JP2009189539A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】脱水動作前の重量を精度よく判定し、衣類アンバランスによる振動を低減する。
【解決手段】回転ドラム1と、回転ドラム1を駆動するモータ5と、回転ドラム1内に洗濯物の量を給水前に検知する第1の布量検知手段27と、洗い及びすすぎ後の排水後に検知する第2の布量検知手段32と、モータ5の回転を制御する制御手段15とを備え、制御手段15は、脱水動作において、回転ドラム1を略静止状態から布バランスを判定する所定回転数に立ち上げて、布バランス判定行程を、第1の布量検知手段27と第2の布量検知手段32との検知量に基づいて行うように制御したことにより、乾いている洗濯物の重量と、排水後の脱水動作直前の湿っている洗濯物の重量とでアンバランス判定のための所定値を精度よく設定することで最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会削減し、使用者に脱水のやり直しの少ない、使い易い洗濯機を提供できる。
【選択図】図3
【解決手段】回転ドラム1と、回転ドラム1を駆動するモータ5と、回転ドラム1内に洗濯物の量を給水前に検知する第1の布量検知手段27と、洗い及びすすぎ後の排水後に検知する第2の布量検知手段32と、モータ5の回転を制御する制御手段15とを備え、制御手段15は、脱水動作において、回転ドラム1を略静止状態から布バランスを判定する所定回転数に立ち上げて、布バランス判定行程を、第1の布量検知手段27と第2の布量検知手段32との検知量に基づいて行うように制御したことにより、乾いている洗濯物の重量と、排水後の脱水動作直前の湿っている洗濯物の重量とでアンバランス判定のための所定値を精度よく設定することで最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会削減し、使用者に脱水のやり直しの少ない、使い易い洗濯機を提供できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、略水平方向または斜め方向に回転中心軸を有する回転ドラム内で洗い、すすぎ、脱水、乾燥などの各行程を逐次制御するドラム式洗濯機に関するものである。
従来、この種のドラム式洗濯機は、布量の多少に関係なく脱水行程での振動、騒音を抑えるために、洗濯量の量に応じてアンバランスと判定する基準を変える構成をとる為、回転ドラム内の洗濯物が回転ドラム内壁に張り付いた状態で洗濯物(量)を精度よく検知してアンバランスと判定する基準値を変えるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図を示す。
図4に示すように、回転ドラム51は、外周部に多数の通水孔52を全面に設け、水受け槽53内に回転自在に配設され、回転ドラム51は、モータ54の回転をVベルト66にて張架した従動プーリ67により回転駆動するようにしている。
蓋体55は、水受け槽53の開口部53aを開閉自在に洗濯機本体56に設けている。
水受け槽53は、洗濯機本体56よりばね体57で吊り下げられ、底部の防振ダンパー58より脱水時の振動が洗濯機本体56に伝達されないように防振支持されるとともに、脱水時の振動を低減する重り59を設けている。
給水弁60は、洗いやすすぎ時に水受け槽53内に給水するものであり、排水ポンプ61は、その入力側が水受け槽53に、出力側がホース62にそれぞれ連結され、水受け槽53内の洗濯水を排水するものである。制御装置63は、モータ54、給水弁60、排水ポンプ61などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する。
上記構成において動作を説明すると、蓋体55を開いて回転ドラム51内に洗濯物を投入して運転を開始し、回転ドラム51をモータ54によって低速で回転すると、回転ドラム51内の洗濯物は持ち上げられて落下され、この動作を続けながら給水弁60より給水する。
所定の水量が給水されると、給水を停止して洗いを続行し、回転ドラム51内の洗濯物は持ち上げられて水面上に落下されるたたき洗いで、洗濯行程が進行する。
前記洗濯行程の次行程におけるすすぎ行程での中間脱水行程、更に次々行程の脱水行程において、回転ドラム51を高速回転させるが、その際に衣類のアンバランスによる異常振動を回避する為に、以下に述べる検知により予め衣類量の検知をしておき、脱水運転時に衣類量に応じた衣類のアンバランスのほぐし行程や修正を行う構成としている。
