JP2009195363A - 衣類乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低外気温度状態にある乾燥時に、蒸発器の温度を高め、乾燥時間を短縮して消費電力を低減する。
【解決手段】乾燥機内を循環する乾燥用空気の熱源を、蒸発器21と凝縮器23を近接配置したヒートポンプ装置20とし、温度検出器30が所定値以下の温度を検出したときに、循環用送風機11の送風量を減少させる、あるいはヒータ装置による加熱、あるいは圧縮機31の発熱を利用して乾燥空気の温度を高めることによって蒸発器21の温度を上昇させ、結露水による凍結を防止し、蒸発作用、凝縮作用を発揮させて乾燥時間の長期化を抑制する。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗濯後の非乾燥状態にある衣類、寝具等の乾燥を行う乾燥装置に関するものである。
従来のこの種乾燥装置において、乾燥手段にヒートポンプ装置を具備した乾燥装置が知られている(特許文献1参照)。
従来例の構成およびその動作を図8に基づいて説明する。
図8は、ドラム式の衣類乾燥機を示すもので、筐体51内に水平軸52を中心軸として回転する回転ドラム53が配置してある。
回転ドラム53の前面に形成された衣類投入口54は筐体51の前面に開口しており、扉55で開閉されるようにしてある。
筐体51内には、回転ドラム53の内部に設定される乾燥室56を含む空気循環路57が構成してある。空気循環路57は、途中に乾燥室56、送風室58、熱交換室59等を有し、乾燥室56の空気がその背壁の回転ドラム側排気口60から送風室58に流れ、次いで熱交換室59を通って乾燥室56の前方に設けた給気口61から再度この乾燥室56に循環するようにしてある。
モータ62は、回転ドラム53、およびファン65を駆動するもので、その回転は、ベルト63、64を介して回転ドラム53およびファン65に伝達される。
送風室58にはファン65が、熱交換室59の内部には上流側に蒸発器66が、下流側に凝縮器67がそれぞれ配置してある。
これら蒸発器66、凝縮器67は、圧縮機68、キャピラリーチューブ等の膨張機構69と共にヒートポンプを構成している。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作について説明する。
まず、乾燥室56からの高湿空気が蒸発器66で冷却されて除湿され、その後乾燥空気となって凝縮器67に至り、ここで加熱され高温低湿空気となる。
そしてこの高温低湿空気は、給気口61から乾燥室56に供給され、その中の衣類Aの乾燥に供される。
特開平7−178289号公報
しかしながら、上記従来の構成は、冬季のように外気温度(洗濯乾燥機の周辺温度)が比較的低い状態において、前記ヒートポンプを運転し、乾燥運転を開始した場合、蒸発器66の温度が低くなり過ぎ、短時間で循環空気に含まれる水分が蒸発器66に霜となって付着してしまい、その霜の成長に起因して蒸発器66が凍結してしまうことがある。
その結果、回転ドラム53内の衣類より蒸発した水分が蒸発器66に結露し難くなり、乾燥室56内の温度を低下させてしまうことがあった。
かかる状態は、乾燥効率が低下し、乾燥に長時間を要し、必要以上に電力を費やしてしまうという課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するもので、特に低外気温時におけるヒートポンプを構成する蒸発器への霜の付着あるいは氷結を抑制し、乾燥効率の低下を抑制することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の衣類乾燥装置は、外気温度(洗濯乾燥機の周辺温度)が低い、所謂低外気温時に、冷媒循環回路(ヒートポンプサイクル)に設けた温度検出手段が、所定値以下の温度を検出したときに、前記循環用送風機の送風量を低減させるように制御するものである。
また、本発明の衣類乾燥装置は、温度検出手段が所定値以下の温度を検出したときに、水槽内へ循環させる空気の温度を上昇させる昇温手段を設けたものである。
かかることにより、所謂低外気温時の乾燥運転開始時における蒸発器の蒸発温度を比較的高い状態に維持することができ、その結果、蒸発器の凍結を抑制し、蒸発器へ水分が凍結することなく付着する条件を生成することができるものである。
本発明は、低外気温度時に蒸発器への凍結を防止することにより、回転ドラム内の衣類の温度低下が抑制でき、その結果、乾燥時間の短縮と消費電力量の削減がはかれるものである。また、蒸発器の凍結目詰まり等に起因した蒸発器における冷媒の蒸発の阻害を抑制し、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制して液圧縮に起因した圧縮機の破損等を抑制することができるものである。
請求項1に記載の発明は、有底筒状の水槽を具備した本体と、前記水槽内に回転可能に配置された回転ドラムと、前記本体に設けられ、前記回転ドラムへの衣類等の投入を可能とする開口部と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記水槽内の空気を循環させる空気循環装置を具備した衣類乾燥装置であって、前記空気循環装置を、少なくとも循環空気を冷却、加熱する熱源装置と、前記熱源装置を挟んで設けられ、両端が前記水槽内に開口した循環ダクトと、前記熱源装置または循環ダクトに設けられ、前記熱源装置からの空気を前記水槽内へ循環させる循環用送風機より構成し、さらに、前記熱源装置を、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器を具備した冷媒循環回路より構成し、さらに、前記本体内もしくは本体外の温度を検出する温度検出手段を具備し、前記温度検出手段が所定値以下の低温度を検出したときに、前記循環用送風機の送風能力を減少させる風量制御装置を設けたものである。
