JP2010083065A - シーリング・ポンプアップ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作を簡単にして誤操作を防止するシーリング・ポンプアップ装置を提供すること。
【解決手段】シーリング剤32が収容されると共に流出口29がアルミシール30で閉塞された液剤容器18が装填される容器装填部35と、容器装填部35に装填された液剤容器18の流出口29からシーリング剤32が流れ込む加圧給液室40と、圧縮空気を生成し、空気供給路60を介して該圧縮空気を加圧給液室40内に供給するコンプレッサユニット12と、加圧給液室40に流れ込んだシーリング剤32及び圧縮空気をタイヤ100へ供給するためのジョイントホース78と、電源スイッチ13を入れる動作に連動して流出口29を開放する開放手段としてのソレノイドアクチュエータ150をシーリング装置10が備えたことで、装置の操作を簡単にして誤操作を防止することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、パンクした空気入りタイヤのパンク穴をシールするためのシーリング剤を空気入りタイヤ内へ供給すると共に、空気入りタイヤ内に圧縮空気を供給して空気入りタイヤの内圧を昇圧するシーリング・ポンプアップ装置に関する。
近年、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際に、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤのパンク穴をシーリング剤により補修すると共に、タイヤの内圧を指定圧までポンプアップするシーリング・ポンプアップ装置が普及している。この種のシーリング・ポンプアップ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているものが知られている。
特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置では、まず、注入ユニットの冶具挿入穴に押圧冶具を挿入して冶具挿入穴に配置された穿孔部材をアルミシール側へ押し出し、穿孔部材で液剤容器のアルミシールを突き破る。これにより、液剤容器内のシーリング剤が注入ユニットの加圧給液室に流れ出す。次に、電源スイッチを入れてコンプレッサユニットで生成した圧縮空気を給液室内に供給し、シーリング剤に圧力を作用させて、加圧給液室に接続されたジョイントホースを通して空気入りタイヤにシーリング剤及び圧縮空気を供給している。
特開2008−055769号公報
しかしながら、特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置では、アルミシールを突き破る操作の後で、電源スイッチを入れる操作を行わないと、シーリング剤がタイヤに供給されない。つまり、特許文献1のシーリング・ポンプアップ装置は操作が煩雑であり、操作手順を間違える虞があった。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、操作を簡単にして誤操作を防止するシーリング・ポンプアップ装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置は、シーリング剤が収容されると共に流出口が閉塞された液剤容器が装填される容器装填部と、前記容器装填部に装填された前記液剤容器の流出口からシーリング剤が流れ込む給液室と、圧縮空気を生成し、該圧縮空気を前記給液室内に供給する圧縮空気供給手段と、前記給液室に流れ込んだ前記シーリング剤、及び前記圧縮空気を空気入りタイヤへ供給するための気液供給配管と、前記圧縮空気供給手段を始動させる動作に連動して前記流出口を開放する開放手段と、を有する。
請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置によれば、圧縮空気供給手段を始動させる動作に連動して液剤容器の流出口が開放される。この流出口が開放されると、液剤容器内のシーリング剤が流出口から給液室に流れ込む。この給液室には圧縮空気供給手段によって生成された圧縮空気が供給される。この圧縮空気は、給液室から液剤容器内に流出口を通って流れ込み、液剤容器内の圧力を高める。これにより、液剤容器内に残留しているシーリング剤が給液室に押し出される。また、給液室内のシーリング剤にも圧縮空気の圧力が作用するため、給液室内のシーリング剤は気液供給配管を通って空気入りタイヤへと押し出される(供給される)。また、シーリング剤の供給に伴って圧縮空気も空気入りタイヤへ供給される。
なお、パンクした空気入りタイヤにシーリング剤、及び圧縮空気を供給した後、規定の距離を走行することでシーリング剤がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。走行後、空気入りタイヤの空気圧を確認し、必要があれば圧縮空気を再供給する。これにより、空気入りタイヤの補修作業が完了する。
請求項1では、圧縮空気供給手段を始動させる動作に連動して液剤容器の流出口が開放される、つまり、圧縮空気供給手段を始動させる操作で液剤容器の流出口が開放される。このため、圧縮空気供給手段を始動させる動作と、液剤容器の流出口を開放する動作とを別々の操作で行うよりも操作が簡単となり、さらに、操作手順を間違う誤操作が防止される。
本発明の請求項2に記載のシーリング・ポンプアップ装置は、前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、前記開放手段は、前記給液室内に配置され前記閉塞部材を穿孔可能な穿孔部材と、前記電源スイッチを入れる動作を前記穿孔部材で前記閉塞部材を穿孔する動作に変換する変換機構と、を有する。
請求項2に記載のシーリング・ポンプアップ装置によれば、電源スイッチを入れる動作が変換機構によって穿孔部材で閉塞部材を穿孔する動作に変換される。つまり、電源スイッチを入れると、穿孔部材によって閉塞部材が穿孔される(すなわち、流出口が開放される)。ここで、電源スイッチを入れる動作が変換機構によって穿孔部材で閉塞部材を穿孔する動作に変換されるため、穿孔部材で閉塞部材を穿孔するのに新たな駆動源などを必要とせず、シーリング・ポンプアップ装置のコストを抑えられる。
