JP2010040657A - チップ剥離装置およびチップ剥離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップの転写の信頼性に優れ、しかも転写される相手側の基板の形状に影響を受けることがないチップ転写装置およびチップ転写方法を提供する。
【解決手段】粘着シート22に貼り付けられた半導体素子等のチップ21を基板23側に転写するものである。押さえ部材14の押さえ面24aにてチップ21を基板23の転写面23aに押えている状態から、イジェクトピン26が押さえ面24aから突出した状態となるように、押さえ部材24のみをチップ21から離間する方向に移動させる。これによって、チップ21を基板側に残して、押さえ面24aに吸着されている粘着シート22をチップ21から離間させていていく。
【選択図】図1

Description

本発明は、チップ剥離装置およびチップ剥離方法に関するものである。
半導体装置を製造する場合、被実装部材としてのリードフレームに半導体チップ(ダイ)を実装するダイボンディングが行なわれる。このダイボンディングには、チップを吸着するコレットを備えたダイボンダが使用される。
通常のダイボンダは、半導体チップを吸着するコレットを有するボンディングアームを備え、粘着シートに貼り付けられているチップをコレットに吸着して、この状態でボンディングアームを移動させて、リードフレームのボンディング位置までチップを搬送し、このボンディング位置でコレットを下降させて、チップをボンディングする。
しかしながら、前記のようなボンディングでは、半導体チップの表面をコレットにて吸着するものであるので、このボンディング作業中に、チップに欠けが生じたり、チップ表面に傷が付いたりするおそれがあった。そこで、従来には、チップに欠けが生じたり傷が付かないようにする方法が提案されている(特許文献1および特許文献2)。
特許文献1の半導体製造装置では、まず、図5(a)に示すように、半導体ウエハ2の表面2a側に粘着シート1を貼り付けるウエハマウント工程を行い、その後、図5(b)に示すように、半導体ウエハ2を裏面2b側から切断するダイシング工程を行う。次に、図5(c)に示すように、ダイシングされて個々に分割されてなる半導体素子3を粘着シート1を上側にして、図5(d)に示すように、ダイボンディング用治具5で粘着シート1を介して半導体素子3の表面3aを押圧する。これによって、図5(e)に示すように、粘着シート1から半導体素子3を剥がすと同時にリードフレーム6に移送し搭載する。すなわち、半導体素子3はその裏面3bがリードフレーム6に貼り付けられる。
また、特許文献2に記載のものは、まず、図6(a)に示すように、半導体素子3に分割したダイシング後の半導体ウエハ2に対して、その半導体ウエハ2に貼付されたダイシング時の粘着シート1を介して、コレット10により、1つの半導体素子3を押圧する。この時、半導体ウエハ2の下方に配置したリードフレーム6のダイパッド部11の開口部12に吸着コレット13を挿入し、コレット10により押圧された半導体素子3の裏面3bを吸着し、保持する。
次に、予め半導体素子3を接合するための銀ペースト等の接着剤が設けられたリードフレーム6のダイパッド部11に向けて、コレット10で半導体素子3の表面3aを押圧し、かつ半導体素子3の裏面3bを吸着コレット13で吸着保持した状態のまま、半導体素子3を下降させ、図4(b)に示すように、ダイボンドする。なお、図6(a)(b)の15は半導体ウエハ2を保持するウエハリングである。
特開平6−204267号公報 特許第3289631号公報
特許文献1に記載のものでは、チップ3をフレーム6側へ移送(転写)する場合、治具5を粘着シート1を介して押し付けるものである。このため、半導体素子(チップ)3をフレーム6側へ押し付けた後、治具5を上昇させる際に、粘着シート1側の粘着力がフレーム6側の粘着力よりも小さくなる必要がある。しかしながら、この場合の粘着力の大小関係は安定せず、粘着シート1側の粘着力がフレーム6側の粘着力よりも大きい場合もある。このような場合、治具5を上昇させる際に、図5(e)に示す状態とならずに、チップ3が粘着シート1側に粘着したままの状態となって、半導体素子(チップ)3の転写を行うことができない。
