JP6302768B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗物に対し側方から衝撃が加わった場合に、乗物用シートに着座している乗員の側方でエアバッグ本体を展開及び膨張させて、乗員を衝撃から保護するサイドエアバッグ装置に関する。
側突等により車両に対し側方から衝撃が加わった場合に、車両用シートに着座している乗員を保護する装置として、エアバッグ及びインフレータを備えたサイドエアバッグ装置が広く知られている。このサイドエアバッグ装置では、エアバッグが折り畳まれた状態でインフレータとともに、車両用シートのシートバック内に組み込まれている。エアバッグの外殻部分はエアバッグ本体によって構成されている。
上記サイドエアバッグ装置の一形態として、エアバッグ本体の内圧を調整(調圧)する機能を有するものが種々提案されている。
例えば、特許文献1には、乗員の少なくとも肩部から胸部にかけての領域を、エアバッグ本体による保護領域としたサイドエアバッグ装置が記載されている。このサイドエアバッグ装置では、エアバッグ本体内であって、前後方向についての中間部に区画部が設けられている。この区画部により、エアバッグ本体が同区画部よりも後側の後膨張部と、区画部よりも前側の前膨張部とに区画されている。後膨張部は、インフレータから供給される膨張用ガスにより、上記保護領域の後部(後保護領域)の側方で展開及び膨張する。前膨張部は、後膨張部及び調圧弁を通過した膨張用ガスにより、上記保護領域の前部(前保護領域)の側方で展開及び膨張する。区画部は、後保護領域と前保護領域との境界部の側方で緊張状態となる。
調圧弁は、後膨張部による乗員拘束前には、同後膨張部内の膨張用ガスにより閉弁し、後膨張部による乗員拘束時には、その拘束に伴い加わる外力により開弁する。
さらに、前膨張部の上部には排気孔(ベントホール)が設けられている。
上記サイドエアバッグ装置では、車両の側壁部、例えばサイドドア等に対し側方から衝撃が加わると、インフレータから膨張用ガスが後膨張部に供給される。このとき調圧弁は閉弁している。そのため、エアバッグ本体のうち専ら後膨張部の内圧が上昇して、後膨張部が、乗員の後保護領域と車内側へ進入してくる側壁部との間で展開及び膨張して、後保護領域において乗員を拘束するとともに、側壁部を通じて同後保護領域に伝わる側方からの衝撃を緩和する。
後膨張部による上記拘束に伴い加わる外力により調圧弁が開弁する。後膨張部内の膨張用ガスが、開弁した調圧弁を通って前膨張部へ流出する。この流出により後膨張部の内圧が低下するとともに、前膨張部の内圧が上昇する。前膨張部が、乗員の前保護領域と側壁部との間で展開及び膨張して、前保護領域において乗員を拘束するとともに、側壁部を通じて同前保護領域に伝わる側方からの衝撃を緩和する。
展開及び膨張した前膨張部内の余剰の膨張用ガスは、排気孔を通じてエアバッグ本体の外部へ排出される。この排出により前膨張部の内圧が低下し、乗員が前膨張部によって適切な押圧力で拘束される。
特開2013−159305号公報
前膨張部内の余剰の膨張用ガスを排出するための排気孔は、調圧弁による調圧の性能や、同排気孔から排出される膨張用ガスが乗員に及ぼす影響等を考慮すると、前膨張部のより下方側の部位に設けられることが好ましい。これは、排気孔が調圧弁の前方に位置すると、開弁した調圧弁から膨張用ガスが短時間で排気孔に到達し、前膨張部が膨張を完了する前に膨張用ガスが排気孔から排出されるおそれがあるからである。また、排気孔が調圧弁よりも上方に位置すると、乗員の頭部(顔)の側方近傍で膨張用ガスが排出されるからである。しかしながら、上述したように排気孔をより下方側の部位に設けると、展開及び膨張するエアバッグ本体の下端部が、側壁部から車内側へ突出するアームレストと干渉し、排気孔からの膨張用ガスの円滑な排出が妨げられるおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、排気孔から膨張用ガスを適切に排出させることのできるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサイドエアバッグ装置は、乗物用シートに着座している乗員の肩部から胸部にかけての領域を保護領域とし、前記乗物用シートの側方から加わる衝撃に応じて供給される膨張用ガスにより、前記保護領域の側方で展開及び膨張して乗員を拘束するエアバッグ本体を備え、前記エアバッグ本体内は、前記保護領域の前後方向についての中間部に設けられ、かつ調圧弁を有する区画部により、同区画部よりも後側に位置して膨張用ガスが供給される後膨張部と、前記区画部よりも前側に位置して、前記後膨張部及び前記調圧弁を経た膨張用ガスが供給される前膨張部とに区画され、前記調圧弁は、前記区画部において前記胸部の側方となる箇所に設けられ、前記後膨張部による乗員拘束前には閉弁し、同後膨張部による乗員拘束時には、その拘束に伴い加わる外力により開弁するものであり、前記エアバッグ本体が膨張を完了したときの同エアバッグ本体の下端は、乗物の側壁部に設けられたアームレストよりも上方に位置し、前記前膨張部のうち前記調圧弁よりも下方には膨張用ガスの排気孔が設けられており、前記後膨張部及び前記前膨張部の下端部は、連続した直線状に形成されているとともに、前記前膨張部の前下端部は、円弧状をなしており、前記前下端部には前下方に向けて開口する前記排気孔が形成されており、前記エアバッグ本体は折り畳まれることにより収納用形態にされて、前記乗員の側方近傍の収納部に収容されるものであり、前記収納用形態のエアバッグ本体は、非膨張展開状態のエアバッグ本体に対し、前方から後方に向けて折り畳む第1の折りが行なわれるとともに、前記第1の折りを経た中間形態のエアバッグ本体の上部を下方へ折り返す第2の折りが行なわれることにより形成されている。
上記の構成によれば、乗物用シートの側方から乗物に衝撃が加わると、膨張用ガスが後膨張部に供給される。このときには調圧弁が閉弁され、後膨張部の膨張用ガスが調圧弁を通じて前膨張部へ供給されることが規制される。そのため、エアバッグ本体では、後膨張部が保護領域の後部(後保護領域)の側方で展開及び膨張して乗員を拘束し、同後保護領域に伝わる側方からの衝撃を緩和する。後膨張部による乗員拘束時には、調圧弁が胸部の側方で、その拘束に伴い加わる外力によって開弁する。後膨張部内の膨張用ガスが調圧弁を通って前膨張部に供給され、同前膨張部が保護領域の前部(前保護領域)の側方で展開及び膨張して乗員を拘束し、同前保護領域に伝わる側方からの衝撃を緩和する。
上記エアバッグ本体の展開及び膨張は、アームレストよりも上方で行なわれる。
