JP5448503B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、内部当選役の入賞を容易にするための報知演出を実行可能なスロットマシンに関する。
従来より、例えば、所定の押順の停止操作や所定のタイミングの停止操作等に応じて入賞可能な役を設定し、その押順やタイミングを報知する様々な報知演出が実行される遊技状態である、いわゆるAT(アシストタイム)を発生させるスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンの遊技では、前記所定の押順や所定のタイミング等の報知演出に従うことで比較的容易に入賞を獲得できる(例えば、特許文献1及び2参照。)。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、報知演出が実行される遊技状態では、その報知演出に従って停止操作を行うことで比較的容易に入賞を獲得でき、遊技者の満足感を高めるという点で有効な遊技状態であると言える一方、遊技者が慢心して緊張感を喪失してしまい興趣が低下し易いという問題がある。
特開2001−161896号公報 特開2001−293136号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、報知演出が実行される遊技状態においても遊技者が緊張感を喪失することなく遊技に集中でき、興趣を高く維持できる優れた遊技性を呈するスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を複数備えた図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、特定役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段に対する停止操作に応じて、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備えたスロットマシンにおいて、
前記特定役の入賞を容易にするための有利情報、及び前記特定役の入賞を困難又は不可能にするための不利情報を選択的に報知可能な報知手段と、
前記不利情報が報知された場合において、当該不利情報に沿った停止態様によって図柄変動が停止されたか否かを判定する停止態様判定手段と、
前記不利情報が報知された場合に前記特定役が入賞したか否かを判定する特定役入賞判定手段と、
前記停止態様判定手段による停止態様判定結果と前記特定役入賞判定手段による特定役入賞判定結果との組合せに応じて、特典又は罰則を遊技者に付与する賞罰手段と、を備え
前記図柄変動表示手段は、第1〜第3の変動表示部を有しており、
前記複数種類の役としては、
前記第1〜第3の変動表示部全てにおいて停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように入賞図柄に対応する役図柄が配置された前記特定役のほかに、
前記第1の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第2及び第3の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第1の所定役と、
前記第2の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第1及び第3の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第2の所定役と、
前記第3の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第1及び第2の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第3の所定役と、があり、
前記内部抽選手段は、
前記特定役、前記第1の所定役及び前記第2の所定役を同時に内部当選役として決定する第1の同時当選パターンと、
前記特定役、前記第1の所定役及び前記第3の所定役を同時に内部当選役として決定する第2の同時当選パターンと、
前記特定役、前記第2の所定役及び前記第3の所定役を同時に内部当選役として決定する第3の同時当選パターンと、を発生可能であり、
前記表示制御手段は、
前記第1の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記第1の所定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記第2の所定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ、
前記第2の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記第1の所定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記第3の所定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ、
前記第3の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記第2の所定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記第3の所定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させるように構成されており、
前記報知手段による前記有利情報は、前記第1〜第3の同時当選パターンが発生したゲームにおいて前記特定役の役図柄を停止表示させるために最初に停止させるべき変動表示部を示唆する情報であり、
