JP2010173649A - ウエットティッシュ包装体 - Google Patents

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Kenji Fujimaki
健二 藤巻
Kenji Aoki
賢司 青木
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Abstract

【課題】包装袋上面部のウエットティッシュ取出口の口縁部を、別部材(補強シート)を用いることなく比較的簡単な加工で平面状態に維持させ得るようにする。
【解決手段】ウエットティッシュ積層体2を柔軟で気密性のある包装袋1内に収納し、包装袋上面部11に設けたウエットティッシュ取出口15をシール蓋3で繰り返して開閉できるようにしたウエットティッシュ包装体において、包装袋1に高温加熱することで熱硬化する性質のシート材を使用しているとともに、包装袋上面部11におけるウエットティッシュ取出口15の近傍位置であってシール蓋先端部32が接着される部位に高温加熱による熱硬化部18を設けていることにより、該部位を別部材(補強シート)を用いることなく平面状態に維持させ得るようにしている。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、ウエットティッシュの積層体を収納した包装袋の中から、ウエットティッシュを順次1枚ずつ取り出し得るようにしたウエットティッシュ包装体に関するものである。尚、この種のウエットティッシュ包装体は、例えば人肌の清掃(お手拭き、赤ちゃんのお尻拭き等)やトイレの清掃等に使用されるものである。
ウエットティッシュは、例えば紙や不織布等のシート片に使用目的に応じた液体(例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体)を含浸させたものである。尚、この種のウエットティッシュとしては、ミシン目を介して連続させた帯状シートをロール状に巻回したものもあるが、本願では予め矩形に裁断した多数枚の矩形シート(ウエットティッシュ)を、順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳んで積層させたウエットティッシュ積層体を対象にしている。
そして、この種のウエットティッシュ積層体は、水分の蒸発を防止するために気密性のある包装袋内に収納した状態で(ウエットティッシュ包装体として)商品化されている。
ところで、この種のウエットティッシュ包装体は、保形性のあるプラスチック容器内に詰め替え用として使用することがあるが、その場合は別容器(プラスチック容器)が必要となる。そこで、近年では、ウエットティッシュ積層体の包装袋をそのまま容器として使用できるようにしたウエットティッシュ包装体が多用されている。
包装袋を容器として使用するウエットティッシュ包装体としては、従来から図6に示すものが汎用されている(第1公知例)。図6に示す第1公知例のウエットティッシュ包装体は、多数枚(用途やシート厚さによって30〜100枚程度)のウエットティッシュが順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳まれたウエットティッシュ積層体2を柔軟で気密性のある包装袋1内に収納して構成されている。尚、包装袋1は、薄手のプラスチックシート(ラミネートフイルム)からなる非常に柔軟な包材で形成されている。
包装袋1の上面部11のほぼ中央部には、長円形のウエットティッシュ取出口15が形成されており、該ウエットティッシュ取出口15から指を差込んで袋内部のウエットティッシュを順次1枚ずつ取り出せるようになっている。
包装袋1の上面部11には、ウエットティッシュ取出口15を開閉できるシール蓋3が貼着されている。このシール蓋3は、その基端部31が接着されたままで先端部32側を繰り返して開閉できるようになっている。尚、シール蓋3の裏面には梨地模様で示す部分に接着剤34が塗布されている。又、シール蓋3の裏面中央部には、包装袋上面部11のウエットティッシュ取出口15を切り取った切取りシート35が接着されている。
このシール蓋3は、可撓性を有するものの、繰り返して開閉するのに耐え得るようにかなり「腰」の強いシート材が使用されている。従って、このシール蓋3は、閉じた状態では常に平面状態に維持される。
ところで、この種のウエットティッシュ包装体では、ウエットティッシュ取出口15の開封後は袋内部のウエットティッシュの水分が蒸発しないようにするために、ウエットティッシュ取出口15をシール蓋3で完全密封しておくことが重要である。
