JP2009154709A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Tsukasa Sugiyama
つかさ 杉山
Masashi Aoki
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Abstract

【課題】車両の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより効果的に抑制することのできる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】車両の幅方向に並んで配置される複数の座席の間で展開膨張するエアバッグ12は、中央膨張部20と、車両の幅方向に関して、同中央膨張部20の両側方に展開膨張する外側膨張部30とを備えている。また、中央膨張部20には、展開膨張時に同中央膨張部20の車両の幅方向の厚みを規制するテザー22が設けられている。そして、エアバッグ12の展開膨張時に中央膨張部20と外側膨張部30とが互いに押圧する。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両への側突から乗員を保護する乗員保護装置に関する。
車両のボディサイドに側方から衝撃を受けた際に、車幅方向に並んで配置された座席のうちこの衝撃を受けたボディサイドから離間した側の座席に着座する乗員、すなわち車両中央部を介して衝突と反対側(ファーサイド)に着座する乗員が前記ボディサイド側に接近するように車内側方へ移動する場合がある。例えば、運転席と助手席が設けられる車両前席において、運転席側のボディサイドに衝突があった際には、助手席に着座する乗員が運転席側のボディサイドに接近するように移動する。そして、このように乗員が車内側方に移動することにより、同車内において何らかと衝突する虞があることが知られている。
そこで従来、このような側突時に車内側方への乗員の移動を拘束する乗員保護装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の乗員保護装置では、着座した乗員間に正面視V字型のエアバッグを車幅方向中央の天井部から下方に向けて展開膨張させている。これにより、車幅方向に一対の膨張部を形成し、一方の膨張部に乗員が接触して同乗員の荷重が作用した際に、この荷重を受け止める反力を他方の膨張部に生じさせて同乗員の移動を抑制しようとしている。
特開2007−223525号公報
ところで、上記特許文献1に記載の乗員保護装置では、車幅方向に一対の膨張部を形成すべくエアバッグを正面視V字型に展開膨張させているため、エアバッグの中間部分に空間が形成される。したがって、反力を生じさせるという点において未だ改善すべき余地がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより効果的に抑制することのできる乗員保護装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両の幅方向に並んで配置される複数の座席の間で展開膨張するエアバッグを備える乗員保護装置であって、前記車両の幅方向に関して、前記エアバッグは、中央膨張部と、同中央膨張部の両側方に展開膨張する外側膨張部とを備え、前記エアバッグの展開膨張時に前記中央膨張部と前記外側膨張部とが互いに押圧することを要旨とする。
車両のボディサイドに衝突(側突)があった際には、ファーサイドに着座する乗員が前記ボディサイド側(側突側)に接近するように移動し、座席の間で展開膨張するエアバッグに対して乗員の荷重が作用するようになる。
上記構成によれば、車両の幅方向に関して、エアバッグは、中央膨張部と、同中央膨張部の両側方に展開膨張する外側膨張部とを備え、エアバッグの展開膨張時に中央膨張部と外側膨張部とが互いに押圧するため、車両の側突時に乗員の荷重がエアバッグの外側膨張部に作用すると、これを受け止める反力が中央膨張部に生じるようになる。これにより、車両の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより効果的に抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、前記エアバッグは一体に形成されるとともに同エアバッグが区画されることにより前記中央膨張部および前記外側膨張部が形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグは一体に形成されるとともに同エアバッグが区画されることにより中央膨張部および外側膨張部が形成されるため、エアバッグ全体の形状を簡素化することが容易となる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の乗員保護装置において、前記エアバッグの展開膨張に際して膨張用のガスの発生源であるインフレータから噴出されたガスが前記中央膨張部を介して前記外側膨張部に注入されることを要旨とする。
上記構成によれば、エアバッグの展開膨張に際して膨張用のガスの発生源であるインフレータから噴出されたガスが中央膨張部を介して外側膨張部に注入されるため、エアバッグ全体よりも小さな容量に形成される中央膨張部を先に展開膨張させることにより、エアバッグ全体の展開膨張を容易に行うことができるようになる。
