JP2003089199A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003089199A
JP2003089199A JP2001284720A JP2001284720A JP2003089199A JP 2003089199 A JP2003089199 A JP 2003089199A JP 2001284720 A JP2001284720 A JP 2001284720A JP 2001284720 A JP2001284720 A JP 2001284720A JP 2003089199 A JP2003089199 A JP 2003089199A
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dots
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droplet
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JP2001284720A
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Takashi Kimura
隆 木村
Toshihito Kamei
稔人 亀井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録体に不必要な過剰なインクが付着する
ことを防止でき、インクの乾燥速度を速めて印字の高速
化を図り、画像品位の低下を防止し、主走査方向と副走
査方向との画像の長さを等しくし、輪郭部でのジャギー
を低減する。 【解決手段】 主走査方向の記録ドットピッチpと副走
査方向の記録ドットピッチqとを等しく定め、副走査方
向で隣接するライン31間ではドット35の位置を主走
査方向にp/2だけずらしたシフトドットパターンを生
成し、さらに、シフトドットパターンの輪郭部に小滴ド
ット35sを付加配置して輪郭部の形状を修正して印字
出力する。これにより、ドットの重なり率を少なくして
被記録体に不必要な過剰なインクが付着することを防止
でき、インクの乾燥速度を早めて印字の高速化を図り、
主走査方向と副走査方向との画像の長さを等しくし、輪
郭部でのジャギーを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、コピ
ア、ファクシミリなどにおいて画像を出力するインクジ
ェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、高速記録可
能で、いわゆる普通紙に特別の定着処理を要せずに記録
でき、記録時の騒音発生が無視できる程度に小さい点
で、オフィス用等として注目されている。従来から種々
の方式が提案され、又は既に製品化されて実用されてい
る。このようなインクジェット記録装置は、インク液室
と、それに連通したノズルが形成されたインクジェット
ヘッドを有し、画像情報に応じて、インク液室のインク
滴をノズルから飛翔させ、用紙やフィルムなどの被記録
体に付着させて画像を形成する。また、インクジェット
ヘッドの構成の違いからシリアル型インクジェットプリ
ンタとライン型インクジェットプリンタがある。シリア
ル型インクジェットプリンタは、インクジェットヘッド
を紙の幅方向(主走査方向)に走査しながら画像を形成
し、1回または複数回の走査が終了した後に、用紙を搬
送し次の記録ラインに画像を記録していくものである。
一方ライン型インクジェットプリンタは、ノズルがほぼ
用紙の幅方向全域に形成され、用紙の幅方向への走査は
行なわずに、用紙を搬送しながら記録していくものであ
る。後者は、幅方向の1ラインを一度に形成していくの
で記録速度が速いという長所がある一方で、ヘッドその
ものが大きくなるためプリンタ全体の大きさが大きくな
ってしまうこと、高解像度の記録を行なうには、ノズル
そのものの配列を高密度にする必要があり、ヘッドの製
造コストが高くなるという問題がある。それに比べて、
前者は比較的小さなヘッドで画像を形成していくため、
装置のコストが安いという長所があり、現在のインクジ
ェットプリンタのほとんどが、基本的にはシリアル型イ
ンクジェットプリンタである。
【0003】このシリアル型インクジェットプリンタの
記録画像は、図21に示すように、インクジェットヘッ
ドの主走査方向と平行な直線群52と、この直線群52
と直行する副走査方向と平行な直線群51とで形成され
る格子点を基本記録位置として、この基本記録位置に着
弾するようインク滴を吐出してドット50の集合による
画像を記録している。
【0004】この平行なラインの格子点を基本記録位置
としてドットを形成する従来の記録方法は、プリントす
る画像が特定の大きさの文字や、罫線や表などのように
単純な縦線や横線が主体の場合に利点があった。したが
って、このような記録ドットパターンで記録されている
文字を紙面状にプリントする場合に正方形の方眼状の位
置を基本としてインクを記録することが合理的であっ
た。
【0005】しかし、従来の基本記録位置で、用紙の記
録面を色材を含むインクで隙間なく塗りつぶすために
は、図22に示すように理論上、概円形のインクで記録
されるドット50の直径Dを、主走査方向の記録ドット
ピッチp又は副走査方向の記録ドットピッチqの約1.
4倍以上にする必要がある。従って面を塗りつぶした場
合にドット50の重なり部分が非常に大きくなり、その
重なり率は面積率で約57%にもなる。そのため、1ペ
ージに多くの文字やグラフィックス、イメージ画像があ
る場合など、用紙上のインクが過剰になり、その結果、
コックリングといわれるインクが用紙に過剰に浸透する
ことによって用紙に波うちが発生し、用紙がインクジェ
ットヘッドや他の部材と接触し、印字面が汚れたり、イ
ンクジェットヘッドと用紙との距離が変化してしまうた
めに、噴射ドットの着弾位置がずれたりするという問題
が生じてしまう。また、インクの重なりによりにじみが
発生し画像品位を低下させたり、また、インクの乾燥に
時間がかかり実質的に記録スピードが低下したりすると
いう問題が生じてしまう。このような問題は、近年の記
録速度の向上、塗りつぶし画像パターンの増加、2色以
上のインクを重ね打ちするカラー記録の普及によりさら
に重大な問題として顕在化しつつある。
【0006】この問題を解決する方法として、特開平8
−2003号公報に記載された技術がある。これは、互
いに120度づつの角度をなす3つの平行線群53,5
4,55で、平行線の間隔が等しく、かつ、それぞれの
平行線群53,54,55を成す3方向の直線が1箇所
で交わる格子点を基本記録位置とするようにしたプリン
ト装置である(図23参照)。このようなドット配置で
記録することにより、ドッドの重なり率を低下させ、か
つ用紙上に隙間なくドットを配置できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなドット配置にしたときは、画像の輪郭部に凹凸が生
じてしまい、いわゆるジャギーの発生により画像品質が
低下してしまう。
【0008】また、一般的に記録画像の密度は、縦×横
が300dpi×300dpi、360dpi×360dpi、60
0dpi×600dpi、720dpi×720dpiなど、従来か
らある互いに直交する2つの平行線群で構成される格子
点(ここでは、直交格子と呼ぶ)を基本記録位置とする
ものが多く、さまざまなアプリケーションソフト(フォ
トショップ、ワープロソフトなど)でも、通常直交格子
をピクセル単位として用いられている。また、文字や罫
線、表などをドットで表すときには直交格子を基本とし
