JP5001633B2 - プリント基板保持方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板保持方法および装置に関するものであり、特に、上反りのあるプリント基板を真っ直ぐな状態に矯正した上で、規定高さに保持し得るプリント基板保持方法および装置に関するものである。
この種のプリント基板保持装置は、例えば、下記の特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のプリント基板保持装置はスクリーン印刷機に設けられ、複数の支持ピンによりプリント基板を下方から支持するとともに、1対のクランプ部材によりプリント基板の互いに反対側の2つの側縁部をそれぞれクランプするように構成されている。複数の支持ピンは昇降板上に立設され、プリント基板を搬送するベルトコンベヤの1対のコンベヤベルトの間に配設されており、昇降板が昇降装置によって昇降させられることにより、支持ピンは、コンベヤベルト上に載置されたプリント基板を下方から支持する支持位置と、支持位置より下方であって、プリント基板を支持しない退避位置とに移動させられる。
1対のクランプ部材は、コンベヤベルトがそれぞれ設けられた1対の側壁の上に、側壁に接近,離間可能に設けられ、圧縮コイルスプリングによって側壁から離間する向きに付勢されるとともに、単動のエアシリンダにより、スプリングの付勢力に抗して側壁に接近する向きに移動させられる。1対のクランプ部材はそれぞれ、ベルトコンベヤによるプリント基板の搬送方向に平行な方向に長く、その互いに対向する縁部からコンベヤベルト上に延び出させられた薄い押さえ部を備えている。一対のクランプ部材は、ベルトコンベヤによるプリント基板の搬送時には、スプリングの付勢により側壁から遠ざかり、プリント基板の搬送を許容する非クランプ位置に位置させられており、プリント基板が搬入され、停止させられたならば、エアシリンダにより下降させられ、押さえ部においてプリント基板の側縁部を上から押さえてコンベヤベルトとの間に挟み、プリント基板をクランプする。また、支持ピンが上昇させられてプリント基板を下方から支持する。押さえ部は厚さが極く薄いものとされており、プリント基板を上から押さえた状態においてもスクリーンのプリント基板の上面への接触を妨げない。
このように特許文献1に記載のプリント基板保持装置においては、プリント基板はコンベヤベルト上に載置されたままの状態でクランプされるため、プリント基板の上面の高さは厚さによって変わることとなるが、クランプ部材はエアシリンダにより下降させられてプリント基板の側縁部を押さえるため、プリント基板の厚さが変わり、上面の高さが変わっても容易に対応することができる。プリント基板の厚さは、例えば、プリント基板の種類によって、あるいは種類が同じであっても製造ロットによって変わるのであるが、エアシリンダがクッションとして機能するため、プリント基板の厚さに応じてクランプ部材の下降位置を制御しなくても、押さえ部はプリント基板の上面に当接する押さえ位置において停止し、自身やプリント基板の破損を生じることなく、プリント基板の側縁部を押さえることができるのである。
米国特許第5157438号公報
しかしながら、プリント基板の厚さによって、その上面の高さが変われば、スクリーン印刷機の制御が複雑になる問題がある。例えば、プリント基板保持装置により保持されたプリント基板が、スクリーンが接触可能な印刷位置へ上昇させられるとき、その上昇距離をプリント基板の厚さに応じて制御することが必要となるのである。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、プリント基板の厚さの変化にかかわらず上面の高さが一定の状態でプリント基板を保持し得、かつ、プリント基板に上方に凸の反りである上反りがある場合でも真っ直ぐな状態に矯正して保持し得るプリント基板保持方法および装置の提供を課題とする。
上記の課題は、プリント基板保持方法を、(a)昇降部材に上向きに固定した支持部材にプリント基板の下面を支持させ、前記昇降部材を上昇させることによってプリント基板を上昇させるとともに、そのプリント基板の上面が予め定めた規定位置に達する前に、第1押付部材を前記規定位置より低い位置まで下降させてその第1押付部材をプリント基板の上面の中間部に接触させ、そのプリント基板の下面を前記支持部材に押し付ける押付工程と、(b)そのプリント基板の下面が前記第1押付部材により前記支持部材に押し付けられた状態を保って、前記第1押付部材の上方への後退を許容しつつ前記昇降部材をさらに上昇させ、前記プリント基板の上面が前記規定位置に達したとき、前記昇降部材の上昇を停止させる追加上昇工程とを含むものとすることにより解決される。
また、プリント基板保持装置を、(a)支持部材が上向きに固定される昇降部材と、(b)その昇降部材の上方に昇降可能に設けられ、前記支持部材に支持されたプリント基板が予め定められた規定位置まで上昇するより前にそのプリント基板の上面の中間部に接触して、そのプリント基板の下面を前記支持部材に押し付ける第1押付部材と、(c)その第1押付部材を下方へ付勢するとともに、前記昇降部材および支持部材の上昇に伴って第1押付部材が上方へ後退することを許容する第1付勢手段と、(d)前記第1押付部材により前記支持部材に押し付けられた状態のプリント基板が、前記昇降部材の上昇に伴って、前記第1付勢手段の付勢力に抗して、プリント基板の上面が前記規定位置まで上昇させられたことを検出する検出装置と、(e)前記昇降部材を昇降させるとともに、前記検出装置によりプリント基板の上面が前記規定位置まで上昇させられたことが検出された時点で上昇を停止させる昇降装置とを含むものとすることにより解決される。
上記プリント基板保持方法および保持装置によれば、プリント基板の厚さの変化にかかわらず上面の高さが一定の状態でプリント基板を保持することができ、かつ、プリント基板に上方に凸の反りである上反りがある場合でも真っ直ぐな状態に矯正して保持することができる。
なお、上反りのあるプリント基板を真っ直ぐな状態に矯正して保持した後に、第1押付部材をプリント基板の上面から離間させることが必要である場合には、後述の実施形態におけるように、プリント基板の両側縁部を一対の固定押さえ200に、2組の押付板260とクッション装置262とにより押し付けることと、(2)項に関する説明中に記載するように、支持部材を、支持面に開口する空気吸引通路を備え、負圧によりプリント基板を吸着して、一旦支持面に支持される状態となったプリント基板が支持面から離間することが防止する吸着機能を有する吸着支持部材とすることとの少なくとも一方を行えばよい。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、特許請求の範囲に記載された発明である「本願発明」の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)位置固定に設けられ、下面によってプリント基板の側縁部の上面を押さえる固定押さえと、
支持部材が上向きに固定される昇降部材と、
その昇降部材の上昇に伴って、前記支持部材に支持されたプリント基板が、そのプリント基板の上面が前記固定押さえの下面と同一の高さとなる規定位置まで上昇させられたことを検出する検出装置と、
前記昇降部材を昇降させるとともに、前記検出装置によりプリント基板が前記規定位置まで上昇させられたことが検出された時点で上昇を停止させる昇降装置と
を含むプリント基板保持装置。
上記検出装置としては、プリント基板の厚さの変化にかかわらず一定の検出位置にあり、その検出位置へ前記昇降部材の上昇に伴って移動して来る部材を検出するセンサを備え、そのセンサの検出信号に基づいて、プリント基板がそれの上面が固定押さえの下面と一致する規定位置まで上昇させられたことを検出するものが好適である。この検出装置によれば、プリント基板の厚さが変わってもセンサの位置は変更する必要がなく、プリント基板が規定位置まで上昇させられたことを簡単にかつ確実に検出することができる。センサにより検出される部材は、例えば、後に説明する(3)項におけるようにプリント基板自体としたり、(6)項におけるように第2押付部材やそれと共に昇降する部材としたりすることができる。
(2)前記昇降部材の上方に昇降可能に設けられ、前記支持部材に支持されたプリント基板が前記規定位置まで上昇するより前にそのプリント基板の上面の中間部に接触して、そのプリント基板の下面を前記支持部材に押し付ける第1押付部材と、
その第1押付部材を下向きに付勢する第1付勢手段と
を含む(1)項に記載のプリント基板保持装置。
第1押付部材が第1付勢手段の付勢力によりプリント基板の中間部を下方へ押すため、適切な大きさの力でプリント基板が支持部材の支持面に押し付けられ、万一、プリント基板が上反り(上方へ凸の反り)の状態にあってもそれの中間部が支持部材の支持面により確実に支持される状態となり、その状態で側縁部が固定押さえにより押さえられる。
支持部材は、支持面に開口する空気吸引通路を備え、負圧によりプリント基板を吸着して、一旦支持面に支持される状態となったプリント基板が支持面から離間することが防止する吸着機能を有する吸着支持部材であることが望ましい。また、支持部材はプリント基板の下面の複数箇所をそれぞれ支持する複数本の支持ピンを含むことが望ましく、それら複数本の支持ピンの少なくとも一部は吸着支持ピンとされることが望ましい。
支持部材が吸着機能を有さない非吸着支持部材であっても、プリント基板の側縁部の上面が固定押さえにより押さえられるため、第1押付部材による押付けの解除後も、プリント基板の支持部材の支持面からの離間が抑制される。プリント基板をそれの両側面に当接する保持部材により両側から挟んで保持する場合には、プリント基板が薄いものである場合、第1押付部材による押付けが解除されれば、プリント基板は、その弾性により、中間部が上がった状態に戻り易いのに対し、固定押さえによりプリント基板の側縁部の上面を押さえれば、押付け解除後もプリント基板の戻りが抑制されるのである。