展開及び膨張した前膨張部内の余剰の膨張用ガスは、同前膨張部に設けられた排気孔を通じてエアバッグ本体の外部へ排出される。ここで、エアバッグ本体がアームレストよりも上方で展開及び膨張するため、前膨張部のアームレストとの干渉が起こりにくく、排気孔からの膨張用ガスの排出がアームレストによって妨げられにくい。そのため、上記排出により前膨張部の内圧が低下し、乗員が前膨張部によって適切な押圧力で拘束される。
また、排気孔が調圧弁よりも下方に設けられていることから、前方に設けられている場合とは異なり、開弁した調圧弁から膨張用ガスが短時間で排気孔に到達せず、前膨張部が展開及び膨張を完了する前に膨張用ガスが排気孔から排出されることが起こりにくい。また、排気孔が調圧弁よりも上方に設けられている場合とは異なり、膨張用ガスが乗員の頭部(顔)の側方近傍から排出されることが起こりにくい。
また、排気孔が、前膨張部のうち円弧状をなしている前下端部に設けられた場合には、直線状をなしている箇所に設けられた場合に比べ、両本体布部のうち排気孔に対応する箇所が互いに離間する側へ変形しやすく、排気孔が開きやすい。そのため、前膨張部内の余剰の膨張用ガスが排気孔を通じて前下方へ排出されやすい。
上記の構成によれば、収納部に収容された収納用形態のエアバッグ本体に膨張用ガスが供給されると、第2の折り及び第1の折りの順に折りが解消される。第2の折りの解消に際しては、収納用形態のエアバッグ本体において下方へ折り返された部分が上方へ回動する。乗員の側部と乗物の側壁部との間の隙間は、同乗員の肩部において胸部におけるよりも狭いが、エアバッグ本体の展開及び膨張の初期に行なわれる上記上方への回動により、同エアバッグ本体の上部がこの狭い隙間に入り込みやすい。そして、このように狭い隙間に入り込んだうえでエアバッグ本体の第1の折りが解消されるため、エアバッグ本体は前方へ向けて円滑に展開及び膨張する。
上記サイドエアバッグ装置において、前記エアバッグ本体は、前記乗物用シートの幅方向に重ね合わされた一対の本体布部の周縁部同士を結合することにより形成されており、前記排気孔は、前記前膨張部において前記両本体布部の結合が解除されることにより形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、前膨張部において両本体布部の結合が解除された箇所が排気孔として機能する。この排気孔において両本体布部が互いに接触されることにより、同排気孔が閉じ、前膨張部内の膨張用ガスが排気孔を通じて排出することが規制される。これに対し、排気孔において両本体布部が互いに離間する側へ変形すると、同排気孔が開き、上記規制が解除される。前膨張部内の膨張用ガスは、排気孔から調圧弁の前方よりも下側へ向けて排出される。
上記サイドエアバッグ装置によれば、排気孔から膨張用ガスを適切に排出させることができる。
サイドエアバッグ装置の一実施形態を示す図であり、同装置が設けられた車両用シートを乗員とともに示す側面図。 一実施形態において、車両用シート、エアバッグ、乗員及び側壁部の位置関係を示す平断面図。 一実施形態において、車両用シート、エアバッグ、乗員及び側壁部の位置関係を示す正断面図。 一実施形態において、開放された状態のサイドドアを車両後方から見た部分斜視図。 一実施形態において、エアバッグの各構成部材を展開させた状態で示す分解斜視図。 収納用形態にされてシートフレームに取付けられたエアバッグモジュールを示す部分側面図。 (a)は一実施形態において、エアバッグ本体が非膨張展開状態にされたエアバッグモジュールの内部構造を乗員及び車両用シートとともに示す部分側断面図、(b)は図7(a)の一部を拡大して示す部分側断面図。 一実施形態において、エアバッグ本体が非膨張展開状態にされたエアバッグモジュールを示す図であり、(a)は側面図、(b)は図8(a)の内部構造を下方から見た断面図。 (a)はエアバッグ本体がさらに折り畳まれた状態のエアバッグモジュールを示す側面図、(b)は図9(a)の内部構造を下方から見た断面図、(c)は図9(a)のエアバッグ本体がさらに折り畳まれた状態のエアバッグモジュールを示す側面図、(d)は図9(c)の内部構造を下方から見た断面図。 一実施形態における区画部が緊張したときの調圧弁及びその周辺部分を下方から見た部分斜視図。 (a)〜(c)は、一実施形態における調圧弁の動作を模式的に示す側断面図。
以下、車両用のサイドエアバッグ装置に具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、車両の前進方向を前方として説明し、車両の後進方向を後方として説明する。また、車両の幅方向(車幅方向)についての中央部を基準とし、その中央部に近づく側を「車内側」とし、中央部から遠ざかる側を「車外側」とするものとする。
また、車両用シートには、乗員として、標準的な体格を有する大人が、予め定められた姿勢(正規の姿勢)で着座しているものとする。
図4に示すように、車両10のボディ11において、車室12の外側方近傍には昇降口13が設けられている。ボディ11には、ドアヒンジ(図示略)を支点として回動することにより上記昇降口13を開閉するサイドドア14が取付けられている。サイドドア14は、車両10の側壁部SWの一部を構成している。なお、側壁部SWには、上記サイドドア14のほかにもピラー等が含まれる。
サイドドア14において、窓枠部15よりも下側かつ車内側となる部分は、ドアトリム16によって構成されている。ドアトリム16の高さ方向についての中間部分には、アームレスト17が設けられている。また、ドアトリム16において、アームレスト17の下方には、小物類、車両備品等の被収容物を収容するためのドアポケット18が設けられている。
車室12内において昇降口13の車内側の近傍には、図1〜図3に示す車両用シート21が配置されている。車両用シート21は、シートクッション22と、そのシートクッション22の後側から起立し、かつ傾き調整機構(図示略)により傾斜角度を調整されるシートバック23とを備えている。車両用シート21は、シートバック23が前方を向く姿勢で車室12内に配置されている。このように配置された車両用シート21の幅方向は、車幅方向と合致する。
シートバック23内の車外側の側部内には収納部24が設けられており、サイドエアバッグ装置の主要部をなすエアバッグモジュールAMがこの収納部24に組み込まれている。
エアバッグモジュールAMは、ガス発生器25及びエアバッグ30を主要な構成部材として備えている。次に、これらの構成部材の各々について説明する。
<ガス発生器25>
