JP5109758B2 - 液体吐出装置、液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体を吐出することにより記録媒体上に画像を形成する液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、例えば、ドットを形成する複数のノズルを有する記録ヘッドを主走査方向に走査させて液体を吐出してドットを形成するとともに、主走査方向と交差する副走査方向に記録媒体を搬送することにより画像を形成するインクジェット式のプリンタ(以降、インクジェットプリンタと呼ぶ)が利用されている。インクジェットプリンタは、例えば、記録ヘッドの1走査に伴って、記録ヘッドの複数のノズルの配列の長さに応じた幅の領域(以降、この幅の領域をバンドとも呼ぶ)の形成と、バンド幅に応じた副走査方向への記録媒体の搬送とを繰り返し行い、形成されたバンドの端部と、次の走査によって形成されるバンドの端部が接するように、バンドを副走査方向に並べて形成することにより、画像を形成している。このような印刷方法を「バンド印刷方式」と呼ぶ。
しかしながら、バンド印刷方式では、バンド間の境界にすじが生じることがある。すじは、記録媒体上に形成された画像の画質の低下を招く。バンド間境界に生じるすじによる画質の低下を抑制するために、例えば、記録ヘッドの走査に伴って形成されるバンドの下端部と記録ヘッドの次の走査に伴って形成されるバンドの上端部とを重複させ、最初に形成されるバンドの下端部の一部のドットと、次に形成されるバンドの上端部の一部のドットとを、相互に他方のバンド形成の走査時に形成する処理が行われている(例えば、特許文献1)。以降、この処理を、部分オーバーラップ(Partial OverLap:POL)制御と呼ぶ。
特開平6−47925号公報
ところで、記録媒体上に形成すべき画像に複数本の連続した主走査ラインの全体にわたってドットが全く形成されない空白領域が存在する場合、空白領域の幅に応じて、空白領域を読み飛ばすように大きな搬送量で記録媒体を搬送する余白スキップ処理を行うことにより、印刷時間を短縮する技術が知られている。しかしながら、POL制御が行われている印刷処理中に余白スキップ処理が適用されると、印刷された画像の画質低下という問題が生じる。画質の低下は、例えば、バンドの下端部(重複部分)に間欠的なドットを形成するノズルが空白領域と境界部分に位置する場合に余白スキップ処理を適用すると、この下端部の一部のドットが形成されずに1バンドの形成が終了し、空白領域と描画領域との境界部分の画素が印刷されないために生じる。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、POL制御を用いた画像形成処理において、画質の低下を抑制しつつ、画像形成処理時間の短縮を図ることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
液体吐出装置であって、複数のノズルから液体を吐出しドットを記録媒体上に形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを主走査方向に移動させる主走査を行うヘッド駆動手段と、 前記記録媒体を、前記主走査方向と交差する副走査方向に搬送する副走査を行う搬送手段と、前記記録ヘッドの主走査と、前記記録媒体の副走査とを繰り返し行い、前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段であって、第1の主走査に伴って前記ノズルから前記液体を吐出させることにより第1のドット形成領域を形成し、前記第1の主走査の次に行われる第2の主走査に伴って前記ノズルから前記液体を吐出させることにより前記第1のドット形成領域に隣接する第2のドット形成領域を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段を制御して、前記第1のドット形成領域の下端部に間欠的にドットを形成し、第2のドット形成領域の上端部を前記第1のドット形成領域の下端部と重複させるとともに、前記第2のドット形成領域の上端部に、前記第1のドット形成領域の下端部に間欠的に形成されたドットの間を補完するように、間欠的にドットを形成する重複制御を行う重複制御手段と、画像データを取得する取得手段と、前記画像データにより表される画像に、複数本の連続した主走査ラインの全体にわたってドットが全く形成されない空白領域が存在し、かつ、前記空白領域と前記ドットが形成される描画領域との境界部分に前記第1のドット形成領域の下端部および前記第2のドット形成領域の上端部の少なくとも一方を形成するノズルが位置する場合には、前記重複制御を解除する解除手段と、を備える液体吐出装置。
適用例1の液体吐出装置によれば、空白領域とドットが形成される描画領域との境界部分に第1のドット形成領域の下端部および第2のドット形成領域の上端部の少なくとも一方を形成するノズルが位置する場合には、重複制御が解除される。従って、第1のドット形成領域と第2のドット形成領域とは重複されないため、重複分の走査数を削減でき、画像形成処理時間の短縮を図ることができる。また、重複制御が解除されると、画像形成手段により、1回の走査でドット形成領域が形成されるので、ドット形成領域の下端部もしくは上端部においてもドットは間欠的ではなく連続的に形成される。よって、重複制御の解除時において、記録媒体上に形成される画質の低下を抑制できる。
適用例1の液体吐出装置において、前記画像形成手段は、前記空白領域が存在する場合、前記第1のドット形成領域の形成後に、前記空白領域の前記副走査方向の幅に応じて、前記記録媒体を前記副走査方向に搬送する。適用例1の液体吐出装置によれば、空白領域の幅に応じて記録媒体が搬送されるため、搬送された空白領域の幅分の走査数を削減できる。従って、記録ヘッドの走査に要する時間を短縮することができるので、印刷時間を短縮できる。
