JP2010125917A - 車両用スライドシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ機能を有効にした状態でスライドさせたシートを、特別な操作をすることなく所定の位置に自動的にロックさせることが可能な車両用スライドシート装置を提供する。
【解決手段】操作手段52を操作したときは、操作時のアッパレール18の位置を記憶するメモリ状態となり、操作手段を操作しないときは記憶位置を記憶しない非メモリ状態となるメモリ機構35、82、85と、操作手段を操作したときにスライドロック機構をアンロック状態に保持するアンロック保持機構42、57と、アッパレールが記憶位置より後方の所定位置まで移動したときに、アンロック保持機構によってアンロック状態になったスライドロック機構をロック状態に移行させる第1ロック復帰手段65、91と、を備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両用スライドシート装置に関する。
特許文献1の車両用スライドシート装置は、車両床面に固定した前後方向に延びるロアレールと、ロアレールに対してスライド可能なアッパレールと、アッパレールに固定した座部と、座部に対して回転可能な背凭れ部と、アッパレールのロアレールに対するスライド動作を規制するスライドロック機構と、を備える。さらに、当該スライドシート装置は、背凭れ部を前倒しながらシート及びアッパレールをロアレールに対して前方にスライドさせる所謂ウォークイン動作が可能であり、ウォークイン動作開始時におけるシート(座部と背凭れ部)のロアレールに対する位置(記憶位置)を記憶するメモリ機構を具備している。
起立位置に位置している背凭れ部を前傾位置まで回転させるとスライドロック機構がアンロック状態となるので、シートは前方にスライド可能となり、かつ、メモリ機構がウォークイン動作開始時におけるシートのロアレールに対する位置(記憶位置)を記憶する。そして、ウォークイン動作によってシートが前方の任意の位置までスライドした後に背凭れ部を起立位置に戻すと、スライドロック機構がロック状態となるのでシートがスライド不能になる。
この後に背凭れ部を前傾位置まで回転させるとロック機構がアンロック状態になるので、シートは後方にスライド可能になる。そして、シートを記憶位置までスライドさせた後に背凭れ部を起立位置まで回転させると、ロック機構がロック状態になるので、シートが記憶位置においてスライドロックされる。
特開2005−29104号公報
特許文献1の車両用スライドシート装置は、前方へウォークイン動作させたシートを当該前方位置においてスライドロックするとき、及び、記憶位置に戻したシートを記憶位置においてスライドロックするときに、前傾位置に位置していた背凭れ部を起立位置まで回転させなけれなばならないので、操作が面倒であった。
また、ウォークイン動作時には背凭れ部を倒す必要があるので、運転手や乗客がシートに座ったままウォークイン動作を行えないという欠点もあった。
本発明の目的は、メモリ機能を有効にした状態でスライドさせたシートを、特別な操作をすることなく所定の位置に自動的にロックさせることが可能な車両用スライドシート装置を提供することにある。
本発明の車両用スライドシート装置は、床面側の固定部材である前後方向に延びるロアレール、及び、シートを支持し、かつ該ロアレールに対して所定のスライド範囲内をスライド自在なアッパレールと、上記シートまたはアッパレールに設けた操作手段を操作したときは、該操作時のアッパレールの位置を記憶してアッパレールが該記憶位置よりも前方へスライドするのを規制するメモリ状態となり、操作手段を操作しないときは該記憶位置を記憶しない非メモリ状態となるメモリ機構と、上記操作手段を操作しないときは、上記アッパレールのスライド動作を不能にするロック状態となり、操作手段を操作したときはスライド動作を許容するアンロック状態になるスライドロック機構と、操作手段を操作したときに、上記スライドロック機構を上記アンロック状態に保持するアンロック保持機構と、上記アッパレールが上記記憶位置より後方の所定位置まで移動したときに、上記アンロック保持機構による上記スライドロック機構のアンロック状態を解除し、該スライドロック機構をロック状態に移行させる第1ロック復帰手段と、を備えることを特徴としている。
上記第1ロック復帰手段を、上記アッパレールが上記所定位置までスライドしたときに上記アンロック保持機構と接触する、上記ロアレールに取り付けたロック作動用ストッパとすることが可能である。
上記アッパレールが上記所定位置から上記記憶位置まで移動したときに、上記アンロック保持機構による上記スライドロック機構のアンロック状態を解除し、該スライドロック機構をロック状態に移行させる第2ロック復帰手段を備えるのが好ましい。
