JPH07113645A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH07113645A
JPH07113645A JP5281596A JP28159693A JPH07113645A JP H07113645 A JPH07113645 A JP H07113645A JP 5281596 A JP5281596 A JP 5281596A JP 28159693 A JP28159693 A JP 28159693A JP H07113645 A JPH07113645 A JP H07113645A
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vibrating
vibrating piece
axis
vibration
piece
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JP5281596A
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English (en)
Inventor
Nobuo Kurata
信夫 倉田
Kenji Harada
健司 原田
Iwao Ozaki
巌 尾崎
Nobuyoshi Sugitani
伸芳 杉谷
Kimihisa Tsuji
公壽 辻
Yutaka Nonomura
裕 野々村
Kenji Morikawa
健志 森川
Masayuki Okuwa
政幸 大▲桑▼
Atsushi Tsukada
厚志 塚田
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Priority to EP94116074A priority patent/EP0649002B1/en
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01CMEASURING DISTANCES, LEVELS OR BEARINGS; SURVEYING; NAVIGATION; GYROSCOPIC INSTRUMENTS; PHOTOGRAMMETRY OR VIDEOGRAMMETRY
    • G01C19/00Gyroscopes; Turn-sensitive devices using vibrating masses; Turn-sensitive devices without moving masses; Measuring angular rate using gyroscopic effects
    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5607Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using vibrating tuning forks

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動ジャイロの構成を簡略化するとともに小
型化を図る。 【構成】 ジュラルミン等の軽合金製の振動ジャイロ1
0は、基部12から対となる2本の振動片14,16を
突出して備える。この振動片14の両側面には、振動片
14をX軸に沿って励振するためのピエゾ素子20のみ
が振動片14の根元に備え付けられている。そして、X
軸に沿った振動片14の振動を振動片16に伝播して、
振動片16をX軸に沿った振動状態におく。一方、振動
片16の上下面には、振動片16がY軸に沿って振動し
たときの振動状態を検出するピエゾ素子24のみが振動
片16の根元に備え付けられている。Z軸回りの回転角
速度ωに基づくコリオリの力を受けて振動片16がY軸
に沿って振動すると、このY軸に沿った振動の振動状態
を、ピエゾ素子24の圧電効果により電気信号(交流電
圧)として得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対となる振動片を備え
た振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】所定方向に沿って振動している振動片、
例えば直交座標軸平面(X−Y平面)におけるX軸に沿
って振動している振動片がこのX−Y平面と直交するZ
軸の回りに回転すると、その回転角速度により振動片に
Y軸方向にコリオリの力が生じる。このコリオリの力は
角速度に依存して定まることから、コリオリの力を振動
片の撓み変位量等として間接的に、或いは圧電素子の圧
電効果により直接的に測定して、振動片の角速度を求め
ることができる。このため、振動する振動片を車両等に
搭載して、車両旋回時に発生するヨーレイトを検出した
り車両の走行軌跡を記録することが行なわれている。例
えば、特公表4−504617には対となる振動片を音
叉型に備えた振動ジャイロが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公表
4−504617で提案された振動ジャイロにあって
は、次のような問題点が指摘されている。各振動片に励
振用の駆動電極とヨーレイト検出用の電極とを形成する
必要があり、各電極はその目的が異なることに起因して
電極パターンが異なる。このため、一つの振動片に複数
のパターンの電極を必要とし、構成が複雑であった。ま
た、構成が複雑なために、電極形成作業や工程の複雑化
を招いていた。更には、各電極に到るそれぞれの配線を
も他の電極と干渉しないよう形成する必要があり、配線
の形成に要する作業や工程も当然に複雑であった。
【0004】しかも、振動片を複数の電極が形成可能な
大きさのものとする必要があり、小型化が阻害されてい
た。また、複数の電極の形成が可能な大きさの振動片で
あっても、配線を他の電極と干渉しないよう形成する必
要があるので、配線を細線化せざるを得なかった。よっ
て、このように配線が細線化するので励振用電極に印加
できる電圧が制限されていた。一方、振動片が振動して
いる際には振動片の根元では発生する歪み量が大きいこ
とから、振動片を効率よく振動させたり振動片の振動を
感度よく検出するためには、励振用電極或いは振動検知
