JP2010173649A - Wet tissue package - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、ウエットティッシュの積層体を収納した包装袋の中から、ウエットティッシュを順次１枚ずつ取り出し得るようにしたウエットティッシュ包装体に関するものである。尚、この種のウエットティッシュ包装体は、例えば人肌の清掃（お手拭き、赤ちゃんのお尻拭き等）やトイレの清掃等に使用されるものである。 The present invention relates to a wet tissue package in which wet tissues can be sequentially taken out one by one from a packaging bag containing a laminate of wet tissues. This type of wet tissue package is used, for example, for cleaning human skin (wiping hands, wiping baby's buttocks, etc.) and cleaning the toilet.
ウエットティッシュは、例えば紙や不織布等のシート片に使用目的に応じた液体（例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体）を含浸させたものである。尚、この種のウエットティッシュとしては、ミシン目を介して連続させた帯状シートをロール状に巻回したものもあるが、本願では予め矩形に裁断した多数枚の矩形シート（ウエットティッシュ）を、順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳んで積層させたウエットティッシュ積層体を対象にしている。 The wet tissue is obtained by impregnating a sheet piece such as paper or non-woven fabric with a liquid (for example, a liquid in which alcohol, a disinfectant, an antiseptic, a fragrance, etc. are mixed in water) according to the intended use. In addition, as this kind of wet tissue, there is also one in which a belt-like sheet continuous through a perforation is wound in a roll shape. The present invention is intended for a wet tissue laminate that is sequentially folded and laminated with a predetermined width.
そして、この種のウエットティッシュ積層体は、水分の蒸発を防止するために気密性のある包装袋内に収納した状態で（ウエットティッシュ包装体として）商品化されている。 And this kind of wet tissue laminated body is commercialized in the state accommodated in the airtight packaging bag in order to prevent evaporation of a water | moisture content (as a wet tissue package).
ところで、この種のウエットティッシュ包装体は、保形性のあるプラスチック容器内に詰め替え用として使用することがあるが、その場合は別容器（プラスチック容器）が必要となる。そこで、近年では、ウエットティッシュ積層体の包装袋をそのまま容器として使用できるようにしたウエットティッシュ包装体が多用されている。 By the way, this type of wet tissue package is sometimes used for refilling in a plastic container having shape retention. In this case, a separate container (plastic container) is required. Therefore, in recent years, a wet tissue package in which a wet tissue laminate packaging bag can be used as a container as it is is widely used.
包装袋を容器として使用するウエットティッシュ包装体としては、従来から図６に示すものが汎用されている（第１公知例）。図６に示す第１公知例のウエットティッシュ包装体は、多数枚（用途やシート厚さによって３０〜１００枚程度）のウエットティッシュが順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳まれたウエットティッシュ積層体２を柔軟で気密性のある包装袋１内に収納して構成されている。尚、包装袋１は、薄手のプラスチックシート（ラミネートフイルム）からなる非常に柔軟な包材で形成されている。
As a wet tissue package using a packaging bag as a container, the one shown in FIG. 6 has been conventionally used (first known example). The wet tissue package of the first known example shown in FIG. 6 is a laminate of wet tissues in which a large number of wet tissues (about 30 to 100 sheets depending on the application and sheet thickness) are sequentially folded with a predetermined width overlapping. The
包装袋１の上面部１１のほぼ中央部には、長円形のウエットティッシュ取出口１５が形成されており、該ウエットティッシュ取出口１５から指を差込んで袋内部のウエットティッシュを順次１枚ずつ取り出せるようになっている。
An oblong
