JP2008113542A - ディジタル制御スイッチング電源装置、及び情報処理装置 - Google Patents

ディジタル制御スイッチング電源装置、及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】負荷急変時の高速応答に適したディジタル制御スイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】通常のディジタル信号処理による所望のデューティのPWMパルス信号の出力とは別に、出力インダクタの両端に設けたCRフィルタとウインドコンパレータとから成る過渡変動検出手段を並列に設けて、負荷急変を検出した場合に、負荷急減時は0%のデューティの、又は負荷急増時は100%のデューティの、PWMパルス信号を強制的に出力するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、出力電圧を目標値の基準電圧に設定するためにディジタル制御スイッチング電源装置、及びそれを備えた情報処理装置に関する。
従来のディジタル制御スイッチング電源装置においては、例えば特許文献1に開示されているように、負荷急変を検出した場合にはアナログ制御の誤差増幅器に相当するディジタル電圧制御手段の制御ゲインを切換えて負荷急変用のPWMパルス信号を発生して負荷急変という事態に対応している。
特開2003−61351号公報
このような特許文献1に記載の方法では、ディジタル信号処理によるディジタル電圧制御手段、DPWM発生器を通して一対の電力半導体スイッチング素子を駆動している。このため、ディジタル信号処理は、サンプリング制御系であるため、その処理速度の限界により、電流変化(di/dt)が数百A/μs以上の負荷急変に対しては出力電圧変動が大きく、十分な高速応答を得ることができないという欠点がある。
また、出力電圧変動を抑えるためには、LC平滑フィルタのコンデンサの容量値を大きくする必要があり、外付部品点数の増大によりシステム・装置の小型化、低コスト化が図れない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、出力電圧を目標値の基準電圧に設定するためにスイッチング電源装置のPWMパルス発生にディジタル信号処理を用いたディジタル制御スイッチング電源装置において、使用するディジタル信号処理が低速動作のものであっても負荷急変時の出力電圧変動を抑制して、高速応答を実現するものである。
上記課題を解決するために、本発明は、電圧信号のフィードバック制御等の通常のディジタル信号処理とは別に、負荷急変時の過渡変動検出手段を設けることを特徴としている。負荷急変時はディジタル信号処理を介さずに出力電圧制御を行うようにしたので、出力電圧変動が抑制でき、高速応答を実現することができるようになる。つまり、本発明によるディジタル制御スイッチング装置は、スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得たディジタル出力電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御するディジタル電圧制御手段とパルス幅変調(PWM)信号を発生するディジタルパルス幅変調(DPWM)発生器とを有するディジタル信号処理部と、PWMパルス信号で駆動する一対の電力半導体スイッチング素子と、前記一対の電力半導体スイッチング素子でスイッチングして得られた方形波電圧を直流に変換するLC平滑フィルタと、負荷急変時の過渡変動を検出する過渡変動検出手段と、前記過渡変動検出手段の検出結果に応じて、前記DPWM発生器が発生した所望のデューティのPWMパルス信号、或いは予め設定された固定のデューティを有するPWMパルス信号のいずれかを選択する選択手段と、を備え、前記選択手段で選択されたPWMパルス信号によって、前記一対の電力半導体スイッチング素子を駆動することを特徴とする。
そして、前記選択手段は、前記過渡変動検出手段が負荷急増を検出した場合は100%のデューティのPWMパルス信号を、負荷急減を検出した場合は0%のデューティのPWMパルス信号を、それ以外の場合は前記ディジタル信号処理部のDPWM発生器で発生する所望のデューティのPWMパルス信号を選択する。
また、前記過渡変動検出手段は、前記LC平滑フィルタのインダクタLの両端に設けた過渡変動検出用のCRフィルタと、このCRフィルタの出力端に設けたウインドコンパレータで構成される過渡変動検出回路とを有し、前記過渡変動検出回路は、負荷急変時の検出情報を得るため、前記CRフィルタの出力電圧と、前記スイッチング電源装置の出力電圧を得るために設定した基準電圧を中心に予め定めた上下限値とを比較し、その比較結果を前記選択手段に供給し、前記選択手段は、前記比較結果を選択信号として前記PWMパルス信号を選択する。
さらに、本発明によるディジタル制御スイッチング電源装置はマルチフェーズ化することができる。つまり、本発明による電源装置は、複数の電源ユニットを備えたディジタル制御スイッチング電源装置であって、1つの電源ユニットは、スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得たディジタル出力電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御するディジタル電圧制御手段とパルス幅変調(PWM)信号を発生するディジタルパルス幅変調(DPWM)発生器とを有するディジタル信号処理部と、PWMパルス信号で駆動する一対の電力半導体スイッチング素子と、前記一対の電力半導体スイッチング素子でスイッチングして得られた方形波電圧を直流に変換するLC平滑フィルタと、負荷急変時の過渡変動を検出する過渡変動検出手段と、前記過渡変動検出手段の検出結果に応じて、前記DPWM発生器が発生した所望のデューティのPWMパルス信号、或いは予め設定された固定のデューティを有するPWMパルス信号のいずれかを選択する選択手段と、を備え、前記選択手段で選択されたPWMパルス信号によって、前記一対の電力半導体スイッチング素子を駆動し、前記複数の電源ユニットにおいて、前記LC平滑フィルタの出力コンデンサが共通化されていることを特徴とする。
なお、本発明によるディジタル制御スイッチング電源装置は、例えば、HDD装置等の情報処理装置に適用することができる。また、この電源装置をIC化して、CPUやメモリ等の半導体チップのパッケージに内蔵したり、電源装置をCPUやメモリの半導体チップに内蔵することも可能である。
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
本発明によれば、電圧制御で使用するディジタル信号処理が低速動作のものであっても負荷急変時の出力電圧変動を抑制して、高速応答を実現するディジタル制御スイッチング装置を提供することができる。
本発明によるディジタル制御スイッチング電源装置は、降圧型DC−DCコンバータの電源装置において、通常のディジタル信号処理とは別に、負荷急変時の過渡変動検出手段のルートを並列に設けることにより、過渡変動検出手段によって負荷急変時の高速応答を実現可能にしている。更に、複数の電源装置のマルチフェーズ動作や並列運転を可能にしている。
負荷急変時の過渡変動検出については様々な形態が考えられるので、以下添付図面を参照して各実施形態について説明する。なお、各実施形態で説明するディジタル制御は、サンプリング処理なので、この処理に特有のサンプリング回路とホ−ルド回路が存在するが、各実施形態では電源制御動作の説明を意図しているのでサンプリング処理に関する回路の図示及びその説明は省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係るディジタル制御スイッチング電源装置の回路構成を示す図である。図1において、Viが入力端子、Voが出力端子である。入力端子Viには上側パワーMOSFET Q1が接続され、接地電位側には下側パワーMOSFET Q2が接続される。パワーMOSFET Q1とQ2の中点にはインダクタLとコンデンサCoとから成るパワー系出力フィルタであるLC平滑フィルタと、抵抗R2とコンデンサC2とから成るCRフィルタの一端が接続され、さらにLC平滑フィルタの中点には抵抗R2とコンデンサC2とから成るCRフィルタのもう一端と、出力端子Voとディジタル信号処理部100内のA/D変換器ADoを介してディジタル電圧制御手段DVCが接続される。ここで、上記LC平滑フィルタのコンデンサCoはチップ・セラミック・コンデンサである。また、インダクタLには等価直列抵抗(ESRと略す)が存在するが、図では省略されている。