制御装置63は、洗濯開始時に洗濯物が乾いた状態で、回転数検知手段の出力を入力し、回転ドラム51をモータ54で洗濯物が回転ドラム51の内壁に張り付く回転数(例えば600r/min)で駆動し、モータ54への通電を遮断した後の回転ドラム51の惰性回転数の変化(例えば500r/minから6秒後の回転数の変化)で回転ドラム51内の洗濯物の量を検知する。即ち、回転ドラム51の低下速度は洗濯物の量と相関があり、洗濯物の量が多い場合には回転数の低下は遅く、洗濯物の量が少ない時は回転数が速くなる現象を利用している。
また、前記惰性回転数の変化のみでの検知は、回転系の摩擦抵抗やVベルト66の抵抗等により影響を受けるので、モータ54の駆動で回転ドラム51の回転立ち上がりの変化(例えば、200r/minから3秒後の回転数の変化)で補正するようにして、前記抵抗の影響を少なくして洗濯物の容量検知の精度を高めている。
洗濯物の容量が検知できたら、洗濯物のアンバランスを修正するために、回転ドラム51が正反転を繰り返す布ほぐし行程を行い、その後、回転ドラム51をゆっくりと立ち上げ、洗濯物を回転ドラム51の内面に均一に張り付かせるバランスコントロール行程を行い、次に洗濯物の偏りによる洗濯物のアンバランスを判定するアンバランス判定行程を行い、アンバランスを判定する。前記アンバランス判定行程は、回転ドラム51の所定回転数の時のモータ54の回転数変動幅を基準値との比較により判定をおこなう。
このとき、アンバランスの判定値即ち回転数変動幅を先に検知した衣類の量に応じて補正表を活用して基準値との比較を行い、所定値以下であれば、アンバランスは小さいと判定し、回転ドラム51を高速回転させて、洗濯物は遠心脱水される。
洗濯物の量により判定基準を変えるというのは、例えば洗濯物の量が少ない場合、アンバランスの判定のための所定値を大きくし、脱水を立ち上げやすいようにしたりする場合である。
以上のように、アンバランスの判定値が所定値より小さければ、その後の脱水運転に移行し、アンバランスの判定値が、所定値より大きければ、アンバランスが大きいと判定し、アンバランスの判定値が所定値より小さくなり、次行程の脱水が円滑に運転可能になるまで、布ほぐし行程およびバランスコントロール行程を繰り返すいわゆるやり直し行程を行う。
万一、アンバランスの修正回数が所定回数に達すれば、脱水をせずに次の行程に移行したり、脱水立ち上げが困難とし異常報知したりすることで、異常振動を防止する。
特開平10−211387号公報
しかしながら、このような従来のドラム式洗濯機では、洗濯物の重量は給水前の乾布の状態で検知されているため、洗い行程中に洗濯物を追加投入されたり、もともと濡れている洗濯物(湿布)を投入されていたりすると、正確な洗濯物の重量を検知することができなかった。
また、脱水動作直前の洗濯物の実際の重量は洗濯物の素材の種類によって、水を吸収する量が異なり、通常は乾布と湿布の重量比は約1:3程度であるが、フリースやトレーナーなど水をたくさん吸収しやすい素材の衣類を多く含んだ衣類では約1:5となる場合があり、例えば乾布で4kgと検知していた場合には素材の種類によっては、湿布の重量が12kg〜20kgとなり、乾布で6kgと検知していた場合は同様に18kg〜30kgとなり、乾布での重量が4kgと6kgの場合に、湿布ではどちらも20kgとなる場合があり、乾布の重量だけでアンバランス判定のための所定値を設定すると、精度よく設定できずに、脱水時の振動が大きくなったり、やり直し回数が増えて脱水の時間が長くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、脱水動作において、洗濯物の量によるアンバランス判定のための所定値を精度よく設定することによって、最適な脱水動作を実現
し、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
し、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、洗濯物を投入する回転ドラムと、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラム内に収容された洗濯物の量を給水前に検知する第1の布量検知手段と、洗い及びすすぎの排水後に検知する第2の布量検知手段と、前記モータの回転を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は洗い及びすすぎの各行程後における脱水動作において、前記回転ドラムを略静止状態から布バランスを判定する所定回転数に立ち上げて布バランス判定を前記第1の布量検知手段と前記第2の布量検知手段の検知量に基づいて脱水動作を行うようにしたものである。
