JP4544786B2 - 車両用シートのスライドレール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを前後方向へスライドさせる車両用シートのスライドレール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、SUV車などでは格納または着脱可能な3列目のシートを備えたものがあるが、3列目のシートの乗員の足のスペースが十分に確保されているものは少ない。そのため、2列目のシートをスライドレールに前後方向へ移動可能に支持し、3列目のシートに乗員が着座する際に2列目のシートを前方へ移動させるようにした自動車も提供されている。このような自動車では、3列目のシートへ着座する際の足のスペースを確保できるとともに、2列目のシートの後ろから3列目のシートに対して乗降が可能なようにしたウオークイン仕様となっている。
【0003】
ウオークイン状態で3列目のシートへ乗員が着座した後、2列目のシートを着座状態にする際に、2列目のシートを最後端まで移動させてしまうことがある。
そのような場合には、2列目のシートを乗員の足にぶつける危険性がある。2ドア車の中には、1列目のシートを着座状態からウオークイン状態にした後、再び着座状態に戻す際に、着座状態での位置を記憶してその位置で1列目のシートをスライドレールにロックするようにしたものがある。そのようなメモリ機能を上記した2列目のシートに適用すれば、そのシートを後方へ移動させたときに最後端まで移動させてしまうようなことは避けることができる。しかしながら、従来のメモリ機能付きウオークインシートでは、記憶させた1つの着座位置でしかシートをスライドレールにロックすることができない。
【0004】
3列目のシートを備えた自動車の2列目のシートの中には、バックレストを前に倒してほぼ水平とすることにより、バックレストの背面をテーブルとして使用できるようにした使益性の高いものもある。このようなテーブルは、2列目のシートのテーブルにしていない方に着座している乗員や、3列目のシートに着座している乗員が使用することができる。この場合、3列目のシートの乗員の居住性を確保するために、2列目のシートを前方へ移動させる必要が生じる。また、2列目のシートをテーブルとして使用する際には、そのシートがスライドレールにロックされていないと使い難い。上述したメモリ機能を適用することにより、2列目のシートのテーブルとして使用する位置を記憶させておくことも考えられる。しかしながら、そのような設定を強いることは使用者にとって煩雑であるとともに、いずれにしても1箇所でしかシートをロックすることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、2列目のシートが移動可能な従来のウオークインシートでは、ウオークイン状態から着座状態に変更する際にシートを3列目のシートの乗員の足にぶつける危険性があるという問題があり、また、従来のメモリ機能付きウオークインシートでは、シートを任意の位置でスライドレールにロックすることができないという問題があった。
【0006】
2列目のシートをテーブルとして使用する場合には、シートの着座部とバックレストとを回動自在に連結するヒンジ構造を乗降用とテーブル用の2種類設け、テーブル用のヒンジ構造を用いてバックレストを前傾させる場合には、着座部とスライドレールとの間の係合状態が保持されるようにすることが考えられる。しかしながら、そのような構成では部品点数が増加し、重量や製造コストが増大するとともに操作が煩雑になるという問題がある。
よって、本発明は、簡単な構成でウオークイン状態から着座状態に変更する際にシートが最後端まで移動しないようにすることができる車両用シートのスライドレール構造を提供することを目的としている。また、本発明は、任意の位置でシートをロックすることができる車両用シートのスライドレール構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用シートのスライドレール構造は、車両の前後方向に延在する支持手段と、この支持手段に前後方向に移動自在に支持されて車両用シートが取り付けられる移動手段とを備えた車両用シートのスライドレール構造において、移動手段の最後端位置の手前にストッパを設け、移動手段に、同移動手段が前方へ移動させられるときはストッパと係合せず、同移動手段が後方へ移動させられたときにストッパと係合する係止手段と、車両用シートの背もたれ部の傾動操作に連動して係止手段とストッパとの係合状態を解除するロック解除手段と、支持手段と係合可能で、該支持手段に対する移動手段の係合状態を手動で解除するための操作部を備えたロック手段とを設け、係止手段は、上下方向に移動自在、かつ、弾性部材によって下方へ向けて付勢されており、移動手段が前方に移動すると、ストッパに当接するとともに前方への移動に伴い該ストッパによって上昇させられる作用を受けて該ストッパを乗り越えさせる円弧状のガイドを有しており、ストッパよりも前方にある状態で移動手段が後方に移動すると該ストッパに当接して移動手段を止める構成とされ、ロック解除手段は、車両用シートの背もたれ部が傾動するに伴って揺動するアームおよび該アームの端部に固定されたピンを有し、ロック手段は、前後方向に延び、軸を介して回動自在、かつ、後端部が弾性部材によって上方へ向けて付勢されることにより支持手段に係合可能とされ、背もたれ部が前傾したウオークイン状態においては、ロック解除手段のピンによりロック手段の後端部が押し下げられ、これによって支持手段へのロック手段の係合が解除され、背もたれ部が後傾した着座状態、および背もたれ部が水平になるまで前傾しテーブルとして使用される場合においては、ロック解除手段のピンにより係止手段が押し上げられ、これによって支持手段にロック手段が係合することを特徴としている。
【0008】
上記構成のスライドレール構造にあっては、車両用シートの背もたれ部が前傾したウオークイン状態では、車両用シートを後方へ移動させる際に移動手段に設けた係止手段がストッパと係合して最後端まで移動しない。したがって、車両用シートが後ろの乗員にぶつかることがない。また、背もたれ部を例えば起こすことによって着座状態としたときにはロック解除手段が作動するので、ストッパへの係止手段の係合が解除され、この状態から操作部によって支持手段に対する移動手段の係合状態を手動で解除することにより、車両用シートをその位置よりも後端側へ移動させることができる。そのときに車両用シートを最後端まで移動させた場合でも、車両用シートの移動距離が短いから速度が速くならない。したがって、車両用シートが仮に乗員の足に当たったとしても危険が少ない。さらに、シートが最後端に達する前にストッパで止められるので、操作者に注意を促すことになる。ロック解除手段は、ウオークイン状態とする背もたれ部の前傾動作に連動してロック手段と支持手段との係合状態を解除するので、背もたれ部をウオークイン状態に前傾させるだけで操作部を操作することなく車両用シートを移動させることができ、また、背もたれ部を起こして着座状態にすると車両用シートが自動的にロックされる。したがって、操作性が良好で車両用シートが使い易くなる。
【0009】
また、ロック手段においては、操作部を操作することにより、移動手段を移動させて任意の位置で支持手段に対してロックすることができる。ロック手段としては、支持手段に前後方向に連続して形成されたセレーションまたは溝と、移動手段に設けられて支持手段のセレーションまたは溝と係合可能な爪部とを備えた構成が簡単である。また、操作手段は足で操作するものであっても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
A.実施形態の構成
本発明の実施の形態について図1〜図7を参照して説明する。図1〜図4は実施形態のスライドレール構造によって支持される車両用シートを示し、図5から図7はスライドレール構造を示す。まず、車両用シートの構成について説明する。図において符号1は着座部ブラケットであり、着座部15(図5参照)のフレームの一部を構成している。
【0012】
着座部ブラケット1の下縁部近傍の中央部には、横方向へ突出するフック10が形成されている。フック10の中央部には、側方に向けて開口する溝11が形成されている。また、フック10から側方へ離間した箇所には、雌ネジ12が形成されている。
【0013】
図中符号2はアームである。アーム2の長手方向中間部には孔21が形成されている。孔21には、先端にネジ22aが形成された段付ピン22の嵌合部22bが嵌合し、ネジ22aは着座部ブラケット1の雌ネジ12に螺合されている。
これにより、アーム2は、段付ピン22を中心に回動自在となっている。なお、段付ピン22の取付方法は上記のようなネジ止めに限定されるものではなく、雌ネジ12を孔にするとともに段付ピン22のネジ22aをピンとし、ピンを孔に嵌合させてピンの先端をかしめるなど任意の手段を用いることができる。アーム2の一端部には上記フック10と同方向へ突出するフック23が形成されている。フック23の中央部には、側方に向けて開口する溝24が形成されている。
【0014】