また、ディジタル信号処理部100内のディジタル電圧制御手段DVCには基準電圧をディジタル化したディジタル基準電圧信号Drefが供給される。ディジタル電圧制御手段DVCの出力にはディジタルパルス幅変調(Digital Pulse Width Modulation:DPWMと略す)発生器DPWM、セレクタSEL、ゲートドライバDRVを介してパワーMOSFET Q1、Q2のゲートが接続される。パワーMOSFET Q1,Q2は逆相で駆動され、交互に導通する。なお、ディジタル信号処理部100内のディジタル電圧制御手段DVCとDPWM発生器DPWMは、基本的にはアナログ制御における誤差増幅器とPWM発振器に相当する部分である。
また、抵抗R2とコンデンサC2とから成るCRフィルタの中点には、ウインドコンパレータ構成の2つのコンパレータCP1、CP2のそれぞれの入力(−)が接続される。2つのコンパレータCP1、CP2のそれぞれの入力(+)には、図1に示されるように、(Vref±Δ)発生回路VΔの2つの出力Vref+Δ、Vref−Δがそれぞれ供給される。さらに、コンパレータCP1、CP2のそれぞれの出力α0、α100が、セレクタSELに供給される。なお、セレクタSELでは、コンパレータCP1、CP2の出力信号α0、α100の動作状態に基づいて、図2に示すPWMデューティ(PWM Duty)のPWMパルス信号が選択される。
次に、図1の回路動作を説明する。まず、降圧型コンバータの定常動作は、2つのコンパレータCP1、CP2の出力α0、α100がそれぞれ“High”、“Low”の状態(図2参照)であり、このときセレクタSELは、ディジタル信号処理部100内のDPWM発振器DPWMの出力を選択する。この場合の動作であるが、入力端子Viに印加された入力電圧が、上側パワーMOSFET Q1と下側パワーMOSFET Q2のオン/オフ制御によってLC平滑フィルタL、Coを介して直流電圧に変換される。この変換電圧VFBはA/D変換器ADoを介してディジタル出力電圧信号Doに変換され、この変換されたディジタル出力電圧信号Doはディジタル基準電圧信号Drefとディジタル電圧制御手段DVCで演算され、ディジタル電圧制御手段DVCの出力にはディジタル出力電圧信号Doとディジタル基準電圧信号Drefの偏差を消し去るようにディジタル電圧制御出力信号Deoを算定する。
ディジタル電圧制御出力信号Deoは、DPWM発振器DPWMでPWMパルス信号に変換された後、セレクタSEL及びゲートドライバDRVを介して上側パワーMOSFET Q1と下側パワーMOSFET Q2とを駆動するオン/オフ時間比(デューティ:α)に変換され、さらにLC平滑フィルタL、Coの出力として変換電圧VFBに変換されてディジタル電圧制御手段DVCへフィードバックされる。その結果、変換電圧VFBはディジタル基準電圧信号Drefをアナログ値に変換した基準電圧Vrefに等しくなる。この場合、定常状態においてはLC平滑フィルタL、Coを通して得られる変換電圧VFB、即ち出力端子Voに得られる出力電圧Voutは入力端子Viに印加される入力電圧Vinのデューティαに比例する。
従って、Vout=VFB=Vref=α・Vinの関係式が成立する。ここで、デューティαは、オン時間/(オン時間とオフ時間の和)で定義するので、0〜1の間の値をとる。また、デューティαは電圧変換率に等しいので、出力電圧Voutと入力電圧Vinの割合(Vout/Vin)で表すこともできる。したがって、LC平滑フィルタL、Coの出力、即ち出力端子Voには入力電圧Vinのデューティαに比例した所望の電圧が出力電圧Voutとして得られる。この定常制御に用いたディジタル信号処理は,汎用のディジタルPID制御やディジタル演算処理がそのまま適用可能である。この定常制御ではDPWM発生器DPWMの動作周期(スイッチング周期)で常時PWMパルス信号を発生している。
次に、例えば電源の負荷となるプロセッサ(CPU)において演算量が急激に増えたとき(負荷急増)等の負荷急変時(負荷急変には負荷急増と負荷急減の場合がある)の動作について説明する。まず負荷急減の場合には、出力電圧Voutが急激に上昇するため抵抗R2とコンデンサC2とから成るCRフィルタの出力電圧VoCRにもこの急激な上昇変化が即時に伝達される。この電圧VoCRがVref+Δの電圧レベルを超えると、コンパレータCP1の出力α0が“High”→“Low”に切換わる。このため、セレクタSELでデューティ0%に相当するPWMパルス信号が選択され、ゲートドライバ回路DRVに出力される。これにより、下側パワーMOSFET Q2が強制的にオン状態(この期間、上側パワーMOSFET Q1はオフ状態)となり急速に出力電圧Voutを下降させて、出力電圧変動は大幅に抑制される。
一方、負荷急増の場合には、出力電圧Voutが急激に減少するため抵抗R2とコンデンサC2とから成るCRフィルタの出力電圧VoCRにもこの急激な減少変化が即時に伝達される。この電圧VoCRがVref−Δの電圧レベルより下がると、コンパレータCP2の出力α100が“Low”→“High”に切換わるので、セレクタSELでデューティ100%に相当するPWMパルス信号が選択され、ゲートドライバ回路DRVに出力される。これにより、上側パワーMOSFET Q1が強制的にオン状態(この期間、下側パワーMOSFET Q2はオフ状態)となり急速に出力電圧Voutを上昇させて、出力電圧変動は大幅に抑制される。
このような過渡変動検出手段による過渡制御を実行することによって、過渡急増の場合を例にとると、高速応答における出力電圧Voutの電圧変動が、図3の応答特性(a)に示すように高速、かつ大幅に低減できる。この効果を、同図の応答特性(b)で示される定常制御と過渡制御をディジタル信号処理のみで実現する通常のディジタル制御と比較してみると、出力電圧変動を顕著に低減できることは明らかである。
第1の実施形態のディジタル制御方式の特徴は、負荷急変時に通常のディジタル信号処理動作に関係なく、別ルートで強制的に過渡変動検出手段による過渡制御動作を実行するので、負荷急変に対して遅れのない制御が実現でき、高速応答が達成できる。
また、高速応答は過渡変動検出手段による過渡制御のみが受け持つため、通常の定常制御動作には高速のディジタル信号処理は不要なので低速で安価なDSPコア、A/D変換器、等が使用できる。このため、装置、システムの低コスト化が図れる。
さらに、第1の実施形態による電源装置は、上述したように過渡変動検出手段による過渡制御のみが高速動作に対応できれば、1MHzまでは勿論、これ以上の数100MHzの高周波スイッチング動作が実現可能であり、高速化による電源装置の小型化が実現でき、POLやVRMのように負荷直近に配置できるほか、負荷となるプロセッサ(CPU)チップ、ASIC、等に電源をオンチップ化できる効果もある。因に、抵抗R2とコンデンサC2とから成るCRフィルタの回路定数は、負荷電流の変化量を検出するものなので、1MHz動作では10kΩ、10nF程度のものを使用するが、スイッチング周波数が1桁上がっても負荷電流の変化量が同じならほぼ同一の回路定数を使うことにより、同様の高速応答が実現できる。
以上説明した第1の実施形態において、ディジタル信号処理部100には、DSPコアを用いたが、これに代わってプロセッサ(CPU)、専用ハードウエア(FPGAも含む)、等を適用しても実現可能である。
また、第1の実施形態において、ディジタル基準電圧信号Drefは、基準電圧Vrefをディジタル基準電圧信号Drefとしてディジタル信号で与えているが、バンドギャップリファレンスを用いて発生した基準電圧Vrefを用いてもよい。この場合、基準電圧Vrefをディジタル信号処理で用いるためA/D変換器を介してディジタル基準電圧信号Drefに変換する必要がある。
さらに、第1の実施形態では、ディジタル信号処理部100を、ディジタル電圧制御手段DCVとディジタルPWM発生器DPWMとの構成で説明したが、ディジタル信号処理部100をディジタル電圧制御手段DCVのみとし、ディジタルPWM発生器DPWMとは分離する構成としてもよい。
次に、図4を用いて、図1の(Vref±Δ)発生回路VΔを具現化したディジタル信号処理について説明する。図4では、図1と同じ構成要素には同じ符号を付している。(Vref±Δ)発生回路VΔの出力電圧Vref+Δは、ディジタル基準電圧信号Drefとディジタル過渡変動検出幅信号DΔを加算器ADDΔで加算した後、D/A変換器DAΔ+を介して得ている。また、出力電圧Vref−Δは、これらを減算器SUBΔで減算した後、D/A変換器DAΔ−を介して得ている。