た方がきれいな直線が描ける。画像密度としては、他に
720dpi×1440dpiなどのように縦と横の解像度が
違う画像もあるが、これも、画像の記録位置は直交格子
を基本記録位置としている。そのため、PC(パーソナ
ルコンピュータ)がプリンタに対して送る画像データ
は、直交格子を基本とした方が、ホストコンピュータ側
で特別な処理を行なう必要がなく、記録ドットパターン
に対応したデータにラスタライズする時の処理速度が遅
くなることがない。
【0009】ところが、特開平8−2003号公報の技
術では、互いに120度づつの角度をなす3つの平行線
群で交わる格子点を基本記録位置としている。これは言
い換えれると、全ての角度が60度の三角形(すなわち
正三角形)の各頂点を記録位置とすることになる。した
がって、一つの平行線を主走査方向と一致させたとき、
主走査方向に記録ドットピッチpで記録した場合、副走
査方向の記録ドットピッチqは、明細書中にあるよう
に、q=p√3/2となり、これはおおよそq=0.8
7pとなる。すなわち、直交格子配置の画像がPCなど
のホストコンピュータから送られてきた場合、この基本
格子で印字すると主走査に対して副走査が縮小された、
いわば偏平の画像となってしまうという不具合が生じ
る。
【0010】本発明の目的は、ドットとドットの重なり
部分の面積を大幅に少なくして用紙上に過剰なインクが
付着することを原因とする汚れやにじみ、画像の乱れを
防止し、インクの乾燥時間を短縮して印字の高速化を図
り得るインクジェット記録装置を提供することである。
【0011】本発明の目的は、従来の基本格子上に展開
される記録ドットパターンを利用してシフトドットパタ
ーンを生成することにより、画像形成のための一般記な
アプリケーションを利用できる一般的な画像として用い
ることのできるインクジェット記録装置を提供すること
である。
【0012】本発明の目的は、ジャギーを低減できるイ
ンクジェット記録装置を提供することである。
【0013】本発明の目的は、ドット径を適正で小径に
定めた小滴ドットによりジャギーをより効果的に低減で
きるインクジェット記録装置を提供することである。
【0014】本発明の目的は、簡単な手段によりジャギ
ーを低減できるインクジェット記録装置を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
インクを吐出するためのノズルが形成されたインクジェ
ットヘッドを有し、前記インクジェットヘッドにより、
被記録体の上に複数のドットからなる画像を記録するイ
ンクジェット記録装置において、前記被記録体の搬送方
向及びその搬送方向と直交する方向の一方を主走査方向
とし他方を副走査方向としたときに前記副走査方向で隣
接するライン間ではドットの位置を前記主走査方向にp
/2だけずらしたシフトドットパターンを生成するシフ
トドットパターン生成手段と、前記シフトドットパター
ンの輪郭部にその輪郭部の周囲のドットよりドット径の
小さい小滴ドットを付加配置して輪郭部の形状を修正す
る画像輪郭部修正手段を具備し、前記画像輪郭部修正手
段により修正された前記シフトドットパターンとして展
開された画像を前記インクジェットヘッドから出力する
ようにした。
【0016】したがって、従来の方法に比べてドットの
重なり率を面積で半分以下にすることができる。これに
より、被記録体に不必要な過剰なインクが付着すること
を防止することが可能となる。したがって、インクの乾
燥速度が向上し記録の高速化が可能となると同時に、イ
ンクのにじみや流れによる画像品位の低下が防止でき
る。また、従来のドット構成(直交格子配置)を基にし
た画像でも、画像が偏平にならず主走査方向と副走査方
向との画像の長さを等しくすることが可能となる。さら
に、画像輪郭部に発生し易いジャギーを小滴ドットによ
り低減することが可能となる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記シフトドットパターンに展開される前
記ドットの径をD1、前記画像輪郭部修正手段が付加配
置する前記小滴ドットの径をD2としたとき、 (1/2)×D1≧D2 に定められている。
【0018】したがって、ドット径を適正で小径に定め
た小滴ドットによりジャギーをより効果的に低減でき
る。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、印字出力する前記画像をイメージ画
像と、それ以外の画像とに区別して認識する画像種認識
手段を具備し、前記画像輪郭部修正手段は前記イメージ
画像以外の画像と認識された場合にのみ前記シフトドッ
トパターンの輪郭部を修正する。
【0020】したがって、イメージ画像については小滴
ドットの付加をしないためイメージ画像を忠実に出力
し、イメージ画像以外の直線を主体とする文字、罫線、
表組などの画像については輪郭部の直線を滑らかにして
高画質化することが可能となる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載のインクジェット記録装置において、前
記画像輪郭部修正手段は、前記副走査方向における奇数
列のラインに対しては非印字部の後にドットが存在する
場合、及び前記副走査方向における偶数列のラインに対
してはドットの後に非印字部が存在する場合に、前記ド
ットに隣接する前記非印字部の領域に小滴ドットを配置
し、或いは、前記副走査方向における偶数列のラインに
対しては非印字部の後にドットが存在する場合、及び奇
数列のラインに対してはドットの後に非印字部が存在す
る場合に、前記ドットに隣接する前記非印字部の領域に
小滴ドットを付加配置する。
【0022】ここで、印字データとしてのドットに隣接
する非印字部に小滴ドットを付加配置する条件として、 (1)前記副走査方向における奇数列のラインに対して
は非印字部の後にドットが存在する場合、及び前記副走
査方向における偶数列のラインに対してはドットの後に
非印字部が存在する場合 (2)前記副走査方向における偶数列のラインに対して
は非印字部の後にドットが存在する場合、及び奇数列の
ラインに対してはドットの後に非印字部が存在する場合 との二つがあるが、非印字部がドットの前に存在するラ
インと、非印字部がドットの後に存在するラインとが、
副走査方向に交互に並んでいる場合を想定すると、第一
のラインが非印字部の後にドットが存在する場合には
(1)の条件が適用され、第一列のラインがドットの後
に非印字部が存在する場合には(2)の条件が適用され
る。
【0023】したがって、小滴ドットの付加配置により
画像輪郭部に発生し易いジャギーを低減できる。この場
合、印字出力画像を構成するシフトドットパターンは画
像データをラスタライズする過程で認識でき、認識され
たパターンに応じて小滴ドットの配置を規則化すること
ができるため、特別な機構を具備することなしにジャギ
ーを低減できる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記画像輪郭部修正手
段は、前記シフトドットパターンの輪郭部において前記
ドットが不揃いであることに起因する凹部が存在すると
きに、当該凹部の領域に小滴ドットを付加配置する。
【0025】したがって、画像輪郭部に発生し易いドッ
ト間の凹部を小滴ドットにより埋めることでジャギーを
低減できる。この場合、印字出力画像を構成するシフト
ドットパターンは画像データをラスタライズする過程で
認識でき、認識されたパターンに応じて小滴ドットの配
置を規則化することができるため、特別な機構を具備す
ることなしにジャギーを低減できる。
【0026】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記画像輪郭部修正手段は、副走査方向に
