JP2009231004A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Kazuteru Mano
和輝 眞野
Makoto Katsumata
信 勝亦
Yuichi Sakuno
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Abstract

【課題】電線の被覆部の材料によることなく、多種の電線(束)に絶縁部材を確実に取り付けることができるワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、電線束2と絶縁部材3とを備えている。電線束2は、一端部4aに露出した芯線41同士が接合された複数の電線4からなる。絶縁部材3は、電線束2の接合された芯線41である接合部43に取り付けられる。絶縁部材3は、筒状の本体部31と閉塞部32と連結部33とを備えている。閉塞部32は、本体部31の一端部34を完全に塞ぐ。連結部33は、本体部31の他端部35の内面同士を一部連結して、電線4の他端部4bを通す孔部36を複数形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、露出した芯線が接合された複数の電線からなる電線束と、電線束の接合された芯線に取り付けられた絶縁部材とを備えたワイヤハーネスに関する。
自動車には多くの電子機器が搭載されており、電子機器はワイヤハーネスを介して自動車や他の電子機器と接続されている。ワイヤハーネスは、複数の電線からなる電線束を備えている。電線は、導電性材料からなる芯線と、該芯線を被覆する絶縁性材料からなる被覆部とを備えている。
これら電線の端末には、端子金具と該端子金具を収容するコネクタハウジングとを備えたコネクタが取り付けられる。また、例えば、これら電線の一端部の芯線を露出させて該芯線同士を超音波溶接や抵抗溶接等によって接合することで、これら電線を電気的に接続することがある。このような電線束の端末に形成される芯線の接合部分(以下、接合部という)を絶縁するために、絶縁性材料からなるキャップ形状の絶縁部材が取り付けられる(例えば、特許文献1ないし4参照)。
特許文献1及び2においては、電線束の端末を接着剤中に浸漬して電線間に接着剤を浸入させた後に、電線束の端末即ち接合部を絶縁部材内に通す。そして、超音波等によって加熱して電線の被覆部の外表面と絶縁部材の内面とを溶着することで、電線束に絶縁部材を取り付けている。
特許文献3においては、電線束の端末即ち接合部を絶縁部材内に通した後に、該絶縁部材内に防水剤を充填する。そして、超音波等によって加熱して電線の被覆部の外表面と絶縁部材の内面とを溶着することで、電線束に絶縁部材を取り付けている。
特許文献4においては、電線束の端末を接着剤中に浸漬して電線間に接着剤を浸入させた後に、電線束の端末即ち接合部を絶縁部材内に通す。そして、電線の被覆部の外表面と絶縁部材の外表面とに亘って粘着テープを巻き付けることで、電線束に絶縁部材を取り付けている。
特開平11−87007号公報 特開平11−233175号公報 特開平7−99080号公報 特開平11−55820号公報
前述した特許文献1ないし3においては、電線の被覆部と絶縁部材とを溶着していた。しかしながら、電線の被覆部の材料には多くの種類があり、一種類の絶縁部材とすべての種類の電線とを強固に溶着させることは難しいので、絶縁部材の汎用性が低く、多くの種類の電線に対応するには複数種の絶縁部材が必要になるといった問題があった。
例えば、特許文献2においては、絶縁部材の内面にポリアミド系樹脂からなるホットメルト層が形成され該ホットメルト層と電線の被覆部とが溶着するので、被覆部がポリ塩化ビニル樹脂からなる電線の場合には高い接着性が得られる。しかし、近年、環境問題を考慮して、被覆部がポリプロピレン系樹脂等のハロゲンフリー樹脂からなる電線も多用されている。そして、被覆部がこのようなポリプロピレン系樹脂からなる電線の場合には、前述したポリアミド系樹脂からなるホットメルト層と十分な接着性を得ることができなかった。
また、特許文献4においては、電線の被覆部と絶縁部材とを粘着テープを巻き付けて固定していた。