また、特許文献2に記載のものでは、吸着コレット13で半導体素子(チップ)3を吸着保持しているので、半導体素子(チップ)3の転写(剥離)の信頼性に優れる。しかしながら、吸着コレット13をリードフレーム6に設けられた開口部12を介して出し入れするものであるので、対象となるリードフレームに制約がある。
本発明は、上記課題に鑑みて、チップの転写の信頼性に優れ、しかも転写される相手側の基板の形状に影響を受けることがないチップ転写装置およびチップ転写方法を提供する。
本発明のチップ剥離装置は、粘着シートに貼り付けられた半導体素子等のチップを基板側に転写するためのチップ剥離装置であって、チップを粘着シートを介して基板の転写面に接触乃至押し付ける押さえ部材と、粘着シートを押さえ部材の押さえ面に吸着させる吸着手段と、押さえ部材を基板に対して相対的に接近・離間させる駆動機構と、前記押さえ部材と同期した駆動と押さえ部材とは独立した軸線方向のスライドが可能なイジェクトピンとを備え、イジェクトピンの先端を押さえ部材の押さえ面に合わせて、この押さえ面にてチップを基板の転写面に押えている状態から、押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させて、イジェクトピンが押さえ面から突出した状態としつつ、チップを基板側に残して、押さえ面に吸着されている粘着シートをチップから離間させるものである。
本発明のチップ剥離装置によれば、イジェクトピンの先端を押さえ部材の押さえ面に合わせて、この押さえ面にてチップを基板の転写面に押えている状態とすることができる。この状態から、イジェクトピンをその位置に停止させたまま、押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させることができる。すなわち、イジェクトピンで粘着シートをチップに押し付けたまま、押さえ部材のみをチップから離間させることになる。この場合、粘着シートは吸着手段によって、押さえ部材の押さえ面に吸着されており、この押さえ部材の離間によって、チップが張り付いている範囲のうちイジェクトピン対応部位以外が押さえ部材と一緒にチップから離間していき、最終的に、粘着シートにおけるイジェクトピン対応部もチップから離間する。すなわち、押さえ部材がチップから離間していけば、押さえ部材の押さえ面とイジェクトピンの先端との間の寸法が次第に大きくなって、粘着シートのイジェクトピン対応部が破れることになって、このイジェクトピン対応部もチップから離間する。
押さえ部材は直接的にチップを押えるものではなく、さらには、イジェクトピンが粘着シートを破った場合においても、イジェクトピンの先端とチップとの間には、粘着シートの厚さ分だけの隙間が形成されており、イジェクトピンもチップに対して直接的に接触するものではない。
また、この装置においては、基板側からチップを吸着するための吸着コレット等を必要としない。このため、基板としての制約はなく、この装置を種々の半導体装置の製造に使用することができる。
押さえ部材をチップから離間する方向に移動させた際に、粘着シートを破るためにイジェクトピンの先端を先細尖部とするのが好ましい。
押さえ部材は、イジェクトピンが軸線方向に沿ってスライドする孔部を有し、この孔部が押さえ部材の軸心に沿って配設されているものであっても、この孔部が周方向に沿って所定ピッチで複数個配設されているものであってもよい。
吸着手段は、吸着口が押さえ部材の押さえ面に開口する吸着用孔を有するものが好ましい。吸着口が押さえ面に開口するものでは、押さえ部材の押え面への粘着シートの吸着が安定する。
吸着手段の吸着口が押さえ部材の押さえ面にリング状に開口しても、吸着口が複数個有するものであってもよい。
本発明のチップ剥離方法は、粘着シートに貼り付けられた半導体素子等のチップを基板側に転写するチップ剥離方法であって、押さえ部材の押さえ面にてチップを粘着シートを介して基板の転写面に押えている状態から、イジェクトピンが押さえ面から突出した状態となるように、押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させて、チップを基板側に残して、押さえ面に吸着されている粘着シートをチップから離間させていていくものである。