第1付勢手段としては、第1押付部材の自重を採用することや、自重と、スプリング,エアシリンダ等弾性体との組み合わせを採用することが可能である。その際、弾性体の弾性力は、自重と同方向に作用するものとすることも、逆方向に作用するものとすることも可能である。前者の場合には、自重より大きい付勢力をプリント基板に加えることが可能であり、後者の場合には、自重より小さい付勢力を加えることが可能である。第1押付部材は、多くの場合1つで十分であるが、プリント基板の大きさや反りの状況によっては第1押付部材を複数個設け、プリント基板の複数箇所を押圧させることも可能である。
付勢手段は、付勢力の調節が可能なものであることが望ましく、その場合、弾性体としてエアシリンダを採用すれば、エアシリンダに供給されるエア圧の制御により付勢力を容易に適切な大きさに調節することができる。
本態様においては、不可欠ではないが、第1押付部材の下降限度を規定するストッパを設けることが望ましい。
(3)前記検出装置が、少なくとも前記昇降部材の上昇時にその昇降部材の上方に位置して、プリント基板の上面自体を検出することにより、前記第1押付部材により前記支持部材に押し付けられたプリント基板の上面が前記固定押さえの下面と同じ高さに達したことを検出する第1センサを含む(2)項に記載のプリント基板保持装置。
本項の第1センサとしては、光学式あるいは電気式の非接触式センサの採用も、接触部を備えた接触式センサの採用も可能である。
なお、検出装置を、プリント基板の上面に接触し、その上面の上昇に伴って移動(平行移動でも回動でもよい)する部材と、その部材を検出する第1センサとを含むものとすることも可能である。しかし、本項におけるように、プリント基板の上面自体を検出するものとすれば、検出装置の構成を単純化することができる。また、第1センサは、プリント基板に対して、その上面に平行な方向、例えば、側縁部に平行な方向に外れた位置に設けることも可能であるが、本項におけるように上方に設ける方が設置やプリント基板の検出が容易であることが多い。
(4)前記第1センサが、自身の接触部が前記プリント基板の上面に接触した瞬間にその接触を検知するタッチセンサである(3)項に記載のプリント基板保持装置。
比較的安価なタッチセンサを用いて、プリント基板が規定位置に達したことを確実に検出することができる。
(5)前記固定押さえに下方から対向する位置において昇降可能に設けられ、プリント基板の側縁部を前記固定押さえに押し付ける第2押付部材と、
その第2押付部材と前記昇降部材との間における力の伝達経路内に設けられ、昇降部材の昇降運動の少なくとも一部を第2押付部材に伝達するとともに、第2押付部材がプリント基板の側縁部を前記固定押さえに押し付けた後はその押付状態を維持しつつ前記昇降部材の第2押付部材に対する相対的な上昇を許容するクッション装置と
を含む(1)項ないし(4)項のいずれかに記載のプリント基板保持装置。
プリント基板の側縁部は、互いに対向する固定押さえと第2押付部材とにより、プリント基板の上面と平行な方向に関して同じ位置において挟まれる。そのため、固定押さえおよび支持部材のように、プリント基板の上面と平行な方向においてずれた位置においてプリント基板を挟む場合よりプリント基板を強固に保持し易い。
特に、本項が(2)項に従属する態様においては、プリント基板の上反りが第1押付部材による押付けにより除去される場合、プリント基板の姿勢が真っ直ぐに矯正された状態でプリント基板の側縁部が第2押付部材によって固定押さえに押し付けられ、把持されるため、第1押付部材による押付けが解除されても、プリント基板が再び反ることが確実に防止される。そのため、すべての支持部材を非吸着支持部材とすることも可能となる。
また、第2押付部材は昇降部材の昇降に伴って昇降させられ、プリント基板の側縁部を固定押さえに押し付けるが、クッション装置が設けられているため、検出装置による検出からプリント基板の上昇停止までに微小な時差があっても、第2押付部材が逃げることにより、固定押さえが第2押付部材により無理に押し上げられて破損することが回避される。例えば、プリント基板保持装置がスクリーン印刷機に設けられてプリント基板を保持する場合、スクリーンとプリント基板との間の隙間をできる限り小さくするために、固定押さえは厚さが極く薄いものとされるが、その破損やプリント基板の破損が防止される。第2押付部材はプリント基板の側縁部を固定押さえに押し付ける部材であって、プリント基板を下方から強固に支持する機能を有さなくてよく、昇降可能に設けられ、クッション装置により昇降部材の第2押付部材に対する相対的な上昇が許容されても支障はない。
(6)前記クッション装置が、
前記第2押付部材またはそれと共に昇降する部材を一方向に付勢する第2付勢手段と、
その第2付勢手段の付勢力に基づく前記第2押付部材またはそれと共に昇降する部材の移動限度を規定するストッパと
を含み、前記検出装置が、前記第2押付部材またはそれと共に昇降する部材が前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパから離間したことを検出する第2センサを含む(5)項に記載のプリント基板保持装置。
第2押付部材またはそれと共に昇降する部材は、第2付勢手段の付勢力によりストッパに当接させられた原位置にある状態で、昇降部材および支持部材と共に上昇する。第2押付部材がプリント基板の側縁部を固定押さえに押し付けるまでは第2押付部材またはそれと共に昇降する部材は原位置を維持するが、押し付ければプリント基板からの反力が第2付勢手段の付勢力を上回り、原位置から後退する。したがって、プリント基板の側縁部を固定押さえに押し付ける前の第2押付部材の位置を、ストッパがない場合に比較して正確に決めることができ、プリント基板の側縁部の固定押さえへの押付け,解放に要する昇降部材の昇降ストロークを小さくすることができる。また、第2付勢手段の初期設定荷重の大きさを適切に設定することにより、第2押付部材の押付力を適切な大きさに設定することができ、固定押さえやプリント基板の破損を防止できる。これらの観点から、ストッパを第2センサとは関係なく設けることも有効である。
その上、本項においては、第2押付部材がプリント基板の側縁部を固定押さえに押し付けるまでは、第2押付部材またはそれと共に昇降する部材が原位置を維持し、押し付ければ直ちに後退を開始することを利用して、第2押付部材またはそれと共に昇降する部材の後退を第2センサで検知することにより、プリント基板が規定位置に達したことを検出することができる。
なお、本項が前記(3)項および(4)項に従属する場合には、第1センサと第2センサとが共に設けられることとなる。これら両センサは、例えば、いずれか一方が検知信号を発した場合に昇降装置の作動が停止させられるように利用されることが可能で、それによって検出装置の信頼性が向上する効果が得られる。
(7)前記第2押付部材が前記昇降部材にその昇降部材に対して相対的に昇降可能に保持され、昇降部材と共に昇降してプリント基板の側縁部を前記固定押さえに押し付けるものであり、前記クッション装置が、その第2押付部材を上向きに付勢する第2付勢手段を含むものである(5)項に記載のプリント基板保持装置。
第2押付部材は第2付勢手段の付勢力により上昇位置へ上昇させられた状態で、昇降部材および支持部材と共に上昇してプリント基板の側縁部に接触し、その側縁部を固定押さえに押し付ける。その押付力の大きさは第2付勢手段の付勢力によって決まり、その初期設定荷重の大きさを適切に設定することにより、固定押さえやプリント基板の破損を防止できる。
(8)前記クッション装置が、前記第2付勢手段に加えて、その第2付勢手段の付勢力に基づく前記第2押付部材の移動限度を規定するストッパを含み、かつ、前記検出装置が、前記第2押付部材が前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパから離間したことを検出する第2センサを含む(7)項に記載のプリント基板保持装置。
(6)項に関する説明が、本項のプリント基板保持装置にも当てはまる。
(9)当該プリント基板保持装置が、前記固定押さえを保持してプリント基板の側縁部に平行に延びるフレームを含み、前記第2押付部材が、そのフレームに、そのフレームに対して相対的に昇降可能に保持され、上端においてプリント基板の側縁を前記固定押さえに押し付けるものであり、前記クッション装置が、
前記第2押付部材と前記昇降部材との一方に、その一方に対して相対的に昇降可能に保持され、前記第2押付部材と前記昇降部材との他方に当接可能な、前記第2押付部材と共に昇降する部材としての当接部材と、
その当接部材を、前記第2押付部材と前記昇降部材との前記他方に向かって付勢する第2付勢手段と
を含む(5)項に記載のプリント基板保持装置。
昇降部材の上昇に伴って、その上昇が当接部材を介して第2押付部材に伝達され、第2押付部材が上昇させられる。そして、第2押付部材がプリント基板の側縁部を固定押さえに押し付ける状態になれば、当接部材が第2付勢手段の付勢力に抗して後退し、第2押さえ部材が固定押さえやプリント基板の破損を防止しつつ、プリント基板の側縁部を固定押さえとの間に挟んで保持する。
本態様は、フレームを可動フレームとし、フレームに保持された固定押さえをプリント基板の幅に応じた位置へ移動させ、幅が異なる複数種類のプリント基板を保持する場合に適している。第2押付部材もフレームと共に移動させられ、基板幅方向において固定押さえに対する相対位置が変わらず、プリント基板の側縁部を固定押さえに押し付けることができるからである。第2押付部材を昇降部材に設ける場合でも、例えば、第2押付部材を昇降部材において移動可能に設ければ、プリント基板の幅の変更に対応することができるが、構造が複雑となるのに対し、第2押付部材をフレームに保持させれば、フレームと共に移動させ、構造を複雑にすることなく、第2押付部材をプリント基板の幅に応じた位置へ移動させることができる。
フレームが1対設けられる場合、両フレーム共に可動フレームとしてもよく、いずれか一方のみを移動可能なフレームとしてもよい。また、フレームの移動は手動で行われてもよく、動力駆動源を有する移動装置によって自動的に行われてもよい。
