JP2009070461A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009070461A
JP2009070461A JP2007236861A JP2007236861A JP2009070461A JP 2009070461 A JP2009070461 A JP 2009070461A JP 2007236861 A JP2007236861 A JP 2007236861A JP 2007236861 A JP2007236861 A JP 2007236861A JP 2009070461 A JP2009070461 A JP 2009070461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory cell
voltage
data
cell transistor
bit line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007236861A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4504405B2 (ja
Inventor
Katsuaki Isobe
克明 磯部
Noboru Shibata
昇 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007236861A priority Critical patent/JP4504405B2/ja
Priority to US12/208,798 priority patent/US7751243B2/en
Publication of JP2009070461A publication Critical patent/JP2009070461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4504405B2 publication Critical patent/JP4504405B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/04Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
    • G11C16/0483Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/56Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency
    • G11C11/5621Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using storage elements with more than two stable states represented by steps, e.g. of voltage, current, phase, frequency using charge storage in a floating gate
    • G11C11/5628Programming or writing circuits; Data input circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/10Programming or data input circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C8/00Arrangements for selecting an address in a digital store
    • G11C8/08Word line control circuits, e.g. drivers, boosters, pull-up circuits, pull-down circuits, precharging circuits, for word lines
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C2211/00Indexing scheme relating to digital stores characterized by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C2211/56Indexing scheme relating to G11C11/56 and sub-groups for features not covered by these groups
    • G11C2211/564Miscellaneous aspects
    • G11C2211/565Multilevel memory comprising elements in triple well structure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

【課題】動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供すること。
【解決手段】電流経路が直列接続された複数のメモリセルトランジスタMTと、最もドレイン側に位置する前記メモリセルトランジスタMTに接続された選択トランジスタST1と、ビット線BLと、ワード線WLと、前記ワード線WLを選択するロウデコーダ3とを具備し、データの書き込みにおいて、前記選択トランジスタST1がオン状態とされた状態で、“0”データがプログラムされる前記ビット線BLに第1電圧0Vが印加され、“1”データがプログラムされる前記ビット線BLに前記第1電圧より大きい第2電圧Vsが印加された後、前記ビット線BLが電気的にフローティングとされ、且つウェル12に第3電圧Vsが印加され、前記ウェル12とのカップリングにより前記ビット線BLの電位が上昇した状態において、前記ワード線WLにプログラム電圧VPGMが印加される。
【選択図】図6

Description

この発明は、半導体記憶装置に関する。例えば、NAND型フラッシュメモリの誤書き込みを防止するための方法に関する。
従来、不揮発性の半導体メモリとしてNAND型フラッシュメモリが知られている。NAND型フラッシュメモリでは、書き込み禁止セルにおいて、チャネル電位をゲートとのカップリングにより上昇させることにより、電子がフローティングゲートに注入されるのを防止するセルフブースト技術が、広く用いられている。
セルフブースト方式においては、データが書き込まれて閾値の上昇したメモリセルを用いると、ブースト効率が低下することが知られている。そこで、選択メモリセルからソース線側のメモリセルのチャネルをカットオフさせることで、消去セルのみを用いてブースト効率を向上させる手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら上記手法であると、メモリセルの閾値電圧によってはチャネルをカットオフさせることが出来ず、ブースト効率が低下する。その結果、書き込み禁止セルにデータが誤書き込みされるという問題があった。
また、近年のNANDフラッシュメモリでは多値(multi-level)化が進んでいる。多値NAND型フラッシュメモリでは、各データの取り得る閾値電圧の範囲が狭く、retension marginが小さくなる。これを解決するには、NAND型フラッシュメモリの取り得る閾値電圧を、全体として高電圧側に拡げるか、または低電圧側に拡げることが考え得る。しかし、高電圧側に拡げた場合には、書き込み電圧や読み出し電圧も高くすることが必要となり、誤書き込みや誤読み出しを生じやすくなる。また、低電圧側に拡げた場合には、上記のセルフブーストを行う際にチャネルをカットオフ出来ない問題が顕著となる。
特開平10−283788号公報
この発明は、動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供する。
この発明の一態様に係る半導体記憶装置は、半導体層上に形成され、電荷蓄積層と制御ゲートとを含む積層ゲートを備え、前記電荷蓄積層へ電荷が注入されるか否かによって、“0”データまたは“1”データがプログラムされるメモリセルトランジスタと、複数の前記メモリセルトランジスタの電流経路が直列接続されたメモリセル群と、前記メモリセル群内において最もドレイン側に位置する前記メモリセルトランジスタと電流経路が直列接続された選択トランジスタと、前記メモリセル群及び前記選択トランジスタが複数配置されたメモリセルアレイと、前記選択トランジスタの電流経路を介して、前記メモリセル群において最もドレイン側に位置する前記メモリセルトランジスタのドレインに接続されたビット線と、前記メモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線と、前記ワード線に電圧を印加するロウデコーダとを具備し、前記データの書き込み動作において、前記選択トランジスタがオン状態とされた状態で、“0”データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタの接続された前記ビット線に第1電圧が印加され、“1”データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタが接続された前記ビット線に前記第1電圧より大きい第2電圧が印加され、前記第1電圧及び前記第2電圧の印加の後、前記ビット線が電気的にフローティングとされ、且つ前記半導体層に第3電圧が印加され、前記半導体層とのカップリングにより前記ビット線の電位が上昇した状態において前記ロウデコーダが、前記データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタが接続された前記ワード線にプログラム電圧を印加する。