適用例1の液体吐出装置において、前記重複制御手段は、前記第1の主走査時に、ドットの配置パターンであって、前記第1のドット形成領域の下端部に対応する部位におけるドットの間欠的な配置を表す第1の配置パターンに従って前記第1のドット形成領域の下端部にドットを形成し、前記第2の主走査時に、ドットの配置パターンであって、前記第1の配置パターンにより表されるドットの間欠パターンと逆なドットの間欠的な配置を表す第2の配置パターンに従って前記第2のドット形成領域の上端部にドットを形成することにより、前記重複制御を行う。適用例1の液体吐出装置によれば、ドットの間欠的な配置を規定する配置パターンを用いて、ドットの間欠的な形成が行われる。従って、適用例1の液体吐出装置は、簡易な構成で、第1のドット形成領域の下端部と第2のドット形成領域の上端部に、相互に補完しあうように、ドットを間欠的に形成することができる。
適用例1の液体吐出装置において、前記解除手段は、前記第1のドット形成領域の下端部および前記第2のドット形成領域の上端部のうち、前記空白領域と前記描画領域との境界部分に位置する少なくとも一方の端部にドットが連続的に形成されるように、前記少なくとも一方の端部に対応する部位におけるドットの連続的な配置を表す第3の配置パターンに従ってドットを形成することにより前記重複制御におけるドットの間欠的な形成を行う。適用例1の液体吐出装置によれば、重複制御時に用いるドットの配置パターンとは異なる第3の配置パターンに従って、空白領域と描画領域との境界部分に位置するドット形成領域の端部にドットが連続的に形成される。従って、適用例1の液体吐出装置は、配置パターンを使い分けることにより、記録媒体に形成される画像の画質の低下を抑制しつつ、簡易に、重複制御時のドットの間欠的な形成を解除できる。
適用例1の液体吐出装置において、前記解除手段は、前記第1のドット形成領域の下端部が前記空白領域と前記描画領域との境界部分に位置する場合には、前記第1の配置パターンを用いずにドットを形成し、前記第2のドット形成領域の上端部が前記空白領域と前記描画領域との境界部分に位置する場合には、前記第2の配置パターンを用いずにドットを形成することにより、前記重複制御における間欠的なドットの形成を解除する。適用例1の液体吐出装置によれば、ドットの配置パターンを用いないドット形成領域の形成により、重複制御時の間欠的なドットの形成が解除される。従って、重複制御解除時に、配置パターンに従ったノズル制御を要しないため、液体吐出装置の処理負荷を軽減できる。
適用例1の液体吐出装置において、前記解除手段は、前記間欠的なドットを形成する吐出口を前記空白領域上に合わせることにより、前記重複制御を解除する。適用例1の液体吐出装置によれば、間欠的なドットを形成するノズルによって空白領域が走査される。空白領域を走査するノズルからは実際にはドットが吐出されないため、重複制御時に用いられているドットの配置パターンをそのまま使用しながら、重複制御における間欠的なドットの形成を解除できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。また、本発明は、上述した液体吐出装置としての構成の他に、液体吐出装置によるドット形成方法、液体吐出装置にドットの形成を実行させるためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体等としても構成できる。いずれの構成においても、上述した各態様を適宜適用可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクや、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等種々の媒体を利用することが可能である。
A.第1実施例
A1.印刷システム構成:
図1は、本発明の第1実施例における印刷システムの構成を示すブロック図である。この印刷システムは、コンピュータ90と、カラープリンタ20と、を備えている。なお、プリンタ20とコンピュータ90とは、広義の「液体吐出装置」と呼ぶことができる。あるいは、プリンタ20と、コンピュータ90にインストールしてプリンタドライバの機能を発揮させるプログラムとを、広義の液体吐出装置と呼ぶこともできる。また、プリンタドライバの機能を有するプリンタを液体吐出装置と呼ぶこともできる。
コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、プリンタ20に転送するための印刷データPDが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、処理対象の画像に対して所望の処理を行い、また、ビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。
アプリケーションプログラム95が印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像データをアプリケーションプログラム95から受け取り、これをプリンタ20に供給する印刷データPDに変換する。図4に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、色変換モジュール98と、ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と、色変換ルックアップテーブルLUTと、が備えられている。
解像度変換モジュール97は、アプリケーションプログラム95で形成されたカラー画像データの解像度(即ち、単位長さ当りの画素数)を、印刷解像度に変換する役割を果たす。こうして解像度変換された画像データは、まだRGBの3つの色成分からなる画像情報である。色変換モジュール98は、色変換ルックアップテーブルLUTを参照しつつ、各画素ごとに、RGB画像データを、プリンタ20が利用可能な複数のインク色の多階調データに変換する。
