JP2008100632A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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功 平井
Takayasu Takubo
孝康 田窪
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清武 柴田
Shogo Suzuki
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Abstract

【課題】マテリアルロスを削減して軽量化を図ると共に、回転曲げ荷重の条件下での強度、耐久性の向上を図った車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】ハブボルト5が植設された車輪取付フランジ4を一端部に有するハブ輪2を備えた車輪用軸受装置において、車輪取付フランジ4の両側面11、12に、ハブボルト5が圧入される部位が厚肉部となる花弁状のリブ13、14と、このリブ13、14間に凹所15、17が鍛造加工によって形成され、車輪取付フランジ4におけるアウター側のリブ13の側面が切削加工されて所定の面振れ精度に規制されているので、軽量化を図りつつ強度・剛性を確保すると共に、ブレーキロータとの接触面積が減少して熱伝導が抑えられ、また、所定の段差δを有する凹所15により、ブレーキロータとの間に大きな空間が形成されるため放熱効果が期待でき、軸受部の昇温を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置に関するもので、特に、マテリアルロスを削減して軽量化を図ると共に、耐久性の向上を図った車輪用軸受装置に関する。
近年、省資源あるいは公害等の面から燃費向上に対する要求は厳しいものがある。自動車部品において、中でも車輪用軸受装置の軽量化はこうした要求に応える要因として注目され、強く望まれて久しい。特に、自動車等の車両の中でも軽四輪あるいはスモールカーをはじめとした軽車両においては、低コスト化は言うまでもなく、この軽量化に対する要求は益々増大してきている。従来から軽量化を図った車輪用軸受装置に関する提案は種々のものがあるが、それと共に車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置においては、この軽量化と一面では相反する信頼性と耐久性を向上させることも重要な要因となっている。
図6は、自動車に用いられ、軽量化を図った車輪用軸受装置の一例である。この車輪用軸受装置は駆動輪側に使用される代表的な構造で、ハブ輪51と複列の転がり軸受52とがユニット化して構成されている。
車輪用軸受装置のハブ輪51は鍛造により形成されて中空構造をなし、図示しない車輪を取り付けるための車輪取付フランジ53を一体に有し、その外周に複列の転がり軸受52の一方の内側転走面51aと、この内側転走面51aから軸方向に延びる円筒状の小径段部51bが形成され、内周にトルク伝達用のスプライン54が形成されている。
前記小径段部51bには、複列の転がり軸受52の他方の内側転走面55aが外周に形成された別体の内輪55が圧入されている。そして、小径段部51bの端部を径方向外方に塑性変形させて加締部56が形成され、この加締部56によって内輪55がハブ輪51に対して軸方向に固定されている。
一方、車輪用軸受装置を構成する外方部材57は、懸架装置を構成するナックル58に固定するための車体取付フランジ57bを一体に有し、内周に前記内側転走面51a、55aに対向する複列の外側転走面57a、57aが形成されている。このように、車輪用軸受装置は、ハブ輪51、内輪55と外方部材57と、両転走面51a、57a、55a、57a間に転動自在に収容された複列のボール59、59とを備えている。
ハブ輪51において、車輪取付フランジ53の円周4箇所等配にハブボルト53aが植設され、ブレーキロータ60および車輪が締結される。このハブ輪51は、図7に示すように、車輪取付フランジ53に、ハブボルト53aが固定されるボルト挿通孔61が形成され、このボルト挿通孔61の周辺を避けて、各ボルト挿通孔61間において、車輪取付フランジ53の外周にR形状の切欠き部62が形成されている。
切欠き部62は、ボルト挿通孔61のピッチ円直径Aより内径側で、かつ隣接するボルト挿通孔61の中心を結ぶ弦Bにその最深部62aが近接するように形成されている。さらに、車輪取付フランジ53は、各ボルト挿通孔61の外周近傍の肉厚が薄くされた薄肉部63が形成されると共に、各ボルト挿通孔61を含んで内周側の肉厚は薄くせず、充分な曲げ剛性が得られるように通常の厚肉部64とされている。これにより、軽量化を図りながらも、車輪取付フランジ53の曲げ剛性が低下するのを防止している。
特開2003−94905号公報