本発明の請求項3に記載のシーリング・ポンプアップ装置は、前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、前記開放手段は、前記給液室内に配置され前記閉塞部材を穿孔可能な穿孔部材と、前記電源スイッチを入れると通電し、前記穿孔部材で前記閉塞部材を穿孔するソレノイドと、を有する。
請求項3に記載のシーリング・ポンプアップ装置によれば、電源スイッチを入れると、通電したソレノイドが穿孔部材で閉塞部材を穿孔する(すなわち、流出口が開放される)。これにより、ユーザーは、電源スイッチを入れる簡単な操作で閉塞部材を穿孔部材で穿孔できるようになる。
本発明の請求項4に記載のシーリング・ポンプアップ装置は、前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、前記開放手段は、前記給液室内に配置され前記閉塞部材を穿孔可能な穿孔部材と、前記電源スイッチを入れると通電するモータと、前記モータの回転動作を前記穿孔部材で前記閉塞部材を穿孔する動作に変換する変換機構と、を有する。
請求項4に記載のシーリング・ポンプアップ装置によれば、電源スイッチを入れるとモータが通電し回転する。このモータの回転動作が変換機構によって穿孔部材で閉塞部材を穿孔する動作に変換される。つまり、電源スイッチを入れると、穿孔部材によって閉塞部材が穿孔される(すなわち、流出口が開放される)。これにより、ユーザーは、電源スイッチを入れる簡単な操作で閉塞部材を穿孔部材で穿孔できるようになる。
本発明の請求項5に記載のシーリング・ポンプアップ装置は、前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、前記開放手段は、前記容器装填部に前記液剤容器が装填されると前記電源スイッチを入れる電源切換手段と、前記給液室内に配置され前記容器装填部に前記液剤容器が装填されると前記閉塞部材を穿孔する穿孔部材と、を有する。
請求項5に記載のシーリング・ポンプアップ装置によれば、容器装填部に液剤容器を装填すると、電源切換手段によって電源スイッチが入ると共に穿孔部材によって閉塞部材が穿孔される(すなわち、流出口が開放される)。ここで、容器装填部に液剤容器を装填する動作で電源スイッチが入ると共に穿孔部材で閉塞部材が穿孔されることから、穿孔部材で閉塞部材を穿孔するのに新たな駆動源などを必要とせず、シーリング・ポンプアップ装置のコストを抑えられる。
以上説明したように、本発明のシーリング・ポンプアップ装置は、操作を簡単にして誤操作を防止することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明のシーリング・ポンプアップ装置の一実施形態としての第1実施形態について説明する。図1及び図2に示されるように、第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置10(以下、単に「シーリング装置」という。)は、自動車等の車両に装着された空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という。)がパンクした際、タイヤ及びホイールを交換することなく、タイヤのパンク穴をシーリング剤により補修し、タイヤの内圧を指定圧まで再加圧(ポンプアップ)するものである。
図1及び図2に示されるように、シーリング装置10はケーシング11を備えており、このケーシング11の内部には、コンプレッサユニット12、注入ユニット20及び、この注入ユニット20の容器装填部35(図3参照)に装填された液剤容器18が夫々配置されている。
(コンプレッサユニット)
図2及び図6に示されるように、コンプレッサユニット12はケーシング12Aを備えており、このケーシング12Aの内部には、エアコンプレッサ、モータ(エアコンプレッサの駆動源)、電源回路(モータ電源)が夫々配置されている。コンプレッサユニット12の電源回路には、電源ケーブル14の一端が接続され、電源ケーブル14の他端はケーシング12Aから外側へ延出している。電源ケーブル14の他端には、車両に設置されたシガレットライターのソケットに接続可能なプラグ15が設けられており、このプラグ15を例えば、シガレットライターのソケットに差込むことにより、車両に搭載されたバッテリから電源回路を通してモータへ電源が供給されるようになる。なお、コンプレッサユニット12のエアコンプレッサは、修理すべきタイヤの種類毎に規定された指定圧よりも高圧(例えば、300kPa以上)の圧縮空気を生成可能となっている。
また、コンプレッサユニット12は、電源スイッチ13、及び圧力ゲージ16を備えており、圧力ゲージ16は、ケーシング11の上部壁面11Uの中央付近に取り付けられ、電源スイッチ13は、ケーシング11の上部壁面11Uの縁部に形成された凹部の底面に取付けられている。また、ケーシング11の上部壁面11Uには、シーリング装置10の操作手順や使用時の注意事項が記載されたマニュアル17が貼り付けられている。
(液剤容器)
図3に示されるように、シーリング装置10のケーシング11の内部には、内部にシーリング剤32を収容した液剤容器18及び、この液剤容器18が容器装填部35に装填された注入ユニット20が設けられている。液剤容器18の下端部は、それよりも上端側の容器本体部分よりも径が小さい円筒部(首部26)となるように成形されている。この首部26の下端の開口は、液剤容器18からシーリング剤32が流れ出すための流出口29であり、液剤容器18の内部にシーリング剤32を収容(密封)するために膜状のアルミシール30(閉塞部材の一例)で塞がれている。このアルミシール30は、外周縁部が流出口29の周縁部に接着、熱融着等の密封が可能な手段を用いて全周に亘って固着されている。また首部26の中間部には、外周側へ延出するように段差部28が形成されている。
