグと前記第2の特別役フラグとは、共通の特別役フラグであっても良く、別個の特別役フラグであっても良い。前記第1の特別役に対応するフラグと、前記第2の特別役に対応するフラグと、が常に同時に成立するように構成されていれば良く、共通のフラグであるか、別個のフラグであるかは問題とはならない。
また、前記内部抽選手段により前記第1の小役又は前記第2の小役が内部当選役として決定されたときに、前記第1の特別役及び前記第2の特別役のうちのいずれの特別役が入賞可能であるかを報知可能な報知手段と、
前記入賞判定手段により前記第1の特別役又は前記第2の特別役の入賞図柄であると判定された場合に、前記特典として、前記報知手段による報知を行うか否かを抽選により決定するための報知抽選を実行する報知決定手段と、を備え、
前記報知決定手段は、前記第1の特別役の入賞図柄が判定された場合よりも前記第2の特別役の入賞図柄が判定された場合の方が、遊技者にとって有利度合いの高い前記報知抽選を実行することが好ましい(請求項2)。
この場合には、前記第1の特別役の入賞図柄が停止表示された場合よりも、前記第2の特別役の入賞図柄が停止表示された場合の方が、入賞可能となった特別役の種類の報知が実行される可能性が高くなる。入賞可能な特別役の種類の報知があれば、前記特別役の入賞が比較的容易となり前記特別状態を発生させ易くなる。前記第2の特別役の方が入賞が難しい一方、入賞できた場合にはその後、入賞可能となった特別役の種類が報知される可能性が高くなる。
また、前記特別役フラグは、単独で成立状態とならず、必ず前記第1の小役フラグ〜前記第3の小役フラグのうちのいずれかと同時に成立することが好ましい(請求項3)。
この場合には、前記第1の特別役及び前記第2の特別役を入賞させるためには前記第1停止操作、前記第2停止操作が必須となる。前記第1停止操作や前記第2停止操作が行われなくても特別役が入賞するような場合がなくなり、遊技者側の介入性を高めるという本発明のスロットマシンの効果が一層、顕著になる。
本発明のスロットマシンは、遊技者の介入性を高めた新たな遊技性を実現することで遊技の興趣を高めた優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインの構成を示す説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、AT抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、入賞可能なボーナス役の種類を説明する説明図。 実施例1における、遊技状態の遷移を示す状態遷移図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、ボーナス状態(特別状態)の契機となったボーナス役(特別役)の種類に応じて有利度合いの異なる特典が付与されるスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図9を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520、及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル(遊技媒体)の払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)とが配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から1回のゲームに必要な賭け数に当たるメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64が操作されると賭け数3を表す3ベット信号が発生する。ただし、残りのクレジットが1回のゲームに必要な賭け数に満たない場合には、2ベット信号あるいは1ベット信号が発生し、クレジットがゼロの場合はベット信号は発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作等によりメダルが投入されたことを前提としてスタートレバー62を有効に操作可能なスタート可能状態が設定される。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。
2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、図2に示すごとく、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜214が設定されている。本例では、対角方向の入賞ライン211、212と、V字状の入賞ライン213と、逆V字状の入賞ライン214とよりなる4ラインの入賞ラインが設定されている。図柄表示領域110L、Rに表示される3図柄のうち中段の図柄を除く2図柄がいずれかの入賞ライン上に位置し得る一方、図柄表示領域110Cでは中段の1図柄のみが4本全ての入賞ライン上に同時に位置することになる。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面において略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、各リール21L、C、Rにおける図柄配列については、図4を参照して後述する。リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、図1に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダルの払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、AT状態下の報知演出画面(図示略)のほか、各種の演出画面を表示する。