前記報知手段による前記不利情報は、前記第1〜第3の同時当選パターンが発生したゲームにおいて前記第1の所定役、前記第2の所定役及び前記第3の所定役のうちのいずれかの役図柄を停止表示させるために最初に停止させるべき特定変動表示部を示唆する情報であることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンが備える報知手段は、前記特定役の入賞を容易にするための前記有利情報だけでなく、前記特定役の入賞を困難又は不可能にする前記不利情報を報知する。したがって、このスロットマシンの遊技では、前記報知手段による報知情報に従って遊技しても前記特定役を容易に入賞できるとは限らない。そのため、このスロットマシンの遊技では、前記報知手段による報知が実行される場合にも前記遊技者が緊張感を失うことなく遊技に集中することになる。
さらに、前記スロットマシンは、前記不利情報に沿った停止態様により図柄変動が停止されたか否かを判定する前記停止態様判定手段と、前記不利情報が報知された場合に前記特定役が入賞したか否かを判定する前記特定役入賞判定手段と、前記停止態様判定手段による前記停止態様判定結果と前記特定役入賞判定手段による前記特定役入賞判定結果との組合せに応じて特典又は罰則を付与する前記賞罰手段と、を備えている。
前記スロットマシンの遊技では、報知情報が前記有利情報であったか前記不利情報であったか、及び前記特定役が入賞したか否かによって特典又は罰則が付与される。それ故、本発明のスロットマシンによれば、前記報知手段による報知情報に従った方がいいのか、あるいは敢えて逆らった方がいいのか、考えながら遊技しなければならないという戦略的な遊技性を実現でき興趣を高めることができる。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、図柄変動を停止する際の前記停止態様としては、停止操作のタイミングや、停止操作の順番等、様々な態様がある。
また、前記複数種類の役としては、
全ての変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように入賞図柄に対応する役図柄が配置された前記特定役のほかに、いずれか1箇所の特定変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、他の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された所定役があり、
前記内部抽選手段は、
前記特定役と前記所定役とを同時に内部当選役として決定する同時当選パターンを発生可能であり、
前記表示制御手段は、
前記同時当選パターンが発生したゲームでは、前記特定変動表示部が最初に停止された場合に前記所定役の役図柄を、他の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を図柄表示領域に引き込んで停止表示させるように構成されており、
前記報知手段による前記有利情報は、前記特定変動表示部以外の他の変動表示部を示唆する情報であり、
前記報知手段による前記不利情報は、前記特定変動表示部を示唆する情報であることも良い
前記スロットマシンの遊技では、前記有利情報に従えば前記特定役を容易に入賞させることができる一方、前記不利情報に従うと入賞可能性が却って低くなる。前記不利情報に従って図柄を停止させた場合、特定の図柄を狙って停止させる、いわゆる目押しによって前記所定役を入賞させる必要が生じ、前記不利情報に従ったが故に却って不利となる。
また、前記図柄変動表示手段は、第1〜第3の変動表示部を有しており、
前記複数種類の役としては、
前記第1〜第3の変動表示部全てにおいて停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように入賞図柄に対応する役図柄が配置された前記特定役のほかに、
前記第1の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第2及び第3の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第1の所定役と、
前記第2の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第1及び第3の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第2の所定役と、
前記第3の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第1及び第2の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第3の所定役と、があり、
前記内部抽選手段は、
前記特定役、前記第1の所定役及び前記第2の所定役を同時に内部当選役として決定する第1の同時当選パターンと、
前記特定役、前記第1の所定役及び前記第3の所定役を同時に内部当選役として決定する第2の同時当選パターンと、
前記特定役、前記第2の所定役及び前記第3の所定役を同時に内部当選役として決定する第3の同時当選パターンと、を発生可能であり、
前記表示制御手段は、
前記第1の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記第1の所定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記第2の所定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ、