液剤容器18は、ガス遮断性を有する各種の樹脂材料やアルミ合金等の金属材料を素材として成形されている。また液剤容器18内には、シーリング装置10で修理すべきタイヤ100(図6参照)の種類、サイズ等に応じた規定量(例えば、200g〜800g)よりも若干多めのシーリング剤32が充填されている。なお、本実施形態では、液剤容器18内に空間(隙間)を設けることなくシーリング剤32が充填されている。しかし、シーリング剤32の酸化等による変質を防止するため、出荷時にAr等の不活性ガスをシーリング剤32と共に液剤容器18内へ若干量封入するようにしてもよい。
なお、本実施形態のシーリング装置10では、図2及び図6に示される直立状態(液剤容器18が上、注入ユニット20が下の状態)にすると液剤容器18内のシーリング剤32が自重により、液剤容器18のアルミシール30を加圧した状態となる。
(注入ユニット)
図3に示されるように、注入ユニット20は、上端側が開口した略有底円筒状に形成されたユニット本体部34と、このユニット本体部34の下端部から外周側へ張り出す円板状の脚部36とを備えている。なお、本実施形態では、ユニット本体部34と脚部36とが一体的に形成されている。ユニット本体部34の内周側には、液剤容器18の首部26の下端側が挿入(装填)されており、ユニット本体部34の上端面が首部26の段差部28にスピン溶着等の方法により溶着されている。ここで、容器装填部35は、液剤容器18の首部26の下端側が挿入(装填)されるユニット本体部34の内周側の部位を指す。
首部26がユニット本体部34に接合されると、ユニット本体部34の内壁面とアルミシール30との間に加圧給液室40が形成される。この加圧給液室40は、後述する冶具82によりアルミシール30が突き破られると液剤容器18の内部と連通する。これにより、アルミシール30が突き破られて流出口29から流れ出すシーリング剤32は、加圧給液室40に流れ込む。
また、ユニット本体部34の内周側には、略円筒状の内周筒部42が同軸的に形成されている。この内周筒部42には、中心軸に沿って注入ユニット20の下端面(脚部36の底面)と内周筒部42の上端面との間を貫通する断面円形の冶具通過穴44が形成されている。
また、図3に示されるように、ユニット本体部34には、基端部が内周筒部42の外周面に接合され、先端側がユニット本体部34の周壁部を貫通して外周側へ延出する円筒状の空気供給管52が形成されている。この空気供給管52の先端部には逆止弁(図示省略)及びニップル54を介して後述する耐圧ホース50の先端部が接続されている。また、ユニット本体部34の内部は、内周筒部42の周壁部に穿設された複数個(本実施形態では、2個)の絞り部56を通して冶具通過穴44の内部へ連通している。
内周筒部42の絞り部56は、それぞれ断面円形で内径が全長に亘って一定の貫通穴として形成されており、その内径が空気供給管52の内径よりも小さくなっている。絞り部56の一方の開口は、内周筒部42の内周面における中間部に形成され、冶具通過穴44へ空気を供給可能な空気供給口58となっている。
図3に示されるように、耐圧ホース50は、その基端部がコンプレッサユニット12内のエアコンプレッサに接続されている。これにより、エアコンプレッサで生成された圧縮空気が耐圧ホース50、空気供給管52、及び絞り部56を介して冶具通過穴44に供給される。ここで、耐圧ホース50、空気供給管52及び絞り部56は、その内部の空間がエアコンプレッサによって生成される圧縮空気を冶具通過穴44へ供給するための空気供給路60として構成されている。
ユニット本体部34の周壁部には、空気供給管52に対して反対側となるように外周側に延出する円筒状の気液供給管74が一体的に形成されている。この気液供給管74は、内部が加圧給液室40と連通し、先端部がニップル76を介してジョイントホース78に接続されている。このジョイントホース78の先端部には、タイヤ100のタイヤバルブ102に接続可能なバルブアダプタ80(図6参照)が設けられている。また、バルブアダプタ80及びジョイントホース78の先端側は、ケーシング11の後側壁面11Rから外部に延出している。
図2に示されるように、ケーシング11の後側壁面11Rには、ジョイントホース78、及びバルブアダプタ80を収納するための溝25が形成されており、この溝25にジョイントホース78、及びバルブアダプタ80が収納されている。なお、シーリング装置10の使用時には、バルブアダプタ80をジョイントホース78と共に溝25から取り出し、タイヤ100のタイヤバルブ102に接続してジョイントホース78とタイヤ100とを連通させる(図6参照)。
図1及び図2に示されるように、ケーシング11の前側壁面11F及び後側壁面11Rには、ケーシング11内をのぞき見るための、のぞき窓19が夫々設けられている。こののぞき窓19の奥には液剤容器18が配置されており、のぞき窓19を通してシーリング剤32の液面32A(図5、及び図6参照)の高さを目視できるようになっている。
(穿孔部材)
図3に示されるように、冶具通過穴44の加圧給液室40側には、合成樹脂によって成形された穿孔部材62の軸部63が挿入されている。この軸部63は軸方向の中間部分に向かって径が大きくなる略円筒形状とされており、下端から上端に向かって複数のスリット(実施形態では4つ)が設けられて周方向に分割されている。このため、軸部63を周方向に分割した分割体63Aの下端を径方向に広げる又は狭めることで、軸部63の径を変化させることができる。なお、分割体63Aの突出した部分(径が大きい部分)を突起部63Bと呼ぶ。
軸部63の上端部には、軸部63よりも径が大きい円板状の大径部64が軸部63と同軸的に設けられている。大径部64の上面の外周端部には、アルミシール30を突き破りやすくするための突起状の穿孔部66が連続的に形成されている。