フック10,23には、プルケーブル3が取り付けられている。プルケーブル3は、アウターケーブル31と、このアウターケーブル31の中空部分に摺動自在に挿入されたインナーケーブル32とから構成されている。アウターケーブル31の一端部には溝31aが形成され、溝31aはフック10の溝11に係合させられている。また、インナーケーブル32の一端部には大径なヘッド32aが固定され、ヘッド32aはフック23の溝24に係合させられている。なお、図中符号50,51は、着座部ブラケット1を着座部のフレームに取り付けるための孔であり、加工誤差を吸収するために後ろ側の孔51は長孔に形成されている。
【0015】
上記構成の着座部ブラケット1の上端部には、バックレスト(背もたれ部、図5参照)45のフレームの一部を構成するバックブラケット4が、軸40によって回動自在に接続されている。これらバックブラケット4、軸40および着座部ブラケット1は、シートのリクライニング機構の一部を構成するもので、着座部ブラケット1およびバックブラケット4どうしを係脱自在に係合させる公知の手段を備えることにより、バックブラケット4を着座部シート1に対して所定または任意の角度で固定することができる。
【0016】
ここで、バックブラケット4には、軸40と軸線を一致させたカム41が固定されている。一方、アーム2の他端部には、カム41側へ突出するピン26が固定されており、ピン26の側面はカム41に接触している。この構成のもとに、バックブラケット4を回動させるとカム41が回動し、カム41のカム面がピン26を押圧することでアーム2が回動する。そして、アーム2の一端部がインナーケーブル32をアウターケーブル31から引き出し、以下に説明するスライドレール構造の作動により着座部15を移動可能にする。
【0017】
次に、スライドレール構造の構成について説明する。図6において符号6はロアレール(支持手段)であり、ロアレール6は、着座部15の左右両側において前後方向へ延在している。ロアレール6の一方には、上方へ向けて突出するストッパ60が取り付けられている。ロアレール6には、アッパーレール(移動手段)7が前後方向に摺動自在に支持されている。アッパーレール7には、前述の着座部15が取り付けられている。
【0018】
アッパーレール7には、ストッパアーム(ロック手段)70が軸71によって回動自在に支持されている。ストッパアーム70の前端部は着座部15から前方へ突出しており、その部分が操作部70aとされている。ストッパアーム70の後端部には、ラッチ(図示略)が上方へ向けて形成され、ロアレール6には、ラッチと噛み合うセレーション(図示略)が前後方向へ向けて連設されている。また、ストッパアーム70の後端部は、図示しない弾性部材によって上方へ向けて付勢されており、ラッチとセレーションとの係合状態を維持している。さらに、ストッパアーム70の後端部には、側方へ向けて突出する平坦部72が形成されている。
【0019】
次に、アッパーレール7には、ロック解除手段8が設けられている。図6において符号80は軸である。軸80はアッパーレール7に回動自在に支持されている。軸80には、前方へ突出するアーム81が固定され、アーム81の前端部には左右方向へ突出するピン82が固定されている。また、軸80には、ストッパプレート(係止手段)83が取り付けられている。ストッパプレート83は、軸80に対して上下方向へ平行移動できるように図示しないガイドに支持されるとともに、弾性部材(図示略)によって下方へ向けて付勢されている。また、ストッパプレート83の下端部の前方を向く部分には、側面視で四半分円状をなすガイド83bが形成されている。ロック解除手段8の取付状態において、ピン82の右端部はストッパアーム70の平坦部72の上方に位置し、ピン82の左端部はストッパプレート83の前端部83aの下側に位置している。また、ストッパプレート83の移動軌跡には、ストッパ60が位置している。
【0020】
また、軸80には、レバー84が固定されている。レバー84の先端部にはリターンスプリング85が取り付けられており、レバー84を図6中時計回りの方向へ付勢している。さらに、レバー84の先端部には、プルケーブル3のインナーケーブル32の先端部が取り付けられている。
【0021】
B.実施形態の動作
上記構成のスライドレール構造の動作を説明する。図2は、人がシートに乗車するときのバックブラケット4の位置を示す。図2に示す状態では、カム41のカム山41aの右側にピン26が位置している。バックブラケット4は、リクライニング機構によって図2に示す状態よりも後傾した位置で固定することができる。その場合には、カム41は図中時計方向に回動するので、カム山41aによりピン26が押圧されることはない。
【0022】