図6及び図7(a)に示すように、ガス発生器25の主要部はインフレータ26によって構成されている。インフレータ26は略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ26は、一端部(図7(a)では上端部)に、他の箇所よりも小径のガス噴出部26aを有している。なお、図示しないが、ガス噴出部26aの外周面には、複数のガス噴出孔が設けられている。また、インフレータ26の他端部(図7(a)では下端部)には、そのインフレータ26への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
上記のようにガス発生剤を用いたインフレータ26は、一般に「パイロタイプ」と呼ばれる。なお、インフレータ26としては、こうしたパイロタイプに代えて、高圧の膨張用ガスの充填されたボンベの隔壁を火薬等によって破断して膨張用ガスを噴出させるタイプ(ハイブリッドタイプ)が用いられてもよい。
インフレータ26の外周面であって、そのインフレータ26の軸線に沿う方向に互いに離間した複数箇所(本実施形態では2箇所)には、ボルト27が同軸線に直交する方向へ突設されている。そして、インフレータ26及び両ボルト27によってガス発生器25が構成されている。なお、ボルト27は、インフレータ26に間接的に固定されてもよい。例えば、インフレータ26の外周に筒状のリテーナ(図示略)が装着され、このリテーナにボルト27が固定されてもよい。この場合には、インフレータ26、両ボルト27及びリテーナによってガス発生器25が構成される。
図1及び図2に示すように、エアバッグ30は、その外殻部分を構成するエアバッグ本体31と、エアバッグ本体31内に設けられた区画部51とを備えている。
<エアバッグ本体31>
図8(a)は、エアバッグ本体31が膨張用ガスを充填させることなく平面状に展開させられた状態(以下「非膨張展開状態」という)のエアバッグモジュールAMを示している。なお、図8(a)ではエアバッグ本体31は、図7(a)に対し傾きを変えた状態で図示されている。また、図7(a)は、エアバッグモジュールAMの内部構造を示すべく、エアバッグ30が車幅方向の中央部分で切断されたエアバッグモジュールAMを示している。
図5、図7(a)及び図8(a)に示すように、エアバッグ本体31は、1枚の布片(基布、パネル布等とも呼ばれる)を、折り線32に沿って二つ折りして車幅方向に重ね合わせ、その重ね合わされた部分を結合させることにより形成されている。ここでは、エアバッグ本体31の重ね合わされた2つの部分を区別するために、車内側に位置するものを本体布部33といい、車外側に位置するものを本体布部34というものとする。
なお、本実施形態では、折り線32がエアバッグ本体31の後端部に位置するように布片が二つ折りされているが、折り線32がエアバッグ本体31の他の端部、例えば前端部、上端部、下端部等に位置するように布片が二つ折りされてもよい。また、エアバッグ本体31は、折り線32に沿って分割された2枚の布片からなるものであってもよい。この場合には、エアバッグ本体31は、2枚の布片を車幅方向に重ね合わせ、両布片の周縁部を結合させることにより形成される。さらに、エアバッグ本体31は3枚以上の布片からなるものであってもよい。
エアバッグ本体31においては、両本体布部33,34の外形形状が、折り線32を対称軸として互いに線対称の関係にある。ここで、車両用シート21に着座している乗員Pの上半身のうち、肩部PSからその下側の胸部PTにかけての領域を、エアバッグ本体31によって保護される保護領域Zとする。また、保護領域Zのうち、胸部PTの前部を前保護領域ZFとし、胸部PTの後部及び肩部PSを後保護領域ZRとする。各本体布部33,34の形状及び大きさは、保護領域Zの側方部分を占有し得る形状及び大きさに設定されている。さらに、本実施形態では、エアバッグ本体31の後述する前膨張部55の前下端部55aが、前下方へ膨らむ円弧状に形成されている。
両本体布部33,34としては、強度が高く、かつ可撓性を有していて容易に折り畳むことのできる素材、例えばポリエステル糸、ポリアミド糸等を用いて形成した織布等が適している。
両本体布部33,34の上記結合は、それらの周縁部に設けられた周縁結合部35によってなされている。本実施形態では、周縁結合部35は両本体布部33,34の周縁部のうち、後端部(折り線32の近傍部分)等を除く部分を、縫製(縫糸で縫合)することにより形成されている。このように、結合が縫製による点は、後述する縦結合部53、横結合部63及び囲み結合部72,73についても同様である。
上記縫製に関し、図5、図7〜図10では、3つの線種によって縫製部分が表現されている。1つ目の線種は、一定長さの太線を断続的に並べて表現した線であり、これは、縫糸を側方から見た状態を示している(図8(a)における周縁結合部35等参照)。2番目の線種は、一定長さ(一般的な破線よりも長い長さ)の細線を断続的に並べて表現した線であり、これは、例えば布片の奥に位置していて直接は見えない(隠れている)縫糸の状態を示している(図7(a)における横結合部63等参照)。3番目の線種は、点を一定間隔おきに並べて表現した線であり、これは、縫製部分を通る断面に沿った縫糸の断面を示している(図7(a)における周縁結合部35等参照)。
なお、周縁結合部35は、上記縫糸を用いた縫合とは異なる手段、例えば接着剤を用いた接着によって形成されてもよい。この点は、後述する縦結合部53、横結合部63及び囲み結合部72,73についても同様である。
図7(a)及び図8(a)に示すように、両本体布部33,34の間であって、周縁結合部35によって囲まれた空間は、膨張用ガスによって乗員Pの上記保護領域Zの側方で展開及び膨張することにより、同保護領域Zにおいて乗員Pを拘束して衝撃から保護するための膨張部36となっている。
二つ折りされたエアバッグ本体31の後端部であって上下方向についての中間部分には、折り線32に直交する方向へ延びるスリット37が形成されている(図5)。両本体布部33,34においてスリット37よりも下側部分は、他の部分の内側へ折り曲げた状態で入り込ませられた内折り部38となっている。内折り部38の下端部は、周縁結合部35によって両本体布部33,34の他の部分に対し、共縫いにより結合されている。また、内折り部38の形成に伴い、スリット37が開かれて、ガス発生器25の挿入口39が形成されている。
また、図5に示すように、本体布部33,34の境界部分、すなわち折り線32上であって上記スリット37の上方となる複数箇所(2箇所)には、上記ガス発生器25のボルト27(図7(a)参照)を挿通させるためのボルト孔41があけられている。