色変換された多階調データは、例えば256階調の階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、いわゆるハーフトーン処理を実行してハーフトーン画像データを生成する。このハーフトーン画像データは、ラスタライザ100によりプリンタ20に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的な印刷データPDとして出力される。なお、印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。第1実施例では、画像データにより表される印刷すべき画像に、複数本の連続したラスタラインの全体にわたってドットが全く形成されない空白領域が存在する場合に、空白領域の副走査方向の幅に応じて印刷用紙を搬送して、空白領域を読み飛ばすように、ラスタデータが生成される。すなわち、ラスタデータには、空白領域のラスタデータは含まれず、空白領域の幅に応じた副走査送り量を示すデータが含まれる。以降、第1実施例では、この空白領域を読み飛ばす制御を「余白スキップ」と呼ぶ。
なお、プリンタドライバ96は、印刷データPDを生成する機能を実現するためのプログラムに相当する。すなわち、プリンタドライバ96は、特許請求の範囲の「画像形成手段」、「重複制御手段」および「解除手段」に当たる。プリンタドライバ96の機能を実現するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給される。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
図2は、第1実施例におけるプリンタ20の概略構成図である。プリンタ20は、紙送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ30をプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動させる主走査送り機構と、キャリッジ30に搭載された記録ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ22、キャリッジモータ24、記録ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ22の回転をプラテン26と印刷用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位置センサ39とを備えている。
図3は、第1実施例における制御回路40を中心としたプリンタ20の構成を示すブロック図である。制御回路40は、CPU41と、プログラマブルROM(PROM)43と、RAM44と、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG)45とを備えた算術論理演算回路として構成されている。この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェースを専用に行なうI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され記録ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ22およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54と、を備えている。I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷データPDを受け取ることができる。プリンタ20は、この印刷データPDに従って印刷を実行する。なお、RAM44は、ラスタデータを一時的に格納するためのバッファメモリとして機能する。
記録ヘッドユニット60は、記録ヘッド28を有しており、また、インクカートリッジを搭載可能である。なお、記録ヘッドユニット60は、1つの部品としてプリンタ20に着脱される。すなわち、記録ヘッド28を交換しようとする際には、記録ヘッドユニット60を交換することになる。
図4は、第1実施例における記録ヘッド28の下面におけるノズル配列を示す説明図である。記録ヘッド28の下面には、ブラックインクを吐出するためのノズル列Kと、濃シアンインクを吐出するためのノズル列Cと、淡シアンインクを吐出するためのノズル列LCと、濃マゼンタインクを吐出するためのノズル列Mと、淡マゼンタインクを吐出するためのノズル列LMと、イエローインクを吐出するためのノズル列Yとが形成されている。
各ノズル列の複数のノズルは、副走査方向SSに沿って一定のノズルピッチk・Dでそれぞれ整列している。ここで、Dは副走査方向における印刷解像度に相当するピッチ(「ドットピッチ」と呼ぶ)である。本明細書では、「ノズルピッチはkドットである」とも言う。このときの単位[ドット]は、印刷解像度のドットピッチを意味している。副走査送り量に関しても同様に、[ドット]の単位を用いる。
各ノズルには、各ノズルを駆動してインク滴を吐出させるための駆動素子としてのピエゾ素子(図示せず)が設けられている。印刷時には、記録ヘッド28が主走査方向MSに移動しつつ、各ノズルからインク滴が吐出される。
以上説明したハードウェア構成を有するカラープリンタ20は、紙送りモータ22により印刷用紙Pを搬送しつつ、キャリッジ30をキャリッジモータ24により往復動させ、同時に記録ヘッド28のピエゾ素子を駆動して、各色インク滴の吐出を行い、インクドットを形成して印刷用紙P上に多色多階調の画像を形成する。なお、第1実施例では、「バンド印刷」という記録方式を用いて印刷を行う。
A2.重複制御について:
図5は、第1実施例におけるバンド印刷方式について説明する説明図である。バンド印刷方式では、通常、記録ヘッドの1回の走査(往動作もしくは副動作)に伴うドットの形成によって、記録ヘッドのヘッド高さ(=ノズル数×ノズルピッチ)分の領域にドットが形成される。以降、1回の走査に伴ってドットが形成される領域をドット形成領域と呼ぶ。そして、1回の走査の後になされる印刷用紙の搬送動作では、ヘッド高さ分の搬送量で紙が搬送され、これによって、ドット形成動作毎にバンド状のドット形成領域が搬送方向につなぎ合わされて紙上に画像が形成される。以下の実施例では、このバンド状のドット形成領域を単に「バンド」とも呼ぶ。