(10)前記クッション装置が、前記当接部材および前記第2付勢手段に加えて、前記第2付勢手段の付勢力に基づく前記当接部材の移動限度を規定するストッパを含み、かつ、前記検出装置が、前記当接部材が前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパから離間したことを検出する第2センサを含む(9)項に記載のプリント基板保持装置。
(6)項に関する説明が、本項に記載のプリント基板保持装置にも当てはまる。
(11)前記第2センサが、前記ストッパにより移動限度を規定された第2押付部材またはそれと一体的に移動する部材の前記ストッパとは反対側の面に近接して設けられ、その面に自身の接触部が接触した瞬間にその接触を検知するタッチセンサである(6)項,(8)項および(10)項のいずれかに記載のプリント基板保持装置。
第2センサも第1センサと同様に非接触式センサとすることも可能であるが、タッチセンサとすれば安価にでき、かつ確実な検出を行うことができる。
(12)前記第2押付部材の上端にゴムまたはその類似物から成る緩衝部材が設けられた(5)項ないし(11)項に記載のプリント基板保持装置。
例えば、プリント基板の側縁部の厚さが、その側縁部の長手方向において均一ではない場合、その厚さのばらつきが緩衝部材により吸収され、第2押付部材は側縁部に全体にわたって密着し、固定押さえに適正な大きさの力で押し付けることができる。
(13)前記第2押付部材がプリント基板の前記側縁部の長手方向に平行に延びる長手の押付端を有し、当該プリント基板保持装置が、前記第2押付部材の前記押付端に平行でかつ前記昇降部材の昇降方向に平行な平面内での傾動、ならびに昇降を許容する状態で第2押付部材を保持する押付部材保持装置を含む(5)項ないし(12)項のいずれかに記載のプリント基板保持装置。
プリント基板の側縁部の厚さが、その側縁部の長手方向において均一ではない場合でも、第2押付部材は傾動により側縁部の多くの部分に当接し、固定押さえに押し付けることができ、部分的に押さえが不足したり、部分的に押付力が過大になることが回避される。
(14)前記第2押付部材がプリント基板の前記側縁部の長手方向に平行に延びる長手の押付端を有し、当該プリント基板保持装置が、前記第2押付部材の前記押付端に平行でかつ前記昇降部材の昇降方向に平行な平面内での傾動、ならびに昇降を許容する状態で第2押付部材を保持する押付部材保持装置を含み、かつ、前記ストッパが、前記第2押付部材の前記押付端の長手方向に隔たった位置に2つ設けられた(6)項,(8)項および(10)項のいずれかに記載のプリント基板保持装置。
第2付勢手段も、第2押付部材の押付端の長手方向に隔たった位置に複数設けられることが、不可欠ではないが望ましく、プリント基板の側縁部の厚さが側縁部の長手方向において均一ではない場合に、できる限り多くの部分を固定押さえに押し付ける上で有効である。
本態様においては、側縁部の厚さが側縁部の長手方向において均一ではない場合に、第2押さえ部材が微小な角度傾動することとなるため、第2センサが、押付端の長手方向に隔たった2つ以上の位置にそれぞれ設けられ、それら2つ以上の第2センサが共に第2押さえ部材の後退開始を検知した場合にプリント基板の規定位置への到達が検出されるようにしたり、押付端の長手方向の中央位置に第2センサが1個設けられるようにすることが望ましい。
(15)前記固定押さえの、少なくともプリント基板の前記側縁部を押さえる押さえ部の厚さが1mm未満である(1)項ないし(14)項のいずれかに記載のプリント基板保持装置。
押さえ部は、プリント基板の上面から上方へ突出した状態となるため、できる限り薄いことが望ましい。特に、プリント基板保持装置がスクリーン印刷機に設けられる場合には、押さえ部がプリント基板の上面とスクリーンマスクとの間に介在し、両者の密着を妨げるため、できる限り薄いものであることがのぞましい。その観点からすれば、押さえ部の厚さは、0.5mm未満、0.3mm未満、0.2mm未満と薄いほど望ましい。また、押さえ部を薄くすれば、押さえ部が破損し易くなるため、(5)項,(7)項,(9)項の構成、ひいては(6)項,(8)項,(10)項の構成が特に有効になる。
(16)前記固定押さえが、プリント基板の互いに反対側の2つの側縁部を押さえるべく少なくとも1対設けられた(1)項ないし(15)項のいずれかに記載の記載のプリント基板保持装置。
プリント基板が小形のものである場合には、固定押さえが1個で済むこともある。しかし、プリント基板が大形、薄い、撓み易い等の場合には、一対あるいはそれ以上の固定押さえが設けられることが望ましいか、必要になる。
固定押さえは連続した一平面状の押さえ面を有するものとしてもよく、不連続の複数の押さえ面が一平面状に位置するものとしてもよい。
(17)(1)項ないし(16)項のいずれかに記載のプリント基板保持装置と、
そのプリント基板保持装置に保持されたプリント基板の上面に接触,離間可能にスクリーンマスクを保持するスクリーン保持装置と、
そのスクリーン保持装置に保持されたスクリーンマスク上を移動し、そのスクリーンマスクを通して前記プリント基板保持装置に保持されたプリント基板に被印刷剤を印刷するスキージ装置と
を含むスクリーン印刷機。
(1)項ないし(16)項に係るプリント基板保持装置は、前述のように固定押さえの押さえ部が薄いことが特に望ましいスクリーン印刷機に設けられて特に有効なものである。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、請求可能発明の一実施例としてのプリント基板保持装置を含むスクリーン印刷機が図示されている。本スクリーン印刷機は、印刷機本体としてのフレーム10,基板搬送装置12(図2参照),プリント基板保持装置14(図4参照),スクリーン支持装置18,スキージ装置20,撮像装置22,撮像装置移動装置24および制御装置26(図10参照)等を含む。
基板搬送装置12は、本スクリーン印刷機ではベルトコンベヤにより構成され、図2に示すように、搬入コンベヤ30,メインコンベヤ32および搬出コンベヤ34を含む。これらコンベヤ30,32,34はそれぞれ、1対の無端のコンベヤベルト36(図2および図4参照)を備え、1列に並んで設けられ、各対のコンベヤベルト36がそれぞれ、ベルト周回装置によって周回させられることにより、プリント基板40(以後、基板40と略称する)を、その上面42により構成される作業面であって、被印刷面としての平面状の半田印刷面が水平となる姿勢で、半田印刷面に平行な方向であって水平方向に搬送する。ベルト周回装置は、ベルト周回用モータ44(図10参照)を駆動源とし、複数の回転巻掛部材たるプーリを含んでコンベヤベルト36が巻き掛けられ、基板搬送装置12は基板40を基板搬送方向において任意の位置へ搬送することができる。基板搬送方向に平行な方向をX軸方向とし、プリント基板保持装置14により保持された基板40の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向をY軸方向とする。
前記スクリーン保持装置18は、メインコンベヤ32の上方に設けられ、本スクリーン印刷機では、スクリーンマスク(以後、マスクと略称する)50を、プリント基板保持装置14により保持された基板40の半田印刷面に平行であって、水平に保持するものとされている。マスク50は、基板40の半田印刷箇所に対応する部分に貫通孔(図示省略)が形成されており、マスク枠52(図1参照)に張られ、そのマスク枠52においてスクリーン保持装置18により水平な姿勢で保持され、基板40の上面42に接触,離間可能に保持されている。
前記スキージ装置20は、本スクリーン印刷機では、解放型とされており、図1に示すように、1対のスキージヘッド60(図1には1つのみ図示されている),それらスキージヘッド60をそれぞれ昇降させるスキージヘッド昇降装置62および一対のスキージヘッド60をマスク50に平行な方向に移動させるスキージヘッド移動装置64を含む。スキージヘッド移動装置64は、移動部材66および移動部材駆動装置68を含む。移動部材駆動装置68は、駆動源たるスキージヘッド移動モータ70と、送りねじたるボールねじおよびナットを含む送りねじ機構72とを含み(図10参照)、移動部材66を案内部材たるガイドレール74に案内させつつ移動させ、移動部材66に搭載された一対のスキージヘッド60をY軸方向に移動させる。一対のスキージヘッド昇降装置62はそれぞれ、例えば、エアシリンダを駆動源とし、1対のスキージヘッド60をそれぞれ昇降させ、それらスキージヘッド60がそれぞれ有するスキージ80をマスク50に接触,離間させる。エアシリンダは、流体圧アクチュエータたる流体圧シリンダの一種である。
前記撮像装置22は、基準マークカメラ86(図10参照)を備え、基板40およびマスク50にそれぞれ設けられた基準マーク(図示省略)を撮像するものとされている。この撮像装置22は、未だ公開されていないが、本出願人に係る特願2005−223144の明細書に記載の撮像装置と同様に構成されており、詳細な図示および説明は省略する。
前記撮像装置移動装置24は、図3に示すように、X軸方向移動装置90およびY軸方向移動装置92を含み、スクリーン支持装置18により支持されたマスク50と、マスク50の下方であって、基板搬送位置に位置するメインコンベヤ32との間の空間内において撮像装置22を、基板40およびマスク50に平行な平面内であって、水平面内の任意の位置へ移動させる。メインコンベヤ32は、後述するように、サイドフレームに設けられ、サイドフレームと共に昇降させられるが、基板搬送位置は、メインコンベヤ32のコンベヤベルト36の上面が搬入コンベヤ30および搬出コンベヤ34の各コンベヤベルト36の上面と同じ高さに位置し、メインコンベヤ32が搬入,搬出コンベヤ30,34と共に基板40を搬送する位置である。X軸方向移動装置90は、可動部材としてのX軸移動部材96およびX軸移動部材移動装置98を含む。X軸移動部材移動装置98は、駆動源としてのX軸移動用モータ100,ボールねじ102およびナット104を含む送りねじ機構106を含み、X軸移動部材96を一対のガイドレール108に案内させつつ、X軸方向の任意の位置へ移動させる。
