JP7089590B2 - センサ素子および角速度センサ - Google Patents

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Description

本開示は、センサ素子および角速度センサに関する。
角速度センサ(ジャイロスコープ)のセンサ素子として、圧電振動式のものが知られている(例えば特許文献1および2)。
特許文献1のセンサ素子の圧電体は、基部と、基部から互いに並列に延びる1対の駆動腕と、基部から1対の駆動腕とは反対側へ延びる1対の検出腕とを有している。駆動腕が励振された状態でセンサ素子が回転すると、コリオリの力が生じ、角速度に応じた振幅で検出腕が振動する。これにより、検出腕にて角速度に応じた電気信号が生成される。また、特許文献1のセンサ素子の圧電体は、1対の検出腕の間で基部から1対の検出腕と並列に延び、検出腕の先端よりも基部とは反対側へ延び出る支持棒と、支持棒の基部とは反対側の端部に接続されている固定板とを有している。基部は、支持棒を介して固定板によって支持されている。
特許文献2のセンサ素子の圧電体は、基部と、基部から互いに同一方向に延びている駆動腕および検出腕と、基部から延び出ている支持部とを有している。基部は、支持部によって支持されている。支持部は、基部、駆動腕および検出腕を囲む枠体を有している(図11および図13)。枠体は、基部、駆動腕および検出腕をパッケージングするパッケージの外壁の一部を構成している。
特開平10-54725号公報 特開2015-149591号公報
本開示の一態様に係るセンサ素子は、圧電体と、複数の第1電極および複数の第2電極と、それぞれ、前記複数の第1電極および前記複数の第2電極のいずれかに接続されている複数の端子と、を有している。前記圧電体は、直交座標系xyzのz方向に見て、基部と、2本の第1腕と、2本の第2腕と、保持部と、実装部とを有している。前記2本の第1腕は、前記基部からy方向の一方側へ互いに並列に延びている。前記2本の第1腕には、前記複数の第1電極が位置している。前記2本の第2腕は、前記基部からy方向の他方側へ互いに並列に延びている。前記2本の第2腕には、前記複数の第2電極が位置している。前記保持部は、前記2本の第2腕の間で前記基部からy方向の前記他方側へ延びており、前記2本の第2腕の先端よりもy方向の前記他方側へ延び出ている。前記実装部は、前記保持部のy方向の前記他方側の端部に接続されている。前記実装部には、前記複数の端子が位置している。前記実装部は、前記保持部との接続位置からx側および-x側へ延びている第1延在部と、前記第1延在部の、前記2本の第2腕双方よりも+x側および-x側の位置からy方向の前記一方側へ延びている2つの第2延在部と、を有している。前記複数の端子の少なくとも一つは、前記第1延在部よりもy方向の前記一方側に位置している。
本開示の一態様に係る角速度センサは、圧電体を含んでいるセンサ素子と、前記センサ素子が実装されている実装基体と、を有している。前記圧電体は、直交座標系xyzのz方向に見て、基部と、2本の第1腕と、2本の第2腕と、保持部と、実装部とを有している。前記2本の第1腕は、前記基部からy方向の一方側へ互いに並列に延びている。前記2本の第2腕は、前記基部からy方向の他方側へ互いに並列に延びている。前記保持部は、前記2本の第2腕の間で前記基部からy方向の前記他方側へ延びており、前記2本の第2腕の先端よりもy方向の前記他方側へ延び出ている。前記実装部は、前記保持部のy方向の前記他方側の端部に接続されており、複数の固定位置にて前記実装基体に固定されている。前記実装部は、前記保持部との接続位置から+x側および-x側へ延びている第1延在部と、前記第1延在部の、前記2本の第2腕双方よりも+x側および-x側の位置からy方向の前記一方側へ延びている2つの第2延在部と、を有している。前記複数の固定位置の少なくとも一つは、前記第1延在部よりもy方向の前記一方側に位置している。
第1実施形態に係る角速度センサの概略構成を示す分解斜視図である。 図2(a)は図1のIIa-IIa線における断面図であり、図2(b)は図1のIIb-IIb線における断面図である。 図1の角速度センサのセンサ素子の要部構成を示す斜視図である。 図4のセンサ素子の要部構成を示す平面図である。 図5(a)は図4のVa-Va線における断面図であり、図5(b)は図4のVb-Vb線における断面図である。 第2実施形態に係るセンサ素子を示す平面図である。 第3実施形態に係るセンサ素子を示す平面図である。 第4実施形態に係るセンサ素子を示す平面図である。 第5実施形態に係るセンサ素子を示す平面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。以下の説明で用いられる図面は模式的なものであり、図面上の各種の寸法同士の比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面相互間においても、各種の寸法同士の比率は必ずしも一致していない。便宜上、層状の部材の表面(すなわち断面でない面)にハッチングを付すことがある。
また、各図には、説明の便宜のために、直交座標系xyzを付している。直交座標系xyzは、センサ素子(圧電体)の形状に基づいて定義されている。すなわち、x軸、y軸およびz軸は、結晶の電気軸、機械軸および光軸を示すとは限らない。角速度センサおよびセンサ素子は、いずれの方向が上方または下方として使用されてもよいものであるが、以下では、便宜上、z方向の正側を上方として、上面または下面等の用語を用いることがある。また、単に平面視という場合、特に断りがない限り、z方向に見ることをいうものとする。
同一または類似する構成については、「第1駆動腕23A」、「第2駆動腕23B」のように、互いに異なる番号(「第1」、「第2」)および/または互いに異なるアルファベットの付加符号(「A」、「B」)を付すことがある。また、この場合において、単に「駆動腕23」といい、これらを区別しないことがある。
第2実施形態以降において、既に説明された実施形態の構成と共通または類似する構成について、既に説明された実施形態の構成に付した符号を用い、また、図示または説明を省略することがある。既に説明された実施形態の構成と対応(類似)する構成については、既に説明された実施形態の構成と異なる符号を付した場合においても、特に断りがない点は、既に説明された実施形態の構成と同様とされてよい。すなわち、第2実施形態以降においては、基本的に、既に説明された実施形態との相違部分についてのみ説明する。
[第1実施形態]
(角速度センサの全体構成)
図1は、本開示の実施形態に係る角速度センサ1(以下、「角速度」は省略することがある。)の概略構成を示す分解斜視図である。図2(a)は、図1のIIa-IIa線におけるセンサ1の断面図である。図2(b)は、図1のIIb-IIb線における断面図である。
センサ1は、本実施形態では、y軸回りの角速度を検出するように構成されている。センサ1は、例えば、全体として、概略、薄型の直方体状とされる電子部品である。その寸法は適宜に設定されてよい。比較的小型な態様に係る寸法の一例を挙げると、平面視の1辺の長さは1mm以上10mm以下であり、厚さ(z方向)は0.5mm以上2mm以下(ただし、平面視の短辺の長さよりも小さい)である。