かかる構成とすることにより、低外気温時は、圧縮機の起動時において凝縮器と蒸発器の圧力差が小さくなり、蒸発器の蒸発温度を高めに維持することができ、循環空気に含まれる水分の蒸発器への凍結を抑制することができる。その結果、前記循環空気の過渡の温度低下が抑制でき、循環空気に含まれる水分を、凍結を抑えて結露させることができる。これにより、循環空気を水分の少ない乾燥空気とすることができ、効率よく衣類等の被乾燥物を乾燥することができる。また、蒸発器の凍結目詰まり等に起因した蒸発器における冷媒の蒸発の阻害が抑制できるため、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制し、液圧縮に起因した圧縮機の破損等を抑制することができるものである。
請求項2に記載の発明は、有底筒状の水槽を具備した本体と、前記水槽内に回転可能に配置された回転ドラムと、前記本体に設けられ、前記回転ドラムへの衣類等の投入を可能とする開口部と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記水槽内の空気を循環させる空気循環装置を具備した衣類乾燥装置であって、前記空気循環装置を、少なくとも循環空気を冷却、加熱する熱源装置と、前記熱源装置を挟んで設けられ、両端が前記水槽内に開口した循環ダクトと、前記熱源装置または循環ダクトに設けられ、前記熱源装置からの空気を前記水槽内へ循環させる循環用送風機より構成し、さらに、前記熱源装置を、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器を具備した冷媒循環回路より構成し、さらに、前記本体内もしくは本体外の温度を検出する温度検出手段を具備し、前記温度検出手段が所定値以下の低温度を検出したときに、前記水槽内へ循環させる空気の温度を上昇させる昇温手段を設けたものである。
かかる構成とすることにより、蒸発器の温度を広範囲に亘って制御することが可能となり、その結果、低外気温度の状況に応じて凝縮器と蒸発器の圧力差を制御することができ、蒸発器の凍結抑制の信頼性を高めることができる。また、蒸発器の凍結目詰まり等に起因した蒸発器における冷媒の蒸発阻害を抑制することができるため、圧縮機への液冷媒の戻りを抑制し、液圧縮に起因した圧縮機の破損等を抑制することができるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の衣類乾燥装置において、前記昇温手段を、前記循環ダクトあるいは熱源装置に設けた発熱装置と、前記温度検出手段の信号により前記発熱装置の通電を制御する通電制御装置を具備する構成としたものである。
かかる構成とすることにより、蒸発器の温度をさらに広範囲に亘って制御することが可能となり、その結果、低外気温度の状況に応じて凝縮器と蒸発器の圧力差を制御することができ、蒸発器の凍結抑制の信頼性を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の衣類乾燥装置において、前記本体内に前記圧縮機を収納した機械室を設け、前記昇温手段を、前記機械室に設けられ、該機械室内と前記循環ダクトを連通する循環開口部と、前記循環開口部に設けられ、前記機械室内の空気を前記循環ダクトへ供給するように制御するダンパー装置と、前記温度検出手段の信号により前記ダンパー装置を駆動制御する駆動制御装置を具備する構成としたものである。
かかる構成とすることにより、低外気温時は、循環ダクト内を循環する空気の温度を、機械室の発熱によって高くすることができ、その結果、凝縮器と蒸発器の圧力差が小さくなり、蒸発器の蒸発温度を高めに維持することができる。したがって、蒸発器への霜の付着およびこれに起因する蒸発器の目詰まり等が抑制でき、乾燥効率を向上することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の衣類乾燥装置において、前記機械室に、前記温度検出手段の信号によって該機械室内の空気を前記循環ダクト側へ供給する昇温用送風機を設け、さらに前記温度検出手段の信号により前記昇温用送風機の運転を制御する送風制御装置設けたものである。
かかる構成とすることにより、昇温用送風機によって機械室内の発熱空気を前記循環ダクトへ強制的に供給することができ、その結果、循環ダクト内を循環する空気の温度を、高くし、凝縮器と蒸発器の圧力差を小さくして蒸発器の蒸発温度を高めに維持することができる。したがって、蒸発器への霜の付着およびこれに起因する蒸発器の目詰まり等が抑制でき、乾燥効率を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参考にしながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における斜めドラム式洗濯乾燥機の断面図である。図2は、同斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図である。図3は、同斜めドラム式洗濯乾燥機における低外気温時の制御内容を示すタイムチャートである。
