JP2010235027A - 作業機械の表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の装置は、時間当たりの燃料消費量を表示するものであって、実際に行われた作業の効率を表すものではなかった。
【解決手段】予め定めた一連の動作を行うために基準となる作業時間内において、全アクチュエータでの累積仕事量ΣWACTを算出し(S110)、且つ、累積燃料消費量ΣWFUELを求める(S140)。累積仕事量ΣWACTを累積燃料消費量ΣWFUELで割ることにより、上記作業時間における燃料1リットル当たりの仕事量(単位:ジュール)を表示する。
【選択図】図5

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械の運転室に設置される表示装置に関するものである。
油圧ショベル等の作業機械に設置される表示装置として、燃費すなわち時間当たりの燃料消費量を数値で表示するものが知られている(特許文献1)。
また、作業前にオペレータが予め設定した目標とする燃費に対して、実際の燃費を比較して表示する装置が知られている(特許文献2)。
特開2006−16915号公報 特開平2008−62791号公報
しかしながら、上述した従来の装置は、いずれも燃費(すなわち、時間当たりの燃料消費量)を表示するものであって、実際に行われた作業の効率を表すものではなかった。換言すると、時間当たりに少ない仕事量を行っていれば燃費は良くなるが、その燃費の大小は、作業を効率良く行ったか否かということとは無関係である。
請求項1に記載の発明は、予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内において、前記一連の動作を行うために使用したアクチュエータの仕事量を累算し、累積仕事量を出力する累積仕事量算出手段と、前記基準作業時間内における累積燃料消費量を算出する累積燃料消費量算出手段と、前記累積仕事量を前記累積燃料消費量で除算した結果を報知する報知手段とを備えた作業機械の表示装置である。
請求項2に記載の発明は、予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内において、前記一連の動作を行うために使用したアクチュエータの仕事量を累算し、累積仕事量を出力する累積仕事量算出手段と、前記一連の動作を行うために使用したアクチュエータを駆動するために用いるエンジンが前記基準作業時間内において発生した累積エンジン発生仕事量を算出する累積エンジン発生仕事量算出手段と、前記累積エンジン発生仕事量から前記累積仕事量を差し引いた結果を報知する報知手段とを備え作業機械の表示装置である。
本発明に係る作業機械の表示装置によれば、予め定めた作業を効率よく行うことができたか否かを表す判断指標を報知することができる。
本発明を適用した油圧ショベルの全体構成図である。 上部旋回体の運転室内図である。 実施の形態で用いる電気的要素を描いたブロック図である。 ISOレバー方式によるショベルの動きを示した説明図である。 表示制御装置で行う演算および信号処理を示すフローチャートである。 サイクルタイムを設定するためのフローチャートである。 表示処理を示すフローチャートである。 表示器の表示例を示す図である。 表示器の表示例を示す図である。 その他の表示処理を示すフローチャートである。 表示器の表示例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<実施の形態>
図1は、本発明を適用した油圧ショベルの全体構成図である。本図において、下部走行体10は、一対のクローラ11およびクローラフレーム12、各クローラ11を独立して駆動制御する一対の走行用油圧モータ13,14およびその減速機構(図示せず)を備えている。
上部旋回体20は、旋回フレーム21と、旋回フレーム21上に設けられたエンジン22と、下部走行体10に対して上部旋回体20を旋回駆動させるための油圧モータ26とを備えている。
上部旋回体20には、起伏可能なブーム31と、ブーム31を駆動するためのブームシリンダ32と、ブーム31の先端部近傍に回転自在に軸支されたアーム33と、アーム33を駆動するためのアームシリンダ34と、アーム33の先端に回転自在に軸支されたバケット35と、バケット35を駆動するためのバケットシリンダ36とを含んだショベル機構(多関節型フロント作業部)30が搭載されている。