図3に示されるように、冶具通過穴44の加圧給液室40側の開口部には、冶具通過穴44の径を狭める方向に突出する突条部44Aが形成されており、挿入された軸部63の突起部63Bは、突条部44Aよりも下側に位置するようになっている。つまり、突起部63Bが突条部44Aに引っ掛かるようになっている。このため、穿孔部材62が上側(アルミシール30側)に移動するのが阻止される。この穿孔部材62の移動が阻止された状態においては、穿孔部材62の穿孔部66がアルミシール30の正面に対向しており、穿孔部66の先端とアルミシール30との間に若干の隙間が設けられている。
(冶具)
図3及び図4に示されるように、冶具通過穴44内には、棒状の冶具82が挿入されている。この冶具82は、例えば、合成樹脂の一例としてのPP、PE、ナイロン等によって成形されている。冶具82には、その先端面84から基端部86側に向けて延び、中間部で外周側に向かって折れ曲がって延出した冶具連通路88が形成されている。冶具82の外周面には、冶具連通路88の開口部分に空気通路となる環状の連通溝90が形成されている。冶具82の外周面には、連通溝90の上側及び下側にそれぞれ嵌挿溝が形成されており、これら一対の嵌挿溝にそれぞれOリング96が嵌挿されている。
冶具82の基端部86には、雌ねじ86Aが形成されており、この雌ねじ86Aには、後述するソレノイドアクチュエータ150のロッド154の先端部154Aに形成された雄ねじ154Aが螺合している。後述するが、ソレノイドアクチュエータ150のロッド154は、ケーシング152内から押し出したり、引き戻したりできるようになっているため、ロッド154に螺合によって連結された冶具82は、ロッド154の押し出し時に図3に示される初期位置から、図5に示される流路確保位置へと移動できるようになっている。
また、図5に示される流路確保位置に冶具82が到達した状態では、連通溝90と絞り部56の空気供給口58とが軸方向に沿って一致するようになっている。これにより、連通溝90を介して空気供給路60と冶具連通路88とが連通する。また、流路確保位置に冶具82が到達した状態においては、一対のOリング96は、それぞれ外周側の端部が冶具通過穴44の内周面へ全周に亘って圧接している。このため、冶具通過穴44は、空気供給口58の上側及び下側でそれぞれ冶具82及び一対のOリング96により密閉された状態となる。さらに、冶具82が流路確保位置に到達した状態において、冶具82の先端面84がアルミシール30よりも上方に位置するように冶具82の長さは設定されている。これにより、コンプレッサユニット12からの圧縮空気を効果的に液剤容器18に供給することができるようになる。
(ソレノイド)
図3及び図5に示されるように、注入ユニット20の下方には、ソレノイドアクチュエータ150が配置されている。このソレノイドアクチュエータ150はケーシング152を備えており、このケーシング152は上面152Aが注入ユニット20の下端面(脚部36の底面)に対向するように配置されている。このケーシング152の内部には、断面円形状の金属製のロッド154と、この金属製のロッド154をケーシング152の外部へ押し出すためのソレノイドコイル156と、ロッド154をケーシング152の内部へ引き戻すためのバネ158とが設けられている。
具体的に説明すると、ケーシング152の内部には、収納スペース160と、収納スペース160から上面152Aに向かって延びる断面円形状のロッド通路162と、が設けられており、収納スペース160にはロッド154の基端部154Bやバネ158が配置され、ロッド通路162にはロッド154の中間部分154Cが配置されている。また、ロッド通路162は、冶具通過穴44と同軸となるように設けられている。そして、ロッド154の先端部154Aはケーシング152の上面152Aから延び出して冶具通過穴44に入り込んでおり、先端部154Aに形成された雄ねじ155は、前述したように冶具82の基端部86に設けられた雌ねじ86Aに螺合されている。また、ロッド154の基端部154Bの直径は、中間部分154Cの直径及びロッド通路162の直径よりも大きくなっており、基端部154Bがロッド通路162に入り込むのを防止している。
バネ158は、一端部が基端部154Bの上面に取付けられ、他端部が収納スペース160とロッド通路162との段差部に取付けられており、ロッド154をケーシング152の下面152B側(図3では下方)へ常時付勢している。
また、ケーシング152の内部には、ロッド通路162を中心軸とするように、ソレノイドコイル156が配置されている。このソレノイドコイル156は、電源スイッチ13を入れる(オンにする)と通電して、ロッド154をロッド通路162に沿って外部(上方)へと押し出す。なお、電源スイッチ13を切る(オフにする)とソレノイドコイル156によるロッド154の押し出し力がなくなるため、バネ158の付勢力によってロッド154が収納スペース160に引き戻される。また、ロッド154は、電源スイッチ13がオン状態のときに冶具82を図5に示される流路確保位置まで押し上げられる長さに設定されている。
(シーリング・ポンプアップ装置の作用)
次に、本実施形態に係るシーリング装置10を用いてパンクしたタイヤ100を修理する手順を説明する。なお、前述したマニュアル17には、シーリング装置10の操作手順の説明、及び注意事項が文章やイラストで記載されており、この操作手順を(1)〜(7)として以下で説明する。
(1) タイヤ100にパンクが発生した際には、直立状態(液剤容器18が上、注入ユニット20が下となる状態)となるように、シーリング装置10を、例えば路面上に配置する(図2及び図6参照)。
(2) ジョイントホース78を溝25から取り出し、ジョイントホース78のバルブアダプタ80をタイヤ100のタイヤバルブ102に接続する(図6参照)。これにより、ジョイントホース78を通して加圧給液室40とタイヤ100内とが連通する。
(3) プラグ15を、車両に設置されたシガレットライター等のソケットに差込む。これにより、バッテリからコンプレッサユニット12への電源供給が可能となる。
(4) 車両のエンジンをかける。