図1に示すように、洗濯乾燥機の本体を構成する本体1の内部には、複数のサスペンション2によって弾性的に支持された有底円筒状の水槽3が設けられ、洗濯・脱水時における水槽3の振動をサスペンション2によって吸収する構成となっている。
水槽3の内部には、周壁に多数の貫通穴5aを有し、衣類4を収容する有底円筒状で横軸型の回転ドラム5が回転可能に設けられており、駆動モータ6により回転駆動される。本体1の前面には、衣類4を出し入れする開口部1aと、これを開閉する扉7が設けられている。
水槽3および回転ドラム5の前面側にもそれぞれ同様の開口部3a、5bを有し、この水槽3の開口部3aはベローズ8等の適宜手段によって本体1の開口部1aと水密に連結されている。また、水槽3と回転ドラム5の間には、水槽3と回転ドラム5で形成される空間において開口部3a側と底部側を仕切るシール部材12が設けられている。このシール部材12は、回転ドラム5とは接触しないように微小な間隔を維持して配置されている。また、水槽3の底部には、水槽3内の洗濯水を排出する排水口3bが設けられ、排水弁9を有する排水ホース10に連結されている。
循環用送風機(以下、送風機と称す)11は、ファン11aとこれを駆動するモータ11bを具備しており、本体1の上面1bと水槽3により形成される隅部空間(前記筐体1の上部)に位置するように設けられている。筐体1の背面1cの下部には、ヒートポンプ装置20(図2)を構成するフィンチューブ式の熱交換器からなる蒸発器(吸熱器)21と凝縮器(放熱器)23を近接して並設し、収納した熱交換風路25が配置されている。
熱交換風路25の内部には、矢印bの方向から蒸発器21へ空気を流す吸熱器風路22と、同様に凝縮器23から矢印cの方向に空気が流れる放熱器風路24が設けられている。
さらに、吸熱器風路22は、送風機11の吐出側に連通した吐出ダクト26と連結され、また放熱器風路24は、水槽3内に開口した給気ダクト27と連結されている。
そして、水槽3と送風機11の吸入側は、排気ダクト28によって連結され、排気ダクト28の途中には、乾燥に伴い飛散する洗濯屑、糸屑等を捕獲するフィルター29が着脱可能に設けられている。
ここで、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、排気ダクト28は、本発明の循環ダクトに相当するものである。
したがって、送風機11で送風される乾燥用空気は、矢印aで示すように、吐出ダクト26から吸熱器風路22へ流れ、蒸発器21および凝縮器23を通過し、矢印cで示すように給気ダクト27へ流れ、矢印dで示すように給気ダクト27を流れ、水槽3に設けた給気口(図示せず)から水槽3内へ流れる。
そして、回転ドラム5の周壁側へ流れ、シール部材12で遮られて矢印eで示すように多数の貫通穴5aから回転ドラム5へ流れ込み、矢印fで示すように水槽3の外部に設けられた排気口(図示せず)から排気ダクト28を通り、送風機11の吸入側へと戻り、以下、上述の流れを所定時間行う。
また、吐出ダクト26には、送風機11を流れる空気の温度を検出する温度検出器30(本発明の温度検出手段に相当)が設けられている。この温度検出器30は、サーミスタ等の温度検出素子を具備したものであり、本体内部の空気温度に限るものではなく、洗濯乾燥機が設置されている周辺の空気温度を検出するようにしてもよい。
図2に示す如く、本発明の熱源装置であるヒートポンプ装置20は、圧縮機31と凝縮器23と電動式膨張弁(本発明の減圧手段に相当)32と蒸発器21を環状に連結した構成であり、圧縮機31は、制御装置33により、負荷状態等に応じてその回転数が制御される。
また、制御装置33は、温度検出器30による検出温度が所定温度値(例えば、5℃)以下の場合に、送風機11の回転数を所定時間ΔT1の間標準速から低速に切換える風量制御装置の機能、およびこの切換え制御を所定時間ΔT1継続させた後に送風機11を低速から標準速へ制御するタイマー制御機能と、温度検出器30の検出温度等に基づいて電動式膨張弁32の開度を調整する制御機能を具備している。
かかる制御により、ヒートポンプ装置20の冷媒循環回路内圧力を適正に維持することができ、また電動式膨張弁32の開度調整によって、圧縮機31の過度な温度上昇も抑制することができる。ここでは、本発明に関係する制御内容について説明する。
次に、上記構成における洗濯乾燥機の主な動作について説明する。ここで、以下に説明する動作は、外気温度(洗濯乾燥機の周辺温度)が、比較的高い状態の場合である。
洗濯(洗浄)工程では、排水弁9を閉じた状態で給水弁(図示せず)を開放することにより、水槽3内への給水が行われる。そして水槽3内に所定の水位に達するまで給水を行い、駆動モータ6を駆動して衣類4と洗濯水の入った回転ドラム5を回転させて洗濯を行う。
また、次の洗濯後の濯ぎ工程においても、一旦排水弁9を開いて排水ホース10より水槽3内の水を洗濯乾燥機の外へ排水し、新たに前述の洗濯工程と同様に水槽3内に給水を行い、その後回転ドラム5を回転させて衣類4の濯ぎを行う。
さらに次の脱水工程では、排水弁9を開いて排水ホース10より水槽3内の水を洗濯乾燥機の外へ排水した後、駆動モータ6により衣類4の入った回転ドラム5を一方向に高速回転してその遠心力により脱水する。