前記第2の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記第1の所定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記第3の所定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ、
前記第3の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記第2の所定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記第3の所定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させるように構成されており、
前記報知手段による前記有利情報は、前記第1〜第3の同時当選パターンが発生したゲームにおいて前記特定役の役図柄を停止表示させるために最初に停止させるべき変動表示部を示唆する情報であり、
前記報知手段による前記不利情報は、前記第1〜第3の同時当選パターンが発生したゲームにおいて前記第1の所定役、前記第2の所定役及び前記第3の所定役のうちのいずれかの役図柄を停止表示させるために最初に停止させるべき特定変動表示部を示唆する情報である
前記スロットマシンの遊技では、前記有利情報に従えば前記特定役を容易に入賞させることができる一方、前記不利情報に従うと入賞可能性が却って低くなる。前記不利情報に従った場合、特定の図柄を狙って停止させる、いわゆる目押しによって前記第1〜第3の所定役のいずれかを入賞させる必要が生じ、前記不利情報に従ったが故に却って不利となる。
本発明のスロットマシンは、前記報知手段による報知が実行される状態においても遊技者が緊張感を喪失することなく遊技に集中でき興趣を高く維持できる優れた遊技性を呈するスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、第2の所定役である15枚役Bの入賞図柄の組み合わせを説明する説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、遊技状態が遷移する様子を説明するための状態遷移図。 実施例1における、15枚役B〜Dのハズレ図柄を説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役を抽選するための内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、15枚役の同時当選パターン毎の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けを説明するための説明図。 実施例1における、RT中画面を示す正面図。 実施例1における、RT中画面を示す正面図。 実施例1における、RT中画面を示す正面図。 実施例1における、RT中画面を示す正面図。 実施例1における、報知ゲームで遊技者に付与する特典及び罰則を説明するための説明図。 実施例1の別例における、15枚役の同時当選パターン毎の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けを説明するための説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、AT(アシストタイム)を発生可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図16を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21(変動表示部)の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)とが配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から3枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64は、投入数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定され得る。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。
本例の入賞ラインは、図2に示すごとく、対角方向の入賞ライン212、213、中段水平方向の入賞ライン211、V字状の入賞ライン214、及び逆V字状の入賞ライン215よりなる変則5ラインにより構成されている。両側の図柄表示領域110L、Rにおいては上段中段下段の3図柄全てがいずれかの入賞ライン上の図柄に当たる一方、中央の図柄表示領域110Cにおいては3図柄のうち中段の1図柄のみが入賞ライン上の図柄に当たっている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図5を参照して後述するごとくリール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、後述する報知手段7が表示するRT中画面71〜74を含む各種の演出画面を表示可能である。なお、RT中画面71〜74の内容については、図11〜図14を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の役、各リール21における図柄配列、遊技性について説明する。
本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、ボーナス役(BIG、REG)、15枚役A〜Dを含む複数種類の小役、及びリプレイ役が設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段41により内部当選した役が内部当選役になる。