上部旋回体20の旋回フレーム21上には、ブームシリンダ32,アームシリンダ34,バケットシリンダ36を駆動制御するための油圧ポンプおよび油圧制御弁を備えた油圧制御システム40が搭載されている。
このように、図1に示した油圧ショベルは6個の油圧アクチュエータ(旋回モータ,左右の走行モータ,ブームシリンダ,アームシリンダ,バケットシリンダ)を備えている。6個の油圧アクチュエータのうち、3個の油圧シリンダ(ブームシリンダ,アームシリンダ,バケットシリンダ)には、複動するピストンロッドの位置を検出するためのロッド位置検出器(図示せず)および圧力検出器(図示せず)がそれぞれ取り付けられており、後に詳述する演算処理(図5参照)に基づいて、各油圧シリンダの仕事量(単位:ジュール)を算出する。なお、ロッド位置検出器(図示せず)として、各シリンダの外部に取り付けたワイヤ式ストロークセンサ、あるいは、各シリンダ内部に埋め込んである磁気式センサなど公知のセンサを用いることが可能である。
同様に、6個の油圧アクチュエータのうち、3個の油圧モータ(旋回モータ,左右の走行モータ)には、各モータの回転角度を検出するための回転角度検出器(図示せず)および圧力検出器(図示せず)がそれぞれ取り付けられており、後に詳述する演算処理(図5参照)に基づいて、各油圧モータの仕事量(単位:ジュール)を算出する。
図2は、上部旋回体20の運転席側から見た運転室内図である。この運転室内には、左レバー42および右レバー44などの他に、本実施の形態に特有な表示器50および押しボタン52,54を備えている。この押しボタン52,54を押下することにより、後に詳述する演算手順に従って(図6参照)、サイクルタイムを設定する。ここで言うサイクルタイムとは、予め定めた一連の動作を行うために基準となる作業時間(単位:秒)をいう。さらに換言すると、サイクルタイムとは、予め定義した作業の仕事量(単位:ジュール)を算出するための測定基準時間(単位:秒)をいう。
例えば、掘削作業をする場合には、ブーム31を下げてからバケット35に土を入れ、ダンプカー(図示せず)へ積み込みを行うまでの一連の動作時間(単位:秒)を1サイクルタイムとして設定する。あるいは、最初にブーム31を下げてから1台のダンプカーに積み込みが完了するまでの全所要時間を1サイクルタイムとして設定してもよい。サイクルタイムの設定は、オペレータ自身が設定するほか、作業内容ごとに定められている既定値を選択することにより行うことができる。その具体的設定手順については、図3以降において詳述する。
図3は、本実施の形態で用いる電気的要素を描いたブロック図である。本図において、αは油圧シリンダ32,34,36に装着されているロッド位置検出器、βは油圧シリンダ32,34,36に装着されている圧力検出器である。γは油圧モータ13,14,26に装着されている回転角度検出器、δは油圧モータ13,14,26に装着されている圧力検出器である。45は、エンジン22の回転数(rpm)を検出するエンジン回転数検出器である。47は、目標エンジン回転数を維持するためのエンジンコントローラであり、エンジン制御パラメータの一つである燃料噴射量指示値を外部に出力する。50は、運転室に載置されている表示器である(図2参照)。55はサイクルタイム設定部であり、図2に示した押しボタン52および54を備えている。これら押しボタンのうち、一方の押しボタン52は、スタートボタン52Aおよびストップボタン52Bから成っている。他方の押しボタン54は、複数のボタンA〜Gから成っている。これら各ボタンが有する機能については、後に図4を参照しながら説明する。
70は表示制御装置であり、先に述べた各要素と通信を行うI/O部70Aと、図5に示す演算を行う演算部70Bと、エンジン22のトルク特性およびその他の演算用パラメータを記憶しておく記憶領域ならびに一般的なワーク領域を有する記憶部70Cと、表示器50に表示する複数種類の画像を記憶すると同時に表示させる画像の選択機能を有する画像出力部70Dと、サイクルタイム設定部55により設定されたサイクルタイムを記憶しておくサイクルタイム入力バッファ70Eとを含んでいる。
次に、サイクルタイム設定部55の操作手順について説明する。
(§1)押しボタン52を用いたサイクルタイムの設定
掘削作業を例にあげて説明していく。この掘削作業例では、バケットからダンプカーへ土を1回だけ積み込むための一連の動作を、1サイクルタイムとして設定する。説明を容易にするために、ISOレバー方式によるショベルの動きを示した図4を参照しながら、サイクルタイムの設定操作を述べる。