第1実施例では、バンド印刷方式を用いた印刷処理時に、ドット形成領域間のつなぎ目にすじが生じて画質が低下することを抑制するために、重複制御を行う。重複制御とは、2つの連続するドット形成領域について、第1のドット形成領域200の下端部に間欠的にドットを形成し、第2のドット形成領域210の上端部を第1のドット形成領域200の下端部と重複させるとともに、第2のドット形成領域210の上端部に、第1のドット形成領域200の下端部に間欠的に形成されたドットの間を補完するように、間欠的にドットを形成する制御であり、ドットを形成するノズルや印刷用紙の搬送量を制御することにより実現される。以降、本明細書では、重複制御を、部分オーバーラップ(Partial OverLap:POL)制御と呼ぶ。
図5において、「パスN」とは、N回目の記録ヘッドの走査を意味している(Nは2以上の整数)。また、画像300は、バンド印刷方式によって印刷用紙上に形成される画像を表している。図5では、一例として、主走査方向に6画素分の幅を有する画像を5個のノズルを用いて印刷する場合を表している。なお、図5では、5個のノズルを用いた場合を示しているが、実際には、記録ヘッド28は360個のノズルを有している。第1実施例では、N回目、(N+2)回目、(N+4)回目…の走査では、マスクパターンM1が用いられ、(N+1)回目、(N+3)回目…の走査では、マスクパターンM2が用いられる。また、図5において、斜線ハッチングは、N(Nは奇数)パス目およびNパス目以降の奇数パス目に形成される画素を表しており、クロスハッチングは、(N+1)パス目および(N+1)パス目以降の偶数パス目に形成される画素を表している。また、図5において、画素位置番号は、対応する位置に形成される画素の番号を表す。以降、本明細書では、画素位置番号が「1」の位置に形成される画素を、第1画素とも呼ぶ。
例えば、図5に示すように、記録ヘッド28のN回目の走査に伴って、11番から15番のラスタラインを含む第1のドット形成領域200が形成される。N回目の走査では、第1のドット形成領域200の上端部の11番目のラスタラインと、下端部の15番目のラスタラインのドットが間欠的に形成される。具体的には、図5に示すように、11番目と15番目のラスタラインの第1画素、第3画素、第5画素と、12番目〜14番目のラスタラインの全画素が記録ヘッド28のN回目の走査によって形成される。第1のドット形成領域200の第11番のラスタラインの第2画素、第4画素および第6画素は、記録ヘッド28の(N−1)回目の走査に伴って形成される。
11番目および15番目のラスタラインにおける間欠的なドットの形成は、プリンタドライバ96が、ドット形成領域におけるドットの配置パターンを表すマスクパターンM1を用いて印刷データPDを生成し、生成された印刷データPDに従って記録ヘッドがドットを形成することにより実現される。
図6は、第1実施例におけるマスクパターンを用いたドット形成の有無の決定について説明する説明図である。図示の都合上、一部の要素についてのみ示されている。マスクパターンM1は、図5に示すとおり、画像データにより表される画像の各画素に対応する位置に1と0とのいずれかの値が記憶されている。ドット形成の有無の決定では、マスクパターンM1の中で、画像データにより表される画像の各画素に対応する位置に「1」が記憶されている場合にはドットが形成され、「0」が記憶されている位置には、ドットが形成されない。マスクパターンM2についても同様に、マスクパターンM2の中で、画像データにより表される画像の各画素に対応する位置に「1」が記憶されている場合にはドットが形成され、「0」が記憶されている位置には、ドットが形成されない。図6中で、ハッチングを付した画素がドットの形成対象となる画素を意味している。このように、マスクパターンM1を用いることにより、マスクパターンの中で、画像データにより表される画像の各画素に対応する位置に「1」および「0」いずれが記憶されているかを判断するという単純な処理で画素ごとのドットの形成の有無を決定できる。よって、間欠的なドットの形成を迅速に実現できる。以降、本明細書では、間欠的にドットが形成されるラスタを形成するノズルを、「POLノズル」または「マスクのかかったノズル」とも言う。第1実施例では、図5に示すように、ノズルNz1およびノズルNz5が、POLノズルに当たる。なお、図6では図示が省略されているが、実際には、マスク処理において、図6に示すマスクパターン以外のパターンを用いても良い。例えば、図6では、マスクパターンの1行目において、1と0が1個おきに交互に並ぶマスクパターンになっているが、2個以上おきに並ぶマスクパターンでもよい。また、0と1が規則的に並ぶマスクパターン以外にも、不規則に並ぶマスクパターンでも良い。これらの場合においても、例えば、図5においてマスクパターンM1で0である画素については、対応するマスクパターンM2の画素では1となるようにマスクパターンを作成する。
図5に戻り、POL制御についての説明を続ける。記録ヘッド28の(N+1)回目の走査に伴って、第1のドット形成領域200に隣接し、第15番から第19番のラスタラインを含む第2のドット形成領域210が形成される。(N+1)回目の走査では、第2のドット形成領域210の上端部の5番のラスタラインと、下端部の19番目のラスタラインのドットが、第1のドット形成領域200に含まれる第15番のラスタライン上に間欠的に形成されたドットの間を補完するように間欠的に形成される。具体的には、図5に示すように、15番目と19番目のラスタラインの第2画素、第4画素、第6画素と、16番目〜18番目のラスタラインの全画素が記録ヘッド28の(N+1)回目の走査によって形成される。第2のドット形成領域210の第19番のラスタラインの第1画素、第3画素および第5画素は、記録ヘッド28の(N+2)回目の走査に伴って形成される。
