JP2008530252A - オキシムおよびヒドロキシルアミンで置換されたチアゾロ[4,5−c]環化合物ならびに方法 - Google Patents

オキシムおよびヒドロキシルアミンで置換されたチアゾロ[4,5−c]環化合物ならびに方法 Download PDF

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Abstract

2位にオキシム置換基またはヒドロキシルアミン置換基を有するチアゾロ[4,5−c]環化合物(例えば、チアゾロピリジン化合物、チアゾロキノリン化合物、6,7,8,9−テトラヒドロチアゾロキノリン化合物、チアゾロナフチリジン化合物、および6,7,8,9−テトラヒドロチアゾロナフチリジン化合物)、これらの化合物を含有する薬学的組成物、中間体、およびこれらの化合物の製造方法、ならびに動物におけるサイトカイン生合成を調節するための免疫調節因子としてのこれらの化合物の使用方法、およびウイルス性疾患および腫瘍性疾患を含む疾患の処置におけるこれらの化合物の使用方法が、開示される。

Description

(関連出願の引用)
本発明は、2005年2月9日に出願された、米国仮出願番号60/651845に対する優先権を主張し、この仮出願は、本明細書中に参考として援用される。
(背景)
特定の化合物は、免疫応答修飾物質(IRM)として有用であることが見出されており、これらの化合物を、種々の障害の処置において有用にしている。しかし、サイトカイン生合成の誘導または他の手段によって、免疫応答を調節する能力を有する化合物が興味深く、そしてこのような化合物が必要とされている。
(要旨)
本発明は、動物においてサイトカイン生合成を誘導する際に有用な、新規クラスの化合物を提供する。このような化合物は、以下の式I:
Figure 2008530252
の化合物である。式Iにおいて、R、R、X、Z、およびR2−1は、以下で定義されるとおりである。
式Iの化合物は、動物に投与される場合に、これらの化合物がサイトカイン生合成を誘導する(例えば、少なくとも1種のサイトカインの合成を誘導する)能力、および免疫応答を他の様式で調節する能力に起因して、免疫応答修飾物質として有用である。このことは、これらの化合物を、種々の状態(例えば、免疫応答のこのような変化に応答するウイルス性疾患および腫瘍)の処置において有用にする。
本発明は、有効量の式Iの化合物を含有する薬学的組成物、ならびに有効量の式Iの化合物を動物に投与することによって、動物においてサイトカイン生合成を誘導する方法、動物においてウイルス感染もしくはウイルス性疾患を処置する方法、および/または新生物疾患を処置する方法を、さらに提供する。
さらに、式Iの化合物、またはこれらの化合物の合成において有用な中間体を合成する方法が、提供される。
本明細書中で使用される場合、「a」、「an」、「the」、「at least one(少なくとも1)」、および「one or more(1以上)」は、交換可能に使用される。
用語「含む」およびその変形は、これらの用語が明細書および特許請求の範囲において現れる場合、限定の意味を有さない。
上記本発明の要旨は、本発明の各開示される実施形態または全ての解釈を記載することを意図されない。以下の説明は、例示的な実施形態をより具体的に例示する。本明細書中の数箇所において、指針が、例の列挙によって提供され、これらの例は、種々の組み合わせで使用され得る。各例において、記載される列挙は、例示的な群としてのみ働き、そして排他的な列挙であると解釈されるべきではない。
(発明の例示的な実施形態の詳細な説明)
本発明は、以下の式I、II、およびIII:
Figure 2008530252
の化合物、ならびに以下の式XおよびXI:
Figure 2008530252
の中間体(これらの式において、R、R、RA1、RB1、R、R2−1、R、G、n、m、X、X’’、およびZは、以下で定義されるとおりである);ならびにこれらの薬学的に受容可能な塩を提供する。
1つの実施形態において、本発明は、式I:
Figure 2008530252
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、式Iにおいて:
Zは:
−O−N=C(R2−2)−、
−C(=N−O−R2−3)−、
−O−N(R2−4)−Y−、および
−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−
からなる群より選択され;
Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得;
2−1、R2−2、R2−3、R2−4、およびR2−5は、独立して:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、ならびに
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0−2−R2−7
−NH−S(O)−R2−7
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
−N
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R
−N(R)−C(O)−R2−7
−NH−C(O)−NH−R2−7
−NH−C(O)−NH
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル
からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、
からなる群より選択され;
ただし、R2−3は、−O−に結合した炭素原子が別の炭素原子に二重結合しているアルケニルではなく;
またはR2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
、および環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
からなる群より選択される環系を形成し得るか;
またはR2−1およびR2−4は、これらが結合しているY基および窒素原子と一緒になって、
Figure 2008530252
からなる群より選択される環を形成し得;
2−6は、水素、C1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され;
2−7は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、および−Nからなる群より選択され;
Yは:
結合、
Figure 2008530252
からなる群より選択され;
およびRは、各々独立して:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(Rからなる群より選択されるか;
または一緒になる場合、RおよびRは、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成し、該縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環は、非置換であるか、または1つ以上のR’’’基により置換されているか;
または一緒になる場合、RおよびRは、縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環を形成し、この縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環は、非置換であるか、または1つ以上のR基により置換されており;
Rは:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R
からなる群より選択され;
R’’’は、非妨害性の置換基であり;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
は、C2−7アルケニレンであり;
は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3−8アルケニレンであり;
11は、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、このアルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
12は、結合、C1−5アルキレン、およびC2−5アルケニレンからなる群より選択され、このアルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
およびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択されるか;またはRおよびRは、一緒になって、縮合アリール環または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し得;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;そして
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択される。
別の実施形態において、本発明は、式II:
Figure 2008530252
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、式IIにおいて:
Zは:
−O−N=C(R2−2)−、
−C(=N−O−R2−3)−、
−O−N(R2−4)−Y−、および
−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−
からなる群より選択され;
Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得;
2−1、R2−2、R2−3、R2−4、およびR2−5は、独立して:
水素、
アルキル、
アルケニル、
アリール、
アリールアルキレニル、
ヘテロアリール、
ヘテロアリールアルキレニル、
ヘテロシクリル、
ヘテロシクリルアルキレニル、ならびに
ヒドロキシ、
アルキル、
ハロアルキル、
ヒドロキシアルキル、
アルコキシ、
ジアルキルアミノ、
−S(O)0−2−R2−7
−NH−S(O)−R2−7
ハロアルコキシ、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
−N
アリール、
ヘテロアリール、
ヘテロシクリル、
アリールオキシ、
アリールアルキレンオキシ、
−C(O)−O−アルキル、
−C(O)−N(R
−N(R)−C(O)−R2−7
−NH−C(O)−NH−R2−7
−NH−C(O)−NH
−O−(CO)−アルキル、および
−C(O)−アルキル
からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、
からなる群より選択され;
ただし、R2−3は、−O−に結合した炭素原子が別の炭素原子に二重結合しているアルケニルではなく;
またはR2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
および環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
からなる群より選択される環系を形成し得るか;
またはR2−1およびR2−4は、これらが結合しているY基および窒素原子と一緒になって、
Figure 2008530252
からなる群より選択される環を形成し得;
2−6は、水素、C1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され;
2−7は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、および−Nからなる群より選択され;
Yは:
結合、
Figure 2008530252
からなる群より選択され;
Rは:
ハロゲン、
ヒドロキシ、
アルキル、
アルケニル、
ハロアルキル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(R
からなる群より選択され;
は:
−Z’−R
−Z’−X’−R
−Z’−X’−Y’−R
−Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および
−Z’−X’−R
からなる群より選択され;
nは、0〜4の整数であり;
mは、0または1であり;ただし、mが1である場合、nは、0または1であり;
X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、これらのアルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1つ以上の−O−基が介在しており;
Y’は:
Figure 2008530252
からなる群より選択され;
Z’は、結合または−O−であり;
は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
は:
Figure 2008530252
からなる群より選択され;
は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
は、C2−7アルケニレンであり;
は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
10は、C3−8アルケニレンであり;
11は、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、このアルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
12は、結合、C1−5アルキレン、およびC2−5アルケニレンからなる群より選択され、このアルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
およびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択されるか;またはRおよびRは、一緒になって、縮合アリール環または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し得;
Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択され;
A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;
Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;そして
aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である。
別の実施形態において、本発明は、式III:
Figure 2008530252
の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、式IIIにおいて:
Gは:
−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R’’)R’、
−C(=NY)−R’、
−CH(OH)−C(O)−OY
−CH(OC1−4アルキル)Y
−CH、および
−CH(CH)Y
からなる群より選択され;
R’およびR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群より独立して選択され、これらの各々は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群より独立して選択され、ただし、R’’はまた、水素であり得;
α−アミノアシルは、ラセミ体アミノ酸D−アミノ酸、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるα−アミノ酸から誘導されるα−アミノアシル基であり;
は、水素、C1−6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、およびジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群より選択され;
は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択され;
A1およびRB1は、各々独立して:
水素、
ハロゲン、
アルキル、
アルケニル、
アルコキシ、
アルキルチオ、および
−N(Rからなる群より選択されるか;
または一緒になる場合、RA1およびRB1は、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成し、この縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環は、非置換であるか、または1個のRにより置換されているか、もしくは1個のR基および1個のR基により置換されているか、または縮合ベンゼン環上である場合、1個、2個、3個、もしくは4個のR基により置換されているか、または縮合ピリジン環上である場合、1個、2個、もしくは3個のR基により置換されているか;
または一緒になる場合、RA1およびRB1は、縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環を形成し、この縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環は、非置換であるか、または1つ以上のR基により置換されており;そして
R、R、R、X、Z、およびR2−1は、上記式IIにおいてと同様に定義される。
1つの実施形態において、本発明は、式X:
Figure 2008530252
の中間体化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、式Xにおいて:
Xは、C1−4アルキレンおよびC2−4アルケニレンからなる群より選択され;そして
R、R、n、およびmは、上記式IIにおいてと同様に定義される。
別の実施形態において、本発明は、式XI:
Figure 2008530252
の中間体化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を提供し、式XIにおいて:
X’’は、結合、C1−4アルキレン、およびC2−4アルケニレンからなる群より選択され;そして
R、R、n、およびmは、上記式IIにおいてと同様に定義される。
本明細書中で、「非妨害性」とは、非妨害性置換基を含む化合物または塩が1種以上のサイトカインの生合成を調節する能力が、この非妨害性置換基によって破壊されないことを意味する。特定の実施形態について、R’’’は、非妨害性置換基である。例示的な非妨害性R’’’基としては、RおよびRについて上に記載されたものが挙げられる。
本明細書中で使用される場合、用語「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」および接頭語「alk−」は、直鎖基と分枝鎖基との両方、および環式基(例えば、シクロアルキルおよびシクロアルケニル)を包含する。他に特定されない限り、これらの基は、1個〜20個の炭素原子を含み、アルケニル気は、2個〜20個の炭素原子を含み、そしてアルケニル基は、2個〜20個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、これらの基は、合計10個までの炭素原子、合計8個までの炭素原子、合計6個までの炭素原子、または合計4個までの炭素原子を有する。環式基は、単環式であっても多環式であってもよく、そして好ましくは、3個〜10個の環炭素原子を有する。例示的な環式基としては、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチル、ならびに置換および非置換のボルニル、ノルボルニル、およびノルボルネニルが挙げられる。
他に特定されない限り、「アルキレン」、「アルケニレン」および「アルキニレン」は、上で定義された「アルキル」基、「アルケニル」基、および「アルキニル」基の二価形態である。用語「アルキレニル」、「アルケニレニル」、および「アルキニレニル」は、それぞれ「アルキレン」、「アルケニレン」、および「アルキニレン」が置換されている場合に、使用される。例えば、アリールアルキレニル基は、アリール基が結合しているアルキレン部分を含む。
用語「ハロアルコキシ」は、1個以上のハロゲン原子によって置換されている基を包含し、過フッ素化基を含む。このことは、接頭語「ハロ」を含む他の基についてもまた、事実である。適切なハロアルキル基の例は、クロロメチル、トリフルオロメチルなどである。
用語「アリール」は、本明細書中で使用される場合、炭素環式芳香族環または環系を包含する。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニルおよびインデニルが挙げられる。
他に示されない限り、用語「ヘテロ原子」とは、O原子、S原子、またはN原子をいう。
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含む、芳香族環または環系をいう。いくつかの実施形態において、用語「ヘテロアリール」は、2個〜12個の炭素原子、1個〜3個の環、1個〜4個のヘテロ原子を含み、そしてこれらのヘテロ原子としてO、S、およびNを含む、環または環系を包含する。例示的なヘテロアリール基としては、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリミジニル、ベンゾイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル(1−oxidopyridyl)、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルなどが挙げられる。
用語「ヘテロシクリル」は、少なくとも1個の環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含む非芳香族の環または環系を包含し、そして上記ヘテロアリール基の完全に飽和した誘導体および部分的に不飽和な誘導体の全てを包含する。いくつかの実施形態において、用語「ヘテロシクリル」は、2個〜12個の炭素原子、1個〜3個の環、1個〜4個のヘテロ原子を含み、そしてこれらのヘテロ原子としてO、S、およびNを含む、環または環系を包含する。例示的なヘテロシクリル基としては、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキソチオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イルなどが挙げられる。
用語「ヘテロシクリル」は、二環式および三環式の複素環式環系を包含する。このような環系は、縮合および/または架橋した環、ならびにスピロ環を包含する。縮合環としては、飽和環または部分的に飽和した環に加えて、芳香族環(例えば、ベンゼン環)が挙げられ得る。スピロ環は、1個のスピロ原子によって連結した2つの環、および2つのスピロ原子によって連結した3つの環を含む。
「ヘテロシクリル」が窒素原子を含む場合、このヘテロシクリル基の結合点は、この窒素原子であり得る。
用語「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」は、上で定義された「アリール」基、「ヘテロアリール」基、および「ヘテロシクリル」基の二価形態である。用語「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」、および「ヘテロシクレニル」は、それぞれ「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」、および「ヘテロシクリレン」が置換されている場合に、使用される。例えば、アルキルアリーレニル基は、アルキル基が結合しているアリーレン部分を含む。
基(または置換基もしくは可変物)が、本明細書中に記載される任意の式において、1個より多く存在する場合、各基(または置換基もしくは可変物)は、明白に記載されているか否かにかかわらず、独立して選択される。例えば、式−C(O)−N(Rについて、各R基は、独立して選択される。別の例において、R2−1基とR2−2基との両方がR2−7基を含む場合、各R2−7基は、独立して選択される。さらなる例において、1個より多くのY’基が存在し、そして各Y’基が1個以上のR基を含む場合、各Y’基は、独立して選択され、そして各R基は、独立して選択される。
本発明は、本明細書中に記載される化合物の、薬学的に受容可能な形態の任意のもの(異性体(例えば、ジアステレオマーおよびエナンチオマー)、塩、溶媒和物、多型、プロドラッグなどを含む)を包含する。具体的には、化合物が光学活性である場合、本発明は、この化合物のエナンチオマーの各々、およびこれらのエナンチオマーのラセミ混合物を特に包含する。用語「化合物」は、明白に記載されているか否かにかかわらず(しかし時々、「塩」は明白に記載される)、このような形態のいずれかまたは全てを包含することが理解されるべきである。
用語「プロドラッグ」とは、インビボで転換して免疫応答修飾化合物を与え得る化合物を意味し、上記塩形態、溶媒和形態、多型形態、または異性体形態の任意のものを包含する。プロドラッグ自体は、免疫応答修飾化合物であり得、上記塩形態、溶媒和形態、多型形態、または異性体形態の任意のものを包含する。この転換は、種々の機構(例えば、化学的生体内変化(例えば血液中での、例えば加溶媒分解もしくは加水分解)または酵素的生体内変化)によって、起こり得る。プロドラッグの使用の議論は、T.HiguchiおよびW.Stella、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」,A.C.S.Symposium Seriesの第14巻,およびBioreversible Carriers in Drug Design,編者Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987によって提供されている。
本明細書中に提供される化合物の任意のものについて、その実施形態のいずれかにおける以下の可変物の各々1つ(例えば、Z、X、Y、Y’、R、R、R、R2−1、R、Q、nなど)は、当業者によって理解されるように、それらの実施形態のうちのいずれかにおける他の可変物のうちの任意の1つ以上と組み合わせられ得、そして本明細書中に記載される式のうちのいずれか1つに関連し得る。可変物の得られる組み合わせは、本発明の実施形態である。
式Iの特定の実施形態について、R’’’は、非妨害性置換基である。
式Iの特定の実施形態について、1つ以上のR’’’基は、1個のR基であるか、または1個のR基および1つのR基であるか、または縮合ベンゼン環上である場合、1個、2個、3個、もしくは4個のR基であるか、または縮合ピリジン環上である場合、1個、2個、もしくは3個のR基である。
式Iまたは式IIIの特定の実施形態について、それぞれ、RおよびR、またはRA1およびRB1は、各々水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択される。特定の実施形態について、RおよびR、またはRA1およびRB1は、水素およびアルキルからなる群より各々独立して選択される。特定の実施形態について、RおよびR、またはRA1およびRB1は、両方がメチルである。