図3に示すように、上記膨張部36が膨張を完了したときのエアバッグ本体31の下端の位置は、アームレスト17よりも上方の位置に設定されている。
膨張部36の内部は、区画部51により2つに区画されている。区画部51は、一般的にテザーと呼ばれるものと同様の構成を有している。
<区画部51>
図7(a)に示すように、エアバッグ本体31が非膨張展開状態となっているときには、区画部51は、両本体布部33,34間において、略上下方向に延びる折り線52に沿って二つ折りされている。二つ折り状態の区画部51の上端部及び下端部は、上述した周縁結合部35によって両本体布部33,34に対し、共縫いにより結合されている。
図5に示すように、区画部51は、展開させられた状態では、折り線52に沿う方向(以下「縦方向」という)の寸法が、同折り線52に直交する方向(以下「横方向」という)の寸法よりも長くなる縦長の形状を有している。また、区画部51の横方向の寸法は、乗員Pの胸部PTの側方で大きく、肩部PSに近づくに従い小さくなるように設定されている。
そして、図7(a)及び図10に示すように、区画部51は、横方向についての両側の周縁部に沿って設けられた縦結合部53によって、本体布部33,34において、保護領域Zの前後方向についての中間部となる箇所に結合されている。
区画部51は、上記の結合により、両本体布部33,34間に架け渡されている。膨張部36において、区画部51よりも後側の部分は、乗員Pの後保護領域ZRの側方で展開及び膨張する後膨張部54を構成している。また、膨張部36において、区画部51よりも前側の部分は、乗員Pの前保護領域ZFの側方で展開及び膨張する前膨張部55を構成している。
区画部51は、エアバッグ本体31の上述した本体布部33,34と同様の素材からなり、かつ縦方向に並べられた2つの布片56,57によって構成されている。
図7(a),(b)及び図10に示すように、布片56の下側の端部58と、布片57の上側の端部59とは、上下方向については、乗員Pの胸部PTの側方で重ね合わされている。両布片56,57は、それぞれ帯状をなす一対の重ね合わせ部61と、それ以外の箇所(以下「非重ね合わせ部62」という)との境界部分において、横方向へ延びる横結合部63によって結合されている。
なお、布片56,57の少なくとも一方は、折り線52に沿って2枚に分割されたものによって構成されてもよい。
さらに、区画部51において、横方向についての略中央部分には、連通部64及び調圧弁65が設けられている。詳しくは、区画部51における上記横結合部63は、その一部(横方向についての略中央部分)において結合を解除されている。このように、横結合部63による結合を解除された箇所は、横方向に延びて、後膨張部54と前膨張部55とを連通させるスリット状の連通部64を構成している。
調圧弁65は、連通部64での膨張用ガスの流通を制御することで、後膨張部54及び前膨張部55の各内圧を調整する弁である。そして、端部58のうち、横方向について連通部64に対応する箇所によって調圧弁65の弁体部66が構成され、端部59のうち横方向について連通部64に対応する箇所によって調圧弁65の弁体部67が構成されている。
両弁体部66,67が、それらの少なくとも一部、例えば先端部66t,67tにおいて互いに接触することで、両弁体部66,67間での膨張用ガスの流通が規制される(図11(a),(b)参照)。このときの調圧弁65の動作態様を「閉弁」という。また、連通部64が開かれ、かつ弁体部66の全体が弁体部67の全体から離間することで、両弁体部66,67間での膨張用ガスの流通が可能となる(図11(c)参照)。このときの調圧弁65の動作態様を「開弁」という。
そして、両重ね合わせ部61は非重ね合わせ部62との境界部分において、上方又は下方(本実施形態では下方)へ折り曲げられて、下側の非重ね合わせ部62に重ねられている。さらに、折り曲げられた帯状の両重ね合わせ部61は、横方向についての両端部において、前述した縦結合部53により、エアバッグ本体31の対応する本体布部33,34及び非重ね合わせ部62に対し、共縫いにより結合されている。
さらに、図7(a)及び図8(a)に示すように、前膨張部55には、膨張用ガスを排出するための排気孔(ベントホールとも呼ばれる)71が設けられている。より詳しくは、周縁結合部35では、前膨張部55の円弧状をなす前下端部55aにおいて本体布部33,34の結合が解除されており、この解除により周縁結合部35には、互いに離間した一対の端末部35a,35bが形成されている。エアバッグ本体31には、端末部35aを囲んだ状態で両本体布部33,34を結合する囲み結合部72が設けられるとともに、端末部35bを囲んだ状態で両本体布部33,34を結合する囲み結合部73が設けられている。両本体布部33,34間であって両囲み結合部72,73によって挟まれた箇所は、両本体布部33,34の周縁部同士を結合する機能を有していない。この箇所は、前膨張部55の内部と外部とを連通させて、その前膨張部55内の膨張用ガスを外部へ排出させるための排気孔71を構成している。
そして、図7(a)に示すように、インフレータ26が略上下方向へ延びる姿勢にされたうえで、同インフレータ26の下部を除く多くの部分が、挿入口39を通じてエアバッグ本体31内に挿入されている。さらに、ボルト27がエアバッグ本体31のボルト孔41(図5参照)に挿通されることにより、ガス発生器25がエアバッグ本体31に対し位置決めされた状態で係止されている。
ところで、エアバッグモジュールAMは、非膨張展開状態のエアバッグ本体31(図7(a)参照)が図8及び図9に示すように折り畳まれることにより、図6に示すようにコンパクトな形態(以下「収納用形態」という)にされている。これは、エアバッグモジュールAMを、シートバック23における限られた大きさの収納部24(図2参照)に対し、収納に適したものとするためである。この収納用形態は、非膨張展開状態のエアバッグ本体31に対し、第1の折り及び第2の折りが順に行なわれることにより得られる。
次に、各折りについて説明するが、その説明には、折り線32,75〜77の位置、折り畳まれる部位の位置、折りの方向等の特定が必要となる。そのため、特定の際には、エアバッグ30の取付けられたシートバック23が傾けられず鉛直状態にされて、インフレータ26が鉛直方向に延びる姿勢にされているものとする。なお、図8(a),(b)及び図9(a)〜(d)では、図中の右側が「前側」を示し、左側が「後側」を示している。また、図8(a)及び図9(a),(c)では、図中の上側が「上側」を示し、下側が「下側」を示している。さらに、図8(b)及び図9(b),(d)では、図中の上側が「車外側」を示し、下側が「車内側」を示している。