先ず、オペレータがショベルを掘削開始位置に移動した後、スタートボタン52Aを押す。次に、ブーム下げ操作(図4:B)、アームクラウド操作(図4:C)、バケットクラウド操作(図4:E)、必要に応じたブーム上げ操作(図4:A)を行って、バケットに土を入れる。その後、必要に応じたブーム操作、アーム操作、バケット操作、および旋回操作(図4:GもしくはH)を行うことにより、バケットをダンプカーの上部に移動する。そして、バケットダンプ操作(図4:F)を行い(必要に応じて、ブーム操作、アーム操作、旋回操作も行う)、放土する。その後、ブーム操作、アーム操作、バケット操作、旋回操作により、バケットを掘削開始位置に移動する。そして、ストップボタン52Bを押す。
表示制御装置70のサイクルタイム入力バッファ70Eには、スタートボタン52Aが押されてからストップボタン52Bが押されるまでの時間(単位:秒)が記憶される。
上記のサイクルタイム設定操作では、ダンプカーに1回の放土が行われるまでの時間を1サイクルタイムとしたが、1台のダンプカーに放土の積み込みが完了するまでの全所要時間を1サイクルタイムとして設定することも可能である。この場合には、ダンプカーが所定の位置に停止したときに、スタートボタン52Aを押す。そして、上述したショベル操作を繰り返してダンプカーへの積み込みが一杯になり、ダンプカーが移動を開始したときにストップボタン52Bを押す。このようにして、1台のダンプカーに積み込みが完了するまでの全所要時間を1サイクルタイムとして設定することができる。
その他、オペレータが自由にスタートボタン52Aとストップボタン52Bを押すことにより、任意のサイクルタイムを設定することができる。
(§2)押しボタン54を用いたサイクルタイムの設定
作業内容ごとに定められている既定値を選択するために、ボタンA〜Gのいずれか一つをオペレータが押下する。スタートボタン52Aおよびストップボタン52Bは使用しない。すなわち、作業ごとによるサイクルタイムを予め登録しておき、オペレータは、これから行う作業内容に応じたボタンを押下する。例えば、掘削積込(ダンプ位置90度)、掘削積込(ダンプ位置180度)、ならし作業(5m)、ならし作業(10m)、法面整形作業(5m)、法面整形作業(10m)などのように、作業内容に応じてボタンA〜Gのいずれか一つを押下する。さらに、土の固さなどを考慮してより細かな作業内容を登録しておくことにより、より細かなサイクルタイムを設定することができる。
図5は、表示制御装置70で行う演算および信号処理を示すフローチャートである。
図5における最初のステップS50は、サイクルタイムTCYCを設定するためのサブルーチンである。このサブルーチンでは、図6に示すように、まず作業開始ボタン(=スタートボタン52A)の押下を検出してタイマのカウント動作を開始させる(ステップS200,S210)。その後、作業終了ボタン(=ストップボタン52B)の押下を検出してタイマのカウント動作を停止させる(ステップS220,S230)。その結果、タイマのカウント値に対応した秒数がサイクルタイムTCYCとして決定され(ステップS240)、メインルーチンに戻る。
ステップS100では、後に述べる演算結果を記憶しておく各バッファを初期化する。より具体的には、記憶部70Cに設けられている
(1)累積仕事量ΣWACT記憶領域
(2)累積仕事量ΣWENG記憶領域
(3)累積燃料消費量ΣWFUEL記憶領域
(4)演算時間TCAL記憶領域
の記憶データを零にリセットする。累積仕事量ΣWACTと累積仕事量ΣWENGと累積燃料消費量ΣWFUELとについては、以下のステップにおいて説明する。
ステップS105では、それぞれのアクチュエータに取り付けたセンサ(すなわち、図3の検出器α,β,γ,δ)から検出データを取り込み、アクチュエータごとの仕事量WACTを算出する。油圧シリンダ32,34,36における仕事量(単位:ジュール)、および、油圧モータ13,14,26における仕事量(単位:ジュール)は、次のようにして演算する。
(a)油圧シリンダ32,34,36の仕事量演算
各油圧シリンダ32,34,36における仕事量を求めるために、まず次式に従って、シリンダ推力を演算する。
推力(N)=π×シリンダ半径2(mm2)×圧力(MPa)×シリンダ効率