本発明によれば、動作信頼性を向上出来る半導体記憶装置を提供出来る。
以下、この発明の実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのブロック図である。図示するようにNAND型フラッシュメモリ1は、メモリセルアレイ2、ロウデコーダ3、ソース線ドライバ4、ページバッファ5、制御回路6、電圧発生回路7、及び入出力バッファ8を備えている。
メモリセルアレイ2は、複数のメモリブロック9を備えている。各メモリブロック9は、複数のメモリセルトランジスタを備えている。各メモリセルトランジスタのゲートはワード線に接続され、ドレインはビット線に電気的に接続され、ソースはソース線に電気的に接続されている。また、データの消去はメモリブロック9単位で行われる。すなわち、同一のメモリブロック9内に含まれるメモリセルトランジスタの保持するデータは、一括して消去される。
入出力バッファ8は、外部からコマンド、アドレス、及び書き込みデータを受け取り、またメモリセルアレイ2から読み出した読み出しデータを外部へ出力する。
ロウデコーダ3は、入出力バッファ8から与えられるロウアドレス信号RAに従って、メモリセルアレイ2のロウ方向を選択する。すなわち、ワード線を選択する。
ソース線ドライバ4は、ソース線に電圧を印加する。
ページバッファ5はセンスアンプを備える。そして、データの読み出し時においては、メモリセルトランジスタから読み出したデータをセンス・増幅する。また、書き込み時においては書き込みデータを保持し、書き込みデータに応じた電圧をビット線に与える。
電圧発生回路7は、制御回路7の命令に従って電圧を発生する。電圧発生回路7で発生された電圧は、ロウデコーダ3、ソース線ドライバ4、及びページバッファ5等に与えられる。
制御回路7は、入出力バッファ8から与えられるコマンドに従って、データの書き込み時には書き込みシーケンスを実行し、また電圧発生回路8の動作を制御する。
次に、図2を用いてメモリセルアレイ2の保持するメモリブロック9の詳細について説明する。図2は、メモリブロック9の回路図である。
図示するようにメモリブロック9は、複数のNANDセルを有している。NANDセルの各々は、32個のメモリセルトランジスタMT0〜MT31と、選択トランジスタST1、ST2とを含んでいる。以下では、説明の簡潔化のために、メモリセルトランジスタMT0〜MT31を区別しない場合には、単にメモリセルトランジスタMTと呼ぶことがある。メモリセルトランジスタMTは、半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(例えば浮遊ゲート)と、電荷蓄積層上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲートとを有する積層ゲート構造を備えている。なお、メモリセルトランジスタMTの個数は32個に限られず、8個や16個であってもよく、その数は限定されるものではない。メモリセルトランジスタMTは、隣接するもの同士でソース、ドレインを共有している。そして、選択トランジスタST1、ST2間に、その電流経路が直列接続されるようにして配置されている。直列接続されたメモリセルトランジスタMTの一端側のドレインは選択トランジスタST1のソースに接続され、他端側のソースは選択トランジスタST2のドレインに接続されている。すなわちNANDセルは、2つの選択トランジスタST1、ST2と、これらの間に直列接続された複数のメモリセルトランジスタMTを含むメモリセル群とを備えてなる。
同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲートはワード線WL0〜WL31のいずれかに共通接続され、同一行にあるメモリセルの選択トランジスタST1、ST2のゲートは、それぞれセレクトゲート線SGD、SGSに共通接続されている。また、メモリセルアレイ2において同一列にある選択トランジスタST1のドレインはビット線BL0〜BLm(mは自然数)のいずれかに共通接続される。選択トランジスタST2のソースはソース線SLに共通接続される。なお、選択トランジスタST1、ST2は必ずしも両方必要ではなく、NANDセルを選択出来るのであればいずれか一方のみが設けられていても良い。
上記構成のメモリセルアレイ2において、同一のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTには、一括してデータが書き込まれる。このデータが書き込まれる単位を「ページ」と呼ぶ。本実施形態では、同一のワード線に接続された(m+1)個のメモリセルトランジスタMTのうち、偶数ビット線(BL0、BL2、BL4、…)に接続されたメモリセルトランジスタMT毎、及び奇数ビット線(BL1、BL3、BL5、…)に接続されたメモリセルトランジスタMT毎に、一括してデータが書き込まれる。また、データの読み出しも書き込みと同じ単位により行われるものとする。
次に、上記構成のNANDセルの断面構成について図3を用いて説明する。図3は、NANDセルのビット線方向に沿った断面図である。図示するように、p型半導体基板10の表面領域内にn型ウェル領域11が形成され、n型ウェル領域11の表面領域内にp型ウェル領域12が形成されている。p型ウェル領域12上にはゲート絶縁膜13が形成され、ゲート絶縁膜13上に、メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のゲート電極が形成されている。メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2のゲート電極は、ゲート絶縁膜13上に形成された多結晶シリコン層14、多結晶シリコン層14上に形成されたゲート間絶縁膜15、及びゲート間絶縁膜15上に形成された多結晶シリコン層16を有している。ゲート間絶縁膜15は、例えばシリコン酸化膜、またはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造であるON膜、NO膜、またはONO膜で形成される。
メモリセルトランジスタMTにおいては、多結晶シリコン層14は電荷蓄積層(FG)として機能する。他方、多結晶シリコン層16は、ビット線に直交する方向で隣接するもの同士で共通接続されており、制御ゲートゲート(ワード線WL)として機能する。選択トランジスタST1、ST2においては、多結晶シリコン層14、16はワード線方向で隣接するもの同士で共通接続されている。そして、多結晶シリコン層14、16が、セレクトゲート線SGS、SGDとして機能する。なお、多結晶シリコン層14のみがセレクトゲート線として機能しても良い。この場合、選択トランジスタST1、ST2の多結晶シリコン層16の電位は、一定の電位、またはフローティングの状態とされる。ゲート電極間に位置するp型ウェル領域12表面内には、n型不純物拡散層17が形成されている。不純物拡散層17は隣接するトランジスタ同士で共用されており、ソース(S)またはドレイン(D)として機能する。
p型ウェル領域12上には、上記メモリセルトランジスタMT及び選択トランジスタST1、ST2を被覆するようにして、層間絶縁膜18が形成されている。層間絶縁膜18中には、ソース側の選択トランジスタST2の不純物拡散層(ソース)17に達するコンタクトプラグCP1が形成されている。そして層間絶縁膜18上には、コンタクトプラグCP1に接続される金属配線層19が形成されている。金属配線層19はソース線SLとして機能する。また層間絶縁膜18中には、ドレイン側の選択トランジスタST1の不純物拡散層(ドレイン)17に達するコンタクトプラグCP2が形成されている。そして層間絶縁膜18上に、コンタクトプラグCP2に接続される金属配線層20が形成されている。
層間絶縁膜18上には、金属配線層19、20を被覆するようにして、層間絶縁膜21が形成されている。そして層間絶縁膜21中に、金属配線層20に達するコンタクトプラグCP3が形成されている。層間絶縁膜21上には、複数のコンタクトプラグCP3に共通に接続された金属配線層22が形成されている。金属配線層22はビット線BLとして機能する。
次に、上記メモリセルトランジスタMTの閾値分布について図4を用いて説明する。図4は、横軸に閾値電圧Vthをとり、縦軸にメモリセルトランジスタMTの存在確率を示したグラフである。
図示するように、各々のメモリセルトランジスタMTは2値(2-levels)のデータ(1ビットデータ)を保持出来る。すなわちメモリセルトランジスタMTは、閾値電圧Vthの低い順に“1”及び“0”の2種のデータを保持出来る。
メモリセルトランジスタMTにおける“1”データの閾値電圧Vth0は、Vth0<V01である。“0”データの閾値電圧Vth1は、V01<Vth1である。このようにメモリセルトランジスタMTは、閾値電圧に応じて“0”データ及び“1”データの1ビットデータを保持可能とされている。この閾値電圧は、電荷蓄積層に電荷を注入することによって変動する。
また、上記メモリセルトランジスタMTは4値以上のデータを保持可能とされても良い。この場合の閾値分布について図5を用いて説明する。図5は、横軸に閾値電圧Vthをとり、縦軸にメモリセルトランジスタMTの存在確率を示したグラフである。
図示するように、各々のメモリセルトランジスタMTは16値(16-levels)のデータ(4ビットデータ)を保持出来る。すなわちメモリセルトランジスタMTは、閾値電圧Vthの低い順に“0”、“1”、“2”、“3”、…“9”、“A”、“B”、…“F”の16種のデータを保持出来る。メモリセルトランジスタMTにおける“0”データの閾値電圧Vth0は、Vth0<V01である。“1”データの閾値電圧Vth1は、V01<Vth1<V12である。“2”データの閾値電圧Vth2は、V12<Vth2<V23である。“3”データの閾値電圧Vth3は、V23<Vth3<V34である。“4”データの閾値電圧Vth4は、V34<Vth4<V45である。“5”データの閾値電圧Vth5は、V45<Vth5<V56である。“6”データの閾値電圧Vth6は、V56<Vth6<V67である。“7”データの閾値電圧Vth7は、V67<Vth7<V78である。“8”データの閾値電圧Vth8は、V78<Vth8<V89である。“9”データの閾値電圧Vth9は、V89<Vth9<V9Aである。“A”データの閾値電圧VthAは、V9A<VthA<VABである。“B”データの閾値電圧VthBは、VAB<VthB<VBCである。“C”データの閾値電圧VthCは、VBC<VthC<VCDである。“D”データの閾値電圧VthDは、VCD<VthD<VDEである。“E”データの閾値電圧VthEは、VDE<VthE<VEFである。“F”データの閾値電圧VthFは、VEF<VthFである。
図5のようにメモリセルトランジスタMTが複数ビットのデータを保持する場合には、データの書き込みは1ビットずつ行われる。つまり、例えば3ビットデータを保持する場合には、“0”データまたは“1”データのプログラム動作を3回行うことにより、書き込み動作が実行される。
以下では、メモリセルトランジスタMTが2値データを保持する場合と多値(multi-bit)データを保持する場合とに関わらず、電荷蓄積層に電荷を注入して閾値電圧を上昇させる場合を“0”プログラムと呼ぶ。他方、電荷蓄積層に電荷を注入せず(換言すれば、保持データが別のレベルに遷移しない程度の電荷注入に抑え)、閾値電圧を変化させない場合を“1”プログラムと呼ぶことにする。
次に、上記構成のNAND型フラッシュメモリの書き込み動作について、図6を用いて説明する。図6は、書き込み動作のフローチャートである。本フローチャートに沿った書き込みシーケンスは、外部から書き込みコマンドを受け取った制御回路6によって実行される。
前述の通り、データの書き込みは偶数ビット線単位、または奇数ビット線単位で行われる。以下、偶数ビット線と奇数ビット線のうち、データの書き込み対象とされたビット線を選択ビット線と呼び、書き込み対象とされなかったビット線を非選択ビット線と呼ぶ。また、データを書き込むべきメモリセルトランジスタが接続されたワード線を選択ワード線と呼び、その他のワード線を非選択ワード線と呼ぶ。また、データの書き込みは、セレクトゲート線SGSに近いものから順に行われる。
データの書き込み動作は、大まかには第1の書き込みステップ、第2の書き込みステップ、及び第3の書き込みステップの3つのステップに分けられる。第1の書き込みステップでは、選択ワード線よりもドレイン側(選択トランジスタST1に近い側)のメモリセルトランジスタのチャネルに電圧を転送する。引き続き第2の書き込みステップでは、選択ビット線をフローティングとし、カップリングにより非選択ビット線の電位を上昇させる。そして最後に第3の書き込みステップでは、非選択ビット線の電位を上昇させた状態で、選択ワード線にプログラム電圧を印加することにより、データのプログラムが行われる。以下、図面を参照しつつ詳細を説明する。
図6に示すように、まず第1の書き込みステップが行われる。すなわち、ページバッファ5によって、“0”プログラムを行うメモリセルトランジスタが接続された選択ビット線に書き込み電圧(例えば0V)が印加される。更にページバッファ5は、“1”プログラムを行うメモリセルトランジスタが接続された選択ビット線、及び非選択ビット線に、書き込み禁止電圧(例えばVdd=3V)を印加する(ステップS10)。
また、ソース線ドライバ4はソース線に電圧Vddを印加する。更にロウデコーダ3は、セレクトゲート線SGSに0Vを印加し、セレクトゲート線SGDに電圧VHを印加し、全ワード線WLに0Vを印加し、更にp型ウェル領域12(p型ウェル領域12の電位をVPWと表記する)に0Vを印加する(ステップS11)。電圧VHは、選択トランジスタST1に対して、電圧Vdd、及び電圧Vddと後述する電圧Vsとの和(Vdd+Vs)を通過させることを可能とする電圧である。また、電圧Vdd、VHは、制御回路6の制御により電圧発生回路7で発生される。
セレクトゲート線SGD、SGSにそれぞれ電圧VH、0Vが印加されることで、選択トランジスタST1はオン状態とされ、選択トランジスタST2はカットオフとされる。また、全ワード線WLに0Vが印加されることで、少なくとも選択ワード線と、それよりドレイン側の非選択ワード線に接続されたメモリセルトランジスタMTがオン状態となる。その他のメモリセルトランジスタMTは、保持するデータによってオン状態またはオフ状態となる。その結果、少なくとも選択ワード線と、それよりドレイン側の非選択ワード線に接続されたメモリセルトランジスタMTにチャネルが形成され、このチャネルに、対応するビット線の電位が転送される。
次に第2の書き込みステップが行われる。すなわち、例えばページバッファ5は選択ビット線を電気的にフローティングの状態とする。更にページバッファ5は、非選択ビット線に電圧(Vdd+Vs)を印加する。また、ソース線ドライバ4はソース線に電圧(Vdd+Vs)を印加し、ロウデコーダ3はp型ウェル領域12に電圧Vsを印加する(ステップS12)。電圧Vsは正の電圧であり、例えば電圧発生回路7によって発生される。
ステップS12の結果、フローティング状態にある選択ビット線の電位が、非選択ビット線、ソース線SL、及びp型ウェル領域12とのカップリングにより上昇する(ステップS13)。すなわち、“0”プログラムを行うメモリセルトランジスタが接続された選択ビット線の電位は、0VからほぼVsに上昇する。他方、“1”プログラムを行うメモリセルトランジスタが接続された選択ビット線の電位は、Vddからほぼ(Vdd+Vs)に上昇する。この際のセレクトゲート線SGDの電位はVHである。
次に第3の書き込みステップが行われる。すなわち、ロウデコーダ3がセレクトゲート線SGDに電圧VLを印加し、選択ワード線WLn(nは自然数)にプログラム電圧VPGM(例えば20V)を印加し、非選択ワード線WLn−1に中間電圧VGP(例えば3V+Vs)、非選択ワード線WLn−2に0Vを印加し、その他の非選択ワード線WLに電圧VPASSを印加する(ステップS14)。電圧VPGM、VGP、VPASS、VLは、制御回路6の制御に従って電圧発生回路7で発生される。電圧VLは、選択トランジスタST1に対して、電圧Vsを通過させることを可能とするが、電圧(Vdd+Vs)を通過させない電圧である。すなわち、ビット線の電圧が(Vdd+Vs)の場合、選択トランジスタST1はカットオフとされる。また電圧VPASSは、保持するデータに関わらず、メモリセルトランジスタMTをオン状態とさせることが出来る電圧である。
ステップS14により、選択ワード線と選択ビット線に接続されたメモリセルトランジスタMTのうち、“0”プログラムされるべきものについては、ゲートの電位がVPGM、チャネルの電位がVsとなり、電荷が電荷蓄積層14にトラップされる。その結果、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が上昇し、“0”プログラムが行われる。
他方、“1”プログラムされるべきものについては、チャネルの電位がゲートとのカップリングにより上昇するため、電荷は電荷蓄積層14にトラップされず(“0”プログラムされるほどにはトラップされず)、“1”プログラムが行われる。つまり、“1”プログラムされるべきメモリセルトランジスタMTを含むNANDセルでは、選択トランジスタST1、ST2がカットオフ状態となり、それらの間にあるメモリセル群のチャネルは電気的にフローティングとされる。その状態で、ワード線WLにVPGMやVPASSが印加されるため、これらとのカップリングによりチャネルの電位が上昇し、ゲートとチャネル間の電界が緩和される。非選択ビット線に接続されたメモリセルトランジスタMTについても同様である。
上記書き込み動作の具体例について、以下、図7乃至図10を用いて説明する。図7乃至図10は、メモリブロック9の回路図である。なお、説明の簡単化のために、図10に示すように、ビット線BLの本数が3本(BL0〜BL2)の場合について説明する。また、データの書き込みは偶数ビット線BL0、BL2とワード線WL29(WLn=WL29)に接続されたメモリセルトランジスタMT29に対して行われ、且つビット線BL0、BL2に接続されたメモリセルトランジスタMT29に対して、それぞれ“0”プログラム及び“1”プログラムが行われる場合について説明する。また必要に応じて、ビット線BL0〜BL2に接続された選択トランジスタST1、ST2及びメモリセルトランジスタMT0〜MT31を、それぞれ選択トランジスタST1−0〜ST1−2、ST2−0〜ST2−2、メモリセルトランジスタMT0−0〜MT31−0、MT0−1〜MT31−1、MT0−2〜MT31−2と呼ぶことにする。
まず、第1の書き込みステップにおいて、ステップS10、S11の処理が行われる。この際の様子を示しているのが図8である。図示するように、選択ビット線BL0に書き込み電圧0Vが印加され、選択ビット線BL2及び非選択ビット線BL2に書き込み禁止電圧Vddが印加される(ステップS10)。またロウデコーダ3は、セレクトゲート線SGD、SGSにVH、0Vをそれぞれ印加し、全ワード線WL0〜WL31に0Vを印加する。
これにより、選択トランジスタST1−0〜ST1−2はオン状態となり、選択トランジスタST2−0〜ST2−2はカットオフ状態となる。また、メモリセルトランジスタMT29の書き込みの時点では、それよりもセレクトゲート線SGD寄りのワード線WL30、WL31に接続されたメモリセルトランジスタMT30、MT31は消去状態である。従って、メモリセルトランジスタMT29〜MT31はオン状態となり、チャネルが形成される。つまり、ビット線BLから選択トランジスタST1を介して、少なくともメモリセルトランジスタMT29のチャネルまでが導通する。この様子を、図8では斜線で示した領域で示している。よって、メモリセルトランジスタMT29−0〜31−0のチャネル電位Vchは、ビット線BL0と同じく0Vとなり、メモリセルトランジスタMT29−1〜MT31−1及びMT29−2〜MT31−2のチャネル電位Vchは、ビット線BL1、BL2と同じくVddとなる。
またこの際、ワード線WL0〜WL28に接続されたメモリセルトランジスタMT0〜MT28には、既にデータがプログラムされている。従って、既にプログラムされたデータによっては、オン状態とされるメモリセルトランジスタMTも存在する。そして、そのメモリセルトランジスタMTがメモリセルトランジスタMT29と導通状態にあれば、そのチャネル電位Vchも0VまたはVddとされる。
次に第2の書き込みステップにおいて、ステップS12、S13の処理が行われる。この様子を示しているのが図9である。図示するように、ページバッファ5によって、選択ビット線BL0、BL2の電位はそれぞれ0V、Vddでフローティングとされる。更に、非選択ビット線BL1、ソース線SL、及びp型ウェル領域12の電位がVsだけ上昇される。
その結果、選択ビット線BL0、BL2の電位はカップリングにより、それぞれ0VからVsへ、及びVddから(Vdd+Vs)へ上昇する。セレクトゲート線SGDにはVHが印加されているので、選択トランジスタST1−0〜ST1−2はオン状態を維持する。
その結果、メモリセルトランジスタMT29−0〜MT31−0のチャネルには、ビット線BL0の電位が転送され、その電位Vchは0VからVsに上昇する。メモリセルトランジスタMT0−0〜MT28−0も、保持するデータによってはVch=Vsとなる。
メモリセルトランジスタMT29−1〜MT31−1、MT29−2〜MT−2についても同様である。すなわち、メモリセルトランジスタMT29−1〜MT31−1、MT29−2〜MT−2のチャネルには、それぞれビット線BL1、BL2の電位が転送され、その電位VchはVddから(Vdd+Vs)に上昇する。この際、ワード線WL0〜WL28に接続されたメモリセルトランジスタMT0〜MT28に関しても、既にプログラムされたデータによっては、そのチャネル電位VchもVsだけ上昇する。
そして第3の書き込みステップにおいて、ステップS14の処理が行われる。この様子を示しているのが図10である。図示するように、ロウデコーダ3はセレクトゲート線SGD、SGSにそれぞれVL、0Vを印加し、選択ワード線WL29にプログラム電圧VPGMを印加し、非選択ワード線WL28に中間電圧VGPを印加し、非選択ワード線WL27に0Vを印加し、その他の非選択ワード線WL0〜WL26、WL30、WL31に電圧VPASSを印加する。その結果、ワード線WL27以外のワード線WL0〜WL26、WL28〜WL31に接続されたメモリセルトランジスタMTにチャネルが形成される。
選択ビット線BL0に接続されたNANDセルにおいては、メモリセルトランジスタMT29−0において、チャネルと選択ワード線WL29との電位差によって、電荷が電荷蓄積層14に注入される。すなわち、“0”プログラムが行われる。
また選択ビット線BL2及び非選択ビット線BL1に接続されたNANDセルにおいては、セレクトゲート線SGDの電位がVL、ビット線BL1、BL2の電位が(Vdd+Vs)であるので、選択トランジスタST1、ST2がカットオフ状態となる。そのため、これらのNANDセル内のチャネルはフローティングとなる。そしてフローティングとされたチャネルの電位は、ワード線とのカップリングにより上昇する。この際、ワード線WL27に接続されたメモリセルトランジスタ27−1、27−2はカットオフ状態とされる。従って、選択ワード線WL29に接続されたメモリセルトランジスタMT29−1のチャネル電位は、メモリセルトランジスタMT30−1、31−1を使用したセルフブーストによって上昇し、メモリセルトランジスタMT29−2のチャネル電位は、メモリセルトランジスタMT30−2、31−2を使用したセルフブーストによって上昇する。従って、メモリセルトランジスタMT29−1、MT29−2の電荷蓄積層14には電荷は注入されず、メモリセルトランジスタMT29−2に対しては“1”プログラムが行われる。
以上のように、この発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、下記の(1)の効果が得られる。
(1)NAND型フラッシュメモリの動作信頼性を向上出来る。
上記構成であると、選択ワード線に接続され且つデータを書き込むべきでないメモリセルトランジスタMTへのデータの誤書き込みを防止出来、NAND型フラッシュメモリの動作信頼性を向上出来る。本効果について以下説明する。
NAND型フラッシュメモリに代表される不揮発性半導体メモリでは、ゲートとチャネルとの間に高電界をかけ、電荷を電荷蓄積層にトラップさせることでメモリセルの閾値電圧を変動させ、データをプログラムする。
この際、“1”プログラムを行うメモリセルトランジスタMTを含むNANDセルでは、選択トランジスタST1、ST2をカットオフさせ、メモリセル群のチャネルをフローティングとする。そして、これらのチャネルの電位を、ワード線とのカップリングにより上昇させることで、ゲートとチャネル間の電界を緩和する。これにより、電荷が電荷蓄積層にトラップされず、“1”プログラムが行われる。非選択ビット線に接続されたNANDセルでも同様である。これが、従来より知られるセルフブースト方式である。
NAND型フラッシュメモリでは、データのプログラムはセレクトゲート線SGSに近いメモリセルトランジスタMTから順に行われる。つまり、ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTから順にプログラムが行われる。すると、ワード線WL0、WL1等に接続されたメモリセルトランジスタMTのプログラム時には、NANDセルに含まれるメモリセルトランジスタMTの殆どは消去状態であるので、ブースト効率が良い。すなわち、チャネルの電位を効率的に上昇させることが出来るため、“1”プログラムすべきメモリセルトランジスタMT及び非選択のメモリセルトランジスタMTに対して、誤って“0”プログラムがなされる頻度が少ない。
しかし、セレクトゲート線SGDに近いワード線WL30、WL31等に接続されたメモリセルトランジスタMTのプログラム時には、NANDセルに含まれるメモリセルトランジスタMTの殆どは既にデータがプログラムされた状態にある。従って、ブースト効率が悪化し、誤って“0”プログラムがなされる恐れがある。勿論、電圧VPASSを高くして十分にブーストを図る手法も考え得るが、この場合には選択ビット線に接続された非選択メモリセルトランジスタに誤書き込みが発生する恐れがある。
上記問題を解決するために、選択ワード線WLnよりもセレクトゲート線SGS寄りの非選択ワード線WLn−1に中間電圧VGPを印加し、WLn−2に0Vを印加する手法がある。本手法によれば、選択メモリセルトランジスタとそれよりもセレクトゲート線SGD側の非選択メモリセルトランジスタのチャネルは、既にデータがプログラムされたメモリセルトランジスタ(選択メモリセルトランジスタよりもセレクトゲート線SGS寄りのメモリセルトランジスタ)のチャネルと電気的に分離される。これにより、消去状態のメモリセルトランジスタMTのみを使用してセルフブーストを行うことが出来、ブースト効率を向上出来る。
しかし、この場合にも、非選択ワード線WLn−2に接続されたメモリセルトランジスタMTn−2を確実にカットオフさせることが困難な場合があった。すなわち、このメモリセルトランジスタMTn−2の保持するデータによっては、閾値電圧がほぼ消去状態と同じである場合がある。すると、非選択ワード線WLn−2に0Vを印加しても、メモリセルトランジスタMTn−2はオン状態となってしまう。その結果、ブースト効率は低下する。
しかし、本実施形態に係る構成であると、非選択メモリセルトランジスタMTn−2をより確実にカットオフさせることが出来る。そのため、消去状態のメモリセルトランジスタMTのみを用いたセルフブーストを行うことが出来、ブースト効率が向上する。その結果、非選択のメモリセルトランジスタMTに対して誤書き込みが発生することを抑制し、書き込み信頼性を向上出来る。本効果につき、以下説明する。
本実施形態に係る書き込み動作であると、第2の書き込みステップ(図6のステップS12、S13)において、フローティング状態とした選択ビット線BLの電位を、ソース線SL、非選択ビット線BL、及びウェル領域12とのカップリングにより、Vsだけ上昇させている。この際の様子を図11に示す。図11は、選択ワード線WLnよりもセレクトゲート線SGS寄りの非選択ワード線WLn−2、WLn−3に接続されたメモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3の断面図である。図7の例であると、メモリセルトランジスタMT26、MT27の断面図である。図11では、ワード線WLn−2に0Vを印加した際に、メモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3がカットオフとならない場合について示している。
図示するように、メモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3がカットオフとならない場合、メモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3にはチャネル30が形成される。本実施形態の場合、チャネル30の電位Vchは(Vdd+Vs)である。従って、メモリセルトランジスタMTn−2のソース領域17の電位も(Vdd+Vs)である。この状態の後、第3の書き込みステップでセルフブーストが行われる。つまり、図11において、ワード線WLn−2に0Vが印加され、WLn−3にVPASSが印加される。これにより、メモリセルトランジスタMTn−3のチャネル電位Vchは、VPASSとのカップリングにより上昇し、それに伴ってメモリセルトランジスタMTn−2のソース領域17の電位も上昇する。
この際、メモリセルトランジスタMTn−3のチャネル電位は、(Vdd+Vs)からセルフブーストによって上昇する。つまり、セルフブーストを行う際のチャネル30の初期電位が、(Vdd+Vs)である。この点、第2の書き込みステップを経ない場合には、初期電位はVddである。従って、第2の書き込みステップを経ない場合に比べて、メモリセルトランジスタMTn−3のチャネル電位を、セルフブーストによってより高めることが出来る。その結果、メモリセルトランジスタMTn−2におけるゲート・ソース間電圧VGSが小さくなり、メモリセルトランジスタMTn−2はカットオフされやすくなる。従って、消去状態のメモリセルトランジスタMTのみを用いたセルフブーストを行うことが出来る。
本効果は、多値NAND型フラッシュメモリにおいてはより顕著となる。背景技術で述べたように、多値NAND型フラッシュメモリでは、retension marginを確保することが困難となっている。しかし、本実施形態に係る構成であると、データの書き込み時にメモリセルトランジスタMTn−2をカットオフ出来るため、データの閾値分布を全体として負電圧側に拡げることができるようになる。従って、動作信頼性を確保しつつ、retension marginを確保することも可能となり、従来の背反する問題を解決出来る。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態で説明した第2の書き込みステップにおいて、NANDセル内のメモリセルトランジスタMTを導通状態とさせるものである。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの構成は、上記第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。図12は、本実施形態に係るデータの書き込み動作のフローチャートである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図示するように、まず第1の実施形態と同様にして、第1の書き込みステップにおいてステップS10、S11の処理が行われる。引き続き第2の書き込みステップにおいてステップS12、S13の処理が行われる。すなわち、選択ビット線BLがフローティングとされ、フローティングとされた選択ビット線BLの電位が、非選択ビット線BL、ソース線SL、及びp型ウェル領域12とのカップリングにより上昇する。
この際、ロウデコーダ3は、セレクトゲート線SGD及び全ワード線WLに、電圧VREADSLを印加する(ステップS20)。電圧VREADSLは電圧発生回路7によって発生され、選択トランジスタST1に対して、電圧(Vdd+Vs)を通過させることを可能とする電圧であり、且つ保持するデータに関わらずメモリセルトランジスタMTをオン状態とさせる電圧である。この結果、全NANDセル内において、全てのメモリセルトランジスタMTがオン状態とされてチャネルが形成され、また全ての選択トランジスタST1がオン状態となる。つまり、NANDセル内のメモリセル群のチャネルは導通状態となり、且つ対応するビット線BLに電気的に接続される(ステップS21)。
その後、第3の書き込みステップにおいて、第1の実施形態で説明したステップS14の処理が行われ、データのプログラムが行われる。
本実施形態に係る上記書き込み動作の具体例について、以下説明する。第1の実施形態と同様に、図7を用いて説明した条件において、データのプログラムが行われるものとする。
まず、第1の実施形態で説明したステップS10〜S13の処理により、メモリブロック9は第1の実施形態で説明した図9の状態となる。次にステップS20の処理が行われる。この際の様子を示しているのが図13である。図13はメモリブロック9の回路図である。
図示するように、セレクトゲート線SGD及び全ワード線WL0〜WL31に、電圧VREADSLが与えられる。従って、選択トランジスタST1−0〜ST1−2、メモリセルトランジスタMT0−0〜MT31−0、MT0−1〜MT31−1、MT0−2〜MT31−2はオン状態となる。つまり、各NANDセル内において全メモリセルトランジスタMTにはチャネルが形成され、このチャネル電位Vchは、対応するビット線BLと同電位となる。すなわち、ビット線BL0に接続されたNANDセルのチャネル電位VchはVsであり、ビット線BL1、BL2に接続されたNANDセルのチャネル電位Vchは(Vdd+Vs)である。その後、第1の実施形態で説明した図10に示すように、データのプログラムが行われる。
上記のように、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、第1の実施形態で説明した(1)の効果に加えて、下記(2)の効果が得られる。
(2)NAND型フラッシュメモリの動作信頼性をより向上出来る(その1)。
本実施形態に係るデータ書き込み方法であると、第2の書き込みステップにおいて、全セレクトゲート線SGD及び全ワード線WLに電圧VREADSLを印加することによって、全メモリセルトランジスタMTにチャネルを形成し、このチャネルをビット線BLに接続している。
従って、非選択ワード線WLn−2、WLn−3に接続されたメモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3も必ずオン状態となり、そのチャネル電位Vchは、対応するビット線BLと同電位となる。すなわち、“1”プログラムを行うべきNANDセル、及び非選択ビット線に接続されたNANDセルにおけるメモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3は、必ず図11の状態となる。つまり、ステップS20の処理を行うことで、メモリセルトランジスタMTn−3におけるセルフブーストの初期電位を、その保持するデータに関わらず、確実に(Vdd+Vs)とすることが出来る。従って、より確実にメモリセルトランジスタMTn−2をカットオフさせることが出来、NAND型フラッシュメモリの動作信頼性をより向上出来る。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記第2の実施形態とは異なる方法により、ソース側に位置するメモリセルトランジスタの初期電位を上昇させる方法に関するものである。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの構成は、上記第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。図14は、本実施形態に係るデータの書き込み動作のフローチャートである。以下では、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図示するように、まず第1の実施形態と同様にして、第1の書き込みステップにおいてステップS10、S11の処理が行われる。引き続き第2の書き込みステップにおいてステップS12、S13の処理が行われる。すなわち、選択ビット線BLがフローティングとされ、フローティングとされた選択ビット線BLの電位が、非選択ビット線BL、ソース線SL、及びp型ウェル領域12とのカップリングにより上昇する。
次に第3の書き込みステップを行う前に、本実施形態では第4の書き込みステップが行われる。まずロウデコーダ3は、セレクトゲート線SGDに印加する電圧をVHからVLに変更する。更にロウデコーダ3は、非選択ワード線WLn−1に電圧VGPを印加し、非選択ワード線WLn−2に0Vを印加し、非選択ワード線WL0〜WLn−3に電圧VPASSを印加する(ステップS30)。その他のワード線WLの電圧は不変である。すると、非選択ワード線WL0〜WLn−3に接続されたメモリセルトランジスタMTにチャネルが形成され、そのチャネル電位Vchはワード線とのカップリングによりほぼVPASSまで上昇する(ステップS40)。
その後、第3の書き込みステップにおいて、第1の実施形態で説明ステップS14の処理が行われ、データのプログラムが行われる。
本実施形態に係る上記書き込み動作の具体例について、以下説明する。第1の実施形態と同様に、図7を用いて説明した条件において、データのプログラムが行われるものとする。
まず、第1の実施形態で説明したステップS10〜S13の処理により、メモリブロック9は第1の実施形態で説明した図9の状態となる。次にステップS30の処理が行われる。この際の様子を示しているのが図15である。図15はメモリブロック9の回路図である。
図示するように、セレクトゲート線SGDに電圧VLが印加され、選択トランジスタST1−1、ST1−2はカットオフ状態となる。選択トランジスタST1−0は、オン状態を維持する。また非選択ワード線WL28にVGPが与えられ、非選択ワード線WL27に0Vが与えられ、非選択ワード線WL0〜WL26にVPASSが与えられる。すると、メモリセルトランジスタMT0〜MT26にはチャネルが形成される。このチャネル電位は、ワード線WL0〜WL26とのカップリングにより上昇する。その後、第1の実施形態で説明した図10に示すように、データのプログラムが行われる。
上記のように、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリであると、第1の実施形態で説明した(1)の効果に加えて、下記(3)の効果が得られる。
(3)NAND型フラッシュメモリの動作信頼性をより向上出来る(その2)。
本実施形態に係るデータ書き込み方法であると、第2の書き込みステップの後、第4の書き込みステップにおいて、選択ワード線WLnよりもセレクトゲート線SGSよりの非選択ワード線WL0〜WLn−3に対して電圧VPASSを印加している。すなわち、第3の書き込みステップにおけるデータのプログラムより前に、選択ワード線よりもセレクトゲート線SGS寄りの非選択ワード線についてのセルフブーストを予め行っている。
従って、第3の書き込みステップの時点では、既にメモリセルトランジスタMTn−2のソース電位はほぼVPASSまで上昇しているので、メモリセルトランジスタMTn−2をより確実にカットオフ出来る。この様子を図16に示す。図16は、非選択ワード線WLn−2、WLn−3に接続されたメモリセルトランジスタMTn−2、MTn−3の断面図である。図7の例であると、メモリセルトランジスタMT26、MT27の断面図に相当する。
図示するように、第4の書き込みステップにおいて、メモリセルトランジスタMTn−3にはチャネル30が形成され、そのチャネル電位VchはほぼVPASSである。つまり、メモリセルトランジスタMTn−2のソース領域17の電位もほぼVPASSである。そしてメモリセルトランジスタMTn−2のゲートには0Vが印加されている。従って、例えメモリセルトランジスタMTn−2が消去状態であったとしても、メモリセルトランジスタMTn−2をカットオフさせることが出来る。従って、NAND型フラッシュメモリの動作信頼性をより向上出来る。
上記のように、この発明の第1乃至第3の実施形態に係る半導体記憶装置であると、データの書き込み動作において、選択トランジスタがオン状態とされた状態で、“0”プログラムを行う選択ビット線に書き込み電圧を印加し、“1”プログラムを行う選択ビット線及び非選択ビット線に書き込み禁止電圧Vddを印加した後、選択ビット線をフローティングの状態としている。そして、非選択ビット線、ソース線、及びp型ウェル領域12に電圧Vsを印加することにより、これらとのカップリングにより選択ビット線の電位を上昇させる。その後、選択ビット線の電位が上昇した状態において、選択ワード線にプログラム電圧VPGMを与えると共に、セルフブーストを行って、選択されたメモリセルトランジスタMTに対してデータのプログラムを行っている。従って、セルフブーストによって上昇される非選択のメモリセルトランジスタMTのチャネルの初期電位を、従来に比べてVsだけ高く出来る。その結果、選択ワード線WLよりもセレクトゲート線SGS側に位置する非選択ワード線WLn−2に接続されたメモリセルトランジスタMTn−2のカットオフ特性を向上出来る。そのため、ブースト効率を向上でき、NAND型フラッシュメモリの動作信頼性を向上出来る。
また第2の実施形態では、ロウデコーダはプログラム電圧の印加前に、データがプログラムされるメモリセルトランジスタを含むNANDセル内の全ワード線にVREADSLを印加することで、NANDセル内の全メモリセルトランジスタをオン状態とさせている。これにより、メモリセルトランジスタMTn−3のチャネルに確実に(Vdd+Vs)を与えることが出来る。
更に第3の実施形態では、ロウデコーダはプログラム電圧の印加前に、選択されたメモリセルトランジスタよりもソース側に位置するメモリセルトランジスタが接続された非選択ワード線にVPASSを印加する。つまり、選択されたメモリセルトランジスタよりもソース側に位置するメモリセルトランジスタについて、ドレイン側に位置するメモリセルトランジスタよりも先にセルフブーストを行う。これにより、メモリセルトランジスタMTn−3のチャネルに確実に上昇させることが出来る。
なお上記実施形態では、データのプログラムが偶数ビット線単位、または奇数ビット線単位で行われる場合を例に挙げて説明した。しかし、ビット線の分割の仕方は偶数/奇数に限定されるものでは無く、全ビット線のうちの一部ずつについてプログラムが行われる場合であっても良い。また、全ビット線につき一括してデータが書き込まれても良い。つまり、同一のワード線に接続された全メモリセルトランジスタに対して、一括してデータがプログラムされても良い。この場合には、ステップS12における選択ビット線は、ソース線SLとp型ウェル領域12とのカップリングにより上昇する。
また、ステップS12では、非選択ビット線、ソース線SL、及びp型ウェル領域12に対して電圧Vsが印加される場合について説明した。しかし、ソース線SL、及びp型ウェル領域12に対して印加される電圧は同じ値で無くとも良い。また、これら全てにVsが印加されなくても良い。すなわち、これらのうちの一部にのみVsが印加されても良い。つまり、例えばp型ウェル領域12にのみVsが印加される場合であっても良い。しかし、選択ビット線の電位を効率的に上昇させるという観点からは、ソース線SL、及びp型ウェル領域12の全てに対してVsを印加することが望ましい。
また、上記実施形態ではデータのプログラム時に、ワード線WLn−2に接続されたメモリセルトランジスタMTn−2をカットオフさせる場合を例に説明した。しかしメモリセルトランジスタMTn−2に限らず、選択ワード線WLnに接続されたメモリセルトランジスタMTnよりもソース側に位置するメモリセルトランジスタMTであれば良い。つまり、メモリセルトランジスタMTn−1、MTn−3、MTn−4などであっても良い。第3の実施形態においては、例えばメモリセルトランジスタMTn−1がカットオフされる場合には、ワード線WL0〜WLn−2にVPASSが印加される。またメモリセルトランジスタMTn−3がカットオフされる場合には、ワード線WL0〜WLn−4にVPASSが印加される。
また、上記実施形態において、第1の書き込みステップにおけるステップS10とステップS11とは異なるステップとして記載したが、勿論同時に行われても良い。また、第2の実施形態におけるステップS12〜S21も、同時に行われても良い。更に、上記実施形態で用いるプログラム電圧VPGM及び電圧VPASSは、従来使用されるこれらの電圧に比べて、Vsだけ高くすることが望ましい。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリのブロック図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの断面図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルの閾値分布を示すグラフ。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルの閾値分布を示すグラフ。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの、書き込み動作のフローチャート。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第1の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの一部領域の断面図。 この発明の第2の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの、書き込み動作のフローチャート。 この発明の第2の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第3の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの、書き込み動作のフローチャート。 この発明の第3の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの回路図。 この発明の第3の実施形態に係るフラッシュメモリの備えるメモリセルアレイの一部領域の断面図。
符号の説明
1…フラッシュメモリ、2…メモリセルアレイ、3…ロウデコーダ、4…ソース線ドライバ、5…ページバッファ、6…制御回路、7…電圧発生回路、8…入出力バッファ、9…メモリブロック、10…半導体基板、11、12…ウェル領域、13…ゲート絶縁膜、14、16…多結晶シリコン層、15…ゲート間絶縁膜、17…不純物拡散層、18、21…層間絶縁膜、19、20、22…金属配線層、30…チャネル

