JP2010236792A - 沸騰冷却装置 - Google Patents

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康二 吉原
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Abstract

【課題】容器内において適切な冷媒蒸気の流れを形成することができる沸騰冷却装置の提供。
【解決手段】発熱体の熱を受ける液体冷媒を内部に貯溜する冷媒貯溜部12と、冷媒貯溜部12に接続され、蒸発した冷媒蒸気を凝縮する凝縮部15と、を備えた沸騰冷却装置10であって、内部に冷却流体を流通する中空板状の凝縮管17が凝縮部15内に設置され、凝縮管17は、凝縮部15の冷媒蒸気と接する凝縮面と、冷媒蒸気の導入側となる上流側端部と、冷媒蒸気の導出側となる下流側端部とを備え、凝縮面は、凝縮部15内における凝縮管17への導入直前であって、凝縮管17と別の方向へ向かう冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜して、配置され、下流側端部よりも上流側端部の方が、前記凝縮部15内における前記凝縮管17への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体素子や半導体素子を備えるパワーモジュール等の発熱体を冷却する沸騰冷却装置に関する。
従来の沸騰冷却装置としては、例えば、特許文献1に開示された電子装置の冷却装置が知られている。
この種の装置では、密閉された容器内の下部を冷媒の貯溜部とし、この容器内の上部に外部との熱交換を行う凝縮器を設けている。
電子素子を取り付けた回路基板が貯溜部の冷媒中において冷却されるように貯溜部内に配設されている。
凝縮器の下方であって、貯溜部の上方には凝縮器から滴下する冷媒を集液するリザーバが設けられている。
リザーバの底部には貯溜部へ冷媒を戻す戻し管が設けられている。
この種の装置によれば、通電により電子素子が発熱すると、冷媒が発熱した電子素子から熱を奪って冷却する。
電子素子から奪った熱により冷媒が沸騰すると、蒸気の気泡が冷媒中に発生する。
蒸気は冷媒の液面上の空間へ移動し、凝縮器により熱を奪われて、凝縮により液相に戻る。
液相に戻った冷媒はリザーバ内へ滴下して集液される。
特開平2−129999号公報
しかしながら、従来技術では、容器内において液面から蒸発する冷媒蒸気の上方への流れに基づいて、冷媒蒸気が凝縮器へ移動するものの、容器内において適切な冷媒蒸気の流れを形成することについて言及されていない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、容器内において適切な冷媒蒸気の流れを形成することができる沸騰冷却装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、発熱体の熱を受ける液体冷媒を内部に貯溜する冷媒貯溜部と、前記冷媒貯溜部に接続され、蒸発した冷媒蒸気を凝縮する凝縮部と、を備えた沸騰冷却装置であって、内部に冷却流体を流通する中空板状の凝縮管が前記凝縮部内に設置され、前記凝縮管は、前記凝縮部の冷媒蒸気と接する凝縮面と、冷媒蒸気の導入側となる上流側端部と、冷媒蒸気の導出側となる下流側端部とを備え、前記凝縮面は、前記凝縮部内における前記凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜して、配置され、前記下流側端部よりも前記上流側端部の方が、前記凝縮部内における前記凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、発熱体は冷媒貯溜部の液体冷媒により冷却される。
冷媒貯溜部の液体冷媒は発熱体からの受熱により沸騰し、冷媒蒸気が液体冷媒中の気泡として発生する。
冷媒蒸気は凝縮部へ放出され、凝縮部へ放出された冷媒蒸気は、中空板状の凝縮管と別の方向へ向かう流れを形成する。
凝縮管の凝縮面が凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜していることから、冷媒蒸気は上流側端部から凝縮面に沿って下流側端部へ向けて通り易い。
その結果、冷媒蒸気が凝縮面を円滑に通り、冷媒蒸気を凝縮する凝縮管に対する適切な冷媒蒸気の流れを形成することができ、沸騰冷却装置の冷媒蒸気の凝縮能力を従来よりも向上させることができる。
なお、凝縮管が複数ある場合には、複数の凝縮管のうちの少なくとも一部の凝縮管の凝縮面が凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜していればよく、全ての凝縮管の凝縮面が凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜していなくてもよいものとする。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、前記凝縮面に接する冷媒蒸気が前記凝縮面に沿って上方から下方へ向かって流れるように、前記凝縮面が配置されてもよい。
この場合、凝縮面において凝縮された液相の冷媒は自重により凝縮面に沿って上方から下方へ向かう。
凝縮面に接する冷媒蒸気は、凝縮面に沿って上方から下方へ向かうことから、凝縮面において凝縮された冷媒の下方への移動を促進することができる。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、前記凝縮部内を導入通路と凝縮通路に区画するとともに、冷媒蒸気を前記導入通路から前記凝縮通路に案内する通路形成板を前記凝縮部内に設け、前記凝縮管は、前記凝縮通路に配置されてもよい。
この場合、凝縮部内は通路形成板により導入通路と凝縮通路とに区画される。
凝縮部内の冷媒蒸気は、導入通路から凝縮通路へ案内されるから、凝縮管と別の方向へ向かうとともに、凝縮管の凝縮面に対して傾斜する凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れを形成することができる。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、前記凝縮管は複数並列に設けられてもよい。
この場合、凝縮部内において複数の凝縮管が並列に設けられることにより、凝縮効率を向上させることができる。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、互いに隣り合う前記凝縮管の前記凝縮面の間隙は、前記凝縮管の上流側端部から下流側端部にわたって一定の距離に設定されてもよい。
