JP2009258645A - 2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置 - Google Patents

2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高解像度の画像が得られ、1画像当たりのフレームレートに応じて走査スピードの調整が可能で耐衝撃性を有する2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置を提供する。
【解決手段】2次元光偏向器100は、樹脂を含み光Lを一方向に偏向する偏向素子10とSiを含み光Lを他方向に偏向する偏向素子50とを備える。偏向素子10は、対向配置された一対の端子部13,14、その間に配置された偏向部11、及びこれらを連結する梁部16,17を有する。偏向素子50は、枠状の支持部11、その枠内に配置されてミラー部63を有する偏向部53、その両側に配置され支持部11に一端が連結され互いに対向配置されたアーム54,55及び56,57、アーム54,55及び56,57の他端と偏向部11とを連結する梁部58,59及び60,61を有する。偏向部11,53の各重心は光Lの光路上に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置に係り、特に、ラスタースキャン方式により画像を表示するための2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置に関する。
フロントプロジェクタ、リアプロジェクタ、及びHMD(Head Mount Display)等の画像表示装置に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術により作製された光偏向器を用いる検討が盛んに行われている。
例えば、特許文献1には、ポリイミドやシリコーン樹脂等の軟質樹脂からなり一方向に光偏向可能な1次元光偏向器、及び、これを用いた画像表示装置が開示されている。
特許文献1に開示されている画像表示装置は、一次元光偏向きを2個用い、光源から出射されたレーザ光を、一方の1次元光偏向器で水平方向に走査(スキャン)し、他方の1次元光偏向器で垂直方向に走査することによって、ラスタースキャン方式による画像を表示するものである。
しかしながら、特許文献1に開示されているような光偏向器及びこれを用いた画像表示装置では、軟質樹脂の共振周波数が数十Hzと低いので、レーザ光を高速に走査することが難しい。
レーザ光の走査スピードが遅いと表示される画像の解像度が低くなるため、高解像度の画像を表示することができない。そのため、走査スピードのさらなる改善が望まれる。
また、特許文献1に開示されているような光偏向器及びこれを用いた画像表示装置では、光偏向器が一方向のみにしか光偏向することができないので、2次元の画像を表示するためには2個の光偏向器が必要である。
このため、光学系が複雑になるので、画像表示装置の小型化が難しく、また、製品コストが高くなり、その改善が望まれる。
そこで、上記問題を鑑みて、Si(シリコン)からなり水平方向及び垂直方向にそれぞれ光偏向できる2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置が、特許文献2に開示されている。
特許文献2に開示されているような光偏向器及びこれを用いた画像表示装置によれば、Siの共振周波数は数十KHzと高いので、レーザ光を高速に走査できるため、高解像度の画像を表示することが可能になる。
また、1個の光偏向器で水平方向及び垂直方向の各光偏向を一度にできるので、画像表示装置の小型化が可能になる。
特開2006−276653号公報 特開2004−110005号公報
ところで、ラスタースキャン方式により画像を表示する場合、上述したように水平方向の走査スピードが速いほど1フレーム内の走査線が増加するので、高解像度の画像が得られるが、垂直方向の走査スピードは、単位時間(1秒間)当たりのフレーム数、所謂フレームレートに応じて決定される。
そのため、一般的に、垂直方向の走査スピードは、水平方向の走査スピードに比べて低速であり、かつ、光偏向器の個体差や環境温度変化に応じて、水平方向の走査スピードが変化した場合でも、1フレーム内に一定の走査線数を実現するためには、垂直方向の走査スピードがフレームレートに応じて調整できることが望ましい。
しかしながら、特許文献2に開示されているような光偏向器及びこれを用いた画像表示装置では、低速の垂直方向の走査にも共振周波数の高い光偏向器を用いており、また、この光偏向器はSiの共振周波数またはその近傍の狭い範囲でしか駆動させることができないため、フレームレートに応じた垂直方向の走査スピードの調整が難しく、その改善が望まれる。
また、特許文献2に開示されているような光偏向器及びこれを用いた画像表示装置では、1個の2次元光偏向器で高解像度の画像を表示できるものの、高価な材料であるSi基板を使用し、かつ、1次元光偏向素子に比べて、Si基板の使用面積が拡大するため、材料コストが高くなり、その改善が望まれる。
また、Siは軟質樹脂に比べて脆いため、Siからなる光偏向器及びこれを用いた画像表示装置は、外部から衝撃が与えられた場合に、その偏向部が容易に破損する虞があり、その改善が望まれる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、高解像度の画像が得られ、フレームレートに応じて垂直走査スピードの調整が可能であり、耐衝撃性を有する、2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は次の2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置を提供する。