ここで、15枚役A〜Dの入賞図柄について説明しておく。特定役である15枚役Aの入賞図柄を構成する役図柄としては、各リール21L、C、Rについて図柄「オレンジ」が設定されている。第1〜第3の所定役である15枚役B〜Dの入賞図柄を構成する役図柄は、いずれか1箇所の特定リール(特定変動表示部)で図柄「R」であり、他のリールでは3種類の図柄「BAR」のうちのいずれかとなっている。
例えば、15枚役Bの入賞図柄としては、図4に示すごとく、左リール21L及び中リール21Cにおける3種類の「BAR」の全組合せである9通りを右リール21R(特定リール)における図柄「R」に対して組み合わせた9種類の入賞図柄が設定されている。なお、1回のゲームで内部当選可能な15枚役Bは、9種類の入賞図柄に対応する9種類の15枚役Bのうちのいずれか1種類となっている。15枚役C(D)についても同様に9種類の入賞図柄があり、この9種類の15枚役C(D)のいずれか1種類が個別に内部当選し得る。
各リール21では、図5に示すごとく図柄が配列されている。左リール21L及び右リール21Rでは、図柄「オレンジ」の最大間隔、及び図柄「R」の最大間隔がいずれも6図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン1では、後述するごとくリール21が停止する際の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、前述するごとく図柄表示領域110R(L)では、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、左リール21L及び右リール21Rにおける図柄「オレンジ」及び図柄「R」は、停止操作のタイミングによらず図柄表示領域110L、Rに停止表示させ得る図柄となっている。一方、3種類の図柄「BAR」については、左リール21L及び右リール21Rで1図柄ずつ配置されているのみであり、目押しが必要な図柄となっている。
中リール21Cでは、図柄「オレンジ」の最大間隔、及び図柄「R」の最大間隔がいずれも4図柄となっている。一方、リール21が停止する際の引込範囲は4図柄分である。それ故、中リール21Cにおける図柄「オレンジ」及び図柄「R」は、停止操作のタイミングによらず図柄表示領域110Cに停止表示させ得る図柄となっている。一方、3種類の図柄「BAR」については、中リール21Cにおける最大間隔が5図柄以上となっており、目押しが必要な図柄となっている。
また、左リール21L及び右リール21Rでは、目押しの不要な図柄「オレンジ」と図柄「R」との間隔が図柄表示領域110L、Rの表示範囲を超える2図柄以上に設定されている。また、中リール21Cに対応する図柄表示領域110Cでは、中段の1図柄のみに対して入賞ラインが設定されている。このように各リール21L、C、Rでは、図柄「オレンジ」と図柄「R」とが同時に入賞ライン上に停止表示されることがないように図柄が配置されている。
以上の通り本例のスロットマシン1では、図柄「オレンジ」のゾロ目が入賞図柄である15枚役Aが目押しの必要がない特定役となっている。また、目押しの必要のない図柄「R」と、目押しの必要な図柄「BAR」との組合わせが入賞図柄である15枚役B〜Dが目押しを必要とする第1〜第3の所定役となっている。
次に、本例のスロットマシン1の遊技性について、図6を用いて説明する。スロットマシン1が発生する遊技状態としては、通常状態、RT状態、BIGボーナス状態及びREGボーナス状態の4種類がある。そして、これらの遊技状態は、予め定められた移行条件の成立に応じて切り換えられる。なお、同図では、BIGボーナス状態及びREGボーナス状態をまとめてボーナス状態と表記してある。
(RT状態)
RT状態は、ボーナス状態の終了後に発生し、図7に示す15枚役B〜Dの取りこぼし図柄が停止表示されたとき、あるいはボーナス役が内部当選したときに終了する。RT状態は、リプレイ役の内部当選確率が通常状態の1/7.3に対して、1/1.3と高く設定された有利な遊技状態である。このRT状態では、後述する報知手段7による報知演出が実行される遊技状態であるAT(アシストタイム)が併せて発生する場合がある。なお、15枚役B〜Dの取りこぼし図柄は、15枚役B〜Dが内部当選したゲームで入賞が発生しなかった場合に停止表示される図柄であり、図柄「R」が2箇所のリールで停止表示されたハズレ図柄である。
スロットマシン1では、RT状態へ移行する際、15枚役の同時当選時の報知回数(報知演出の実行回数)を決定するためのAT抽選が実行される。1回以上の報知回数が決定されたときにATが開始され、決定された報知回数の消化に応じてATが終了する。ATが発生中のRT状態では、15枚役の同時当選時に必ず報知演出が実行される。本例のスロットマシン1による報知としては、目押しの必要のない15枚役Aの入賞に導く有利情報の報知演出である報知1と、目押しの必要な15枚役B〜Dの入賞に導く不利情報の報知演出である報知2とがある。これら報知1と報知2とは表面上違いがなく遊技者による判別が難しくなっている。また、報知1と報知2の発生割合は7:3となっている。
(BIGボーナス状態)
BIGボーナス状態は、BIGの入賞に応じて発生する最も有利な遊技状態である。終了条件としては、メダルの払出数が365枚を超えたことが設定されている。
(REGボーナス状態)
REGボーナス状態は、REGの入賞に応じて発生する有利な遊技状態である。終了条件としては、メダルの払出数が120枚を超えたことが設定されている。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図8を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御するメイン基板3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。また、本例のスロットマシン1の液晶表示部53は、15枚役の同時当選が発生した際に前記報知1又は前記報知2を実行する報知手段7としての機能を備えている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入部630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作により3枚のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