一方、シートをウオークイン状態とする場合には、バックブラケット4(バックレスト45)を図2に示す状態から反時計方向へ回動させる。すると、図3に示すように、カム山41aがピン26を押圧してアーム2を回動させる。これにより、アーム2のフック23がインナーケーブル32をアウターケーブル31から引き出し、ロック解除手段8のレバー84が図6中反時計方向へ回動する。これにより、ピン82がストッパアーム70の平坦部72を弾性部材の付勢力に抗して押し下げ、ストッパアーム70のラッチがロアレール6のセレーションから外れる。したがって、シート(アッパーレール7)はロアレール6上を前後方向へ摺動可能な状態となる。
【0023】
シートを前方へ移動させると、図7(A)に示すように、ストッパプレート83の四半分円状のガイド83bがストッパ60に当接する。シートがさらに前方へ移動させられると、図7(B)に示すように、ストッパプレート83は、弾性部材の付勢力に抗してガイド83bに沿って上昇する。そして、ストッパプレート83がストッパ60を乗り越えると、図7(C)に示すように、ストッパプレート83は、弾性部材の付勢力により下降させられる。そして、シートはウオークイン状態の位置まで移動させられる。
【0024】
次に、シートをウオークイン状態から着座状態にするには、バックレスト45を前傾させたままシートを後方へ移動させる。すると、ストッパプレート83の後面がストッパ60に当接し、図7(C)に示すように、そこでシートは止められる。次に、バックレスト45を起こして着座状態にすると、カム山41aがピン26から外れる。これにより、リターンスプリング85の付勢力でレバー84が図6中時計回りの方向へ回動し、ピン82がストッパプレート83の前端部を押し上げる(図7(C)参照)。これにより、ストッパプレート83とストッパ60との係合状態が解除される。一方、ピン82がストッパアーム70の平坦部72から離れるので、ストッパアーム70の後端部が弾性部材の付勢力によって上昇し、ストッパアーム70のラッチがロアレール6のセレーションと係合する。そこで、ストッパアーム70の操作部70aを上方へ引っ張り、その平坦部72を下降させてラッチとセレーションとの係合状態を解除する。これにより、シートは後端側へ移動可能となる。そして、シートを着座状態に位置させたら操作部70aを元の位置に戻してラッチをセレーションに係合させる。これにより、シートは着座状態でロックされる。
【0025】
次に、バックレスト45をテーブルとして使用する場合には、バックレスト45を図5(B)に示す状態から反時計方向へ回動させ、図5(C)に示すように水平にする。これにより、カム山41aがピン26を通過し、アーム2への押圧力が除かれる。そして、ロック解除手段8のリターンスプリング85の付勢力でレバー84が図6中時計回りの方向へ回動し、上記と同様にピン82がストッパアーム70の平坦部72から離れるので、ストッパアーム70のラッチがロアレール6のセレーションと係合する。これにより、シートは、テーブル使用状態でロックされる。なお、図5(C)に示す状態からバックレスト45を時計方向へ回動させて着座状態にすると、先ずアッパーレール7とロアレール6との係合が解除され、次いで、両者の再係合が行われる。
【0026】
上記構成のスライドレール構造にあっては、シートをウオークイン状態から後方へ移動させる際に、アッパーレール7に設けたストッパプレート83がストッパ60と係合して最後端まで移動しない。したがって、シートが後ろの乗員にぶつかることがない。また、バックレスト45を起こすことによってロック解除手段8が作動するので、シートをその位置よりも後端側へ移動させることができる。その場合において、シートを最後端まで移動させた場合でも、シートの移動距離が短いから速度が速くならない。したがって、車両用シートが仮に乗員の足に当たったとしても危険が少ない。さらに、シートが最後端に達する前に止められるので、操作者に注意を促すことになる。
【0027】
特に、上記実施形態においては、アッパーレール7にロアレール6と係合可能なストッパアーム70を設けているから、ストッパアーム70の操作部70aを操作することにより、アッパーレール7を移動させて任意の位置でロアレール6に対してロックすることができる。
【0028】
また、上記実施形態では、ロック解除手段8がバックレスト45の前傾動作に連動してストッパアーム70の平坦部72を押し下げ、ストッパアーム70とロアレール6との係合状態を解除するように構成しているから、バックレスト45を前傾させるだけで操作部70aを操作することなくシートを前方へ移動させることができる。また、バックレスト45を起こして着座状態にするとシートが自動的にロックされる。したがって、操作性が良好でシートが使い易くなる。
【0029】
さらに、上記実施形態にあっては、1つのリクライニング機構でアッパーレール7とロアレール6との係合と係合解除を行うことができるので、部品点数を少なくすることができ、よって、その重量や製造コストを低減することができる。
特に、上記実施形態では、カム41とアーム1によりロック解除手段8を駆動するという単純な構成であるため、故障が少なく信頼性が高いという利点もある。
加えて、バックレスト45を水平にするとアッパーレール7とロアレール6とが係合するので、バックレスト45の背面をテーブルとして使用している際にそれが移動することがないため使い易い。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、車両用シートを後方へ移動させる際に移動手段に設けた係止手段がストッパと係合して最後端まで移動しないから、車両用シートが後ろの乗員にぶつかることがなく、また、背もたれ部を例えば起こすことによってロック解除手段が作動するので、車両用シートをその位置よりも後端側へ移動させることができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態で用いられている車両用シートを示す斜視図である。
【図2】 実施形態で用いられている車両用シートを示す側面図である。
【図3】 図2に示す状態からバックレストを前傾させた状態を示す側面図である。
【図4】 図3に示す状態からバックレストをさらに前傾させてほぼ水平とした状態を示す側面図である。
【図5】 本発明の実施形態で用いられている車両用シートの全体を示す側面図であって、(A)は着座状態、(B)はウオークイン状態、(C)はテーブルとして使用する状態を示す。
【図6】 実施形態のスライドレール構造を示す斜視図である。
【図7】 実施形態におけるストッパプレートとストッパとの関係を経時的に示す側面図である。
【符号の説明】
6…ロアレール(支持手段)、7…アッパーレール(移動手段)、
8…ロック解除手段、45…バックレスト(背もたれ部)、60…ストッパ、
70…ストッパアーム(ロック手段)、70a…操作部、
83…ストッパプレート(係止手段)。

Claims (2)

  1. 車両の前後方向に延在する支持手段と、この支持手段に前後方向に移動自在に支持されて車両用シートが取り付けられる移動手段とを備えた車両用シートのスライドレール構造において、
    上記移動手段の最後端位置の手前にストッパを設け、
    上記移動手段に、
    同移動手段が前方へ移動させられるときは上記ストッパと係合せず、同移動手段が後方へ移動させられたときにストッパと係合する係止手段と、
    上記車両用シートの背もたれ部の傾動操作に連動して上記係止手段と上記ストッパとの係合状態を解除するロック解除手段と、
    上記支持手段と係合可能で、該支持手段に対する移動手段の係合状態を手動で解除するための操作部を備えたロック手段とを設け、
    上記係止手段は、上下方向に移動自在、かつ、弾性部材によって下方へ向けて付勢されており、上記移動手段が前方に移動すると、上記ストッパに当接するとともに前方への移動に伴い該ストッパによって上昇させられる作用を受けて該ストッパを乗り越えさせる円弧状のガイドを有しており、上記ストッパよりも前方にある状態で上記移動手段が後方に移動すると該ストッパに当接して移動手段を止める構成とされ、
    上記ロック解除手段は、上記車両用シートの上記背もたれ部が傾動するに伴って揺動するアームおよび該アームの端部に固定されたピンを有し、
    上記ロック手段は、上記前後方向に延び、軸を介して回動自在、かつ、後端部が弾性部材によって上方へ向けて付勢されることにより上記支持手段に係合可能とされ、
    上記背もたれ部が前傾したウオークイン状態においては、上記ロック解除手段の上記ピンにより上記ロック手段の後端部が押し下げられ、これによって上記支持手段への上記ロック手段の係合が解除され、
    上記背もたれ部が後傾した着座状態、および上記背もたれ部が水平になるまで前傾しテーブルとして使用される場合においては、上記ロック解除手段の上記ピンにより上記係止手段が押し上げられ、これによって上記支持手段に上記ロック手段が係合する
    ことを特徴とする車両用シートのスライドレール構造。
  2. 前記ロック手段は、前記支持手段に、前記前後方向に連続して形成されたセレーションまたは溝と、前記移動手段に設けられて上記支持手段のセレーションまたは溝と係合可能な爪部とを備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートのスライドレール構造。
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