式Iの特定の実施形態において、RおよびRは、一緒になって、縮合ベンゼン環を形成し、このベンゼン環は、非置換であるか、または1個以上のR’’’基により置換される。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、この縮合ベンゼン環は、1個または2個のR’’’基により置換される。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、1個または2個のR’’’基は、1個のR基であるか、または1個のR基および1個のR基である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、縮合ベンゼン環は、非置換である。
式Iの特定の実施形態について、RおよびRは、一緒になって、縮合ピリジン環を形成し、このピリジン環は、非置換であるか、または1個以上のR’’’基により置換される。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、この縮合ピリジン環は、1個または2個のR’’’基により置換される。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、1個または2個のR’’’基は、1個のR基であるか、または1個のR基および1個のR基である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、縮合ピリジン環は、
Figure 2008530252
であり、ここで、強調された結合は、この環が縮合している位置である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、縮合ピリジン環は、非置換である。
式IIIの特定の実施形態について、RA1およびRB1は、一緒になって、縮合ベンゼン環を形成し、このベンゼン環は、非置換であるか、または1個のR基、もしくは1個のR基および1個のR基により置換されている。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、縮合ベンゼン環は、非置換である。
式IIIの特定の実施形態について、RA1およびRB1は、一緒になって、縮合ピリジン環を形成し、このピリジン環は、非置換であるか、または1個のR基、もしくは1個のR基および1個のR基により置換されている。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、縮合ピリジン環は、
Figure 2008530252
であり、ここで、強調された結合は、この環が縮合する位置である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、縮合ピリジン環は、非置換である。
式Iまたは式IIIの特定の実施形態について、それぞれ、RおよびR、またはRA1およびRB1は、一緒になって、縮合シクロヘキセン環を形成し、この縮合シクロヘキセン環は、非置換であるか、または1個以上のR基により置換されている。このシクロヘキセン環における二重結合は、この環が縮合する位置である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、この縮合シクロヘキセン環は、非置換である。
式Iまたは式IIIの特定の実施形態について、それぞれ、RおよびR、またはRA1およびRB1は、一緒になって、縮合テトラヒドロピリジン環を形成し、このテトラヒドロピリジン環は、非置換であるか、または1個以上のR基により置換されている。このテトラヒドロピリジン環における二重結合は、この環が縮合する位置である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、このテトラヒドロピリジン環は、
Figure 2008530252
であり、ここで、強調された結合は、この環が縮合する位置である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、この縮合テトラヒドロピリジン環は、非置換である。
特定の実施形態について、Rが存在し得る式I、II、またはIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、およびトリフルオロメチルからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、ハロゲンまたはヒドロキシである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、ヒドロキシである。あるいは、これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、ハロゲンである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、臭素である。
特定の実施形態について、Rが存在し得る上記実施形態のいずれか1つを含めて、Rは、存在しない。
実施形態のうちの特定のものについて、Rが存在し得る上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Rは、存在しない。
式IIの特定の実施形態について、nは、0である。
特定の実施形態について、式IIの上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、mは、0である。
特定の実施形態について、Rが存在する上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Rは、−Z’−R、−Z’−X’−R、−Z’−X’−Y’−R、−Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および−Z’−X’−Rからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rが存在する上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Rは、−Z’−R、−Z’−X’−Y’−R、および−Z’−X’−Rからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rが存在する上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Rは、フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、および3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、−Z’−Rである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、および2−エトキシフェニルからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、フェニルである。
特定の実施形態について、Rは、−Z’−X’−Y’−Rである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Rは、3−(メチルスルホニルアミノ)フェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、および3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Zは、−O−N=C(R2−2)−である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
、および環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
からなる群より選択される環系を形成する。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である環:
Figure 2008530252
を形成する。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1およびR2−2は、一緒になって、環:
Figure 2008530252
を形成し、この環において、R11は、−(CH1−2−であり、そしてA’は、−CH−または−N(−Q−R)−であり、ここでQは、結合または−C(O)−であり、そしてRは、アルキルである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、この環は、
Figure 2008530252
である。
あるいは、R2−1およびR2−2が一緒になって環系を形成するこれらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である環系:
Figure 2008530252
を形成する。これらの実施形態のうちの特定のものについて、RおよびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択される。あるいは、これらの実施形態のうちの特定のものについて、RおよびRは、一緒になって、縮合アリール環、または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合した5〜10員のヘテロアリール環を形成し得る。これらの実施形態のうちの特定のものについて、この縮合アリール環は、ベンゼン環である。
あるいは、Zが−O−N=C(R2−2)−であるこれらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1またはR2−2のうちの少なくとも1個は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルケニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0−2−R2−7、−NH−S(O)−R2−7、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R2−7、−N(H)−C(O)−NH−R2−7、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1またはR2−2のうちの少なくとも1個は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、および−C(O)−O−アルキルからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1またはR2−2のうちの1個は、水素である。あるいは、これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1およびR2−2は、独立して、C1−10アルキルである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1およびR2−2は、各々メチルである。
特定の実施形態について、Zが−O−N=C(R2−2)−である場合を除いて上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Zは、−O−N(R2−4)−Y−である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−4は、水素である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Yは、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−N(R)−、−C(O)−O−、および−C(O)−N(R)−からなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1個以上の置換基で置換されており、この置換基は、アルキル、アルコキシ、およびハロゲンからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Zが−O−N=C(R2−2)−または−O−N(R2−4)−Y−である場合を除いて上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Zは、−C(=N−O−R2−3)−である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−3は、水素、アルキル、アリールアルキレニル、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−3は、水素、C1−4アルキル、ベンジル、またはピリジン−2−イルメチルである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1は、水素、アルキル、およびアリールからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1は、水素、C1−4アルキル、またはフェニルである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1は、水素である。
特定の実施形態について、Zが−O−N=C(R2−2)−、−O−N(R2−4)−Y−、または−C(=N−O−R2−3)−である場合を除いて上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Zは、−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−6は、水素である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−3は、水素、アルキル、アリールアルキレニル、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−3は、水素、C1−4アルキル、ベンジル、またはピリジン−2−イルメチルである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−5は、水素またはC1−4アルキルである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−5は、水素またはメチルであり、そしてYは、結合である。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1は、水素、アルキル、およびアリールからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R2−1は、水素、C1−4アルキル、またはフェニルである。
特定の実施形態について、上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得る。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Xは、C1−4アルケニレンである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、Xは、メチレンである。
特定の実施形態について、この定義を排除しない上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Xは、結合である。
特定の実施形態について、Rが存在する上記実施形態のうちの任意のものを含めて、−Rは、7位にある。
特定の実施形態について、R2−1、R2−2、R2−3、R2−4、およびR2−5は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルケニル、およびアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニルからなる群より選択され、これらは、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0−2−R2−7、−NH−S(O)−R2−7、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、−N、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R2−7、−NH−C(O)−NH−R2−7、−NH−C(O)−NH、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より独立して選択される1個以上の置換基により置換されており;ただし、R2−3は、−O−に結合した炭素原子が別の炭素原子に二重結合しているアルケニルではなく;
またはR2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
、および環内の原子の総数が4〜9である
Figure 2008530252
からなる群より選択される環系を形成し得るか;
またはR2−1およびR2−4は、これらが結合しているY基および窒素原子と一緒になって、
Figure 2008530252
からなる群より選択される環を形成し得;
特定の実施形態について、R2−1は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルケニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0−2−R2−7、−NH−S(O)−R2−7、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R2−7、−N(H)−C(O)−NH−R2−7、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−1は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、および−C(O)−O−アルキルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−1は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、およびハロゲンからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されている。
特定の実施形態について、R2−1は、水素、アルキル、およびアリールからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−1は、水素、C1−4アルキル、またはフェニルである。
特定の実施形態について、R2−1は、C1−10アルキルである。
特定の実施形態について、R2−1は、メチルである。
特定の実施形態について、R2−1は、水素である。
特定の実施形態について、R2−2は、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルケニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0−2−R2−7、−NH−S(O)−R2−7、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R2−7、−N(H)−C(O)−NH−R2−7、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−2は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、および−C(O)−O−アルキルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−2は、ヒドロキシアルキルである。
特定の実施形態について、R2−2は、ヒドロキシメチルである。
特定の実施形態について、R2−2は、C1−10アルキルである。
特定の実施形態について、R2−2は、メチルである。
特定の実施形態について、R2−2は、水素である。
特定の実施形態について、R2−3は、水素、アルキル、アリールアルキレニル、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−3は、水素、C1−4アルキル、ベンジル、またはピリジン−2−イルメチルである。
特定の実施形態について、R2−4は、水素である。
特定の実施形態について、R2−5は、水素またはアルキルである。
特定の実施形態について、R2−5は、水素またはC1−4アルキルである。
特定の実施形態について、R2−6は、水素、C1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R2−6は、水素である。
特定の実施形態について、R2−7は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、この置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、および−Nからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、このアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択される。
特定の実施形態について、Rは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され;ここで、アルキルは、非置換であるか、またはヒドロキシ、アルコキシ、およびアリールからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されており;ここで、アリールおよびアリールアルキレニルは、非置換であるか、またはアルキル、ハロゲン、シアノ、ジアルキルアミノ、およびアルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されており;そしてここで、ヘテロシクリルは、非置換であるか、または1個以上のアルキル置換基により置換されている。
特定の実施形態について、Rは、アリールまたはヘテロアリールであり、これらの各々は、非置換であるか、またはヒドロキシアルキルもしくはアルコキシにより置換されている。
特定の実施形態について、Rは、水素またはアルキルである。
特定の実施形態について、Rは、C1−4アルキルである。
特定の実施形態について、Rは、
Figure 2008530252
からなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、
Figure 2008530252
からなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、
Figure 2008530252
からなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、Aは、−O−、−CH−、または−S(O)−であり;Rは、C2−4アルケニレンであり;Rは、水素またはC1−4アルキルであり;そしてaおよびbは、各々独立して、1〜3である。これらの実施形態のうちの特定のものにおいて、aおよびbは、各々2である。
特定の実施形態について、Rは、
Figure 2008530252
であり、そしてRは、C2−4アルケニレンである。
特定の実施形態について、Rは、=Oおよび=Sからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、=Oである。
特定の実施形態について、Rは、C2−7アルケニレンである。
特定の実施形態について、Rは、C2−4アルケニレンである。
特定の実施形態について、Rは、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、水素、C1−4アルキル、およびC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、Rは、水素またはC1−4アルキルである。
特定の実施形態について、Rは、水素である。
特定の実施形態について、Rは、水素およびアルキルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、R10は、C3−8アルケニレンである。
特定の実施形態について、R10は、C4−6アルケニレンである。
特定の実施形態について、R11は、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、このアルキレンまたはアルケニレンには、必要に応じて、1個のヘテロ原子が介在している。
特定の実施形態について、R11は、メチレンまたはエチレンである。
特定の実施形態について、R12は、結合、C1−5アルキレン、およびC2−5アルケニレンからなる群より選択され、このアルキレンまたはアルケニレンには、必要に応じて、1個のヘテロ原子が介在している。
特定の実施形態について、R12は、メチレンまたはエチレンである。
特定の実施形態について、RおよびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択される。
特定の実施形態について、RおよびRは、一緒になって、縮合アリール環、または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合した5〜10員のヘテロアリール環を形成し得る。
特定の実施形態について、Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択される。
特定の実施形態について、Aは、−O−、−CH−、または−S(O)−である。
特定の実施形態について、Aは、−O−または−S(O)−である。
特定の実施形態について、Aは、−O−である。
特定の実施形態について、A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、A’は、−CH−、−S(O)−、および−O−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、A’は、−N(−Q−R)−である。
特定の実施形態において、A’は、−CH−である。
特定の実施形態において、A’は、−O−である。
特定の実施形態について、式IIIの上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R’’)R’、−C(=NY)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH、および−CH(CH)Yからなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R’およびR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群より独立して選択され、これらの各々は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および-S(O)−NHからなる群より独立して選択され、ただし、R’’はまた、水素であり得;α−アミノアシルは、ラセミ体アミノ酸、D−アミノ酸、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるα−アミノ酸から誘導される、α−アミノアシル基であり;Yは、水素、C1−6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;Yは、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、およびジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群より選択され;そしてYは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択される。