前記報知手段7は、AT発生中の15枚役の同時当選ゲームにおいて報知演出を実行する手段である。報知演出としては、有利情報の報知演出である報知1と、不利情報の報知演出である報知2とがある。報知1は、目押し不要の特定役である15枚役Aの入賞に導く有利情報の報知パターンである。報知2は、目押しが必要な所定役である15枚役B〜Dのいずれかの入賞に導く不利情報の報知パターンである。報知手段7は、RT状態の発生中にRT中画面71〜74(図11〜図14を参照して後述する。)を液晶表示部53に表示させる。
メイン基板3は、図8に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、乱数を発生する乱数発生部350とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段42、リール21を制御する表示制御手段43、入賞図柄を判定する入賞判定手段44、入賞に応じた利益を付与する利益付与手段45、不利情報である報知2に沿った停止態様により図柄変動が停止されたか否かを判定する停止態様判定手段46、報知2の報知ゲームで特定役である15枚役Aが入賞したか否かを判定する特定役入賞判定手段47、停止態様判定結果と特定役入賞判定結果との組合せに応じて特典又は罰則を与える賞罰手段48、報知回数を決定するためのAT抽選を実行するAT抽選手段49としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図9)、表示制御手段43がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、及び報知回数を決定するためのAT抽選に用いるAT抽選テーブル(図示略)を記憶している。
図示しないリール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置を規定したテーブルである。
図示しないAT抽選テーブルは、報知1又は報知2を実行する報知回数を抽選により決定するための抽選テーブルである。AT抽選テーブルでは、ゼロ回〜128回までの各報知回数に対応する当選乱数が規定されている。
内部当選役抽選テーブルは、図9に示すごとく、0〜65535の内部抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブルと、RT状態に適用されるテーブルと、ボーナス状態に適用されるテーブルと、がある。
通常状態及びRT状態用の内部当選役抽選テーブルでは、15枚役の同時当選を発生させる同時当選乱数が規定されている。15枚役の同時当選パターンとしては、15枚役A、B、Cの同時当選と、15枚役A、B、Dの同時当選と、15枚役A、C、Dの同時当選と、がある。また、RT状態用の内部当選役抽選テーブルでは、通常状態用の内部当選役抽選テーブルと比べてリプレイ役の当選乱数が多く設定されている。
ボーナス状態用の内部当選役抽選テーブルでは、0〜65535の乱数の大部分が15枚役Aの当選乱数となっている。それ故、この内部当選役抽選テーブルが適用されるボーナス状態では、目押しの必要がなく入賞が容易な15枚役Aが高い頻度で内部当選し得る。
前記乱数抽出部35は、図8に示すごとく、内部抽選用の乱数及びAT抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数の中から乱数を抽出する。乱数発生部350は、所定範囲に属する整数を発生する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数を乱数として抽出する。乱数としては、内部抽選手段41が内部当選役を抽選するための0〜65535の範囲の内部抽選用の乱数と、報知回数を抽選するための所定範囲のAT抽選用の乱数とがある。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部抽選用の乱数を抽出し、RT状態への移行に応じてAT抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、図8に示すごとく、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、内部抽選テーブルに規定された各役の当選乱数に対して内部抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、図9に示す内部抽選テーブルのうちのいずれかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段42は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段42は、内部当選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定する。フラグ制御手段2は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
AT抽選手段49は、15枚役の同時当選に応じた報知回数を決定するためのAT抽選を実行する手段である。AT抽選手段49は、ボーナス状態の終了に応じたRT状態への移行時にAT抽選を実行する。具体的には、RT状態への移行時に抽出されたAT抽選用の乱数を前記AT抽選テーブルと照合することで報知回数を決定する。