隣接するドットが存在する条件のもとで前記小滴ドット
の付加配置処理を行う。
【0027】したがって、副走査方向に隣接するドット
が存在しない場合には、当該ライン上での小滴ドットの
付加配置処理を省略することができる。
【0028】請求項7記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、前記画像輪郭部修正手
段は、前記シフトドットパターンの輪郭部における副走
査方向及び主走査方向に対して傾斜する直線部が存在す
るときに、小滴ドットを付加配置する。
【0029】したがって、画像輪郭部の傾斜した直線部
はドットが不揃いになり易いことによるジャギーを小滴
ドットにより低減できる。この場合、印字出力画像を構
成するシフトドットパターンは画像データをラスタライ
ズする過程で認識でき、認識されたパターンに応じて小
滴ドットの配置を規則化することができるため、特別な
機構を具備することなしにジャギーを低減できる。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記画像輪郭部修正手段は、前記シフトド
ットパターンの前記ドットのドットピッチをpとすると
き、最寄りの前記ドットの中心に対して隔てた距離をp
以下とする位置に前記小滴ドットを付加する。
【0031】したがって、画像輪郭部におけるドットと
小滴ドットとの間の空白の発生を少なくすることができ
る。
【0032】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
記載の発明において、前記画像輪郭部修正手段は、ハー
ドウエアにより小滴ドットを付加配置する。
【0033】したがって、小滴ドットの付加配置処理を
高速で行うことができる。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項4ないし
7記載の発明において、前記画像輪郭部修正手段は、プ
ログラムを実行することにより小滴ドットを付加配置す
る。
【0035】したがって、小滴ドットの付加配置処理を
ソフトウエアによって低コストで実現できる。
【0036】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記プログラムが記憶された記憶媒体
を具備する。
【0037】したがって、小滴ドットの付加配置処理を
ソフトウエアによって低コストで実現できる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態におけるイ
ンクジェット記録装置の概略構成について説明する。図
1は本発明に適用したシリアル型のインクジェット記録
装置の機構的構成を示す斜視図、図2はインクジエット
記録装置のインクジェットヘッドの先端部を示す断面
図、図3はインクジェットヘッドのノズルプレートを示
す正面図、図4は他のノズルプレートを示す正面図、図
5はホストコンピュータにおける電気的構成の概略を示
すブロック図、図6はインクジェット記録装置における
電気的構成の概略を示すブロック図である。
【0039】図1に示すように、インクジェット記録装
置(インクジェットプリンタ)Pは、フレーム1に横架
したガイドレール2,3にキャリッジ4を移動可能に装
着し、このキャリッジ4にインクジェットヘッド5を搭
載して、後述するキャリッジモータによってキャリッジ
4を矢示A方向に走査させるとともに、ガイド板6にセ
ットされる被記録体である用紙7を矢印B方向に搬送さ
せるために、後述もするプラテンモータの回転力をギヤ
8,9を介して送りノブ10aを備えたプラテン10に
伝達するように構成されている。このプラテン10周面
にはプレッシャローラ11が圧接されている。
【0040】そして、このインクジェット記録装置Pで
は、キャリッジ4をインクジェットヘッド5とともに主
走査方向(矢示A方向)に移動走査させながら、用紙7
を副走査方向(矢示B方向)に搬送して、インクジェッ
トヘッド5からインク滴を噴射させて用紙7に画像を印
字する。
【0041】ここで、インクジェットヘッド5は、図2
及び図3に示すように、液室12を形成する液室形成部
材13の前面に複数のノズル14が形成されたノズルプ
レート15を有し、液室12内のインクをノズル14か
らインク滴16として飛翔させる。この場合、インクジ
ェットヘッド5の駆動原理は、ヒータに電圧を印加して
液室12内のインク沸騰させるバブルジェット(登録商
標)方式、圧電素子の歪み効果を利用するピエゾ方式、
電極間に電圧を印加することにより発生する静電引力を
利用する静電方式の何れであってもよい。何れの場合で
も、各液室12毎にエネルギーを選択的に与えることに
より、所望のノズル14からインクを吐出させることが
できる。
【0042】ノズルプレート15は、図3に示すように
主走査方向A(図1参照)と直交する方向に複数のノズ
ル14を1列に配列してもよく、図4に示すように複数
のノズル14を2列に配列してもよい。図4の例におけ
るノズル列は主走査方向Aに配列されている。何れの場
合でも、副走査方向に並ぶノズル14間の配列ピッチ
(ノズルピッチ)Pnは画像形成の記録ピッチ(記録ピ
ッチM)の2倍(Pn=2M)になるように形成してい
る。本実施の形態では、ノズルを64個配置した例を示
す。
【0043】本実施の形態のインクジェット記録装置P
では装置内に画像の描画または文字のプリント命令を受
けて実際に記録するドットパターンを発生する機能を持
たない例を示す。即ち、ホストコンピュータで実行され
るアプリケーションソフトなどからのプリント命令はホ
ストコンピュータ内にソフトウエアとして組み込まれた
プリントドライバで処理されてドットパターンのデータ
にラスタライズされ、それがインクジェット記録装置P
に転送されてプリントされる。
【0044】図5に示すように、ホストコンピュータH
Cは、CPUを有する制御部17の制御の基に、アプリ
ケーションソフト18やオペレーティングシステムから
の画像の描画または文字の記録命令(例えば記録する線
の位置と太さと形などを記述したものや、記録する文字
の書体と大きさと位置などを記述したもの)を描画デー
タメモリ19に一時的に保存する。尚、これらの命令
は、特定のプリント言語で記述されたものである。描画
データメモリ19に記憶された命令は、ラスタライザ2
0によって解釈され、線の記録命令であれば、指定され
た位置や太さ等に応じたドットパターンに変換され、ま
た、文字の記録命令であればホストコンピュータHC内
に保存されているフォントアウトラインデータ21から
対応する文字の輪郭情報を呼び出し指定された位置や大
きさに応じて記録ドットパターンに変換される。このよ
うにラスタライズされた記録ドットパターンはラスタデ
ータメモリ22に記憶される。このとき、ホストコンピ
ュータHCは、従来の直交格子を基本記録位置として、
記録ドットパターンのデータにラスタライズする。この
ラスタデータメモリ22に記憶された記録ドットパター
ン(図7参照)がインターフェース23を経由してイン
クジェット記録装置Pに転送される。
【0045】インクジェット記録装置Pは、図6に示す
ように、ホストコンピュータHCから転送される記録ド
ッドパターンを受信するデータ処理部24と印字処理部
25とを接続し、この印字処理部25に、キャリッジ4
を移動させるためのキャリッジモータ26を駆動制御す
るキャリッジ駆動制御部27と、インクジェットヘッド
5を駆動制御するヘッド駆動制御部28と、プラテン1
0を回転させるためのプラテンモータ29を駆動制御す
るラインフィード駆動制御部30とを接続することによ
り形成されている。