Y軸方向移動装置92は、図3に示すように、X軸移動部材96に設けられ、可動部材としてのY軸移動部材110およびY軸移動部材移動装置112を含む。Y軸移動部材移動装置112は、駆動源としてのY軸移動用モータ114,ボールねじ116およびナット118を含む送りねじ機構120を含み、Y軸移動部材110をガイドレール122に案内させつつ、Y軸方向の任意の位置へ移動させる。撮像装置22はY軸移動部材110に設けられ、X軸,Y軸移動部材96,110が移動させられることにより、水平面内の任意の位置へ移動させられる。
Y軸移動部材110にはまた、図8に示すように、支持部128が設けられ、図2および図3に示すように、停止位置規定装置130が支持されており、撮像装置移動装置24により水平面内の任意の位置へ移動させられる。撮像装置移動装置24は、停止位置規定装置移動装置でもあり、X軸方向移動装置90は、停止位置規定装置130を、X軸方向であって、基板搬送方向に平行な方向において任意の位置へ移動させ、基板40の停止位置を規定させる。
停止位置規定装置130は、図8に示すように、停止位置規定部材132,昇降駆動装置134および案内装置136を含む。昇降駆動装置134は、例えば、エアシリンダにより構成され、案内装置136により案内させつつ、停止位置規定部材132を、図8に二点鎖線で示すように、その下端部が基板搬送平面内に位置し、基板40の基板搬送方向の下流側端に接触して基板40の搬送を阻止する下降位置と、図8に実線で示すように、基板搬送平面から退避し、基板40の搬送を許容する上昇位置とに昇降させる。基板搬送平面は、前記搬入,搬出コンベヤ30,34および基板搬送位置に位置するメインコンベヤ32の各コンベヤベルト36により構成される水平な一平面である。停止位置規定部材132は、Y軸移動部材110の移動により、基板40の幅に応じて停止位置の規定に適した位置、例えば、基板40の幅方向(Y軸方向に平行な方向)の中央部に接触する位置に位置させられる。
前記プリント基板保持装置14を説明する。
前記メインコンベヤ32の1対のコンベヤベルト36はそれぞれ、図4に示すように、前記フレーム10に設けられたフレームとしての1対のサイドフレーム150に設けられ、ベルトガイド151により案内されつつ周回させられる。これらサイドフレーム150はそれぞれ門形を成し、各梁部が基板搬送方向に平行に設けられ、基板40の側縁部に平行に延び、各梁部の上面より下側の位置にコンベヤベルト36が保持されている。
1対のサイドフレーム150の各梁部にはそれぞれ、図4に示すように、基板ガイド140が設けられている。基板ガイド140は基板搬送方向に長い長手形状を成し、梁部から他方のサイドフレーム150の梁部側へ突出する状態で固定して設けられ、コンベヤベルト36の直線部の梁部に近い側の部分の上方を覆っている。この基板ガイド140の基板搬送方向に延び、基板搬送平面に直角であって、鉛直な側面がガイド面142を構成している。また、基板ガイド140は、コンベヤベルト36の上面との間にコンベヤベルト36の周回を許容する僅かな隙間を有する状態で設けられている。コンベヤベルト36の基板ガイド140により覆われない側の部分に、半球状の支持突起144が複数、コンベヤベルト36の長手方向に沿って離散的に並ぶ状態で設けられ、支持突部を構成している。そのため、基板40は、その両側端部がそれぞれ、複数ずつの支持突起144により下方から支持された状態で、コンベヤベルト36の周回により搬送される。これら複数の支持突起144の各高さは互いに同じであって、ガイド面142の下端縁と上端縁との間の高さとされており、複数の支持突起144の各上端点を含み、水平な一平面が前記基板搬送平面を構成している。そのため、基板40は、基板ガイド140とコンベヤベルト36の上面との間の隙間より上側に位置する状態でガイド面142により案内されつつ搬送され、基板40が厚さが薄いものであっても、その側端部が上記隙間に入り込むことはなく、スムーズに搬送される。図示は省略するが、搬入,搬出コンベヤ30,34についても同様である。なお、メインコンベヤ32の前記基板搬送位置は、メインコンベヤ32のコンベヤベルト36の上面であって、支持突起144が設けられていない部分の面が、搬入,搬出コンベヤ30,34の各コンベヤベルト36の上面であって、支持突起144が設けられていない部分の面と同じ高さに位置する位置であり、支持突起144の上端点が互いに同じ高さに位置する位置である。なお、図6においては、支持突起144の図示は省略されている。
上記1対のサイドフレーム150は、フレーム10に設けられた昇降装置152により昇降させられる。昇降装置152は、フレーム10に昇降可能に設けられた昇降部材としての昇降台154と、昇降台昇降装置156とを含む。昇降台昇降装置156は、駆動源たる昇降用モータ158と、送りねじたるボールねじ160およびナット162を含む送りねじ機構164とを備えている。一対のサイドフレーム150は、基板位置調節装置166を介して昇降台154上に設けられ、昇降台154が案内装置168によって案内されつつ昇降させられることにより、1対のサイドフレーム150が下降端位置と上昇位置である印刷位置とに昇降させられる。下降端位置は、メインコンベヤ32が前記基板搬送位置に位置する状態となる位置であり、印刷位置は、プリント基板保持装置14により保持されたプリント基板32にマスク50が接触させられ、印刷剤としてのクリーム状はんだの印刷が行われる位置である。基板位置調節装置166は、例えば、昇降台154上にX軸方向およびY軸方向に移動可能かつZ軸方向(X軸方向およびY軸方向に直角な方向であって、鉛直方向)に平行な軸線まわりに回転可能に搭載された可動部材たる移動台170と、移動台170を移動,回転させる移動台駆動装置(図示省略)とを含み、移動台170上に一対のサイドフレーム150が設けられている。本基板位置調節装置166は、未だ公開されていないが、本出願人に係る特願2005−223144の明細書に記載の基板位置調節装置と同様に構成されており、詳細な図示および説明を省略する。
上記1対のサイドフレーム150のうちの一方は、位置を固定して設けられた固定サイドフレーム150とされ、他方は、Y軸方向(図4においては左右方向)に移動可能に設けられた可動サイドフレーム150とされ、サイドフレーム移動装置180(図10参照)により、案内部材としてのガイドレール182および被案内部材としてのガイドブロック184を含む案内装置186に案内されつつ移動させられ、固定サイドフレーム150に接近,離間させられる。サイドフレーム移動装置180は、例えば、駆動源たるサイドフレーム移動用モータ188と、ボールねじおよびナットを含む送りねじ機構190とを有する。
上記1対のサイドフレーム150の梁部の上面にはそれぞれ、図4に示すように、固定押さえ200が設けられている。固定押さえ200は、基板幅方向に隔たって1対設けられているのである。これら固定押さえ200はそれぞれ、極く薄い板状を成し、サイドフレーム150に、その板面が水平となり、X軸方向に平行に延びるとともに、サイドフレーム150からコンベヤベルト36の上方側へ延び出す状態で固定され、固定押さえ200の下面202はコンベヤベルト36と対向させられるとともに、コンベヤベルト36を超えて延び出させられている。これら固定押さえ200はそれぞれ、厚さが例えば、0.1mmとされている。
図4に示すように、前記移動台170の上記1対のサイドフレーム150の間の部分に基板支持装置210が設けられている。基板支持装置210は、支持部材としての複数の支持ピン212,昇降部材としての昇降台214および昇降駆動装置216を含む。昇降駆動装置216は、駆動源たる昇降用モータ220(図10参照)と、ボールねじ222およびナット223を含む送りねじ機構224とを備え、昇降用モータ220によってナットが回転させられることによりボールねじ222が昇降させられ、昇降台214が案内装置226(図6参照)により案内されつつ、支持ピン212が基板40の下面230に接触し、固定押さえ200の下面202との間に基板40を挟んで保持する保持位置と、下降端位置であって、支持ピン212が基板40から離間させられ、基板40を解放する解放位置とに昇降させられる。案内装置226は、例えば、昇降台214に設けられた1対の被案内部材としてのガイドロッド228(図6参照)および移動台170に設けられた1対の案内部材としてのガイドブロック(図示省略)を含む。
支持ピン212は、図7に示すように、円筒状を成す基端部236と、先端に向かうにつれて小径となる先端部238とを備え、先端部238の先端面は、水平な基板支持面240とされている。全部の支持ピン212が、基板40を吸着する機能を有さない非吸着支持部材である。支持ピン212は、ピン固定装置244により昇降台214に上向きに固定される。ピン固定装置244は、長手形状の支持板246と、その支持板246を昇降台214に固定する固定装置としてのボルト248とを備えている。この支持板246の一端部には、支持板246の長手方向に平行に延びる長穴250が形成されており、ボルト248はこの長穴250を貫通して、昇降台214に設けられた複数の雌ねじ穴252のうちの1つに螺合される。支持板246の長穴250が形成された側とは反対側の端部に支持ピン212が垂直に固定されている。そのため、支持ピン212は、支持板246のボルト248まわりの回動と長穴250に沿った移動との組合わせにより、雌ねじ穴252を囲む円環状の領域内の任意の位置に位置決め可能であり、位置決めされた状態で昇降台214に固定される。
昇降台214は、大きさが異なる複数種類のプリント基板40の支持に使用可能な大きさを有するものとされている。前記サイドフレーム150は門形を成すため、可動サイドフレーム150は昇降台214と干渉することなく、固定サイドフレーム150に接近,離間させられ、一対のサイドフレーム150にそれぞれ保持されたメインコンベヤ32のコンベヤベルト36の間隔が、プリント基板40の幅(基板搬送方向と直角な方向の寸法)に応じた距離に調節される。支持ピン212は、プリント基板40の大きさ等に応じて昇降台214の、プリント基板40の裏面である被支持面の被支持箇所に対応する箇所に、作業者により取り付けられる。