図4の回路では、ディジタル過渡変動検出幅信号DΔについて、ディジタル基準電圧値Drefと同様に外部からディジタルデータで設定する例で示したが、固定データの設定のみで対応可能であればディジタル信号処理部100内にディジタルデータとして持たせてもよい。また、アナログ信号として与えて、この信号をA/D変換してディジタル過渡変動検出幅信号DΔを作り出してもよい。更に、過渡変動検出幅Δは上限値/下限値で等しい値としたが、上限値と下限値は必ずしも等しくする必要はなく、別々に与えてもよい。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、電源動作を理解し易くするため過渡変動検出幅ΔをVrefを中心に設けた例で説明した。よって、図5に示すように負荷電流Ioの大きさに依らず、出力端子Voに得られる出力電圧Voutと過渡変動検出用のCRフィルタの出力電圧VoCRの関係は常に等しい。実際、インダクタLには図示していないESR(等価直列抵抗)が存在するため、出力電圧Voutが一定値に制御されるのに対して、CRフィルタの出力電圧VoCRは負荷電流Ioが増加するにつれて、図6のように増加する傾向を示す。このため、過渡変動検出幅Δの設定をCRフィルタの出力電圧VoCRの傾斜電圧に対して設けることが必要になる。
このCRフィルタの出力電圧VoCRの傾斜電圧は、ESR・Ioで発生することはわかっているが、実際にこの傾斜電圧を直接検出することができない。このため、代わりにこの傾斜電圧をCRフィルタの出力電圧VoCRと出力電圧Voutの差電圧として取り出すことにしている。
よって、第2の実施形態では、この差電圧を基準電圧Vrefに加算することにより傾斜を持った新規の基準電圧Vref’(=Vref+ESR・Io=Vref+VoCR−Vout)を得るようにしている。以下、新規の基準電圧Vref’を生成するために具現化した回路構成について、図7を参照して説明する。
図7において、(Vref+VoCR−Vout)なるディジタル信号処理は、まず(VoCR−Vout)なるディジタル信号を、CRフィルタの出力電圧VoCRをA/D変換器ADoCRを介して変換したディジタル信号DoCRから変換電圧VFB(出力電圧Voutに相当)をA/D変換器ADoを介して変換したディジタル出力電圧信号Doを減算器SUBoで差し引いて求める。
次いで、この差し引いて求めたディジタル信号とディジタル基準電圧信号Drefを加算器ADDrefで加算して新規のディジタル基準電圧信号Dref’が求められる。この新規のディジタル基準電圧信号Dref’は(Vref±Δ)発生回路VΔの入力として用いられ、その出力電圧として新たにVref’±Δを発生する。よって、このVref’±Δを用いて過渡変動を検出することにより、常にCRフィルタの出力電圧VoCRに対して一定の過渡変動検出幅Δが実現でき、検出感度を負荷電流Ioに無関係に一定にできるので、最適な過渡変動検出処理が実現できる。
以上述べたように、第2の実施形態では、インダクタLのESR(等価直列抵抗)による負荷電流依存の電圧ドロップの影響を補償して出力電圧を安定に、かつ一定にできる効果がある。
また、第2の実施形態では、新規の基準電圧の加減算処理による演算を、ハードイメージで具現化したが、この処理アルゴリズムはソフトウエアで実現できることは云うまでもない。
<第3の実施形態>
図8を参照して第3の実施形態について説明する。図8は、ディジタル電圧制御手段DVCの演算をディジタル基準電圧信号Drefと過渡変動検出用のCRフィルタの出力電圧VoCRをディジタル化した信号とで実行するための回路構成を示している。図7と異なる点は、出力端子Voに得られる出力電圧VoutではなくCRフィルタの出力電圧VoCRを基準電圧Vrefになるように一定値制御している点である。そして、図9のように負荷電流Ioが増加するにつれ、出力電圧Voutは減少する。これは、インダクタLのESRを利用したアクティブ・ドループやアクティブ・ボルテージ・ポジショニングと云われる機能の実現である。
以上の第3の実施形態によっても、高速応答等についてはこれまでと同様の効果が得られる。また、VCRを用いているのでフィルタの次数が低くなり、位相補償制御が容易になるという効果もある。
<第4の実施形態>
図10を参照して第4の実施形態について説明する。図10は、CRフィルタの出力電圧VoCRを制御していても、出力端子Voに得られる出力電圧Voutを基準電圧Vrefに等しくなるようするための回路構成を示している。図8と異なる点は、ディジタル電圧制御手段DVCの演算に、ディジタル基準電圧信号Drefの代わりに加算器ADDrefの出力信号Dref’を用いた点である。
これにより、CRフィルタの出力電圧VoCRは(VoCR=Vref)に代わって(VoCR=Vref+ESR・Io)で制御されるので、図6に示すような出力電圧Voutは負荷電流Ioに依存しない基準電圧Vrefと等しい一定電圧を得ることができる。第4の実施形態の過渡変動検出においては、負荷電流依存の新規の基準電圧に基づいて過渡変動検出幅の上下限電圧±Δを設定しているので、図8と同様の過渡変動検出レベルで検出でき、これまでと同様に過渡変動に対して検出感度、安定性、最適な高速応答が達成できる効果がある。
なお、第4の実施形態では、過渡変動検出手段に用いた2つのコンパレータCP1、CP2をウインドコンパレータ動作で説明したが、この部分をディジタル信号処理部100内に取り込んでも、ディジタル的に処理しても同様の高速応答が可能である。
また、ディジタル基準電圧信号Drefは、Intel社提唱のVID(Voltage Identification)コードに準拠して与えることも可能である。
また、ディジタル基準電圧信号Drefやディジタル過渡変動検出幅信号DΔは、パラレルデータで与えるようにしたが、外部からシリアルデータで転送してディジタル信号処理部100内でシリアル/パラレル変換して用いてもよい。更に、PMBus(Power Management Bus)インターフェース仕様に則って行うことも可能である。
さらに、A/D、D/A変換器は、信号変換毎に個々に設けた構成で説明したが、ディジタル信号処理に用いるDSPコアやプロセッサは低速のものが使用可能なので、複数の信号変換に対して1つのA/D、D/A変換器を用いて、新たに設けたマルチプレクサを介して選択して用いるようにしても可能である。この場合、ディジタル側ではラッチレジスタが必要になるが、ディジタル信号処理なので、特にハードの増加はない。
また、ディジタル信号処理に用いるものとして、DSPコアやプロセッサに限定するものはなく、専用ハードウエアを用いても実現可能である。
次に、以上の第1乃至第4の実施形態で使用したディジタル信号処理部100内の機能ブロックの具体例を以下に示す。
図11は、ディジタル電圧制御手段DVCの具体例を示す図である。図11は、アナログ制御で云う誤差増幅器に相当する機能をz変換を用いたPI制御で構成した例であり、ADDz1〜3は加算器、ZTRNはz変換演算子、Kpは比例定数、Kiは積分定数である。このディジタル電圧制御手段DVCでは、ディジタル出力電圧信号Do(又は、ディジタル電圧信号DoCR)とディジタル基準電圧信号Dref(又は、新規のディジタル基準電圧信号Dref’)との偏差を消し去るようなディジタル電圧制御出力信号Deoを算定する。
図12は、セレクタSELの具体的構成例を示している。図12は、“H(負荷急増時のデューティ100%のPWMパルス信号に相当)”、PWM(定常状態の所望のデューティのPWMパルス信号)、“L(負荷急減時のデューティ0%のPWMパルス信号に相当)”の3種類の入力信号のいずれかを出力信号φとして、選択信号α0、α100の信号状態に基づいて選択するものである。例えば、負荷急増が検出された場合には、選択信号α0、α100はそれぞれ“H”、“H”となるので、NANDゲートNA11〜NA13のうちNANDゲートNA13の出力のみが“L”となるので、MOS M15、M16がオンして、入力信号の“H”が出力信号φとして選択される。
図13〜16はそれぞれ、ディジタルPWM発生器DPWMの具体的構成を示している。図13は、ディレー要素DL0〜DLn、マルチプレクサMUX、R−SフリップフロップFF、発振器OSCで構成される具体例の一例である。ディレー要素DL0〜DLnの最小ディレー時間をtdlyとすると、ディジタル電圧制御手段DVCの出力であるディジタル電圧制御出力信号Deoで与えられたDn値がマルチプレクサMUXに入力されるので、オン幅としてDn×tdlyのPWMパルスがPWMパルス信号PWMとして出力に得られる。
図14は、ディジタルPWM発生器DPWMの第2の具体例で、図13との違いはディレー要素DL0〜DLnをリングオシレ−タ構成とすることで発振器OSCを省略した点である。このようにすることにより、図13と同様のPWMパルスを出力として得ることができる。この場合、ディレー要素は発振器として用いるため、その段数nは奇数に設定する必要がある。