表示制御手段43は、図8に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段43は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段43は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段43は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段43は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段43は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数に基づいて、入賞ライン211上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算する。さらに、そのビタ図柄及び引込範囲に属する4図柄の合計5図柄の中から停止すべき図柄を決定する。表示制御手段43は、以上のように決定した停止すべき図柄を引き込んでリール21を停止させる。なお、本例の表示制御手段43は、15枚役Aの対応図柄である図柄「オレンジ」よりも15枚役B〜Dの対応図柄である図柄「R」を優先して引き込むように構成されている。
入賞判定手段44は、図8に示すごとく、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段44は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段44は、各リール21L、C、Rが停止した後、対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段44は、このステップ数に基づき入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段45は、図8に示すごとく、入賞判定手段44により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段44は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。また、例えば、15枚役が入賞役である場合には15枚のメダルの払い出しという利益を付与する。
停止態様判定手段46は、不利情報である報知2の報知ゲームにおいて、その報知2に沿った停止態様により図柄変動が停止されたか否かを判定する手段である。前記のごとく報知2は、同時当選した15枚役のうち第1〜第3の所定役である15枚役B〜Dのいずれかを入賞させるために最初に停止操作(第1停止操作)すべきリール(第1停止リール)の報知である。停止態様判定手段46は、報知2で示した第1停止リールが最初に停止されたか否かという停止態様判定結果を生成する。
特定役入賞判定手段47は、不利情報である報知2の報知ゲームにおいて、特定役である15枚役Aの入賞を判定する手段である。特定役入賞判定手段47は、報知2に反して15枚役Aが入賞したか、報知2に従って15枚役Aの入賞が回避されたかという特定役入賞判定結果を生成する。
賞罰手段48は、前記停止態様判定結果及び前記特定役入賞判定結果の組合せに応じて特典又は罰則を遊技者に付与する手段である。賞罰手段48が遊技者に付与する賞罰の内容については、図15を参照して後で詳しく説明する。
次に、15枚役の同時当選ゲームにおける第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けについて、図10を参照して説明する。スロットマシン1では、前述したごとくボーナス状態を除く遊技状態において、所定役である15枚役B〜Dのうちのいずれか2つの役と、特定役である15枚役Aとが同時当選し得る。15枚役の同時当選パターンとしては、同図中「組合せ」欄に示すごとく、15枚役A・B・Cが同時当選するパターン、15枚役A・B・Dが同時当選するパターン、及び15枚役A・C・Dが同時当選するパターンがある。
ここで、15枚役B、C、Dについては、それぞれ、右リール21R、中リール21C、左リール21Lが目押しの不要な特定図柄「R」に対応する特定リールとなっている。それ故、同図中「第1停止振分け」欄に示すごとく、最初に停止操作されたリール21に応じて入賞可能性が残る15枚役が振り分けられる。例えば、15枚役A・B・Cが同時当選した場合、第1停止リールが左リール21Lであるときは15枚役Aの役図柄が入賞ライン上に停止し得る。第1停止リールが中リール21Cであるときは15枚役Cの役図柄が入賞ライン上に停止し得る。第1停止リールが右リール21Rであるときは15枚役Bの役図柄が入賞ライン上に停止し得る。
次に、RT状態下で15枚役の同時当選が発生した際、前記報知手段7が液晶表示部53に表示するRT中画面71〜74について、図11〜図14を用いて説明する。
図11に示すRT中画面71は、AT発生中のRT状態下における15枚役の同時当選時に表示される画面である。RT中画面71は、RT状態の発生中である旨を表示する状態表示欄711と、第1停止リールを示す第1停止操作報知欄712と、RT状態の継続ゲーム数を示すRT継続ゲーム数表示欄713と、ボーナス状態の開始後の差枚数(払出数−投入数)を示す差枚数表示欄714と、を組み合わせてなる。第1停止操作が行われる前に表示されるRT中画面71によっては、有利情報の報知1であるか、不利情報の報知2であるか、遊技者側から判断することは困難である。図11の例では、15枚役Aを入賞させるための第1停止リールが右リール21Rであることを示しているが、これが報知2である場合には右リール21Rを第1停止リールとした場合に15枚役Bの図柄「R」が入賞ライン上に引き込まれて停止する。