然しながら、このような従来の車輪用軸受装置のハブ輪51において、軽量化を狙って車輪取付フランジ53のハブボルト53a間の外周部分を排除して花弁形状に形成されると共に、ハブ輪51のスリム化を図りつつ車輪取付フランジ53の曲げ剛性が低下するのを防止しているが、車輪取付フランジ53が花弁形状であるが故に、車輪取付フランジ53の側面65の旋削加工が断続加工となり、サイクルタイムが長くなって製造コストが高騰する要因となると共に、加工時の剛性不足により側面65の面振れ精度が悪化することがある。また、車輪取付フランジ53が花弁形状であるが故に、フランジ基部の高周波焼入れによる車輪取付フランジ53の各ボルト挿通孔61近傍部分の倒れが均一でないことがある。
車輪取付フランジ53の側面65の面振れ精度が悪化すると、この側面65に密着して固定されるブレーキロータ60の面振れ精度が悪化し、ブレーキジャダーが発生する恐れがある。ここで、ブレーキジャダーとは、制動時、特に車両低速走行時に振動が発生し、低周波の不快な騒音を誘発する現象を言う。
ブレーキジャダーの一要因としてブレーキロータのパッド摺接面の振れ精度が挙げられているが、この振れ精度は、ブレーキロータ単体の振れ精度だけでなく、ブレーキロータを取り付ける車輪取付フランジの面振れ精度、転がり軸受のアキシアル振れ、転走面の精度、および転がり軸受の組立精度等々が累積され、最終的にブレーキロータ側面の面振れ精度となって現れてくる。
また、近年、低コスト化は言うに及ばず、燃費向上のために軽量化を追求することにより、余肉を排除して車輪用軸受装置をスリム化させることと操縦安定性のために車輪用軸受装置を剛性アップさせることがなされている。こうした、言わば両者相反する要求を満足しつつ、前述したブレーキロータ側面の面振れ精度対策が種々講じられている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、マテリアルロスを削減して軽量化を図ると共に、車輪取付フランジの面振れ精度を確保してブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置を提供することを目的としている
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたもので、マテリアルロスを削減して軽量化を図ると共に、回転曲げ荷重の条件下での強度、耐久性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、車輪を取り付けるためのハブボルトが固定されるボルト孔が周方向等配に形成された車輪取付フランジを一端部に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された少なくとも一つの内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの両側面に、前記ボルト孔の部位が厚肉部となる花弁状のリブと、このリブ間に凹所が形成されている。
このように車輪取付フランジの両側面に、ボルト孔の部位が厚肉部となる花弁状のリブと、このリブ間に凹所が鍛造加工によって形成されているので、軽量化を図ると共に、回転曲げ荷重の条件下での強度、耐久性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することができる。また、制動時に高温となるブレーキロータとの接触面積が減少して熱伝導が抑えられると共に、凹所によりブレーキロータと車輪取付フランジとの間に大きな空間が形成されるため放熱効果が期待でき、軸受部の昇温を抑制することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記凹所が鍛造加工によって形成されていれば、マテリアルロスを削減して低コスト化を図ることができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記車輪取付フランジにおけるアウター側のリブの側面が切削加工されて所定の面振れ精度に規制されていれば、車輪取付フランジに装着されたブレーキロータの側面の面振れ精度を高精度に抑制することができ、ブレーキジャダーの発生を抑制することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記車輪取付フランジの肉厚が、環状基部から径方向外方に向って漸次薄肉となるよう前記凹所が所定の段差に形成されていれば、軽量化を図りつつ、車輪取付フランジに大きな曲げモーメントが負荷されても所定の耐久性を確保することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記内方部材が、一端部に車輪取付フランジを有し、外周に一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に他方の内側転走面が形成された内輪からなり、この内輪が前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により軸方向に固定されていれば、軽量・コンパクト化を図った車輪用軸受装置を提供することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、車輪を取り付けるためのハブボルトが固定されるボルト孔が周方向等配に形成された車輪取付フランジを一端部に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された少なくとも一つの内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの両側面に、前記ボルト孔の部位が厚肉部となる花弁状のリブと、このリブ間に凹所が形成されているので、軽量化を図ると共に、回転曲げ荷重の条件下での強度、耐久性の向上を図った車輪用軸受装置を提供することができる。