図15は、ディジタルPWM発生器DPWMの他の具体例で、ディジタルコンパレータDCP、カウンタCOUNT、ラッチレジスタREG、発振器OSCで構成される。このPWMパルスのオン幅(オン時間)発生方法は、発振器OSCで発生したクロックを計数したカウンタCOUNTの値と、ディジタル電圧制御出力信号Deoで与えられ、ラッチレジスタREGに設定したDn値と、がディジタルコンパレータDCPで比較され、カウンタCOUNTの計数値がDn値と等しくなるまでをオン時間とする方法である。この場合、発振器OSCの発振周波数は、図13、14のディレー要素DL0〜DLnで必要な最小ディレー時間tdlyを2分の1して逆数をとった値とする。
図16は、図15の発振器OSCを位相同期回路PLLを用いた具体例である。位相同期回路PLLの発振周波数は、N分周する分周回路DIVを設けることにより、クロック発生回路CLOCKの出力周波数をN逓倍した周波数として得られ、この周波数がカウンタCOUNTに入力される。クロック発生回路CLOCKは、DSPコア、プロセッサ、等に用いるクロックが利用できる場合には省略できる。このようにPLLを用いているので、処理の高速化が可能となる。
図17は、ディジタルPWM発生器DPWMとセレクタSELの2つの機能を一つにまとめた回路構成例を示している。図17に示される回路は、ワンショット・マルチバイブレータOSM、電圧/電流変換回路VI、D/A変換器DAeo、発振器OSCで構成される。ディジタル電圧制御手段DVCのディジタル電圧制御出力信号DeoをD/A変換器DAeo、電圧/電流変換器VIを介して電流IPWMに変換し、この電流IPWMを基にワンショット・マルチバイブレータOSMで所望のデューティのPWMパルスをPWMパルス信号φとして出力する。ワンショット・マルチバイブレータOSMでは、タイミングキャパシタCTの値が決まれば、電流IPWMの値によってオン時間tonの幅を設定し可変できる。ここで、電圧/電流変換回路VIは、D/A変換器DAeoが電流出力形であれば省略してもよい。
続いて、図17のワンショット・マルチバイブレータOSMによる2つの機能、即ちPWMパルス発生とセレクタの動作を、図18の具体的なOSM回路構成図と図19のタイムチャートを用いて説明する。
まず、PWMパルス発生の動作について説明する。図19に示すクロックパルス信号CLKが入力されると、クロックパルス信号CLKの立下りで、ノードV1に微小パルスを発生し、MOS M22がその期間オンしてタイミングコンデンサCTの電荷を放電して、ノードV2を接地電位レベルにするとともに、ワンショット・マルチバイブレータOSMの出力信号(PWMパルス信号とも云う)φを“High”に設定する。そして、ノードV1に微小パルスが消失すると、タイミングコンデンサCTはMOS M28を流れる電流IPWMで充電を開始し、ノードV2は0VからCT/IPWMの傾斜で上昇する。
このノードV2の上昇電圧がインバータIN27のロジックスレショホ−ルド電圧VLTに到達すると、インバータIN27の出力が反転するのでPWMパルス信号φは“Low”に戻る。このPWMパルス信号φが“High”に設定され、“Low”に戻るまでの期間、即ちオン時間をton、クロックパルス信号CLKの周期をTsとして、PWMパルス信号φを発生する。オン時間tonの幅は、電流IPWMの値で可変できる。よって、以上のPWMパルス信号φは、クロックパルス信号CLKの周期で常に繰返され、発生する。このようにワンショット・マルチバイブレータOSMによりPWMパルス信号を出力しているので、高速処理が可能となる。
次は、セレクタの動作を説明する。セレクタの動作は、ワンショット・マルチバイブレータOSMのMOS M21、M23のオン/オフ動作によって実現される。図2の動作状態遷移図を用いて説明すると、定常時は信号α0、α100はそれぞれ“H”、“L”となっているので、MOS M21、M23はいずれもオフとなり、上述のPWMパルス発生の動作により所望のPWMデューティのPWMパルスがPWMパルス信号φとして得られる。また、負荷急変に際しては、負荷急減時は図2から信号α0が“L”となるため、MOS M21がオンしてノードV2を強制的に電源電圧Vccにする。これにより、ワンショット・マルチバイブレータOSMの出力信号、即ちPWMパルス信号φは“L”となるので、0%のPWMデューティが得られる。一方、負荷急増時は図2から信号α100が“H”となるため、MOS M23がオンしてノードV2を強制的にグランド電位GNDにする。これにより、ワンショット・マルチバイブレータOSMの出力信号、即ちPWMパルス信号φは“H”となるので、100%のPWMデューティが得られる。つまり、選択信号α0としてワンショット・マルチバイブレータのリセット信号を用いることができ、α100としてタイミングコンデンサCTを短絡するために新たに設けられたスイッチM23をONする信号を用いることができる。以上のように、ディジタルPWM発生器DPWMにワンショット・マルチバイブレータOSMを用いることにより、PWMパルスの発生とセレクタの機能を1つの回路で実現できる。
なお、ディジタルPWM発生器DPWMにワンショット・マルチバイブレータOSMを用いる方法は、図13〜図16の回路で高分解能でPWMパルスを発生する場合に比べてチップ面積に占める割合を小さくできる効果がある。
<第5の実施形態>
次に、複数の電源を並列運転する場合のマルチフェーズの実施形態について説明する。マルチフェーズの回路構成は、これまで述べた全ての回路構成例において、同種タイプの電源ユニット(ゲートドライバ、Q1及びQ2、LC平滑化フィルタ回路、CRフィルタ回路、CP1&2、ディジタル信号処理部で構成される。ただし、ディジタル信号処理部のPIDは複数の電源ユニット間で共通化可能である)を複数設けることにより実現可能である。以下ではこれらの中から代表として、2フェーズ化を例にとって説明する。
図20は、図1の回路図(図4が詳細回路図)のマルチフェーズ化の例を示している。図20は、マルチフェーズ化のためにディジタルPWM発生器DPWMのみを2組設けて、ディジタルPWM発生器DPWM内の発振器OSCをディジタル信号処理部100に配置し、更にこれにフェーズシフト回路PSFTを設けて接続し、この出力により180°位相をシフトした二相パルスCLK、CLKBを生成する。この二相クロックパルス信号CLK、CLKBを2つのディジタルPWMパルス発生器PWMとPWM2にそれぞれ入力するようにした。このようにして,180°位相をシフトしたマルチフェーズ動作を実現している。
このような2フェーズ化の場合には、扱える負荷の許容範囲を2倍にでき、かつ出力の変動(リップル)も低減できる(図3参照)。
<第6の実施形態>
図21は、図7の2フェーズ化の例を示している。図20との違いは、ディジタル信号処理部100内にフェーズ分のディジタル電圧制御手段DVC、DVC2を設けて、それぞれのインダクタL、L2のESR(図示せず)の違いによる各フェーズから供給できる電流のアンバランスをなくすためのカレントシェア機能を内蔵した点にある。
このカレントシェア機能による電流アンバランス補償では、各フェーズが分担している電流のうち最も大きな電流を最大値として算出して、その最大値を記憶する。各フェーズではこの記憶された最大値と今動作している電流値の差分をディジタル基準電圧信号に加算した値を新規のディジタル基準電圧信号として用いる。これにより、記憶された最大値に満たないフェーズがその差分に見合った幅広のオン幅のPWMパルス信号を発生することになるので、出力電圧Voutを上昇させて各フェーズの電流アンバランスを解消する。具体的には、最大値記憶回路MVMに2つのフェーズの(VoCR−VFB)と(VoCR2−VFB)をディジタル的に算出して、この中から最大値DMVを選んで記憶する。なお、インダクタLのESRによる電流値の算出はできないので、ここでは、CRフィルタC2、R2とC4、R4のCの両端の電圧値で等価的にESRの電流値としている。
次いで、それぞれのフェーズでは、記憶した最大値DMVと(VoCR−VFB)の差分、記憶した最大値DMVと(VoCR2−VFB)の差分をそれぞれ減算器SUBM及びSUBM2で求める。そして、この値をディジタル基準電圧信号Drefと加算器ADDref,ADDref2でそれぞれ加算して新規のディジタル基準電圧信号Dref’’、Dref2’’を求める。元のディジタル基準電圧信号Drefの代わりに、この新規のディジタル基準電圧信号Dref’’、Dref2’’を用いることにより、例えば、Phase2に比べてPhase1側の方が電流が大きいことを考えると、最大値はDMV=(DoCR−Do)となるので、Phase1の新規のディジタル基準電圧信号Dref’’にはDref(=Dref+DMV−(DoCR−Do))が与えられる。また、Phase2の新規のディジタル基準電圧信号Dref2’’にはDref+DMV−(DoCR2−Do)が与えられることになる。よって、カレントシェア機能を実現したマルチフェーズ化が実現できる。