上記第2ロック復帰手段が、上記アンロック保持機構が上記スライドロック機構をアンロック状態に保持するときは非作動位置に位置し、上記アンロック保持機構が上記スライドロック機構をアンロック状態に保持せずロック状態になることを許容するときは作動位置に位置する、アンロック保持機構と連動しながら回転するロック復帰用レバーと、上記メモリ機構の構成要素であり、かつ、上記操作手段を操作しないときは上記アッパレールと一緒に上記ロアレールに対してスライドし、上記操作手段を操作したときは上記ロアレールに対して固定されるスライドピースと、を備え、上記操作手段を操作することにより上記非作動位置まで回転した上記ロック復帰用レバーが、上記ロアレールに対して固定された上記スライドピースに接触したときに、該ロック復帰用レバーが上記作動位置まで回転するようにしてもよい。
上記操作手段と上記メモリ機構をケーブルで連係することが可能である。
請求項1及び2の発明によると、操作手段を操作することにより、メモリ機構がメモリ状態となりかつスライドロック機構がアンロック状態になると、アンロック保持機構の働きによってスライドロック機構がアンロック状態に保持されるので、シートはスライド動作が可能になる。そして、シートが記憶位置より後方の所定位置まで移動したときに、第1ロック復帰手段がスライドロック機構をロック状態に移行させるので、ロック操作用のレバーを操作したりシートの背凭れ部を回転させなくてもシートを当該所定位置に自動的に固定できる。従って、小柄な乗客がシートをかなり前方に移動させた状態で座った場合であっても、メモリ機構をメモリ状態にした上でシートを後方にスライドさせれば、運転パネルとシートの間に大きな空間が形成されるので、乗客はシートからスムーズに下りることが可能になる。
請求項3及び4の発明によると、アッパレールが上記所定位置から記憶位置までスライド復帰したときに、第2ロック復帰手段がアンロック保持機構によるスライドロック機構のアンロック状態を解除する。そのため、ロック操作用のレバーを操作したりシートの背凭れ部を回転させなくても、アッパレールを記憶位置において自動的にスライドロックできる。
請求項5の発明によれば、操作手段とメモリ機構をケーブルで連係しているので(操作手段の操作とシートの背凭れ部の動作が連動しないので)、操作手段を操作してもシートの背凭れ部は回転しない。そのため、乗客は操作手段を操作することにより、シートに座ったままスライド動作を行うことが可能になる。
まず、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態の車両の車内空間の前部には左右一対のシート装置が設けてあり、左側のシート装置が運転席で、右側のシート装置が助手席となっている。
図1及び図2に示すように運転席である左側のスライドシート装置11は、車体のフロアパネル(床面)10にブラケット(図示略)を介して固定した前後方向に延びる左右一対のロアレール15と、インナ接合板19とアウタ接合板20を接合することにより構成したアッパレール18(左側のアッパレール18はアウタ接合板20が左側に位置しインナ接合板19が右側に位置する。一方、図3及び図4に示すように右側のアッパレール18はアウタ接合板20が右側に位置しインナ接合板19が左側に位置する)と、を備えている。アッパレール18の下部はロアレール15の内部にスライド可能に挿入してある。左右のロアレール15の対向側壁(車外側(左側)のロアレール15の右側壁と車内側(右側)のロアレール15の左側壁)には多数のロック孔16(図11〜図17を参照)が前後方向に並べて穿設してある。また、インナ接合板19及びアウタ接合板20には互いに連通する側面視方形の貫通孔21が穿設してある(図4及び図11参照)。
左右のアッパレール18の上部にはシートクッションフレーム(図示略)がそれぞれ固定してあり、左右のシートクッションフレームの後端部には左右一対のシートバックフレームの下端部が左右方向に延びる回転連結軸によって回転可能に連結してある。さらに、左右のシートクッションフレームの周囲にはシートクッション12が一体的に設けてあり(シートクッション12とシートクッションフレームが座部の構成要素である)、左右のシートバックフレームの周囲にはシートバッククッション13が一体的に設けてある(シートバッククッション13とシートバックフレームが背凭れ部の構成要素である)。なお、シートクッション12、シートクッションフレーム、シートバッククッション13、及びシートバックフレームによってシートが構成されている。
シートバッククッション13(シートバックフレーム)は、図1に示す起立位置と図2に示す前傾位置の間を回動自在であり、図示を省略した付勢手段により、常に前傾位置に向けて回動付勢されている。スライドシート装置11は角度保持機構に連係されたリクライニングハンドル(図示略)を備えており、このリクライニングハンドルを初期位置から操作すると、シートバックフレームとシートクッションフレームの間に設けたリクライニング機構の働きによってシートバッククッション13(シートバックフレーム)は前傾位置まで回転する。また、リクライニングハンドルを操作した状態でシートバッククッション13を手で回転させ、シートバッククッション13が所望の位置まで回転したときにリクライニングハンドルを初期位置に戻せば、シートバッククッション13を当該位置に保持できる。