【0046】ホストコンピュータHCからインクジェッ
ト記録装置Pに転送された印字データ(記録ドットパタ
ーン)は、図示しないラスタデータメモリに保存され、
所定のデータを受け取った後に、データ処理部24を介
してヘッド駆動制御部28に送られ、このヘッド駆動制
御部28の出力によりインクジェットヘッド5の所望の
ノズル14からインク滴を吐出(噴射)させて用紙7上
に記録させると共に、キャリッジ駆動制御部27により
キャリッジモータ26を制御してキャリッジ4の走査さ
せ、ラインフィード駆動制御部30によりプラテンモー
タ29を駆動してプラテン10の回転させ、副走査方向
の用紙7の搬送を制御する。
【0047】本実施の形態におけるデータ処理部24
は、ホストコンピュータHCから転送される記録ドット
パターンを基にして、インクジェットヘッド5から印字
出力するためのシフトドットパターンを生成するシフト
ドットパターンを生成するシフトドットパターン生成手
段として機能するとともに、そのシフトドットパターン
の輪郭部にその輪郭部の周囲のドットよりドット径の小
さい小滴ドットを付加配置して輪郭部の形状を修正する
画像輪郭部修正手段としての機能する。
【0048】ここで、シフトドットパターンの生成につ
いて説明する。図7はホストコンピュータHPから出力
されたままの記録ドットパターンの一例を示す説明図、
図8はシフトドットパターンのドット配列を示す説明
図、図9はそのドット配列の一部を抽出した説明図、図
10はシフトドットパターンの一例を示す説明図であ
る。
【0049】まず、図8を参照してべた印字データを出
力する例でシフトドットパターンについて説明する。図
中符号31で示される平行ライン群は、副走査方向(用
紙搬送方向)にドットピッチqで等間隔で配列されて平
行ライン群である。一方32で示される平行ライン群
は、主走査方向(用紙の幅方向)にドットピッチp/2
で並んだ等間隔の平行ライン群である。これらの31,
32の平行ライン群は直交して格子を形成しており、そ
の格子点が丸印で示したドット35の位置である。副走
査方向に並んだ平行ライン群31の奇数列のライン31
−oddに対しては、主走査方向に並んだ平行ライン群3
2の1つおきのライン32、すなわちドットピッチpと
なる平行ライン群32との交点33を記録位置とし、ま
た、副走査方向に並んだ平行ライン線群31のうちの偶
数列のライン31−evenに対しては、主走査方向の平行
ライン群32のうち、副走査方向の奇数列のライン31
−oddと記録位置となる交点を形成したライン32の間
にあり、ドットピッチpで並んだ平行ライン群32との
交点34を記録位置とする。したがって、副走査方向に
並んだ横方向の平行ライン群31の奇数列と偶数列のラ
イン31で見ると、記録位置となる交点33、34は、
主走査方向にp/2ずれた位置で、それぞれドットピッ
チpで並んだ位置となる。このとき、p=qとすること
により主走査方向及び副走査方向のドット形成ピッチ
は、等しくなるため、従来の直交格子の記録位置で作成
された記録ドットパターンが転送されてきても、画像が
副走査方向に偏平になることがなくなる。
【0050】そのことを図9を参照して説明する。交点
33、34を結んだ線は、互いがなす角をθ、θ
θとする二等辺三角形を形成する。θ、θ、θ
はそれぞれ、tanθ=2、tanθ=2、tan(θ
2)=1/2を満たす角度であり、おおよそ、θ=6
3.4度、θ=63.4度、θ=54.2度とな
る。言い換えれば、θ、θ、θからなる二等辺三
角形の頂点が記録位置となる。この交点を中心として示
す円が本発明によるドット35の基本記録位置である。
【0051】次に、本発明における最適なドットのドッ
ト径Dについて説明する。べた画像のように、ある領域
を全て印字ドットで埋める場合、周囲のドットとの間に
空白が生じないためには、前述の二等辺三角形の3つの
頂点から等距離にある点で交わる円の直径以上のドット
径Dであればよく、ドット35のドットピッチをp(=
q)としたとき、 ドット径D=5p/4=1.25p である。この設定によりべた画像を白抜けなく埋めるこ
とが可能となる。
【0052】なお、図3に示すように、ノズル列が一列
のインクジェットヘッド5により印字する場合には、イ
ンクジェットヘッド5を走査させる過程で、図8におけ
る奇数列のライン31−oddのドット35を印字し、用
紙7をドットピッチq(Pn/2)分搬送した後にイン
クジェットヘッド5を走査させる過程で偶数列のライン
31−evenのドット35を印字する。
【0053】ここで、上記のように生成したシフトドッ
トパターンを用いた印字例として、具体的な画像を印字
する例を説明する。主走査方向、副走査方向のドット3
5の配列密度をそれぞれ300dpiとする。このときの
ドットピッチは、p=q=84.7μmである。さらに
隣接する主走査軌跡上のドット35の位置をp/2だけ
ずらしており、また、ドット35の用紙7上での平均直
径D1をpの1.25倍の106μmとするようにイン
クの吐出量と吐出速度を設定している。このようにパラ
メータを規定することで、ドット35間の重なりを低下
させて、かつ、隙間なくドット35を配置することがで
きる。
【0054】図7はホストコンピュータHCから転送さ
れた、ある画像の記録ドットパターンのイメージであ
る。図中、31−1,31−3…は副走査方向における
奇数列のライン31−odd、31−2,32−4…は偶
数列のライン31−evenである。この記録ドットパター
ンを見ると、そのパターンのままインクジェット記録装
置Pから出力する場合には、隣接する全てのドット35
の中心が正方形の格子点に存在するため、ドット径D1
を大きくしないと隣接するドット35間に空白が生ずる
ことが分かる。この従来の方法、すなわち、ホストコン
ピュータHPから転送された記録ドットパターンをその
まま300dpi×300dpiの密度で出力する場合では、
1ドットの用紙7上でのドット径D1を約120μmと
する必要があり、大量のインクが用紙7に付着する。
【0055】これに対し、図7に示す記録ドットパター
ンを基にして、副走査方向で隣接するライン31間では
ドット35の位置を主走査方向にp/2だけずらしてシ
フトドットパターンを生成した場合には、図10に示す
ように隣接するドット35間の空間を抑制することがで
きる。ちなみに、例えば本発明の方法では、1ドットの
用紙7上でのドット径D1を約106μmと約13%も
小さくすることができた。また、従来の方法では円形の
ドットで塗りつぶしを行なうとドット35間の重なり合
う部分が幾何学的に57%も発生し、インクが過剰にな
ってしまったが、本発明ではドット35同士の重なり部
分を約37%と大幅に少なくすることができた。このこ
とは、同じ解像度で同じ画像を得るために必要なインク
の量が少なくて良いことを意味している。その結果、イ
ンクの乾燥が早くなり高速記録が可能となり、かつ、用
紙7の濡れによるシワも防止できる。また、インクの消
費量も少なくて良いため、ランニングコストの低減が図
れる。図10において、31−1,31−3…は副走査
方向における奇数列のライン31−odd、31−2,3
2−4…は偶数列のライン31−evenである。
【0056】さらに、従来の方法によると塗りつぶしや
線の画像記録部においてインクが過剰になり流れ出した
り、インク溜をつくって大きく画質を低下させることが
あったが、本発明では過剰なインクが少なくでき、画質
の低下を防止できる。特に、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラック色などのインクを重ねることで色表現を行
なうカラー記録においては、インクがより過剰になりが