また、制動時に高温となるブレーキロータとの接触面積が減少して熱伝導が抑えられると共に、凹所によりブレーキロータと車輪取付フランジとの間に大きな空間が形成されるため放熱効果が期待でき、軸受部の昇温を抑制することができるので、グリースの劣化を防止して軸受の長寿命化を図ることができる。
外周に車体に取り付けられるための車体取付フランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、車輪を取り付けるためのハブボルトが周方向等配に植設された車輪取付フランジを一端部に有し、外周に前記複列の外側転走面に対向する一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入され、外周に前記複列の外側転走面に対向する他方の内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、前記車輪取付フランジの両側面に、前記ハブボルトが圧入される部位が厚肉部となる花弁状のリブと、このリブ間に凹所が鍛造加工によって形成され、前記車輪取付フランジにおけるアウター側のリブの側面が切削加工されて所定の面振れ精度に規制されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図、図2は、図1のハブ輪単体を示し、(a)は縦断面図、(b)は、(a)の左側面図、(c)は、(a)の右側面図を示す。また、図3は、図1のハブ輪単体の鍛造形状を示し、(a)は縦断面図、(b)は、(a)の左側面図、(c)は、(a)の右側面図、(d)は、(c)のd−d線に沿った断面図、図4は、本発明に係る車輪用軸受装置にブレーキロータを装着した状態を示す縦断面図、図5は、図1の変形例を示す縦断面図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図面左側)、中央寄り側をインナー側(図面右側)という。
この車輪用軸受装置は従動輪側の第3世代と称され、内方部材1と外方部材10と複列の転動体(ボール)6、6とを備えている。内方部材1は、ハブ輪2と、このハブ輪2に固定された別体の内輪3とからなる。
ハブ輪2は、アウター側の端部に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ4を一体に有し、外周に一方(アウター側)の内側転走面2aと、この内側転走面2aから軸方向に延びる小径段部2bが形成されている。車輪取付フランジ4の円周等配位置には車輪を固定するためのハブボルト5が植設されている。一方、内輪3は、外周に他方(インナー側)の内側転走面3aが形成され、ハブ輪2の小径段部2bに所定のシメシロを介して圧入されている。そして、この小径段部2bの端部を径方向外方に塑性変形(揺動加締)させて形成した加締部2cによって軸方向に固定されている。
外方部材10は、外周に車体(図示せず)に取り付けられるための車体取付フランジ10bを一体に有し、内周に前記内方部材1の内側転走面2a、3aに対向する複列の外側転走面10a、10aが一体に形成されている。そして、これら両転走面2a、10aおよび3a、10a間には保持器7、7で円周等配された複列の転動体6、6がそれぞれ転動自在に収容されている。なお、外方部材10と内方部材1間に形成される環状空間の開口部にはシール8、9が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪2はS53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、内側転走面2aをはじめ、アウター側のシール8が摺接するフランジ基部4aから小径段部2bに亙って高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理が施されている。なお、加締部2cは鍛造後の表面硬さのままとされている。こうした高周波焼入れによりハブ輪2の強度が向上し、内輪3の嵌合面におけるフレッティング摩耗が防止されて耐久性が向上すると共に、塑性変形が容易にでき、また、揺動加締時にクラックが発生するのを防止することができる。
