JP2010096806A - 撮影用光学装置 - Google Patents

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Akihiro Osada
章弘 長田
Toshiyuki Karasawa
敏行 唐沢
Yuichi Takei
勇一 武居
Tadashi Takeda
正 武田
Hisahiro Ishihara
久寛 石原
Shinji Minamizawa
伸司 南澤
Seishi Miyazaki
清史 宮崎
Katsushige Yanagisawa
克重 柳澤
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Abstract

【課題】小型化、薄型化する場合であっても、レンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置を揺動させるための十分な駆動力を得ることが可能な撮影用光学装置を提供すること。
【解決手段】撮影用光学装置1は、レンズ駆動装置2と、レンズ駆動装置2を揺動させて手振れを補正する手振れ補正機構とを備えている。手振れ補正機構は、互いに対向配置される駆動用コイル23と駆動用磁石とからなるレンズ駆動装置2の揺動駆動機構を備えている。駆動用コイル23は、導線が周方向に巻回されて形成される巻回部23aと、駆動用コイル23の巻き始め部分または巻き終わり部分が巻回部23aと交差するように内周側から外周側に向かって引き出されて形成される引出し部23dとを備えている。駆動用コイル23が取り付けられるコイル取付部材16には、引出し部23dを配置するための開口部16aが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置を揺動させて手振れを補正する手振れ補正機能を有する撮影用光学装置に関する。
近年、携帯電話等の携帯機器には、撮影用光学装置が搭載されている。携帯機器の場合、撮影時に手振れが発生しやすい。そこで、撮影時の手振れを補正することが可能な光学装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の光学装置は、レンズや撮像素子を搭載した可動部と、光学装置の基台に固定されるとともに可動部の底面に当接するピボット軸と、基台に固定されるとともに可動部を揺動可能に支持する板バネと、可動部を揺動させるための揺動機構とを備えている。この光学装置では、揺動機構の駆動力で、可動部がピボット軸を支点に揺動して、手振れが補正されている。なお、この光学装置では、揺動機構は、駆動用コイルと駆動用磁石とによって構成されている。
特開2007−310084号公報
近年、携帯電話等の携帯機器の市場では、携帯機器の小型化、薄型化の要求が一段と高まっており、その結果、携帯機器に搭載される撮影用光学装置の小型化、薄型化の要求も一段と高まっている。しかしながら、撮影用光学装置が小型化、薄型化すると、レンズや撮像素子を搭載した可動部を揺動させるための駆動用コイルや駆動用磁石の配置スペースが制約されるため、可動部を揺動させるための十分な駆動力を得ることが困難になる。
そこで、本発明の課題は、小型化、薄型化する場合であっても、レンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置を揺動させるための十分な駆動力を得ることが可能な撮影用光学装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の撮影用光学装置は、レンズと撮像素子とレンズを駆動するレンズ駆動機構とを搭載したレンズ駆動装置と、レンズ駆動装置の傾きを検出するセンサと、センサでの検出結果に基づいてレンズ駆動装置を揺動させて手振れを補正する手振れ補正機構とを備え、手振れ補正機構は、レンズ駆動装置を揺動させる揺動駆動機構を備え、揺動駆動機構は、互いに対向配置される駆動用コイルと駆動用磁石とを備え、駆動用コイルは、導線が周方向に巻回されて形成される巻回部と、駆動用コイルの巻き始め部分または巻き終わり部分が巻回部と交差するように内周側から外周側に向かって引き出されて形成される引出し部とを備え、駆動用コイルが取り付けられるコイル取付部材には、引出し部を配置するための凹部または開口部が形成されていることを特徴とする。
本発明の撮影用光学装置では、駆動用コイルが取り付けられるコイル取付部材に、駆動用コイルに形成される引出し部を配置するための凹部または開口部が形成されている。そのため、駆動用コイルの、駆動用磁石との対向面と反対側の面(すなわち、コイル取付部材への取付面)に引出し部を配置するとともに、凹部または開口部の中に引出し部を配置した状態で、コイル取付部材に駆動用コイルを取り付けることができる。したがって、駆動用コイルの、駆動用磁石との対向面に引出し部が配置された状態でコイル取付部材に駆動用コイルが取り付けられる場合と比較して、凹部または開口部に配置される引出し部の厚さ分だけ駆動用コイルを厚くして駆動用コイルの巻回数を増やすことが可能になるとともに、駆動用コイルの駆動用磁石との対向面と駆動用磁石の駆動用コイルとの対向面との隙間を小さくすることが可能になる。その結果、本発明では、揺動駆動機構の駆動力を向上させることが可能になり、撮影用光学装置が小型化、薄型化する場合であっても、レンズ駆動装置を揺動させるための十分な駆動力を得ることが可能になる。