<第1の折り>
第1の折りは、非膨張展開状態のエアバッグ本体31のうちインフレータ26よりも前側(図8(a),(b)の右側)の部分を前方から後方へ向けて折り畳む折り態様である。この第1の折りは、エアバッグ本体31の主として前膨張部55を対象として行なわれるロール折りと、主として後膨張部54を対象として行なわれる蛇腹折りとからなる。
ロール折りに際しては、図8(a)に示すように、主として前膨張部55に対し、互いに平行な状態で上下方向に延びる複数本の折り線75が設定される。図8(b)に示すように、主として前膨張部55が前方から後方に向けて、各折り線75に沿って順に渦巻き状に折り畳まれる。表現を変えると、主として前膨張部55は同一方向に繰り返し折り畳まれる。
蛇腹折りに際しては、主として後膨張部54に対し、図8(a)及び図9(a)に示すように、互いに平行な状態で上下方向に延びる複数本の折り線76が設定される。隣り合う折り線76の間隔は、蛇腹折りにおける折り幅となる。そして、図9(a),(b)に示すように、主として後膨張部54が、これらの折り線76に沿って蛇腹状に折り畳まれる。より詳しくは、主として後膨張部54は、前方から後方に向けて、一定幅ずつ交互に、折り返す方向を変えながら折り畳まれる。
なお、上記蛇腹折り及びロール折りの実施順は特に限定されず、例えば、同時又は略同時に実施されてもよい。
その結果、図9(c),(d)に示すように、蛇腹折りによって折り畳まれた後膨張部54がインフレータ26の前方に配置され、ロール折りによって折り畳まれた前膨張部55が、後膨張部54の前方に配置される。エアバッグ本体31は、前後方向の寸法が小さな縦長の形態(以下「中間形態」という)になる。
<第2の折り>
第2の折りは、上記中間形態のエアバッグ本体31の上部を下方へ折り返す折り態様である。より詳しくは、中間形態のエアバッグ本体31のインフレータ26よりも上側のドット(・)で示す位置に、横方向に延びる折り線77が設定される。そして、中間形態のエアバッグ本体31の折り線77よりも上側の部分30uが、折り線77を支点として下方へ折り返される。この折り返しにより、上記部分30uが、エアバッグ本体31において、折り線77よりも下側の部分に重ねられて、エアバッグ本体31が、図6に示す収納用形態にされる。その後、エアバッグ本体31は、結束テープ(図示略)等の保持手段によって収納用形態に保持される。
このように、エアバッグ本体31が折り畳まれて収納用形態にされたエアバッグモジュールAMは、上下方向にも前後方向にも小さくなっており、シートバック23の狭い収納部24に対しても収納に適したものとなる。
上記エアバッグモジュールAMでは、インフレータ26から延びてエアバッグ本体31のボルト孔41に挿通されたボルト27が、シートバック23内に配置されたシートフレーム28に挿通され、その挿通状態のボルト27にナット29が締付けられている。この締付けにより、ガス発生器25がエアバッグ本体31と一緒にシートフレーム28に取付けられている。
なお、インフレータ26は、上述したボルト27及びナット29とは異なる部材によってシートフレーム28に取付けられてもよい。
サイドエアバッグ装置は、上述したエアバッグモジュールAMのほかに、図1に示す衝撃センサ81及び制御装置82を備えている。衝撃センサ81は加速度センサ等からなり、車両10の側壁部SWに設けられており、同側壁部SWに側方から加えられる衝撃を検出する。制御装置82は、衝撃センサ81の検出信号に基づきインフレータ26の作動を制御する。
さらに、車室12内には、車両用シート21に着座している乗員Pをその車両用シート21に拘束するためのシートベルト装置が装備されているが、図1等ではこのシートベルト装置の図示が省略されている。
上記のようにして、本実施形態のサイドエアバッグ装置が構成されている。次に、サイドエアバッグ装置の作用として、代表的な動作の態様(モード)について説明する。
図11(a)〜(c)は、調圧弁65及び区画部51の形態が、膨張用ガスの供給開始後、時間とともに変化する様子を模式的に示したものであり、細部については省略及び簡略化されている。
このサイドエアバッグ装置では、側壁部SWに対し側方から衝撃が加わったことが衝撃センサ81によって検出されないときには、制御装置82からインフレータ26に対し、これを作動させるための作動信号が出力されず、ガス噴出部26aから膨張用ガスが噴出されない。エアバッグ本体31は、収納用形態で収納部24に収納され続ける。
これに対し、車両10の走行中等に、側突等により側壁部SWに所定値以上の衝撃が加わり、そのことが衝撃センサ81によって検出されると、その検出信号に基づき制御装置82からインフレータ26に対し、これを作動させるための作動信号が出力される。この作動信号に応じて、インフレータ26のガス噴出部26aから膨張用ガスが噴出される。膨張用ガスが、収納用形態のエアバッグ本体31の後膨張部54に供給されることで、同後膨張部54が展開及び膨張を開始する。
また、二つ折り状態の区画部51が、展開及び膨張する後膨張部54によって、横方向(車幅方向)に引っ張られる。図11(a)に示すように、調圧弁65の両弁体部66,67に対しては、その重なり方向(厚み方向)から内圧PIが加わる。両弁体部66,67は、この内圧PIにより面全体で互いに密着し、両弁体部66,67間での膨張用ガスの流通を規制する自己シール状態となる。さらに、折り曲げられて下側の非重ね合わせ部62に重ねられた重ね合わせ部61が、内圧によりその非重ね合わせ部62に押付けられ(図10参照)、両弁体部66,67が一層閉じられやすくなる。
ここで、区画部51が、横方向(車幅方向)よりも縦方向(上下方向)に長く形成されている(図5参照)ことから、区画部51では、横方向に対し、縦方向に対するよりも強いテンションが掛かりやすい。連通部64は、この強いテンションの掛かりやすい横方向に延びているため、閉じられやすい。
さらに、後膨張部54が展開及び膨張したときには、区画部51に対するだけでなく、重ね合わせ部61に対しても横方向に強いテンションが掛かる。これは、重ね合わせ部61の横方向についての両端部が本体布部33,34に結合されているからである。
両弁体部66,67が、それらの少なくとも一部において互いに接触すると、調圧弁65が閉弁した状態となる。後膨張部54内の膨張用ガスは、両弁体部66,67間及び連通部64を通って前膨張部55へ流出することを規制される。この規制により、後膨張部54に膨張用ガスが溜まり、専ら後膨張部54の内圧が上昇する。
