JP2009507036A - ヒドロキシ置換1h−イミダゾピリジンおよび方法 - Google Patents

ヒドロキシ置換1h−イミダゾピリジンおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009507036A
JP2009507036A JP2008529359A JP2008529359A JP2009507036A JP 2009507036 A JP2009507036 A JP 2009507036A JP 2008529359 A JP2008529359 A JP 2008529359A JP 2008529359 A JP2008529359 A JP 2008529359A JP 2009507036 A JP2009507036 A JP 2009507036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
alkylenyl
compound
amino
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008529359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009507036A5 (ja
JP4584335B2 (ja
Inventor
エフ. デラリア ジュニア. ジョセフ
エイチ. モーザー ウィリアム
アール. ラドマー マシュー
ダブリュー. グリースグラバー ジョージ
Original Assignee
ファイザー・インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ファイザー・インク filed Critical ファイザー・インク
Publication of JP2009507036A publication Critical patent/JP2009507036A/ja
Publication of JP2009507036A5 publication Critical patent/JP2009507036A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4584335B2 publication Critical patent/JP4584335B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/4353Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/437Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems the heterocyclic ring system containing a five-membered ring having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. indolizine, beta-carboline
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

ヒドロキシ置換基が2位にあるヒドロキシ置換1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミン、これらの化合物を含む医薬組成物、化合物および中間体の生成方法、ならびに動物においてサイトカイン生合成を誘発するための、およびウイルス性疾患および腫瘍疾患を含む疾患の治療における、これらの化合物の免疫調節物質としての使用方法が開示される。

Description

本発明は、本明細書に参照により援用される2005年9月2日出願の米国仮出願第60/713704号の優先権を主張する。
ある種の化合物は、免疫応答調節剤(IRM)として有用であり、そのために様々な障害の治療において有用となることがわかっている。
しかし、サイトカイン生合成の誘発または他の手段によって免疫応答をモジュレートできる能力を有する化合物への関心およびニーズは絶えない。
今回、ある種の2−ヒドロキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−アミンがサイトカイン生合成をモジュレートすることがわかった。一態様では、本発明は、以下の式I、II、およびIIIの化合物
Figure 2009507036
[式中、R、R、R、G、およびGは以下で規定するとおりである]、ならびにこれらの薬学的に許容できる塩を提供する。
式I、II、およびIIIの化合物または塩は、動物に投与されたとき、サイトカイン生合成をモジュレート(たとえば、1種または複数のサイトカインの生合成または産生を誘発)し、また別な方法で免疫応答をモジュレートすることができるために、IRMとして有用である。一部の実施形態では、式Iの化合物または塩は、インターフェロン(α)(IFN−α)を選択的に誘発することができるために、免疫応答調節剤として特に有用となり得、したがって炎症促進性サイトカイン(たとえばTNF−α)をも誘発し、または炎症促進性サイトカインをより高いレベルで誘発する化合物に優る利益をもたらす。サイトカイン生合成をモジュレートできる能力によって、化合物は、免疫応答のそのような変化に奏効するウイルス性疾患や腫瘍疾患などの様々な状態の治療において有用となる。
別の態様では、本発明は、式I、II、および/もしくはIIIの化合物を含む医薬組成物、ならびに動物に1種または複数の式I、II、および/もしくはIIIの化合物、および/またはこれらの薬学的に許容できる塩を投与することによって、動物細胞中でサイトカイン生合成を誘発し、動物細胞中でIFN−αを選択的に誘発し、動物においてウイルス性疾患を治療し、および/または動物において腫瘍疾患を治療する方法も提供する。
別の態様では、本発明は、式I、II、およびIIIの化合物、ならびにこれらの化合物の合成において有用な中間体化合物の合成方法を提供する。
本明細書では、「a」、「an」、「the」、「少なくとも1つ」、および「1つまたは複数」は、区別なく使用する。
用語「含む」およびその変形は、明細書および特許請求の範囲で見られる場合、限定する意味をもたない。
上記の本発明の概要は、本発明の開示されるそれぞれの実施形態またはすべての実施について述べるものではない。以下の記述では、例示的な実施形態をより詳細に示す。本明細書では、様々な組合せで使用することができる例を挙げることで手引きも示す。各場合において、挙げられるリストは、代表的な群となるにすぎず、限定的なリストとして解釈すべきでない。
本発明は、以下の式I、II、およびIIIの化合物
Figure 2009507036
[式中、R、R、R、G、およびGは以下で規定するとおりである]、ならびにこれらの薬学的に許容できる塩を提供する。
一実施形態では、本発明は、以下の式Iの化合物
Figure 2009507036
[式中、
およびRは、それぞれ独立に、
水素、
ハロゲン、
アルケニル、
アミノ、
−R11
−O−R11
−S−R11、および
−N(R9a)(R11
からなる群から選択され、
11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されており、
9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、
−R
−X−R
−X−Y−R
−X−Y−X−Y−R
−X−R
−N(R’)−Q−R
−N(R’)−X−Y−R、および
−N(R’)−X−R5a
からなる群から選択され、
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよく、
は、C2〜20アルキレンであり、
Yは、
−O−、
−S(O)0〜2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
は、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
’は、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
は、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
5aは、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
は、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
は、C2〜7アルキレンであり、
は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
10は、C3〜8アルキレンであり、
Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択され、
A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択され、
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され、
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
aおよびbは、それぞれ独立に1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。]
または薬学的に許容できるその塩を提供する。
一実施形態では、本発明は、プロドラッグである以下の式IIの化合物
Figure 2009507036
[式中、
は、
−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R”)R’、
−C(=NY’)−R’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1〜4アルキル)Y
−CH、および
−CH(CH)Y
からなる群から選択され、
R’およびR”は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群からそれぞれ独立に選択され、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜4アルキレニル、ヘテロアリール−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素になる場合もあり、
α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基であり、
Y’は、水素、C1〜6アルキル、およびベンジルからなる群から選択され、
は、C1〜6アルキル、カルボキシ−C1〜6アルキレニル、アミノ−C1〜4アルキレニル、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ−C1〜4アルキレニル、およびジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ−C1〜4アルキレニルからなる群から選択され、
は、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1〜4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され、
およびRは、それぞれ独立に、
水素、
ハロゲン、
アルケニル、
アミノ、
−R11
−O−R11
−S−R11、および
−N(R9a)(R11
からなる群から選択され、
11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されており、
9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、
−R
−X−R
−X−Y−R
−X−Y−X−Y−R
−X−R
−N(R’)−Q−R
−N(R’)−X−Y−R、および
−N(R’)−X−R5a
からなる群から選択され、
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよく、
は、C2〜20アルキレンであり、
Yは、
−O−、
−S(O)0〜2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
は、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
’が、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
は、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
5aは、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
は、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
は、C2〜7アルキレンであり、
は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
10は、C3〜8アルキレンであり、
Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択され、
A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択され、
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され、
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
aおよびbは、それぞれ独立に1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。]
または薬学的に許容できるその塩を提供する。
別の実施形態では、本発明は、以下の式IIIの化合物
Figure 2009507036
[式中、
は、
−X−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−X−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R”)R’、および
−S(O)−R’
からなる群から選択され、
は、結合、−CH−O−、−CH(CH)−O−、−C(CH−O−、さらに−X−C(O)−O−R’の場合には−CH−NH−からなる群から選択され、
R’およびR”は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群からそれぞれ独立に選択され、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜4アルキレニル、ヘテロアリール−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素である場合もあり、
α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基であり、
およびRは、それぞれ独立に、
水素、
ハロゲン、
アルケニル、
アミノ、
−R11
−O−R11
−S−R11、および
−N(R9a)(R11
からなる群から選択され、
11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されており、
9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され、
は、
−R
−X−R
−X−Y−R
−X−Y−X−Y−R
−X−R
−N(R’)−Q−R
−N(R’)−X−Y−R、および
−N(R’)−X−R5aからなる群から選択され、
Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよく、
は、C2〜20アルキレンであり、
Yは、
−O−、
−S(O)0〜2−、
−S(O)−N(R)−、
−C(R)−、
−C(R)−O−、
−O−C(R)−、
−O−C(O)−O−、
−N(R)−Q−、
−C(R)−N(R)−、
−O−C(R)−N(R)−、
−C(R)−N(OR)−、
−O−N(R)−Q−、
−O−N=C(R)−、
−C(=N−O−R)−、
−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
は、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
’は、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択され、
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
は、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
5aは、
Figure 2009507036
からなる群から選択され、
は、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
は、C2〜7アルキレンであり、
は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択され、
は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
10は、C3〜8アルキレンであり、
Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択され、
A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択され、
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され、
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
aおよびbは、それぞれ独立に1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。]
または薬学的に許容できるその塩を提供する。
一部の実施形態では、式IIIの化合物はプロドラッグである。
当業者ならばわかるとおり、本明細書で提示する化合物についてはいずれも、その実施形態のいずれかにおける次の可変基(たとえば、R、R、G、G、R、R11、X、X、Y、Y、A、Q等々)のそれぞれ1つを、それら実施形態のいずれかにおける他の可変基のいずれか1つまたは複数と組み合わせ、本明細書に記載の式のいずれか1つと関連付けることができる。得られる可変基の組合せはそれぞれ、本発明の実施形態である。
たとえば式IIの特定の実施形態では、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R”)R’、−C(=NY’)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1〜4アルキル)Y、−CH、および−CH(CH)Yからなる群から選択される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、R’およびR”は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群からそれぞれ独立に選択され、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜4アルキレニル、ヘテロアリール−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素である場合もあり、
α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基であり、
Y’は、水素、C1〜6アルキル、およびベンジルからなる群から選択され、
は、C1〜6アルキル、カルボキシ−C1〜6アルキレニル、アミノ−C1〜4アルキレニル、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ−C1〜4アルキレニル、およびジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ−C1〜4アルキレニルからなる群から選択され、
は、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1〜4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択される。
上記の式IIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、および−C(O)−O−R’からなる群から選択される。
上記の式IIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Gは、−C(O)−R’、α−アミノ−C2〜11アシル、および−C(O)−O−R’からなる群から選択される。α−アミノ−C2〜11アシルには、合計で少なくとも2個の炭素原子を含むα−アミノ酸、および合計で11個までの炭素原子を含むα−アミノ酸が含まれ、O、S、およびNからなる群から選択される1個または複数のヘテロ原子を含む場合もある。
たとえば式IIIの特定の実施形態では、Gは、−X−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−X−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R”)R’、および−S(O)−R’からなる群から選択される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Xは、結合、−CH−O−、−CH(CH)−O−、−C(CH−O−、さらに−X−C(O)−O−R’の場合には−CH−NH−からなる群から選択され、
R’およびR”は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群からそれぞれ独立に選択され、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜4アルキレニル、ヘテロアリール−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素である場合もあり、
α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基である。
α−アミノアシル基を含む上記実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択される自然に存在するアミノ酸から派生するα−アミノアシル基である。
α−アミノアシル基を含む上記実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択される、タンパク質中に見られるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基である。
上記の式IIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Gは、α−アミノ−C2〜5アルカノイル、C2〜6アルカノイル、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルバモイルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、式IIの2−ヒドロキシ置換基の水素原子がGによって置換され、Gは、Gを含む上記実施形態のいずれか1つのように規定される。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む特定の実施形態では、RおよびRは、水素、ハロゲン、アルケニル、アミノ、−R11、−O−R11、−S−R11、および−N(R9a)(R11)からなる群からそれぞれ独立に選択される。
特定の実施形態では、RおよびRまたはRもしくはRのいずれかが−R11であるとき、R11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、RおよびRは、水素、−R11、−O−R11、および−NHR11からなる群からそれぞれ独立に選択され、R11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、またはヒドロキシアルキレニルである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、RおよびRは、水素、C1〜5アルキル、−O−C1〜4アルキル、C1〜4アルキル−O−C1〜4アルキレニル、および−NH−C1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、RおよびRは、水素、C1〜5アルキル、−O−C1〜4アルキル、および−NH−C1〜4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、水素およびC1〜5アルキルからなる群から選択され、Rは、C1〜5アルキル、−O−C1〜4アルキル、および−NH−C1〜4アルキルからなる群から選択される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、RおよびRがアルキルになり得ない場合を除き、RおよびRは、それぞれ独立に水素またはアルキルである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは水素またはメチルである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは水素である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、RはC1〜5アルキルである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rが水素である場合を除き、RおよびRはそれぞれメチルである。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Rは、−R、−X−R、−X−Y−R、−X−Y−X−Y−R、および−X−Rからなる群から選択される。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Rは−Rまたは−X−Rである。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Rは、アリール−C1〜4アルキレニルおよびヘテロアリール−C1〜4アルキレニルからなる群から選択され、アリールまたはヘテロアリール基は、非置換であり、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、および(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、非置換であり、またはアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されているベンジルである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、ベンジルまたは4−フルオロベンジルである。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rが−X−Rであり、またはそれを含む場合、−X−は、
Figure 2009507036
、−CH−、−(CH−、−CH(CH)−、−(CH−、または−(CH−である。あるいはXは、−C1〜4アルキレン−O−C1〜4アルキレン−である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Xは−(CH−O−(CH−である。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、除外されない場合、Rはテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルである。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、除外されない場合、Rは、ピリジン−3−イルメチル、イソキサゾール−5−イルメチル、イソキサゾール−3−イルメチル、[3−メチルイソキサゾール−5−イル]メチル、[5−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−3−イル]メチル、または[3−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−5−イル]メチルである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、ピリジン−3−イルメチル、イソキサゾール−5−イルメチル、イソキサゾール−3−イルメチル、[5−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−3−イル]メチル、または[3−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−5−イル]メチルである。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、Rが−Rまたは−X−Rである場合を除き、Rは−X−Y−Rである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、−C2〜5アルキレニル−S(O)−C1〜3アルキルである。あるいは、これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、
Figure 2009507036
である。あるいは、これらの実施形態のうちのいくつかでは、Rは、−C2〜5アルキレニル−NH−Q−Rである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、Qが存在する場合、Qは、−C(O)−、S(O)−、または−C(O)−NH−であり、RはC1〜6アルキルである。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、除外されない場合、Rは、−N(R’)−Q−R、−N(R’)−X−Y−R、および−N(R’)−X−R5aからなる群から選択される。
上記の式I、II、またはIIIの実施形態のいずれか1つを含む、特定の実施形態では、除外されない場合、Rは−N(R’)−Q−Rである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、R’は水素であり、Qは結合であり、Rは、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜3アルキレニル、またはヘテロアリール−C1〜3アルキレニルである。
特定の実施形態では、R’は、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、R’は水素またはメチルである。
特定の実施形態では、R’は水素である。
特定の実施形態では、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよい。
特定の実施形態では、Rは、アリール−C1〜4アルキレニルおよびヘテロアリール−C1〜4アルキレニルからなる群から選択され、ここで、アリールまたはヘテロアリール基は、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、および(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている。
特定の実施形態では、Rは、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されているベンジルである。
特定の実施形態では、Rはベンジルである。
特定の実施形態では、Rはテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルである。
特定の実施形態では、Rは、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜3アルキレニル、またはヘテロアリール−C1〜3アルキレニルである。
特定の実施形態では、Rは、イソキサゾール−3−イル、イソキサゾール−5−イル、またはチアゾール−2−イルであり、これらはそれぞれ、非置換であり、またはメチルもしくは4−フルオロフェニルで置換されている。
特定の実施形態では、Rはフェニルである。
特定の実施形態では、RはC1〜6アルキルである。
特定の実施形態では、RはC1〜3アルキルである。
特定の実施形態では、R5aは、
Figure 2009507036
からなる群から選択される。
特定の実施形態では、R5aは、
Figure 2009507036
である。
特定の実施形態では、R5aは、
Figure 2009507036
である。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2009507036
からなる群から選択される。
特定の実施形態では、Rは、
Figure 2009507036
である。
特定の実施形態では、Rは、=Oおよび=Sからなる群から選択される。
特定の実施形態では、Rは=Oである。
特定の実施形態では、RはC2〜7アルキレンである。
特定の実施形態では、RはC2〜4アルキレンである。
特定の実施形態では、Rはエチレンである。
特定の実施形態では、Rは、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、Rは、水素またはC1〜4アルキルである。
特定の実施形態では、Rは水素である。
特定の実施形態では、R9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、R9aは水素である。
特定の実施形態では、Rは、水素およびアルキルからなる群から選択される。
特定の実施形態では、R10はC3〜8アルキレンである。
特定の実施形態では、R10はペンチレンである。
特定の実施形態では、R11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている。
特定の実施形態では、R11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、ヘテロアリールアルキレニル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であり、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキルおよびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている。
特定の実施形態では、R11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、またはヒドロキシアルキレニルである。
特定の実施形態では、R11はペンチルである。
特定の実施形態では、Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択される。特定の実施形態では、Aは−O−である。
特定の実施形態では、A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択される。
特定の実施形態では、Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択される。特定の実施形態では、Qは、−C(R)−N(R)−、−C(R)−、または−S(O)−である。特定の実施形態では、Qは、−C(O)−N(H)−、−C(O)−、または−S(O)−である。特定の実施形態では、Qは−C(R)−N(R)−である。特定の実施形態では、Qは−C(O)−NH−である。特定の実施形態では、Qは−S(O)−である。特定の実施形態では、Qは−C(R)−である。特定の実施形態では、Qは−C(O)−である。特定の実施形態では、Qは結合である。
特定の実施形態では、Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択される。特定の実施形態では、Vは−N(R)−C(O)−である。
特定の実施形態では、Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択される。特定の実施形態では、Wは結合である。
特定の実施形態では、Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよい。
特定の実施形態では、Xは、C1〜4アルキレンである。
特定の実施形態では、−X−は、
Figure 2009507036
、−CH−、−(CH−、−CH(CH)−、−(CH−、または−(CH−である。
特定の実施形態では、Xはメチレンである。
特定の実施形態では、Xは、−C1〜4アルキレン−O−C1〜4アルキレン−である。
これらの実施形態のうちのいくつかでは、Xは−(CH−O−(CH−である。
特定の実施形態では、XはC2〜20アルキレンである。特定の実施形態では、XはC2〜4アルキレンである。
特定の実施形態では、Yは、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−、−C(R)−O−、−O−C(R)−、−O−C(O)−O−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、−C(R)−N(OR)−、−O−N(R)−Q−、−O−N=C(R)−、−C(=N−O−R)−、−CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
Figure 2009507036
からなる群から選択される。
特定の実施形態では、Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(R)−N(R)−、−N(R)−C(R)−N(R)−C(O)−、−N(R)−C(R)−O−、
Figure 2009507036
である。
特定の実施形態では、Yは−S(O)−である。
特定の実施形態では、Yは−NH−Q−である。
特定の実施形態では、Yは、
Figure 2009507036
である。
特定の実施形態では、Yは、
Figure 2009507036
である。
特定の実施形態では、Yは、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
Figure 2009507036
からなる群から選択される。
特定の実施形態では、aおよびbは、それぞれ独立に1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。特定の実施形態では、aおよびbはそれぞれ2である。
特定の実施形態では、本発明は、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである治療有効量の化合物または塩と、薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、動物においてサイトカイン生合成を誘発する方法であって、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである有効量の化合物もしくは塩、または上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つを有効量含む医薬組成物を動物に投与することを含む方法を提供する。これらの実施形態のうちのいくつかでは、サイトカインは、IFN−α、TNF−α、IL−6、およびIL−10からなる群から選択される。これらの実施形態のうちのいくつかでは、サイトカインは、IFN−α、またはIFN−αおよびTNF−αである。これらの実施形態のうちのいくつかでは、サイトカインはIFN−αである。
特定の実施形態では、本発明は、動物においてIFN−αの生合成を選択的に誘発する方法であって、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである有効量の化合物もしくは塩、または上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つを有効量含む医薬組成物を動物に投与することを含む方法を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、動物におけるウイルス性疾患の治療方法であって、動物に、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである治療有効量の化合物もしくは塩、または上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つを治療有効量含む医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、動物におけるウイルス性疾患の治療方法であって、動物に、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである治療有効量の化合物もしくは塩、または上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つを治療有効量含む医薬組成物を投与し、その動物においてIFN−αの生合成を選択的に誘発することを含む方法を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、動物における腫瘍疾患の治療方法であって、動物に、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである治療有効量の化合物もしくは塩、または上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つを治療有効量含む医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
特定の実施形態では、本発明は、動物における腫瘍疾患の治療方法であって、動物に、上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つである治療有効量の化合物もしくは塩、または上記式I、II、およびIIIの実施形態のいずれか1つを治療有効量含む医薬組成物を投与し、その動物においてIFN−αの生合成を選択的に誘発することを含む方法を提供する。
本明細書では、用語「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、および接頭辞「alk−」は、直鎖および分枝鎖の基、ならびに環状の基、たとえばシクロアルキルおよびシクロアルケニルを含む。別段の指定がない限り、これらの基は1〜20個の炭素原子を含んでおり、アルケニル基は2〜20個の炭素原子を含み、アルキニル基は2〜20個の炭素原子を含む。一部の実施形態では、これらの基は、合計10個までの炭素原子、8個までの炭素原子、6個までの炭素原子、または4個までの炭素原子を有する。環状の基は、単環式でも多環式でもよく、3〜10個の環炭素原子を有することが好ましい。好例となる環状の基には、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、アダマンチル、ならびに置換および非置換のボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルが含まれる。
別段の指定がない限り、「アルキレン」、「−アルキレン−」、「アルケニレン」、「−アルケニレン−」、「アルキニレン」、および「−アルキニレン−」は、上で定義した「アルキル」、「アルケニル」、および「アルキニル」基の二価の形態である。用語「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」は、それぞれ「アルキレン」、「アルケニレン」、および「アルキニレン」が置換されているときに使用する。たとえば、アリールアルキレニル基は、アリール基が結合している「アルキレン」部分を含む。
用語「ハロアルキル」は、過フッ素化された基を含めて、1個または複数のハロゲン原子で置換されているアルキル基を含む。これは、接頭辞「ハロ−」を含む他の基にもあてはまる。適切なハロアルキル基の例は、クロロメチル、トリフルオロメチルなどである。
用語「アリール」とは、本明細書では、炭素環式の芳香環または芳香環系を含む。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニル、およびインデニルが含まれる。
別段の指摘がない限り、用語「ヘテロ原子」とは、O、S、またはN原子を指す。
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえばO、S、N)を含む芳香環または芳香環系を含む。一部の実施形態では、用語「ヘテロアリール」は、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子、ならびにヘテロ原子としてのO、S、および/またはNを含む環または環系を含む。適切なヘテロアリール基には、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等々が含まれる。
用語「ヘテロシクリル」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子(たとえばO、S、N)を含む、芳香族でない環または環系を含み、上述のヘテロアリール基の完全に飽和した誘導体および部分的に不飽和の誘導体がすべてこれに含まれる。一部の実施形態では、用語「ヘテロシクリル」は、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子、ならびにヘテロ原子としてのO、S、およびNを含む環または環系を含む。好例となるヘテロシクリル基には、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イルなどが含まれる。
用語「ヘテロシクリル」は、二環式および三環式の複素環系を含む。そのような環系には、縮合し、および/または架橋された環およびスピロ環が含まれる。縮合環には、飽和したまたは部分的に飽和した環に加え、芳香環、たとえばベンゼン環を含めることができる。スピロ環には、1個のスピロ原子によって結合した2つの環、および2個のスピロ原子によって結合した3つの環が含まれる。
「ヘテロシクリル」が窒素原子を含むとき、ヘテロシクリル基の結合点は、その窒素原子でもよい。
用語「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」は、上で定義した「アリール」、「ヘテロアリール」、および「ヘテロシクリル」基の二価の形態である。用語「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」、および「ヘテロシクリレニル」は、それぞれ「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」が置換されているときに使用する。たとえば、アルキルアリーレニル基は、アルキル基が結合しているアリーレン部分を含む。
本明細書に記載の任意の式中で基(または置換基もしくは可変基)が1回より多く存在するとき、各基(または置換基もしくは可変基)は、明確に述べようが述べまいがそれぞれ独立に選択される。たとえば、次式
Figure 2009507036
では、各R基はそれぞれ独立に選択される。別の例では、複数のY基が存在するとき、各Y基はそれぞれ独立に選択される。さらに別の例では、複数の−N(R)−C(R)−N(R)−基が存在する(たとえば、複数のY基が存在し、両方が−N(R)−C(R)−N(R)−基を含む)とき、各R基はそれぞれ独立に選択され、各R基もそれぞれ独立に選択される。
本発明は、異性体(たとえば、ジアステレオ異性体および鏡像異性体)、塩、溶媒和物、多形体、プロドラッグなどを含めて、その薬学的に許容できるどんな形態の本明細書に記載の化合物(中間体を含む)をも含む。特に、化合物が光学活性を有する場合、本発明は、特に、化合物の各鏡像異性体、ならびに鏡像異性体のラセミ混合物およびscalemic混合物を含む。用語「化合物」は、明確に述べようが述べまいが(「塩」については明確に述べることもあるが)、そのような形態をどれもまたはすべて含むことを理解されたい。
用語「プロドラッグ」とは、in vivoで変換されて、免疫応答を変更する化合物をもたらし得る化合物を意味し、上述の塩形態、溶媒和物形態、多形体形態、または異性体形態のいずれかがこれに含まれる。上述の塩形態、溶媒和物形態、多形体形態、または異性体形態のいずれかを含むプロドラッグそれ自体が、免疫応答を変更する化合物でもよい。この変換は、化学的な生体内変換(たとえば、たとえば血液中での加溶媒分解または加水分解)または酵素的な生体内変換によるものなどの様々な機序によって起こり得る。プロドラッグの使用についての論述は、T.HiguchiおよびW.Stella、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、A.C.S.Symposium Series第14巻、ならびにBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B.Roche編、米国薬剤師会およびPergamon Press、1987年に示されている。
化合物の調製
本発明の化合物は、化学分野でよく知られているものと類似の方法を含む合成経路によって、特に本明細書に含まれる記述に照らして合成することができる。出発材料は、一般に、Aldrich Chemicals(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)などの民間の供給元から入手可能であり、または当業者にはよく知られている方法を使用して容易に調製される(たとえば、一般に、増刊を含めて、(Beilsteinオンラインデータベースからも入手可能な)Louis F.FieserおよびMary Fieser、Reagents for Organic Synthesis、第1〜19巻、Wiley、米国ニューヨーク(1967〜1999年編集)、Alan R.Katritsky、Otto Meth−Cohn、Charles W.Rees、Comprehensive Organic Functional Group Transformations、第1〜6巻、Pergamon Press、英国オックスフォード(1995年)、Barry M.TrostおよびIan Fleming、Comprehensive Organic Synthesis、第1〜8巻、Pergamon Press、英国オックスフォード(1991年)、またはBeilsteins Handbuch der organischen Chemie、第4版、Springer−Verlag編、ドイツ国ベルリンに記載の方法によって調製される)。
以下で示す反応スキームは、例示目的で、本発明の化合物ならびに鍵となる中間体を合成するための可能な経路を提供するものである。個々の反応ステップのより詳細な記述については、以下の実施例の項を参照されたい。当業者ならば、他の合成経路を使用して本発明の化合物を合成してもよいことがわかるであろう。特定の出発材料および試薬を反応スキーム中で示し、以下で論述するが、他の出発材料および試薬を代用して、様々な誘導体および/または反応条件を提供することは容易にできる。さらに、以下で記載する方法によって調製される化合物の多くは、当業者によく知られている従来の方法を使用して、この開示に照らしてさらに改変することができる。
本発明の化合物の調製では、時に特定の官能基を、中間体上の他の官能基を反応させる間保護する必要がある場合もある。そのような保護の必要は、特定の官能基の性質および反応ステップの条件に応じて様々である。適切なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル、および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。適切なヒドロキシ保護基には、t−ブチルジメチルシリル基などの、アセチル基およびシリル基が含まれる。保護基およびその使用の一般の記述については、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、「Protective Groups in Organic Synthesis」、John Wiley&Sons、米国ニューヨーク、1991年を参照されたい。
従来の分離および精製の方法および技術を使用して、本発明の化合物または薬学的に許容できるその塩、ならびにそれに関連した様々な中間体を単離することができる。そのような技術には、たとえば、すべてのタイプのクロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、シリカゲルなどの一般的な吸収剤を使用するカラムクロマトグラフィー、および薄層クロマトグラフィー)、再結晶、および示差(すなわち、液体−液体)抽出技術を含めることができる。
、R、G、G、およびRが上で規定したとおりであり、Bnがベンジル、p−メトキシベンジル、p−メチルベンジル、または2−フラニルメチルである本発明の化合物は、反応スキームIに従って調製することができる。反応スキームIのステップ(1)では、式Vの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンを式R−NHのアミンと反応させる。反応は、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、式Vの化合物の溶液にアミンを加えて、好都合に実施することができる。反応は、ジクロロメタン、クロロホルム、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などの適切な溶媒中で実施し、室温で、0℃などの周囲温度以下で、または溶媒の還流温度などの上昇させた温度で実施することができる。多くの式Vの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンは、既知のものであり、または知られている方法によって調製することができるが、たとえば、米国特許第6525064号(Dellariaら)を参照されたい。たとえば、この化合物は、4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2(1H)−ピリドンをオキシ塩化リン(III)などの塩素化剤で塩素化することによって容易に調製される。多くの4−ヒドロキシ−3−ニトロ−2(1H)−ピリドンは、既知のものであり、または知られている方法によって調製することができ、たとえば、米国特許第5446153号(Lindstromら)およびその中に引用されている参考文献を参照されたい。式Vの他の2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンは、反応スキームIIに記載の方法に従って調製することができる。
式R−NHの数多くのアミンは市販されており、他のものは知られている方法によって調製することができる。たとえば、様々な置換および非置換のアルキルアミンおよびアリールアルキレニルアミン、異性体の(アミノメチル)ピリジン、ならびにアルキル、アリール、またはアリールアルキレニルヒドラジンまたはヒドラジン塩が市販されている。特定の好ましい実施形態では、Rは、(5−置換−イソキサゾール−3−イル)メチル基である。(5−置換−イソキサゾール−3−イル)メチルアミンは、以下の4−ステップの方法によって調製することができる。パート(i)では、式(PG)−X−CH=O[式中、PGは窒素保護基であり、Xは上で規定したとおりである]の保護されたアミノ−アルデヒドを、従来の方法を使用して式(PG)−X−CH=N−OHのアルドオキシムに変換する。たとえば、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、アルデヒドとヒドロキシルアミン塩酸塩とをジクロロメタンなどの適切な溶媒中で混ぜ合わせることができる。この反応は、室温で実施することができる。保護されたアミノ−アルデヒドは、従来の方法を使用して調製することができる。たとえば、フタルイミドアセトアルデヒドジエチルアセタールは、酸で処理すると、式(PG)−X−CH=Oのアルデヒドとなり得る市販の化合物である。パート(ii)では、式(PG)−X−CH=N−OHのアルドオキシムを、DMFなどの適切な溶媒中でN−クロロスクシンイミド処理することにより、式(PG)−X−C(Cl)=N−OHのα−クロロアルドキシムに変換する。この反応は、最初は室温より下、たとえば0℃で実施し、次いで40℃〜50℃の範囲で温度を上げて加熱することができる。式(PG)−X−C(Cl)=N−OHのα−クロロアルドキシムは、場合により単離した後、パート(iii)で、アルキンの存在下、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中、室温で、トリエチルアミンなどの塩基で処理することによって、保護された(5−置換−イソキサゾール−3−イル)メチルアミンに変換して、ニトリルオキシドを生成する。ニトリルオキシドとアルキンは、[3+2]環化付加反応を経て、保護された(5−置換−イソキサゾール−3−イル)メチルアミンとなり、次いでパート(iv)でこれを従来の方法を使用して脱保護する。フタルイミド保護基を使用するとき、脱保護は、フタルイミドで保護された(5−置換−イソキサゾール−3−イル)メチルアミンとヒドラジンまたはヒドラジン水和物とを、エタノールや、エタノール/THFなどの溶媒混合物などの適切な溶媒中で混ぜ合わせることで実施できる。この脱保護反応は、室温で、または溶媒の還流温度などの上昇させた温度で実施することができる。
式HN−Rのいくつかのアミンは、以下の方法に従って生成することができる。一部の実施形態では、Rは、1−ヒドロキシシクロアルキルメチル基、(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル基、または[1−(t−ブトキシカルボニル)−4−ヒドロキシピペリジン−4−イル]メチル基から派生する基である。式HN−Rの対応するアミンは、シクロペンタノン、シクロブタノン、テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン、4−オキソ−1−ピペリジンカルボン酸t−ブチルなどの環状ケトンと過剰なニトロメタンとを、ナトリウムエトキシドや水酸化ナトリウムなどの触媒量の塩基の存在下、エタノールやメタノールなどの適切な溶媒中で混ぜ合わせ、得られるニトロメチル置換された化合物を、従来の不均一系の水素化条件を使用して還元して調製することができる。水素化は通常、水酸化パラジウム担持炭素、パラジウム担持炭素、ラネーニッケルなどの触媒の存在下、エタノールなどの適切な溶媒中で実施する。ニトロメタンとの反応および還元は、両方とも室温で実施することができる。広範な種類の環状ケトンを民間の供給元から得ることができ、他のものは、知られている合成方法を使用して合成することができる。
反応スキームIのステップ(2)では、式VIのピリジン中のクロロ基を式HN(Bn)のアミンで置換して、式VIIのピリジンを得る。置換は、式HN(Bn)のアミンと式VIの化合物とを、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、トルエンやキシレンなどの適切な溶媒中で混ぜ合わせ、溶媒の還流温度などの上昇させた温度で加熱して実施すると好都合である。
反応スキームIのステップ(3)では、式VIIの化合物を還元して、式VIIIのピリジン−2,3,4−トリアミンを得る。還元は、水素化ホウ素ナトリウムと塩化ニッケル(II)からin situで調製されるホウ化ニッケルを使用して実施することができる。この還元は、式VIIのピリジンを適切な溶媒またはジクロロメタン/メタノールなどの溶媒混合物に溶かした溶液を、過剰な水素化ホウ素ナトリウムおよび触媒的もしくは化学量論的な塩化ニッケル(II)のメタノール中混合物に加えて実施すると好都合である。この反応は、室温で実施することができる。
反応スキームIのステップ(4)では、式VIIIのピリジン−2,3,4−トリアミンを環化して、式IXの1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを得る。環化は、式VIIIのピリジン−2,3,4−トリアミンを、テトラヒドロフラン(THF)、t−ブチルメチルエーテル、ジクロロメタン、DMFなどの適切な溶媒中でカルボニルジイミダゾールと共に加熱して、好都合に実施することができる。この反応は、室温で、または好ましくは溶媒の還流温度などの上昇させた温度で実施することができる。
反応スキームIのステップ(5)では、式IXの1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールの4−アミンから保護基を除去して、式Iの1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを得る。特定の実施形態では、脱保護は、エタノールなどの溶媒中でパラジウム担持炭素などの適切な不均一系触媒を使用する水素化分解条件下、Parr装置で好都合に実施することができる。あるいは、Bnがp−メトキシベンジルであるとき、ステップ(5)は、トリフルオロ酢酸と式IXの化合物とを混ぜ合わせ、室温で攪拌し、または50℃〜70℃などの上昇させた温度で加熱して実施することができる。
式R−NHの特定のアミンは、後続のステップで変換されて、様々な異なるR基を有する式Iの化合物となり得る、官能基または保護された官能基を含む式VIの化合物をもたらす。たとえば、式Boc−N(R)−X−NH
Figure 2009507036
の保護されたジアミンは、市販されており、または知られている方法によって調製することができ、たとえば、米国特許第6797718号(Dellariaら)およびCarceller,E.ら、J.Med.Chem.、第39巻、487〜493ページ(1996年)を参照されたい。Boc保護されたアミノ基は、反応スキームIのステップ(2)から(4)の反応条件下に置くことができる。Boc保護基は、酸性条件を使用するならばステップ(5)で除去することもでき、またはステップ(5)の後に従来の方法によって除去することができる。得られる、R位が−X−N(R)H、
Figure 2009507036
基である式Iの化合物は、知られている方法を使用して、−X−N(R)−Q−R
Figure 2009507036
基を有する化合物に変換することができ、たとえば、Dellariaらの米国特許第6525064号、同第6545016号、同第6545017号、および同第67979718号を参照されたい。他の例では、式HN−X−C(O)−O−アルキルのアミノエステルまたはその塩酸塩をステップ(1)で使用することができ、得られる式VIの化合物は、後続のステップで、国際公開第WO2005/051317号(Krepskiら)および第WO2005/051324号(Krepskiら)に記載の方法を使用して、R位が−X−C(R)−R、−X−C(R)−N(OR)−R、または−X−C(=N−O−R)−R基である式Iの化合物に変換することができる。アミノエステルから調製される式VIの化合物を使用すると、従来のアシル転移反応条件を使用して、R位が−X−C(R)−N(R)−R基である式Iの化合物を調製することもできる。式HN−X−OHのアミノアルコールを使用して、式VIの化合物を調製することができるが、これは、後続のステップで、それぞれ米国特許第6797718号(Dellariaら)、ならびに国際公開第WO2005/066169号(BonkおよびDellaria)、第WO2005/018551号(Kshirsagarら)、第WO2005/018556号(Kshirsagarら)、および第WO2005/051324号(Krepskiら)に記載の方法を使用して、−X−S(O)0〜2−R、−X−S(O)0〜2−N(R)−R、−X−O−N(R)−Q−R、−X−O−N=C(R)−R、−X−CH(−N(−O−R)−Q−R)−R基を有する式Iの化合物に変換することができる。
ステップ(1)で使用するアミンは、カルバジン酸t−ブチルでよく、得られる2−(2−クロロ−3−ニトロピリジン−4−イル)ヒドラジンカルボン酸t−ブチルは、ステップ(2)〜(4)の条件下に置くことができる。RがBoc保護されたアミノ基である式IXの化合物を脱保護すると、1−アミノ化合物またはその塩(たとえば塩酸塩)を得ることができる。脱保護は、式IXの化合物を塩化水素のエタノール溶液に溶かした溶液を加熱還流して実施することができる。得られる、Rがアミノ基である式IXの化合物は、酸性条件下、ケトン、アルデヒド、またはその対応するケタールもしくはアセタールで処理することができる。たとえば、ケトンは、p−トルエンスルホン酸ピリジニウムや酢酸、または酸性樹脂、たとえばDOWEXW50−X1酸性樹脂などの酸の存在下、Rがアミノ基である式IXの化合物の塩酸塩をイソプロパノールやアセトニトリルなどの適切な溶媒に溶かした溶液に加えることができる。この反応は、温度を上げて実施することができる。得られるイミンを還元すると、Rが−N(R’)−Q−R[Qは結合である]である式IXの化合物を得ることができる。還元は、適切な溶媒、たとえばメタノール中で水素化ホウ素ナトリウムを用いて室温で実施することができる。次いで、ステップ(5)に示す脱保護を実施して、式Iの化合物を得ることができる。式VIの2−(2−クロロ−3−ニトロピリジン−4−イル)ヒドラジンカルボン酸t−ブチルは、後続のステップで、国際公開第WO2006/026760号(Stoermerら)に記載の方法を使用して操作すると、Rが−N(R’)−Q−R、−N(R’)−X−Y−R、または−N(R’)−X−R5bである他の式Iの化合物を得ることもできる。
特定の好ましい実施形態では、Rは、(3−置換−イソキサゾール−5−イル)メチル基である。この基は、反応スキームIのステップ(1)でプロパルギルアミンを式R−NHのアミンとして使用して、Rが−CH−C≡CHである式VIの化合物を得ることにより調製できる。反応スキームIのステップ(5)の前に、R位のアルキン基が、α−クロロアルドキシムから生成されるニトリルオキシドとの環化付加反応を経ると、式Iのイソキサゾール−置換された1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールが得られる。α−クロロアルドキシムは、アルドオキシムをDMFなどの適切な溶媒中のN−クロロスクシンイミドで処理して調製することができる。この反応は、最初に室温より下、たとえば0℃で実施し、次いで40℃〜50℃の範囲で温度を上げて加熱することができる。アルドオキシムは、市販されており、または当業者によく知られている方法によってアルデヒドから調製することができる。得られるα−クロロアルドキシムは、場合により単離した後、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で、Rが−CH−C≡CHである式IXの化合物と混ぜ合わせて、in situでニトリルオキシドを生成し、環化付加反応を実施することができる。α−クロロアルドキシムとの反応は、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、室温で実施することができる。他の式NH−X−CH=CHまたはNH−X−C≡C−Hのアミンを反応スキームIのステップ(1)で使用して、Rが(3−置換−イソキサゾール−5−イル)アルキル基または(3−置換−4,5−ジヒドロイソキサゾール−5−イル)アルキル基である式Iの化合物を得ることもできる。
合成的な生成は、式Iの化合物または式VからIXの中間体のR位またはR位で実施することもできる。たとえば、Rがメチル基である式Vの化合物は、既知のものであり、反応スキームIのステップ(1)から(4)に従って処理して、式IXの保護された1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを調製することができる。次いで、Rama Rao,A.V.ら、Tetrahedron Lett.、第34巻、2665ページ(1993年)、またはClive,D.L.J.ら、J.Am.Chem.Soc.、第116巻、11275ページ(1994年)の方法に従い、N−ブロモスクシンイミドを使用して、R位のメチル基を臭素化することができる。次いで、従来の方法を使用して、臭素を様々な一級アミンまたはアルコキシド基で置換することができ、その後ステップ(5)に従って、Rが、アルキルアミノ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリールオキシ、またはヘテロアリールアルキレンオキシで置換されているメチル基である式Iの化合物を得ることができる。
別の例では、Rousseau,R.J.、Robins,R.K.、J.Heterocycl.Chem.、第2巻、196ページ(1965年)に記載の方法を使用して調製することのできる、Rがクロロまたはブロモである式IXの化合物を、パラジウムを触媒とする様々なアミンとのカップリングによって、Rがアルキルアミノである対応する化合物に変換することができる(Wagaw,S.、Buchwald,S.L.、J.Org.Chem.、第61巻、7240ページ(1996年))。同様に、Rがアルコキシである対応する化合物は、パラジウムを触媒とする、所望のアルコールとのカップリングによって調製することができる(Palucki,M.、Wolfe,J.P.、Buchwald,S.L.、J.Am.Chem.Soc.、第119巻、3395ページ(1997年))。6−クロロ基をアルコキシドアニオンで置換すれば、対応する6−アルコキシ誘導体を得ることもできる(特開平第04−018073号(天満ら))。
あるいは、RがクロロでありRが水素である式VIIの化合物を使用する反応スキームIに従って、RがクロロでありRが水素である式IXの化合物を調製することもできる。そのような式VIIの化合物は、次式
Figure 2009507036
の置換2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−4−アミンを式(Bn)NHのアミンと反応させて入手することができる。置換2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−4−アミンは、2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−4−アミンと式RXのハロゲン置換された化合物とを、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で反応させて調製することができる。2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−4−アミンは、2,6−ジクロロピリジン−4−アミンを、濃硫酸/硝酸(10/90)の存在下、温度を下げて、たとえば0℃でニトロ化して、2,6−ジクロロ−4−ニトロアミノピリジン、すなわち
Figure 2009507036
を生成し、これを濃硫酸の存在下、水蒸気浴で加熱するなどの上昇させた温度で2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン−4−アミンに変換することにより調製できる(Rousseau,R.J.、Robins,R.K.、J.Heterocycl.Chem.、第2巻、196ページ(1965年))。次いで、Rがクロロである式IXの化合物を、上述のように、Rがアルキルアミノまたはアルコキシである対応する化合物に変換することができる。
あるいは、Rがアルコキシである式IXの化合物は、Rがクロロであり、RおよびRが両方とも水素である式VIIの化合物を使用する反応スキームIに従って調製することができる。Rがクロロである式VIIの化合物は、ナトリウムアルコキシドなどの金属アルコキシドを使用してクロロ基を置換することにより、Rがアルコキシである対応する化合物に変換することができる。この反応は、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒に入った、RがクロロでありRおよびRが両方とも水素である式VIIの4−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンを、氷浴温度などの低下させた温度で金属アルコキシド溶液に加え、次いで、加え終えた後、温度を上げて、たとえば85℃で加熱して実施することができる。次いで、反応スキームIのステップ(3)では、得られる、RがアルコキシでありRおよびRが両方とも水素である式VIIの4−アミノ−6−アルコキシ−3−ニトロピリジンを、RがアルコキシでありRおよびRが両方とも水素である式VIIIの3,4−ジアミノ−6−アルコキシピリジンに還元することができる。還元は、適切な溶媒またはエタノール/アセトニトリルなどの溶媒混合物中の式VIIの4−アミノ−6−アルコキシ−3−ニトロピリジンに、ヒドロ亜硫酸ナトリウム水溶液を加えて実施すると好都合である。この反応は、室温で実施することができる。反応スキームIのステップ(4)では、式VIIIの3,4−ジアミノ−6−アルコキシピリジンを環化させて、Rが水素である式IXのケト互変異性体である、6−アルコキシ−1,3−ジヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オンを得ることができる。環化は、式VIIIの3,4−ジアミノ−6−アルコキシピリジンを、テトラヒドロフラン(THF)、t−ブチルメチルエーテル、ジクロロメタン、DMFなどの適切な溶媒中で、1,1’−カルボニルジイミダゾールと共に加熱して、好都合に実施することができる。この反応は、室温で、または好ましくは溶媒の還流温度などの上昇させた温度で実施することができる。式IXのケト互変異性体の1位は、Xがブロモ基などのハロゲンであり、Rが水素以外である式X−Rの化合物との反応によって置換することができる。この反応は、DMFなどの適切な溶媒中で、式IXのケト互変異性体を式X−Rの化合物と共に、温度を上げて、たとえば80℃で加熱して、1位がRで置換されている式IXの化合物を生成して実施することができる。
同様に、Rがアルキルアミノである式IXの化合物は、RがクロロでありRおよびRが両方とも水素である式VIIの化合物を使用するスキームIに従って調製することができる。Rがクロロである式VIIの化合物は、たとえばn−ブチルアミンなどのアルキルアミンを5当量などの過剰量を使用してクロロ基を置換することにより、Rがアルキルアミノである対応する化合物に変換することができる。反応は、トリフルオロエタノールなどの適切な溶媒に入った、RがクロロでありRおよびRが両方とも水素である式VIIの4−アミノ−6−クロロ−3−ニトロピリジンを、所望のアルキルアミンの溶液に加え、次いで密閉された管の中、温度を上げて、たとえば130℃で一定期間、たとえば18〜24時間加熱して実施することができる。次いで、反応スキームIのステップ(3)および(4)、ならびに水素以外のR基の取付けを上述のように実施して、1置換された式IXの6−アルキルアミノ化合物を得ることができる。
別の選択肢では、対応する6−オキソ−1(3)H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−4−イルアミンを、DMFなどの溶媒中で炭酸セシウムなどの塩基を利用するO−アルキル化方法によってO−アルキル化することにより、Rがアルコキシである式IXの化合物を入手することができる(Meurer,L.ら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、第15巻(3)、645ページ(2005年))。また、O−アルキル化は、光延条件下でも実現できるはずである(Li,Q.ら、Bioorg.Med.Chem.Lett.、第16巻(6)、1679ページ(2006年))。
反応スキームIのステップ(6)を使用すると、式IIの化合物を調製することができる。式Iのピリジンのアミノ基は、従来の方法によって、アミド、カルバマート、尿素、アミジン、または別の加水分解可能な基などの官能基に変換することができる。この種類の化合物は、アミノ基の水素原子を、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R”)−R’、−C(=NY’)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1〜4アルキル)Y、−CH、または−CH(CH)Yなどの基で置換することにより生成できるが、R’およびR”は、それぞれ独立に、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、またはベンジルであり、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1〜4アルキレニル、ヘテロアリールC1〜4アルキレニル、ハロC1〜4アルキレニル、ハロC1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素でもよく、各α−アミノアシル基は、ラセミ体、D体、またはL体のアミノ酸からそれぞれ独立に選択され、Y’は、水素、C1〜6アルキル、またはベンジルであり、Yは、C1〜6アルキル、カルボキシC1〜6アルキレニル、アミノC1〜4アルキレニル、モノ−N−C1〜6アルキルアミノC1〜4アルキレニル、またはジ−N,N−C1〜6アルキルアミノC1〜4アルキレニルであり、Yは、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、または4−C1〜4アルキルピペラジン−1−イルである。特に有用な式IIの化合物は、1〜10個の炭素原子を含むカルボン酸から派生するアミド、アミノ酸から派生するアミド、および1〜10個の炭素原子を含むカルバマートである。この反応は、たとえば、式Iの化合物とクロロギ酸エチルや塩化アセチルなどのクロロギ酸塩または酸塩化物とを、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、室温で混ぜ合わせることにより実施できる。
反応スキームIのステップ(6a)を使用すると、式IIIの化合物を調製することができる。式Iのアルコール基の水素原子は、従来の方法を使用して、C1〜6アルカノイルオキシメチル、1−(C1〜6アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−(C1〜6アルカノイルオキシ)エチル、C1〜6アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1〜6アルコキシカルボニル)アミノメチル、スクシノイル、C1〜6アルカノイル、α−アミノC1〜4アルカノイル、アリールアシル、−P(O)(OH)、−P(O)(O−C1〜6アルキル)、C1〜6アルコキシカルボニル、C1〜6アルキルカルバモイル、α−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシルなどの基で置換することができ、各α−アミノアシル基は、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からそれぞれ独立に選択される。特に有用な式IIIの化合物は、1〜6個の炭素原子を含むカルボン酸から生成されるエステル、非置換のまたは置換された安息香酸エステル、または天然のアミノ酸から生成されるエステルである。
Figure 2009507036
特定の式Vの化合物は、反応スキームIIに従って調製することができ、反応スキームIIにおいて、R11およびBocは上で規定したとおりであり、RBxは、アルケニル、−R11、またはカルボキシ基であり、RBaは、アルケニル、−R11、または−NHR11である。RBxがアルケニルまたは−R11である式Xの4−ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オンは、Lygo,B.、Tetrahedron、第51巻、12859〜12868ページ(1995年)、またはSong,D.ら、Tetrahedron、第59巻、6899〜6904ページ(2003年)の方法に従って、β,γ−ジケトエステルから調製することができる。RBxがメチルである式Xの化合物は、市販されており、Poulton,G.A.およびCyr,T.D.、Can.J.Chem.第58巻、2158ページ(1980年)の方法を使用するリチオ化置換反応を経ると、RBxが−R11である式Xの化合物とすることができる。RBxがカルボキシ基である式Xの化合物は、Stetter,H.およびSchellhammer,C.−W.、Chem.Ber.、第90巻、755ページ(1957年)によって調製することができる。
反応スキームIIのステップ(1)では、式Xの4−ヒドロキシ−2H−ピラン−2−オンを式XIのピリジン−2,4−ジオールに変換する。この反応は、温度80℃〜130℃、好ましくは温度約100℃〜約120℃の水酸化アンモニウム水溶液中で式Xの化合物を加熱して実施することができる。
反応スキームIIのステップ(2)では、RBxがカルボキシ基である式XIの化合物をジフェニルホスホリルアジドで処理して、式XIIのアジドを得、これがステップ(3)でクルチウス転位を経ると、式XIIIのカルバマート置換されたピリジン−2,4−ジオールとなる。ステップ(3)のクルチウス転位は、t−ブタノールなどの適切な溶媒中で、70℃〜110℃などの上昇させた温度で加熱して、式XIIIのt−ブチルカルバマートを得ることにより実施できる。
反応スキームIIのステップ(4)では、式XIIIのカルバマート置換されたピリジン−2,4−ジオールを、従来の方法を使用して脱保護する。たとえば、Boc基を室温でトリフルオロ酢酸処理して除去すると、式XIVのアミノ置換されたピリジン−2,4−ジオールを得ることができる。
反応スキームIIのステップ(5)では、式XIVのアミノ置換されたピリジン−2,4−ジオールがアルデヒドまたはケトンと反応して、イミンとなる。数多くのアルデヒドおよびケトンが市販されており、他のものは、知られている合成方法を使用して容易に調製することができる。この反応は、アルデヒドまたはケトンと式XIVの化合物とを、メタノールなどの適切な溶媒中で混ぜ合わせて、好都合に実施することができる。この反応は、室温で、または温度を上げて実施することができる。場合により、塩酸ピリジンなどの酸を加えてもよい。次いで、イミンを還元して、式XVのアミノ置換されたピリジン−2,4−ジオールを得る。還元は、適切な溶媒またはメタノール/酢酸などの溶媒混合物中でオキシムを過剰なシアノ水素化ホウ素ナトリウムで処理して実施すると好都合である。場合により、塩酸を加えてもよい。この反応は、室温で、または温度を上げて実施することができる。
反応スキームIIのステップ(6)および(7)では、式XIまたは式XVの化合物を、知られている方法に従って、最初に硝酸、次いでオキシ塩化リン(III)で処理して、式Vaの2,4−ジクロロ−3−ニトロピリジンに変換する。たとえば、米国特許第5446153号(Lindstromら)および同第6525064号(Dellariaら)の方法を参照されたい。
Figure 2009507036
本発明の化合物は、反応スキームIおよびIIに示す合成経路の変形形態を使用して調製することもでき、そうした変形形態は、以下の実施例に記載の変形形態を含めて当業者に明白となるはずである。
医薬組成物および生物活性
本発明の医薬組成物は、薬学的に許容できる担体と組み合わされた上述のような本発明の化合物または塩を治療有効量含有する。
用語「治療有効量」および「有効量」とは、サイトカイン誘導、サイトカイン抑制、免疫調節、抗腫瘍作用、および/または抗ウイルス活性などの治療的または予防的な効果を誘発するのに十分な化合物または塩の量を意味する。本発明の医薬組成物中に使用する化合物または塩の正確な量は、化合物または塩の物理的化学的な性質、担体の性質、意図した投薬計画などの当業者に知られている要素によって様々となる。
一部の実施形態では、本発明の組成物は、1キログラムあたり約100ナノグラム(ng/kg)〜1キログラムあたり約50ミリグラム(mg/kg)、好ましくは1キログラムあたり約10マイクログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの化合物または塩という用量を対象に提供するのに十分な活性成分またはプロドラッグを含有する。
他の実施形態では、本発明の組成物は、たとえば、対象の体表面積(m)を対象の体重を使用して算出するデュボア法、すなわち、m=(体重kg0.425×身長cm0.725)×0.007184に従って計算される、約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量を提供するのに十分な活性成分またはプロドラッグを含有するが、一部の実施形態では、本方法を、この範囲外の用量の化合物もしくは塩または組成物を投与して実施する場合もある。これらの実施形態の一部では、本方法は、対象に約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、たとえば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物を投与することを含む。
錠剤、トローチ剤、カプセル剤、非経口製剤、シロップ、クリーム、軟膏、エアロゾル製剤、経皮パッチ、経粘膜パッチなどの、様々な剤形を使用することができる。これらの剤形は、一般に活性成分を担体と一緒にするステップを含む従来の方法を使用して、従来の薬学的に許容できる担体および添加剤と共に調製することができる。
本発明の化合物または塩は、治療投与計画において単一の治療薬として投与してもよいし、または本明細書に記載の化合物または塩を、互いに組み合わせて、または追加の免疫応答調節剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチドなどを含む他の活性薬剤と組み合わせて投与してもよい。
本発明の化合物または塩は、以下に記載の試験に従って実施した実験において、特定のサイトカインの産生を誘発することがわかった。これらの結果はこの化合物または塩が、免疫応答をいくつかの異なる方法でモジュレートするのに有用であり、このために様々な障害の治療において有用となることを示唆している。
一部の実施形態では、式Iの化合物または塩は、IFN−αを選択的に誘発することができるために、免疫応答調節剤として特に有用となり得る。本明細書では、「IFN−αを選択的に誘発する」とは、本明細書に記載の試験法に従って試験したとき、(化合物または塩の)IFN−α誘発のための有効濃度最小値がTNF−α誘発のための有効濃度最小値より小さいことを意味する。一部の実施形態では、IFN−α誘発のための有効濃度最小値は、TNF−α誘発のための有効濃度最小値の3分の1以下である。一部の実施形態では、IFN−α誘発のための有効濃度最小値は、TNF−α誘発のための有効濃度最小値の6分の1以下である。他の実施形態では、IFN−α誘発のための有効濃度最小値は、TNF−α誘発のための有効濃度最小値の10分の1以下である。他の実施形態では、IFN−α誘発のための有効濃度最小値は、TNF−α誘発のための有効濃度最小値の100分の1以下である。一部の実施形態では、本明細書に記載の試験法に従って試験したとき、本発明の化合物によって誘発されるTNF−α量は、その試験法におけるTNF−αのバックグラウンドレベルまたはそれ以下である。したがって、本発明の化合物または塩は、特に全身投与されたとき、炎症促進性サイトカイン(たとえばTNF−α)も誘発する化合物、または炎症促進性サイトカインをより高いレベルで誘発する化合物に優る利益、たとえば炎症応答の低減をもたらし得る。
本発明の化合物または塩の投与によってその産生を誘発することのできるサイトカインには、一般に、インターフェロン−α(IFN−α)および腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、ならびにある種のインターロイキン(IL)が含まれる。本発明の化合物または塩によってその生合成を誘発することのできるサイトカインには、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10、IL−12、および様々な他のサイトカインが含まれる。他の効果の中でも、これらおよび他のサイトカインは、ウイルス産生および腫瘍細胞増殖を抑制することができ、それによりこの化合物または塩は、ウイルス性疾患および腫瘍疾患の治療において有用となる。したがって、本発明は、動物においてサイトカイン生合成を誘発する方法であって、動物に有効量の本発明の化合物もしくは塩または組成物を投与することを含む方法を提供する。サイトカイン生合成誘発のために化合物もしくは塩または組成物の投与を受ける動物は、以下に記載するような疾患、たとえばウイルス性疾患または腫瘍疾患に罹患しているものでよく、化合物または塩の投与は、治療処置となり得る。あるいは、化合物または塩は、動物に、動物が疾患に罹るより前に投与することができるので、化合物または塩の投与は、予防処置ともなり得る。
本明細書に記載の化合物または塩は、サイトカイン産生誘発能に加え、自然免疫応答の他の側面にも影響を及ぼし得る。たとえば、ナチュラルキラー細胞活性を刺激することもできるが、その効果は、サイトカイン誘発によるものであるといえる。この化合物または塩は、マクロファージも活性化することができ、次いでこれにより一酸化窒素の分泌および追加のサイトカインの産生が刺激される。さらに、この化合物または塩は、Bリンパ球の増殖および分化を引き起こすこともできる。
本発明の化合物または塩は、獲得免疫応答に対する効果を有する場合もある。たとえば、この化合物または塩を投与すると、Tヘルパー1型(TH1)サイトカインのIFN−γの産生を間接的に誘発することができ、Tヘルパー2型(TH2)サイトカインのIL−4、IL−5、およびIL−13の産生を抑制することができる。
疾患の予防処置または治療処置のいずれのためにせよ、また自然免疫または獲得免疫のいずれをもたらすにせよ、この化合物もしくは塩または組成物は、単独で、またはたとえばワクチンアジュバントのように1種または複数の活性のある構成要素と組み合わせて投与することができる。他の構成要素と共に投与されるとき、この化合物または塩と他の1種または複数の構成要素は、別々に、溶液にするなど一緒ではあるが独立して、または(a)共有結合や(b)たとえばコロイド懸濁液中での非共有結合的な結合など一緒にかつ互いに結び付けられて投与することができる。
本明細書で同定される化合物または塩を治療薬として使用することのできる状態には、その限りでないが以下のものが含まれる。
(a)たとえば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(たとえば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(たとえば、痘瘡やワクシニアなどのオルソポックスウイルス、または伝染性軟属腫)、ピコルナウイルス(たとえば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルソミクソウイルス(たとえば、インフルエンザウイルス)、パラミキソウイルス(たとえば、パラインフルエンザウイルス、おたふく風邪ウイルス、はしかウイルス、および呼吸器シンシチウムウイルス(RSV))、コロナウイルス(たとえば、SARS)、パポバウイルス(たとえば、陰部疣贅、尋常性疣贅、または足底疣贅を引き起こすものなどのパピローマウイルス)、ヘパドナウイルス(たとえば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(たとえば、C型肝炎ウイルスまたはデングウイルス)、またはレトロウイルス(たとえば、HIVなどのレンチウイルス)による感染の結果として生じる疾患などのウイルス性疾患、
(b)たとえば、たとえば、大腸菌属、エンテロバクター属、サルモネラ属、ブドウ球菌属、赤痢菌属、リステリア属、好気菌属、ヘリコバクター属、クレブシエラ属、プロテウス属、シュードモナス属、ストレプトコッカス属、クラミジア属、マイコプラズマ属、肺炎球菌属、ナイセリア属、クロストリジウム属、桿菌属、コリネバクテリウム属、マイコバクテリウム属、カンピロバクター属、ビブリオ属、セラチア属、プロビデンシア属、クロモバクテリウム属、ブルセラ属、エルシニア属、ヘモフィルス属、またはボルデテラ属の細菌による感染の結果として生じる疾患などの細菌性疾患、
(c)クラミジア;カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、クリプトコッカス髄膜炎を含むがこの限りでない真菌疾患;またはマラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア症、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症、およびトリパノソーマ感染を含むがこの限りでない寄生虫病などの他の感染症、
(d)上皮内腫瘍、子宮頸部異形成、光線性角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、黒色腫;急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、およびヘアリーセル白血病を含むがこの限りでない白血病、ならびに他の癌などの腫瘍疾患、
(e)アトピー性皮膚炎または湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、およびOmmen症候群などの、TH2によって媒介されるアトピー性疾患、
(f)全身性エリテマトーデス、特発性血小板血症、多発性硬化症、円板状ループス、円形脱毛症などのある種の自己免疫疾患、ならびに
(g)たとえば、ケロイド生成および他のタイプの瘢痕の抑制(たとえば、慢性の創傷を含む創傷の治癒を強化する)などの、創傷修復に関連する疾患。
さらに、本発明の化合物または塩は、たとえば、BCG、コレラ、ペスト、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA、インフルエンザB、パラインフルエンザ、ポリオ、狂犬病、はしか、おたふく風邪、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、ヘモフィルスインフルエンザb、結核、髄膜炎菌、および肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水疱、サイトメガロウイルス、デング熱、ネコ白血病、家禽ペスト、HSV−1およびHSV−2、雄ブタコレラ、日本脳炎、呼吸器合胞体ウイルス、ロタウイルス、パピローマウイルス、黄熱病、ならびにアルツハイマー病に関連して使用するための、たとえば、生のウイルス、細菌、または寄生虫免疫原;不活化されたウイルス、腫瘍由来、原生動物、生物由来、真菌、または細菌免疫原;トキソイド、毒素、自己抗原、多糖類、タンパク質、糖タンパク質、ペプチド、細胞ワクチン、DNAワクチン、自家ワクチン、組換えタンパク質などの、体液性および/または細胞性の免疫応答を起こす任意の物質と共に使用するワクチンアジュバントとして有用となり得る。
本発明の化合物または塩は、易感染性の免疫機能を有する個体において特に役立つ場合がある。たとえば、化合物または塩は、たとえば移植患者、癌患者、およびHIV患者において細胞性免疫が抑制された後に起こる日和見感染および腫瘍の治療に使用することもできる。
したがって、上記疾患または疾患タイプ、たとえばウイルス性疾患または腫瘍疾患の1種または複数を、その必要のある(疾患を有する)動物において、その動物に治療有効量の式I、II、IIIの化合物もしくは塩、本明細書に記載の実施形態のいずれか、またはこれらの組合せを投与することによって治療することができる。
動物に有効量の式I、II、IIIの化合物もしくは塩、本明細書に記載の実施形態のいずれか、またはこれらの組合せをワクチンアジュバントとして投与することによって、動物にワクチン接種することもできる。一実施形態では、動物に本明細書に記載の有効量の化合物または塩をワクチンアジュバントとして投与することを含む、動物へのワクチン接種方法が提供される。
サイトカイン生合成を誘発するのに有効な化合物または塩の量は、単球、マクロファージ、樹状細胞、B細胞などの1種または複数の細胞型に、たとえば、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10、IL−12などの1種または複数のサイトカインを、そのようなサイトカインのバックグラウンドレベルよりも増加した(それを上回って誘発された)量だけ産生させるのに十分な量である。正確な量は、当業者に知られている要素によって様々となるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量になると想定される。他の実施形態では、正確な量は、たとえば、(上述のデュボア法に従って算出される)約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量になると想定されるが、一部の実施形態では、サイトカイン生合成の誘発または抑制を、この範囲外の用量で化合物または塩を投与して実施する場合もある。これらの実施形態の一部では、本方法は、対象に約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、たとえば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物もしくは塩または組成物の投与を含む。
本発明は、動物に有効量の本発明の化合物もしくは塩または組成物を投与することを含む、動物におけるウイルス感染の治療方法および動物における腫瘍疾患の治療方法も提供する。ウイルス感染を治療または抑制するのに有効な量は、ウイルス病変、ウイルス負荷、ウイルス産生速度、および死亡などのウイルス感染の徴候の1種または複数を未処置の対照動物と比べて減少させる量である。そのような治療に有効な正確な量は、当業者に知られている要素によって様々となるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量になることが想定される。腫瘍性状態を治療するのに有効な化合物または塩の量は、腫瘍サイズを縮小させ、または腫瘍病巣数を減少させる量である。ここでも、正確な量は、当業者に知られている要素によって様々となるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量になることが想定される。他の実施形態では、正確な量は、たとえば、(上述のデュボア法によって算出される)約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量になることが想定されるが、一部の実施形態では、これらの方法のいずれかを、この範囲外の用量の化合物または塩を投与して実施する場合もある。これらの実施形態の一部では、本方法は、約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、たとえば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を対象に提供するのに十分な化合物または塩の投与を含む。
本発明の方法は、適切などんな対象でも実施することができる。適切な対象には、その限りでないがヒト、非ヒト霊長類、げっ歯類、イヌ、ネコ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウシなどの動物が含まれる。
本明細書で詳細に記載した製剤および使用に加え、本発明の化合物に適する他の製剤、使用、および投与装置は、たとえば、国際公開第WO03/077944号および同第WO02/036592号、米国特許第6245776号、米国特許公開第2003/0139364号、同第2003/185835号、同第2004/0258698号、同第2004/0265351号、同第2004/076633号、および同第2005/0009858号に記載されている。
本発明の目的および利点を以下の実施例によってさらに例示するが、それらの実施例で列挙する特定の材料およびその量、ならびに他の条件および詳細は、本発明を必要以上に限定していると解釈すべきでない。
以下の実施例では、HORIZON HPFCシステム(Biotage,Inc、米国バージニア州シャーロッツヴィルから入手可能な自動化された高性能フラッシュ精製製品)を使用して、自動化されたフラッシュクロマトグラフィーを実施した。これらの精製の一部では、フラッシュ40+Mシリカカートリッジまたはフラッシュ25+Mシリカカートリッジ(共にBiotage,Inc、米国バージニア州シャーロッツヴィルから入手可能)のいずれかを使用した。一部のクロマトグラフィーによる分離では、80/18/2v/v/vのクロロホルム/メタノール/濃水酸化アンモニウム溶媒混合物(CMA)を溶離液の極性成分として使用した。これらの分離では、CMAとクロロホルムとを示した比率で混合した。
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミンの調製
パートA
4−メトキシベンジルアミン(40g、290mmol)を0℃に冷却し、p−アニスアルデヒド(39.7g、292mmol)を滴下した。反応液を周囲温度で2時間攪拌し、減圧下で濃縮し、さらに高真空中で終夜乾燥させて、97gのN−(4−メトキシベンジル)−N−[(4−メトキシフェニル)メチリデン]アミンを白色の蝋様固体として得た。
パートB
パートAからの材料のエタノール(300mL)溶液を0℃に冷却し、すばやく攪拌した。固体の水素化ホウ素ナトリウム(22.1g、584mmol)を数分間かけてゆっくりと加え、反応液を周囲温度で2時間攪拌した。水(300mL)を加え、得られる混合物を振盪し、一晩静置した。混合物をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、抽出物を合わせて水(200mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、CELITE濾過剤層で濾過し、減圧下で濃縮し、さらに高真空中で乾燥させて、67gのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミンを白色固体として得た。
(実施例1)
4−アミノ−1−ベンジル−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
ヘキサン酸(2.51mL、0.0200mol)のジクロロメタン(5mL)溶液を0℃に冷却し、塩化オキサリル(8.7mL、0.10mol)を加えた。溶液を室温に温め、窒素雰囲気中で20時間攪拌した。減圧下で溶媒を除去し、残渣をヘキサン(50mL)に溶解させた。溶液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(3.1mL、22mmol)および2−メチルアジリジン(純度90%の材料1.57mL、20mmol)を順次加えた。得られる混合物を窒素雰囲気中で1時間攪拌し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、CELITE濾過剤層で濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を(11%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.91gの1−ヘキサノイル−2−メチルアジリジンを黄色の油状物として得た。
パートB
水素化ナトリウム(60%鉱油中分散液537mg、13.4mmol)をヘキサンで3回洗浄し、次いでテトラヒドロフラン(THF)(30mL)に懸濁させた。懸濁液にアセト酢酸t−ブチル(1.94g、12.2mmol)のTHF(10mL)溶液を滴下し、混合物を30分間攪拌し、次いで0℃に冷却した。n−ブチルリチウム(1.6Mのヘキサン溶液8.4mL)を加え、得られる黄色−橙色の溶液を0℃で20分間攪拌した。1−ヘキサノイル−2−メチルアジリジン(1.90g、12.2mmol)のTHF(10mL)溶液を加え、反応液を0℃で1.5時間攪拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液を加え、混合物を酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。抽出物を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を(5%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.95gの3,5−ジオキソデカン酸t−ブチルを無色の油状物として得た。
パートC
3,5−ジオキソデカン酸t−ブチル(1.95g、7.61mmol)のジクロロメタン(45mL)溶液にトリフルオロ酢酸(16mL)を加え、溶液を室温で2時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去し、残渣を無水酢酸(44mL)に溶解させた。溶液を終夜室温で攪拌し、減圧下で無水酢酸を除去した。残渣をメタノール(30mL)に溶解させ、炭酸カリウム(105mg、0.76mmol)を加えた。混合物を室温で3時間攪拌し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって分析すると、反応が不完全であることが示しされた。追加の炭酸カリウム(100mg)を加え、反応液を室温で1時間攪拌した。減圧下で揮発性物質を除去し、残渣を塩化アンモニウム飽和水溶液とジクロロメタンとに分配した。水層を分離し、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。有機画分を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、4−ヒドロキシ−6−ペンチル−2H−ピラン−2−オンを橙色の油状物として得たが、静置すると凝固した。
パートD
4−ヒドロキシ−6−ペンチル−2H−ピラン−2−オン(0.750g、4.12mmol)を濃水酸化アンモニウム水溶液(10mL)に懸濁させた懸濁液を100℃で6時間加熱し、室温に冷ました。沈殿が存在したので、濾過によって単離し、メタノールで摩砕し、濾過によって単離して、0.700gの4−ヒドロキシ−6−ペンチルピリジン−2(1H)−オンを黄褐色の固体として得た。
パートE
パートDからの材料を水(5mL)に懸濁させた懸濁液に、発煙硝酸(20mL)を慎重に加え、反応液を80℃で30分間加熱し、室温に冷まし、氷水中に注いだ。水の一部を減圧下で除去すると、沈殿が生成した。混合物を約0℃に冷却し、沈殿を濾過によって収集し、高真空中で乾燥させて、0.620gの3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−2,4−ジオールを淡黄色の固体として得た。
パートF
3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−2,4−ジオール(1.00g、4.42mmol)のオキシ塩化リン(III)(15mL)溶液を80℃で4時間加熱した。過剰なオキシ塩化リン(III)を減圧下で除去し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を加えて、残渣をpH10に調整した。塩基性の混合物を酢酸エチルで数回抽出し、抽出物を合わせてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた、CELITE濾過剤層で濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を(25%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.780gの2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジンを黄褐色の油状物として得た。
パートG
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(2.22g、8.44mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL)溶液に、トリエチルアミン(1.77mL、12.7mmol)およびベンジルアミン(0.83mL、7.6mmol)を加え、溶液を室温で終夜攪拌した。減圧下でDMFを除去し、残渣を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液とジクロロメタンとに分配した。水層を分離し、ジクロロメタンで抽出し、有機画分を合わせてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、(1%〜3%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.39gのN−ベンジル−2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−アミンを得た。
パートH
N−ベンジル−2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−アミン(2.30g、6.89mmol)のトルエン(100mL)溶液に、トリエチルアミン(1.44mL、10.3mmol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(2.65g、10.3mmol)を加え、黄色の溶液を窒素雰囲気中で終夜加熱還流した。減圧下で揮発性物質を除去し、残渣を酢酸エチルと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液とに分配した。水層を分離し、酢酸エチルで抽出し、有機画分を合わせてブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、N−ベンジル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−2,4−ジアミンを得、これを精製せずに使用した。
パートI