次に、本例のスロットマシン1の役、図柄配列、遊技性の概要について説明する。
スロットマシン1では、図3に示すごとく役が設定されている。同図では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。入賞図柄は、左、中、右の3図柄の組合せよりなる。
役としては、特別役であるボーナス役A〜Dのほか、1枚役やリプレイ役等の小役が設定されている。入賞に応じてメダルが払い出される小役としては、15枚役、2枚役、1枚役A〜Dが設定されている。1枚役A〜Dの入賞図柄のうち左リール21L、中リール21Cに対応する図柄は、ボーナス役A〜Dのうちアルファベットの添字が共通するボーナス役の入賞図柄と同じである一方、右リール21Rに対応する図柄のみ「ベル」に置換されている。2枚役の入賞図柄は「ベル−R−ベル」である。なお、入賞図柄が「ベル」のゾロ目である15枚役は、ボーナス状態においてのみ入賞可能な役である。
なお、本例のスロットマシン1では、3種類の1枚役の組合せよりなる第1〜第4グループ役、及び4種類全部の1枚役の組合せよりなる第5グループ役が設定されている。スロットマシン1では、第1〜第5グループ役が各々1つの役のごとく取り扱われる。いずれかのグループ役の内部当選に応じて、そのグループ役に対応するフラグが成立し、そのグループ役に属する3種類又は4種類の1枚役が入賞可能になる。
第1グループ役・・・1枚役B+1枚役C+1枚役D
第2グループ役・・・1枚役A+1枚役C+1枚役D
第3グループ役・・・1枚役A+1枚役B+1枚役D
第4グループ役・・・1枚役A+1枚役B+1枚役C
第5グループ役・・・1枚役A+1枚役B+1枚役C+1枚役D
本例のボーナス役A〜Dは、常に同時に内部当選する役である。そこで、本例では、ボーナス役が内部当選した状態を表すフラグ(特別役フラグ)として、ボーナス役A〜Dに対応する共通のボーナス役フラグが設定されている。このボーナス役フラグが成立すると、その後、ボーナス役A〜Dのいずれかが入賞し得る。本例のスロットマシン1では、ボーナス役が単独で内部当選した状態にならず、必ず他の役と同時当選した状態となるように設定されている。
さらに、ボーナス役は、いずれかのグループ役と同時当選した場合のみ入賞可能性が発生すると共に、グループ役の種類に応じて入賞可能なボーナス役の種類が切り換わるようになっている。例えば、ボーナス役と第1グループ役とが同時当選しているゲームでは、ボーナス役Aの入賞可能性が発生し、ボーナス役と第2グループ役とが同時当選しているゲームでは、ボーナス役Bの入賞可能性が発生する。一方、例えば、ボーナス役と第5グループ役とが同時当選しているゲームでは、いずれのボーナス役も入賞できないようになっている。なお、グループ役の種類に応じたボーナス役の種類の関係については、図8を参照して後述する。
各リール21L、C、Rにおける図柄配列は、図4の通りである。同図から知られるように各リール21L、C、Rでは、停止操作のタイミングに関わらず「ベル」及び「R」が必ず引込範囲内に存在するように配列されている。したがって、「ベル」のゾロ目が入賞図柄である15枚役、及び「ベル−R−ベル」が入賞図柄である2枚役は、内部当選した際、ストップボタン61の停止操作タイミングによらず必ず入賞させ得る役となっている。また、各1枚役の入賞図柄のうち、ボーナス役の入賞図柄と相違する図柄「ベル」についても、右ストップボタン61Rの停止操作タイミングによらず必ず停止表示させ得る。
スロットマシン1で発生する遊技状態としては、特別状態であるボーナス状態と、ボーナス状態ではない非ボーナス状態がある。この非ボーナス状態は、ボーナス役フラグが未成立の非持越状態と、ボーナス役フラグが成立済みの持越状態と、に区分される。さらに、この持越状態は、入賞可能となったボーナス役の種類が報知されるAT状態と、ボーナス役の種類が報知されない非AT状態と、に区分される。