そして、前述の脱水工程が終了すると、乾燥工程に移る。この乾燥工程では、ヒートポンプ装置20の圧縮機31を作動させる。その結果、冷媒が圧縮され、この圧力により凝縮器23、電動式膨張弁32、蒸発器21を循環する。凝縮器23では冷媒の圧縮で熱が放出され、蒸発器21では膨張弁32で減圧されて低圧となった冷媒により熱が吸収される。これと並行して送風機11が運転され、凝縮器23の放熱により加熱された温風が給気ダクト27を通って給気口から水槽3内に送風される。このとき、回転ドラム5は駆動モータ6により回転駆動され、衣類4は上下に撹拌されている。
したがって、送風機11により、放熱器23によって加熱された乾燥用空気は、前記給気口から回転ドラム5内に送風される。回転ドラム5内に供給された温風は、衣類4の隙間を通るときに水分を奪い、湿った状態で水槽3の排気口を経て排気ダクト28から送風機11を通り、吐出ダクト26から熱交換風路25へと流れ、蒸発器21に至る。
この湿った温風は、蒸発器21を通過する際に顕熱と潜熱が奪われて除湿され、乾いた空気と結露水に分離される。
乾いた空気は、続いて凝縮器23を通過する際にこの凝縮器23で再び加熱されて温風となり、再び水槽3、回転ドラム5内へ供給され、以下、前述の循環を繰り返す。
一方、結露水は蒸発器21に付着し、飽和して落下する量になると、下部に設けられた貯水室(図示せず)に貯水され、排水ポンプ(図示せず)により汲み上げられて排水ホース10より機外へ排出される。
このように、衣類4等の乾燥にヒートポンプ装置20を用いることにより、蒸発器21で吸熱した熱を冷媒で回収して再び凝縮器23で放熱して、圧縮機31の入力エネルギー以上の熱量を衣類4に与えることができるため、乾燥効率を向上させることができる。したがって、乾燥時間の短縮と省エネルギーを実現することが可能になる。
上記乾燥工程において、外気温度(室内温度あるいは循環空気温度)が所定値以上、例えば5℃以上の温度であると、ヒートポンプ装置20における電動式膨張弁32は、制御装置33によって設定された減圧動作を行い、蒸発器21も所定の低温となるように作用する。
一方、外気温度が所定値(例えば、5℃)以下の温度の場合、所謂低外気温時に、同様の減圧度合いでヒートポンプ装置20を運転すると、蒸発器21が過渡に低温となり、その結果、衣類4等の水分を含んだ乾燥空気は、蒸発器21を通過する際にその水分が凍結して霜となり、運転を継続すると、蒸発器21が凍結し、水分を結露することができなくなると共に、蒸発器21での通風ができなくなり、所謂フィンの目詰まり状態となって乾燥ができない状態となる。
次に、低外気温時における乾燥動作について説明する。ここで、洗濯工程から脱水工程については上記と同じであるため、説明を省略してここでは乾燥工程について説明する。また、圧縮機31は、インバータ制御装置により、その回転数(能力)が周知の如く制御されるものとしているが、一定速で運転される圧縮機であってもよい。
低外気温時は、温度検出器30がその温度を検出しており、図3に示す如く運転開始時に制御装置33は、送風機11を低速に切換えて駆動し、圧縮機31の運転を開始する。このとき、電動式膨張弁32の開度を若干大きめに制御しておくことにより、凝縮器23と蒸発器21の圧力差を小さくして蒸発器21へ流れる冷媒温度も若干高い状態となり、蒸発器21の過渡の冷却作用(低温化)を抑制することができる。
かかる状態において圧縮機31の運転に伴い、冷媒は凝縮器23、電動式膨張弁32、蒸発器21と流れ、圧縮機31へ戻る。この冷媒流れの連続により、凝縮器23の温度は徐々に上昇し、また、蒸発器21の温度は徐々に低下する。
しかしながら、送風機11が低速で回転しているため、凝縮器23と蒸発器21のそれぞれで行われる熱交換作用が少ないため、凝縮器23と蒸発器21の圧力差が小さくなり、蒸発器21は急激に低温となることがない。
換言すると、蒸発器21の温度は、循環する空気温度よりは若干低い温度で動作を続けるものの、その低下が鈍い状態にあり、一方では凝縮器23の放熱に伴う加熱が作用している。
したがって、蒸発器21を通過する乾燥用の循環空気は、その水分が霜となり難い状態で蒸発器21に結露し、凝縮器23を通過して相対湿度の低い状態となって乾燥に供される。
その状態において、圧縮機31の運転周波数がf1、f2と徐々に高く制御され、これに伴って圧縮機31の入力エネルギーが徐々に増加することに起因して、凝縮器23の温度が徐々に高くなり、循環する乾燥空気の温度も徐々に高くなる。
そして、運転開始から時間ΔT1が経過すると、制御装置33によって、送風機11の回転数が標準速に切換えられ、ヒートポンプ装置20は通常運転となる。
かかる状態は、ヒートポンプ装置20が高い効率を発揮できる値に設定されているため、ヒートポンプ装置20による放熱量、吸熱量が共に増加し、乾燥空気の湿度を低下して乾燥効率を高めることができる。
なお、上述の状態において、再び循環する乾燥空気の温度が低下する等、温度検出器30が所定値以下の温度を検出した場合は、前述の如く温度検出器30がON動作となり、制御装置33の動作により送風機11の回転数を低速とする、所謂初期運転状態に戻すことにより、蒸発器21の凍結を抑制する制御とすることもできる。
本実施の形態1においては、制御装置33にタイマー機能を持たせ、所定時間ΔT1を計測した後に送風機11の回転数を標準速に戻す制御としたが、温度検出器30が検出する温度で送風機11の回転数を標準速に戻す制御とすることもできる。
すなわち、温度検出器30が検出する吐出ダクト26内の乾燥空気温度が、通常運転(外気温度が5℃以上の場合の運転)時と同様の、蒸発器21に霜付きが生じ難い温度となったときに送風機11を標準速に戻す動作としても同様の作用効果が期待できるものである。
したがって、本実施の形態1よれば、低外気温時において特に乾燥工程の開始時における蒸発器21の過渡の温度低下に起因する蒸発器21への霜の付着と氷への成長、およびこれに起因する通風の阻害が防止でき、連続した乾燥工程を形成することができる。その結果、循環する乾燥空気の水分を少なくし、効率よく衣類等の被乾燥物を乾燥することができる。これにより、乾燥時間の短縮化がはかれ、消費電力の削減効果も期待できるものである。また、蒸発器21の凍結目詰まり等に起因した蒸発器21における冷媒の蒸発の阻害を抑制することができるため、圧縮機31への液冷媒の戻りを抑制し、液圧縮に起因した圧縮機31の破損等を抑制することができるものである。
また、温度検出器30は、蒸発器21を通過する前の空気温度を検出するため、回転ドラム5内の温度に近い温度を検出することになり、循環空気温度と所定値温度の検出がより精度よく行え、蒸発器21の低温化抑制の信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態1においては、送風機11および温度検出器30を、吐出ダクト26側に設ける構成としたが、破線で示す如く、給気ダクト27側に設ける、あるいは熱源装置であるヒートポンプ装置20に組込む構成としてもよい。
さらに、減圧手段は、減圧度合いが熱負荷に応じて変更できる電動式膨張弁32に限るものではなく、キャピラリーチューブの如く、減圧度合いが一定の減圧手段を用いることもできる。
また、圧縮機31は、インバータ制御装置により、その回転数(能力)が周知の如く制御されるものとしているが、一定速で運転される圧縮機であってもよい。
さらに、洗濯機能を具備しない、所謂衣類等の乾燥装置についても同様に実施できるものである。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。ここでは、先の実施の形態1と同一の構成要件については同一の符号を付して説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図である。図5は、同斜めドラム式洗濯乾燥機における低外気温時の制御内容を示すタイムチャートである。
本実施の形態2においては、洗濯乾燥機の構成を実施の形態1と同じとしているため、先の実施の形態1と相違する部分を主体に説明する。
実施の形態1と特に相違する部分は、図4に示す如く、吐出ダクト26内にヒータ、あるいはサーミスタ等の発熱素子等で構成される発熱装置34を設けた点であり、この発熱装置34は、水槽3、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、排気ダクト28内を循環する乾燥空気の温度を検出する温度検出器30のON動作、すなわち所定値温度(例えば、5℃)以下の温度検出時に、制御装置33によって通電される。ここで、温度検出器30は、洗濯乾燥機が設置されている周囲の空気温度を検出するようにしてもよい。また、制御装置33は、温度検出器30による検出温度が所定温度値(例えば、5℃)以下の場合に、発熱装置34への通電を制御する機能に加え、発熱装置34への通電を所定時間ΔT1継続させた後にその通電を停止するタイマー制御機能と、温度検出器30の検出温度等に基づいて電動式膨張弁32の開度を調整する制御機能、および負荷に応じて圧縮機31の運転回転数を制御する回転数制御機能を具備している。
かかる制御により、ヒートポンプ装置20の冷媒循環回路内圧力を適正に維持することができ、また電動式膨張弁32の開度調整によって、圧縮機31の過度な温度上昇も抑制することができる。ここでは、発熱装置34に通電によって発熱するヒータ装置を用いた構成とし、本発明に関係する制御内容について説明する。
なお、図1に基づく洗濯乾燥機の洗濯から乾燥までの工程動作、および洗濯乾燥機内部を循環する空気温度が所定値以上の場合の冷媒の流れ等については、先の実施の形態1と同じであり、以下の説明においては、低外気温時における乾燥動作について、先の実施の形態1と異なる制御内容について説明する。
低外気温(例えば、5℃以下)時は、温度検出器30がその温度を検出しており、図5に示す如く発熱装置(以下、ヒータ装置と称す)34は通電され、発熱状態にある。かかる状態において、送風機11および圧縮機31を運転すると、圧縮機31から吐出された高温、高圧の冷媒は、凝縮器23へ流れ、ここで放熱した後電動式膨張弁32によって減圧され、蒸発器21で吸熱し、圧縮機31へ戻る流れとなる。
この冷媒流れにおいて、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、水槽3、排気ダクト28内を循環する乾燥空気の温度は、ヒータ装置34の発熱作用によって昇温状態にあり、凝縮器23と蒸発器21の圧力差も小さい状態にある。その結果、蒸発器21においては、急激に温度低下が生じることは無く、比較的時間をかけての温度低下となる。