そして、袋内部に多量のウエットティッシュ積層体2が残っている状態(嵩が高い状態)では、包装袋1が柔軟な薄手のシート製であっても袋内部の余剰空間部が小さいので、包装袋上面部11が比較的平面状態を維持した状態で展張している。ところが、袋内部のウエットティッシュ積層体2の嵩が低くなると、図7に示すように袋内部の余剰空間部が広くなって、包装袋の左右側面部12,12及び上面部11が不規則に変形して、包装袋上面部11が平面状態を維持できなくなり、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15aも波打ち状態になることが多い。この場合、特にウエットティッシュ取出口15の口縁部15aにおけるシール蓋先端部32が接着される付近が大きく波打つことが多い。
ところが、図7に示すように、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15aが波打ち状態になると、該ウエットティッシュ取出口15をシール蓋3で閉塞する際に、シール蓋3がウエットティッシュ取出口15の口縁部15aの全周をうまくシールできないことが多々ある。即ち、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15aが波打ち状態のままでシール蓋3を閉じると、該ウエットティッシュ取出口15の口縁部とシール蓋3との間に部分的に隙間ができることがある。その場合、袋内部のウエットティッシュの水分がウエットティッシュ取出口15とシール蓋3との間の隙間から外気中に蒸発して、該ウエットティッシュが乾燥してしまうという問題がある。
他方、この種のウエットティッシュ包装体の中には、図8〜図9に示すようにウエットティッシュ取出口15の口縁部15aの下面側に補強シート4を貼着したものが知られている(第2公知例)。尚、このように、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15aの下面側に補強シート4を設けたものとして、例えば特開平9−150872号公報(特許文献1)に示されるものがある。
図8に示す第2公知例のウエットティッシュ包装体において、補強シート4は比較的「腰」の強い材質のものが使用されている。この補強シート4は、シール蓋3の面積よりやや広い面積を有している。又、補強シート4の中央部にはウエットティッシュ取出口15と同大きさの穴41が形成されている。尚、図8〜図9(第2公知例)において、図6〜図7(第1公知例)と同符号を付している部分は、該図6〜図7の当該部分と同じものである。
この第2公知例(図8)のように、補強シート4をウエットティッシュ取出口15の口縁部15a下面に貼着していると、袋内部のウエットティッシュ積層体2の量が少なくなっても、図9に示すように包装袋上面部11におけるウエットティッシュ取出口15の口縁部15aが平面状態に維持されるので、シール蓋3を閉じたときに該シール蓋3がウエットティッシュ取出口15の全周を良好に密閉できる(袋内部のウエットティッシュが乾燥しにくい)。
特開平9−150872号公報
ところが、図8〜図9に示す第2公知例のウエットティッシュ包装体では、補強シート4によりウエットティッシュ取出口15の口縁部15aを常時(袋内部のウエットティッシュ積層体2が少なくなっても)平面状態に維持させ得るものの、包装袋1とは別部材からなる補強シート4が必要であるために、その部材コストがかかる(1枚当たり4円程度必要)という問題があるほか、補強シート4の位置合わせ及び貼着工程等が必要になって包装袋1の製作工程が繁雑になるという問題もあった。
そこで、本願発明は、包装袋上面部のウエットティッシュ取出口の口縁部を、別部材(補強シート)を用いることなく比較的簡単な加工で平面状態に維持させ得るようにしたウエットティッシュ包装体を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、ウエットティッシュの積層体を収納した包装袋の中からウエットティッシュを順次1枚ずつ取り出し得るようにしたウエットティッシュ包装体を対象にしている。又、この種のウエットティッシュ包装体は、平面視長方形で、長幅方向の長さが180〜200mm、短幅方向の長さが100〜110mm、高さが30〜50mm程度のものが多い。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1のウエットティッシュ包装体は、ウエットティッシュ積層体を包装袋内に収納し、該包装袋の上面部に設けたウエットティッシュ取出口から袋内部のウエットティッシュを順次1枚ずつ取り出せるようにしている一方、包装袋上面部にウエットティッシュ取出口を開閉できるシール蓋を繰り返して開閉できる状態で貼着して構成したものである。