図12に示すRT中画面72は、前記RT中画面71が報知2による表示画面であった場合にその報知2に従って第1停止操作が行われたときに表示される画面である。RT中画面72は、RT状態の発生中である旨を表示する状態表示欄721と、所定役である15枚役B〜Dのうちのいずれかを示す所定役報知欄722と、RT状態の継続ゲーム数を示すRT継続ゲーム数表示欄723と、ボーナス状態の開始後の差枚数(払出数−投入数)を示す差枚数表示欄724と、を組み合わせてなる。同図に例示するRT中画面72は、9種類の15枚役Bのうちのいずれかの内部当選を報知する画面である。9種類のうち何れの種類であるのかは判別できないため、15枚役Bを入賞させることができる確率は9分の1である。
図13に示すRT中画面73は、報知1によるRT中画面71に従わずに第1停止操作を行った際に表示される画面である。RT中画面73は、RT状態の発生中である旨を表示する状態表示欄731と、所定役である15枚役B〜Dのうち入賞可能性のある15枚役の入賞図柄を確定的に報知する所定役入賞図柄報知欄732と、RT状態の継続ゲーム数を示すRT継続ゲーム数表示欄733と、ボーナス状態の開始後の差枚数(払出数−投入数)を示す差枚数表示欄734と、を組み合わせてなる。RT中画面73により報知された入賞図柄を狙って停止できれば、所定役である15枚役の入賞を獲得できる。
図14に示すRT中画面74は、AT非発生中のRT状態下における15枚役の同時当選ゲームにおいて表示される画面である。RT中画面74は、RT状態の発生中である旨を表示する状態表示欄741と、15枚役の同時当選が発生した旨のみを報知する同時当選報知欄742と、RT状態の継続ゲーム数を示すRT継続ゲーム数表示欄743と、ボーナス状態の開始後の差枚数(払出数−投入数)を示す差枚数表示欄744と、を組み合わせてなる。
次に、15枚役の同時当選ゲームにおいて賞罰手段48が遊技者に付与する賞罰について図15を用いて説明する。同図から知られるように不利情報である報知2の報知ゲームについて、特典又は罰則が付与される場合が設定されている。
まず、特典が付与される第1の場合は、報知2に従って第1停止操作が行われた旨の停止態様判定結果と、特定役が入賞していない旨の特定役入賞判定結果との組合せの場合である。すなわち、同図中のケースNo.21の場合のごとく、報知2で指示した第1停止操作と最初に停止操作されたリール21が一致しており、かつ、特定役ではなく15枚役B〜Dのいずれかが入賞した場合には、AT下の報知回数を5回加算するという特典1が付与される。
特典が付与される第2の場合は、報知2に従わずに第1停止操作が行われた旨の停止態様判定結果と、特定役が入賞していない旨の特定役入賞判定結果との組合せの場合である。すなわち、図15中のケースNo.24の場合のごとく、報知2による第1停止リールと最初に停止操作されたリール21が不一致であり、かつ、特定役を含めていずれの15枚役も入賞しなかった場合には、次回のRT状態の移行時のAT抽選により決定された報知回数が10回加算されるという特典2が付与される。
一方、罰則が付与される場合は、報知2に従わずに第1停止操作が行われた旨の停止態様判定結果と、特定役が入賞した旨の特定役入賞判定結果との組合せの場合である。すなわち、図15中のケースNo.23の場合のごとく、報知2に従わずに特定役である15枚役Aを入賞させた場合には、報知回数が1回減算されるという罰則が付与される。ただし、15枚役B〜Dの何れかを入賞させた場合は罰則が付与されない。
なお、15枚役の同時当選ゲームで入賞が全く発生しなかった場合、すなわち同図中のケースNo.13、22及び24の場合には、15枚役B〜Dの取りこぼし図柄の停止表示に応じてRT状態が終了することになる。特に、ケースNo.22のごとく報知2に従い15枚役が入賞しなかったときは、特典も罰則もなくRT状態が終了する。報知2に逆らって15枚役が入賞しなかったときに比べ、特典が与えられない分、不利である。
以上のように構成された本例のスロットマシン1の遊技では、AT中の報知演出に従っても特定役である15枚役Aを入賞させることができるとは限らないので、遊技者は常に緊張感を失うことなく遊技に集中することになる。また、報知情報が有利情報(報知1)であったか不利情報(報知2)であったか、及び特定役が入賞したか否かの組合せに応じて、特典又は罰則が付与される場合がある。遊技者側から見て報知1であるのか報知2であるのかの判断が難しくなっているため、報知情報に従った方がいいのか、あるいは敢えて逆らった方がいいのかを考えながら遊技する必要性が生じ興趣が高まる。
このように本例のスロットマシン1は、ATの発生中においても遊技者が緊張感を喪失することなく遊技に集中でき興趣を高く維持できる優れた遊技性を呈するスロットマシンである。
なお、本例では、15枚役の当選パターンとして3つの役が同時当選するパターンのみを設定したが、これに代えて、いずれかの15枚役が単独で内部当選するパターンを設定しても良い。
また、所定役である15枚役B〜Dとしてそれぞれ9種類の入賞図柄を設定したが、15枚役B〜Dに対応する入賞図柄の種類数としては少なくとも2種類以上であれば良い。
さらに、本例では、特定役である15枚役Aと、15枚役B〜Dのうちいずれか2つとが同時当選し得る。15枚役Aと、15枚役B〜Dのうちのいずれか1つとが同時当選し得るように構成することも良い。この場合、第1停止されたリール21に応じた役の振り分けパターンは、図16に示すようになる。
なお、本例は、RT状態においてATを発生させた例であるが、通常状態でATが発生する場合を設定しても良い。