(5) 電源スイッチ13をオンにしてコンプレッサユニット12を作動させる。電源スイッチ13をオンにすると、ソレノイドアクチュエータ150のソレノイドコイル156も通電し、ロッド154を上方へと押し出す。これにより、冶具82も図3の初期位置から上方へと冶具通過穴44に沿って押し上げられる。そして、押し上げられる冶具82によって冶具通過穴44の突条部44Aに引っ掛かっている穿孔部材62の引っ掛かりを解除させるとともに穿孔部材62をさらに上方へと押し上げて、穿孔部66でアルミシール30を突き破る。これにより、アルミシール30に孔31が形成される。
アルミシール30に孔31が形成されると、液剤容器18内のシーリング剤32が自重によって加圧給液室40に流れ込む。また、冶具82は、図5に示される流路確保位置に到達するまで押し上げられる。この流路確保位置においては、冶具82の先端面84がアルミシール30よりも上方に位置するため、コンプレッサユニット12により発生した圧縮空気が空気供給路60及び冶具連通路88を通って液剤容器18内に直接供給される(図5参照)。
圧縮空気が液剤容器18内に供給されると、圧縮空気が液剤容器18内でシーリング剤32の上方へ浮上し、液剤容器18内のシーリング剤32上に空間(空気層G)を形成する。この空気層Gからの空気圧により加圧されたシーリング剤32は、アルミシール30に形成された孔31を通して加圧給液室40へ流れ出し、加圧給液室40内からジョイントホース78を通って空気入りタイヤ100内へ注入される。
なお、液剤容器18内のシーリング剤32が全て排出された後は、加圧給液室40内のシーリング剤32が加圧されてジョイントホース78を通って空気入りタイヤ100内へ供給される。その後、加圧給液室40及びジョイントホース78から全てのシーリング剤32が吐出されると、圧縮空気は液剤容器18、加圧給液室40、そしてジョイントホース78を介してタイヤ100内へ注入される。
(6) 次に、作業者は、圧力ゲージ16によりタイヤ100の内圧が指定圧になったことを確認したならば、電源スイッチ13をオフにしてコンプレッサユニット12を停止し、バルブアダプタ80をタイヤバルブ102から取り外す。
作業者は、タイヤ100の膨張完了後一定時間内に、シーリング剤32が注入されたタイヤ100を用いて一定距離(例えば、10km)に亘って予備走行する。これにより、タイヤ100内部にシーリング剤32が均一に拡散し、シーリング剤32がパンク穴に充填されてパンク穴が閉塞される。
(7) 予備走行完了後に、作業者はタイヤ100の内圧を再測定し、規定の圧力に満たない場合にはコンプレッサユニット12を再作動させてタイヤ100を規定の内圧まで加圧する。これにより、タイヤ100のパンク修理(補修作業)が完了し、このタイヤ100を用いて一定の距離範囲内で一定速度以下(例えば、80Km/h以下)での走行が可能になる。
本実施形態のシーリング装置10では、コンプレッサユニット12を始動させる動作、つまり、電源スイッチ13を入れると、ソレノイドアクチュエータ150のソレノイドコイル156が通電して、ケーシング152からロッド154が押し出される。そして、冶具82及び穿孔部材62はロッド154と共に上方へと押し上げられてアルミシール30が突き破られて孔31が形成される。これにより、例えば、コンプレッサユニット12を始動させる動作と、アルミシール30に孔31を形成する動作とを別々の操作で行うシーリング・ポンプアップ装置よりも操作が簡単となる。さらに、コンプレッサユニット12を始動させる動作が電源スイッチ13を入れる操作なのでユーザーの操作がさらに簡単になる。一方、別々の動作が必要なシーリング・ポンプアップ装置と比べて、シーリング装置10は操作手順を間違えにくい、即ち、誤操作を防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明のシーリング・ポンプアップ装置の一実施形態としての第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。図7に示されるように、第2実施形態のシーリング装置200では、第1実施形態のソレノイドアクチュエータ150の代わりに、コンプレッサユニット12のエアコンプレッサ202を駆動させるための駆動源としてのモータ204の回転力を、変換機構としてのギアボックス210で冶具82を上方へ押し上げる押し上げ力に変換している。
具体的には、図7に示されるように、本実施形態のエアコンプレッサ202は図示省略するが、ピストンとシリンダで圧縮空気を生成するタイプのものであり、ピストンを往復運動させるための駆動源としてモータ204を用いている。このモータ204のモータ回転軸206は、一端側がエアコンプレッサ202側に延出し、他方側が注入ユニット20の下方に配置されたギアボックス210側に延出している。モータ回転軸206の他方側の端部(他端部)は、ギアボックス210内まで延び、且つギアボックス210内に設けられたベアリング212によって回転自在に支持されている。また、このモータ回転軸206の他端側には、他端部とギアボックス210の内壁との間にモータギア208が取付けられている。このモータギア208には伝達ギア214が噛み合っており、この伝達ギア214は、回転軸がモータ回転軸206と平行な伝達回転軸216の一端側に設けられている。この伝達回転軸216の一端部はギアボックス210内に設けられたベアリング218によって回転時自在に支持されており、他端部はギアボックス210内に設けられたベアリング(図示省略)によって回転時自在に支持されている。また、伝達回転軸216の他端部側にはウォームギア220が設けられており、このウォームギア220には、押出ギア222が噛み合っている。この押出ギア222は、回転軸が伝達回転軸216と直交する押出回転軸224の一端側(図7では下端側)に設けられている。この押出回転軸224の一端部はギアボックス210内に設けられたベアリング226によって回転自在に支持されている。押出回転軸224の他端側には、雄ねじ224Aが形成されており、雄ねじ224Aに螺合可能な雌ねじ228Aが内周面に形成された外筒部材228が螺合している。なお、外筒部材228は、断面の外形状が略六角形とされている。