左側のアッパレール18(インナ接合板19)の右側面と右側のアッパレール18(インナ接合板19)の左側面には支持ブラケット23が固着してある。左右の支持ブラケット23におけるロック孔16と対向する位置(下端部近傍部)には、ロック孔16と略同形状である3つの貫通孔24が前後方向に並べて穿設してあり、さらにインナ接合板19の下端部における各貫通孔24と左右方向に対向する位置には3つの角孔22が形成してある(図11〜図17参照)。左右の支持ブラケット23には、下端部に3つのロック爪26を備え、かつ上端部に被押圧アーム27を備えるスライドロックプレート25が前後方向に延びる回転軸回りに回転可能として支持してあり、被押圧アーム27がインナ接合板19及びアウタ接合板20の貫通孔21を通ってアウタ接合板20の外側に突出している(図11参照。図示を省略した左側の被押圧アーム27は左側のアウタ接合板20を左側に突出している)。左右のスライドロックプレート25は、各ロック爪26が対向する貫通孔24、ロック孔16及び角孔22に嵌合するロック位置(図11の実線の位置)と、貫通孔24、ロック孔16及び角孔22から車内側に脱出するアンロック位置(図11の仮想線の位置)との間を回転可能であり、図示を省略した捻りコイルばねの付勢力によって常にロック位置側に回転付勢されている。
右側のインナ接合板19の左側面には、支持ブラケット23より前方に位置するロック操作レバー29が左右方向に延びる回転軸30によって回転可能に支持してある。ロック操作レバー29の後端部には水平な押圧部31が突設してあり、押圧部31はインナ接合板19及びアウタ接合板20の貫通孔21を通ってアウタ接合板20の外側に突出し(図示を省略した左側の押圧部31は左側のアウタ接合板20の左側に突出している)、かつスライドロックプレート25の被押圧アーム27の直上に位置している(図11参照)。ロック操作レバー29は図示を省略した捻りコイルばねの付勢力によって図1、図2及び図11に示すロック保持位置に向けて回転付勢されている。ロック操作レバー29を該捻りコイルばねの付勢力に抗してロック解除位置(図示略。前端部が上方に持ち上がる位置)まで回転させると、ロック操作レバー29の押圧部31が下方に移動して被押圧アーム27を下方に押圧するので、ロック位置に位置していたスライドロックプレート25がアンロック位置まで回転し、ロック爪26によるアッパレール18のロアレール15に対するスライドロックが解除される。
一方、左側のロアレール15のインナ接合板19の右側面には、回転軸30と同軸回りに回転可能な回転部材(図示略)が支持してある。この回転部材は押圧部31に相当する押圧部を備え、かつ図示を省略した左右方向に延びる連結部材によってロック操作レバー29と一体化しているので、ロック操作レバー29と同期しながら回転する。ロック操作レバー29がロック保持位置に位置するときは、当該回転部材は左側のスライドロックプレート25から離間するので、左側のスライドロックプレート25(ロック爪26)によって左側のアッパレール18が左側のロアレール15に対してスライドロックされる。一方、ロック操作レバー29がロック解除位置まで回転すると上記回転部材の押圧部が左側のスライドロックプレート25の被押圧アーム27を下方に押圧するので、左側のスライドロックプレート25(ロック爪26)によって左側のアッパレール18の左側のロアレール15に対するスライドロックが解除される。
このようにロック操作レバー29がロック保持位置に位置するときは左右のスライドロックプレート25によって左右のロアレール15に対するシートクッション12、シートバッククッション13及びアッパレール18のスライド動作が規制されるので、シートクッション12及びシートバッククッション13を任意の位置にロック(固定)できる。一方、ロック操作レバー29をロック解除位置まで回転させると左右のスライドロックプレート25によるロックが同時に解除されるので、スライドシート装置11が前後方向にスライド可能となり、スライドシート装置11が任意の位置に達した後にロック操作レバー29をロック保持位置に戻せば、左右のスライドロックプレート25によってシートクッション12及びシートバッククッション13を当該位置にロックできる。
右側のロアレール15と右側のアッパレール18の間には、スライドシート装置11を後方にスライドさせる際にスライドする前のシート及びアッパレール18の位置を記憶し、かつ、スライドシート装置11を前方に戻したときにシート及びアッパレール18をスライド前の位置で停止させるメモリ機構が設けてある。
続いて、このメモリ機構、及び、メモリ機構を動作させるための機構に関する説明を行うが、以下の説明中の「時計方向」及び「反時計方向」とは、図6から図9の側面図における回転方向を意味する。
右側のアッパレール18の右側面(支持ブラケット23、スライドロックプレート25及びロック操作レバー29の取付面とは反対側の側面)には、キャッチレバー35が左右方向に延びる回転軸34によって回転可能に支持してある。キャッチレバー35は上方に向かって延びる接続突部36と、後方に向かって延び、かつその端部の下面に係合凹部38が形成されたアーム部37と、を備えている。キャッチレバー35は図示を省略した捻りコイルばねの付勢力によって常に時計方向に回転付勢されているため、該捻りコイルばね以外の外力が掛からないときは、図6及び図9に示す押込位置に位置する。一方、該捻りコイルばねの付勢力に抗してキャッチレバー35を反時計方向に回転させると、キャッチレバー35は係合凹部38の位置が上昇する離間位置(図8の位置)まで回転する。
