JP2008255711A - 木造建築物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木製のラーメン柱3と木製のラーメン梁4とを曲げモーメントの伝達が可能に接合した門型のラーメン枠10,20を、ラーメン梁が互いに平行となるように設置する。ラーメン梁は、上下に間隔を開けて平行に架け渡された上梁11と下梁12とを含むものであって、上梁の側面から下梁の側面にわたって連続した板材13が固着されたものとする。2基のラーメン枠の内の第2のラーメン枠20の上梁と下梁との間に、複数の張り出し梁15の一端を差し入れ、第1のラーメン枠10の上梁と下梁との間を通過して、第2のラーメン枠と反対側に張り出し梁を突き出す。これらの張り出し梁の上にベランダ又は上層階の床を形成する。ラーメン枠は、2つの軸柱1の間に設置し、ラーメン柱3を軸柱1に当接させる。
【選択図】図1
Description
図1は、本願に係る発明の一実施形態である木造建築物の構造躯体を示す概略斜視図である。
この構造躯体は、断面が105mm×105mm、又は120mm×120mmのほぼ正方形となった木製の軸柱1と、軸柱間に架け渡される横架材2とで構成される、いわゆる軸組構造と、2つの木製のラーメン柱3とこれらの間に架け渡されるラーメン梁4とを門型に接合したラーメン枠10,20とを組み合わせて主要部が構成されている。
なお、上記接合金具14の梁接合部22は、取付基部21と回動が可能に接続されており、この接合金具14をラーメン柱3に取り付けて現場へ搬入するときには、梁接合部22をラーメン柱3の面に沿った位置に回動しておき、取り扱いを容易にすることができるものである。
なお、上梁11、下梁12及びラーメン柱3にわたって連続して固定された合板13は、張り出し梁15が配置される位置と対応する部分に開口13aが設けられており、張り出し梁15がこれらの開口13に挿通された状態で、上梁11及び下梁12に固定されている。
この柱支持金具40は、図6に示すように、鋼からなる箱状の部材であって、基礎5に当接される底板41と、この底板41と平行に設けられ、ラーメン柱3および軸柱1の下端面が当接される上面板42と、上記底板41の上方に上記上面板42を支持する鉛直板43と、ラーメン柱3及び軸柱1と接続するために、上面板42上に鉛直に立設された接合板44とを有するものである。鉛直板43は座屈を防止するためのリブ45を備えており、底板41に設けられたアンカーボルト46を挿通するための複数の孔の周辺部を避けて設けられている。また、上面板42の上に立設された接合板44は、その鉛直面が上記ラーメン枠10の軸線を含む面と平行に設けられ、ドリフトピン47を挿通するために複数の孔48が設けられている。
これらの横架材2−1,2−2は、図7に示すように上面がラーメン枠10,20の上面つまり上梁11の上面と高さが一致するように設けられている。したがって、これらに架け渡された根太51及びラーメン梁11とともに床組を形成しており、これらの上に床板を架け渡して二階部分の床とすることができる。
一方、上記横架材2の上に二階部分の軸柱1aが立設され、張り出し梁15の先端部から立ち上げられた柱1bとともに二階部分の構造躯体を構成している。
また、張り出し梁15に鉛直荷重が作用したときには、第1のラーメン枠10に大きな下向きの力が作用するともに、第2のラーメン枠20には揚力が作用する。これらの力はのラーメン梁4つまり上梁11と下梁12と合板13とが一体に固定された部材に作用するが、ラーメン梁4が大きな曲げ剛性を有するものとなっていること及びラーメン梁4とラーメン柱3とが曲げモーメントに抵抗できるように接合されていることにより、ラーメン梁3のたわみは小さく抑えられる。また、これにともない、変形が徐々に進行するクリープ変形も少なくすることができる。
あらかじめ工場等においてラーメン柱3と軸柱1とを一体に結合し、ラーメン梁4との接合金具14を取り付けておく。これらの柱を現場において所定の位置に設けられた柱支持金具40上に立設する。その後、下梁12及び上梁11の順で接合し、これらの梁11,12と柱3とに連続するように合板13を固定し、ラーメン枠を形成する。そして、張り出し梁15を組み込んで固定するとともに、他の軸組み構造を構成する部材と接合する。
また、ラーメン柱3と上梁11及び下梁12とをあらかじめ接合し、さらに合板13を固定してラーメン枠10,20の両側に接合する軸柱1も一体に組み立てておいても良い。構築現場では、他の軸柱を立設するとともに、上記のように組み立てられたラーメン枠をクレーン等によって吊り上げて、所定の位置に据え付ける。そして、張り出し梁15を組み込むとともに、他の軸組構造を構成する部材と接合する。
10、20,60:ラーメン枠、
11:上梁、 12:下梁、 13:合板(板材)、 14:接合金具、 15:張り出し梁、 16:桁、
21:取付基部、 22:梁接合部、 23:ラーメン梁のボルト孔、 24:軸柱のボルト孔、 25:ボルト、 26:梁接合部に設けられた孔、 27:切り欠き部、 28:ドリフトピン、 29:スリット、 30:横穴、
31:ビス、
40:柱支持金具、 41:底板、 42:上面板、 43:鉛直板、 44:接合板、 45:リブ、 46:アンカーボルト、 47:ドリフトピン、 48:接合板に設けられた孔、 49:ナット、 50:横孔、 51:根太
Claims (4)
- 木製のラーメン柱と木製のラーメン梁とを曲げモーメントの伝達が可能に接合した門型のラーメン枠を2基備え、
これらのラーメン枠は、前記ラーメン梁が互いに平行となるように設置され、
前記ラーメン梁は、上下に間隔を開けて平行に架け渡された上梁と下梁とを含むものであって、該上梁の側面から前記下梁の側面にわたって連続した板材が固着されたものであり、
2基の前記ラーメン枠の内の第2のラーメン枠の前記上梁と前記下梁との間に一端が差し入れられ、第1のラーメン枠の前記上梁と前記下梁との間を通過して、第2のラーメン枠と反対側に突き出した複数の張り出し梁を有することを特徴とする木造建築物。 - 断面の形状がほぼ正方形である複数の軸柱を有し、
前記ラーメン枠の2つのラーメン柱の外側面が、隣り合って立設された2つの前記軸柱の側面と対向し、該側面に当接されていることを特徴とする請求項1に記載の木造建築物。 - 前記板材が、前記上梁と前記下梁と前記ラーメン柱と前記軸柱とにわたって連続して固着されていることを特徴とする請求項2に記載の木造建築物。
- 前記ラーメン柱及び前記ラーメン梁の断面形状は、該ラーメン枠の軸線が含まれる面と平行な辺の寸法が、該ラーメン枠の軸線を含む面と直角となる方向の辺より長い、扁平な形状であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の木造建築物。
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