JP4367098B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は水平方向または傾斜方向に回転中心軸を有する回転ドラム内で、洗濯、すすぎ、脱水をする洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、洗濯物を収納し水平軸を中心に回転可能な回転ドラムを水受け槽内に内包し、この回転ドラム内に洗濯物を投入し、洗剤を投入して運転を開始すると、水受け槽内に所定水位まで給水した後、回転ドラムを駆動する。回転ドラムの回転により回転ドラム内に収容された洗濯物は、回転ドラムの内周面に設けた撹拌突起に引っ掛けられて回転方向に持ち上げられ、適当な高さから落下するので、洗濯物には叩き洗いの作用が加えられて洗濯がなされる。
この洗濯行程の後、洗濯水を排水し、新たに給水してすすぎ行程を実行し、すすぎ行程が終了すると回転ドラムを高速回転させる脱水行程を実行する。これらの各行程は所定の制御手順に基づいて実行される。
上記構成は、水平軸を中心に回転可能な回転ドラムを有する洗濯機の一般的な構成であって、上記構成に加えて脱水行程での振動や騒音の発生を抑制するために、布のバランス状態を判定し、アンバランスと判定した場合、ドラム内の洗濯物のアンバランス状態を修正する洗濯機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−272285号公報
しかしながら、このような従来の構成では、振動や騒音を抑えるために布アンバランス判定値を低く抑えるために、布の種類や布量においては、アンバランス状態が解消されずに、アンバランスの修正を繰り返し、洗濯時間が長くなる。または異常報知となり脱水が終了しないという問題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、布のバランス状態が悪いと判定した回数が所定回数に達した場合、排水手段を停止することで傾斜した水受け槽に水が溜まり、回転ドラムの奥の部分にある洗濯物に均一に吸水し回転することによりドーナツ状になるため、水受け槽の重心を後ろに移動させ製品の重心に近づけることで、布のバランス状態の悪さを解消でき、脱水立ち上げ時の製品の安全性も向上することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、正面側から背面側に向けて傾斜方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体に弾性的に支持され前記回転ドラムを内包する水受け槽と、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の水を排水する排水手段と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記モータに電力を供給するスイッチング素子を
有するインバータと、前記インバータのスイッチング素子を制御して前記モータの駆動を制御するとともに前記給水手段および前記排水手段を制御して洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程において、前記回転ドラムを数回正反転させ洗濯物をほぐす行程と、前記回転ドラムを実質的に静止した状態から第1の所定回転数に立ち上げて洗濯物を前記回転ドラム内に張り付かせる布バランス行程と、前記第1の所定回転数で布のバランス状態を判定する第1の布バランス判定行程とを順次行い、前記第1の布バランス判定行程にて布のバランス状態がよいと判定するまで前記洗濯物をほぐす行程、前記布バランス行程および前記第1の布バランス判定行程を繰り返すようにし、前記繰り返し回数が第1の所定回数に達した場合、前記給水手段を駆動することなく前記排水手段を停止することで、前記洗濯物から排出された水が傾斜した前記水受け槽の奥の底に溜まるとともに、前記回転ドラムの奥の部分にある前記洗濯物に吸収されるようにして前記洗濯物をほぐす行程、前記布バランス行程および前記第1の布バランス判定行程を順次行うようにした洗濯機である。
これにより、傾斜した水受け槽に水が溜まり、回転ドラムの奥の部分にある洗濯物に均一に吸水し回転することによりドーナツ状になるため、布のアンバランスを補正でき、且つ、水受け槽の重心を後ろに移動させ製品の重心に近づけることにより、回転ドラムと水受け槽の異常振動を抑えて脱水を立ち上げることもでき、製品の安全性も向上することができる。
本発明の洗濯機は、布のバランス状態が悪いと判定した回数が所定回数に達した場合、排水手段を停止することで、傾斜した水受け槽に水が溜まり、回転ドラムの奥の部分にある洗濯物に均一に吸水し回転することによりドーナツ状になるため、布のアンバランスを補正でき、且つ、水受け槽の重心を後ろに移動することにより製品の重心に近づくため回転ドラムと水受け槽の異常振動を抑えて脱水を立ち上げることができ、製品の安全性も向上することができる。