前記1対のサイドフレーム150にはそれぞれ、図4および図6に示すように、第2押付部材としての押付板260がサイドフレーム150に対して昇降可能に保持されている。これら押付板260は、昇降台214の基板搬送方向に平行な方向の寸法とほぼ同じ長さを有し、基板搬送方向に平行な姿勢で配設され、その上端が、基板40の側縁部の長手方向に平行に延びる長手の押付端261を構成する。1対の押付板260の各々の鉛直な側面の長手方向の両端部にそれぞれ、クッション装置262が設けられるとともに、案内装置264により昇降を案内される。クッション装置262の装置本体266は、押付板260の側面に固定されて設けられるとともに、押付板260から基板搬送方向に平行な方向において押付板260から突出する向きに延び出す腕部268を備え、その腕部268に案内装置264の被案内部材としてのガイドロッド270が鉛直にかつ下向きに設けられている。ガイドロッド270は、サイドフレーム150に上下方向に設けられた案内部材としてのガイドスリーブ272に軸方向に移動可能に嵌合され、押付板260の昇降を案内する。押付板260は自重により下降し、その下降端位置は、腕部268がガイドスリーブ272に当接することにより規定される。押付板260が下降端位置に位置する状態では、図6に示すように、その押付端261が基板搬送平面より下側に位置する。また、押付板260は、基板幅方向においては、図4に示すように、コンベヤベルト36より昇降台214側であって、前記固定押さえ200に下方から対向する位置に設けられている。さらに、押付板260の押付端261を含む端面には、図6に示すように、緩衝部材としてのゴム製のベルト274が固定されている。ベルト274の上面が押付板260の上端を構成している。
クッション装置262の装置本体266は、図5および図6に示すように、昇降台214に上方から対向させられ、内部に設けられた段付状の嵌合穴278に当接部材280が昇降可能に嵌合され、押付板260に対して相対的に昇降可能に保持されている。したがって、当接部材280は押付板260と共に昇降可能であり、昇降台214に上方から対向し、当接可能である。当接部材280は段付状を成し、嵌合穴278の底面との間に配設された付勢手段の一種である弾性部材としてのスプリング282により、その小径の当接部284が装置本体266から下方へ突出する向きであって、昇降台214に向かって付勢されている。スプリング282が第2付勢手段を構成している。スプリング282の付勢力に基づく当接部材280の移動限度は、その大径の頭部286が嵌合穴278の肩面288に当接することにより規定され、その状態では当接部材280は原位置に位置し、当接部284の下端部が装置本体266から下方へ突出した状態に保たれる。肩面288がストッパとして機能する。スプリング282の初期設定荷重は、押付板260の自重よりやや大きい大きさに設定されており、図5に示すように、昇降台214が下降端位置に位置する状態では、押付板260は下降端位置に位置し、当接部材280が原位置に位置し、その当接部284の下端部が装置本体266から下方へ突出させられるとともに、昇降台214に対して僅かに距離を隔てて上方に位置させられる。また、この距離に等しい距離、押付板260の上端が支持ピン212の基板支持面240より上方に位置する。
前記昇降台214の上方には、図4に示すように、第1押付部材としての押付部材300が昇降可能に設けられている。押付部材300は、図8に示すように、前記Y軸移動部材110の支持部128に設けられ、撮像装置移動装置24により、昇降台214に取り付けられた支持ピン212の基板支持面240に平行な方向に移動させられ、水平面内の任意の位置へ移動させられる。撮像装置移動装置24は、押付部材移動装置を兼ねている。
押付部材300は、図8および図9に示すように、少なくとも1つ、例えば、6つの接触部材302を備えている。これら6つの接触部材302はそれぞれ、例えば、横断面形状が円形を成し、直径が一定であって横断面積が一定であるゴム製のブロックが板状の取付部材304に、取付部材304の軸線まわりに等角度間隔に、かつ、軸線が取付部材304の軸線と平行になるとともに、互いに近接した状態でボルト等、適宜の取付装置306によって取付け,取外し可能に取り付けられることにより設けられている。ゴムは、例えば、制電性ウレタンゴムが用いられる。接触部材302は、ゴムの類似物製としてもよい。これら6つの接触部材302の各々の取付部材304から突出した突出端部ないし先端部が押付部ないし接触部を構成し、先端面である押付面ないし接触面310は、取付部材304の軸線に直角な一平面内に位置する。なお、図8においては、理解を容易にするために、隣接する3つの接触部材302が一直線状に並ぶ状態で図示されている。
押付部材300は、図8に示すように、流体圧アクチュエータの一種である流体圧シリンダとしてのエアシリンダ314により昇降させられる。エアシリンダ314は、支持部128に上向きに設けられ、ピストンロッド316の先端部である上端部に取り付けられた取付部材318に1対の被案内部材としてのガイドロッド320が鉛直かつ下方へ延び出す向きに設けられている。これらガイドロッド320はそれぞれ、支持部128に設けられた案内部材としての一対のガイドスリーブ322に昇降可能に嵌合されるとともに、各下端部に前記取付部材304が取り付けられ、押付部材300が保持されている。本エアシリンダ314は複動式とされており、上下2つのエア室はそれぞれ、電磁制御弁たる電磁方向切換弁324の切換えにより、コンプレッサ等の正圧源326に連通する状態と、大気に解放される状態と、いずれにも連通させられない状態とに選択的に制御される。それによりピストンロッド316が伸縮させられ、押付部材300は、図8に実線で示すように、前記固定押さえ200より上方に位置する退避位置と、二点鎖線で示すように、接触面310が固定押さえ200の下面202より下方に位置し、基板40の下面230(図4参照)を支持ピン212に押し付ける押付位置とに昇降させられる。押付部材300の下降限度であって押付位置は、例えば、エアシリンダ314のピストンの下方へのストロークエンドにより規定される。エアシリンダ314のピストンのストロークエンドを規定する部分がストッパを構成し、ストロークエンドは上下いずれについても調節可能である。エアシリンダ314は付勢手段の一種である弾性部材として機能し、第1付勢手段を構成し、上側のエア室が正圧源326に連通させられる状態では、押付部材300を下向きに付勢する。この付勢力の大きさは、エア圧の制御により適切な大きさに調節することができ、例えば、正圧源326に設けられた圧力制御装置(図示省略)によりエア圧が制御される。
Y軸移動部材110にはさらに、図8および図9に示すように、第1センサとしてのタッチセンサ340が設けられている。タッチセンサ340はセンサ本体342およびセンサ本体342から突出させられた接触部たる接触子344を備え、支持部128に下向きに設けられたエアシリンダ350のピストンロッド352の先端部である下端部に下向きに、かつ上下方向の位置を調節可能に保持されている。例えば、センサ本体342に雄ねじ部354が一体的に設けられ、ピストンロッド352の下端部に設けられた雌ねじ穴356に螺合されるとともに、ナット358の締付けによってタッチセンサ340がピストンロッド352に固定され、螺合量の調節により接触子344の先端である下端の位置が調節される。雄ねじ部354および雌ねじ穴356が位置調節装置を構成している。タッチセンサ340の位置調節は、作業者により手動で行われる。
タッチセンサ340は、図8および図9に示すように、前記押付部材300と同心に設けられ、取付部材304の中央に設けられた開口360を通って前記6つの接触部材302の中央に位置させられる。エアシリンダ350は複動のエアシリンダであり、エアシリンダ314と同様に、電磁方向切換弁362により2つのエア室へのエアの供給,遮断が制御され、ピストンロッド352の伸縮により、図8に実線で示すように、接触子344が固定押さえ200より上方に位置する退避位置と、二点鎖線で示すように、接触子344の下端が前記固定押さえ200の下面202と同じ高さの位置に位置する検出位置とに昇降させられる。タッチセンサ340は、エアシリンダ350のピストンの下側のストロークエンドへの移動により検出位置へ移動させられ、前記螺合量は、タッチセンサ340が検出位置に位置する状態において、接触子344の下端が精度良く、下面200と同じ高さに位置し、接触子344が基板40の上面42に接触した瞬間にその接触を検知するように調節される。
前記制御装置26は、図10に示すように、コンピュータ400および入出力部402を含む制御部と、複数の駆動回路404とを含む。コンピュータ400は、CPU406,ROM408,RAM410およびそれらを接続するバスを含み、入出力部402には、タッチセンサ340,画像処理コンピュータ412が入力側に接続され、ベルト周回用モータ44等の各種アクチュエータが入出力部402の出力側に駆動回路404を介して接続されている。本スクリーン印刷機を構成する各種装置の駆動源たるモータは、スキージヘッド移動用モータ70を始めとし、エンコーダを備えたサーボモータにより構成され、サーボ制御される。サーボモータは、回転角度の正確な制御が可能な電動回転モータであり、サーボモータを駆動源として駆動される作動部材の位置および作動速度を制御することができる。サーボモータに替えてステップモータを用いてもよい。また、ROM408には、図示を省略するメインルーチン,クリーム状はんだ印刷ルーチン等、種々のプログラムおよびデータ等が記憶させられている。
次に作動を説明する。