1)2次元光偏向器において、樹脂を含み、外部から照射された光(L)を一方向に偏向する第1の光偏向素子(10)と、Si(シリコン)を含み、前記光を前記一方向との異なる他の方向に偏向する第2の光偏向素子(50)と、を備え、前記第1の光偏向素子は、互いに離間して対向配置された一対の端子部(13,14)と、前記一対の端子部間に配置された第1の偏向部(11)と、前記第1の偏向部と前記一対の端子部とをそれぞれ連結する一対の第1の梁部(16,17)と、を有し、前記第2の光偏向素子は、前記第1の偏向部上に固定された枠状の支持部(52)と、前記支持部の枠内に前記第1の偏向部と離間して配置され、前記光を反射するミラー部(63)を有する第2の偏向部(53)と、前記第2の偏向部の両側に配置され、前記支持部に一端がそれぞれ連結された一対の第1のアーム部(54,55)と、前記第2の偏向部の両側に前記第1のアーム部に対向して配置され、前記支持部に一端がそれぞれ連結された一対の第2のアーム部(56,57)と、前記第1のアーム部の各他端と前記第2の偏向部とをそれぞれ連結する一対の第2の梁部(58,59)と、前記第2のアーム部の各他端と前記第2の偏向部とをそれぞれ連結し、前記第2の梁部とそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された一対の第3の梁部(60,61)と、を有し、前記第1の偏向部の重心(G11)及び前記第2の偏向部の重心(G53)は、前記光の光路上に位置することを特徴とする2次元光偏向器(100)。
2)前記第1の偏向部を、前記一対の第1の梁部の各重心を通る線(x1)を軸として揺動させる第1の駆動部(20,21,93,94)と、前記第2の偏向部を、前記一対の第2の梁部と前記一対の第3の梁部との間隙を二分する線(y2)を軸として揺動させる第2の駆動部(66,67)と、をさらに有することを特徴とする1)記載の2次元光偏向器(100)。
3)前記第1の偏向部を、前記一対の第1の梁部の各重心を通る線を軸(x1)として揺動させる第3の駆動部(20,21,93,94)と、前記第1の偏向部を揺動させて前記第2の偏向部に振動を与え、前記第2の偏向部を、前記一対の第2の梁部と前記一対の第3の梁部との間隙を二分する線(y2)を軸として揺動させる第4の駆動部(420,421,493,494)と、をさらに有することを特徴とする1)記載の2次元光偏向器(400)。
4)前記第1の偏向部は、前記光を前記樹脂の共振周波数または前記共振周波数よりも低い周波数で偏向し、前記第2の偏向部は、前記光をSiの共振周波数で偏向することを特徴とする1)乃至3)のいずれかに記載の2次元光偏向器。
5)1)乃至4)のいずれかに記載の2次元光偏向器と、前記ミラー部に前記光を照射する半導体レーザ素子(310)と、前記半導体レーザ素子を画像情報に応じて輝度変調する輝度変調部(320)と、を有する画像表示装置(300)。
6)前記光を、前記第2の光偏向素子で水平方向に偏向し、前記第1の光偏向素子で垂直方向に偏向することによって、画像(G)を表示することを特徴とする3)記載の画像表示装置である。
本発明によれば、高解像度の画像を表示でき、フレームレートに応じて垂直走査スピードの調整が可能であり、耐衝撃性を有するという効果を奏する。
本発明の実施例1における2次元光偏向器の構成を説明するための図である。 本発明の実施例1における光偏向素子10を説明するための図である。 本発明の実施例1における光偏向素子50を説明するための図である。 実施例1における光偏向素子50を駆動するための駆動制御回路を示すブロック図である。 光偏向素子(樹脂)及び光偏向素子(Si)の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例2における2次元光偏向器の構成を説明するための図である。 本発明の実施例2における光偏向素子410を説明するための図である。 実施例2におけるミラー部63を駆動するための駆動制御回路を示すブロック図である。 実施例2における光偏向素子50を加振駆動された状態を示す模式的断面図である。 本発明に係る画像表示装置の実施例を説明するための模式的構成図である。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例である実施例1及び実施例2により図1〜図10を用いて説明する。
<実施例1>
[2次元光偏向器の構成]
まず、本発明の実施例1における2次元光偏向器の構成について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1における2次元光偏向器の構成を説明するための図であり、同図中の(a)はミラー部側から見たときの平面図、(b)は(a)の矢印S1の方向から見たときの側面図、(c)は(a)の線y2における模式的断面図である。
図1に示すように、2次元光偏向器100は、主として、断面形状が略コ字状の支持体1と、支持体1に支持された光偏向素子10と、光偏向素子10上に固定された光偏向素子50と、支持体1に固定され光偏向素子10を駆動するための電磁コイルユニット90と、を有して構成されている。
ここで、光偏向素子10について図2を用いて詳細に説明する。
図2は、実施例1の2次元光偏向器における光偏向素子10を説明するための図であり、同図中の(a),(b),及び(c)は、図1の(a),(b),及び(c)にそれぞれ対応するものである。