この場合、互いに隣り合う凝縮面の間隙を通る蒸気冷媒の流れ方向は互いに同じ方向とすることができる。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、互いに隣り合う前記凝縮管の前記凝縮面の間隙における液面側が拡開されてもてよい。
この場合、凝縮された液相の冷媒が凝縮管と凝縮管との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を、互いに隣り合う前記凝縮管の前記凝縮面の間隙における液面側で防止することができる。
凝縮管の間隙を通る冷媒蒸気が上流側端部から下流側端部へ向かう場合、間隙の液面側が拡開されていれば、液面側となる下流側端部側のブリッジ(液体架橋)を防止できる。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、前記凝縮部は凝縮部筐体を備え、前記凝縮部筐体は、前記凝縮管への導入直前の前記冷媒蒸気の流れを形成する傾斜天井壁を備えてもよい。
この場合、凝縮部筐体の傾斜天井壁は、凝縮管の凝縮面に対して傾斜する冷媒蒸気の流れを形成する。
凝縮面が垂直方向と一致するように凝縮管が配置されても、凝縮管の凝縮面を冷媒蒸気の流れに対して傾斜させることができる。
また、本発明は、上記の沸騰冷却装置において、互いに隣り合う前記凝縮管の前記上流側端部および前記下流側端部の少なくとも一方の液体冷媒の液面に対する高さが互いに異なってもよい。
この場合、凝縮管の凝縮面が別の凝縮管の凝縮面と対向する範囲が少なくなり、凝縮された液相の冷媒が凝縮管と凝縮管との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を凝縮管の上流側端部および下流側端部の少なくとも一方で防止することができる。
本発明によれば、容器内の凝縮器に対するより適切な冷媒蒸気の流れを形成することができる沸騰冷却装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る沸騰冷却装置の断面正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る沸騰冷却装置の側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る沸騰冷却装置の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る沸騰冷却装置の要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る沸騰冷却装置の要部拡大断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る沸騰冷却装置の要部拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る沸騰冷却装置の要部拡大断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る沸騰冷却装置の要部拡大断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る沸騰冷却装置を図1〜図3に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、沸騰冷却装置10は、液体の冷媒(以後「液体冷媒」と表記する)Rを貯溜する冷媒貯溜部12と、蒸発した冷媒(以後「冷媒蒸気」と表記する)を凝縮する凝縮部15と、を備えている。
冷媒貯溜部12は、直方体状である金属性の貯溜部筐体13を備えている。
貯溜部筐体13は、一対の受熱壁13Aと、受熱壁13Aの側端部の間に形成される一対の側壁13Bと、底壁13Cとを備えている。
この実施形態では、受熱壁13Aの外表面においてそれぞれ3個の発熱体11が取り付けられている(図2おいては一方の受熱壁13Aの外表面に固定された発熱体11のみ示される)。
受熱壁13Aは、発熱体11の熱を貯溜部筐体13内の液体冷媒Rに伝達する伝熱面を有する。
発熱体11はIGBT等のスイッチング素子を有するパワーモジュール等の電子回路ユニットである。
図1に示すように、凝縮部15は冷媒貯溜部12と接続されている。
凝縮部15は、直方体状である金属性の凝縮部筐体16を備えている。
凝縮部筐体18は、冷媒貯溜部12内の空間部よりも水平方向に拡張されている空間部を有する。
凝縮部筐体16は、受熱壁13Aと接続され、水平方向へ張り出す水平壁16Aと、水平壁16Aの端部から上方へ向けて垂設された垂直壁16Bと、貯溜部筐体13の側壁13Bと同一平面を形成する側壁16Cと、天井を形成する天井壁16Dとを備えている。
図1および図2に示すように、冷媒貯溜部12および凝縮部15の内部を複数の通路に区画する一対の通路形成板14が配設されている。
通路形成板14は屈曲された板材により形成され、通路形成板14の側端は側壁13B、16Cに固定されている。
通路形成板14は、大部分が貯溜部筐体13内に位置する貯溜部側垂直部14Aと、貯溜部側垂直部14Aから凝縮部筐体16の垂直壁16Bへ向けて延設された傾斜部14Bと、傾斜部14Bから上方へ向けて延設された凝縮部側垂直部14Cを備える。
貯溜部側垂直部14Aと受熱壁13Aとの間に形成される通路は第1冷媒通路T1である。
この実施形態では、一対の通路形成板14を配設したことにより、貯溜部筐体13内において一対の第1冷媒通路T1が形成される。
また、一対の貯溜部側垂直部14Aの間には、第2冷媒通路T2が形成されている。
凝縮部筐体16の一部(水平壁16Aおよび垂直壁16B)と通路形成板14の一部(傾斜部14Bおよび凝縮部側垂直部14C)との間には導入通路としての第3冷媒通路T3が形成されている。
一対の通路形成板14の一部(傾斜部14Bおよび凝縮部側垂直部14C)の間には凝縮通路としての第4冷媒通路T4が形成されている。
従って、通路形成板14は、第1冷媒通路T1〜第4冷媒通路T4を形成する通路形成手段に相当する。
この実施形態では、液体冷媒Rの液面が凝縮部筐体16の水平壁16Aよりもやや上方に位置する状態にある。
この状態では、第1冷媒通路T1および第2冷媒通路T2は液体冷媒Rが存在し、第3冷媒通路T3および第4冷媒通路T4は冷媒蒸気が存在する。
液面から蒸発する冷媒蒸気は、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4を通るが、第3冷媒通路T3では、傾斜部14Bおよび凝縮部側垂直部14Cが冷媒蒸気を案内し、上方へ向かう冷媒蒸気の流れが発生する。
第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4へ導入される冷媒蒸気は、壁部としての天井壁16Dに沿う水平方向の流れとなる。