本スクリーン印刷機において基板搬入,搬出時には、1対のサイドフレーム150は、図4に示すように、下降端位置に位置させられ、それにより、サイドフレーム150に設けられたメインコンベヤ32が基板搬送位置に位置させられ、搬入,搬出コンベヤ30,34との間でプリント基板40の受渡しを行う。また、プリント基板保持装置14において基板支持装置210の昇降台214は下降端位置に下降させられ、押付板260は自重により下降端位置に位置し、当接部材280が原位置に位置し、図5に示すように、当接部284が昇降台214に対して僅かに距離を隔てて上方に位置している。さらに、押付部材300およびタッチセンサ340はそれぞれ、退避位置に上昇させられている。
そして、基板搬送装置12が作動させられ、コンベヤ30,32,34により、クリーム状半田の印刷が済んだプリント基板40が搬出されるとともに、次にクリーム状半田が印刷されるプリント基板40が搬入される。その際、同時に並行して停止位置規定装置130が基板搬送方向と同じ方向に移動させられる。停止位置規定部材132は、下降位置へ下降させられるとともに、搬入コンベヤ30により搬入される基板40とメインコンベヤ32により搬出される基板40との間に位置させられ、搬入される基板40の停止位置を規定する。X軸移動部材96は、予め設定された位置において停止させられ、停止位置規定装置130が停止位置規定位置において停止させられる。
基板40は、停止位置規定部材132に当接し、予め設定された停止位置において停止させられた後、プリント基板保持装置14により保持される。基板停止後、停止位置規定部材132がX軸方向において小距離、基板40から離れる向きに移動させられた後、上昇位置へ上昇させられ、押付部材300の撮像装置移動装置24による移動を許容する。そして、押付部材300が基板40の中間部に対応する位置へ移動させられるとともに、図11(a)に示すように、押付位置へ下降させられる。タッチセンサ340も、押付部材300と共に移動させられるとともに、検出位置へ下降させられ、接触子344の下端が押付板200の下面202と同じ高さに位置させられる。撮像装置移動装置24は検出装置移動装置たるセンサ移動装置でもある。
その状態で昇降駆動装置216が作動させられて昇降台214が上昇させられ、支持ピン212が上昇させられる。この上昇の途中、図11(b)に示すように、昇降台214がクッション装置262の当接部材280の当接部284に当接し、押付板260を支持ピン212と共に上昇させる。当接部材280を昇降台214に向かって付勢するスプリング282の初期設定荷重は、押付板260の自重よりやや大きくされており、肩面288によりスプリング282の付勢による当接部材280の移動限度が規定された状態を保って押付板260が上昇させられる。この押付板260の上昇は、案内装置264により案内される。また、この状態では、押付板260の上端と支持ピン212の基板支持面240とは高さが同じになる。
基板40に図11に示すような上反りがある場合、図12(a)に示すように、まず、1対の押付板260がそれぞれ、基板40の互いに反対側の2つの側縁部の下面に接触し、コンベヤベルト36から持ち上げる。そして、図12(b)に示すように、押付部材300の接触部材302は、基板40が、その上面42が固定押さえ200の下面202と同一の高さとなる規定位置まで上昇する前に基板40の中間部に接触して、その上昇を阻止し、基板40の下面230を押付板260および支持ピン212に向かって押すのに対し、昇降台214が上昇させられ、基板40が押付板260により押されて反りが矯正される。接触部材302はゴム製であり、基板40に接触する際の衝撃が吸収される。複数の支持ピン212も基板40に接触する状態になれば、押付部材300は基板40の下面230を支持ピン212に押し付け、基板40は押付板260および支持ピン212と押付部材300とに上下から挟まれて反りが除去され、図13(a)に示すように、真っ直ぐな姿勢に矯正される。押付け時に押付部材300を昇降させるエアシリンダ314に供給されるエアであって、押付部材300を下降させる側のエア室に供給されるエアの圧力は、反りが矯正されて基板40が支持ピン212に押し付けられ、基板支持面240により支持された状態になるまで押付部材300の上昇を阻止して押付位置に保ち、矯正後は昇降台214の上昇に伴って押付部材300が上昇することを許容する大きさに制御される。押付部材300は、その自重およびエアシリンダ314の弾性力により基板40を押す。
基板40が反りを除去され、真っ直ぐな姿勢で1対の押付板260および複数の支持ピン212により支持される状態になれば、昇降台214はエアシリンダ314の付勢力に抗して押付部材300を後退させつつ上昇させられる。基板40は、押付部材300と支持ピン212および押付板260とによって上下から挟まれ、上反りを矯正された状態を保って上昇させられる。そして、図13(b)に示すように、基板40が規定位置へ到達し、1対の側縁部がそれぞれ固定押さえ200に当接し、上面42の高さが下面202と同一になったとき、タッチセンサ340の接触子344が上面42に接触し、基板40の規定位置への到達を検出する。この検出に基づいて昇降駆動装置216が停止させられて昇降台214の上昇が停止させられ、1対の固定押さえ200はそれぞれ、基板40の両側縁部の各上面を押さえ、押付板260は基板40の側縁部を固定押さえ200に押し付け、両側縁部がそれぞれ、固定押さえ200と押付板260とにより上下から挟まれて保持される。基板40はまた、複数の支持ピン212により下方から支持され、固定押さえ200と支持ピン212とにより上下から挟まれて保持される。タッチセンサ340は、図9に示すように、取付部材304の中央に配設されており、基板40の押付部材300による反りの矯正が確実で平坦な箇所に接触し、基板40の規定位置への到達が正確に検出される。
タッチセンサ340は、基板40が規定位置へ到達し、接触子344が上面42に接触した瞬間にその接触を検知し、その検知に基づいて制御装置26により昇降駆動装置216の作動が直ちに停止させられ、昇降台214の上昇が直ちに停止させられる。そのため、タッチセンサ340による基板40の上面42の検出から昇降台214の上昇停止までの時間は極く短いが、その間、押付板260が固定押さえ200により上昇を阻止されるのに対し、昇降台214が僅かに上昇する。この上昇は、昇降台214が当接部材280をスプリング282を圧縮させつつ上昇させ、押付板260が基板40の側縁部を固定押さえ200に押し付けた状態を維持しつつ、押付板260に対して相対的に上昇することにより許容される。そのため、押付板260は、スプリング282の初期設定荷重よりやや大きい押付力で基板40を固定押さえ200に押し付ける。初期設定荷重は押付板260の自重よりやや大きく、固定押さえ200に作用する押付力は固定押さえ200が弾性変形可能な範囲内の大きさであり、固定押さえ200は僅かに撓んで押付板260の押付けを許容し、固定押さえ200を損傷することなく、基板40が押し付けられる。一方、基板40の規定位置への到達後の昇降台214の上昇に伴う支持ピン212の僅かな上昇は、基板40の撓みにより許容される。また、押付板260の上端はゴム製のベルト274によって構成されているため、基板40の側縁部の厚さが側縁部の長手方向において不均一であっても、ベルト274の弾性変形により吸収され、押付板260の上端が基板20の側縁部の下面に全体にわたって密着し、側縁部の上面を全体にわたって適正な大きさの力で固定押さえ200の下面202に押し付ける。基板40の種類が変わる等により、基板40の厚さが変わっても、タッチセンサ340による基板40の規定位置への到達の検出およびそれに基づく昇降台214の昇降停止により、基板40は固定押さえ200を損傷することなく、上面42が常に同じ高さに位置する状態で保持される。
このように基板40が保持された後、押付部材300およびタッチセンサ340がそれぞれ退避位置へ上昇させられる。そして、撮像装置22が移動させられて基板40に設けられた基準マークおよびマスク50に設けられた基準マークを撮像し、それらの位置ずれが検出されるとともに、基板位置調節装置166により移動台170が移動,回転させられて位置ずれが修正される。撮像後、撮像装置22は、マスク50と基板40との間の空間から外れた退避領域へ退避させられ、それと共に停止位置規定装置130,押付部材300およびタッチセンサ340も退避させられる。そして、昇降台154が上昇させられ、基板40にマスク50が接触させられてクリーム状はんだの印刷が行われる印刷位置へ上昇させられる。基板40は、その1対の側縁部が固定押さえ200により上方から押さえられたままの状態で、マスク20がスキージ80により押し付けられてクリーム状はんだが印刷される。そのため、固定押さえ200の厚さの分、マスク50と基板40との間に隙間が生じるが、固定押さえ200の厚さは極く薄く、0.1mmとされており、スキージ80はマスク50を基板40に押し付けてマスク50上を移動し、マスク50の貫通孔を通して基板40にクリーム状はんだを印刷することができる。また、基板40が薄いものであっても、1対の固定押さえ200による基板40の2つの側縁部の押さえ、さらには固定押さえ200と押付板260とによる側縁部の挟持により、上反りが除去された状態に保たれ、印刷が良好に行われる。
クリーム状半田の印刷後、昇降台154が下降させられ、基板40がマスク50から離間させられる。昇降台154の下降端位置への下降後、昇降駆動装置216が作動させられて昇降台214が下降させられ、基板40がメインコンベヤ32の1対のコンベヤベルト36上に載置されるとともに、支持ピン212および押付板260が基板40から離間させられる。昇降台214の下降の途中で基板押さえ260の腕部268がガイドスリーブ272に当接して下降端位置に位置させられ、昇降台214が下降端位置へ下降させられた状態では、昇降台214がクッション装置262の当接部材280から離間した状態となる。そして、基板搬送装置12が作動させられ、基板40の搬入,搬出が行われる。
本プリント基板保持装置14においては、昇降駆動装置216が、制御装置26の昇降駆動装置216を作動させて昇降台214を昇降させるとともに、タッチセンサ340による基板40の検出に基づいて昇降駆動装置216の作動を停止させ、昇降台214の上昇を停止させる部分である昇降制御部と共に昇降装置を構成している。