第1の発明は、正面側から背面側に向けて傾斜方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体に弾性的に支持され前記回転ドラムを内包する水受け槽と、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の水を排水する排水手段と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記モータに電力を供給するスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータのスイッチング素子を制御して前記モータの駆動を制御するとともに前記給水手段および前記排水手段を制御して洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程において、前記回転ドラムを数回正反転させ洗濯物をほぐす行程と、前記回転ドラムを実質的に静止した状態から第1の所定回転数に立ち上げて洗濯物を前記回転ドラム内に張り付かせる布バランス行程と、前記第1の所定回転数で布のバランス状態を判定する第1の布バランス判定行程とを順次行い、前記第1の布バランス判定行程にて布のバランス状態がよいと判定するまで前記洗濯物をほぐす行程、前記布バランス行程および前記第1の布バランス判定行程を繰り返すようにし、前記繰り返し回数が第1の所定回数に達した場合、前記給水手段を駆動することなく前記排水手段を停止することで、前記洗濯物から排出された水が傾斜した前記水受け槽の奥の底に溜まるとともに、前記回転ドラムの奥の部分にある前記洗濯物に吸収されるようにして前記洗濯物をほぐす行程、前記布バランス行程および前記第1の布バランス判定行程を順次行うようにしたことにより、傾斜した水受け槽に水が溜まり、回転ドラムの奥の部分にある洗濯物に均一に吸水し回転することによりドーナツ状になるため、布のアンバランスを補正でき、且つ、水受け槽の重心を後ろに移動させ製品の重心に近づけることにより、回転ドラムと水受け槽の異常振動を抑えて脱水を立ち上げることもでき、製品の安全性も向上することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、制御手段は、第1の布バランス判定行程にて布のバランス状態がよいと判定されると、回転ドラムを第1の所定回転数より高い第2の所定回転数に立ち上げて脱水する脱水行程と、第2の所定回転数で布のバランス状態を判定する第2の布バランス判定行程とを行うようにし、前記第2の布バランス判定行程において、布のバランス状態が悪いと判定した場合、再度、洗濯物をほぐす行程、布バランス行程および第1の布バランス判定行程を行うようにしたことにより、布に含まれる水を少なくして第1発明よりも布のバランス状態を良好に補正することができ、製品の安全性も向上することができる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、制御手段は、共振して水受槽の大きな振れが発生する回転数より高い第3の所定回転数への脱水立ち上げ時において、前記水受け槽の大きな振れが発生する回転数の通過時点の回転数の変化により布のバランス状態を判定する第3の布バランス判定行程を行うようにし、前記第3の布バランス判定行程において、布のバランス状態が悪いと判定した場合、再度、洗濯物をほぐす行程、布バランス行程および第1の布バランス判定行程を行うようにしたことにより、布のバランス判定の誤判定で立ち上げる布に含まれる水を少なくして第1発明よりも水受け槽の重心を後ろに移動でき、製品の重心に近づけることができるので、より回転ドラムや水受け槽の異常振動を抑えて脱水を立ち上げることができ、製品の安全性も向上することができる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における洗濯機の一部ブロック化した回路図、図2は同洗濯機の縦断面図である。
図2に示すように、回転ドラム1は、有底円筒形に形成し、外周部に多数の通水孔2を全面に設け、水受け槽3内に回転自在に配設している。回転ドラム1の回転中心に傾斜方向に回転軸(回転中心軸)4を設け、回転ドラム1の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設している。この回転軸4に、水受け槽3の背面に取り付けたモータ5を連結し、回転ドラム1を正転、逆転方向に回転駆動する。回転ドラム1の内壁面に数個の突起板6を設けている。
水受け槽3の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部を蓋体7により開閉自在に覆い、この蓋体7を開くことにより衣類出入口8を通して回転ドラム1内に洗濯物を出し入れできるようにしている。蓋体7を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物を出し入れする際、腰を屈めることなく行うことができる。