通路形成板14の下端部は、貯溜部筐体13の底壁13Cに達しておらず、底壁13Cとの間には間隙が形成されている。
従って、一対の第1冷媒通路T1と第2冷媒通路T2は通路形成板14の下方の間隙にて連通している。
通路形成板14の上端部と天井壁16Dとの間には間隙が形成されている。
一対の第3冷媒通路T3と第4冷媒通路T4は通路形成板14の上方の間隙にて連通している。
なお、第4冷媒通路T4は第2冷媒通路T2の上方に位置する。
凝縮部筐体16内には、10本の中空板状の凝縮管17が並列に配置されている。
図2に示すように、凝縮管17は凝縮部筐体16を貫通しており、側壁16Cに溶接により固定されている。
凝縮器に相当する凝縮管17は、ポンプや放熱手段を含む冷却水配管(図示せず)と接続されており、凝縮管17には冷却配管を通じて冷却流体としての冷却水Cが供給され、凝縮管17内では冷却水Cが一方から他方へ流通する。
凝縮管17の冷却水Cは凝縮部15内の冷媒蒸気との熱交換により冷媒蒸気を凝縮する。
凝縮管17は、図3に示すように、互いに対向する一対の平坦壁17Aと、平坦壁17Aの端縁を繋ぐ断面円弧状の接続壁17Bにより形成されている。
平坦壁17Aの表面は凝縮管17の凝縮面を構成する。
この実施形態では、沸騰冷却装置10が垂直な状態で設置されており、天井壁16Dは水平である。
各凝縮管17の平坦壁17Aの表面が天井壁16Dに対して直角ではないことから、各凝縮管17は垂直方向に対して傾斜する状態で凝縮部15内に配置されている。
さらに言うと、凝縮管17は、凝縮管17の上方の接続壁17Bが凝縮部15内における外側へ向かう状態で、倒伏するように傾斜している。
また、平坦壁17Aは第4冷媒通路T4における冷媒蒸気の流れ方向(図3の矢印Fにより示す)に対して傾斜しており、第4冷媒通路T4における冷媒蒸気の流れ方向と平坦壁17Aとの傾斜角度Sは鋭角となっている。
図3の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4への案内後であって、凝縮管17への導入直前の冷媒蒸気の流れである。
ここでいう「凝縮管17への導入直前」とは、第4冷媒通路T4へ冷媒蒸気の案内後であって凝縮管17へ冷媒蒸気が導入されない間の期間を指す。
さらに、ここでいう「凝縮管17への導入直前の冷媒蒸気の流れ」の方向は、図3の矢印F示す方向に限定される。
また、図3の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、天井壁16Dと平行な方向の流れとなっている。
さらに言うと、平坦壁17Aと傾斜状態となる冷媒蒸気の流れは、凝縮部15内における外側から内側へ向かう冷媒蒸気の水平方向への流れである。
平坦壁17Aが冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜していることにより、凝縮管17の間隙Xへ冷媒蒸気が通り易くなっている。
従って、凝縮管17の上方の接続壁17Bは、凝縮管17の冷媒蒸気の導入側となる上流側端部に相当し、下方の接続壁17Bは冷媒蒸気の導出側となる下流側端部に相当する。
上方の接続壁17Bは、凝縮部15内において下方の接続壁17Bよりも外側に位置する。
さらに言うと、各凝縮管17の上方の接続壁17Bは、図3の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置し、下方の接続壁17Bはこの冷媒蒸気の流れ方向の下流側に位置する。
つまり、凝縮管17の下流側端部よりも上流側端部の方が、凝縮部15内における凝縮管17への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
隣り合う凝縮管17の平坦壁17Aの間隙Xは、凝縮管17の上流側端部から下流側端部へ至るまで一定の距離に設定されており、隣り合う凝縮管17の平坦壁17Aは互いに平行である。
隣り合う凝縮管17の平坦壁17Aの間隙Xは、凝縮された液相の冷媒が凝縮管17と凝縮管17との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を防止することができる距離で設定されている。
因みに、2物体間におけるブリッジ(液体架橋)しない距離は、液体冷媒Rの表面張力、密度、冷媒蒸気の密度、重力加速度、液体冷媒Rの種類により定まるの定数を用いたラプラス長さの式により規定される(例えば、特開2000−74536号公報を参照。)。
次に、沸騰冷却装置10の作用について説明する。
冷媒貯溜部12内の液体冷媒Rは、発熱体11が発熱すると受熱壁13Aの伝熱面を通じて発熱体11から受熱して沸騰する。
液体冷媒Rの沸騰により生じた冷媒蒸気は気泡Bとして液体冷媒R中に発生し、気泡Bは第1冷媒通路T1を上昇する。
第1冷媒通路T1を上昇して液面に達した気泡Bからは冷媒蒸気が凝縮部15へ放出される。
第1冷媒通路T1における気泡Bの上昇に伴い、第1冷媒通路T1において液体冷媒Rの下方から上方への流れが発生する。
第1冷媒通路T1における液体冷媒Rの下方から上方への流れの発生に伴って、通路形成板14の下端部では第2冷媒通路T2から第1冷媒通路T1へ向かう液体冷媒Rの流れが生じる。
一方、液面から放出された冷媒蒸気は、凝縮部筐体16の垂直壁16Bと通路形成板14の傾斜部14Bおよび凝縮部側垂直部14Cに沿う流れが発生する。
第3冷媒通路T3では上方へ向かう冷媒蒸気の流れが形成される。
第3冷媒通路T3を通過した冷媒蒸気は、天井壁16Dと通路形成板14の間を通って第4冷媒通路T4へ導入される。
冷媒蒸気は、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4へ導入される際、天井壁16Dに沿う流れとなる。
第3冷媒通路T3は、凝縮部15内において第4冷媒通路T4よりも外側に形成されており、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4に案内された冷媒蒸気は凝縮部15内の外側から内側へ向かって流れる。
第4冷媒通路T4では、凝縮管17への導入直前の冷媒蒸気の流れ(図3の矢印Fにより示す)が形成される。
第4冷媒通路T4の冷媒蒸気は、各凝縮管17の平坦壁17Aに沿って流れるほか、凝縮部15の中央付近へ向かい、他方の凝縮管17側からの水平方向の冷媒蒸気の流れと合流して下方へ向かって流れる。
平坦壁17Aの表面は、第4冷媒通路T4の冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜角度Sにより傾斜していることから、平坦壁17Aが垂直になるように配置された場合と比較して、冷媒蒸気は凝縮管17と凝縮管17との間隙Xへ円滑に導入されやすい。