次に、ロッド位置検出器αから得られた位置情報に基づいて、ロッドの移動速度(m/s)を求める。仕事率(J/s)は次式に従って求めることができる。
仕事率(J/s)=推力(N)×移動速度(m/s)
次に、上記仕事率(J/s)に演算周期d(例えば、10ミリ秒)を乗じることにより、演算周期dにおける仕事量(J)を求める。
仕事量(J)=仕事率(J/s)×演算周期d(s)
以上の演算により、油圧シリンダごとの仕事量WACTを算出する。
なお、シリンダ半径およびシリンダ効率は各油圧シリンダにより異なるが、これらの値は記憶部70Cに予め記憶させておく。また、シリンダのボトム側とロッド側でシリンダ半径およびシリンダ効率は異なるが、これらの値も同様に記憶部70Cに記憶させておく。
(b)油圧モータ13,14,26の仕事量演算
油圧モータ13,14,26における仕事量を求めるために、まず次式に従って、出力トルクを演算する。
出力トルク(N・m)=圧力(MPa)×モータ容量(cm3/rev)×効率×ギア比/2π
次に、回転角度検出器γからの検出データに基づき1分間当たりの回転数(rpm)を算出する。仕事率(J/s)は、次式により求める。
仕事率(J/s)=2π×出力トルク(N・m)×回転数(rpm)/60
このようにして求めた仕事率(J/s)に演算周期d(例えば、10ミリ秒)を乗じることにより、演算周期dにおける仕事量(J)を求める。
仕事量(J)=仕事率(J/s)×演算周期d(s)
以上の演算により、油圧モータごとの仕事量WACTを算出する。
なお、モータ容量,効率,ギア比は記憶部70Cに予め記憶させておく。
ステップS110では、ステップS105で算出した仕事量WACTの累計を求める。そして、記憶部70Cの累積仕事量ΣWACT記憶領域に既に記憶されているデータに加算して、新たな累積仕事量ΣWACTを記憶する。
ステップS120では、エンジン回転数検出器45からエンジン22の回転数(rpm)を取得する。
ステップS130では、エンジン22が発生した累積仕事量ΣWENGを算出する。累積仕事量ΣWENGの演算過程は次の通りである。
エンジンの発生トルクをτとし、回転角速度をωとすると、エンジンの仕事率P(J/s)は、P=τ・ωであるので、ステップS120で検出した回転数に基づいて、記憶部70Cに記憶されているエンジン特性データから発生トルクτを読み出す。この仕事率P(J/s)に演算周期d(例えば、10ミリ秒)を乗じることにより、演算周期dにおける仕事量(J)を求める。そして、記憶部70Cの累積仕事量ΣWENG記憶領域に既に記憶されているデータに加算して、新たな累積仕事量ΣWENGを記憶する。
ステップS140では、エンジンコントローラ47から出力される燃料噴射量指示値に基づいて演算周期d(例えば、10ミリ秒)ぶんの燃料噴射量を算出する。そして、記憶部70Cの累積燃料消費量ΣWFUEL記憶領域に既に記憶されているデータに加算して、新たな累積燃料消費量ΣWFUELを記憶する。
ステップS150では、記憶部70Cの演算時間TCAL記憶領域に既に記憶されているデータに演算周期dを加算して、新たな演算時間TCALを記憶する。
ステップS160では、サイクルタイムTCYC>演算時間TCALとなっているか否かを判別し、演算時間TCALがサイクルタイムTCYC以上になるまで、上記のステップS105〜S150を繰り返す。
ステップS170は表示処理サブルーチンである。図7は、この表示処理サブルーチンを示している。すなわち、ステップS300において(ΣWACT/ΣWFUEL)を演算し、ステップS310においてその演算結果を表示器50に表示する。表示器50の表示例として、図8に示すように、油温計および燃料残量計の右側に数値で演算結果を表示することができる。
図8の右側に表示してある「8.5J/L」とは、1サイクルタイム内において、1リットル当たり8.5ジュールの仕事を行ったことを示している。したがって、この数値が大きいほど、1サイクルタイム当たりの仕事効率が良いことを示しているので、予め定めた閾値と比較することにより、青・黄・赤といったランプ表示あるいはその他のインジケータ表示をすることも可能である。さらにデジタル式タコグラフなどの運行記録計に演算結果を記録することも可能である。
図8の右側に示した数値は、ある1サイクルタイムにおける仕事効率(J/L)を示しているが、1サイクルタイムの長短については表示されていない。