水受け槽3は洗濯機本体9よりばね体(図示せず)で揺動可能に吊り下げており、水受け槽3の下部に排水経路10の一端を接続し、排水経路10の他端を排水弁11に接続して水受け槽3内の洗濯水を排水するようにしている。給水弁12は給水経路13を通して水受け槽3内に水を給水するものである。
水受け槽3の最下部には回転ドラム1の回転方向と直交する方向に排水溝14を形成しており、この排水溝14の側壁(壁部)14aは、図3に示すように、水流方向に交差する方向に形成している。
なお、本実施の形態では、回転ドラム1の回転中心に傾斜方向に回転軸4を設け、回転ドラム1の軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて配設しているが、回転ドラム1の回転中心に略水平方向に回転軸4を設け、回転ドラム1の軸心方向を略水平方向に配設しても良い。
制御装置15は、図1に示すように構成しており、モータ5、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御するマイクロコンピュータからなる制御手段16を有している。制御手段16は、運転コース等を設定するための入力設定手段17からの情報を入力して、その情報を基に表示手段18で表示して使用者に知らせるとともに、入力設定手段17により運転開始が設定されると、水受け槽3内の水位を検知する水位検知手段19等からのデータを入力して負荷駆動手段20を介して、排水弁11、給水弁12などの動作を制御し、洗濯運転を行う。
このとき、制御手段16は、モータ5のロータの位置を検出する位置検出手段21からの情報に基づいて、駆動回路22を介してインバータ23を制御することによりモータ5を回転制御するようにしている。モータ5は直流ブラシレスモータで、図示していないが、3相巻線を有するステータと、リング上に2極の永久磁石を配設しているロータとで構成し、ステータは3相巻線を構成する第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cなどに、スロットを設けた鉄心に巻き付けて構成している。
インバータ23は、パワートランジスタ(IGBT)と逆導通ダイオードの並列回路からなるスイッチング素子で構成している。第1のスイッチング素子23aと第2のスイッチング素子23bの直列回路と、第3のスイッチング素子23cと第4のスイッチング素子23dの直列回路と、第5のスイッチング素子23eと第6のスイッチング素子23fの直列回路で構成し、各スイッチング素子の直列回路は並列接続している。
ここで、スイッチング素子の直列回路の両端は入力端子で、直流電源を接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子の接続点に、それぞれ出力端子を接続している。出力端子は、3相巻線のU端子、V端子、W端子に接続し、スイッチング素子の直列回路を構成する2つのスイッチング素子をオン・オフの組合せにより、U端子、V端子、W端子をそれぞれ正電圧、零電圧、解放の3状態にする。
スイッチング素子のオン・オフは、ホールICからなる3つの位置検出手段21a、21b、21cからの情報に基づいて制御手段16により制御される。位置検出手段21a、21b、21cは電気角で120度の間隔でロータが有する永久磁石に対向するように、ステータに配設されている。
ロータが1回転する間に、3つの位置検出手段21a、21b、21cは、それぞれ電気角で120度の間隔でパルスを出力する。制御手段16は、3つの位置検出手段21a、21b、21cのいずれかの信号の状態が変わったときを検知し、位置検出手段21a、21b、21cの信号を基に、スイッチング素子23a〜23fのオン・オフ状態を変えていくことで、U端子、V端子、W端子を正電圧、零電圧、解放の3状態にし、ステータの第1の巻線5a、第2の巻線5b、第3の巻線5cに通電して磁界を作り、ロータを回転させるよう構成している。
また、スイッチング素子23a、23c、23eはそれぞれパルス幅変調(PWM)制御され、例えば、繰り返し周波数10kHzでハイ、ローの通電比を制御することで、ロータの回転数を制御するようにしてあり、制御手段16は、3つの位置検出手段21a、21b、21cのいずれかの信号の状態が変わるたびにその周期を検出し、その周期よりロータの回転数を算出して、設定回転数になるようにスイッチング素子23a、23c、23eをPWM制御する。
トルク検出手段24は、インバータ23の一方の入力端子に接続した抵抗25と、この抵抗25に接続した電流検知回路26とで構成し、インバータ23の入力電流値を検知して電圧信号に変換し、その電圧信号を制御手段16に入力している。また、制御手段16
は入力した電圧信号をA/D変換してデジタルデータとして演算処理している。モータ5が直流ブラシレスモータの場合は、トルクは入力電流にほぼ比例するので、抵抗25に接続した電流検知回路26により、インバータ23の入力電流値を検知することで、モータ5のトルクを検知することができる。