換言すると、蒸発器21が0℃以下の温度を維持する時間を極力短くすることができ、蒸発器21と熱交換される乾燥用の循環空気温度と蒸発器21の温度差も小さくなる。その結果、循環する乾燥空気に含まれる水分が蒸発器21に露として付着し易くなり、霜となることが抑制される。
このとき、電動式膨張弁32の開度を若干大きめに制御しておくことにより、蒸発器21へ流れる冷媒温度も若干高い状態となり、蒸発器21の過渡の冷却作用(低温化)をより一層抑制することができる。
その状態において、圧縮機31の運転周波数がf1、f2と徐々に高く制御され、これに伴って圧縮機31の入力エネルギーが徐々に増加することに起因して、凝縮器23の温度が徐々に高くなり、循環する乾燥空気の温度も徐々に高くなる。
そして、制御装置33により所定時間ΔT1が計測されると、ヒータ装置34への通電が停止し、蒸発器21を流れる冷媒は温度が低くなり、蒸発器21は、循環する乾燥空気に含まれる水分が結露し易い温度に制御される。
これと並行して電動式膨張弁32もその開度が制御され、冷媒回路の圧力は最適値に維持される。かかる状態は、ヒートポンプ装置20が高い効率を発揮できる値に設定され、ヒートポンプ装置20による放熱量、吸熱量が共に増加し、乾燥空気の湿度を低下して乾燥効率を高めることができる。
本実施の形態2においても、制御装置33にタイマー機能を持たせ、所定時間ΔT1を計測した後に凝縮器23および蒸発器21が熱交換する循環空気の温度の昇温を停止する制御としたが、温度検出器30が検出する温度で前述の昇温動作を停止する制御とすることもできる。かかる場合は、温度検出器30の取付け位置等を考慮し、ヒータ装置34の直接的な熱影響を受けないように配慮する必要がある。
したがって、本実施の形態2においても、低外気温時において特に乾燥工程の開始時における蒸発器21の過渡の温度低下に起因する蒸発器21への霜の付着と氷への成長、およびこれに起因する通風の阻害が防止でき、連続した乾燥工程を形成することができる。その結果、循環する乾燥空気の水分を少なくし、効率よく衣類等の被乾燥物を乾燥することができる。これにより、乾燥時間の短縮化がはかれ、消費電力の削減効果も期待できるものである。
また、蒸発器21での氷着あるいは凍結が抑制されることにより、蒸発器21を流れる冷媒は蒸発(ガス化)が促進されるため、戻り冷媒の液化に伴う圧縮機31の液圧縮も抑制でき、圧縮機31の破損を防止することができる。
さらに、温度検出器30は、蒸発器21を通過する前の空気温度を検出するため、回転ドラム5内の温度に近い温度を検出することになり、循環空気温度と所定値温度の検出がより精度よく行え、蒸発器21の低温化抑制の信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態2においては、送風機11および温度検出器30を、吐出ダクト26側に設ける構成としたが、破線で示す如く、給気ダクト27側に設ける、あるいは熱源装置であるヒートポンプ装置20に組込む構成としてもよい。同様に、ヒータ装置34もヒートポンプ装置20に組込むこともできる。
また、減圧手段は、減圧度合いが熱負荷に応じて変更できる電動式膨張弁32に限るものではなく、キャピラリーチューブの如く、減圧度合いが一定の減圧手段を用いることもできる。
さらに、圧縮機31は、インバータ制御装置により、その回転数(能力)が周知の如く制御されるものとしているが、一定速で運転される圧縮機であってもよい。
また、洗濯機能を具備しない、所謂衣類等の乾燥装置についても同様に実施できるものである。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。本実施の形態3においては、洗濯乾燥機の構成を実施の形態1、2と同じとしているため、先の実施の形態1、2と同一の構成要件については同一の符号を付し、ここでは、先の実施の形態1、2と相違する部分を主体に説明する。
図6は、本発明の実施の形態3における斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図である。図7は、同斜めドラム式洗濯乾燥機における低外気温時の制御内容を示すタイムチャートである。
先の実施の形態1、2と相違する部分は、昇温手段として圧縮機31の発熱を利用するように構成した点である。
具体的には、本体1内部の一画に機械室35を設け、この機械室35内に圧縮機31を配置している。そして、機械室35を形成する壁面において、風上側となる位置には、通風可能なように循環開口部36と、この循環開口部36を開閉するダンパー装置37が設けられている。また、機械室35を形成する壁面において、風下側となる位置には、機械室35内の空気を給気ダクト27へ供給する昇温用送風機38が設けられている。
ダンパー装置37および昇温用送風機38は、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、水槽3、排気ダクト28内を循環する乾燥空気の温度を検出する温度検出器30のON動作、すなわち所定値温度(例えば、5℃)以下の温度検出時に、制御装置33によって通電される。ここで、温度検出器30は、洗濯乾燥機が設置されている周囲の空気温度を検出するようにしてもよい。また、制御装置33は、温度検出器30による検出温度が所定温度値(例えば、5℃)以下の場合に、ダンパー装置37、昇温用送風機38への通電を制御する機能に加え、ダンパー装置37および昇温用送風機38への通電を所定時間ΔT1継続させた後にその通電を停止するタイマー制御機能と、温度検出器30の検出温度等に基づいて電動式膨張弁32の開度を調整する制御機能、および負荷に応じて圧縮機31の運転回転数を制御する回転数制御機能を具備している。