本実施形態では、膨張部36が区画部51によって2つに区画されていて、その一方が後膨張部54とされていることから、後膨張部54の容積は、膨張部36が区画部51により区画されていない場合の容積よりも小さい。そのため、後膨張部54の内圧は、区画部51により区画されていない場合よりも早く上昇を開始し、しかも高くなる。
上記内圧の上昇により、後膨張部54が折り畳まれた順とは逆の順に、すなわち、第2の折り及び第1の折りの順に、折り状態を解消(展開)しながら膨張していく。これは、エアバッグ本体31において後から折り畳まれた部分が、先に折り畳まれた部分の折り状態の解消を規制するからである。シートバック23の車外側の側部が、上記のように展開及び膨張する後膨張部54によって押圧されて破断されると、後膨張部54は、一部を収納部24に残した状態で、破断された箇所を通じてシートバック23から前方へ飛び出す。
ここで、第2の折りの解消に際しては、図6に示すように、収納用形態のエアバッグ本体31において下方へ折り返された部分30uが折り線77を支点として上方へ回動する。乗員Pの側部と側壁部SWとの間の隙間は、同乗員Pの肩部PSにおいて胸部PTにおけるよりも狭い。しかし、エアバッグ本体31の展開及び膨張の初期に行なわれる、上記部分30uの上方への回動により、同エアバッグ本体31の上部がこの狭い隙間に入り込みやすい。そして、このように狭い隙間に入り込んだうえでエアバッグ本体31の第1の折りが解消されるため、同エアバッグ本体31は前方へ向けて円滑に展開及び膨張する。
図1及び図2に示すように、その後も膨張用ガスの供給される後膨張部54は、乗員Pの後保護領域ZRと側壁部SWとの間の隙間を前方へ向けて展開及び膨張する。このときには、前膨張部55に未だ膨張用ガスが供給されず、同前膨張部55の内圧が低い。ただし、前膨張部55が膨張することなく展開する(折りがほどける)ことは起り得る。後膨張部54が展開及び膨張する際の前方への動きが前膨張部55に伝わるからである。
また、エアバッグ本体31の後膨張部54は、折りが解消しやすい(展開しやすい)蛇腹折りされている。このことから、後膨張部54は速やかに展開及び膨張する。前膨張部55が前方へ速やかに押し出される。
なお、図10に示すように、横方向についての両側に引っ張られた区画部51は緊張した状態となって、後膨張部54の同方向の膨張厚みを規制する。この規制により、後膨張部54の横方向の膨張厚みは、乗員Pの胸部PTの側方で大きく、肩部PSに近づくに従い小さくなる(図3参照)。
側壁部SWがさらに車内側へ進入することで、乗員Pの後保護領域ZRが後膨張部54によって車内側へ押圧され始める。両弁体部66,67がそれらの面全体で密着した(閉じられた)状態で、後膨張部54内に膨張用ガスが供給され続ける一方、側壁部SWから加わる外力により、調圧弁65が開弁し始める。
すなわち、後膨張部54への膨張用ガスの供給期間の途中からは、乗員Pの拘束に伴う外力が加わって膨張部36が変形する。これに伴い、区画部51に対し横方向に強く掛かっていたテンションが減少する。
また、膨張部36の上記変形に伴い後膨張部54の内圧PIがさらに上昇して、区画部51が前膨張部55側へ押圧されて(図11(b)参照)、同区画部51に掛かるテンションが変化し、縦方向及び横方向のテンションの差が小さくなる。連通部64の変形が許容され、弁体部66,67の作動が許容されるようになる。
一方、重ね合わせ部61は下側の非重ね合わせ部62に重ねられ、横方向についての両端部において、縦結合部53によって本体布部33,34に結合されている。そのため、重ね合わせ部61において縦結合部53に近い部分では、重ね合わされた状態を維持しようとする力が強い。しかし、この力は、縦結合部53から遠ざかるに従い小さくなり、横方向についての中央部分、すなわち両弁体部66,67において最小となる。そのため、縦方向へ引っ張られた重ね合わせ部61は、弁体部66,67及びその近傍部分においてのみ同方向へ変形する。
連通部64が縦方向へある程度開くと、重ね合わせ部61では、図11(b)に示すように、後膨張部54の高い内圧PIを受けた両弁体部66,67においてのみ、連通部64を通って前膨張部55へ押し出される(反転される)。この連通部64の上下方向の幅W1が狭いときには、先端部66t,67t同士が接触し合い、調圧弁65が閉じ続ける。
そして、連通部64の幅W1の増大により、図11(c)に示すように、先端部66t,67tが離れ、調圧弁65が胸部PTの側方で開弁すると、上記流通規制が解除される。後膨張部54内の膨張用ガスは、連通部64と両弁体部66,67間とを順に通って前膨張部55へ流出することを許容される。
ただし、乗員Pの側部のうち側壁部SWとの間の隙間の狭い肩部PSが後膨張部54によって拘束された場合には、連通部64はあまり変形しない。これは、連通部64が胸部PTの側方に位置していて肩部PSから大きく離れていることから、肩部PSの拘束に伴う膨張部36の変形が連通部64に及びにくいからである。仮に、連通部64及び調圧弁65が肩部PSの側方に位置している場合には、肩部PSと側壁部SWとの間の隙間が狭いことから、肩部PSが早いタイミングで後膨張部54によって拘束され始め、連通部64が変形して調圧弁65が開弁し、膨張用ガスが適正時期よりも早いタイミングで前膨張部55へ流出し始めるおそれがある。しかし、上述したように連通部64及び調圧弁65が胸部PTの側方に位置している本実施形態では、肩部PSが後膨張部54によって拘束されても調圧弁65は開弁せず、膨張用ガスが上記のように適正時期よりも早いタイミングで前膨張部55へ流出し始めることが抑制される。
そして、側壁部SWとの間の隙間の広い胸部PTが後膨張部54によって拘束されると、連通部64が胸部PTに近いことから、胸部PTの拘束に伴う膨張部36の変形が連通部64に及びやすく、調圧弁65が開弁しやすい。その結果、膨張用ガスが適正時期に前膨張部55へ流出し始める。
上記膨張用ガスの流出により、後膨張部54の内圧が上昇から低下に転ずる。ただし、側壁部SWは車内側へ依然として進入し続けていて、後膨張部54が乗員Pの後保護領域ZRに押付けられる。
また、膨張用ガスの流入により前膨張部55が膨張を開始するとともに、同前膨張部55の内圧が上昇し始める。前膨張部55が折り畳まれた順とは逆の順に折り状態を解消(展開)しようとする。このときには、前膨張部55は、上記後膨張部54よりも低い内圧で、耐衝撃性が乗員Pの上半身のうち他の箇所よりも低い前保護領域ZFの側方で展開及び膨張する。
ここで、エアバッグ本体31の前膨張部55はロール折りされている。ロール折りには、蛇腹折りに比べると折りが解消しにくいものの、障害物に展開を阻害され難く狭い部分に入り込みやすいという特徴がある。そのため、前膨張部55は、乗員Pと側壁部SWとの狭い隙間に入り込んで展開及び膨張する。
そして、前膨張部55の内圧の上昇開始から少し遅れて、車内側へ進入する側壁部SWにより、後膨張部54に加え、前膨張部55が乗員Pの前保護領域ZFに押し付けられ始める。後膨張部54による後保護領域ZRの拘束に加え、前保護領域ZFが前膨張部55によって拘束され始める。
このように、後膨張部54及び前膨張部55がそれぞれ展開及び膨張したエアバッグ本体31が、乗員Pの保護領域Zと、車内側へ進入してくる側壁部SWとの間に介在する。このエアバッグ本体31によって、保護領域Zにおいて乗員Pが車内側へ押圧されて拘束される。そして、側壁部SWを通じて保護領域Zに伝わる側方からの衝撃が膨張部36によって緩和されて、乗員Pが保護される。
ところで、前膨張部55内の余剰の膨張用ガスは、排気孔71(囲み結合部72,73)に沿って流れることで、前膨張部55の外部、より詳しくは調圧弁65の前方よりも下側へ向けて排出される。
ここで、排気孔71の設けられた前膨張部55がアームレスト17よりも上方で展開及び膨張するため、同前膨張部55のアームレスト17との干渉が起こりにくく、排気孔71からの膨張用ガスの排出がアームレスト17によって妨げられにくい。
また、排気孔71が調圧弁65よりも下方に設けられていることから、前方に設けられている場合とは異なり、開弁した調圧弁65から膨張用ガスが短時間で排気孔71に到達せず、前膨張部55が展開及び膨張を完了する前に膨張用ガスが排気孔71から排出されることが起こりにくい。また、排気孔71が調圧弁65よりも上方に設けられている場合とは異なり、膨張用ガスが乗員Pの頭部(顔)の側方近傍から排出されることが起こりにくい。
さらに、排気孔71が、前膨張部55の周縁部のうち円弧状をなしている前下端部55aに設けられている本実施形態では、直線状をなしている箇所に設けられた場合に比べ、両本体布部33,34のうち排気孔71に対応する箇所が互いに離間する側へ変形しやすく、排気孔71が開きやすい。そのため、前膨張部55内の余剰の膨張用ガスが排気孔71を通じて前下方へ向けて排出されやすい。
そして、上記排出により前膨張部55の内圧が低下し、乗員Pの前保護領域ZFが前膨張部55によって適切な押圧力で拘束される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)エアバッグ本体31の内部であって、保護領域Zの前後方向についての中間部に区画部51を設けることで、同エアバッグ本体31内を後膨張部54及び前膨張部55に区画する。区画部51の上下方向について、乗員Pの胸部PTに対応する箇所に調圧弁65を設けている(図7(a))。
そのため、乗員Pの側部のうち側壁部SWとの間の隙間の狭い肩部PSが後膨張部54によって拘束されても調圧弁65が開弁しないようにし、膨張用ガスが適正時期よりも早いタイミングで前膨張部55へ流入し始めるのを抑制することができる。側壁部SWとの間の隙間の広い胸部PTが後膨張部54によって拘束されることをもって調圧弁65を開弁させることで、膨張用ガスが適正時期に前膨張部55へ流入し始めるようにすることができる。
(2)エアバッグ本体31が膨張を完了したときの同エアバッグ本体31の下端をアームレスト17よりも上方に位置させる。そして、前膨張部55のうち調圧弁65よりも下方に排気孔71を設けている(図3、図7(a))。
そのため、エアバッグ本体31のアームレスト17との干渉を起こりにくくし、排気孔71からの膨張用ガスの排出がアームレスト17によって妨げられるのを抑制することができる。排気孔71から膨張用ガスを排出させることで、前膨張部55の内圧を低下させ、乗員Pの前保護領域ZFを前膨張部55によって適切な押圧力で拘束することができる。
(3)車両用シート21の幅方向に重ね合わされた一対の本体布部33,34の周縁部同士を結合することにより形成されたエアバッグ本体31にあって、前膨張部55において両本体布部33,34の結合を解除することにより排気孔71を形成している(図5、図8(a))。
そのため、排気孔71において両本体布部33,34を互いに離間する側へ変形させることにより、排気孔71を開かせ、前膨張部55内の膨張用ガスを、排気孔71から調圧弁65の前方よりも下側へ向けて排出させることができる。
(4)前膨張部55のうち円弧状に形成されている前下端部55aに排気孔71を形成している(図7(a)、図8(a))。
そのため、排気孔71が、前膨張部55の周縁部のうち直線状をなしている箇所に設けられた場合に比べ、両本体布部33,34のうち排気孔71に対応する箇所を互いに離間する側へ変形させて排気孔71を開かせることが容易となる。その結果、前膨張部55内の余剰の膨張用ガスを排気孔71を通じて前下方へ向けて適切に排出させることができる。
(5)非膨張展開状態のエアバッグ本体31に対し、前方から後方に向けて折り畳む第1の折りを行なうとともに、第1の折りを経た中間形態のエアバッグ本体31の上部(部分30u)を下方へ折り返す第2の折りを行なうことにより、エアバッグ本体31を収納用形態にしている(図8、図9)。
そのため、乗員Pの肩部PSと側壁部SWとの間の狭い隙間に、エアバッグ本体31の上部を入り込みやすくすることができる。そして、上記のように狭い隙間に入り込ませたうえでエアバッグ本体31を前方へ向けて円滑に展開及び膨張させることができる。
(6)第1の折りの一部として、エアバッグ本体31の主として前膨張部55を、障害物に展開を阻害され難く狭い部分に入り込みやすいロール折りしている(図8(a),(b)、図9(a),(b))。
そのため、前膨張部55を乗員Pと側壁部SWとの狭い隙間に速やかに入り込ませることができる。
(7)第1の折りの一部として、エアバッグ本体31の主として後膨張部54を、折りの解消しやすい(展開しやすい)蛇腹折りしている(図9(a)〜(d))。
そのため、後膨張部54を速やかに展開及び膨張させて、前膨張部55を速やかに前方に押し出すことができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<インフレータ26について>
・インフレータ26の全部が後膨張部54の内部に配置されてもよい。
<エアバッグ本体31について>
・エアバッグ本体31は、前膨張部55の前下端部55aが円弧状をなしていないものであってもよい。