用電極(ヨーレイト検出用の電極)を振動片の根元に設
けることが好ましい。しかし、振動片に複数の電極を形
成する都合上、励振用電極或いは振動検知用電極のいず
れかを振動片の先端部に設けざるを得ない。例えば励振
用電極を先端部に形成した場合には、上記したように励
振用電極に印加できる電圧が制限されるため、振動片を
大きな振幅で振動させることができなかった。このた
め、コリオリの力に基づくヨーレイトの検出感度が低下
する虞が指摘されている。なお、上記した問題点は、振
動片をピエゾ素子(PZT)等の圧電素子にて励振させ
たりヨーレイトを検出する振動ジャイロにあっても生じ
る。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、振動ジャイロの構成を簡略化するとともに小型化
を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の振動ジャイロの採用した手段は、
対となる振動片と、一方の振動片が直交座標軸における
一方の軸に沿って振動している場合に該一方の軸に沿っ
た振動を他方の振動片に伝播し該他方の振動片を前記一
方の軸に沿って振動させる基部とを有する振動ジャイロ
であって、前記一方の振動片に設けられ、該振動片を前
記一方の軸に沿って振動させる励振手段と、前記他方の
振動片に設けられ、該他方の振動片が前記一方の軸と直
交する他方の軸に沿って振動したときの振動状態を検出
する検出手段とを備えることをその要旨とする。
【0007】
【作用】上記構成を有する本発明の振動ジャイロでは、
一方の振動片に励振手段を設けて、この励振手段により
一方の振動片を直交座標軸における一方の軸(以下、こ
の一方の軸を説明の便宜上X軸とする)に沿って振動さ
せる。そして、この振動を基部を介して他方の振動片に
伝播させ、当該他方の振動片をX軸に沿った振動状態に
おく。一方、この他方の振動片には、当該他方の振動片
がX軸と直交する他方の軸(以下、この他方の軸を説明
の便宜上Y軸とする)に沿って振動したときの振動状態
を検出する検出手段が設けられている。このため、対と
なる振動片が共にX軸に沿って振動状態にある振動ジャ
イロがX−Y平面に直交する軸(Z軸)の回りに回転す
ると、その回転角速度に基づくコリオリの力を受けて他
方の振動片がY軸に沿って振動することになる。そし
て、このY軸に沿った振動の振動状態は、上記した検出
手段により検出される。つまり、各振動片には励振手段
或いは検出手段のいずれか一つしか必要がなく、これら
各手段を共通する基部近傍、即ち振動片の根元に独立し
て設けることが可能となる。
【0008】この場合、一方の振動片がX軸に沿って振
動したときにその振動を他方の振動片に基部を介して伝
播できればよく、振動片についての材質的な制約はな
い。例えば、金属は勿論、水晶,半導体等の結晶体、ガ
ラスやセラミック等の振動の伝播が可能な材料を用いる
ことができる。
【0009】また、励振手段は、一方の振動片をX軸に
沿って振動させることができればよく、振動片の材質等
を考慮して適宜選択すればよい。例えば、振動片が金
属、水晶,半導体等の結晶体、ガラスやセラミック等を
用いて形成されていれば、ピエゾ素子(PZT)等の圧
電素子を励振手段として採用し、当該素子の逆圧電効果
により振動片を振動させればよい。また、振動片が水
晶,半導体等の結晶体やセラミック等の圧電効果を有す
る材料を用いて形成されていれば、電極を励振手段とし
て採用し、振動片自体の逆圧電効果により振動片を振動
させればよい。更に、振動片に作用する誘導磁力や容量
電荷を変化させて振動片を振動させ、励振手段を構成す
ることもできる。検出手段についても同様であり、ピエ
ゾ素子(PZT)等の圧電素子や電極を介して圧電効果
により振動片の振動状態を検出するよう、また誘導磁力
や容量電荷の変化により振動片の振動状態を検出するよ
う検出手段を構成すればよい。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る振動ジャイロの好適な実
施例について、図面に基づき説明する。図1は、実施例
の振動ジャイロ10の斜視図である。図示するように、
振動ジャイロ10は、基部12から対となる2本の振動
片14,16を突出して備える。この振動ジャイロ10
は、振動を伝播する金属、例えばジュラルミン等の軽合
金の板材から図示する形状に適宜な機械加工を経て形成
されている。この場合、振動ジャイロ10の(縦×横×
厚み)の寸法は、60mm×10mm×3mmであり、
各振動片14,16の(長さ×幅×厚み)の寸法は、4
0mm×3mm×3mmである。
【0011】このように振動ジャイロ10は振動の伝播
が可能な金属製であることから、上記した2つの振動片
の一方が、例えば振動片14が図中に示す直交座標軸に
おけるX軸に沿って振動すれば、当該振動は他方の振動
片16に伝播する。よって、振動片14が継続してX軸
に沿って振動していれば、振動片16もX軸に沿って継
続して振動することになる。なお、振動ジャイロ10の
形成に際しては、各振動片14,16のX軸方向の共振
周波数が一致するよう、設計・感度トリミングされてい
る。
【0012】また、図1およびその2−2線拡大断面図
である図2に示すように、各振動片には圧電素子である
ピエゾ素子が貼着・固定されている。つまり、振動片1
4の両側面(X軸が直交するY−Z平面と平行な面)に
は、それぞれ一対のピエゾ素子20が、振動片16の上
下面(Y軸が直交するX−Z平面と平行な面)には一対
のピエゾ素子24が対向して貼着・固定されている。そ
して、対向する各ピエゾ素子20,24には、図示しな
い導電ラインが各振動片の振動を阻害しないように配線
されている。
【0013】次に、この振動ジャイロ10の回路構成に
ついて図3のブロック図を用いて説明する。この図3に
示すように、振動ジャイロ10の振動片14における一
対のピエゾ素子20は励振回路30に、振動片16にお
ける一対のピエゾ素子24は検出側回路37にそれぞれ
接続されている。
【0014】検出側回路37は、振動片16のピエゾ素
子24の圧電効果により生じる電気信号(交流電圧)の
位相の調整を行なう検出バランス調整回路38と、検出