図2に示すように、光偏向素子10は、主として、後述するレーザ光Lを後述する画像Gの垂直方向{図2(a)の上下方向に相当する}に偏向するための偏向部11と、偏向部11を介して互いに対向配置された端子部13,14と、端子部13と偏向部11とを連結する梁部16と、端子部14と偏向部11とを連結する梁部17と、偏向部11において光偏向素子50が固定される面A11とは反対側の面{図2(a)における奥側の面}B11にマグネットベース19が固定され、さらにこのマグネットベース19に互いに離間して固定された一対の永久磁石20,21と、を有して構成されている。
偏向部11は、梁部16の近傍に電極23,24を有し、梁部17の近傍に電極25,26を有する。
端子部13は電極28,29を有し、端子部14は電極30,31を有する。
梁部16は、電極23と電極28とを電気的に接続する配線33、及び、電極24と電極29とを電気的に接続する配線34を有する。
梁部17は、電極25と電極30とを電気的に接続する配線35、及び、電極26と電極31とを電気的に接続する配線36を有する。
永久磁石20と永久磁石21とは極性の向きが互いに同じである。
図1及び図2では、永久磁石20及び永久磁石21の極性が、それぞれ、電磁コイルユニット90に近い側をN極、遠い側をS極として示しているが、これに限定されるものではなく、それぞれ、電磁コイルユニット90に近い側をS極、遠い側をN極としてもよい。
永久磁石20,21として保磁力が大きいネオジウム系の材料を用いることが望ましい。
永久磁石20,21にネオジウム系の材料を用いることにより、永久磁石20,21をより軽量でより小型にすることができるので、偏向部11を少ない駆動力(消費電力)で駆動させることが可能になる。
また、光偏向素子10は、図1(a)及び図2(a)を紙面手前から見たときに、梁部16の重心と梁部17の重心とを結ぶ線x1、及び、永久磁石20の重心と永久磁石21の重心とを結ぶ線y1が、偏向部11の重心G11をそれぞれ通り、線x1と線y1とが互いに直交するように構成されている。
光偏向素子10の基材38としてポリイミドやシリコーン樹脂等の可撓性を有する軟質樹脂を用いることができ、また、この光偏向素子10は周知のフレキシブル配線板の製造方法を用いて作製することができる。
次に、光偏向素子50について図3を用いて詳細に説明する。
図3は、実施例1の2次元光偏向器における光偏向素子50を説明するための図であり、同図中の(a),(b),及び(c)は、図1の(a),(b),及び(c)にそれぞれ対応するものである。
図3に示すように、光偏向素子50は、主として、枠状の支持部52と、支持部52の枠内にこの支持部52と離間して配置され、後述するレーザ光Lを後述する画像Gの水平方向{図3(a)の左右方向に相当する}に偏向するための偏向部53と、支持部52の一内縁部に一端側がそれぞれ連結され、偏向部53を介して配置された一対のアーム部54,55と、支持部52の上記一内縁部と対向する内縁部に一端側がそれぞれ連結され、偏向部53を介して配置された一対のアーム部56,57と、アーム部54の他端側と偏向部53とを連結する梁部58と、アーム部55の他端側と偏向部53とを連結する梁部59と、アーム部56の他端側と偏向部53とを連結する梁部60と、アーム部57の他端側と偏向部53とを連結する梁部61と、を有して構成されている。
偏向部53は、光偏向素子50が光偏向素子10に固定される側とは反対側の面に、Al(アルミニウム)やAu(金)等の反射率の高い金属を主成分とする反射膜が形成されたミラー部63を有する。
このミラー部63は、後述する画像表示装置300において半導体レーザ素子310から出射されたレーザ光Lを反射するものである。
アーム部54,55,56,57は、その一面側に各アーム部に対応して形成された圧電素子66,67,68,69を有する。
圧電素子66,67,68,69は、下部電極、圧電体膜、及び上部電極が順次積層された積層構造をそれぞれ有し、これら上部電極と下部電極との間に電圧を印加して圧電素子66,67,68,69を振動させることにより、これに対応してアーム部54,55,56,57を振動させることができる。
支持部52は、その一面側にそれぞれ形成され、圧電素子66,67の各上部電極に図示しない配線を介して電気的に接続された電極71と、圧電素子66,67の各下部電極に図示しない配線を介して電気的に接続された電極72と、圧電素子68,69の各上部電極に図示しない配線を介して電気的に接続された電極73と、圧電素子68,69の各下部電極に図示しない配線を介して電気的に接続された電極74と、を有する。
また、光偏向素子50は、図3(a)を紙面手前から見たときに、梁部58と梁部60との間隙を二分すると共に梁部59と梁部61との間隙を二分する線y2が、偏向部53の重心G53を通るように構成されている。
また、光偏向素子50は、偏向部53、アーム部54,55,56,57、及び梁部58,59,60,61が支持部52に比べて薄くなされている。
上述した光偏向素子50は、例えばSOI(Silicon on Insulator)等のSi(シリコン)ウエハを周知の半導体プロセスを用いて作製することができる。
次に、光偏向素子10と光偏向素子50との関係を図1に戻って説明する。
図1(a)において、後述するレーザ光Lは、紙面手前からミラー部63に向かって照射されるが、光偏向素子50の偏向部53の重心G53、及び光偏向素子10の偏向部11の重心G11が、レーザ光Lの光路上(光路の延長線上)に位置するように、また、光偏向素子50の線y2が光偏向素子10の線x1と直交するように、光偏向素子50は光偏向素子10の偏向部11の面A11に固定されている。
また、光偏向素子10と光偏向素子50とは、電極23と電極71とが、また、電極24と電極72とが、また、電極25と電極73とが、また、電極26と電極74とが、例えば金ワイヤ80を介してそれぞれ電気的に接続されている。
次に、電磁コイルユニット90について、同じく図1を用いて説明する。