平坦壁17A表面では、冷媒蒸気と凝縮管17内を流れる冷却水Cとの熱交換が行われる。
冷媒蒸気は、凝縮管17において冷却水Cとの熱交換により凝縮されて液相化される。
なお、平坦壁17Aの表面において冷媒蒸気の凝縮が促進されると、凝縮管17の間隙Xでは、第4冷媒通路T4において間隙Xを除く冷媒蒸気が流れる領域と比較して低圧となる。
凝縮管17の間隙の低圧化により、冷媒蒸気の凝縮管17の間隙Xへの導入が促進される。
液相化された冷媒は、凝縮による滴の成長に伴う自重により平坦壁17Aに沿って下方へ移動する。
このとき、凝縮されない冷媒蒸気は平坦壁17Aに沿って上方から下方へ流れるから、平坦壁17Aに沿って流れる冷媒蒸気は、平坦壁17Aにおいて凝縮された冷媒の下方への移動を促進する。
平坦壁17Aにおいて下流側端部側へ向かうほど、凝縮された冷媒の滴は大きく成長する。
凝縮された冷媒は、凝縮管17の下流側端部より滴下されて第2冷媒通路T2に集約される。
この実施形態は以下の効果を奏する。
(1)第1冷媒通路T1において気泡Bとして発生し、凝縮部15へ放出された冷媒蒸気は、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4への案内後であって、凝縮管17へ導入直前の冷媒蒸気の流れを形成する。凝縮管17の平坦壁17Aの表面が凝縮管17へ導入直前の冷媒蒸気の流れ方向(水平方向)に対して傾斜していることから、冷媒蒸気の流れ方向を凝縮部15内にて円滑に変更させることができ、冷媒蒸気は平坦壁17Aに沿って通り易い。その結果、冷媒蒸気が平坦壁17Aの表面を円滑に通り、冷媒蒸気を凝縮する凝縮管17に対する適切な冷媒蒸気の流れを形成することができ、凝縮管17による冷媒蒸気の凝縮能力を従来よりも向上させることができる。因みに、凝縮管17へ導入直前の冷媒蒸気の流れ方向(水平方向)に対して、凝縮管17の平坦壁17Aが傾斜していない場合、冷媒蒸気が凝縮管17の間隙Xを円滑に通ることができなくなる。冷媒蒸気が間隙Xへの円滑に通ることができないと、要求する凝縮能力が得られない。また、この実施形態では、管としての表面積を大きく設定した凝縮管17を用いることから、冷媒蒸気と接する表面積が増大することにより冷媒蒸気との熱交換を促進させ、凝縮能力を向上させることができる。
(2)凝縮管17の平坦壁17Aにおいて凝縮された液相の冷媒は自重により平坦壁17Aに沿って上方から下方へ向かう。平坦壁17Aの周囲を通過する冷媒蒸気は、平坦壁17Aに沿って上方から下方へ向かうことから、平坦壁17Aにおいて凝縮された冷媒の下方への移動を促進することができる。つまり、凝縮管17の間隙Xにおいて冷媒蒸気が流れる方向と平坦壁17Aにおいて液相の冷媒の流れる方向が同じであり、互いの流れの妨げになり難い。
(3)互いに隣り合う凝縮管17の平坦壁17Aの間隙Xは、凝縮管17の上流側端部から下流側端部にわたって一定の距離に設定されているから、各間隙Xは、互いに同じ条件(間隙Xの距離や傾斜角度)となる。このため、互いに隣り合う凝縮管17の平坦壁17Aの間隙Xを通る蒸気冷媒の流れの方向を同じ方向とすることができる。
(4)隣り合う凝縮管17の平坦壁17Aの間隙Xは、凝縮された液相の冷媒が凝縮管17と凝縮管17との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を生じない距離で設定されている。その結果、凝縮管17におけるブリッジ(液体架橋)を防止することができ、ブリッジ(液体架橋)の発生による凝縮効率の低下を防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る沸騰冷却装置について説明する。
第2の実施形態に係る沸騰冷却装置では、凝縮管における平坦壁の傾斜角度が凝縮管毎に異なるように、構成されている。
第2の実施形態では、凝縮管の配置状態が第1の実施形態と異なるだけであるから、凝縮管を除く各要素については第1の実施形態の説明を援用してその説明を省略し、第1の実施形態で用いた符号を共通して用いる。
図4は沸騰冷却装置における凝縮部15の要部を示した図であり、凝縮部15内の一方の垂直壁16B側に区画形成される第3冷媒通路T3と、第4冷媒通路T4の一部と、凝縮部15内に並列に配置された5本の凝縮管117を示す。
従って、図4において図示はされないが、凝縮部15内の他方の垂直壁16B側には別の第3冷媒通路T3および5本の凝縮管117が存在する。
凝縮管117は、互いに対向する一対の平坦壁117Aと、平坦壁117Aの端縁を繋ぐ断面円弧状の接続壁117Bを備える。
図4に示すように、凝縮部15内における一方の垂直壁16B側の第4冷媒通路T4には5本の凝縮管117が配置されている。
この実施形態では、5本の凝縮管117のうち、通路形成板14に最も近い凝縮管117は、その平坦壁117Aが垂直方向と一致するように垂直に配置されている。
つまり、通路形成板14に最も近い凝縮管117の平坦壁117Aは、天井壁16Dに対して直角となっている。
凝縮管117の設置位置が通路形成板14から遠くなるにつれて、凝縮管117の平坦壁117Aの垂直方向に対する傾斜角度が大きくなるように、各凝縮管117が配置されている。
このため、隣り合う凝縮管117の平坦壁117Aの間隙Xは、上流側端部から下流側端部へ向かうにつれて拡開されており、平坦壁117Aの間隙Xにおける液面側が最も拡開されている。
第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4への案内後の冷媒蒸気の流れ(図4の矢印Fにより示す)は、凝縮管117への導入直前の冷媒蒸気の流れであり、通路形成板14から最も近い凝縮管117を除き、平坦壁117Aと傾斜状態となる。
ここでいう「凝縮管117への導入直前」とは、第4冷媒通路T4へ冷媒蒸気の案内後であって凝縮管117へ冷媒蒸気が導入されない間の期間を指す。
さらに、ここでいう「凝縮管117への導入直前の冷媒蒸気の流れ」の方向は、図4の矢印F示す方向に限定される。
図4の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、天井壁16Dと平行な方向の流れとなっている。
各凝縮管117の上方の接続壁117Bは、通路形成板14から最も近い凝縮管117を除き、図4の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ流れ方向の上流側に位置し、下方の接続壁117Bはこの冷媒蒸気の流れ方向の下流側に位置する。
つまり、凝縮管117の下流側端部よりも上流側端部の方が、凝縮部15内における凝縮管117への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