なお、図8、図10のように過渡変動検出用のCRフィルタの出力電圧VoCRをディジタル信号化してディジタル基準電圧信号Drefと比較演算してPWNパルスを発生するような場合には、図22のように構成することで容易にマルチフェーズ化が実現可能である。この場合、ディジタル電圧制御手段DVC、DVC2に与える新規のディジタル基準電圧信号はDref’、Dref2’となる。
以上のような動作において、定常状態では2つの電源のインダクタ電流は180°位相がシフトした逆位相で動作し、過渡負荷変動時には2つの電源のインダクタ電流は同位相となり、急激な負荷変動に対応することが確認できた。マルチフェーズ化の効果としては、複数電源装置使用のため出力電流の大電流化と出力電圧のリップル低減が挙げられる。
また、本実施形態は以上で述べたマルチフェーズ動作の電源ばかりでなく、複数電源の並列運転にも実現可能である。
<第7の実施形態>
以上の実施形態では、抵抗R2とコンデンサC2や抵抗R4とコンデンサC4からなるCRフィルタは過渡変動検出の他にマルチフェーズ動作や、並列運転時のカレントシェアに寄与していることを述べたが、このCRフィルタの役割をカレントシェア機能のみと限定した場合には、シングルフェーズ動作に対しての過渡変動検出の方法は、図23に示すようになる。図23が図4と異なる点は、抵抗R2とコンデンサC2から成るCRフィルタを省略して、出力端子VoからコンパレータCP1、CP2のそれぞれの入力端子(−)に加えるようにしても,図4と同様の効果が期待できる。
そして、図23をベースにしたマルチフェーズ動作や並列運転時のカレントシェアの実施形態を図24に示す。図24が図21と異なる点は、抵抗R2とコンデンサC2から成るCRフィルタと抵抗R4とコンデンサC4から成るCRフィルタの出力はカレントシェアのみに用いられる点である。また、過渡変動検出に関しては出力端子VoからコンパレータCP1、CP2のそれぞれの入力端子(−)に加えることにより、総ての電源ユニットへ提供する過渡変動検出信号が一括して得られるので、コンパレータCP3、CP4が省略できる点も異なる。図24のような構成を採用することにより、回路が簡略化できるうえ、図21と同様の効果が期待できる。
<第8の実施形態>
また、図23のディジタル信号処理部に市販のDSPコア、プロセッサ、専用ハードウエア、等を用いれば、Vref±Δ発生回路VΔ、コンパレータCP1、CP2、及びセレクタSELを追加することにより、図25に示されるように、図23と等価な構成を実現することができるようになる。この場合、Vref±Δ発生回路VΔは、ディジタル信号処理部内で実現できないことを想定して外付としている。このようにすることにより、少しの回路の追加によって所望の回路が実現できるので、既存の部品をそのまま流用することができる。
このときのVref±Δ発生回路VΔの具体的な構成例を示すと、図26のようになる。図26は、ディジタル基準電圧信号DrefをD/A変換器DArefを介して基準電圧Vrefに変換し、この基準電圧Vrefを基に演算増幅器OPAMPと4本の抵抗Ri、RiΔ、Rf、RfΔを用いて、Vref+Δ、Vref−Δを発生する。勿論、Vref±Δ発生回路VΔがディジタル信号処理部内で実現できるなら、この回路は省略できる。
次に、図25のコンパレータCP1、CP2とセレクタSELを市販のディスクリート部品で構成した例を示すと図27のようになる。図27では、コンパレータCP1、CP2にはリニアテクノロジ社のLT1715を、セレクタSELには汎用ロジックICのSN74HC157とSN74HC153を組合せて用いている。ここで、SN74HC157を用いた理由は電源起動時に過渡変動検出動作を禁止してディジタル信号処理のみで出力端子Voに得られる出力電圧をなめらかに立ち上げる必要があるためである。
さらに、図1の構成を図25と同様に表現すると、図28に示されるような構成となる。つまり、ディジタル信号処理部に市販のDSPコア、プロセッサ、専用ハードウエア、等を用い、Vref±Δ発生回路VΔ、コンパレータCP1、CP2、及びセレクタSELのみを追加する。このようにすることにより、市販のプロセッサ等を用いて図1の構成を実現することができる。また、図28に示される回路構成を用いて上述のようにマルチフェーズ化することも可能である。
図29は、図25の実施形態でマルチフェーズ動作や並列運転時のカレントシェアを実現するための構成例を示している。ディジタル信号処理部に使用する市販のDSPコア、プロセッサ、専用ハードウエア、等がマルチフェーズ動作、等に対応していれば容易に実現可能で、上述の実施形態で得られた同様の効果が期待できる。
以上の実施形態では、基準信号はディジタル基準電圧信号Drefのインターフェースで与えているが、この代わりに基準電圧Vrefとして与えられる場合には、ディジタル信号処理部ではA/D変換器を用いてディジタル基準電圧信号Drefに変換する必要がある。この場合、図26に示すD/A変換器DArefが省略できる。
また以上の実施形態では、ディジタル信号処理部にディジタル電圧制御手段DVCやディジタルPWM発生器DPWM等を用いてディジタル制御としているが、これに限定するものではなくアナログ制御によっても実現可能である。
<本発明の適用例>
(1)図30は、本発明の電源装置をHDD(Hard disk Drive)装置へ適用した例である。HDD装置において、第1乃至第8の実施形態に係る電源装置であるDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnはHDD装置にデータを記憶するための制御を司るプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM、SRAM等で構成されるボ−ドに対象毎に異なる、適した電圧の電力を供給している。図30に示した電源装置であるDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnは電力を供給する対象のプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM、SRAM等の電流容量に応じてシングルフェーズの電源装置やマルチフェーズの電源装置を用いる。
なお、HDD装置HDD1〜HDDmには本発明とは別の電源装置DC−DC11〜DC−DC1mが適用される。
(2)図31は、第1乃至第8の実施形態による電源装置であるDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnをHDD装置にデータを記憶するための制御を司るプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM、SRAM等と同一チップ上、或いは同一パッケージ上に実装して、対象毎に異なる、適した電圧の電力を供給する構成を示す図である。このようにDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnを同一チップ上、或いは同一パッケージ上に実装することにより、DC−DCコンバータと負荷となるプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM、SRAM等との電源配線距離を極力短くできるので、負荷急変時の出力電圧変動を極端に低減でき、高速応答に効果がある。
また、図示していないがDC−DCコンバータDC−DC1〜DC−DCnをIC化して、HDD装置にデータを記憶するための制御を司るプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM、SRAM等と同一パッケージ上に構成する実施形態も考えられ、同様に負荷
急変時の高速応答に効果がある。
以上では、半導体スイッチング素子としてパワーMOSFETを例に説明したが、オンボード構成であれば、代わりにIGBTやGaNデバイス、SiC(Silicon Carbide)デバイスなどの他のパワースイッチング素子を用いてもよい。
また、電源装置をプロセッサCPUや高速大容量メモリDRAM、SRAM等と同一チップ上、或いは同一パッケージ上に構成(内蔵)するのであれば、半導体スイッチング素子としてこれらのチップと同一プロセスの、例えばCMOSデバイスのスイッチング素子を用いてもよい。
また、上側の半導体スイッチング素子はN型を例に説明したが、P型であってもよい。
(3)第1の実施形態乃至第8の実施形態に係るディジタル制御スイッチング電源装置はこの他、図示しないが、VRMや、携帯機器用のDC−DCコンバータや、汎用のDC−DCコンバータ、等へ応用展開ができることは云うまでもない。