このように、プリンタ20は、第1のドット形成領域200の下端部と、第2のドット形成領域210の上端部とを重複させ、ドットを相互に補完するように形成することにより、ドット形成領域200、210の間の境界に生じうるすじの発生を抑制している。
A3.印刷処理:
図7及び図8を参照して、第1実施例における印刷処理について説明する。図7は、第1実施例における印刷データPDの生成処理について説明するフローチャートである。図8は、第1実施例における余白スキップ適用時におけるPOL制御の解除について説明する説明図である。図7における印刷データPDの生成処理は、プリンタドライバ96により実行される。
プリンタドライバ96は、アプリケーションプログラム95から取得した画像データを解析し(ステップS10)、画像データにより表される画像中に空白領域が存在するかを判断する(ステップS12)。
プリンタドライバ96は、画像データにより表される画像中に空白領域が存在する場合(ステップS12:YES)、余白スキップ制御による空白領域のスキップ時に、空白領域と、画像が表されている描画領域(空白領域以外の領域)との境界部分に、POLノズルが位置するか否かを判断する(ステップS14)。なお、実施例では、プリンタドライバ96は、N回目の走査の印刷データPDを生成する場合には、N回目の走査の先頭位置から2バンド分の幅に対応する画像データを走査して、空白領域の存在の有無、余白スキップの有無を判断する。本実施例では、空白領域(連続した2本以上の空白ラスタライン)が存在する場合に空白スキップ処理を行っているが、例えば、空白領域の副走査方向の幅が1バンド分の幅以上である場合にのみ空白スキップ処理を行うものとしてもよい。
プリンタドライバ96は、POLノズルが空白領域と描画領域との境界に位置する場合(ステップS14:YES)、空白領域の前後のPOL制御を解除するとともに、空白領域をスキップする印刷データPDを生成する(ステップS16)。POL制御の解除とは、隣接するドット形成領域の端部同士を重複させず、重複させなかった端部に、間欠的なドットの形成を行わず、連続的にドットを形成することである。印刷データPDは、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、空白領域に応じた画素分を含む副走査送り量を示すデータと、を含んでいる。プリンタドライバ96は、画像データにより表される画像中に空白領域が存在しない場合(ステップS12:NO)、または、空白領域があったとしても、POLノズルが空白領域と描画領域との境界に位置しない場合(ステップS14:NO)には、通常のPOL制御を継続する。
図8は、空白領域の存在する画像の印刷処理を模式的に表している。図8において、記録ヘッド28の数字を含む実線の丸印はノズルを表しており、数字はパスを表している。画像500は、印刷すべき画像データによって表される画像を表している。また、画像510は、画像500が印刷用紙に印刷された画像を表しており、画像510内の数字を含む実線の丸印は、画像510の各画素に対応している。画素を表す丸印内の数字は、その画素が形成されたパスを表している。なお、ドット形成領域の上端部と下端部を形成するノズル(第1実施例では、1番目のノズルNz1と、5番目のノズルNz5)がPOL制御における間欠的なドットの形成に利用されるPOLノズルである。
1回目の走査(パス1)では、ラスタ番号が1番〜5番のラスタのドットが形成され、ドット形成領域250が形成される。ラスタ番号が1番のラスタラインは、ドット形成領域250の上端部であるが、1回目の走査では印刷すべき画像は先頭であるため、ドットが間欠的ではなく連続的に形成される。更に、2回目の走査(パス2)によって印刷すべき領域が空白ではないため、ドット形成領域250の下端部には間欠的にドットが形成される。具体的には、1回目の走査のための印刷データPDは、ラスタ番号が1番のラスタラインを形成するノズルNz1にマスクがかからず、ラスタ番号5番のラスタラインを形成するノズルNz5にマスクがかかるマスクパターンM10を用いて生成される。1回目の走査では、こうして生成された印刷データPDに従って、ラスタ番号が1番〜4番の全画素(画素位置番号が1番〜6番)およびラスタ番号5番の画素位置番号1番、3番および5番の画素を表すドットが形成される。
1回目の走査が終了すると、第1実施例では、ラスタ番号が5番目のラスタライン上にノズルNz1が来るように、4ラスタライン分、印刷用紙が副走査方向に搬送される。
2回目の走査(パス2)では、ラスタ番号が5番〜9番のラスタのドットが形成され、ドット形成領域260が形成される。ドット形成領域260の副走査方向の上端部および下端部の双方は、空白領域と描画領域との境界に位置していないため、通常のPOL制御により、ドット形成領域260の上端部(ラスタ番号が5番のラスタライン)と下端部(ラスタ番号が9番のラスタライン)にはドットが間欠的に形成される。具体的には、2回目の走査のための印刷データPDが、ラスタ番号が5番のラスタラインを形成するノズルNz1とラスタ番号9番のラスタラインを形成するノズルNz5にマスクがかかるマスクパターンM2を用いて生成される。2回目の走査では、こうして生成された印刷データPDに従って、ラスタ番号が5番のラスタラインの、画素位置番号が2番、4番および6番の画素位置、ラスタ番号が6番〜8番のラスタラインの全画素(画素位置番号が1番〜6番)の画素位置およびラスタ番号が9番のラスタラインの画素位置番号が2番、4番および6番の画素位置にドットが形成される。
2回目の走査が終了すると、第1実施例では、1回目の走査の終了と同様に、4ラスタライン分、印刷用紙が副走査方向に搬送される。
3回目の走査(パス3)では、ラスタ番号が9番〜13番のラスタのドットが形成され、ドット形成領域270が形成される。ドット形成領域270の上端部は、空白領域と描画領域との境界に位置しないため、ドット形成領域270の上端部ではPOL制御が行われ、ドットが間欠的に形成される。一方、ドット形成領域270の下端部は、空白領域と描画領域との境界に位置するため、POL制御が解除される。