包装袋１の上面部１１には、ウエットティッシュ取出口１５を開閉できるシール蓋３が貼着されている。このシール蓋３は、その基端部３１が接着されたままで先端部３２側を繰り返して開閉できるようになっている。尚、シール蓋３の裏面には梨地模様で示す部分に接着剤３４が塗布されている。又、シール蓋３の裏面中央部には、包装袋上面部１１のウエットティッシュ取出口１５を切り取った切取りシート３５が接着されている。
A
このシール蓋３は、可撓性を有するものの、繰り返して開閉するのに耐え得るようにかなり「腰」の強いシート材が使用されている。従って、このシール蓋３は、閉じた状態では常に平面状態に維持される。
Although the
ところで、この種のウエットティッシュ包装体では、ウエットティッシュ取出口１５の開封後は袋内部のウエットティッシュの水分が蒸発しないようにするために、ウエットティッシュ取出口１５をシール蓋３で完全密封しておくことが重要である。
By the way, in this type of wet tissue package, the
そして、袋内部に多量のウエットティッシュ積層体２が残っている状態（嵩が高い状態）では、包装袋１が柔軟な薄手のシート製であっても袋内部の余剰空間部が小さいので、包装袋上面部１１が比較的平面状態を維持した状態で展張している。ところが、袋内部のウエットティッシュ積層体２の嵩が低くなると、図７に示すように袋内部の余剰空間部が広くなって、包装袋の左右側面部１２，１２及び上面部１１が不規則に変形して、包装袋上面部１１が平面状態を維持できなくなり、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａも波打ち状態になることが多い。この場合、特にウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａにおけるシール蓋先端部３２が接着される付近が大きく波打つことが多い。
In a state where a large amount of the
ところが、図７に示すように、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａが波打ち状態になると、該ウエットティッシュ取出口１５をシール蓋３で閉塞する際に、シール蓋３がウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａの全周をうまくシールできないことが多々ある。即ち、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａが波打ち状態のままでシール蓋３を閉じると、該ウエットティッシュ取出口１５の口縁部とシール蓋３との間に部分的に隙間ができることがある。その場合、袋内部のウエットティッシュの水分がウエットティッシュ取出口１５とシール蓋３との間の隙間から外気中に蒸発して、該ウエットティッシュが乾燥してしまうという問題がある。
However, as shown in FIG. 7, when the
他方、この種のウエットティッシュ包装体の中には、図８〜図９に示すようにウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａの下面側に補強シート４を貼着したものが知られている（第２公知例）。尚、このように、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａの下面側に補強シート４を設けたものとして、例えば特開平９−１５０８７２号公報（特許文献１）に示されるものがある。
On the other hand, in this type of wet tissue package, there is known one in which a reinforcing
図８に示す第２公知例のウエットティッシュ包装体において、補強シート４は比較的「腰」の強い材質のものが使用されている。この補強シート４は、シール蓋３の面積よりやや広い面積を有している。又、補強シート４の中央部にはウエットティッシュ取出口１５と同大きさの穴４１が形成されている。尚、図８〜図９（第２公知例）において、図６〜図７（第１公知例）と同符号を付している部分は、該図６〜図７の当該部分と同じものである。
In the wet tissue package of the second known example shown in FIG. 8, the reinforcing
この第２公知例（図８）のように、補強シート４をウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａ下面に貼着していると、袋内部のウエットティッシュ積層体２の量が少なくなっても、図９に示すように包装袋上面部１１におけるウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａが平面状態に維持されるので、シール蓋３を閉じたときに該シール蓋３がウエットティッシュ取出口１５の全周を良好に密閉できる（袋内部のウエットティッシュが乾燥しにくい）。
As in the second known example (FIG. 8), when the reinforcing
ところが、図８〜図９に示す第２公知例のウエットティッシュ包装体では、補強シート４によりウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａを常時（袋内部のウエットティッシュ積層体２が少なくなっても）平面状態に維持させ得るものの、包装袋１とは別部材からなる補強シート４が必要であるために、その部材コストがかかる（１枚当たり４円程度必要）という問題があるほか、補強シート４の位置合わせ及び貼着工程等が必要になって包装袋１の製作工程が繁雑になるという問題もあった。
However, in the wet tissue package of the second known example shown in FIGS. 8 to 9, the
そこで、本願発明は、包装袋上面部のウエットティッシュ取出口の口縁部を、別部材（補強シート）を用いることなく比較的簡単な加工で平面状態に維持させ得るようにしたウエットティッシュ包装体を提供することを目的としている。 Therefore, the present invention provides a wet tissue package that can maintain the mouth edge of the wet tissue outlet on the upper surface of the packaging bag in a flat state by a relatively simple process without using a separate member (reinforcing sheet). The purpose is to provide.