しかしながら、前述のように電線の被覆部の材料には多くの種類があり、一種類の粘着テープ(の接着剤)で絶縁部材とすべての種類の電線とを強固に固定することは難しいので、絶縁部材や粘着テープの汎用性が低く、多くの種類の電線に対応するには複数種の絶縁部材や粘着テープが必要になるといった問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、電線の被覆部の材料によることなく、多種の電線(束)に絶縁部材を確実に取り付けることができるワイヤハーネスを提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、一端部に露出した芯線同士が接合された複数の電線からなる電線束と、前記電線束の接合された前記芯線に取り付けられた絶縁部材と、を備えたワイヤハーネスにおいて、前記絶縁部材が、接合された前記芯線を内側に位置付ける筒状の本体部と、前記本体部の一端部を完全に塞ぐ閉塞部と、前記本体部の他端部の内面同士を一部連結して前記電線の他端部を通す孔部を複数形成する連結部と、を備えたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項2に記載された発明は、中央部に露出した芯線同士が接合された複数の電線からなる電線束と、前記電線束の接合された前記芯線に取り付けられた絶縁部材と、を備えたワイヤハーネスにおいて、前記絶縁部材が、接合された前記芯線を内側に位置付ける筒状の本体部と、前記本体部の一端部の内面同士を一部連結して前記電線の一端部を通す孔部を複数形成するとともに、前記本体部の他端部の内面同士を一部連結して前記電線の他端部を通す孔部を複数形成する一対の連結部と、を備えたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載されたワイヤハーネスにおいて、前記連結部が、超音波溶着によって形成されたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項4に記載された発明は、請求項1に記載されたワイヤハーネスにおいて、前記閉塞部が、前記本体部の一端部の内面同士を超音波溶着して形成されたことを特徴としたワイヤハーネスである。
請求項1に記載された発明によれば、絶縁部材が、本体部の一端部を塞ぐ閉塞部と、本体部の他端部の内面同士を一部連結した連結部とを備えているので、絶縁部材側で同材料同士を連結(溶着、接着等)することで絶縁部材を電線束に取り付けることができ、絶縁部材と電線の被覆部とを溶着したり絶縁部材と電線とに粘着テープを巻き付けたりする必要がない。したがって、電線の被覆部の材料によることなく、多種の電線(束)に絶縁部材を確実に取り付けることができる。
請求項2に記載された発明によれば、絶縁部材が、筒状の本体部の一端部の内面同士と他端部の内面同士とをそれぞれ一部連結した一対の連結部を備えているので、絶縁部材側で同材料同士を連結(溶着、接着等)することで絶縁部材を電線束に取り付けることができ、絶縁部材と電線の被覆部とを溶着したり絶縁部材と電線とに粘着テープを巻き付けたりする必要がない。したがって、電線の被覆部の材料によることなく、多種の電線(束)に絶縁部材を確実に取り付けることができる。
請求項3に記載された発明によれば、連結部が超音波溶着によって形成されるので、連結部を簡単かつ確実に形成できるとともに、接着剤等の消耗材を必要としないのでコストを抑制できる。
請求項4に記載された発明によれば、閉塞部が本体部の一端部の内面同士を連結して形成されるので、絶縁部材は単純な筒状に成形すればよく、絶縁部材成形時のコストを抑えることができる。また、閉塞部が超音波溶着によって形成されるので、閉塞部を簡単かつ確実に形成できるとともに、接着剤等の消耗材が必要なくコストを抑制できる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネス1を図1ないし図5を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネス1は、例えば、移動体としての自動車に配索される。ワイヤハーネス1は、図1に示すように、電線束2と、電線束2に取り付けられる絶縁部材3とを備えている。
電線束2は、複数の電線4からなる。電線4は、図1に示すように、導電性材料からなる芯線41と、絶縁性材料からなる被覆部42とを備えている。芯線41は、複数の素線41aが撚られて形成されている。素線41aは、導電性材料からなる。電線4の一端部4aには、芯線41が露出している。なお、図示例において電線4は二本であるが、電線4の数は三本以上でもよい。また、芯線41は、一本の素線41aから構成されていてもよい。
被覆部42は、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂や、ポリプロピレン系樹脂等のハロゲンフリー樹脂等の樹脂材料からなる。被覆部42は、芯線41を被覆している。そして、電線束2は、同一の樹脂材料からなる被覆部42を備えた複数の電線4から構成されていてもよく、異なる樹脂材料からなる被覆部42を備えた複数の電線4が混在していてもよい。
前述した電線束2において、複数の電線4の一端部4aから露出した芯線41同士は、互いに接合されている。この芯線41同士の接合部分と接合部43という。接合部43は、露出した芯線41同士を超音波溶接や抵抗溶接することで形成される。接合部43は、それぞれの芯線41同士を電気的に接続して、電線4同士を電気的に接続する。
絶縁部材3は、熱可塑性樹脂等の超音波溶着が可能な合成樹脂からなる。絶縁部材3は、図3に示すように、電線束2の接合部43に取り付けられる。絶縁部材3は、本体部31と、閉塞部32と、連結部33とを備えている。本体部31は、円筒状に形成されている。本体部31の内径は、電線束2の外径よりも大きい。本体部31は、接合部43を内側に位置付ける。
閉塞部32は、本体部31の電線4の一端部(先端部)4a寄りの一端部34、かつ本体部31の幅方向(図3中、左右方向)全長に亘って設けられている。閉塞部32は、本体部31の一端部34における図5中の上側の内面34aと、この内面34aと相対する下側の内面34bとを連結している(図5においては、便宜上、これら内面34a、34bを一点鎖線で示している)。閉塞部32は、本体部31の一端部34を完全に塞いでいる。
前述した閉塞部32は、本体部31の前述した内面34a、34b同士を超音波溶着機によって超音波溶着させて形成される。閉塞部32は、本体部31内に接合部43が通された後で形成される。なお、閉塞部32は、本体部31内に接合部43が通される前に予め形成されていてもよい。
連結部33は、図3に示すように、本体部31の電線4の他端部(基端部)4b寄りの他端部35、かつ本体部31の幅方向中央に設けられている。連結部33は、本体部31の他端部35における図4中の上側の内面のうちの小円形状の一部の内面35aと、この内面35aと相対する小円形状の内面35bとを連結している(図4においては、便宜上、これら内面35a、35bを一点鎖線で示している)。このように、連結部33は、内面35a、35b同士を連結することで、本体部31の他端部35の内面同士を一部連結する。
前述した連結部33は、本体部31の前述した内面35a、35b同士を超音波溶着機によって超音波溶着させて形成される。連結部33は、本体部31内に接合部43が通された後で形成される。連結部33によって、孔部36が形成される。
孔部36は、図3及び図4に示すように、本体部31の他端部35側の内部に形成されている。孔部36は、本体部31の幅方向に沿って並んで二つ形成されている。孔部36は、図示例では断面形状が楕円状に形成されている。孔部36の内径は、電線4の外径よりも大きい。二つの孔部36内には、それぞれ、電線4の他端部4bが通される。
超音波溶着機は、周知の構造のものを用いることができる。超音波溶着機は、電気信号を増幅する発信器と、発信器からの電気信号によって超音波振動する振動子と、振動子に連結され該振動子の超音波振動を被溶着物に伝達するホーン5と、振動子とホーン5とを被溶着物に接離させる接離手段とを少なくとも備えている。
ホーン5は、第1のホーン51(図5)と、第2のホーン52(図4)とを備えている。第1のホーン51は、平板状に形成されている。第1のホーン51は、絶縁部材3の本体部31の一端部34に押し当てることができるように設けられている。第1のホーン51は、閉塞部32を形成する。第2のホーン52は、長尺な円筒状に形成されている。第2のホーン52は、絶縁部材3の本体部31の他端部35かつ幅方向の中央に押し当てることができるように設けられている。第2のホーン52は、連結部33を形成する。
前述した超音波溶着機は、超音波振動する第1及び第2のホーン51、52を接離手段によって受け治具53上の絶縁部材3に近づけて、それぞれ本体部31の一端部34及び他端部35に押し当てていく。そして、第1のホーン51によって本体部31の前述した内面34a、34b同士を互いに接触させ、この接触した内面34a、34b同士にホーン51の超音波振動を伝達して、摩擦熱によって加熱して溶着して閉塞部32を形成する。また、第2のホーン52によって本体部31の前述した内面35a、35b同士を互いに接触させ、この接触した内面35a、35b同士にホーン52の超音波振動を伝達して、摩擦熱によって加熱して溶着して連結部33を形成する。
前述した構成の絶縁部材3を電線束2に取り付ける際には、まず、図1に示すように接合部43が形成された電線束2の電線4の他端部4b側を二つの束に分けて、例えば図示しない治具等によって、電線束2をY字状に保持する。その後、接合部43と絶縁部材3の本体部31の他端部35とを相対させ、接合部43に本体部31の他端部35側から矢印A方向に沿って接合部43と絶縁部材3とを互いに近づけていく。そして、図2に示すように、接合部43を本体部31内に位置付ける。
そして、受け治具53上で前述した超音波溶着機の第1のホーン51を本体部31の一端部34に押し当てて該本体部31の内面34a、34b同士を溶着して閉塞部32を形成し、本体部31の一端部34を塞ぐ。
また、第2のホーン52を本体部31の他端部35に押し当てて該本体部31の内面35a、35b同士を溶着して連結部33を形成し、二つの孔部36を形成する。このとき、電線4の二つの束の間に連結部33を形成することで、二つの孔部36内にそれぞれ電線4が通される。こうして、図3に示すように、絶縁部材3が電線束2に取り付けられる。