一方、内輪3および転動体6はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。また、外方部材10は、ハブ輪2と同様、S53C等の炭素0.40〜0.80重量%を含む中高炭素鋼で形成され、複列の外側転走面10a、10aが高周波焼入れによって表面硬さが58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。なお、ここでは、転動体6にボールを用いた複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、転動体6に円錐ころを用いた複列円錐ころ軸受であっても良い。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、車輪取付フランジ4の両側面11、12に花弁状のリブ13、14が形成されている。すなわち、両側面11、12のうちアウター側の側面11には放射状に延びるリブ13が形成され、ハブボルト5が圧入されるボルト孔4bの部位が厚肉部に形成されている。そして、ボルト孔4bの周辺を避けて、各ボルト孔4b間にR形状の凹所15が形成されている。この凹所15は所定の段差δに形成され、車輪取付フランジ4の肉厚が、パイロット部16周辺の環状基部16aから径方向外方に向って漸次薄肉となっている。
一方、インナー側の側面12にも、アウター側の側面11と同様、フランジ基部4aから放射状に延びるリブ14が形成され、ボルト孔4bの部位が厚肉部に形成されている。そして、ボルト孔4bの周辺を避けて、各ボルト孔4b間に所定の段差を有する凹所17が形成されている。
ハブ輪2は、素材となる丸棒材から鍛造加工され、旋削工程、熱処理工程および研削工程を経て所定の形状・寸法に形成されるが、これらのリブ13、14はこの鍛造工程で形成されている。すなわち、図3に示すように、鍛造工程で、ハブ輪2(図中二点鎖線にて示す)は、旋削取代を残して所定の鍛造形状に形成されている。
本実施形態では、車輪取付フランジ4の両側面11、12におけるリブ13、14が、旋盤等の切削加工により所定の平坦面に形成されている。特に、ブレーキロータ(図示せず)が当接して取り付けられるアウター側の側面11におけるリブ13とパイロット部16が旋削加工により形成され、リブ13の側面が所定の面振れ精度に規制されている。ここでは、ブレーキロータが当接するリブ13に環状基部16aが形成されると共に、リブ13間に凹所15が形成されているので、軽量化を図りつつ、車輪取付フランジ4の剛性を確保することができると共に、リブ13の側面を所定の面振れ精度に規制することができる。したがって、この車輪取付フランジ4に装着されたブレーキロータの側面の面振れ精度も高精度に抑制することができ、ブレーキジャダーの発生を抑制することができる。なお、このリブ13は、旋盤による切削加工に限らず、フライス盤や研削盤による切削加工であっても良い。
以上詳述したように、本実施形態では、マテリアルロスを削減して軽量化を図りつつ、車輪取付フランジ4の曲げ剛性が低下するのを防止することができると共に、車輪取付フランジ4の面振れ精度を確保してブレーキジャダーの発生を抑制した車輪用軸受装置を提供することができる。
また、アウター側の側面11に花弁状のリブ13が形成されているため、図4に示すように、制動時に高温となるブレーキロータ18との接触面積が減少して熱伝導が抑えられると共に、所定の段差δを有する凹所15によりブレーキロータ18と車輪取付フランジ4との間に大きな空間が形成されるため放熱効果が期待でき、軸受部の昇温を抑制することができる。したがって、グリースの劣化を防止して軸受の長寿命化を図ることができる。
なお、ここでは、車輪取付フランジ4の両側面11、12にリブ13、14が形成され、これらリブ13、14が切削加工されたものを例示したが、アウター側の側面11のリブ13のみを切削加工して所定の平坦面に形成するようにしても良い。また、車輪取付フランジ4の外周が円形に形成されたものを例示したが、これに限らず、例えば、図示はしないが、車輪取付フランジを、ハブボルト5が圧入される部位を頂角とする多角形状に形成し、この車輪取付フランジに前述したリブ13を形成するようにしても良い。これにより、ハブ輪の軽量・コンパクト化を一層図ることができると共に、運転中の放熱効果を高めて軸受部の昇温を一層抑制することができる。
なお、ここでは、車輪取付フランジ4に車輪を固定するハブボルト5が圧入されたものを例示したが、これに限らず、例えば、図5に示すように、車輪取付フランジ4の周方向等配位置に雌ねじ付きのボルト孔19が形成され、このボルト孔19に締結ボルト(図示せず)を介して車輪を螺着するようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、例えば、外方部材に車輪取付フランジを有する外輪回転タイプでも良く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことである。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、一端部にブレーキロータを介して車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有するハブ輪と、車輪を回転自在に支承する複列の転がり軸受とを備えた第1世代乃至第4世代のあらゆる構造において適用が可能である。