これによって、給水前の乾いている洗濯物の重量と、排水後の脱水動作直前の湿っている洗濯物の重量からアンバランス判定のための所定値を精度よく設定することで最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができる。
本発明のドラム式洗濯機は、異常振動の防止し、かつ使用者に脱水のやり直しする機会を削減した使い易い洗濯機を提供することができる。
第1の発明は、略水平方向または斜め方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体に弾性的に支持され前記回転ドラムを回転自在に内包する水受け槽と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラム内に収容された洗濯物の量を給水前に検知する第1の布量検知手段と、前記回転ドラムに収容された洗濯物の量を洗い及びすすぎ後の排水後に検知する第2の布量検知手段と、前記回転ドラムを駆動する前記モータの回転を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、洗い及びすすぎの各行程後における脱水動作において、前記回転ドラムを略静止状態から布バランスを判定する所定回転数に立ち上げて、布バランス判定を前記第1の布量検知手段と前記第2の布量検知手段の検知量に基づいて行うように制御したことにより、洗濯物の重量を乾布の状態と湿布の状態の両方で検知していることで、脱水動作直前の重量を精度よく判定し、アンバランス判定のための所定値を設定することで最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段を、第1の布量検知手段の検知量と第2の布量検知手段の検知量が異なる場合は、前記第2の布量検知手段の検知量を優先する制御としたことにより、洗濯物の投入時に、洗濯物が濡れている場合や、洗い行程中に洗濯物を追加した場合、また洗濯物の重量は洗濯物の素材の種類によって、濡れた場合に水を吸収する量が異なるので、脱水動作直前の洗濯物の重量を精度よく判定し、その重量に基づいてアンバランス判定のための所定値を設定することで最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明の制御手段を、第2の布量検知手段を、回転ドラム内の水の排水後の脱水動作において、前記回転ドラムの起動時のモータの入力電流で布量を判定する制御としたことにより、脱水動作直前の重量を精度よく判定し、その重量に基づいてアンバランス判定のための所定値を設定することで最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の
形態によって本発明が限定されるものではない。
形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機の概略断面図を示すものであり、図2は、同ドラム式洗濯機の一部ブロック化した回路図、図3は、同ドラム式洗濯機の中間脱水のフローチャートである。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるドラム式洗濯機の概略断面図を示すものであり、図2は、同ドラム式洗濯機の一部ブロック化した回路図、図3は、同ドラム式洗濯機の中間脱水のフローチャートである。
図1において、洗濯機本体9は、水受け槽3と、その水受け槽3内に回転自在に配され回転ドラム1を内蔵し、前記回転ドラム1は、有底円筒形に形成され外周全面に多数の通水孔2を有している。回転ドラム1の回転中心に略傾斜方向に回転軸(回転中心軸)4を固着し、回転ドラム1の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設したいわゆる斜めドラム構成をしている。
この回転軸4に、水受け槽3の背面に取り付けたモータ5を連結し、回転ドラム1を正転、逆転方向に回転駆動させ、回転ドラム1の内壁面に設けた数個の突起板6にて衣類を攪拌する。
水受け槽3の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部3aを蓋体7により開閉自在に覆い、この蓋体7を開くことにより洗濯物出入口8を通して回転ドラム1内に洗濯物を出し入れできるようにしている。蓋体7は上向き傾斜面に設けているため、洗濯物の出し入れは、腰を屈めることなく行うことができる。