本発明において、たとえば、コイル取付部材は、撮影用光学装置の外周面を構成するケース体であり、駆動用コイルは、引出し線が配置される側の面がケース体の内周面と対向するように、ケース体の内周面に固定されている。この場合には、ケース体には、開口部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、たとえば、ケース体の側面に開口部となる貫通孔を形成すれば良いため、ケース体の内周面に凹部を形成する場合と比較して、ケース体の製造が容易になる。
以上のように、本発明の撮影用光学装置では、小型化、薄型化する場合であっても、レンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置を揺動させるための十分な駆動力を得ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(撮影用光学装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる撮影用光学装置1の斜視図である。図2は、図1のE−E断面の断面図である。図3は、図1に示す駆動用コイル23と開口部16aとの関係を説明するための図である。図4は、図1に示す駆動用コイル23の結線状態を説明するための図である。
なお、以下の説明では、図1に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX方向、Y方向およびZ方向とする。また、図1のX1方向側を「右」側、X2方向側を「左」側、Y1方向側を「前」側、Y2方向側を「後(後ろ)」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。本形態では、Z方向は、揺動していないときの撮影用光学装置1の光軸の方向(光軸方向)である。
本形態の撮影用光学装置1は、携帯電話等の携帯機器に搭載される小型かつ薄型のカメラであり、全体として略直方体状に形成されている。この撮影用光学装置1は、図1、図2に示すように、図示を省略するレンズおよび撮像素子を搭載したレンズ駆動装置2と、レンズ駆動装置2の傾きを検出するセンサ4と、レンズ駆動装置2を支持する支持体5と、レンズ駆動装置2を揺動させる揺動駆動機構6とを備えている。
レンズ駆動装置2には、上述のように、レンズおよび撮像素子が搭載されている。具体的には、レンズ駆動装置2の上端側にレンズが搭載され、レンズ駆動装置2の下端に撮像素子が搭載されている。また、レンズ駆動装置2には、レンズを光軸方向に駆動するためのレンズ駆動機構が搭載されている。このレンズ駆動機構は、たとえば、駆動用のコイルと駆動用の磁石とによって構成されている。
レンズ駆動装置2は、全体として略直方体状に形成されている。このレンズ駆動装置2の前後および左右の側面は、下端が開口する底付きの略四角筒状に形成されたカバー部材9に覆われている。上端側に配置されるカバー部材9の底部には、円形の貫通孔9aが形成されている。また、カバー部材9の下端には、前後方向の外側および左右方向の外側に向かって広がる鍔部9bが形成されている。カバー部材9の前後および左右の側面のそれぞれには、揺動駆動機構6を構成する後述の駆動用磁石21が固定されている。
センサ4は、ジャイロセンサ(角速度センサ)であり、レンズ駆動装置2の下側に配置されている。このセンサ4には、フレキシブルプリント基板(FPC)10が接続されている。このFPC10は、レンズ駆動装置2に搭載されている撮像素子にも接続されている。FPC10は、撮影用光学装置1の下端側で引き回されて、撮影用光学装置1の左側面から引き出されている。
また、センサ4は、上端が開口する底付きで扁平な略四角筒状に形成されたセンサカバー部材11の内部に配置されている。下端側に配置されるセンサカバー部材11の底部の中心には、後述の支点突起15bが当接する当接面11aが平面状に形成されている。また、センサカバー部材11の上端には、カバー部材9の鍔部9bに下側から当接する鍔部11bが前後方向の外側および左右方向の外側に向かって広がるように形成されている。本形態では、鍔部9bと鍔部11bとが互いに固定されている。すなわち、センサカバー部材11は、カバー部材9の下端に固定されている。
本形態では、レンズ駆動装置2とセンサ4とカバー部材9とセンサカバー部材11とが、支持体5に揺動可能に支持されている。すなわち、レンズ駆動装置2、センサ4、カバー部材9およびセンサカバー部材11によって、支持体5に対して揺動可能な可動モジュール12が構成されている。