平坦壁117Aと傾斜状態となる冷媒蒸気の流れは水平方向であって、凝縮部15内における外側から中央側へ向かう。
第1の実施形態のような凝縮管17の配置では、この冷媒蒸気の流れが凝縮部15の中央へ向かうにつれて、間隙Xへの冷媒蒸気の流れに対する抵抗が大きくなり、逆に、通路形成板14に近いほど、間隙Xへの冷媒蒸気の流れに対する抵抗が小さくなる。
この実施形態では、通路形成板14に近い間隙Xを通る冷媒蒸気の流れに対する抵抗を大きくすることにより、間隙Xを通過する冷媒蒸気の流量が均一化され、各間隙Xにおける冷媒蒸気の円滑な流れが形成される。
なお、図4に示すように、複数の凝縮管117が配置されている場合、矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向に対して直角な平坦壁117Aを有する凝縮管117が存在しても、矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜する平坦壁117Aを有する凝縮管117が一つでも含まれていれば、少なくとも傾斜した平坦壁117Aを有する凝縮管117によって冷媒蒸気の流れを形成することができる。
この実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)と同等の効果を奏する。
また、凝縮管117の間隙Xの液面側となる下流側端部側の間隙距離が上流側端部側の間隙距離よりも大きく設定されていることから、平坦壁117Aの間隙Xの液面側が拡開されており、凝縮管117の下流側端部側において、より増大する液相の冷媒の滴が凝縮管117と凝縮管117との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る沸騰冷却装置について説明する。
第3の実施形態に係る沸騰冷却装置では、凝縮管における平坦壁の傾斜角度が凝縮管毎に異なるように、構成されている。
第3の実施形態では、凝縮管の配置状態が第1の実施形態と異なるだけであるから、凝縮管を除く各要素については、第1の実施形態の説明を援用してその説明を省略し、第1の実施形態で用いた符号を共通して用いる。
図5は沸騰冷却装置における凝縮部15の要部を示した図であり、凝縮部15内の一方に区画形成される第3冷媒通路T3と、第4冷媒通路T4の一部と、凝縮部15内の一方に並列に配置された5本の凝縮管217を示す。
従って、図5において図示はされないが、凝縮部15内の他方には別の第3冷媒通路T3および5本の凝縮管217が存在する。
図5に示す沸騰冷却装置における凝縮部15内の第4冷媒通路T4には、5本の凝縮管217が配置されている。
凝縮管217は、互いに対向する一対の平坦壁217Aと、平坦壁217Aの端縁を繋ぐ断面円弧状の接続壁217Bを備える。
この実施形態では、5本の凝縮管217のうち、通路形成板14に最も遠い凝縮管217は、その平坦壁217Aが垂直方向と一致するように垂直に配置されている。
凝縮管217の設置位置が通路形成板14に近くなるにつれて、凝縮管217の平坦壁217Aの垂直方向に対する傾斜角度が大きくなるように、各凝縮管217が配置されている。
このため、隣り合う凝縮管217の平坦壁217Aの間隙Xは、上流側端部から下流側端部へ向かうにつれて縮小する。
隣り合う凝縮管217における平坦壁217Aの間隙Xにおける下流側端部側は、凝縮された液相の冷媒が凝縮管217と凝縮管217との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を防止することができる距離で設定されている。
通路形成板14に近い凝縮管217は、冷媒蒸気の流れ(図5の矢印Fにより示す)に対して傾斜して配置されていることから、蒸気冷媒は凝縮管217の間隙へ通りやすくなっている。
図5の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、凝縮管217へ導入直前の冷媒蒸気の流れであり、通路形成板14から最も遠い凝縮管217を除き、平坦壁217Aと傾斜状態となる。
ここでいう「凝縮管217への導入直前」とは、第4冷媒通路T4へ冷媒蒸気の案内後であって凝縮管217へ冷媒蒸気が導入されない間の期間を指す。
平坦壁217Aと傾斜状態となる冷媒蒸気の流れは水平方向であって、凝縮部15内における外側から内側へ向かう。
また、図5の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、天井壁16Dと平行な方向の流れとなっている。
さらに、ここでいう「凝縮管217への導入直前の冷媒蒸気の流れ」の方向は、図5の矢印F示す方向に限定される。
各凝縮管217の上方の接続壁217Bは、通路形成板14から最も遠い凝縮管217を除き、図5の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置し、下方の接続壁217Bはこの冷媒蒸気の流れ方向の下流側に位置する。
つまり、凝縮管217の下流側端部よりも上流側端部の方が、凝縮部15内における凝縮管217への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
なお、図5に示すように、複数の凝縮管217が配置されている場合、矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向に対して直角な平坦壁217Aを有する凝縮管217が存在しても、矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜する平坦壁217Aを有する凝縮管217が一つでも含まれていれば、少なくとも傾斜した平坦壁217Aを有する凝縮管217によって冷媒蒸気の流れを形成することができる。
この実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)と同等の効果を奏する。
また、凝縮管217の下流側端部側において、液相の冷媒が凝縮管217と凝縮管217との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を防止することができる。
また、凝縮管217における下流側端部側の間隙Xが縮小することから、凝縮された冷媒を凝縮管217の下方においてより狭い第2冷媒通路T2に集約し易くすることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る沸騰冷却装置について説明する。