センサ1は、例えば、凹部3aが形成された実装基体3と、凹部3aに収容されたセンサ素子5および電子素子7と、凹部3aを塞ぐ蓋9とを有している。センサ素子5は、角速度の検出を直接に担う部分である。電子素子7は、例えば、センサ1の多機能化に寄与している電子部品である。実装基体3および蓋9は、センサ素子5(および電子素子7)をパッケージングするパッケージ11を構成している。
(センサ素子の全体構成)
図3は、センサ素子5の要部構成を示す斜視図である。図4は、センサ素子5の要部構成を示す平面図(底面図)である。z軸の方向から理解されるように、図4では、センサ素子5の上面および下面のうち下面(実装基体3に固定される側)が示されている。
センサ素子5は、圧電振動式のものである。センサ素子5は、使用時に逆圧電効果を利用してx方向に励振される。この状態でセンサ素子5がy軸回りに回転すると、z方向のコリオリ力が生じ、センサ素子5は、角速度に応じた振幅でz方向に振動する。この振動が圧電効果によって電気信号に変換されることによって角速度が検出される。
本実施形態に係るセンサ素子5は、後述する支持部27に係る構成を除いて、特開2015-141184号公報に記載のセンサ素子と同様とされてよい。従って、当該公報の内容は、参照による援用(Incorporation by Reference)がなされてよく、また、センサ素子5の説明においては、支持部27以外の構成について、細部の説明を省略することがある。
センサ素子5は、圧電体13と、圧電体13に電圧を印加するための第1励振電極15Aおよび第2励振電極15B(図3)と、圧電体13に生じた電気信号を取り出すための第1検出電極17A(図3)および第2検出電極17B(図3)と、センサ素子5を実装基体3に実装するための素子端子19(図4)とを有している。
励振電極15および検出電極17の付加符号A、Bは、直交座標系xyzに基づいて付されている。従って、後述するように、一の第1励振電極15Aと、他の第1励振電極15Aとは同電位とは限らない。第2励振電極15B、第1検出電極17Aおよび第2検出電極17Bについても同様である。
励振電極15、検出電極17、素子端子19およびこれらを接続する配線33(図5(a)および図5(b)にて模式的に示す。)は、圧電体13の表面に設けられた導体層によって構成されている。その材料は、例えば、Cu,Al等の適宜な金属である。これらの導体層は、互いに異なる材料からなる層が積層されて構成されていても構わない。
(圧電体)
圧電体13は、その全体が一体的に形成されている。圧電体13は、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。また、圧電体13の材料は適宜に選択されてよく、例えば、水晶(SiO),LiTaO,LiNbO,PZTである。
圧電体13において、電気軸乃至は分極軸(以下、両者を代表して分極軸のみに言及することがある。)は、x軸に一致するように設定されている。分極軸は、所定の範囲(例えば15°以内)でx軸に対して傾斜していてもよい。また、圧電体13が単結晶である場合において、機械軸および光軸の方向は、適宜な方向とされてよいが、例えば、機械軸はy軸に概ね平行とされ、光軸はz軸に概ね平行とされている。
圧電体13は、例えば、全体として厚さ(z方向)が概ね一定にされている。また、圧電体13は、例えば、概略、y軸に平行な不図示の対称軸に対して線対称の形状に形成されている。また、圧電体13は、例えば、基部21と、基部21から延び出ている駆動腕23(第1駆動腕23A~第4駆動腕23D)および検出腕25(第1検出腕25Aおよび第2検出腕25B)と、基部21と接続されている支持部27とを含んでいる。
2本(例えば1対)の駆動腕23は、電圧(電界)が印加されることによってx方向に励振される。検出腕25は、コリオリの力によってz方向に振動し、角速度に応じた電気信号を生成する。基部21は、例えば、駆動腕23および検出腕25の支持、および駆動腕23から検出腕25への振動の伝達に寄与する。支持部27は、例えば、基部21の支持、および実装基体3へのセンサ素子5の実装に寄与する。これらの具体的な構成は、例えば、以下のとおりである。
(基部、駆動腕および検出腕)
基部21は、例えば、概略、一定の幅でx方向に直線状に延びる直方体状に形成されている。
複数の駆動腕23は、互いに同一方向(+y側)に互いに並列に(例えば平行に)延びており、その先端は自由端とされている。駆動腕23の数は、例えば、偶数(本実施形態では4)である。
各駆動腕23の平面視における形状は、例えば、いわゆるハンマ形状とされている。すなわち、駆動腕23は、基部21から+y側に一定の幅で延びている本体部23aと、本体部23aの先端に位置しており、本体部23aよりも幅(x方向)が広い拡幅部23bとを有している。これにより、駆動腕23の質量が先端において確保される。ひいては、感度を向上させつつ小型化を図ることが可能になっている。
より具体的には、4本の駆動腕23のうち内側の駆動腕23(第2駆動腕23Bおよび第3駆動腕23C)においては、拡幅部23bは、例えば、本体部23aに対して内側へ広がっている。4本の駆動腕23のうち外側の駆動腕23(第1駆動腕23Aおよび第4駆動腕23D)においては、拡幅部23bは、例えば、本体部23aに対して外側へ広がっている。
圧電体13の不図示の中心線の両側かつ当該中心線に対して最寄りに位置している1対の駆動腕23(第2駆動腕23Bおよび第3駆動腕23C)同士の距離は、上記のように拡幅部23bが設けられていることにより、根元側(本体部23aの側方)における距離よりも、先端側(拡幅部23bの側方)における距離の方が短くなっている。
図示の例とは異なり、各駆動腕23において、拡幅部23bは、本体部23aに対して両側に広がっていてもよい。また、各駆動腕23において、拡幅部23bは設けられなくてもよい。
駆動腕23がx方向(励振方向)またはz方向(コリオリの力の方向)に大きくなると、駆動腕23のx方向またはz方向における固有振動数は高くなり、駆動腕23が延在方向(y方向)に大きくなると、駆動腕23のx方向またはz方向における固有振動数は低くなる。従って、例えば、駆動腕23の幅(x方向)および長さ(y方向)の寸法の比率は、駆動腕23の励振方向(x方向)の固有振動数が駆動腕23を励振する周波数に近づくように設定されてよい。また、駆動腕23のxz断面の形状および寸法は、例えば、駆動腕23のx方向の固有振動数とz方向の固有振動数とが近づくように設定されてよい。
複数の検出腕25は、複数の駆動腕23の延びる方向とは反対方向(-y側)に互いに並列に(例えば平行に)延びており、その先端は自由端とされている。検出腕25の数は、例えば、偶数(本実施形態では2)である。
