JP2009210626A - 現像剤補給制御方式、現像剤供給装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】補給機構31が駆動される時間間隔の大小に応じて1回駆動当りの算出現像剤補給量を変化させることとした。
【選択図】図3
Description
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された現像剤補給制御方式において、前記制御手段により算出された、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により現像剤収納容器内での現像剤が無くなる状態に近いことを知らせる表示を行なうこととした。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載された現像剤補給制御方式において、前記制御手段により算出された、前記現像剤補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により現像剤収納容器内での現像剤が無くなったことを知らせる表示を行なうこととした。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、前記制御手段により算出された、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により現像剤収納容器及び前記補給機構を含む現像剤補給装置の補給能力を算出することとした。
請求項5に係る発明は、前記制御手段により算出された、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により前記現像剤補給装置の補給能力を変更することとした。
請求項6に係る発明は、前記制御手段により算出された現像剤補給量の積算値により、前記補給機構の異常信号を発することとした。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、前記補給機構が粉体ポンプを含む構成であることとした。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、前記現像剤は、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーであることとした。
請求項9に係る発明は、請求項8に記載された現像剤補給制御方式において、前記トナーは、平均円形度が0.93〜1.00であることこととした。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9の何れかに記載された現像剤補給制御方式により動作する現像剤供給装置とした。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載された現像剤供給装置を備えたこととした。
請求項2記載の発明によれば、高精度な現像剤消費量積算に基づき消費される現像剤のニアエンド状態を正確に知らせることができる。
請求項3記載の発明によれば、高精度な現像剤消費量積算に基づき消費される現像剤のエンド状態を正確に知らせることができる。
請求項4、5記載の発明によれば、算出した計算値と実際の消費量を比較し補給能力を変化させることが可能となり、現像剤補給装置自体の補給能力のばらつきを考慮に入れたより高精度な消費量算出が可能となる。
請求項6記載の発明によれば、高精度な現像剤消費量積算に基づき補給量の過多、過小等、現像剤補給装置の異常を知らせることができる。
請求項7記載の発明によれば、粉体状現像剤について、駆動時間に対応した正確な吐出量を得ることができる。
請求項8、9記載の発明によれば、小粒径で、粒径分布がシャープなトナーを得、これにより、長期にわたり高密度・高繊細な画像を得ることができる。
図1は本実施形態の画像形成装置としてのプリンタの全体構成図である。図1に示すように、画像形成装置本体100の上部にある粉体供給装置としての現像剤補給装置31の上部には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つの現像剤収納容器としてのトナーカートリッジ(トナー容器)32Y、32M、32C、32Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。この現像剤補給装置31におけるトナーカートリッジ以外の部分は、トナーカートリッジから排出される粉状の画像形成剤(粉体)であるトナーを搬送先である後述の現像装置に搬送する粉体搬送装置としての補給機構(粉体ポンプ)や、補給経路を構成する管等である。
こうして、プリンタにおける一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2を参照して、作像部6Yにおける現像装置5Yの構成・動作について、更に詳しく説明する。現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、互いに連通している2つの現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送部材である搬送スクリュ55Y、トナーとキャリアからなる現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。なお、1成分系現像剤を使用する場合は濃度検知センサ56Yに代えてトナー残量検知センサが用いられる。現像ローラ51Yは、周知のように、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転する現像スリーブ等で構成される。
次に、現像剤補給装置31に設置されたトナーカートリッジ32Y内のトナーを搬送先である現像装置5Yに導く粉体搬送(補給)経路を構成する管43Y、70、71や補給機構38Yを構成する粉体ポンプ62等について説明する。
[2] 請求項に対応する例:
本例は、トナーを収納した現像剤収納容器(トナーカートリッジ32Y)から補給機構38Yを用いて、トナーを現像装置5Yへ補給させる制御方式であり、現像装置5Yへ補給した1回駆動当りのトナー補給量を補給機構38Yの時間当り補給量及び1回当りの駆動時間により算出し、トナーカートリッジ32Yからの総トナー補給量をそれらの積算値として算出するトナー補給制御方式において、補給機構38Yが駆動される時間間隔の大小により1回あたりの算出補給量をトナーの搬送性能に係る時間的変化に対応させて変えて算出する点に特徴を有する。
トナー消費量積算値[g]=駆動時間当たりの消費量(補給量)[g/sec]×積算駆動時間[sec]・・・(1)
すなわち、図5において補給機構38Yが1回の駆動時間t[sec]でw[g]補給したとすれば、駆動時間当たりの消費量はt/w[g/sec]であり、この値に駆動積算時間Tを乗ずることにより、消費量の概算値Wを求めることができる。
前記(1)式における駆動時間当たりの消費量(駆動間隔をある値に定めたときの傾きαにおける時間当たり消費量)を基準値として、これに駆動間隔を変化させた場合における各、時間当たり消費量の割合から駆動間隔補正関数βを算出しておき、基準値に該補正係数βを乗算することにより、各補給回毎の消費量を算出し、これらを積算して総消費量とするのである。
本例では、制御手段101は、前記式(3)から、現時点でのトナー消費量積算値M[g]が把握されるので、トナーカートリッジ32Yでのトナーの初期充填量との差からトナーカートリッジ32Y内の残トナー量を把握することができる。したがって、算出されたトナー消費量の積算値により表示手段102を機能させてトナーカートリッジ32Y内のトナーが無くなる状態に近いこと、これにより、トナーカートリッジ32Yの交換時期にある若しくは交換時期が近いことを知らせるトナーニアエンドを点灯させることができる。ユーザは速やかにトナーカートリッジ32Yの交換の準備を行うことで現像装置5Yでのトナー切れを免れる。
表示手段102がトナーニアエンドを点灯させたにも拘らずトナーカートリッジ32Yが交換されない場合、或いはトナーニアエンド表示機能を持たない場合でも、制御手段101は、前記式(3)から、現時点でのトナー消費量積算値M[g]が把握されるので、トナーカートリッジ32Yでのトナーの初期充填量との差からトナーカートリッジ32Y内の残トナー量が無いことを把握できる。したがって、算出されたトナー消費量の積算値により表示手段102を機能させてトナーカートリッジ32Y内のトナーが無い状態にあることを知らせるトナーエンドを点灯させることができる。ユーザは速やかにトナーカートリッジ32Yの交換を行うことで現像装置5Yでのトナー切れを免れ、継続して円滑な画像形成状態を得る。
本例では、制御手段101は、前記式(3)から算出されたトナー補給量(消費量)の積算値によりトナー補給装置31の補給能力を算出し、さらに、算出されたトナー補給量の積算値によりトナー補給装置の補給能力を変更する。
但し、(4)式において、β:駆動間隔補正係数、P:各駆動間隔による度数とする。また、使用されるトナーカートリッジ32Yはあらかじめ不揮発性メモリ等に充填量情報が入力されており使用(補給)可能なトナー重量Maがわかっている。
(a)Q > 1 のとき、狙いよりも多くの駆動が実行されているため、装置としての補給能力は小となる。
(b) Q ≒ 1 のとき、補給能力は設計の狙い通りとなる。
(c) Q < 1 のとき、狙いよりも少なく駆動が実行されているため、装置としての補給能力は大となる。
本発明では、算出された補給能力Qの上記判定によりトナー補給量を算出するのに新たな補給係数等を設定し、例えば、この補給係数を変更することにより補給機構等の個体差に起因する補給能力を変更して、予測と実際とが合致するようにする。これにより、補給過多や補給量不足、これに伴なう、消費量積算値のずれを改善することができる。
本例は、これまでの各例で示した何れかで算出されたトナー消費量の積算値により、トナー補給機構が異常に補給量が少ない、或いは多い場合を判定して、表示手段102により異常信号を発することとする。
補給機構38Yが粉体ポンプを含む構成であること特徴とする。本例ではトナー補給機構に粉体ポンプを用いたが、粉体ポンプは補給トナーの状態変化を受けやすいため、補給量積算にはばらつきが生じやすいが、本発明ではすでに説明したように、駆動間隔補正係数等、補正を行うことで、その問題を解決することができる。
これまでの各例において、用いられる現像剤としてのトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーであることとした。
ポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
は、上述のものの酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いて多価アルコール(PO)と反応させてもよい。
また、重量平均分子量1万〜40万、好ましくは2万〜20万である。重量平均分子量が1万未満では、耐オフセット性が悪化するため好ましくない。また、40万を超えると低温定着性が悪化するため好ましくない。
[NCO]/[NHx]が2を超えたり1/2未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
また、ウレア変性ポリエステルは、得られるトナー母体粒子の表面に存在しやすいため、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブ
リリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)
、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
離型剤としては、融点が50〜120°Cの低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙
げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2μmであることが好ましく、特に5×10−3〜0.5μmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.01〜2.0wt%であることが好ましい。
動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。
1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100°C未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
ド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられる。
メタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの含窒素化合物、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、
ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などが使用できる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150°C、好ましくは40〜98°Cである。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
