JP2010058213A - バキュームパッド装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ハンド部2にはハンド部2に対し上下方向へ摺動自在なスプリングシフト3を設け、スプリングシフト3とハンド部2との摺動部21には摺動を停止可能なブレーキ手段5を備え、スプリングシフト3の下方端にはバキュームパッド4を備え、更にスプリングシフト3にはバキュームパッド4を下方へ付勢する付勢力を付与可能なコイルバネ33を備え、バキュームパッド4はハンド部2が下降されてスプリングシフト3がハンド部2に対し摺動移動されコイルバネ33により付与される付勢力によって被吸着物に押圧当接されて吸着し、被吸着物を吸着後、ハンド部が上昇する際にブレーキ手段5がスプリングシフト3とハンド部2との摺動を停止可能に構成する。
【選択図】 図1
Description
100は従来のバキュームパッド装置である。バキュームパッド装置100は、ハンド部101が別途設ける搬送装置(図示せず)によって支持され、被吸着物Wを搬送支持する。ハンド部101には、シャフト摺動孔101aが穿設され、シャフト摺動孔101aにスプリングシフト102が挿通される。従って、スプリングシフト102はシャフト摺動孔101a内を摺動可能である。
スプリングシフト102は、下端にバキュームパッド103を取り付けられている。また上端には、別途設けるエアシステム(図示せず)と接続するエアホース105が設けられている。そしてスプリングシフト102は、内部にエア挿通孔(図示せず)が穿設されており、下端のバキュームパッド103とエアホース105とを気密に連接している。
更に、複数あるバキュームパッド103の被吸着物Wと当接する高さが異なる場合には、スプリング104を設けることにより、各バキュームパッド103の被吸着物Wとの当接高さを調整することとなる。
そして、各バキュームパッド103が当接してから、エアホース105に接続されたエアシステム(図示せず)がバキュームパッド103と被吸着物Wとの間を吸引し、被吸着物Wをバキュームパッド103で吸着する。
これらの工程は、予めプログラムされて制御されているが、作業者が支持しても良く、また、ハンド部101も搬送装置(図示せず)による搬送ではなく作業者が搬送しても良い。
即ち、図7に表すように、バキュームパッド103とスプリングシフト102との係止部106を回動自在に形成する。従って、図7(a)に表すように被吸着物Wの吸着面がスプリングシフト102に垂直ではなく角度をなして傾斜していても、バキュームパッド103が回動して被吸着物Wの吸着面に沿うようにしている。
バキュームパッドはハンド部が下降されてスプリングシフトがハンド部に対し摺動移動され付勢手段により付与される付勢力によって被吸着物に押圧当接されて吸着し、被吸着物を吸着の後、ハンド部が上昇する際にブレーキ手段がスプリングシフトとハンド部との摺動を停止可能なことを特徴とするバキュームパッド装置、
次いで被吸着物を上方へ移動させるようにハンド部が上方へ移動される。すると、バキュームパッドが被吸着物に吸着されたときの状態を保ったまま上方へ移動する。
また、この発明では、このバキュームパッド装置のバキュームパッドが、
そして、被吸着物を吸着する際に、被吸着物の吸着面角度が傾斜している場合には、バキュームパッドの一部がこの傾斜した吸着面に到達し更に吸着すべく移動されると、バキュームパッドの吸着面前面が傾斜した吸着面に沿うように係止部にて回動する。この時、係止部に設ける傾斜戻し手段は、被吸着物へのバキュームパッド押圧力によって付勢力に抗され、バキュームパッドが揺動するように回動されることとなる。
そして、バキュームパッドが被吸着物に吸着された後は、上記同様に移動される。
また、バキュームパッドから被吸着物が取外されると、回動して傾斜していたバキュームパッドは、傾斜戻し手段の付勢力により再びスプリングシフトに対して所定の角度となるように戻される。
更にまた、被吸着物の吸着支持を安定させることができるので、ワークを傾斜させたり回転させたりしながら搬送することが可能となり、工程内の障害物を避けながらも安定した搬送が可能となるという効果を有する。
従ってハンド部2は強固な角柱等の金属体で形成する。そして、図1に表すように、ハンド部2の両端には、スプリングシフト3を挿通可能なシャフト挿通孔21を穿設してなる。シャフト挿通孔21は、スプリングシフト3が摺動自在な径に穿設されている。シャフト挿通孔21は被吸着物Wに合わせた適宜位置に穿設すれば良い。
ブレーキ機構5は、外部から入力する油圧により制御されるが、この制御は別途設ける制御部(図示せず)により行われ、バキュームパッド4が被吸着物Wに吸着固定されると同時にあるいは吸着されてから直ちに動作されてスプリングシフト3を固定する。この実施例では、ブレーキ機構5は、円筒形状をして内部にシャフト挿通孔21を形成しハンド部2と一体的に形成されている。
従って、エア接続部32及びはスプリングシフト3本体は、バキュームパッド4との間で気密を保つように形成されている。