<まとめ>
各実施形態におけるディジタル制御方式は、絶縁型DC−DCコンバータへの応用も可能で、一石のフォワード型コンバータ、二石のフォワード型、プッシュプル型、ハーフブリッジ型、フルブリッジ型、等の絶縁型DC−DCコンバータの用途にも適用可能である。
また、市販のDSPコア、プロセッサ、専用ハードウエア、等を用いたディジタル信号処理を用いても、これに過渡変動検出手段とセレクタとを追加することにより、数百A/μs以上の電流変化に対して高速応答を有する第1の実施形態乃至第7の実施形態に係るディジタル制御スイッチング電源装置を実現できることは云うまでもない。
各実施形態によるディジタル制御スイッチング電源装置は、電流変化が数百A/μs以上の負荷急変に対しては過渡変動検出手段のルートで検出し、これによるアクションを高速のディジタル信号処理を介さないでするので高速応答が実現できる。この高速応答により、出力電圧変動が抑制できるので、出力コンデンサの容量値を少なくでき、システム・装置の小型化、低コスト化が図れる。この他、低コスト化には、上述の理由からディジタル信号処理に低速、かつ安価なDSPコアやプロセッサ(CPU)、等が使える効果がある。
また、各実施形態によるディジタル制御スイッチング電源装置は、過渡変動検出手段のみの高速化で高速応答が実現できるので、低速のディジタル信号処理を行ってもスイッチング電源装置としては1MHzは勿論、それ以上の数100MHzというような高周波スイッチング動作が可能である。
更に、複数電源によるマルチフェーズ動作や並列運転に対応できるので、出力電流の大電流化と出力電圧のリップル低減に効果がある。
本発明の第1の実施形態によるディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 図1の動作状態遷移を示す図である 図1の負荷急増時の出力応答波形を示す図である。 図1の(Vref±Δ)発生回路を具現化したブロック図である。 図1の電源装置の出力電圧対負荷電流を示す図である。 第1の実施形態の出力インダクタに存在するESRの影響を示す図である。 第2の実施形態によるディジタル制御スイッチング電源装置であって、図4の(Vref±Δ)発生回路を改良案を含む回路ブロック図である。 本発明の第3の実施形態によるディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 図8の出力インダクタに存在するESRの影響を表す図である。 本発明の第4の実施形態によるディジタル制御スイッチング装置であって、図8の出力レギュレーション補償を具現化した回路ブロック図である。 第4の実施形態のディジタル電圧制御手段の具体的回路構成を示す回路ブロック図である。 第4の実施形態のセレクタの具体的構成を示す回路ブロック図である。 第4の実施形態のディジタルPWM発生器の具体的構成を示す回路ブロック図である。 図13のディジタルPWM発生器の変形例を示す回路ブロック図である。 第4の実施形態のディジタルPWM発生器の別の具体的構成を示す回路ブロック図である。 第4の実施形態のディジタルPWM発生器の発振器に位相同期回路を用いた例を示す回路ブロック図である。 本実施形態のディジタルPWM発生器とセレクタを1つの回路(ワンショット・マルチバイブレータ)で実現する例を示す回路ブロック図である。 図17に用いるワンショット・マルチバイブレータの詳細を示す回路図である。 図18の動作を説明するタイムチャート図である。 本発明の第5の実施形態による、マルチフェーズ対応のディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第6の実施形態による、マルチフェーズ対応のディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第6の実施形態による、マルチフェーズ対応のディジタル制御スイッチング電源装置の別の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第7の実施形態による、ディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第7の実施形態による、マルチフェーズ対応のディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第8の実施形態による、ディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 第8の実施形態のVref±Δ発生回路の具体的構成を示す回路ブロック図である。 第8の実施形態の過渡変動検出手段及びセレクタに市販ICを適用した構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第1の実施形態の構成を、市販のディジタル信号処理部とそれに外付けしたセレクタとVref±Δ発生回路とで構成したディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明の第8の実施形態の構成を用いてマルチフェーズ化したディジタル制御スイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。 本発明による各実施形態のディジタル制御スイッチング電源装置を搭載した、別のHDD装置の情報処理用電源の構成図である。 本発明による各実施形態のディジタル制御スイッチング電源装置を搭載したHDD装置の情報処理用電源の構成図である。
符号の説明
100…ディジタル信号処理部、α0、α100、α0’、α100’…セレクタ選択信号、ADDΔ、ADDref、ADDref2、ADDM、ADDM2、ADDz1〜ADDz3…加算器、ADo、ADoCR、ADoCR2…A/D変換器、AND…アンド回路、CC…定電流源、Co、CT、C2、C4…コンデンサ、CLK、CLKB…クロックパルス信号、CLOCK…クロック発生回路、CP1〜CP4…コンパレータ、CPU…プロセッサ(中央処理装置)、COUNT…カウンタ、DΔ…ディジタル過渡変動検出幅信号、DAΔ+、DAΔ−、DAeo…D/A変換器、DC−DC1〜DC−DCn、DC−DC11〜DC−DC1m…DC−DCコンバータ、DCP…ディジタルコンパレータ、Deo、Deo2…ディジタル電圧制御出力信号、DIV…分周回路、DL0〜DLn…ディレー要素、Do…ディジタル出力電圧信号、DMV…ディジタル最大値信号、DPWM、DPWM2…ディジタルPWM発生器、DRAM…ダイナミックRAM、Dref…ディジタル基準電圧信号、Dref’、Dref’’…新規の(補正された)ディジタル基準電圧信号、DRV、DRV2…ゲートドライバ、DVC、DVC2…ディジタル電圧制御手段、FF…フリップフロップ、GND…接地電位、HDD1〜HDDm…HDD、IC…ロジックIC、IN11〜IN17、IN21〜IN19…インバータ回路、Io…負荷電流、IPWM…PWM電流信号、Ki…比例定数、Kp…積分定数、L、L2…インダクタ、LINE…給電ライン、M11〜M16、M21〜M28…MOSFET、MUX…マルチプレクサ、MVM…最大値記憶回路、NA11〜NA13、NA21〜NA24…ナンド回路、NR21〜NR22…ノア回路、OPAMP…演算増幅器、OSC…発振器、OSM…ワンショット・マルチバイブレータ、PLL…位相同期回路、PSFT…フェーズシフト回路、PWM、PWM2、φ、φ2…PWMパルス信号、Q1、Q3…上側パワーMOSFET、Q2、Q4…下側パワーMOSFET、R2、R4、RL、Ri、RiΔ、Rf、RfΔ…抵抗、REG…ラッチレジスタ、SEL、SEL2…セレクタ、SRAM…スタティックRAM、SUBΔ、SUBM、SUBM2、SUBo、SUBo2…減算器、TVD、TVD2…過渡変動検出手段、V1、V2…ノード電圧、Vcc…電源電圧、Vi…入力端子、VI…電圧/電流変換回路、Vin…入力電圧、VFB…フィードバック電圧、Vo…出力端子、VoCR、VoCR2…過渡変動検出用のCRフィルタの出力電圧、Vout…出力電圧、Vref…基準電圧、Vref’、Vref2’…新規の(補正された)基準電圧、VΔ、VΔ2…Vref±Δ発生回路、ZTRN…z変換演算子

Claims (24)

  1. スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得たディジタル出力電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御するディジタル電圧制御手段とパルス幅変調(PWM)パルス信号を発生するディジタルパルス幅変調(DPWM)発生器とを有するディジタル信号処理部と、