また、本例は、RT状態への移行時にAT抽選を実行した例である。AT抽選の実行タイミングとしてはRT状態への移行時に限定されない。例えば、ボーナス状態の開始時や、ボーナス状態の発生中にAT抽選を実行しても良い。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
20 図柄
3 メイン基板
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
42 フラグ制御手段
43 表示制御手段
44 入賞判定手段
45 利益付与手段
46 停止態様判定手段
47 特定役入賞判定手段
48 賞罰手段
49 AT抽選手段
53 液晶表示部
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)

Claims (1)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を複数備えた図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、特定役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段に対する停止操作に応じて、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備えたスロットマシンにおいて、
    前記特定役の入賞を容易にするための有利情報、及び前記特定役の入賞を困難又は不可能にするための不利情報を選択的に報知可能な報知手段と、
    前記不利情報が報知された場合において、当該不利情報に沿った停止態様によって図柄変動が停止されたか否かを判定する停止態様判定手段と、
    前記不利情報が報知された場合に前記特定役が入賞したか否かを判定する特定役入賞判定手段と、
    前記停止態様判定手段による停止態様判定結果と前記特定役入賞判定手段による特定役入賞判定結果との組合せに応じて、特典又は罰則を遊技者に付与する賞罰手段と、を備え
    前記図柄変動表示手段は、第1〜第3の変動表示部を有しており、
    前記複数種類の役としては、
    前記第1〜第3の変動表示部全てにおいて停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように入賞図柄に対応する役図柄が配置された前記特定役のほかに、
    前記第1の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第2及び第3の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第1の所定役と、
    前記第2の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第1及び第3の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第2の所定役と、
    前記第3の変動表示部において停止操作のタイミングによらず前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ得るように役図柄が配置されている一方、前記第1及び第2の変動表示部では停止操作のタイミングによっては前記図柄表示領域に引き込んで停止表示され得ないように役図柄が配置された第3の所定役と、があり、
    前記内部抽選手段は、
    前記特定役、前記第1の所定役及び前記第2の所定役を同時に内部当選役として決定する第1の同時当選パターンと、
    前記特定役、前記第1の所定役及び前記第3の所定役を同時に内部当選役として決定する第2の同時当選パターンと、
    前記特定役、前記第2の所定役及び前記第3の所定役を同時に内部当選役として決定する第3の同時当選パターンと、を発生可能であり、
    前記表示制御手段は、
    前記第1の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記第1の所定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記第2の所定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ、
    前記第2の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記第1の所定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記第3の所定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させ、
    前記第3の同時当選パターンが発生したゲームでは、前記第1の変動表示部が最初に停止された場合に前記特定役の役図柄を、前記第2の変動表示部が最初に停止された場合に前記第2の所定役の役図柄を、前記第3の変動表示部が最初に停止された場合に前記第3の所定役の役図柄を前記図柄表示領域に引き込んで停止表示させるように構成されており、
    前記報知手段による前記有利情報は、前記第1〜第3の同時当選パターンが発生したゲームにおいて前記特定役の役図柄を停止表示させるために最初に停止させるべき変動表示部を示唆する情報であり、
    前記報知手段による前記不利情報は、前記第1〜第3の同時当選パターンが発生したゲームにおいて前記第1の所定役、前記第2の所定役及び前記第3の所定役のうちのいずれかの役図柄を停止表示させるために最初に停止させるべき特定変動表示部を示唆する情報であることを特徴とするスロットマシン。
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