JP2008232696A - 角速度センサおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化することができ所望の共振周波数で駆動されることができ、かつ高いQ値を得ることができる圧電振動子を有する角速度センサを提供する。
【解決手段】本発明に係る角速度センサは,圧電振動子と検出部を含み、圧電振動子は基体と基体に固定された固定端および基体に接しない自由端を有する振動部と振動部の屈曲振動を生成する駆動部を有し、振動部は第1支持部と第1支持部に支持された4本の片持梁状部と第1支持部を支持し固定端を備える第2支持部を有し、第1、第2片持梁状部は第1支持部の一方の中心線に関して対称を成し、第3、第4片持梁状部は第1支持部の一方の中心線に関して対称を成し、第1、第4片持梁状部は第1支持部の他方の中心線に関して対称を成し、第2、第3片持梁状部は第1支持部の他方の中心線に関して対称を成し,検出部は振動部の上方に形成され振動部に加わる回転の角速度を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、角速度センサおよび電子機器に関する。
近年、デジタルカメラやカーナビゲーションシステムなどの情報機器には、画像の手ぶれ防止や車体の位置検知などのために角速度センサが搭載されてきている。角速度センサには、例えば、従来の設計資産や省電力性を生かすために、音叉型の32kHz水晶振動子が用いられる。しかしながら、音叉型の32kHz水晶振動子の場合、音叉の腕長さが数mmになり、パッケージを含めた全体の長さは10mm近くになる場合がある。
最近では、水晶ではなく、シリコン基板上に、圧電体薄膜を上下の電極で挟んだ駆動部を設けた圧電振動子が開発されるようになってきた。このような圧電振動子としては、ビーム状構造のもの(特許文献1の図1参照)や、ビーム2本を備える音叉型のもの(特許文献2の図1参照)が知られている。このような圧電振動子においても、シリコン基板の厚さをせいぜい100μm程度にしかできないため、数十kHzの共振周波数を得る場合、ビームの腕長さが数mm以上になる場合がある。このため、このような圧電振動子を有する角速度センサの小型化は困難な場合がある。
特開2005−291858号公報 特開2005−249395号公報
本発明の目的は、小型化することができ、所望の共振周波数で駆動されることができ、かつ、高いQ値を得ることができる圧電振動子を有する角速度センサを提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記角速度センサを有する電子機器を提供することにある。
本発明に係る角速度センサは、
圧電振動子と、
検出部と、を含み、
前記圧電振動子は、
基体と、
前記基体に固定された固定端、および、該基体に接しない自由端を有する振動部と、
前記振動部の上方に形成され、該振動部の屈曲振動を生成する駆動部と、を有し、
前記振動部は、
第1支持部と、
前記第1支持部に支持された4本の片持梁状部と、
前記第1支持部を支持し、前記固定端を備える第2支持部と、を有し、
前記第1支持部は、直交する2本の中心線を有し、
第1の前記片持梁状部および第2の前記片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の一方の前記中心線に関して対称を成しており、
第3の前記片持梁状部および第4の前記片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の前記一方の中心線に関して対称を成しており、
前記第1の片持梁状部および前記第4の片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の他方の前記中心線に関して対称を成しており、
前記第2の片持梁状部および前記第3の片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の前記他方の中心線に関して対称を成しており、
前記駆動部は、
前記駆動部の下部電極と、
前記駆動部の下部電極の上方に形成された前記駆動部の圧電体層と、
前記駆動部の圧電体層の上方に形成された前記駆動部の上部電極と、を有し、
前記検出部は、前記振動部の上方に形成され、該振動部に加わる回転の角速度を検出し、
前記検出部の下部電極と、
前記検出部の下部電極の上方に形成された前記検出部の圧電体層と、
前記検出部の圧電体層の上方に形成された前記検出部の上部電極と、を有する。
本発明に係る角速度センサが有する前記圧電振動子では、共振周波数は、前記振動部の厚さに依存する。従って、この圧電振動子によれば、共振周波数を前記振動部の厚さによって調整することができる。例えば、振動部が音叉形状を有するような場合には、共振周波数は、振動部の幅に依存する。従って、音叉型の圧電振動子では、共振周波数を低くするためには、振動部の幅を小さくして対応することができるが、加工技術の限界がある場合がある。これに対し、本発明に係る圧電振動子では、共振周波数を低くするためには、前記振動部の厚さを薄くして対応することができる。従って、加工技術の限界によらずに、所望の共振周波数を得ることができる。即ち、この圧電振動子を有する本発明の角速度センサによれば、例えば音叉型の角速度センサなどよりも小型化することができ、かつ、所望の共振周波数(例えば数十kHz)で駆動されることができる。また、本発明に係る角速度センサが有する前記圧電振動子によれば、前記振動部と前記基体との接続部分(即ち前記振動部の前記固定端)に応力が集中しないため、高いQ値を得ることができる。
