JP2010204339A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクター1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、その画像光を投写する。プロジェクター1は、外気を取り込むための吸気口205、および吸気口205に連通する挿入口211を有する外装筐体2と、挿入口211から外装筐体2内に着脱可能に設置され、吸気口205から外装筐体2の内部に塵埃が侵入することを抑制する防塵フィルター5と、挿入口211を露出させる開放状態および挿入口211を覆う閉塞状態に開閉可能に構成されたカバー部6と、を備えている。
【選択図】図3
Description
プロジェクターの光源は、その点灯に伴って、光源自身や内部の光学部品等の温度上昇を招き、それらの部品の性能や機能を低下させる虞がある。内部部品の温度上昇を抑制するために、多くのプロジェクターは、外装筐体に吸気口が設けられ、その吸気口から外気を取り入れて内部の部品を冷却している。その吸気口には外気に混在する塵埃が外装筐体内部に侵入しないように防塵フィルター(フィルター装置)が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
また、カバー部は、閉塞状態において、防塵フィルターが挿入口から抜け出ないように制止できるので、防塵フィルターは、所定の位置に安定して配置され、確実に塵埃の侵入を抑制することが可能となる。
そして、カバー部は、カバー本体部の吸気口側に位置する吸気側端部が、この端部と対向する対向側端部より小さい回転軌跡で回転するように構成されている。つまり、カバー部は、回転軸が対向側端部より吸気側端部に接近して設けられ、対向側端部が側方へ向かう方向の力が加えられることによって開放され、側方からの力が加えられることによって閉塞されるように開閉する。これによって、閉塞状態において、使用者がプロジェクターの位置を変えたり、持ち上げようとしたりする際に側方からカバー部に力が加わった場合、カバー部には、閉塞される方向の力が加わるので、カバー部は、安定して閉塞状態を維持することが可能となる。よって、プロジェクターの取扱い性の向上が図れる。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、その画像光をスクリーン等に拡大投写する。
図1は、本実施形態のプロジェクターの外観を示す斜視図であり、プロジェクターが机上等に据え置きされた据置き姿勢における斜視図である。なお、以下においては、説明の便宜上、プロジェクターから画像光が投写される方向を前方向(+Y方向)、Y方向に直交し、図1の図面視における右側を右方向(+X方向)、X方向およびY方向に直交し、図1の図面視における上側を上方向(+Z方向)として記載する。
アッパーケース21およびロアーケース22のそれぞれの前面21A,22Aにて構成される外装筐体2の前面の左側(−X側)には、矩形状の開口部が設けられており、この開口部には、排気口202を有するルーバーが配置されている。排気口202は、複数の矩形状の貫通孔で構成されており、光源の点灯に伴って温まった外装筐体2内の空気は、この排気口202から排出される。
また、上面21Bには、開口部203後方(−Y方向)に複数の開口部が設けられており、この開口部から入力操作部4の各キーが露出している。入力操作部4は、プロジェクター1の各種設定を行うためのメニュー画像の表示/非表示を切り換えるメニューキー、入力ソースを切り換えるソース切換キー等、各種指示を行うための複数のキー等を備えている。
カバー部6は、閉じられた状態で防塵フィルター5が露出しないように覆い、開けられた状態で防塵フィルター5が着脱されるように構成されている。なお、防塵フィルター5およびカバー部6については、後で詳細に説明する。
図2は、光学ユニット3を模式的に示す図である。
図2に示すように、光学ユニット3は、光源装置31、照明光学装置32、色分離光学装置33、リレー光学装置34、電気光学装置35、投写レンズ36およびこれら各光学部品31〜36を所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
先ず、挿入口211および挿入口211近傍の形状について詳細に説明する。
図3は、プロジェクター1の吸気口205近傍を示す斜視図であり、防塵フィルター5およびカバー部6が分離された状態を示す図である。