本発明のチップ剥離方法によれば、まず、押さえ部材の押さえ面にてチップを基板の転写面に押えた状態とする。次に、この状態から、押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させる。この状態では、イジェクトピンをそのままの状態に維持しておき、押さえ部材のチップからの離間によって、押さえ部材の押さえ面からイジェクトピンが突出していくことになる。すなわち、粘着シートは、イジェクトピンに対応する部位をチップに押し付けた状態で、粘着シートがチップから離間する。このため、チップを基板側に残して、押さえ面に吸着されている粘着シートをチップから離間させていていくことなる。さらに、押さえ部材がチップから離間していけば、押さえ部材の押さえ面とイジェクトピンの先端との間の寸法が次第に大きくなって、粘着シートのイジェクトピン対応部が破れることになって、このイジェクトピン対応部もチップから離間する。
押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させながら、イジェクトピンの先端の先細尖部にて、積極的に粘着シートを破るのが好ましい。
本発明では、チップからの粘着シートの剥離が安定して行われることになり、剥離(転写)の信頼性に優れる。また、押さえ部材およびイジェクトピンは直接的にチップに接触するものではないので、チップの欠けや傷つきを安定して防止でき、高精度の転写工程を行うことができる。
基板側からチップを吸着するための吸着コレット等を必要とせず、基板としての制約はなく、この装置を種々の半導体装置の製造に使用することができ、適用範囲の拡大を図ることができる。
イジェクトピンの先端を先細尖部とすることによって、粘着シートからのチップの剥離の信頼性が向上する。
押さえ部材の軸心に沿って配設されている孔部にイジェクトピンがスライドするものでは、押さえ部材の押さえ面の中央部でチップを押えることができ、1本のイジェクトピンで、粘着シートの剥離初期段階の押さえ機能を十分に発揮することができる。また、孔部が周方向に沿って所定ピッチで複数個配設されているものであれば、複数本のイジェクトピンによって、粘着シートの剥離初期段階の押さえ機能を安定して発揮することができる。
吸着口が押さえ部材の押さえ面に開口するものでは、押さえ部材の押え面への粘着シートの吸着が安定し、剥離作用の信頼性が向上する。また、吸着口がリング状に開口しているものでは、広面積において吸着することができ、安定した吸着性を発揮できる。吸着口を複数個有するものでは、各吸着口で強力に吸引でき、全体として安定した吸着性を発揮できる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は本発明にかかるチップ剥離装置を用いたチップ剥離方法を示している。このチップ剥離装置は、チップ21を粘着シート22を介して基板(リードフレーム)23の転写面23aに接触乃至押し付ける押さえ部材24と、粘着シート22を押さえ部材24の押さえ面24aに吸着させる吸着手段25(図3参照)と、押さえ部材24を基板23に対して相対的に接近・離間させる駆動機構(図示省略)と、押さえ部材24と同期した駆動と押さえ部材24とは独立した軸線方向のスライドが可能なイジェクトピン26とを備える。
押さえ部材24は、イジェクトピン26がその軸線方向に沿ってスライドする孔部(軸心孔)27を有する筒状体からなる。また、イジェクトピン26はその先端が先細尖部26aに形成され、前記駆動機構の駆動によって、押さえ部材24と同期して上下方向に往復動する。
駆動機構は、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアモータ、リニアアクチュエータ等の往復動機構にて構成することができる。また、イジェクトピン26は、押さえ部材24と同期した駆動に加えて、イジェクトピン26単独の軸線方向の駆動が可能とされる。このイジェクトピン26単独の駆動も、シリンダ機構、ボールねじ機構、リニアモータ、リニアアクチュエータ等の往復動機構にて構成することができる。この際、イジェクトピン26に対する駆動機構は、押さえ部材24の駆動機構を用いても、別途イジェクトピン26用に駆動機構を用いてもよい。