POL制御の解除は、具体的には、重複させなかった端部のラスタラインを形成するノズルNzにマスクがかからないマスクパターンを用いて、印刷データPDを生成することにより、POL制御は解除される。
第1実施例では、3回目の走査のための印刷データPDは、ラスタ番号が9番のラスタラインを形成するノズルNz1にマスクがかかり、ラスタ番号13番のラスタラインを形成するノズルNz5にマスクがかからないマスクパターンM30を用いて生成される。3回目の走査では、こうして生成された印刷データPDに従って、ラスタ番号が9番のラスタラインの、画素位置番号が1番、3番および5番の画素位置、ラスタ番号が10番〜13番の全画素(画素位置番号が1番〜6番)の画素位置にドットが形成される。
3回目の走査が終了すると、余白スキップ処理により、空白領域の副走査方向の幅分だけ印刷用紙が搬送され、空白領域が読み飛ばされる。なお、第1実施例では、図8に示すように、空白領域は3ラスタライン分の幅に相当するため、通常の搬送で搬送される4ラスタライン分に、空白領域の3ラスタライン分をあわせて7ラスタライン分、印刷用紙が搬送される。この結果、ラスタ番号が17番のラスタライン上に記録ヘッド28のノズルNz1が位置する。
4回目の走査(パス4)では、ラスタ番号が17番〜21番のラスタラインのドットが形成され、ドット形成領域280が形成される。ドット形成領域280の上端部は、空白領域と描画領域との境界に位置するため、ドット形成領域280の上端部には、ドットが間欠的ではなく連続的に形成される。また、ドット形成領域280の下端部は、画像の末尾であるため、ドットが連続的に形成される。具体的には、4回目の走査のための印刷データPDは、全てのノズルNz1〜Nz5にマスクがかからないマスクパターンM40を用いて生成される。4回目の走査では、こうして生成された印刷データPDに従って、ラスタ番号が17番〜21番の全画素(画素位置番号が1番〜6番)の画素位置にドットが形成される。
なお、第1実施例では、ドット形成領域の上端部及び下端部の双方にドットが連続的に形成される場合(上記のドット形成領域280の場合)には、マスクパターンそのものを用いずに印刷データPDを生成してもよい。こうすれば、印刷データの生成に要する時間を短縮でき、印刷処理時間を短縮できる。
図9は、印刷対象の画像600に空白領域が含まれる場合における、従来例と第1実施例とのパス数の比較図であり、画像600の印刷を完了するまでに要する記録ヘッド28の走査回数(パス数)を表している。図9において、ドット形成領域ARの斜線ハッチング部分は、POL制御とは関係なく連続的にドットが形成されるラスタラインを表しており、クロスハッチング部分は、POL制御に従って、間欠的にドットが形成されるラスタラインを表している。また、塗りつぶして示すハッチング部分は、POL制御が解除されたラスタラインを表している。図9に示すように、画像600は、描画領域601、603、605、607と、空白領域610、612、614から構成されている。
従来例では、POLの解除について考慮されていないため、仮に余白スキップを行った場合、空白領域と描画領域との境界にすじができ画質が劣化してしまう。そのため、従来例では、図9に示すように、画像600に余白が存在していても、余白スキップを行うことなく、バンド印刷とPOL制御とを行って画像を形成する。この結果、画像600の印刷を完了するために、9回の走査(9パス)を必要とする。
一方、第1実施例では、バンド印刷とPOL制御とを行って画像を形成しつつ、空白領域が存在する場合には、空白領域の前後において、POL制御を解除して印刷を行うとともに、余白スキップを行う。この結果、6回の走査(6パス)で画像600の印刷を完了することができる。従って、従来例に比して、印刷処理時間が短縮される。
以上説明した第1実施例の印刷システムによれば、POL制御を適用したバンド印刷方法において、空白領域とドットが形成される描画領域との境界部分に第1のドット形成領域200の下端部および第2のドット形成領域210の上端部の少なくとも一方を形成するPOLノズルが位置する場合には、POL制御が解除される。従って、空白領域とドット形成領域の境界部分にPOLノズルが位置する場合に、第1のドット形成領域200と第2のドット形成領域210とを重複させることなく、1回の走査でPOLノズルにより形成されるラスタラインのドットを連続的に形成できる。よって、記録媒体上に形成される画質の低下を抑制できる。
また、第1実施例の印刷システムによれば、空白領域の幅に応じて印刷用紙が搬送される余白スキップ処理を適用しているため、搬送された空白領域の幅分の走査数を削減できる。従って、記録ヘッドの走査に要する時間を短縮することができるので、印刷時間を短縮できる。
また、第1実施例の印刷システムによれば、POL解除時に、POL制御時に用いるマスクパターンM1、M2とは異なるマスクパターンを用いて、空白領域と描画領域との境界部分に位置するドット形成領域の端部にドットを連続的に形成できる。従って、マスクパターンを使い分けることにより、用紙に形成される画像の画質の低下を抑制しつつ、簡易に、POL制御を解除できる。
B.第2実施例:
第2実施例では、印刷対象の画像に空白領域が含まれる場合の余白スキップ制御時におけるPOL制御の解除において、空白領域と描画領域との境界に、マスクのかかっていないノズルが位置するように、印刷用紙の搬送を制御する。
B1.印刷処理:
図10は、第2実施例における余白スキップ適用時におけるPOL制御の解除について説明する説明図である。図10において、記録ヘッド28の数字を含む実線の丸印はノズルを表しており、数字はパスを表している。また、画像700は、印刷対象画像データにより表される画像を表しており、画像710は、画像700が印刷用紙に印刷された画像を表している。画像710内の数字を含む実線の丸印は、画像710の各画素に対応する。画素を表す丸印内の数字は、その画素が形成されたパスを表している。なお、ドット形成領域の上端部と下端部を形成するノズル(第2実施例では、1番目のノズルNz1と、5番目のノズルNz5)がPOL制御における間欠的なドットの形成に利用されるノズルである。なお、画像700は、第1実施例における画像500と同一の空白領域と描画領域とから構成される画像である。