図1に示すように、電磁コイルユニット90は、主として、コイルベース92と、このコイルベース92に固定された一対のコイル93,94と、を有して構成されている。コイル93,94は空芯の巻き線コイルである。
コイル93は永久磁石20に対応して、コイル94は永久磁石21に対応して、それぞれコイルベース92に固定されている。
また、コイル93及びコイル94は、偏向部11が特に垂直方向に駆動した際に、永久磁石20及び永久磁石21と接触しないようにそれぞれコイルベース92に固定されている。
また、コイル93とコイル94とは、これらに通電したときに発生する磁力線の向きが互いに逆向きになるように、図示しない配線を介して例えば直列に接続されている。
[2次元光偏向器の駆動方法]
次に、上述した2次元光偏向器100の駆動方法について、図1〜図5を用いて説明する。
図4は、2次元光偏向器100において、光偏向素子50を駆動するための駆動制御回路を示すブロック図であり、図5は、光偏向素子10及び光偏向素子50の周波数特性を示す図である。
まず、上述した2次元光偏向器100のミラー部63(偏向部53)を水平方向{図1(a)及び図3(a)における左右方向}に駆動させる方法について、図1,図3,図4,及び図5を用いて説明する。
はじめに、ミラー部63(偏向部53)の水平方向の駆動を制御する駆動制御回路について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、駆動制御回路200は、主として、増幅器201,ノイズ除去フィルタ(例えばローパスフィルタ)202,位相調整器203,自動利得制御回路(以下、AGC回路と記す)204,及び駆動アンプ205を有して構成されている。
増幅器201は、入力側が2次元光偏向素子100における端子部14の電極30及び電極31に接続され、出力側がノイズ除去フィルタ202に接続されている。
ノイズ除去フィルタ202は出力側が位相調整器203に接続されており、位相調整器203は出力側がAGC回路204に接続されており、AGC回路204は出力側が駆動アンプ205に接続されている。
駆動アンプ205は、出力側が2次元光偏向素子100における端子部13の電極28及び電極29に接続されている。
駆動アンプ205から出力された共振駆動信号Dhは、電極28及び電極29を介して光偏向素子50の圧電素子66及び圧電素子67に入力される。
そして、アーム部54及びアーム部55が振動することにより、ミラー部63(偏向部53)は、線y2(図1及び図3参照)を回転軸とする第1次回転モードで水平方向に駆動する。
さらに、ミラー部63(偏向部53)が駆動することにより、圧電素子68及び圧電素子69に応力歪みが生じ、この応力歪みに応じた電圧が発生する。
この電圧は増幅器201で増幅され、検出信号Snとして出力される。
検出信号Snは、ノイズ除去フィルタ202でノイズ成分が除去された後、位相調整器203で共振駆動信号Dhとの共振モードにおける特定の位相差となるように、例えば検出信号Snと共振駆動信号Dhとが互いに180度位相反転するように位相調整される。
位相調整された検出信号Snは、AGC回路204で発生する正弦波の振幅が一定になるように調整された後、駆動アンプ205で所定の値に昇圧され、共振駆動信号Dhとして、電極28及び電極29を介して圧電素子66及び圧電素子67に入力される。
前述したように、光偏向素子50はシリコンを主成分としており、図5に示すように、シリコンの共振周波数は数十kHzと高いため、圧電素子66及び圧電素子67に、シリコンの共振周波数と略同じ周波数の駆動信号Dhを入力することにより、ミラー部63(偏向部53)を、水平方向に、かつ高速に共振駆動することができる。
上述した2次元光偏向器100及び駆動制御回路200により、圧電素子66及び圧電素子67に入力される共振駆動信号Dhを、圧電素子68及び圧電素子69からの検出信号Snと特定の位相関係になるようにフィードバックループ制御を行うことにより、ミラー部63(偏向部53)を常に共振周波数で駆動することができる。
次に、上述した2次元光偏向器100のミラー部63を垂直方向{図1(a)及び図2(a)における上下方向}に駆動させる方法について、図1及び図2を用いて説明する。
コイル93及びコイル94に通電することにより、これらコイル93,94に互いに逆向きとなる磁力線が発生する。
これら磁力線により、例えば、永久磁石20はコイル93に引き寄せられ、永久磁石21はコイル94と反発するため、偏向部11は、永久磁石20側{図1(a)及び図2(a)における上側}が光偏向素子50に接近する方向に駆動する。
また、コイル93及びコイル94に通電する電流の向きを逆向きにすることにより、偏向部11は、永久磁石21側{図1(a)及び図2(a)における下側}が光偏向素子50に接近する方向に駆動する。
従って、コイル93及びコイル94に通電する電流の向きを所定の周期で交互に切り替えることにより、ミラー部63を、線x1を回転軸として垂直方向に駆動させることができる。
また、前述したように、光偏向素子10は、ポリイミドやシリコーン樹脂等の可撓性を有する軟質樹脂を主成分としており、図4に示すように、このような軟質樹脂の共振周波数(図4には一例としてポリイミドの周波数特性を示す)は約50Hzと低く、また、軟質樹脂は、弾性率が低いためQ値が低いので、コイル93及びコイル94に正弦波の駆動信号を入力することにより、偏向部11を、軟質樹脂の共振周波数及びその近傍、並びに、共振周波数よりも低い非共振領域においても十分な偏向角で駆動することができる。
従って、軟質樹脂を主成分とする光偏向素子10を、垂直方向に、低速で共振駆動または非共振駆動させることにより、ミラー部63を光偏向素子10と共に垂直方向に低速駆動させることができる。