かかる制御により、ヒートポンプ装置20の冷媒循環回路内圧力を適正に維持することができ、また電動式膨張弁32の開度調整によって、圧縮機31の過度な温度上昇も抑制することができる。
なお、図1に基づく洗濯乾燥機の洗濯から乾燥までの工程動作、および洗濯乾燥機内部を循環する空気温度が所定値以上の場合の乾燥工程における冷媒の流れ等については、先の実施の形態1と概ね同じである。
つまり、ダンパー装置37は、循環開口部36を閉塞し、昇温用送風機38は停止した状態にあり、その状態で送風機11および圧縮機31が運転される。したがって、乾燥用空気は、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、水槽3、排気ダクト28と循環し、圧縮機31から吐出された冷媒は、凝縮器23、電動式膨張弁32、蒸発器21と循環するものである。
したがって、以下の説明においては、低外気温時における乾燥動作について、先の実施の形態1と異なる制御内容について説明する。
低外気温(例えば、5℃以下)時は、温度検出器30がその温度を検出しており、図7に示す如くダンパー装置37は開放状態(図6)にあり、昇温用送風機38が運転される状態にある。
かかる状態において、送風機11および圧縮機31を運転すると、圧縮機31から吐出された高温、高圧の冷媒は、凝縮器23へ流れ、ここで放熱した後電動式膨張弁32によって減圧され、蒸発器21で吸熱し、圧縮機31へ戻る流れとなる。
この冷媒流れにおいて、水槽3、熱交換風路25、吐出ダクト26、給気ダクト27、排気ダクト28内を循環する乾燥空気は、その一部が機械室35に設けた循環開口部36から機械室35へ流れ込み、圧縮機31からの発熱を含んだ空気となって昇温用送風機38により、給気ダクト27へ流れる。
したがって、給気ダクト27から回転ドラム5へ供給される乾燥用の空気は、機械室35を通過した空気と、機械室35を迂回した空気の合流状態であり、圧縮機31の発熱を含んで昇温された状態となっている。
このように、昇温された乾燥用空気が蒸発器21、凝縮器23と熱交換するため、凝縮器23と蒸発器21の圧力差は小さい状態にある。その結果、蒸発器21においては、急激に温度低下が生じることは無く、比較的時間をかけての温度低下となる。
換言すると、蒸発器21が0℃以下の温度を維持する時間を極力短くすることができ、蒸発器21と熱交換される乾燥用の循環空気温度と蒸発器21の温度差も小さくなる。その結果、循環する乾燥空気に含まれる水分が蒸発器21に露として付着し易くなり、霜となることが抑制される。
このとき、電動式膨張弁32の開度を若干大きめに制御しておくことにより、蒸発器21へ流れる冷媒温度も若干高い状態となり、蒸発器21の過渡の冷却作用(低温化)をより一層抑制することができる。
その状態において、圧縮機31の運転周波数がf1、f2と徐々に高く制御され、これに伴って圧縮機31の入力エネルギーが徐々に増加することに起因して、凝縮器23の温度が徐々に高くなり、循環する乾燥空気の温度も徐々に高くなる。
そして、制御装置33により所定時間ΔT1が計測されると、ダンパー装置37と昇温用送風機38への通電が停止し、蒸発器21を流れる冷媒は温度が低くなり、蒸発器21は、循環する乾燥空気に含まれる水分が結露し易い温度に制御される。
これと並行して電動式膨張弁32もその開度が制御され、冷媒回路の圧力は最適値に維持される。かかる状態は、ヒートポンプ装置20が高い効率を発揮できる値に設定され、ヒートポンプ装置20による放熱量、吸熱量が共に増加し、乾燥空気の湿度を低下して乾燥効率を高めることができる。
本実施の形態3においても、制御装置33にタイマー機能を持たせ、所定時間ΔT1を計測した後にダンパー装置37と昇温用送風機38への通電を停止し、凝縮器23および蒸発器21が熱交換する循環空気の温度の昇温を停止する制御としたが、温度検出器30が検出する温度で前述の昇温動作を停止する制御とすることもできる。
したがって、本実施の形態3においても、低外気温時において特に乾燥工程の開始時における蒸発器21の過渡の温度低下に起因する蒸発器21への霜の付着と氷への成長、およびこれに起因する通風の阻害が防止でき、連続した乾燥工程を形成することができる。その結果、循環する乾燥空気の水分を少なくし、効率よく衣類等の被乾燥物を乾燥することができる。これにより、乾燥時間の短縮化がはかれ、消費電力の削減効果も期待できるものである。
また、蒸発器21での氷着あるいは凍結が抑制されることにより、蒸発器21を流れる冷媒は蒸発(ガス化)が促進されるため、戻り冷媒の液化に伴う圧縮機31の液圧縮も抑制でき、圧縮機31の破損を防止することができる。
さらに、温度検出器30は、蒸発器21を通過する前の空気温度を検出するため、回転ドラム5内の温度に近い温度を検出することになり、循環空気温度と所定値温度の検出がより精度よく行え、蒸発器21の低温化抑制の信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態3においては、昇温手段を、ダンパー装置37と昇温用送風機38より構成したが、送風機11の送風能力を利用する等して機械室35内の空気を給気ダクト27へ導入できる構成であれば、昇温用送風機38を省略することもできる。