押さえ部材24には前記吸着手段25の一部を構成する吸着孔30が設けられている。すなわち、吸着孔30は、押さえ部材24内に設けられる円筒状の本体部30aと、本体部30aに連通されて押さえ面24aに開口する吸着口33(33a)と、本体部30aに連通されて押さえ部材24の周壁に開口する吸引口34とを備える。この吸着孔30の吸着口33(33a)は、図2に示すように円環状である。また、吸引口34は、周方向に沿って所定ピッチで複数個設けられている。そして、吸引口34には、吸引路31を介して真空発生器32が連結されている。このため、この真空発生器32の駆動によって吸着孔30のエアを吸引して粘着シート22を吸着することができる。すなわち、真空発生器32と吸着孔30と吸引路31等で前記吸着手段25を構成することができる。
次に前記のように構成されたチップ剥離装置を用いたチップ剥離方法を説明する。この場合、まず、図5(a)に示すウエハマウント工程と同様に、半導体ウエハに表面側に粘着シート22を貼り付けるウエハマウント工程を行い、その後、図5(b)に示すダイシング工程と同様のダイシング工程を行って、半導体ウエハを裏面側から切断して、個々に分割された半導体素子(チップ)21を粘着シート22を上側にした状態とする。すなわち、図5(c)と同様の状態とする。
このように、表面21a側に粘着シート22が貼り付けられたチップ21を下側とし、粘着シート22を上側にした状態において、図1(a)に示すように、基板(リードフレーム)23に転写すべきチップ21に対して粘着シート22を介して、押さえ部材24の押さえ面24aに吸着させる。すなわち、真空発生器32を駆動して、吸着孔30のエアを吸引して粘着シート22を押さえ面24aに吸着する。この際、押さえ部材24の押さえ面24aとイジェクトピン26の先端(先細尖部26aの先端)とを同一高さ位置とする。すなわち、押さえ部材24の押さえ面24aとイジェクトピン26の先端とを同一平面上に配置する。
その後、図1(b)に示すように、押さえ部材24のイジェクトピン26とを同期させて、矢印Bのように下降させて、チップ21を基板23のボンディング位置に載置する。次に、この状態からイジェクトピン26を停止したまま、押さえ部材24のみを、図1(c)の矢印Cのように、上昇させる。この際、イジェクトピン26はこの位置に停止しているので、粘着シート22におけるイジェクトピン26の対応部位28は、このイジェクトピン26に押さえられたままである。しかしながら、粘着シート22は押さえ部材24の押さえ面24aに吸着口33aを介して吸着されているので、粘着シート22はイジェクトピン26の対応部位28以外が押さえ面24aに吸着されたまま押さえ部材24と一体に上昇する。
このため、粘着シート22は、イジェクトピン26の対応部位28以外がチップ21から剥がれる。その後、さらに押さえ部材24のみを上昇させて、押さえ部材24をチップ21から離間させていく。押さえ部材24がチップ21から離間していけば、押さえ部材24の押さえ面24aとイジェクトピン26の先端との間の寸法が次第に大きくなって、図1(d)に示すように、粘着シート22のイジェクトピン対応部が破れることになって、このイジェクトピン対応部もチップ21から離間する。
その後は、図1(e)の矢印eに示すように、イジェクトピン26を上昇させて、押さえ部材24の押さえ面24aとイジェクトピン26の先端(先細尖部26aの先端)とを同一高さ位置とする。これによって、チップ21が基板23に転写された状態となって、チップ剥離作業が終了する。
本発明では、押さえ部材24にて基板側へ押し付けることができ、チップ21を基板側へ粘着することができる。その後は、チップ21をイジェクトピン26で基板側へ押し付けながら、粘着シート22を押さえ部材24の押さえ面24aに吸着させつつチップ21から剥離していくことができる。また、押さえ部材24がチップ21から離間していくことによって、粘着シート22のイジェクトピン対応部が破れ、これによって、チップ21からの粘着シート22の剥離が安定して行われることになり、剥離(転写)の信頼性に優れる。