第4の実施形態に係る沸騰冷却装置では、凝縮管における平坦壁の傾斜角度は全凝縮管において同一の傾斜角度であるが、上流側端部および下流側端部の高さが凝縮管毎に異なるように構成されている。
さらに、凝縮部筐体は上流側端部の位置に対応させて傾斜された天井壁を備えている。
第4の実施形態では、凝縮部筐体の構成と、凝縮管の配置状態が第1の実施形態と異なるだけであるから、共通する要素については、第1の実施形態の説明を援用してその説明を省略し、第1の実施形態で用いた符号を共通して用いる。
図6は沸騰冷却装置における凝縮部15の要部を示した図であり、凝縮部15内の一方に区画形成される第3冷媒通路T3と、第4冷媒通路T4の一部と、凝縮部15内の一方に並列に配置された5本の凝縮管317を示す。
従って、図6において図示はされないが、凝縮部15内の他方には別の第3冷媒通路T3および5本の凝縮管317が存在する。
凝縮管317は、互いに対向する一対の平坦壁317Aと、平坦壁317Aの端縁を繋ぐ断面円弧状の接続壁317Bを備える。
図6に示す沸騰冷却装置の凝縮部15は凝縮部筐体26を備えている。
凝縮部筐体26は、壁部としての水平壁26Aと、垂直壁26Bと、水平天井壁26Cと、傾斜天井壁26Dと、側壁(図示せず)とにより構成されている。
水平壁26Aおよび垂直壁26Bは第1の実施形態と同一である。
水平天井壁26Cは、垂直壁26Bの上端部から水平方向へ延設された壁であり、通路形成板14の上端部の上方付近に達している。
傾斜天井壁26Dは、水平天井壁26Cと接続されており、下方へ向けて傾斜している。
この実施形態では、第3冷媒通路T3は、傾斜部14Bと凝縮部側垂直部14Cと、水平壁26Aと、垂直壁26Bとにより区画形成されている。
第4冷媒通路T4は、傾斜天井壁26Dと、通路形成板14の傾斜部14Bおよび凝縮部側垂直部14Cにより区画形成されている。
壁部としての傾斜天井壁26Dが存在することにより、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4へ導入される冷媒蒸気は下方へ向かう冷媒蒸気の流れ(図6の矢印Fにより示す)を形成する。
図6の矢印Fにより示す流れは、凝縮管317へ導入直前の冷媒蒸気の流れであり、平坦壁317Aと傾斜状態となる。
ここでいう「凝縮管317への導入直前」とは、第4冷媒通路T4へ冷媒蒸気の案内後であって凝縮管317へ冷媒蒸気が導入されない間の期間を指す。
さらに、ここでいう「凝縮管317への導入直前の冷媒蒸気の流れ」の方向は、図6の矢印F示す方向に限定される。
また、図6の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、傾斜天井壁26Dと平行な方向の流れとなっている。
平坦壁317Aと傾斜状態となる冷媒蒸気の流れは、傾斜天井壁26Dに沿って凝縮部15内における外側から内側へ向かう。
凝縮部15内の第4冷媒通路T4には5本の凝縮管317が配置されている。
この実施形態では、各凝縮管317の平坦壁317Aの表面が垂直方向に対して傾斜する状態で凝縮部15内に配置されている。
さらに言うと、第4冷媒通路T4における冷媒蒸気の流れ方向と平坦壁317Aとの傾斜角度Sは鋭角となっており、凝縮管317の間隙Xへ冷媒蒸気が通り易くなっている。
隣り合う凝縮管317の平坦壁317Aの間隙Xは、上流側端部から下流側端部へ至るまで一定の距離に設定されている。
つまり、隣り合う凝縮管317の平坦壁317Aは互いに平行である。
さらに言うと、各凝縮管317の上方の接続壁317Bは、図6の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置し、下方の接続壁317Bはこの冷媒蒸気の流れ方向の下流側に位置する。
つまり、凝縮管317の下流側端部よりも上流側端部の方が、凝縮部15内における凝縮管317への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
この実施形態では、互いに隣り合う凝縮管317の上流側端部および下流側端部の液体冷媒Rの液面に対する高さが互いに異なる。
各凝縮管317の上流側端部と傾斜天井壁26Dとの距離は等しくなっており、通路形成板14から離れるほど、液体冷媒Rの液面に対する凝縮管317の高さが低くなっている。
この実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)と同等の効果を奏する。
傾斜天井壁26Dと凝縮管317によって、上方へ向かう冷媒蒸気の流れを円滑に下方へ向けて変更させることができるため、凝縮能力を向上させることができる。
また、この実施形態では、凝縮管317の平坦壁317Aが別の凝縮管317の平坦壁317Aと対向する範囲が少ない。
つまり、凝縮管317における一対の平坦壁317Aのうち、通路形成板14側となる平坦壁317Aの下流側端部寄りには、別の凝縮管317の通路形成板14側と反対側の平坦壁317Aが対向しない。
従って、凝縮された液相の冷媒が凝縮管317と凝縮管317との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を凝縮管317の下流側端部側において防止することができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る沸騰冷却装置について説明する。
第5の実施形態に係る沸騰冷却装置では、凝縮管における平坦壁が垂直となるように、凝縮管が凝縮部内において同じ高さでにて配置され、凝縮部筐体は下方へ向けて傾斜された天井壁を備えている。
第5の実施形態では、凝縮部筐体の構成と、凝縮管の配置状態が第1の実施形態と異なるだけであるから、共通する要素については、第1の実施形態の説明を援用してその説明を省略し、第1の実施形態で用いた符号を共通して用いる。
また、第5の実施形態に係る凝縮部筐体は、第4の実施形態の凝縮部筐体26と実質的に同一構成であるから、第4の実施形態で用いた符号を共通して用いる。
図7は沸騰冷却装置における凝縮部15の要部を示した図であり、凝縮部15内の一方に区画形成される第3冷媒通路T3と、第4冷媒通路T4の一部と、凝縮部15内の一方に並列に配置された5本の凝縮管417を示す。
従って、図7において図示はされないが、凝縮部15内の他方には別の第3冷媒通路T3および5本の凝縮管417が存在する。
凝縮管417は、互いに対向する一対の平坦壁417Aと、平坦壁417Aの端縁を繋ぐ断面円弧状の接続壁417Bを備える。
図7に示す沸騰冷却装置の凝縮部15は凝縮部筐体26を備えている。
凝縮部筐体26は、壁部としての水平壁26Aと、垂直壁26Bと、水平天井壁26Cと、傾斜天井壁26Dと、側壁(図示せず)とにより構成されている。