非ボーナス状態においてボーナス役が入賞するとボーナス状態が発生する。ボーナス状態におけるメダルの払出数が45枚を超過し終了条件が成立すると、ボーナス状態が終了して非持越状態の非ボーナス状態へ復帰する。なお、各遊技状態間の状態遷移については、図9を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入口630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入やベットボタン64の操作等により所定の賭け数に当たるメダルが投入された際、スタートレバー62の操作に応じてゲームを開始可能なスタート可能状態が設定される。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞役に応じた枚数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。例えば、15枚役が入賞役である場合には、15枚のメダルが払い出される。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の抽選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3に接続された液晶表示部53は、AT状態の発生中に入賞可能となったボーナス役の種類を報知する報知手段71としての機能を備えている。報知手段71は、前記第1〜第4グループ役の内部当選に応じていずれかのボーナス役が入賞可能となったとき、対応する入賞図柄の表示によりそのボーナス役の種類を報知する。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33・RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、乱数を発生する乱数発生部350と、乱数を抽出する乱数抽出部35とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段410、リール21を制御する表示制御手段42、停止表示された図柄の組合せが入賞図柄であるか否か判定する入賞判定手段43、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段44、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態(特別状態)を発生させる特別状態発生手段45、ボーナス役の入賞に応じて特典を付与する特典付与手段46、AT抽選(報知抽選)を実行する報知決定手段47としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、リール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、及びAT抽選のためのAT抽選テーブル(図7)を記憶している。
リール制御テーブルは、入賞ライン211〜214上に停止可能な停止位置が規定されたテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、内部当選役を抽選により決定するための抽選テーブルである。内部当選役抽選テーブルでは、0〜65535の乱数範囲のうち、役あるいはグループ役に対する当選乱数が規定されている。同図から知られるように同図中の各テーブルにおける「抽選確率」の欄は、各役又は各グループ役の抽選確率を示し、「当選乱数」の欄は、各役又は各グループ役の当選乱数の個数を示している。なお、本例のスロットマシン1では、通常状態用の内部当選役抽選テーブルが設定値毎に用意されている。
通常状態用のテーブルでは、ボーナス役の単独当選乱数は未設定であり、前記第5グループ役との同時当選乱数のみが設定されている。その同時当選確率は、1/15と高確率となっている。通常状態用のテーブルでは、ハズレの乱数がゼロ個であるため、全てのゲームでいずれかの役が内部当選し得る。第1グループ役〜第5グループ役(ボーナス役との同時当選を除く)の抽選確率を比較すると、第5グループ役が1/2と最も高確率であり、グループ役番号が小さくなるに従って抽選確率が低くなり第1グループ役が1/240と最も低確率となっている。
ボーナス状態用のテーブルでは、15枚役の当選乱数のみが設定されており、その抽選確率が1/1.01とほぼ1になっている。それ故、このテーブルが適用されるボーナス状態では、ほぼ毎ゲーム、15枚役が内部当選し得る。
AT抽選テーブルは、図7に示すごとく、AT状態における報知回数を抽選により決定するための抽選テーブルである。AT抽選テーブルとしては、テーブルA〜Dの4種類が用意されている。テーブルA〜Cは、非AT状態においていずれかのボーナス役が入賞した際に適用されるAT抽選テーブルである。テーブルDは、AT状態においていずれかのボーナス役が入賞した際に適用されるAT抽選テーブルである。テーブルA、B、Cは、それぞれ、非AT状態におけるボーナス役A、B、Cに対応している。
テーブルA〜Dでは、0〜127の範囲の128個のAT抽選用の乱数のうち、0回〜11回までの8種類の報知回数に対する当選乱数の個数がそれぞれ設定されている。非AT状態下のボーナス役の入賞時に適用されるテーブルA〜Cの比較では、報知回数ゼロ回の当選乱数の個数が少ない上に5回以上の報知回数の当選乱数が多く設定されている点でテーブルAが最も有利となっている。一方、報知回数ゼロ回の当選乱数が最も多く、5回以上の報知回数の当選乱数が未設定のテーブルCが最も有利度合いが低くなっている。つまり、本例では、テーブルAによる報知回数の期待値が最も高く、テーブルCによる報知回数の期待値が最も低くなっている。
メモリ手段であるRAM34の記憶領域には、図5に示すごとく、AT状態における残り報知回数を記憶するATカウンタ341が設定されている。ATカウンタ341のカウンタ値は、AT抽選により決定された報知回数が加算される一方、報知演出を実行する毎に1回ずつ減算される。