具体的には、請求項4に記載されるように、前記エアバッグの展開膨張に際して前記インフレータから噴出されたガスが前記中央膨張部に形成されたガス注入口を通じて同中央膨張部に注入されるとともに、同中央膨張部に注入されたガスが同中央膨張部と前記外側膨張部とを連通するガス連通口を通じて同外側膨張部に注入されるようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の乗員保護装置において、前記ガス注入口は前記車両の幅方向に関して前記中央膨張部の略中央に形成されるとともに、前記ガス連通口は前記中央膨張部において前記ガス注入口から最も離間する端部に形成されることを要旨とする。
上記構成によれば、ガス注入口は車両の幅方向に関して中央膨張部の略中央に形成されるとともに、ガス連通口は中央膨張部においてガス注入口から最も離間する端部に形成されるため、注入されるガスの流れによって中央膨張部をより迅速且つ容易に膨張させることができるようになり、エアバッグ全体の展開膨張をより容易に行うことができるようになる。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記中央膨張部および前記外側膨張部は前記車両の室内上下に離間して設けられる収容部に一方ずつ収容されるとともに、前記中央膨張部に形成される凸部が前記外側膨張部に形成される凹部に係合するように互いに接近するように展開膨張することを要旨とする。
上記構成によれば、中央膨張部および外側膨張部は車両の室内上下に離間して設けられる収容部に一方ずつ収容されるとともに、中央膨張部に形成される凸部が外側膨張部に形成される凹部に係合するように互いに接近するように展開膨張するため、エアバッグの中央膨張部および外側膨張部はそれぞれが固定される箇所とは別に、両膨張部が互いに支持し合うようになる。これにより、車両の側突時において乗員の荷重が外側膨張部に作用する際に、乗員の荷重を受け止める反力が中央膨張部に生じるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の乗員保護装置において、前記中央膨張部の展開膨張が開始された後に前記外側膨張部の展開膨張が開始されることを要旨とする。
上記構成によれば、中央膨張部の展開膨張が開始された後に前記外側膨張部の展開膨張が開始されるため、外側膨張部に形成される凹部が予め展開膨張した中央膨張部の凸部に沿う態様にて外側膨張部を展開膨張させることができる。したがって、エアバッグを所望の態様に展開膨張させやすくなる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、前記中央膨張部は、展開膨張時に同中央膨張部の前記車両の幅方向の厚みを規制する厚み規制部材を有することを要旨とする。
エアバッグは、乗員の広い範囲を保護する上では、複数の座席の間において車両の上下方向に長く膨張することが望ましい。しかし、エアバッグが車両の上下方向に長くなると、展開膨張時において車両の幅方向にも大きく膨張しやすくなり、複数の座席の間で展開膨張する際に座席やこれに着座する乗員に干渉して展開膨張に支障をきたすおそれがある。
この点、上記構成によれば、中央膨張部は、展開膨張時に同中央膨張部の車両の幅方向の厚みを規制する厚み規制部材を有する。これにより、車両幅方向の厚みを比較的抑制した態様で中央膨張部を展開膨張させることができるため、座席やこれに着座する乗員等に干渉することを抑制することができ、中央膨張部を車両の上下方向に長くすることができる。したがって、車両の上下方向の広い範囲において乗員を保護することができるようになる。
特に、請求項3〜5のいずれか一項に記載の構成にこの構成が適用されることで、座席間において車両の上下方向で長く展開膨張した中央膨張部から外側膨張部にガスが注入されて同外側膨張部が展開膨張するようになる。これにより、車両の上下方向で長くエアバッグが展開膨張した上で同エアバッグの車両幅方向の厚さも大きく展開膨張させることができるため、乗員の側方において広い範囲にエアバッグを展開膨張させることができるようになる。したがって、車両の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより一層抑制することができるようになる。
また、請求項6または7に記載の構成にこの構成が適用されることにより、車両幅方向に比較的厚みが抑制された態様で中央膨張部が展開膨張する。これにより、同中央膨張部に形成される凸部が、外側膨張部に形成される凹部に係合しやすくなるため、エアバッグを所望の態様にて展開膨張させることがより容易になる。
具体的には、請求項9に記載されるように、前記中央膨張部は、前記座席に着座する乗員の頭部から胸部を少なくとも拘束可能に形成されるようにすることができる。このように、車両の上下方向の広い範囲にエアバッグを展開膨張させる場合においても、エアバッグ全体の展開膨張を容易に行うことができる。