第1回目の走査から第3回目の走査までは、第1実施例と同一の処理であるため、説明を省略する。
3回目の走査が終了すると、余白スキップ処理により、空白領域の副走査方向の幅に応じて印刷用紙が搬送され、空白領域が読み飛ばされる。ここで、第2実施例では、4回目の走査時に、記録ヘッド28のPOLノズルでないノズルが描画領域の上端に位置するように、適用例2ラスタライン分の幅と通常の搬送で搬送される4ラスタライン分を合わせた6ラスタライン分、印刷用紙が搬送される。この結果、空白領域と空白領域の次の描画領域の先頭には、POLノズルでないノズルNz2が位置する。ノズルNz2は、1ラスタラインのドットを連続的に形成する。
4回目の走査(パス4)では、ラスタ番号が17番〜20番のラスタラインのドットが形成され、ドット形成領域280aが形成される。ドット形成領域280aの上端部には、1ラスタラインのドットを連続的に形成するノズルNz2が位置する。よって、ドット形成領域280aの上端部には、ドットが連続的に形成される。4回目の走査のための印刷データPDは、通常のPOL制御に用いるマスクパターンM2を用いて生成される。4回目の走査では、こうして生成された印刷データPDに従って、ラスタ番号が17番〜19番のラスタラインの全画素(画素位置番号が1番〜6番)の画素位置およびラスタ番号が20番のラスタラインの画素位置番号が2番、4番、6番の画素位置にドットが形成される。ラスタ番号が16番のラスタラインには、POLノズルが位置するため、点線で示すように、ラスタライン上をノズルが走査するが、空白領域のラスタラインであるため、ドットは形成されない。
5回目以降の走査では、POL制御と余白スキップ処理とが適宜行われ、画像が形成される。
以上説明した第2実施例の印刷システムによれば、印刷用紙の搬送を制御して、空白領域と描画領域の端部に対応するドットを、POLノズルでないノズルによって形成できる。従って、POL制御時に用いられるマスクパターンを用いながら、マスクを解除できる。よって、印刷データPD生成時に用いるマスクパターン数を削減でき、メモリの節約および処理負荷の軽減を図ることができる。
C.変形例:
(1)上述の各実施例では、マスクパターンには、1回の走査で形成可能な全てのドットについて形成の有無が規定されているが、例えば、POLノズルが形成するドットについてのみドット形成の有無を規定するマスクパターンを利用してもよい。すなわち、POLノズル以外のノズルについては、常時、対応するラスタラインのドットを連続的に形成する。こうすれば、マスクパターンに従って印刷データPDを生成する処理の負荷を軽減できる。
(2)上述の各実施例では、N回目の走査の印刷データPDの生成時、N回目の走査の先頭位置から2バンド分の幅に対応する画像データを走査して、空白領域の存在の有無、余白スキップの有無を判断し、判断結果に応じてマスクパターンを切り替えて印刷データPDを生成しているが、例えば、最初に画像データの全体の空白領域の幅や位置を検索し、ドットの形成前に全パスの印刷データPDを作成してもよい。こうすれば、空白領域の幅や配置間隔に応じて、印刷効率の高い印刷データPDを作成できる。
(3)上述の各実施例では、POLノズルは上端、下端の1ラスタラインを形成するノズルのみとして表しているが、例えば、複数のラスタラインを形成する複数のノズルをPOLノズルとしてもよい。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができる。
本発明の第1実施例における印刷システムの構成を示すブロック図。 第1実施例におけるプリンタ20の概略構成図である。 第1実施例における制御回路40を中心としたプリンタ20の構成を示すブロック図。 第1実施例における記録ヘッド28の下面におけるノズル配列を示す説明図。 第1実施例におけるバンド印刷方式について説明する説明図。 第1実施例におけるマスクパターンを用いたドット形成の有無の決定について説明する説明図。 第1実施例における印刷データPDの生成処理について説明するフローチャート。 第1実施例における余白スキップ適用時におけるPOL制御の解除について説明する説明図。 第1実施例と従来例とのパス数の比較について説明する説明図。 第2実施例における余白スキップ適用時におけるPOL制御の解除について説明する説明図。
符号の説明
20…プリンタ
22…モータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…記録ヘッド
30…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置センサ
40…制御回路
41…CPU
52…ヘッド駆動回路
54…モータ駆動回路
56…コネクタ
60…記録ヘッドユニット
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
98…色変換モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…ラスタライザ
200…第1のドット形成領域
210…第2のドット形成領域
250…ドット形成領域
260…ドット形成領域
270…ドット形成領域
280…ドット形成領域
280a…ドット形成領域
300…画像
500…画像
510…画像
600…画像
601…描画領域
610…空白領域
700…画像
710…画像

Claims (7)

  1. 液体吐出装置であって、
    複数のノズルから液体を吐出しドットを記録媒体上に形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを主走査方向に移動させる主走査を行うヘッド駆動手段と、
