JP2010070920A - 防水パンと壁パネルの接合構造 - Google Patents

防水パンと壁パネルの接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】壁パネルの高さ寸法の精度に影響されずに意匠性の確保された設備ユニットを組み立てることが可能な防水パンと壁パネルの接合構造の提供を課題とする。
【解決手段】防水パン20の縁部に壁パネル40を立てた状態で接合する防水パン20と壁パネル40の接合構造10において、防水パン20の縁部に壁パネル40の前面40aよりも背面側となる位置で該壁パネル40の下縁部40cよりも上側へ立ち上がった起立部24を設け、該起立部24よりも前側にある壁パネルの下縁部40cと防水パン20との間に高さ方向D1の隙間CL1を形成する高さで該起立部24の上縁部24aに載置される被載置部52を壁パネル40の背面部に設け、壁パネルの下縁部40cの前側を隠蔽する隠蔽部25を防水パン20に設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、防水パンの縁部に壁パネルを立てた状態で接合する防水パンと壁パネルの接合構造に関する。
浴室ユニット等の設備ユニットとして、床部分となる防水パンの縁部に複数の壁パネルが立てた状態で接合されたものが知られている。これらの壁パネルは、連結部材等により連結されて設備ユニットの壁とされる。
図6は、特許文献1に開示された防水パンと壁パネルの接合構造を示している。この接合構造には、防水パン901と壁パネル902とハンガー903が設けられている。防水パン901の周縁部は、防水パン本体部から立ち上がった立ち上げ部901aと、この立ち上げ部901aの上端縁から外方へ略水平に延出した壁パネル載置部901bと、この壁パネル載置部901bの先端縁から立ち上がった立上片901cとから構成されている。壁パネル902は、金属板からなる壁パネル本体902aと、この壁パネル本体902aの下部が背面側へ折り曲げられて形成された折曲部902bと、この折曲部902bの先端縁を上方へ折り曲げて形成された起立片902cとを有している。ハンガー903は、壁パネル本体902aと起立片902cとの間に圧入される補強部903aと、この補強部903aから上方へ延出した後に背面側へ折り返された形状のフック部903bとから構成されている。
防水パン901に壁パネル902を接合する際には、まず、防水パンの壁パネル載置部901bにゴムパッキン905を載せ、このゴムパッキン905に壁パネル902の下端面となる折曲部902bを当接させて壁パネル902を立てた状態で載置する。次に、防水パンの立上片901cと壁パネルの起立片902cとをフック部903bで挟みながら壁パネル本体902aと起立片902cとの間に補強部903aを圧入する。そして、ゴムパッキン905前方の隙間に防水コーキング材906を塗布することにより、防水パン901と壁パネル902との接合が完了する。
以上より、特許文献1記載の接合構造は、壁パネル902の下端面を基準にして防水パン901に壁パネル902が接合されており、壁パネル902の下端面と防水パンの壁パネル載置部901bとの間に隙間が無い状態となっている。
また、特許文献2には、防水パンのフランジ部に設けられた第1凸部を壁パネル下端部の嵌合溝に嵌合させた防水パンと壁パネルの接合構造が記載されている。この接合構造は、第1凸部よりも背面側となる壁パネルの下縁部と防水パンフランジ部との間にシーリング材が介在し、第1凸部よりも前側となる壁パネルの下縁部と防水パンフランジ部との間に形成される隙間がウエットコーキング材でコーキングされている。従って、特許文献2記載の接合構造は、壁パネルの下端面を基準にして防水パンに壁パネルが接合されており、壁パネルの下端面と防水パンのフランジ部との間に隙間が無い状態となっている。
さらに、特許文献3には、防水パンの壁パネル載置部の上に壁パネルを配置した防水パンと壁パネルの接合構造が記載されている。この接合構造は、パネル板の背面に接着された下フレーム材の下端面が防水パンの壁パネル載置部に載置され、防水パンの壁パネル載置部とパネル板下縁部との間に形成される隙間にシリコーン等の充填材が充填されている。従って、下フレーム材の下端面を基準にして防水パンに壁パネルが接合されており、下フレーム材の下端面と防水パンのフランジ部との間に隙間が無い状態となっている。
特開2005−336847号公報 特開2007−146371号公報 特開2003−64895号公報
特許文献1〜3記載の技術のように壁パネルや下フレーム材の下端面と防水パンの載置部との間に隙間が無い場合、壁パネルの高さ方向の寸法誤差が大きいと設備ユニットを組み立て難くなることがある。