上述した2次元光偏向器100によれば、前述した特許文献1に開示されているような光偏向器に比べて、その数を低減することができ、また、前述した特許文献2に開示されているような光偏向器に比べて、高価な材料であるSi基板の使用面積を低減することができるので、これらに対して素子の材料コストを安くすることができる。
また、上述した2次元光偏向器100によれば、特に、脆いSiを主成分とする光偏向素子50が、耐衝撃性に優れた軟質樹脂を主成分とする光偏向素子10に固定され、この光偏向素子10が支持体1に支持された構成を有するので、2次元光偏向器100に外部から衝撃が与えられた場合に、この衝撃を光偏向素子10で吸収することができるため、光偏向素子50の破損を防止することができる。
<実施例2>
[2次元光偏向器の構成]
次に、本発明の実施例2における2次元光偏向器の構成について、図6を用いて説明する。
図6は、本発明の実施例2における2次元光偏向器の構成を説明するための図であり、同図中の(a)はミラー部側から見たときの平面図、(b)は(a)の矢印S2の方向から見たときの側面図、(c)は(a)の線y2における模式的断面図である。
なお、説明をわかりやすくするために実施例1と同じ構成部には同じ符号を付す。
図6に示すように、2次元光偏向器400は、主として、断面形状が略コ字状の支持体401と、支持体401に支持された光偏向素子410と、光偏向素子410上に固定された光偏向素子50と、支持体401に固定され光偏向素子410,50を駆動するための電磁コイルユニット490と、を有して構成されている。
ここで、光偏向素子410について図7を用いて詳細に説明する。
図7は、実施例2の2次元光偏向器における光偏向素子410を説明するための図であり、同図中の(a),(b),及び(c)は、図6の(a),(b),及び(c)にそれぞれ対応するものである。
図7に示すように、光偏向素子410は、主として、後述するレーザ光Lを後述する画像Gの垂直方向{図7(a)の上下方向に相当する}に偏向するための偏向部11と、偏向部11を介して互いに対向配置された端子部13,14と、端子部13と偏向部11とを連結する梁部16と、端子部14と偏向部11とを連結する梁部17と、偏向部11において光偏向素子50が固定される面A11とは反対側の面{図7(a)における奥側の面}B11にマグネットベース419が固定され、さらにこのマグネットベース419に互いに離間して固定された一対の永久磁石20,21と、同じくマグネットベース419に互いに離間して固定された一対の永久磁石420,421と、を有して構成されている。
偏向部11は、梁部16の近傍に電極23,24を有し、梁部17の近傍に電極25,26を有する。
端子部13は電極28,29を有し、端子部14は電極30,31を有する。
梁部16は、電極23と電極28とを電気的に接続する配線33、及び、電極24と電極29とを電気的に接続する配線34を有する。
梁部17は、電極25と電極30とを電気的に接続する配線35、及び、電極26と電極31とを電気的に接続する配線36を有する。
永久磁石20と永久磁石21とは極性の向きが互いに同じであり、永久磁石420と永久磁石421とは極性の向きが互いに同じである。
図6及び図7では、永久磁石20及び永久磁石21の極性並びに永久磁石420及び永久磁石421の極性が、それぞれ、電磁コイルユニット490に近い側をN極、遠い側をS極として示しているが、これに限定されるものではなく、それぞれ、電磁コイルユニット490に近い側をS極、遠い側をN極としてもよい。
永久磁石20,21及び永久磁石420,421として保磁力が大きいネオジウム系の材料を用いることが望ましい。
永久磁石20,21及び永久磁石420,421にネオジウム系の材料を用いることにより、永久磁石20,21及び永久磁石420,421をそれぞれより軽量でより小型にすることができるので、偏向部11を少ない駆動力(消費電力)で駆動させることが可能になる。
光偏向素子410は、図1(a)及び図2(a)を紙面手前から見たときに、梁部16の重心と梁部17の重心とを結ぶ線x1、及び、永久磁石20の重心と永久磁石21の重心とを結ぶ線y1が、偏向部11の重心G11をそれぞれ通り、線x1と線y1とが互いに直交するように構成されている。
永久磁石420及び永久磁石421は、これらの重心がそれぞれ線x1上に位置するように配置されている。
光偏向素子410の基材38としてポリイミドやシリコーン樹脂等の可撓性を有する軟質樹脂を用いることができ、また、この光偏向素子410は周知のフレキシブル配線板の製造方法を用いて作製することができる。
図6に示す実施例2の光偏向素子50の構成は、前述した実施例1の光偏向素子50(図1及び図3参照)の構成と同じなのでその説明を省略する。
次に、光偏向素子410と光偏向素子50との関係について図6を用いて説明する。
図6(a)において、後述するレーザ光Lは、紙面手前からミラー部63に向かって照射されるが、光偏向素子50の偏向部53の重心G53、及び光偏向素子410の偏向部11の重心G11が、レーザ光Lの光路上(光路の延長線上)に位置するように、また、光偏向素子50の線y2が光偏向素子410の線x1と直交するように、光偏向素子50は光偏向素子10の偏向部11の面A11に固定されている。
また、光偏向素子410と光偏向素子50とは、電極23と電極71とが、また、電極24と電極72とが、また、電極25と電極73とが、また、電極26と電極74とが、例えば金ワイヤ80を介してそれぞれ電気的に接続されている。
次に、電磁コイルユニット490について、同じく図6を用いて説明する。