Claims (5)

  1. 半導体層上に形成され、電荷蓄積層と制御ゲートとを含む積層ゲートを備え、前記電荷蓄積層へ電荷が注入されるか否かによって、“0”データまたは“1”データがプログラムされるメモリセルトランジスタと、
    複数の前記メモリセルトランジスタの電流経路が直列接続されたメモリセル群と、
    前記メモリセル群内において最もドレイン側に位置する前記メモリセルトランジスタと電流経路が直列接続された選択トランジスタと、
    前記メモリセル群及び前記選択トランジスタが複数配置されたメモリセルアレイと、
    前記選択トランジスタの電流経路を介して、前記メモリセル群において最もドレイン側に位置する前記メモリセルトランジスタのドレインに接続されたビット線と、
    前記メモリセルトランジスタの制御ゲートに接続されたワード線と、
    前記ワード線に電圧を印加するロウデコーダと
    を具備し、前記データの書き込み動作において、前記選択トランジスタがオン状態とされた状態で、“0”データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタの接続された前記ビット線に第1電圧が印加され、“1”データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタが接続された前記ビット線に前記第1電圧より大きい第2電圧が印加され、
    前記第1電圧及び前記第2電圧の印加の後、前記ビット線が電気的にフローティングとされ、且つ前記半導体層に第3電圧が印加され、
    前記半導体層とのカップリングにより前記ビット線の電位が上昇した状態において前記ロウデコーダが、前記データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタが接続された前記ワード線にプログラム電圧を印加する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記ロウデコーダは前記プログラム電圧の印加前に、前記データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタよりもソース側に位置する前記メモリセルトランジスタをカットオフさせる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記ロウデコーダは前記プログラム電圧の印加前に、前記データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタを含む前記メモリセル群に接続される前記ワード線の全てに電圧を印加することにより、前記メモリセル群内の前記メモリセルトランジスタの全てをオン状態とさせる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  4. 前記ロウデコーダは前記プログラム電圧の印加前に、前記データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタよりもソース側に位置する前記メモリセルトランジスタが接続された前記ワード線に、前記プログラム電圧よりも小さい第4電圧を印加した後、前記データがプログラムされる前記メモリセルトランジスタよりもドレイン側に位置する前記メモリセルトランジスタが接続された前記ワード線に前記第4電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 前記データは、前記ビット線のうち選択された一部の選択ビット線に接続された前記メモリセルトランジスタに対して一括して書き込まれ、
    前記データの書き込み動作において、前記選択トランジスタがオン状態とされた状態で、前記選択ビット線に前記第1電圧及び前記第2電圧が印加される際、非選択ビット線に対しても前記第2電圧が印加され、
    前記ビット線が電気的にフローティングとされた際には、前記非選択ビット線に対して第4電圧が印加され、
    前記選択ビット線の電位は、前記半導体層及び前記非選択ビット線とのカップリングにより上昇される
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
JP2007236861A 2007-09-12 2007-09-12 半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP4504405B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007236861A JP4504405B2 (ja) 2007-09-12 2007-09-12 半導体記憶装置
US12/208,798 US7751243B2 (en) 2007-09-12 2008-09-11 Semiconductor memory device provided with MOS transistor having charge accumulation layer and control gate and data write method of NAND flash memory

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007236861A JP4504405B2 (ja) 2007-09-12 2007-09-12 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009070461A true JP2009070461A (ja) 2009-04-02
JP4504405B2 JP4504405B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=40431661

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007236861A Expired - Fee Related JP4504405B2 (ja) 2007-09-12 2007-09-12 半導体記憶装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7751243B2 (ja)
JP (1) JP4504405B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266366A (ja) * 2008-04-14 2009-11-12 Samsung Electronics Co Ltd ナンドフラッシュメモリ装置及びその動作方法
JP2011060377A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその書き込み制御方法
JP2011521398A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 サンディスク コーポレイション 不揮発性記憶装置のチャネルブーストを増加させるためのビットラインプレチャージを強化する方式
JP2011150749A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2013503413A (ja) * 2009-08-25 2013-01-31 サンディスク テクノロジーズ インコーポレイテッド ビットラインをフロートさせる不揮発性メモリの中速及び全速プログラム
JP2013504834A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 マイクロン テクノロジー, インク. メモリキンク検査
JP2013512532A (ja) * 2009-11-24 2013-04-11 サンディスク テクノロジーズ インコーポレイテッド ビットライン検知に基づく補償によりチャネル−フローティングゲート結合を低減するメモリプログラミング
JP2016157494A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社東芝 半導体記憶装置
KR20210077785A (ko) * 2019-06-27 2021-06-25 샌디스크 테크놀로지스 엘엘씨 비휘발성 메모리에 대한 비트 라인 승압

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8619474B2 (en) * 2009-09-10 2013-12-31 Micron Technology, Inc. Data line management in a memory device
KR101682666B1 (ko) * 2010-08-11 2016-12-07 삼성전자주식회사 비휘발성 메모리 장치, 그것의 채널 부스팅 방법, 그것의 프로그램 방법 및 그것을 포함하는 메모리 시스템
US8638606B2 (en) 2011-09-16 2014-01-28 Sandisk Technologies Inc. Substrate bias during program of non-volatile storage
CN104103312A (zh) * 2014-07-21 2014-10-15 北京门马科技有限公司 一种非挥发性存储器单元阵列的写入方法
KR20210021222A (ko) * 2019-08-16 2021-02-25 삼성전자주식회사 페이지 버퍼, 이를 포함하는 메모리 장치
JP7293060B2 (ja) * 2019-09-17 2023-06-19 キオクシア株式会社 半導体記憶装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11284153A (ja) * 1998-03-30 1999-10-15 Sony Corp 不揮発性半導体メモリセル及び不揮発性半導体メモリセルにおけるデータ書き込み方法
JP2000269364A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Hitachi Ltd 半導体記憶装置
JP2002245785A (ja) * 2000-12-28 2002-08-30 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法
JP2006522428A (ja) * 2003-03-05 2006-09-28 サンディスク コーポレイション 不揮発性メモリのためのセルフブースト技術
JP2007506207A (ja) * 2003-09-16 2007-03-15 マイクロン・テクノロジー・インコーポレーテッド フラッシュメモリ用昇圧基板/タブプログラミング

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3481817B2 (ja) 1997-04-07 2003-12-22 株式会社東芝 半導体記憶装置
US6850438B2 (en) * 2002-07-05 2005-02-01 Aplus Flash Technology, Inc. Combination nonvolatile memory using unified technology with byte, page and block write and simultaneous read and write operations
US7161833B2 (en) 2004-02-06 2007-01-09 Sandisk Corporation Self-boosting system for flash memory cells
JP5019198B2 (ja) 2006-06-29 2012-09-05 株式会社東芝 半導体記憶装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11284153A (ja) * 1998-03-30 1999-10-15 Sony Corp 不揮発性半導体メモリセル及び不揮発性半導体メモリセルにおけるデータ書き込み方法
JP2000269364A (ja) * 1999-03-17 2000-09-29 Hitachi Ltd 半導体記憶装置
JP2002245785A (ja) * 2000-12-28 2002-08-30 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性半導体メモリ装置のプログラム方法
JP2006522428A (ja) * 2003-03-05 2006-09-28 サンディスク コーポレイション 不揮発性メモリのためのセルフブースト技術
JP2007506207A (ja) * 2003-09-16 2007-03-15 マイクロン・テクノロジー・インコーポレーテッド フラッシュメモリ用昇圧基板/タブプログラミング

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266366A (ja) * 2008-04-14 2009-11-12 Samsung Electronics Co Ltd ナンドフラッシュメモリ装置及びその動作方法
JP2011521398A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 サンディスク コーポレイション 不揮発性記憶装置のチャネルブーストを増加させるためのビットラインプレチャージを強化する方式
KR101519081B1 (ko) 2008-05-23 2015-05-11 샌디스크 테크놀로지스, 인코포레이티드 비휘발성 저장소에서 채널 부스팅을 증가시키기 위한 강화된 비트라인 프리챠지 방식
JP2013503413A (ja) * 2009-08-25 2013-01-31 サンディスク テクノロジーズ インコーポレイテッド ビットラインをフロートさせる不揮発性メモリの中速及び全速プログラム
JP2011060377A (ja) * 2009-09-10 2011-03-24 Toshiba Corp 半導体記憶装置及びその書き込み制御方法
US8203883B2 (en) 2009-09-10 2012-06-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor memory device and method of programming the same
JP2013504834A (ja) * 2009-09-14 2013-02-07 マイクロン テクノロジー, インク. メモリキンク検査
JP2013512532A (ja) * 2009-11-24 2013-04-11 サンディスク テクノロジーズ インコーポレイテッド ビットライン検知に基づく補償によりチャネル−フローティングゲート結合を低減するメモリプログラミング
JP2011150749A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Toshiba Corp 不揮発性半導体記憶装置
JP2016157494A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社東芝 半導体記憶装置
KR20210077785A (ko) * 2019-06-27 2021-06-25 샌디스크 테크놀로지스 엘엘씨 비휘발성 메모리에 대한 비트 라인 승압
KR102580595B1 (ko) 2019-06-27 2023-09-20 샌디스크 테크놀로지스 엘엘씨 비휘발성 메모리에 대한 비트 라인 승압

Also Published As

Publication number Publication date
US7751243B2 (en) 2010-07-06
JP4504405B2 (ja) 2010-07-14
US20090067245A1 (en) 2009-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4504405B2 (ja) 半導体記憶装置
KR100704021B1 (ko) 신뢰성을 향상시키는 불휘발성 반도체 메모리 장치의데이터 소거방법
JP5178167B2 (ja) 半導体記憶装置及びそのデータ書き込み方法
JP3863485B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US8339845B2 (en) Flash memory device, programming method and memory system
JP5019198B2 (ja) 半導体記憶装置
US10090056B2 (en) Semiconductor memory device
JP5127439B2 (ja) 半導体記憶装置
US9460794B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device
US20140313829A1 (en) Nonvolatile semiconductor memory device
JP2009245556A (ja) 半導体記憶装置
JP2009146556A (ja) 半導体記憶装置
JP2009230818A (ja) 半導体記憶装置
JP4939971B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
JP2011003850A (ja) 半導体記憶装置
KR102370187B1 (ko) 데이터 라인 설정 동작과 동시에 시딩 동작을 위한 장치 및 방법
US20090316478A1 (en) Semiconductor memory device
JP5259505B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2010198685A (ja) 不揮発性半導体メモリ
JP2011076678A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20240013840A1 (en) Configuration of a memory device for programming memory cells
US20170148518A1 (en) Semiconductor memory device
US7692960B2 (en) Scheme of semiconductor memory and method for operating same
JP2010277656A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2007066355A (ja) 不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees