JP2009120024A - ランフラットタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カーカス6とトレッド補強コード層7と断面略三日月状のサイド補強ゴム層11とを具えるランフラットタイヤ1であって、サイド補強ゴム層11は、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、平均繊維径が1〜100μmでかつ平均繊維長が0.1〜20mmである非金属短繊維を5〜120質量部含有するゴム組成物からなり、しかも前記非金属短繊維がタイヤ周方向に配向される。また、カーカス6は、タイヤ赤道に対して45〜90°の角度で配列したカーカスコードをトッピングゴムで被覆したカーカスプライ6Aからなるとともに、前記カーカスコードに、撚り係数Tが0.5〜0.7であるアラミド繊維を用いたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
T=N×√{(0.125×D/2)/ρ}×10-3 …(1)
ただし、Nは上撚り数(回/10cm)、Dはコードのトータル表示デシテックス(繊度)、ρはコード材料の比重である。
E*1≧12MPa
E*1/E*2≧1.5
E”2/(E*2)2≦7.0×10-9 [Pa-1]
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
の関係を満足することを特徴とする請求項6記載のランフラットタイヤである。
初期歪:10%
振幅:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70°C
また、非金属短繊維fは、前記ジエン系ゴム成分100質量部に対して5質量部以上配合される必要があるが、好ましくは10質量部以上が望ましい。非金属短繊維fの配合量5質量部未満では、それによる配向方向の剛性向上効果が十分に期待できない。逆に、非金属短繊維fの配合量が増えると、ゴム加工性が著しく悪化してタイヤの生産性を低下させる。このような観点より、非金属短繊維fの前記配合量は、120質量部以下、より好ましくは100質量部以下が望ましい。
E*1/E*2≧1.5
即ち、サイド補強ゴム層11は、タイヤ周方向の複素弾性率E*1とタイヤ半径方向の複素弾性率E*2との比(E*1/E*2)が1.5以上、より好ましくは1.8以上が望ましい。前記複素弾性率の比(E*1/E*2)が1.5未満の場合、ランフラット耐久性と乗り心地とを同時に向上させることが困難な傾向がある。前記比(E*1/E*2)
E”2/(E*2)2≦7.0×10-9 [Pa-1]
T=N×√{(0.125×D/2)/ρ}×10-3 …(1)
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
ここで、RY60=Y60/SH
RY75=Y75/SH
RY90=Y90/SH
RY100 =Y100 /SH
として前記関係を満足する範囲RYiを図8に例示する。図7及び図8のように、前記関係を満足するプロファイルは、トレッドが非常に丸くなるため、フットプリントが、接地巾が小かつ接地長さを大とした縦長楕円形状となり、騒音性能とハイドロプレーニング性能とを向上しうる。なお前記RY60、RY75、RY90及びRY100 の値が、各下限値を下回ると、トレッド部2を中心としてタイヤ外面2Aが平坦化するため、従来タイヤとのプロファイルの差が少なくなる。逆に各上限値を上回ると、トレッド部2を中心としてタイヤ外面2Aが著しく凸状をなすため、接地巾が過小となり、通常走行において必要な走行性能を確保することができなくなる。
天然ゴム(NR):RSS♯3
ブタジエンゴム(BR):宇部興産(株)製のVCR412(SPB含有BR、SPBの含有率:12質量%、SPBの平均粒子径:250nm)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックE(N550)
グラスファイバー:エヌエスジー・ヴェトロテックス(株)製のマイクログラスチョップドストラント(平均繊維径:33μm、平均繊維長:6mm)
カーボンファイバー:(株)クレハ製のクレカチョップC−106T(平均繊維径:18μm、平均繊維長:6mm)
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6CN−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
不溶性硫黄:四国化成工業(株)製のミュークロンOT
加硫促進剤:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
カーカス:プライ枚数1、コード角度90°(対タイヤ赤道)
ベルト層:ベルトプライ枚数2、コード角度±24°(対タイヤ赤道)
サイド補強ゴム層:最大厚さ10.0mm又は8.0mm
レーヨン繊維コードの比重:1.51
アラミド繊維コードの比重:1.44
テスト方法は、次の通りである。
ランフラットタイヤのサイド補強ゴム層から所定の方向で厚さ2mmの試験片を切り出し、これらの試験片を用いて、JIS−K6394に準拠し、(株)岩本製作所製の粘弾性スペクトロメータを用いて前記条件下で、70℃におけるサイド補強ゴム層のタイヤ周方向の複素弾性率E*1、タイヤ半径方向の複素弾性率E*2および損失弾性率E”2が測定された。また、比E”2/(E*2)2が計算された。
1本当たりの質量であり、比較例1を100とする指数により評価した。数値が大きいほど軽量である。
各供試タイヤをバルブコアを取り去ったリム(18×8.5J)にリム組し、デフレート状態でドラム試験機上を速度(80km/h)、縦荷重(4.14kN)の条件にて走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定し、比較例1を100とする指数により評価した。数値が大きいほど良好である。
排気量4300ccの国産FF自動車の4輪に、内圧230kPa及びリム18×8.5Jの条件で装着し、ドライアスファルト路面の段差路、ベルジャン路(石畳の路面)、ビッツマン路(小石を敷き詰めた路面)を走行させた。そして、ドライバーの官能により、ゴツゴツ感、突き上げ及びダンピングを総合評価し、比較例1を100とする評点(n=3の平均値)で表示した。数値が大きいほど良好である。
テストの結果を表1及び表2に示す。
1 ランフラットタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
7 トレッド補強コード層
11 サイド補強ゴム層
Claims (7)
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、トレッド部の内方かつ前記カーカスの半径方向外側に配されるトレッド補強コード層と、前記サイドウォール部のカーカス内側に配された断面略三日月状のサイド補強ゴム層とを具えるランフラットタイヤであって、
前記サイド補強ゴム層は、ジエン系ゴム成分100質量部に対して、平均繊維径が1〜100μmでかつ平均繊維長が0.1〜20mmである非金属短繊維を5〜120質量部含有するゴム組成物からなり、しかも前記非金属短繊維がタイヤ周方向に配向されるとともに、
前記カーカスは、タイヤ赤道に対して45〜90°の角度で配列したカーカスコードをトッピングゴムで被覆したカーカスプライからなるとともに、前記カーカスコードに、下式(1)で示される撚り係数Tが0.5〜0.7であるアラミド繊維を用いたことを特徴とするランフラットタイヤ。
T=N×√{(0.125×D/2)/ρ}×10-3 …(1)
ただし、Nは上撚り数(回/10cm)、Dはコードのトータル表示デシテックス(繊度)、ρはコード材料の比重である。 - 前記サイド補強ゴム層は、タイヤ周方向の複素弾性率E*1、タイヤ半径方向の複素弾性率E*2、及びタイヤ半径方向の損失弾性率E”2が次の関係を満たす請求項1記載のランフラットタイヤ。
E*1≧12MPa
E*1/E*2≧1.5
E”2/(E*2)2≦7.0×10-9 [Pa-1] - 前記非金属短繊維は、グラスファイバー又はカーボンファイバーである請求項1又は2記載のランフラットタイヤ。
- 前記カーカスコードの前記撚り係数Tが0.6〜0.7である請求項1ないし3のいずれかに記載のランフラットタイヤ。
- 前記カーカスプライの前記トッピングゴムは、複素弾性率E*tが5〜13MPaである請求項1ないし4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 正規リムに装着されかつ正規内圧を充填した正規内圧状態におけるタイヤ軸心を含むタイヤ子午断面において、
前記タイヤ外面のプロファイルは、前記タイヤ外面とタイヤ赤道面Cとの交点であるタイヤ赤道点CPから接地端側に向かって曲率半径が漸減する複数の円弧からなる曲面によって形成される請求項1ないし5のいずれかに記載のランフラットタイヤ。 - 前記タイヤ外面のプロファイルは、タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点をPとするとき、
タイヤ外面の曲率半径RCが、タイヤ赤道点CPから前記点Pに至るまでの間で徐々に減少するとともに、
前記タイヤ赤道面Cから前記タイヤ最大断面巾SWの半巾(SW/2)の60%、75%、90%及び100%の距離X60、X75、X90及びX100 を夫々隔てるタイヤ外面上の各点と、タイヤ赤道点CPとの間の各半径方向距離をそれぞれY60、Y75、Y90及びY100 とし、かつタイヤ断面高さをSHとするとき、
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
の関係を満足することを特徴とする請求項6記載のランフラットタイヤ。
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- 2007-11-14 JP JP2007295957A patent/JP2009120024A/ja active Pending
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