布量検知手段27は、回転ドラム1内の洗濯物の量を検知するもので、回転ドラム1を所定回転数(例えば、200r/min)に立ち上げるときのトルク検出手段24からの信号により回転ドラム1内の洗濯物の量を検知するようにしている。
商用電源28は、ダイオードブリッジ29、チョークコイル30、平滑用コンデンサ31からなる直流電源変換装置を介して、インバータ23に接続している。ただし、これは一例であり、直流ブラシレスモータ5の構成、インバータ23の構成等は、これに限定されるものではない。
入力設定手段17は、図3に示すように、洗い時間を設定する洗い時間設定スイッチ17a、すすぎ回数を設定するすすぎ回数設定スイッチ17b、脱水時間を設定する脱水時間設定スイッチ17c、コース設定スイッチ17d、スタート・一時停止スイッチ17e、電源入りスイッチ17f、電源切りスイッチ17gなどを有し、表示手段18は、洗い時間表示部18a、すすぎ回数表示部18b、脱水時間表示部18c、コース設定表示部18d、洗剤量表示部18e、残り時間表示部18f、数字表示部18gなどを有している。
ここで、制御手段16は、正転・反転(例えば、35r/min)を繰り返す布ほぐし行程を行ってから、回転ドラム1を実質上の静止状態から第1の所定回転数(例えば、90r/min)に立ち上げて洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる布バランス行程と、第1の所定回転数で電圧を一定にして回転ドラム1の回転ムラから布のバランス状態を判定する第1の布バランス判定行程と、第2の所定回転数(例えば、160r/min)に立ち上げ後、第2の所定回転数で電圧を一手にして回転ドラムの回転むらから布のバランス状態を判定する第2の布バランス判定行程を行い、布のバランスの良い状態で脱水を行うようにしている。
また、制御手段16は、第1または第2の布バランス判定行程で布のバランス状態が悪いと判定したときに、布ほぐし行程からやり直すようにし、第1または第2の布バランス判定行程で布バランス状態が悪いと判定した回数が所定回数(例えば、6回)に達すれば、排水弁11を閉にする構成にしている。
上記構成において図4を参照しながら第1〜第3の発明に係る動作、作用について説明する。図4のステップ100にて脱水行程を開始し、ステップ101にてデータの初期化(N=1)を行った後、ステップ102にてモータ5を駆動して正転・反転(たとえば、35r/minで3回)を繰り返す布ほぐし行程を行う。
その後、ステップ103にて布バランス行程に入り、回転ドラム1を正転させて実質上の静止状態から第1の所定回転数(90r/min)に立ち上げ、洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる。すなわち、回転ドラム1を略静止状態から第1の所定回転数(90r/min)まで徐々に加速することにより、洗濯物に作用する重力よりも遠心力が大きくなるようにして、洗濯物を回転ドラム1内に張り付かせる。例えば、最初の5秒間は回転ドラム1の回転数を35r/min一定に制御した後、毎秒3r/minずつ加速して回転ドラム1の回転数を90r/minに制御する。
ついで、ステップ104での第1の布バランス判定行程にて、第1の所定回転数(90
r/min)で回転ドラム1内の布のバランス状態を判定する。すなわち、回転ドラム1の回転数を90r/min一定に保てる程度にモータ5に印加する電圧を固定した状態で回転数の変動を測定し、回転数の変動が所定値より大きいときは洗濯物の張り付き状態が悪く、バランス状態が悪いと判定する。
ステップ104にて、布のバランス状態が悪いと判定すると、ステップ105を通りステップ106にて回転ドラム1を停止し、ステップ107にてNに1を加えてステップ102に戻り、布ほぐし行程からやり直すようにし、ステップ102からステップ107の動作を繰り返す。ここで、布バランス判定行程で布のバランス状態が悪いと判定した回数が所定回数(6回)に達すると、すなわち、ステップ105にてN=6になると、ステップ108に進み、排水弁11を閉とする。
その時、布に含んだ洗濯水が水受け槽3に溜まり始める。ステップ109を通り、ステップ106で回転ドラム1を停止させ、ステップ102に戻り、布ほぐし行程からやり直す。そのときに傾斜(例えば30°)した水受け槽3の底に水が溜まり、回転ドラム1の奥の部分にある洗濯物に均一に吸水するとともに回転するため、布のアンバランスは補正され、且つ、水受け槽3の重心が後ろに移動し、製品本体9の重心に近づくため、回転ドラム1や水受け槽3の異常振動を少なくすることができ、脱水立ち上げができ、製品の安全性も向上することができる。