なお、押付板260は、スプリング等の弾性部材により下方に付勢することにより下降端位置に位置するようにしてもよい。
基板が規定位置まで上昇させられたことを検出する検出装置は、クッション装置の当接部材が付勢手段の付勢力に抗してストッパから離間したことを検出するセンサを含む装置としてもよい。また、基板の側縁部を固定押さえに押し付ける押付部材は、押付部材の押付端に平行でかつ昇降部材の昇降方向に平行な平面内での傾動、ならびに昇降を許容する状態で設けられてもよい。それらの実施例を図14および図15に基づいて説明する。
本スクリーン印刷機においては、図14に示すように、押付板500は、基板40の側縁部と平行に配設され、その長手方向の両端部にそれぞれクッション装置502および案内装置504が設けられ、サイドフレーム150により、サイドフレーム150に対して昇降可能に保持されている。案内装置504は、前記案内装置264と同様に、クッション装置502の装置本体510の腕部512に設けられたガイドロッド514と、サイドフレーム150に固定のガイドスリーブ516とを含む。ガイドスリーブ516のガイドロッド514が嵌合されるガイド孔518の直径は、図15に示すように、ガイドロッド514の直径よりやや大きくされ、ガイドロッド514はガイド孔518に半径方向の隙間を有して昇降可能に嵌合されている。そのため、押付板500は、ガイドロッド514とガイド孔518との間の隙間により許容される範囲において、押付板500の押付端520に平行でかつ昇降台214の昇降方向に平行な平面内での傾動が許容される。本スクリーン印刷機においては、押付板500の上端面に緩衝部材は設けられていない。
クッション装置502は、図14に示すように、前記クッション装置262と同様に構成されており、同じ作用を成す構成要素には同じ符号を付して対応関係を示し、説明を省略するが、装置本体510の嵌合穴278の大径穴部528内には、当接部材280の上側であって、肩面288とは反対側にタッチセンサ530が配設されている。タッチセンサ530は、センサ本体532および接触子534を備え、下向きに設けられ、スプリング282の付勢力による移動限度が肩面288により規定され、原位置に位置する当接部材280の頭部286の肩面288とは反対側の面に対して、接触子534が僅かに離れて位置するように設けられている。
本スクリーン印刷機において基板が搬入され、支持ピン212(図14では図示が省略されている)を支持する昇降台214が上昇させられるとき、昇降台214が当接部材280に当接して押付板500を上昇させ、基板40を押付部材300に押し付けさせて反りを矯正させる。昇降台214が上昇させられ、基板40が規定位置へ到達し、その後、側縁部が押付端520により固定押さえ200に押し付けられた状態から更に僅かに上昇させられるとき、基板40からの反力がスプリング282の付勢力を上回れば、当接部材280がスプリング282の付勢力に抗して肩面288から離間し、装置本体266内に押し込まれる。それにより、頭部286がタッチセンサ530の接触子534に接触し、基板40の規定位置への到達が検出される。タッチセンサ530は、押付板500の長手方向に隔たって2つ設けられており、各タッチセンサ530がいずれも当接部材280を検出した場合に基板40の規定位置への到達が検出され、昇降台214の上昇が停止させられる。頭部286と接触子534との間の隙間は、基板40の上面42の固定押さえ200の下面202への当接よりは遅れるが、殆ど同時に接触子534が頭部286に接触するほどの極く僅かな大きさに設定されており、基板40への規定位置への上昇は、基板40の規定位置への到達と殆ど同時に検出される。この極く僅かな検出遅れおよび検出から昇降台214の停止までの微小な時差により、昇降台214の停止までに極く僅かに遅れがあるが、それによる支持ピン212の上昇は基板40の撓みにより許容される。また、押付板500から固定押さえ200に作用する押付力は、固定押さえ200の弾性変形により、固定押さえ200を損傷することなく、受けられる。さらに、基板40の側縁部の厚さが側縁部の長手方向において不均一であっても、押付板500が、1対のガイドロッド532のガイド孔518内において微小な角度傾動して、押付端520が基板40の側縁部の多くの部分に当接し、基板40の側縁部の上面を固定押さえ200の下面202に押し付け、挟むことができる。本スクリーン印刷機においては、ガイドスリーブ516およびサイドフレーム150が押付部材保持装置を構成している。
プリント基板の側縁部を固定押さえに押し付ける押付部材は、支持部材が固定される昇降部材に、その昇降部材に対して相対的に昇降可能に保持させてもよい。その実施例を図16ないし図18に基づいて説明する。
本スクリーン印刷機においては、図17および図18に示すように、押付板600,クッション装置602およびタッチセンサ604が共通のハウジング606に組み付けられてユニット化されており、この押付ユニット608が1対、図16に示すように、基板支持装置210の昇降台214上の基板幅方向に平行な方向に距離を隔てた2箇所にそれぞれセットされている。
図17に示すように、ハウジング606は長手形状を成し、内部に、上面に開口する嵌合穴610が設けられ、押付板600が昇降可能に嵌合されるとともに、嵌合穴610の底面との間に配設された1対の圧縮コイルスプリング612により上方へ付勢されている。このスプリング612の初期設定荷重は、押付板600の重量よりやや大きい大きさに設定されている。スプリング612の付勢力による押付板600の上昇限度は、押付板600の、基板40の側縁部の長手方向に平行な方向の両端部にそれぞれ設けられた肩面616が、嵌合穴610に設けられた肩面618に当接することにより規定される。肩面616は押付板600の押付端619の長手方向に隔たった位置に2つ設けられているのであり、それら肩面616とそれぞれ当接する肩面618がストッパを構成している。一対のスプリング612は、図17に示すように、嵌合穴610の、押付板600の押付端619の長手方向に隔たった位置にそれぞれ設けられ、それらスプリング612の各々に隣接してタッチセンサ604が配設されている。タッチセンサ604は、センサ本体620および接触子622を備え、接触子622が上を向き、肩面618により上昇限度を規定されて原位置に位置する押付板600の下面に対し、極く僅かな距離を隔てた状態で設けられている。押付ユニット608は、原位置に位置する状態での押付板600の押付端619の上面が支持ピン212の基板支持面240と同じ高さとなるように高さを調節されて昇降台214に取り付けられている。
嵌合穴610は、図17および図18に示すように、その幅(基板幅方向と平行な方向の寸法)は、押付板600の昇降は許容するが、それ以上の隙間はなく嵌合され、押付板600の昇降を案内する大きさとされているが、基板40の側縁部の長手方向に平行な方向の寸法は、押付板600よりやや大きくされ、側縁部の長手方向に平行な方向に隔たった側においては押付板600との間に隙間626が設けられる大きさを有し、それにより、押付板600の押付端619に平行でかつ昇降台214の昇降方向に平行な平面内における傾動が許容される。隙間626を有して押付板600が嵌合される嵌合穴610を備えたハウジング606が押付部材保持装置を構成している。
押付ユニット608は昇降台214と共に昇降させられ、昇降台214が上昇させられるとき、押付板600は原位置に位置する状態を保って上昇させられ、基板40を下方から支持する。そして、図示は省略するが、押付部材300が基板40に接触して押さえ、昇降台214の上昇に伴って基板40の反りが矯正されるとともに、基板40が固定押さえ200に接触させられる。その状態から更に昇降台214が上昇させられるとき、側縁部を固定押さえ200により押さえられた基板40からの反力が初期設定荷重を上回れば、スプリング612の付勢力に抗して肩面616が肩面618から離れる。それによりタッチセンサ604の接触子622が押付板600の下面に接触し、肩面616の肩面618からの離間が検出され、基板40の規定位置への到達が検出されて昇降台214の上昇が停止させられる。タッチセンサ604は2つ設けられており、それらがいずれも押付板600を検出した場合に基板40の規定位置への到達が検出される。タッチセンサ604の接触子622と押付板600の下面との間の隙間は極く小さくされており、基板40の規定位置への到達と殆ど同時に押付板600が検出され、昇降台214の上昇が停止させられる。
また、押付板600は嵌合穴610内において傾動可能であり、基板40の側縁部の厚さが、その側縁部の長手方向において不均一な場合、微小な角度傾動し、押付端619が基板40の側縁部の多くの部分に当接して固定押さえ200に押し付ける。押付板600は、押付端619の長手方向に隔たった2箇所にそれぞれ設けられたスプリング612により上方へ付勢されており、側縁部の厚さが側縁部の長手方向において不均一であっても、2つのスプリング612は、各々が設けられた箇所に対応する部分の厚さに応じた量、圧縮されて押付端619が基板40の側縁部の上面を固定押さえ200の下面202に押し付ける。
なお、1対の押付ユニット608の少なくとも一方を昇降台214上において基板幅方向に移動可能に設ければ、基板の幅の変更に対応することができる。
押付部材が傾動が許容される状態で保持される場合にも、押付部材の上端に緩衝部材を設けてもよい。
また、検出装置が第1センサを含む場合、制御装置に昇降部材の上昇速度を制御する速度制御部を設け、基板が第1センサにより検出される少し前の高さまで上昇させられた時点で上昇速度を遅くしてもよい。昇降部材の上昇距離は、例えば、昇降装置による昇降部材の駆動量に基づいて取得される。それにより、第1センサが基板を検出した後、昇降部材の上昇が停止させられるまでの微小な時差が短縮される。