塩化ニッケル(II)六水和物(0.820g、3.45mmol)をメタノール(60mL)に混ぜた混合物に水素化ホウ素ナトリウム(0.150g、3.97mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。N−ベンジル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−2,4−ジアミン(3.82g、6.89mmol)をメタノール(50mL)およびジクロロメタン(25mL)に溶かした溶液を加えた。追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.319g、8.43mmol)を数回に分けて10分間かけて加え、混合物を室温で1時間攪拌した。HPLCによって分析すると出発材料の存在が示されたので、追加の塩化ニッケル(II)六水和物(0.800g、3.37mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(0.250g、6.61mmol)を加えた。反応液を室温で2時間攪拌し、次いでCELITE濾過剤層で濾過した。濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液とジクロロメタンとに分配し、パートGに記載の後処理手順に従った。粗生成物を、(2%〜4%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、3.45gのN−ベンジル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチルピリジン−2,3,4−トリアミンを濃厚な暗色の油状物として得た。
パートJ
−ベンジル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチルピリジン−2,3,4−トリアミン(3.45g、6.58mmol)のTHF(50mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(1.60g、9.86mmol)を加え、濃緑色の溶液を窒素雰囲気中で2時間加熱還流した。減圧下で揮発性物質を除去し、残渣を、(2%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、3.52gの1−ベンジル−4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを濃厚な黄色の油状物として得たが、静置すると凝固した。
パートK
1−ベンジル−4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(3.52g、6.39mmol)のトリフルオロ酢酸(15mL)溶液を室温で5時間攪拌し、次いで水で希釈した。得られる混合物を、固体炭酸ナトリウムの添加によってpH約9に調整した。水層を分離し、ジクロロメタンおよびジクロロメタン/メタノールで数回抽出した。有機画分を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られる白色固体をアセトニトリル/メタノールで摩砕し、濾過によって単離して、1.08gの4−アミノ−1−ベンジル−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色の結晶固体、融点260〜262℃として得た。
H NMR(300MHz、d−MeOH)δ7.57〜7.51(m,5H)、6.57(s,1H)、5.26(s,2H)、2.77(dd,J=7.4,7.8Hz,2H)、1.82(m,2H)、1.53〜1.48(m,4H)、1.10(t,J=7.0Hz,3H);
MS(APCI)m/z311(M+H);
1822O・0.67CFCOHの解析的計算値:C,60.06;H,5.91;N,14.48。実測値:C,59.72;H,6.30;N,14.57。
(実施例2)
4−アミノ−6−ペンチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(2.0g、7.6mmol)およびトリエチルアミン(1.6mL、11mmol)をDMF(38mL)に溶かした攪拌溶液に、フェネチルアミン(0.86mL、6.8mmol)を加え、反応液を室温で3時間攪拌した。水(200mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機画分を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、(10%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1.1gの(2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル)フェネチルアミンを黄色の油状物として得た。
パートB
(2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル)フェネチルアミン(1.1g、3.2mmol)のトルエン(32mL)溶液に、トリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.2g、4.7mmol)を加え、黄色の溶液を3時間加熱還流し、室温で終夜攪拌し、2時間加熱還流した。実施例1のパートHに記載の後処理手順に従って、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(2−フェニルエチル)ピリジン−2,4−ジアミンを油状物として得た。
パートC
塩化ニッケル(II)六水和物(0.38g、1.6mmol)をメタノール(25mL)に混ぜた混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.070g、1.85mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。パートBからの材料をメタノール(25mL)およびジクロロメタン(11mL)に溶かした溶液を加えた。追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.150g、3.97mmol)を数回に分けて加え、混合物を室温で1時間攪拌した。薄層クロマトグラフィー(TLC)によって分析すると出発材料の存在が示されたので、追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.10g、2.6mmol)を加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応がそれでも不完全であったので、出発材料が消費されるまで、水素化ホウ素ナトリウムを数回に分けて(0.10gおよび0.20g)加えた。反応混合物をCELITE濾過剤の層で濾過した。濾液が無色になるまで濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、次いで濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、(順次30%のヘキサン中酢酸エチルおよび50%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.40gのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチル−N−(2−フェニルエチル)ピリジン−2,3,4−トリアミンを黄色の油状物として得た。
パートD
,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチル−N−(2−フェニルエチル)ピリジン−2,3,4−トリアミン(0.40g、0.74mmol)をTHF(4mL)に溶かした溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.18g、1.1mmol)を加え、橙色の溶液を1時間加熱還流し、室温に冷ました。減圧下で揮発性物質を除去し、残渣を、(順次30%のヘキサン中酢酸エチルおよび50%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.36gの4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを油状物として得たが、静置すると凝固した。
パートE
4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.36g、0.64mmol)のトリフルオロ酢酸(1.6mL)溶液を室温で5時間攪拌し、次いで水(20mL)で希釈した。得られる混合物を、水酸化ナトリウム水溶液(50%w/w)の添加によってpH約13に調整し、1時間攪拌した。固体が存在したので、濾過によって収集し、水で洗浄し、アセトニトリル(20mL)およびエタノール(5mL)から再結晶化した。結晶をアセトニトリルで洗浄し、真空中にて65℃で18時間乾燥させて、0.10gの4−アミノ−6−ペンチル−1−(2−フェニルエチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色の結晶粉末、融点238〜240℃として得た。
H NMR(300MHz、DMSO−d)δ10.10(bs,1H)、7.28〜7.17(m,5H)、6.24(s,1H)、5.50(bs,2H)、3.92(t,J=7.5Hz,2H)2.90(t,J=7.5Hz,2H)、2.44(t,J=7.5Hz,2H)、1.55(五重線,J=7.5Hz,2H)、1.31〜1.21(m,4H)、0.87(t,J=7.5Hz,3H);
MS(APCI)m/z325(M+H)
1924Oの解析的計算値:C,70.34;H,7.46;N,17.27。実測値:C,70.21;H,7.50;N,17.31。
(実施例3)
4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(2.1g、8.0mmol)およびトリエチルアミン(1.7mL、12mmol)をDMF(40mL)に溶かした攪拌溶液に、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(0.64g、7.2mmol)を加えた。反応液を室温で18時間攪拌し、水(200mL)と酢酸エチル(50mL)とに分配した。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、(30%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、1.1gの1−[(2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オールを鮮黄色の油状物として得た。
パートB
反応物をトルエン(35mL)中で6時間加熱還流し、次いで室温で終夜攪拌するという点を変更して実施例2パートBの方法に従い、1−[(2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル)アミノ]−2−メチルプロパン−2−オール(1.1g、3.5mmol)、トリエチルアミン(0.7mL、5mmol)、およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.3g、5.2mmol)を反応させて、後処理手順後に1−({2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オールを得た。
パートC
塩化ニッケル(II)六水和物(0.41g、1.7mmol)のメタノール(30mL)中混合物に水素化ホウ素ナトリウム(0.100g、2.64mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。パートBからの材料をメタノール(28mL)およびジクロロメタン(12mL)に溶かした溶液を加えた。追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.140g、3.70mmol)を数回に分けて加え、混合物を室温で1時間攪拌した。TLCによって分析すると、出発材料の存在が示されたので、追加の水素化ホウ素ナトリウムを数回に分けて(0.12gおよび0.12g)加えた。反応混合物を少しの間攪拌し、次いでCELITE濾過剤の層で濾過した。濾液が無色になるまで濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、次いで濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタンで攪拌し、再びCELITE濾過剤で濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、1−({3−アミノ−2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチルピリジン−4−イル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オールを緑色の油状物として得た。
パートD
50%のヘキサン中酢酸エチル、次いで酢酸エチルを順次溶離液とするクロマトグラフィー精製を実施するという点を変更して実施例2パートDに記載の方法に従い、パートCからの材料をカルボニルジイミダゾール(0.85g、5.2mmol)で処理した。4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(1.4g)を無色の油状物として得た。
パートE
4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(1.4g、2.6mmol)のトリフルオロ酢酸(7mL)溶液を室温で3時間攪拌し、次いで水(20mL)で希釈した。得られる混合物を水酸化ナトリウム水溶液(50%w/w)の添加によってpH約13に調整し、1時間攪拌した。固体が存在したので濾過によって収集し、水で洗浄して、0.8gの白色固体を得た。濾液を3日間静置すると、さらに固体が生成した。その2番目の固体を濾過によって単離し、水で洗浄した。最初の固体を、(10%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、次いで2番目の固体と合わせた。合わせた固体をアセトニトリルから再結晶化した。結晶をアセトニトリルで洗浄し、65℃の真空中で17時間乾燥させて、0.35gの4−アミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色の板状結晶、融点240〜243℃として得た。
H NMR(300MHz、DMSO−d)δ10.16(bs,1H)、6.48(s,1H)、5.53(bs,2H)、4.58(s,1H)、3.59(bs,2H)、2.47(t,J=7.5Hz,2H)、1.59(五重線,J=7.5Hz,2H)、1.31〜1.24(m,4H)、1.11(bs,6H)、0.85(t,J=7.5Hz,3H);
MS(APCI)m/z293(M+H)
1524の解析的計算値:C,61.62;H,8.27;N,19.16。実測値:C,61.49;H,8.57;N,19.25。
(実施例4)
4−アミノ−6−ペンチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(1.5g、5.7mmol)およびトリエチルアミン(2.0mL、14mmol)をDMF(29mL)に溶かした攪拌溶液に、固体のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルアミン塩酸塩(米国特許出願公開第2004/0147543号(Haysら)の実施例477〜480を参照されたい、0.78g、5.1mmol)を加えた。反応液を室温で18時間攪拌した。実施例3パートAに記載の後処理および精製手順に従って、1.0gの2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピリジン−4−アミンを得た。
パートB
反応物をトルエン(29mL)中で14時間加熱還流するという点を変更して実施例2パートBの方法に従い、2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピリジン−4−アミン(1.0g、2.9mmol)、トリエチルアミン(0.61mL、4.4mmol)、およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.1g、4.4mmol)を反応させて、後処理手順後にN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピリジン−2,4−ジアミンを黄色の油状物として得た。
パートC
実施例3パートCに記載の方法を使用して、パートBからの材料をN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピリジン−2,3,4−トリアミンに還元したが、これは濃緑色の油状物として得られた。
パートD
40%〜80%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液としながら40+Mシリカカートリッジを用いる自動化されたフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用してクロマトグラフィー精製を実施するという点を変更して実施例2パートDに記載の方法に従い、パートCからの材料をカルボニルジイミダゾール(0.71g、4.4mmol)で処理した。4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.75g)が油状物として得られたが、静置すると凝固した。
パートE
4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.75g、1.3mmol)のトリフルオロ酢酸(3mL)溶液を室温で18時間攪拌し、次いで水(20mL)で希釈した。得られる混合物を水酸化ナトリウム水溶液(50%w/w)の添加によってpH約13に調整し、1時間攪拌した。固体が存在したので、濾過によって収集し、水で洗浄して、0.5gの白色固体を得た。濾液を3日間静置すると、さらに固体が生成した。その2番目の固体を濾過によって単離した。最初の固体を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mシリカカートリッジ、0%〜15%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製し、次いで2番目の固体と合わせた。合わせた固体(0.27g)をアセトニトリル(50mL)およびエタノール(8mL)から再結晶化した。結晶をアセトニトリルで洗浄し、65℃の真空中で17時間乾燥させて、0.24gの4−アミノ−6−ペンチル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色の板状結晶、融点>250℃として得た。
H NMR(300MHz、DMSO−d)δ10.13(bs,1H)、6.43(s,1H)、5.54(bs,2H)、3.83〜3.79(m,2H)、3.58(d,J=7.5Hz,2H)、3.25〜3.18(m,2H)、2.50〜2.46(m,2H)、1.99〜1.94(m,1H)、1.60(五重線,J=7.5Hz,2H)、1.47〜1.43(m,2H)、1.32〜1.22(m,6H)、0.86(t,J=6.9Hz,3H);
MS(APCI)m/z319(M+H)
1726の解析的計算値;C,64.13;H,8.23;N,17.60。実測値:C,64.08;H,8.11;N,17.64。
(実施例5)
4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(1.5g、5.7mmol)およびトリエチルアミン(2.0mL、14mmol)をDMF(29mL)に溶かした攪拌溶液に、3−(アミノメチル)ピリジン(0.52mL、5.1mmol)を加え、粗生成物を自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜30%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製するという点を変更して実施例3パートAに記載の方法に従って、1.0gの2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−4−アミンを黄色の油状物として得た。
パートB
2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−4−アミン(1.0g、3.0mmol)のトルエン(30mL)溶液に、トリエチルアミン(0.63mL、4.5mmol)およびN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.2g、4.5mmol)を加え、黄色の溶液を14時間加熱還流し、室温に冷まし、減圧下で濃縮して、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2,4−ジアミンを得た。
パートC
塩化ニッケル(II)六水和物(0.36g、1.5mmol)のメタノール(20mL)中混合物に、水素化ホウ素ナトリウム(0.20g、5.4mmol)を加え、混合物を15分間攪拌した。パートBからの材料をメタノール(50mL)およびジクロロメタン(11mL)に溶かした溶液を加え、反応液を30分間攪拌した。追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.20g、5.4mmol)を加え、TLCによって分析すると出発材料の存在が示された。追加の水素化ホウ素ナトリウムを加え(0.10g)、次いで反応を完了した。反応混合物を少しの間攪拌し、次いでCELITE濾過剤の層で濾過した。濾液が無色になるまで濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、次いで濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタンと共に攪拌し、再びCELITE濾過剤で濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)ピリジン−2,3,4−トリアミンを緑色の油状物として得た。
パートD
70%のヘキサン中酢酸エチル〜100%の酢酸エチルの勾配で溶出する40+Mシリカカートリッジを用いる自動化されたフラッシュクロマトグラフィーシステムを使用してクロマトグラフィー精製を実施するという点を変更して、実施例2パートDに記載の方法に従い、パートCからの材料をカルボニルジイミダゾール(0.73g、4.5mmol)で処理した。4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(1.3g)を油状物として得たが、静置すると多少凝固した。
パートE
4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(1.3g、2.4mmol)のトリフルオロ酢酸(6mL)溶液を室温で2時間攪拌し、次いで水(20mL)で希釈した。得られる混合物を水酸化ナトリウム水溶液(50%w/w)の添加によってpH約13に調整し、2時間攪拌した。固体が存在したので濾過によって収集し、水で洗浄して、1gの白色固体を得た。固体を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mシリカカートリッジ、0%〜20%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、エタノール(10mL)から再結晶化した。結晶をエタノールで洗浄し、65℃の真空中で4時間乾燥させて、4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色の結晶粉末、融点243〜245℃として得た。
H NMR(300MHz、DMSO−d)δ10.28(bs,1H)、8.57(d,J=2.5Hz,1H)、8.48〜8.47(m,1H)、7.68〜7.66(m,1H)、7.37〜7.34(m,1H)、6.41(s,1H)、5.59(bs,2H)、4.96(bs,2H)、2.45(t,J=7.5Hz,2H)、1.56(五重線,J=7.5Hz,2H)、1.28〜1.19(m,4H)、0.83(t,J=6.9Hz,3H);
MS(APCI)m/z312(M+H)
1721O・0.25・HOの解析的計算値:C,64.64;H,6.86;N,22.17。実測値:C,64.32;H,7.14;N,22.16。
(実施例6)
4−アミノ−1−ベンジル−6−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−1−ベンジル−6−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールは、パートGの2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジンの代わりに2,4−ジクロロ−6−メチル−3−ニトロピリジンを使用しながら、実施例1のパートGからKに記載の一般法に従って調製した。粗生成物を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜15%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、メタノールから再結晶化して、4−アミノ−1−ベンジル−6−メチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点>300℃として得た。C1414Oの解析的計算値:C,66.13;H,5.55;N,22.03。実測値:C,66.22;H,5.33;N,22.03。
(実施例7)
4−アミノ−6−ペンチル−1−{2−[3−[(1,3−チアゾロ−2−イル)プロポキシ]エチル}−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−6−ペンチル−1−{2−[3−[(1,3−チアゾロ−2−イル)プロポキシ]エチル}−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールは、パートAのフェネチルアミンの代わりに2−[3−[(1,3−チアゾロ−2−イル)プロポキシ]エチルアミン(米国特許第6797718号(Dellariaら)の実施例82を参照されたい)を使用しながら、実施例2のパートAからEに記載の一般法に従って調製した。粗生成物を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜20%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、アセトニトリルから再結晶化して、4−アミノ−6−ペンチル−1−{2−[3−[(1,3−チアゾロ−2−イル)プロポキシ]エチル}−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点177.0〜178.0℃として得た。C1927Sの解析的計算値:C,58.59;H,6.99;N,17.98。実測値:C,58.66;H,6.86;N,18.03。
(実施例8)
N−[3−(4−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミド
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(4g、15.2mmol)およびトリエチルアミン(3.8g、38.0mmol)のDMF(76mL)溶液に、3−アミノプロピルカルバミン酸t−ブチル(2.4g、13.68mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で18時間攪拌し、次いで酢酸エチル(50mL)と水(200mL)とに分配した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を鮮黄色の油状物として得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、10%〜50%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、3gの3−[(2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル)アミノ]プロピルカルバミン酸t−ブチルを黄色の油状物として得た。
パートB
パートAからの材料(3g、7.48mmol)、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(2.9g、11.22mmol)、およびトリエチルアミン(1.1g、11.22mmol)のトルエン(75mL)溶液を18時間加熱還流し、次いで減圧下で濃縮して、4.6gの粗製3−({2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸t−ブチルを得た。
パートC
塩化ニッケル(II)六水和物(0.9g、3.7mmol)のメタノール(50mL)溶液に、固体の水素化ホウ素ナトリウム(0.25g、6.6mmol)を一度に加え、得られる懸濁液を15分間攪拌した。パートBからの材料(約7.5mmol)をジクロロメタン(27mL)とメタノール(75mL)の混合物に溶かした溶液を、この懸濁液に一度に加えた。水素化ホウ素ナトリウム(0.26g、6.9mmol)を加えた。30分後、さらに水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、5mmol)を加えた。薄層クロマトグラフィーによる分析によって出発材料がすべて消費されたことが示されるまで、水素化ホウ素ナトリウムを少量ずつ加えた。反応混合物をCELITE濾過剤の層で濾過し、洗液が透明になるまで濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、約4.4gの3−({3−アミノ−2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチルピリジン−4−イル}アミノ)プロピルカルバミン酸t−ブチルを緑色の油状物として得た。
パートD
パートCからの材料(約7.5mmol)およびカルボニルジイミダゾール(1.8g、11mmol)のTHF(37mL)溶液を1時間加熱還流し、周囲温度に冷却し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、70%〜100%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、3gの3−{4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル}プロピルカルバミン酸t−ブチルを固体として得た。
パートE
パートDからの材料のトリフルオロ酢酸(12mL)溶液を周囲温度で2時間攪拌した。水(20mL)を加えると、白色の沈殿が生成した。50%の水酸化ナトリウムでpHを約13に調整し、懸濁液を周囲温度で96時間攪拌した。固体を濾過によって除去し、濾過ケーキを水ですすいだ。濾液を減圧下で濃縮して、固体を得た。この材料をクロロホルム(100mL)で1時間かけてスラリー化した。固体を濾過によって除去した。濾液を減圧下で濃縮して、粗生成物を褐色の泡沫として得た。この泡沫を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、30%〜60%のクロロホルム中CMAを溶離液とする)によって精製して、0.6gの4−アミノ−1−(3−アミノプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色の蝋様固体として得た。
パートF
パートEからの材料(0.25g、0.90mmol)をトリエチルアミン(0.31mL)およびジクロロメタン(5mL)に懸濁させた懸濁液に、塩化メタンスルホニル(0.12g、1.08mmol)を加えた。得られる溶液を周囲温度で1時間攪拌し、次いでジクロロメタン(50mL)と塩化アンモニウム飽和水溶液(50mL)とに分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を固体として得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、0%〜10%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、アセトニトリル(15mL)とエタノール(2mL)の混合物から再結晶化して、0.2gのN−[3−(4−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)プロピル]メタンスルホンアミドを結晶固体、融点174.0〜176.0℃として得た。C1525Sの解析的計算値:C,50.68;H,7.09;N,19.70。実測値:C,50.76;H,7.42;N,19.85。
(実施例9)
N−[3−(4−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)プロピル]−N’−シクロヘキシル尿素
Figure 2009507036
4−アミノ−1−(3−アミノプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.2g、0.7mmol)のジクロロメタン(4mL)懸濁液に、イソシアン酸シクロヘキシル(0.1g、0.8mmol)を加えた。得られる溶液を周囲温度で2時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この材料を自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、0%〜10%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、アセトニトリル(15mL)とエタノール(8mL)の混合物を再結晶化して、0.2gのN−[3−(4−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)プロピル]−N’−シクロヘキシル尿素を結晶固体、融点202.0〜204.0℃として得た。C2134の解析的計算値:C,62.66;H,8.51;N,20.88。実測値:C,62.55;H,8.88;N,20.86。
(実施例10)
N−[3−(4−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)プロピル]アセトアミド
Figure 2009507036
4−アミノ−1−(3−アミノプロピル)−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.15g、0.54mmol)をトリエチルアミン(0.19mL、1.5mmol)およびジクロロメタン(3mL)に懸濁させた懸濁液に、塩化アセチル(0.05g、0.60mmol)を滴下した。反応混合物を周囲温度で2時間攪拌し、次いでジクロロメタン(50mL)と塩化アンモニウム飽和水溶液(50mL)とに分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を油状物として得た。この材料を自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、0%〜15%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、アセトニトリル(15mL)とエタノール(3mL)の混合物から再結晶化して、0.1gのN−[3−(4−アミノ−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)プロピル]アセトアミドを結晶固体、融点189.0〜191.0℃として得た。C1625の解析的計算値:C,60.17;H,7.89;N,21.93。実測値:C,59.96;H,7.95;N,21.98。
(実施例11)
4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
4−(アミノメチル)ピペリジン(10g、87.6mmol)のクロロホルム(60mL)溶液を氷水浴中で冷却した。二炭酸ジ−t−ブチル(9.6g、43.8mmol)のクロロホルム(37mL)溶液を30分間かけて滴下した。氷浴を取り外し、反応混合物を週末にかけて周囲温度で攪拌した。反応液を水(100mL)でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、9gの4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルを得た。
パートB
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(3g、11.4mmol)およびトリエチルアミン(1.7g、17.1mmol)のDMF(57mL)溶液に、4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチル(2.2g、10.3mmol)を滴下した。反応混合物を周囲温度で18時間攪拌し、次いで水(200ml)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を油状物として得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜10%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、2.9gの4−{[(2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル)アミノ]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルを得た。
パートC
パートBからの材料(2.9g、6.58mmol)、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(2.5g、9.87mmol)、およびトリエチルアミン(1g、9.87mmol)のトルエン(66mL)溶液を22時間加熱還流し、次いで減圧下で濃縮して、約4.4gの4−[({2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−イル}アミノ)メチル]ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルを得た。
パートD
塩化ニッケル(II)六水和物(0.78g、3.3mmol)のメタノール(50mL)溶液に、固体の水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、5mmol)を一度に加え、得られる懸濁液を15分間攪拌した。パートCからの材料(約6.6mmol)をジクロロメタン(24mL)とメタノール(60mL)の混合物に溶かした溶液を、この懸濁液に一度に加えた。水素化ホウ素ナトリウム(0.25g、6.6mmol)を加えた。30分後、さらに水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、5mmol)を加えた。薄層クロマトグラフィーによる分析によって出発材料がすべて消費されたことが示されるまで、水素化ホウ素ナトリウムを少量ずつ加えた。反応混合物をCELITE濾過剤の層で濾過し、洗液が透明になるまで濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンで摩砕し、次いでCELITE濾過剤の層で濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、約4.2gの4−[({3−アミノ−2−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチルピリジン−4−イル}アミノ)メチル]ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルを緑色の油状物として得た。
パートE
パートDからの材料(約6.6mmol)およびカルボニルジイミダゾール(1.6g、9.9mmol)のTHF(33mL)溶液を1時間加熱還流し、周囲温度に冷却し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、60%〜100%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、4gの4−({4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル}メチル)ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルを固体として得た。
パートF
パートEからの材料のトリフルオロ酢酸(15mL)溶液を周囲温度で18時間攪拌した。水(20mL)を加え、50%水酸化ナトリウムでpHを約14に調整した。混合物を1M塩酸で中和した(pH7)。得られる懸濁液を1時間攪拌した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄し、乾燥させた。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、50%〜100%のクロロホルム中CMAを溶離液とする)によって精製した後、エタノール(22mL)から再結晶化して、1.2gの4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点246.0〜249.0℃として得た。C1727Oの解析的計算値:C,64.32;H,8.57;N,22.06。実測値:C,64.10;H,8.62;N,21.87。
(実施例12)
4−アミノ−1−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.47g、1.48mmol)のジクロロメタン(6mL)懸濁液に、固体のメタンスルホン酸無水物(0.31g、1.78mmol)を一度に加えた。反応混合物を周囲温度で2時間攪拌した。さらにメタンスルホン酸無水物(0.05g)を加えた。反応混合物をさらに30分間攪拌し、次いで炭酸ナトリウム飽和水溶液(20mL)でクエンチし、終夜攪拌した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄し、次いでエタノールから再結晶化して、0.4gの4−アミノ−1−{[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを固体、融点228.0〜231.0℃として得た。C1829Sの解析的計算値:C,54.66;H,7.39;N,17.71。実測値:C,54.45;H,7.38;N,17.65。
(実施例13)
1−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル]−4−アミノ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.55g、1.73mmol)およびトリエチルアミン(0.44g、4.33mmol)のジクロロメタン(9mL)懸濁液に、塩化アセチル(0.15g、1.91mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で2時間攪拌した。反応混合物をそのままシリカカートリッジにかけ、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、0%〜15%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製して、生成物を白色固体として得た。この材料を、アセトニトリルから再結晶化して、0.23の1−[(1−アセチルピペリジン−4−イル)メチル]−4−アミノ−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点228.0〜231.0℃として得た。C1929の解析的計算値:C,63.48;H,8.13;N,19.48。実測値:C,63.22;H,8.21;N,19.33。
(実施例14)
4−アミノ−1−{[1−(エチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.3g、0.94mmol)およびトリエチルアミン(0.24g、2.36mmol)のジクロロメタン(5mL)懸濁液に、塩化エタンスルホニル(0.15g、1.13mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で2時間攪拌した。反応混合物をメタノールでクエンチしたが、これによって固体がすべて溶液になった。溶液をそのままシリカカートリッジにかけ、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、0%〜10%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製して、0.13gの生成物を白色固体として得た。この材料を、エタノール(7mL)から再結晶化して、0.1gの4−アミノ−1−{[1−(エチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点222.0〜225.0℃として得た。C1931Sの解析的計算値:C,55.72;H,7.63;N,17.10。実測値:C,55.91;H,7.53;N,17.04。
(実施例15)
4−アミノ−1−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−6−ペンチル−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(0.3g、0.94mmol)およびトリエチルアミン(0.24g、2.36mmol)のジクロロメタン(5mL)懸濁液に、塩化シクロプロパンカルボニル(0.12g、1.13mmol)を滴下した。反応混合物を周囲温度で1時間攪拌した。反応混合物をメタノールでクエンチしたが、これによって固体がすべて溶液になった。溶液をそのままシリカカートリッジにかけ、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、0%〜10%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製して、0.13gの生成物を白色固体として得た。この材料をエタノール(7mL)から再結晶化して、0.2gの4−アミノ−1−{[1−(シクロプロピルカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点205.0〜207.0℃として得た。C2131の解析的計算値:C,65.43;H,8.11;N,18.17。実測値:C,65.30;H,8.03;N,18.22。
(実施例16)
4−アミノ−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(1.5g、5.70mmol)およびトリエチルアミン(1.4g、14.2mmol)のDMF(29mL)溶液に、4−(メチルスルホニル)ブタン−1−アミン(純度50%の材料1.9g)を加えた。反応混合物を周囲温度で18時間攪拌し、次いで酢酸エチル(50mL)と水(200mL)とに分配した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を鮮黄色の油状物として得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、30%〜80%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、1.3gの2−クロロ−N−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−4−アミンを黄色の油状物として得た。
パートB
パートAからの材料(1.3g、3.44mmol)、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.3g、5.16mmol)、およびトリエチルアミン(0.5g、5.16mmol)のトルエン(34mL)溶液を22時間加熱還流し、次いで減圧下で濃縮して、約2.1gのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−N−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン−2,4−ジアミンを得た。
パートC
塩化ニッケル(II)六水和物(0.41g、1.7mmol)のメタノール(30mL)溶液に、固体の水素化ホウ素ナトリウム(0.1g、2.6mmol)を一度に加え、得られる懸濁液を15分間攪拌した。パートBからの材料(約3.4mmol)をジクロロメタン(12mL)とメタノール(27mL)の混合物に溶かした溶液を、この懸濁液に一度に加えた。水素化ホウ素ナトリウム(0.13g、3.3mmol)を加えた。30分後、さらに水素化ホウ素ナトリウム(0.2g、5mmol)を加えた。薄層クロマトグラフィーによる分析によって出発材料がすべて消費されたことが示されるまで、水素化ホウ素ナトリウムを少量ずつ加えた。反応混合物をCELITE濾過剤の層で濾過し、洗液が透明になるまで濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタンで摩砕し、次いでCELITE濾過剤の層で濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、約2gのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−N−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−6−ペンチルピリジン−2,3,4−トリアミンを緑色の油状物として得た。
パートD
パートCからの材料(約3.4mmol)およびカルボニルジイミダゾール(0.84g、5.2mmol)のTHF(17mL)溶液を1時間加熱還流し、周囲温度に冷却し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜5%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製して、油状物を得た。この油状物を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、70%〜100%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、1.6gの4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色固体として得た。
パートE
パートDからの材料のトリフルオロ酢酸(7mL)溶液を周囲温度で2時間攪拌した。水(20mL)を加え、50%水酸化ナトリウムでpHを約12に調整した。得られる懸濁液を1時間攪拌した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄して、約1gの粗生成物を固体として得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜10%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、アセトニトリルから再結晶化して、0.56gの4−アミノ−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点188.0〜189.0℃として得た。C1626Sの解析的計算値:C,54.21;H,7.39;N,15.81。実測値:C,54.08;H,7.51;N,15.77。
(実施例17)
4−アミノ−1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールは、パートAの4−(メチルスルホニル)ブタン−1−アミンの代わりに2−(メチルスルホニル)エタン−1−アミンを使用しながら、実施例16のパートAからEに記載の方法に従って調製した。粗生成物を自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜15%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製した後、アセトニトリルから再結晶化して、0.65gの4−アミノ−1−[2−(メチルスルホニル)エチル]−6−ペンチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点223.0〜225.0℃として得た。C1422Sの解析的計算値:C,51.51;H,6.79;N,17.16。実測値:C,51.80;H,6.95;N,17.20。
(実施例18)
4−アミノ−6−(2−エトキシエチル)−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
3−エトキシプロピオン酸(35.0g、296mmol)および1−(メチルスルホニル)ベンゾトリアゾール(58.3g、296mmol)のTHF(400mL)溶液に、トリエチルアミン(57.7mL、414mmol)を加えた。得られる溶液を、窒素雰囲気中で終夜加熱還流した。翌朝、溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣をCHClと1N HCl水溶液とに分配した。水相をCHCl(2回)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、次いで1Lの2%MeOH/CHClで溶出しながらシリカゲル充填物で濾過した。回転蒸発によって溶媒を除去すると、約65gの1−(3−エトキシプロパノイル)−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾールが透明な淡黄色の油状物として得られたが、静置すると凝固した。H NMRによる分析では、追加の精製なしで先に進むのに十分な純度の生成物であることが示された。
パートB
1L容丸底フラスコに水素化ナトリウム(60%油中分散液11.7g、293mmol)を装入した。水素化ナトリウムをヘキサン(2回)で洗浄し、次いでTHF(300mL)をフラスコに加えた。次いで、窒素雰囲気中で、アセト酢酸エチル(34.6g、266mmol)のTHF(100mL)溶液を添加漏斗から滴下した。その時点で密集した白色の沈殿が生成した。1時間攪拌した後、1−(3−エトキシプロパノイル)−1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール(58.3g、266mmol)のTHF(100mL)溶液を添加漏斗から加えた。溶液は、均一に、次いで最終的に濁った黄色の混合物になった。この混合物を室温の窒素雰囲気中で終夜攪拌した。翌朝、塩化アンモニウム(47.0g、878mmol)および水酸化アンモニウム(11.2mL)の脱イオン水(50mL)溶液を加え、得られる溶液を2時間加熱還流した。次いで、揮発性溶媒を回転蒸発によって除去し、1N HCl水溶液を加えて残りの水層をpH4〜5に調整した。次いで、水層をEtOAc(4×200mL)で抽出し、有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の油状物とした。この材料を、3/1のヘキサン/EtOAcを溶離液とするシリカゲルでの吸引フィルタークロマトグラフィーによって精製して、40.2g(収率80%)の5−エトキシ−3−オキソペンタン酸エチルを黄色の油状物として得た。H NMRによる分析にでは、先に進むのに十分な純度の材料であることが示された。
パートC
5−エトキシ−3−オキソペンタン酸エチル(40.2g、214mmol)のメタノール(80mL)溶液に、酢酸アンモニウム(82.3g、1.07mol)を加えた。得られる溶液を室温で72時間攪拌した。次いで、メタノールを回転蒸発によって除去し、残渣にクロロホルムを加えた。生成した白色の沈殿をフリットガラス漏斗での濾過によって除去し、濾液を水(2回)およびブライン(1回)で洗浄し、次いでMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、41gの3−アミノ−5−エトキシペント−2−エン酸エチルを黄色の油状物として得た。この材料をH NMRによって分析すると、きれいな生成物であることが示され、これをそれ以上精製せずに持ち越した。
パートD
3−アミノ−5−エトキシペント−2−エン酸エチル(40.1g、214mmol)およびピリジン(20.3g、257mmol)のTHF(400mL)溶液を氷浴で冷却し、窒素雰囲気中でメチルマロニルクロリド(32.2g、236mmol)のTHF(100mL)溶液を添加漏斗から滴下した。加え終えた後直ちに、得られる混合物を室温に温め、窒素雰囲気中で終夜攪拌した。翌朝、混合物を水で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、約62gの5−エトキシ−3−[(3−メトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]ペント−2−エン酸エチルを黄色の油状物として得た。この材料をH NMRによって分析すると、所望の生成物が特定されていない不純物と共に示された。この材料をそれ以上精製せずに持ち越した。
パートE
1L容丸底フラスコに水素化ナトリウム(60%油中分散液17.1g、428mmol)を装入した。水素化ナトリウムをヘキサン(2回)で洗浄し、次いでTHF(400mL)をフラスコに加えた。次いで、窒素雰囲気中で、5−エトキシ−3−[(3−メトキシ−3−オキソプロパノイル)アミノ]ペント−2−エン酸エチル(61.5g、214mmol)のTHF(150mL)溶液を添加漏斗から滴下した。水素放出が明白になり、その後混合物が濃厚なゲルになった。追加のTHF(100mL)を加え、反応混合物を窒素雰囲気中で4時間加熱還流した。次いで、反応液を室温に冷却し、メタノールを慎重に加えてクエンチした。次いで、混合物を水で希釈し、1N HCl水溶液を加えてpHを約4に調整した。この混合物をジクロロメタン(4×200mL)で抽出し、有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の固体を得た。この材料を1/1のヘキサン/EtOAcで摩砕して、23.4g(収率43%)の2−(2−エトキシエチル)−4−ヒドロキシ−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸エチルを淡黄色の固体として得た。H NMRによって純度を確立した。
パートF
パートEからの材料(23.4g、91.7mmol)を70mLの3N HCl水溶液に溶解させ、得られる溶液を24時間加熱還流した。室温に冷却した後直ちに、水酸化アンモニウムを加えて溶液のpHを7に調整した。回転蒸発によって水を除去し、残渣にメタノールを加えた。混合物をCELITE濾過剤の層で濾過し、溶媒を回転蒸発によって除去した。残渣をシリカゲルに吸着させ、短いシリカゲル充填物の上部に載せた。所望の生成物を、10〜30%のCHCl中MeOH溶離液に勾配をつけて、このカラムを通してフラッシュした。これによって、2.70g(収率16%)の6−(2−エトキシエチル)ピリジン−2,4−ジオールが淡黄色の固体として得られた。H NMRによって純度を確立した。
パートG
パートFからの材料(2.70g、14.7mmol)を酢酸(10mL)に溶解させ、硝酸(1.4mL、22.1mmol)をシリンジで加えた。得られる暗色の溶液を85℃の油浴で2時間加熱し、その間色が淡黄色から緑色になった。室温に冷却した後、溶液にトルエン(15mL)を加え、溶媒を回転蒸発によって除去した。残渣をMeOHに溶解させ、水酸化アンモニウムを加えてpHを7〜8に調整した。溶液にシリカゲルを加え、溶媒を回転蒸発によって除去した。吸着された生成物を含むシリカゲルをシリカゲルカラムに装入し、生成物を、3/1〜1/1のCHCl/MeOHの勾配をつけた溶媒系で溶出した。これによって、1.93g(収率58%)の6−(2−エトキシエチル)−3−ニトロピリジン−2,4−ジオールが黄色の固体として得られた。LC−MS(229=M+H)およびH NMRによって純度を確立した。
パートH
6−(2−エトキシエチル)−3−ニトロピリジン−2,4−ジオール(2.42g、10.6mmol)をPOCl(36.0mL、386mmol)に溶解させ、得られる黄色の溶液を80℃の油浴で加熱した。数時間かけて、溶液の色がゆっくりと暗色になった。POClの大部分を回転蒸発によって除去し、水を慎重に加えて残渣をクエンチした。NaCOを加えてpHを9に調整し、次いで混合物をCHCl(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、暗色の油状物とした。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(4/1のヘキサン/EtOAc溶離液)によって精製すると、1.23g(収率44%)の2,4−ジクロロ−6−(2−エトキシエチル)−3−ニトロピリジンがかすかに黄褐色の油状物として得られたが、これはH NMR分析によるとまったく純粋であった。
パートI
パートHからの材料(1.23g、4.64mmol)をCHCl(100mL)に溶解させ、4−(メチルスルホニル)ブタン−1−アミン(1.54g、10.2mmol)およびトリエチルアミン(1.62mL、11.6mmol)を加えた。得られる溶液を室温の窒素雰囲気中で終夜攪拌した。翌朝、溶液をNaHCO飽和水溶液およびブラインで洗浄し、次いでMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色の油状物とした。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(2〜3%のCHCl中MeOHの勾配溶離液)によって精製すると、1.13g(収率64%)の2−クロロ−6−(2−エトキシエチル)−N−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−3−ニトロピリジン−4−アミンが濃厚な黄色の油状物として得られたが、これはH NMR分析によると純粋であった。
パートJ
パートIからの材料(1.13g、2.97mmol)をトルエン(60mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.62mL、4.5mmol)およびジ−p−メトキシベンジルアミン(1.15g、4.46mmol)を加えた。得られる溶液を窒素雰囲気中で終夜加熱還流した。翌朝、溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣をCHClとNaHCO飽和水溶液とに分配した。有機相をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、橙色の油状物とした。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(2%のCHCl中MeOH溶離液)によって精製すると、820mg(収率46%)の6−(2−エトキシエチル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−N−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−3−ニトロピリジン−2,4−ジアミンが濃厚な橙色の油状物として得られたが、これはH NMR分析によると純粋であった。
パートK
パートJからの材料(820mg、1.37mmol)を2:1のCHCl/MeOH混合物(50mL)に溶かした溶液に、塩化ニッケル(II)六水和物(162mg、0.68mmol)およびNaBH(93mg、2.5mmol)を加えた。溶液は直ちに黒色になり、若干の泡立ちを伴った。1時間後、反応液をCELITE濾過剤で濾過し、濾過ケーキを追加のCHClで洗浄した。次いで、濾液をNaHCO飽和水溶液およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、760mg(収率97%)の6−(2−エトキシエチル)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−N−[4−(メチルスルホニル)ブチル]ピリジン−2,3,4−トリアミンを透明な無色の油状物として得たが、H NMR分析では、それ以上精製せずに先に進むのに十分な純度であることが示された。
パートL
パートKからの材料(760mg、1.33mmol)のTHF(50mL)溶液に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(324mg、2.00mmol)を加えた。得られる濃緑色の溶液を窒素雰囲気中で終夜加熱還流した。翌朝、溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(2%のCHCl中MeOH溶離液)によって精製して、720mg(収率91%)の4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−(2−エトキシエチル)−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを濃厚な黄色の油状物として得たが、静置すると凝固した。H NMR分析では、非常に純粋な生成物であることが示された。
パートM
パートLからの材料(720mg、1.21mmol)をTFA(15mL)に溶解させ、得られる濃青紫色の溶液を室温で終夜攪拌した。翌朝、TFAを回転蒸発によって除去し、残渣を脱イオン水で希釈した。次いで、NaCOを加えてpHを8〜9に調整し、溶液をCHCl(2×50mL)および3:1のCHCl/MeOH混合物(60mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄褐色の固体とした。シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(4〜10%のCHCl中MeOHの勾配溶離液)によって精製すると、250mg(収率58%)の4−アミノ−6−(2−エトキシエチル)−1−[4−(メチルスルホニル)ブチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールが白色固体、融点203〜206℃として得られた。H NMR(300MHz、d−DMSO)δ10.2(s,1H)、6.50(s,1H)、5.61(s,2H)、3.73(m,2H)、3.63(t,J=7.2Hz,2H)、3.42(q,J=7.0Hz,2H)、3.33(s,3H)、3.16(m,2H)、2.93(s,3H)、2.74(t,J=7.2Hz,2H)、1.71(m,4H)、1.09(t,J=7.0Hz,3H)。MSm/z357(M+H);C1524Sの解析的計算値:C,50.54;H,6.79;N,15.72。実測値:C,50.47;H,6.68;N,15.57。
(実施例19)
4−アミノ−1−{[3−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−5−イル]メチル}−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2−クロロ−5,6−ジメチル−3−ニトロ−N−プロポ−2−イニルピリジン−4−アミン(10.0g、41.7mmol、国際公開第WO2006/065280号(Moserら)の実施例18を参照のこと)のトルエン(200mL)溶液に、ジ−p−メトキシベンジルアミン(16.1g、62.6mmol)およびトリエチルアミン(8.7mL、62.6mmol)を加えた。得られる溶液を58時間加熱還流した。冷却した後直ちに、溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣をCHClとNaHCO飽和水溶液とに分配した。水相をCHCl(3×100mL)で抽出し、有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、蝋様の赤色固体を得た。シリカゲルでの吸引フィルタークロマトグラフィー(3/1のヘキサン/EtOAc溶離液)によって精製すると、18.5g(収率96%)のN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5,6−ジメチル−3−ニトロ−N−プロポ−2−イニルピリジン−2,4−ジアミンが鮮橙色の固体として得られたが、これはH NMR分析によるとかなり純粋であった。
パートB
,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5,6−ジメチル−3−ニトロ−N−プロポ−2−イニルピリジン−2,4−ジアミン(11.5g、25.0mmol)を1:1のEtOH/CHCN混合物(300mL)に溶解させ、亜ジチオン酸ナトリウム(21.7g、125mmol)の脱イオン水(100mL)溶液を加えた。直ちに沈殿が生成し、得られる混合物を室温で45分間攪拌した。次いで、CELITE濾過剤パッドでの濾過によって沈殿を除去し、濾過ケーキをCHClで洗浄した。揮発性溶媒を回転蒸発によって除去し、残りの残渣をNaHCO飽和水溶液とEtOAcとに分配した。水相を追加のEtOAc(3×100mL)で抽出し、有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、7.13g(収率66%)のN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5,6−ジメチル−N−プロポ−2−イニルピリジン−2,3,4−トリアミンを黄色の固体として得た。H NMRによる分析では、さらに精製することなく先に進むのに十分な純度の生成物であることが示された。
ステップC
パートBからの材料(7.13g、16.6mmol)のTHF(100mL)溶液に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(4.03g、24.8mmol)を加えた。得られる溶液を窒素雰囲気中で24時間加熱還流した。冷却した後直ちに、溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣をCHClと1N HCl水溶液とに分配した。その後有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、橙色の固体とした。最初にシリカゲルでの吸引フィルタークロマトグラフィー(1/1のEtOAc/CHCl溶離液)によって精製すると、非極性の不純物が除去され、その後EtOAcから結晶化すると、さらに精製する必要のある追加の5gの材料と共に、1.5gの4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6,7−ジメチル−1−プロポ−2−イニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールが白色の結晶固体として得られた。
パートD
4−フルオロベンズアルデヒドオキシム(0.97g、7.0mmol、国際公開第WO2006/065280号(Moserら)の実施例11を参照のこと)のDMF(14mL)溶液を氷/水浴で冷却した。N−クロロスクシンイミド(0.93g、7.0mmol)を一度に加えた。氷浴を取り外し、溶液を周囲温度で2時間攪拌し、次いで酢酸エチル(50mL)と水(50mL)とに分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、約1.2gの4−フルオロ−N−ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイル塩化物を淡黄色の固体として得た。
パートE
パートDからの材料(約7mmol)のクロロホルム(23mL)懸濁液を氷/水浴で冷却した。固体の4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6,7−ジメチル−1−プロポ−2−イニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(1.3g、2.8mmol)を加えた後、トリエチルアミン(1.5mL、10.5mmol)を加えた。氷浴を取り外し、懸濁液を周囲温度で18時間攪拌したが、それまでに溶液が得られた。反応液を塩化アンモニウム飽和水溶液(30mL)でクエンチした。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、油状物を得た。この材料を自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、20〜60%のヘキサン中酢酸エチルを溶離液とする)によって精製して、0.84gの4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−1−{[3−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−5−イル]メチル}−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを得た。
パートF
パートEからの材料のトリフルオロ酢酸(4mL)溶液を周囲温度で2時間攪拌した。反応液を水(20mL)でクエンチすると、白色の沈殿が生成した。懸濁液のpHを50%水酸化ナトリウム水溶液で約13に調整した。混合物を1時間攪拌した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄し、次いで自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0〜15%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製して、固体を得た。固体をエタノール(60mL)と合わせ、加熱還流した。混合物を冷ました。固体を濾過によって単離し、エタノールで洗浄し、次いで65℃の真空中で乾燥させて、0.3gの4−アミノ−1−{[3−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−5−イル]メチル}−6,7−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、融点250.0℃として得た。C1816FNの解析的計算値:C,61.18;H,4.56;N,19.82。実測値:C,60.99;H,4.62;N,19.55。
(実施例20)
4−アミノ−6,7−ジメチル−1−[(3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
アセトアルドキシム(0.43g、7.4mmol)およびN−クロロスクシンイミド(0.98g、7.4mmol)のDMF(22mL)溶液を50℃で2時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷まし、次いで水(150mL)でクエンチし、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮して、0.45gの塩化N−ヒドロキシエタンイミドイルを透明な油状物として得た。
パートB
パートAからの材料(4.8mmol)のジクロロメタン(25mL)溶液を氷/水浴で冷却した。固体の4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6,7−ジメチル−1−プロポ−2−イニル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(1.8g、3.9mmol)を加えた後、トリエチルアミン(0.82mL、5.9mmol)を加えた。氷浴を取り外した。反応液を周囲温度で68時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮して、粗生成物を油状物として得た。この材料を、自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(40+Mカートリッジ、0%〜5%のジクロロメタン中メタノールを溶離液とする)によって精製して、0.58gの4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6,7−ジメチル−1−[(3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを白色固体として得た。
パートC
パートBからの材料のトリフルオロ酢酸(3mL)溶液を周囲温度で18時間攪拌した。反応を水(20mL)でクエンチした。pHを50%水酸化ナトリウム水溶液で約14に調整し、次いで混合物を1M塩酸水溶液で中和した(pH7)。得られる懸濁液を1時間攪拌した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄し、乾燥させた。この材料を自動化されたフラッシュクロマトグラフィー(25+Mカートリッジ、50%〜100%のクロロホルム中CMAを溶離液とする)によって精製した後、メタノールから再結晶化して、0.13gの4−アミノ−6,7−ジメチル−1−[(3−メチルイソキサゾール−5−イル)メチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールを結晶固体、mp>300℃として得た。C1315の解析的計算値:C,57.13;H,5.53;N,25.63。実測値:C,57.15;H,5.75;N,25.81。
(実施例21)
4−アミノ−6−ペンチル−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
2,4−ジクロロ−3−ニトロ−6−ペンチルピリジン(1.11g、4.22mmol)を10mLのN,N−ジメチルホルムアミドに溶解させた溶液を、トリエチルアミン(1.17mL、8.44mmol)および(D)−(+)−フェネチルアミン(536mL、4.22mmol)で処理した。周囲温度で6時間攪拌した後、反応混合物を1時間かけて40℃に加熱し、次いで減圧下で濃縮した。残渣を50mLの酢酸エチルに溶解させ、HO(3回)およびブラインで順次洗浄した。有機部分をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の油状物を得た。カラムクロマトグラフィー(SiO、3〜15%のメチルt−ブチルエーテル(MTBE)/ヘキサン)にかけると、2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピリジン−4−アミン(715mg)が黄色のシロップとして得られた。
パートB
2−クロロ−3−ニトロ−6−ペンチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピリジン−4−アミン(715mg、2.05mmol)を20mLのトルエンに溶解させた溶液を、トリエチルアミン(0.57mL、4.1mmol)およびジ−p−メトキシベンジルアミン(581mg、2.26mmol)で処理し、混合物を終夜加熱還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を50mLの酢酸エチルに溶解させ、HOおよびブラインで順次洗浄した。有機部分をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、褐色の油状物を得た。カラムクロマトグラフィー(SiO、3〜15%のMTBE/ヘキサン)にかけると、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピリジン−2,4−ジアミン(1.10g)が濃黄色のシロップとして得られた。
パートC
塩化Ni(II)六水和物(230mg)を10mLのメタノールに溶解させた攪拌溶液を、NaBH(74mg)で処理した。次いで、その攪拌溶液に、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−ニトロ−6−ペンチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピリジン−2,4−ジアミン(1.10g、1.94mmol)をメタノール/CHClの1:1混合物10mLに溶解させた溶液を加えた。次いで、反応混合物が黄褐色から透明になるまで、追加の20mgずつのNaBH(約8回分)を30分間かけて加えた。薄層クロマトグラフィーによって、出発材料が完全に消費されたことが示された。次いで、反応混合物をCELITE濾過剤の層で濾過した。濾過ケーキを追加のCHClですすぎ、濾液を合わせて減圧下で濃縮した。次いで、得られる材料を、5〜10%のメタノール/CHClで溶出しながら短いSiOカラムで濾過して、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピリジン−2,3,4−トリアミン(979mg)を淡褐色の固体として得た。
パートD
,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ペンチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピリジン−2,3,4−トリアミン(979mg、1.82mmol)を10mLのTHFに溶解させた溶液を、カルボニルジイミダゾール(590mg、3.64mmol)で処理し、混合物を加熱還流した。90分後、反応混合物を追加分(200mg)のカルボニルジイミダゾールで処理し、加熱を1時間続けた。反応混合物を冷却し、10mLのHOで処理した。10分間攪拌した後、反応混合物を30mLの酢酸エチルで希釈した。層を分離し、有機部分をHOおよびブラインで順次洗浄した。有機部分をNaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、紫色の油状物を得た。カラムクロマトグラフィー(SiO、0〜5%のメタノール/CHCl)にかけると、4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(977mg)が紫色のシロップとして得られた。
パートE
4−[ビス(4−メトキシベンジル)アミノ]−6−ペンチル−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(977mg、1.73mmol)を10mLのトリフルオロ酢酸(TFA)に溶解させた溶液を終夜攪拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られる残渣を希NHOHとCHClとに分配した。層を分離し、水性部分を2回分の追加のCHClで抽出した。有機部分を合わせてNaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィー(SiO、10〜35%のCMA/CHCl)にかけると、表題化合物が得られ、これを10mLの熱アセトニトリルから結晶化してさらに精製した。結晶を濾過によって単離し、高真空中で乾燥させて、4−アミノ−6−ペンチル−1−[(1S)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(340mg)を桃色がかった結晶として得た。融点146.7〜147.7℃;H NMR(500MHz、CDCl)δ10.90(brs,1H)、7.22〜7.39(m,5H)、6.02(s,1H)、5.74(q,J=7.2Hz,1H)、4.92(s,2H)、2.48(t,J=7.7Hz,2H)、1.89(d,J=7.2Hz,1H)、1.53(m,2H)、1.17〜1.29(m,4H)、0.84(t,J=7.1Hz,3H);C NMR(125MHz、CDCl)δ154.9、154.0、142.7、139.4、136.0、128.7、127.7、126.4、108.4、96.5、51.0、38.4、31.5、29.8、22.5、17.8、14.0;MSm/z325(M+H)。C1924Oの解析的計算値:C,70.34;H,7.46;N,17.27。実測値:C,70.30;H,7.51;N,17.22。旋光度[α]=−58.6(c=1.33mg/mL、CHCl)。
(実施例22)
4−アミノ−6−ペンチル−1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
4−アミノ−6−ペンチル−1−[(1R)−1−フェニルエチル]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オールは、パートAの(D)−(+)−フェネチルアミンの代わりに(L)−(−)−フェネチルアミンを使用しながら、実施例21のパートAからEに記載の方法に従って調製した。融点147.1〜148.0℃;C1924Oの解析的計算値:C,70.34;H,7.46;N,17.27。実測値:C,70.41;H,7.51;N,17.40。旋光度[α]=+61.5(c=1.82mg/mL、CHCl)。
(実施例23)
4−アミノ−1−ベンジル−6−ブトキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール
Figure 2009507036
パートA
4−アミノ−2,6−ジクロロピリジン(1.30g、7.98mmol)を、6.5mLの濃硫酸に慎重に加えた。混合物を氷浴で冷却し、2.6mLの発煙硝酸をピペットで滴下した。溶液を室温に温め、1時間攪拌し、次いで26gの砕いた氷上に注ぐと、白色の沈殿が生成した。混合物を−10℃で一晩保存した。ブフナー漏斗を使用する濾過によって白色の沈殿を収集し、氷冷水で洗浄し、真空中で乾燥させて、1.66gの2,6−ジクロロ−4−ニトロアミノピリジンを得、これをさらに精製することなく先に進めた。
パートB
2,6−ジクロロ−4−ニトロアミノピリジン(1.66g、7.98mmol)を11mLの濃硫酸に加え、得られる溶液を水蒸気浴で30分間加熱した。室温に冷却した後、この溶液を28gの砕いた氷上に注ぐと、黄褐色の沈殿が生成した。混合物を氷浴で冷却し、pH7に到達するまで濃水酸化アンモニウムを加えた。得られるスラリーを−10℃で一晩保存した。ブフナー漏斗を使用する濾過によって沈殿を収集し、氷冷水で洗浄し、真空中で乾燥させて、4−アミノ−2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(1.30g、収率78%)を淡い黄褐色の固体として得た。
パートC
パートBからの4−アミノ−2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(1.08g、5.19mmol)およびトリエチルアミン(1.09mL、7.79mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を氷浴で冷却し、ビス(4−メトキシベンジル)アミン(1.34g、5.19mmol)を一度に加えた。得られる溶液を室温に温め、窒素雰囲気中で終夜攪拌した。溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン溶離液)によって精製して、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−クロロ−3−ニトロピリジン−2,4−ジアミン(1.82g、収率82%)を粘稠性の黄色の油状物として得たが、これは真空中で泡状になった。
パートD
1−ブタノール(7mL)にナトリウム金属(207mg、9.00mmol)を加えてナトリウムブトキシドを調製した。ナトリウム金属が完全に消費された後、得られる溶液を氷浴で冷却し、パートCからのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−クロロ−3−ニトロピリジン−2,4−ジアミン(1.29g、3.00mmol)のTHF(10mL)溶液を添加漏斗から滴下した。得られる溶液を85℃の油浴で5時間加熱した。室温に冷却した後直ちに、希HCl水溶液を加えて反応混合物をクエンチし、ジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、赤色の油状物とした。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン溶離液)によって精製すると、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ブトキシ−3−ニトロピリジン−2,4−ジアミン(1.14g、収率81%)が粘稠性の橙色の油状物として得られたが、これは真空中で泡状になった。
パートE
パートDからのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ブトキシ−3−ニトロピリジン−2,4−ジアミン(1.10g、2.36mmol)を1:1のエタノール/アセトニトリル混合物40mLに溶解させ、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、すなわちNa(2.05g、11.8mmol)のHO(10mL)溶液をピペットで加えると、白色の沈殿が生成した。混合物を室温で2時間攪拌し、その間橙色から黄色の呈色が消失した。次いで、混合物をCELITE濾過剤のパッドで濾過し、濾過ケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)で希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(1×50mL)およびブライン(1×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ブトキシ−ピリジン−2,3,4−ジアミンを黄色の油状物として得た。この材料をさらに精製することなく先に進めた。
パートF
パートEからのN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−6−ブトキシ−ピリジン−2,3,4−ジアミン(1.03g、2.35mmol)のTHF(25mL)溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(496mg、3.06mmol)を加えた。得られる溶液を窒素雰囲気中で終夜加熱還流した。溶媒を回転蒸発によって除去し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、2/1〜1/2のヘキサン/酢酸エチルの勾配溶離液)によって精製すると、6−ブトキシ−4−[ジ(4−メトキシベンジル)アミノ]−1,3−ジヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(630mg、2ステップで収率58%)を淡いピンク色の油状物として得たが、これは真空中で泡状になった。
パートG
パートFからの6−ブトキシ−4−[ジ(4−メトキシベンジル)アミノ]−1,3−ジヒドロイミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オン(630mg、1.36mmol)をDMF(8mL)に溶解させ、固体の炭酸カリウム(225mg、1.63mmol)を加えた。次いで、臭化ベンジル(257mg、1.50mmol)のDMF(2mL)溶液をピペットで加え、得られる溶液を、窒素雰囲気中にて80℃の油浴で終夜加熱した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水(4×25mL)およびブライン(4×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、2/1〜1/2のヘキサン/酢酸エチルの勾配溶離液)によって精製すると、1−ベンジル−6−ブトキシ−4−[ジ(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(80mg、収率11%)が黄褐色の油状物として得られた。
パートH
パートGからの1−ベンジル−6−ブトキシ−4−[ジ(4−メトキシベンジル)アミノ]−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(80mg、0.15mmol)に、TFA(5mL)を加えて濃青紫色の溶液を生成し、これを室温で終夜攪拌した。TFAを回転蒸発によって除去し、残渣を水(10mL)で希釈した。固体の炭酸ナトリウムを加えて、pHを約8〜9に調整した。水層をジクロロメタン(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄褐色の固体を得た。黄褐色の固体をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、6%のジクロロメタン中メタノール溶離液)によって精製して、4−アミノ−1−ベンジル−6−ブトキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−オール(30mg、収率66%)を淡い黄褐色の固体、融点205〜208℃として得た。H NMR(500MHz、CDCl)δ9.41(s,1H)、7.47〜7.24(m,5H)、5.99(s,1H)、5.22(s,2H)、4.08(t,J=7.1Hz,2H)、3.98(s,2H)、1.70(m,2H)、1.44(m,2H)、0.94(t,J=7.1Hz,3H)。MSm/z313(M+H)。
好例となる化合物
好例となる特定の化合物は、上記実施例に記載したものの一部を含めて、以下の式(Ia)および以下の表に示すR置換基を有し、表の各行は、式(Ia)と組み合わされて、本発明の特定の実施形態となる。
Figure 2009507036
Figure 2009507036
本発明の化合物は、以下で記載する方法の1つを使用して試験したとき、ヒト細胞中でインターフェロンα、またはインターフェロンαと腫瘍壊死因子αの産生を誘発することによってサイトカイン生合成をモジュレートすることがわかった。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘発
in vitroヒト血液細胞系を使用して、サイトカイン誘発を評価する。活性は、Testermanらの「Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609」、Journal of Leukocyte Biology、第58巻、365〜372ページ(1995年9月)に記載されているような、培地中に分泌されるインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれIFN−αおよびTNF−α)の測定に基づく。
培養のための血液細胞調製
健常人ドナーからの全血を、静脈穿刺によって、EDTAを含むvacutainer管またはシリンジに収集した。HISTOPAQUE−1077(Sigma、米国ミズーリ州セントルイス)またはFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences、米国ニュージャージー州Piscataway)を使用する密度勾配遠心分離によって、全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。血液をダルベッコリン酸緩衝溶液(DPBS)またはハンクス液(HBSS)で1:1希釈する。あるいは、全血を、密度勾配培地を含むAccuspin(Sigma)またはLeucoSep(Greiner Bio−One,Inc.、米国フロリダ州ロングウッド)遠心フリット管に入れる。PBMC層を収集し、DPBSまたはHBSSで2回洗浄し、RPMI完全培地に4×10細胞/mLで再懸濁する。このPBMC懸濁液を、試験化合物を含有する等体積のRPMI完全培地を含む96ウェル平底無菌組織培養プレートに加える。
化合物の調製
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化する。DMSO濃度は、培養ウェルに加えるための最終濃度1%を上回るべきでない。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。対照には、培地のみの細胞サンプル、DMSOのみ(化合物なし)の細胞サンプル、および基準化合物を加えた細胞サンプルが含まれる。
インキュベート
試験化合物の溶液を、RPMI完全培地を含む最初のウェルに60μMで加え、そのウェルで3倍段階希釈を行う。次いで、等体積のPBMC懸濁液をウェルに加え、試験化合物濃度を所望の範囲(通常は30〜0.014μM)にする。PBMC懸濁液の最終濃度は2×10細胞/mLとする。プレートに無菌のプラスチック製のふたをかぶせ、穏やかに混合し、次いで37℃の5%二酸化炭素雰囲気中で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベートした後、プレートを4℃で10分間、1000rpm(約200×g)で遠心分離する。無細胞の培養上清を除去し、無菌のポリプロピレン管に移す。サンプルは、分析するまで−30〜−70℃で保つ。サンプルのIFN−αをELISAによって、TNF−αをIGEN/BioVerisアッセイによって分析する。
インターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)の分析
IFN−α濃度は、PBL Biomedical Laboratories、米国ニュージャージー州Piscatawayのヒトマルチサブタイプ比色サンドイッチELISA(カタログ番号41105)を用いて測定する。結果はpg/mLで示す。
TNF−α濃度は、ORIGEN M−Series Immunoassayによって測定し、以前にIGEN International、米国メリーランド州ゲイサーズバーグとして知られていたBioVeris CorporationのIGEN M−8分析計で読み取る。イムノアッセイでは、Biosource International、米国カリフォルニア州カマリロの、ヒトTNF−α捕捉および検出抗体対(カタログ番号AHC3419およびAHC3712)を使用する。結果はpg/mLで示す。
アッセイデータおよび分析
アッセイの出力データは、全体として、化合物濃度(x軸)に対するTNF−αおよびIFN−αの濃度値(y軸)からなる。
データの分析は2ステップである。最初に、DMSO平均値(DMSO対照ウェル)または実験バックグラウンド(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)の大きい方を各読みから差し引く。バックグラウンドを差し引いた結果としてマイナスの値が生じれば、読みを「*」として報告し、確実に検出可能ではないと注をつける。その後の計算および統計では、「*」をゼロとして扱う。次に、バックグラウンドを差し引いたすべての値に単一の調整比をかけて、実験間のばらつきを減少させる。調整比は、新たな実験での基準化合物の面積を、過去の61件の実験(未調整の読み)に基づく期待基準化合物面積で割ったものである。これによって、用量反応曲線の形状を変えることなく、新たなデータの読み(y軸)の基準化がなされる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5352784号、実施例91)であり、期待面積は、過去61件の実験の用量中央値の和である。
所与の実験および化合物について、バックグラウンドを差し引き、基準調整した結果に基づき最小有効濃度値を算出する。最小有効濃度値(μモル濃度)は、試験したサイトカインに対して一定のサイトカイン濃度を超えて応答を誘発する、試験した化合物濃度の最低濃度である(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)。最大応答は、その用量反応で産生されるサイトカイン(pg/ml)の最大量である。
ヒト細胞におけるサイトカイン誘発
(高処理量スクリーニング)
上述のヒト細胞におけるサイトカイン誘発の試験法を、高処理量スクリーニング向けに以下のように変更した。
培養のための血液細胞調製
健常人ドナーからの全血を、静脈穿刺によって、EDTAを含むvacutainer管またはシリンジに収集した。HISTOPAQUE−1077(Sigma、米国ミズーリ州セントルイス)またはFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences、米国ニュージャージー州Piscataway)を使用する密度勾配遠心分離によって、全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。全血を、密度勾配培地を含むAccuspin(Sigma)またはLeucoSep(Greiner Bio−One,Inc.、米国フロリダ州ロングウッド)遠心フリット管に入れる。PBMC層を収集し、DPBSまたはHBSSで2回洗浄し、RPMI完全培地に4×10細胞/mLで再懸濁する(最終細胞密度の2倍)。このPBMC懸濁液を、96ウェル平底無菌組織培養プレートに加える。
化合物の調製
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に可溶化する。化合物は一般に、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。各プレートにおいて、対照には、培地のみの細胞サンプル、DMSOのみ(化合物なし)の細胞サンプル、および基準化合物の2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5352784号、実施例91)を加えた細胞サンプルが含まれる。試験化合物の溶液を、計量プレートの最初のウェルに7.5mMで加え、その後の7段階のDMSO中濃度については3倍段階希釈を行う。次いで、最終化合物濃度を、試験する最終濃度範囲の2倍(60〜0.028μM)にするために、その試験化合物希釈物にRPMI完全培地を加える。
インキュベート
次いで、化合物溶液を、PBMC懸濁液を含むウェルに加え、試験化合物濃度を所望の範囲(通常は30〜0.014μM)にし、DMSO濃度を0.4%にする。PBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLとする。プレートに無菌のプラスチック製のふたをかぶせ、穏やかに混合し、次いで37℃の5%二酸化炭素雰囲気中で18〜24時間インキュベートする。
分離
インキュベートした後、プレートを4℃で10分間、1000rpm(約200g)で遠心分離する。4−plex Human Panel MSDMULTI−SPOT96ウェルプレートを、MesoScale Discovery,Inc.(MSD、米国メリーランド州ゲイサーズバーグ)による適切な捕捉抗体で予めコートする。無細胞の培養上清を除去し、MSDプレートに移す。分析まで−30〜−70℃で維持しておくこともできるが、通常は新鮮なサンプルを試験する。
インターフェロンαおよび腫瘍壊死因子αの分析
MSD MULTI−SPOTプレートは、各ウェル内に、特定のスポットに予めコートされているヒトTNF−αおよびヒトIFN−αの捕捉抗体を含んでいる。各ウェルは、4箇所のスポット、すなわち、1箇所のヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポット、1箇所のヒトIFN−α捕捉抗体(PBL Biomedical Laboratories、米国ニュージャージー州Piscataway)スポット、および2箇所の不活性なウシ血清アルブミンスポットを含む。ヒトTNF−α捕捉および検出抗体対は、MesoScale Discoveryからのものである。ヒトIFN−αマルチサブタイプ抗体(PBL Biomedical Laboratories)は、IFN−αF(IFNA21)を除くすべてのIFN−αサブタイプを捕捉する。標準物質は、組換え型のヒトTNF−α(R&D Systems、米国ミネソタ州ミネアポリス)およびIFN−α(PBL Biomedical Laboratories)からなる。サンプルおよび別個の標準物質を分析時に各MSDプレートに加える。2種のヒトIFN−α検出抗体(カタログ番号21112および21100、PBL)を互いに2対1の比(重量:重量)で使用して、IFN−α濃度を測定する。サイトカインに特異的な検出抗体をSULFO−TAG試薬(MSD)で標識する。SULFO−TAG標識された検出抗体をウェルに加えた後、MSDのSECTOR HTS READERを使用して各ウェルの電気化学発光レベルを読む。既知のサイトカイン標準物質を用いて算出した結果をpg/mLで示す。
アッセイデータおよび分析
アッセイの出力データは、全体として、化合物濃度(x軸)に対するTNF−αまたはIFN−αの濃度値(y軸)からなる。
同じ実験内の関連するプレート間のばらつきを減少させる意図で、所与の実験内でプレートワイズな基準化を実施する。最初に、中央値DMSO(DMSO対照ウェル)または実験バックグラウンド(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)の大きい方を各読みから差し引く。バックグラウンドを差し引いた結果として生じる場合のあるマイナスの値は、ゼロに設定する。所与の実験内の各プレートは、対照になる基準化合物を含む。この対照を使用して、このアッセイのすべてのプレートの期待曲線下面積中央値を算出する。各プレートについて、プレートワイズ換算係数を、特定のプレートの基準化合物面積対、実験全体の期待面積中央値の比として算出する。次いで、すべてのプレートについて、各プレートからのデータにプレートワイズ換算係数をかける。(両方のサイトカインIFN−α、TNF−αについて)0.5〜2.0の間の換算係数を有するプレートからのデータのみを報告する。上述の間隔外の換算係数を有するプレートからのデータは、上述の間隔内の換算係数を示すまで再試験する。上記方法では、曲線の形状を変更することなくy値が基準化される。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5352784号、実施例91)である。期待面積中央値は、所与の実験の一部であるすべてのプレートの面積中央値である。
第二の基準化を実施して、(複数の実験での)実験間のばらつきを減少させることもできる。バックグラウンドを差し引いたすべての値に、単一の調整比をかけて、実験間のばらつきを減少させる。調整比は、新たな実験の基準化合物の面積を、以前の実験(未調整の読み)の平均に基づくその基準化合物の期待面積で割ったものである。これによって、用量反応曲線の形状を変えることなく、新たなデータの読み(y軸)が基準化される。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5352784号、実施例91)であり、期待面積は、以前の実験の平均からの用量中央値の和である。
所与の実験および化合物について、バックグラウンドを差し引き、基準調整した結果に基づき最小有効濃度値を算出する。最小有効濃度値(μモル濃度)は、試験したサイトカインに対して一定のサイトカイン濃度を超えて応答を誘発する、試験した化合物濃度の最低濃度である(通常、IFN−αでは20pg/mL、TNF−αでは40pg/mL)。最大応答は、その用量反応で産生されるサイトカイン(pg/ml)の最大量である。
本明細書で引用する特許、特許文書、および出版物の完全な開示は、それぞれが個々に援用されるかのごとくその全体が参照により援用される。本発明の範囲および精神から逸脱することのない、本発明に対する様々な改変および変更は、当業者に明白となろう。本発明は、本明細書に記載の例示的な実施形態および実施例によって過度に限定されるものでなく、またそのような実施例および実施形態は、例として示すにすぎず、本発明の範囲は、次のとおり本明細書に記載の特許請求の範囲によってのみ限定されるものであることを理解されたい。

Claims (30)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2009507036
    [式中、
    およびRは、それぞれ独立に、
    水素、
    ハロゲン、
    アルケニル、
    アミノ、
    −R11
    −O−R11
    −S−R11、および
    −N(R9a)(R11
    からなる群から選択され、
    11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されており、
    9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    は、
    −R
    −X−R
    −X−Y−R
    −X−Y−X−Y−R
    −X−R
    −N(R’)−Q−R
    −N(R’)−X−Y−R、および
    −N(R’)−X−R5a
    からなる群から選択され、
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよく、
    は、C2〜20アルキレンであり、
    Yは、
    −O−、
    −S(O)0〜2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    は、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    ’は、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択され、
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
    は、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    5aは、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    は、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
    は、C2〜7アルキレンであり、
    は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択され、
    は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
    10は、C3〜8アルキレンであり、
    Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択され、
    A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択され、
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され、
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
    aおよびbは、それぞれ独立に、1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。]
    または薬学的に許容できるその塩。
  2. 式IIの化合物
    Figure 2009507036
    [式中、
    は、
    −C(O)−R’、
    α−アミノアシル、
    α−アミノアシル−α−アミノアシル、
    −C(O)−O−R’、
    −C(O)−N(R”)R’、
    −C(=NY’)−R’、
    −CH(OH)−C(O)−OY’、
    −CH(OC1〜4アルキル)Y
    −CH、および
    −CH(CH)Y
    からなる群から選択され、
    R’およびR”は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群からそれぞれ独立に選択され、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜4アルキレニル、ヘテロアリール−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素になる場合もあり、
    α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基であり、
    Y’は、水素、C1〜6アルキル、およびベンジルからなる群から選択され、
    は、C1〜6アルキル、カルボキシ−C1〜6アルキレニル、アミノ−C1〜4アルキレニル、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ−C1〜4アルキレニル、およびジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ−C1〜4アルキレニルからなる群から選択され、
    は、モノ−N−C1〜6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1〜6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1〜4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され、
    およびRは、それぞれ独立に、
    水素、
    ハロゲン、
    アルケニル、
    アミノ、
    −R11
    −O−R11
    −S−R11、および
    −N(R9a)(R11
    からなる群から選択され、
    11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されており、
    9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    は、
    −R
    −X−R
    −X−Y−R
    −X−Y−X−Y−R
    −X−R
    −N(R’)−Q−R
    −N(R’)−X−Y−R、および
    −N(R’)−X−R5a
    からなる群から選択され、
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよく、
    は、C2〜20アルキレンであり、
    Yは、
    −O−、
    −S(O)0〜2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    は、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    ’は、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択され、
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
    は、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    5aは、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    は、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
    は、C2〜7アルキレンであり、
    は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択され、
    は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
    10は、C3〜8アルキレンであり、
    Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択され、
    A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択され、
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され、
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
    aおよびbは、それぞれ独立に、1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。]
    または薬学的に許容できるその塩。
  3. が、−C(O)−R’、α−アミノ−C2〜11アシル、および−C(O)−O−R’からなる群から選択される、請求項2に記載の化合物または塩。
  4. 式IIIの化合物
    Figure 2009507036
    [式中、
    は、
    −X−C(O)−R’、
    α−アミノアシル、
    α−アミノアシル−α−アミノアシル、
    −X−C(O)−O−R’、
    −C(O)−N(R”)R’、および
    −S(O)−R’
    からなる群から選択され、
    は、結合、−CH−O−、−CH(CH)−O−、−C(CH−O−、さらに−X−C(O)−O−R’の場合には−CH−NH−からなる群から選択され、
    R’およびR”は、C1〜10アルキル、C3〜7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群からそれぞれ独立に選択され、これらはそれぞれ、非置換でも、またはハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1〜6アルキル、C1〜4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1〜4アルキレニル、ヘテロアリール−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルキレニル、ハロ−C1〜4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、但し、R”は水素である場合もあり、
    α−アミノアシルは、ラセミ体、D体、およびL体のアミノ酸からなる群から選択されるアミノ酸から派生するα−アミノアシル基であり、
    およびRは、それぞれ独立に、
    水素、
    ハロゲン、
    アルケニル、
    アミノ、
    −R11
    −O−R11
    −S−R11、および
    −N(R9a)(R11
    からなる群から選択され、
    11は、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルからなる群から選択され、これらはそれぞれ、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ハロゲン、ハロアルキル、ハロアルコキシ、メルカプト、ニトロ、シアノ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、さらにアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキレニルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択され1個または複数の置換基で置換されており、
    9aは、水素およびC1〜4アルキルからなる群から選択され、
    は、
    −R
    −X−R
    −X−Y−R
    −X−Y−X−Y−R
    −X−R
    −N(R’)−Q−R
    −N(R’)−X−Y−R、および
    −N(R’)−X−R5a
    からなる群から選択され、
    Xは、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群から選択され、ここで、アルキレン、アルケニレン、およびアルキニレン基は、場合によりアリーレン、ヘテロアリーレン、もしくはヘテロシクリレンにより介在されるか、または終端されていてもよいし、場合により1個または複数の−O−基により介在されていてもよく、
    は、C2〜20アルキレンであり、
    Yは、
    −O−、
    −S(O)0〜2−、
    −S(O)−N(R)−、
    −C(R)−、
    −C(R)−O−、
    −O−C(R)−、
    −O−C(O)−O−、
    −N(R)−Q−、
    −C(R)−N(R)−、
    −O−C(R)−N(R)−、
    −C(R)−N(OR)−、
    −O−N(R)−Q−、
    −O−N=C(R)−、
    −C(=N−O−R)−、
    −CH(−N(−O−R)−Q−R)−、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    は、−O−、−S(O)0〜2−、−S(O)−N(R)−、−N(R)−Q−、−C(R)−N(R)−、−O−C(R)−N(R)−、および
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    ’は、水素、C1〜20アルキル、ヒドロキシ−C2〜20アルキレニル、およびアルコキシ−C2〜20アルキレニルからなる群から選択され、
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリル基は、非置換でも、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、さらにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合にはオキソからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されていてもよく、
    は、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    5aは、
    Figure 2009507036
    からなる群から選択され、
    は、=Oおよび=Sからなる群から選択され、
    は、C2〜7アルキレンであり、
    は、水素、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、ヒドロキシ−C1〜10アルキレニル、C1〜10アルコキシ−C1〜10アルキレニル、アリール−C1〜10アルキレニル、およびヘテロアリール−C1〜10アルキレニルからなる群から選択され、
    は、水素およびアルキルからなる群から選択され、
    10は、C3〜8アルキレンであり、
    Aは、−CH−、−O−、−C(O)−、−S(O)0〜2−、および−N(−Q−R)−からなる群から選択され、
    A’は、−O−、−S(O)0〜2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群から選択され、
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群から選択され、
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群から選択され、
    aおよびbは、それぞれ独立に、1〜6の整数であり、但し、a+bは≦7である。]
    または薬学的に許容できるその塩。
  5. が、α−アミノ−C2〜5アルカノイル、C2〜6アルカノイル、C1〜6アルコキシカルボニル、およびC1〜6アルキルカルバモイルからなる群から選択される、請求項4に記載の化合物または塩。
  6. およびRが、水素、−R11、−O−R11、および−NHR11からなる群からそれぞれ独立に選択され、R11がアルキル、アルコキシアルキレニル、またはヒドロキシアルキレニルである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  7. が、水素およびC1〜5アルキルからなる群から選択され、Rが、C1〜5アルキル、−O−C1〜4アルキル、および−NH−C1〜4アルキルからなる群から選択される、請求項6に記載の化合物または塩。
  8. が水素である、請求項7に記載の化合物または塩。
  9. がC1〜5アルキルである、請求項8に記載の化合物または塩。
  10. およびRがそれぞれメチルである、請求項7に記載の化合物または塩。
  11. が、
    −R
    −X−R
    −X−Y−R
    −X−Y−X−Y−R、および
    −X−R
    からなる群から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物または塩。
  12. が−Rまたは−X−Rである、請求項11に記載の化合物または塩。
  13. −X−が
    Figure 2009507036
    、−CH−、−(CH−、−CH(CH)−、−(CH−、または−(CHである、請求項12に記載の化合物または塩。
  14. が、アリール−C1〜4アルキレニルおよびヘテロアリール−C1〜4アルキレニルからなる群から選択され、ここで、アリールまたはヘテロアリール基が、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、および(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている、請求項12に記載の化合物または塩。
  15. がベンジルであり、そのベンジルが、非置換であり、またはアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、およびハロゲンからなる群からそれぞれ独立に選択される1個または複数の置換基で置換されている、請求項14に記載の化合物または塩。
  16. がベンジルまたは4−フルオロベンジルである、請求項15に記載の化合物または塩。
  17. がテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルである、請求項12に記載の化合物または塩。
  18. がピリジン−3−イルメチル、イソキサゾール−5−イルメチル、イソキサゾール−3−イルメチル、[5−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−3−イル]メチル、または[3−(4−フルオロフェニル)イソキサゾール−5−イル]メチルである、請求項12に記載の化合物または塩。
  19. が−X−Y−Rである、請求項11に記載の化合物または塩。
  20. が−C2〜5アルキレニル−S(O)−C1〜3アルキルである、請求項19に記載の化合物または塩。