一方、ステップ104にて、布のバランス状態がよいと判定すると、ステップ110にて回転ドラム1の回転数を第1の所定回転数(90r/min)より大きい第2の所定回転数(160r/min)に立ち上げる。例えば、毎秒13r/minずつ加速して回転ドラム1の回転数を160r/minに立ち上げ後5秒間制御する。この間に、洗濯物に含まれた水の一部が脱水され、開いた排水弁11を通じて機外に排水される。ここで、洗濯物に含まれた水の一部を脱水しておくのは、その後の布バランス判定をより精度良く行うためである。
その後ステップ111にて、ステップ104と同じ方法で、布のバランス状態を判定し、布のバランス状態が悪い判定すると、ステップ105に移行する。それ以降は、上記した内容と同じであり、説明は省略するが、排水弁11を停止することで、傾斜(例えば30°)した水受け槽3の底に水が溜まり、回転ドラム1の奥の部分にある洗濯物に均一に吸水するとともに回転するため、布のバランスが補正され、且つ、水受け槽3の重心が後ろに移動し、製品本体9の重心に近づくため、回転ドラム1や水受け槽3の異常振動を少なくことで脱水を立ち上げることができ、製品の安全性を向上することができる。
また、ステップ111にて布のバランス状態がよいと判定すると、ステップ112にて回転ドラム1の回転数を第1および第2の所定回転数より大きい第3の所定回転数(400r/min)に立ち上げる。ステップ112の過程で、回転ドラム1と製品本体9との関係から通常300r/min付近で共振して振れが発生するが、その通過時点の回転数変化が少ない場合、ステップ113で布バランスが悪いと判定してステップ105に移行する。それ以降は、上記した内容と同じである。
ステップ113にて布のバランス状態がよいと判定すると、ステップ114にて第3の所定回転数を1分間連続させ、ステップ115で、脱水行程(例えば900r/min)に移行し、ステップ116にて所定時間動作し脱水するものである。
次に、ステップ109にて排水弁11を停止しても布のアンバランス状態が解決せずに、やり直しを繰り返し所定回数(8回)に達すると、すなわちN=8となると、布アンバランス状態が修正出来ないと判断し、制御手段16は、異常と判断し表示手段18に異常
を表示させて、使用者に異常報知するものである。
(実施の形態2)
次に、図5を参照しながら第4の発明に係る実施の形態2の動作、作用について説明する。洗濯機の構成および動作フローのステップ100〜117までは実施の形態1と同じであり、同一番号を付与し説明は省略する。
ステップ105にて、布のアンバランス状態が解決せずに、やり直しが繰り返しの所定回数(6回)に達すると、洗濯物に含んだ水が排出し、布量と水の含有量の合計重量が少なくなり、洗濯物のアンバランスによる回転ドラム1や水受け槽3の異常振動が少なくなるため、ステップ118にて布バランス状態の判定値を立ち上げやすくしてから、ステップ108にて排水弁11を開にして、ステップ109を通り、ステップ106で回転ドラム1を停止させ、ステップ102に戻り、布ほぐし行程からやり直す。
そのときに傾斜(例えば30°)した水受け槽3の底に水が溜まり、回転ドラム1の奥の部分にある洗濯物に均一に吸水するとともに回転するため、水受け槽3の重心が後ろに移動し、製品全体の重心に近づくためと、布のアンバランス量が減り、且つ、布アンバランス判定値を立ち上がりやすく変更しているため、脱水立ち上げの確率を高くすることができる。
(実施の形態3)
次に、図6を参照しながら第5の発明に係る実施の形態3の動作、作用について説明する。実施の形態1と構成および動作、作用が同じものは、同一番号を付与して説明は省略する。
ステップ100にて脱水行程を開始し、ステップ101にてデータの初期化(N=1、D=1)を行った後、ステップ102〜116までは同じ動作である。
ステップ109で、排水弁11を停止しても布アンバランス状態が解決せずに、やり直しを繰り返し所定回数(8回)に達すると、すなわちN=8となると、布アンバランス状態が修正出来ないと判断し、ステップ119にて回転ドラム1を停止し、ステップ120を通し、ステップ121にて給水弁12をオンし、給水経路13を通して水受け槽3に給水する。
このとき同時に回転ドラム1は第3の所定回転数で回転しているので回転ドラム1内の洗濯物は、水や回転ドラム1の内壁面に設けた突起板6により、回転方向に持ち上げられ、回転に伴う慣性や遠心力よりも自重が勝る高さ位置に移動したとき回転ドラム1の下方内周面上に落下する。
ステップ122にて、水位検知手段19により検知した水位が所定水位(水柱100mm)になるとステップ123に進み、給水弁12をオフして給水を止めるとともに、第3の所定回転数で回転ドラム1を正転・反転を繰り返しする修正すすぎを所定時間(例えば2分)行い、洗濯物をバラバラし、洗濯物の偏りを修正することにより、再度排水弁11を停止する。こうすることで、傾斜した水受け槽3の底に水が溜まり、回転ドラム1の奥の部分にある洗濯物に均一に吸水するとともに回転するため、布のバランスが補正され、且つ、水受け槽3の重心が後ろに移動し製品本体9の重心に近づくため、回転ドラム1や水受け槽3の異常振動を少なくすることで脱水を立ち上げることができ、製品の安全性を向上することができる。