特定の実施形態について、式IIIの上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、および−C(O)−O−R’からなる群より選択される。
特定の実施形態について、式IIIの上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、Gは、−C(O)−R’、α−アミノ−C2−11アシル、および−C(O)−O−R’からなる群より選択される。α−アミノ−C2−11アシルは、合計少なくとも2個の炭素原子、かつ合計11個までの炭素原子を含むα−アミノ酸を含み、そしてまた、O、S、およびNからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子を含み得る。これらの実施形態のうちの特定のものについて、R’は、1個〜10個の炭素原子を含む。
特定の実施形態について、α−アミノアシル基を含む上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、α−アミノアシルは、ラセミ体アミノ酸、D−アミノ酸、およびL−アミノ酸からなる群より選択される天然に存在するα−アミノ酸から誘導される、α−アミノアシル基である。
特定の実施形態について、α−アミノアシル基を含む上記実施形態のうちのいずれか1つを含めて、α−アミノアシルは、タンパク質において見出されるα−アミノ酸から誘導されるα−アミノアシル基であり、ここで、このα−アミノ酸は、ラセミ体アミノ酸、D−アミノ酸、およびL−アミノ酸からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Qは、結合、−C(O)−、−S(O)−、および−C(R)−N(R)−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Qは、−C(O)−である。
特定の実施形態において、Qは、結合である。
特定の実施形態において、Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Vは、−C(O)−および−N(R)−C(O)−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Wは、結合である。
特定の実施形態において、Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得る。
特定の実施形態において、Xは、C1−4アルケニレンである。
特定の実施形態において、Xは、メチレンである。
特定の実施形態において、Xは、結合である。例えば、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xは、結合であり得る。
特定の実施形態において、X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、これらのアルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1個以上の−O−基が介在する。
特定の実施形態において、X’は、アリーレンである。
特定の実施形態において、X’は、フェニレンである。
特定の実施形態において、X’’は、結合、C1−4アルキレン、およびC2−4アルケニレンからなる群より選択される。
特定の実施形態において、X’’は、C1−4アルケニレンである。
特定の実施形態において、Yは、結合、
Figure 2008530252
からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Yは、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−N(R)−、−C(O)−O−、および−C(O)−N(R)−からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Yは、結合である。
特定の実施形態において、Y’は、
Figure 2008530252
からなる群より選択される。
特定の実施形態において、Y’は、−C(O)−N(R)−である。
特定の実施形態において、Z’は、結合または−O−である。
特定の実施形態において、Z’は、結合である。
特定の実施形態において、Z’は、−O−である。
特定の実施形態において、aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である。
特定の実施形態において、aおよびbは、各々独立して、1〜3である。
特定の実施形態において、aおよびbは、各々2である。
特定の実施形態において、nは、0〜4の整数である。
特定の実施形態において、nは、0または1である。
特定の実施形態において、nは、0である。
特定の実施形態において、mは、0または1であり;ただし、mが1である場合、nは、0または1である。
特定の実施形態において、mは、0である。
特定の実施形態において、mは、1である。
式XまたはXIの特定の実施形態について、mは、0である。
式XまたはXIの特定の実施形態について、Rは、ベンジルオキシであり、そしてnは、0である。
特定の実施形態について、本発明は、治療有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩と、薬学的に受容可能なキャリアとを含有する、薬学的組成物を提供する。
特定の実施形態について、本発明は、動物においてサイトカイン生合成を誘導する方法を提供し、この方法は、有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩、あるいは有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩を含有する薬学的組成物を、この動物に投与する工程を包含する。これらの実施形態のうちの特定のものについて、サイトカインは、IFN−α、TNF−α、IL−6、IL−10、およびIL−12からなる群より選択される。これらの実施形態のうちの特定のものについて、サイトカインは、IFN−αまたはTNF−αである。これらの実施形態のうちの特定のものについて、サイトカインは、IFN−αである。
特定の実施形態について、本発明は、動物におけるウイルス性疾患を処置する方法を提供し、この方法は、有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩、あるいは有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩を含有する薬学的組成物を、この動物に投与する工程を包含する。
特定の実施形態について、本発明は、動物において新生物疾患を処置する方法を提供し、この方法は、有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩、あるいは有効量の、式I、II、およびIIIの上記実施形態のうちのいずれか1つの化合物または塩を含有する薬学的組成物を、この動物に投与する工程を包含する。
(化合物の調製)
本発明の化合物は、化学の分野において周知であるプロセスと類似のプロセスを包含する合成経路によって、特に、本明細書中に含まれる記載を考慮して、合成され得る。出発物質は、一般に、Aldrich Chemicals(Milwaukee,Wisconsin,USA)などの化学物質の販売者から入手可能であるか、または当業者に周知である方法を使用して容易に調製される(例えば、Louis F.FieserおよびMary Fieser,Reagents for Organic Synthesis,第1−19巻,Wiley,New York,(1967−1999編);Alan R.Katritsky,Otto Meth−Cohn,Charles W.Rees,Comprehensive Organic Functional Group Transformations,第1−6巻,Pergamon Press,Oxford,England,(1995);Barry M.TrostおよびIan Fleming,Comprehensive Organic Synthesis,第1−8巻,Pergamon Press,Oxford,England,(1991);もしくはBeilsteins Handbuch der organischen Chemie,4,Aufl.編、Springer−Verlag,Berlin,Germany(補遺を含む)(Beilsteinのオンラインデータベースを介してもまた入手可能)に一般的に記載されている方法によって調製される)。
説明の目的で、以下に記載される反応スキームは、本発明の化合物を合成するための潜在的な経路および主要な中間体を提供する。個々の反応工程のより詳細な説明については、以下の実施例の節を参照のこと。当業者は、本発明の化合物を合成するために他の合成経路が使用され得ることを理解する。特定の出発物質および試薬が、反応スキーム中に記載され、そして以下で議論されるが、他の出発物質および試薬が、種々の誘導体および/または反応条件を提供するために、容易に代用され得る。さらに、以下に記載される方法によって調製される化合物の多くは、当業者に周知である従来の方法を使用して、本開示を考慮してさらに修飾され得る。
本発明の化合物の調製において、中間体上の他の官能基を反応させる間、特定の官能基を保護することが、時々必要であり得る。このような保護の必要性は、特定の官能基の性質およびその反応工程の条件に依存して、変動する。適切なアミノ保護基としては、アセチル、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル、および9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。適切なヒドロキシ保護基としては、アセチル基およびシリル基(例えば、tert−ブチルジメチルシリル基)が挙げられる。保護基およびそれらの使用の一般的な記載については、T.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,USA,1991を参照のこと。
分離および精製の従来の方法および技術を使用して、本発明の化合物および関連する種々の中間体を単離し得る。このような技術としては、例えば、全ての型のクロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、通常の吸着剤(例えば、シリカゲル)を使用するカラムクロマトグラフィー、および薄層クロマトグラフィー)、再結晶、ならびに微分(すなわち、液−液)抽出技術が挙げられ得る。
本発明の化合物は、反応スキームIに従って調製され得、反応スキームIにおいて、R2−1、R2−2、R2−4、およびYは、上で定義されたとおりであり;Xは、C1−4アルキレンまたはC3−4アルケニレンであり;Pは、ヒドロキシ保護基であり;そしてRA1およびRB1は、各々が水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルコキシ、および−N(Rからなる群より独立して選択されるか、または一緒になる場合、RA1およびRB1は、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成し、このベンゼン環は、1個、2個、3個、または4個のR基により必要に応じて置換されており、そしてこのピリジン環は、1個、2個、または3個のR基により必要に応じて置換されており、ここで、Rは、上で定義されたとおりである。
反応スキームIの工程(1)において、式XVの化合物またはその塩は、カルボン酸またはその等価物と反応させられて、式XVIの化合物を提供する。カルボン酸の適切な等価物としては、式O[C(O)−X−O−P]の酸無水物、および式Cl−C(O)−X−O−Pの酸塩化物が挙げられる。この反応は、式Cl−C(O)−X−O−Pの酸塩化物を、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはアセトニトリル)中の式XVの化合物の溶液に、第三級アミン(例えば、トリエチルアミン、ピリジン、または4−ジメチルアミノピリジン)の存在下で添加することによって、好都合に実施され、アミドを与える。この反応は、室温より低温で実施され得る。このアミド生成物は、従来の技術を使用して単離され得、そして必要に応じて精製され得る。数種の式XVの化合物は、公知であるか、または公知の合成方法によって調製され得る。公知の化合物としては、非置換または置換された、各異性体種の、ピリジン、キノリン、およびナフチリジンが挙げられる。例えば、米国特許第6,110,929号(Gersterら)およびそこに引用される参考文献を参照のこと。いくつかの式Cl−C(O)−X−O−Pの化合物(例えば、アセトキシアセチルクロリド、メトキシアセチルクロリド、および2−メトキシプロピオニルクロリド)は、市販されている。他の化合物は、公知の合成方法によって調製され得る。
反応スキームIの工程(2)において、式XVIの化合物は、五硫化リンと反応して、式XVIIのチアゾールを提供する。この反応は、五硫化リンを、適切な溶媒(例えば、ピリジン)中の式XVIの化合物の溶液または懸濁物に添加し、そして得られる混合物を高温(例えば、溶媒の還流温度)で加熱することによって、実施され得る。この生成物は、従来の技術を使用して単離され得、そして必要に応じて精製され得る。
反応スキームIの工程(3)において、式XVIIの化合物は、N−オキシドを形成し得る従来の酸化剤を使用して酸化されて、式XVIIIの5N−オキシドを提供する。この反応は、3−クロロペルオキシ安息香酸を、溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはクロロホルム)中の式XVIIのチアゾールの溶液に添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法を使用して単離され得る。
反応スキームIの工程(4)において、式XVIIIの5N−オキシドは、アミノ化されて、式XIXの化合物を提供する。工程(4)は、式XVIIIの5N−オキシドとトリクロロアセチルイソシアネートとの反応、得られた中間体の引き続く加水分解により実施されて、式XIXの化合物を提供し得る。この反応は、2工程で好都合に実施される。(i)トリクロロアセチルイソシアネートを、溶媒(例えば、ジクロロメタン)中の式XVIIIのN−オキシドの溶液に添加し、そして室温で攪拌して、単離可能なアミド中間体を提供する。工程(ii)において、適切な溶媒(例えば、エタノールまたはメタノール)中の中間体の溶液が、塩基(例えば、カリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド、または水酸化アンモニウム)で、室温で処理される。生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法を使用して単離され得る。
あるいは、工程(4)は、式XVIIIのN−オキシドをエステルへの転換により活性化させ、次いで、このエステルをアミノ化剤と反応させることによって、実施され得る。適切な活性化剤としては、アルキルスルホニルクロリドまたはアリールスルホニルクロリド(例えば、ベンゼンスルホニルクロリド、メタンスルホニルクロリド、またはp−トルエンスルホニルクロリド)が挙げられる。適切なアミノ化剤としては、アンモニア(例えば、水酸化アンモニウムの形態)、ならびにアンモニウム塩(例えば、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、およびリン酸アンモニウム)が挙げられる。この反応は、適切な溶媒(例えば、クロロホルムまたはジクロロメタン)中の式XVIIIのN−オキシドの溶液に、水酸化アンモニウム、続いてp−トルエンスルホニルクロリドを添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得、そしてその生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
あるいは、工程(3)と(4)とは、組み合わせられ得、そして3−クロロペルオキシ安息香酸を、溶媒(例えば、ジクロロメタンまたはクロロホルム)中の式XVIIの化合物の溶液に添加し、次いで式XVIIIのN−オキシドを単離せずに、水酸化アンモニウムおよびp−トルエンスルホニルクロリドを添加することよって、ワンポット手順として実施され得る。式XIXの生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIの工程(5)において、式XIXのチアゾールの保護基が除去されて、式XXのヒドロキシアルキル置換されたチアゾールを提供する。この脱保護は、Pがどこに存在するかに依存して、種々の方法を使用して実施され得る。Pが−C(O)−CHである場合、この反応は、水酸化リチウム一水和物を、適切な溶媒または溶媒系(例えば、テトラヒドロフラン:メタノール:水)中の式XIXの化合物の溶液または懸濁物に添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIの工程(6)において、式XXのチアゾールのヒドロキシル基は、従来の方法を使用して、クロロ基に転換される。この方法は、塩化チオニルを、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中の式XXの化合物の溶液に添加し、次いで、この反応物を高温(例えば、溶媒の還流温度)で加熱することによって、好都合に実施される。式XXIの生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIの工程(7)において、式XXIのチアゾールのクロロ基は、N−ヒドロキシフタルイミドで置き換えられて、式XXIIのN−フタルイミドで保護されたチアゾールヒドロキシルアミンを提供する。この方法は、塩基(例えば、トリエチルアミン)を、適切な溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF))中のN−ヒドロキシフタルイミドの溶液に添加し;次いで、式XXIのクロロ置換されたチアゾール(必要に応じて、適切な溶媒(例えば、DMF)中)を、この反応混合物に添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
あるいは、式XXのヒドロキシ置換されたチアゾールは、反応スキームIの工程(6a)に示されるように、1工程で、式XXIIのN−フタルイミドで保護されたチアゾールヒドロキシルアミンに転換され得る。工程(6a)において、式XXのチアゾールは、Mitsunobu反応条件下で、N−ヒドロキシフタルイミドで処理される。この方法は、トリフェニルホスフィンおよびN−ヒドロキシフタルイミドを、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン(THF)またはDMF)中の式XXの化合物の溶液または懸濁物に添加し、次いで、アゾジカルボン酸ジエチルまたはアゾジカルボン酸ジイソプロピルをゆっくりと添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温または高温(例えば、60℃)で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIの工程(8)において、式XXIIのN−フタルイミドで保護されたチアゾールヒドロキシルアミンは、式XXIIIのヒドロキシルアミン(式Iの変形物)に転換される。N−フタルイミド保護基の除去は、適切な溶媒(例えば、エタノール)中の式XXIIのチアゾールの懸濁物に、ヒドラジンまたはヒドラジン水和物を添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温または高温(例えば、溶媒の還流温度)で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIの工程(9)において、式XXIIIのヒドロキシルアミンは、式R2−1C(O)R2−2のアルデヒドまたはケトンと反応して、式XXIVのオキシム(これは、式Iの変形物である)を提供する。式R2−1C(O)R2−2の多数のアルデヒドおよびケトンが、市販されている。他のものは、公知の合成方法を使用して、容易に調製され得る。この反応は、式R2−1C(O)R2−2のアルデヒドまたはケトンを、適切な溶媒(例えば、メタノール)中の式XXIIIのヒドロキシルアミンに添加することによって、好都合に実施され得る。この反応は、室温で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法を使用して単離され得る。
反応スキームIの工程(10)において、式XXIVのオキシムは、還元されて、式XXVのヒドロキシルアミン(これは、Yが結合である式Iの変形物である)を提供する。この還元は、適切な溶媒または溶媒混合物(例えば、メタノール/酢酸)中で、式XXIVのオキシムを過剰のシアノホウ化水素ナトリウムで処理することによって、好都合に実施される。この反応は、周囲温度で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
式XXIIIのヒドロキシルアミンはまた、反応スキームIの工程(9a)に従って処理されて、式XXVIの化合物(これは、式Iの変形物である)を提供し得る。工程(9a)は、従来の方法を使用して実施される。例えば、式XXVIのスルホンアミド(Yは、−S(O)−である)は、式XXIIIの化合物を、式R2−1S(O)Clのスルホニルクロリドまたは式[R2−1S(O)Oのスルホン酸無水物と反応させることによって、調製され得る。この反応は、室温で、不活性溶媒(例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、またはN,N−ジメチルアセトアミド(DMA))中で、塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、またはピリジン)の存在下で、スルホニルクロリドまたはスルホン酸無水物を式XXIIIの化合物に添加することによって、実施され得る。
式XXVIのスルファミド(Yは、−S(O)−N(R)−または
Figure 2008530252
である)は、式XXIIIの化合物をスルフリルクロリドと反応させて、スルファモイルクロリドをインサイチュで生成させ、次いで、このスルファモイルクロリドを、式HN(R)R2−1もしくは
Figure 2008530252
のアミンと反応させることによって、調製され得るか、または式XXIIIの化合物を、式R2−1(R)NS(O)Clまたは
Figure 2008530252
のスルファモイルクロリドと反応させることによって、調製され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法を使用して単離され得る。多くの式R2−1S(O)Clのスルホニルクロリド、式HN(R)Rおよび
Figure 2008530252
のアミン、ならびにいくつかの式R2−1(R)NS(O)Clおよび
Figure 2008530252
のスルファモイルクロリドは、市販されている。他のものは、公知の合成方法を使用して調製され得る。
式XXVIのアミド(Yは、−C(O)−である)は、式XXIIIのヒドロキシルアミンから、従来の方法を使用して調製され得る。例えば、式XXIIIの化合物は、式R2−1C(O)Clの酸塩化物と反応し得る。この反応は、この酸塩化物を、適切な溶媒(例えば、クロロホルムまたはDMA)中の式XXIIIの化合物の溶液に、必要に応じて、塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、またはピリジン)の存在下で、周囲温度で添加することによって、実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
式XXVIの尿素およびチオ尿素(Yは、−C(O)−N(R)−、−C(S)−N(R)−、−C(O)−N(R)−S(O)−、−C(O)−N(R)−C(O)−、−C(S)−N(R)−C(O)−、または
Figure 2008530252
である)は、式XXIIIのヒドロキシルアミンから、従来の方法を使用して、調製され得る。例えば、式XXIIIの化合物は、式R2−1N=C=Oのイソシアネートと反応し得る。この反応は、このイソシアネートを、適切な溶媒(例えば、クロロホルムまたはDMA)中の式XXIIIの化合物の溶液に、必要に応じて、塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはトリエチルアミン)の存在下で、室温で添加することによって、実施され得る。あるいは、式XXIIIの化合物は、式R2−1N=C=Sのチオイソシアネート、式R2−1S(O)N=C=Oのスルホニルイソシアネートまたは式R2−1NC(O)Clもしくは
Figure 2008530252
のカルバモイルクロリドと反応し得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
工程(9a)に記載される方法はまた、反応スキームIの工程(11)において、式XXVのヒドロキシルアミンを式XXVIIの化合物(ここで、R2−4は、水素、アリール、またはヘテロアリール以外である)に転換するために使用され得る。式XXVIIの生成物(式Iの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法を使用して単離され得る。
Yが−C(R)−、−S(O)−、もしくは−C(O)−C(O)−である、式XXVIの化合物、または式XXVの化合物は、式R2−4−OHのアルコールからインサイチュで生成するアルキル化剤でMitsunobu反応条件下(上記工程(6a)に記載された)での処理によってか、または塩基(例えば、炭酸セシウム)の存在下、適切な溶媒(例えば、DMF)中での、式R2−4−BrもしくはR2−4−Iのアルキル化剤での処理によって、さらに誘導体化され得る。後者の反応は、反応性アルキル化剤(例えば、ヨウ化メチル、臭化ベンジル、および置換臭化ベンジル)については、室温で実施され得るか、または高温で実施され得る。必要に応じて、触媒の硫酸水素テトラブチルアンモニウムが添加され得る。当業者は、アルキル化工程について記載された反応が、二分子の求核置換反応によっては導入されにくいR2−4基については、おそらく成功しないことを認識する。これらの基としては、例えば、立体障害のあるアルキル基が挙げられる。式XXVIIの生成物(式Iの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
2−1およびR2−4が、これらが結合している窒素原子およびY基と一緒になって、式
Figure 2008530252