各検出腕25の平面視における形状は、例えば、駆動腕23と同様に、ハンマ形状とされている。すなわち、検出腕25は、基部21から-y側に一定の幅で延びている本体部25aと、本体部25aの先端に位置しており、本体部25aよりも幅(x方向)が広い拡幅部25bとを有している。これにより、検出腕25の質量が先端において確保される。ひいては、感度を向上させつつ小型化を図ることが可能になっている。
より具体的には、拡幅部25bは、例えば、本体部25aに対してx方向両側へ広がっている。これにより、2本(例えば1対)の検出腕25同士の距離は、根元側(本体部25aの側方)における距離よりも、先端側(拡幅部25bの側方)における距離の方が短くなっている。図示の例とは異なり、拡幅部25bは、本体部25aに対してx方向の一方側(例えば1対の検出腕25の外側)のみに広がっていてもよい。また、拡幅部25bは設けられなくてもよい。
各検出腕25(例えばそのうちの本体部25a)は、例えば、当該検出腕25をz方向に貫通し、y方向に延びる1または複数(図示の例では4つ)の貫通溝(符号省略)が形成された形状とされている。別の観点では、各検出腕25は、互いに並列に延びる複数(図示の例では5つ)の分割腕25cを有している。検出腕25が複数の分割腕25cを有していることにより、例えば、後述の説明から理解されるように、検出電極17の配置数を増やして検出感度を向上させることができる。
検出腕25がx方向(励振方向)またはz方向(コリオリの力の方向)に大きくなると、検出腕25のx方向またはz方向における固有振動数は高くなり、検出腕25が延在方向(y方向)に大きくなると、検出腕25のx方向およびz方向における固有振動数は低くなる。従って、例えば、検出腕25の厚さ(z方向)および長さ(y方向)の寸法の比率は、検出腕25のz方向の固有振動数が、駆動腕23を励振させる周波数に近づくように設定されてよい。また、例えば、検出腕25の幅(x方向)および長さ(y方向)の寸法の比率は、検出腕25のx方向の固有振動数が駆動腕23を励振させる周波数から離れるように設定されてよい。図示の例では、上記のような設定の結果、検出腕25の幅は、駆動腕23の幅および検出腕25(駆動腕23)の厚さよりも大きくされている。
(支持部)
支持部27は、例えば、基部21から延びている保持部29と、保持部29の基部21とは反対側の端部に接続されている実装部31とを有している。実装部31が実装基体3に固定されることにより、基部21は、実装部31および保持部29を介して実装基体3に支持される。基部21は、その両端が実装部31に支持されるのではなく、保持部29を介して実装部31に支持されていることから、例えば、実装部31と実装基体3との熱膨張差等によって実装部31に応力が生じても、当該応力は、基部21に伝わりにくい。
保持部29は、例えば、1対の検出腕25の間で基部21から-y側へ検出腕25に並列に(例えば平行に)延びている。保持部29は、検出腕25よりも長く、検出腕25の先端よりも-y側に延び出ている。
保持部29は、例えば、図示の例では保持部29の大部分を構成している主部29aと、主部29aと基部21とを接続している接続部29bとを有している。接続部29bの幅(x方向)は、主部29aよりも広くされている。これにより、保持部29と基部21との接続位置における強度が向上している。
主部29aは、例えば、平面視において、概略、実装部31から基部21へ一定の幅(x方向)で直線状に延びる長尺形状を有している。換言すれば、主部29aは、1対の検出腕25の先端(拡幅部25b)の間に位置する部分の幅と同程度以上の幅を維持しつつ、1対の検出腕25の先端の間から接続部29bまで延びている。すなわち、主部29a(保持部29)は、基部21側に幅が狭くなっている部分(くびれ)を有していない。主部29aの横断面(xz断面)の形状は、例えば、矩形である。
接続部29bは、例えば、主部29aの幅よりも広い一定の幅でy方向に延びている部分を有している。すなわち、接続部29bは、平面視において矩形部分を有している。当該矩形は、正方形であってもよいし、x方向およびy方向のいずれかが長い長方形であってもよい。接続部29bの横断面(xz断面)の形状は、例えば、矩形である。
主部29aおよび接続部29bの寸法は、適宜に設定されてよい。例えば、これらの幅は、角速度の検出のための振動等によって保持部29と1対の検出腕25とが当接しないように、かつ最大限の大きさとされてよい。具体的には、例えば、保持部29の幅は、1対の検出腕25同士の距離から、1対の検出腕25に関して通常の使用態様で想定されているx方向の変位、および所定の余裕量を差し引いた長さとされてよい。この際、y方向における主部29aの位置と接続部29bの位置とで、1対の検出腕25同士の距離および/または1対の検出腕25の変位が異なることが考慮されてよい。
具体的には、主部29aの幅は、1対の検出腕25の先端(拡幅部25b)同士の距離の1倍未満であり、また、例えば、当該距離の1/3以上または2/5以上とされてよい。また、接続部29bの幅は、1対の検出腕25の根元側部分(本体部25a)同士の距離の1倍未満であり、例えば、1対の検出腕25の先端同士の距離の1倍未満であってもよいし、1倍以上とされてもよく、例えば、1対の検出腕25の先端同士の距離の1.1倍以上とされてよい。また、接続部29bの幅と主部29aの幅との相対的な大きさの観点においても、両者の幅は適宜に設定されてよい。例えば、接続部29bの幅は、主部29aの幅の1.1倍以上2倍以下とされてよい。
上述のように、圧電体13の厚さ(z方向)は、基本的には圧電体13の全体に亘って一定であり、主部29aおよび接続部29bの厚さは互いに同一である。
実装部31は、例えば、基部21、駆動腕23および検出腕25の周囲において延びているフレーム状(骨組み状)に形成されている。本実施形態では、フレームは、基部21、駆動腕23および検出腕25を囲む環状である。環状は、例えば、概略矩形であり、実装部31は、検出腕25側(-y側)にてx方向に(例えばx方向に平行に)延びている検出側延在部31aと、y方向に(例えばy方向に平行に)延び、x方向において互いに対向する2つ(例えば1対)の側方延在部31bと、駆動腕23側(+y側)にてx方向に(例えばx方向に平行に)延びている駆動側延在部31cとを有している。矩形の4隅は、検出側延在部31aまたは駆動側延在部31cの端部と捉えられてもよいし、1対の側方延在部31bの端部と捉えられてもよい。保持部29は、基部21と検出側延在部31aとを接続している。
実装部31の大きさ(長辺および短辺の長さ等)は適宜に設定されてよい。例えば、実装部31は、角速度の検出のための振動等によって駆動腕23および検出腕25に当接しないようにこれらの腕から適宜な距離で離されつつ、極力小さくされてよい。側方延在部31bは、例えば、検出側延在部31aおよび駆動側延在部31cよりも長い。ただし、両者の長さは同等とされてもよいし、長短の関係が図示の例とは逆とされてもよい。
実装部31(各延在部)の横断面の形状は、例えば、実装部31の全長に亘って概略矩形である。実装部31の厚さ(z方向)は、例えば、実装部31の全長に亘って一定である。実装部31の幅は、例えば、各延在部(各辺)において一定である。また、図示の例では、側方延在部31bの幅は、検出側延在部31aの幅よりも大きくなっており、検出側延在部31aの幅は、駆動側延在部31cの幅よりも大きくなっている。ただし、各延在部において幅が変化していたり、辺同士の幅の大小関係が上記とは異なるものとされたりしてもよい。