ちであり、本発明はカラー記録において非常に有効であ
る。
【0057】さらに、従来の方法で階調表現を行った際
は、特に高濃度域で面積当りドット数を増やしてもドッ
ト35間の重なり率が大きいため、濃度があまり増加し
ない状態になってしまっていたが、本発明では、ドット
数と濃度の関係がほぼ比例した関係にでき、階調表現能
力が向上する。階調表現において用紙7の色に近い淡い
階調を表現する場合は、ドット35をまばらに記録する
方法がとられるが、この場合に1ドットのドット径D1
が小さい方がドット35が目立たず、きめのこまかい良
い印象が得られ、この点からも本発明は高品位な画像の
記録が可能となる。
【0058】一方、特開平8−2003号公報に記載の
方法と比較すると、重なり率は若干多くなるが、図10
に示すように、画像そのものの形状は偏平になることが
なく、通常の直交格子配置のものと変わりがない画像が
得られる。すなわち、本発明によって、従来のドット径
D、ドット35の重なり率が大きいことに起因する諸問
題を、画像の偏平などの問題を生じないで解決すること
ができる。また、重なり率が若干多くなるということ
は、インク滴16の飛翔速度や、噴射曲がりなどで生じ
るドット位置精度のバラツキに対しては、より多くずれ
ても隣接するドット35と繋がり、白抜けが生じないと
いうことから、本発明の方が有利であるといえる。
【0059】さらに、本発明による印字方法として、1
回の主走査で所望の解像度のノズル幅分(本実施例の場
合、64ノズルの幅)の画像を作成することができる。
これは、ドット35の重なり率が少なくなり、前述した
ようなコックリングや、滲みなどの問題が発生しにくく
なるために実現できるものである。このような印字方法
とすることにより、用紙7を副走査方向に搬送する回数
が減り、1枚分の画像を出力する時間すなわちスループ
ットが短くてよく、高速印字が可能となる。
【0060】さらに、モード選択手段として、図示しな
いモード選択キーを設け、図10に示すシフトドットパ
ターンを生成するモードと、図7に示す記録ドットパタ
ーンをそのまま印字出力するモードとを選択できるよう
に構成してもよい。記録ドットパターンのまま印字出力
するモードを選択した場合にはシフトドットパターンを
生成する処理を必要としないので、処理の高速化が図れ
る。シフトドットパターンを生成して印字出力するとき
は、図10に示すように、元のデータ(図7の記録ドッ
トパターン)に比べると、印字結果はジグザグ状に形成
され、輪郭部で凹凸が生じるが、そのずれは、p/2で
あり、近年の高密度の画像に対しては、0.1mm以下
のごくわずかな凹凸である。また、一般に用紙7に印字
した場合には、インクは紙上で滲みが多少発生するの
で、わずかな凹凸は、滲みにより軽減され、ほとんど目
立たなくなる。
【0061】このように、図7に示す記録ドットパター
ンから図10に示すシフトドットパターンを生成するこ
とにより前述した様々な効果が得られる。しかし、シフ
トドットパターンはドット35を拡大してみれば分かる
ように画像輪郭部のドット35の配列が不揃いとなり、
本来直線であるべき輪郭部に凹凸状になることは否めな
い。実際のドット35は極めて小さいので画像品質の低
下はそう問題にならないが、好ましくはこの凹凸を修正
することにより、さらに高品質の画像を得ることができ
る。そこで、本発明は画像の輪郭部に小滴ドットを付加
しようとするものである。
【0062】以下、画像輪郭部修正手段による小滴ドッ
ト付加配置処理の第一の実施例を図11ないし図13に
基づいて説明する。図11(a)は副走査方向のある奇
数列odd−n(例えば図10(a)における31−3)
のライン上のドットの配列を示す説明図、同図(b)は
その奇数列odd−nのラインに小滴ドットを付加配置し
た状態を示す説明図、図12(a)は副走査方向のある
偶数列even−n(例えば図10(a)における31−
4)のライン上のドットの配列を示す説明図、同図
(b)はその偶数列even−nのラインに小滴ドットを付
加配置した状態を示す説明図、図13は輪郭部を修正し
たシフトドットパターンの一例を示す説明図である。
【0063】図11及び図12において、実線で示す丸
印はドット35、点線で示す丸印は非印字部(NULL
データの1ドット領域)で、この非印字部は斜線を引い
たドット35aを境とする領域について有無が判断され
る。小径の実線で示す丸印は付加配置した小滴ドット3
5sである。これは、後述する他の実施例においても同
様である。
【0064】図11(a)に示すように、奇数列のライ
ンodd−nに対しては、斜線を引いたドット(印字デー
タ)35aの後の領域が非印字部の場合は、同図(b)
に示すようにその非印字部の領域に小滴ドット35sを
付加配置する。また、図12(a)に示すように、偶数
列のラインeven−nに対しては、斜線を引いたドット
(印字データ)35aの前の領域が非印字部の場合は、
同図(b)に示すようにその非印字部の領域に小滴ドッ
ト35sを付加配置する。なお、非印字部の領域に小滴
ドット35sを付加配置するということは、NULLデ
ータを小滴ドット35sのデータに変換することであ
る。このことは後続の実施例においても同様である。
【0065】このような小滴ドットの付加配置を全ライ
ンについて行うことにより、図13に示すように、シフ
トドットパターンの輪郭部の直線性を小滴ドット35s
により修正することができる。
【0066】さらに、画像輪郭部修正手段による小滴ド
ット付加配置処理の第二の実施例を図14ないし図17
に基づいて説明する。図14ないし図17は副走査方向
のあるライン上のドットの配列及び小滴ドットを付加配
置した状態を示す説明図である。
【0067】図14に示すように、副走査方向の奇数列
のラインに対しては、あるラインodd−nのドット(印
字データ)35の後に点線の丸印で示す非印字部がある
場合、その非印字部の前のドット(斜線を引いたドッ
ト)35aの後のp/2ずれた位置における前後の偶数
列のラインeven−n−1,even−nの両方に実線で示す
ドット35が存在する場合は、斜線を引いたドット35
aの後の非印字部に凹部が形成されるので、奇数列のラ
インodd−nのドット(斜線を引いたドット)35aの後
の非印字部に小滴ドット35sを付加配置する。これに
より、画像の直線部となる輪郭の凹部に対して、小滴ド
ット35sが付加され直線に近い輪郭が得られる。ただ
し、この場合、副走査方向の直線と主走査方向の直線が
交わる、いわば、コーナー部には小滴ドット35sが付
加されない。
【0068】これを改善する方法としては、図15に示
すように、上記の奇数列のラインodd−nにおいて、ド
ット(印字データ)35の後に点線の丸印で示す非印字
部がある場合で、その非印字部の前のドット(斜線を引
いたドット)35aの後のp/2ずれた位置における前
後の偶数列のラインeven−n−1,even−nの一方にの
みドット35が存在する場合は、例えば、前列のライン
even−n−1の領域Cが非印字部であり、後列のライン
even−nの領域Iにドット(印字データ)35が存在
し、このIの領域のドット35の後の1ピッチ後の同ラ
イン上の領域Mが非印字部であり、Iの領域のドット3
5の後のp/2ずれた位置における後列ラインodd−n
+1の領域Lが非印字部の場合は、斜線を引いたドット
35aはシフトドットパターン中のあるコーナにあると
みなされる。この場合は、奇数列のラインodd−nのド
ット(斜線を引いたドット)35aの後の非印字部に小滴
ドット35sを付加配置する。
【0069】図16に示すように、副走査方向の偶数列
のラインに対しては、あるラインeven−nのドット35