車両の幅方向に関して、エアバッグは、中央膨張部と、同中央膨張部の両側方に展開膨張する外側膨張部とを備え、エアバッグの展開膨張時に中央膨張部と外側膨張部とが互いに押圧するため、車両の側突時に乗員の荷重がエアバッグの外側膨張部に作用すると、これを受け止める反力が中央膨張部に生じるようになる。これにより、車両の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより効果的に抑制することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態について、図1〜4を参照して説明する。
なお、以下の説明において、上下方向は車両の上下方向と一致し、前後方向は車両の前後方向と一致し、左右方向は車両の幅方向であって車両前進時の左右方向と一致するものとする。
図1に示すように、車両1の床面2には、車両1の幅方向に並んで配置される運転席3と助手席4とが取り付けられている。運転席3は、乗員P1の臀部から大腿部を支える座部3aと、リクライニング可能に構成された背もたれ部3bと、乗員P1の頭部を支えるヘッド部3cとを備えて構成されている。これと同様に、助手席4は、乗員P2の臀部から大腿部を支える座部4aと、リクライニング可能に構成された背もたれ部4bと、乗員P2の頭部を支えるヘッド部4cとを備えて構成されている。
車両1の左右両側には、同車両1の側部の骨格の一部を構成するボディサイド5がそれぞれ略鉛直に設けられるとともに、同車両1の上部には天井部7が略水平に設けられる。また、ボディサイド5にはピラー6が上方に延設されて、同ピラー6により天井部7が支持されている。
運転席3と助手席4との間には、床面2の一部が上方に突出した突出床部2aが形成されるとともに、同突出床部2aには、長手方向が車両前後方向になるように配置された略直方体形状のコンソールボックス40が設けられている。コンソールボックス40は、携帯品等が収納可能な空間を内部に有するコンソール本体41と、同コンソール本体41の上方に取り付けられる略矩形の蓋体42とを備えて構成されている。なお、これらコンソール本体41および蓋体42はいずれも樹脂材料によって形成されている。
図2に併せて示すように、天井部7には、車両1の車幅方向中央位置にエアバッグ装置10が設けられている。エアバッグ装置10は、車両1への衝突を検知するセンサからの信号の入力によりガスを噴出する略円筒形状のインフレータ11と、同インフレータ11から噴出するガスにより展開膨張する織布製のエアバッグ12とを含んで構成されている。なお、図1および図2は、エアバッグ装置10が作動して、エアバッグ12の展開が完了した状態を示している。
図3および図4に併せて示すように、エアバッグ12には、同エアバッグ12が区画されることにより、中央部分に中央膨張部20が形成されるとともに、同中央膨張部20の左右両側方向に展開膨張する外側膨張部30が外側部分に形成されている。
具体的には、中央膨張部20は、同中央膨張部20の外周を構成する基布が、車両前後方向の両端において車両上下方向に伸びる一対の端部20aで縫着されることにより形成される。
また、外側膨張部30は、同外側膨張部30の外周を構成する基布が、中央膨張部20の上端部20A近傍に縫着されて分岐部32を形成するとともに、車両前後方向の両端において車両上下方向に伸びる一対の端部30aで縫着されることにより、前記中央膨張部20の外周を構成する基布との間に形成される。これら一対の端部30aは、エアバッグ12の車両前後方向の両端部12aの一部を構成する。なお、図では縫着用の糸の図示を省略している。
さらに、中央膨張部20の前記一対の端部20aと、外側膨張部30の前記一対の端部30aとを連結する連結部25が、エアバッグ12の車両前後方向の両端において車両上下方向に並んで複数設けられている。これにより、中央膨張部20と外側膨張部30との相対位置がずれることを抑制しつつエアバッグ12全体が袋状をなすように展開膨張させている。このように中央膨張部20と外側膨張部30とが一体に形成されたエアバッグ12は、エアバッグ装置10の非作動時には蛇腹状に折り畳まれた状態でエアバッグ装置10に収容されている。
また、中央膨張部20には、展開膨張時に同中央膨張部20の車両1の幅方向(左右方向)の厚みを規制するテザー22が車両上下方向に並んでほぼ等間隔に複数設けられている。
具体的には、テザー22は、図3に示すように、車両前方から見た断面が略矩形状をなすとともに、車両前後方向を連通する空洞22Aを有する略直方体形状に形成される。そして、車両上下方向に対面する一対の端面22aがほぼ平行になるように配置されるとともに、同端面22aの車両幅方向の長さがW1に設定されている。また、テザー22の左右両端において車両上下方向に伸びる一対の端面22bが、中央膨張部20の側面20bに左右対称にそれぞれ縫着されている。これらにより、中央膨張部20の厚みが幅W1に規制される。さらに、図4に示されるように、テザー22の車両前後方向の長さが、中央膨張部20の車両前後方向の長さよりも短く設定されることにより、テザー22よりも車両前方側および後方側の部分には、中央膨張部20を車両上下方向に連通するガス流路23がそれぞれ形成されている。