次にステップ124にて、排水弁11を開にして水受け槽3のすすぎ水を機外に排水し
、ステップ125にて、Dに1を加えてステップ106に戻り、布ほぐし行程、水抜き回転行程など繰り返しを行う。
ステップ120にて、排水弁11を停止しても、また、修正すすぎし洗濯物をバラバラにしても布のアンバランス状態が解決しない場合は、布のアンバランス状態が修正出来ないと判断し、異常を表示手段18に表示させるものである。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、第1の布バランス判定を所定回数繰り返した後も布のアンバランス状態が解消されない場合、排水手段を停止して洗濯物をほぐす行程、布バランス行程および第1の布バランス判定行程を順次行うようにしたことにより、傾斜した水受け槽に水が溜まり、回転ドラムの奥の部分にある洗濯物に均一に吸水し回転することによりドーナツ状になるため、水受け槽の重心が後ろに移動でき、製品の重心に近づくため、布のアンバランス状態の悪さを解消でき、脱水を立ち上げることができ、異常振動がなく、安全に動作することができるので、傾斜方向に回転中心軸を有する回転ドラム内で、洗濯、すすぎ、脱水する洗濯機等として有用である。
本発明の実施の形態1の洗濯機の一部ブロック化した回路図 同洗濯機の縦断面図 同洗濯機の入力設定手段および表示手段の拡大正面図 同洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態2の洗濯機の動作フローチャート 本発明の実施の形態3の洗濯機の動作フローチャート
1 回転ドラム
3 水受け槽
4 回転軸(回転中心軸)
5 モータ
9 洗濯機本体
11 排水弁(排水手段)
12 給水弁(給水手段)
16 制御手段
19 水位検知手段
23 インバータ
23a〜23f スイッチング素子

Claims (3)

  1. 正面側から背面側に向けて傾斜方向に回転中心軸を有する回転ドラムと、洗濯機本体に弾性的に支持され前記回転ドラムを内包する水受け槽と、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の水を排水する排水手段と、前記回転ドラムを駆動するモータと、前記モータに電力を供給するスイッチング素子を有するインバータと、前記インバータのスイッチング素子を制御して前記モータの駆動を制御するとともに前記給水手段および前記排水手段を制御して洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程を逐次制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、脱水行程において、前記回転ドラムを数回正反転させ洗濯物をほぐす行程と、前記回転ドラムを実質的に静止した状態から第1の所定回転数に立ち上げて洗濯物を前記回転ドラム内に張り付かせる布バランス行程と、前記第1の所定回転数で布のバランス状態を判定する第1の布バランス判定行程とを順次行い、前記第1の布バランス判定行程にて布のバランス状態がよいと判定するまで前記洗濯物をほぐす行程、前記布バランス行程および前記第1の布バランス判定行程を繰り返すようにし、前記繰り返し回数が第1の所定回数に達した場合、前記給水手段を駆動することなく前記排水手段を停止することで、前記洗濯物から排出された水が傾斜した前記水受け槽の奥の底に溜まるとともに、前記回転ドラムの奥の部分にある前記洗濯物に吸収されるようにして前記洗濯物をほぐす行程、前記布バランス行程および前記第1の布バランス判定行程を順次行うようにした洗濯機。
  2. 制御手段は、第1の布バランス判定行程にて布のバランス状態がよいと判定されると、回転ドラムを第1の所定回転数より高い第2の所定回転数に立ち上げて脱水する脱水行程と、第2の所定回転数で布のバランス状態を判定する第2の布バランス判定行程とを行うようにし、前記第2の布バランス判定行程において、布のバランス状態が悪いと判定した場合、再度、洗濯物をほぐす行程、布バランス行程および第1の布バランス判定行程を行うようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 制御手段は、共振して水受槽の大きな振れが発生する回転数より高い第3の所定回転数への脱水立ち上げ時において、前記水受け槽の大きな振れが発生する回転数の通過時点の回転数の変化により布のバランス状態を判定する第3の布バランス判定行程を行うようにし、前記第3の布バランス判定行程において、布のバランス状態が悪いと判定した場合、再
    度、洗濯物をほぐす行程、布バランス行程および第1の布バランス判定行程を行うようにした請求項1または2に記載の洗濯機。
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