図3に示すように、アッパーケース21の吸気口205近傍には、上面21Bに対して窪み、カバー部6で覆われる凹部210が形成されている。凹部210は、吸気口205の上方に側面21Cから上面21Bの一部に亘って形成され、前後方向(±Y方向)において、吸気口205の長さより長く設けられている。
防塵フィルター5は、挿入口211の上方から挿入されることによって外装筐体2に装着され、装着された防塵フィルター5は、上方に抜出されることによって取り出される。このように、挿入口211は、吸気口205に隣接して設けられ、防塵フィルター5が上下方向(±Z方向)、つまり側面21Cに沿う方向に着脱可能に構成されている。
図6は、防塵フィルター5の斜視図であり、図3における防塵フィルター5を左方向(−X方向)から見た図である。
防塵フィルター5は、図3、図6に示すように、フィルター本体51とフィルター枠52を有して構成され、挿入口211から外装筐体2内に着脱可能に設置される。
フィルター枠52は、合成樹脂製であり、フィルター本体51の外周を保持するように外周端部に段差を有して枠状に形成され、空気が通過する複数の貫通孔が設けられている。フィルター枠52は、図3に示すように、挿入口211に挿入できるように挿入口211の曲率に沿った形状を有している。フィルター本体51は、外周縁部がフィルター枠52に粘着剤を介して取り付けられることによって、フィルター枠52の曲率に沿って配置される。
また、フィルター枠52には、把持部521に近接し、貫通孔同士の間に形成されている格子上に、フィルター本体51が取り付けられている側と反対側に突出する突起部522が形成されている。
防塵フィルター5は、図3に示すように、フィルター本体51が取り付けられている側が右方(+X方向)を向き、把持部521が上方(+Z方向)を向く姿勢で挿入口211から挿入され、外装筐体2に装着される。
防塵フィルター5は、図7に示すように、突起部522が挿入口211内に形成された段差部2111に係合されるまで挿入されると、吸気口205の内面側の所定位置に配置される。吸気口205から取り込まれた外気に混在する塵埃は、この防塵フィルター5によって外装筐体2内部に侵入することが抑制される。そして、防塵フィルター5を通過し、濾過された空気は、外装筐体2内部を冷却する。なお、防塵フィルター5は、突起部522が段差部2111に係合される際に、クリック感を有するように形成されている。
カバー部6は、前述したように、凹部210を覆うように形成され、外装筐体2に回転可能に支持されている。そして、カバー部6は、凹部210を覆う状態、つまり挿入口211および防塵フィルター5を覆う閉塞状態と、挿入口211および防塵フィルター5の上側を露出させる開放状態とに開閉可能に構成されている。
カバー本体部61は、凹部210を覆う部位であり、アッパーケース21の上面21Bに沿って形成された上面6A、およびアッパーケース21の側面21Cに沿って形成された側面6Bを有している。そして、カバー部6は、図1に示すように、側面6Bの下方側端部(吸気側端部611)が吸気口205に隣接して配置される。
図8に示すように、カバー本体部61には、吸気側端部611と対向する対向側端部612の略中央部に凹部(手掛け部613)が形成されている。そして、対向側端部612近傍には、この手掛け部613の前方(+Y方向)および後方(−Y方向)に、上面6Aの反対側の面(内面6C)から突出する規制部614,615が形成されている。規制部614,615は、前後方向(±Y方向)が長手方向となるようにそれぞれ直方体状に形成されている。
図9は、閉塞状態におけるプロジェクター1を前方から見たカバー部6近傍の断面図である。
規制部614,615は、前述したように、対向側端部612近傍に内面6Cから突出して設けられており、図9に示すように、閉塞状態において、角穴215,216内に配置される。具体的に、規制部614,615は、吸気側端部611側の側面614A,615Aが角穴215,216の吸気口205側の側面215A,216Aにそれぞれ対向し、僅かに離間して配置される。カバー部6は、閉塞状態において、対向側端部612側から吸気口205側へ移動されると、側面614A,615Aが側面215A,216Aと当接し、それ以上の移動が規制される。つまり、カバー部6は、規制部614,615が角穴215,216に係合されることによって、対向側端部612側から吸気口205側への移動が規制される。