支持体5は、撮影用光学装置1の下面を構成するベース体15と、撮影用光学装置1の前後および左右の外周面を構成するケース体16とを備えている。ケース体16には、可動モジュール12の揺動範囲を規制するためのストッパ部材18が固定されている。ストッパ部材18には、可動モジュール12を揺動可能に支持する板バネ17が固定されている。
ベース体15は、略矩形状に形成されている。このベース体15の略中心には、上側に向かって突出する突出部15aが形成されている。また、突出部15aの上面には、可動モジュール12の揺動の支点となる支点突起15bが形成されている。すなわち、本形態では、可動モジュール12の下側に可動モジュール12の揺動の支点が配置されている。この支点突起15bは、たとえば、半球面状に形成されており、センサカバー部材11の当接面11aに当接している。本形態では、支点突起15bと当接面11aとによって、レンズ駆動装置2の揺動中心となる支点部19が構成されている。
ケース体16は、上端および下端が開口する略四角筒状に形成されている。このケース体16の下端側には、ベース体15が固定されている。ケース体16の前後の側面および左右の側面の略中心には、揺動駆動機構6を構成する後述の駆動用コイル23の引出し部23dを配置するための開口部16aがそれぞれの側面を貫通するように形成されている。この開口部16aは、略矩形状に形成されている。また、開口部16aの高さ(図2の上下方向の幅)は、後述の駆動用コイル23を構成する長辺部23bの幅(図3の上下方向の幅)よりも大きく形成されている。なお、本形態のケース体16は、非磁性の金属材料で形成されている。
板バネ17は、全体として略矩形状に形成されている。板バネ17の4隅はストッパ部材18を介してケース体16に固定され、板バネ17の中心部には可動モジュール12(具体的にはセンサカバー部材11)が固定されている。この板バネ17は、ケース体16に固定される固定部と、可動モジュール12を保持する保持部と、固定部と保持部とを繋ぐバネ部とを備えている。
なお、板バネ17は、センサカバー部材11の当接面11aとベース体15の支点突起15bとを確実に当接させるための与圧が発生するように(すなわち、可動モジュール12を下方向へ付勢する付勢力が発生するように)、撓んだ状態でストッパ部材18を介してケース体16に固定されている。
ストッパ部材18は、ケース体16の内周面に固定されている。具体的には、カバー部材9の鍔部9bの上面に当接可能な位置およびセンサカバー部材11の鍔部11bの下面に当接可能な位置のそれぞれで、2個のストッパ部材18がケース体16の内周面に固定されており、ストッパ部材18と鍔部9b、11bとによって、可動モジュール12の揺動範囲が規制されている。
揺動駆動機構6は、駆動用磁石21と、駆動用磁石21に対向配置される駆動用コイル23とを備えている。本形態の揺動駆動機構6は、4個の駆動用磁石21と4個の駆動用コイル23とを備えている。
駆動用磁石21は、略矩形の板状に形成されている。また、駆動用磁石21は、第1磁石片21aと第2磁石片21bとの2個の磁石片によって構成されている。具体的には、第1磁石片21aの下面と第2磁石片21bの上面とが当接した状態で、第1磁石片21aと第2磁石片21bとが接着固定されて駆動用磁石21が形成されている。
駆動用磁石21は、カバー部材9の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されている。すなわち、駆動用磁石21は、カバー部材9の外周面に固定されており、ケース体16の内部に配置されている。また、駆動用磁石21は、レンズ駆動装置2とともに揺動する。上述のように、カバー部材9は、磁性材料で形成されており、カバー部材9は、駆動用磁石21のバックヨークの機能を果たしている。
本形態では、カバー部材9の左右の側面に固定される駆動用磁石21は、駆動用磁石21の右面に形成される磁極と左面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。また、カバー部材9の左右の側面に固定される駆動用磁石21は、左右方向における第1磁石片21aの外側面に形成される磁極と第2磁石片21bの外側面に形成される磁極とが異なるように(すなわち、左右方向における第1磁石片21aの内側面に形成される磁極と第2磁石片21bの内側面に形成される磁極とが異なるように)着磁されている。
同様に、カバー部材9の前後の側面に固定される駆動用磁石21は、駆動用磁石21の前面に形成される磁極と後面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。また、カバー部材9の前後の側面に固定される駆動用磁石21は、前後方向における第1磁石片21aの外側面に形成される磁極と第2磁石片21bの外側面に形成される磁極とが異なるように着磁されている。