さらに右側のアッパレール18の右側面には、キャッチレバー35より後方に位置するロック切替レバー42が左右方向に延びる回転軸41を介して回転可能に支持してある。ロック切替レバー42の後端部はロック切替レバー42の中央部(回転軸41が貫通する部分)に比べて右側に位置しており、該後端部の後面は側面視略円弧状の押圧面43となっており、該後端部の下面は側面視略直線形状のアンロック保持面44となっている。さらに、ロック切替レバー42の前部には左側に向かって突出するロック解除ピン45が固定してあり、ロック解除ピン45はロック操作レバー29の押圧部31の直上に位置している(図11参照)。ロック切替レバー42は図示を省略した捻りコイルばねの付勢力によって常に時計方向に回転付勢されているため、該捻りコイルばね以外の外力が掛からないときは、図6及び図9に示すロック許容位置に位置する。ロック切替レバー42がロック許容位置に位置するとき、図11に示すようにロック解除ピン45はロック操作レバー29の押圧部31から上方に離間しているのでスライドロックプレート25はロック位置に位置する。一方、ロック切替レバー42が上記捻りコイルばねの付勢力に抗して反時計方向に回転し図8に示すアンロック保持位置まで回転すると、ロック解除ピン45がロック操作レバー29の押圧部31を下方に押圧するので、被押圧アーム27が押圧部31によって下方に押圧され、その結果スライドロックプレート25がアンロック位置まで回転する。
ロック切替レバー42の上端部には前後方向に延びるスライドレバー48の後端部が左右方向に延びる回転軸47によって相対回転可能に接続している。さらに、スライドレバー48の前端部近傍に形成した長孔49は、左右方向に延びる回転軸51によってキャッチレバー35の接続突部36の上端部に相対移動可能に接続している。
また、スライドレバー48の前端部に穿設したワイヤ係止孔50にはケーブルWの一端が係止してある。このケーブルWの他端はシートクッション12の内部を通って延びており、かつシートクッション12に回転可能に取り付けたメモリ操作レバー(操作手段。図1及び図2参照)52に接続している。メモリ操作レバー52は図示を省略した付勢手段の付勢力によって、常時は図1及び図2に示す非操作位置に位置している。メモリ操作レバー52が非操作位置に位置するときは、メモリ操作レバー52及びケーブルWからスライドレバー48に外力は及ばないのでスライドレバー48は図6及び図9に示す位置に位置し、ロック切替レバー42は上記ロック許容位置(図6及び図9の位置)に位置し、キャッチレバー35は上記押込位置(図6及び図9の位置)に位置する。一方、上記付勢手段の付勢力に抗してメモリ操作レバー52を図示を省略した操作位置まで回転させると、ケーブルWが引かれてスライドレバー48が図8に示す位置まで前方に移動するので、スライドレバー48と連係しているロック切替レバー42は上記アンロック保持位置(図8の位置)まで回転し、キャッチレバー35は上記離間位置(図8の位置)まで回転する。
また、右側のアッパレール18の右側面にはロック切替レバー42より後方に位置し、かつその前端部に右側に向かって略水平に延びるストッパ片55を有する支持ブラケット54が固定してある。
支持ブラケット54の右側面にはアンロック保持用レバー57が左右方向に延びる回転軸56を介して回転可能に支持してある。アンロック保持用レバー57は図示を省略した捻りコイルばねの付勢力によって常に反時計方向に回転付勢されており、図8に示すアンロック保持位置まで回転可能である。アンロック保持用レバー57の上端部近傍部には右側に向かって延び、かつその周面がロック切替レバー42の押圧面43とアンロック保持面44のいずれか一方と当接可能な被押圧ピン58が突設してある。アンロック保持用レバー57の下端部は側面視略「く」の字形をなす屈曲片59となっており、屈曲片59の中間屈曲部60より下方に位置する部分は当接片61となっている。さらに、屈曲片59の上面の後部(中間屈曲部60より後方の部分)は被押圧面62を構成している。
支持ブラケット54の右側面にはさらに、アンロック保持用レバー57の後方に位置するロック復帰用レバー65が左右方向に延びる回転軸64を介して図6及び図9に示す作動位置と図8に示す非作動位置の間を回転可能として支持してある。ロック復帰用レバー65は、回転軸64が貫通する取付片66と、取付片66の上端部から右側に延びる係合片67と、係合片67の右端部から下方に向かって延びる被押圧片68と、を備えており、被押圧片68の端部の前面は被押圧面69となっている。被押圧片68は屈曲片59の右側に位置している。さらに、中間屈曲部60と係合片67は常に相対回転可能に接触しているので、アンロック保持用レバー57の回転動作とロック復帰用レバー65の回転動作は互いに連動する。