の前に点線の丸印で示す非印字部があり、その非印字部
の後のドット(斜線を引いたドット)35aの前のp/
2ずれた位置における前後の奇数列のラインodd−n,o
dd−n+1の両方の領域D,Jに実線で示すドット35
が存在する場合は、偶数列のラインeven−nのドット
(斜線を引いたドット)35aの前の非印字部に小滴ド
ット35sを付加配置する。これにより、直線部となる
輪郭の凹部に対して、小滴ドット35sが付加され直線
に近い輪郭が得られる。ただし、この場合、副走査方向
の直線と主走査方向の直線が交わる、いわば、コーナー
部には小滴ドット35sが付加されない。
【0070】これを改善する方法としては、図17に示
すように、上記の偶数列のラインeven−nにおいて、ド
ット(印字データ)35の前に点線の丸印で示す非印字
部がある場合で、その非印字部の後のドット(斜線を引
いたドット)35aの前のp/2ずれた位置における前
後の奇数列のラインodd−n,odd−n+1の一方にのみ
ドット35が存在する場合は、例えば、後列のラインod
d−n+1の領域Jが非印字部であり、前列のラインodd
−nの領域Dにドット(印字データ)35が存在し、こ
のDの領域のドット35の前の1ピッチ前の同ライン上
の領域Nが非印字部であり、Dの領域のドット35の前
のp/2ずれた位置における前列ラインeven−n−1の
領域Aが非印字部の場合は、斜線を引いたドット35a
はシフトドットパターン中のあるコーナにあるとみなさ
れる。この場合は、偶数列のラインeven−nのドット
(斜線を引いたドット)35aの後の非印字部に小滴ドッ
ト35sを付加配置する。
【0071】このようにすることにより、シフトドット
パターンの輪郭部の直線性を小滴ドット35sにより修
正することができ、さらに、シフトドットパターンの輪
郭部にドット35間にドット35の欠除による凹部が存
在するときにのみ、小滴ドット35sを付加するので、
直線性が得られるとともに、凹部が存在しない場合に誤
って、小滴ドット35sを付加してしまうことがなく、
高画質化が図れる。
【0072】さらに、画像輪郭部修正手段による小滴ド
ット付加配置処理の第三の実施例を図18ないし図20
に基づいて説明する。図18、図19は副走査方向のあ
るライン上のドットの配列及び小滴ドットを付加配置し
た状態を示す説明図、輪郭部を修正したシフトドットパ
ターンの一例を示す説明図である。
【0073】図18に示すように、副走査方向の奇数列
のラインに対しては、あるラインodd−nのドット(印
字データ)35の後に点線の丸印で示す非印字部が存在
する場合は、前列のラインeven−n−1においてodd−
n上の非印字部に対して主走査方向の前後方向にp/2
ずれた領域C,Oにドット35が存在する場合、或い
は、後列のラインeven−nにおいてodd−n上の非印字
部に対して主走査方向の前後方向にp/2ずれた領域
I,Mにドット35が存在する場合は、ラインodd−n
のドット(斜線を引いたドット)35aの後の非印字部
に小滴ドット35sを付加配置する。
【0074】図19に示すように、副走査方向の偶数列
のラインに対しては、あるラインeven−nのドット(印
字データ)35の前に点線の丸印で示す非印字部が存在
する場合は、前列のラインodd−nにおいてeven−n上
の非印字部に対して主走査方向の前後方向にp/2ずれ
た領域N,Dにドット35が存在する場合、或いは、後
列のラインodd−n+1においてeven−n上の非印字部
に対して主走査方向の前後方向にp/2ずれた領域P,
Jにドット35が存在する場合は、ラインeven−nのド
ット(斜線を引いたドット)35aの前の非印字部に小
滴ドット35sを付加配置する。
【0075】このようにすることにより、図20のよう
にシフトドットパターンの輪郭部に斜めの直線部がある
場合でも、その輪郭部を滑らかな直線にすることができ
る。また、図18ないし図20によって説明した方法
は、図11ないし図17によって説明した前述の直線の
凹凸を改善する方法と組み合わせて実施しても良い。こ
れにより、直線、そのコーナー部、斜めの線に対して、
ジャギーを改善することができる。
【0076】以上のような方法で、シフトドットパター
ンに展開された印字データの輪郭部を小滴ドット35s
の付加配置によって修正し、実際に300dpi×300d
piの画像を出力する場合に、印字データとしてのドット
35の径D1を106μm、輪郭部修正のための小滴ド
ット35sの径D2を10μm、25μm、55μm、
80μm、106μmとし、これらのパラメータの違いに
よるそのジャギーの状態を評価した。
【0077】その結果、小滴ドット35sが55μm以
下(すなわち、印字データとしてのドット35の径の約
1/2以下)の時には、ジャギーがほとんど目立たず、
良好な文字品質が得られた。小滴ドット35sが80μ
m以上(印字データとしてのドット35の径の約3/
4)以上)ではジャギーが目立ったままであった。
【0078】以上のような、小滴ドットの付加処理は、
マイクロコンピュータを用いてソフトウエアによって実
施することもできるし、ASIC(Application Spec
ificIntegrated Circuit)に代表されるようなハー
ドウエアに回路として組み込んで実施してもよい。ソフ
トウエアで実施する場合は、ハードウエアで実施する時
に比べて処理速度が遅くなるという欠点はあるが、低コ
ストに実施できるという利点がある。ソフトウエアで実
施する場合は、前述した小滴ドット35sの付加配置処
理方法をフムログラム化してROMなどの記憶媒体に記
憶して設け、そのプログラムをマイクロコンピュータに
より実行することにより容易に処理できる。
【0079】また、印字データをシフトドットパターン
に展開する処理や、そのシフトドットパターンの輪郭部
を小滴ドット35sの付加配置により修正する処理は、
本実施の形態では、図6に示すように、インクジェット
記録装置P側のデータ処理部24で行っているが、これ
らの処理は、ホストコンピュータHP側で実施してイン
クジッェト記録装置Pに送るようにしてもよい。
【0080】一方、小滴ドット35sをハードウエアで
付加配置する場合は高速処理が可能という利点がある。
【0081】また、小滴ドットの形成する手段として
は、ノズル14からのインクの噴射量を変更することに
よりドットサイズを変更する方法を用いることができ
る。あるいは、インク吐出の時の粒子化条件を最適化す
ることにより、1回のインク吐出により、印字データと
してのドット35と、ジャギー対策の小滴ドット35s
とを同時に訂正する方法を用いることもできる。
【0082】また、小滴ドット35sは、印字データと
してのドット35が形成されるピッチと同じピッチで画
像上に形成されるが、それより、印字データとしてのド
ット35に近い位置に形成すれば、ドット35と小滴ド
ット35sとの間に大きな空白が生じることがないので
画像として一体となり、画像品質が向上する。
【0083】さらに、全ての種類の画像のドット35に
対して小滴ドット35sを付加するかしないかを選択可
能にしてもよいが、図示しない画像種認識手段により画
像の種類を判断し、直線や曲線を主体に形成される文
字、罫線、表組などのいわゆるグラフィックス画像に対
してのみ実施し、写真などのいわゆるイメージ画像に対
しては、実施しないのがより好ましい。なぜならば、文
字やグラフィックス画像は、ドットの集団としての直線
や曲線で構成されるのに対して、イメージ画像はドット
1つ1つが意味を成しているため、イメージ画像に対し
て実施すると、かえって画像を劣化させてしまうからで
ある。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、副走査方向で隣