バランス調整回路38により調整された電気信号の出力
レベルを増幅する増幅回路40と、交流電圧である電気
信号の負の部分を反転して正電圧とし、整流作用をはた
す同期検波回路42と、正電圧化された電気信号を整流
電圧の電気信号とする積分回路44と、整流電圧の電気
信号の出力レベルを増幅する増幅出力回路46とから構
成される。
【0015】励振回路30からは、振動片14のピエゾ
素子20にこの振動片14のX軸方向の共振周波数と一
致する周波数の交流電圧が印加されるため、この一対の
ピエゾ素子20のそれぞれは、逆圧電効果により電圧に
応じてそれぞれ伸縮する。この交流電圧の印加に当たっ
ては、一対のピエゾ素子20のそれぞれに位相が180
度異なる交流電圧が印加されるので、一対のピエゾ素子
20の各素子の伸縮は、一方が伸びるときに他方が縮
み、一方が縮むときに他方が伸びることとなる。この結
果、振動片14は、図中X軸方向に沿ってその共振周波
数で振動する。そして、この振動片14のX軸に沿った
振動は他の振動片16に伝播し、この振動片16はX軸
に沿って振動する。
【0016】振動片14の振動が振動片16に伝播して
この振動片16がX軸に沿って継続して振動している状
態にあるときに、振動ジャイロ10にX−Y平面に直交
するZ軸の回りに回転角速度ωが作用すると、振動片1
6は式F=2mV・ωで表わされるコリオリの力Fを受
けてY軸に沿って振動する。ここで、mは振動片16の
振動部分の質量、Vは振動部分の速度である。この振動
部分の速度Vは、式V=Aω・cos ωtで表わされ、回
転角速度ωが一定のときには振動片16のX軸方向の振
動の振幅Aに比例する。従って、コリオリの力Fは振動
片16のX軸方向の振動の振幅Aを大きくすることによ
り大きくすることができる。
【0017】このように振動片16がコリオリの力Fを
受けてY軸に沿って振動すると、振動片16は、振動片
14から伝播したX軸方向の振動とY軸方向の振動とに
より、全体として楕円運動を起こす。振動片16におけ
る一対のピエゾ素子24は、この楕円運動のY軸方向成
分の振動に伴って伸縮し、各素子の圧電効果により各素
子の伸縮に応じた交流電圧の電気信号を生じる。この電
気信号は、各素子の伸縮を反映したものであるので、伸
縮が大きくなれば大きな出力レベルの電気信号となる。
従って、検出感度を高くするために電気信号の出力レベ
ルを大きくするには、振動片16のピエゾ素子24を大
きく伸縮させることが望ましい。
【0018】振動片16のピエゾ素子24から得られた
電気信号は、検出バランス調整回路38に入力され、こ
の検出バランス調整回路38では、各素子から生じる電
気信号の位相が揃えられる。増幅回路40では、電気信
号の出力レベルが増幅される。同期検波回路42では、
励振回路30の参照信号と同期して交流電圧である電気
信号を検波して正電圧となる。積分回路44では、正電
圧化された電気信号は整流電圧の電気信号となる。整流
電圧の電気信号は、増幅出力回路46により増幅されて
出力される。つまり、コリオリの力Fによる振動片16
のY軸に沿った振動の振動状態を反映した電気信号が、
検出側回路37の検出バランス調整回路38等を経て、
Z軸回りの回転角速度ωの方向と大きさを表わすリニア
な電気信号として図示しない電子制御装置に出力され
る。このため、振動ジャイロ10を車両に搭載すれば、
車両の旋回方向とその単位時間当たりの大きさを検出す
ることができる。
【0019】以上説明したように、本実施例の振動ジャ
イロ10では、各振動片に単一の目的(励振用或いは検
出用)のピエゾ素子を設けるだけでよい。より詳しく
は、振動片14にはこの振動片をX軸に沿って振動させ
るためのピエゾ素子20のみを、振動片16にはこの振
動片がY軸に沿って振動している際の振動状態を検出す
るためのピエゾ素子24のみを設けるだけでよい。この
ため、本実施例の振動ジャイロ10によれば、一つの振
動片に目的の異なる複数のピエゾ素子を設ける必要がな
いので、振動ジャイロの構成を簡略化することができる
とともに小型化を図ることができる。
【0020】また、本実施例の振動ジャイロ10では、
各振動片が振動した際の歪が著しい振動片の根元に該当
するピエゾ素子を独立して設けることができる。このた
め、本実施例の振動ジャイロ10によれば、ピエゾ素子
20により振動片14を効率よく振動させることができ
るとともに、コリオリの力、延いては回転角速度ωの方
向およびその大きさ(ヨーレイト)をピエゾ素子24に
より感度よく検出できる。
【0021】次に、本発明にかかる他の実施例の振動ジ
ャイロについて説明する。この第2の実施例の振動ジャ
イロ50は、図4に示すように、基部52から対となる
2本の振動片54,56を突出して備え、単結晶体であ
る水晶の板材(水晶板)のZカット面をエッチングして
形成されている。この場合、振動片54,振動片56等
を形成するに当たり、板厚tの水晶板をWの幅でエッチ
ングすると、図5に示すように、その結晶配列に起因し
て振動片54,振動片56のエッチング面が傾斜する。
本実施例の場合には、この傾斜によって増加する幅W0
を考慮し水晶板上面の幅Wと水晶板の板厚tとの比の値
W/tが0.5〜1.3の範囲になるように、予め水晶
板上面の幅Wが設定され、振動片54,振動片56が形
成されている。
【0022】そして、この振動ジャイロ50は、水晶自
体が圧電効果を発揮する材料であるので、振動片56に
はこの振動片をX軸に沿って励振するための電極を備え
る。また、振動ジャイロ50は、振動片54にはこの振
動片がY軸に沿って振動した場合にその振動状態を検出
するための電極を備える。
【0023】具体的に説明すると、図4およびその6−
6線拡大断面図である図6に示すように、振動片54の
上下面(Y軸が直交するX−Z平面と平行な面)のそれ
ぞれに、プラス電極60,マイナス電極62を並べて備
える。一方、振動片56にあっては、その上下面のそれ
ぞれにプラス電極68を、その両側面(X軸が直交する
Y−Z平面と平行な面)のそれぞれにマイナス電極70
を備える。この両側面のマイナス電極70は、図4に示
すように、振動片56先端において導通されている。ま
た、基部52には、上記した各電極に到る配線72,7
3,76,77を備える。この場合、振動片56のマイ
ナス電極70に到る配線77は、両側面の両マイナス電
極70が振動片56先端において導通されているので、
基部52の上面にのみ形成されており、その他の配線
は、基部52の上下面に形成されている。なお、これら
電極および配線は、振動ジャイロ50の表面への導電性
の薄膜形成,フォトレジスト処理等の周知の半導体製造
技術により形成される。
【0024】そして、上記の振動ジャイロ50のプラス
電極68,マイナス電極70に配線76,77を介して
励振回路(発振回路)を接続すれば、既述した振動ジャ
イロ10と同様に、振動片56をX軸に沿って振動さ
せ、感度よくコリオリの力、即ちヨーレイトを検出する
ことができる。しかも、この振動ジャイロ50では、各
電極に到る通電用の配線を他の電極との干渉を振動片に
おいて考慮することなく形成できる。このため、振動ジ
ャイロ50によれば、配線を太く形成して高い電圧の印
加を図ることができ、振動片をより大きな振幅で振動さ
せて検出感度を向上させることができる。また、振動ジ
ャイロ50では、エッチングにより振動片54,振動片
56を形成するに当たり、X軸方向の厚み(幅W)とY
軸方向の厚み(板厚t)との比の値W/tが0.5〜
1.3の範囲に形成した。よって、振動ジャイロ50に
よれば、各振動片54,振動片56のX軸方向の共振周
波数とY軸方向の共振周波数をほぼ等しくでき、ヨーレ
イトの検出感度を向上することができる。
【0025】上記した振動ジャイロ10および振動ジャ
イロ50では、共通する基部から対となる2本の振動片
が突出した構成とした。しかし、このような形状に限る
わけではなく、次のような形状の振動ジャイロとするこ
ともできる。即ち、図7に示すように、基部82の両側
からそれぞれ2本の振動片を突出して備えたいわゆるH
字型の振動ジャイロ80とすることもできる。このよう
に、H字型の振動ジャイロ80とすることで、2本の振
動片を励振用振動片とし、他の2本の振動片を角速度検
出用振動片とすることが可能となる。そして、2本の励
振用振動片の一方を、角速度検出に必要なX軸方向の振
動を発生させるための振動片とし、他方を協調振動用振
動片あるいはフィードバック用振動片として用いること
ができる。
【0026】この協調振動用振動片は、X軸方向に振動
を発生する機能を持ち、他方の励振用振動片の振動と協
調して振動する。協調振動用振動片の駆動用交流電圧の
位相を他方の励振用振動片の駆動用交流電圧の位相と異
なるものとすることにより、2つの励振用振動片のX軸
方向の振動を同相、あるいは逆相にすることができる。
この協調振動用振動片により、振動ジャイロにおける振
動モードを制御することができる。これにより各振動片
のX軸方向の振動が安定化され、検出信号におけるオフ
セット出力が低減される。
【0027】また、2本の励振用振動片の一方をフィー
ドバック用振動片とすることにより、励振用振動片によ
るX軸方向の励振振動を検出することができ、励振振幅
を一定に保つことが容易となる。この結果、センサ特性
を長時間にわたり、また広い温度範囲にわたり安定化す
ることができる。
【0028】一方、2本の振動片を角速度検出用振動片
とすることにより、この各振動片から得られる2つの出
力を加算して出力を平均化したり、2つの出力の減算に
よる差動出力化が達成される。これらにより、加速度、
外部からの振動、温度変化等による誤差要因を打ち消
し、安定でノイズの少ない出力を得ることができる。
【0029】そして、各々の振動片にはそれぞれ専用の
振動駆動素子、検出素子が設けられている。即ち、励振
用振動片の根元のX軸面には、振動ジャイロ10におけ
る振動片14と同様に、励振用ピエゾ素子が接着され
る。また、協調振動用振動片やフィードバック用振動片
にあっては、該当する振動片の根元のX軸面に、励振用
ピエゾ素子或いは励振振動による振動振幅を検出するフ
ィードバック用ピエゾ素子が接着される。一方、各角速
度検出用振動片には、振動ジャイロ10における振動片
16と同様に、振動片の根元のY軸面に角速度に比例し
た振動を検出する振動検出用ピエゾ素子がおのおの接着
される。
【0030】この振動ジャイロ80にあっては、対とな
る振動片の選択の仕方によって、次のような変形例を構
成することができる。
【0031】第1の変形例としては、対となる振動片を
基部82を挟んで対向する振動片84,86と振動片9
0,92との二組とし、振動片84,86をX軸に沿っ
て励振する一方の振動片とし、振動片90,92をX軸
に沿った振動が伝播してX軸に沿って振動する他方の振
動片とする。更に、振動片84,86には、この振動片
をX軸に沿って励振するために、振動片14におけるピ
エゾ素子20や振動片56におけるプラス電極68,マ
イナス電極70等のX軸励振手段を設ける。一方、振動
片90,92には、この振動片がY軸に沿って振動した
際の振動状態を検出するために、振動片16におけるピ
エゾ素子24や振動片54におけるプラス電極60,マ
イナス電極62等のY軸振動検出手段を設ける。この場
合、振動片84は励振用振動片、振動片86は協調振動
用振動片、振動片90は検出用振動片、振動片92は検
出用振動片として作用する。
【0032】そして、図8に示すように、振動片84の
X軸励振手段を励振回路30に、振動片86のX軸励振
手段を励振回路30と同様の励振回路31に、振動片9
0と振動片92のY軸振動検出手段を検出側回路37の
検出バランス調整回路38に接続する。この両励振回路
30,31は、互いに接続されており、データの送受信
を行なうマスタ・スレーブの関係にある。この場合、励
振回路30がマスタであり、励振回路31は、励振回路
30と同じ周波数の交流電圧を、振幅,位相を調整して
出力する。これにより、振動ジャイロ80の励振モード
が決定される。なお、図8における各構成機器は、既述
した振動ジャイロ10におけるものと同一の機能を果た
すので、その説明は省略する。
【0033】この際、振動片84,86を図9の振動の
モードの模式図に示すように振動の位相が180度ずれ
るようX軸に沿って励振させる。このような振動のモー
ドとすることで、振動片90,92の両振動片が振動片
84,86の振動が伝播してX軸に沿って振動する際の
向きを逆にすることができる。このため、第1の変形例
の振動ジャイロ80では、この振動ジャイロ80がZ軸
回りに回転して振動片90,92が回転角速度を受けた
ときにこの両振動片に作用するコリオリの力の方向を逆
にすることができる。この結果、第1の変形例の振動ジ
ャイロ80によれば、振動片に車両旋回に基づかない横
加速度等の外乱が加わって振動片が撓んでも、この撓み
による出力を相殺することができるので、ヨーレイトの
検出感度を向上させることができる。
【0034】第2の変形例としては、対となる振動片を
基部82から同方向に突出した振動片84,86と振動
片90,92との二組とし、振動片84,90にはX軸
励振手段を設けてこの両振動片をX軸に沿って励振する
よう構成する。更に、振動片86,92には、Y軸振動
検出手段を設けてこの振動片がY軸に沿って振動した際
の振動状態を検出するよう構成する。この場合、振動片
84は励振用振動片、振動片90は協調振動用振動片、
振動片86は検出用振動片、振動片92は検出用振動片
として作用する。
【0035】そして、第1の変形例と同様に、励振回路
30,31により振動片84,90を励振させ、その際
の振動のモードを図10の模式図のようにする。具体的
には、励振回路31が出力する励振用交流電圧の位相を
励振回路30が出力する励振用交流電圧の位相と180
度ずれた位相にして、両振動片のピエゾ素子に交流電圧
を印加する。これにより振動片84のピエゾ素子が縮む
とき、振動片90のピエゾ素子が延び、次にこの逆が起
きる。そして、この伸縮が繰り返されて、振動片84,
90は図10に示すモードで振動する。
【0036】このような振動のモードとすることで、振
動片86,92の両振動片が振動片84,90の振動が
伝播してX軸に沿って振動する際の向きを逆にすること
ができる。このため、この第2の変形例の振動ジャイロ
80によれば、第1の変形例と同様に、外乱による出力
を相殺して、ヨーレイトの検出感度を向上させることが
できる。
【0037】ところで、検出用ピエゾ素子の出力インピ
ーダンスは一般に高く、そのため電界による誘導ノイズ
を拾いやすいという問題がある。しかし、上記した変形
例の構成によれば、励振用振動片を片側に設置したので
励振用交流電圧をピエゾ素子に印加するための配線を片
方に集めることができる。このため、振動検出用振動片
86,92のピエゾ素子に接続された検出用の配線と励
振用の配線とを空間的に隔離することができる。この結
果、励振用交流電圧の印加に起因して発生する交流電界
による誘導ノイズが検出用の配線に重畳することを抑制
して、検出感度を向上させることができる。更に、振動
片84と90に印加する交流電圧が逆相であるので外部
に放出される電界を打ち消すことができる。このため、
励振用交流電圧の印加に起因して発生する交流電界自体
を押さえることができ、誘導ノイズによる検出感度の低
下を回避できる。
【0038】第3の変形例としては、対となる振動片を
振動片84,90と振動片86,92との二組とし、振
動片86,90にはX軸励振手段を設けてこの両振動片
をX軸に沿って励振するよう構成する。更に、振動片8
4,92にはY軸振動検出手段を設けてこの振動片がY
軸に沿って振動した際の振動状態を検出するよう構成す
る。この場合、振動片86は励振用振動片、振動片90
は協調振動用振動片、振動片84は検出用振動片、振動
片92は検出用振動片として作用する。
【0039】そして、第1の変形例と同様に、励振回路
30,31により振動片86,90を励振させ、その際
の振動のモードを図9の模式図のようにする。具体的に
は、励振回路31が出力する励振用交流電圧の位相を励
振回路30が出力する励振用交流電圧の位相と同位相に
して、両振動片のピエゾ素子に交流電圧を印加する。こ
れにより振動片86のピエゾ素子が縮むとき、振動片9
0のピエゾ素子が縮み、次に振動片86のピエゾ素子が
延びるとき、振動片90のピエゾ素子が延びる。そし
て、この伸縮が繰り返されて、振動片86,90は図9
に示すモードで振動する。
【0040】このような振動のモードとすることで、振
動片84,92の両振動片が振動片86,90の振動が
伝播してX軸に沿って振動する際の向きを逆にすること
ができる。このため、この第3の変形例の振動ジャイロ
80によれば、第1,第2の変形例と同様に、外乱によ
る出力を相殺して、ヨーレイトの検出感度を向上させる
ことができる。
【0041】そして、この変形例の構成によれば、励振
用振動片(振動片86と振動片90)が対角線上に配置
されているので、励振バランスがよく検出用振動片8
4,92を非常に高い効率でバランス良く励振できる。
このため、感度が高く、外乱に強い出力を得ることがで
きる。
【0042】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこの様な実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施し得ることは勿論である。例えば、第1ないし
第3の変形例における振動ジャイロ80では、対となる
振動片を2組備え且つX軸沿って励振する振動片を各組
ごとに一つずつ設けたが、X軸に沿って励振する振動片
を一方の組にのみ設けるよう構成することもできる。
【0043】具体的に説明すると、図7において振動片
84と振動片90とを対とし振動片86と振動片92と
を対とすると共に、振動片84をX軸に沿って励振する
ようにする。更に、他の振動片については、振動片86
にあっては当該振動片がX軸に沿って振動した場合の振
動状態を検出するよう、振動片90,92にあっては当
該各振動片がY軸に沿って振動した場合の振動状態を検
出するよう構成する。この場合、振動片84は励振用振
動片、振動片86はフィードバック用振動片、振動片9
0は検出用振動片、振動片92は検出用振動片として作
用する。
【0044】つまり、振動片84には上記したX軸励振
手段を設け、振動片86にあってはX軸振動検出手段を
設ける。そして、振動片90,92には上記したY軸振
動検出手段を設ける。このように各振動片を構成して振
動片84のみをX軸に沿って励振しても、ただ一つの振
動片84を既述したようにその根元において効率よく励
振することができるので、対となる振動片の他方の振動
片90や他の組における対となる振動片86,92のそ
れぞれを、X軸に沿った振動状態におくことができる。
しかも、図7に示すように、この場合の振動ジャイロ8
0を基部82の中央でY軸に沿って基部82上下面で図
示しない支柱により固定することで、振動ジャイロ80
の各振動片を図9に示す振動のモードで振動させること
ができる。このため、このようにただ一つの振動片84
を励振させる振動ジャイロ80によっても、第1ないし
第3の変形例における振動ジャイロ80と同様に、ヨー
レイトの検出感度を向上させることができる。
【0045】更に、上記したように対となる振動片の2
組のうち一方の組における振動片84のみをX軸に沿っ
て励振することとした振動ジャイロ80を、次のように
変形することもできる。即ち、図11に示すように、振
動片84のX軸励振手段を励振側回路29の励振回路3
0に接続し、振動片86のX軸振動検出手段を検出バラ
ンス調整回路32に接続する。一方、振動片90,92
のY軸振動検出手段を検出側回路37の検出バランス調
整回路38に接続する。
【0046】ここで、励振側回路29について説明す
る。励振側回路29は、既述した励振回路30に加え、
振動片86のX軸振動検出手段、例えばピエゾ素子が圧
電効果により生じる電気信号の位相を揃える検出バラン
ス調整回路32と、入力した電気信号のレベルに拘らず
一定の出力レベルとするオートマティックゲインコント
ローラ(AGC)34と、振動片84の共振周波数を中
心とした所定幅の周波数の電気信号を選別するバンドパ
スフィルタ36とから構成される。そして、この励振側
回路29は、励振回路30により、振動片86のX軸振
動検出手段にこの振動片84のX軸方向の共振周波数と
一致する周波数の交流電圧を印加する。このため、振動
片84は、図中X軸方向に沿ってその共振周波数で振動
して、この振動片84のX軸に沿った振動が他の振動片
86,90,92に伝播され、これら振動片はX軸に沿
って振動する。
【0047】そして、振動片86のX軸に沿った振動状
態が、検出バランス調整回路32,バンドパスフィルタ
36を経て、共振周波数を中心とした所定幅の電気信号
に変換して選別され、励振回路30により選別された電
気信号が振動片84におけるX軸励振手段に常時印加さ
れる。従って、振動片84におけるX軸励振手段、例え
ばピエゾ素子には、振動辺84の共振周波数で、かつ一
定レベルの交流電圧が常時印加される。このため、振動
子84は、X軸方向の共振周波数で定常的に一定の振幅
で振動を継続し、他の振動片86,90,92もX軸に
沿って継続して振動する。この結果、この振動ジャイロ
80によれば、振動片84のX軸に沿った定常的な振動
をヨーレイト検出用の両振動片90,92に伝播するこ
とができるので、ヨーレイトの検出感度をより一層向上
させることができる。
【0048】なお、検出側回路37は、振動ジャイロ1
0の場合と同様に、検出バランス調整回路38,増幅回
路40等を備え、コリオリの力Fによる振動片90,9
2のY軸に沿った振動の振動状態を反映した電気信号を
図示しない電子制御装置に出力する。
【0049】また、対となる振動片を2組備えた振動ジ
ャイロ80を、図12に示すように、二つの振動片を有
する二つの音叉をその基部にて結合させたものとするこ
ともできる。この振動ジャイロ80は、上記した第1な
いし第3の変形例と同様に、振動片84,86,90,
92を有し、振動片84と振動片86とを基部82Aか
ら突出し、振動片90と振動片92とを基部82Bから
突出して備える。そして、この振動ジャイロ80は、両
基部82A,82Bを幅の狭い結合部83で結合させて
構成され、この結合部83で各振動片、換言すれば両音
叉を支持する。また、この図12に示す振動ジャイロ8
0にあっては、水晶板から上記した各振動片,基部およ
び結合部がエッチングにより一体に形成され、各振動片
にX軸励振用又はY軸振動検出用の電極が形成されてい
る。
【0050】この場合、水晶板としては、〈0001〉
方向から〈−1010〉方向に0から5度の範囲で傾い
た面で水晶単結晶より切り出した水晶基板を用いた。今
回は、特に2度傾いた面で水晶単結晶より切り出した水
晶基板を用いた。振動片の長手方向を〈−1010〉方
向とした。これにより図12に示した振動ジャイロ80
における振動片のX軸方向の励振、Y軸方向の振動検出
を可能とし、室温付近での振動数の安定性を得ている。
【0051】この振動ジャイロ80にあっては、振動片
84と振動片90とを対とし振動片86と振動片92と
を対とすると共に、振動片84と振動片86をX軸に沿
って励振するようにし、振動片90と振動片92を当該
各振動片がY軸に沿って振動した場合の振動状態を検出
するよう構成する。この場合、振動片84は励振用振動
片、振動片86は協調振動用振動片、振動片90は検出
用振動片、振動片92は検出用振動片として作用する。
【0052】つまり、図12の13−13線,14−1
4線拡大断面図である図13,図14に示すように、振
動片90,92には振動片54におけるプラス電極6
0,マイナス電極62が、振動片84,86には振動片
56におけるプラス電極68,マイナス電極70が既述
した周知の半導体製造技術によりそれぞれ設けられてい
る。また、基部82A,82Bおよび結合部83には、
振動片90のマイナス電極62に到る配線72Aと、振
動片92のマイナス電極62に到る配線72Bと、振動
片90,92のプラス電極60に到る共通の配線73
と、振動片84,86のプラス電極68に到る共通の配
線76と、振動片84,86のマイナス電極70に到る
共通の配線77とが形成されている。
【0053】この場合、振動片84の両側面のマイナス
電極70は振動片先端において導通されており、更に振
動片86の上下面のマイナス電極70とも基部82A上
面において導通されている。また、振動片86の両側面
のプラス電極68は振動片先端において導通されてお
り、更に振動片84の上下面のプラス電極68とも基部
82A上面において導通されている。よって、振動片8
4,86のマイナス電極70に到る配線77およびこの
両振動片のプラス電極68に到る配線76は、基部82
Aおよび結合部83の上面にのみ形成されており、配線
77は結合部83の左方突出部83Aに到るよう、配線
76は結合部83の右方突出部83Bに到るよう、それ
ぞれその上面に形成されている。一方、振動片90,9
2におけるプラス電極60,マイナス電極62に到る配
線73,72A,72Bは、基部82Bおよび結合部8
3の上下面に形成されており、配線73と配線72Aは
左方突出部83Aに到るよう、配線72Bは右方突出部
83Bに到るよう、それぞれその上下面に形成されてい
る。
【0054】このように二つの音叉を有する振動ジャイ
ロ80では、振動片84,86をX軸に沿って励振する
ことで、振動片90,92のそれぞれをX軸に沿った振
動状態におくことができる。このため、図12に示す振
動ジャイロ80によっても、第1ないし第3の変形例に
おける振動ジャイロ80と同様に、ヨーレイトの検出感
度を向上させることができる。しかも、この振動ジャイ
ロ80では、二つの音叉を幅の狭い結合部83で結合さ
せて支持するので、結合部83が図示しない固定枠に固
定された場合でも両音叉の振動片の振動のこの固定枠へ
の伝播を抑制することができる。
【0055】また、振動片84,86,90,92の長
さ,幅,厚みおよび断面形状を同一とすることにより、
振動片84,振動片86側のX軸方向共振周波数および
Y軸方向共振周波数と振動片90,振動片92側のX軸
方向共振周波数およびY軸方向共振周波数とをそれぞれ
一致させた。よって、この振動ジャイロ80によれば、
ヨーレイトの検出感度をより向上させることができる。
なお、図12に示す形状の振動ジャイロ80の振動片を
ピエゾ素子で励振させたりすることもできることは勿論
である。
【0056】振動片84,86の励振駆動用電極と、振
動片90,92からの振動検出用電極における図8と同
様な信号処理回路との接続において、振動片84,86
のマイナス電極70とその配線77を励振回路において
アース電位とし、振動片90,92のマイナス電極62
とその配線72A,72Bを励振回路においてアース電
位とした。これにより、励振用のプラス電極68と検出
用のプラス電極60が近接して配置されず、かつ互いの
プラス電極用の配線76と配線73が近接して、あるい
は平行し設置されることがない。また、励振用のプラス
電極側の配線76には、アース電位とされたマイナス側
の配線77を近接して、或いは平行にして設けることが
でき、検出用のプラス電極側の配線73には、アース電
位とされたマイナス側の配線72A,72Bを近接し
て、或いは平行にして設けることができる。
【0057】このため、励振側のプラス電極およびその
配線に印加された振動駆動用の交流電圧に起因して発生
する交流電界による誘導ノイズが検出側のプラス電極お
よびその配線に重畳することを抑制できる。よって、検
出側のプラス電極およびその配線における電気信号のノ
イズ成分を極めて低く押さえて、検出感度を向上させる
ことができる。同じ効果は、配線77を励振用プラス電
極、配線76を励振用アース電位、配線73を検出用ア
ース電位、配線72Aを検出用プラス電極、配線72B
を検出用プラス電極となるように図示しない信号処理回
路に接続しても得られる。
【0058】また、図12に示す振動ジャイロ80によ
れば、励振用振動片を2つ持ち逆相に駆動(励振)する
ため、両励振用振動片を安定したX軸方向の振動を励起
できる。しかも、このX軸方向の振動を、くびれた形状
に形成した基部82A,82Bを介して効率よく他方の
検出用振動片に伝達することができる。よって、角速度
によるY軸方向変位を検出用振動片に設置された電極を
介して感度よく検出することができる。加えて、励振側
と検出側とを分離・独立としたので、励振効率と検出効
率の向上を通して、高出力の角速度検出が可能となり検
出信号の安定性を高めることができる。
【0059】更に、図12に示す振動ジャイロ80で
は、励振用振動片84と協調振動用振動片86および2
つの検出用振動片90,92の断面形状、長さをそれぞ
れ等しくした。これにより、励振側のX軸方向の振動が
検出側に効率よく伝達されるとともに、角速度によるY
軸方向の振動を検出用振動片が効率よく検出することが
できた。
【0060】また、図12に示す振動ジャイロ80で
は、基部82A,82Bをくびれた形状としその中間部
から対称に両サイドに突出して結合部83を設け、この
振動ジャイロ80を結合部83を介して図示しないセン
サケースに固定している。これにより、X軸方向の対称
性、Y軸方向の対称性が保たれているので、振動ジャイ
ロ80では、励振によるX軸方向の振動および角速度に
よるY軸方向の振動が外部に漏れることがない。この結
果、励振振幅が大きく、角速度による振動振幅も大きく
することができる。また、外部に振動が漏れないため、
簡易なパッケージによりセンサを構成でき、温度の変化
に対しても、長時間の動作に対しても安定した出力を得
ることができる。
【0061】結合部83は、4つの振動片の連結部の中
央に位置し、左右に延び図示しないセンサケースに固定
されている。この結合部83は、4つの振動片の連結部
の中央に位置するため振動の節の位置に当たり各振動片
の振動を妨げたり、外部に振動を伝えることが少ない。
また、X軸方向振動に対し固定方向が平行であるので、
上記の振動ジャイロ80は、X軸方向の励振による大き
な振動に対して高い強度を持つという利点を有する。
【0062】また、結合部83は4つの振動片の連結部
の中央に位置し、左右に延び図示しないセンサケースに
固定されている。このため、振動片の電極に到る配線を
この結合部83の上下面および両側面に設置することが
できる。振動ジャイロ80では、結合部83の上面にお
いて、左方突出部83A側に3本、右方突出部83B側
に2本の配線を設置すればよい。そして、励振用配線と
検出用配線とを、結合部83の左方突出部83A側と右
方突出部83B側に各々分ける、或いは結合部83の上
下面で分けることが可能であるので、励振用配線に印加
される励振用交流電圧と検出用配線を介して検出される
検出信号との相互干渉を効果的に防ぐことができる。
【0063】更には、この振動ジャイロ80を次のよう
に変形することもできる。つまり、振動ジャイロ80で
は、X軸方向の振動を励振させ、角速度によるY軸方向
の振動を検出したが、この逆の方向、即ちY軸方向の振
動を励振し、角速度によるX軸方向の振動を検出しても
よい。この場合には、検出用電極に励振用交流電圧を印
加し、励振用電極に角速度により発生した電圧を検出す
るよう構成すればよい。
【0064】また、各振動片の先端に電極とは別に図示
しない質量部を設けることもできる。そして、この質量
部の質量を蒸着法,レーザーアブレーション法,接着
法,研削法等により増減すれば、各振動片の共振振動数
を調整することができる。各片の先端部に質量部がある
ので、各振動片の調整が容易であり、励振側の振動片対
の振動バランス、検出側振動片対の振動バランスを合わ
せることができる。振動バランスを合わせることによ
り、X軸方向の振動振幅が大きくなり検出感度を向上さ
せることができるとともに、外部に振動が漏れなくなり
センサの安定性をも向上させることができる。しかも、
外部からの外乱振動にも影響されにくい。また励振側の
X軸方向の共振振動数と検出側のY軸方向の共振振動数
を予め定められの関係に合わせることもできる。例え
ば、両者の共振振動数を一致させれば、極めて高い感度
が得られる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の振動ジャイ
ロでは、対となる振動片のうちの一方の振動片を振動さ
せてその振動を基部を介して他方の振動片に伝播し、各
振動片を直交座標軸における一方の軸(例えばX軸)に
沿った振動状態におく。そして、直交座標軸平面に直交
する軸(Z軸)の回りに振動ジャイロが回転したときに
コリオリの力により振動片に生じるY軸に沿った振動の
振動状態を、他方の振動片から検出する。この結果、本
発明の振動ジャイロによれば、各振動片には励振手段或
いは検出手段のいずれか一つを設ければよいので、振動
ジャイロの構成を簡略化することができるとともに小型
化を図ることができる。
【0066】また、本発明の振動ジャイロでは、励振手
段或いは検出手段を結晶の撓み変位が大きい振動片根元
に独立して設けることができる。よって、本発明の振動
ジャイロによれば、効率よく振動片を励振させることが
できるとともにコリオリの力を感度よく検出できる。し
かも、本発明の振動ジャイロでは、励振手段等への通電
用の配線の干渉を振動片において考慮する必要がない。
このため、本発明の振動ジャイロによれば、配線を太く
して高い電圧の印加を図ることができ、振動片を高い周
波数で振動させて検出感度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の振動ジャイロ10の概略斜視図。
【図2】図1における2−2線拡大断面図。
【図3】振動ジャイロ10を含む電気的な構成を示すブ
ロック図。
【図4】他の実施例の振動ジャイロ50の概略斜視図。
【図5】振動ジャイロ50の振動片54,振動片56の
厚みと幅との関係を説明するための説明図。
【図6】図4における6−6線拡大断面図。
【図7】他の実施例の振動ジャイロ80の概略斜視図。
【図8】この振動ジャイロ80を含む電気的な構成を示
すブロック図。
【図9】振動ジャイロ80における振動のモードを模式
的に表わす模式図。
【図10】振動ジャイロ80における他の振動のモード
を模式的に表わす模式図。
【図11】変形例における振動ジャイロ80を含む電気
的な構成を示すブロック図。
【図12】振動ジャイロ80の他の変形例における概略
斜視図。
【図13】図12における13−13線拡大断面図。
【図14】図12における14−14線拡大断面図。
【符号の説明】
10…振動ジャイロ 12…基部 14,16…振動片 20,24…ピエゾ素子 30,31…励振回路 32…検出バランス調整回路 34…オートマティックゲインコントローラ(AGC) 36…フィルタ 38…検出バランス調整回路 40…増幅回路 42…同期検波回路 44…積分回路 46…増幅出力回路 50…振動ジャイロ 52…基部 54,56…振動片 60…プラス電極 62…マイナス電極 68…プラス電極 70…マイナス電極 72,73,76,77…配線 72A,72B…配線 80…振動ジャイロ 82…基部 82A,82B…基部 83…結合部 84,86,90,92…振動片 ω…回転角速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 健司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 尾崎 巌 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 杉谷 伸芳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 辻 公壽 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野々村 裕 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 森川 健志 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大▲桑▼ 政幸 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 塚田 厚志 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対となる振動片と、一方の振動片が直交
    座標軸における一方の軸に沿って振動している場合に該
    一方の軸に沿った振動を他方の振動片に伝播し該他方の
    振動片を前記一方の軸に沿って振動させる基部とを有す
    る振動ジャイロであって、 前記一方の振動片に設けられ、該振動片を前記一方の軸
    に沿って振動させる励振手段と、 前記他方の振動片に設けられ、該他方の振動片が前記一
    方の軸と直交する他方の軸に沿って振動したときの振動
    状態を検出する検出手段とを備えることを特徴とする振
    動ジャイロ。
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