この実施形態では、第3冷媒通路T3は、傾斜部14Bと凝縮部側垂直部14Cと、水平壁26Aと、垂直壁26Bとにより区画形成されている。
第4冷媒通路T4は、傾斜天井壁26Dと、通路形成板14の傾斜部14Bおよび凝縮部側垂直部14Cにより区画形成されている。
傾斜天井壁26Dが存在することにより、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4へ導入される冷媒蒸気は斜め下方へ向かう冷媒蒸気の流れを形成する。
凝縮部15内の第4冷媒通路T4には5本の凝縮管417が配置されている。
この実施形態では、各凝縮管417の平坦壁417Aの表面が垂直となる状態で凝縮部15内に配置されている。
凝縮管417の上方および下方の接続壁417Bは、凝縮部15内において互いに同一側に位置する。
このため、凝縮部筐体26の傾斜天井壁26Dは、凝縮管417の平坦壁417Aの表面に対して傾斜する冷媒蒸気の流れ(図7の矢印Fにより示す)を形成する。
図7の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、凝縮管417への導入直前の冷媒蒸気の流れであり、平坦壁417Aと傾斜状態となる。
ここでいう「凝縮管417への導入直前」とは、第4冷媒通路T4へ冷媒蒸気の案内後であって凝縮管417へ冷媒蒸気が導入されない間の期間を指す。
さらに、ここでいう「凝縮管417への導入直前の冷媒蒸気の流れ」の方向は、図7の矢印F示す方向に限定される。
また、図7の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、傾斜天井壁26Dと平行な方向の流れとなっている。
平坦壁417Aと傾斜状態となる冷媒蒸気の流れは、傾斜天井壁26Dにより凝縮部15内における外側上部から内側下部へ向かう。
第4冷媒通路T4における冷媒蒸気は斜め下方へ流れるから、冷媒蒸気の流れ方向と平坦壁417Aとの傾斜角度Sは鋭角となっており、凝縮管417の間隙Xへ冷媒蒸気が通り易くなっている。
隣り合う凝縮管417の平坦壁417Aの間隙Xは、上流側端部から下流側端部へ至るまで一定の距離に設定されている。
つまり、隣り合う凝縮管417の平坦壁417Aは互いに平行である。
この実施形態では、各凝縮管417の高さは互いに同じ高さとなっていることから、各凝縮管417の上流側端部と傾斜天井壁26Dとの距離が凝縮管417毎に異なっている。
さらに言うと、各凝縮管417の上方の接続壁417Bは、図7の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置し、下方の接続壁417Bはこの冷媒蒸気の流れ方向の下流側に位置する。
つまり、凝縮管417の下流側端部よりも上流側端部の方が、凝縮部15内における凝縮管417への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
この実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)、(2)と同等の効果を奏する。
傾斜天井壁26Dと凝縮管417によって、上方へ向かう冷媒蒸気の流れを円滑に下方へ向けて変更させることができるため、凝縮能力を向上させることができる。
また、凝縮管417を傾斜しない場合であっても、凝縮管417の凝縮面である平坦壁417Aの表面が冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜する状態を実現することができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係る沸騰冷却装置について説明する。
第6の実施形態に係る沸騰冷却装置では、凝縮管における平坦壁が傾斜されるように、第4冷媒通路において凝縮管が配置されている。
第6の実施形態では、凝縮管の配置状態が第1の実施形態と異なるだけであるから、共通する要素については、第1の実施形態の説明を援用してその説明を省略し、第1の実施形態で用いた符号を共通して用いる。
図8に示す沸騰冷却装置は、貯溜部筐体13に接続される凝縮部筐体16を備えている。
凝縮部筐体16および貯溜部筐体13の内部には、一対の通路形成板34が配置されている。
通路形成板34は、大部分が貯溜部筐体13内に位置する貯溜部側垂直部34Aと、貯溜部側垂直部34Aから垂直壁16Bへ向けて延設された傾斜部34Bと、傾斜部34Bから上方へ向けて延設された凝縮部側垂直部34Cを備える。
この実施形態では、通路形成板34の上端の高さは、垂直壁16Bの中間付近の位置に設定されている。
第3冷媒通路T3は、通路形成板34の傾斜部34Bと、凝縮部側垂直部34Cと、凝縮部筐体16の垂直壁16Bの下半分と、により区画形成されている。
第4冷媒通路T4は、通路形成板34の傾斜部34Bと、凝縮部側垂直部34Cと、垂直壁16Bの上半分と、天井壁16Dとにより区画形成されている。
凝縮部筐体16では、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4へ導入される冷媒蒸気は下方から上方へ向かう流れを形成する。
凝縮部15内の第4冷媒通路T4には10本の凝縮管517が並列に配置されている。
凝縮管517は、互いに対向する一対の平坦壁517Aと、平坦壁517Aの端縁を繋ぐ断面円弧状の接続壁517Bを備える。
この実施形態では、各凝縮管517の平坦壁517Aの表面は、垂直方向に対して傾斜している。
隣り合う凝縮管517の平坦壁517Aの間隙は、上流側端部から下流側端部へ至るまで一定の距離に設定されており、隣り合う凝縮管517の平坦壁517Aは互いに平行である。
この実施形態では、第3冷媒通路T3から第4冷媒通路T4へ導入される冷媒蒸気の流れ(図8の矢印Fにより示す)は、凝縮部15内における外側である垂直壁16B側から内側である凝縮部中央側へ向かう流れとなる。
図8の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れは、凝縮管517へ導入直前の冷媒蒸気の流れであり、凝縮部15内における凝縮管517の下方において、外側から内側へ向かう冷媒蒸気の水平方向への流れである。
ここでいう「凝縮管517への導入直前」とは、第4冷媒通路T4へ冷媒蒸気の案内後であって凝縮管517へ冷媒蒸気が導入されない間の期間を指す。
さらに、ここでいう「凝縮管517への導入直前の冷媒蒸気の流れ」の方向は、図8の矢印F示す方向に限定される。
各凝縮管517の下方の接続壁517Bは、図8の矢印Fにより示す冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置し、上方の接続壁517Bはこの冷媒蒸気の流れ方向の下流側に位置する。