の環を形成している、式XXVIIの化合物は、式XXIIIの化合物から、式Cl−R−C(O)Clのクロロアルカノイルクロリドまたは式Cl−R−S(O)Clのクロロアルカンスルホニルクロリドとの反応によって、2工程手順で調製され得る。この反応は、好ましくは、クロロアルカノイルクロリドまたはクロロアルカンスルホニルクロリドを、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中の式XXIIIの化合物の溶液に、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で添加することによって実施される。中間体のクロロアルカンアミドまたはクロロアルカンスルホンアミドは、必要に応じて単離され得、その後、より強い塩基(例えば、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7(DBU))で周囲温度で処理される。中間体であるクロロアルカンアミドまたはクロロアルカンスルホンアミドが単離される場合、DBUとの反応は、適切な溶媒(例えば、DMF)中で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法を使用して単離され得る。あるいは、式P−O−RC(O)Clの試薬(ここで、Pは、保護基である)は、式XXIIIの化合物と反応して、単離可能な中間体を生成し得、次いで、この中間体は、脱保護されて、ヒドロキシアルカンアミドを与え得る。次いで、このヒドロキシアルカンアミドは、Mitsunobu条件下(上記工程(6a)で記載された)で環化されて、式XXVIIの化合物(ここで、R2−1およびR2−4は、これらが結合している窒素原子およびY基と一緒になって、式
Figure 2008530252
の環を形成している)を提供する。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物は、反応スキームIIに従って調製され得る。反応スキームIIにおいて、RA1、RB1、R2−1、R2−3、およびR2−5は、上で定義されたとおりであり、そしてXは、結合、C1−4アルキレン、およびC3−4アルケニレンからなる群より選択される。反応スキームIIの工程(1)において、式XVIIaのチアゾールの保護基が除去されて、ヒドロキシアルキル置換された式XXVIIIのチアゾールを提供する。この反応は、反応スキームIの工程(5)において記載されたように実施され得、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIの工程(2)において、ヒドロキシアルキル置換された式XXVIIIのチアゾールは、多くの従来の方法のうちの1つを使用して、アルデヒド置換された式XXIXのチアゾールに酸化される。この酸化は、Dess−Martinペルヨージナン([1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン])を、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中のヒドロキシアルキル置換された式XXVIIIのチアゾールの溶液または懸濁物に添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIの工程(3)において、アルデヒド置換された式XXIXのチアゾールは、式XXXのアルドキシムに転換される。この方法は、式NHOR2−3・HClのヒドロキシルアミン塩を、必要に応じて、適切な溶媒(例えば、水)中で、適切な溶媒(例えば、エタノールまたはメタノール)中の式XXIXの化合物の溶液または懸濁物に添加することによって、好都合に実施される。必要に応じて、塩基(例えば、水性水酸化ナトリウム)が添加され得る。この反応は、室温または高温(例えば、溶媒の還流温度)で実施され得る。式NHOR2−3・HClのヒドロキシルアミン塩は、市販され得るか、またはこれらは、従来の合成方法を使用して調製され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、E異性体とZ異性体との混合物として得られ、そして従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIの工程(4)および(5)において、アルドキシム置換された式XXXのチアゾールは、最初に、式XXXIのN−オキシドに酸化され、次いで、このN−オキシドがアミノ化されて、式XXXIIの化合物(これは、式Iの変形物である)を提供する。反応スキームIIの工程(4)および(5)は、反応スキームIの工程(3)および(4)に記載される方法に従って実施され得、そしてその生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIの工程(6)において、アルドキシム置換された式XXXIIのチアゾールは、式R2−1Mgハロゲン化物のGrignard試薬で処理されて、式XXXIIIのヒドロキシルアミン(式Iの変形物)を形成する。数種のGrignard試薬は、市販されている。他のものは、公知の合成方法を使用して調製され得る。この方法は、2当量のGrignard試薬の溶液を、適切な溶媒(例えば、THF)中の式XXXIIの化合物の溶液に添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法を使用して単離され得る。あるいは、R2−1が水素である式XXXIIIの化合物を調製するために、式XXXIIのオキシムは、水素化物還元剤で、例えば、反応スキームIの工程(10)に記載された条件下で処理され得る。
反応スキームIIの工程(7)において、式XXXIIIのヒドロキシルアミンは、反応スキームIの工程(9a)に記載された方法のうちの1つを使用して、式XXXIVの化合物に転換される。式XXXIVの生成物(式Iの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物は、反応スキームIIIに従って調製され得る。反応スキームIIIにおいて、RA1、RB1、R2−1、R2−3、R2−5、R2−6、およびXは、上で定義されたとおりである。反応スキームIIIの工程(1)において、アルデヒド置換された式XXIXのチアゾールは、式R2−1Mgハロゲン化物のGrignard試薬で処理されて、式XXXVの第二級アルコールを形成する。数種のGrignard試薬は、市販されている。他のものは、公知の合成方法を使用して調製され得る。この方法は、Grignard試薬の溶液を、適切な溶媒(例えば、THF)中の式XXIXの化合物の溶液に添加することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法を使用して単離され得る。
反応スキームIIIの工程(2)において、アルコール置換された式XXXVのチアゾールは、従来の方法を使用して、酸化されてケトン置換された式XXXVIのチアゾールを提供する。この反応は、Dess−Martinペルヨージナンを使用して、反応スキームIIの工程(2)に記載された条件下で好都合に実施される。この反応はまた、Swern条件下で、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン中の塩化オキサリルおよびジメチルスルホキシドの混合物に、式XXXVの化合物、続いてトリエチルアミンを添加することによって、実施され得る。この反応は、周囲温度より低温で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIIの工程(3)において、ケトン置換された式XXXVIのチアゾールは、式XXXVIIのオキシムに転換される。この反応は、反応スキームIIの工程(3)に記載されたように好都合に実施され、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIIの工程(4)において、オキシム置換された式XXXVIIのチアゾールは、Grignard試薬で処理されて、ヒドロキシルアミン置換された式XXXVIIIのチアゾールを形成する。この反応は、反応スキームIIIの工程(1)に記載された条件下で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIIの工程(5)において、式XXXVIIIのヒドロキシルアミンは、反応スキームIの工程(9a)に記載された方法のうちの1つを使用して、式XXXIXの化合物に転換される。その生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIIの工程(6)および(7)において、置換された式XXXIXのチアゾールは、最初に、式XLのN−オキシドに酸化され、次いで、このN−オキシドがアミン化されて、式XLIの化合物(これは、式Iの変形物である)を提供する。反応スキームIIの工程(6)および(7)は、反応スキームIの工程(3)および(4)に記載された方法に従って実施され、そしてその生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物は、反応スキームIVに従って調製され得る。反応スキームIVにおいて、R、R2−1、およびZは、上で定義されたとおりであり;nは、0または1であり;Halは、−Cl、−Br、または−Iであり;Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され、ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得;そしてR3aおよびR3bは、以下で定義されるとおりである。式XLIIの化合物(式IおよびIIの変形物)は、反応スキームI、II、および/またはIIIに記載された方法に従って、式XVの化合物で開始して調製され得る。式XVの化合物において、RA1およびRB1は、一緒になって、縮合ベンゼン環を形成しており、この縮合ベンゼン環は、1個、2個、3個、または4個のR基により置換されており、R基のうちの1つは、−Cl、−Br、または−Iである。これらのハロゲン置換されたキノリンは、公知であるか、または公知の方法によって調製され得る。例えば、米国特許第6,110,929号(Gersterら)を参照のこと。
反応スキームIVの工程(1)において、ハロゲン置換された式XLIIのチアゾールは、パラジウムにより触媒される公知のカップリング反応(例えば、SuzukiカップリングおよびHeck反応)を起こし得る。例えば、ハロゲン置換された式XLIIの化合物は、式R3a−B(OH)のボロン酸、その無水物、または式R3a−B(O−アルキル)のボロン酸エステルとSuzukiカップリングを起こす。これらの式において、R3aは、−R4b、−X’−R、−X’−Y’−R、または−X’−Rであり;ここで、X’は、アルケニレンであり;X’は、アリーレン、ヘテロアリーレン、またはアリーレンもしくはヘテロアリーレンが介在するかもしくは末端にあるアルケニレンであり;R4bは、アリールまたはヘテロアリールであり、このアリール基またはヘテロアリール基は、上でRにおいて定義されたように、非置換であっても置換されていてもよく;そしてR、R、およびY’は、上で定義されたとおりである。このSuzukiカップリングは、式XLIIの化合物を、ボロン酸またはそのエステルもしくは無水物と、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィン、および塩基(例えば、炭酸ナトリウム)の存在下で、適切な溶媒(例えば、n−プロパノール)または溶媒混合物(例えば、n−プロパノール/水)中で、混合することによって好都合に実施される。この反応は、高温(例えば、80℃〜100℃)で実施され得る。多くの式R3a−B(OH)のボロン酸、その無水物、および式R3a−B(O−アルキル)のボロン酸エステルは、市販されている。他のものは、公知の合成方法を使用して、容易に調製され得る。例えば、Li,W.ら,J.Org.Chem.,67,5394−5397(2002)を参照のこと。式IIaの生成物(式IおよびIIの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Heck反応もまた、反応スキームIVの工程(1)において使用されて、式IIaの化合物を提供し得る。式IIaにおいて、R3aは、−X’−R4bまたは−X’−Y’−Rであり、ここで、X’、Y’、R4b、およびRは、上で定義されたとおりである。このHeck反応は、式XLIIの化合物を、式HC=C(H)−R4bまたはHC=C(H)−Y’−Rの化合物とカップリングさせることによって実施される。いくつかのこれらのビニル置換された化合物は、市販されている。他のものは、公知の方法によって調製され得る。この方法は、式XLIIの化合物とビニル置換化合物とを、酢酸パラジウム(II)、トリフェニルホスフィンまたはトリ−オルト−トリルホスフィン、および塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で、適切な溶媒(例えば、アセトニトリルまたはトルエン)中で混合することによって、好都合に実施される。この反応は、高温(例えば、100℃〜120℃)で、不活性雰囲気下で実施され得る。式IIaの生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
3aが−X’−Rであり、X’がアルキニレンであり、そしてRが上で定義されたとおりである、式IIaの化合物はまた、パラジウムにより触媒されるカップリング反応(例えば、StilleカップリングまたはSonogashiraカップリング)によって、調製され得る。これらの反応は、式XLIIの化合物を、式(アルキル)Sn−C≡C−Rの化合物、式(アルキル)Si−C≡C−Rの化合物、または式H−C≡C−Rとカップリングさせることによって、実施される。
パラジウムにより媒介されるカップリング反応によって上記のように調製される、式IIaのいくつかの化合物(ここで、R3aは、-X’−R、−X’−Y’−R、−X’b2−Y’−R、−X’b2−R、または-X’−Rであり、ここで、X’b2は、アリーレンまたはヘテロアリーレンが介在しているかまたは末端にあるアルケニレンであり、そしてX’、X’、Y’、R、およびRは、上で定義されたとおりである)は、存在するアルケニレン基またはアルキニレン基の還元を起こして、式IIbの化合物(ここで、R3bは、-X’−R、−X’−Y’−R、−X’−Y’−R、または-X’−Rであり、ここで、X’は、アルケニレンであり;X’は、アリーレンまたはヘテロアリーレンが介在しているかまたは末端にあるアルキレンであり;そしてR、R、およびY’は、上で定義されたとおりである)を提供し得る。この還元は、従来の不均一水素化触媒(例えば、炭素担持パラジウム)を使用する水素化によって、実施され得る。この反応は、Parr装置で、適切な溶媒(例えば、エタノール、メタノール、またはこれらの混合物)中で好都合に実施され得る。式IIbの生成物(式IおよびIIの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物は、反応スキームVに従って調製され得る。反応スキームVにおいて、R、R2−1、R2−2、X、Y、およびPは、上で定義されたとおりであり;Eは、炭素(イミダゾキノリン環)または窒素(イミダゾナフチリジン環)であり;nは、0または1であり;Bnは、ベンジルであり;R3cは、−O−R、−O−X’−R、−O−X’−Y’−R、−O−X’−Y’−X’−Y’−R、または−O−X’−Rであり、ここで、R、X’、Y’、およびRは、上で定義されたとおりである。反応スキームVの工程(1)において、式XLIIIのベンジルオキシアニリンまたはベンジルオキシアミノピリジンは、エトキシメチレンマロン酸ジエチルで処理されて、式XLIVのイミンを提供する。この方法は、エトキシメチレンマロン酸ジエチルを式XLIIIの化合物に添加し、そしてこの反応物を、高温(例えば、115℃〜140℃)で加熱することによって、好都合に実施される。この反応は、溶媒の非存在下で実施され得、そしてその生成物は、従来の方法を使用して単離され得るか、または単離せずに次の工程において使用され得る。式XLIIIの多くのアニリンおよびアミノピリジンは、市販されている。他のものは、公知の合成方法によって調製され得る。例えば、式XLIIIのベンジルオキシピリジンは、Holladayら,Biorg.Med.Chem.Lett.,8,pp.2797−2802,(1998)の方法を使用して、調製され得る。
反応スキームVの工程(2)において、式XLIVのイミンは、熱分解および環化を起こして、式XLVの化合物を提供する。この反応は、媒体(例えば、DOWTHERM A熱移動流体)中で、200℃〜250℃の範囲の温度で、好都合に実施される。その生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームVの工程(3)において、式XLVの化合物は、従来のニトロ化条件下でニトロ化されて、式XLVIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールまたはベンジルオキシ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−オールを提供する。この方法は、硝酸を、適切な溶媒(例えば、プロピオン酸)中で、式XLVの化合物に添加し、そしてこの混合物を高温(例えば、125℃)で加熱することによって、好都合に実施される。その生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームVの工程(4)において、式XLVIのベンジルオキシ−3−ニトロキノリン−4−オールまたはベンジルオキシ−3−ニトロ[1,5]ナフチリジン−4−オールは、還元されて、式XLVIIの3−アミノ−ベンジルオキシキノリン−4−オールまたは3−アミノベンジルオキシ[1,5]ナフチリジン−4−オールを提供する。この反応は、不均一水素化触媒(例えば、炭素担持パラジウム)を使用する水素化によって、実施され得る。この水素化は、Parr装置で、適切な溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド(DMF))中で、好都合に実施される。この反応は、周囲温度で実施され得、そしてその生成物またはその塩酸塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームVの工程(5)〜(11)は、反応スキームIの工程(1)〜(8)に記載された方法に従って、実施され得る。反応スキームVの工程(10)は、反応スキームIの工程(6)および(7)の方法に従ってか、または反応スキームIの工程(6a)に記載されたように1工程で、実施され得る。
反応スキームVの工程(12)において、ヒドロキシルアミン置換された式LIVのチアゾールのベンジル基は、切断されて、ヒドロキシ基を提供する。この切断は、Parr装置で、適切な不均一触媒(例えば、パラジウムまたは炭素担持パラジウムを使用する水素化条件下で、溶媒(例えば、エタノール)中で、好都合に実施される。あるいは、この反応は、適切な水素化触媒の存在下での水素移動によって、実施され得る。この水素移動は、ギ酸アンモニウムを、適切な溶媒(例えば、エタノール)中の式LIVの化合物の溶液に、触媒(例えば、炭素担持パラジウム)の存在下で添加することによって、好都合に実施される。この反応は、高温(例えば、溶媒の還流温度)で実施される。あるいは、この切断は、酸(例えば、臭化水素)を用いて、適切な溶媒(例えば、酢酸)中で、高温(例えば、65℃)で実施され得る。これらの方法のいずれかにより調製された式LVの生成物、またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法を使用して単離され得る。
反応スキームVの工程(13)において、ヒドロキシルアミン置換された式LVのチアゾールは、反応スキームIの工程(9)の方法に従って、オキシム置換された式LVIのチアゾール(式Iの変形物)に転換される。
反応スキームVの工程(14)において、式LVIのヒドロキシ置換されたオキシムは、Williamson型のエーテル合成を使用して、式LVIIの化合物(式Iの変形物)に転換される。この反応は、ヒドロキシ置換された式LVIの化合物を、式ハロゲン化物−R4b、ハロゲン化物−アルキレン−R、ハロゲン化物−アルキレン−Y’−R、またはハロゲン化物−アルキレン−Rの、アリールハロゲン化物、アルキルハロゲン化物、またはアリールアルキレニルハロゲン化物で、塩基の存在下で処理することによって、行われる。これらの式の多数のアルキルハロゲン化物、アリールアルキレニルハロゲン化物、およびアリールハロゲン化物が、市販されており、置換された臭化ベンジルおよび塩化ベンジル、置換または非置換の臭化アルキルおよび塩化アルキルまたは臭化アリールアルキレニルおよび塩化アリールアルキレニル、ならびに置換されたフルオロベンゼンが挙げられる。これらの式の他のハロゲン化物は、従来の合成方法を使用して調製され得る。この方法は、アルキルハロゲン化物、アリールアルキレニルハロゲン化物、またはアリールハロゲン化物を、ヒドロキシ置換された式LVIの化合物と、溶媒(例えば、DMF)中で、適切な塩基(例えば、炭酸セシウムの存在下で混合することによって、好都合に実施される。必要に応じて、触媒のテトラブチルアンモニウムブロミドが添加され得る。この反応は、ハロゲン化物試薬の反応性に依存して、周囲温度で実施されても、高温(例えば、65℃または85℃)で実施されてもよい。あるいは、工程(14)は、Ullmannエーテル合成を使用して実施され得る。この反応において、ヒドロキシ置換された式LVIの化合物から調製されたアルカリ金属アリールオキシドが、アリールハロゲン化物と、銅塩の存在下で反応して、式LVIIの化合物(ここで、R3cは、−O−R4b、−O−X’−R、または−O−X’−Y’−Rであり、ここでX’は、アリーレンまたはヘテロアリーレンであり、そしてR4bは、上で定義されたとおりである)を提供する。多数の置換アリールハロゲン化物および非置換アリールハロゲン化物が、市販されている。他のものは、従来の方法を使用して調製され得る。これらの方法のうちのいずれかによって調製された式LVIIの生成物、またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームVの工程(12a)は、反応スキームIの工程(9a)に記載された方法のうちの1つを使用して、ヒドロキシルアミン置換された式LIVのチアゾールを式LVIIIの化合物に転換するために使用される。式LVIIIの生成物(式Iの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームVの工程(13a)において、式LVIIIの化合物のベンジル基は、切断されて、ヒドロキシ置換された式LIXの化合物(式Iの変形物)を提供し、次いで、この化合物は、エーテル置換された式LXの化合物(式Iの変形物)に転換される。工程(13a)および(14a)は、反応スキームVの工程(12)および(14)において上に記載されたように実施される。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
式XLIIIおよび式XLVの化合物の異性体(ここで、Eは、窒素であり、そしてピリジン環の異なる位置に存在する)がまた、合成され得、そして本発明の化合物を調製するために、反応スキームVにおいて使用され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物はまた、反応スキームVIに従って調製され得る。反応スキームVIにおいて、R、R2−1、R2−3、R2−5、Bn、R3c、P、n、およびXは、上で定義されたとおりである。反応スキームVIの工程(1)において、式XLIXaのチアゾールの保護基が除去されて、ヒドロキシアルキル置換された式LXIのチアゾールを提供し、これは、工程(2)において、アルデヒド置換された式LXIIのチアゾールに酸化される。反応スキームVIの工程(3)において、アルデヒド置換された式LXIIのチアゾールは、式LXIIIのオキシムに転換される。反応スキームVIの工程(1)、(2)、および(3)は、反応スキームIIの工程(1)、(2)、および(3)に記載された方法に従って実施され、そしてその生成物は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームVIの工程(4)において、オキシム置換された式LXIIIのチアゾールは、反応スキームIの工程(3)および(4)に記載された方法のいずれかを使用して、酸化およびアミノ化されて、式LXIVの化合物を提供する。この生成物(式Iの変形物)は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIの工程(5)および(6)において、式LXIVの化合物のベンジル基は、切断されて、ヒドロキシ置換された式LXVの化合物を提供し、次いで、この化合物は、エーテル置換された式LXVIの化合物に転換される。反応スキームVIの工程(5)および(6)は、反応スキームVの工程(12)および(14)に記載された方法に従って実施される。式LXVおよびLXVIの生成物(式Iの変形物)またはそれらの薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
反応スキームIIの工程(6)および(7)に記載された方法は、反応スキームVIの工程(7)および(8)において、式LXVIのいくつかの化合物に適用されて、LXVIIおよびLXVIII(これらは式Iの変形物である)を提供し得る。これらの生成物またはそれらの薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物は、反応スキームVIIに従って調製され得る。反応スキームVIIにおいて、RA1、RB1、R2−3、R2−5、X、およびYは、上で定義されたとおりである。式XXIaの化合物は、反応スキームIに従って調製される。反応スキームVIIにおいて、式XXIaのチアゾールのクロロ基が、式HN(Y−R2−5)OR2−3のヒドロキシルアミンまたはその塩で置き換えられる。この方法は、式HN(Y−R2−5)OR2−3・HClのヒドロキシルアミン塩と式XXIaの化合物とを、適切な溶媒(例えば、DMF)中で、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で混合することによって、好都合に実施される。この反応は、室温で実施されても高温(例えば、50℃)で実施されてもよい。式HN(Y−R2−5)OR2−3・HClのいくつかのヒドロキシルアミン塩は、市販により入手され得る。例えば、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩、メトキシルアミン塩酸塩、およびN−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩は、好ましい式XXXIVaの化合物(ここで、Yは、結合である)を作製するために使用され得る、市販で入手可能な化合物である。他の式HN(Y−R2−5)OR2−3・HClのヒドロキシルアミン塩は、従来の合成方法を使用して調製され得る。式XXXIVaの生成物(式Iの変形物)またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物は、反応スキームVIIIに従って調製され得る。反応スキームVIIIにおいて、R2−1、E、およびZは、上で定義されたとおりであり;Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され、ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得;Rは、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、−N(Rからなる群より選択され;そしてnは、0〜4である。式LXIXの化合物は、反応スキームIに従って調製され得る。反応スキームVIIIの工程(1)において、式の化合物LXIXの化合物は、式LXXの6,7,8,9−テトラヒドロ化合物に還元される。この反応は、トリフルオロ酢酸中の式LXIXの化合物の溶液中に、酸化白金(IV)を添加し、そしてこの反応物を水素圧力下に置くことによって、不均一水素化条件下で好都合に実施される。この反応は、Parr装置で室温で実施され得る。その生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。次いで、反応スキームVIIIの工程(2)〜(6)が使用されて、式LXXの化合物を、式LXXIの化合物(式Iの変形物)に転換し得る。工程(2)〜(6)は、例えば、反応スキームIの工程(6)、(7)、(8)、および(9)、反応スキームIの工程(6)、(7)、(8)、および(9a)、または反応スキームIIの工程(2)、(3)、(6)、および(7)に従って、実施され得る。反応スキームIの工程(10)、(11)、および(10a)に例示されるさらなる詳細もまた、使用され得る。式LXXIの化合物はまた、式LXXの化合物を反応スキームIの工程(6)に従って処理し、次いで得られたクロロアルキル置換されたトリアゾールを、反応スキームVIIに従って処理することによって、作製され得る。式LXXIの生成物またはその薬学的に受容可能な塩は、従来の方法によって単離され得る。