一方、ギアボックス210は、上面210Aが注入ユニット20の下端面(脚部36の底面)に対向するように配置されている。ギアボックス210の内部には、収納スペース230と、収納スペース230から上面210Aに向かって延びる断面六角形状の外筒部材通路232と、が設けられており、収納スペース230には前述した回転軸類、やベアリング類などが配置され、外筒部材通路232には外筒部材228が配置されている。また、外筒部材通路232は、冶具通過穴44と同軸となるように設けられている。
また、注入ユニット20の冶具通過穴44は、注入ユニット20の下端側から上方へ向かって外筒部材228が挿入できる挿入部240Aを有している。さらに、本実施形態の冶具82は基端部86に雌ねじ86を有していない。
次に、第2実施形態のシーリング装置200の作用を説明する。
図8に示されるように、シーリング装置200では、電源スイッチ13を入れると、モータ204が回転する。このモータ204の回転力は、モータギア208によって伝達ギア214に伝達されて伝達回転軸216が回転する。次に、伝達回転軸216の回転力は、ウォームギア220によって押出ギア222に伝達されて押出回転軸224が回転する。このとき、伝達回転軸216からの回転力が、伝達回転軸216と回転軸が直交する押出回転軸224の回転力に変換される。そして、押出回転軸224の回転によって外筒部材228が押し上げられる。なお、モータ204のモータ回転軸206の回転方向は、押出回転軸224の回転によって雄ねじ224Aと雌ねじ228Aとの螺合が解除される方向となるように設定されている。
シーリング装置200では、コンプレッサユニット12を始動させる動作、つまり、電源スイッチ13を入れると、モータ204が通電して回転し、その回転力がギアボックス210内でギアボックス210から外筒部材228を押し上げる力に変換されて、外筒部材228によって冶具82が押し出される。そして、冶具82及び穿孔部材62は外筒部材228と共に上方へと押し上げられてアルミシール30が突き破られて孔31が形成される。なお、外筒部材228は、冶具82が図8に示される流路確保位置に到達すると共に、全体が挿入部240Aに入り込んで雄ねじ224Aと雌ねじ228Aとの螺合が解除される。以上のことから、シーリング装置200は、例えば、コンプレッサユニット12を始動させる動作と、アルミシール30に孔31を形成する動作とを別々の操作で行うシーリング・ポンプアップ装置よりも操作が簡単となる。さらに、コンプレッサユニット12を始動させる動作が電源スイッチ13を入れる操作なのでユーザーの操作がさらに簡単になる。一方、別々の動作が必要なシーリング・ポンプアップ装置と比べて、シーリング装置10は操作手順を間違えにくい、即ち、誤操作を防止することができる。さらに、本実施形態は、第1実施形態と比較した場合、冶具82を押し上げるのに、コンプレッサユニット12のモータ204の回転力を利用するため、ソレノイドアクチュエータを設けるよりもコストを抑えることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明のシーリング・ポンプアップ装置の一実施形態としての第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。図9に示されるように、第3実施形態のシーリング装置250では、第1実施形態のソレノイドアクチュエータ150の代わりに、T字状の操作レバー260を押し込む力を変換機構としての回転支持部270及び、てこ棒264を用いて冶具82を上方へ押し上げる力に変換している。
具体的には、図9に示されるように、上部壁面11Uには第1凹部252が設けられている。この第1凹部252の一部(図9では、第1凹部252の右凹底)に第2凹部254が設けられ、第1凹部252と第2凹部254との間にケーシング11の下方へと延びる貫通穴256が設けられている。この第2凹部254の底面には、コンプレッサユニット12の電源スイッチとして押しボタン式の電源スイッチ258が設けられている。この電源スイッチ258は、上部の押しボタン258Aを押した状態で通電するようになっている。
また、第1凹部252は、操作レバー260のT字部分である操作部262を押し込める大きさに形成されており、この操作レバー260の操作部262を図10に示されるように、第1凹部252に押し込むと、押しボタン258Aが操作部262の下面262Aで下方へ押されるようになっている。また、図9に示されるように、操作部262の下面262Aの略中央部分には下方に略垂直に延びる垂直部分263が設けられており、この垂直部分263は貫通穴256に挿入されている。また、貫通穴256は、ケーシング11の下部側に設けられた下部スペース259に連通しており、操作レバー260の垂直部分263は下部スペース259まで延び出している。
下部スペース259には、ケーシング11の内壁面に支持された回転支持部270が設けられている。また、下部スペース259には、てこ棒264が配置されており、このてこ棒264の中間部分(本実施形態では中央部分)が回転支持部270によって回転自在に支持されている。てこ棒264は、一端部が回転軸部272を介して操作レバー260の垂直部分263の下部スペース259側の端部263A(図9では下端部)を回転自在に支持しており、他端部が回転軸部274を介して後述する押出棒266の端部266A(図9では下端部)を回転自在に支持している。
一方、図9に示されるように、注入ユニット20の下方の下部スペース259には、上面280Aが注入ユニット20の下端面(脚部36の底面)に対向するようにガイドケース280が配置されている。ガイドケース280の内部には、収納スペース282と、収納スペース282から上面210Aに向かって延びる断面円形状のガイド通路284と、ガイドケース280の一方の側面(図9では右側面)に設けられて収納スペース282を開放する開口286と、が設けられており、収納スペース282には回転軸部274が配置され、ガイド通路284には、回転軸部274に回転自在に支持された押出棒266が配置されている。なお、てこ棒264は、他端部が開口286を通ってガイドケース280内に入り込んでいる。また、ガイド通路284は、冶具通過穴44と同軸となるように設けられている。そして、押出棒266の先端部266B(図9では上端部)はガイドケース280の上面280Aから延び出して冶具通過穴44に入り込んでいる。この先端部266Bには、雄ねじ268が形成されており、雄ねじ268は冶具82の基端部86に設けられた雌ねじ86Aに螺合している。