具体的に、腕部62は、図8に示すように、カバー本体部61の前側(+Y側)端部に設けられ、内面6Cから下方(−Z方向)に向かって延出した後に屈曲して右方(+X方向)に延出している。そして、腕部62の先端には、回転軸6Jを有し、後方(−Y方向)に向かって突出する円柱状の支持部621が形成されている。つまり、回転軸6Jは、対向側端部612より吸気側端部611に接近するように形成されている。また、腕部62の略中央部には、後方(−Y方向)に向かって突出する突起部622が形成されている。
このように、腕部62,63には、回転軸6Jを同軸とする支持部621,631が対向してそれぞれ形成されている。
図10は、開放状態におけるプロジェクター1を前方から見たカバー部6近傍の斜視図である。図11は、開放状態におけるプロジェクター1を前方から見たカバー部6近傍の断面図である。
カバー部6は、閉塞状態において、対向側端部612側に上方への力が加えられると、回転軸6Jを中心に回転し、図10、図11に示すように、開放状態となる。
具体的に、カバー部6は、閉塞状態から手掛け部613に使用者の指先が掛けられ、上方への力が加えられると、突起部622,632は、係止用孔2121,2131に対する係止が解除される。そして、カバー部6は、回転自在な状態となる。
防塵フィルター5は、この開放状態において、図10に示すように、把持部521が露出し、着脱されることが可能となる。
(1)プロジェクターは、着脱可能に設置された防塵フィルター5、および開放状態と閉塞状態とに開閉するカバー部6を備えている。これによって、プロジェクター1は、防塵フィルター5を適正に交換することで、長期に亘って適正に外気を取り込んで外装筐体2内部を効率良く冷却し、長寿命化を図ることが可能になると共に、閉塞状態において、外観デザインの向上が図れる。
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
挿入口211を外装筐体2の底面に設け、防塵フィルター5を下方から着脱するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、凸状に形成された規制部614,615が凹状に形成された角穴215,216に当接可能に構成されているが、凹状に形成された規制部が外装筐体2に形成された凸状の部位に当接可能に構成してもよい。
同様に、前記実施形態では、凸状に形成された係止部(突起部622,632)が凹状に形成された係止用孔2121,2131に係止されるように構成されているが、凹状に形成された係止部が外装筐体2に形成された凸状の部位に係止されるように構成してもよい。
Claims (5)
- 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、前記画像光を投写するプロジェクターであって、
外気を取り込むための吸気口、および前記吸気口に連通する挿入口を有する外装筐体と、
前記挿入口から前記外装筐体内に着脱可能に設置され、前記吸気口から前記外装筐体の内部に塵埃が侵入することを抑制する防塵フィルターと、
前記挿入口を露出させる開放状態、および前記挿入口を覆う閉塞状態に開閉可能に構成されたカバー部と、
を備えていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記カバー部は、前記挿入口を覆うカバー本体部、および前記カバー本体部から延出し、前記外装筐体に回転可能に支持される腕部を備えていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記吸気口は、前記外装筐体の側面に形成され、
前記挿入口は、前記吸気口に隣接し、前記防塵フィルターが前記側面に沿う方向に着脱可能となるように構成され、
前記カバー部は、前記カバー本体部の前記吸気口側に位置する吸気側端部が、前記吸気側端部と対向する対向側端部より小さい回転軌跡で回転するように構成されていることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項3に記載のプロジェクターであって、
前記カバー部は、前記対向側端部側から前記吸気口側への移動が規制される規制部を有していることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
前記腕部は、同軸上に一対で形成され、
前記外装筐体は、前記一対の腕部の間に設けられた抑制部を備えていることを特徴とするプロジェクター。
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