また、図1(a)(b)等に示すように、押さえ部材24は直接的にチップ21を押えるものではない。さらには、イジェクトピン26が粘着シートを破った場合においても、イジェクトピン26の先端とチップ21との間には、図3に示すように、粘着シート22の厚さt分だけの隙間Sが形成されており、イジェクトピン26もチップ21に対して直接的に接触するものではない。このため、チップ21の欠けや傷つきを安定して防止でき、高精度の転写工程を行うことができる。
しかも、従来(特許文献2等に記載ものもの)のように、基板側からチップを吸着するための吸着コレット等を必要とせず、基板としての制約はなく、この装置を種々の半導体装置の製造に使用することができ、適用範囲の拡大を図ることができる。
イジェクトピン26の先端を先細尖部26aとすることによって、積極的に粘着シート22を破ることができ、粘着シート22からのチップ21の剥離の信頼性が向上する。
押さえ部材24の軸心に沿って配設されている孔部27にイジェクトピン26がスライドするものでは、押さえ部材24の押さえ面24aの中央部でチップ21を押えることができ、1本のイジェクトピン26で、粘着シートの剥離初期段階の押さえ機能を十分に発揮することができる。
ところで、吸着手段25の吸着孔30としては、図4(a)で示すように、周方向に沿って複数個備えたものであってもよい。この場合、吸着口33(33b)が周方向に沿って複数個が押さえ面24aに配設される。吸着口33(33a)がリング状に開口しているものでは、広面積において吸着することができ、安定した吸着性を発揮できる。吸着口33(33b)が複数個有するものでは、各吸着口33bで強力に吸引でき、全体として安定した吸着性を発揮できる。
また、イジェクトピン26としても1本に限らず、図4(b)に複数本備えたものであってもよい。すなわち、押さえ部材24に周方向に沿って所定ピッチで配設される複数個の孔部27を設け、各孔部27にイジェクトピン26をスライド自在に挿入するようにすればよい。このような場合であっても、各イジェクトピン26は、押さえ部材24と同期した駆動と押さえ部材24とは独立した軸線方向のスライドが可能とされる。
なお、図4(b)では、吸着手段25の吸着孔30は、押さえ部材24の押さえ面24aの外周面に沿って配設される円環状の吸着口33aを有するものと、押さえ部材24の押さえ面24aの中心部に配設される吸着口33cを有するものとを備える。
このため、このような押さえ部材24を用いても、チップ21をイジェクトピン26で基板側へ押し付けながら、粘着シート22を押さえ部材24の押さえ面24aに吸着させつつチップ21から剥離していくことができる。複数本のイジェクトピンによって、粘着シートの剥離初期段階の押さえ機能を安定して発揮することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、イジェクトピン26を複数本備える場合、その数の増減は任意であり、配設ピッチ、配設位置も任意に設定できる。イジェクトピンが1本であっても、複数本であっても、その外径寸法も任意に設定できる。また、吸着口を円環状とする場合の内径寸法および外径寸法も任意に設定でき、吸着口が複数個配設される場合の各孔径や数も任意に設定できる。すなわち、チップ21の大きさや形状等に応じて、押さえ部材24にて基板側へ押し付けることができ、チップ21を基板側へ粘着することができ、また、チップ21をイジェクトピン26で基板側へ押し付けながら、粘着シート22を押さえ部材24の押さえ面24aに吸着させつつチップ21から剥離していくことができるものであればよい。
イジェクトピン26は、その先端を先細尖部26aとするのが、粘着シート22を破る上で好ましいが、必ずしも先細尖部26aとする必要がない。すなわち、図1(c)の状態において、イジェクトピン対応部位28のみがチップ21に粘着しているので、この状態からイジェクトピン26を押さえ部材24とともに上昇させれば、先細尖部26aにて粘着シート22を破ることなく、粘着シート22をチップ21から剥離していくことができる。なお、先細尖部26aを形成する場合、前記実施形態では、鋭利に尖っているが、あまり鋭利に尖らすことなく、アール状であってもよい。
また、押さえ部材24として、イジェクトピン26の周りに周方向に沿って所定ピッチで複数本配設される棒状体であってもよい。この場合、棒状体の押さえ面に吸着手段25の吸着口を設ければよい。なお、前記実施形態では、吸着手段25の吸着口を押さえ部材24の押さえ面24aに開口させていたが、吸着手段25として、押さえ部材24と別部材に、吸着口が開口するようなものであってもよい。
本発明の実施形態を示すチップ剥離装置を用いたチップ剥離工程を示す簡略図である。 前記チップ剥離装置の押え部材の断面図である。 前記チップ剥離装置の簡略図である。 前記チップ剥離装置の押え部材の変形例を示し、(a)は第1の変形例を示す断面図であり、(b)は第2の変形例を示す断面図である。 従来のチップ剥離装置を用いたチップ剥離工程を示す簡略図である。 従来の他のチップ剥離装置を用いたチップ剥離工程を示す簡略図である。
符号の説明
21 チップ
22 粘着シート
23 基板
23a 転写面
24 押さえ部材
24a 押さえ面
25 吸着手段
26 イジェクトピン
26a 先細尖部
27 孔部
30 吸着孔
33 吸着口

Claims (9)

  1. 粘着シートに貼り付けられた半導体素子等のチップを基板側に転写するためのチップ剥離装置であって、
    チップを粘着シートを介して基板の転写面に接触乃至押し付ける押さえ部材と、粘着シートを押さえ部材の押さえ面に吸着させる吸着手段と、押さえ部材を基板に対して相対的に接近・離間させる駆動機構と、前記押さえ部材と同期した駆動と押さえ部材とは独立した軸線方向のスライドが可能なイジェクトピンとを備え、イジェクトピンの先端を押さえ部材の押さえ面に合わせて、この押さえ面にてチップを基板の転写面に押えている状態から、押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させて、イジェクトピンが押さえ面から突出した状態としつつ、チップを基板側に残して、押さえ面に吸着されている粘着シートをチップから離間させることを特徴とするチップ剥離装置。
  2. 押さえ部材をチップから離間する方向に移動させた際に、粘着シートを破るためにイジェクトピンの先端を先細尖部としていることを特徴とする請求項1に記載のチップ剥離装置。
  3. 押さえ部材は、イジェクトピンが軸線方向に沿ってスライドする孔部を有し、この孔部が押さえ部材の軸心に沿って配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチップ剥離装置。
  4. 押さえ部材は、イジェクトピンが軸線方向に沿ってスライドする孔部を有し、この孔部が周方向に沿って所定ピッチで複数個配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチップ剥離装置。
  5. 吸着手段は、吸着口が押さえ部材の押さえ面に開口する吸着用孔を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のチップ剥離装置。
  6. 前記吸着手段の吸着口が押さえ部材の押さえ面にリング状に開口していることを特徴とする請求項5に記載のチップ剥離装置。
  7. 前記吸着手段の吸着口が複数個有することを特徴とする請求項5に記載のチップ剥離装置。
  8. 粘着シートに貼り付けられた半導体素子等のチップを基板側に転写するチップ剥離方法であって、
    押さえ部材の押さえ面にてチップを粘着シートを介して基板の転写面に押えている状態から、イジェクトピンが押さえ面から突出した状態となるように、押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させて、チップを基板側に残して、押さえ面に吸着されている粘着シートをチップから離間させていていくことを特徴とするチップ剥離方法。
  9. 押さえ部材のみをチップから離間する方向に移動させながら、イジェクトピンの先端の先細尖部にて粘着シートを破ることを特徴とする請求項8に記載のチップ剥離方法。
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