次に、第3実施形態のシーリング装置250の作用を説明する。
図10に示されるように、シーリング装置250では、操作レバー260の操作部262を押し下げると、操作部262が第1凹部252内に押し込まれる。このとき、操作部262の下面262Aが電源スイッチ258の押しボタン258Aを押す。これにより、コンプレッサユニット12が始動する。また、操作部262を押し下げると、垂直部分263も押し下げられて、てこ棒264の一端部が回転支持部270を回転軸として下方に回転移動する。このとき、てこ棒264の他端部は、回転支持部270を回転軸として上方に回転移動する。これにより、回転軸部274によりてこ棒264の他端部に回転自在に支持された押出棒266がガイド通路284に沿って押し上げられる。そして、冶具82及び穿孔部材62は押出棒266と共に上方へと押し上げられてアルミシール30が突き破られて孔31が形成される。以上のことから、シーリング装置250は、例えば、コンプレッサユニット12を始動させる動作と、アルミシール30に孔31を形成する動作とを別々の操作で行うシーリング・ポンプアップ装置よりも操作が簡単となる。さらに、本実施形態は、第1実施形態と比較した場合、冶具82を押し上げるのに、操作レバー260を押し下げる力を利用するため、新たな駆動源としてソレノイドアクチュエータなどを設ける必要なく、コストを抑えることができる。一方、別々の動作が必要なシーリング・ポンプアップ装置と比べて、シーリング装置10は操作手順を間違えにくい、即ち、誤操作を防止することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明のシーリング・ポンプアップ装置の一実施形態としての第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付して説明を省略する。図11に示されるように、第4実施形態のシーリング装置300では、上述の第1〜第3実施形態と異なり、液剤容器と注入ユニットとが別体とされている。つまり、シーリング装置300を使用する際に、液剤容器を注入ユニットの容器装填部に装填するようになっている。なお、図示省略するが、ケーシング11の前側壁面11Fは、開閉できるようになっており、開状態において、液剤容器を注入ユニットの容器装填部に装填できるようになっている。
具体的には、図11に示されるように、液剤容器302の首部304の軸方向中間部分には、首部304の周方向に延びる弾性変形可能な突起306が形成されている。この突起306は、注入ユニット310のユニット本体部312の内周面の容器装填部313に対応する部分に形成された環状の溝314に引っ掛かるようになっている。このため、液剤容器302の首部304を容器装填部313に装填することで、突起306が溝314に引っ掛かって、液剤容器302と注入ユニット310とが連結されるようになっている。また、本実施形態では、ユーザーが触り難いようにアルミシール30が液剤容器302の流出口29の奥側に貼り付けられている。
また、図11に示されるように、注入ユニット310の内周筒部316の上端部には、アルミシール30を穿孔可能な突起状の穿孔部318が形成されている。また内周筒部316の中心部には下方から上方へと延びる空気通路320が設けられており、この空気通路320は空気供給路60に連通している。また、穿孔部318の先端は、液剤容器302が注入ユニット310に装填された場合に、アルミシール30よりも上方に位置するようになっている。
一方、ケーシング11の内壁面には、コンプレッサユニット12の電源スイッチとしての押しボタン式の電源スイッチ258が支持板308を介して取付けられている。この電源スイッチ258取付位置は、液剤容器302を注入ユニット310に装填した際に液剤容器302の首部304に連続する段差部305で押しボタン258Aが押される位置となっている。
次に、第4実施形態のシーリング装置300の作用を説明する。
図12に示されるように、液剤容器302の首部304を容器装填部313に装填すると、突起306が溝314に引っ掛かり液剤容器302と注入ユニット310とが連結される。このとき、穿孔部318がアルミシール30を突き破って孔31を形成し、さらに、液剤容器302の段差部305が押しボタン258Aを押し、コンプレッサユニット12が始動する。以上のことから、シーリング装置300は、例えば、コンプレッサユニット12を始動させる動作と、アルミシール30に孔31を形成する動作とを別々の操作で行うシーリング・ポンプアップ装置よりも操作が簡単となる。さらに、本実施形態は、第1実施形態と比較した場合、アルミシール30を突き破るのに、液剤容器302の首部304を容器装填部313に装填する際の押し込み力を利用するため、新たな駆動源としてソレノイドアクチュエータなどを設ける必要がなく、コストを抑えることができる。一方、別々の動作が必要なシーリング・ポンプアップ装置と比べて、シーリング装置10は操作手順を間違えにくい、即ち、誤操作を防止することができる。
また、第1〜第4の実施形態では、ケーシング11内に、コンプレッサユニット12、液剤容器18、及び注入ユニット20を配置する構成としているが、本発明はこの構成に限定される必要は無く、ケーシング11内にコンプレッサユニット12のみを配置する構成とし、注入ユニット20及び液剤容器18を別体とする構成としてもよい。この場合には、耐圧ホース50の一端をコンプレッサユニット12に対して着脱自在とし他端を空気供給管52に対して固定する、あるいは、一端をコンプレッサユニット12に対して固定し他端を空気供給管52に対して着脱自在にする、あるいは、耐圧ホースの一端をコンプレッサユニット12に対して着脱自在とし他端を空気供給管52に対して着脱自在とする構成としてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置を前面側から見た斜視図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置を後面側から見た斜視図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放する前の状態を示す部分断面側面図である。 (A)第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の冶具の側面図である。(B)第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の冶具の部分断面側面図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放した後の状態を示す部分断面側面図である。 第1実施形態のシーリング・ポンプアップ装置のジョイントホースを空気入りタイヤのタイヤバルブに接続した状態を示す要部の構成図である。 第2実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放する前の状態を示す部分断面側面図である。 第2実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放した後の状態を示す部分断面側面図である。 第3実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放する前の状態を示す部分断面側面図である。 第3実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放した後の状態を示す部分断面側面図である。 第4実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放する前の状態を示す部分断面側面図である。 第4実施形態のシーリング・ポンプアップ装置の液剤容器の流出口を開放した後の状態を示す部分断面側面図である。
符号の説明
10 シーリング・ポンプアップ装置
12 コンプレッサユニット(圧縮空気供給手段)
18 液剤容器
20 注入ユニット
29 流出口
30 アルミシール(閉塞部材)
35 容器装填部
32 シーリング剤
40 加圧給液室(給液室)
62 穿孔部材
78 ジョイントホース(気液供給配管)
100 タイヤ(空気入りタイヤ)
150 ソレノイドアクチュエータ(ソレノイド)
200 シーリング・ポンプアップ装置
204 モータ
210 ギアボックス(変換機構)
250 シーリング・ポンプアップ装置
258 電源スイッチ
264 てこ棒(変換機構)
270 回転支持部(変換機構)
300 シーリング・ポンプアップ装置
302 液剤容器
310 注入ユニット
313 容器装填部
318 穿孔部(穿孔部材)

Claims (5)

  1. シーリング剤が収容されると共に流出口が閉塞された液剤容器が装填される容器装填部と、
    前記容器装填部に装填された前記液剤容器の流出口からシーリング剤が流れ込む給液室と、
    圧縮空気を生成し、該圧縮空気を前記給液室内に供給する圧縮空気供給手段と、
    前記給液室に流れ込んだ前記シーリング剤、及び前記圧縮空気を空気入りタイヤへ供給するための気液供給配管と、
    前記圧縮空気供給手段を始動させる動作に連動して前記流出口を開放する開放手段と、
    を有するシーリング・ポンプアップ装置。
  2. 前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、
    前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、
    前記開放手段は、前記給液室内に配置され前記閉塞部材を穿孔可能な穿孔部材と、前記電源スイッチを入れる動作を前記穿孔部材で前記閉塞部材を穿孔する動作に変換する変換機構と、を有する請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  3. 前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、
    前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、
    前記開放手段は、前記給液室内に配置され前記閉塞部材を穿孔可能な穿孔部材と、前記電源スイッチを入れると通電し、前記穿孔部材で前記閉塞部材を穿孔するソレノイドと、を有する請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  4. 前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、
    前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、
    前記開放手段は、前記給液室内に配置され前記閉塞部材を穿孔可能な穿孔部材と、前記電源スイッチを入れると通電するモータと、前記モータの回転動作を前記穿孔部材で前記閉塞部材を穿孔する動作に変換する変換機構と、を有する請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
  5. 前記圧縮空気供給手段は、電源スイッチを入れることで始動し、
    前記流出口は、閉塞部材によって閉塞され、
    前記開放手段は、前記容器装填部に前記液剤容器が装填されると前記電源スイッチを入れる電源切換手段と、前記給液室内に配置され前記容器装填部に前記液剤容器が装填されると前記閉塞部材を穿孔する穿孔部材と、を有する請求項1に記載のシーリング・ポンプアップ装置。
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