そこで、図9に示すような棒グラフ表示とすることにより、1サイクルタイムの長短とそれぞれのサイクルタイムにおける仕事効率(J/L)とを時系列的に表示することができる。特に、サイクルタイムの値が途中で変更されたときにも、そのサイクルタイムの変化量を目視することができる。この図9においては、棒グラフの高さが高いほど1サイクルタイム当たりの仕事効率が良いことを示している。
図10は、図5のステップS170に示した表示処理サブルーチンの他の例を示している。ステップS400においては、(ΣWENG−ΣWACT)を演算しているので、エンジンが出力した累積仕事量ΣWENGと全アクチュエータでの累積仕事量ΣWACTとの差を算出することができる。この演算結果に基づいて、ステップS410では損失仕事量(ジュール)を表示する。
図11は、各サイクルタイムごとの損失仕事量(ジュール)を棒グラフで時系列的に示したものである。この図11においては、棒グラフの高さが低いほど1サイクルタイム当たりの仕事効率が良いことを示している。本図においても、サイクルタイムの値が途中で変更されたときには、そのサイクルタイムの変化量を目視することができる。
図8,図9,図11に示した表示形態は、図示しない表示切り替えスイッチにより切り替えて表示することができる。その切り替え表示を可能にするために、画像出力部70D(図3参照)には、指定された画像を出力可能なように、全ての画像を記憶しておく。
<本実施の形態による作用・効果>
本実施の形態によれば、以下のような作用・効果を奏することができる。
(1)予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内(すなわち、1サイクルタイム)において一連の動作を行うために使用したアクチュエータ(油圧シリンダ32,34,36および油圧モータ13,14,26)の仕事量(単位:ジュール)を累算して累積仕事量ΣWACTを演算するすると共に、その基準作業時間内における累積燃料消費量ΣWFUELを算出する演算部70Bと、累積仕事量ΣWACTを累積燃料消費量ΣWFUELで除算した結果(単位:ジュール/リットル)を表示する表示器50とを備えているので、実際に行った作業の効率の程度を直接把握することができる。
(2)予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内(すなわち、1サイクルタイム)において一連の動作を行うために使用したアクチュエータ(油圧シリンダ32,34,36および油圧モータ13,14,26)の仕事量(単位:ジュール)を累算して累積仕事量ΣWACTを演算すると共に、その一連の動作を行うために使用したアクチュエータを駆動するために用いるエンジン22が基準作業時間内において発生したエンジン発生仕事量ΣWENGを算出する演算部70Bと、エンジン発生仕事量ΣWENGから累積仕事量ΣWACTを差し引いた結果を表示する表示器50とを備えているので、1サイクルタイムごとに損失仕事量(ジュール)を表示することができる。その結果、1サイクルタイム内で無駄にしたエネルギーを直接把握することができる。
(3)表示器50は、基準作業時間(サイクルタイム)ごとに生じる演算結果を時系列的に並べた棒グラフとして表示するので、演算結果の時間的推移を視認することができるばかりでなく、作業の途中で基準作業時間(サイクルタイム)が変更された際にもその変化量を容易に把握することができる。
(4)予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間(サイクルタイム)を設定するために、スタート/ストップボタン52あるいは作業選択ボタン54を押下することによりサイクルタイムを可変設定することができるので、作業内容に適したサイクルタイムに基づく演算を行うことができる。
<その他の変形例>
(1)これまで説明した実施の形態では、オペレータが押しボタンを押すことによりサイクルタイムを設定する構成としたが、サイクルタイムを記憶させた記録媒体を表示制御装置に挿入することにより、あるいは、遠隔操作によりサイクルタイムを設定することができる。
(2)油圧アクチュエータの仕事量WACTを演算する際に、各アクチュエータに流れる油量を測定することにより、ピストンロッドの移動量あるいは油圧モータの回転角度を求めることができる。
(3)油圧シリンダの仕事量WACTを演算する際に、ブーム,アーム,バケットの回転角度を測定することにより、油圧シリンダのロッド移動量を算出することができる。