前記乱数発生部350は、図5に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数としては、内部当選役抽選用の0〜65535の範囲に属する乱数と、AT抽選用の0〜127の範囲に属する乱数とがある。
乱数抽出部35は、抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出し、ボーナス役の入賞に応じてAT抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応するフラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、発生中の遊技状態に応じた内部当選役抽選テーブル(図6)に規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合して内部当選役を決定し、内部当選役に対応するフラグを成立させる。
なお、本例のスロットマシン1では、ボーナス役A〜Dに対して共通のボーナス役フラグが設定されている。ボーナス役フラグが成立すれば、その後、ボーナス役A〜Dのいずれかが入賞し得る。また、スロットマシン1では、前記第1〜第5グループ役に対応するフラグである第1〜第5グループ役フラグが設定されている。例えば、第1グループ役フラグが成立した状態では、1枚役B〜Dについて入賞可能性が発生する。
フラグ制御手段410は、内部当選役に対応するフラグを制御する手段である。フラグ制御手段410は、グループ役を含め、ボーナス役以外の役に対応するフラグについては、そのフラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームが開始されるまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役フラグについては、入賞するまでフラグ成立状態を次回のゲームに順次、持ち越し、入賞に応じてオフ状態にリセットする。
報知決定手段47は、AT状態を発生させるか否か等を決定するAT抽選を実行する手段である。本例の報知決定手段47は、所定条件の成立に応じて、AT状態で実行する報知回数を抽選する。具体的には、ボーナス役の入賞を契機として乱数抽出部35が抽出するAT抽選用の乱数を前記AT抽選テーブルと照合して報知回数を決定する。AT抽選で1回以上の報知回数が当選するとAT状態が発生し得る。一方、報知回数ゼロが決定されたときには、そのAT抽選に応じてAT状態は発生しない。なお、決定された報知回数は、ATカウンタ341のカウンタ値に加算される。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し、停止位置を決定する。表示制御手段42は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール21を停止させる。
特に、本例の表示制御手段42では、複数種類のフラグが同時に成立している場合における引き込みの優先順位が設定されている。入賞に応じたメダルの払出が設定されていない小役であるリプレイ役が第1優先であり、次にリプレイ役以外の小役、優先順位が最も低い役がボーナス役となっている。このため、ボーナス役フラグが成立している状態であっても1枚役Aに対応するフラグが同時に成立していれば、入賞図柄の中で左と中の図柄が1枚役Aと共通するボーナス役Aは入賞し得ない。つまり、1枚役Aは、ボーナス役Aの入賞を阻止する役となっている。同様に、1枚役B・C・Dは、それぞれ、ボーナス役B・C・Dを阻止する役となっている。さらに、第1グループ役は、1枚役B〜Cによって構成されているため、ボーナス役B〜Dの入賞を阻止する一方、ボーナス役Aのみ入賞を許容する役となっている。同様に、第2・第3・第4グループ役に対応するフラグが成立している状態では、それぞれ、ボーナス役B・C・Dのみ入賞可能となる。一方、第5グループ役は、1枚役A〜Dによって構成されるので、ボーナス役A〜D全ての入賞を阻止し、いずれのボーナス役も入賞させない役となっている。
スロットマシン1では、役が何も内部当選しないハズレ乱数が未設定である。さらに、2枚役、リプレイ役、第5グループ役については、内部当選した際、必ず入賞し得る。それ故、本例のスロットマシン1では、第1〜第4グループ役を取りこぼした場合を除いてボーナス役が入賞しないようになっている。
ここで、第1〜第5グループ役に対応するフラグとボーナス役フラグが同時成立した際に入賞可能性があるボーナス役の種類について、図8を参照して説明する。例えば、第1グループ役に対応するフラグである第1グループ役フラグが成立した場合、左リール21L、中リール21Cにおいて「白7」が入賞ライン上に停止表示された場合に限り、第1グループ役に対応する1枚役B・C・Dが全て取りこぼしとなる。その後、右ストップボタン61Rの操作に応じて右リール21Rの有効な入賞ライン上には「白7」が停止表示されるので、ボーナス役Aの入賞となる。一方、第5グループ役に対応する第5グループ役フラグが成立した場合、全ての1枚役が入賞可能となり、取りこぼしが発生する可能性がなくなる。それ故、第5グループ役フラグとボーナス役フラグが同時成立した場合には、ボーナス役が入賞する可能性がなくなる。