たとえば、カバー部材9の右側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの右側面はS極、左側面はN極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの右側面はN極、左側面はS極に着磁されている。同様に、カバー部材9の左側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの左側面はS極、右側面はN極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの左側面はN極、右側面はS極に着磁されている。
また、たとえば、カバー部材9の後側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの後側面はN極、前側面はS極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの後側面はS極、前側面はN極に着磁されている。同様に、カバー部材9の前側面に固定される駆動用磁石21の第1磁石片21aの前側面はN極、後側面はS極に着磁され、この駆動用磁石21の第2磁石片21bの前側面はS極、後側面はN極に着磁されている。
駆動用コイル23は、絶縁被膜と、この絶縁被膜の周りをさらに被覆する融着被膜とを有する導線24(図4参照)が空芯状に巻回された(すなわち、ボビン等の巻芯を備えていない)空芯コイルである。この駆動用コイル23は、絶縁性のフィルム25を介してケース体16の前後の側面および左右の側面のそれぞれに1個ずつ固定されている。すなわち、駆動用コイル23は、ケース体16の内周面にフィルム25を介して固定されている。本形態のケース体16は、駆動用コイル23が取り付けられるコイル取付部材である。
本形態の駆動用コイル23は、導線24が略長方形状に巻回されて形成されている。すなわち、駆動用コイル23は、図3に示すように、導線24が周方向に巻回されて形成された巻回部23aを備えている。この巻回部23aは、2個の長辺部23bと2個の短辺部23cとから構成されている。
また、本形態では、ケース体16の右側面に固定される駆動用コイル23(以下、この駆動用コイル23を他の駆動用コイル23と区別して表す場合には、「駆動用コイル23A」とする。)と、ケース体16の左側面に固定される駆動用コイル23(以下、この駆動用コイル23を他の駆動用コイル23と区別して表す場合には、「駆動用コイル23B」とする。)とは、図4に示すように、1本の導線24によって構成されている。すなわち、1本の導線24によって2個の巻回部23aが形成されている。
同様に、ケース体16の前側面に固定される駆動用コイル23と、ケース体16の後側面に固定される駆動用コイル23とは、1本の導線24によって構成されている。なお、導線24の端部は、図示を省略するフレキシブルプリント基板に接続されている。
駆動用コイル23Aには、図3、図4に示すように、駆動用コイル23Aの巻き始め部分が巻回部23a(具体的には、長辺部23b)と交差するように内周側から外周側に向かって引き出される引出し部23dが形成されている。また、駆動用コイル23Bには、駆動用コイル23Aの巻き終わり部分に繋がる駆動用コイル23Bの巻き始め部分(いわゆる渡り線の一端部分)が長辺部23bと交差するように内周側から外周側に向かって引き出される引出し部23dが形成されている。同様に、ケース体16の前側面または後側面に固定される駆動用コイル23にも、駆動用コイル23の巻き始め部分が長辺部23bと交差するように内周側から外周側に向かって引き出される引出し部23dが形成されている。
上述のように、駆動用コイル23は、ケース体16の内周面に固定されている。具体的には、駆動用コイル23の引出し部23dが形成される側の面がケース体16の内周面と対向するように、かつ、引出し部23dが開口部16aの中に配置されるように、駆動用コイル23は、ケース体16の内周面に固定されている。また、駆動用コイル23の短辺部23cと上下方向とが一致するように、駆動用コイル23がケース体16に固定されている。なお、フィルム25には、引出し部23dが配置される切欠き部(図示省略)が開口部16aに対応する位置に形成されている。
図2に示すように、駆動用磁石21と駆動用コイル23とは所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。具体的には、支点部19を支点として可動モジュール12が揺動しても、駆動用磁石21と駆動用コイル23とが接触しないように、駆動用磁石21と駆動用コイル23とが所定の隙間をあけた状態で対向配置されている。