図6に示すように、電磁コイルユニット490は、主として、コイルベース492と、このコイルベース492に固定された一対のコイル93,94と、同じくコイルベース492に固定された一対のコイル493,494と、を有して構成されている。コイル93,94及びコイル493,494はそれぞれ空芯の巻き線コイルである。
コイル93は永久磁石20に対応して、コイル94は永久磁石21に対応して、また、コイル493は永久磁石420に対応して、コイル494は永久磁石421に対応して、それぞれコイルベース492に固定されている。
また、コイル93及びコイル94は、偏向部11が特に垂直方向に駆動した際に、永久磁石20及び永久磁石21と接触しないようにそれぞれコイルベース492に固定されており、コイル493及びコイル494は、偏向部11が特に水平方向に駆動した際に、永久磁石420及び永久磁石421と接触しないようにそれぞれコイルベース492に固定されている。
また、コイル93とコイル94とは、これらに通電したときに発生する磁力線の向きが互いに逆向きになるように、図示しない配線を介して例えば直列に接続されている。
また、コイル493とコイル494とは、これらに通電したときに発生する磁力線の向きが互いに逆向きになるように、図示しない配線を介して例えば直列に接続されている。
[2次元光偏向器の駆動方法]
次に、上述した2次元光偏向器400の駆動方法について、図6〜図9を用いて説明する。
図8は、2次元光偏向器400において、光偏向素子50を加振駆動するための駆動制御回路を示すブロック図である。図9は、光偏向素子50を加振駆動された状態を示す模式的断面図であり、図9(a),(b)は図6(b)にそれぞれ対応するものである。
上述した2次元光偏向器400のミラー部63を水平方向{図6(a)及び図3(a)における左右方向}に駆動させる方法について、図6,図3,及び図8を用いて説明する。
まず、ミラー部63の水平方向の駆動を制御する駆動制御回路について、図8を用いて説明する。
図8に示すように、駆動制御回路500は、主として、増幅器211,216と、加算回路217と、ノイズ除去フィルタ(例えばローパスフィルタ)212と、位相調整器213と、発振回路214と、駆動アンプ215と、を有して構成されている。
増幅器211は、入力側が2次元光偏向素子400における端子部14の電極30及び電極31に接続され、出力側が加算回路217に接続されている。
増幅器216は、入力側が2次元光偏向素子400における端子部13の電極28及び電極29に接続され、出力側が加算回路217に接続されている。
加算回路217は出力側がノイズ除去フィルタ212に接続されており、ノイズ除去フィルタ212は出力側が位相調整器213に接続されており、位相調整器213は出力側が発振回路214に接続されており、発振回路214は出力側が駆動アンプ215に接続されている。
駆動アンプ215は、出力側が2次元光偏向素子400におけるコイル493及びコイル494(図6参照)に直列に接続されている。
また、駆動制御回路500は、ミラー部63(偏向部53)が共振駆動した際に増幅器211及び増幅器216へ入力される信号(電圧)が互いに同位相となる極性関係で設計されている。
そのため、増幅器211及び増幅器216から出力される検出信号Sn1及び検出信号Sn2は、互いに同位相の正弦波となる。
検出信号Sn1及び検出信号Sn2は、加算回路217で加算されて、ノイズ除去フィルタ212,位相調整器213,及び発振回路214を介して駆動アンプ215から共振加振駆動信号Dmとして出力される。
共振加振駆動信号Dmは、2次元光偏向素子400において互いに直列に接続されたコイル493及びコイル494(図6参照)に入力される。
次に、ミラー部63の水平方向の駆動を制御する駆動制御方法について、図8と共に図9を用いて説明する。
共振加振駆動信号Dmをコイル493及びコイル494に入力させ、これらコイル493,494に互いに逆向きの磁力線を発生させる。
ところで、光偏向素子410はその基材38がポリイミドやシリコーン樹脂等の可撓性を有する軟質樹脂からなるため、上記磁力線により、光偏向素子50は、梁部16,17がそれぞれ撓んで(弾性変形して)、図9(a)に示す状態と図9(b)に示す状態と交互に繰り返して駆動する。
そして、共振加振駆動信号Dmをシリコンの共振周波数(図5参照)と略同じし周波数とすることにより、ミラー部63(偏向部53)は、線y2(図3参照)を回転軸とする第1次回転モードで水平方向に、高速に共振加振駆動する。
ミラー部63(偏向部53)が駆動すると、圧電素子66,67及び圧電素子68,69にそれぞれ応力歪みが生じるため、圧電素子66,67及び圧電素子68,69にそれぞれ応力歪み量に応じた電圧が発生する。
圧電素子66,67で発生する電圧と圧電素子68,69で発生する電圧とは互いに逆位相である。圧電素子66,67で発生した電圧は増幅器216で増幅されて検出信号Sn2として出力され、圧電素子68,69で発生した電圧は増幅器211で増幅されて検出信号Sn1として出力される。
検出信号Sn1及び検出信号Sn2は、加算回路217で加算された後にノイズ除去フィルタ212でノイズ成分が除去され、さらに共振回路214で発生した正弦波との位相差が所定の値となるように位相調整される。
検出信号Sn1及び検出信号Sn2を加算処理する理由は、圧電素子66,67,68,69からの出力をより安定的に取り出すためであり、安定的に出力が取り出せるようであればどちらか一方の検出信号(Sn1又はSn2)のみを取り出すようにしてもよい。
位相調整された検出信号Sn1,Sn2は駆動アンプで増幅されて共振加振駆動信号Dmとしてコイル493及びコイル494に出力される。