  21. Figure 2009507036
    である、請求項19に記載の化合物または塩。
  22. が−C2〜5アルキレニル−NH−Q−Rである、請求項19に記載の化合物または塩。
  23. Qが−C(O)−、S(O)−、または−C(O)−NH−であり、RがC1〜6アルキルである、請求項21または22に記載の化合物または塩。
  24. 治療有効量の請求項1から23のいずれか一項に記載の化合物または塩と、薬学的に許容できる担体とを含む医薬組成物。
  25. 動物においてサイトカイン生合成を誘発する方法であって、動物に、請求項1から23のいずれか一項に記載の有効量の化合物もしくは塩、または請求項24に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  26. 動物においてIFN−αの生合成を選択的に誘発する方法であって、動物に、請求項1から23のいずれか一項に記載の有効量の化合物もしくは塩、または請求項24に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  27. 動物におけるウイルス性疾患の治療方法であって、動物に、請求項1から23のいずれか一項に記載の治療有効量の化合物もしくは塩、または請求項24に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  28. 動物におけるウイルス性疾患の治療方法であって、動物に、請求項1から23のいずれか一項に記載の治療有効量の化合物もしくは塩、または請求項24に記載の医薬組成物を投与することと、動物においてIFN−αの生合成を選択的に誘発することとを含む方法。
  29. 動物における腫瘍疾患の治療方法であって、動物に、請求項1から23のいずれか一項に記載の治療有効量の化合物もしくは塩、または請求項24に記載の医薬組成物を投与することを含む方法。
  30. 動物における腫瘍疾患の治療方法であって、動物に、請求項1から23のいずれか一項に記載の治療有効量の化合物もしくは塩、または請求項24に記載の医薬組成物を投与することと、動物においてIFN−αの生合成を選択的に誘発することとを含む方法。
JP2008529359A 2005-09-02 2006-09-01 ヒドロキシ置換1h−イミダゾピリジンおよび方法 Expired - Fee Related JP4584335B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US71370405P 2005-09-02 2005-09-02
PCT/US2006/034427 WO2007028129A1 (en) 2005-09-02 2006-09-01 Hydroxy substituted 1h-imidazopyridines and methods