    前記記録媒体を、前記主走査方向と交差する副走査方向に搬送する副走査を行う搬送手段と、
    前記記録ヘッドの主走査と、前記記録媒体の副走査とを繰り返し行い、前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段であって、第1の主走査に伴って前記ノズルから前記液体を吐出させることにより第1のドット形成領域を形成し、前記第1の主走査の次に行われる第2の主走査に伴って前記ノズルから前記液体を吐出させることにより、前記第1のドット形成領域とは異なる第2のドット形成領域を形成する画像形成手段と、
    画像データを取得する取得手段と、
    前記画像データにより表される画像において、
    前記第1のドット形成領域と、前記第2のドット形成領域との間に、前記副走査方向に所定幅以上ドットが形成されない空白領域が存在しない場合、前記第1のドット形成領域における、前記第2のドット形成領域側の端部である第1端部において間欠的にドットを形成させ、前記第2のドット形成領域における、前記第1のドット形成領域側の端部である第2端部に間欠的にドットを形成させて、前記第1端部と前記第2端部とを重複させ、
    前記空白領域が存在し、かつ、前記第1端部を形成するドットを吐出するノズルが、前記第1のドット形成領域における前記空白領域側の端に位置する場合、前記第1端部において間欠的なドット形成を行わせず、
    前記空白領域が存在し、かつ、前記第2端部を形成するドットを吐出するノズルが、前記第2のドット形成領域における前記空白領域側の端に位置する場合、前記第2端部において間欠的なドット形成を行わせない、重複制御手段と、を備える液体吐出装置。
  2. 請求項1記載の液体吐出装置であって、
    前記画像形成手段は、前記空白領域が存在する場合、前記第1のドット形成領域の形成後に、前記空白領域の前記所定幅に応じて、前記記録媒体を前記副走査方向に搬送する、液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の液体吐出装置であって、
    前記重複制御手段は、前記空白領域が存在しない場合、前記第1の主走査時に、ドットの配置パターンであって、前記第1端部に対応する部位におけるドットの間欠的な配置を表す第1の配置パターンに従って前記第1端部にドットを形成し、前記第2の主走査時に、ドットの配置パターンであって、前記第1の配置パターンにおいてドットが形成されない位置にドットを形成させ、前記第1の配置パターンにおいてドットが形成される位置にドットを形成させない、ドットの間欠的な配置を表す第2の配置パターンに従って前記第2端部にドットを形成させる、液体吐出装置。
  4. 請求項3記載の液体吐出装置であって、
    前記重複制御手段は、前記第1端部および前記第2端部のうち、前記空白領域側の端に位置する少なくとも一方にドットが連続的に形成されるように、前記少なくとも一方に対応する部位におけるドットの連続的な配置を表す第3の配置パターンに従ってドットを形成させる、液体吐出装置。
  5. 請求項3記載の液体吐出装置であって、
    前記重複制御手段は、前記空白領域が存在し、かつ、前記第1端部を形成するドットを吐出するノズルが、前記第1のドット形成領域における前記空白領域側の端に位置する場合には、前記第1の配置パターンを用いずにドットを形成し、前記空白領域が存在し、かつ、前記第端部を形成するドットを吐出するノズルが、前記第のドット形成領域における前記空白領域側の端に位置する場合には、前記第2の配置パターンを用いずにドットを形成する、液体吐出装置。
  6. 請求項3記載の液体吐出装置であって、
    前記重複制御手段は、前記空白領域が存在する場合、前記第1端部を形成するドットを吐出するノズルおよび前記第2端部を形成するドットを吐出するノズルのうち、少なくとも一方を前記空白領域上に合わせる、液体吐出装置。
  7. 複数のノズルから液体を吐出しドットを記録媒体上に形成する記録ヘッドを有し、前記記録ヘッドを主走査方向に移動させる主走査を行うヘッド駆動手段と、前記記録媒体を、前記主走査方向と交差する副走査方向に搬送する副走査を行う搬送手段と、前記記録ヘッドの主走査と、前記記録媒体の副走査とを繰り返し行い、前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段とを備える液体吐出装置が行なう液体吐出方法であって、
    画像データを取得し、
    第1の主走査に伴って前記ノズルから前記液体を吐出させることにより第1のドット形成領域を形成し、
    前記第1の主走査の次に行われる第2の主走査に伴って前記ノズルから前記液体を吐出させることにより第2のドット形成領域を形成し、
    前記画像データにより表される画像において、
    前記第1のドット形成領域と、前記第2のドット形成領域との間に、前記副走査方向の所定幅以上ドットが形成されない空白領域が存在しない場合、前記第1のドット形成領域における、前記第2のドット形成領域側の端部である第1端部において間欠的にドットを形成させ、前記第2のドット形成領域における、前記第1のドット形成領域側の端部である第2端部に間欠的にドットを形成させて、前記第1端部と前記第2端部とを重複させ、
    前記空白領域が存在し、かつ、前記第1端部を形成するドットを吐出するノズルが、前記第1のドット形成領域における前記空白領域側の端に位置する場合、前記第1端部において間欠的なドット形成を行わせず、
    前記空白領域が存在し、かつ、前記第2端部を形成するドットを吐出するノズルが、前記第2のドット形成領域における前記空白領域側の端に位置する場合、前記第2端部において間欠的なドット形成を行わせない、液体吐出方法。
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