フロアパネル10における右側のロアレール15の直下に位置する部分には、共に前後方向に延びる長尺部材であるベースレール74とカバーレール77とからなるメモリラック73の下端部がボルトB1により固定してある(図12参照)。ベースレール74は右側のロアレール15より右側に位置する側壁部75を備えている。一方、カバーレール77は右側のロアレール15の右側壁と側壁部75の間に位置する側壁部78と、側壁部78の上端から右側に向かって略水平に延びる天井部79と、を具備しており、天井部79の右側縁部には多数のメモリロック孔80が前後方向に並べて形成してある。
さらに、図11〜図17に示すように、ベースレール74の側壁部75、カバーレール77の側壁部78、及びカバーレール77の天井部79によって囲まれた空間にはロック復帰用レバー65の被押圧面69と前後方向に対向するスライドピース82が前後方向にスライド可能に収納してある。スライドピース82の左側面には上下方向に延び、かつ、その上面と左側面が開放された収納用凹部83(図12参照)が凹設してある。そして、この収納用凹部83には、前後幅が収納用凹部83と等しいメモリロックレバー85が上下方向にのみスライド可能として嵌合してある。メモリロックレバー85は断面略L字形をなす部材であり、その下部には前後一対のメモリロック爪86が上向きに突設してある。メモリロックレバー85の上端はカバーレール77の天井部79とベースレール74の側壁部75の間の隙間を通って天井部79の上方に突出しており(図12参照)、その上面には係合突部87が上向きに突設してある。さらに、図12に示すように、メモリロックレバー85の下面とスライドピース82の底部の間には付勢ばね89が設けてある。そのため、キャッチレバー35が図8に示す離間位置に位置することにより係合凹部38が係合突部87の上方に離間すると、メモリロックレバー85は付勢ばね89の付勢力によって図7〜図9に示すメモリ位置まで上方に移動し、2つのメモリロック爪86が直上に位置する2つのメモリロック孔80に嵌合する。このようにメモリロックレバー85がメモリ位置に移動すると、メモリロック爪86とメモリロック孔80によってメモリロックレバー85及びスライドピース82のメモリラック73に対する相対スライドが規制される。一方、キャッチレバー35が図6に示す押込位置に移動すると、係合凹部38が係合突部87を把持しながらメモリロックレバー85を付勢ばね89の付勢力に抗して下方に押し込むので、メモリロックレバー85は図6に示すメモリ解除位置に移動する。メモリロックレバー85がメモリ解除位置に移動するとメモリロック爪86がメモリロック孔80から下方に脱出するので、メモリロックレバー85及びスライドピース82はメモリラック73に対してスライド可能になる。
さらに、右側のロアレール15の右半部の上面の後端部には、アンロック保持用レバー57の当接片61と前後方向に対向するロック作動用ストッパ91が固定してある。
以上説明した部材のうちロアレール15(ロック孔16)、インナ接合板19(角孔22)、支持ブラケット23(貫通孔24)、スライドロックプレート25、及び、ロック操作レバー29がスライドロック機構の構成要素であり、キャッチレバー35、スライドピース82、メモリロックレバー85、及び付勢ばね89がメモリ機構の構成要素である。また、アンロック保持用レバー57及びロック作動用ストッパ91が第1ロック復帰手段の構成要素であり、ロック復帰用レバー65及びスライドピース82が第2ロック復帰手段の構成要素であり、ロック切替レバー42とアンロック保持用レバー57(及び被押圧ピン58)がアンロック保持機構の構成要素である。
続いて、以上構成のスライドシート装置11をメモリ機能を働かせた上で図1の実線位置及び図6の位置から後方にスライドさせるときの動作を説明する。
上述したように、メモリ操作レバー52が非操作位置に位置しているときスライドレバー48は図6に示す位置に位置し、ロック切替レバー42は図6に示すロック許容位置に位置する。また、キャッチレバー35は図6に示す押込位置に位置し、係合凹部38によって係合突部87を把持しながらメモリロックレバー85をメモリ解除位置まで下方に押圧するので、メモリロック爪86はメモリロック孔80から下方に脱出している。
運転を終えて降車しようとする運転手がスライドシート装置11に乗ったままメモリ操作レバー52を操作位置まで回転させると、ケーブルWを介してメモリ操作レバー52と連係しているスライドレバー48が図7に示す位置を経た後に図8に示す位置まで前方に移動するので、押込位置に位置していたキャッチレバー35が反時計方向に回転し図7の状態を経て図8の離間位置まで移動する。すると、キャッチレバー35の係合凹部38がメモリロックレバー85の係合突部87から上方に離間するので、メモリ解除位置に位置していたメモリロックレバー85は付勢ばね89の付勢力によってメモリ位置まで上昇し、2つのメモリロック爪86が直上に位置する2つのメモリロック孔80に係合(ロック)する。そのため、メモリロックレバー85及びスライドピース82のメモリラック73に対するスライドが規制される。このときのシート及びアッパレール18の位置が記憶位置であり、このときのメモリ機構(キャッチレバー35、スライドピース82、メモリロックレバー85、及び付勢ばね89)の状態がメモリ状態である。
一方、ロック許容位置(図6の位置)に位置していたロック切替レバー42は反時計方向に回転し、図7に示す位置を経た後に図8に示すアンロック保持位置に達する。すると、ロック解除ピン45がロック操作レバー29の押圧部31を下方に押圧する(ロック操作レバー29がロック解除位置まで回転する)ので、押圧部31がスライドロックプレート25の被押圧アーム27を下方に押圧する。従って、スライドロックプレート25がロック位置からアンロック位置まで回転する。
さらに、ロック切替レバー42がロック許容位置からアンロック保持位置側に回転するとき、ロック切替レバー42の押圧面43が回転しながらアンロック保持用レバー57の被押圧ピン58を押圧するので、アンロック保持用レバー57は図6の位置から図7の位置まで回転する。そして、ロック切替レバー42が図7の位置よりもさらにアンロック保持位置側に回転すると押圧面43と被押圧ピン58の係合が解除されるので、アンロック保持用レバー57は上記捻りコイルばねの回転付勢力によって反時計方向に回転し、図8に示すようにロック切替レバー42のアンロック保持面44が被押圧ピン58に係合し、さらにロック復帰用レバー65が図8の非作動位置まで回転する。この後に運転手がメモリ操作レバー52から手を離しても(メモリ操作レバー52が非操作位置に戻っても)、ロック切替レバー42とアンロック保持用レバー57はこの状態を保持し続けるので、スライドロックプレート25はアンロック位置に保持される。
このようにスライドロックプレート25によるスライドロックを解除すれば、シート及びアッパレール18がロアレール15に対して後方にスライド可能になる。なお、シート及びアッパレール18の図6の位置より前方へのスライドは、支持ブラケット54のストッパ片55がスライドピース82の前端部82a(図5参照)に当接することによって規制されている。
運転手がスライドシート装置11に乗った状態でシート及びアッパレール18をリアモスト位置(後端位置。図1の仮想線の位置)までスライドさせると、図9に示すようにアンロック保持用レバー57の当接片61がロック作動用ストッパ91の前端に当接し、アンロック保持用レバー57が時計方向に回転する。すると、アンロック保持用レバー57の被押圧ピン58とロック切替レバー42のアンロック保持面44の係合が解除されるので、ロック切替レバー42は上記捻りコイルばねの回転付勢力によって図9に示すロック許容位置まで時計方向に回転する。さらに、被押圧ピン58がロック切替レバー42の押圧面43に係合するので、ロック切替レバー42とアンロック保持用レバー57は図9の位置に保持される。すると、ロック解除ピン45がロック操作レバー29の押圧部31から上方に離間するので、ロック解除位置に位置していたロック操作レバー29が上記捻りコイルばねの回転付勢力によってロック保持位置まで回転する。すると、ロック操作レバー29の押圧部31がスライドロックプレート25の被押圧アーム27から上方に離間するので、スライドロックプレート25が上記捻りコイルばねの回転付勢力によってロック位置まで回転し、スライドロックプレート25によってシート及びアッパレール18が上記リアモスト位置にロック(固定)される。
このようにシート及びアッパレール18をリアモスト位置まで移動させるとシートクッション12及びシートバッククッション13とハンドル(図示略)の間の空間が広くなるので、運転手はスライドシート装置11から容易に降車出来るようになる。
運転手がスライドシート装置11を運転時の位置(上述した記憶位置)まで戻した上でスライドシート装置11に座りたい場合は、運転手が非操作位置に位置しているメモリ操作レバー52を操作位置まで回転させる。すると、上述したようにキャッチレバー35、ロック切替レバー42、スライドレバー48、アンロック保持用レバー57及びロック復帰用レバー65が図8の位置まで回転するので、スライドロックプレート25がアンロック位置まで回転し、シート及びアッパレール18がロアレール15に対して前方にスライド可能になる。運転手がシート及びアッパレール18を記憶位置近傍まで前方にスライドさせると、ロック復帰用レバー65の被押圧面69がスライドピース82の後端部に接触するので、ロック復帰用レバー65が反時計方向に回転し、ロック復帰用レバー65が図6に示す作動位置まで回転する。すると、アンロック保持用レバー57が時計方向に回転し、かつアンロック保持位置に位置していたロック切替レバー42がロック許容位置まで回転するので、アンロック位置に位置していたスライドロックプレート25がロック位置まで回転し、シート及びアッパレール18のロアレール15に対するスライドが規制される。さらに、スライドロックプレート25によるロックが掛かるのとほぼ同時に支持ブラケット54のストッパ片55がスライドピース82の前端部82aに当接する。
このようにシート及びアッパレール18をリアモスト位置から記憶位置までスライドさせると、シート及びアッパレール18は必ず上記記憶位置で停止するので、運転手は降車する前と同じ状態で運転を行うことが可能になる。