また、送風機11および温度検出器30を、吐出ダクト26側に設ける構成としたが、破線で示す如く、給気ダクト27側に設ける、あるいは熱源装置であるヒートポンプ装置20に組込む構成としてもよい。
さらに、減圧手段は、減圧度合いが熱負荷に応じて変更できる電動式膨張弁32に限るものではなく、キャピラリーチューブの如く、減圧度合いが一定の減圧手段を用いることもできる。
また、圧縮機31は、インバータ制御装置により、その回転数(能力)が周知の如く制御されるものとしているが、一定速で運転される圧縮機であってもよい。
さらに、洗濯機能を具備しない、所謂衣類等の乾燥装置についても同様に実施できるものである。
本発明の衣類乾燥装置は、低外気温時における蒸発器の凍結を防止し、乾燥効率の低下を抑制するようにしたもので、衣類等の乾燥の他に低湿度保存を条件とする貯蔵装置等にも応用できるものである。
本発明の実施の形態1における斜めドラム式洗濯乾燥機の断面図 同斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図 同斜めドラム式洗濯乾燥機の低外気温時の制御内容を示すタイムチャート 本発明の実施の形態2における斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図 同斜めドラム式洗濯乾燥機の低外気温時の制御内容を示すタイムチャート 本発明の実施の形態3における斜めドラム式洗濯乾燥機のシステム構成を示す模式図 同斜めドラム式洗濯乾燥機の低外気温時の制御内容を示すタイムチャート 従来例を示すドラム式衣類乾燥機の断面図
符号の説明
1 本体
1a 開口部
3 水槽
4 衣類
5 回転ドラム
7 扉(蓋体)
11 送風機(循環用送風機)
20 ヒートポンプ装置(熱源装置)
21 蒸発器
23 凝縮器
25 熱交換風路(循環ダクト)
26 吐出ダクト(循環ダクト)
27 給気ダクト(循環ダクト)
28 排気ダクト(循環ダクト)
30 温度検出器(温度検出手段)
31 圧縮機
32 電動式膨張弁(減圧手段)
33 制御装置
34 ヒータ装置(発熱装置)
35 機械室
36 循環開口部
37 ダンパー装置
38 昇温用送風機

Claims (5)

  1. 有底筒状の水槽を具備した本体と、前記水槽内に回転可能に配置された回転ドラムと、前記本体に設けられ、前記回転ドラムへの衣類等の投入を可能とする開口部と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記水槽内の空気を循環させる空気循環装置を具備した衣類乾燥装置であって、前記空気循環装置を、少なくとも循環空気を冷却、加熱する熱源装置と、前記熱源装置を挟んで設けられ、両端が前記水槽内に開口した循環ダクトと、前記熱源装置または循環ダクトに設けられ、前記熱源装置からの空気を前記水槽内へ循環させる循環用送風機より構成し、さらに、前記熱源装置を、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器を具備した冷媒循環回路より構成し、さらに、前記本体内もしくは本体外の温度を検出する温度検出手段を具備し、前記温度検出手段が所定値以下の低温度を検出したときに、前記循環用送風機の送風能力を減少させる風量制御装置を設けた衣類乾燥装置。
  2. 有底筒状の水槽を具備した本体と、前記水槽内に回転可能に配置された回転ドラムと、前記本体に設けられ、前記回転ドラムへの衣類等の投入を可能とする開口部と、前記開口部を開閉する蓋体と、前記水槽内の空気を循環させる空気循環装置を具備した衣類乾燥装置であって、前記空気循環装置を、少なくとも循環空気を冷却、加熱する熱源装置と、前記熱源装置を挟んで設けられ、両端が前記水槽内に開口した循環ダクトと、前記熱源装置または循環ダクトに設けられ、前記熱源装置からの空気を前記水槽内へ循環させる循環用送風機より構成し、さらに、前記熱源装置を、圧縮機、凝縮器、減圧手段、蒸発器を具備した冷媒循環回路より構成し、さらに、前記本体内もしくは本体外の温度を検出する温度検出手段を具備し、前記温度検出手段が所定値以下の低温度を検出したときに、前記水槽内へ循環させる空気の温度を上昇させる昇温手段を設けた衣類乾燥装置。
  3. 前記昇温手段を、前記循環ダクトあるいは熱源装置に設けた発熱装置と、前記温度検出手段の信号により前記発熱装置の通電を制御する通電制御装置を具備する構成とした請求項2に記載の衣類乾燥装置。
  4. 前記本体内に前記圧縮機を収納した機械室を設け、前記昇温手段を、前記機械室に設けられ、該機械室内と前記循環ダクトを連通する循環開口部と、前記循環開口部に設けられ、前記機械室内の空気を前記循環ダクトへ供給するように制御するダンパー装置と、前記温度検出手段の信号により前記ダンパー装置を駆動制御する駆動制御装置を具備する構成とした請求項2に記載の衣類乾燥装置。
  5. 前記機械室に、前記温度検出手段の信号によって該機械室内の空気を前記循環ダクト側へ供給する昇温用送風機を設け、さらに前記温度検出手段の信号により前記昇温用送風機の運転を制御する送風制御装置設けた請求項4に記載の衣類乾燥装置。
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