本発明に係る車輪用軸受装置の一実施形態を示す縦断面図である。 (a)は、図1のハブ輪単体を示す縦断面図である。 (b)は、(a)の左側面図である。 (c)は、(a)の右側面図である。 (a)は、図1のハブ輪単体の鍛造形状を示す縦断面図である。 (b)は、(a)の左側面図である。 (c)は、(a)の右側面図である。 (d)は、(c)のd−d線に沿った断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置にブレーキロータが装着された状態を示す縦断面図である。 図1の変形例を示す縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 従来のハブ輪を示す正面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・内方部材
2・・・・・・・・・・・・ハブ輪
2a、3a・・・・・・・・内側転走面
2b・・・・・・・・・・・小径段部
2c・・・・・・・・・・・加締部
3・・・・・・・・・・・・内輪
4・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
4a・・・・・・・・・・・フランジ基部
4b・・・・・・・・・・・ボルト孔
5・・・・・・・・・・・・ハブボルト
6・・・・・・・・・・・・転動体
7・・・・・・・・・・・・保持器
8、9・・・・・・・・・・シール
10・・・・・・・・・・・外方部材
10a・・・・・・・・・・外側転走面
10b・・・・・・・・・・車体取付フランジ
11・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのアウター側の側面
12・・・・・・・・・・・車輪取付フランジのインナー側の側面
13、14・・・・・・・・リブ
15、17・・・・・・・・凹所
16・・・・・・・・・・・パイロット部
16a・・・・・・・・・・環状基部
18・・・・・・・・・・・ブレーキロータ
19・・・・・・・・・・・ボルト孔
51・・・・・・・・・・・ハブ輪
51a、55a・・・・・・内側転走面
51b・・・・・・・・・・小径段部
52・・・・・・・・・・・車輪用軸受装置
53・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
53a・・・・・・・・・・ハブボルト
54・・・・・・・・・・・スプライン
55・・・・・・・・・・・内輪
56・・・・・・・・・・・加締部
57・・・・・・・・・・・外方部材
57a・・・・・・・・・・外側転走面
57b・・・・・・・・・・車体取付部
58・・・・・・・・・・・ナックル
59・・・・・・・・・・・転動体
60・・・・・・・・・・・ブレーキロータ
61・・・・・・・・・・・ボルト挿通孔
62・・・・・・・・・・・切欠き部
63・・・・・・・・・・・薄肉部
64・・・・・・・・・・・厚肉部
65・・・・・・・・・・・側面
δ・・・・・・・・・・・・凹所の段差
δ’・・・・・・・・・・・鍛造時の凹所の段差

Claims (5)

  1. 内周に複列の外側転走面が形成された外方部材と、
    車輪を取り付けるためのハブボルトが固定されるボルト孔が周方向等配に形成された車輪取付フランジを一端部に有し、外周にこの車輪取付フランジから軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に嵌合された少なくとも一つの内輪または等速自在継手の外側継手部材からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備えた車輪用軸受装置において、
    前記車輪取付フランジの両側面に、前記ボルト孔の部位が厚肉部となる花弁状のリブと、このリブ間に凹所が形成されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記凹所が鍛造加工によって形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記車輪取付フランジにおけるアウター側のリブの側面が切削加工されて所定の面振れ精度に規制されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記車輪取付フランジの肉厚が、環状基部から径方向外方に向って漸次薄肉となるよう前記凹所が所定の段差に形成されている請求項1乃至3いずれかに記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記内方部材が、一端部に車輪取付フランジを有し、外周に一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に他方の内側転走面が形成された内輪からなり、この内輪が前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部により軸方向に固定されている請求項1乃至4いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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