JP2010162755A - ドット記録方法、液体噴射装置、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

ドット記録方法、液体噴射装置、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルの製造誤差や副走査送りの誤差等に拘わらず、エッジ品質を高めることのできる技術を提供する。
【解決手段】第1の主走査パスにおいて形成される複数の第1のドットと、第2の主走査パスにおいて形成される第2のドットとを用いて走査方向に沿ったエッジを構成する場合に、第1のドットを第2のドットよりも小さくし、かつ、第1のドットの間に第2のドットを形成する。
【選択図】図4

Description

この発明は、ドット形成時のエッジ調整に関する。
印刷時のエッジ調整としては、以下の文献に記載されたものが知られている。例えば、特許文献1では、文字や図形の輪郭におけるドットを小さくすることによって、ジャギーを除去して滑らかな輪郭を得ている。特許文献2〜4にも、滑らかな輪郭を得るための工夫が開示されている。しかしながら、これらの技術は、主に、斜め方向の輪郭を滑らかにすることを意図しているため、横方向(主走査方向)や縦方向(副走査方向)に沿ったエッジの品質を向上することは困難である。
特開平7−276717号公報 特開平2−112966号公報 特開2004−114303号公報 特開2008−73852号公報
また、インクジェットプリンターを用いた印刷では、インクドットが印刷用紙上で滲むため、従来の技術ではシャープなエッジを再現できない場合がある。特に、エッジにおけるインクドットの位置は、ノズルの製造誤差や、印刷ヘッドの副走査送りの誤差等に依存して変化するが、従来のエッジ調整では、このような各種の誤差が十分に考慮されていないという問題があった。このような問題は、インクジェットプリンターに限らず、液体を噴射してドットをドット記録媒体上に記録する液体噴射装置に共通する問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ノズルの製造誤差や副走査送りの誤差等に拘わらず、エッジ品質を高めることのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
液体噴射ヘッドを主走査方向に移動させる第1の主走査パスと第2の主走査パスとにおいて前記液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射してドット記録媒体上にドットを形成するとともに、前記第1の主走査パスと前記第2の主走査パスとの合間に前記液体噴射ヘッドと前記ドット記録媒体との相対位置を副走査方向に移動させる液体噴射装置を用いたドット記録方法であって、
前記第1の主走査パスにおいて形成される複数の第1のドットと、前記第2の主走査パスにおいて形成される第2のドットとを用いて走査方向に沿ったエッジを構成する場合に、前記第1のドットを前記第2のドットよりも小さくし、かつ、前記第1のドットの間に前記第2のドットを形成する、ドット記録方法。
この方法によれば、エッジ上において、より小さな第1のドットの間により大きな第2のドットを形成するので、ノズルの製造誤差や副走査送りの誤差等の各種の誤差に拘わらず、エッジ品質を確実に高めることが可能である。
[適用例2]
請求項1記載のドット記録方法であって、
前記第1のドットは、前記エッジを構成する画素位置のうち、前記エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置に形成される、ドット記録方法。
この方法によれば、エッジからのドットの突出量を低減できるので、エッジ品質をより向上させることが可能である。
[適用例3]
適用例2記載のドット記録方法であって、
前記エッジは、前記主走査方向に沿った横エッジである、ドット記録方法。
[適用例4]
適用例3記載のドット記録方法であって、
前記横エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置は、前記液体噴射ヘッドと前記ドット記録媒体との相対位置を前記副走査方向に移動させて設定される、ドット記録方法。
この方法によれば、副走査送り誤差等に拘わらず、横エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置を意図的に設定することができるので、より確実にエッジ品質を向上させることが可能である。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のドット記録方法であって、
N回(Nは2以上の整数)の主走査パスによって主走査ラインのドット記録を完了する場合に、前記第1の主走査パスは、1回目の主走査パスおよびN回目の主走査パスの少なくとも一方の主走査パスである、ドット記録方法。
副走査送りの誤差は、1回目のパスとN回目のパスの間で累積されるので、これらの間における液体の着弾誤差が最も大きい。従って、1回目のパスとN回目のパスの少なくとも一方において第1のドットを形成するようにすれば、着弾誤差の大きな画素位置において、より小さな第1のドットが形成されるので、エッジ品質を向上させることが可能である。
[適用例6]
適用例2記載のドット記録方法であって、
前記エッジは、前記副走査方向に沿った縦エッジである、ドット記録方法。
[適用例7]
適用例6記載のドット記録方法であって、
前記縦エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置は、前記液体噴射ヘッドのノズルの液体噴射タイミングによって設定される、ドット記録方法。
この方法によれば、縦エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置を意図的に設定することができるので、より確実にエッジ品質を向上させることが可能である。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、印刷方法および印刷装置、液体噴射装置、印刷制御方法および印刷制御装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.装置の構成:
B.第1実施例:
C.第2実施例:
D.第3実施例:
E.変形例
A.装置の構成:
図1は、本発明の一実施例における印刷システムの構成を示す説明図である。この印刷システム300は、画像処理装置としてのパーソナルコンピューター100と、パーソナルコンピューター100に接続されたプリンター200と、を備えている。
パーソナルコンピューター100は、CPU110と、メモリー120と、入出力インターフェース(I/F)部130と、を備えている。メモリー120は、印刷データ(ドットデータ)を格納するための出力バッファー32を有している。パーソナルコンピューター100には、アプリケーションプログラム10やプリンタードライバー20などの各種のコンピュータプログラムがインストールされている。アプリケーションプログラム10やプリンタードライバー20は、所定のオペレーティングシステム(図示せず)の下でCPU110により実行される。
アプリケーションプログラム10は、例えば画像編集機能を実現するためのプログラムである。ユーザは、アプリケーションプログラム10の提供するユーザインターフェースを介して、アプリケーションプログラム10により編集された画像を印刷する指示を与えることができる。アプリケーションプログラム10は、ユーザより印刷の指示を受けると、プリンタードライバー20に印刷の対象となる画像データを出力する。なお、本実施例では、画像データはRGBデータとして出力される。
プリンタードライバー20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データに基づき印刷データを生成する機能を実現するためのプログラムである。ここで、印刷データは、プリンター200が解釈できる形式のデータであって、各種のコマンドデータとドットデータとを含む。コマンドデータは、プリンター200に特定の動作の実行を指示するためのデータである。ドットデータは、印刷される画像(印刷画像)を構成する画素(印刷画素)におけるドットの形成状態を表すデータであり、具体的には、各印刷画素にどの色のどのサイズのドットを形成するか(あるいはドットを形成しないか)を示すデータである。ここで、「ドット」とは、プリンター200から噴射されたインクが印刷媒体に着弾して形成される1つのインク領域をいう。
プリンタードライバー20は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データを印刷データに変換するために、解像度変換処理部21と、色変換処理部22と、エッジ検出部23と、エッジ調整部24と、ハーフトーン処理部25と、ラスタライズ処理部26と、を有している。
解像度変換処理部21は、アプリケーションプログラム10から出力された画像データの解像度をプリンター200の印刷解像度に一致するように変換する。色変換処理部22は、画像データの色変換処理を行う。本実施例で用いられるプリンター200は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色のインクを用いて印刷を行うプリンターである。そのため、色変換処理部22は、RGB値で表された画素値をCMYK値に変換する。
エッジ検出部23は、画像データを構成する各画素について、画像のエッジを構成する画素であるか否かを判定して、エッジ画素を検出する。このエッジ検出処理は、各種のエッジ検出フィルタを用いて実行することが可能である。エッジ調整部24は、検出されたエッジ画素に対して、後述するエッジ調整を実行する。エッジ画素に関しては、このエッジ調整の結果としてドットデータが形成され、出力バッファー32に格納される。
本実施例のエッジ調整処理では、後述するように、黒インクで形成される横エッジと縦エッジを調整対象としている。ここで、「横エッジ」とは、印刷ヘッドの主走査方向に沿って延びるエッジを意味しており、「縦エッジ」とは副走査方向(紙送り方向)に沿って延びるエッジを意味している。但し、横エッジと縦エッジの一方のみを調整対象としても良く、或いは、斜め方向のエッジを調整対象としてもよい。エッジ調整の対象となるエッジ方向は、予めエッジ検出部23に設定されている。なお、黒インク以外のインクで形成されるエッジを処理対象として設定してもよい。この説明からも理解できるように、エッジ検出部23とエッジ調整部24は、エッジ調整の対象として予め設定された種類のエッジを対象として、それぞれの処理を実行する。
ハーフトーン処理部25は、エッジ画素以外の画素に関してハーフトーン処理を行ってドットデータを形成し、出力バッファー32に格納する。ハーフトーン処理としては、例えばディザマトリクスを用いたディザ法を利用することができる。なお、本実施例で用いられるプリンター200は、小ドットと中ドットと大ドットとの、3種類のサイズのドットを形成可能なプリンターである。但し、プリンター200としては、同一のインクを用いて、2種類以上のサイズの異なるドットを形成できるものを利用することが可能である。ラスタライズ処理部26は、出力バッファー32に記録された各印刷画素におけるドットデータを、プリンター200に転送すべき順序に並び替える。
なお、文字や罫線などのように、ハーフトーン処理を行う必要の無い画像部分(「線画」とも呼ぶ)の画素に関しては、いわゆるハーフトーン処理を行うことなく、単に所定のサイズのドットの形成の有無を設定してもよい。このようなドット形成状態の設定は、ハーフトーン処理部25又はエッジ調整部24によって実行可能である。
本実施例のプリンター200は、印刷媒体にインクドットを形成して画像を印刷するインクジェットプリンターである。プリンター200は、CPU210と、メモリー220と、入出力インターフェース(I/F)部230と、CPU210からの指示に従って各種のユニットを制御するユニット制御回路240と、ヘッドユニット250と、キャリッジユニット260と、搬送ユニット270と、を備えている。
ヘッドユニット250は、印刷媒体にインクを噴射するための印刷ヘッド(図示せず)を有している。ヘッドユニット250は、各インク毎に複数のノズルを有しており、各ノズルから断続的にインクを噴射する。このヘッドユニット250はキャリッジユニット260に搭載されており、キャリッジユニット260が所定の走査方向(主走査方向)に移動すると、ヘッドユニット250も主走査方向に移動する。ヘッドユニット250は、主走査方向に移動しつつ、ノズルからインクを断続的に噴射することにより、主走査方向に沿ったドットライン(主走査ライン)を印刷媒体上に形成する。
キャリッジユニット260は、ヘッドユニット250を主走査方向に往復移動させるための駆動装置である。キャリッジユニット260には、ヘッドユニット250の他、インクを収容するインクカートリッジも着脱可能に保持されている。搬送ユニット270は、印刷媒体を搬送することによって副走査を行うための駆動装置である。搬送ユニット270は、例えば、給紙ローラ、搬送モータ、搬送ローラ、プラテン、及び排紙ローラ(図示せず)などによって構成される。なお、印刷媒体の代わりに、印刷ヘッドを副走査方向に搬送してもよい。
図2は、ヘッドユニットに設けられているノズル列と、このノズル列を用いて形成されるドット列の一例を示す説明図である。この例では、7個のノズルを有する黒インク用のノズル列250nが示されている。他のインク用のノズル列は、図示が省略されているが、同じ個数のノズルを有している。実際のプリンターでは数十〜数百個のノズルが設けられているが、ここでは図示の便宜上、少ないノズル数のものが描かれている。個々のノズル位置に付された番号0〜6は、ノズルを識別する番号(ID)である。ノズルの副走査方向のピッチは180dpiであり、印刷画素のピッチは720dpiである。ノズル列250nの右側に描かれた番号付きの丸印は、1回の主走査パスにおいて各ノズルで形成されるインクドットの位置を示している。すなわち、この例では、各ノズルは、1回の主走査パスにおいて、360dpiのピッチで主走査方向に配列されたドットを形成することが可能である。従って、720dpiの解像度で主走査方向の主走査ラインの印刷を完了するためには、2回の主走査パスが必要となる。このような印刷を「2パス印刷」とも呼ぶ。なお、各主走査ラインの印刷を完了するために必要な主走査パスの回数は、2以上の任意の数に設定可能である。なお、一般に、複数回の主走査パスで各ラスターラインの印刷を実行する理由は、各ノズルの製造誤差や副走査送り誤差に起因してドットの形成位置が多少ずれる可能性があるため、異なる複数のノズルで1ラインを印刷してドットのずれを目立ちにくくすることによって、画質を向上させるためである。
本実施例において、図2に示した720dpi×720dpiの印刷解像度でベタ領域を印刷する際には、中ドットが使用される。大ドットは、より低い印刷解像度(例えば360dpi×360dpi)でのベタ領域の印刷に使用される。また、小ドットは、各種の印刷解像度においてベタ領域で無い領域の印刷に使用される。但し、これらのドットの使用方法は単なる一例であり、各サイズのドットをどのように利用するかは、印刷解像度と各ドットのサイズ(インク量)との関係に応じて変わるものである。
図3は、副走査送りの一例を示す説明図である。上述したように、副走査送りは、印刷媒体が副走査方向に搬送されることによって実行されるが、図3では図示の便宜上、ノズル列250nが移動するものとして描かれている。この例では、7回の副走査送りを1セットとして、この1セットの副走査送りが繰り返し実行されている。1セットの副走査送りは、6回の3ドット送りと、1回の7ドット送りとで構成されている。但し、副走査送りの方法としては、これ以外の種々のものを採用可能である。図3の右端には、ノズル列250nの主走査パスによって形成されるドットの位置が示されている。主走査方向(横方向)の各ラインを見ると、各ラインの印刷において2つのノズルが利用されていることが理解できる。これは、各ラインの印刷の完了に、2回の主走査パスが実行されるからである。図3の右端に示す各ドット形成位置に中ドットがそれぞれ形成されると、ベタ領域を印刷することが可能である。
実際の印刷時には、ドット形成位置が図3の状態から多少ずれるのが普通である。ドット形成位置のずれ(着弾ずれ)は、主として以下のような原因によって生じる。
(1)副走査送り誤差
(2)ノズルの製造誤差(インク吐出方向の誤差)
(3)印刷ヘッドの主走査方向の移動時における振動
特に画像のエッジ部分ではドットのずれが目立ちやすいため、画質劣化の一因となっている。以下では、画像のエッジ部分におけるドット形成方法を調整してエッジ品質を向上させるための各種の実施例を順次説明する。
B.第1実施例:
図4(A),(B)は、第1実施例における横エッジの調整方法を示す説明図である。図4(A)は、調整前のドット位置とドット形成例を示している。ドット位置の欄において、丸印の中に記された符号「I」,「II」は、1回目と2回目の主走査パスで形成されるドット位置をそれぞれ意味している。また、ここでは、横エッジとして、1画素幅で形成されるラインを想定している。ずれタイプHAの横エッジでは、1回目の主走査パスで形成されるドットが、2回目の主走査パスで形成されるドットよりも上側にずれている。ずれタイプHBの横エッジでは、逆に、1回目の主走査パスで形成されるドットが、2回目の主走査パスで形成されるドットよりも下側にずれている。理想状態は、このようなずれが無く、ドットが一直線に並んでいる。図4(A)の右端の欄には、これらの3つのタイプにおいて、そのドット位置に中ドットがそれぞれ形成された場合に得られるドット形状を示している。各ドット位置に中ドットを形成すると、インクが印刷媒体で滲んで広がるため、ドット同士が繋がった線状の画像が形成される。また、インクの滲みにより、ラインの太さが過度に大きくなってしまう現象(「線太り」)が発生する。実際の印刷結果では、図4(A)に示す状態よりも更にインクが広がってしまい、かなり太い線が形成される。
図4(B)は、図4(A)に示した3つのタイプに対して、エッジ調整を行った結果を示している。ここでは、2回目の主走査パスで形成されるドットを小ドットに変更している。ずれタイプHA,HBのいずれに関しても、エッジ調整無しの場合に比べてラインのがたつきが少ないことが理解できる。特に、ずれタイプHAでは、ラインの下側におけるがたつきの改善が大きく、ずれタイプHBでは、ラインの上側におけるがたつきの改善が大きい。理想状態においてエッジ調整を行うと、エッジ調整無しの場合に比べてラインのがたつきが増加しているように描かれている。しかし、通常の印刷媒体(特に普通紙)では、印刷媒体でインクが滲んでより広い範囲に広がるため、このようながたつきは肉眼で観察できない程度のものである。なお、2回目の主走査パスで形成されるドットを小ドットに変更する代わりに、1回目の主走査パスで形成されるドットを小ドットに変更しても、上述と同じ効果を得ることが可能である。
図4の結果から、2回の主走査パスのいずれか一方において小ドットを形成することによって、横エッジの画質を改善することが可能であることが理解できる。また、ドットのずれに起因する線太りも解消可能である。このようなエッジ品質の改善効果は、1画素幅の横ラインに限らず、文字や太い罫線のように、複数画素幅を有するベタ領域を印刷する場合の横エッジにおいても同様に得られるものである。但し、ベタ領域の下端にある横エッジ(下側エッジ)では、タイプHAに対するエッジ調整のように、下側にずれるドットを小ドットとすることが好ましい。反対に、ベタ領域の上端にある横エッジ(上側エッジ)では、タイプHBに対するエッジ調整のように、上側にずれるドットを小ドットとすることが好ましい。
図5(A),(B)は、第1実施例における縦エッジの調整方法を示す説明図である。ずれタイプVAの縦エッジでは、1回目の主走査パスで形成されるドットが、2回目の主走査パスで形成されるドットよりも左側にずれている。ずれタイプVBの縦エッジでは、逆に、1回目の主走査パスで形成されるドットが、2回目の主走査パスで形成されるドットよりも右側にずれている。図5(B)に示すように、2回目の主走査パスで形成されるドットを小ドットに変更すると、ずれタイプVA,VBのいずれに関しても、エッジ調整無しの場合に比べてラインのがたつきが少ないことが理解できる。特に、ずれタイプVAでは、ラインの右側におけるがたつきの改善が大きく、ずれタイプVBでは、ラインの左側におけるがたつきの改善が大きい。なお、図5(B)のドット形成例では、中ドットと小ドットの間に隙間が形成されているように見えるが、実際には、更にインクが広がって連続した線が形成される。
このように、縦エッジにおいても、2回の主走査パスのいずれか一方において、よりドットを形成することによってエッジの画質を改善することが可能である。なお、ベタ領域の右端にある縦エッジ(右側エッジ)では、タイプVAに対するエッジ調整のように、右側にずれるドットを小ドットとすることが好ましく、ベタ領域の左端にある縦エッジ(左側エッジ)では、タイプVBに対するエッジ調整のように、左側にずれるドットを小ドットとすることが好ましい。
図6(A),(B)は、3パス印刷及び4パス印刷における横エッジの調整例を示す説明図である。図6(A)の例1では、3回のパスで形成されるドットが順次下側にずれている。例1のエッジ調整では、3回目のパスで形成されるドットを小ドットに置き換えており、この結果、がたつきや線太りが改善されている。なお、ドットのずれの主な原因が副走査送り誤差である場合には、副走査の度に送り誤差が累積されてゆくので、最初の主走査パスと最後の主走査パスとの間の着弾誤差が最も大きい。従って、この場合には、最後のパス又は最初のパスで形成されるドットを小ドットに変更することによってエッジ品質を改善することが可能である。
図6(A)の例2では、3回目のパスで形成されるドットが、1回目と2回目のパスで形成されるドットの中間にある。この場合には、3回目のパスで形成されるドットを小ドットに置き換えても、エッジの改善効果はあまり期待できない。しかしながら、例1のずれと例2のずれが、同じ画像内の異なる場所で発生する可能性があるので、少なくとも例1のずれにより画質劣化を改善できれば、画像全体としての画質を改善することが可能である。
図6(B)の例1では、4回のパスで形成されるドットが順次下側にずれている。例1のエッジ調整では、2回目と4回目のパスで形成されるドットを小ドットに置き換えている。この例1では、エッジ調整によって、がたつきや線太りが改善される。図6(B)の例2では、2回目と4回目のパスで形成されるドットが、1回目と3回目のパスで形成されるドットの中間にある。この場合には、2回目と4回目のパスで形成されるドットを小ドットに置き換えても、エッジの改善効果はあまり期待できない。しかし、3パス印刷の場合の同様に、例1と例2のずれが、同じ画像内の異なる場所で発生している可能性があるので、少なくとも例1のずれにより画質劣化を改善できれば、画像全体としての画質を改善することが可能である。
なお、3パス印刷において、3回のパスのうちの2回のパスにおいてドットサイズを小ドットに変更すると、インク量の不足のために線幅が過度に細くなったり、がたつきが却って目立ったりする可能性がある。従って、3パス印刷の場合には、3回のパスのうちの1回のパスにおいてドットサイズを小ドットに変更することが好ましい。同様に、4パス印刷の場合には、4回のパスの2回又は1回のパスで形成されるドットを小ドットに変更することが好ましい。この説明からも理解できるように、一般に、Nパス印刷(Nは2以上の整数)においては、Nを2で除した商Qの回数のパスにおいて、ドットサイズを小ドットに変更することが好ましい。また、小ドットが隣接した画素位置に形成されると、その部分の線幅が過度に細くなったり、がたつきが却って目立ったりする可能性がある。従って、エッジ調整用の小ドットが形成される画素位置は、互いに隣接しない位置(非連続画素位置)に設定されることが好ましい。
さらに、図6(A),(B)の例1からも解るように、N回のパスのうちの最初のパスと最後のパスのドットが、横エッジの中心から最も離れた位置に形成される傾向にある。従って、N回のパスのうちの1回目のパスとN回目のパスの少なくとも一方において小ドットを形成することが好ましい。この態様は、Nが3以上のときにより良く適用される。
横エッジに対するエッジ調整において、N回のパスのうちで、何回目のパスのドットサイズを小ドットに変更するかは、予めエッジ調整部24(図1)に設定される。また、縦エッジに対するエッジ調整では、印刷領域内のどの走査ライン(「行」とも呼ぶ)で形成されるドットを小ドットに変更するかが、エッジ調整部24に設定される。このようなエッジ調整対象の画素位置の設定は、例えば、プリンタードライバー20用のコンピュータプログラムの作成時や、インクジェトプリンター200の製造時に予め行うことが可能である。
図7は、第1実施例におけるエッジ調整の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、エッジ調整部24によって実行される。ステップS100,S140に示すように、このエッジ調整処理は、色変換後のブラック(K)成分画像のすべての画素を処理対象として実行される。なお、図7のフローは、2パス印刷におけるエッジ調整の例である。
ステップS110では、処理対象画素が横エッジ箇所にあるか否かが判定される。なお、各画素がエッジ箇所にあるか否かは、エッジ検出部23(図1)によって予め決定されており、メモリー120内にその結果が格納されている。処理対象画素が横エッジ箇所にある場合には、ステップS150〜S170においてエッジ調整が実行される。具体的には、印刷する行(走査ライン)の2回目のパスである場合には、その画素を小ドットで打つように、印刷ファイルにドットデータが書き込まれる(ステップS160)。一方、印刷する行の2回目のパスでない場合(1回目のパスである場合)には、その画素を中ドットで打つように、印刷ファイルにドットデータが書き込まれる(ステップS170)。この印刷ファイルは、出力バッファー32(図1)に格納される。
処理対象画素が横エッジ箇所に無い場合には、ステップS120において、縦エッジ箇所にあるか否かが判定される。処理対象画素が縦エッジ箇所にある場合には、ステップS180,S160,S170においてエッジ調整が実行される。具体的には、印刷する行(処理対象画素が属する行)が偶数番目の行である場合には、その画素を小ドットで打つように、印刷ファイルにドットデータが書き込まれる(ステップS160)。一方、印刷する行が偶数番目の行でない場合(奇数番目の行である場合)には、その画素を中ドットで打つように、印刷ファイルにドットデータが書き込まれる(ステップS170)。なお、「偶数番目の行」と「奇数番目の行」は、例えば、印刷領域全体の上端から数えた行数で決定される。あるいは、ベタ領域の上端から数えた行数で決定するようにしても良い。
処理対象画素が横エッジでも縦エッジでも無い場合には、その画素に関してハーフトーン処理部25によってハーフトーン処理が実行されて、ドット形成状態が決定される(ステップS130)。なお、前述したように、処理対象画素が線画を構成する画素である場合には、ハーフトーン処理の代わりに、所定サイズのドット(例えば中ドットを形成するか否かを決定する処理を実行しても良い。このドット形成状態も、出力バッファー32内の印刷ファイルに書き込まれる。
このように、第1実施例では、エッジにおいて一部のドットサイズを小ドットに変更するドット調整を行うようにしたので、各種の要因でドット形成位置にずれが発生しても、エッジのがたつきを改善することが可能である。また、1画素幅の細線に関してこのエッジ調整を行うと、ドット位置のずれに起因する線太りを改善することが可能である。
C.第2実施例:
図8(A),(B)は、第2実施例におけるエッジ調整方法の一例を示す説明図である。図8(A)には、2画素幅の横罫線を形成する際に、各1ライン上において、1回目のパスと2回目のパスのドット位置が上下にずれている状態を示している。この状態は、横罫線の上側のエッジでは1回目パスのドットが上方側に突出しており、下側のエッジでは2回目のパスのドットが下方側に突出しているものと考えることができる。このような横罫線やベタ領域において、上端と下端において、それぞれ突出するドットが形成されるパスが何回目のパスであるかは、ドット形成前に予め知ることが可能である。例えば、ドットの位置ずれの原因が個々のノズルのインク吐出方向の誤差に起因する場合には、以下の2つの事項から、任意の横エッジにおいて、空白部分に突出するドットが形成されるパスを決定することができる。
(1−1)各ノズルのインク吐出方向の誤差(上下方向の誤差)
(1−2)各主走査ライン上のドットを形成するパスの番号及びノズル番号
上記の事項(1−1)は、プリンターの製造時に各ノズルからのインク吐出方向を検査することによって知ることができる。また、事項(1−2)は、図3に示すような既知の副走査送り方法から決定することができる。例えば、図3の右端の例では、上端の横エッジは、1番目と5番目のパスにおいて、6番ノズルと3番ノズルを用いて印刷されている。このように、上記事項(1−1),(1−2)は既知なので、これらの事項から、任意の横エッジにおいて、空白部分に突出するドットが形成されるパスが、何回目のパスであるかを決定することが可能である。
縦エッジに関しては、以下の2つの事項から、任意の縦エッジにおいて、空白部分に突出するドットが形成されるパスを決定することができる。
(2−1)各ノズルのインク吐出方向の誤差(左右方向の誤差)
(2−2)副走査方向に延びる各縦ライン上の画素位置にドットを形成するパスの番号及びノズル番号
これらの事項(2−1),(2−2)も、横エッジの場合と同様に、予め決定しておくことが可能である。
このように、各画素位置が横エッジ又は縦エッジに存在する場合に、その画素位置がそのエッジから空白部分の側に突出するか否かは、各画素位置毎に予め決定しておくことができる。また、その情報(突出ドット形成情報)は、エッジ調整部24内に格納しておくことが可能である。この突出ドット形成情報は、例えば、各画素位置が、4種類のエッジ(上側エッジ、下側エッジ、左側エッジ、右側エッジ)のそれぞれに位置する時に、空白部分の側に突出するか否かを示す情報である。
図9は、第2実施例におけるエッジ調整の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、ステップS150a,S180aの内容が図7と異なるだけであり、他のステップは図7と同一である。ステップS150aでは、処理対象画素が横エッジ箇所にある場合に、小ドット用のパスか否か(すなわち、空白部分に突出するか否か)が判定され、これに応じて小ドット又は中ドットが形成される(ステップS160,S170)。ステップS180aでは、処理対象画素が縦エッジ箇所にある場合に、その画素位置に小ドットを形成すべきか否か(すなわち、空白部分に突出するか否か)が判定され、これに応じて小ドット又は中ドットが形成される(ステップS160,S170)。
このように、第2実施例では、各エッジにおいて空白部分に突出するドットが形成される画素位置を決定して、その画素位置におけるドットサイズを小サイズに変更するので、より確実にエッジ品質を向上させることが可能である。
D.第3実施例:
図10(A)〜(C)は、第3実施例における横エッジのエッジ調整方法の一例を示す説明図である。図10(A)はエッジ調整無しのドット形成位置を示している。第3実施例のエッジ調整では、図10(B)に示すドット位置の調整と、図10(C)に示すドットサイズの調整の2つの処理を実行することによって、エッジ品質を改善する。図10(B)に示すドット位置の調整では、意図的に副走査送り量を変更することによって、ドット位置(画素位置)がずらされている。図10(C)に示すドットサイズの調整では、ずれたドット位置で形成されるベタ領域の上側エッジと下側エッジにおいて、それぞれ空白部分の側に突出するドット位置におけるドットサイズを小ドットに変更している。このように、意図的にドット位置をずらした上で、空白部分に突出するドットのサイズを小ドットに変更すれば、確実にエッジの品質を向上させることが可能である。
図11は、横エッジ用のドット位置の調整を実現するための副走査送り方法の一例を示す説明図である。この副走査送り方法は、図3に示した方法を若干変更したものである。具体的には、図11中の4回目〜7回目の4回の主走査の直前の副走査送り量を、通常の送り量(それぞれ3ドット)よりも調整量Δpだけ増大させ、また、8回目〜11回目の4回の主走査の直前の副走査送り量を、通常の送り量(7ドット又は3ドット)よりも調整量Δpだけ減少させている。この調整量Δpは、実験的又は経験的に好ましい値に設定されるが、通常は印刷画素のピッチよりも小さな値に設定される。例えば、この調整量Δpは、印刷画素のピッチの1/2以下の値に設定することが好ましい。図11の右端において破線で示した部分は、図10で説明した略四角形状の画像領域に対応している。
図11に示したような副走査送り量の調整は、上側エッジの印刷を行う主走査パスの直前に行われる副走査送りと、下側エッジの印刷を行う主走査パスの直前に行われる副走査送りと、に対してのみ実行するようにしてもよい。この場合にも、エッジの印刷を行う主走査パスの位置を上下にずらすことができるので、図10で説明した効果とほぼ同様の効果を得ることが可能である。
なお、図11の副走査送り量の調整を行うと、そのパスで印刷される主走査ライン上のすべてのドットが上側又は下側にずれる。従って、副走査送り量の調整を行った後の主走査パスにおいて、ベタ領域以外の画像領域(例えば写真領域)も印刷される場合には、副走査送り量の調整を行わないことが好ましい。
図12は、縦エッジ用のドット位置の調整を行う方法の一例を示す説明図である。ここでは、左側エッジにあるドット位置は、1行おきに左側に意図的に所定の調整量だけずらされている。また、右側エッジにあるドット位置は、1行おきに右側に意図的に所定の調整量ずらされている。この調整量は、印刷画素のピッチの1/2以下の値とすることが好ましい。このようなドット位置の調整は、各主走査パスの実行時に、ノズルからのインクの吐出タイミングを調整することによって容易に実現可能である。
このように、第3実施例では、エッジを形成するドット位置を意図的にずらせるとともに、これによってエッジから空白部分に突出したドット位置のドットサイズを小ドットに変更しているので、エッジの品質を確実に向上させることが可能である。例えば、副走査送り量の誤差がプラス側とマイナス側の両方にランダムに変化する場合にも、確実に横エッジの品質を改善することが可能である。
E.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
E1.変形例1:
上記各実施例では、エッジを印刷するために通常使用されるドットを中ドットとし、ドット調整のために使用されるドットを小ドットとしたが、これらの呼び方(中ドット、小ドット)は任意であり、一般には、比較的小さなドットと比較的大きなドットを用いることによって、エッジの画質を改善することが可能である。この際、比較的大きなドットは、ベタ領域を印刷できる大きさ以上のドットとすることが好ましいが、これよりも小さなドットを使用してもよい。
なお、インクドットの広がり方は、印刷媒体におけるインクの滲み易さに依存する。すなわち、インクがより滲みやすい印刷媒体(普通紙など)では、ドットが広がり易い傾向にある。そこで、例えば、インクがより滲みやすい印刷媒体(普通紙など)を用いる印刷時には、エッジ調整用の比較的小さなドットとして、インクがより滲み難い印刷媒体を用いる印刷時よりもインク量が少ないドット(極小ドット)を利用するようにしてもよい。こうすれば、印刷媒体の滲み易さに応じてエッジ品質をより向上させることが可能である。
E2.変形例2:
上記実施例では、印刷ヘッドを副走査方向に移動させていたが、印刷ヘッドの代わりに印刷用紙を移動させるようにしてもよい。
E3.変形例3:
上記実施例では、インクジェットプリンターについて説明したが、本発明は、ファクシミリやコピー機などの他の画像記録装置にも適用可能である。また、本発明は、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置や、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射装置などの他の液体噴射装置にも適用可能である。なお、本明細書において「印刷ヘッド」とは、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(電界放出ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等に相当するものである。また、本発明における「印刷媒体」又は「ドット記録媒体」は、紙に限らず、ドットが形成される媒体を意味している。
本発明の一実施例における印刷システムの構成を示すブロック図である。 ノズル列と、このノズル列により形成されるドット列の一例を示す説明図である。 副走査送りの一例を示す説明図である。 第1実施例における横エッジの調整方法を示す説明図である。 第1実施例における縦エッジの調整方法を示す説明図である。 3パス印刷及び4パス印刷における横エッジの調整例を示す説明図である。 第1実施例におけるエッジ調整の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施例におけるエッジ調整方法の一例を示す説明図である。 第2実施例におけるエッジ調整の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施例における横エッジのエッジ調整方法の一例を示す説明図である。 第3実施例におけるドット位置の調整を実現するための副走査送り方法の一例を示す説明図である。 縦エッジ用のドット位置の調整を行う方法の一例を示す説明図である。
10…アプリケーションプログラム
20…プリンタードライバー
21…解像度変換処理部
22…色変換処理部
23…エッジ検出部
24…エッジ調整部
25…ハーフトーン処理部
26…ラスタライズ処理部
32…出力バッファー
100…パーソナルコンピューター
110…CPU
120…メモリー
130…入出力インターフェース部
200…インクジェトプリンター
210…CPU
220…メモリー
230…入出力インターフェース部
240…ユニット制御回路
250…ヘッドユニット
250n…ノズル列
260…キャリッジユニット
270…搬送ユニット
300…印刷システム

Claims (9)

  1. 液体噴射ヘッドを主走査方向に移動させる第1の主走査パスと第2の主走査パスとにおいて前記液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射してドット記録媒体上にドットを形成するとともに、前記第1の主走査パスと前記第2の主走査パスとの合間に前記液体噴射ヘッドと前記ドット記録媒体との相対位置を副走査方向に移動させる液体噴射装置を用いたドット記録方法であって、
    前記第1の主走査パスにおいて形成される複数の第1のドットと、前記第2の主走査パスにおいて形成される第2のドットとを用いて走査方向に沿ったエッジを構成する場合に、前記第1のドットを前記第2のドットよりも小さくし、かつ、前記第1のドットの間に前記第2のドットを形成する、ドット記録方法。
  2. 請求項1記載のドット記録方法であって、
    前記第1のドットは、前記エッジを構成する画素位置のうち、前記エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置に形成される、ドット記録方法。
  3. 請求項2記載のドット記録方法であって、
    前記エッジは、前記主走査方向に沿った横エッジである、ドット記録方法。
  4. 請求項3記載のドット記録方法であって、
    前記横エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置は、前記液体噴射ヘッドと前記ドット記録媒体との相対位置を前記副走査方向に移動させて設定される、ドット記録方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のドット記録方法であって、
    N回(Nは2以上の整数)の主走査パスによって主走査ラインのドット記録を完了する場合に、前記第1の主走査パスは、1回目の主走査パスおよびN回目の主走査パスの少なくとも一方の主走査パスである、ドット記録方法。
  6. 請求項2記載のドット記録方法であって、
    前記エッジは、前記副走査方向に沿った縦エッジである、ドット記録方法。
  7. 請求項6記載のドット記録方法であって、
    前記縦エッジに隣接する空白部分に向けて突出した画素位置は、前記液体噴射ヘッドのノズルの液体噴射タイミングによって設定される、ドット記録方法。
  8. 液体噴射ヘッドを主走査方向に移動させる第1の主走査パスと第2の主走査パスとにおいて前記液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射してドット記録媒体上にドットを形成するとともに、前記第1の主走査パスと前記第2の主走査パスとの合間に前記液体噴射ヘッドと前記ドット記録媒体との相対位置を副走査方向に移動させる液体噴射装置であって、
    前記第1の主走査パスにおいて形成される複数の第1のドットと、前記第2の主走査パスにおいて形成される第2のドットとを用いて走査方向に沿ったエッジを構成する場合に、前記第1のドットを前記第2のドットよりも小さくし、かつ、前記第1のドットの間に前記第2のドットを形成する、液体噴射装置。
  9. 液体噴射ヘッドを主走査方向に移動させる第1の主走査パスと第2の主走査パスとにおいて前記液体噴射ヘッドのノズルから液体を噴射してドット記録媒体上にドットを形成するとともに、前記第1の主走査パスと前記第2の主走査パスとの合間に前記液体噴射ヘッドと前記ドット記録媒体との相対位置を副走査方向に移動させる液体噴射装置を用いたドット記録を行うために、前記液体噴射装置に供給すべきドット記録データをコンピュータに生成させるコンピュータプログラムであって、
    前記第1の主走査パスにおいて形成される複数の第1のドットと、前記第2の主走査パスにおいて形成される第2のドットとを用いて走査方向に沿ったエッジを構成する場合に、前記第1のドットを前記第2のドットよりも小さくし、かつ、前記第1のドットの間に前記第2のドットを形成する機能を、前記コンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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