なお、本発明に係る記載では、「上方」という文言を、例えば、「特定のもの(以下「A」という)の「上方」に形成された他の特定のもの(以下「B」という)」などと用いている。本発明に係る記載では、この例のような場合に、A上に直接Bが形成されているような場合と、A上に他のものを介してBが形成されているような場合とが含まれるものとして、「上方」という文言を用いている。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記第1支持部および前記4本の片持梁状部は、平面視において、ローマ字のH型を構成し、
前記第1支持部および前記第2支持部は、平面視において、ローマ字のT型を構成することができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記第1の片持梁状部および前記第2の片持梁状部は、前記第1支持部の一方の端部に接続されており、
前記第3の片持梁状部および前記第4の片持梁状部は、前記第1支持部の他方の端部に接続されていることができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記第2支持部は、平面視において、前記第1支持部の中心点から最短距離の端点に接続されていることができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記第1支持部、前記片持梁状部、および前記第2支持部は、直方体形状を有することができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記検出部は、各前記片持梁状部の上方に1対ずつ形成され、
前記駆動部は、各前記片持梁状部の上方であって、1対の前記検出部の間に1つずつ形成されることができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記基体は、
基板と、
前記基板の上方に形成された絶縁部と、
前記絶縁部の上方に形成された半導体部と、を有し、
前記振動部は、前記半導体部を構成する半導体と同じ半導体からなることができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記基体は、SOI(Silicon On Insulator)基板であることができる。
本発明に係る角速度センサにおいて、
前記基体は、半導体基板であり、
前記振動部は、前記半導体基板を構成する半導体と同じ半導体からなることができる。
本発明に係る電子機器は、上述の角速度センサを有する。
以下、本発明に好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1. まず、本実施形態に係る角速度センサ100について説明する。図1は、本実施形態に係る角速度センサ100を概略的に示す平面図であり、図2および図3は、角速度センサ100を概略的に示す断面図である。なお、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、図1のIII−III線断面図である。
角速度センサ100は、図1〜図3に示すように、圧電振動子90と、検出部30(30a〜30h)と、を含む。圧電振動子90は、基体1と、振動部10と、駆動部20(20a〜20d)と、を含む。
基体1は、図2および図3に示すように、例えば、基板2と、基板2上に形成された絶縁部3と、絶縁部3上に形成された半導体部4と、を有する。基体1としては、例えばSOI(Silicon On Insulator)基板などを用いることができる。SOI基板としては、例えばSIMOX(silicon implanted oxide)基板や貼り合わせSOI基板などが挙げられる。例えば、基板2としてシリコン基板、絶縁部3として酸化シリコン層、半導体部4としてシリコン層を用いることができる。半導体部4内には各種の半導体回路を作り込むことができる。半導体部4としてシリコン層を用いることが、一般的な半導体製造技術を利用できる点で有利である。絶縁部3の厚さは、例えば0.1μm〜4μmであり、半導体部4の厚さは、例えば1μm〜4μmである。
半導体部4は、振動部10を支持することができる。半導体部4は、例えば図示のような矩形の枠状に形成される。
振動部10は、基体1(より具体的には半導体部4)に固定された固定端10a、および、基体1(より具体的には半導体部4)に接しない自由端141を有する。振動部10は、半導体からなることができる。振動部10を構成する半導体は、例えば、半導体部4を構成する半導体と同じものである。
振動部10は、第1支持部12と、第1支持部12に支持された4本の片持梁状部14(14a〜14d)と、第1支持部12を支持し、振動部10の固定端10aを備える第2支持部16と、を有する。
片持梁状部14は、第1支持部12に固定された固定端142、および、基体1(より具体的には半導体部4)に接しない自由端141を有する。なお、片持梁状部14の自由端141は、振動部10の自由端141でもある。
第1支持部12は、直交する2本の中心線12a,12bを有する。第1支持部12の一方の中心線12aは、第1支持部12の長さ方向(図1のY方向)に沿っている。第1支持部12の他方の中心線12bは、第1支持部12の幅方向(X方向)に沿っている。
第1の片持梁状部14aおよび第2の片持梁状部14bは、平面視(図1)において、第1支持部12の一方の中心線12aに関して対称を成している。同様に、第3の片持梁状部14cおよび第4の片持梁状部14dは、平面視において、第1支持部12の一方の中心線12aに関して対称を成している。また、第1の片持梁状部14aおよび第4の片持梁状部14dは、平面視において、第1支持部12の他方の中心線12bに関して対称を成している。同様に、第2の片持梁状部14bおよび第3の片持梁状部14cは、平面視において、第1支持部12の他方の中心線12bに関して対称を成している。
第1支持部12および4本の片持梁状部14(14a〜14d)は、平面視(図1)において、例えば、ローマ字のH型を構成することができる。第1の片持梁状部14aおよび第2の片持梁状部14bは、例えば、第1支持部12の一方の端部12Aに接続されている。また、第3の片持梁状部14cおよび第4の片持梁状部14dは、例えば、第1支持部12の他方の端部12Bに接続されている。なお、片持梁状部14a〜14dは、第1支持部12の端部12A,12B以外の部分に接続されていても良い。
片持梁状部14の長さ方向(X方向)は、例えば、第1支持部12の長さ方向(Y方向)に直交する。第1支持部12および各片持梁状部14a〜14dのそれぞれは、例えば、直方体形状を有する。第1支持部12の平面形状は、例えば、矩形(長方形および正方形)であり、図示の例では長方形である。各片持梁状部14a〜14dの平面形状は、例えば、矩形、三角形、台形などであり、図示の例では長方形である。
第1の片持梁状部14aおよび第4の片持梁状部14dは、例えば、片持梁状部14の長さ方向(X方向)に平行に所定間隔をおいて配置されている。同様に、第2の片持梁状部14bおよび第3の片持梁状部14cは、例えば、片持梁状部14の長さ方向(X方向)に平行に所定間隔をおいて配置されている。第1の片持梁状部14aと第4の片持梁状部14dとの間隔は、第2の片持梁状部14bと第3の片持梁状部14cとの間隔に等しい。
片持梁状部14(14a〜14d)のそれぞれの長さは、例えば200μm〜400μmである。片持梁状部14(14a〜14d)のそれぞれの幅は、例えば50μmである。なお、片持梁状部14の長さとは、平面視における片持梁状部14の固定端142から自由端141までの距離をいう。また、本発明において、特定の部材(例えば片持梁状部14)の幅とは、該部材の長さ方向に直交する方向の該部材の両端の距離をいう。
第1支持部12の長さは、例えば250μmであり、第1支持部12の幅は、例えば50μmである。なお、第1支持部12の長さとは、片持梁状部14の長さ方向(X方向)に直交する方向(Y方向)の第1支持部12の両端の距離をいう。
第1支持部12および第2支持部16は、片持梁状部14a〜14dを支持する機能と、片持梁状部14a〜14dの振動を基体1に伝搬させない機能と、を有する。第1支持部12および第2支持部16は、平面視において、例えば、ローマ字のT型を構成することができる。第2支持部16は、平面視において、例えば、第1支持部12の中心点12cから最短距離の第1支持部12の端点12dに少なくとも接続されている。なお、第1支持部12の中心点12cは、例えば、第1支持部12の一方の中心線12aと他方の中心線12bとの交点である。第2支持部16は、例えば、第1支持部12の中央部12Cに接続されている。第2支持部16の長さ方向(X方向)は、例えば、第1支持部12の長さ方向(Y方向)に直交する。第2支持部16、第1の片持梁状部14a、および第4の片持梁状部14dは、例えば、それぞれの長さ方向(X方向)に平行に所定間隔をおいて配置されている。第2支持部16は、例えば、直方体形状を有する。第2支持部16の平面形状は、例えば、矩形であり、図示の例では長方形である。第2支持部16の平面形状は、例えば、第1支持部12の他方の中心線12bに関して対称を成している。
第2支持部16の長さは、例えば250μm〜450μmである。第2支持部16の幅は、例えば50μmである。なお、第2支持部16の長さとは、片持梁状部14の長さ方向(X方向)の第2支持部16の両端の距離をいう。
第2支持部16の長さは、例えば、片持梁状部14の長さよりも長い。また、第2支持部16の幅、第1の片持梁状部14aの幅、および第4の片持梁状部14dの幅の総和は、例えば、第1支持部12の長さよりも短い。また、第1支持部12の幅、片持梁状部14(14a〜14d)のそれぞれの幅、および第2支持部16の幅は、例えば、同じである。
振動部10は、図1〜図3に示すように、絶縁部3の一部を除去して形成された空隙部80上に形成されている。空隙部80の平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形である。空隙部80は、例えば、半導体部4の端部の下まで入り込んで設けられている。振動部10と半導体部4との間であって、振動部10と半導体部4との接続部分(即ち振動部10の固定端10a)以外の領域には、振動部10の振動を許容する開口部(第1開口部)42が形成されている。振動部10は、半導体部4により構成される矩形の枠の内側に収まっている。
振動部10の厚さは、半導体部4の厚さと同じであり、例えば1μm〜4μmである。振動部10の厚さは、角速度センサ100の小型化のためには、4μm以下であることが望ましい。
振動部10と駆動部20との間(より具体的には片持梁状部14と駆動部の下部電極22との間)、および、振動部10と検出部30との間(より具体的には片持梁状部14と検出部の下部電極32との間)には、例えば、下地層5が形成されている。下地層5は、酸化シリコン(SiO)層、窒化シリコン(Si)層等の絶縁層である。下地層5は、例えば2層以上の複合層で構成されていても良い。下地層5の厚さは、例えば1μmである。
駆動部20(20a〜20d)は、振動部10の上方に形成されている。駆動部20は、例えば、各片持梁状部(ビーム)14a〜14dの上方に形成されている。駆動部20は、例えば、下地層5上に形成されている。駆動部20は、振動部10の屈曲振動を生成する。駆動部20は、例えば、図1に示すように、各片持梁状部14a〜14dに対して1つずつ設けられている。駆動部20は、例えば、1対の検出部30の間に1つずつ設けられている。即ち、第1片持梁状部14aの上方には、第1駆動部20aが第1検出部30aと第2検出部30bとの間に配置されている。同様に、第2片持梁状部14bの上方には、第2駆動部20bが第3検出部30cと第4検出部30dとの間に配置されている。同様に、第3片持梁状部14cの上方には、第3駆動部20cが第5検出部30eと第6検出部30fとの間に配置されている。同様に、第4片持梁状部14dの上方には、第4駆動部20dが第7検出部30gと第8検出部30hとの間に配置されている。
検出部30(30a〜30h)は、振動部10の上方に形成されている。検出部30は、例えば、各片持梁状部(ビーム)14a〜14dの上方に形成されている。検出部30は、例えば、下地層5上に形成されている。検出部30は、振動部10に加わる回転の角速度を検出する。検出部30は、例えば、図1に示すように、各片持梁状部14a〜14dに対して1対ずつ設けられている。即ち、第1片持梁状部14aの上方には、第1検出部30aと第2検出部30bとが、第1片持梁状部14aの長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。同様に、第2片持梁状部14bの上方には、第3検出部30cと第4検出部30dとが、第2片持梁状部14bの長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。同様に、第3片持梁状部14cの上方には、第5検出部30eと第6検出部30fとが、第3片持梁状部14cの長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。同様に、第4片持梁状部14dの上方には、第7検出部30gと第8検出部30hとが、第4片持梁状部14dの長さ方向に沿って、互いに平行に形成されている。第1〜第8検出部30a〜30hは、角速度信号を検出する検知回路(図示せず)に接続されている。
駆動部20および検出部30の平面形状は、例えば矩形であり、図示の例では長方形であり、その長手方向は、振動部10の長さ方向と同じ方向(X方向)である。駆動部20および検出部30は、例えば、図1〜図3に示すように、片持梁状部14の根元側(固定端側)の上に形成されている。駆動部20および検出部30は、平面視において、例えば、駆動部20および検出部30の長さ方向(X方向)の一端が片持梁状部14の固定端142の位置に揃うように設けられている。なお、図示しないが、駆動部20の一部および検出部30の一部が、例えば第1支持部12の上に形成されていても良い。駆動部20(20a〜20d)および検出部30(30a〜30h)のそれぞれの長さは、例えば200μmであり、駆動部20および検出部30のそれぞれの幅は、例えば50μmである。なお、駆動部20(または検出部30)の長さとは、片持梁状部14の長さ方向(X方向)の駆動部20(または検出部30)の両端の距離をいう。
駆動部20(20a〜20d)は、図2に示すように、振動部10(より具体的には片持梁状部14)の上方に形成された駆動部の下部電極22と、駆動部の下部電極22上に形成された駆動部の圧電体層24と、駆動部の圧電体層24上に形成された駆動部の上部電極26と、を有する。検出部30(30a〜30h)は、図3に示すように、振動部10(より具体的には片持梁状部14)の上方に形成された検出部の下部電極32と、検出部の下部電極32上に形成された検出部の圧電体層34と、検出部の圧電体層34上に形成された検出部の上部電極36と、を有する。
駆動部の下部電極22および検出部の下部電極32としては、例えば白金(Pt)層などを用いることができる。下部電極22,32の厚さは、十分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm以上5μm以下とすることができる。
駆動部の圧電体層24および検出部の圧電体層34は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O:PZT)、チタン酸ジルコン酸鉛固溶体などの圧電材料からなることができる。チタン酸ジルコン酸鉛固溶体としては、例えばニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti,Nb)O:PZTN)などが挙げられる。圧電体層24,34の厚さは、振動部10の厚さの1/10倍以上、等倍以下程度であることが望ましい。この範囲の厚さであることにより、ビームを十分に振動させる駆動力が確保されることができる。例えば、振動部10の厚さを1μm〜4μmとした場合、圧電体層24,34の厚さは0.1μm〜4μmとすることができる。圧電体層24,34の膜厚は、共振条件に応じて適宜変更されることができる。
駆動部の上部電極26および検出部の上部電極36としては、例えば白金(Pt)層などを用いることができる。上部電極26,36の厚さは、十分に低い電気抵抗値が得られる厚さであれば良く、例えば10nm以上5μm以下とすることができる。
なお、図示の例では、駆動部20において、下部電極22と上部電極26の間には圧電体層24のみが存在するが、両電極22,26間に圧電体層24以外の層を有していても良い。同様に、検出部30において、下部電極32と上部電極36の間には圧電体層34のみが存在するが、両電極32,36間に圧電体層34以外の層を有していても良い。
第1駆動部20aの上部電極26と駆動電源(図示せず)の一方の端子とは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第1駆動部20aの下部電極22と第2駆動部20bの下部電極22とは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第2駆動部20bの上部電極26と第3駆動部20cの上部電極26とは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第3駆動部20cの下部電極22と第4駆動部20dの下部電極22とは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第4駆動部20dの上部電極26と前記駆動電源の他方の端子とは、配線(図示せず)により電気的に接続されている。第1駆動部20a、第2駆動部20b、第3駆動部20c、および第4駆動部20dは、この順番で直列に接続されている。また、第1〜第4駆動部20a,20b,20c,20dの圧電体層24に対して、例えば配線形成工程前の上部電極26が独立した状態において分極処理を行うことにより、全ての圧電体層24において上下方向の分極方向を揃えることが容易に可能である。従って、この接続状態で駆動部20(20a〜20d)に直流電界を印加した場合、第1駆動部20aの圧電体層24と第2駆動部20bの圧電体層24の片持梁状部14の長さ方向(X方向)の伸縮の極性は、逆向きになる。また、第2駆動部20bの圧電体層24と第3駆動部20cの圧電体層24の片持梁状部14の長さ方向(X方向)の伸縮の極性は、逆向きになる。また、第3駆動部20cの圧電体層24と第4駆動部20dの圧電体層24の片持梁状部14の長さ方向(X方向)の伸縮の極性は、逆向きになる。
本実施形態に係る角速度センサ100では、第1駆動部20aの上部電極26と第4駆動部20dの上部電極26との間に、交番電界を印加することにより、第1の片持梁状部14aと第2の片持梁状部14bとをそれぞれ逆位相で上下方向(Z方向)に屈曲振動(第1屈曲振動)させることができる。また、第2の片持梁状部14bと第3の片持梁状部14cとをそれぞれ逆位相で上下方向に屈曲振動(第1屈曲振動)させることができる。また、第3の片持梁状部14cと第4の片持梁状部14dとをそれぞれ逆位相で上下方向に屈曲振動(第1屈曲振動)させることができる。なお、この場合には、第1の片持梁状部14aと第3の片持梁状部14cの屈曲振動は同位相であり、第2の片持梁状部14bと第4の片持梁状部14dの屈曲振動は同位相である。
そして、第1片持梁状部14aおよび第4片持梁状部14dの間の中心線(第2片持梁状部14bおよび第3片持梁状部14cの間の中心線でもある)を軸とした回転の角速度によって発生するコリオリ力により、第1〜第4片持梁状部14a〜14dを第1屈曲振動と垂直な方向(Y方向)に屈曲振動(第2屈曲振動)させることができる。従って、第2屈曲振動により生じる第1〜第8検出部30a〜30hの電圧を検知回路によって検出することにより、角速度を求めることができる。なお、検出される第1検出部30aの電圧と第2検出部30bの電圧は、逆位相である。同様に、検出される第3検出部30cの電圧と第4検出部30dの電圧は、逆位相であり、第5検出部30eの電圧と第6検出部30fの電圧は、逆位相であり、第7検出部30gの電圧と第8検出部30hの電圧は、逆位相である。
本実施形態に係る圧電振動子90の共振周波数は、100kHz以下であることが好ましい。これは、角速度センサの感度は駆動周波数が低いほど増大すること、および、32kHz帯の共振周波数が汎用的な発振周波数であることによる。100kHz以下の共振周波数は、例えば、32kHz用駆動回路の設計を変更することで得られる。なお、32kHz帯の共振周波数とは、例えば16.384kHz〜65.536kHzの範囲のものである。32.768kHz(2の15乗Hz:単に「32kHz」ともいう)用発振回路に分周回路を付加すると16.384kHz(2の14乗Hz)で圧電振動子を駆動でき、32kHz用発振回路にフェイズロックループを付加すると65.536kHz(2の16乗Hz)で圧電振動子を駆動できる。
2. 次に、本実施形態に係る角速度センサ100の製造方法の一例について図面を参照しながら説明する。図4および図5は、本実施形態の角速度センサ100の一製造工程を概略的に示す断面図であり、それぞれ図2に示す断面図に対応している。
(1)まず、図4に示すように、基板2上に絶縁層6および半導体層8がこの順に配置された基体9を用意する。基体9としては、例えばSOI基板などを用いることができる。
次に、基体9上の全面に下地層5を形成する。下地層5は、熱酸化法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法などにより成膜される。
(2)次に、図4に示すように、下地層5上に駆動部20および検出部30を形成する。具体的には、例えば、まず、下地層5上の全面に、駆動部20および検出部30を構成する下部電極22,32、圧電体層24,34、および上部電極26,36をこの順に成膜する。下部電極22,32は、蒸着法、スパッタ法などにより成膜される。圧電体層24,34は、溶液法(ゾルゲル法)、レーザアブレーション法、蒸着法、スパッタ法、CVD法などにより成膜される。上部電極26,36は、蒸着法、スパッタ法、CVD法などにより成膜される。
次に、上部電極26,36、圧電体層24,34、および下部電極22,32をパターニングして、所望の形状にすることができる。パターニングには、例えばリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。
以上の工程により、下部電極22、圧電体層24、および上部電極26を有する駆動部20、並びに、下部電極32、圧電体層34、および上部電極36を有する検出部30が形成される。
次に、下地層5をパターニングして、所望の形状にすることができる。パターニングには、例えばリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いることができる。
なお、下地層5、下部電極22,32、圧電体層24,34、および上部電極26,36は、各層の成膜ごとにパターニングされることもできるし、複数層の形成ごとに一括してパターニングされることもできる。
(3)次に、基体9の半導体層8を所望の形状にパターニングして、図5に示すように、半導体部4、振動部10、および開口部42を形成する。半導体部4および振動部10は、半導体層8を刳り貫いて絶縁層6を露出させる開口部42を形成することにより得られる。半導体層8は、例えば、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングされる。エッチング技術としては、例えば、ドライエッチング法やウェットエッチング法を用いることができる。このエッチング工程においては、絶縁層6をエッチングストッパ層として用いることができる。即ち、半導体層8をエッチングする際には、絶縁層6のエッチング速度は、半導体層8のエッチング速度よりも遅い。
(4)次に、開口部42により露出した部分から絶縁層6の一部を除去して、図1〜図3に示すように、少なくとも振動部10の下に空隙部80を形成する。空隙部80は、振動部10の自由端141に対する機械的拘束力が無くなった状態(後述する)で振動部10が屈曲振動できるような位置に形成される。空隙部80は、例えば、半導体部4の端部、振動部10、および開口部42の下に形成される。絶縁層6が酸化シリコンからなる場合には、例えばフッ化水素酸を用いたウェットエッチング法などにより絶縁層6を除去することができる。このエッチング工程においては、振動部10および半導体部4をマスクとして、基板2をエッチングストッパ層として用いることができる。即ち、絶縁層6をエッチングする際には、振動部10、半導体部4、および基板2のエッチング速度は、絶縁層6のエッチング速度よりも遅い。
(5)上述した工程により、開口部42および空隙部80が設けられることで、振動部10の自由端141に対する機械的拘束力が無くなり、振動部10が十分に振動できるようになる。
(6)以上の工程により、図1〜図3に示すように、本実施形態の角速度センサ100が形成される。
3. 本実施形態の角速度センサ100が有するH型の圧電振動子90では、共振周波数は、振動部10の厚さに依存する。従って、この圧電振動子90によれば、共振周波数を振動部10の厚さによって調整することができる。例えば、振動部が音叉形状を有するような場合には、共振周波数は、振動部の幅に依存する。従って、音叉型の圧電振動子では、共振周波数を低くするためには、振動部の幅を小さくして対応することができるが、加工技術の限界がある場合がある。これに対し、本実施形態のH型の圧電振動子90では、共振周波数を低くするためには、振動部10(半導体層8)の厚さを薄くして対応することができる。従って、半導体層8(図4参照)の加工技術の限界によらずに、所望の共振周波数を得ることができる。即ち、このH型の圧電振動子90を有する本実施形態の角速度センサ100によれば、例えば音叉型の角速度センサなどよりも小型化することができ、かつ、所望の共振周波数(例えば数十kHz)で駆動されることができる。
また、本実施形態の角速度センサ100が有するH型の圧電振動子90によれば、振動部10と基体1(より具体的には半導体部4)との接続部分(即ち振動部10の固定端10a)に応力が集中しないため、高いQ値を得ることができる。図6は、共振モードでの角速度センサ100における応力をシミュレーションした結果を示している。なお、図6は、振動部が1本のビームから構成されるユニモルフ型の角速度センサ110(比較例)についてのシミュレーション結果も示している。また、図6に示す応力強さの単位は、規格化されたarbitrary unit(a.u.)である。図6に示すように、H型の角速度センサ100における振動部と基体との接続部分Aの応力は、ユニモルフ型の角速度センサ110における振動部と基体との接続部分Bの応力に比べて、非常に小さくなっていることが分かる。この理由としては、以下のように考えられる。
上述したように、H型の角速度センサ100では、4本の片持梁状部14a〜14dのうちの2つずつが第1支持部12の中心線12a,12bに関して対称を成しており、かつ、4本の片持梁状部14のうちの2つずつが逆位相で屈曲振動することができる。これにより、第1支持部12の中心点12cに加わる応力は相殺し合い、中央点12c付近に加わる応力は小さくなると考えられる。このため、第1支持部12の中心点12cから最短距離の端点12dと、基体1(より具体的には半導体部4)とを、第2支持部16により接続することで、振動部10と基体1との接続部分Aの応力を非常に小さくすることができると考えられる。
また、本実施形態の角速度センサ100が有する圧電振動子90では、振動部10の厚さは、基体1(例えばSOI基板)の半導体部4と同じであるため、振動部10の厚さを非常に薄くすることができる(例えば4μm以下)。これにより、所望の共振周波数で駆動される圧電振動子90において、振動部10(より具体的には片持梁状部14a〜14dのそれぞれ)の長さを短くすることができる。即ち、この圧電振動子90を有する本実施形態の角速度センサ100を小型化することができる。例えば、32kHzの共振周波数を用いる場合には、振動部10の厚さを4μm以下、片持梁状部14a〜14dのそれぞれの長さを400μm以下、角速度センサ100のパッケージ長さを1mm以下とすることができる。
本実施形態に係る角速度センサ100の具体例としては以下の通りである。
絶縁部3の厚さは1μm、下部電極22,32の厚さは0.1μm、圧電体層24,34の厚さは1μm、上部電極26,36の厚さは0.1μm、駆動部20の厚さは1.2μm、検出部30の厚さは1.2μm、半導体部4および振動部10の厚さは4μmである。また、片持梁状部14のそれぞれのビーム長さは400μm、ビーム幅は50μm、第1支持部12の長さは250μm、幅は50μmである。また、平面視において、半導体部4により構成される矩形の枠の内縁の長辺は950μm、短辺は350μmである。この構成の角速度センサ100について、有限要素法によって運動方程式を解いてシミュレーションすると、屈曲振動の共振周波数は32kHzとなった。また、角速度センサ100の感度をシミュレーションした結果、0.1mV/deg/secであった。
また、本実施形態に係る角速度センサ100では、基体1としてSOI基板を用いることにより、角速度センサ100が半導体部4内やその上に作り込まれた半導体集積回路と混載されて、電子機器(角速度センサモジュール)を構成することができる。これにより、モジュールパッケージを小型化することができる。
また、本実施形態に係る角速度センサ100では、基体1としてSOI基板を用いることにより、角速度センサ100が半導体部4内やその上に作り込まれた駆動回路と混載されることができる。SOI基板を用いたデバイスでは、動作電圧を低くすることができるため、本実施形態の角速度センサ100によれば、低消費電力のワンチップの角速度センサモジュールを提供することができる。
なお、本実施形態に係る角速度センサ100と、その駆動回路や検知回路などが作り込まれたIC(集積回路)チップとを別個に設けて、これらをパッケージングし、本実施形態に係る角速度センサモジュールを得ることもできる。
4. 次に、本実施形態の角速度センサの変形例について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した角速度センサ100(以下「角速度センサ100の例」という)と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
(1)まず、第1の変形例について説明する。図7は、本変形例の角速度センサ120を概略的に示す平面図である。
角速度センサ100の例では、第1支持部12の中心点12cから最短距離の一方の端点12dと半導体部4とを1つの第2支持部16により接続する場合について説明したが、本変形例では、第1支持部12の中心点12cから最短距離の他方の端点12dと半導体部4とを別の第2支持部126により接続することができる。即ち、本変形例では、振動部10は、半導体部4と2箇所で接続されている。一方の第2支持部16および他方の第2支持部126は、平面視において、第1支持部12の一方の中心線12aに関して対称を成している。他方の第2支持部126は、例えば、直方体形状を有する。
(2)次に、第2の変形例について説明する。図8は、本変形例の角速度センサ160を概略的に示す断面図である。
角速度センサ100の例では、基体1が例えばSOI基板である場合について説明したが、本変形例では、基体161は、例えばシリコンからなる半導体基板であることができる。本変形例の角速度センサ160には、開口部(第2開口部)82が形成されている。開口部82は、平面視において、例えば、角速度センサ100の例における空隙部80と同じ位置に設けられる。開口部82は、例えば、基体161の一部であって、基体161の裏面から振動部10の下面までの部分を、基体161から除去することにより形成される。
(3)なお、上述した変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
5. 上記のように、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できよう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、上述した本発明の実施形態に係る角速度センサは、デジタルカメラ、カーナビゲーションシステム、マンナビゲーションシステムなどの電子機器に適用されることができる。
本実施形態に係る角速度センサを概略的に示す平面図。 本実施形態に係る角速度センサを概略的に示す断面図。 本実施形態に係る角速度センサを概略的に示す断面図。 本実施形態の角速度センサの一製造工程を概略的に示す断面図。 本実施形態の角速度センサの一製造工程を概略的に示す断面図。 共振モードでの角速度センサにおける応力を示すシミュレーション結果。 本実施形態の角速度センサの第1の変形例を概略的に示す平面図。 本実施形態の角速度センサの第2の変形例を概略的に示す断面図。
符号の説明
1 基体、2 基板、3 絶縁部、4 半導体部、5 下地層、6 絶縁層、8 半導体層、9 基体、10 振動部、12 第1支持部、14 片持梁状部、16 第2支持部、20 駆動部、22 下部電極、24 圧電体層、26 上部電極、30 検出部、32 下部電極、34 圧電体層、36 上部電極、42 開口部、80 空隙部、82 開口部、90 圧電振動子、100,110,120 角速度センサ、126 第2支持部、141 自由端、142 固定端、160 角速度センサ,161 基体

Claims (10)

  1. 圧電振動子と、
    検出部と、を含み、
    前記圧電振動子は、
    基体と、
    前記基体に固定された固定端、および、該基体に接しない自由端を有する振動部と、
    前記振動部の上方に形成され、該振動部の屈曲振動を生成する駆動部と、を有し、
    前記振動部は、
    第1支持部と、
    前記第1支持部に支持された4本の片持梁状部と、
    前記第1支持部を支持し、前記固定端を備える第2支持部と、を有し、
    前記第1支持部は、直交する2本の中心線を有し、
    第1の前記片持梁状部および第2の前記片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の一方の前記中心線に関して対称を成しており、
    第3の前記片持梁状部および第4の前記片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の前記一方の中心線に関して対称を成しており、
    前記第1の片持梁状部および前記第4の片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の他方の前記中心線に関して対称を成しており、
    前記第2の片持梁状部および前記第3の片持梁状部は、平面視において、前記第1支持部の前記他方の中心線に関して対称を成しており、
    前記駆動部は、
    前記駆動部の下部電極と、
    前記駆動部の下部電極の上方に形成された前記駆動部の圧電体層と、
    前記駆動部の圧電体層の上方に形成された前記駆動部の上部電極と、を有し、
    前記検出部は、前記振動部の上方に形成され、該振動部に加わる回転の角速度を検出し、
    前記検出部の下部電極と、
    前記検出部の下部電極の上方に形成された前記検出部の圧電体層と、
    前記検出部の圧電体層の上方に形成された前記検出部の上部電極と、を有する、角速度センサ。
  2. 請求項1において、
    前記第1支持部および前記4本の片持梁状部は、平面視において、ローマ字のH型を構成し、
    前記第1支持部および前記第2支持部は、平面視において、ローマ字のT型を構成する、角速度センサ。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1の片持梁状部および前記第2の片持梁状部は、前記第1支持部の一方の端部に接続されており、
    前記第3の片持梁状部および前記第4の片持梁状部は、前記第1支持部の他方の端部に接続されている、角速度センサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記第2支持部は、平面視において、前記第1支持部の中心点から最短距離の端点に接続されている、角速度センサ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1支持部、前記片持梁状部、および前記第2支持部は、直方体形状を有する、角速度センサ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記検出部は、各前記片持梁状部の上方に1対ずつ形成され、
    前記駆動部は、各前記片持梁状部の上方であって、1対の前記検出部の間に1つずつ形成される、角速度センサ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記基体は、
    基板と、
    前記基板の上方に形成された絶縁部と、
    前記絶縁部の上方に形成された半導体部と、を有し、
    前記振動部は、前記半導体部を構成する半導体と同じ半導体からなる、角速度センサ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記基体は、SOI(Silicon On Insulator)基板である、角速度センサ。
  9. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記基体は、半導体基板であり、
    前記振動部は、前記半導体基板を構成する半導体と同じ半導体からなる、角速度センサ。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の角速度センサを有する、電子機器。
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