(4)上述した実施の形態では、エンジンの累積仕事量ΣWENGから全アクチュエータでの累積仕事量ΣWACTを差し引くことにより損失仕事量を求めているが、エンジンの累積仕事量ΣWENGを算出する際に機械的エネルギーの伝達損失を考慮することも可能である。
(5)アクチュエータの一つである油圧モータの替わりに、電動モータを用いることも可能である。例えば、上部旋回モータとして電動モータを用いる場合にも、油圧モータと同様な演算手法により仕事量を算出することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上述した実施の形態および変形例に限定されるものではない。
実施の形態と変形例の一つとを組み合わせること、もしくは、実施の形態と変形例の複数とを組み合わせることも可能である。
変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
さらに、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
10 下部走行体
13,14 走行用油圧モータ
20 上部旋回体
22 エンジン
32 ブームシリンダ
34 アームシリンダ
36 バケットシリンダ
40 油圧制御システム
50 表示器
52,54 押しボタン
45 エンジン回転数検出器
47 エンジンコントローラ
55 サイクルタイム設定部
70 表示制御装置
α ロッド位置検出器
β 圧力検出器
γ 回転角度検出器
δ 圧力検出器

Claims (5)

  1. 予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内において、前記一連の動作を行うために使用したアクチュエータの仕事量を累算し、累積仕事量を出力する累積仕事量算出手段と、
    前記基準作業時間内における累積燃料消費量を算出する累積燃料消費量算出手段と、
    前記累積仕事量を前記累積燃料消費量で除算した結果を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする作業機械の表示装置。
  2. 予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内において、前記一連の動作を行うために使用したアクチュエータの仕事量を累算し、累積仕事量を出力する累積仕事量算出手段と、
    前記一連の動作を行うために使用したアクチュエータを駆動するために用いるエンジンが前記基準作業時間内において発生した累積エンジン発生仕事量を算出する累積エンジン発生仕事量算出手段と、
    前記累積エンジン発生仕事量から前記累積仕事量を差し引いた結果を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする作業機械の表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の作業機械の表示装置において、
    前記報知手段は、前記基準作業時間ごと生じる報知結果を時系列的に並べて出力することを特徴とする作業機械の表示装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の作業機械の表示装置において、
    前記累積仕事量算出手段は、前記予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内において油圧シリンダのロッド位置検出センサおよび圧力センサから出力される検出値に基づいて算出される仕事量、ならびに、前記予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間内において油圧モータの回転角度センサおよび圧力センサから出力される検出値に基づいて算出される仕事量を累算することを特徴とする作業機械の表示装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の作業機械の表示装置において、さらに加えて、
    前記予め定めた一連の動作を行うための基準作業時間をサイクルタイムとして可変設定するサイクルタイム設定手段を備えることを特徴とする建設機械の表示装置。
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