本形態では、駆動用コイル23に電流が供給されていないときには、図2に示すように、可動モジュール12は、支持体5に対して傾いていない中立位置にある。また、本形態では、カバー部材9の左右の側面に固定される駆動用磁石21の左右方向の外側面は、可動モジュール12が中立位置にあるときに、下方向に向かうにしたがって左右方向の外側へ緩やかに広がるように傾斜しており、この駆動用磁石21は、前後方向から見たときの断面形状が略台形状になるように形成されている。同様に、カバー部材9の前後の側面に固定される駆動用磁石21の前後方向の外側面は、可動モジュール12が中立位置にあるときに、下方向に向かうにしたがって前後方向の外側へ緩やかに広がるように傾斜しており、この駆動用磁石21は、左右方向から見たときの断面形状が略台形状になるように形成されている。
また、本形態では、図2に示すように、上下方向における駆動用コイル23の中心位置が第1磁石片21aと第2磁石片21bとの当接面よりも上側に配置されるように、駆動用磁石21と駆動用コイル23とが対向配置されている。
以上のように構成された撮影用光学装置1では、センサ4で手振れが検出されると、センサ4での検出結果に基づいて、駆動用コイル23に電流が供給され、可動モジュール12が支点部19を中心に揺動して、手振れが補正される。なお、本形態では、当接面11aと支点突起15bとからなる支点部19と、揺動駆動機構6と、板バネ17とによって、センサ4での検出結果に基づいてレンズ駆動装置2を揺動させて手振れを補正する手振れ補正機構が構成されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、駆動用コイル23に形成される引出し部23dを配置するための開口部16aがケース体16に形成されている。また、駆動用コイル23の、引出し部23dが形成される側の面がケース体16の内周面と対向するように、かつ、引出し部23dが開口部16aの中に配置されるように、駆動用コイル23がケース体16の内周面に固定されている。すなわち、駆動用コイル23の、駆動用磁石21との対向面には、引出し部23dが配置されていない。
そのため、駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面に引出し部23dが配置される場合と比較して、本形態では、引出し部23dの厚さ分だけ駆動用コイル23を厚くして駆動用コイル23の巻回数を増やすことができるとともに、駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面と駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面との隙間を小さくすることができる。
すなわち、駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面に引出し部23dが配置されていると、支点部19を支点として可動モジュール12が揺動したときに、駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面と駆動用コイル23の引出し部23dとが接触しないように、駆動用コイル23の厚さを設定するとともに、駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面と駆動用コイル23の引出し部23dとの隙間を設定する必要がある。そのため、駆動用コイル23の厚さは薄くなり、また、駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面(引出し部23dを除いた部分)と駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面との間の隙間は広くなる。
これに対して、本形態では、支点部19を支点として可動モジュール12が揺動したときに、駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面と、駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面とが接触しないように、駆動用コイル23の厚さを設定するとともに、駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面と駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面との隙間を設定することができるため、引出し部23dの厚さ分だけ駆動用コイル23を厚くして駆動用コイル23の巻回数を増やすことができるとともに、駆動用コイル23の駆動用磁石21との対向面と駆動用磁石21の駆動用コイル23との対向面との隙間を小さくすることができる。
したがって、本形態では、揺動駆動機構6の駆動力を向上させることができ、撮影用光学装置1が小型化、薄型化する場合であっても、レンズ駆動装置2を揺動させるための十分な駆動力を得ることが可能になる。
本形態では、ケース体16に、ケース体16の側面を貫通する開口部16aが形成されている。そのため、たとえば、ケース体16の内周面に引出し部23dを配置するための凹部を形成する場合と比較して、ケース体16の製造が容易になる。