図3に示されるように、中央膨張部20の上端部20Aにおいて車両1の幅方向に関して略中央には、インフレータ11からのガスが中央膨張部20に注入されるガス注入口21が形成されている。ガス注入口21は、天井部7の内部に配置されるとともに、ガス導入路24を介してインフレータ11のガス噴出口と連通している。
そして、ガス注入口21から最も離間する中央膨張部20の下端20Bには、中央膨張部20と外側膨張部30とを連通するガス連通口31が車両前後方向に並んで複数形成されている(図4参照)。
これにより、ガス注入口21から注入されたガスは、テザー22の前記一対の端面22aに沿って車両前後方向に迂回しつつガス流路23を介して中央膨張部20を流れた後に、ガス連通口31を通じて外側膨張部30に流入する。
なお、中央膨張部20の車両幅方向の幅W1は、運転席3と助手席4の間の幅Wよりも小さく設定されるとともに、車両上下方向の長さは、同中央膨張部20の下端が背もたれ部3b,4bのほぼ中央の位置にまで展開するように設定されている。また、外側膨張部30の車両幅方向の幅W2は、運転席3と助手席4との間の幅Wと略同じになるように設定されている。さらに、ガス流路23の開口面積およびガス連通口31の開口面積は、中央膨張部20が下端20Bまで伸びるように展開膨張した上でガスが外側膨張部30に流入し、同外側膨張部30が展開膨張するように設定されている。
次に、上記のように構成された第1の実施形態の乗員保護装置の作用について説明する。
車両1に所定以上の衝撃が加わったことが衝突検知センサ(図示略)によって検出されて制御回路から駆動電流がインフレータ11に出力されると、点火装置(図示略)による点火が行われる。その結果、インフレータ11のガス発生剤からガスが発生し、発生したガスは、ガス注入口21を通じて中央膨張部20に注入される。この中央膨張部20の展開膨張の圧力により天井部7の表面の一部が破断し、生じた隙間から車室内下方に向けてエアバッグ12の全体が開放される。そして、車両幅方向の厚みをテザー22により規制された中央膨張部20が、運転席3と助手席4との間にガスの流れに従って下方に展開膨張する。ここで、ガス注入口21から注入されたガスは、テザー22の前記一対の端面22aに沿って車両前後方向に迂回しつつ流れるため、このガスの流れにより中央膨張部20が車両の前後方向に展開膨張される。この中央膨張部20は、乗員P1,P2の頭部から胸部を少なくとも拘束するべく、背もたれ部3b,4bのほぼ中央の位置にまで展開膨張する。
車両の前後方向の両端にそれぞれ形成されたガス流路23を介して車両の上下方向に流れたガスは、ガス連通口31を通じて外側膨張部30の下部30Aに注入され、この下部30Aを介して外側膨張部30全体に流入する。これにより、外側膨張部30は、車両1の幅方向に関して、中央膨張部20の両側方に展開膨張し、中央膨張部20と外側膨張部30は、内部に注入されたガスの圧力によって互いに押圧するようになる。
ここで、車両1のボディサイド5に衝突(側突)があった際には、ファーサイドに着座する乗員がボディサイド5側(側突側)に接近するように移動し、座席(運転席3,助手席4)の間で展開膨張するエアバッグ12に対して乗員の荷重が作用するようになる。
例えば、車両1の左側ボディサイド5Lに側突があった際には、運転席3に着座する乗員P1が側突側のボディサイド5Lに接近するように移動し、エアバッグ12の右側部分に形成される外側膨張部30Rに対して接触するようになる。すると、この乗員P1による荷重を受け止める反力が前記外側膨張部30Rと互いに押圧している中央膨張部20に生じるようになる。
これに対し、車両1の右側ボディサイド5Rに側突があった際には、助手席4に着座する乗員P2が側突側のボディサイド5Rに接近するように移動し、エアバッグ12の左側部分に形成される外側膨張部30Lに対して接触するようになる。すると、この乗員P2による荷重を受け止める反力が前記外側膨張部30Lと互いに押圧している中央膨張部20に生じるようになる。
以上詳述した第1の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)エアバッグ12は、中央膨張部20と、同中央膨張部20の両側方(車両1の幅方向)に展開膨張する外側膨張部30とを備え、エアバッグ12の展開膨張時に中央膨張部20と外側膨張部30とが互いに押圧するため、車両1の側突時に乗員P1,P2の荷重がエアバッグの外側膨張部30に作用すると、これを受け止める反力が中央膨張部20に生じるようになる。これにより、車両1の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより効果的に抑制することができるようになる。
(2)エアバッグ12は一体に形成されるとともに同エアバッグ12が区画されることにより中央膨張部20および外側膨張部30が形成されるため、エアバッグ12全体の形状を簡素化することが容易となる。
(3)エアバッグ12の展開膨張に際してインフレータ11から噴出されたガスが中央膨張部20に形成されたガス注入口21を通じて中央膨張部20に注入されるとともに、中央膨張部20に注入されたガスが中央膨張部20と外側膨張部30とを連通するガス連通口31を通じて外側膨張部30に注入される。これにより、エアバッグ12全体よりも小さな容量に形成される中央膨張部20を先に展開膨張させることができるため、エアバッグ12全体の展開膨張を容易に行うことができるようになる。
(4)ガス注入口21は車両1の幅方向に関して中央膨張部20の略中央において上端部20Aに形成されるとともに、ガス連通口31は中央膨張部20においてガス注入口21から最も離間する下端20Bに形成されるため、注入されるガスの流れによって中央膨張部20をより迅速且つ容易に膨張させることができるようになり、エアバッグ12全体の展開膨張をより容易に行うことができるようになる。
(5)中央膨張部20は、展開膨張時に同中央膨張部20の車両1の幅方向の厚みを規制するテザー22(厚み規制部材)を有する。これにより、車両幅方向の厚みを比較的抑制した態様で中央膨張部20を展開膨張させることができるため、座席(運転席3および助手席4)やこれに着座する乗員P1,P2等に干渉することを抑制することができ、中央膨張部20を車両1の上下方向に長くすることができる。したがって、車両1の上下方向の広い範囲において乗員を保護することができるようになる。
(6)座席(運転席3および助手席4)間において車両1の上下方向で長く展開膨張した中央膨張部20から外側膨張部30にガスが注入されて同外側膨張部30が展開膨張するようになる。これにより、車両1の上下方向で長くエアバッグ12が展開膨張した上で同エアバッグ12の車両幅方向の厚さも大きく展開膨張させることができるため、乗員P1,P2の側方において広い範囲にエアバッグ12を展開膨張させることができるようになる。したがって、車両1の側突時にファーサイドに着座する乗員の側突側への移動をより一層抑制することができるようになる。
(7)テザー22の車両上下方向で対面する一対の端面22aが、略水平方向に伸びるように配置されるとともに、これら端面22aよりも車両前方側および後方側の部分にガス流路23が形成されているため、中央膨張部20に注入されたガスはテザー22によって流れ方向が変更されて車両前後方向にも流れるようになる。このガスの流れにより、中央膨張部20は、車両前後方向にも円滑に展開することができるようになる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について、図5〜7を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
本実施形態にかかる乗員保護装置と上記第1の実施形態とでは、次の点において異なる。すなわち、第1の実施形態においては、エアバッグ12は一体に形成されるとともに、同エアバッグ12が区画されることにより中央膨張部20および外側膨張部30が形成されていたが、第2の実施形態では、中央膨張部および外側膨張部は別体として形成される。
図5に示されるように、天井部70には、車両1の車幅方向中央位置にエアバッグ装置71が設けられるとともに、突出床部2aに固定されているコンソールボックス80にはエアバッグ装置81が設けられている。そして、エアバッグ装置71には車両1への衝突を検知するセンサからの信号の入力によりガスを噴出する略円筒形状のインフレータ73と、同インフレータ73から噴出するガスにより展開膨張する織布製の中央膨張部72が収容されるとともに、エアバッグ装置81には車両1への衝突を検知するセンサからの信号の入力によりガスを噴出する図示しないインフレータと、同インフレータから噴出するガスにより展開膨張する織布製の外側膨張部82が収容されている。これら中央膨張部72および外側膨張部82がエアバッグ50を構成する。
図6および図7に示されるように、中央膨張部72には、展開膨張時に同中央膨張部72の車両1の幅方向(左右方向)の厚みを規制するテザー74が車両前後方向に並んで複数設けられている。
具体的には、テザー74は、図7に示されるように、車両上方から見た断面が略矩形状をなすとともに、車両上下方向に連通する空洞74Aを有する略直方体形状に形成される。そして、車両前後方向に対面する一対の端面74aがほぼ平行になるように配置されるとともに、同端面74aの車両幅方向の長さがW1に設定されている。また、テザー74の左右両端において車両上下方向に伸びる一対の端面74bが、中央膨張部72の側面72bに左右対称にそれぞれ縫着されている。これらにより、中央膨張部72の厚みが幅W1に規制される。
外側膨張部82は、展開膨張した状態で断面V字型をなすことにより、上方が開口する凹部82Aを形成している。すなわち、外側膨張部82は、底面の中央部に凹部82Aを有する略円錐形状に形成されている。
なお、中央膨張部72の車両幅方向の幅W1は、運転席3と助手席4の間の幅Wよりも小さく設定されるとともに、車両上下方向の長さは、同中央膨張部20の下端が背もたれ部3b,4bのほぼ中央の位置にまで展開するように設定されている。また、外側膨張部30の車両幅方向の幅W2は、運転席3と助手席4との間の幅Wと略同じになるように設定されるとともに、車両上下方向の長さは、座席(運転席3および助手席4)のヘッド部3c,4cのほぼ中央にまで展開するように設定されている。さらに、中央膨張部72の凸部72Aと、外側膨張部82の凹部82Aとが、展開膨張時に係合するようにそれぞれの大きさ、位置等が設定されている。
次に、上記のように構成された第2の実施形態の乗員保護装置の作用について説明する。
車両1に所定以上の衝撃が加わったことが衝突検知センサ(図示略)によって検出されて制御回路から駆動電流がインフレータ73に出力されると、点火装置(図示略)による点火が行われる。その結果、インフレータ73のガス発生剤からガスが発生し、発生したガスが中央膨張部72に注入される。この中央膨張部72の展開膨張の圧力により天井部70の表面の一部が破断し、生じた隙間から車室内下方に向けて中央膨張部72が開放される。そして、車両幅方向の厚みをテザー74により規制された中央膨張部72が、運転席3と助手席4との間にガスの流れに従って下方に展開膨張する。この中央膨張部72は、乗員P1,P2の頭部から胸部を少なくとも拘束するべく、背もたれ部3b,4bのほぼ中央の位置にまで凸部72Aを形成しつつ展開膨張する。
一方、上述したエアバッグ装置71のインフレータ73からのガス発生より遅いタイミングでエアバッグ装置81のインフレータに駆動電流が出力され、点火装置による点火が行われることによりエアバッグ装置81のインフレータからガスが発生して、外側膨張部82の展開膨張が開始される。これにより、コンソールボックス80に設けられたエアバッグ装置81の蓋の一部が破断されて、生じた隙間から車室内上方に向けて外側膨張部82が開放される。そして、外側膨張部82は上方に設けられる中央膨張部72に接近するとともに、同中央膨張部72の凸部72Aに外側膨張部82の凹部82Aが沿う態様にて展開膨張する。このように外側膨張部82が中央膨張部72の両側方に展開膨張して中央膨張部72に形成される凸部72Aが外側膨張部82に形成される凹部82Aに係合することにより、これら中央膨張部72および外側膨張部82は、内部に注入されたガスの圧力によって互いに押圧するようになる。
ここで、車両1のボディサイド5に衝突(側突)があった際には、ファーサイドに着座する乗員がボディサイド5側(側突側)に接近するように移動し、座席(運転席3,助手席4)の間で展開膨張するエアバッグ50に対して乗員の荷重が作用するようになる。
例えば、車両1の左側ボディサイド5Lに側突があった際には、運転席3に着座する乗員P1が側突側のボディサイド5Lに接近するように移動し、エアバッグ50の右側部分に形成される外側膨張部82Rに対して接触するようになる。すると、この乗員P1による荷重を受け止める反力が前記外側膨張部82Rと互いに押圧している中央膨張部72に生じるようになる。
これに対し、車両1の右側ボディサイド5Rに側突があった際には、助手席4に着座する乗員P2が側突側のボディサイド5Rに接近するように移動し、エアバッグ50の左側部分に形成される外側膨張部82Lに対して接触するようになる。すると、この乗員P2による荷重を受け止める反力が前記外側膨張部82Lと互いに押圧している中央膨張部72に生じるようになる。
以上詳述した第2の実施形態によれば、上記(1)、(5)に準じた作用効果に加え、次の作用効果が得られる。
(8)中央膨張部72および外側膨張部82は車両1の室内上下に離間して設けられる収容部であるエアバッグ装置71およびエアバッグ装置81に一方ずつ収容されるとともに、中央膨張部72に形成される凸部72Aが外側膨張部82に形成される凹部82Aに係合するように互いに接近するように展開膨張するため、エアバッグ50の中央膨張部72および外側膨張部82はそれぞれが固定される箇所とは別に、両膨張部72,82が互いに支持し合うようになる。これにより、車両1の側突時において乗員の荷重が外側膨張部82に作用する際に、乗員の荷重を受け止める反力が中央膨張部72に生じるようになる。
(9)中央膨張部72の展開膨張が開始された後に外側膨張部82の展開膨張が開始されるため、外側膨張部82に形成される凹部82Aが予め展開膨張した中央膨張部72の凸部72Aに沿う態様にて外側膨張部82を展開膨張させることができる。したがって、エアバッグ50を所望の態様に展開膨張させやすくなる。
(10)テザー74により車両幅方向に比較的厚みが抑制された態様で中央膨張部72が展開膨張するため、同中央膨張部72に形成される凸部72Aが、外側膨張部82に形成される凹部82Aに係合しやすくなる。これにより、エアバッグ50が所望の態様にて展開膨張することがより容易になる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・上記各実施形態では、中央膨張部20,72が背もたれ部3b,4bのほぼ中央にまで展開膨張するとともに、外側膨張部30,82は座席間の幅Wとほぼ同じ幅W2まで膨張する例を示した。しかし、エアバッグは、車両の側突時において乗員の側突側への移動を抑制できる大きさであればよく、これらの大きさは適宜変更してもよい。
・上記第2の実施形態では、車室内上部(天井部70)に収容される中央膨張部72が下方に展開するとともに、同室内下部(コンソールボックス80)に収容される外側膨張部82が上方に展開することにより、両膨張部72,82が係合して互いに押圧する例を示した。しかし、中央膨張部が車室内下部に収容されて上方に展開するとともに、外側膨張部が車室内上部に収容されて下方に展開する態様を採用してもよい。また、車室内下部における膨張部の収容箇所は、コンソールボックスに限られず、同膨張部は、上方から下方に接近しつつ展開する他の膨張部と係合できるように展開できる位置に配置されればよい。