Figure 2008530252
特定の実施形態について、本発明の化合物は、反応スキームIXに従って調製され得る。反応スキームIXにおいて、RA1、RB1、R2−1、X、Z、およびGは、上で定義されたとおりである。式Iaの化合物は、上に記載された方法に従って調製され得る。式Iaの化合物のアミノ基は、従来の方法により、アミド基、カルバミド基、ウレア基、アミジン基、または別の加水分解可能な基などの官能基に転換され得る。この型の化合物は、アミノ基中の水素原子を、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R’’)−R’、−C(=NY)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH、または−CH(CH)Yなどの基で置き換えることにより作製され得る。これらの式において、R’およびR’’は、各々独立して、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、またはベンジルであり、これらの各々は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、これらの置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリールC1−4アルキレニル、ヘテロアリールC1−4アルキレニル、ハロC1−4アルキレニル、ハロC1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群より独立して選択され;ただし、R’’はまた、水素であり得;各α−アミノアシル基は、ラセミ体アミノ酸、D−アミノ酸またはL−アミノ酸からなる群より独立して選択され;Yは、水素、C1−6アルキル、またはベンジルであり;Yは、C1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキレニル、アミノC1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノC1−4アルキレニル、またはジ−N,N−C1−6アルキルアミノC1−4アルキレニルであり;そしてYは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、または4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルである。特に有用な式IIIの化合物は、1個〜10個の炭素原子を含むカルボン酸から誘導されたアミド、アミノ酸から誘導されたアミド、および1個〜10個の炭素原子を含むカルバメートである。この反応は、例えば、式Iaの化合物を、クロロホルメートまたは酸塩化物(例えば、クロロギ酸エチルまたは塩化アセチル)と、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下で、適切な溶媒(例えば、ジクロロメタン)中で、室温で混合することによって実施され得る。
Figure 2008530252
本発明の化合物はまた、当業者に明らかな反応スキームI〜VIIIに示される合成経路のバリエーションを使用して、調製され得る。例えば、R3a置換基を有するキノリンの調製のための、反応スキームIVに示される合成経路を使用して、R3a置換基を有する[1,5]ナフチリジンを調製し得る。種々の異性体形態の、ハロゲン置換されたアミノピリジンを、反応スキームVにおいて出発物質として使用し、そして反応スキームVまたはVIの方法に従って処理して、本発明のハロゲン置換されたチアゾロ[4,5−c]ナフチリジンを提供し得、これは、反応スキームIVにおいて出発物質として使用され得る。本発明の化合物はまた、以下の実施例に記載される合成経路を使用して、調製され得る。
(薬学的組成物および生物学的活性)
本発明の薬学的組成物は、治療有効量の上記化合物または塩を、薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて含有する。
用語「治療有効量」および「有効量」とは、治療効果または予防効果(例えば、サイトカイン誘導、免疫調節、抗腫瘍活性、および/または抗ウイルス活性)を誘導するために充分な、化合物または塩の量を意味する。本発明の薬学的組成物において使用される化合物または塩の正確な量は、当業者に公知である要因(例えば、化合物または塩の物理的性質および化学的性質、キャリアの性質、ならびに意図される投薬計画)に従って変動する。
いくつかの実施形態において、本発明の組成物は、約100ナノグラム/キログラム(ng/kg)〜約50ミリグラム/キログラム(mg/kg)、好ましくは、約10マイクログラム/キログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの化合物または塩の用量を、被験体に提供するために充分な活性成分またはプロドラッグを含有する。
他の実施形態において、本発明の組成物は、例えば、Dubois法に従って計算して、例えば、約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量を提供するために充分な活性成分またはプロドラッグを含有するが、いくつかの実施形態において、この方法は、この範囲外の用量で、化合物または塩または組成物を投与されることによって、実施され得る。Dubois法において、被験体の身体の表面積(m)が、被験体の体重を使用して計算される(m=(体重kg0.425×身長cm0.725)×0.007184)。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、この方法は、約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量(例えば、約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量)を被験体に提供するために充分な化合物を投与する工程を包含する。
種々の投薬形態(例えば、錠剤、ロゼンジ、カプセル、非経口処方物、シロップ、クリーム、難航、エアロゾル処方物、経皮パッチ、経粘膜パッチなど)が使用され得る。これらの投薬形態は、従来の薬学的に受容可能なキャリアおよび添加剤を用いて、従来の方法を使用して、調製され得る。これらの方法は、一般に、活性成分をキャリアと会合させる工程を包含する。
本発明の組成物または塩は、処置経過王において、単一の治療剤として投与され得るか、または本明細書中に記載される化合物または塩は、互いに組み合わせて投与されても、他の活性薬剤(さらなる免疫応答修飾物質、抗ウイルス薬、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチドなどが挙げられる)と組み合わせて投与されてもよい。
本発明の化合物または塩は、以下に記載される試験に従って実施された実験において、特定のサイトカインの産生を誘導することが示された。これらの結果は、これらの化合物または塩が、免疫応答を、多数の異なる様式で調節するために有用であることを示し、これらの化合物または塩を、種々の障害の処置において有用にする。
本発明の化合物または塩の投与によって産生が誘導され得るサイトカインとしては、一般に、インターフェロン−α(IFN−α)および主要壊死因子−α(TNF−α)、ならびに特定のインターロイキン(IL)が挙げられる。本発明の化合物または塩によって生合成が誘導され得るサイトカインとしては、IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12、および他の種々のサイトカインが挙げられる。他の効果のうちでもとりわけ、これらおよび他のサイトカインは、ウイルス増殖および腫瘍細胞増殖を阻害し得、これらの化合物または塩を、ウイルス性疾患および新生物疾患の処置において有用にする。従って、本発明は、サイトカインの生合成を動物において誘導する方法を提供し、この方法は、有効量の本発明の化合物または塩を、この動物に投与する工程を包含する。サイトカインの生合成の誘導のために、この化合物または塩が投与される動物は、上記疾患(例えば、ウイルス性疾患または新生物疾患)を有し得、そしてこの化合物または塩の投与は、治療処置を提供し得る。あるいは、この化合物または塩は、この動物がこの疾患を得る前に投与され得、その結果、この化合物または塩の投与は、予防処置を提供し得る。
サイトカインの産生を誘導する能力に加えて、本明細書中に記載される化合物または塩は、先天性の免疫応答の他の局面に影響を与え得る。例えば、ナチュラルキラー細胞活性が刺激され得る。これは、サイトカイン誘導に起因し得る効果である。これらの化合物または塩はまた、マクロファージを活性化し得、これが次に、一酸化窒素の分泌およびさらなるサイトカインの産生を刺激する。さらに、これらの化合物または塩は、Bリンパ球の増殖および分化を引き起こし得る。
本明細書中に記載される化合物または塩はまた、後天性の免疫応答に対する影響を有し得る。例えば、これらの化合物または塩を投与すると、1型ヘルパーT細胞(T1)のサイトカインであるIFN−γの産生が間接的に誘導され得、そして2型ヘルパーT細胞(T2)のサイトカインであるIL−4、IL−5およびIL−13の産生が、阻害され得る。
疾患の予防処置のためであれ治療処置のためであれ、そして先天性免疫に影響を与えるためであれ後天性免疫に影響を与えるためであれ、上記化合物または塩または組成物は、単独で投与されても、1種以上の活性成分と組み合わせて(例えば、ワクチンアジュバントにおいてのように)投与されてもよい。他の成分と一緒に投与される場合、化合物または塩または組成物、および他の成分は、別々に投与されても、一緒であるが独立して(例えば、溶液中でのように)投与されても、互いに一緒に会合させて(例えば、(a)共有結合させて、または(b)例えば、コロイド懸濁物中で非共有結合で会合させて)投与されてもよい。
本明細書中で確認される化合物または塩または組成物が処置として使用され得る状態としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:
(a)ウイルス性疾患(例えば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、HSV−I、HSV−II、CMV、またはVZV)、ポックスウイルス(例えば、オルトポックスウイルス(例えば、痘瘡またはワクシニア)、または伝染性軟属腫)、ピコルナウイルス(例えば、ライノウイルスまたはエンテロウイルス)、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(例えば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、およびRSウイルス(RSV))、コロナウイルス(例えば、SARS)、派歩場ウイルス(例えば、乳頭腫ウイルス(例えば、性器いぼ、尋常性ゆうぜい、または足底いぼを引き起こすウイルス))、ヘパドナウイルス(例えば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(例えば、C型肝炎ウイルスまたはデング熱ウイルス)、あるいはレトロウイルス(例えば、レンチウイルス(例えば、HIV))による感染から生じる疾患);
(b)細菌性疾患(例えば、細菌(例えば、大腸菌属、エンテロバクター属、サルモネラ属、ブドウ球菌属、赤痢菌属、リステリア属、アエロバクター属、ヘリコバクター属、クレブシエラ属、プロテウス属、シュードモナス属、連鎖球菌属、クラミジア属、マイコプラスマ属、肺炎球菌、ナイセリア属、クロストリジウム属、バチルス属、コリネバクテリウム属、ミコバクテリウム属、カンピロバクター属、ビブリオ属、セラチア属、プロビデンシア属、クロモバクテリウム属、ブルセラ属、エルジニア属、ヘモフィルス属、またはボルデテラ属)による感染から生じる疾患);
(c)他の感染性疾患(例えば、クラミジア属、真菌性疾患(カンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラスマ症、酵母菌腫が挙げられるが、これらに限定されない)、または寄生虫病(マラリア、ニューモシスティスカリニ肺炎、リーシュマニア症、クリプトスポリジウム症、トキソプラスマ症が挙げられるが、これらに限定されない)、およびトリパノソーマ感染);
(d)新生物疾患(例えば、上皮内新生物、子宮頚部形成異常、光線性角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポージ肉腫、黒色腫、白血病(急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病が挙げられるが、これらに限定されない)、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫、およびヘアリーセル白血病、ならびに他の癌);
(e)T2により媒介されるアトピー性疾患(例えば、アトピー性皮膚炎またはアトピー性湿疹、好酸球増加症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、およびオーメン症候群(Ommen’s syndrome));
(f)特定の自己免疫疾患(例えば、全身性エリテマトーデス、本態性血小板減少症、多発性硬化症、円板状エリテマトーデス、円形脱毛症);ならびに
(g)創傷修復に関連する疾患(例えば、ケロイド形成および他の型の瘢痕の阻害(例えば、慢性創傷を含めた創傷治癒の増強))。
さらに、本明細書中で確認される化合物または塩は、体液性免疫応答および/または細胞により媒介される免疫応答のいずれかを惹起する任意の物質(例えば、BCG、コレラ、悪疫、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA型、インフルエンザB型、パラインフルエンザ、ポリオ、狂犬病、麻疹、ムンプス、風疹、黄熱、破傷風、ジフテリア、インフルエンザ菌b、ヒト型結核菌、髄膜炎菌性脳脊髄膜炎ワクチンおよび肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水痘、サイトメガロウイルス、デング熱、ネコの白血病、家禽のチフス、HSV−1およびHSV−2、ブタコレラ、日本脳炎、RSウイルス、ロタウイルス、パピローマウイルス、黄熱、ならびにアルツハイマー病に関連して使用するための、例えば、生存ウイルス免疫源、細菌免疫源、または寄生生物免疫源;不活化ウイルス免疫源、腫瘍由来の免疫源、原生動物免疫源、生物由来の免疫源、真菌免疫源、または細菌免疫源;トキソイド;トキシン;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク質;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自己由来のワクチン;組換えタンパク質など)と組み合わせて使用するための、ワクチンアジュバントとして有用であり得る。
本明細書中で確認される化合物または塩は、免疫機能が損なわれた個体において、特に助けになり得る。例えば、これらの化合物は、例えば、移植患者、癌患者およびHIV患者における、細胞により媒介される免疫の抑制後に起こる日和見性の感染および腫瘍を処置するために使用され得る。
従って、上記疾患または疾患の型のうちの1つ以上(例えば、ウイルス性疾患または新生物疾患)は、このような処置を必要とする(この疾患を有する)動物において、治療有効量の本発明の化合物または塩をこの動物に投与することによって、処置され得る。
動物はまた、有効量の本明細書中に記載される化合物または塩を、ワクチンアジュバントとして投与することによって、予防接種され得る。1つの実施形態において、動物に予防接種する方法が提供され、この方法は、有効量の本明細書中に記載される化合物または塩を、この動物に、ワクチンアジュバントとして投与する工程を包含する。
サイトカインの生合成を誘導するために有効な、化合物または塩の量は、1つ以上の細胞型(例えば、単球、マクロファージ、樹状細胞およびB細胞)に、ある量の1種以上のサイトカイン(IFN−α、TNF−α、IL−1、IL−6、IL−10およびIL−12)を、このようなサイトカインのバックグラウンドレベルより増加(誘導)させて産生させるために充分な量である。正確な量は、当該分野において公知である要因に従って変動するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは、約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予測される。他の実施形態において、この量は、例えば、(上記のようにDubois法に従って計算して)約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量であると予測されるが、いくつかの実施形態において、サイトカインの生合成の誘導または阻害は、この範囲外の用量で化合物または塩を投与することによって、実施され得る。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、この方法は、約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量(例えば、約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量)を提供するために充分な化合物または塩を、被験体に投与する工程を包含する。
本発明は、動物においてウイルス感染を処置する方法、および動物において新生物疾患を処置する方法を提供し、これらの方法は、有効量の本発明の化合物または塩を、この動物に投与する工程を包含する。ウイルス感染を処置または阻害するために有効な量は、ウイルス感染の症状発現(例えば、ウイルス病巣、ウイルス量、ウイルス産生の速度、および未処置のコントロール動物と比較される場合の死亡率)のうちの1つ以上の減少を引き起こす量である。このような処置のために有効な正確な量は、当該分野において公知である要因に従って変動するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは、約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予測される。新生物状態を処置するために有効な化合物または塩の量は、腫瘍のサイズまたは腫瘍病巣の数を減少させる量である。ここでまた、正確な量は、当該分野において公知である要因に従って変動するが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは、約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予測される。他の実施形態において、この量は、例えば、(上記のようなDubois法に従って計算して)約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量であると予測されるが、いくつかの実施形態において、これらの方法のうちのいずれかは、この範囲外の用量で化合物または塩を投与することによって実施され得る。これらの実施形態のうちのいくつかにおいて、この方法は、約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量(約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量)を提供するために充分な化合物または塩を、被験体に投与する工程を包含する。
本明細書中に具体的に記載された処方物および用途に加えて、本発明の化合物のために適切な他の処方物、用途、および投与デバイスは、例えば、国際公開番号WO 03/077944およびWO 02/036592、米国特許第6,245,776号、ならびに米国出願公開第2003/0139364号、同第2003/185835号、同第2004/0258698号、同第2004/0265351号、同第2004/076633号、および同第2005/0009858号に記載されている。
本発明の目的および利点は、以下の実施例によってさらに説明されるが、これらの実施形態中に記載されている本発明の特定の材料および量、ならびに他の条件および細部は、本発明を過度に限定すると解釈されるべきではない。
(実施例1)
(アセトンO−[(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メチル]オキシム)
Figure 2008530252
(パートA)
3−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)(77%純度のものを34.7グラム(g),155ミリモル(mmol))を、15分間かけて、クロロホルム(500ミリリットル(mL))中の[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチルアセテート(米国特許第6,110,929号,実施例37パートAおよびB,20.0g,77.4mmol)の溶液に添加し、そしてこの反応物を、室温で2時間攪拌し、そして引き続いて水性重炭酸ナトリウム(10%重量/重量(w/w)のものを500mL)で洗浄した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濾過して、クロロホルム中(5−オキシド[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メチルアセテートの溶液を得た。
(パートB)
トリクロロアセチルイソシアネート(21.9g,13.8mL,116mmol)を、パートAから得た溶液に添加し、そしてこの反応物を、室温で2時間攪拌した。液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)による分析は、出発物質の存在を示したので、さらなるトリクロロアセチルイソシアネート(7mL)を添加した。この反応物を、室温で30分間攪拌し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。その残渣をエタノール(500mL)に溶解し、そしてカリウムエトキシド(6.52g,77.4mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩攪拌すると、沈殿物が形成した。この沈殿物を濾過により単離し、エタノールで洗浄し、そして真空オーブン内で3日間乾燥させて、(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メタノールと(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メチルアセテートとの、8.16gの50:50混合物を、黄褐色の固体として得た。濾液を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をエタノール(100mL)と混合し、濾過し、エタノールで洗浄し、そして真空オーブン内で3日間乾燥させて、さらに7.42gの生成物を得た。
(パートC)
水酸化リチウム一水和物(2.50g,59.7mmol)を、テトラヒドロフラン(THF)(75mL)、メタノール(150mL)、および水(75mL)中の、パートBから得られた混合物(8.16g)の溶液に添加し、そしてこの反応混合物を、室温で3時間攪拌した。固体が形成され、この固体を、濾過により単離し、水で洗浄し、そして真空オーブン内で一晩乾燥させて、3.5gの(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メタノールを、黄褐色の固体として得た。THFおよびメタノールを、減圧下で濾液から除去し、そして得られた混合物を濾過して固体を単離し、この固体を水で洗浄し、そして真空オーブン内で一晩乾燥させて、さらに2.15gの生成物を得た。これらの2つのバッチの固体を、別の実施から得た物質と混合した。
(パートD)
塩化チオニル(4.92mL,67.6mmol)を、1,2−ジクロロエタン(300mL)中の(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メタノール(13g,56mmol)の懸濁物に添加し、そしてこの反応物を2時間加熱還流し、次いで、減圧下で濃縮して、16gの2−(クロロメチル)[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩を黄色固体として得た。
(パートE)
トリエチルアミン(7.3mL,52mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(50mL)中のN−ヒドロキシフタルイミド(3.42g,21.0mmol)の溶液に添加した。2−(クロロメチル)[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン塩酸塩(5.0g,18mmol)を、得られた暗赤色の溶液に添加し、そしてこの反応物を、周囲温度で一晩攪拌した。沈殿物が形成したので濾過により単離し、ジクロロメタンで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、3.34gの2−[(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを黄褐色の固体として得た。濾液を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をジクロロメタンと混合し、濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、そして真空オーブン内で一晩乾燥させて、さらに2.06gの生成物を得た。
(パートF)
ヒドラジン(2.25mL,71.7mmol)を、エタノール(200mL)中の2−[(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(5.4g,14mmol)の懸濁物に添加し、そしてこの反応物を、1時間加熱還流し、そして熱時濾過して、固体を除去した。その濾液を減圧下で濃縮し、そして真空オーブン内で一晩さらに乾燥させた。得られた固体(4.89g)をエタノール(200mL)で2時間粉砕し、濾過し、エタノールで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、3.05gの2−(アミノオキシ)メチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミンを、いくらかのフタルヒドラジドを含有する橙色固体として得た。その濾液を減圧下で濃縮して、さらに1.91gの生成物混合物を得た。
(パートG)
メタノール(50mL)およびアセトン(50mL)を、パートFから得られた物質(1g)に添加し、そしてこの反応混合物を、室温で1.5時間攪拌した。シリカゲルを添加し、そしてこの混合物を、減圧下で濃縮した。その残渣を、HORIZON HPFCシステム(Biotage,Inc,Charlottesville,Virginia,USAから入手可能な、自動のモジュール式高速フラッシュ精製製品)(シリカカートリッジ、クロロホルム中2%メタノールで抽出)を使用して、カラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた黄色固体(730mg)を、アセトニトリル(30mL)から再結晶した。これらの結晶を濾過により単離し、アセトニトリルで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、267mgのアセトンO−(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシムを黄色結晶(mp 152〜153℃)として得た。
分析 C1414OSについての計算値:C,58.72;H,4.93;N,19.57。実測値:C,58.65;H,4.79;N,19.81。
(実施例2)
アセトンO−(4−アミノ−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシム)
Figure 2008530252
(パートA)
エトキシメチレンマロン酸ジエチル(677g,3.13モル(mol))を、3−ブロモアニリン(491g,2.85mol)に、1時間かけて添加した。この添加の間、温度は60℃まで上昇した。次いで、この反応物を115℃で30分間、125℃で30分間、および140℃で15分間加熱し、この間に、エタノールがこの反応物から蒸発した。この反応温度を130℃に調整し、そしてこの反応混合物を、45分間かけて、加熱したDOWTHERM A熱移動流体(5リットル(L),250℃)に添加した。この添加の間、熱移動流体の温度を242℃と250℃との間に維持した。この添加の終了時に、沈殿物が形成した。この反応混合物を、約250℃で1時間加熱し、次いで、80℃まで冷却した。濃塩酸(500mL)を添加し、そしてこの反応混合物を、110℃で1時間、125℃で2時間、および150℃でさらに2時間で加熱し、次いで、一晩かけて室温まで冷却した。次いで、この混合物を200℃まで2時間加熱し、さらに250℃に加熱し、250℃で1時間維持し、そして室温まで冷却した。沈殿物が存在したので濾過により単離し、ヘプタン(2L)、エタノール(1L)、およびジエチルエーテル(1L)で連続的に洗浄して、604gの7−ブロモキノリン−4−オールを暗赤色の固体として得た。
(パートB)
プロピオン酸(5L)中の7−ブロモキノリン−4−オール(594g,2.65mol)の溶液を、120℃まで加熱し、そして温度を119℃〜130℃の範囲に維持しながら、硝酸(16モル濃度(M)を215mL)を2.5時間かけて滴下した。次いで、この反応物を60℃まで冷却し、そして濾過して、固体を収集し、この固体を、水(3×500mL)、2−プロパノール(500mL)、およびジエチルエーテル(300mL)で連続的に洗浄し、そして減圧濾過により吸引乾燥させて、447gの7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−オールを黄褐色粉末として得た。
(パートC)
Parr容器に、7−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−オール(272g,1.01mol)、DMF(2.7L)、および5%炭素担持パラジウム(21g)を入れ、そしてこの混合物を、水素圧力下(50psi,3.4×10Pa)に3時間置いた。この混合物を、CELITEフィルタ剤の層に通して濾過し、そしてそのフィルターケーキを、DMF(500mL)で洗浄した。その濾液を約0℃まで冷却し、そして無水塩化水素ガス(約70g)を、約5分間、この溶液に通して分散させた。沈殿物が形成したので濾過により単離し、アセトン(500mL)で洗浄し、そしてフィルタ漏斗(filter funnel)上で乾燥させて、224gの7−ブロモ−4−ヒドロキシキノリン−3アンモニウムクロリドを、黄褐色の固体として得た。
(パートD)
トリエチルアミン(161g,1.59mol)を、ジクロロメタン(2.25L)中の7−ブロモ−4−ヒドロキシキノリン−3アンモニウムクロリド(224g,0.815mol)の懸濁物に添加し、そしてこの混合物を、約0℃まで冷却した。アセトキシアセチルクロリド(112g,0.820mol)を、1時間かけて添加した。この反応物を、室温で1時間攪拌し、次いで、3日間静置した。固体が存在したので濾過により単離し、そしてプレスして乾燥させた。この固体を、脱イオン水(2L)中で2時間攪拌し、濾過により単離し、フィルタ漏斗上で一晩乾燥させ、そして真空オーブン中で60℃〜70℃でさらに乾燥させて、223gの2−[(7−ブロモ−4−ヒドロキシキノリン−3−イル)アミノ]−2−オキソエチルアセテートを赤褐色固体として得た。
(パートE)
五硫化リン(146g,0.328mol)を、ピリジン(2L)中の2−[(7−ブロモ−4−ヒドロキシキノリン−3−イル)アミノ]−2−オキソエチルアセテート(222g,0.655mol)の懸濁物に添加し、そしてこの反応物を、1.5時間加熱還流した。ピリジン(1.8L)の一部を、減圧濾過により除去した。飽和水性重炭酸ナトリウム(750mL)と脱イオン水(750mL)との混合物をゆっくりと添加し、次いで、750mLの水とピリジンとの混合物を、減圧濾過により除去した。残りの混合物を、一晩攪拌した。固体が存在したので濾過により単離し、水(3×500mL)で洗浄し、そしてフィルタ漏斗上で乾燥させて、220gの(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メチルアセテートを褐色固体として得、これを、さらに精製せずに次の工程において使用した。
(パートF)
水酸化リチウム一水和物(12.4g,297mmol)を、THF(250mL)、メタノール(500mL)、および水(250mL)中の、(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メチルアセテート(50.0g,148mmol)の溶液に添加し、そしてこの反応混合物を、室温で1時間攪拌した。THFおよびメタノールを、減圧下で除去した。沈殿物が形成し、この沈殿物を濾過により単離し、水およびジエチルエーテルで連続的に洗浄し、そして真空オーブン内で一晩乾燥させて、35.5gの(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メタノールを緑褐色固体として得た。
(パートG)
N−ヒドロキシフタルイミド(4.15g,25.4mmol)およびトリフェニルホスフィン(6.66g,25.4mmol)を、THF(170mL)中の(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メタノール(5.00g,16.9mmol)の懸濁物に添加した。アゾジカルボン酸ジエチル(4.43g,25.4mmol)を滴下し、そして得られた溶液を、室温で1.5時間攪拌した。沈殿物が形成したので濾過により単離し、THFで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、5.59gの2−[(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンを得た。
(パートH)
ヒドラジン水和物(3.17g,63.4mmol)を、エタノール(50mL)中の2−[(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(5.58g,12.7mmol)の懸濁物に添加し、そしてこの反応物を、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして2−(アミノオキシ)メチル−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを含有する粗混合物を、精製せずに次の工程において使用した。
(パートI)
メタノール(80mL)およびアセトン(40mL)を、パートHから得られた物質に添加し、そしてこの反応混合物を室温で17時間攪拌した。シリカゲルを添加し、そしてこの混合物を、減圧下で濃縮した。その残渣を、HORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた黄色固体(6.06g)をメタノール(150mL)で粉砕し、濾過し、メタノールで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、1.88gのアセトンO−(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシムを黄褐色の固体として得た。濾液を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をメタノール(50mL)で粉砕し、濾過し、メタノールで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、さらに1.09gの生成物を得た。この濾液中に沈殿物が形成したので濾過により単離し、メタノールで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、さらに665mgの生成物を得た。
(パートJ)
mCPBA(77%純度を5.50g,24.6mmol)を、クロロホルム(100mL)中のアセトンO−(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシム(3.44g,9.82mmol)の溶液に添加し、そしてこの反応物を室温で1.5時間攪拌し、そして水性重炭酸ナトリウム(10%w/wを100mL)で連続的に洗浄した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濾過して、クロロホルム中のアセトンO−(7−ブロモ−5−オキシド[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシムの溶液を得た。
(パートK)
トリクロロアセチルイソシアネート(4.63g,2.93mL,24.6mmol)を、パートJから得られた溶液に、攪拌しながら添加し、そしてこの反応物を、室温で3時間攪拌した。溶媒を、減圧下で除去した。その残渣をエタノール(100mL)に溶解し、そしてカリウムエトキシド(0.827g,9.82mmol)を添加した。得られた混合物を室温で20時間攪拌した。1時間の攪拌後、沈殿物が形成し始めた。この沈殿物を濾過により単離し、エタノールで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、1.86gのアセトンO−(4−アミノ−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシムを褐色固体として得た。濾液を減圧下で濃縮し、そしてその残渣をHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中3〜10%メタノールで溶出)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体を、1:1:1アセトニトリル/メタノール/ジクロロメタンから再結晶した。これらの結晶を濾過により単離し、ジクロロメタンで洗浄し、そして真空オーブン中で乾燥させて、さらに0.354gのアセトンO−(4−アミノ−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメチル)オキシムを淡褐色結晶(mp 211〜213℃)として得た。
分析 C1413BrNOSについての計算値:C,46.04;H,3.59;N,15.34。実測値:C,45.89;H,3.36;N,15.38。
(実施例3)
(4−アミノ−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチルオキシム)
Figure 2008530252
(パートA)
Dess−Martinペルヨージナン(2.16g,5.08mol,[1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3−(1H)−オン])を、ジクロロメタン(30mL)中の(7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メタノール(実施例2のパートFにおいて調製、1.0g,3.4mmol)の懸濁物に添加し、そして得られた懸濁物を、室温で1.5時間攪拌した。この反応混合物を濾過して固体を単離し、この固体を、ジクロロメタンおよびジエチルエーテルで洗浄して、877mgの7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドを褐色固体として得た。
(パートB)
メトキシルアミン塩酸塩(0.500g,5.98mmol)を、メタノール(10mL)中の7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒド(877mg,2.99mmol)の懸濁物に添加し、そしてこの懸濁物を、室温で1.7時間攪拌した。この反応混合物を濾過して固体を単離し、この固体をメタノールで洗浄して、607mgの褐色固体を得た。その濾液を減圧下で濃縮して、さらに660mgの褐色固体を得た。これらの2つの固体を合わせて、1.2gの7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチルオキシムを、異性体の1:1の混合物として得た。
(パートC)
mCPBA(77%純度のものを1.68g,7.48mmol)を、クロロホルム(30mL)中のパートBから得られた物質の溶液に添加し、そしてこの反応物を、室温で30分間攪拌した。LC/MSによる分析は、反応が起こっていないことを示したので、水酸化カリウム(メタノール中0.5Nを21mL)を添加した。この反応物を、周囲温度で1時間攪拌した。LC/MSによる分析は、反応が起こっていないことを示した。溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈した。得られた溶液を、飽和水性重炭酸ナトリウム(50mL)と水(50mL)との混合物で洗浄し、そして水層を、ジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をクロロホルム(30mL)に溶解し、そしてmCPBA(1.68g,7.48mmol)を添加した。この反応物を2時間攪拌し、次いで、水性重炭酸ナトリウム(10%w/wを50mL)で洗浄した。層を一晩分離させた。いくらかの固体が存在したので、濾過により単離した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を単離した固体と合わせて、7−ブロモ−5−オキシド[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチルオキシムを得た。
(パートD)
トリクロロアセチルイソシアネート(1.41g,0.891mL,7.48mmol)を、クロロホルム(30mL)中のパートCから物質の溶液に攪拌しながら添加し、そしてこの反応物を、室温で1時間攪拌した。LC/MSによる分析は、出発物質の存在を示したので、さらなるトリクロロアセチルイソシアネート(0.200mL)を添加した。この反応物を、室温で1.5時間攪拌し、次いで、溶媒を減圧下で除去した。その残渣をエタノール(30mL)に溶解し、そしてカリウムエトキシド(0.252g,2.99mmol)を添加した。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、HORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中3〜7%メタノールで溶出)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた固体をメタノール(30mL)で粉砕し、そして濾過により精製して、60mgの4−アミノ−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチルオキシムを、黄色固体として、異性体の4:1の混合物として得た(mp 262〜264℃)。
分析 C12BrNOSについての計算値:C,42.74;H,2.69;N,16.62。実測値:C,42.50;H,2.62;N,16.56。
(実施例4〜72)
以下の表からのアルデヒドまたはケトン(1.1当量、0.11mmol)を、メタノール(1mL)中の2−(アミノオキシ)メチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例1のパートA〜Fにおいて調製,40mg,0.1mmol)の溶液を入れた試験管に添加した。この試験管にキャップをし、そして室温で84時間、振盪機に置いた。溶媒を、減圧濃縮により除去した。これらの化合物を、Waters FractionLynx自動生成システムを使用する分取高速液体クロマトグラフィー(分取HPLC)により精製した。分取HPLCの画分を、Waters LC/TOF−MSを使用して分析し、そして適切な画分を遠心エバポレートして、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取HPLCを、5〜95% Bの非線形勾配溶出を用いて実施した。ここで、Aは、0.05%トリフルオロ酢酸/水であり、そしてBは、0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルである。画分を、質量選択的トリガ(mass−selective triggering)により収集した。以下の表は、各実施例について使用されるケトンまたはアルデヒド、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩についての実測の正確な質量を示す。表においてRについての構造は、トランス異性体として描かれているが、存在する異性体を決定しなかったので、各実施例の化合物は、シス異性体を含むかもしれず、完全にシス異性体であるかもしれず、完全にトランス異性体であるかもしれない。
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
(実施例73〜114)
(パートA)
実施例2のパートFおよびGに記載される方法の改変を使用して、([1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メチルアセテートを、2−[([1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオンに転換した。パートFにおける反応物を、周囲温度で3.5時間攪拌し、そしてパートGにおいて、アゾジカルボン酸ジイソプロピルを、アゾジカルボン酸ジエチルの代わりに使用した。
(パートB)
ヒドラジン(3.4g,3.3mL,106mmol)を、エタノール(300mL)中の2−[([1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(19.2g,53.1mmol)の懸濁物に添加し、そしてこの反応物を、室温で2.5時間攪拌し、そして濾過した。そのフィルターケーキをエタノールで洗浄し、そして真空オーブン中で一晩乾燥させて、16.2gの2−(アミノオキシ)メチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリンを、いくらかのフタルヒドラジンを含有する黄褐色の固体として得た。その濾液を減圧下で濃縮して、5.89gの同じ混合物を黄色固体として得た。エタノールからの再結晶によって、フタルヒドラジンのいくらかを、この混合物から除去した。
(パートC)
トリエチルアミン(15.2mL,109mmol)およびジカルボン酸ジ−tert−ブチル(19.1g,87.3mmol)を、THF(300mL)および水(100mL)中の、パートBから得られた物質(10.1g)の混合物に添加し、そしてこの反応物を、室温で一晩攪拌した。LC/MS分析により決定すると、この反応が完了したので、さらなるトリエチルアミン(5mL)およびジカルボン酸ジ−tert−ブチル(6g)を添加した。この反応物を、一晩攪拌した。水層を分離し、そしてTHF(2×100mL)で抽出し、そして表せた有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をトルエンに溶解し、そして3倍に濃縮して、黄色油状物を得、これを、HORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中3〜10%メタノールで溶出)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、7.52gのtert−ブチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメトキシカルバメートを得た。
(パートD)
実施例1のパートAおよびBに記載される方法を使用して、tert−ブチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イルメトキシカルバメートを酸化し、次いでアミノ化した。カリウムエトキシドとの反応物を加熱還流して、この反応を完了に導いた。3回の別々の実施から得られた生成物を合わせて、tert−ブチル(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシカルバメートを褐色固体として得た。
(パートE)
塩化水素(1,4−ジオキサン中の4M溶液を20mL)を、ジクロロメタン(80mL)中のtert−ブチル(4−アミノ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−イル)メトキシカルバメート(3.63g,10.5mmol)の攪拌懸濁物に添加した。この反応物を、室温で4.5時間攪拌し、次いで、減圧下で濃縮して、3.65gの2−(アミノオキシ)メチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン三塩酸塩を黄色固体として得た。
(パートF)
以下の表からの試薬(1.1当量,0.11mmol)を、N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中の、2−(アミノオキシ)メチル[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン三塩酸塩(36mg,0.10mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(87μL,0.50mmol)の溶液を入れた試験管に添加した。各試験管にキャップをし、そして周囲温度で一晩、振盪機に置いた。2滴の水を各試験管に添加し、次いで、溶媒を減圧濃縮により除去した。これらの化合物を、実施例4〜72に記載された方法に従って、分取HPLCにより精製した。以下の表は、各実施例について使用された試薬、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩についての実測の正確な質量を示す。
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
(実施例115〜137)
以下の表からのアルデヒドまたはケトン(1.1当量、0.11mmol)を、N,N−ジメチルアセトアミド(1mL)中の、2−(アミノオキシ)メチル−7−[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−4−アミン(実施例2のパートA〜Hにおいて調製,49mg,0.1mmol)の溶液を入れた試験管に添加した。この試験管にキャップをし、そして室温で2時間、振盪機に置いた。溶媒を、減圧濃縮により除去した。これらの化合物を、Waters FractionLynx自動生成システムを使用する分取高速液体クロマトグラフィー(分取HPLC)により精製した。分取HPLCの画分を、Waters LC/TOF−MSを使用して分析し、そして適切な画分を遠心エバポレートして、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取HPLCを、5〜95% Bの非線形勾配溶出を用いて実施した。ここで、Aは、0.05%トリフルオロ酢酸/水であり、そしてBは、0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルである。画分を、質量選択的トリガにより収集した。以下の表は、各実施例について使用されるケトンまたはアルデヒド、得られた化合物の構造、および単離されたトリフルオロ酢酸塩についての実測の正確な質量を示す。表においてRについての構造は、トランス異性体として描かれているが、存在する異性体を決定しなかったので、各実施例の化合物は、シス異性体を含むかもしれず、完全にシス異性体であるかもしれず、完全にトランス異性体であるかもしれない。
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
(実施例138)
(4−アミノ−7−フェニル−チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチル−オキシム)
Figure 2008530252