本形態では、ケース体16の開口部16aの高さ(上下方向の幅)は、駆動用コイル23を構成する長辺部23bの幅(上下方向の幅)よりも大きく形成されている。そのため、図3に示すように、開口部16aで露出した導線を開口部16aの下側部分からケース体16の内周側に引き戻すことができる。したがって、駆動用コイル23の巻回部23aと開口部16aの縁との間に導線が挟まれることなくなり、導線の断線や損傷を回避することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、駆動用コイル23の引出し部23dを配置するための開口部16aがケース体16の側面に形成されている。この他にもたとえば、引出し部23dを配置するための凹部がケース体16の内周面から窪むように形成されても良い。
上述した形態では、駆動用磁石21がカバー部材9に取り付けられ、駆動用コイル23がケース体16に取り付けられている。この他にもたとえば、駆動用磁石21がヨークを介してケース体16に取り付けられ、駆動用コイル23がカバー部材9に取り付けられても良い。この場合には、カバー部材9に、駆動用コイル23の引出し部23dを配置するための凹部または開口部が形成される。また、この場合には、カバー部材9は、駆動用コイル23が取り付けられるコイル取付部材である。なお、ケース体16が磁性材料で形成されているのではあれば、駆動磁石21はケース体16に直接、取り付けられても良い。
上述した形態では、駆動用コイル23の巻き始め部分が長辺部23bと交差するように内周側から外周側に向かって引き出されて引出し部23dが形成されている。この他にもたとえば、駆動用コイル23の巻き終わり部分が長辺部23bと交差するように内周側から外周側に向かって引き出されて引出し部23dが形成されても良い。また、駆動用コイル23の巻き始め部分または巻き終わり部分が短辺部23cと交差するように内周側から外周側に向かって引き出されて引出し部23dが形成されても良い。
上述した形態では、開口部16aは、略矩形状に形成されているが、開口部16aは、円形状、楕円形状あるいは多角形状等の他の形状に形成されても良い。また、上述した形態では、ケース体16の側面の略中心に開口部16aが形成されているが、開口部16aは、引出し部23dの配置位置に対応するように形成されれば良い。
上述した形態では、駆動用磁石21は、第1磁石片21aと第2磁石片21bとの2個の磁石片によって構成されている。この他にもたとえば、駆動用磁石21は、1個の磁石片によって構成されても良い。
本発明の実施の形態にかかる撮影用光学装置の斜視図である。 図1のE−E断面の断面図である。 図1に示す駆動用コイルと開口部との関係を説明するための図である。 図1に示す駆動用コイルの結線状態を説明するための図である。
符号の説明
1 撮影用光学装置
2 レンズ駆動装置
4 センサ
6 揺動駆動機構
16 ケース体(コイル取付部材)
16a 開口部
21 駆動用磁石
23 駆動用コイル
23a 巻回部
23d 引出し部
24 導線

Claims (3)

  1. レンズと撮像素子と前記レンズを駆動するレンズ駆動機構とを搭載したレンズ駆動装置と、前記レンズ駆動装置の傾きを検出するセンサと、前記センサでの検出結果に基づいて前記レンズ駆動装置を揺動させて手振れを補正する手振れ補正機構とを備え、
    前記手振れ補正機構は、前記レンズ駆動装置を揺動させる揺動駆動機構を備え、
    前記揺動駆動機構は、互いに対向配置される駆動用コイルと駆動用磁石とを備え、
    前記駆動用コイルは、導線が周方向に巻回されて形成される巻回部と、前記駆動用コイルの巻き始め部分または巻き終わり部分が前記巻回部と交差するように内周側から外周側に向かって引き出されて形成される引出し部とを備え、
    前記駆動用コイルが取り付けられるコイル取付部材には、前記引出し部を配置するための凹部または開口部が形成されていることを特徴とする撮影用光学装置。
  2. 前記コイル取付部材は、前記撮影用光学装置の外周面を構成するケース体であり、
    前記駆動用コイルは、前記引出し線が配置される側の面が前記ケース体の内周面と対向するように、前記ケース体の内周面に固定されていることを特徴とする請求項1記載の撮影用光学装置。
  3. 前記ケース体には、前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の撮影用光学装置。
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JP2016136272A (ja) * 2010-05-24 2016-07-28 新シコー科技株式会社 レンズ駆動装置、オートフォーカスカメラ及びカメラ付きモバイル端末装置

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