また、設備ユニットを組み立てる際には、設備ユニットとしての意匠性を確保する必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、壁パネルの高さ寸法の精度に影響されずに意匠性の確保された設備ユニットを組み立てることが可能な防水パンと壁パネルの接合構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、防水パンの縁部に壁パネルを立てた状態で接合する防水パンと壁パネルの接合構造であって、前記防水パンの縁部に前記壁パネルの前面よりも背面側となる位置で該壁パネルの下縁部よりも上側へ立ち上がった起立部が設けられ、該起立部よりも前側にある前記壁パネルの下縁部と前記防水パンとの間に高さ方向の隙間を形成する高さで該起立部の上縁部に載置される被載置部が前記壁パネルの背面部に設けられ、前記壁パネルの下縁部の前側を隠蔽する隠蔽部が前記防水パンに設けられていることを特徴とする。
本接合構造では、壁パネルの前面よりも背面側となる位置で壁パネルの下縁部よりも上側へ延出した起立部の上縁部に被載置部が載置される。このとき、起立部よりも前側にある壁パネルの下縁部と防水パンとの間に高さ方向の隙間が形成される。すなわち、壁パネル下端面よりも上側の被載置部を基準にして防水パンに壁パネルが接合されて壁パネル下端面と防水パンとの間に隙間が形成されるので、壁パネルに高さ方向の寸法誤差があっても該寸法誤差が吸収され、設備ユニットを組み立てることができる。
また、防水パンの隠蔽部により、壁パネルの下縁部の前側が隠蔽される。すなわち、壁パネル下端面と防水パンとの間の隙間が隠蔽されるので、設備ユニットとしての意匠性が確保される。
なお、本明細書において、請求項に記載した前後は、設備ユニットの内部から壁パネルを見たときの前後をいうものとする。
上記被載置部は、壁パネルの背面を取り付ける連結部材に設けられてもよいし、壁パネル自体に設けられてもよい。
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、壁パネルの高さ寸法の精度に影響されずに意匠性の確保された設備ユニットを組み立てることが可能な防水パンと壁パネルの接合構造を提供することができる。
請求項2に係る発明では、防水パンと壁パネルとの間の止水性を向上させた設備ユニットを容易に組み立てることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る防水パンと壁パネルの接合構造10を採用した浴室ユニット1の要部を示す図、図2(a)は断熱材42の図示を省略して防水パンと壁パネルの接合構造10を図1のA1方向から見て示す垂直断面図、図2(b)及び(c)はシール材の例を図1のA1方向に相当する方向から見て示す図、図3(a)は略同一平面の内壁を形成する壁パネル40,40同士を連結するための平面部用連結部材50Aの外観を示す斜視図、図3(b)は内壁の角を形成する壁パネル40,40同士を連結するための角部用連結部材50Bの外観を示す斜視図、図3(c)は壁パネル40の側面を示す図である。
なお、図2(a)では、浴室ユニット1の内側となる右側が前側、左側が背面側(後ろ側)となる。
浴室ユニット1は、床部分となる防水パン20、側面部分となる壁30、天井部分となる一以上の天井パネル、浴槽、等から構成される。防水パン20は、上から見たときの形状が略長方形とされ、四辺となる部分が上方へ立ち上がった水返し部分とされている。壁30は、防水パン20の四辺となる部分に接合され、浴室ユニット1の内壁を構成している。本実施形態の壁30は、複数の壁パネル40を連結部材50で連結して構成されている。ここで、防水パン20の同じ辺の部分で左右に隣り合う壁パネル40,40は、内壁を略面一にさせる平面部用連結部材50Aで連結されている。また、防水パン20の角の部分で隣り合う壁パネル40,40は、内壁を直交させる角部用連結部材50Bで連結されている。各壁パネル40は、防水パン20の縁部に立てた状態で接合される。これらの壁パネル40の上縁部には、天井パネルが接合される。
図2(a)に示すように、防水パン20は、防水パン本体部21から縁部に向かって立ち上がり部22が立ち上がり、この立ち上がり部22の先端部分となる分岐部22aから後方へ延出部23が延出し、この延出部23の先端部分から上方へ起立部24が延出している。また、分岐部22aからは、隠蔽部25が上方へ延出している。
防水パン20の縁部にある起立部24は、壁パネル40の前面40aよりも背面側となる位置で立ち上がっている。起立部24は、連結部材50の下方延出部54と壁パネル40との間に挿入している。従って、起立部24は、壁パネル40の下縁部40cよりも上側へ立ち上がっていることになる。
隠蔽部25は、壁パネルの前面40aよりも前側となる位置で立ち上がり、起立部24との間に壁パネルの下縁部40cを挿入させている。従って、隠蔽部25は、壁パネルの下縁部40cよりも上側へ立ち上がり、壁パネルの下縁部40cの前側を隠蔽することとなる。また、隠蔽部25の背面には、浴室ユニット1内の湯水が外部へ漏れないように防水するため、壁パネルの前面40aと接触するシール材60が取り付けられている。
壁パネル40は、本体部分が合成樹脂や金属等で平板状に形成されている。この本体部分は、異なる複数の部材で形成されてもよい。壁パネル40の背面40bには、図3(c)に示すような平板状の断熱材42が設けられることがある。本実施形態の壁パネル40の背面40bには、左右の縁部にそれぞれ接続部材44が上下に間隔を空けて複数取り付けられている。各接続部材44は、壁パネルの背面40bから後方へ突出し、先端部が大きくされている。
連結部材50A,50Bは、金属等で形成され、長手方向を上下に向けて防水パン20の縁部に配置される。平面部用連結部材50Aは、水平断面が略コ字状に形成されている。角部用連結部材50Bは、浴室ユニット内壁の角部分となる折曲部51aを中心として90°異なる向きの前面50a,50aを有する左右の連結部51b,51cを備える形状とされている。両連結部材50A,50Bの下部は、前側、すなわち、浴室ユニット1の内側となる部分を切り欠いて防水パン起立部24の上縁部24aに載置されるようにした被載置部52が形成されている。連結部材50A,50Bの下部において被載置部52よりも背面側となる部分は、下方へ延出した下方延出部54とされている。
平面部用連結部材50Aの前面50aには、左右に隣り合う壁パネル40,40に取り付けられた接続部材44の位置に合わせて複数の長穴56が上下に間隔を空けて左右2列形成されている。角部用連結部材50Bの各連結部51b,51cの前面50a,50aには、連結される壁パネル40,40に取り付けられた接続部材44の位置に合わせて複数の長穴56が上下に間隔を空けて1列ずつ形成されている。各長穴56は、上部が接続部材44全体を貫通させる大きさに形成され、下部が接続部材44の先端部を通過させずに接続部材44の残りの部分を通す大きさに形成されている。従って、長穴56の上部に接続部材44の先端部を通過させ、壁パネル40を下げると、接続部材44が連結部材50A,50Bに掛止され、連結部材50A,50Bに対して壁パネル40が所定範囲内で上下方向へ移動可能に取り付けられる。そして、壁パネル40の背面部に連結部材の被載置部52が設けられる。
連結部材50を介して壁パネル40,40が連結されて壁30が形成されると、図2(a)に示すように、連結部材の下方延出部54と壁パネル40の下部との間に防水パン起立部24の厚みに合わせた間隔の溝が形成され、この溝に防水パン起立部24が挿入される。すなわち、防水パン起立部24は、連結部材の下方延出部54と壁パネル40の下部とに挟まれた状態で被載置部52を載置する。これにより、壁30の下部が前後方向に位置決めされる。また、被載置部52を有する連結部材50と壁パネル40とで防水パン起立部24を挟む構造とすることにより、壁パネル40の構造を簡素化することができる。
防水パン起立部24の上縁部24aに載置される被載置部52は、壁パネルの下縁部40cと防水パン延出部23との間に高さ方向D1の隙間CL1を形成する高さとされている。ここで、防水パン延出部23の上面から防水パン起立部の上縁部24aまでの長さをL1、該上縁部24aに載置された被載置部52から壁パネルの下縁部40cまでの長さをL2とすると、L1>L2とされ、隙間CL1の高さ方向D1の間隔がL1−L2となる。従って、防水パン起立部の上縁部24aに被載置部52が載置されると、防水パン起立部24よりも前側にある壁パネルの下縁部40cと防水パン20との間に高さ方向の隙間CL1が形成される。
また、防水パン延出部23の上面から隠蔽部25の上縁部25aまでの長さは、隙間CL1の高さ方向の間隔L1−L2よりも長くされている。これにより、隠蔽部の上縁部25aが壁パネルの下縁部40cよりも上側となるので、壁パネルの下縁部40cの前側が隠蔽部25により隠蔽される。
なお、連結部材50の下縁部50cは、防水パン20に載置されない。図示の下縁部50cは、壁パネルの下縁部40cよりも若干上側とされているが、壁パネルの下縁部40cと同じ高さとされてもよいし、防水パン20等に載置されない限り壁パネルの下縁部40cよりも若干下側とされてもよい。
隠蔽部25の背面に取り付けられるシール材60には、図2(b),(c)に示すシール材61,62等を用いることができる。図2(b)に示すシール材61は、エラストマー61aに両面テープ61bを接着した構造とされている。このシール材61の両面テープ61bを隠蔽部25の背面に接着し、隠蔽部25と防水パン起立部24との間に壁パネル40を挿入すると、エラストマー61aが壁パネルの前面40aと接触して壁パネル40と隠蔽部25との間をシールする。図2(c)に示すシール材62は、軟質エラストマーのひれ部62cを有する硬質エラストマーの内部層62aと軟質エラストマーの表面層62bからなる2色成形品に両面テープ62dを接着した構造とされている。このシール材62の両面テープ62dを隠蔽部25の背面に接着し、隠蔽部25と防水パン起立部24との間に壁パネル40を挿入すると、ひれ部62cが壁パネルの前面40aと接触して隠蔽部25の方へ押圧されて壁パネル40と隠蔽部25との間をシールする。
なお、エラストマーに自己接着性のある材料を使用する場合、両面テープを使用しないでシール材を隠蔽部25に接着することができる。
上述したシール材60を隠蔽部25の背面に取り付けておくことにより、防水パン20と壁パネル40との間の止水性を向上させた浴室ユニット1を容易に組み立てることができる。
以上の構成を有する防水パンと壁パネルの接合構造10は、例えば、以下のようにして形成される。
まず、防水パン隠蔽部25の背面に、シール材60を取り付ける。次に、図4に示すようにして、防水パン20の縁部に壁パネル40を立てた状態で接合していく。
図4(a)に示す組み立て方法では、まず、壁パネル40に接続部材44を取り付けておく。また、防水パン20の縁部に連結部材50A,50Bを設置する。このとき、連結部材の被載置部52を防水パン起立部24の上縁部に載置する。次に、連結部材の長穴56に接続部材44を挿入し、壁パネル40を下げて下縁部40cを防水パン起立部24と防水パン隠蔽部25との間に挿入する。これにより、連結部材50A,50Bに壁パネル40が取り付けられ、壁パネルの下縁部40cと防水パン20との間に生じる隙間CL1が隠蔽された接合構造10が形成される。
図4(b)に示す組み立て方法では、まず、壁パネル40に接続部材44を取り付け、接続部材44を連結部材50の長穴56に挿入して、連結部材50を壁パネル40に取り付ける。次に、これら壁パネル40及び連結部材50の下部に形成された溝に防水パン起立部24を挿入するとともに壁パネルの下縁部40cを防水パン起立部24と防水パン隠蔽部25との間に挿入し、被載置部52を防水パン起立部24の上縁部に載置する。これにより、壁パネルの下縁部40cと防水パン20との間に生じる隙間CL1が隠蔽された接合構造10が形成される。
以下、本接合構造10の作用、効果を説明する。
壁パネル40の背面部に設けられた被載置部52が防水パン起立部の上縁部24aに載置されると、防水パン起立部24よりも前側にある壁パネルの下縁部40cと防水パン20との間に高さ方向の隙間CL1が形成される。すなわち、防水パン20と壁パネル40の接合は、壁パネル40の下端面が基準となる訳ではなく、壁パネル40下端面よりも上側の被載置部52が基準となる。すると、壁パネル40の高さ方向の寸法誤差が大きくても、該寸法誤差が隙間CL1により吸収される。また、温度変化により壁パネル40が膨張収縮しても、この膨張収縮が隙間CL1により吸収される。このように、壁パネル40の下端面と防水パン20との間に隙間CL1があるので、壁パネル40の高さ方向の寸法誤差が大きくても容易に浴室ユニット1を組み立てることができる。
また、防水パン隠蔽部25により、壁パネルの下縁部40cの前側が隠蔽される。すなわち、壁パネル40の下端面と防水パン20との間の隙間CL1が隠蔽されるので、浴室ユニット1としての意匠性が確保される。
従って、本接合構造10は、壁パネル40の高さ寸法の精度に影響されずに意匠性の確保された浴室ユニット1を組み立てることが可能となる。
さらに、連結部材50に対して壁パネル40が所定範囲内で上下方向へ移動可能に取り付けられているので、壁パネル40が膨張収縮しても反り難くされている。
ところで、防水パンと壁パネルの接合構造を設ける設備ユニットは、浴室ユニット以外にも、シャワー室ユニット等でもよい。
また、本発明の防水パンと壁パネルの接合構造は、種々の変形例が考えられる。
図5(a)に示すように、水返し部分の無い防水パン120と壁パネル40の組み合わせにも接合構造110を設けることができる。図示の防水パン120は、壁パネル40の下部を挿入するための溝123が縁部近傍に形成され、この溝123の背面側に上方へ延出した起立部124が設けられ、同溝123の前側に隠蔽部125が設けられている。防水パン120の縁部に設けられた起立部124は、壁パネルの前面40aよりも背面側となる位置で壁パネルの下縁部40cよりも上側へ立ち上がっている。壁パネル40の背面部に設けられた被載置部52は、防水パン起立部124よりも前側にある壁パネルの下縁部40cと防水パン120との間に高さ方向の隙間CL2を形成する高さで防水パン起立部124の上縁部に載置される。壁パネル40の下縁部40cが溝123に挿入されるので、隠蔽部125は、上縁部が壁パネルの下縁部40cよりも上側となり、壁パネルの下縁部40cの前側を隠蔽する。
本接合構造110も、隠蔽部125に隠蔽された隙間CL2が壁パネル40の下端面と防水パン120との間にあるので、壁パネル40の高さ寸法の精度に影響されずに意匠性の確保された設備ユニットを組み立てることが可能となる。
また、図5(b)に示す接合構造210のように、壁パネル240の背面部に被載置部246を設けてもよい。本変形例の壁は、複数の壁パネル240を連結部材250で連結して構成されている。壁パネル240の下部は、背面側となる部分を切り欠いて防水パン起立部24の上縁部24aに載置されるようにした被載置部246が形成されている。壁パネル240の下部において被載置部246よりも前側となる部分は、下方へ延出した下方延出部241とされている。連結部材250を介して壁パネル240,240が連結されて壁が形成されると、壁パネルの下方延出部241と連結部材250の下部との間に防水パン起立部24の厚みに合わせた間隔の溝が形成され、この溝に防水パン起立部24が挿入される。すなわち、防水パン起立部24は、壁パネル240の前面240aよりも背面側となる位置で壁パネル240の下縁部240cよりも上側へ立ち上がっていることになる。
また、防水パン起立部の上縁部24aに載置される被載置部246は、防水パン起立部24よりも前側にある壁パネル240の下縁部240cと防水パン20との間に高さ方向の隙間CL3を形成する高さとされている。隠蔽部25は、上縁部が壁パネルの下縁部240cよりも上側となり、壁パネルの下縁部240cの前側を隠蔽する。
本接合構造210も、隠蔽部25に隠蔽された隙間CL3が壁パネル240の下端面と防水パン20との間にあるので、壁パネル240の高さ寸法の精度に影響されずに意匠性の確保された設備ユニットを組み立てることが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態および変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
防水パンと壁パネルの接合構造を採用した浴室ユニットの要部を示す図。 防水パンと壁パネルの接合構造及び該接合構造に用いられるシール材を示す図。 連結部材及び壁パネルを示す図。 浴室ユニットを組み立てる様子を示す図。 防水パンと壁パネルの接合構造の変形例を示す垂直断面図。 防水パンと壁パネルの接合構造の従来例を示す垂直断面図。
符号の説明
1…浴室ユニット、
10,110,210…防水パンと壁パネルの接合構造、
20,120…防水パン、21…防水パン本体部、
22…立ち上がり部、23…延出部、24,124…起立部、25,125…隠蔽部、
30…壁、
40,240…壁パネル、40a…前面、40b…背面、40c…下縁部、
42…断熱材、44…接続部材、
50,50A,50B,250…連結部材、50a…前面、50c…下縁部、
52,246…被載置部、54…下方延出部、56…長穴、
60,61,62…シール材、
CL1,CL2,CL3…隙間、
D1…高さ方向、

Claims (2)

  1. 防水パンの縁部に壁パネルを立てた状態で接合する防水パンと壁パネルの接合構造であって、
    前記防水パンの縁部に前記壁パネルの前面よりも背面側となる位置で該壁パネルの下縁部よりも上側へ立ち上がった起立部が設けられ、該起立部よりも前側にある前記壁パネルの下縁部と前記防水パンとの間に高さ方向の隙間を形成する高さで該起立部の上縁部に載置される被載置部が前記壁パネルの背面部に設けられ、前記壁パネルの下縁部の前側を隠蔽する隠蔽部が前記防水パンに設けられていることを特徴とする防水パンと壁パネルの接合構造。
  2. 前記隠蔽部の背面に前記壁パネルの前面と接触するシール材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の防水パンと壁パネルの接合構造。
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