(素子端子)
素子端子19の数は、センサ素子5の構成に応じて適宜に設定されてよい。本実施形態では、励振電極15に印加される駆動信号が入力される2つの素子端子19と、検出電極17からの検出信号を出力する2つの素子端子19と、基準電位が付与される2つの素子端子19との合計で6つの素子端子19が設けられている場合を例示している。
基準電位用の2つの素子端子19は、例えば、特に図示しないが、基部21等において、駆動信号用の配線33と検出信号用の配線33との間に配置されるシールド用の配線に接続されている。このような基準電位用の素子端子19および配線は省略されても構わない。また、基部21における基準電位用の配線は、例えば、特開2015-141183号公報に記載のものと同様とされてよく、当該公報の内容は、参照による援用(Incorporation by Reference)がなされてよい。
素子端子19は、例えば、実装部31の下面(-z側の面)に設けられている。複数の素子端子19の平面視における位置、形状および大きさは適宜に設定されてよい。図示の例では、6つの素子端子19は、1対の側方延在部31bにおいて、実装部31の4隅から離れて配置されている。換言すれば、全ての素子端子19は、検出側延在部31aよりも+y側かつ駆動側延在部31cよりも-y側に位置している。より詳細には、例えば、全ての素子端子19は、y方向において、駆動腕23の先端と検出腕25の先端との間に位置している。また、複数の素子端子19は、例えば、概略、センサ素子5の重心を通り、x軸に平行な対称軸およびy軸に平行な対称軸に対して線対称に配置されている。各素子端子19は、例えば、側方延在部31bの幅と同程度またはこれよりも若干小さい幅を有する矩形に形成されている。
(励振電極)
図5(a)は、図4のVa-Va線における断面図である。x軸の方向から理解されるように、図4と図5(a)とでは、x軸の正負と紙面左右方向との関係が逆である。
励振電極15(紙面右側の第4駆動腕23Dに符号を付す)は、駆動腕23の表面に形成された層状導体である。第1励振電極15Aは、各駆動腕23において、上面および下面(+z側の面および-z側の面)にそれぞれ設けられている。一方、第2励振電極15Bは、各駆動腕23において、側面(+x側の面および-x側の面)にそれぞれ設けられている。
各励振電極15は、例えば、駆動腕23の本体部23aの各面の大部分を覆うように設けられている(図3および図4も参照)。ただし、第1励振電極15Aおよび第2励振電極15Bは、互いに短絡しないように、少なくとも一方(本実施形態では第1励振電極15A)が各面よりも幅方向において小さく形成されている。また、本体部23aの根元側および先端側の一部も、励振電極15の非配置位置とされてよい。
各駆動腕23において、2つの第1励振電極15Aは、例えば互いに同電位とされる。例えば、2つの第1励振電極15Aは、圧電体13上の配線33により互いに接続されている。また、各駆動腕23において、2つの第2励振電極15Bは、例えば互いに同電位とされる。例えば、2つの第2励振電極15Bは、圧電体13上の配線33により互いに接続されている。
このような励振電極15の配置および接続関係において、第1励振電極15Aと第2励振電極15Bとの間に電圧を印加すると、例えば、駆動腕23においては、上面から1対の側面(x方向の両側)に向かう電界および下面から1対の側面に向かう電界が生じる。一方、分極軸は、x方向に一致している。従って、電界のx方向の成分に着目すると、駆動腕23のうちx方向の一方側部分においては電界の向きと分極軸の向きは一致し、他方側部分においては電界の向きと分極軸の向きは逆になる。
その結果、駆動腕23のうちx方向の一方側部分はy方向において収縮し、他方側部分はy方向において伸長する。そして、駆動腕23は、バイメタルのようにx方向の一方側へ湾曲する。第1励振電極15Aおよび第2励振電極15Bに印加される電圧が逆にされると、駆動腕23は逆方向に湾曲する。交流電圧が第1励振電極15Aおよび第2励振電極15Bに印加されると、駆動腕23はx方向において振動する。
特に図示しないが、駆動腕23の上面および/または下面に、駆動腕23の長手方向に沿って延びる1以上の凹溝が設けられ、第1励振電極15Aは、この凹溝内に亘って設けられてもよい。この場合、第1励振電極15Aと第2励振電極15Bとが凹溝の壁部を挟んでx方向において対向することになり、励振の効率が向上する。凹溝は、複数の凹部が駆動腕23の長手方向に配列されて構成されてもよい。
互いに隣接する2本の駆動腕23(第1駆動腕23Aおよび第2駆動腕23Bの2本、または第3駆動腕23Cおよび第4駆動腕23Dの2本)の間においては、第1励振電極15A同士が同電位とされ、第2励振電極15B同士が同電位とされる。同電位とされるべき励振電極15同士は、例えば、圧電体13上の配線33によって接続されている。
このような接続関係において第1励振電極15Aと第2励振電極15Bとの間に交流電圧を印加すると、互いに隣接する2本の駆動腕23は、互いに同一の位相の電圧が印加されることになり、x方向において互いに同一の向きに撓み変形するように振動する。互いに隣接する2本の駆動腕23は、1本の駆動腕を分割したものに相当すると捉えられてよい。特に図示しないが、互いに隣接する2本の駆動腕23は、根元部分が一体化されて1本となっていてもよい。
線対称に配置された1対の駆動腕23(第1駆動腕23Aおよび第4駆動腕23Dからなる1対、または第2駆動腕23Bおよび第3駆動腕23Cからなる1対)においては、第1励振電極15Aと第2励振電極15Bとが同電位とされる。同電位とされるべき励振電極15同士は、例えば、圧電体13上の配線33によって接続されている。
このような接続関係において第1励振電極15Aと第2励振電極15Bとの間に交流電圧を印加すると、線対称に配置された1対の駆動腕23は、互いに逆の位相の電圧が印加されることになり、x方向において互いに逆向きに(線対称に)撓み変形するように振動する。
(検出電極)
図5(b)は、図4のVb-Vb線における断面図である。x軸の方向から理解されるように、図4と図5(b)とでは、x軸の正負と紙面左右方向との関係が逆である。
検出電極17(紙面右側の分割腕25cに符号を付す)は、検出腕25(分割腕25c)の表面に形成された層状導体である。検出電極17は、各分割腕25cに設けられている。
より具体的には、第1検出電極17Aは、各分割腕25cにおいて、-x側の面のうちの+z側(例えば当該面の中央よりも+z側。以下、同様。)の領域、および+x側の面のうちの-z側の領域にそれぞれ設けられている。第2検出電極17Bは、各分割腕25cにおいて、-x側の面のうちの-z側の領域、および+x側の面のうちの+z側の領域にそれぞれ設けられている。