このように絶縁部材3が電線束2に取り付けられると、電線束2を矢印A1方向(図3)に引っ張っても(絶縁部材3を矢印A2方向(図3)に引っ張っても)、連結部33に接合部43が引っ掛かって絶縁部材3が電線束2から外れてしまうことがない。また、電線束2を矢印A2方向に押し込んでも(絶縁部材3を矢印A1方向に押し込んでも)、閉塞部32に接合部43が押し当たって電線束2が絶縁部材3外へと突き抜けてしまうことがない。絶縁部材3と電線束2とを互いに離れる方向に移動させようとすると、連結部33に接合部43が引っ掛かって絶縁部材3が電線束2から外れてしまうことがない。以上のように、絶縁部材3は確実に接合部43に取り付けられ、絶縁部材3によって接合部43は確実に絶縁される。
本実施形態によれば、絶縁部材3が、本体部31の一端部34を塞ぐ閉塞部32と、本体部31の他端部35の内面35a、35b同士を連結した連結部33とを備えているので、絶縁部材3側で同材料同士を溶着して連結することで絶縁部材3を電線束2に取り付けることができ、絶縁部材3と電線4の被覆部42とを溶着したり絶縁部材3と電線4とに粘着テープを巻き付けたりする必要がない。したがって、電線4の被覆部42の材料によることなく、多種の電線4(電線束2)に絶縁部材3を確実に取り付けることができる。
連結部33が超音波溶着によって形成されるので、連結部33を簡単かつ確実に形成できるとともに、接着剤等の消耗材を必要としないのでコストを抑えることができる。
閉塞部32が本体部31の一端部34の内面34a、34b同士を連結して形成されるので、絶縁部材3は単純な筒状に成形すればよく、絶縁部材3成形時のコストを抑えることができる。また、閉塞部32が超音波溶着によって形成されるので、閉塞部32を簡単かつ確実に形成できるとともに、接着剤等の消耗材が必要なくコストを抑制できる。
本実施形態においては、連結部33が一つ設けられていた。しかしながら本発明では、連結部33が複数設けられていてもよい。例えば、連結部33が本体部31の他端部35に本体部31の幅方向に沿って並んで二つ設けられてもよい。この場合、電線4が通される孔部36は三つ形成される。また、本実施形態においては、連結部33が連結する本体部31の内面35a、35bの形状は小円形状とされていたが、矩形状等であってもよい。即ち、連結部33が複数の孔部36を形成するのであれば、連結部33の個数や前記内面35a、35bの形状は何ら限定されることはない。
また、本実施形態においては、閉塞部32と連結部33とは超音波溶着によって形成されていた。しかしながら本発明では、例えば閉塞部32と連結部33とが接着剤等による接着によって形成されてもよい。この場合、同一の材料からなる本体部31の内面34a、34b同士、内面35a、35b同士を接着すればよいので、多種の電線4に確実に取り付けることができる。さらに、閉塞部32と連結部33とが、熱源からの熱による熱溶着や、レーザー光によるレーザー溶着等によって形成されてもよい。即ち、閉塞部32と連結部33とが形成できるのであれば、その方法はどんなものであってもよい。
また、本実施形態においては、絶縁部材3が筒状に形成されていた。しかしながら本発明では、絶縁部材3がキャップ状に形成されてもよい。即ち、絶縁部材3が、予め閉塞部32の形成された形状(キャップ状)として射出成形等によって成形されてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネス1Aを、図6を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネス1Aは、電線束2Aと、絶縁部材3Aとを備えている。電線束2Aは、中央部4cに露出した芯線41同士が接合された複数の電線4からなる。即ち、接合部43Aは、複数の電線4の中央部4cに設けられている。
絶縁部材3Aは、接合部43Aに取り付けられて、該接合部43Aを絶縁する。絶縁部材3は、本体部31と、一対の連結部33、33Aとを備えている。一対の連結部33、33Aのうちの一方の連結部33は、前述した第1の実施形態の連結部33と同位置に設けられかつ同等の構造であるので、詳しい説明は省略する。
他方の連結部33A(以下、単に連結部33Aという)は、形成された位置のみが一方の連結部33と異なる。連結部33Aは、本体部31の一端部34かつ本体部31の幅方向中央に設けられている。
前述した連結部33Aは、本体部31の一端部34の内面同士を一部連結している。連結部33Aは、超音波溶着機によって超音波溶着させて形成される。連結部33Aは、本体部31内に接合部43Aが通された後で形成される。連結部33Aによって、孔部36Aが形成される。
孔部36Aは、本体部31の一端部34側の内部に設けられている。孔部36Aは、本体部31の幅方向に沿って並んで二つ形成されている。孔部36Aは、断面形状が楕円状に形成されている。孔部36Aの内径は、電線4の外径よりも大きい。二つの孔部36A内には、それぞれ、電線4の一端部4aが通される。