    PWMパルス信号で駆動する一対の電力半導体スイッチング素子と、
    前記一対の電力半導体スイッチング素子でスイッチングして得られた方形波電圧を直流に変換するLC平滑フィルタと、
    負荷急変時の過渡変動を検出する過渡変動検出手段と、
    前記過渡変動検出手段の検出結果に応じて、前記DPWM発生器が発生した所望のデューティのPWMパルス信号、或いは予め設定された固定のデューティを有するPWMパルス信号のいずれかを選択する選択手段と、を備え、
    前記選択手段で選択されたPWMパルス信号によって、前記一対の電力半導体スイッチング素子を駆動することを特徴とするディジタル制御スイッチング電源装置。
  2. 前記選択手段は、前記過渡変動検出手段が負荷急増を検出した場合は100%のデューティのPWMパルス信号を、負荷急減を検出した場合は0%のデューティのPWMパルス信号を、それ以外の場合は前記ディジタル信号処理部のDPWM発生器で発生する所望のデューティのPWMパルス信号を選択することを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  3. 前記過渡変動検出手段は、前記LC平滑フィルタのインダクタLの両端に設けた過渡変動検出用のCRフィルタと、このCRフィルタの出力端に設けたウインドコンパレータで構成される過渡変動検出回路とを有し、
    前記過渡変動検出回路は、負荷急変時の検出情報を得るため、前記CRフィルタの出力電圧と、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧を得るために設定した基準電圧を中心に予め定めた上下限値とを比較し、その比較結果を前記選択手段に供給し、
    前記選択手段は、前記比較結果を選択信号として前記PWMパルス信号を選択することを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  4. 前記基準電圧を中心に予め定めた上下限値は、前記ディジタル基準電圧信号と過渡変動の検出範囲を規定するディジタル過渡変動検出幅信号とを用いて加算及び減算処理し、それぞれの演算により求めたそれぞれの値をD/A変換することにより生成されることを特徴とする請求項3に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  5. 前記基準電圧を中心に予め定めた上下限値は、前記ディジタル基準電圧信号を補正して得られた補正ディジタル基準電圧信号を用いて生成され、
    前記補正ディジタル基準電圧信号は、前記CRフィルタの出力電圧をA/D変換して得られたディジタル信号から前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をA/D変換して得られたディジタル出力電圧信号を減算した値に、前記ディジタル基準電圧信号を加算して生成されることを特徴とする請求項4に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  6. 前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得たディジタル出力電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御することに代えて、前記過渡変動検出手段に設けたCRフィルタの出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得られたディジタル電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御することを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  7. 前記ディジタル電圧制御手段は、目標値として前記ディジタル基準電圧信号を補正して得られた補正ディジタル基準電圧信号を用いて、前記差信号がゼロになるように制御し、
    前記補正ディジタル基準信号は、前記過渡変動検出手段のCRフィルタの出力電圧をA/D変換して得られたディジタル電圧信号から前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をA/D変換して得られたディジタル出力電圧信号を減算して得られた値に、前記ディジタル基準電圧信号を加算して求められることを特徴とする請求項6に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  8. 前記ディジタル電圧制御手段は、ディジタルPID制御又はディジタルPI制御を用いることを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  9. 前記DPWM発生器は、2のn乗段のディレー要素と、この2のn乗段のディレー要素にスイッチング周期を与える発振器と、前記ディジタル電圧制御手段の出力信号で2のn乗のうちの1つの信号を選択して出力するマルチプレクサと、前記発振器のクロック信号でセットし、前記マルチプレクサの出力信号でリセットすることで所望のPWMパルス信号を発生するR−Sフリップフロップと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  10. 前記DPWM発生器における前記2のn乗段のディレー要素はリングオシレータで構成され、この場合前記発振器が省略されることを特徴とする請求項9に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  11. 前記DPWM発生器は、前記ディジタル電圧制御手段の出力信号をセットするラッチレジスタと、発振器と、この発振器の出力クロックを計数するカウンタと、前記ラッチレジスタの値と前記カウンタの0から計数した値とを比較して、これらの2つの値が等しくなるときまでを所望のデューティのPWMパルス信号として発生するディジタルコンパレータと、を備えることを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  12. 前記発振器の代わりに位相同期回路(PLL)を用いることを特徴とする請求項11に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  13. 前記選択手段は、前記過渡変動検出手段の出力を選択信号としてα0、α100とした場合に、α0及びα100の動作状態がそれぞれ“H”及び“L”の場合は定常状態と判断して前記DPWM発生器出力の所望のデューティのPWMパルス信号を選択し、前記α0及びα100の動作状態が“L”及び“L”の場合は負荷急減状態と判断して前記0%のデューティのPWMパルス信号を選択し、前記α0及びα100の動作状態が“H”及び“H”の場合は負荷急増状態と判断して前記100%のデューティのPWMパルス信号を選択することを特徴とする請求項2に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  14. 前記選択手段と前記DPWM発生器は一体化された一体化回路として構成され、
    前記一体化回路は、前記ディジタル電圧制御手段の出力信号により電流を出力するD/A変換器と、前記電流によって所望のデューティのPWMパルス信号を発生するワンショット・マルチバイブレータと、このワンショット・マルチバイブレータにPWM周期を与える発振器とを備え、
    前記過渡変動検出手段の出力を前記選択手段の選択信号α0、α100に対応する信号とし、前記α0はワンショット・マルチバイブレータのリセット信号であり、前記α100はワンショット・マルチバイブレータに含まれるタイミングコンデンサを短絡するために設けられたスイッチをONする信号であることを特徴とする請求項13に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  15. 前記過渡変動検出手段は、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力端に設けたウインドコンパレータであり、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧と、この出力電圧を得るために設定した基準電圧を中心に予め定めた上下限値とを比較し、その比較結果を前記選択手段に供給し、
    前記選択手段は、前記比較結果を選択信号として前記PWMパルス信号を選択することを特徴とする請求項1に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  16. 複数の電源ユニットを備えたディジタル制御スイッチング電源装置であって、
    1つの電源ユニットは、
    スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得たディジタル出力電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御するディジタル電圧制御手段とパルス幅変調(PWM)信号を発生するディジタルパルス幅変調(DPWM)発生器とを有するディジタル信号処理部と、
    PWMパルス信号で駆動する一対の電力半導体スイッチング素子と、
    前記一対の電力半導体スイッチング素子でスイッチングして得られた方形波電圧を直流に変換するLC平滑フィルタと、
    負荷急変時の過渡変動を検出する過渡変動検出手段と、
    前記過渡変動検出手段の検出結果に応じて、前記DPWM発生器が発生した所望のデューティのPWMパルス信号、或いは予め設定された固定のデューティを有するPWMパルス信号のいずれかを選択する選択手段と、を備え、前記選択手段で選択されたPWMパルス信号によって、前記一対の電力半導体スイッチング素子を駆動し、
    前記複数の電源ユニットにおいて、前記LC平滑フィルタの出力コンデンサが共通化されていることを特徴とするディジタル制御スイッチング電源装置。
  17. さらに、クロック信号を生成する発振器と、
    前記発振器によって生成されたクロック信号の位相をシフトして複数の位相シフトクロック信号を生成するフェーズシフト回路と、を備え、
    前記複数の電源ユニットを並列運転するために、前記複数の電源ユニットに対して前記発振器は共通化され、前記生成された位相シフトクロック信号が前記複数の電源ユニットにおける各DPWM発生器に供給されることを特徴とする請求項16に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  18. 前記過渡変動検出手段は、前記LC平滑フィルタのインダクタLの両端に設けた過渡変動検出用のCRフィルタと、このCRフィルタの出力端に設けたウインドコンパレータで構成される過渡変動検出回路とを有し、
    前記過渡変動検出回路は、負荷急変時の検出情報を得るため、前記CRフィルタの出力電圧と、前記スイッチング電源装置の出力電圧を得るために設定した基準電圧を中心に予め定めた上下限値とを比較し、その比較結果を前記選択手段に供給し、
    前記選択手段は、前記比較結果を選択信号として前記PWMパルス信号を選択し、
    さらに、前記CRフィルタの出力電圧をA/D変換したディジタル信号と前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をA/D変換したディジタル出力電圧信号との差信号を求め、各電源ユニットで生成された複数の差信号のうち最大値を選択して記憶する最大値記憶回路と、
    各電源ユニットの前記CRフィルタの出力電圧をA/D変換したディジタル信号と前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をA/D変換したディジタル出力電圧信号との差信号と、前記最大値記憶回路に記憶された差信号の最大値との差分値を前記ディジタル基準電圧信号に加えて補正ディジタル基準電圧信号を生成する手段と、を備えることを特徴とする請求項16に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  19. 前記過渡変動検出手段は、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力端に設けたウインドコンパレータであり、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧と、
    この出力電圧を得るために設定した基準電圧を中心に予め定めた上下限値とを比較し、その比較結果を前記選択手段に供給し、
    前記選択手段は、前記比較結果を選択信号として前記PWMパルス信号を選択し、
    さらに、前記LC平滑フィルタのインダクタLの両端に設けたCRフィルタの出力電圧をA/D変換したディジタル信号と前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をA/D変換したディジタル出力電圧信号との差信号を求め、各電源ユニットで生成された複数の差信号のうち最大値を選択して記憶する最大値記憶回路と、
    各電源ユニットの前記CRフィルタの出力電圧をA/D変換したディジタル信号と前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧をA/D変換したディジタル出力電圧信号との差信号と、前記最大値記憶回路に記憶された差信号の最大値との差分値を前記ディジタル基準電圧信号に加えて補正ディジタル基準電圧信号を生成する手段と、を備えることを特徴とする請求項16に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  20. スイッチング電源装置の出力電圧をフィードバックしてディジタル化して得たディジタル出力電圧信号と、目標値の基準電圧をディジタル化して得たディジタル基準電圧信号との差信号がゼロになるように制御するディジタル電圧制御手段とパルス幅変調(PWM)パルス信号を発生するディジタルパルス幅変調(DPWM)発生器とを有するディジタル信号処理部と、
    PWMパルス信号で駆動する一対の電力半導体スイッチング素子と、
    前記一対の電力半導体スイッチング素子でスイッチングして得られた方形波電圧を直流に変換するLC平滑フィルタと、
    負荷急変時の過渡変動を検出する過渡変動検出手段と、
    前記過渡変動検出手段の検出結果に応じて、前記DPWM発生器が発生した所望のデューティのPWMパルス信号、或いは予め設定された固定のデューティを有するPWMパルス信号のいずれかを選択する選択手段と、を備え、前記選択手段で選択されたPWMパルス信号によって、前記一対の電力半導体スイッチング素子を駆動し、
    前記ディジタル信号処理部において、DSPコア、プロセッサ、専用ハードウエアを含む市販処理部品のうち1つの処理部品を用いた場合に、前記過渡変動検出手段と、前記選択手段と、を前記処理部品に外付けで設けることを特徴とするディジタル制御スイッチング電源装置。
  21. 前記過渡変動検出手段は、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力端に設けたウインドコンパレータであり、前記ディジタル制御スイッチング電源装置の出力電圧と、
    この出力電圧を得るために設定した基準電圧を中心に予め定めた上下限値とを比較し、その比較結果を前記選択手段に供給し、
    前記選択手段は、前記比較結果を選択信号として前記PWMパルス信号を選択し、
    前記基準電圧を中心に予め定めた上下限値は、前記基準電圧と過渡変動の検出範囲を規定する過渡変動検出幅とを用いて前記ディジタル信号処理部の外部、または内部で発生することを特徴とする請求項20に記載のディジタル制御スイッチング電源装置。
  22. 電源装置と、該電源装置から直流電圧の供給を受けるCPUとメモリと、該メモリの情報を記憶するハードディスク装置とを有する情報処理装置であって、
    前記電源装置は、入力端子からDC入力電圧を入力し出力端子より降圧されたDC出力電圧を出力する降圧型DC−DCコンバータとして機能し、
    前記電源装置は、
    基準電圧をディジタル化して与えたディジタル基準電圧信号と、該ディジタル基準電圧信号と上記出力電圧をディジタル化して与えたディジタル出力電圧信号の両者の差信号として出力するディジタル電圧制御手段と、
    前記ディジタル電圧制御手段の出力をディジタルパルス幅変調するDPWM発生器と、
    前記DPWM発生器からのPWMパルス信号により駆動信号を生成する駆動回路と、
    前記駆動回路からの駆動信号に基づいて前記DC入力電圧を降圧して前記DC出力電圧を生成する一対の電力半導体スイッチング素子と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  23. 前記電源装置をIC化して、半導体チップのパッケージに内蔵したことを特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
  24. 前記電源装置を半導体チップに内蔵したことを特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
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