接するライン間ではドットの位置を主走査方向にp/2
だけずらしたシフトドットパターンを生成するシフトド
ットパターン生成手段と、シフトドットパターンの輪郭
部にその輪郭部の周囲のドットよりドット径の小さい小
滴ドットを付加配置して輪郭部の形状を修正する画像輪
郭部修正手段を具備し、この画像輪郭部修正手段により
修正されたシフトドットパターンとして展開された画像
をインクジェットヘッドから出力するようにしたので、
従来の方法に比べてドットの重なり率を面積で半分以下
にすることができる。これにより、被記録体に不必要な
過剰なインクが付着することを防止することができる。
したがって、インクの乾燥速度が向上し記録の高速化が
可能となると同時に、インクのにじみや流れによる画像
品位の低下が防止できる。また、従来のドット構成(直
交格子配置)を基にした画像でも、画像が偏平にならず
主走査方向と副走査方向との画像の長さを等しくするこ
とが可能となる。さらに、画像輪郭部に発生し易いジャ
ギーを小滴ドットにより低減することができる。さら
に、カラー記録においては複数色のインクを重ねて記録
した場合でも、従来のように過剰なインクによる問題の
発生や画像品位の低下を招くことがなく、さらに、従来
の方式に比較してドット直径を約小さくでき、特に、階
調表現を含む画像の記録の際にきめの細かい、またムラ
の少ない画像を実現できる。
【0085】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記シフトドットパターンに展開される前
記ドットの径をD1、前記画像輪郭部修正手段が付加配
置する前記小滴ドットの径をD2としたとき、 (1/2)×D1≧D2 に定められているので、ドット径を適正で小径に定めた
小滴ドットによりジャギーをより効果的に低減できる。
【0086】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、印字出力する前記画像をイメージ画
像と、それ以外の画像とに区別して認識する画像種認識
手段を具備し、前記画像輪郭部修正手段は前記イメージ
画像以外の画像と認識された場合にのみ前記シフトドッ
トパターンの輪郭部を修正するので、イメージ画像につ
いては小滴ドットの付加をしないためイメージ画像を忠
実に出力し、イメージ画像以外の直線を主体とする文
字、罫線、表組などの画像については輪郭部の直線を滑
らかにして高画質化することができる。
【0087】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載のインクジェット記録装置において、前
記画像輪郭部修正手段は、前記副走査方向における奇数
列のラインに対しては非印字部の後にドットが存在する
場合、及び前記副走査方向における偶数列のラインに対
してはドットの後に非印字部が存在する場合に、前記ド
ットに隣接する前記非印字部の領域に小滴ドットを配置
し、或いは、前記副走査方向における偶数列のラインに
対しては非印字部の後にドットが存在する場合、及び奇
数列のラインに対してはドットの後に非印字部が存在す
る場合に、前記ドットに隣接する前記非印字部の領域に
小滴ドットを付加配置するので、小滴ドットの付加配置
により画像輪郭部に発生し易いジャギーを低減できる。
この場合、印字出力画像を構成するシフトドットパター
ンは画像データをラスタライズする過程で認識でき、認
識されたパターンに応じて小滴ドットの配置を規則化す
ることができるため、特別な機構を具備することなしに
ジャギーを低減できる。
【0088】請求項5記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、画像輪郭部修正手段
は、シフトドットパターンの輪郭部においてドットが不
揃いであることに起因する凹部が存在するときに、当該
凹部の領域に小滴ドットを付加配置するので、画像輪郭
部に発生し易いドット間の凹部を小滴ドットにより埋め
ることでジャギーを低減できる。この場合、印字出力画
像を構成するシフトドットパターンは画像データをラス
タライズする過程で認識でき、認識されたパターンに応
じて小滴ドットの配置を規則化することができるため、
特別な機構を具備することなしにジャギーを低減でき
る。
【0089】請求項6記載の発明は、請求項5記載発明
において、画像輪郭部修正手段は、副走査方向に隣接す
るドットが存在する条件のもとで小滴ドットの付加配置
処理を行うので、副走査方向に隣接するドットが存在し
ない場合には、当該ライン上での小滴ドットの付加配置
処理を省略することができる。
【0090】請求項7記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の発明において、画像輪郭部修正手段
は、シフトドットパターンの輪郭部における副走査方向
及び主走査方向に対して傾斜する直線部が存在するとき
に、小滴ドットを付加配置するので、画像輪郭部の傾斜
した直線部はドットが不揃いになり易いことによるジャ
ギーを小滴ドットにより低減できる。この場合、印字出
力画像を構成するシフトドットパターンは画像データを
ラスタライズする過程で認識でき、認識されたパターン
に応じて小滴ドットの配置を規則化することができるた
め、特別な機構を具備することなしにジャギーを低減で
きる。
【0091】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像輪郭部修正手段は、シフトドットパタ
ーンの前記ドットのドットピッチをpとするとき、最寄
りのドットの中心に対して隔てた距離をp以下とする位
置に前記小滴ドットを付加するので、画像輪郭部におけ
るドットと小滴ドットとの間の空白の発生を少なくする
ことができる。
【0092】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
記載の発明において、画像輪郭部修正手段は、ハードウ
エアにより小滴ドットを付加配置するので、小滴ドット
の付加配置処理を高速で行うことができる。
【0093】請求項10記載の発明は、請求項4ないし
7記載の発明において、画像輪郭部修正手段は、プログ
ラムを実行することにより小滴ドットを付加配置するの
で、小滴ドットの付加配置処理をソフトウエアによって
低コストで実現できる。
【0094】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、プログラムが記憶された記憶媒体を具
備するので、小滴ドットの付加配置処理をソフトウエア
によって低コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるシリアル型
のインクジェット記録装置の機構的構成を示す斜視図で
ある。
【図2】インクジエット記録装置のインクジェットヘッ
ドの先端部を示す断面図である。
【図3】インクジェットヘッドのノズルプレートを示す
正面図である。
【図4】他のノズルプレートを示す正面図である。
【図5】ホストコンピュータにおける電気的構成の概略
を示すブロック図である。
【図6】インクジェット記録装置における電気的構成の
概略を示すブロック図である。
【図7】記録ドットパターンの一例を示す説明図であ
る。
【図8】シフトドットパターンのドット配列を示す説明
図である。
【図9】そのドット配列の一部を抽出した説明図であ
る。
【図10】シフトドットパターンの一例を示す説明図で
ある。
【図11】小滴ドット付加配置処理の第一の実施例を示
すもので、(a)は副走査方向のある奇数列のライン上
のドットの配列を示す説明図、(b)はその奇数列のラ