さらに、検出装置が第1センサを含む場合、基板の検出から昇降部材の停止までの遅れを見込んで第1センサを設けてもよい。基板が規定位置に到達するより前に第1センサが基板を検出し、検出に基づいて昇降部材が上昇を停止させられたとき、ちょうど基板の上面が固定押さえの下面と同一高さとなるように第1センサを設けるのである。
また、第2センサは、第2押付部材またはそれと共に昇降する部材とストッパとの間に設けられた電気接点を含むものとしてもよい。例えば、クッション装置が当接部材を含む場合、当接部材の当接部を他から電気的に絶縁し、頭部に可動接点を設け、ストッパに固定接点を設け、頭部がストッパから離間した瞬間に、その離間が検出され、基板の規定位置への到達が検出されるようにするのである。それにより、基板が規定位置へ上昇させられ、昇降部材が第2押付部材に対して相対的に上昇し始めた瞬間に基板の規定位置への上昇が検出される。
さらに、第2押付部材をフレームに設け、クッション装置を昇降部材に設けてもよい。この場合、フレームが基板幅方向に平行な方向に移動可能に設けられるのであれば、第2押付部材はフレームと共に基板の幅に応じた位置へ移動させられることとなるが、クッション装置も昇降部材上において基板幅方向に平行な方向に移動可能に設ければ、基板幅の変更に対応することができる。
また、第2押付部材の上端は、第2押付部材が昇降部材の上昇運動の伝達により上昇させられる状態において、支持部材の基板支持面よりやや下側に位置するように設けてもよい。検出装置による基板の規定位置への到達の検出後、昇降装置の停止までに遅れがある場合、その遅れによる第2押付部材の上昇が、その上端と基板支持面との高さの差により吸収され、クッション装置を省略し、固定押さえに過大な押付力が作用することを回避することができる。なお、この場合、第2押付部材の停止位置の誤差は、固定押さえの弾性変形、あるいは第2押付部材の上端に固定された緩衝部材の弾性変形によって吸収され、支持部材の停止位置の誤差は基板の弾性変形により吸収される。
さらに、支持部材は、磁力により昇降部材に着脱可能に固定されるものとしてもよい。例えば、昇降部材に磁性部を設けるとともに、支持部材に永久磁石を備えた被取付部を設ける。磁性部は、昇降部材の支持部材の固定に必要な箇所に磁気吸引力が生じさせられる状態で設けられる。昇降部材に電磁石を設け、支持部材に磁性材料製の被取付部を設け、支持部材の取付け時に電磁石に通電して磁力を生じさせ、支持部材を固定させてもよい。いずれにしても、磁力を強くすることにより、例えば、スクリーン印刷機においてスキージがスクリーンに沿って移動させられるとき、支持部材は倒れることなく、プリント基板を支持することができる。
また、第1押付部材は、環状の押付部ないし接触部を備えた部材としてもよい。
さらに、請求可能発明は、スクリーン印刷機以外の対基板作業機、例えば、プリント基板に接着剤を塗布する接着剤塗布機,プリント基板に電子部品を装着する部品装着機,プリント基板を検査する基板検査機や、それら作業機においてプリント基板を保持する装置に適用することができる。
請求可能発明の実施例であるスクリーン印刷機を概略的に示す正面図である。 上記スクリーン印刷機のスクリーン,基板搬送装置および撮像装置等を概略的に示す正面図である。 上記スクリーン印刷機の撮像装置移動装置を示す平面図である。 上記スクリーン印刷機のプリント基板保持装置を示す側面図(一部断面)である。 上記プリント基板保持装置の固定押さえ,押付板およびクッション装置等を示す側面図(一部断面)である。 上記プリント基板保持装置の固定押さえ,押付板およびクッション装置等を示す正面図(一部断面)である。 上記プリント基板保持装置の基板支持装置,固定押さえおよび押付板を示す斜視図である。 上記プリント基板保持装置の押さえ部材およびタッチセンサを示す側面図(一部断面)である。 上記押さえ部材およびタッチセンサを示す底面図である。 上記スクリーン印刷機を制御する制御装置の構成を概念的に示すブロック図である。 上記プリント基板保持装置によるプリント基板の保持を説明する図であって、保持開始時の状態を説明する図である。 上記プリント基板保持装置によるプリント基板の保持を説明する図であって、プリント基板が押付部材に接触させられた状態になるまでを説明する図である。 上記プリント基板保持装置によるプリント基板の保持を説明する図であって、プリント基板が規定位置へ上昇させられるまでを説明する図である。 別の実施例であるスクリーン印刷機のプリント基板保持装置の固定押さえ,押付板およびクッション装置等を示す正面図(一部断面)である。 図14に示す押付板の昇降を案内する案内装置を示す平面断面図である。 更に別の実施例であるスクリーン印刷機のプリント基板保持装置の基板支持装置,固定押さえおよび押付ユニット等を示す側面図(一部断面)である。 図16に示す押付ユニットを示す正面断面図である。 図16に示す押付ユニットを示す側面断面図である。
符号の説明
14:プリント基板保持装置 18:スクリーン支持装置 20:スキージ装置 26:制御装置 40:プリント基板 50:スクリーンマスク 80:スキージ 150:サイドフレーム 180:サイドフレーム移動装置 200:固定押さえ 202:下面 210:基板支持装置 212:支持ピン 214:昇降台 216:昇降駆動装置 260:押付板 261:押付端 262:クッション装置 264:案内装置 280:当接部材 282:スプリング 286:頭部 288:肩面 300:押付部材 340:タッチセンサ 344:接触子 500:押付板 502:クッション装置 520:押付端 530:タッチセンサ 534:接触子 600:押付板 602:クッション装置 604:タッチセンサ 612:圧縮コイルスプリング 616,618:肩面 622:接触子

Claims (8)

  1. 昇降部材に上向きに固定した支持部材にプリント基板の下面を支持させ、前記昇降部材を上昇させることによってプリント基板を上昇させるとともに、そのプリント基板の上面が予め定めた規定位置に達する前に、第1押付部材を前記規定位置より低い位置まで下降させてその第1押付部材をプリント基板の上面の中間部に接触させ、そのプリント基板の下面を前記支持部材に押し付ける押付工程と、
    そのプリント基板の下面が前記第1押付部材により前記支持部材に押し付けられた状態を保って、前記第1押付部材の上方への後退を許容しつつ前記昇降部材をさらに上昇させ、前記プリント基板の上面が前記規定位置に達したとき、前記昇降部材の上昇を停止させる追加上昇工程と
    を含むことを特徴とするプリント基板保持方法。
  2. 前記追加上昇工程が、前記プリント基板の上面自体の検出により、そのプリント基板の上面が前記規定位置に達したことを検出する検出工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のプリント基板保持方法。
  3. 前記追加上昇工程が、下面が前記規定位置に位置する固定押さえの下面に、前記プリント基板の上面が当接した状態で前記昇降部材の上昇を停止させることを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプリント基板保持方法。
  4. 持部材が上向きに固定される昇降部材と、
    その昇降部材の上方に昇降可能に設けられ、前記支持部材に支持されたプリント基板が予め定められた規定位置まで上昇するより前にそのプリント基板の上面の中間部に接触して、そのプリント基板の下面を前記支持部材に押し付ける第1押付部材と、
    その第1押付部材を下方へ付勢するとともに、前記昇降部材および前記支持部材の上昇に伴って第1押付部材が上方へ後退することを許容する第1付勢手段と、
    前記第1押付部材により前記支持部材に押し付けられた状態のプリント基板が、前記昇降部材の上昇に伴って、前記第1付勢手段の付勢力に抗して、プリント基板の上面が前記規定位置まで上昇させられたことを検出する検出装置と、
    前記昇降部材を昇降させるとともに、前記検出装置によりプリント基板の上面が前記規定位置まで上昇させられたことが検出された時点で上昇を停止させる昇降装置と
    を含むことを特徴とするプリント基板保持装置。
  5. 前記検出装置が、少なくとも前記昇降部材の上昇時にその昇降部材の上方に位置して、プリント基板の上面自体を検出することにより、前記第1押付部材により前記支持部材に押し付けられたプリント基板の上面が前記規定位置に達したことを検出する第1センサを含むことを特徴とする請求項4に記載のプリント基板保持装置。
  6. さらに、下面が前記規定位置にある状態で位置固定に設けられ、前記下面によってプリント基板の両側縁部の各々の上面を押さえる1対の固定押さえを含むことを特徴とする請求項4または5に記載のプリント基板保持装置。
  7. さらに、
    前記1対の固定押さえの各々に下方から対向する位置において昇降可能に設けられ、プリント基板の両側縁部の各々を前記1対の固定押さえの各々に押し付ける1対の第2押付部材と、
    それら1対の第2押付部材の各々と前記昇降部材との間における力の伝達経路内に設けられ、昇降部材の昇降運動の少なくとも一部を第2押付部材に伝達するとともに、第2押付部材がプリント基板の側縁部を前記1対の固定押さえの各々に押し付けた後はその押付状態を維持しつつ前記昇降部材の第2押付部材に対する相対的な上昇を許容する1対のクッション装置と
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のプリント基板保持装置。
  8. 前記クッション装置が、
    前記第2押付部材またはそれと共に昇降する部材を一方向に付勢する第2付勢手段と、
    その第2付勢手段の付勢力に基づく前記第2押付部材またはそれと共に昇降する部材の移動限度を規定するストッパと
    を含み、前記検出装置が、前記第2押付部材またはそれと共に昇降する部材が前記第2付勢手段の付勢力に抗して前記ストッパから離間したことを検出する第2センサを含むことを特徴とする請求項7に記載のプリント基板保持装置。
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