水受け槽3は、洗濯機本体9よりばね体(図示せず)で揺動可能に吊り下げられており、水受け槽3の下部に排水経路10の一端を接続し、排水経路10の他端を排水弁(排水手段)11に接続して水受け槽3内の洗濯水を排水するようにしている。水受け槽3内に水を給水するため給水弁(給水手段)12は、洗濯機本体9内上方に構成し給水経路13を通して水受け槽3に連通する。
洗濯機本体9の上方前面に配置した制御装置14は、使用者が操作する入力設定手段16や、行程の状態を表示する表示手段17と接続し、各電気部品を駆動して洗濯、すすぎ、脱水等の行程を制御する。
以下、制御装置14について、図2の一部ブロック化した回路図を用いて説明する。
図2において、制御装置14は、モータ5、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するマイクロコンピュータからなる制御手段15を有し、制御手段15は、運転コース等を設定するための入力設定手段16からの情報により、表示手段17で表示して使用者に知らせるとともに、運転開始が設定されると、水位検知手段18等からのデータを受けて、スイッチング手段駆動回路19を介してスイッチング手段20を制御し、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗濯運転制御を行う。
制御手段15は、モータ5のロータ(図示せず)の位置を検出する位置検出手段21a、21b、21cからの情報に基づいて、インバータ駆動回路22を介してインバータ23を制御することによりモータ5を回転制御する。モータ5は直流ブラシレスモータで、図示していないが、3相巻線を有するステータと、リング上に2極の永久磁石を配設しているロータとで構成し、ステータは、3相巻線を構成する第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cを、スロットを設けた鉄心に巻き付けて構成している。
インバータ23は、パワートランジスタ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路か
らなるスイッチング素子で構成している。第1のスイッチング素子23aと第2のスイッチング素子23bの直列回路と、第3のスイッチング素子23cと第4のスイッチング素子23dの直列回路と、第5のスイッチング素子23eと第6のスイッチング素子23fの直列回路で構成し、各スイッチング素子の直列回路は並列接続されている。
らなるスイッチング素子で構成している。第1のスイッチング素子23aと第2のスイッチング素子23bの直列回路と、第3のスイッチング素子23cと第4のスイッチング素子23dの直列回路と、第5のスイッチング素子23eと第6のスイッチング素子23fの直列回路で構成し、各スイッチング素子の直列回路は並列接続されている。
ここで、各スイッチング素子の直列回路の両端は入力端子で直流電源が接続され、各スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3相巻線のU端子、V端子、W端子の夫々に接続され、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子のオン・オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子をそれぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
スイッチング素子のオン・オフは、ホールICからなる3つの位置検出手段21a、21b、21cからの情報に基づいて制御手段15により制御される。位置検出手段21a、21b、21cは電気角で120度の間隔でロータが有する永久磁石に対向するように、ステータに配設されている。
ロータが1回転する間に、3つの位置検出手段21a、21b、21cは、それぞれ電気角で120度の間隔でパルスを出力し、制御手段15は、3つの位置検出手段21a、21b、21cのいずれかの信号の状態が変わったときを検知し、位置検出手段21a、21b、21cの信号を基に、スイッチング素子23a〜23fのオン・オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータの第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cに通電して磁界を作り、ロータを回転させるようにしている。
また、スイッチング素子23a、23c、23eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を制御することで、ロータの回転速度を制御するようにしてあり、制御手段15は、3つの位置検出手段21a、21b、21cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転速度を算出して、設定回転速度になるようにスイッチング素子23a、23c、23eをパルス幅変調(PWM制御)する。
電流検知手段24は、インバータ23の一方の入力端子に接続した抵抗25と、この抵抗25に接続した電流検知回路26とで構成され、インバータ23の入力電流、すなわちモータ5の電流を検知して、それを電圧信号に変換し、その電圧信号を制御手段15に入力している。また、制御手段15は、入力した電圧信号をA/D変換してデジタルデータとして演算処理し、モータ5を制御するようにしている。
モータ5が直流ブラシレスモータの場合は、トルクは入力電流にほぼ比例するので、抵抗25に接続した電流検知回路26により、インバータ23の入力電流値を検知することで、モータ5のトルクの検知、即ち衣類の量の大小を検知することができる。
第1の布量検知手段27は、回転ドラム1内の洗濯物の量を検知するもので、回転ドラム1を所定回転速度(例えば、200r/min)に立ち上げるときの電流検知手段24からの信号により回転ドラム1内の洗濯物の量W1を検知するようにしている。
制御手段15は、洗い行程当初、第1の布量検知手段27で検知した洗濯物の量に応じた洗濯水量の水を、給水弁12を開放制御して水受け槽3内に給水し、水受け槽3内に水を溜めた状態でモータ5の回転により回転ドラム1を回転させ、回転ドラム1内の洗濯物に、機械力を加える洗い行程を行う。この時の水受け槽3内の水位は、水位検知手段18により検知するが、第1の布量検知手段27で検知した洗濯物の量W1に基づいて、水受
け槽3内に給水する水位を設定する。
け槽3内に給水する水位を設定する。
上記洗い行程が終了すると、排水した後、中間脱水行程に移行する。
制御手段15は、洗い及びすすぎの各行程後における中間の脱水動作において、脱水運転即ちモータ5が起動し始めるときに水分を含んだ洗濯物の量を検知する第2の布量検知手段32を有している。
モータ5を直流ブラシレスモータに設定しているので、モータ5にかかるトルクはモータ電流値に比例するので、第2の布量検知手段32に入力されるモータ5の電流値が大きければ、モータ5に大きい負荷(トルク)がかかっている状態、すなわち布量が多い状態であり、また、モータ5の電流値が小さければ、モータ5には少ない負荷(トルク)が加わった状態、すなわち布量が少ない状態ということが把握できる。
中間脱水行程の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
図3のステップ100にて中間脱水行程を開始し、第2の布量検知手段32で回転ドラム1が回転し始めるときのモータ5に流れる電流値から重量W2を検知し、ステップ101で、給水前の前述の第1の布量検知手段27で把握しておいた重量W1と比較して、第1の布量検知手段27での検知重量W1と第2の布量検知手段での検知重量W2とが同じである場合は、その重量で洗濯物の量によるアンバランス判定のための所定値を設定する。
また、第1の布量検知手段27での検知値W1と第2の布量検知手段32での検知値W2から得られる重量が異なる場合は、第2の布量検知手段32から得られた検知重量W2を優先して洗濯物の量によるアンバランス判定のための所定値を設定する。
その後、ステップ103にてモータ5を駆動して正転・反転(例えば、35r/minで3回)を繰り返す布ほぐし行程を行い、ステップ104にて布バランス行程に入り、回転ドラム1を正転させて実質上の静止状態から第1の所定回転速度(90r/min)に立ち上げ、洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる。すなわち、回転ドラム1を略静止状態から第1の所定回転速度(90r/min)まで徐々に加速することにより、洗濯物に作用する重力よりも遠心力が大きくなるようにして、洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる。
ついで、ステップ105での布バランス判定行程にて、第1の所定回転速度(90r/min)で回転ドラム1内の布のバランス状態を判定する。すなわち、回転ドラム1の回転速度を90r/min一定に保てる程度にモータ5に印加する電圧を固定した状態で回転速度の変動を測定し、回転速度の変動が洗濯物の重量W2に基づいて設定された所定値より大きいときは洗濯物の張り付き状態が悪く、バランス状態が悪いと判定する。
ステップ105にて、布のバランス状態が悪いと判定すると、ステップ106でバランス悪いと判定した回数Nをチェックしステップ107にて回転ドラム1を停止し、ステップ108にてNに1を加えてステップ103に戻り、再びステップ103の布ほぐし行程からやり直しステップ104の布バランス行程を経て、ステップ105での布バランス判定行程でバランス状態を判定し悪いと判定されると、ステップ108の動作を繰り返す。
ここで、布バランス判定行程で布のバランス状態が悪いと判定した回数が所定回数(6回)に達すると、すなわち、ステップ106にてN=6になると、ステップ109に進み、中間脱水行程を省略する。
一方、ステップ105にて、布のバランス状態がよいと判定すると、ステップ110にて回転ドラム1の回転速度を通常の脱水回転速度(例えば、900r/min)に立ち上げ、所定時間回転した後、ステップ109に進み、次行程の撹拌すすぎ行程に移行する。
なお、第1の布量検知手段27は、回転ドラム1を所定回転速度に立ち上げるときの電流検知手段24からの信号により回転ドラム1内の洗濯物の量を検知しているが、洗濯物を回転ドラム1に投入した際の水受け槽3の変位を検知して、洗濯物の量を検知してもよい。
しかし、第2の布量検知手段32は、洗濯またはすすぎ行程後に排水後の、水分を含んだ洗濯物が回転ドラム1内にある状態で、脱水運転即ちモータ5が起動し始めるときに、モータ5にかかるトルク即ちモータ電流値にて検知するものである。
以上のように構成されたドラム式洗濯機においては、洗濯物の重量を給水前の乾いた状態だけでなく、脱水動作直前の水分を含んだ状態の両方で重量を検知しているので、脱水動作において、洗濯物の重量によるアンバランス判定のための所定値を精度よく設定することによって、最適な脱水動作を実現することで、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができる。
以上のように、本実施の形態においては、給水前の乾いている洗濯物の重量と、脱水動作直前の湿っている洗濯物の重量の両方からアンバランス判定のための所定値を精度よく設定することで、洗い行程中に洗濯物を追加投入されたり、もともと濡れている洗濯物を投入されていたり、洗濯物の素材の違いによる水分含有量の違いによる重量差があっても、最適な脱水動作を実現し、異常振動の機会を削減し、使用者に脱水のやり直しする機会を削減することができる。
以上のように、本発明にかかるドラム式洗濯機においては、異常振動の防止し、かつ使用者に脱水のやり直しする機会を削減した使い易い洗濯機として有用である。
1 回転ドラム
3 水受け槽
4 回転軸(回転中心軸)
5 モータ
9 洗濯機本体
15 制御手段
27 第1の布量検知手段
32 第2の布量検知手段
3 水受け槽
4 回転軸(回転中心軸)
5 モータ
9 洗濯機本体
15 制御手段
27 第1の布量検知手段
32 第2の布量検知手段
Claims (3)
- 略水平方向または斜め方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体に弾性的に支持され前記回転ドラムを回転自在に内包する水受け槽と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記回転ドラム内に収容された洗濯物の量を給水前に検知する第1の布量検知手段と、前記回転ドラムに収容された洗濯物の量を洗い及びすすぎ後の排水後に検知する第2の布量検知手段と、前記回転ドラムを駆動する前記モータの回転を制御する制御手段を備え、前記制御手段は、洗い及びすすぎの各行程後における脱水動作において、前記回転ドラムを略静止状態から布バランスを判定する所定回転数に立ち上げて、布バランス判定を前記第1の布量検知手段と前記第2の布量検知手段の検知量に基づいて行うように制御したドラム式洗濯機。
- 制御手段は、第1の布量検知手段の検知量と第2の布量検知手段の検知量が異なる場合は、前記第2の布量検知手段の検知量を優先する制御とした請求項1記載のドラム式洗濯機。
- 制御手段は、第2の布量検知手段を、回転ドラム内の水の排水後の脱水動作において、前記回転ドラムの起動時のモータの入力電流で布量を判定する制御とした請求項1または2に記載のドラム式洗濯機。
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