インに小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図であ
る。
【図12】(a)は副走査方向のある偶数列のライン上
のドットの配列を示す説明図、(b)はその偶数列ライ
ンに小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図であ
る。
【図13】輪郭部を修正したシフトドットパターンの一
例を示す説明図である。
【図14】小滴ドット付加配置処理の第二の実施例を示
すもので、副走査方向のあるライン上のドットの配列及
び小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図である。
【図15】副走査方向のあるライン上のドットの配列及
び小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図である。
【図16】副走査方向のあるライン上のドットの配列及
び小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図である。
【図17】副走査方向のあるライン上のドットの配列及
び小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図である。
【図18】小滴ドット付加配置処理の第三の実施例を示
すもので、副走査方向のあるライン上のドットの配列及
び小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図である。
【図19】副走査方向のあるライン上のドットの配列及
び小滴ドットを付加配置した状態を示す説明図である。
【図20】輪郭部を修正したシフトドットパターンの一
例を示す説明図である。
【図21】従来の記録ドットパターンを示す説明図であ
る。
【図22】従来の記録ドットパターンの一例を示す説明
図である。
【図23】他の従来の記録ドットパターンの一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
P インクジェット記録装置 5 インクジェットヘッド 7 被記録体 14 ノズル 24 シフトドットパターン生成手段、画像輪郭部修正
手段 35,35a ドット 35s 小滴ドット p 主走査方向の記録ドットピッチ q 副走査方向の記録ドットピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EA04 EC08 EC37 EC42 EC69 EC70 EC74 FA03 FA04 FA10

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのノズルが形成さ
    れたインクジェットヘッドを有し、前記インクジェット
    ヘッドにより、被記録体の上に複数のドットからなる画
    像を記録するインクジェット記録装置において、 前記被記録体の搬送方向及びその搬送方向と直交する方
    向の一方を主走査方向とし他方を副走査方向としたとき
    に前記副走査方向で隣接するライン間ではドットの位置
    を前記主走査方向にp/2だけずらしたシフトドットパ
    ターンを生成するシフトドットパターン生成手段と、 前記シフトドットパターンの輪郭部にその輪郭部の周囲
    のドットよりドット径の小さい小滴ドットを付加配置し
    て輪郭部の形状を修正する画像輪郭部修正手段と、を具
    備し、前記画像輪郭部修正手段により修正された前記シ
    フトドットパターンとして展開された画像を前記インク
    ジェットヘッドから出力するようにしたことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記シフトドットパターンに展開される
    前記ドットの径をD1、前記画像輪郭部修正手段が付加
    配置する前記小滴ドットの径をD2としたとき、 (1/2)×D1≧D2 に定められていることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 印字出力する前記画像をイメージ画像
    と、それ以外の画像とに区別して認識する画像種認識手
    段を具備し、前記画像輪郭部修正手段は前記イメージ画
    像以外の画像と認識された場合にのみ前記シフトドット
    パターンの輪郭部を修正することを特徴とする請求項1
    又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記画像輪郭部修正手段は、前記副走査
    方向における奇数列のラインに対しては非印字部の後に
    ドットが存在する場合、及び前記副走査方向における偶
    数列のラインに対してはドットの後に非印字部が存在す
    る場合に、前記ドットに隣接する前記非印字部の領域に
    小滴ドットを配置し、或いは、前記副走査方向における
    偶数列のラインに対しては非印字部の後にドットが存在
    する場合、及び奇数列のラインに対してはドットの後に
    非印字部が存在する場合に、前記ドットに隣接する前記
    非印字部の領域に小滴ドットを付加配置することを特徴
    とする請求項1ないし3の何れか一記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 前記画像輪郭部修正手段は、前記シフト
    ドットパターンの輪郭部において前記ドットが不揃いで
    あることに起因する凹部が存在するときに、当該凹部の
    領域に小滴ドットを付加配置することを特徴とする請求
    項1ないし3の何れか一記載のインクジェット記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記画像輪郭部修正手段は、副走査方向
    に隣接するドットが存在する条件のもとで前記小滴ドッ
    トの付加配置処理を行うことを特徴とする請求項5記載
    のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記画像輪郭部修正手段は、前記シフト
    ドットパターンの輪郭部における副走査方向及び主走査
    方向に対して傾斜する直線部が存在するときに、小滴ド
    ットを付加配置することを特徴とする請求項1ないし3
    の何れか一記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記画像輪郭部修正手段は、前記シフト
    ドットパターンの前記ドットのドットピッチをpとする
    とき、最寄りの前記ドットの中心に対して隔てた距離を
    p以下とする位置に前記小滴ドットを付加することを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記画像輪郭部修正手段は、ハードウエ
    アにより小滴ドットを付加配置することを特徴とする請
    求項1ないし8の何れか一記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記画像輪郭部修正手段は、プログラ
    ムを実行することにより小滴ドットを付加配置すること
    を特徴とする請求項4ないし7の何れか一記載インクジ
    ェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記プログラムが記憶された記憶媒体
    を具備することを特徴とする請求項10記載のインクジ
    ェット記憶装置。
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