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、ウエットティッシュの積層体を収納した包装袋の中からウエットティッシュを順次１枚ずつ取り出し得るようにしたウエットティッシュ包装体を対象にしている。又、この種のウエットティッシュ包装体は、平面視長方形で、長幅方向の長さが１８０〜２００mm、短幅方向の長さが１００〜１１０mm、高さが３０〜５０mm程度のものが多い。 The present invention has the following configuration as means for solving the above problems. The present invention is directed to a wet tissue package in which wet tissues can be sequentially taken out one by one from a packaging bag containing a laminate of wet tissues. Also, this type of wet tissue package has a rectangular shape in plan view, a length in the long width direction of 180 to 200 mm, a length in the short width direction of 100 to 110 mm, and a height of about 30 to 50 mm.
［本願請求項１の発明］
本願請求項１のウエットティッシュ包装体は、ウエットティッシュ積層体を包装袋内に収納し、該包装袋の上面部に設けたウエットティッシュ取出口から袋内部のウエットティッシュを順次１枚ずつ取り出せるようにしている一方、包装袋上面部にウエットティッシュ取出口を開閉できるシール蓋を繰り返して開閉できる状態で貼着して構成したものである。
[Invention of
The wet tissue package according to
ウエットティッシュ積層体は、所定面積の矩形に切断された多数枚（例えば３０〜１００枚）のウエットティッシュを積層させたものである。その場合、各ウエットティッシュは、順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳んで積層しておくことが好ましい。 The wet tissue laminate is obtained by laminating a large number (for example, 30 to 100) of wet tissues cut into rectangles having a predetermined area. In that case, it is preferable that each wet tissue is folded and laminated in a state of being sequentially overlapped with a predetermined width.
包装袋は、気密性及び耐水性を有する薄手のプラスチックシート（ラミネートフイルムも含む）からなる柔軟な包材で形成されている。この包装袋のシート材としては、ＰＥ（ポリエチレン）製のものやＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）製のものが採用可能であり、高温加熱することで熱硬化する性質を有している。尚、この包装袋は、内部にウエットティッシュ積層体を包み込んだ状態で、長幅方向の両端開口部をそれぞれヒートシールにより密封している。 The packaging bag is formed of a flexible packaging material made of a thin plastic sheet (including a laminate film) having airtightness and water resistance. As the sheet material of this packaging bag, one made of PE (polyethylene) or one made of PET (polyethylene terephthalate) can be adopted, and has a property of being thermoset by heating at a high temperature. In addition, this packaging bag has sealed the both-ends opening part of a long width direction with the heat seal in the state which wrapped the wet tissue laminated body inside, respectively.
包装袋上面部のウエットティッシュ取出口は、該取出口から指を差込んで袋内部のウエットティッシュを摘まみ得る程度の開口面積を有している。尚、このウエットティッシュ取出口の形状は、一般的に長円形や楕円形のものが多く、該ウエットティッシュ取出口の大きさは、例えば長径寸法が４０〜６０mm、該取出口の短径寸法が２０〜３０mm程度のものが多い。 The wet tissue outlet of the upper surface portion of the packaging bag has an opening area enough to insert a finger from the outlet and pick up the wet tissue inside the bag. The shape of the wet tissue outlet is generally an oval or elliptical shape, and the size of the wet tissue outlet is, for example, a major axis dimension of 40 to 60 mm, and a minor axis dimension of the outlet outlet. Many are about 20-30 mm.
シール蓋は、ウエットティッシュ取出口よりやや大きい面積を有している。又、このシール蓋は、可撓性を有するものの繰り返して開閉するのに耐え得るようにかなり「腰」の強いシート材が使用されている。従って、このシール蓋は、閉じた状態では常に平面状態に維持されるようになっている。そして、このシール蓋は、その基端部がウエットティッシュ取出口の一端部の近傍位置に接着されたままで、シール蓋先端部側を繰り返して開閉（ウエットティッシュ取出口の口縁部に接着・剥離）し得るようになっている。 The seal lid has a slightly larger area than the wet tissue outlet. In addition, the seal lid is made of a sheet material having a strong “waist” so that it can withstand repeated opening and closing although it has flexibility. Therefore, the seal lid is always maintained in a flat state when closed. This seal lid is opened and closed repeatedly (adhesion / peeling to the lip of the wet tissue outlet) while the base end of the seal lid is adhered to a position near one end of the wet tissue outlet. )
ところで、包装袋上面部が薄手の１枚のシート材だけでは、特に袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなると、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近が波打ち状態になり易い。尚、ウエットティッシュ取出口の口縁部におけるシール蓋基端部が接着されている部位は、該シール蓋基端部が常時接着されているので波打ち現象が起こらず、主としてシール蓋先端部が接着される部位が大きく波打ち易くなる。 By the way, if the amount of the wet tissue laminated body in the bag is reduced with only one sheet material having a thin upper surface portion of the packaging bag, the vicinity of the edge of the wet tissue outlet tends to be wavy. It should be noted that the portion where the seal lid base end portion is bonded at the lip of the wet tissue outlet does not cause undulation because the base end portion of the seal lid is always bonded, and the tip end portion of the seal lid is mainly bonded. The part to be made becomes large and easy to wave.
そして、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近（特にシール蓋先端部が接着される部位）が波打ち状態になっていると、シール蓋を閉じたときにウエットティッシュ取出口の口縁部における波打ち部分がうまく密封できない（隙間ができる）ことがあり、その場合には該隙間からウエットティッシュの水分が蒸発するようになる（ウエットティッシュが乾燥する）。 If the vicinity of the lip of the wet tissue outlet (particularly the portion where the tip of the seal lid is adhered) is in a undulating state, the undulated portion of the lip of the wet tissue outlet when the seal lid is closed May not seal well (a gap is formed), in which case the moisture of the wet tissue evaporates from the gap (the wet tissue dries).
そこで、本願では、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近（特に波打ち現象が発生し易いシール蓋先端部の接着位置）が波打ち状態になるのを防止し得るようにしている。具体的には、包装袋上面部におけるウエットティッシュ取出口の近傍位置であって少なくともシール蓋の先端部が接着される部位に、シール蓋の幅方向に向け且つウエットティッシュ取出口の開口幅より長い範囲に亘って所定幅の高温加熱による熱硬化部を設けている。 Therefore, in the present application, it is possible to prevent the vicinity of the mouth edge of the wet tissue outlet (particularly, the bonding position of the tip end portion of the seal lid where the waviness phenomenon is likely to occur) from being wavy. Specifically, at a position in the vicinity of the wet tissue outlet on the upper surface of the packaging bag and at least a portion to which the tip of the seal lid is bonded, the width is longer than the opening width of the wet tissue outlet. A thermosetting portion by high-temperature heating with a predetermined width is provided over a range.
この熱硬化部の形成位置は、ウエットティッシュ取出口の口縁部を囲うように形成することもできるが、シール蓋を閉じたときに少なくともシール蓋先端部が接着される部分にあればよい。又、熱硬化部を包装袋上面部におけるシール蓋先端部が接着される部分に設ける場合の形成範囲は、特に限定するものではないが、幅が２〜１０mm程度（好ましくは４〜６mm程度）で、長さが包装袋上面部の短幅方向の全幅に亘る範囲に形成することが好ましい。 The thermosetting portion may be formed so as to surround the mouth edge of the wet tissue outlet, but may be at least at the portion where the seal lid tip is adhered when the seal lid is closed. Moreover, the formation range when the thermosetting part is provided in the part where the seal lid tip is bonded to the upper surface of the packaging bag is not particularly limited, but the width is about 2 to 10 mm (preferably about 4 to 6 mm). And it is preferable to form in the range over which the length covers the full width of the width direction of the upper surface part of a packaging bag.
このように、包装袋上面部に高温加熱による熱硬化部を設けると、柔軟な薄手のシート材であっても熱硬化による剛性が高くなって、該熱硬化部がその形成方向（シール蓋の幅方向）に撓みにくくなる。このことから、袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなって袋内部の余剰空間が広くなっても（包装袋上面部が撓み易くなる）、熱硬化部形成部分が平面状態に維持される（波打ちしにくくなる）ので、シール蓋を閉じたときに該シール蓋とウエットティッシュ取出口の口縁部との間に隙間ができにくくなるという機能が生じる。 As described above, when a thermosetting part by high-temperature heating is provided on the upper surface of the packaging bag, even a flexible thin sheet material has high rigidity by thermosetting, and the thermosetting part has a direction in which it is formed (the seal lid of the sealing lid). It becomes difficult to bend in the width direction). From this, even if the amount of the wet tissue laminate inside the bag is reduced and the excess space inside the bag is widened (the upper surface portion of the packaging bag is easily bent), the thermosetting portion forming portion is maintained in a flat state. (It becomes difficult to wave), so that when the seal lid is closed, a function of making it difficult to form a gap between the seal lid and the mouth edge of the wet tissue outlet is produced.
［本願請求項２の発明］
本願請求項２の発明は、上記請求項１のウエットティッシュ包装体において、包装袋の上面部における対向する各側縁部（短幅方向に対向する両側縁部）に、該側縁部の長さ方向（長幅方向）の所定長さ部分のシート材を二重に折り返した折り返し部を設けているとともに、各折り返し部の所定小幅部分を高温加熱による熱接着部としていることを特徴としている。
[Invention of
The invention according to
この請求項２のウエットティッシュ包装体における上記各熱接着部は、包装袋に成形する前の帯状シートの状態で、包装袋上面部の短幅方向両側縁部が対応する各部位にそれぞれ折り返し部（ガセット折り部）を設けておき、該各折り返し部の各折り曲げ端部から所定小幅（例えば３〜５mm幅）部分を連続してヒートシールすることによって形成することができる。そして、各折り返し部をヒートシールした帯状シートで包装袋を成形することによって、包装袋上面部の対向側縁部にそれぞれ熱接着部を形成することができる。
Each of the thermal bonding portions in the wet tissue package according to
この各熱接着部は、シート材が２枚重ね状態で熱硬化しているので、包装袋上面部の対向側縁部の剛性が非常に高くなっており、包装袋上面部の全面全体にかなりの保形性が生じるようになる。従って、袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなっても（袋内部の余剰空間が広くなる）、包装袋上面部が矩形の形状を維持したままで降下するようになり、ウエットティッシュ取出口の口縁部付近の波打ち現象が一層発生しにくくなる。 Since each of these thermal bonding portions is thermoset in a state where two sheet materials are stacked, the rigidity of the opposite side edge portion of the upper surface portion of the packaging bag is very high, and the entire surface of the upper surface portion of the packaging bag is considerably large. Shape retention will occur. Therefore, even if the amount of the wet tissue laminate inside the bag is reduced (the excess space inside the bag is widened), the upper surface of the packaging bag descends while maintaining the rectangular shape, and the wet tissue outlet is removed. The undulation phenomenon in the vicinity of the mouth edge becomes even less likely to occur.
［本願請求項１の発明の効果］
本願請求項１のウエットティッシュ包装体では、包装袋上面部におけるウエットティッシュ取出口の近傍位置であってシール蓋先端部が接着される部位に、シール蓋の幅方向に向け且つウエットティッシュ取出口の開口幅より長い範囲に亘って所定幅の高温加熱による熱硬化部を設けているので、該部位が熱硬化により剛性が高くなる。
[Effect of the invention of
In the wet tissue package according to
従って、この請求項１のウエットティッシュ包装体では、波打ち現象が発生し易いシール蓋先端部の接着位置を熱硬化部により平面状態に維持させることができるので、シール蓋でウエットティッシュ取出口を閉じたときに、該シール蓋とウエットティッシュ取出口との間に隙間ができにくくなり、袋内部のウエットティッシュが乾燥しにくくなるという効果がある。 Therefore, in the wet tissue package according to the first aspect, the adhesive position of the tip end portion of the seal lid where the undulation phenomenon is likely to occur can be maintained in a flat state by the thermosetting portion. Therefore, the wet tissue outlet is closed with the seal lid. When this occurs, there is an effect that it becomes difficult to form a gap between the seal lid and the wet tissue outlet, and the wet tissue inside the bag is difficult to dry.
又、シール蓋先端部が接着される部位を、上記のように高温加熱による熱硬化部で剛性を高めるようにすると、別部材からなる補強シートを使用しなくても該部位（熱硬化部）を平面状態に維持することができるので、部材コスト（補強シートの費用）を低減できるという効果もある。 Further, when the portion to which the seal lid tip is bonded is enhanced by the thermosetting portion by high-temperature heating as described above, the portion (thermosetting portion) can be used without using a reinforcing sheet made of a separate member. Can be maintained in a flat state, and there is an effect that the member cost (cost of the reinforcing sheet) can be reduced.
［本願請求項２の発明の効果］
本願請求項２の発明は、上記請求項１のウエットティッシュ包装体において、包装袋上面部における対向する各側縁部にシート材を二重に折り返した折り返し部を設け、該各折り返し部を高温加熱による熱接着部としているので、該各熱接着部により包装袋上面部の保形性が良好となる。
[Effect of the invention of
The invention according to
従って、袋内部のウエットティッシュ積層体の量が少なくなって包装袋上面部が波打ちし易くなっても、該包装袋上面部が平面状態に維持されているので、シール蓋先端部が接着される部分に波打ち現象が一層現れにくくなり、シール蓋を閉じたときの密封性が一層良好となるという効果がある。 Therefore, even if the amount of the wet tissue laminate inside the bag is reduced and the upper surface portion of the packaging bag is easily corrugated, the upper surface portion of the packaging bag is maintained in a flat state, so that the tip end portion of the seal lid is adhered. The undulation phenomenon is less likely to appear in the portion, and the sealing performance when the seal lid is closed is further improved.
又、この請求項２のウエットティッシュ包装体に設けた各熱接着部も、特に別部材を使用しないので部材コストがかからず、ウエットティッシュ包装体を安価に製作できるという効果もある。
Further, each heat bonding portion provided on the wet tissue package of
以下、図１〜図５を参照して本願実施例を説明すると、この実施例のウエットティッシュ包装体は、図１及び図２に示すように、多数枚のウエットティッシュを積層してなるウエットティッシュ積層体２を気密性のある包装袋１内に収納して形成したものである。尚、この実施例のウエットティッシュ包装体は、平面視が長方形で、長幅方向の長さが１８０〜２００mm、短幅方向の長さが１００〜１１０mm、高さが３０〜５０mm程度の大きさである。
Hereinafter, the embodiment of the present application will be described with reference to FIGS. 1 to 5. The wet tissue package of this embodiment is a wet tissue formed by laminating a plurality of wet tissues as shown in FIGS. The
ウエットティッシュ積層体２は、所定面積の矩形に切断された多数枚のウエットティッシュを、順次所定幅ずつ重なりを有する状態で折畳んで積層させている。このウエットティッシュは、例えば紙や不織布等に使用目的に応じた液体（例えば水に、アルコール、除菌剤、防腐剤、香料などを混入した液体）を含浸させたものである。
The
包装袋１は、気密性及び耐水性を有する薄手のプラスチックシート（ラミネートフイルムも含む）からなる柔軟な包材で形成されている。この包装袋１のシート材としては、ＰＥ（ポリエチレン）製のものやＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）製のものが採用可能であり、高温加熱することで熱硬化する性質を有している。
The
この包装袋１は、図２に示すように上面部１１と左右の側面部１２，１２と底面部１３とを有し、内部にウエットティッシュ積層体２を包み込んだ状態で、長幅方向の両端開口部をそれぞれヒートシール１６（図１参照）により密封している。
As shown in FIG. 2, the
包装袋１の上面部１１には、そのほぼ中央部にウエットティッシュ取出口１５が形成されている。このウエットティッシュ取出口１５は、該取出口１５から指を差込んで袋内部のウエットティッシュを摘まみ得る程度の開口面積を有している。このウエットティッシュ取出口１５の形状は、一般的に長円形や楕円形のものが多く、この実施例では長円形のものを採用している。このウエットティッシュ取出口１５の大きさは、例えば長径寸法が４０〜６０mm、該取出口の短径寸法が２０〜３０mm程度である。
A
包装袋上面部１１のウエットティッシュ取出口１５は、シール蓋３で開閉されるようになっている。シール蓋３は、ウエットティッシュ取出口１５よりやや大きい面積を有している。又、このシール蓋３は、可撓性を有するものの繰り返して開閉するのに耐え得るようにかなり「腰」の強いシート材が使用されている。従って、このシール蓋３は、閉じた状態では常に平面状態に維持される性状を有している。
The
このシール蓋３は、図１に示すようにその基端部３１がウエットティッシュ取出口１５の一端部の近傍位置に接着されたままで、シール蓋先端部３２側を繰り返して開閉（ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａに接着・剥離）し得るようになっている。
As shown in FIG. 1, the
尚、ウエットティッシュ取出口１５は、当初は包装袋上面部１１のシート材に半分厚さ程度だけ切り目を入れておき（ハーフカット状態）、その上にシール蓋３（ツマミ部３３を除く下面全面に接着剤３４が塗布されている）を貼着した後、該シール蓋３の先端部３２側を剥がすと、図１に示すようにシール蓋３の裏面中央部にウエットティッシュ取出口１５部分の切取りシート３５が接着されて、ウエットティッシュ取出口１５が開放されるようになっている。そして、その後は、シール蓋３におけるウエットティッシュ取出口１５に対応する部分に切取りシート３５が貼着されたままになるので、シール蓋３を閉じたときにシール蓋裏面の接着剤３４が袋内部にウエットティッシュに接触することがない。
The
ところで、包装袋上面部１１が薄手の１枚のシート材だけでは、袋内部のウエットティッシュ積層体２の量が少なくなると、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａ付近が波打ち状態になり易い。特に、ウエットティッシュ取出口１５の開口面積が大きくなるほど、波打ち現象が発生し易い。尚、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａにおけるシール蓋基端部３１が接着されている部位は、該シール蓋基端部３１が常時接着されているので波打ち現象が起こらず、主としてシール蓋先端部３２が接着される部位が大きく波打ちし易くなる。
By the way, if the amount of the
そして、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａ付近（特にシール蓋先端部３２が接着される部位）が波打ち状態になっていると、シール蓋３を閉じたときにウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａにおける波打ち部分がうまく密封できない（隙間ができる）ことがあり、その場合には該隙間からウエットティッシュの水分が蒸発するようになる（ウエットティッシュが乾燥する）。
If the vicinity of the
そこで、この実施例のウエットティッシュ包装体では、包装袋１の上面部１１が波打ち状態になるのを防止するために、次の加工を施している。
Therefore, in the wet tissue package of this embodiment, the following processing is performed to prevent the
まず、図１及び図４に示すように、包装袋上面部１１におけるシール蓋先端部３２が接着される部位に、包装袋１の短幅方向の全長に亘って所定幅Ｗ1（図４参照）の高温加熱による熱硬化部１８を設けている。
First, as shown in FIGS. 1 and 4, a predetermined width W 1 (see FIG. 4) is provided over the entire length in the short width direction of the
上記熱硬化部１８は、この実施例ではウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａにおけるシール蓋先端部３２が接着される部分のみに設けているが、他の実施例ではウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａを囲うように形成することもできる。又、この熱硬化部１８は、幅が２〜１０mm程度（好ましくは４〜６mm程度）で、長さが包装袋上面部１１の短幅方向の全幅に亘る範囲に形成することが好ましいが、該熱硬化部１８の長さは、ウエットティッシュ取出口１５の短幅方向の開口幅を若干超える程度の長さ（シール蓋３を閉じたときに少なくともシール蓋先端部３２が接着される部分）でもよい。
In this embodiment, the
尚、この熱硬化部１８は、包装袋１を立体化させる前の帯状シート材の状態で、包装袋１個当たりの長さ間隔をもって順次短幅方向に所定長さだけ細幅帯状に加熱して形成しておき、包装袋１個当たりの長さに切断したときに該加熱部分（熱硬化部１８）が包装袋上面部１１の所定部位に位置するようにしている。
In addition, this
このように包装袋上面部１１に高温加熱による熱硬化部１８を設けると、該部位が熱硬化により剛性が高くなって波打ち現象が起こりにくくなる（平面状態を維持する）。従って、シール蓋３でウエットティッシュ取出口１５を閉じたときに、該シール蓋３とウエットティッシュ取出口１５との間に隙間ができにくくなって、袋内部のウエットティッシュが乾燥しにくくなる。
Thus, when the
又、シール蓋先端部３２が接着される部位を、高温加熱による熱硬化部１８で剛性を高めるようにすると、別部材からなる補強シートを使用しなくても平面状態に維持することができるので、部材コスト（補強シートの費用）を低減できる。
Further, if the portion to which the
他方、この実施例のウエットティッシュ包装体では、図１〜図３に示すように、包装袋上面部１１における長幅方向に向く各側縁部（短幅方向に対向する両側縁部）に、該側縁部の全長に亘ってシート材を二重に折り返した折り返し部１７，１７を設けているとともに、各折り返し部１７，１７の所定小幅部分Ｗ2（図３参照）を高温加熱による熱接着部１９，１９としている。
On the other hand, in the wet tissue package of this embodiment, as shown in FIGS. 1 to 3, each side edge portion (both side edges facing the short width direction) facing the long width direction in the
この包装袋上面部１１の対向側縁部に設けた各熱接着部１９，１９は、包装袋に成形する前の帯状シートの状態で、包装袋上面部１１の短幅方向両側縁部が対応する各部位にそれぞれ折り返し部１７，１７を設けておき（ガセット折りする）、該各折り返し部１７，１７の各折り曲げ端部から所定小幅Ｗ2（例えば３〜５mm幅）部分を連続してヒートシールすることによって形成することができる。そして、各折り返し部１７，１７をヒートシールした（熱接着部１９，１９とした）帯状シートで包装袋１を成形することによって、包装袋上面部１１の対向側縁部にそれぞれ熱接着部１９，１９を形成することができる。
The
この各熱接着部１９，１９は、シート材が２枚重ね状態で熱硬化しているので、包装袋上面部１１の対向側縁部の剛性が非常に高くなっており、包装袋上面部１１の全面全体にかなりの保形性が生じるようになる。
Since each of the
従って、図５に示すように、袋内部のウエットティッシュ積層体２の量が少なくなっても（袋内部の余剰空間が広くなる）、包装袋上面部１１が矩形の形状を維持したままで降下するようになり、ウエットティッシュ取出口１５の口縁部１５ａ付近の波打ち現象が一層発生しにくくなる。従って、シール蓋３によるウエットティッシュ取出口１５の密閉状態を良好にできる。
Therefore, as shown in FIG. 5, even if the amount of the
又、包装袋上面部１１の対向側縁部の各熱接着部１９，１９も、特に別部材を使用しないので部材コストがかからず、ウエットティッシュ包装体を安価に製作できる。
In addition, the
１は包装袋、２はウエットティッシュ積層体、３はシール蓋、１１は包装袋上面部、１５はウエットティッシュ取出口、１５ａは口縁部、１７は折り返し部、１８は熱硬化部、１９は熱接着部、３１はシール蓋基端部、３２はシール蓋先端部である。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
包装袋（１）には、高温加熱することで熱硬化する性質のシート材を使用しているとともに、
包装袋上面部（１１）におけるウエットティッシュ取出口（１５）の近傍位置であって少なくともシール蓋（３）の先端部（３２）が接着される部位に、シール蓋（３）の幅方向に向け且つウエットティッシュ取出口（１５）の開口幅より長い範囲に亘って所定幅（Ｗ1）の高温加熱による熱硬化部（１８）を設けている、
ことを特徴とするウエットティッシュ包装体。 A wet tissue laminate (2) obtained by laminating a large number of wet tissues in a polymerized state is stored in a flexible and airtight packaging bag (1), and is placed on the upper surface (11) of the packaging bag (1). A wet tissue outlet (15) having an opening area enough to insert a finger is formed so that the wet tissues inside the bag can be sequentially taken out one by one from the wet tissue outlet (15). A seal lid (3) having an area capable of opening and closing the wet tissue outlet (15) is attached to the upper surface portion (11), and the seal lid distal end portion (32) side is placed while the seal lid base end portion (31) is adhered. It is a wet tissue package constructed by sticking in a state that can be repeatedly opened and closed,
In the packaging bag (1), while using a sheet material having a property of being thermoset by heating at a high temperature,
Directly in the width direction of the seal lid (3) at a position in the vicinity of the wet tissue outlet (15) in the upper surface portion (11) of the packaging bag and where the tip end portion (32) of the seal lid (3) is adhered. and is heat-cured portion by high-temperature heating of a predetermined width over a long range than the opening width of the wet tissue dispensing opening (15) (W 1) to (18) is provided,
A wet tissue package characterized by the above.
包装袋（１）の上面部（１１）における対向する各側縁部に、該側縁部の長さ方向の所定長さ部分のシート材を二重に折り返した折り返し部（１７，１７）を設けているとともに、
各折り返し部（１７，１７）の所定小幅（Ｗ2）部分を高温加熱による熱接着部（１９，１９）としている、
ことを特徴とするウエットティッシュ包装体。 In claim 1 above,
On each of the opposing side edge portions of the upper surface portion (11) of the packaging bag (1), folded portions (17, 17) are formed by folding back the sheet material of a predetermined length portion in the length direction of the side edge portions. As well as
A predetermined small width (W 2 ) portion of each folded portion (17, 17) is a heat-bonded portion (19, 19) by high-temperature heating.
A wet tissue package characterized by the above.
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