そして、これらコイル493,494に発生した磁力線によってミラー部63(偏向部53)を駆動させ、それによって発生する圧電素子66,67の電圧及び圧電素子68,69の電圧をフィードバックループ制御することにより、ミラー部63(偏向部53)の水平方向の駆動を常に共振周波数に制御することができる。
また、実施例2の駆動方法によれば、特に光偏向素子50の駆動源を電磁コイルとすることにより、実施例1の圧電駆動方式よりも低電圧でミラー部を駆動させることができる。
上述した2次元光偏向器400のミラー部63を垂直方向{図6(a)における上下方向}に駆動させる方法については、上述した実施例1の駆動方法と同じであるため、その説明を省略する。
上述した2次元光偏向器400によれば、前述した特許文献1に開示されているような光偏向器に比べて、その数を低減することができ、また、前述した特許文献2に開示されているような光偏向器に比べて、高価な材料であるSi基板の使用面積を低減することができるので、これらに対して素子の材料コストを安くすることができる。
また、上述した2次元光偏向器400によれば、特に、脆いSiを主成分とする光偏向素子50が、耐衝撃性に優れた軟質樹脂を主成分とする光偏向素子410に固定され、この光偏向素子410が支持体401に支持された構成を有するので、2次元光偏向器400に外部から衝撃が与えられた場合に、この衝撃を光偏向素子410で吸収することができるため、光偏向素子50の破損を防止することができる。
[2次元光偏向器を用いた画像表示装置]
次に、上述した2次元光偏向器100,400を用いた画像表示装置について、図10を用いて説明する。
図10は、本発明に係る画像表示装置の実施例を説明するための模式的構成図である。
図10に示すように、画像表示装置300は、主として、上述した2次元光偏向器100又は2次元光偏向器400と、この2次元光偏向器100(400)のミラー部63に向けてレーザ光Lを出射する半導体レーザ素子310と、この半導体レーザ素子310を画像情報に応じて輝度変調する輝度変調部320と、を有して構成されている。
次に、この画像表示装置300を用いて、画像GをスクリーンPに表示する表示方法について同じく図10を用いて説明する。
輝度変調部320から半導体レーザ素子310に電力を供給して半導体レーザ素子310からレーザ光Lを出射すると共に、出射されるレーザ光Lを各画素の画像情報に応じて輝度変調しながら2次元光偏向器100(400)のミラー部63に照射する。
また、上述した駆動方法で駆動された2次元光偏向器100(400)の光偏向素子50及び光偏向素子10(410)に同期させて輝度変調が行われる。
ミラー部63に照射されたレーザ光Lは、光偏向素子50で水平方向に偏向され、光偏向素子10(410)で垂直方向に偏向される。
各画素の画像情報に応じて、半導体レーザ素子310から出射されるレーザ光Lの出力強度と、第2の光偏向素子50及び第1の光偏向素子10の偏向角度とを同期させながらラスタースキャンすることにより、画像GがスクリーンPに表示される。
上述した画像表示装置300において、半導体レーザ素子310として、赤色のレーザ光を出射する素子を用いれば赤色(R)の単色画像が表示され、緑色のレーザ光を出射する素子を用いれば緑色(G)の単色画像が表示され、青色のレーザ光を出射する素子を用いれば青色(B)の単色画像が表示される。
また、上述した画像表示装置300の変形例として、これら3色のレーザ光を出射する3個の半導体レーザ素子と、各レーザ光を1本のビームに合成するダイクロイックプリズムやダイクロイックミラー等の光学部品と、2次元光偏向器100と、を有する構成とし、スクリーンPに3色(R,G,B)の画像を重畳させて表示することにより、フルカラーの画像を表示することができる。
上述した画像表示装置300によれば、特に、半導体レーザ素子310から出射されたレーザ光Lを、光偏向素子50で水平方向に高速に偏向すると共に、光偏向素子10(410)で垂直方向に低速に偏向するので、高解像度の画像を表示することができる。
また、上述した画像表示装置300によれば、特に、光偏向素子10(410)を軟質樹脂の共振周波数以下の広い周波数範囲で駆動させることができるので、フレームレートに応じて走査スピードの調整を容易に行うことができる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、実施例1及び実施例2では、2次元光偏向器100(400)において、永久磁石20と永久磁石21との極性(及び永久磁石420と永久磁石421との極性)が同じで、コイル93とコイル94との磁力線の向き(及びコイル493とコイル494との磁力線の向き)が互いに異なる構成としたが、これに限定されるものではなく、永久磁石20と永久磁石21との極性(及び永久磁石420と永久磁石421との極性)が互いに異なり、コイル93とコイル94との磁力線の向き(及びコイル493とコイル494との磁力線の向き)が同じになる構成としてもよい。
また、実施例1では、2次元光偏向器100において、圧電素子66及び圧電素子67でアーム部54及びアーム部55を駆動させ、圧電素子68及び圧電素子69で偏向部53の振動状態を検出する構成としたが、これに限定されるものではなく、圧電素子68及び圧電素子69でアーム部56及びアーム部57を駆動させ、圧電素子66及び圧電素子67で偏向部53の振動状態を検出する構成としてもよい。
また、特に第2の偏向部53の振動状態を検出する必要がない場合(例えば解像度があまり高くない画像を表示する場合)は、圧電素子66,67,68,69を用いて、アーム部54及びアーム部55と、アーム部56及びアーム部57と、を互いに逆位相で駆動させるようにしてもよい。
これにより、実施例1よりもさらに広い偏向角を得ることができる。
また、実施例1及び実施例2では、光偏向素子10(410)に永久磁石20,21(及び永久磁石420,421)を設け、電磁コイルユニット90(490)にコイル93,94を設けた構成としたが、これに限定されるものではなく、光偏向素子10(410)にコイル93,94を設け、電磁コイルユニット90(490)に永久磁石20,21(及び永久磁石420,421)を設けた構成としてもよい。
また、実施例1及び実施例2では、光偏向素子10(410)の電極23,24,25,26と、光偏向素子50の電極71,72,73,74とを、金ワイヤ80で接続したが、これに限定されるものではなく、光偏向素子10(410)の電極23,24,25,26と光偏向素子50の電極71,72,73,74とが電気的に接続されていれば、その接続方法は特に限定しない。
また、実施例1及び実施例2では、光偏向素子10(410)の偏向方向と光偏向素子50の偏向方向とが互いに直交する構成としたが、これに限定されるものではなく、少なくとも、光偏向素子10(410)の偏向方向と光偏向素子50の偏向方向とが互いに異なっていればよい。
本発明に係る2次元光偏向器及びこれを用いた画像表示装置は、特にラスタースキャン方式により画像を表示する投射型の画像表示システムに有用である。また、本発明に係る2次元光偏向器はレーザプリンタや2次元バーコードリーダー等にも適用できる。
1_支持体、 10,50_光偏向素子、 11,53_偏向部、 13,14_端子部、 16,17,58,59,60,61_梁部、 19_マグネットベース、 20,21_永久磁石、 23,24,25,26,28,29,30,31,71,72,73,74_電極、 33,34,35,36_配線、 38_基材、 52_支持部、 54,55,56,57_アーム部、 63_ミラー部、 66,67,68,69_圧電素子、 80_金ワイヤ、 90_電磁コイルユニット、 92_コイルベース、 93,94_コイル、 100_2次元光偏向器、 200_駆動制御回路、 201_増幅器、 202_ノイズ除去フィルタ、 203_位相調整器、 204_自動利得制御回路(AGC回路)、 205_駆動アンプ、 300_画像表示装置、 310_半導体レーザ素子、 320_輝度変調部、 A11,B11_面、 x1,y1,y2_線、 G11,G53_重心、 L_レーザ光、 G_画像、P_スクリーン

Claims (6)

  1. 2次元光偏向器において、
    樹脂を含み、外部から照射された光を一方向に偏向する第1の光偏向素子と、
    Si(シリコン)を含み、前記光を前記一方向との異なる他の方向に偏向する第2の光偏向素子と、
    を備え、
    前記第1の光偏向素子は、
    互いに離間して対向配置された一対の端子部と、
    前記一対の端子部間に配置された第1の偏向部と、
    前記第1の偏向部と前記一対の端子部とをそれぞれ連結する一対の第1の梁部と、
    を有し、
    前記第2の光偏向素子は、
    前記第1の偏向部上に固定された枠状の支持部と、
    前記支持部の枠内に前記第1の偏向部と離間して配置され、前記光を反射するミラー部を有する第2の偏向部と、
    前記第2の偏向部の両側に配置され、前記支持部に一端がそれぞれ連結された一対の第1のアーム部と、
    前記第2の偏向部の両側に前記第1のアーム部に対向して配置され、前記支持部に一端がそれぞれ連結された一対の第2のアーム部と、
    前記第1のアーム部の各他端と前記第2の偏向部とをそれぞれ連結する一対の第2の梁部と、
    前記第2のアーム部の各他端と前記第2の偏向部とをそれぞれ連結し、前記第2の梁部とそれぞれ所定の間隙を有して対向配置された一対の第3の梁部と、
    を有し、
    前記第1の偏向部の重心及び前記第2の偏向部の重心は、前記光の光路上に位置することを特徴とする2次元光偏向器。
  2. 前記第1の偏向部を、前記一対の第1の梁部の各重心を通る線を軸として揺動させる第1の駆動部と、
    前記第2の偏向部を、前記一対の第2の梁部と前記一対の第3の梁部との間隙を二分する線を軸として揺動させる第2の駆動部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の2次元光偏向器。
  3. 前記第1の偏向部を、前記一対の第1の梁部の各重心を通る線を軸として揺動させる第3の駆動部と、
    前記第1の偏向部を揺動させて前記第2の偏向部に振動を与え、前記第2の偏向部を、前記一対の第2の梁部と前記一対の第3の梁部との間隙を二分する線を軸として揺動させる第4の駆動部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の2次元光偏向器。
  4. 前記第1の偏向部は、前記光を前記樹脂の共振周波数または前記共振周波数よりも低い周波数で偏向し、
    前記第2の偏向部は、前記光をSiの共振周波数で偏向することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の2次元光偏向器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の2次元光偏向器と、
    前記ミラー部に前記光を照射する半導体レーザ素子と、
    前記半導体レーザ素子を画像情報に応じて輝度変調する輝度変調部と、
    を有する画像表示装置。
  6. 前記光を、前記第2の光偏向素子で水平方向に偏向し、前記第1の光偏向素子で垂直方向に偏向することによって、画像を表示することを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
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