小粒径であって粒径分布がシャープであると高画像・高繊細な画像が得られるだけでなく、使用トナー量の低減を図ることができる。また、放置によりトナーの嵩が変化しやすいため、本発明により放置後の補給量ばらつきを抑えることができる。
これまでの各例において、使用するトナーは、平均円形度が0.93〜1.00であることとした。ここで、円形度は次の式(6)で示される。
(但し、Loは粒子像と同じ投影面積をもつ円の周囲長を示し、Lは、粒子の投影像の周囲長を示す。)
円形度は、東亜医用電子製フロー式粒子像分析装置FPIA−1000を用いて測定することができる。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、分散液濃度を3000〜10000個/μlとして前記装置によりトナーの形状を測定する。
トナー(現像剤)補給制御方式により動作するトナー(現像剤)供給装置については、「<例1>」の直前「[1] 画像形成装置の概要」の末尾に記載した。
トナー(現像剤)供給装置を備えた画像形成装置については、「[1] 画像形成装置の概要」の項で説明した。
2a クリーニングブレード
2Y クリーニング部
4Y 帯電部
5Y 現像装置
6Y、6M、6C、6K 作像部
7 露光装置
8 中間転写ベルト
9Y、9M、9C、9K 1次転写バイアスローラ
10 中間転写クリーニング部
12 2次転写バックアップローラ
13 クリーニングバックアップローラ
14 テンションローラ
15 中間転写ユニット
19 2次転写ローラ
26 給紙部
27 給紙ローラ
28 レジストローラ対
29 排紙ローラ対
30 スタック部
31 現像剤補給装置
32Y、32M、32C、32K トナーカートリッジ(現像剤収納容器)
33Y 容器本体
34Y 保持部
34d口栓部材
38Y(38M、38C、38K) 補給機構
43Y、70、71 管
51Y 現像ローラ
52Y ドクターブレード
53Y、54Y現像剤収容部
55Y 搬送スクリュ
56Y(56M、56C、56
K) 濃度検知センサ
60 ステータ
61 ロータ
62 粉体ポンプ本体
63 吸引口
64 ユニバーサルジョイント
66 モータ
67 送出口
100 画像形成装置本体
101 制御手段
102 表示手段
G 2成分現像剤
L レーザ光
P 記録紙
Claims (11)
- 現像装置内の現像剤が消費されるのに伴い、現像剤を収納した現像剤収納容器から現像剤を前記現像装置へ補給する補給機構と、この補給機構の駆動を制御する制御手段を有し、該制御手段は、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量を、前記補給機構の時間当り補給量及び1回当りの駆動時間により算出し、前記現像剤収納容器からの総トナー補給量を前記補給機構による前記各駆動回当りの現像剤補給量の積算値として算出して現像剤補給制御に係る情報源となす現像剤補給制御方式において、
前記補給機構が駆動される時間間隔の大小に応じて1回駆動当りの算出現像剤補給量を変化させることを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1に記載された現像剤補給制御方式において、
前記制御手段により算出された、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により現像剤収納容器内での現像剤が無くなる状態に近いことを知らせる表示を行なうことを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1又は2に記載された現像剤補給制御方式において、
前記制御手段により算出された、前記現像剤補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により現像剤収納容器内での現像剤が無くなったことを知らせる表示を行なうことを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1乃至3の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、
前記制御手段により算出された、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により現像剤収納容器及び前記補給機構を含む現像剤補給装置の補給能力を算出することを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1乃至4の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、
前記制御手段により算出された、前記補給機構が前記現像装置へ補給した1回駆動当りの現像剤補給量の積算値により前記現像剤補給装置の補給能力を変更することを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1乃至5の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、
前記制御手段により算出された現像剤補給量の積算値により、前記補給機構の異常信号を発することを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1乃至6の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、
前記補給機構が粉体ポンプを含む構成であることを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1乃至7の何れかに記載された現像剤補給制御方式において、
前記現像剤は、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーであること特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項8に記載された現像剤補給制御方式において、
前記トナーは、平均円形度が0.93〜1.00であることを特徴とする現像剤補給制御方式。 - 請求項1乃至9の何れかに記載された現像剤補給制御方式により動作することを特徴とする現像剤供給装置。
- 請求項10に記載された現像剤供給装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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