入賞判定手段43は、図5に示すごとく、3つのリール21L、C、Rが停止表示する図柄組合せを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3つのリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜214上に停止した図柄組合せに応じて入賞・ハズレを判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜214上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄組合せについて入賞役の種類又はハズレを判定する。
利益付与手段44は、入賞判定手段43が判定した入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段44は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。15枚役が入賞役である場合には、15枚のメダルの払い出しという利益を付与する。
特別状態発生手段45は、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態を発生させる手段である。ボーナス状態の終了条件としては、ボーナス状態におけるメダルの払出数が45枚を超えたことが設定されている。なお、本例のスロットマシン1で発生するボーナス状態は、契機となったボーナス役の種類によらず同じである。
特典付与手段46は、ボーナス役の入賞に応じて特典を付与する手段である。本例の特典は、前記報知決定手段47によるAT抽選の実行である。AT状態の発生中におけるボーナス役の入賞時の特典については、遊技者側の有利度合いが一定である一方、非AT状態におけるボーナス役の入賞時の特典については、ボーナス役の種類に応じて有利度合いが異なっている。入賞可能になる確率が低いボーナス役ほど、付与される特典の有利度合いが高く設定されている。
本例では、前記のごとく、第1〜第5グループ役のうち最も抽選確率が低い第1グループ役が内部当選した場合のみ入賞可能となるボーナス役Aの確率が最も低くなっている。そこで、本例では、非AT状態におけるボーナス役Aの入賞に応じた特典の有利度合いが最も高く、次いで第2グループ役の内部当選時に入賞可能なボーナス役Bに対する特典の有利度合いが高くなっている。
本例における前記特典の有利度合いは、AT抽選における報知回数の期待値が多いか少ないかである。本例では、非AT状態におけるボーナス役Aの入賞に応じたAT抽選における報知回数の期待値が最も高くなっている(図7参照。)。一方、非AT状態におけるボーナス役の入賞に応じたAT抽選のうち、報知回数の期待値が最も低いAT抽選は、ボーナス役C又はDに応じたAT抽選である。
前記報知手段71は、AT状態において入賞可能なボーナス役の種類を報知する手段である。報知手段71は、ボーナス役フラグが成立しているときに第1グループ役〜第4グループ役が内部当選した際、入賞可能性が生じたボーナス役の種類を報知する。具体的には、入賞可能となったボーナス役に対応する入賞図柄を液晶表示部53に表示することで、その種類を報知する。例えば、ボーナス役フラグと共に第1グループ役フラグが成立した場合には、入賞可能性が生じたボーナス役A(図8参照。)の入賞図柄を表示する報知演出画面(図示略)が液晶表示部53に表示される。
次に、スロットマシン1における遊技状態が遷移する様子について、図9を用いて説明する。
ボーナス状態が終了すると非持越状態の非ボーナス状態に復帰する。その後、ボーナス役が内部当選すれば、持越状態に移行する。ここで、本例のスロットマシン1では、ボーナス役が内部当選した場合には、必ず前記第5グループ役が同時当選する。それ故、ボーナス役が内部当選したゲームにおいて、そのままボーナス役が入賞する可能性はない。
持越状態に移行した際、ATカウンタ341の残り報知回数が1回以上であれば、AT状態が発生する。AT状態においては、第1〜第4グループ役が内部当選した際、入賞可能となったボーナス役の種類(図8参照。)が報知される。その後、ボーナス役が入賞したとき、テーブルD(図7参照。)によるAT抽選が実行される。AT抽選により決定された報知回数がATカウンタ341に加算された後、ボーナス状態が発生する。
一方、持越状態に移行した際、あるいは持越状態への移行後、ATカウンタ341の残り報知回数がゼロとなっている場合には、非AT状態となる。非AT状態では、ボーナス役A〜Dのうちのいずれかに入賞可能性が発生しても、入賞可能となったボーナス役の種類はもとより、いずれかのボーナス役が入賞可能となった旨も報知されない。
持越状態において各ボーナス役が入賞可能になる確率は、対応するグループ役の抽選確率に依存している。例えば、ボーナス役Aの入賞可能性は、第1グループ役が内部当選した際に発生する。第1グループ役の抽選確率が1/240であるから、ボーナス役Aの入賞可能性の発生確率も1/240となる。同様に、ボーナス役Bの入賞可能性の発生確率は1/160、ボーナス役C及びDの入賞可能性の発生確率は1/80となる。
持越状態においてボーナス役が入賞するとAT抽選が実行される。例えば、非AT状態でボーナス役Aが入賞した場合には、テーブルAによるAT抽選が実行される。ボーナス役Bが入賞した場合には、テーブルBによるAT抽選が実行される。ボーナス役C又はDが入賞した場合には、テーブルCによるAT抽選が実行される。ここで、前記のごとく入賞可能となる確率が最も低いボーナス役Aに対応するテーブルAでは、報知回数の期待値が最も高く、有利度合いが最も高く設定されている。
以上のような構成の本例のスロットマシン1では、ボーナス役フラグの成立に応じて複数種類のボーナス役が入賞可能となるが、同時に内部当選している役の種類に応じて入賞可能なボーナス役の種類が異なる。2枚役、リプレイ役又は第5グループ役が同時当選した場合には、いずれのボーナス役も入賞不可能である一方、第1・第2・第3・第4グループ役が同時当選した場合には、それぞれ、ボーナス役A・B・C・Dが入賞可能となる。
各ボーナス役が入賞可能となる確率は、第1〜第4グループ役の抽選確率に依存している。抽選確率が高いグループ役と同時当選したときに入賞可能となるボーナス役については、入賞可能となる確率が高くなり、比較的入賞させ易いボーナス役となる。一方、抽選確率が低いグループ役と同時当選したときに入賞可能となるボーナス役については、入賞可能となる確率が低くなる傾向にあり、入賞が困難な役となる。
本例のスロットマシン1では、入賞が困難であるほど、ボーナス役の入賞に応じて有利度合いの高い特典が付与される。本例の特典は、AT状態における報知回数を決定するためのAT抽選の実行である。1回以上の報知回数が決定されAT状態が発生すれば、いずれかのボーナス役が入賞可能となったとき、そのボーナス役の種類の報知を受け得る。それ故、AT状態であれば、比較的容易にボーナス役を入賞させることができる。本例では、入賞が困難なボーナス役ほど、AT抽選における報知回数の期待値が高くなり有利となっている。
したがって、本例のスロットマシン1の遊技では、入賞可能となる確率、及び入賞時の特典の有利度合いを考慮しながら、いずれのボーナス役の入賞を狙っていくのか戦略的に決定するという楽しみがある。このように本例のスロットマシン1の遊技では、遊技者の介入性を高めた新たな遊技性が実現され、遊技の興趣が高められている。
なお、いずれのボーナス役を狙ってもトータルの出玉に差異が生じないように、グループ役の抽選確率(ボーナス役が入賞可能となる確率)、及び特典であるAT抽選における抽選確率を設定することも良い。
また、本例では、非ボーナス状態においていずれの役も内部当選しないハズレのゲームを設定していないが、これに代えて、非ボーナス状態においてハズレのゲームを設定しても良い。そのハズレのゲームでボーナス役フラグが成立していれば、全てのボーナス役について入賞可能性が生じることになる。
なお、本例は、ボーナス役A〜Dに対応する共通のフラグとしてボーナス役フラグが設定された例である。これに代えて、ボーナス役A〜Dにそれぞれ対応するボーナス役フラグA〜Dを個別設定することも可能である。常に、ボーナス役フラグA〜D全部が同時に成立するように構成されていれば、本例と同様の作用効果を実現できる。
また、本例は、ボーナス役フラグと同時に成立し、いずれかのボーナス役を入賞可能とするフラグとして、複数種類の役に対応するグループ役フラグを設定した例である。グループ役フラグに代えて、いずれか1種類の役に対応するフラグをボーナス役フラグと同時に成立させることも良い。当該フラグによって、いずれかのボーナス役が入賞可能となれば本例と同様の作用効果が実現される。
さらに、本例では、ボーナス役の種類を4種類設定した例であるが、ボーナス役の種類としては入賞可能となる確率が異なる2種類であっても良い。本例であれば、例えば、ボーナス役AとBとの2種類、ボーナス役AとCとの2種類、ボーナス役AとDとの2種類等を設定できる。これらの場合、そのボーナス役に対応するグループ役のほか、ボーナス役の入賞可能性が生じない第5グループ役を設定すれば良い。
なお、特許請求の範囲における第1の小役及び第2の小役は、特別役フラグの成立状態で内部当選可能な役であって、かつ、抽選確率が第1の小役>第2の小役の関係を満たす役である。抽選確率が、第4グループ役=第3グループ役>第2グループ役>第1グループ役となっている本例では、例えば、第4グループ役を第1の小役とすれば、第1及び第2グループ役が第2の小役となる。また、例えば、第2グループ役を第2の小役とすれば、第1グループ役が第1の小役となる。
また、特許請求の範囲における第1の特別役は、第1の小役が同時に内部当選した際に入賞可能となるボーナス役であり、第2の特別役は、第2の小役が同時に内部当選した際に入賞可能となるボーナス役である。例えば、第4グループ役が第1の小役であれば第1の特別役がボーナス役Dとなり、第2の特別役が第1及び第2グループ役に対応するボーナス役Aあるいはボーナス役Bとなる。また、例えば、第2グループ役が第1の小役であれば第1の特別役がボーナス役Bとなり、第2の特別役が第1グループ役に対応するボーナス役Aとなる。
なお、ボーナス役の種類としては、本例の4種類に代えて、3種類であっても良いし、5種類以上であっても良い。また、4種類のボーナス役のうち、2種類又は3種類のボーナス役について入賞可能性を与えるグループ役を設定しても良い。
さらに、いずれかのボーナス役が入賞可能である場合には必ず、その旨を報知するようにしても良い。このような報知によれば、全てのゲームにおいて特定のボーナス役の入賞図柄を狙わなければボーナス役を入賞させることができないといった事態を回避できる。さらに、いずれのボーナス役も入賞する可能性がない場合についても同様に報知しても良い。いずれかのボーナス役が入賞可能である場合についてのみ報知を設定すると、報知の頻度が低くなり過ぎ、遊技者の関心を継続的に惹き付けることが難しくなるおそれがあるからである。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
3 制御部
341 ATカウンタ
35 乱数抽出部
350 乱数発生部
41 内部抽選手段
410 フラグ制御手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
45 特別状態発生手段
46 特典付与手段
47 報知決定手段
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
71 報知手段

Claims (3)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    第1の特別役、第2の特別役、該第2の特別役の入賞を阻止することなく前記第1の特別役の入賞を阻止する第1の小役、該第1の小役よりも抽選確率が低く、かつ、前記第1の特別役の入賞を阻止することなく前記第2の特別役の入賞を阻止する第2の小役、及び前記第1の特別役と第2の特別役の入賞を阻止する第3の小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて実行し、決定された内部当選役に対応するフラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記第1の特別役に対応するフラグである第1の特別役フラグ及び前記第2の特別役に対応するフラグである第2の特別役フラグが同時に成立しており、かつ、前記第1の小役に対応するフラグである第1の小役フラグ及び前記第3の小役に対応するフラグである第3の小役フラグがいずれも成立していない状態で所定の第1停止操作が行われた場合にのみ前記第1の特別役が入賞するように図柄を停止表示させ、
    前記第1の特別役フラグ及び前記第2の特別役フラグが同時に成立しており、かつ、前記第2の小役に対応するフラグである第2の小役フラグ及び前記第3の小役フラグがいずれも成立していない状態で前記第1停止操作とは異なる所定の第2停止操作がされた場合にのみ前記第2の特別役が入賞するように図柄を停止表示させるように構成された表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により前記第1の特別役又は前記第2の特別役の入賞図柄であると判定された場合に遊技者にとって有利な特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
    前記第1の特別役フラグと、前記第2の特別役フラグと、前記第1の小役フラグと、が同時に成立している状態で前記入賞判定手段により前記第1の特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に第1の特典を遊技者側に付与し、前記第1の特別役フラグと、前記第2の特別役フラグと、前記第2の小役フラグと、が同時に成立している状態で前記入賞判定手段により前記第2の特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に前記第1の特典よりも遊技者にとって有利な第2の特典を付与する特典付与手段と、を備え、
    前記内部抽選手段では、前記第1の特別役フラグと前記第2の特別役フラグとが必ず同時に成立するように構成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記内部抽選手段により前記第1の小役又は前記第2の小役が内部当選役として決定されたときに、前記第1の特別役及び前記第2の特別役のうちのいずれの特別役が入賞可能であるかを報知可能な報知手段と、
    前記入賞判定手段により前記第1の特別役又は前記第2の特別役の入賞図柄であると判定された場合に、前記特典として、前記報知手段による報知を行うか否かを抽選により決定するための報知抽選を実行する報知決定手段と、を備え、
    前記報知決定手段は、前記第1の特別役の入賞図柄が判定された場合よりも前記第2の特別役の入賞図柄が判定された場合の方が、遊技者にとって有利度合いの高い前記報知抽選を実行することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記特別役フラグは、単独で成立状態とならず、必ず前記第1の小役フラグ〜前記第3の小役フラグのうちのいずれかと同時に成立することを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
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