前述した構成の絶縁部材3Aを電線束2Aに取り付ける際には、まず、電線束2Aを絶縁部材3Aの本体部31内に通し、電線4の中央部4cに形成された接合部43Aを本体部31内に位置付ける。そして、電線束2Aの電線4の一端部4a側と他端部4b側とをそれぞれ二つの束に分けて、例えば図示しない治具等によって、電線束2AをX字状に保持する。
その後、第1の実施形態と同様に、超音波溶着機によって連結部33、33Aを形成して、二つの孔部36、36Aを形成する。このとき、電線4の一端部4a側の二つの束の間に連結部33Aを形成することで、二つの孔部36A内にそれぞれ電線4の一端部4aが通される。また、電線4の他端部4b側の二つの束の間に連結部33を形成することで、二つの孔部36内にそれぞれ電線4の他端部4bが通される。こうして、絶縁部材3Aが電線束2Aに取り付けられる。
このように絶縁部材3Aが電線束2Aに取り付けられると、電線束2Aを矢印B1方向(図6)に引っ張っても(絶縁部材3Aを矢印B2方向(図6)に引っ張っても)、接合部43Aが連結部33に引っ掛かって接合部43Aが絶縁部材3A外に出てしまうことがない。また、電線束2Aを矢印B2方向に引っ張っても(絶縁部材3Aを矢印B1方向に引っ張っても)、接合部43Aが連結部33Aに引っ掛かって接合部43Aが絶縁部材3A外に出てしまうことがない。以上のように、絶縁部材3Aは確実に接合部43Aに取り付けられ、絶縁部材3Aによって接合部43Aは確実に絶縁される。
本実施形態によれば、絶縁部材3Aが、筒状の本体部31の一端部34の内面同士と他端部35の内面同士とをそれぞれ一部連結した一対の連結部33、33Aを備えているので、絶縁部材3A側で同材料同士を溶着して連結することで絶縁部材3Aを電線束2Aに取り付けることができ、絶縁部材3Aと電線4の被覆部42とを溶着したり絶縁部材3Aと電線4とに粘着テープを巻き付けたりする必要がない。したがって、電線4の被覆部42の材料によることなく、多種の電線4(電線束2A)に絶縁部材3Aを確実に取り付けることができる。
連結部33、33Aが超音波溶着によって形成されるので、連結部33、33Aを簡単かつ確実に形成できるとともに、接着剤等の消耗材を必要としないのでコストを抑制できる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるワイヤハーネスを示す上面図である。 図1に示された絶縁部材が電線束に取り付けられる途中の状態を示す上面図である。 図2に示された絶縁部材が電線束に取り付けられた状態を示す上面図である。 図3中のIV−IV線に沿った断面図である。 図3中のV−V線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるワイヤハーネスを示す上面図である。
符号の説明
1、1A ワイヤハーネス
2、2A 電線束
3、3A 絶縁部材
4 電線
4a 一端部(電線)
4b 他端部(電線)
4c 中央部(電線)
31 本体部
32 閉塞部
33、33A 連結部
34 一端部(本体部)
35 他端部(本体部)
36、36A 孔部
41 芯線

Claims (4)

  1. 一端部に露出した芯線同士が接合された複数の電線からなる電線束と、前記電線束の接合された前記芯線に取り付けられた絶縁部材と、を備えたワイヤハーネスにおいて、
    前記絶縁部材が、
    接合された前記芯線を内側に位置付ける筒状の本体部と、
    前記本体部の一端部を完全に塞ぐ閉塞部と、
    前記本体部の他端部の内面同士を一部連結して前記電線の他端部を通す孔部を複数形成する連結部と、を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 中央部に露出した芯線同士が接合された複数の電線からなる電線束と、前記電線束の接合された前記芯線に取り付けられた絶縁部材と、を備えたワイヤハーネスにおいて、
    前記絶縁部材が、
    接合された前記芯線を内側に位置付ける筒状の本体部と、
    前記本体部の一端部の内面同士を一部連結して前記電線の一端部を通す孔部を複数形成するとともに、前記本体部の他端部の内面同士を一部連結して前記電線の他端部を通す孔部を複数形成する一対の連結部と、を備えたことを特徴とするワイヤハーネス。
  3. 前記連結部が、超音波溶着によって形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記閉塞部が、前記本体部の一端部の内面同士を超音波溶着して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス。
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