酢酸パラジウム(II)(0.0014g,0.006mmol)を、水(4mL)および1−プロパノール(2.5mL)中の、4−アミノ−7−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチルオキシム(0.700g,2.08mmol)、フェニルボロン酸(0.329g,2.70mmol)、トリフェニルホスフィン(0.005g,0.019mmol)および炭酸ナトリウム(0.264g,2.49mmol)の攪拌懸濁物に、窒素雰囲気下で添加した。得られた懸濁物を、19時間加熱還流した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、ブライン(25mL)とジクロロメタン(25mL)との間で分配し、そして濾過して、固体を単離し、この固体を、ジクロロメタンおよび水で洗浄して450mgの褐色固体を得た。その濾液を分液漏斗に移し、そしてジクロロメタン(3×50mL)で抽出した。合わせた有機画分を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、さらに100mgの黄色固体を得た。この固体を、濾過により収集した固体と合わせ、そしてHORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、ジクロロメタン−ジクロロメタン中10%メタノールで溶出)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた252mgの黄色固体を、熱ジクロロメタンおよびエタノールの混合物から結晶化させ、そして濾過により単離して、116mgの4−アミノ−7−フェニル−チアゾロ[4,5−c]キノリン−2−カルバルデヒドO−メチル−オキシムを、黄色固体(異性体の15:1混合物、mp 259〜261℃)として得た。分析 C1814OSについての計算値:C,64.65;H,4.22;N,16.75。実測値:C,64.45;H,4.29;N,16.72。
(実施例139)
(N−{3−[4−アミノ−2−(メトキシイミノ−メチル)−チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル]−フェニル}−メタンスルホンアミド)
Figure 2008530252
実施例138に記載された方法に従い、3−(メタンスルホニルアミノ)フェニルボロン酸(0.564g,2.62mmol)を、フェニルボロン酸の代わりに使用した。その生成物を、HORIZON HPFCシステム(シリカカートリッジ、ジクロロメタン中3〜7%のメタノールで溶出)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製し、そしてメタノールで粉砕して、113mgのN−{3−[4−アミノ−2−(メトキシルイミノ−メチル)−チアゾロ[4,5−c]キノリン−7−イル]−フェニル−メタンスルホンアミドを黄色固体(mp 254〜256℃)として得た。分析 C1917についての計算値:C,53.38;H,4.01;N,16.38。実測値:C,53.17;H,3.94;N,16.53。
(例示的な化合物)
特定の例示的な化合物(実施例において上で記載された化合物のいくつかを含む)は、以下の式(IIcまたはIId)および以下のR置換基を有し、この表の各線は、本発明の特定の実施形態を表すように、式IIcまたは式IIdと一致している。
Figure 2008530252
特定の例示的な化合物(実施例において上で記載された化合物のいくつかを含む)は、以下の式(IIe)および以下のR置換基を有し、この表の各線は、本発明の特定の実施形態を表すように、式IIeと一致している。
Figure 2008530252
Figure 2008530252
Figure 2008530252
本発明の化合物は、以下に記載されたような方法のうちの1つを使用して試験されるときに、ヒト細胞におけるインターフェロンαおよび/または腫瘍壊死因子αの産生を誘導することによって、サイトカイン生合成を調節することが見出された。
(ヒト細胞おけるサイトカイン誘導)
インビトロでのヒト血液細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。活性は、Testerman et al.”Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609,”Journal of Leukocyte Biology,58,365−372(September,1995)において記載されるように培養培地に分泌されたインターフェロン(α)および腫瘍壊死因子(α)(それぞれ、IFN−αおよびTNF−α)を測定することに基づく。
(培養のための血液細胞の調製)
ヒトの健常なドナーに由来する全血を、静脈穿刺することで、EDTAを含む真空採血管またはシリンジに採取した。末梢血単核球(PBMC)を、HISTOPAQUE−1077(Sigma,St.Louis,MO)またはFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences Piscataway, NJ)を使用することで密度勾配遠心分離法により全血から分離した。血液を、ダルベッコリン酸緩衝化生理食塩液(DPBS)またはハンクス液(Hank’s Balanced Salts Solution)を用いて1:1で希釈した。または、全血を、密度勾配液を含むAccuspin(Sigma)またはLeucoSep(Greiner Bio−One,Inc.,Longwood,FL)遠心分離フリットチューブ(centrifuge frit tube)にいれる。そのPBMC層を、回収して、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄して、RPMI完全培地中で4×10細胞/mLにて再懸濁した。このPBMC再懸濁液を、試験化合物を含有する等量のRPMI完全培地を含む96ウェルフラットボトム型滅菌組織培養プレートに加えた。
(化合物調製)
これらの化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解させる。そのDMSO濃度は、その培養ウェルに添加するために最終濃度として1%を超えるべきではない。この化合物を、通常は、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。コントロールとしては、培地のみを加えた細胞サンプル、(化合物を含まない)DMSOのみを加えた細胞サンプル、基準化合物を加えた細胞サンプルが挙げられる。
(インキュベーション)
試験化合物の溶液を、RPMI完全培地(RPMI complete)を含む第1のウェルに60μMで加え、そのウェルで3倍に連続希釈した。次いで、このPBMC懸濁液を、等量でそのウェルに加えて、その試験化合物の濃度を所望の範囲(通常は、30〜0.014 μM)とした。そのPBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLである。これらのプレートを、滅菌したプラスチック製のカバーで覆って、穏やかに混合し、その後、5%二酸化炭素雰囲気下にて37℃で18時間〜24時間にわたってインキュベートした。
(分離)
インキュベーション後、そのプレートを、4℃で、10分間にわたって1000rpm(約200g)にて遠心分離する。無細胞培養上清を取り出し、滅菌ポリプロピレンチューブに移す。分析を行うまではそのサンプルを−30℃〜−70℃で維持する。そのサンプルを、IFN−αについてはELISAにより、そして、TNF−αについてはIGEN/BioVeris Assayにより分析する。
(インターフェロンαおよび腫瘍壊死因子αの分析)
IFN−α濃度を、PBL Biomedical Laboratories(Piscataway, NJ)製のヒトマルチサブタイプ比色定量サンドイッチELISA(human multi−subtype colorimetric sandwich ELISA;カタログ番号 41105)を用いて決定する。結果は、pg/mLで表す。
このTNF−α濃度を、ORIGEN M−Series Immunoassayにより決定して、これまでIGEN International,Gaithersburg,MDとして知られていたBioVeris Corporation製のIGEN M−8 analyzerに基づいて読み取りを行う。この免疫学的アッセイでは、Biosource International,Camarillo,CA製のヒトTNF−α捕捉抗体および検出抗体のペア(カタログ番号AHC3419およびAHC3712)を利用する。結果は、pg/mLで表す。
(アッセイデータおよび分析)
総じて、アッセイのデータの出力は、化合物濃度(X軸)の関数としてのTNF−αおよびIFN−α(y軸)の相関値からなる。
データ分析は、2つの工程を有する。まず、読取値の各々から、平均DMSO(DMSO コントロールウェル)または実験におけるバックグラウンド値(通常、IFN−αについては20pg/mLであり、TNF−αについては、40pg/mLである)のうちの大きな方を差し引く。バックグラウンドを差し引いた結果から負の値が得られた場合は、その読み取りについては、「*」として報告し、信頼性のある検出結果ではないことが示される。その後の計算および統計処理の結果において、「*」は、ゼロ(0)として処理される。次に、全てのバックグラウンドを差し引いた値に、実験後の分散を低減するための単一の調整比(single adjustment ratio)を乗算した。この調整比は、これまでの61の実験(調整していない読取値)に基づいた基準化合物の期待される面積値により新たに行った実験における基準化合物の面積値を除算したものである。これによって、用量応答曲線の形状を変化させることなく新規データに対する読み取り値(y軸)のスケーリングが得られる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノールハイドレート(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、その期待される面積値は、これまで行った61実験から得られた用量値の中央値の和である。
最小有効濃度は、所定の実験および化合物について、バックグランドを差引いて、基準により調整した結果に基づいて計算される。この最小有効濃度(μM)は、その試験される化合物について固定されたサイトカイン濃度(通常は、IFN−αについては、20pg/mLであり、そして、TNF−αについては、40pg/mLである)において応答を誘導する試験化合物の最も低い濃度である。最大応答は、用量応答において生じたサイトカインの最大量(pg/ml)である。
(ヒト細胞におけるサイトカイン誘導)
(ハイスループットスクリーニング)
上述した「ヒト細胞におけるサイトカイン誘導」による試験方法は、ハイスループットのために以下のように改変する。
(培養のために血液細胞の調製)
ヒトの健常なドナーに由来する全血を、静脈穿刺することで、EDTAを含む真空採血管またはシリンジに採取する。末梢血単核球(PBMC)を、HISTOPAQUE−1077(Sigma,St.Louis,MO)またはFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences Piscataway,NJ)を使用することで密度勾配遠心分離法により全血から分離する。全血を、密度勾配液を含むAccuspin(Sigma)またはLeucoSep(Greiner Bio−One,Inc.,Longwood,FL)遠心分離フリットチューブ(centrifuge frit tube)にいれる。そのPBMC層を回収して、DPBSまたはHBSSを用いて2回洗浄して、RPMI完全培地中で4×10細胞/mLにて再懸濁する。このPBMC再懸濁液を、試験化合物を含有する等量のRPMI完全培地を含む96ウェルフラットボトム型滅菌組織培養プレートに加える。
(化合物調製)
これらの化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解させる。この化合物を、通常は、30〜0.014μMの範囲の濃度で試験する。コントロールとしては、各々のプレートにおいて、培地のみを加えた細胞サンプル、(化合物を含まない)DMSOのみを加えた細胞サンプル、基準化合物である2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノールハイドレート(米国特許第5,352,784号;実施例91)を加えた細胞サンプルが挙げられる。試験化合物の溶液を、7.5mMで、投薬プレート(dosing plate)の最初のウェルに加えて、その後の7つのDMSO濃度のための3倍希釈を行う。ついで、その試験化合物希釈物にRPMI完全培地を加えて、最終試験濃度の2倍(60〜0.028μM)の最終化合物濃度に到達させる。
(インキュベーション)
次いで、化合物溶液を、そのPBMC懸濁液を含むウェルに加えて、その試験化合物濃度を所望の範囲(通常は、30μM〜0.014μM)にして、そのDMSO濃度を0.4%とする。PBMCの最終濃度は、2x10細胞/mLである。これらのプレートを、滅菌したプラスチック製カバーで覆い、次いで、18〜24時間にわたって5%二酸化炭素雰囲気下で37℃にてインキュベートした。
(分離)
インキュベーション後、そのプレートを、4℃にて10分間にわたって1000rpm(約200g)で遠心分離する。4−plex Human Panel MSD MULTI−SPOT 96ウェル型プレートを、MesoScale Discovery, Inc.(MSD,Gaithersburg, MD)製のそれに適切な捕捉抗体で予め被覆する。無細胞培養上清を取り出し、MSDプレートに移す。通常は、新たなサンプルを試験するが、分析を行うまではそのサンプルを、−30℃〜−70℃で維持する。
(インターフェロンαおよび腫瘍壊死因子αの分析)
MSD MULTI−SPORTプレートは、ウェルの各々内に、特定の位置に予め被覆しておいたヒトTNF−αおよびヒトIFN−αを含む。ウェルの各々は、4つのスポット、すなわち、ヒトTNF−α捕捉抗体(MSD)スポットを1つ、ヒトIFN−α捕捉抗体(PBL Biomedical Laboratories,Piscataway,NJ)スポットを1つ、非働化ウシ血清アルブミンを2つ含む。このヒトTNF−α捕捉抗体および検出抗体のペアは、MesoScale Discovery製である。このヒトIFN−αマルチサブタイプ抗体(PBL Biomedical Laboratories)は、IFN−αF(IFNA21)をのぞく全てのIFN−αサブタイプを捕捉する。基準物質は、組換えヒトTNF−α(R&D Systems,Minneapolis,MN)およびIFN−α(PBL Biomedical Laboratories)からなる。サンプルおよび別個の基準物を、MSDプレートの各々について分析時に加える。2つのヒトIFN−α検出抗体(カタログ番号21112および21100,PBL)を、互いに1:2(重量:重量)で使用してIFN−α濃度を決定する。このサイトカイン特異的検出抗体を、SULFO−TAG(MSD)試薬(MSD)で標識する。このSULFO−TAG標識した検出抗体をそのウェルに加えた後に、各々のウェルにおける化学発光レベルを、MSD’s SECTOR HTS READERを利用して読み取る。結果は、既知のサイトカイン基準物質を用いた計算に基づいてpg/mLで表現される。
(アッセイデータおよび分析)
総じて、アッセイのデータの出力は、化合物濃度(X軸)の関数としてのTNF−αまたはIFN−α(y軸)の相関値からなる。
プレートワイズ(plate−wise)スケーリングを、同種の実験において伴うプレートごとの分散を低減することを目的として、所定の実験において行う。まず、読取値の各々から、平均DMSO(DMSOコントロールウェル)または実験におけるバックグラウンド値(通常、IFN−αについては20pg/mLであり、TNF−αについては、40pg/mLである。)のうちの大きな方を差し引く。バックグラウンドを差し引いた結果によって得られた負の値は、0として設定される。所定の実験におけるプレートの各々は、コントロールとしての基準化合物を有している。このコントロールは、このアッセイにおける全てのプレートにわたってその曲線下で期待される面積の中央値を計算するのに使用される。プレートワイズスケーリング係数を、その実験全体に対する期待される面積の中央値に対する特定のプレートにおける基準化合物の面積の比として各々のプレートについて計算する。次いで、各々プレートから得られるデータに、全てのプレートについて、スケーリング係数を乗算する。(両方のサイトカイン、すなわち、IFN−α、およびTNF−α)0.5と2.0の間のスケーリング係数を有しているプレートから得られたデータのみを報告する。上述の区間から外れたスケーリング係数を有するプレートから得られたデータについては、それらが上述の区間内に入るスケーリング値を有するまで再試験する。これによって、用量応答曲線の形状を変化させることなく新規データに対する読み取り値(y軸)のスケーリングが得られる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノールハイドレート(米国特許第5,352,784号;実施例91)である。その期待される面積の中央値は、所定の実験の一部である全てのプレートにわたる面積の中央値である。
第2のスケーリングもまた、(複数の実験にわたる)実験間の分散を低減するために実施される。全てのバックグラウンドを差し引いた値に、実験後の分散を低減するための単一の調整比を乗算した。この調整比は、これまでの実験(調整していない読取値)の平均値に基づいた基準化合物の期待される面積値により新たに行った実験における基準化合物の面積値を除算したものである。これによって、用量応答曲線の形状を変化させることなく新規データに対する読み取り値(y軸)のスケーリングが得られる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノールハイドレート(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、その期待される面積値は、これまで行った実験の平均値に基づく用量の中央値の和である。
最小有効濃度は、所定の実験および化合物について、バックグランドを差引いて、基準により調整した結果に基づいて計算される。この最小有効濃度(μM)は、その試験される化合物について固定されたサイトカイン濃度(通常は、IFN−αについては、20pg/mLであり、そして、TNF−αについては、40pg/mLである)において応答を誘導する試験化合物の最も低い濃度である。最大応答は、用量応答において生じたサイトカインの最大量(pg/ml)である。
本明細書において引用された、特許、特許文書、および刊行物の完全な開示が、各々が別個に援用されたごとく、その全体において、参考として援用される。本発明に対する種々の改変および変更は、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、当業者にとって明らかである。本発明が、本明細書において使用された例示的な実験および実施例によって過度に限定されることは意図されないこと、ならびに、本明細書において示されたこのような例示的な実験および実施例は、特許請求の範囲によってのみ限定されるべきものとして理解されるべきである。

Claims (38)

  1. 式I:
    Figure 2008530252
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、式Iにおいて:
    Zは:
    −O−N=C(R2−2)−、
    −C(=N−O−R2−3)−、
    −O−N(R2−4)−Y−、および
    −C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−
    からなる群より選択され;
    Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得;
    2−1、R2−2、R2−3、R2−4、およびR2−5は、独立して:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、ならびに
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0−2−R2−7
    −NH−S(O)−R2−7
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    −N
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R
    −N(R)−C(O)−R2−7
    −NH−C(O)−NH−R2−7
    −NH−C(O)−NH
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル
    からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、
    からなる群より選択され;
    ただし、R2−3は、−O−に結合した炭素原子が別の炭素原子に二重結合しているアルケニルではなく;
    またはR2−1およびR2−2は、一緒になって:
    環内の原子の総数が4〜9である
    Figure 2008530252
    、および環内の原子の総数が4〜9である
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環系を形成し得るか;
    またはR2−1およびR2−4は、これらが結合しているY基および窒素原子と一緒になって、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環を形成し得;
    2−6は、水素、C1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され;
    2−7は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、および−Nからなる群より選択され;
    Yは:
    結合、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    およびRは、各々独立して:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(Rからなる群より選択されるか;
    または一緒になる場合、RおよびRは、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成し、該縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環は、非置換であるか、または1つ以上のR’’’基により置換されているか;
    または一緒になる場合、RおよびRは、縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環を形成し、該縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環は、非置換であるか、または1つ以上のR基により置換されており;
    Rは:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R
    からなる群より選択され;
    R’’’は、非妨害性の置換基であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
    は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    は、C2−7アルキレンであり;
    は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
    は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3−8アルキレンであり;
    11は、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、該アルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
    12は、結合、C1−5アルキレン、およびC2−5アルケニレンからなる群より選択され、該アルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
    およびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択されるか;またはRおよびRは、一緒になって、縮合アリール環または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し得;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;そして
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択される、
    化合物。
  2. 前記1つ以上のR’’’基が、1つのR基であるか、または1つのR基および1つのR基であるか、あるいは縮合ベンゼン環上である場合には、1つ、2つ、3つ、もしくは4つのR基であるか、あるいは縮合ピリジン環上である場合には、1つ、2つ、または3つのR基であり;ここでRは:
    −Z’−R
    −Z’−X’−R
    −Z’−X’−Y’−R
    −Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および
    −Z’−X’−R
    からなる群より選択され;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、該アルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1つ以上の−O−基が介在しており;
    Y’は:
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Z’は、結合または−O−であり;
    は:
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択され;そして
    aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である、請求項1に記載の化合物。
  3. 式II:
    Figure 2008530252
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、式IIにおいて:
    Zは:
    −O−N=C(R2−2)−、
    −C(=N−O−R2−3)−、
    −O−N(R2−4)−Y−、および
    −C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−
    からなる群より選択され;
    Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合Xはまた、結合であり得;
    2−1、R2−2、R2−3、R2−4、およびR2−5は、独立して:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルキレニル、ならびに
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0−2−R2−7
    −NH−S(O)−R2−7
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    −N
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R
    −N(R)−C(O)−R2−7
    −NH−C(O)−NH−R2−7
    −NH−C(O)−NH
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル
    からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、
    からなる群より選択され;
    ただし、R2−3は、−O−に結合した炭素原子が別の炭素原子に二重結合しているアルケニルではなく;
    またはR2−1およびR2−2は、一緒になって:
    環内の原子の総数が4〜9である
    Figure 2008530252
    、および環内の原子の総数が4〜9である
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環系を形成し得るか;
    またはR2−1およびR2−4は、これらが結合しているY基および窒素原子と一緒になって、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環を形成し得;
    2−6は、水素、C1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され;
    2−7は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、および−Nからなる群より選択され;
    Yは、結合、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Rは:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R
    からなる群より選択され;
    は:
    −Z’−R
    −Z’−X’−R
    −Z’−X’−Y’−R
    −Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および
    −Z’−X’−R
    からなる群より選択され;
    nは、0〜4の整数であり;
    mは、0または1であり;ただし、mが1である場合、nは、0または1であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、該アルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1つ以上の−O−基が介在しており;
    Y’は、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Z’は、結合または−O−であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
    は:
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    は、C2−7アルキレンであり;
    は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
    は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3−8アルケニレンであり;
    11は、C1−6アルキレンまたはC2−6アルケニレンであり、該アルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
    12は、結合、C1−5アルキレン、およびC2−5アルケニレンからなる群より選択され、該アルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
    およびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択されるか;またはRおよびRは、一緒になって、縮合アリール環または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し得;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;そして
    aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である、
    化合物。
  4. 式III:
    Figure 2008530252
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、式IIIにおいて:
    Gは:
    −C(O)−R’、
    α−アミノアシル、
    α−アミノアシル−α−アミノアシル、
    −C(O)−O−R’、
    −C(O)−N(R’’)R’、
    −C(=NY)−R’、
    −CH(OH)−C(O)−OY
    −CH(OC1−4アルキル)Y
    −CH、および
    −CH(CH)Y
    からなる群より選択され;
    R’およびR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、およびベンジルからなる群より独立して選択され、これらの各々は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、および−S(O)−NHからなる群より独立して選択され、ただし、R’’はまた、水素であり得;
    α−アミノアシルは、ラセミ体のアミノ酸、D−アミノ酸、およびL−アミノ酸からなる群より選択されるα−アミノ酸から誘導されるα−アミノアシル基であり;
    は、水素、C1−6アルキル、およびベンジルからなる群より選択され;
    は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、およびジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群より選択され;
    は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、および4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群より選択され;
    A1およびRB1は、各々独立して:
    水素、
    ハロゲン、
    アルキル、
    アルケニル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(Rからなる群より選択されるか;
    または一緒になる場合、RA1およびRB1は、縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環を形成し、該縮合ベンゼン環または縮合ピリジン環は、不飽和であるか、または1個のR基により置換されているか、もしくは1個のR基と1個のR基とにより置換されているか、または該縮合ベンゼン環上である場合、1個、2個、3個、もしくは4個のR基により置換されているか、または該縮合ピリジン環上である場合、1個、2個、もしくは3個のR基により置換されているか;
    または一緒になる場合、RA1およびRB1は、縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環を形成し、該縮合シクロヘキセン環または縮合テトラヒドロピリジン環は、非置換であるか、または1つ以上のR基により置換されており;
    Zは:
    −O−N=C(R2−2)−、
    −C(=N−O−R2−3)−、
    −O−N(R2−4)−Y−、および
    −C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−
    からなる群より選択され;
    Xは、C1−4アルキレンおよびC3−4アルケニレンからなる群より選択され;ただし、Zが−C(=N−O−R2−3)−または−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である場合、Xはまた、結合であり得;
    2−1、R2−2、R2−3、R2−4、およびR2−5は、独立して:
    水素、
    アルキル、
    アルケニル、
    アリール、
    アリールアルキレニル、
    ヘテロアリール、
    ヘテロアリールアルキレニル、
    ヘテロシクリル、
    ヘテロシクリルアルケニル、ならびに
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    ハロアルキル、
    ヒドロキシアルキル、
    アルコキシ、
    ジアルキルアミノ、
    −S(O)0−2−R2−7
    −NH−S(O)−R2−7
    ハロアルコキシ、
    ハロゲン、
    シアノ、
    ニトロ、
    −N
    アリール、
    ヘテロアリール、
    ヘテロシクリル、
    アリールオキシ、
    アリールアルキレンオキシ、
    −C(O)−O−アルキル、
    −C(O)−N(R
    −N(R)−C(O)−R2−7
    −NH−C(O)−NH−R2−7
    −NH−C(O)−NH
    −O−(CO)−アルキル、および
    −C(O)−アルキル
    からなる群より選択される1つ以上の置換基により置換されたアルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルアルキレニル、
    からなる群より選択され;
    ただし、R2−3は、−O−に結合した炭素原子が別の炭素原子に二重結合しているアルケニルではなく;
    またはR2−1およびR2−2は、一緒になって、環内の原子の総数が4〜9である
    Figure 2008530252
    、または環内の原子の総数が4〜9である
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環系を形成し得るか;
    またはR2−1およびR2−4は、これらが結合しているY基および窒素原子と一緒になって、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環を形成し得;
    2−6は、水素、C1−4アルキル、およびフェニルからなる群より選択され;
    2−7は、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ジアルキルアミノ、アルキルチオ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキル、および−Nからなる群より選択され;
    Yは:
    結合、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Rは:
    ハロゲン、
    ヒドロキシ、
    アルキル、
    アルケニル、
    ハロアルキル、
    アルコキシ、
    アルキルチオ、および
    −N(R
    からなる群より選択され;
    は:
    −Z’−R
    −Z’−X’−R
    −Z’−X’−Y’−R
    −Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および
    −Z’−X’−R
    からなる群より選択され;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、該アルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1つ以上の−O−基が介在しており;
    Y’は:
    Figure 2008530252
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Z’は、結合または−O−であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
    は:
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    は、C2−7アルケニレンであり;
    は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
    は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3−8アルケニレンであり;
    11は、C1−6アルキレまたはC2−6アルケニレンであり、該アルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
    12は、結合、C1−5アルキレン、およびC2−5アルケニレンからなる群より選択され、該アルキレンまたはアルケニレンには、1つのヘテロ原子が必要に応じて介在しており;
    およびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アリール、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より独立して選択されるか;またはRおよびRは、一緒になって、縮合アリール環または1個〜4個のヘテロ原子を含む縮合5〜10員ヘテロアリール環を形成し得;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;そして
    aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である、
    化合物または塩。
  5. Rがハロゲンまたはヒドロキシである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  6. nが0である、請求項3に記載の化合物または塩。
  7. が、フェニル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、3−(モルホリン−4−カルボニル)フェニル、および3−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニルからなる群より選択される、請求項2〜6のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  8. mが0である、請求項3〜6のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  9. Zが−O−N=C(R2−2)−である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  10. 2−1およびR2−2が、一緒になって、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択される環系を形成し、Qは、結合または−C(O)−であり、そしてRはアルキルである、請求項9に記載の化合物または塩。
  11. 2−1またはR2−2のうちの少なくとも1つは、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルケニルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ヒドロキシ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ジアルキルアミノ、−S(O)0−2−R2−7、−NH−S(O)−R2−7、ハロアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、−C(O)−O−アルキル、−C(O)−N(R、−N(R)−C(O)−R2−7、−N(H)−C(O)−NH−R2−7、−O−(CO)−アルキル、および−C(O)−アルキルからなる群より選択される、請求項9に記載の化合物または塩。
  12. 2−1またはR2−2のうちの少なくとも1つは、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々は、非置換であるか、または1つ以上の置換基により置換されており、該置換基は、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、および−C(O)−O−アルキルからなる群より選択される、請求項11に記載の化合物または塩。
  13. 2−1およびR2−2が、独立して、C1−10アルキルである、請求項12に記載の化合物または塩。
  14. 2−1およびR2−2の各々がメチルである、請求項13に記載の化合物。
  15. 2−1またはR2−2のうちの1つが水素である、請求項9、11、または12のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  16. Zが−O−N(R2−4)−Y−である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  17. 2−4が水素である、請求項16に記載の化合物または塩。
  18. Yが、−C(O)−、−S(O)−、−S(O)−N(R)−、−C(O)−O−、および−C(O)−N(R)−からなる群より選択される、請求項16または17に記載の化合物または塩。
  19. 2−1が、アルキル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、これらの各々が、非置換であるか、またはアルキル、アルコキシ、および水素からなる群より選択される1個以上の置換基で置換されている、請求項16〜18のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  20. Zが−C(=N−O−R2−3)−である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  21. 2−3が、水素、アルキル、アリールアルキレニル、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択される、請求項20に記載の化合物または塩。
  22. 2−3が、水素、C1−4アルキル、ベンジル、またはピリジン−2−イルメチルである、請求項21に記載の化合物または塩。
  23. Zが−C(R2−6)(−N(−OR2−3)−Y−R2−5)−である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  24. 2−6が水素である、請求項23に記載の化合物または塩。
  25. 2−3が、水素、アルキル、アリールアルキレニル、およびヘテロアリールアルキレニルからなる群より選択される、請求項23または24に記載の化合物または塩。
  26. 2−3が、水素、C1−4アルキル、ベンジル、またはピリジン−2−イルメチルである、請求項25に記載の化合物または塩。
  27. 2−5が水素またはメチルであり、そしてYが結合である、請求項23〜26のいずれか1項に記載の化合物。
  28. 2−1が、水素、アルキル、およびアリールからなる群より選択される、請求項20〜27のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  29. 2−1が、水素、C1−4アルキル、またはフェニルである、請求項28に記載の化合物または塩。
  30. XがC1−4アルケニレンである、請求項1〜29のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  31. Xがメチレンである、請求項30に記載の化合物または塩。
  32. Xが結合である、請求項20〜29のいずれか1項に記載の化合物または塩。
  33. 治療有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または塩と、薬学的に受容可能なキャリアとを含有する、約学的組成物。
  34. 動物においてサイトカイン生合成を誘導する方法であって、該方法は、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または塩、あるいは請求項33に記載の薬学的組成物を、該動物に投与する工程を包含する、方法。
  35. ウイルス性疾患の処置を必要とする動物において、ウイルス性疾患を処置する方法であって、該方法は、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または塩、あるいは請求項33に記載の薬学的組成物を、該動物に投与する工程を包含する、方法。
  36. 新生物疾患の処置を必要とする動物において、新生物疾患を処置する方法であって、該方法は、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物または塩、あるいは請求項33に記載の薬学的組成物を、該動物に投与する工程を包含する、方法。
  37. 式X:
    Figure 2008530252
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、式Xにおいて:
    Xは、C1−4アルキレンおよびC2−4アルケニレンからなる群より選択され;
    Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より選択され;
    は、−Z’−R、−Z’−X’−R、−Z’−X’−Y’−R、−Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および−Z’−X’−Rからなる群より選択され;
    nは、0〜4の整数であり;
    mは、0または1であり;ただし、mが1である場合、nは、0または1であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、該アルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1つ以上の−O−基が介在しており;
    Y’は、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Z’は、結合または−O−であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
    は:
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    は、C2−7アルケニレンであり;
    は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
    は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3−8アルケニレンであり;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;そして
    aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である、
    化合物。
  38. 式XI:
    Figure 2008530252
    の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、式XIにおいて:
    X’’は、結合、C1−4アルキレン、およびC2−4アルケニレンからなる群より選択され;
    Rは、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、および−N(Rからなる群より選択され;
    は、−Z’−R、−Z’−X’−R、−Z’−X’−Y’−R、−Z’−X’−Y’−X’−Y’−R、および−Z’−X’−Rからなる群より選択され;
    nは、0〜4の整数であり;
    mは、0または1であり;ただし、mが1である場合、nは、0または1であり;
    X’は、アルキレン、アルケニレン、アルキニレン、アリーレン、ヘテロアリーレン、およびヘテロシクリレンからなる群より選択され、該アルキレン基、アルケニレン基、およびアルキニレン基には、必要に応じて、介在するかもしくは末端にあるアリーレン、ヘテロアリーレンまたはヘテロシクリレンが存在し得、そして必要に応じて、1つ以上の−O−基が介在しており;
    Y’は、
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    Z’は、結合または−O−であり;
    は、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキレニル、アリールオキシアルキレニル、アルキルアリーレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、ヘテロアリールオキシアルキレニル、アルキルヘテロアリーレニル、およびヘテロシクリルからなる群より選択され、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アリールアルキレニル基、アリールオキシアルキレニル基、アルキルアリーレニル基、ヘテロアリール基、ヘテロアリールアルキレニル基、ヘテロアリールオキシアルキレニル基、アルキルヘテロアリーレニル基、およびヘテロシクリル基は、非置換であっても、1つ以上の置換基により置換されていてもよく、該置換基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、アリールアルキレンオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキレンオキシ、ヘテロシクリル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、(ジアルキルアミノ)アルキレンオキシ、ならびにアルキル、アルケニル、アルキニル、およびヘテロシクリルの場合には、オキソからなる群より独立して選択され;
    は:
    Figure 2008530252
    からなる群より選択され;
    は、=Oおよび=Sからなる群より選択され;
    は、C2−7アルケニレンであり;
    は、水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ−C1−10アルキレニル、ヒドロキシ−C1−10アルキレニル、ヘテロアリール−C1−10アルキレニル、およびアリール−C1−10アルキレニルからなる群より選択され;
    は、水素およびアルキルからなる群より選択され;
    10は、C3−8アルケニレンであり;
    Aは、−O−、−C(O)−、−S(O)0−2−、−CH−、および−N(−Q−R)−からなる群より選択され;
    A’は、−O−、−S(O)0−2−、−N(−Q−R)−、および−CH−からなる群より選択され;
    Qは、結合、−C(R)−、−C(R)−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−W−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、−C(R)−S−、および−C(R)−N(OR)−からなる群より選択され;
    Vは、−C(R)−、−O−C(R)−、−N(R)−C(R)−、および−S(O)−からなる群より選択され;
    Wは、結合、−C(O)−、および−S(O)−からなる群より選択され;そして
    aおよびbは、独立して、1〜6の整数であり、ただし、a+bは、7以下である、
    化合物。
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