また、バキュームパッド4は、エア接続部32と気密に接続されており、パッド本体41が被吸着物Wの吸着面と当接したときにパッド本体41と被吸着物Wとの間にあるエアをエア回路に吸引されて被吸着物Wと吸着可能に形成される。パッド本体41は、軟質なシリコンゴム等の吸着に好適な素材から形成され、堅牢に形成されるパッドヘッド42にその基部を固定し被吸着物Wと当接する側が広面積となるような台形形状を成す。パッドヘッド42は、スプリングシフト3の係止部31と回動自在に係止されている。
但し、コイルバネ33がなくても、スプリングシフト3の自重だけで機能を果たすことも出来る。この場合には、下方に移動して被吸着物Wを吸着して搬送する場合に有効であり、バキュームパッド装置1を下降させてバキュームパッド4が被吸着物Wに当接して吸着可能となった所でブレーキ機構5が各バキュームパッド4を固定し、この状態で更にバキュームパッド装置1全体を僅かに下降させてバキュームパッド4を被吸着物Wへ密着させ、次いでバキュームパッド4内を吸引して被吸着物Wを吸着させるように構成する。
尚、この実施例では傾斜戻し手段として戻しスプリング6を付勢手段として設けたが、傾斜戻し手段をゴムブッシングのような弾性力のあるゴムなどにより形成しても良い。
尚、被吸着物Wを吸着していない状態では、ブレーキ機構5はスプリングシフト3を自由にしている開状態である。
バキュームパッド装置1は、図1に表すように、被吸着物Wを吸着すべく、搬送手段(図示せず)によって被吸着物Wの上方へ移動された後、下方へ移動される。
やがて、バキュームパッド装置1の何れかのバキュームパッド4が被吸着物Wへ当接する。この実施例における図1では図中右側のバキュームパッド4が先ず最初に被吸着物Wに当接する。そして、更に右側のバキュームパッド4が下方へ移動されると、バキュームパッド4は係止部31を中心に揺動して被吸着物Wの吸着面の傾斜と同じ傾斜となる。この時、戻しスプリング6は、バキュームパッド4の揺動によって一方の側が付勢力に抗して押圧されて若干短くなっている。即ち、図4(b)に表すようバキュームパッド4が初期状態の場合に被吸着物Wの吸着面に当接し、その状態からバキュームパッド4が更に被吸着物Wの吸着面に押圧されると(a)に表すように戻しスプリング6の付勢力に抗してバキュームパッド4は吸着面の傾斜と同じ傾斜となるように係止部31を中心に揺動する。
このように、スプリングシフト3がシャフト挿通孔21内を自由に摺動できることで、被吸着物Wの吸着面の高さがバキュームパッド4毎に異なっていてもその高低差を吸収可能となる。
同時に、ブレーキ機構5の油圧接続部51に接続される油圧回路(図示せず)が別途設ける制御部(図示せず)に作動され、ブレーキ機構5が各スプリングシフト3をハンド部2に固定するように閉状態となる。
ブレーキ機構5が閉状態となり、ハンド部2とスプリングシフト3は固定された状態で搬送手段(図示せず)がハンド部2を上方へ移動させる。すると、ハンド部2の移動に伴い、全てのスプリングシフト3がハンド部2との相対位置を変化させずに固定されたまま移動されるので、吸着されて支持される被吸着物Wを安定して搬送可能となる。
2 ハンド部
21 シャフト挿通孔
3 スプリングシフト
31 係止部
32 エア接続部
33 コイルバネ
34 フランジ部
4 バキュームパッド
41 パッド本体
42 パッドヘッド
5 ブレーキ機構
51 油圧接続部
6 戻しスプリング
Claims (3)
- 搬送装置により被吸着物を搬送させるハンド部を備え、ハンド部にはハンド部に対し上下方向へ摺動自在なスプリングシフトを設け、スプリングシフトとハンド部との摺動部には摺動を停止可能なブレーキ手段を備え、スプリングシフトの下方端にはバキュームパッドを備え、
バキュームパッドはハンド部が下降されてスプリングシフトがハンド部に対し摺動移動され、バキュームパッドが被吸着物に当接してからブレーキ手段がスプリングシフトとハンド部との摺動を停止させて被吸着物を吸着可能なことを特徴とするバキュームパッド装置。 - 搬送装置により被吸着物を搬送させるハンド部を備え、ハンド部にはハンド部に対し上下方向へ摺動自在なスプリングシフトを設け、スプリングシフトとハンド部との摺動部には摺動を停止可能なブレーキ手段を備え、スプリングシフトの下方端にはバキュームパッドを備え、更にスプリングシフトにはバキュームパッドを下方へ付勢する付勢力を付与可能な付勢手段を備え、
バキュームパッドはハンド部が下降されてスプリングシフトがハンド部に対し摺動移動され付勢手段により付与される付勢力によって被吸着物に押圧当接されて吸着し、被吸着物を吸着後、ハンド部が上昇する際にブレーキ手段がスプリングシフトとハンド部との摺動を停止可能なことを特徴とするバキュームパッド装置。 - バキュームパッドはスプリングシフトの下端と回動自在に係止する係止部を備え、係止部にはバキュームパッドが回動して傾斜を付勢する傾斜戻し手段を備える請求項1または請求項2に記載のバキュームパッド装置。
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