ウエットティッシュ積層体は、所定面積の矩形に切断された多数枚(例えば30〜100枚)のウエットティッシュを積層させたものである。その場合、各ウエットティッシュは、順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳んで積層しておくことが好ましい。
包装袋は、気密性及び耐水性を有する薄手のプラスチックシート(ラミネートフイルムも含む)からなる柔軟な包材で形成されている。この包装袋のシート材としては、PE(ポリエチレン)製のものやPET(ポリエチレンテレフタレート)製のものが採用可能であり、高温加熱することで熱硬化する性質を有している。尚、この包装袋は、内部にウエットティッシュ積層体を包み込んだ状態で、長幅方向の両端開口部をそれぞれヒートシールにより密封している。
包装袋上面部のウエットティッシュ取出口は、該取出口から指を差込んで袋内部のウエットティッシュを摘まみ得る程度の開口面積を有している。尚、このウエットティッシュ取出口の形状は、一般的に長円形や楕円形のものが多く、該ウエットティッシュ取出口の大きさは、例えば長径寸法が40〜60mm、該取出口の短径寸法が20〜30mm程度のものが多い。
シール蓋は、ウエットティッシュ取出口よりやや大きい面積を有している。又、このシール蓋は、可撓性を有するものの繰り返して開閉するのに耐え得るようにかなり「腰」の強いシート材が使用されている。従って、このシール蓋は、閉じた状態では常に平面状態に維持されるようになっている。そして、このシール蓋は、その基端部がウエットティッシュ取出口の一端部の近傍位置に接着されたままで、シール蓋先端部側を繰り返して開閉(ウエットティッシュ取出口の口縁部に接着・剥離)し得るようになっている。
ところで、包装袋上面部が薄手の1枚のシート材だけでは、特に袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなると、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近が波打ち状態になり易い。尚、ウエットティッシュ取出口の口縁部におけるシール蓋基端部が接着されている部位は、該シール蓋基端部が常時接着されているので波打ち現象が起こらず、主としてシール蓋先端部が接着される部位が大きく波打ち易くなる。
そして、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近(特にシール蓋先端部が接着される部位)が波打ち状態になっていると、シール蓋を閉じたときにウエットティッシュ取出口の口縁部における波打ち部分がうまく密封できない(隙間ができる)ことがあり、その場合には該隙間からウエットティッシュの水分が蒸発するようになる(ウエットティッシュが乾燥する)。
そこで、本願では、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近(特に波打ち現象が発生し易いシール蓋先端部の接着位置)が波打ち状態になるのを防止し得るようにしている。具体的には、包装袋上面部におけるウエットティッシュ取出口の近傍位置であって少なくともシール蓋の先端部が接着される部位に、シール蓋の幅方向に向け且つウエットティッシュ取出口の開口幅より長い範囲に亘って所定幅の高温加熱による熱硬化部を設けている。
この熱硬化部の形成位置は、ウエットティッシュ取出口の口縁部を囲うように形成することもできるが、シール蓋を閉じたときに少なくともシール蓋先端部が接着される部分にあればよい。又、熱硬化部を包装袋上面部におけるシール蓋先端部が接着される部分に設ける場合の形成範囲は、特に限定するものではないが、幅が2〜10mm程度(好ましくは4〜6mm程度)で、長さが包装袋上面部の短幅方向の全幅に亘る範囲に形成することが好ましい。
このように、包装袋上面部に高温加熱による熱硬化部を設けると、柔軟な薄手のシート材であっても熱硬化による剛性が高くなって、該熱硬化部がその形成方向(シール蓋の幅方向)に撓みにくくなる。このことから、袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなって袋内部の余剰空間が広くなっても(包装袋上面部が撓み易くなる)、熱硬化部形成部分が平面状態に維持される(波打ちしにくくなる)ので、シール蓋を閉じたときに該シール蓋とウエットティッシュ取出口の口縁部との間に隙間ができにくくなるという機能が生じる。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1のウエットティッシュ包装体において、包装袋の上面部における対向する各側縁部(短幅方向に対向する両側縁部)に、該側縁部の長さ方向(長幅方向)の所定長さ部分のシート材を二重に折り返した折り返し部を設けているとともに、各折り返し部の所定小幅部分を高温加熱による熱接着部としていることを特徴としている。
この請求項2のウエットティッシュ包装体における上記各熱接着部は、包装袋に成形する前の帯状シートの状態で、包装袋上面部の短幅方向両側縁部が対応する各部位にそれぞれ折り返し部(ガセット折り部)を設けておき、該各折り返し部の各折り曲げ端部から所定小幅(例えば3〜5mm幅)部分を連続してヒートシールすることによって形成することができる。そして、各折り返し部をヒートシールした帯状シートで包装袋を成形することによって、包装袋上面部の対向側縁部にそれぞれ熱接着部を形成することができる。
この各熱接着部は、シート材が2枚重ね状態で熱硬化しているので、包装袋上面部の対向側縁部の剛性が非常に高くなっており、包装袋上面部の全面全体にかなりの保形性が生じるようになる。従って、袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなっても(袋内部の余剰空間が広くなる)、包装袋上面部が矩形の形状を維持したままで降下するようになり、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近の波打ち現象が一層発生しにくくなる。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1のウエットティッシュ包装体では、包装袋上面部におけるウエットティッシュ取出口の近傍位置であってシール蓋先端部が接着される部位に、シール蓋の幅方向に向け且つウエットティッシュ取出口の開口幅より長い範囲に亘って所定幅の高温加熱による熱硬化部を設けているので、該部位が熱硬化により剛性が高くなる。
従って、この請求項1のウエットティッシュ包装体では、波打ち現象が発生し易いシール蓋先端部の接着位置を熱硬化部により平面状態に維持させることができるので、シール蓋でウエットティッシュ取出口を閉じたときに、該シール蓋とウエットティッシュ取出口との間に隙間ができにくくなり、袋内部のウエットティッシュが乾燥しにくくなるという効果がある。
又、シール蓋先端部が接着される部位を、上記のように高温加熱による熱硬化部で剛性を高めるようにすると、別部材からなる補強シートを使用しなくても該部位(熱硬化部)を平面状態に維持することができるので、部材コスト(補強シートの費用)を低減できるという効果もある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1のウエットティッシュ包装体において、包装袋上面部における対向する各側縁部にシート材を二重に折り返した折り返し部を設け、該各折り返し部を高温加熱による熱接着部としているので、該各熱接着部により包装袋上面部の保形性が良好となる。
従って、袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなって包装袋上面部が波打ちし易くなっても、該包装袋上面部が平面状態に維持されているので、シール蓋先端部が接着される部分に波打ち現象が一層現れにくくなり、シール蓋を閉じたときの密封性が一層良好となるという効果がある。
又、この請求項2のウエットティッシュ包装体に設けた各熱接着部も、特に別部材を使用しないので部材コストがかからず、ウエットティッシュ包装体を安価に製作できるという効果もある。
本願実施例のウエットティッシュ包装体の斜視図である。 図1のII−II断面図である。 図2の一部拡大図である。 図1のIV−IV拡大断面図である。 ウエットティッシュ積層体の量が少なくなった状態での図2相当図である。 第1公知例のウエットティッシュ包装体の斜視図である。 図6のIIV−IIV断面相当図である。 第2公知例のウエットティッシュ包装体の斜視図である。 図8のXI−XI断面相当図である。
以下、図1〜図5を参照して本願実施例を説明すると、この実施例のウエットティッシュ包装体は、図1及び図2に示すように、多数枚のウエットティッシュを積層してなるウエットティッシュ積層体2を気密性のある包装袋1内に収納して形成したものである。尚、この実施例のウエットティッシュ包装体は、平面視が長方形で、長幅方向の長さが180〜200mm、短幅方向の長さが100〜110mm、高さが30〜50mm程度の大きさである。
ウエットティッシュ積層体2は、所定面積の矩形に切断された多数枚のウエットティッシュを、順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳んで積層させている。このウエットティッシュは、例えば紙や不織布等に使用目的に応じた液体(例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体)を含浸させたものである。
包装袋1は、気密性及び耐水性を有する薄手のプラスチックシート(ラミネートフイルムも含む)からなる柔軟な包材で形成されている。この包装袋1のシート材としては、PE(ポリエチレン)製のものやPET(ポリエチレンテレフタレート)製のものが採用可能であり、高温加熱することで熱硬化する性質を有している。
この包装袋1は、図2に示すように上面部11と左右の側面部12,12と底面部13とを有し、内部にウエットティッシュ積層体2を包み込んだ状態で、長幅方向の両端開口部をそれぞれヒートシール16(図1参照)により密封している。
包装袋1の上面部11には、そのほぼ中央部にウエットティッシュ取出口15が形成されている。このウエットティッシュ取出口15は、該取出口15から指を差込んで袋内部のウエットティッシュを摘まみ得る程度の開口面積を有している。このウエットティッシュ取出口15の形状は、一般的に長円形や楕円形のものが多く、この実施例では長円形のものを採用している。このウエットティッシュ取出口15の大きさは、例えば長径寸法が40〜60mm、該取出口の短径寸法が20〜30mm程度である。
包装袋上面部11のウエットティッシュ取出口15は、シール蓋3で開閉されるようになっている。シール蓋3は、ウエットティッシュ取出口15よりやや大きい面積を有している。又、このシール蓋3は、可撓性を有するものの繰り返して開閉するのに耐え得るようにかなり「腰」の強いシート材が使用されている。従って、このシール蓋3は、閉じた状態では常に平面状態に維持される性状を有している。
このシール蓋3は、図1に示すようにその基端部31がウエットティッシュ取出口15の一端部の近傍位置に接着されたままで、シール蓋先端部32側を繰り返して開閉(ウエットティッシュ取出口15の口縁部15aに接着・剥離)し得るようになっている。
尚、ウエットティッシュ取出口15は、当初は包装袋上面部11のシート材に半分厚さ程度だけ切り目を入れておき(ハーフカット状態)、その上にシール蓋3(ツマミ部33を除く下面全面に接着剤34が塗布されている)を貼着した後、該シール蓋3の先端部32側を剥がすと、図1に示すようにシール蓋3の裏面中央部にウエットティッシュ取出口15部分の切取りシート35が接着されて、ウエットティッシュ取出口15が開放されるようになっている。そして、その後は、シール蓋3におけるウエットティッシュ取出口15に対応する部分に切取りシート35が貼着されたままになるので、シール蓋3を閉じたときにシール蓋裏面の接着剤34が袋内部にウエットティッシュに接触することがない。
ところで、包装袋上面部11が薄手の1枚のシート材だけでは、袋内部のウエットティッシュ積層体2の量が少なくなると、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15a付近が波打ち状態になり易い。特に、ウエットティッシュ取出口15の開口面積が大きくなるほど、波打ち現象が発生し易い。尚、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15aにおけるシール蓋基端部31が接着されている部位は、該シール蓋基端部31が常時接着されているので波打ち現象が起こらず、主としてシール蓋先端部32が接着される部位が大きく波打ちし易くなる。
そして、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15a付近(特にシール蓋先端部32が接着される部位)が波打ち状態になっていると、シール蓋3を閉じたときにウエットティッシュ取出口15の口縁部15aにおける波打ち部分がうまく密封できない(隙間ができる)ことがあり、その場合には該隙間からウエットティッシュの水分が蒸発するようになる(ウエットティッシュが乾燥する)。
そこで、この実施例のウエットティッシュ包装体では、包装袋1の上面部11が波打ち状態になるのを防止するために、次の加工を施している。
まず、図1及び図4に示すように、包装袋上面部11におけるシール蓋先端部32が接着される部位に、包装袋1の短幅方向の全長に亘って所定幅W1(図4参照)の高温加熱による熱硬化部18を設けている。
上記熱硬化部18は、この実施例ではウエットティッシュ取出口15の口縁部15aにおけるシール蓋先端部32が接着される部分のみに設けているが、他の実施例ではウエットティッシュ取出口15の口縁部15aを囲うように形成することもできる。又、この熱硬化部18は、幅が2〜10mm程度(好ましくは4〜6mm程度)で、長さが包装袋上面部11の短幅方向の全幅に亘る範囲に形成することが好ましいが、該熱硬化部18の長さは、ウエットティッシュ取出口15の短幅方向の開口幅を若干超える程度の長さ(シール蓋3を閉じたときに少なくともシール蓋先端部32が接着される部分)でもよい。
尚、この熱硬化部18は、包装袋1を立体化させる前の帯状シート材の状態で、包装袋1個当たりの長さ間隔をもって順次短幅方向に所定長さだけ細幅帯状に加熱して形成しておき、包装袋1個当たりの長さに切断したときに該加熱部分(熱硬化部18)が包装袋上面部11の所定部位に位置するようにしている。
このように包装袋上面部11に高温加熱による熱硬化部18を設けると、該部位が熱硬化により剛性が高くなって波打ち現象が起こりにくくなる(平面状態を維持する)。従って、シール蓋3でウエットティッシュ取出口15を閉じたときに、該シール蓋3とウエットティッシュ取出口15との間に隙間ができにくくなって、袋内部のウエットティッシュが乾燥しにくくなる。
又、シール蓋先端部32が接着される部位を、高温加熱による熱硬化部18で剛性を高めるようにすると、別部材からなる補強シートを使用しなくても平面状態に維持することができるので、部材コスト(補強シートの費用)を低減できる。
他方、この実施例のウエットティッシュ包装体では、図1〜図3に示すように、包装袋上面部11における長幅方向に向く各側縁部(短幅方向に対向する両側縁部)に、該側縁部の全長に亘ってシート材を二重に折り返した折り返し部17,17を設けているとともに、各折り返し部17,17の所定小幅部分W2(図3参照)を高温加熱による熱接着部19,19としている。
この包装袋上面部11の対向側縁部に設けた各熱接着部19,19は、包装袋に成形する前の帯状シートの状態で、包装袋上面部11の短幅方向両側縁部が対応する各部位にそれぞれ折り返し部17,17を設けておき(ガセット折りする)、該各折り返し部17,17の各折り曲げ端部から所定小幅W2(例えば3〜5mm幅)部分を連続してヒートシールすることによって形成することができる。そして、各折り返し部17,17をヒートシールした(熱接着部19,19とした)帯状シートで包装袋1を成形することによって、包装袋上面部11の対向側縁部にそれぞれ熱接着部19,19を形成することができる。
この各熱接着部19,19は、シート材が2枚重ね状態で熱硬化しているので、包装袋上面部11の対向側縁部の剛性が非常に高くなっており、包装袋上面部11の全面全体にかなりの保形性が生じるようになる。
従って、図5に示すように、袋内部のウエットティッシュ積層体2の量が少なくなっても(袋内部の余剰空間が広くなる)、包装袋上面部11が矩形の形状を維持したままで降下するようになり、ウエットティッシュ取出口15の口縁部15a付近の波打ち現象が一層発生しにくくなる。従って、シール蓋3によるウエットティッシュ取出口15の密閉状態を良好にできる。
又、包装袋上面部11の対向側縁部の各熱接着部19,19も、特に別部材を使用しないので部材コストがかからず、ウエットティッシュ包装体を安価に製作できる。
1は包装袋、2はウエットティッシュ積層体、3はシール蓋、11は包装袋上面部、15はウエットティッシュ取出口、15aは口縁部、17は折り返し部、18は熱硬化部、19は熱接着部、31はシール蓋基端部、32はシール蓋先端部である。

Claims (2)

  1. 多数枚のウエットティッシュを重合状態で積層してなるウエットティッシュ積層体(2)を柔軟で気密性のある包装袋(1)内に収納し、該包装袋(1)の上面部(11)に指を差込み得る程度の開口面積を有するウエットティッシュ取出口(15)を形成して、該ウエットティッシュ取出口(15)から袋内部のウエットティッシュを順次1枚ずつ取り出せるようにしている一方、包装袋上面部(11)に、ウエットティッシュ取出口(15)を開閉できる面積を有したシール蓋(3)を、シール蓋基端部(31)が接着されたままでシール蓋先端部(32)側を繰り返して開閉できる状態で貼着して構成されたウエットティッシュ包装体であって、
    包装袋(1)には、高温加熱することで熱硬化する性質のシート材を使用しているとともに、
    包装袋上面部(11)におけるウエットティッシュ取出口(15)の近傍位置であって少なくともシール蓋(3)の先端部(32)が接着される部位に、シール蓋(3)の幅方向に向け且つウエットティッシュ取出口(15)の開口幅より長い範囲に亘って所定幅(W1)の高温加熱による熱硬化部(18)を設けている、
    ことを特徴とするウエットティッシュ包装体。
  2. 上記請求項1において、
    包装袋(1)の上面部(11)における対向する各側縁部に、該側縁部の長さ方向の所定長さ部分のシート材を二重に折り返した折り返し部(17,17)を設けているとともに、
    各折り返し部(17,17)の所定小幅(W2)部分を高温加熱による熱接着部(19,19)としている、
    ことを特徴とするウエットティッシュ包装体。
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