つまり、凝縮管517の下流側端部よりも上流側端部の方が、凝縮部15内における凝縮管517への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置する。
凝縮管517の平坦壁517Aは冷媒蒸気の流れに傾斜しているから、凝縮管517の凝縮面である平坦壁517A表面が冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜していることから、冷媒蒸気は平坦壁517Aに沿って通る。
この実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果(1)と同等の効果を奏する。
なお、この実施形態の別例として、第2の実施形態のように、凝縮管517の上端側の間隙を下端側の間隙よりも狭くなるように各凝縮管517を配置させてもよい。
この別例の場合、凝縮管517の下端が上流側端部となり、上端が下流側端部となるから、互いに隣り合う凝縮管517の平坦壁517Aの間隙は、凝縮管517の上流側端部から下流側端部へ向かうにつれて縮小する。
液相化された冷媒は、凝縮による滴の成長に伴う自重により平坦壁517Aに沿って上流側端部側へ移動する。
凝縮管517の上流側端部側において、液相の冷媒が凝縮管517と凝縮管517との間を橋渡しするブリッジ(液体架橋)を防止することができる。
なお、第1〜第6の実施形態に係る沸騰冷却装置は、本発明の一実施形態を示すものであり、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、下記のように発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。
○ 上記の第1〜第6の実施形態では、10本の凝縮管が凝縮部に設置される例について説明したが、凝縮管の数は特に限定されない。凝縮効率を高めるためには凝縮管の数を多くすればよい。
○ 上記の第1〜第6の実施形態では、貯溜部筐体の一対の受熱壁にそれぞれ発熱体が取り付けられ、一対の通路形成板の設置により、一対の第1冷媒通路および第3冷媒通路が形成される沸騰冷却装置について説明したが、発熱体を一方の受熱壁にのみ取り付け、通路形成板を一つとしてもよい。この場合、第1冷媒通路〜第4冷媒通路が一つずつ形成される。
○ 上記の第1〜第6の実施形態では、互いに同一形状の凝縮管を用いるとしたが、同一形状の凝縮管を用いることに限定する趣旨でない。例えば、平坦壁の長さや冷却水通路の幅が異なる複数種の凝縮管を混在させてもよい。
○ 上記の第1、第4、第6の実施形態では、垂直方向に対して平坦壁が傾斜する凝縮管のみを配置したが、平坦壁が傾斜する凝縮管のみを配置することに限定されない。例えば、平坦壁を垂直方向と一致するように配置した凝縮管を別に設置してもよく、この場合、平坦壁を垂直方向と一致するように配置した凝縮管が不適切な冷媒蒸気の流れを形成しないことが望ましい。
○ 上記の第2、第3の実施形態では、凝縮部内に設置された複数の凝縮管のうち、平坦壁が垂直方向と一致するように配置された凝縮管を含んだが、必ずしも平坦壁を垂直方向に一致するように配置した凝縮管を含まなくてもよく、垂直方向に対して平坦壁が傾斜する凝縮管のみ設置してもよい。
○ 上記の第4、第5の実施形態では、凝縮部筐体が直線的な断面の傾斜天井壁を備えるとしたが、傾斜天井壁は直線的な断面に限定されず、例えば、円弧のように緩やかな連続曲線の断面を持つ傾斜天井壁としてもよい。この場合、第3冷媒通路から第4冷媒通路への案内後であって、凝縮管へ導入直前の凝縮部内における外側から内側へ向かう冷媒蒸気の流れを凝縮管の平坦壁に対して傾斜させることができる。
10 沸騰冷却装置
11 発熱体
12 冷媒貯溜部
13 貯溜部筐体
14、34 通路形成板
15、25 凝縮部
16、26 凝縮部筐体
17、217、317、417、517 凝縮管
17A、217A、317A、417A、517A 平坦壁
17B、217B、317B、417B、517B 接続壁
R 液体冷媒
B 気泡
C 冷却水
X 間隙
T1 第1冷媒通路
T2 第2冷媒通路
T3 第3冷媒通路
T4 第4冷媒通路

Claims (8)

  1. 発熱体の熱を受ける液体冷媒を内部に貯溜する冷媒貯溜部と、前記冷媒貯溜部に接続され、蒸発した冷媒蒸気を凝縮する凝縮部と、を備えた沸騰冷却装置であって、
    内部に冷却流体を流通する中空板状の凝縮管が前記凝縮部内に設置され、
    前記凝縮管は、前記凝縮部の冷媒蒸気と接する凝縮面と、冷媒蒸気の導入側となる上流側端部と、冷媒蒸気の導出側となる下流側端部とを備え、
    前記凝縮面は、前記凝縮部内における前記凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向に対して傾斜して、配置され、
    前記下流側端部よりも前記上流側端部の方が、前記凝縮部内における前記凝縮管への導入直前の冷媒蒸気の流れ方向の上流側に位置することを特徴とする沸騰冷却装置。
  2. 前記凝縮面に接する冷媒蒸気が前記凝縮面に沿って上方から下方へ向かって流れるように、前記凝縮面が配置されていることを特徴とする請求項1記載の沸騰冷却装置。
  3. 前記凝縮部内を導入通路と凝縮通路に区画するとともに、冷媒蒸気を前記導入通路から前記凝縮通路に案内する通路形成板を前記凝縮部内に設け、
    前記凝縮管は、前記凝縮通路に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の沸騰冷却装置。
  4. 前記凝縮管は複数並列に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の沸騰冷却装置。
  5. 互いに隣り合う前記凝縮管の前記凝縮面の間隙は、前記凝縮管の前記上流側端部から前記下流側端部にわたって一定の距離に設定されていることを特徴とする請求項4記載の沸騰冷却装置。
  6. 互いに隣り合う前記凝縮管の前記凝縮面の間隙は、前記間隙の液面側が拡開していることを特徴とする請求項4記載の沸騰冷却装置。
  7. 前記凝縮部は凝縮部筐体を備え、
    前記凝縮部筐体は、前記凝縮管への導入直前の前記冷媒蒸気の流れを形成する傾斜天井壁を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の沸騰冷却装置。
  8. 互いに隣り合う前記凝縮管の上流側端部および下流側端部の少なくとも一方の液体冷媒の液面に対する高さが互いに異なることを特徴とする請求項4記載の沸騰冷却装置。
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