分割腕25cの各側面において、第1検出電極17Aおよび第2検出電極17Bは、互いに短絡しないように適宜な間隔を空けて、分割腕25cに沿って延びている。検出電極17は、分割腕25cの概ね全長に亘って延びている。各分割腕25cにおいて、2つの第1検出電極17A同士は接続され、2つの第2検出電極17B同士は接続される。当該接続は、例えば、圧電体13上の配線33によってなされる。
このような検出電極17の配置および接続関係において、分割腕25cがz方向に撓み変形すると、例えば、z方向に平行な電界が生じる。すなわち、分割腕25cの各側面においては、第1検出電極17Aと第2検出電極17Bとの間に電圧が生じる。電界の向きは、分極軸の向きと、湾曲の向き(-z側または+z側)とで決定され、分割腕25cの-x側と+x側とで互いに逆である。この電圧(電界)が第1検出電極17Aおよび第2検出電極17Bに出力される。分割腕25cがz方向に振動すると、電圧は交流電圧として検出される。電界は、上記のようにz方向に平行な電界が支配的であってもよいし、上記とは異なり、x方向に平行で、分割腕25cの-z側と+z側とで互いに逆向きな電界の割合が大きくてもよい。いずれにせよ、分割腕25cのz方向への撓み変形に応じた電圧が第1検出電極17Aと第2検出電極17Bとの間に生じる。
各検出腕25の、複数の分割腕25cの間においては、第1検出電極17A同士が接続され、第2検出電極17B同士が接続される。当該接続は、例えば、圧電体13上の配線33によってなされる。このような接続関係においては、複数の分割腕25cがz方向において互いに同一側に曲がるように撓み変形すると、複数の分割腕25cにおいて検出された信号が加算される。
2つの検出腕25の間においては、第1検出電極17Aと第2検出電極17Bとが接続される。当該接続は、例えば、圧電体13上の配線33によってなされる。このような接続関係においては、2つの検出腕25がz方向において互いに逆側に曲がるように撓み変形すると、2つの検出腕25において検出された信号が加算される。
(配線)
複数の配線33は、上述したように励振電極15および検出電極17を接続している。また、複数の配線33は、電位の観点から2組に分けられた励振電極15と、電位の観点から2組に分けられた検出電極17との合計4組の電極と、4つの素子端子19(図4)とをそれぞれ接続している。
複数の配線33は、特に図示しないが、圧電体13の種々の部分の上面、下面および/または側面において適宜に配されることによって、その全体が圧電体13の表面に設けられる態様で、互いに短絡することなく、上述した接続を実現可能である。ただし、圧電体13上に位置する配線33の上に絶縁層を設け、その上に他の配線33を設けることによって、立体配線部が形成されても構わない。
(駆動回路および検出回路)
図5(a)および図5(b)に示すように、励振電極15には、ここでは不図示の2つの素子端子19を介して、励振電極15に電圧を印加する駆動回路103が接続される。また、検出電極17には、ここでは不図示の2つの素子端子19を介して、検出電極17からの電気信号を検出する検出回路105が接続される。
センサ素子5(または角速度センサ1)と、駆動回路103および検出回路105との組み合わせは、角速度センサ51として概念されてよい。駆動回路103および検出回路105は、全体として制御回路107を構成している。制御回路107は、例えば、IC(Integrated Circuit)によって構成されている。このようなICは、センサ素子5とともに実装基体3に実装されてパッケージングされていてもよいし、センサ1が実装される不図示の回路基板等に実装され、回路基板および実装基体3を介してセンサ素子5と接続されていてもよい。
駆動回路103は、例えば、発振回路あるいは増幅器を含んで構成されており、所定の周波数の交流電圧を第1励振電極15Aと第2励振電極15Bとの間に印加する。周波数は、角速度センサ51内にて予め定められていてもよいし、外部の機器等から指定されてもよい。
検出回路105は、例えば、増幅器あるいは検波回路を含んで構成されており、第1検出電極17Aと第2検出電極17Bとの電位差を検出し、その検出結果に応じた電気信号を外部の機器等に出力する。より具体的には、例えば、上記の電位差は、交流電圧として検出され、検出回路105は、検出した交流電圧の振幅に応じた信号を出力する。この振幅に基づいて角速度が特定される。また、検出回路105は、駆動回路103の印加電圧と検出した電気信号との位相差に応じた信号を出力する。この位相差に基づいて回転の向きが特定される。
(センサ素子の動作説明)
上述のように、第1駆動腕23Aおよび第2駆動腕23Bのグループと、第3駆動腕23Cおよび第4駆動腕23Dのグループとは、励振方向(x方向)において互いに逆側へ変形するように互いに逆の位相(180°ずれた位相)で励振される。
この状態で、センサ素子5がy軸回りに回転すると、駆動腕23は、励振方向(x方向)と回転方向(y方向)とに直交する方向(z方向)にコリオリの力を受ける。これにより、駆動腕23は、z方向に振動する。また、第1駆動腕23Aおよび第2駆動腕23Bのグループと、第3駆動腕23Cおよび第4駆動腕23Dのグループとは、互いに逆の位相で励振されていることから、z方向において互いに逆側へ湾曲するように振動する。
駆動腕23および検出腕25は、基部21によって連結されている。従って、駆動腕23の振動は、基部21を介して検出腕25に伝達され、検出腕25も振動する。具体的には、第1検出腕25Aは、z方向において第1駆動腕23Aおよび第2駆動腕23Bとは逆側へ湾曲するように振動する。また、第2検出腕25Bは、z方向において第3駆動腕23Cおよび第4駆動腕23Dとは逆側へ湾曲するように振動する。別の観点では、第1検出腕25Aおよび第2検出腕25Bは、z方向において互いに逆側に湾曲するように振動する。従って、複数の検出電極17の接続関係の説明で述べたように、両検出腕25において生じた電気信号は加算される。
上記では、駆動腕23のz方向の振動が検出腕25に伝わるものとして説明した。換言すれば、検出腕25のx方向の振動については無視して説明した。実際には、駆動腕23のx方向の振動が検出腕25に伝わって検出腕25がx方向に振動し、検出腕25にてコリオリの力が生じることによって検出腕25がz方向に振動する作用も生じる。この2種の作用のいずれが検出腕25のz方向の振動に関して支配的であってもよい。本実施形態では、基本的に、駆動腕23のz方向の振動が検出腕25に伝わる作用が支配的である態様(検出腕25のx方向の振動は相対的に小さい態様)を例にとる。このような場合、例えば、既に触れたように、駆動腕23のx方向の固有振動数と、駆動腕23のz方向の固有振動数と、検出腕25のz方向の固有振動数との間の差に比較して、これらの固有振動数に対する検出腕25のx方向の固有振動数の差を大きくしてよい。
(電子素子)
図1および図2(a)に示す電子素子7は、適宜なものとされてよい。例えば、電子素子7は、サーミスタ等の温度センサとされてもよいし、上述した駆動回路103および検出回路105を含むICとされてもよい。別の観点では、電子素子7は、センサ素子5に接続されないものとされてもよいし、センサ素子5に接続されるものとされてもよい。また、図示の例では、1つの電子素子7が設けられているが、複数の電子素子7が設けられてもよい。センサ1において、電子素子7は設けられなくてもよい。