・エアバッグ本体31に対する第1の折りとして、ロール折り及び蛇腹折りの一方のみが行なわれてもよい。
<膨張部36について>
・エアバッグ30は、その略全体が上記実施形態のように膨張部36からなるものであってもよいが、膨張用ガスが供給されず膨張することのない非膨張部を一部に有するものであってもよい。
<区画部51について>
・区画部51の横方向についての両方の周縁部は、本体布部33,34に対し、ともに後膨張部54内で結合されてもよいし、前膨張部55内で結合されてもよい。
また、区画部51の横方向についての一方の周縁部が本体布部33,34に対し後膨張部54内で結合され、他方の周縁部が前膨張部55内で結合されてもよい。
・重ね合わせ部61において、両弁体部66,67として機能するのは、横方向について連通部64に対応する部分である。そのため、後膨張部54の展開及び膨張時に、両弁体部66,67の少なくとも先端部66t,67tが接触して閉じられるのであれば、重ね合わせ部61において、連通部64に対応しない部分(非近傍部分)の形態が変更されてもよい。例えば、重ね合わせ部61において連通部64に対応しない部分(非近傍部分)については、部分的又は全体的に結合されてもよい。この結合の手段としては、縫合であってもよいし、接着であってもよい。このように変更されることで、重ね合わせ部61において連通部64に対応する部分だけ両弁体部66,67として作動させ、対応しない部分が不要に動く現象、例えば、ばたつく現象を抑制することができる。
そのほかにも、重ね合わせ部61において連通部64に対応しない箇所の少なくとも一部に切欠きが入れられてもよい。
・区画部51と両弁体部66,67とは、互いに異なる部材によって構成されてもよい。
・横結合部63において結合を解除される箇所は、必ずしも折り線52を跨ぐ部分に設けられなくてもよく、折り線52から、同折り線52に直交する方向へ外れた箇所に設けられてもよい。また、両横結合部63間の結合を解除される部分は、複数箇所に設けられてもよい。
・両弁体部66,67を含む一対の重ね合わせ部61は、膨張部36の展開及び膨張前に後膨張部54に代えて、前膨張部55に配置されてもよい。
・二つ折り状態の区画部51は、折り線52を縦結合部53よりも前膨張部55側に位置させた状態で非膨張展開状態の膨張部36に配設されてもよい。この場合、両弁体部66,67を含む重ね合わせ部61が、膨張部36の展開及び膨張前に前膨張部55に配置されてもよい。
・区画部51として、上記実施形態とは異なる外形形状を有するものが用いられてもよい。
<排気孔71について>
・排気孔71は、前膨張部55のうち調圧弁65よりも下方であることを条件に前下端部55aとは異なる箇所に設けられてもよい。
・排気孔71は、両本体布部33,34の周縁部での結合を解除することにより形成された前記実施形態の排気孔71とは異なる構造を有するものであってもよい。
<エアバッグモジュールAMの収納部24について>
・車両用シート21のシートバック23に代えて、側壁部SWにおいて乗員Pの外側近傍となる箇所に収納部24が設けられ、ここにエアバッグモジュールAMが組み込まれてもよい。
<その他>
・上記サイドエアバッグ装置は、シートバック23が車両の前方とは異なる方向、例えば側方を向く姿勢で車両用シート21が配置された車両において、その車両用シート21に対し側方(車両の前後方向)から衝撃が加わった場合に、同衝撃から乗員Pを保護するタイプのサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記サイドエアバッグ装置が適用される車両には、自家用車に限らず各種産業車両も含まれる。
・上記サイドエアバッグ装置は、車両以外の乗物、例えば航空機、船舶等における乗物用シートに装備されるサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
10…車両(乗物)、17…アームレスト、21…車両用シート(乗物用シート)、24…収納部、31…エアバッグ本体、33,34…本体布部、51…区画部、54…後膨張部、55…前膨張部、55a…前下端部、65…調圧弁、71…排気孔、P…乗員、PS…肩部、PT…胸部、SW…側壁部、Z…保護領域。

Claims (2)

  1. 乗物用シートに着座している乗員の肩部から胸部にかけての領域を保護領域とし、前記乗物用シートの側方から加わる衝撃に応じて供給される膨張用ガスにより、前記保護領域の側方で展開及び膨張して乗員を拘束するエアバッグ本体を備え、
    前記エアバッグ本体内は、前記保護領域の前後方向についての中間部に設けられ、かつ調圧弁を有する区画部により、同区画部よりも後側に位置して膨張用ガスが供給される後膨張部と、前記区画部よりも前側に位置して、前記後膨張部及び前記調圧弁を経た膨張用ガスが供給される前膨張部とに区画され、
    前記調圧弁は、前記区画部において前記胸部の側方となる箇所に設けられ、前記後膨張部による乗員拘束前には閉弁し、同後膨張部による乗員拘束時には、その拘束に伴い加わる外力により開弁するものであり、
    前記エアバッグ本体が膨張を完了したときの同エアバッグ本体の下端は、乗物の側壁部に設けられたアームレストよりも上方に位置し、
    前記前膨張部のうち前記調圧弁よりも下方には膨張用ガスの排気孔が設けられており、
    前記後膨張部及び前記前膨張部の下端部は、連続した直線状に形成されているとともに、前記前膨張部の前下端部は、円弧状をなしており、
    前記前下端部には前下方に向けて開口する前記排気孔が形成されており、
    前記エアバッグ本体は折り畳まれることにより収納用形態にされて、前記乗員の側方近傍の収納部に収容されるものであり、
    前記収納用形態のエアバッグ本体は、非膨張展開状態のエアバッグ本体に対し、前方から後方に向けて折り畳む第1の折りが行なわれるとともに、前記第1の折りを経た中間形態のエアバッグ本体の上部を下方へ折り返す第2の折りが行なわれることにより形成されているサイドエアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグ本体は、前記乗物用シートの幅方向に重ね合わされた一対の本体布部の周縁部同士を結合することにより形成されており、
    前記排気孔は、前記前膨張部において前記両本体布部の結合が解除されることにより形成されている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
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