・上記第1の実施形態では、中央膨張部20のガス注入口21は、ガス導入路24を介してインフレータ11と連通する例を示したが、これら中央膨張部のガス注入口とインフレータとの配置はこの例に限られない。なお、インフレータが中央膨張部の内部に設けられ、同インフレータから発生したガスが中央膨張部内に放出されて同中央膨張部が展開膨張する場合にあっては、このインフレータのガス放出部が内部膨張部におけるガス注入口に相当する。
・上記第1の実施形態では、中央膨張部20と外側膨張部30とを連通するガス連通口31は、車両前後方向に並んで複数設ける例を示した。しかし、中央膨張部と外側膨張部を連通する経路を設けるのであれば、配置および個数等はこの例に限られない。また、必ずしも中央膨張部の下端に孔を設けることによりガス連通口を形成する例に限られず、中央膨張部の端部を開放された状態にしてその開放面積を小さくすることによりガス連通口を形成してもよい。
・上記第1の実施形態では、ガス注入口21を中央膨張部20に形成するとともに、同ガス注入口21を通じてガスを注入することにより、中央膨張部20を介して外側膨張部30にガスを注入する例を示した。しかし、上記第1の実施形態で示したようにエアバッグ12が一体に形成されている場合であっても、上記第2の実施形態で示したように、中央膨張部および外側膨張部にそれぞれガスを注入する態様を採用してもよい。この場合には、それぞれの膨張部に対応したインフレータを備えていてもよいし、単一のインフレータからそれぞれの膨張部にガスを注入するガス導入路を備えていてもよい。なお、両膨張部に対応してインフレータを複数設ける場合には、それぞれのインフレータからガス発生を開始させるタイミングを調整することにより、中央膨張部の膨張を先に開始させることもできる。
・上記第1の実施形態では、車両前後方向に連通する空洞22Aを有するテザー22を設ける例を、上記第2の実施形態では、車両上下方向に連通する空洞74Aを有するテザー74を設ける例を示した。しかし、テザーは、展開膨張時に中央膨張部の車両の幅方向の厚みを規制する態様であればよく、配置、個数等は適宜変更してもよい。また、上記各実施の形態では、略直方体形状のテザーを設ける例を示したが、車両幅方向の中央膨張部の幅を規制するべく略矩形状のテザーを左右方向に架け渡すように設けることもできる。なお、先に述べたように、テザーの配置によってエアバッグの円滑な展開の容易さや、ガスの流速等が変化することを考慮することが望ましい。
・上記第1の実施形態では、エアバッグ12を天井部7に設けられるエアバッグ装置10に収容する例を示し、上記第2の実施形態では、天井部70に設けられるエアバッグ装置71にエアバッグ50の中央膨張部72を収容するとともにコンソールボックス80に設けられるエアバッグ装置81に外側膨張部82を収容する例を示した。しかし、エアバッグは、車両の幅方向に並んで配置される複数の座席の間で展開膨張する態様であればよく、これらの例に限られない。
また、座席は、上記各実施形態で例示したような分離型シートであっても、複数の乗員が同一のシートに着座するベンチシートであってもよく、車両の前席および後席のいずれであってもよい。
さらに、上記第1の実施形態では、ガス注入口21が中央膨張部20の上端において略中央に形成されるとともに、ガス連通口31は中央膨張部20においてガス注入口21から最も離間する下端20Bに形成される例を示したが、これらの形成位置は、この例に限られない。
例えば、図8および図9に示されるように、車両100の後部座席の複数の座席110の間にエアバッグ装置90を設け、同エアバッグ装置90にエアバッグ91を収容するようにすることもできる。このエアバッグ91は、車両100の幅方向に関して、中央膨張部92と、同中央膨張部92の両側方に展開膨張する外側膨張部93とを備えている。また、図10に示されるように、中央膨張部92の前端92aと外側膨張部93の前端93aとは、縫着されているとともに、中央膨張部92の左右側壁92bには、同中央膨張部92と外側膨張部93とを連通するガス連通口94がそれぞれ形成されている。さらに、中央膨張部92は、展開膨張時の車両幅方向の厚みが規制されるべくその寸法が設定されるとともに、同中央膨張部92の外周を構成する基布が縫着されることにより形成されている。この場合であっても、車両の側突時に乗員の荷重が外側膨張部93に作用すると、これを受け止める反力が中央膨張部92に生じるようになる。
すなわち、車両100に側突があったことが検知されると、ガス発生源である図示しないインフレータから発生したガスが中央膨張部92の後端に形成されたガス注入口を通じて同中央膨張部92に注入される。そして、注入されたガスは、ガス連通口94を通じて外側膨張部93に注入される。これにより、中央膨張部92と外側膨張部93とが互いに押圧するようになる。なお、図10に示される矢印は、ガス流れを示している。また、座席110の間、すなわちエアバッグ装置90の前方に乗員が着座している際には、センサ等により同乗員の着座が検知され、車両100に側突があった場合であってもエアバッグ91が展開膨張しないように設定される。
本発明の第1の実施形態にかかる車両において、エアバッグ装置の作動状態を正面から見た部分断面図。 同実施形態にかかる車両を左側方から見た部分断面構造であって、エアバッグ装置が作動した際のエアバッグおよび運転席の位置関係を表した部分断面図。 図2の3−3線に沿う縦断面構造を示す断面図。 図2の4−4線に沿う断面構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態にかかる車両において、エアバッグ装置の作動状態を正面から見た部分断面図。 図7の6−6線に沿う縦断面構造を示す断面図。 図6の7−7線に沿う断面構造を示す断面図。 本発明にかかる乗員保護装置の変形例における車両の後部座席を示す斜視図。 図8に示す車両の車室内を上方から見た状態であって、エアバッグ装置の作動状態を表す図。 図8に示す車両のエアバッグの断面構造を示す断面図。
符号の説明
1,100…車両、2…床面、2a…突出床部、3…運転席、3a,4a…座部、3b,4b…背もたれ部、3c,4c…ヘッド部、4…助手席、5…ボディサイド、6…ピラー、7,70…天井部、10,71,81,90…エアバッグ装置、11,73…インフレータ、12,50,91…エアバッグ、12a…端部、20,72,92…中央膨張部、20a…端部、20b…側面、20A…上端部、20B…下端、21…ガス注入口、22,74…テザー(厚み規制部材)、22A…空洞、22a,22b…端面、23…ガス流路、24…ガス導入路、25…連結部、30,82,93…外側膨張部、31,94…ガス連通口、30a…端部、30A…下部、32…分岐部、40,80…コンソールボックス、41…コンソール本体、42…蓋体、72A…凸部、72b…側面、74A…空洞、74a,74b…端面、82A…凹部、92a,93a…前端、92b…左右側壁、110…座席。

Claims (9)

  1. 車両の幅方向に並んで配置される複数の座席の間で展開膨張するエアバッグを備える乗員保護装置であって、
    前記車両の幅方向に関して、前記エアバッグは、中央膨張部と、同中央膨張部の両側方に展開膨張する外側膨張部とを備え、前記エアバッグの展開膨張時に前記中央膨張部と前記外側膨張部とが互いに押圧する
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 請求項1に記載の乗員保護装置において、
    前記エアバッグは一体に形成されるとともに同エアバッグが区画されることにより前記中央膨張部および前記外側膨張部が形成される
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  3. 請求項2に記載の乗員保護装置において、
    前記エアバッグの展開膨張に際して膨張用のガスの発生源であるインフレータから噴出されたガスが前記中央膨張部を介して前記外側膨張部に注入される
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  4. 請求項3に記載の乗員保護装置において、
    前記エアバッグの展開膨張に際して前記インフレータから噴出されたガスが前記中央膨張部に形成されたガス注入口を通じて同中央膨張部に注入されるとともに、同中央膨張部に注入されたガスが同中央膨張部と前記外側膨張部とを連通するガス連通口を通じて同外側膨張部に注入される
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  5. 請求項4に記載の乗員保護装置において、
    前記ガス注入口は前記車両の幅方向に関して前記中央膨張部の略中央に形成されるとともに、前記ガス連通口は前記中央膨張部において前記ガス注入口から最も離間する端部に形成される
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  6. 請求項1に記載の乗員保護装置において、
    前記中央膨張部および前記外側膨張部は前記車両の室内上下に離間して設けられる収容部に一方ずつ収容されるとともに、前記中央膨張部に形成される凸部が前記外側膨張部に形成される凹部に係合するように互いに接近するように展開膨張する
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  7. 請求項6に記載の乗員保護装置において、
    前記中央膨張部の展開膨張が開始された後に前記外側膨張部の展開膨張が開始される
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の乗員保護装置において、
    前記中央膨張部は、展開膨張時に同中央膨張部の前記車両の幅方向の厚みを規制する厚み規制部材を有する
    ことを特徴とする乗員保護装置。
  9. 請求項8に記載の乗員保護装置において、
    前記中央膨張部は、前記座席に着座する乗員の頭部から胸部を少なくとも拘束可能に形成される
    ことを特徴とする乗員保護装置。
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