以下の説明では、基本的に、電子素子7は、センサ素子5に電気的に接続されないもの(例えば温度センサ)であり、センサ素子5および電子素子7が互いに独立にパッケージ11を介して外部の機器に電気的に接続されている態様を例にとる。
(実装基体)
図1、図2(a)および図2(b)に示す実装基体3は、例えば、実装基体3の主体となる絶縁基体35と、センサ素子5を実装基体3に実装するための複数(図示の例では6つ)の第1パッド37と、電子素子7を実装基体3に実装するための複数(図示の例では2つ)の第2パッド39と、センサ1を不図示の回路基板等に実装するための複数(図示の例では8つ)の外部端子41とを有している。
絶縁基体35は、上述した凹部3aを有している。絶縁基体35の外形および凹部3aの形状は適宜に設定されてよい。図示の例では、絶縁基体35の外形は、x方向を長手方向とする直方体状に構成されている。
凹部3aの形状は、概略、絶縁基体35と同様に、x方向を長手方向とする直方体状である。ただし、凹部3aの底面は、センサ素子5と対向する領域において、第1パッド37の配置領域を残してさらに掘り下げられている。すなわち、凹部3aの底面(対向面35b)は、センサ素子5が固定される固定面35cと、固定面35cよりも低い位置にあり、センサ素子5の大部分と対向している退避面35dとを有している。これにより、センサ素子5は、対向面35bと接触しにくくなっている。凹部3aは、第1の凹部(固定面35cの部分)と、その底面に形成された第2の凹部(退避面35dの部分)とを有していると捉えられてもよい。
絶縁基体35は、例えば、図2(a)および図2(b)に示すように、複数の絶縁層43(図示の例では3つの絶縁層43A~43C)が積層されることによって構成されている。そして、上側(+z側)の一部の絶縁層43(43Aおよび43B)に開口が形成されることによって、凹部3aが形成されている。
各絶縁層43は、例えば、セラミックス、樹脂もしくはアモルファス状態の無機材料またはこれらの組み合わせによって構成されている。図2(a)および図2(b)では、便宜上、3層の絶縁層43を示しているが、各絶縁層43が複数の絶縁層から構成されていてもよい。完成後のセンサ1において、絶縁層同士の境界は、必ずしも特定可能でなくてよい。
第1パッド37および第2パッド39は、例えば、金属等の導体からなり、対向面35b(固定面35c)に重なる導電層によって構成されている。第1パッド37および第2パッド39の材料、平面形状および各種の寸法等は適宜に設定されてよい。導電層は複数の層から構成されていてもよい。
センサ素子5は、例えば、複数の素子端子19が複数の第1パッド37と対向するように配置される。そして、複数の素子端子19と複数の第1パッド37とはその間に介在する複数の導電性のバンプ45(図2(a)および図2(b))によって接合されている。これにより、センサ素子5は、実装基体3に支持されるとともに、実装基体3に電気的に接続される。バンプ45は、例えば、はんだ(鉛フリーはんだを含む。)または導電性接着剤によって構成されている。導電性接着剤は、例えば、導電性のフィラーが熱硬化性樹脂に混ぜ込まれて構成されている。
上記の説明から明らかなように、複数の第1パッド37の数および配置位置は、複数の素子端子19の数および配置位置と対応している。第1パッド37の形状および大きさは、素子端子19の形状および大きさと同様であってもよいし、異なっていてもよい。また、電子素子7は、例えば、センサ素子5と同様に、バンプ(符号省略)を介して第2パッド39と接合される。
外部端子41は、例えば、金属等の導体からなり、絶縁基体35の下面に重なる導体層によって構成されている。外部端子41の材料、平面形状および各種の寸法は適宜に設定されてよい。導電層は複数の層から構成されていてもよい。また、複数の外部端子41の数および位置は、センサ素子5および電子素子7の構成等に応じて適宜に設定されてよい。図示の例では、8つの外部端子41が絶縁基体35の下面の外縁に沿って配置されている。
複数の外部端子41のうち4つの外部端子41は、4つの第1パッド37に対して絶縁基体35の表面または内部に設けられた配線導体(符号省略)を介して互いに独立に接続されている。この4つの第1パッド37は、4つの素子端子19を介して互いに独立に2組の励振電極15および2組の検出電極17に接続されている。また、残りの4つの外部端子41は、絶縁基体35の表面または内部に設けられた配線導体(符号省略)を介して、基準電位が付与されるべき2つの第1パッド37、および電子素子7のための第2パッド39に接続されている。
(蓋)
蓋9は、例えば、金属から構成されている。蓋9は、実装基体3の上面にシーム溶接等により接合されている。これにより、凹部3a内は気密封止される。気密封止された凹部3a内は、例えば、真空とされ、または適宜なガス(例えば窒素)が封入されている。図2(a)および図2(b)に示す、蓋9の接合に寄与する導電層(符号省略)の図示は、図1では省略している。
(センサの実装)
以上のセンサ1は、例えば、不図示の回路基板の実装面に実装基体3の下面を対向させて配置され、外部端子41が半田などにより回路基板のパッドに接合されることによって回路基板に実装される。回路基板には、例えば、既述の駆動回路103および検出回路105が構成されている。
以上のとおり、本実施形態のセンサ素子5は、圧電体13と、複数の第1電極(励振電極15)および複数の第2電極(検出電極17)と、複数の励振電極15および複数の検出電極17に接続されている複数の素子端子19と、を有している。圧電体13は、基部21、1対の第1腕(第1駆動腕23Aおよび第4駆動腕23D、または第2駆動腕23Bおよび第3駆動腕23C)、1対の第2腕(検出腕25)、保持部29および実装部31を有している。1対の駆動腕23は、基部21からy方向の一方側(+y側)へ互いに並列に延びており、複数の励振電極15が位置している。1対の検出腕25は、基部21からy方向の他方側(-y側)へ互いに並列に延びており、複数の検出電極17が位置している。保持部29は、1対の検出腕25の間で基部21から-y側へ延び、1対の検出腕25の先端よりも-y側へ延び出ている。実装部31は、保持部29の-y側の端部に接続されており、複数の素子端子19が位置している。また、実装部31は、第1延在部(検出側延在部31a)と、1対の第2延在部(側方延在部31b)とを有している。検出側延在部31aは、保持部29との接続位置からx側および-x側へ延びている。1対の側方延在部31bは、検出側延在部31aの、1対の検出腕25双方よりも+x側および-x側の位置から+y側へ延びている。複数の素子端子19の少なくとも1つ(本実施形態では全て)は、検出側延在部31aよりも+y側に位置している。
従って、まず、保持部29による基部21の保持によって、実装部31の応力が基部21に伝わるおそれを低減することができる。さらに、実装部31は、検出側延在部31aおよび1対の側方延在部31bを有していることから、例えば、実装部が保持部29の-y側の端部に接続された板状である場合に比較して、素子端子19の配置領域を-y側に確保する必要性が低減され、-y側の小型化を図ることができる。また、複数の素子端子19を-y側および+y側に分散して配置しやすいから、センサ素子5を対向面35bに対して平行に実装しやすい。その結果、例えば、小型化を図りつつセンサ1の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、1対の側方延在部31bは、1対の検出腕25の先端よりも+y側へ延びている。複数の素子端子19の少なくとも1つ(本実施形態では全て)は、1対の検出腕25の先端よりも+y側に位置している。
この場合、素子端子19の配置領域が検出側延在部31aよりも+y側に確保されやすくなるから、例えば、-y側の小型化を図りつつ、複数の素子端子19を分散配置させる効果が向上する。
また、本実施形態では、圧電体13において、実装部31と基部21とが保持部29のみによって接続されている。複数の素子端子19の全ては、検出側延在部31aよりも+y側に位置している。
従って、例えば、基部21から保持部29を経由して最寄りの素子端子19へ至るまでの距離が長くなる。その結果、例えば、支持部27による基部21の支持は、弾性的なものになりやすい。ひいては、センサ素子5と実装基体3との熱膨張差によって素子端子19に力が加えられても、この力が基部21へ伝わるおそれが低減される。
また、本実施形態では、1対の側方延在部31bは、1対の駆動腕23の先端よりも+y側へ延び出ている。実装部31は、1対の側方延在部31bの、1対の駆動腕23の先端よりも+y側の部分の間に掛け渡されている第3延在部(駆動側延在部31c)をさらに有している。
従って、例えば、1対の側方延在部31b同士の変形が駆動側延在部31cによって規制される。その結果、例えば、基部21の実装部31に対する姿勢変化が抑制され、また、駆動腕23の励振に起因する側方延在部31bの振動が低減される。その結果、角速度の検出精度が向上する。
第1実施形態において、励振電極15は第1電極の一例である。検出電極17は第2電極の一例である。駆動腕23は第1腕の一例である。検出腕25は第2腕の一例である。検出側延在部31aは第1延在部の一例である。側方延在部31bは、第2延在部の一例である。駆動側延在部31cは、第3延在部の一例である。実装部31のうち複数の素子端子19が配置されている位置は、複数の固定位置の一例である。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係るセンサ素子205を示す平面図であり、第1実施形態の図4に対応している。
第1実施形態に係るセンサ素子5では、保持部29は、基部21から検出腕25と並列に延びて実装部31に接続された。これに対して、本実施形態に係るセンサ素子205(圧電体213)では、保持部29は、基部21から駆動腕23と並列に延びて実装部31に接続されている。このように、保持部29は、検出腕25側ではなく、駆動腕23側に設けられてもよい。
ただし、第1および第2実施形態では、駆動腕23はx方向に励振され、検出腕25はコリオリの力によってz方向に振動する。従って、第1実施形態における保持部29と検出腕25とのクリアランスは、第2実施形態における保持部29と駆動腕23とのクリアランスよりも小さくすることができる。ひいては、第1実施形態の方が、第2実施形態よりも接続部29bの幅(x方向)および/または長さ(y方向)を大きくしやすい。
第2実施形態においては、励振電極15は第2電極の一例である。検出電極17は第1電極の一例である。駆動腕23は第2腕の一例である。検出腕25は第1腕の一例である。検出側延在部31aは第3延在部の一例である。駆動側延在部31cは、第1延在部の一例である。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態に係るセンサ素子305を示す平面図であり、第1実施形態の図4に対応している。
第1実施形態に係るセンサ素子5では、保持部29は、1つのみ設けられた。一方、本実施形態に係るセンサ素子305(圧電体313、支持部327)では、保持部29は、2つ設けられている。より具体的には、基部21から検出腕25と並列に延びている保持部29と、基部21から駆動腕23と並列に延びている保持部29とが設けられている。すなわち、本実施形態は、第1および第2実施形態の組み合わせとなっている。
本実施形態では、2つの保持部29によって基部21を支持することから、例えば、センサ素子5に衝撃が加えられた場合に基部21から保持部29へ加えられる力が2つの保持部29に分散される。その結果、保持部29が破損するおそれが第1および第2実施形態よりも低減される。
第1および第2実施形態においては、第3実施形態に比較して、例えば、実装部31の応力は、基部21を変位させるにとどまり、基部21内部に伝わりにくいという効果を奏する。ただし、第3実施形態も、基部21の両端が実装部31に接続される態様に比較すれば、基部21の中央のみにおいて保持部29に接続されていることから、実装部31の応力は基部21内部に伝わりにくい。
[第4実施形態]
図8は、第4実施形態に係るセンサ素子405を示す平面図であり、第1実施形態の図4に対応している。
第1実施形態に係るセンサ素子5では、実装部31の形状は、環状(具体的には矩形)とされた。一方、本実施形態に係るセンサ素子405(圧電体413、支持部427)では、実装部431は、環状とされていない。
具体的には、実装部431は、第1実施形態に係る実装部31から駆動腕23が延びる側(保持部29とは反対側、+y側)の一部を無くした形状とされている。換言すれば、実装部431は、例えば、第1実施形態と同様の検出側延在部431aと、第1実施形態の1対の側方延在部31bから+y側の一部を無くした2つ(例えば1対)の側方延在部431bとを有しており、また、第1実施形態の駆動側延在部31cを有していない。その結果、実装部431は、1対の側方延在部431bの+y側の端部において途切れている。換言すれば、1対の側方延在部431bの+y側の端部は、実装部431の両端を構成している。
側方延在部431bの+y側の端部のy方向における位置(別の観点では側方延在部431bの長さ)は、適宜に設定されてよい。図示の例では、当該端部は、例えば、y方向において、駆動腕23の先端よりも-y側に位置している。より詳細には、例えば、当該端部は、駆動腕23の先端と基部21との間に位置している。図示の例とは異なり、当該端部は、y方向において、基部21と同等の位置または基部21よりも検出側延在部431a側の位置に位置していてもよい。最も+y側の素子端子19は、例えば、側方延在部431bの上記の端部に位置している。
このような構成においては、例えば、第1~第3実施形態に比較して、センサ素子405を+y側において小型化することができる。第1~第3実施形態は、第4実施形態に比較して、例えば、1対の側方延在部31b同士の変形が駆動側延在部31cによって制限される。その結果、例えば、基部21の実装部31に対する姿勢変化が抑制され、角速度の検出精度が向上することが期待される。
[第5実施形態]
図9は、第5実施形態に係るセンサ素子505を示す平面図であり、第1実施形態の図4に対応している。
第1実施形態に係るセンサ素子5では、素子端子19は、矩形の枠状の実装部31の4隅から離れて配置された。別の観点では、全ての素子端子19は、検出側延在部31aよりも+y側に配置された。一方、本実施形態に係るセンサ素子505では、複数の素子端子19は、実装部31の4隅に位置している4つの素子端子19を含んでいる。別の観点では、一部の素子端子19は、検出側延在部31aよりも+y側に位置していない。
このような構成であっても、複数の素子端子19の少なくとも1つは、検出側延在部31aよりも+y側に位置しているから、例えば、素子端子19の配置領域を-y側に確保する必要性が低減され、-y側の小型化を図ることができる。
本開示に係るセンサ素子および角速度センサは、以上の実施形態および変形例に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
上述した実施形態および変形例は適宜に組み合わされてよい。例えば、第2実施形態の保持部の配置と、第4実施形態の実装部の形状とが組み合わされてよい。この場合、実装部は、第4実施形態とは逆に、検出腕側(-y側)で途切れた形状とされてよい。また、例えば、第2~第3実施形態の保持部の配置と、第5実施形態の素子端子の配置とが組み合わされてよい。
駆動腕および検出腕の振動態様は、実施形態に例示したものに限定されない。また、検出される角速度の軸もy軸に限定されない。例えば、実施形態とは逆に、駆動腕がz方向に互いに逆側に振動され、y軸回りの回転が検出腕のx方向の互いに逆側への振動によって検出されてもよい。この態様と実施形態とでは、励振電極の構成および接続と検出電極の構成および接続とが逆になる。また、例えば、基部から+y側に延びる1対の駆動腕と、基部から-y側に延びる1対の駆動腕と、+y側の1対の駆動腕の間で基部から+y側に延びる検出腕と、-y側の1対の駆動腕の間で基部から-y側に延びる保持部とが設けられ、駆動腕をx方向に振動させ、z軸回りの回転によって生じるy方向のコリオリの力によって基部を保持部との接続位置に対して回転方向に振動させ、これにより検出腕をx方向に振動させてもよい。
また、駆動腕は、2対ではなく、1対とされてもよいし、3対以上とされてもよい。また、検出腕は、1対ではなく、2対以上とされてもよい。
保持部の形状は、実施形態に例示したものに限定されない。例えば、接続部(拡幅する部分)は設けられなくてもよい。主部は、その全体に亘って一定の幅で延びていなくてもよい。例えば、主部は、一部または全部が基部(21)へ向かって徐々に幅が広くなる形状であってもよい。また、保持部は、1対の第2腕の先端よりも延び出て実装部(例えば31)に接続される部分において、1対の第2腕の先端の間に位置する部分の幅よりも幅が広くなっていてもよい。また、例えば、接続部は、矩形以外の形状(例えば台形状)とされてもよい。実施形態では、保持部の、基部から第2腕の先端までの長さにおいて、主部の占める割合が接続部の占める割合よりも長くされた。ただし、接続部の占める割合が主部の占める割合よりも長くされてもよい。
実装部の形状も実施形態に例示したものに限定されない。例えば、延在部は、一定の幅で直線状に延びるのではなく、一部において湾曲したり、一部において幅が狭くなっていたりしてもよい。
センサ素子または角速度センサは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)の一部として構成されてよい。この場合、例えば、MEMSの基板上にセンサ素子を構成する圧電体が実装されてよい。
1…角速度センサ、5…センサ素子、13…圧電体、15…励振電極(第1電極)、17…励振電極(第2電極)、19…素子端子(端子)、21…基部、23…駆動腕(第1腕)、25…検出腕(第2腕)、29…保持部、31…実装部、31a…検出側延在部(第1延在部)、31b…側方延在部(第2延在部)。

Claims (6)

  1. 圧電体と、
    複数の第1電極および複数の第2電極と、
    それぞれ、前記複数の第1電極および前記複数の第2電極のいずれかに接続されている複数の端子と、
    を有しており、
    前記圧電体は、直交座標系xyzのz方向に見て、
    基部と、
    前記基部からy方向の一方側へ互いに並列に延びており、前記複数の第1電極が位置している2本の第1腕と、
    前記基部からy方向の他方側へ互いに並列に延びており、前記複数の第2電極が位置している2本の第2腕と、
    前記2本の第2腕同士の間で前記基部からy方向の前記他方側へ延びており、前記2本の第2腕の先端よりもy方向の前記他方側へ延び出ている保持部と、
    前記保持部のy方向の前記他方側の端部に接続されており、前記複数の端子が位置している実装部と、を有しており、
    前記実装部は、
    前記保持部との接続位置からx側および-x側へ延びている第1延在部と、
    前記第1延在部の、前記2本の第2腕双方よりも+x側および-x側の位置からy方向の前記一方側へ延びている2つの第2延在部と、を有しており、
    前記複数の端子は、
    前記複数の第1電極のいずれかに接続されており、前記第1延在部よりもy方向の前記一方側に位置している第1端子と、
    前記複数の第2電極のいずれかに接続されており、前記第1延在部よりもy方向の前記一方側に位置している第2端子と、を有している
    センサ素子。
  2. 前記2つの第2延在部は、前記2本の第2腕の先端よりもy方向の前記一方側へ延びており、
    前記複数の端子の少なくとも1つは、前記2本の第2腕の先端よりもy方向の前記一方側に位置している
    請求項1に記載のセンサ素子。
  3. 前記圧電体において、前記実装部と前記基部とは前記保持部を介して接続されており、
    前記複数の端子の全てが前記第1延在部よりもy方向の前記一方側に位置している
    請求項1または2に記載のセンサ素子。
  4. 前記2つの第2延在部は、前記2本の第1腕の先端よりもy方向の前記一方側へ延び出ており、
    前記実装部は、前記2つの第2延在部の、前記2本の第1腕の先端よりもy方向の前記一方側の部分の間に掛け渡されている第3延在部をさらに有している
    請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子。
  5. 前記2つの第2延在部のy方向の前記一方側の端部は、前記実装部の両端を構成しており、かつ前記2本の第1腕の先端よりもy方向の前記他方側に位置している
    請求項1~3のいずれか1項に記載のセンサ素子。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のセンサ素子と、
    前記センサ素子が実装されている実装基体と、
    を有している
    角速度センサ。
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