続いて、スライドシート装置11をメモリ機能を働かせない状態で図1の実線位置及び図6の位置から後方にスライドさせるときの動作について説明する。
この場合は、ロック保持位置に位置しているロック操作レバー29をロック解除位置まで回転させる。すると、ロック操作レバー29の押圧部31がスライドロックプレート25の被押圧アーム27を下方に押圧するので、ロック位置に位置していたスライドロックプレート25がアンロック位置まで回転する。そのため、シート及びアッパレール18がロアレール15に対して後方にスライド可能になる。
しかし、ロック操作レバー29の回転力はメモリ機構の構成要素であるロック切替レバー42のロック解除ピン45には伝わらないので、メモリ機構(キャッチレバー35、スライドピース82、メモリロックレバー85、及び付勢ばね89)は図6に示す非メモリ状態を維持する。そのため、ロック操作レバー29をロック保持位置に戻した瞬間にスライドロックプレート25がロック位置に回転復帰し、シート及びアッパレール18がロアレール15に対してスライドロックされる。
また、シート及びアッパレール18が後方にスライドすると、スライドピース82及びメモリロックレバー85はスライド前の位置には残らずアッパレール18と一緒に後方にスライドする。そのため、この後にシート及びアッパレール18を前方に戻しても、シート及びアッパレール18をスライド前の位置に自動的にロック(停止)することはできず、運転手はシート及びアッパレール18が所望の位置に達したときにロック操作レバー29をロック保持位置に戻す必要がある。
このように本実施形態のスライドシート装置11によれば、メモリ機構(キャッチレバー35、スライドピース82、メモリロックレバー85、及び付勢ばね89)によるメモリ機能を有効にした上でシートをリアモスト位置までスライドさせるとシートが自動的にスライドロックされる。そのため、小柄な乗客がシートをかなり前方までスライド移動させた状態で運転した場合であっても、運転後にシートをリアモスト位置までスライドさせれば、運転パネルとシートの間に大きな空間が形成されるので、乗客はシートからスムーズに下りることが可能である。
また、メモリ操作レバー52を操作位置まで回転させてもシートバッククッション13の位置は変わらない(前傾位置まで回転しない)ので、運転手はスライドシート装置11に座ったままの状態でシートクッション12、シートバッククッション13及びアッパレール18をリアモスト位置までスライドさせることができる。
さらに、リアモスト位置におけるスライドロックを解除した後に、シートを記憶位置まで前方にスライドさせると、スライドロック機構がシートを自動的にロックするので、運転手は降車前と同じ状態で運転を行うことが可能である。
しかも、リアモスト位置におけるスライドロック動作及び記憶位置に復帰したときのスライドロック動作は、レバー操作やシートバッククッション13の回転操作などを要することなく自動的に行われるので、本実施形態のスライドシート装置11は操作性が良い。
以上、本発明について上記実施形態を用いて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく様々な変更を施しながら実施できる。
例えば、ロアレール15に対するロック作動用ストッパ91の取付位置はロアレール15の後端部でなくてもよい。さらに、ロック作動用ストッパ91をロアレール15に対して着脱可能とし、ロック作動用ストッパ91を使用者の好みに応じてロアレール15上の任意の位置に取り付けられるようにしてもよい。
さらに、本実施形態ではスライドシート装置11を左ハンドル用の運転席に適用したが、右ハンドル用の運転席や、運転席の隣に位置する助手席に適用してもよい。
また、シートクッションフレームとアッパレール18を一体の部材としたり、シートクッションフレームとアッパレール18の間に高さ調整用のリフタ機構を設けてもよい。
本発明の一実施形態の車両用スライドシート装置の通常着座状態を示す側面図である。 スライドシート装置の背凭れ部を前傾位置まで倒した状態を示す側面図である。 運転席のスライドシート装置の右側のレール装置と、該レール装置に取り付けたメモリ機構の斜視図である。 運転関の右側のレール装置と、該レール装置に取り付けたスライドロック機構の分解斜視図である。 メモリ機構の分解斜視図である。 メモリ操作レバーを操作する前の状態の右側のレール装置とその付属部品の左側から見た側面図である。 メモリ操作レバーを操作した直後の図6と同様の側面図である。 スライドピースを残してシートを後方にスライドさせた状態の図6と同様の側面図である。 シートがリアモスト位置に到達し、スライドロック機構がロック状態に切り替わったときの図6と同様の側面図である。 図6のX-X線に沿う断面図である。 図6のXI-XI線に沿う断面図である。 図6のXII-XII線に沿う断面図である。 図6のXIII-XIII線に沿う断面図である。 図6のXIV-XIV線に沿う断面図である。 図6のXV-XV線に沿う断面図である。 図8のXVI-XVI線に沿う断面図である。 図9のXVII-XVII線に沿う断面図である。
符号の説明
10 フロアパネル(床面)
11 スライドシート装置
12 シートクッション(座部)
13 シートバッククッション(背凭れ部)
15 ロアレール
16 ロック孔(スライドロック機構)
18 アッパレール
19 インナ接合板
20 アウタ接合板
21 貫通孔
22 角孔(スライドロック機構)
23 支持ブラケット
24 貫通孔(スライドロック機構)
25 スライドロックプレート(スライドロック機構)
26 ロック爪
27 被押圧アーム
29 ロック操作レバー(スライドロック機構)
30 回転軸
31 押圧部
34 回転軸
35 キャッチレバー
36 接続突部
37 アーム部
38 係合凹部
41 回転軸
42 ロック切替レバー(アンロック保持機構)
43 押圧面
44 アンロック保持面
45 ロック解除ピン
47 回転軸
48 スライドレバー
49 長孔
50 ワイヤ係止孔
51 回転軸
52 メモリ操作レバー(操作手段)
54 支持ブラケット
55 ストッパ片
57 アンロック保持用レバー(アンロック保持機構)(第1ロック復帰手段)
58 被押圧ピン(アンロック保持機構)
59 屈曲片
60 中間屈曲部
61 当接片
62 被押圧面
64 回転軸
65 ロック復帰用レバー(第2ロック復帰手段)
66 取付片
67 係合片
68 被押圧片
69 被押圧面
73 メモリラック
74 ベースレール
75 側壁部
77 カバーレール
78 側壁部
79 天井部
80 メモリロック孔(切欠)
82 スライドピース(メモリ機構)(第2ロック復帰手段)
83 収納用凹部
85 メモリロックレバー(メモリ機構)
86 メモリロック爪
87 係合突部
89 付勢ばね(メモリ機構)
91 ロック作動用ストッパ(第1ロック復帰手段)
B1 ボルト
W ケーブル

Claims (5)

  1. 床面側の固定部材である前後方向に延びるロアレール、及び、シートを支持し、かつ該ロアレールに対して所定のスライド範囲内をスライド自在なアッパレールと、
    上記シートまたはアッパレールに設けた操作手段を操作したときは、該操作時のアッパレールの位置を記憶してアッパレールが該記憶位置よりも前方へスライドするのを規制するメモリ状態となり、操作手段を操作しないときは該記憶位置を記憶しない非メモリ状態となるメモリ機構と、
    上記操作手段を操作しないときは、上記アッパレールのスライド動作を不能にするロック状態となり、操作手段を操作したときはスライド動作を許容するアンロック状態になるスライドロック機構と、
    操作手段を操作したときに、上記スライドロック機構を上記アンロック状態に保持するアンロック保持機構と、
    上記アッパレールが上記記憶位置より後方の所定位置まで移動したときに、上記アンロック保持機構による上記スライドロック機構のアンロック状態を解除し、該スライドロック機構をロック状態に移行させる第1ロック復帰手段と、
    を備えることを特徴とする車両用スライドシート装置。
  2. 請求項1記載の車両用スライドシート装置において、
    上記第1ロック復帰手段が、
    上記アッパレールが上記所定位置までスライドしたときに上記アンロック保持機構と接触する、上記ロアレールに取り付けたロック作動用ストッパである車両用スライドシート装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用スライドシート装置において、
    上記アッパレールが上記所定位置から上記記憶位置まで移動したときに、上記アンロック保持機構による上記スライドロック機構のアンロック状態を解除し、該スライドロック機構をロック状態に移行させる第2ロック復帰手段を備える車両用スライドシート装置。
  4. 請求項3記載の車両用スライドシート装置において、
    上記第2ロック復帰手段が、
    上記アンロック保持機構が上記スライドロック機構をアンロック状態に保持するときは非作動位置に位置し、上記アンロック保持機構が上記スライドロック機構をアンロック状態に保持せずロック状態になることを許容するときは作動位置に位置する、アンロック保持機構と連動しながら回転するロック復帰用レバーと、
    上記メモリ機構の構成要素であり、かつ、上記操作手段を操作しないときは上記アッパレールと一緒に上記ロアレールに対してスライドし、上記操作手段を操作したときは上記ロアレールに対して固定されるスライドピースと、を備え、
    上記操作手段を操作することにより上記非作動位置まで回転した上記ロック復帰用レバーが、上記ロアレールに対して固定された上記スライドピースに接触したときに、該ロック復帰用レバーが上記作動位置まで回転する車両用スライドシート装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の車両用スライドシート装置において、
    上記操作手段と上記メモリ機構をケーブルで連係した車両用スライドシート装置。
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