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009507036A true JP2009507036A (ja) 2009-02-19
JP2009507036A5 JP2009507036A5 (ja) 2009-10-01
JP4584335B2 JP4584335B2 (ja) 2010-11-17

Family

ID=37561219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008529359A Expired - Fee Related JP4584335B2 (ja) 2005-09-02 2006-09-01 ヒドロキシ置換1h−イミダゾピリジンおよび方法

Country Status (20)

Country Link
US (2) US20100152230A1 (ja)
EP (1) EP1924581A1 (ja)
JP (1) JP4584335B2 (ja)
KR (1) KR20080031496A (ja)
CN (1) CN101253173A (ja)
AU (1) AU2006287157A1 (ja)
BR (1) BRPI0615250A2 (ja)
CA (1) CA2620933A1 (ja)
CR (1) CR9781A (ja)
EA (1) EA200800396A1 (ja)
EC (1) ECSP088225A (ja)
IL (1) IL189262A0 (ja)
MA (1) MA29759B1 (ja)
MX (1) MX2008002414A (ja)
NO (1) NO20081393L (ja)
RS (1) RS20080128A (ja)
SV (1) SV2009002832A (ja)
TN (1) TNSN08099A1 (ja)
WO (1) WO2007028129A1 (ja)
ZA (1) ZA200801645B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528989A (ja) * 2006-02-17 2009-08-13 ファイザー・リミテッド Tlr7変調剤としての3−デアザプリン誘導体

Families Citing this family (71)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040265351A1 (en) 2003-04-10 2004-12-30 Miller Richard L. Methods and compositions for enhancing immune response
JP2007502293A (ja) 2003-08-12 2007-02-08 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ヒドロキシルアミン置換イミダゾ含有化合物
AR045529A1 (es) 2003-08-27 2005-11-02 3M Innovative Properties Co Imidazoquinolinas sustituidas con grupos ariloxi o arilalquilenoxi
AU2004270201A1 (en) 2003-09-05 2005-03-17 3M Innovative Properties Company Treatment for CD5+ B cell lymphoma
BRPI0414867A (pt) 2003-10-03 2006-11-21 3M Innovative Properties Co pirazolopiridinas e seus análogos
US7544697B2 (en) 2003-10-03 2009-06-09 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridines and analogs thereof
CA2540541C (en) 2003-10-03 2012-03-27 3M Innovative Properties Company Alkoxy substituted imidazoquinolines
CA2545774A1 (en) 2003-11-14 2005-06-02 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo ring compounds
JP2007511535A (ja) 2003-11-14 2007-05-10 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ヒドロキシルアミン置換イミダゾ環化合物
AR046781A1 (es) 2003-11-25 2005-12-21 3M Innovative Properties Co Derivados de imidazoquinolinas. composiciones farmaceuticas.
US8802853B2 (en) 2003-12-29 2014-08-12 3M Innovative Properties Company Arylalkenyl and arylalkynyl substituted imidazoquinolines
US8735421B2 (en) 2003-12-30 2014-05-27 3M Innovative Properties Company Imidazoquinolinyl sulfonamides
CA2559863A1 (en) 2004-03-24 2005-10-13 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazopyridines, imidazoquinolines, and imidazonaphthyridines
WO2005123080A2 (en) 2004-06-15 2005-12-29 3M Innovative Properties Company Nitrogen-containing heterocyclyl substituted imidazoquinolines and imidazonaphthyridines
US8026366B2 (en) 2004-06-18 2011-09-27 3M Innovative Properties Company Aryloxy and arylalkyleneoxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
WO2006065280A2 (en) 2004-06-18 2006-06-22 3M Innovative Properties Company Isoxazole, dihydroisoxazole, and oxadiazole substituted imidazo ring compounds and methods
US8541438B2 (en) 2004-06-18 2013-09-24 3M Innovative Properties Company Substituted imidazoquinolines, imidazopyridines, and imidazonaphthyridines
JP5543068B2 (ja) 2004-12-30 2014-07-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー キラル縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]環状化合物
US8034938B2 (en) 2004-12-30 2011-10-11 3M Innovative Properties Company Substituted chiral fused [1,2]imidazo[4,5-c] ring compounds
JP2008530022A (ja) 2005-02-04 2008-08-07 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド 免疫反応調節物質を含む水性ゲル処方物
WO2006086449A2 (en) 2005-02-09 2006-08-17 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Alkyloxy substituted thiazoloquinolines and thiazolonaphthyridines
JP2008530252A (ja) 2005-02-09 2008-08-07 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド オキシムおよびヒドロキシルアミンで置換されたチアゾロ[4,5−c]環化合物ならびに方法
AU2006213746A1 (en) 2005-02-11 2006-08-17 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Oxime and hydroxylamine substituted imidazo(4,5-c) ring compounds and methods
WO2006091394A2 (en) 2005-02-11 2006-08-31 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Substituted imidazoquinolines and imidazonaphthyridines
WO2006098852A2 (en) 2005-02-23 2006-09-21 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Hydroxyalkyl substituted imidazoquinolines
EP1850849A2 (en) 2005-02-23 2007-11-07 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Method of preferentially inducing the biosynthesis of interferon
JP2008531567A (ja) 2005-02-23 2008-08-14 コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド ヒドロキシアルキル置換イミダゾキノリン化合物および方法
WO2006107853A2 (en) 2005-04-01 2006-10-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Pyrazolopyridine-1,4-diamines and analogs thereof
EP1863814A1 (en) 2005-04-01 2007-12-12 Coley Pharmaceutical Group, Inc. 1-substituted pyrazolo (3,4-c) ring compounds as modulators of cytokine biosynthesis for the treatment of viral infections and neoplastic diseases
WO2007030775A2 (en) 2005-09-09 2007-03-15 Coley Pharmaceutical Group, Inc. Amide and carbamate derivatives of n-{2-[4-amino-2- (ethoxymethyl)-1h-imidazo[4,5-c]quinolin-1-yl]-1,1-dimethylethyl}methanesulfonamide and methods
ZA200803029B (en) 2005-09-09 2009-02-25 Coley Pharm Group Inc Amide and carbamate derivatives of alkyl substituted /V-[4-(4-amino-1H-imidazo[4,5-c] quinolin-1-yl)butyl] methane-sulfonamides and methods
US8088790B2 (en) 2005-11-04 2012-01-03 3M Innovative Properties Company Hydroxy and alkoxy substituted 1H-imidazoquinolines and methods
WO2007100634A2 (en) 2006-02-22 2007-09-07 3M Innovative Properties Company Immune response modifier conjugates
US8329721B2 (en) 2006-03-15 2012-12-11 3M Innovative Properties Company Hydroxy and alkoxy substituted 1H-imidazonaphthyridines and methods
US7906506B2 (en) 2006-07-12 2011-03-15 3M Innovative Properties Company Substituted chiral fused [1,2] imidazo [4,5-c] ring compounds and methods
WO2008030511A2 (en) 2006-09-06 2008-03-13 Coley Pharmaceuticial Group, Inc. Substituted 3,4,6,7-tetrahydro-5h, 1,2a,4a,8-tetraazacyclopenta[cd]phenalenes
US20080149123A1 (en) 2006-12-22 2008-06-26 Mckay William D Particulate material dispensing hairbrush with combination bristles
US20100120799A1 (en) 2007-02-19 2010-05-13 Smithkline Beecham Corporation Purine derivatives as immunomodulators
EP1997805A1 (en) * 2007-06-01 2008-12-03 Commissariat à l'Energie Atomique Compounds with antiparasitic activity, applications thereof to the treatment of infectious diseases caused by apicomplexans
ES2359123T3 (es) * 2007-08-03 2011-05-18 Pfizer Limited Imidazopiridinonas.
ES2433371T3 (es) 2008-08-11 2013-12-10 Glaxosmithkline Llc Derivados de purina para uso en el tratamiento de enfermedades alérgicas, inflamatorias e infecciosas
CN102176911B (zh) 2008-08-11 2014-12-10 葛兰素史密丝克莱恩有限责任公司 新的腺嘌呤衍生物
US8802684B2 (en) 2008-08-11 2014-08-12 Glaxosmithkline Llc Adenine derivatives
UA103195C2 (uk) 2008-08-11 2013-09-25 Глаксосмитклайн Ллк Похідні пурину для застосування у лікуванні алергій, запальних та інфекційних захворювань
PL2364314T3 (pl) 2008-12-09 2014-08-29 Gilead Sciences Inc Modulatory receptorów Toll-podobnych
WO2011025938A2 (en) 2009-08-28 2011-03-03 Array Biopharma Inc. Raf inhibitor compounds and methods of use thereof
KR101793300B1 (ko) * 2009-10-22 2017-11-02 길리애드 사이언시즈, 인코포레이티드 특히 바이러스성 감염의 치료에 유용한 퓨린 또는 데아자퓨린의 유도체
JP2013519644A (ja) 2010-02-10 2013-05-30 グラクソスミスクライン エルエルシー プリン誘導体およびそれらの薬学的使用
EP3222621B1 (en) 2010-08-17 2023-03-08 3M Innovative Properties Company Lipidated immune response modifier compound and its medical use
JP6460789B2 (ja) 2011-06-03 2019-01-30 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ポリエチレングリコールセグメントを有するヘテロ2官能性リンカー及び該リンカーから調製された免疫反応調節複合体
CN103582640B (zh) 2011-06-03 2015-11-25 3M创新有限公司 肼基1h-咪唑并喹啉-4-胺以及由其制成的缀合物
DK2734186T3 (en) 2011-07-22 2019-01-07 Glaxosmithkline Llc COMPOSITION
CN103450198B (zh) * 2012-05-29 2015-07-08 首都医科大学 咪唑并吡啶并咪唑-3-取代乙酸苄酯、其合成、抗肿瘤活性及应用
PE20150730A1 (es) 2012-08-24 2015-06-02 Glaxosmithkline Llc Compuestos de pirazolopirimidina
DK2922549T3 (en) 2012-11-20 2017-09-11 Glaxosmithkline Llc Hitherto unknown compounds
ES2632448T3 (es) 2012-11-20 2017-09-13 Glaxosmithkline Llc Nuevos compuestos
EP2922547B1 (en) 2012-11-20 2017-03-08 Glaxosmithkline LLC Novel compounds
CN110305133A (zh) 2014-09-16 2019-10-08 吉利德科学公司 Toll样受体调节剂的固体形式
EP3728255B1 (en) 2017-12-20 2022-01-26 3M Innovative Properties Company Amide substituted imidazo[4,5-c]quinoline compounds with a branched chain linking group for use as an immune response modifier
WO2019209811A1 (en) 2018-04-24 2019-10-31 Bristol-Myers Squibb Company Macrocyclic toll-like receptor 7 (tlr7) agonists
US11554120B2 (en) 2018-08-03 2023-01-17 Bristol-Myers Squibb Company 1H-pyrazolo[4,3-d]pyrimidine compounds as toll-like receptor 7 (TLR7) agonists and methods and uses therefor
US20230144824A1 (en) 2020-01-27 2023-05-11 Bristol-Myers Squibb Company 1H-PYRAZOLO[4,3-d]PYRIMIDINE COMPOUNDS AS TOLL-LIKE RECEPTOR 7 (TLR7) AGONISTS
US20230127326A1 (en) 2020-01-27 2023-04-27 Bristol-Myers Squibb Company C3-SUBSTITUTED 1H-PYRAZOLO[4,3-d]PYRIMIDINE COMPOUNDS AS TOLL-LIKE RECEPTOR 7 (TLR7) AGONISTS
JP2023512229A (ja) 2020-01-27 2023-03-24 ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー トール様受容体7(TLR7)アゴニストとしての1H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン化合物
EP4097102A1 (en) 2020-01-27 2022-12-07 Bristol-Myers Squibb Company 1h-pyrazolo[4,3-d]pyrimidine compounds as toll-like receptor 7 (tlr7) agonists
US20230140430A1 (en) 2020-01-27 2023-05-04 Bristol-Myers Squibb Company 1H-PYRAZOLO[4,3-d]PYRIMIDINE COMPOUNDS AS TOLL-LIKE RECEPTOR 7 (TLR7) AGONISTS
JP2023512227A (ja) 2020-01-27 2023-03-24 ブリストル-マイヤーズ スクイブ カンパニー トール様受容体7(TLR7)アゴニストとしての1H-ピラゾロ[4,3-d]ピリミジン化合物
CN115151548A (zh) 2020-01-27 2022-10-04 百时美施贵宝公司 作为Toll样受体7(TLR7)激动剂的1H-吡唑并[4,3-d]嘧啶化合物
US20230041738A1 (en) 2020-01-27 2023-02-09 Bristol-Myers Squibb Company 1H-PYRAZOLO[4,3-d]PYRIMIDINE COMPOUNDS AS TOLL-LIKE RECEPTOR 7 (TLR7) AGONISTS
CN115135654A (zh) 2020-01-27 2022-09-30 百时美施贵宝公司 作为Toll样受体7(TLR7)激动剂的1H-吡唑并[4,3-d]嘧啶化合物
CN117466808B (zh) * 2023-12-27 2024-03-12 烟台新药创制山东省实验室 一种6-烷基-2,4-二羟基吡啶类衍生物的制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500128A (ja) * 1993-07-15 1997-01-07 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−アミン
WO1998001448A1 (fr) * 1996-07-03 1998-01-15 Japan Energy Corporation Nouveaux derives de purine
WO2002085905A1 (fr) * 2001-04-17 2002-10-31 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Nouveaux derives d'adenine
WO2003103584A2 (en) * 2002-06-07 2003-12-18 3M Innovative Properties Company Ether substituted imidazopyridines
JP2005089334A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd 8−ヒドロキシアデニン化合物
WO2005048933A2 (en) * 2003-11-14 2005-06-02 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo ring compounds

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2443802C (en) * 2001-04-27 2010-04-13 Eisai Co., Ltd. Pyrazolo[1,5-a]pyridines and medicines containing the same
CL2004000398A1 (es) * 2003-02-27 2005-03-18 Uriach Y Compania S A J Compuestos derivados de pirazolopiridinas, sus sales; procedimiento de preparacion; composicion farmaceutica; y su uso para tratar enfermedades mediadas por quinasas p38, en especial por citocinas, tnf-alfa, il-1, il-6 y/o il-8, tales como enfermedad
US7517887B2 (en) * 2003-04-09 2009-04-14 General Atomics Reversible inhibitors of S-adenosyl-L-homocysteine hydrolase and uses thereof
CA2539349C (en) * 2003-09-22 2012-06-05 Janssen Pharmaceutica, N.V. 7-amino alkylidenyl-heterocyclic quinolones and naphthyridones
FR2860514A1 (fr) * 2003-10-03 2005-04-08 Sanofi Synthelabo Derives d'arylalkylcarbamates, leur preparation et leur application en therapeutique
AR046781A1 (es) * 2003-11-25 2005-12-21 3M Innovative Properties Co Derivados de imidazoquinolinas. composiciones farmaceuticas.
TW200616604A (en) * 2004-08-26 2006-06-01 Nicholas Piramal India Ltd Nitric oxide releasing prodrugs containing bio-cleavable linker
BRPI0707945A2 (pt) * 2006-02-17 2011-05-17 Pfizer Ltd derivados de 3-deazapurina como modulares de tlr7

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09500128A (ja) * 1993-07-15 1997-01-07 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー イミダゾ〔4,5−c〕ピリジン−4−アミン
WO1998001448A1 (fr) * 1996-07-03 1998-01-15 Japan Energy Corporation Nouveaux derives de purine
WO2002085905A1 (fr) * 2001-04-17 2002-10-31 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Nouveaux derives d'adenine
WO2003103584A2 (en) * 2002-06-07 2003-12-18 3M Innovative Properties Company Ether substituted imidazopyridines
JP2005089334A (ja) * 2003-09-12 2005-04-07 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd 8−ヒドロキシアデニン化合物
WO2005048933A2 (en) * 2003-11-14 2005-06-02 3M Innovative Properties Company Oxime substituted imidazo ring compounds

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5008013818, FRANKOWSKI, A., TETRAHEDRON, 1986, V42 N5, P1511−1528 *
JPN5008013822, YUTILOV, YU.M., CHEMISTRY OF HETEROCYCLIC CONPOUNDS, 1986, V22 N1, P80−85 *
JPN6009049245, C.G.WERMUTH 編, 長瀬博 監訳, 最新 創薬化学 上巻, 1998, p.243−248 *
JPN6009049247, C.G.WERMUTH 編, 長瀬博 監訳, 最新 創薬化学 下巻, 1999, p.276,279−281 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528989A (ja) * 2006-02-17 2009-08-13 ファイザー・リミテッド Tlr7変調剤としての3−デアザプリン誘導体

Also Published As

Publication number Publication date
AU2006287157A1 (en) 2007-03-08
SV2009002832A (es) 2009-02-19
IL189262A0 (en) 2008-06-05
US20120035209A1 (en) 2012-02-09
CN101253173A (zh) 2008-08-27
ECSP088225A (es) 2008-03-26
US20100152230A1 (en) 2010-06-17
CA2620933A1 (en) 2007-03-08
ZA200801645B (en) 2010-08-25
MA29759B1 (fr) 2008-09-01
EA200800396A1 (ru) 2008-08-29
CR9781A (es) 2008-03-26
KR20080031496A (ko) 2008-04-08
TNSN08099A1 (fr) 2009-07-14
NO20081393L (no) 2008-05-28
MX2008002414A (es) 2008-03-27
RS20080128A (en) 2009-05-06
JP4584335B2 (ja) 2010-11-17
WO2007028129A1 (en) 2007-03-08
EP1924581A1 (en) 2008-05-28
BRPI0615250A2 (pt) 2011-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4584335B2 (ja) ヒドロキシ置換1h−イミダゾピリジンおよび方法
JP5247458B2 (ja) ヒドロキシ及びアルコキシ置換1h−イミダゾキノリン及び方法
JP5128940B2 (ja) 置換イミダゾキノリン、イミダゾピリジン、およびイミダゾナフチリジン
JP5043435B2 (ja) アルコキシ置換イミダゾキノリン
JP5543068B2 (ja) キラル縮合[1,2]イミダゾ[4,5−c]環状化合物
US7943610B2 (en) Pyrazolopyridine-1,4-diamines and analogs thereof
US8802853B2 (en) Arylalkenyl and arylalkynyl substituted imidazoquinolines
US8143270B2 (en) 2-amino 1H-in-imidazo ring systems and methods
US8658666B2 (en) Substituted imidazoquinolines and imidazonaphthyridines
JP2008530113A (ja) オキシムおよびヒドロキシラミン置換イミダゾ[4,5−c]環化合物および方法
US9938275B2 (en) Substituted imidazoquinolines, imidazopyridines, and imidazonaphthyridines

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090813

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090813

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090813

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090813

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20090909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090928

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091209

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091216

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100126

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100224

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees