JP2008076696A - アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 - Google Patents

アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、バネ定数の微調整を行うことのできるアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明のアクチュエータ1は、質量部21と、支持部24、25と、弾性部22、23と、駆動手段4と、質量部21の駆動および/または挙動検知のための半導体回路52とを有し、駆動手段4を作動させることで質量部21を回動させるように構成され、弾性部22、23は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部221、231と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部222、232とを有し、支持部24、25は、弾性部22、23のシリコン部221、231と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部241、251を備え、半導体回路52は、支持部24のシリコン部241に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置に関するものである。
例えば、レーザープリンタ等にて光走査により描画を行うための光スキャナとして、捩り振動子で構成されたアクチュエータを用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、1自由度振動系の捩り振動子を備えるアクチュエータが開示されている。このようなアクチュエータは、1自由度振動系の捩り振動子として、質量部と、固定枠部と、質量部を固定枠部に対して回動可能に連結する1対の捩りバネを有している。そして、質量部が、その両側から1対の捩りバネにより支持されている構造を有している。そして、質量部上には光反射性を有する光反射部が設けられており、1対の捩りバネを捩れ変形させながら質量部を回動駆動させて、光反射部で光を反射し走査する。これにより、光走査により描画を行うことができる。
このようなアクチュエータは、シリコン基板(シリコンウエハ)をエッチングすることにより、質量部と1対の捩りバネと固定枠部とが一体的に形成されている。
このアクチュエータにおいて、質量部を高速駆動させたい場合には、弾性部のねじりバネ定数を高くしなければならず、その方法としては、例えば、(1)弾性部の厚さを大きくする、(2)弾性部の長手方向での長さを短くするなどが挙げられる。
しかし、シリコンは、比較的硬いため、上記(1)、(2)のような方法を用いた場合には、弾性部の長さおよび/または厚さの変化量に対する弾性部のねじりバネ定数の変化量が大きくなってしまう。すなわち、弾性部のねじりバネ定数の微調整が困難であるという問題がある。
一方、質量部を低速駆動させたい場合には、弾性部のねじりバネ定数を低くしなければならず、その方法としては、例えば、(1)捩りバネの長手方向での長さを長くする、(2)質量部の質量を大きくするなどが挙げられる。
しかし、上記(1)、(2)のような方法を用いた場合には、アクチュエータの大型化を招くこととなる。すなわち、アクチュエータの小型化を図りつつ、低速駆動させることが難しい。以上より、特許文献1にかかるアクチュエータは、アクチュエータの小型化を図りつつ、ねじりバネ定数の微調整が困難であり、かつ、使用目的(例えば、高速駆動用アクチュエータ、低速駆動用アクチュエータ)に適した種々のアクチュエータを提供することが難しい。
また、特許文献2には、1自由度振動系の捩り振動子を備える光偏向器が開示されている。このような光偏向器は、1自由度振動系の捩り振動子として、可動板をその両側で弾性支持体(ねじりバネ)により支持した構造をなしている。そして、可動板上には、光反射性を有する反射面(微小ミラー)が設けられており、弾性支持体を捩れ変形させながら可動板を回動駆動させ、反射面で光を反射し走査するよう構成されている。これにより、光走査により描画を行うことができる。
この光偏向器にあっては、弾性支持体(ねじりバネ)の表面に、弾性支持体の捩れ歪みに対応して抵抗値が変化する歪ゲージを設け、捩れ検出回路にて歪ゲージの抵抗値変化を検知し、その結果に基づいて、光偏向器の駆動回路を制御するよう構成されている。これにより、高精度な走査を行うことができる。
しかし、捩れ検出回路および/または駆動回路は、光偏向器自体に設けられていない。したがって、光偏向器全体の大型化を招き、光偏向器の小型化を図るのが難しい。
特開2004−191953号公報 特開2005−326463号公報
本発明の目的は、小型化を図りつつ、バネ定数の微調整を行うことのできるアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明のアクチュエータは、質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部を回動可能に前記支持部に連結する連結部と、
前記質量部を回動駆動させるための駆動手段と、
前記質量部を駆動させるための半導体回路とを有し、
前記連結部は、弾性部を備え、前記駆動手段を作動させることで、前記弾性部を捩り変形させつつ前記質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
前記弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、
前記支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を少なくとも備え、
前記半導体回路は、前記支持部の前記シリコン部に設けられていることを特徴とする。
これにより、小型化を図りつつ、バネ定数の微調整を行うことのできるアクチュエータを提供することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部の挙動を検知する挙動検知手段を有し、
前記挙動検知手段は、
前記弾性部に設けられた応力検出素子と、
前記応力検出素子に接続された増幅回路とを有し、
前記増幅回路からの信号に基づいて前記質量部の挙動を検知するように構成され、
前記半導体回路には、前記増幅回路が含まれていることが好ましい。
これにより、前記増幅回路と前記応力検出素子との間の距離を小さくすることができ、前記増幅回路と前記応力検出素子との間でのノイズの発生を抑制することができる。その結果、より正確に前記質量部の挙動を検知することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部の挙動を検知する挙動検知手段を有し、
前記挙動検知手段は、
前記質量部に設けられた受光素子と、
前記光学素子に接続された増幅回路とを有し、
前記増幅回路からの信号に基づいて前記質量部の挙動を検知するように構成され、
前記半導体回路には、前記増幅回路が含まれていることが好ましい。
これにより、前記増幅回路と前記受光素子との間の距離を小さくすることができ、前記増幅回路と前記受光素子との間でのノイズの発生を抑制することができる。その結果、より正確に前記質量部の挙動を検知することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記挙動検知手段の検知結果に基づいて、前記駆動手段の作動を制御する制御手段を有することが好ましい。
これにより、アクチュエータを所望の回動特性で回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性部は、該弾性部の前記シリコン部と該弾性部の前記樹脂部とが、質量部の平面視にて、前記質量部の厚さ方向に積層していることが好ましい。
これにより、前記質量部の平面視にて、前記質量部の回動中心軸に平行かつ垂直な線に対して、前記各弾性部をほぼ対象となるように形成することができるため、前記質量部を安定的に回動させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性部は、長手形状をなし、その長手方向のほぼ全域にわたり該弾性部の前記シリコン部が形成されていることが好ましい。
これにより、アクチュエータの機械的強度を向上させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性部の前記樹脂部は、前記弾性部の長手方向のほぼ全域にわたって形成されていることが好ましい。
これにより、前記弾性部の前記シリコン部と前記弾性部の前記樹脂部との位置関係がずれることにより、1対の前記弾性部のねじりバネ定数が変動してしまうことを防止することができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性部の厚さが、該弾性部の長手方向のほぼ全域にわたって、ほぼ均一であることが好ましい。
これにより、前記弾性部の物理的特性を長手方向の全域にわたって均一にすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記弾性部の前記シリコン部の厚さが、前記弾性部の長手方向のほぼ全域にわたって、ほぼ均一であることが好ましい。
これにより、前記弾性部の物理的特性を長手方向の全域にわたって均一にすることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記支持部は、前記弾性部の樹脂部と一体化され、該樹脂部と同一の材料で構成された樹脂部を有することが好ましい。
これにより、アクチュエータの機械的強度を向上させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記支持部の前記樹脂部は、前記半導体回路を覆うように設けられていることが好ましい。
これにより、前記支持部の前記樹脂部に前記半導体回路の配線などを形成することができ、前記半導体回路内での短絡を防止することができる。また、配線のパターニングなど設計の自由度を増加させ、アクチュエータの製造の容易化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部は、前記弾性部の樹脂部と一体化され、該樹脂部と同一の材料で構成された樹脂部を有することが好ましい。
これにより、アクチュエータの機械的強度を向上させることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記駆動手段は、
前記質量部の樹脂部に設けられたコイルと、
前記コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記質量部を回動させるように構成されていることが好ましい。
これにより、前記質量部の樹脂部が絶縁層として機能するため、前記コイルの配線間での短絡を防止することができる。また、別途絶縁層を設ける必要がなく、アクチュエータの製造工程の簡易化を図ることができる。
本発明のアクチュエータでは、前記質量部には、光反射性を有する光反射部が設けられていることが好ましい。
これにより、本発明のアクチュエータを光学デバイスとして用いることができる。
本発明の光スキャナは、光反射性を有する光反射部を備えた質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部を回動可能に前記支持部に連結する連結部と、
前記質量部を回動駆動させるための駆動手段と、
前記質量部を駆動させるための半導体回路とを有し、
前記連結部は、弾性部を備え、前記駆動手段を作動させることで、前記弾性部を捩り変形させつつ前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナであって、
前記弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、
前記支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を少なくとも備え、
前記半導体回路は、前記支持部の前記シリコン部に設けられていることを特徴とする。
これにより、小型化を図りつつ、バネ定数の微調整を行うことのできる光スキャナを提供することができる。
本発明の画像形成装置は、光反射性を有する光反射部を備えた質量部と、
前記質量部を支持するための支持部と、
前記質量部を回動可能に前記支持部に連結する連結部と、
前記質量部を回動駆動させるための駆動手段と、
前記質量部を駆動させるための半導体回路とを有し、
前記連結部は、弾性部を備え、前記駆動手段を作動させることで、前記弾性部を捩り変形させつつ前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナを備えた画像形成装置であって、
前記弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、
前記支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を少なくとも備え、
前記半導体回路は、前記支持部の前記シリコン部に設けられていることを特徴とする。
これにより、小型で、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明のアクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置の好適な実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明のアクチュエータの第1実施形態を説明する。
図1は、本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1中のA−A線断面図、図3は、駆動手段および半導体回路を説明するための図、図4は、図1中のB−B線断面図、図5は、半導体回路を説明するための図、図6は、制御系を説明するためのブロック図である。
なお、以下では、説明の便宜上、図1および図3中の紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言い、図2および図4中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」と言う。
アクチュエータ1は、図1に示すような1自由度振動系を有する基体2と、この基体2を支持する支持基板3とを有している。さらに、アクチュエータ1は、質量部21を回動させるための駆動手段4と、質量部21の挙動を検知するための挙動検知手段5と、駆動手段4の駆動を制御する制御手段6とを有している。
基体2は、質量部21と、1対の連結部22、23と、1対の支持部24、25とを備えている。連結部22、23は、それぞれ、長手形状をなし弾性変形可能な弾性部で構成されている。したがって、以下、説明の便宜上、連結部22を「弾性部22」ともいい、連結部23を「弾性部23」ともいう。
このようなアクチュエータ1にあっては、後述するコイル43に電圧を印加することにより1対の弾性部22、23を捩れ変形させながら、質量部21を回動させるように構成されている。このとき、質量部21は、図1に示す回動中心軸Xを中心にして回動する。
このような1対の弾性部22、23は、非駆動時での質量部21の平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように設けられている。すなわち、本実施形態にかかるアクチュエータ1は、非駆動時での質量部21の平面視にて、質量部21を中心として、ほぼ左右対称となるように形成されている。
質量部21は、シリコンを主材料として構成された板状のシリコン部211と、シリコン部211の下面(支持基板3と対向する側の面)に面接合するように設けられた板状の樹脂部212と、シリコン部211の上面(樹脂部212と反対側の面)に設けられた光反射部213とを有している。すなわち、質量部21は、シリコン部211と樹脂部212と光反射部213とが、シリコン部211の面の厚さ方向へ積層した積層構造を有している。言い換えれば、質量部21は、シリコン部211を樹脂部212と光反射部213とで挟み込むようにして形成されている。
質量部21のシリコン部211を構成するシリコンの硬度は、一般に、質量部21の樹脂部212を構成する樹脂材料の硬度に比べて高い(すなわち、ゆがみにくい)。そのため、質量部21の機械的強度を向上させることができる。これにより、質量部21の反り、歪み、撓みなどを抑制することができる。
また、質量部21の樹脂部212の下面(シリコン部211と反対の面)には、後述するコイル43が設けられている。
支持部24は、シリコンを主材料で構成された板状のシリコン部241と、そのシリコン部241の下面に面接合するように設けられ樹脂材料を主材料として構成された板状の樹脂部242を備えている。すなわち、シリコン部241と樹脂部242とが、その厚さ方向に積層している。これと同様に、支持部25は、シリコンを主材料で構成された板状のシリコン部251と、そのシリコン部251の下面に面接合するように設けられ樹脂材料を主材料として構成された板状の樹脂部252とを備えている。このような支持部24、25のうち、支持部24のシリコン部241の下面には、後述する増幅回路(半導体回路)52が形成されている。
弾性部22は、質量部21を支持部24に対して回動可能とするように、質量部21と支持部24とを連結している。これと同様に、弾性部23は、質量部21を支持部25に対して回動可能とするように、質量部21と支持部25とを連結している。このような弾性部22および弾性部23は、互いに同一形状かつ同一寸法となっている。
弾性部22および弾性部23は、互いに同軸的に設けられており、これらを回動中心軸(回転軸)Xとして、質量部21が支持部24、25に対して回動可能となっている。
また、弾性部22には、後述する応力検出素子51が設けられている。
以下、弾性部22および弾性部23について詳述するが、弾性部22と弾性部23とは同様の構成であるため、弾性部22を代表して説明し、弾性部23については、その説明を省略する。
弾性部22は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部221と、シリコン部221に接合され、樹脂材料を主材料として構成された樹脂部222とで構成されている。これにより、弾性部22のねじりバネ定数を微調整することができる。具体的に説明すれば、一般に、樹脂材料の硬度は、シリコンの硬度に比べて低い(すなわち、柔らかい)。したがって、例えば、弾性部22の厚さ(質量部21の面に垂直な方向での長さ)を変更することにより弾性部22のねじりバネ定数を変化させる場合、樹脂部222の厚さの変化量に対する弾性部22のねじりバネ定数の変化量は、シリコン部221の厚さの変化量に対する弾性部22のねじりバネ定数の変化量と比較して小さい。すなわち、樹脂部222の厚さ(膜厚)を変更することで、弾性部22のねじりバネ定数の微調整を行うことができる。
また、シリコン部221と樹脂部222との構成比(厚さ比など)を調整(変更)したり、樹脂部222を構成する樹脂材料を選択したりすることにより、弾性部22のねじりバネ定数を広範囲にわたって変更することができる。さらに、前述したように、増幅回路(半導体回路)52が支持部24に形成されており、支持部24を有効利用することができる。以上より、小型化を図りつつ、使用目的(高速駆動用アクチュエータ、低速駆動用アクチュエータなど)に適した種々のアクチュエータ1を容易に提供することができる。
また、弾性部22、23の厚さを変更するだけで、すなわち、アクチュエータ1の平面示形状を変更することなく使用目的に適した種々のアクチュエータ1を提供することができるため、アクチュエータ1の製造の簡易化および製造コストの削減を図ることができる。
このような弾性部22のシリコン部221と弾性部22の樹脂部222とは、質量部21の平面視にて、質量部21の厚さ方向(質量部21の面に垂直な方向)に積層している。これにより、シリコン部221および/または樹脂部222の厚さ(質量部21の面に垂直な方向での長さ)を調整することにより、弾性部22のねじりバネ定数を調整(変更、微調整)することができる。また、平面視にて、回動中心軸Xに平行かつ垂直な線分に対して、弾性部22を対称的に形成することができる。これにより、質量部21を回動中心軸Xに対して対称に回動させることができる。
弾性部22のシリコン部221は、弾性部22の長手方向の全域にわたって形成されている。これにより、アクチュエータ1の機械的強度を向上させることができる。
弾性部22の樹脂部222は、弾性部22の長手方向の全域にわたって形成されている。これにより、シリコン部221と樹脂部222との位置関係がずれることにより、弾性部22のバネ定数が変動してしまうことを防止することができる。その結果、アクチュエータ1は、所望の振動特性を発揮することができる。
弾性部22は、その厚さが、弾性部22の長手方向の全域にわたって均一となるように形成されている。また、シリコン部221は、その厚さが、弾性部22の長手方向の全域にわたって均一となるように形成され、さらに、樹脂部222は、その厚さが、弾性部22の長手方向の全域にわたって均一となるように形成されている。これにより、弾性部22の物理的特性を長手方向の全域にわたり均一にすることができる。その結果、質量部21を安定的に回動させることができる。
ここで、シリコン部221の厚さと、樹脂部222の厚さとの関係について説明する。なお、説明の便宜上、弾性部22の平面視形状は一定に保たれるものとする。すなわち、弾性部22の長さ、幅は変化しないものとする。
前述したように、樹脂部222を構成する樹脂材料の硬度は、一般にシリコンの硬度よりも低い。したがって、例えば、弾性部22の厚さが一定の場合、シリコン部221の厚さが小さくなるほど弾性部22のねじりバネ定数が低くなり、反対に、シリコン部221の厚さが大きくなるほど弾性部22のねじりバネ定数が大きくなる。
言い換えすれば、弾性部22の厚さが一定の場合、樹脂部222の厚さが小さくなるほど弾性部22のねじりバネ定数が大きくなり、反対に、樹脂部222の厚さが大きくなるほど弾性部22のねじりバネ定数が小さくなる。
このように、シリコン部221の厚さと樹脂部222の厚さを調整することで、弾性部22のねじりバネ定数の粗調整を行うことができる。さらに、樹脂部222の厚さを調整することにより、弾性部22のねじりバネ定数の微調整を行うことができる。
本実施形態のアクチュエータ1によれば、弾性部22のねじりバネ定数を広範囲で調整することができ、かつ、弾性部22のねじりバネ定数を微調整することができる。
以上、弾性部22について詳述した。弾性部23もまた、シリコン部231と樹脂部232とで構成されている(前述したように、詳しい説明は、省略する)。すなわち、本実施形態のアクチュエータ1によれば、1対の弾性部22、23のねじりバネ定数を広範囲で調整(変更)することができ、かつ、1対の弾性部22、23のねじりバネ定数の微調整を行うことができる。
以上、質量部21、弾性部22、23、支持部24、25について説明した。このような質量部21と弾性部22、23と支持部24、25とは、一体化(一体的に形成)されている。
基体2は、シリコン層と樹脂層との積層構造からなる。
このシリコン層は、質量部21のシリコン部211と、弾性部22のシリコン部221と、弾性部23のシリコン部231と、支持部24のシリコン部241と、支持部25のシリコン部251とを一体的に形成している。
一方、樹脂層は、質量部21の樹脂部212と、弾性部22の樹脂部222と、弾性部23の樹脂部232と、支持部24の樹脂部242と、支持部25の樹脂部252とを一体的に形成している。
このような基体2は、後述するように、例えば、シリコンウエハ上に樹脂層を形成し、質量部21、弾性部22、23、支持部24、25の平面示形状に対応するようにエッチングすることにより得られる。これにより、基体2の製造の簡易化を図ることができる。
ここで、基体2において、質量部21の回動時に最も応力が集中する部分は、各弾性部22、23と質量部21との境界部、弾性部22と支持部24との境界部および弾性部23と支持部25との境界部である。したがって、本実施形態のように質量部21と弾性部22、23と支持部24、25とを一体化することで、質量部21と弾性部22、23と支持部24、25とが別体として形成されている場合(すなわち、例えば質量部21と弾性部22との接合部が、質量部21と弾性部22との境界部に存在する場合)に比べ、機械的強度を向上させることができる。その結果、アクチュエータ1の耐久性が向上し、アクチュエータ1は、長期間にわたって安定した駆動を行うことができる。
さらに、質量部21の樹脂部212と、弾性部22の樹脂部222と、弾性部23の樹脂部232と、支持部24の樹脂部242と、支持部25の樹脂部252とは、同一の樹脂材料で一体的に形成されている。
このような樹脂材料としては、質量部21を回動させることができれば、特に限定されないが、各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂を用いることができる。この中でも、特に、熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。熱硬化性樹脂は、耐熱性に優れ、変質、変性しにくい性質を持つ。そのため、熱硬化性樹脂を用いることにより、アクチュエータ1は、長期間にわたり、所望の回動特性を維持(発揮)することができる。このような熱硬化性樹脂としては、特に限定されず、例えば、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂などを好適に用いることができる。
また、アクチュエータ1を例えば、光スキャナなどの光学デバイスとして用いた場合などには、光反射部213で反射しきれなかった光により質量部21が昇温してしまうことが考えられる。そのため、アクチュエータ1の使用条件によっても異なるが、融点や軟化点が比較的高い樹脂材料を用いることが好ましい。これにより、弾性部22、23の昇温に伴い、そのバネ定数が急激に(大幅に)変化してしまうことを防止することができる。その結果、アクチュエータ1は、長時間、連続的に使用される場合であっても、所望の走査特性を維持(発揮)することができる。
以上のような基体2は、支持基板3に支持されている。
支持基板3は、その上面(基体2に対向する側の面)であって、支持部24に対向する位置に1対の凸部32、33が形成されている。言い換えすれば、支持基板3の上面には凹部30が形成されている。そして、凸部32、33の上面と支持部24、25の下面とを接合させることにより、支持基板3は、基体2を支持している。
さらに、凹部30の底面には質量部21に対応する部分に開口部31が形成されている。この開口部31は、質量部21が回動(振動)する際に、支持基板3に接触するのを防止する逃げ部を構成する。開口部(逃げ部)31を設けることにより、アクチュエータ1の全体の大型化を防止しつつ、質量部21の振れ角(振幅)をより大きく設定することができる。
なお、前述したような逃げ部は、前記効果を十分に発揮し得る構成であれば、必ずしも支持基板3の下面(基体2と反対側の面)で開放(開口)していなくてもよい。すなわち、逃げ部は、支持基板3の上面に形成された凹部で構成することもできる。また、凹部30の深さ(凸部32、33の高さ)が質量部21の振れ角(振幅)に対し大きい場合などには、開口部31を設けなくともよい。また、基体2の支持部24、25の形状などによっては、支持基板3は、省略してもよい。
このような支持基板3は、例えば、ガラスやシリコンを主材料として構成されている。
次に、質量部21を回動させるための駆動手段4について図3に基づいて詳述する。ここで図3は、基体2の下面(支持基板3に対向する面)の部分断面拡大図である。
駆動手段4は、図3に示すように、質量部21の樹脂部212に設けられたコイル43と、コイル43に電圧を印加する交流電源(電圧印加手段)44と、質量部21を介して、回動中心軸Xに直角な方向に対向するように設けられた1対の磁石41、42とを有している。このような駆動手段4は、交流電源44からコイル43へ交流電圧を印加することで、質量部21を支持部24、25に対して振動(回動)させるように構成されている。
コイル43は、質量部21の樹脂部212の下面(シリコン部211と反対側の面)のほぼ全域にわたって渦巻状に形成されている。樹脂部212が絶縁層として機能するため、コイル43の配線間での短絡を防止することができる。また、例えば、シリコン部211上にコイル43を設ける場合には、シリコン部211上に絶縁層(酸化膜層)などを形成する必要があるが、本発明のアクチュエータ1では、このような工程を別途設ける必要がない(省くことができる)。このような観点からみれば、アクチュエータ1の製造工程の簡易化を図ることができる。なお、コイル43のパターニング形状は、質量部21を回動させることができれば、渦巻状に限定されない。
コイル43を形成する電線(配線)の両端部のうちの一方は、支持部24に設けられた端子431に接続され、他方は、支持部25に設けられた端子432に接続されている。そして、端子431、432には交流電源44が接続されており、交流電源44が、コイル43に交流電圧を印加することにより、コイル43から磁界を発生させることができる。
磁石41と磁石42とは、質量部21の平面視にて、質量部21を介して回動中心軸Xに直角な方向に対向して設けられている。さらに、磁石41と42とは、磁石41の磁石42と対向する側の面と、磁石42の磁石41と対向する側の面とが、互いに異なる磁極となるように設けられている。
このような磁石41、42としては、特に限定されないが、ネオジウム磁石、フェライト磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石などの永久磁石(硬磁性体)を好適に用いることができる。
このような駆動手段4は、次のようにして質量部21を回動(駆動)させる。
なお、説明の便宜上、図4に示すように、磁石41の磁石42と対向する側の面をS極とし、磁石42の磁石41と対向する側の面をN極とした場合について代表して説明する。また、図4について、紙面上側を「上」とし、紙面下側を「下」とする。
まず、交流電源44により、端子431から端子432へ向けてコイル43に電流を流した場合(以下「第1の状態」という)について説明する。この場合、質量部21の回動中心軸Xよりも磁石42側の部分には、図4にて下方向の電磁力が作用する(フレミングの左手の法則)。一方、質量部21の回動中心軸Xよりも磁石41側の部分には、図4にて上方向の電磁力が作用する。これにより、質量部21は、図4にて、回動中心軸Xを軸として反時計回りに回転する。
反対に、交流電源44により、端子432から端子431へ向けてコイル43に電流を流した場合(以下「第2の状態」という)、質量部21のうち、回動中心軸Xよりも磁石42側では、図4にて上方向の電磁力が発生する。一方、質量部21のうち、回動中心軸Xよりも磁石41側では、図4にて下方向の電磁力が発生する。これにより、質量部21は、図4にて、回動中心軸Xを軸として時計回りに回転する。
そして、このような第1の状態と第2の状態とを交互に繰り返すことにより、弾性部22、23を捩れ変形させながら、質量部21を支持部24に対して回動させることができる。
さらに、電圧印加手段として交流電源44を用いることで、第1の状態と第2の状態とを周期的に、かつ、円滑に切り換えることができ、質量部21を円滑に回動させることができる。ただし、電圧印加手段としては、コイル43に電圧を印加することができれば、本実施形態(交流電源44)に限定されず、例えば、直流電源を用いてもよい。この場合には、例えば、コイル43に直流電圧を間欠的に印加することで、質量部21を支持部24に対して回動させることができる。
次に、質量部21の挙動を検知する挙動検知手段5について説明する。
挙動検知手段5は、図3および図5に示すように、弾性部22のシリコン部221の下面(樹脂部222側の面)に設けられた応力検出素子51と、支持部24のシリコン部241に形成され、応力検出素子51に電気的に接続された増幅回路(半導体回路)52とを有している。また支持部24の樹脂部242には、応力検出素子51と増幅回路52とを接続するための貫通孔53が複数形成されている。また、支持部24の樹脂部242には、入力端子521と出力端子522とが形成されており、これらは、それぞれ増幅回路52と電気的に接続されている。
このような挙動検知手段5は、増幅回路52からの信号に基づいて質量部21の挙動を検知するように構成されている。具体的には、応力検出素子51は、変形量に対応して抵抗値が変化する性質を有する。このような応力検出素子51を弾性部22上に設けることで、弾性部22の捩れ変形の程度に対応して(すなわち質量部21の回動角に対応して)、応力検出素子51の抵抗値を変化させることができる。
応力検出素子51の抵抗値が変化することで、応力検出素子51に流れる電流値(電気信号)が変化し、その電気信号の変化を増幅回路52で増幅し、増幅後の信号に基づいて、質量部21の挙動を検知する。これにより、より正確に質量部21の挙動を検知することができる。
なお、応力検出素子51の抵抗値変化に基づく電流値(電気信号)の変化は、微弱であるため、本実施形態のように、増幅回路52により電気信号を増幅させることで、質量部21の挙動をより正確に検知することができる。
増幅回路52は、支持部24のシリコン部241に形成されており、これにより、支持部24を有効利用することができる。その結果、アクチュエータ1の小型化を図ることができる。このような増幅回路(半導体回路)52は、例えば、シリコン部241の表面付近にホウ素、イリジウム、カリウムなどの不純物を拡散させることにより形成することができる。
また、増幅回路52は、応力検出素子51の近傍に設けられているため、増幅回路52と応力検出素子51との間の距離が極めて小さい。これにより、増幅回路52と応力検出素子51とを接続する配線の長さを短くすることができ、増幅回路52と応力検出素子51との間でのノイズの発生を抑制することができる。この結果、より正確に質量部21の挙動を検知することができる。
ここで、例えば、質量部21のシリコン部211に増幅回路52を形成しても応力検出素子51と増幅回路52との距離を小さくすることができる。すなわち、質量部21のシリコン部211に増幅回路52を形成しても、本発明のアクチュエータ1と同様の効果を奏することができる。ただし、増幅回路52を支持部24に形成した方が、増幅回路52を質量部21に形成した場合に比べ、質量部21の質量を小さくすることができる。すなわち、増幅回路52を支持部24に形成することによりアクチュエータ1を高速駆動にも低速駆動にも容易に適用させることができる。また、アクチュエータ1を光スキャナなどの光学デバイスに用いた場合には、光反射部211で反射しきれなかった光によって質量部21が昇温してしまう。したがって、本実施形態のように増幅回路52を支持部24に形成することで、増幅回路52を質量部21に形成した場合に比べ、熱の影響を受けにくくすることができる。その結果、より正確に質量部21の挙動を検知することができる。
このような増幅回路52が形成されたシリコン部241の下面には、増幅回路52を覆うように樹脂部242が設けられている。これにより、樹脂部242の下面に増幅回路52の配線をパターニングすることができ、設計の自由度が拡大し、アクチュエータ1の製造工程の簡易化を図ることができる。
アクチュエータ1は、上述したような挙動検知手段5の検知結果に基づいて、駆動手段4の作動を制御する制御手段6を有している。制御手段6は、図6に示すように、増幅回路52からの信号に基づいて交流電源44を制御するように構成されている。これにより、アクチュエータ1は、所望の回動特性を発揮することができる。
このようなアクチュエータ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図7および図8は、それぞれ、第1実施形態のアクチュエータ1の製造方法を説明するための図(縦断面図)である。なお、以下では、説明の便宜上、図7および図8中の上側を「上」、下側を「下」と言う。
また、基体2を得る工程を[A1]とし、支持基板3を得る工程を[A2]とし、基体2と支持基板3からアクチュエータ1を得る工程を[A3]とする。
[A1]まず、図7(a)に示すように、例えば、シリコン基板60を用意する。このようなシリコン基板60は、予めエッチング等により所望の厚さに調整し、バネ定数の粗調整をしておくことが好ましい。これにより、使用目的に適したねじりバネ定数を有するアクチュエータ1を容易に製造することができる。
次に、図7(b)に示すように、シリコン基板60の上面であって支持部24に対応する位置に増幅回路(半導体回路)52を形成する。増幅回路52の形成方法としては、特に限定されず、例えば、シリコン基板60上にホウ素、イリジウム、カリウムなどの不純物を拡散させることにより形成することができる。
さらに、弾性部22に対応する位置に応力検出素子51を形成する(図示せず)。応力検出素子51を形成する方法としては、例えば、応力検出素子51に対応する金属マスクをシリコン基板60上に形成し、ホウ酸などの不純物を拡散させる方法などが挙げられる。
次に、図7(c)に示すようにシリコン基板60の上面(増幅回路52が形成された面)の全域にわたって、液化したポリイミドなどの樹脂材料をスピンコートにより塗布し、乾燥、固化させることで、樹脂層70を形成する。ここで、樹脂層70の厚さ、および/または、密度を調整したり、塗布する樹脂材料を選択したりすることで、弾性部22、23のねじりバネ定数を微調整することができる。
次に、増幅回路52に配線するため、および、応力検出素子51に配線するための貫通孔53(図示せず)を形成する。
次に、樹脂層70の上面に図示しない、例えば、Cu、Alなどの金属膜を形成する。このとき、貫通孔53には、金属膜を形成する金属材料が充填されることとなる。この金属膜をコイル43および増幅回路52と応力検出素子51とを接続する配線のパターニング形状(平面視形状)に対応するようにエッチングする。これにより、図7(d)に示すように、樹脂層70の上面にコイル43等が形成された複合基板を得ることができる。
金属膜の成膜方法としては、真空蒸着、スパッタリング(低温スパッタリング)、イオンプレーティング等の乾式メッキ法、電解メッキ、無電解メッキ等の湿式メッキ法、溶射法、金属箔の接合等が挙げられる。なお、以下の各工程における金属膜の成膜においても、同様の方法を用いることができる。
次に、図7(e)に示すように、樹脂部70の上面(コイル43が形成されている面)に、質量部21と支持部24、25と、弾性部22、23との形状(平面視形状)に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク80を形成する。
次に、金属マスク80を介して、シリコン基板60および樹脂部70をエッチングした後、金属マスク80を除去する。これにより、質量部21と、支持部24、25と、弾性部22、23との形状にエッチングされた、樹脂部70とシリコン基板60との積層体が得られる。
エッチング方法としては、例えば、プラズマエッチング、リアクティブイオンエッチング、ビームエッチング、光アシストエッチング等の物理的エッチング法を用いることができる。
この後、シリコン部211の下面に金属膜を成膜し、光反射部213を形成する。これにより、質量部21と弾性部22、23と支持部24、25とが一体的に形成された基体2が得られる。
[A2]次に、図8(g)に示すように、支持基板3を形成するための基板として、例えばシリコン基板61を用意する。
そして、図8(h)に示すように、シリコン基板61の一方の面(下面)に、開口部31を形成する領域を除いた部分に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク82を形成する。また、シリコン基板61の他方の面(上面)に、凹部30に対応するように、例えば、アルミニウム等により金属マスク83を形成する。
次に、この金属マスク83を介して、凹部30に対応する深さまで貫通するようにシリコン基板61をエッチングした後、金属マスク83を除去する。次に、金属マスク82を介してシリコン基板61を貫通するまでエッチングをした後、金属マスク82を除去する。これにより、図8(i)に示すように、凹部30および開口部31が形成された支持基板3が得られる。
[A3]次に、図8(j)に示すように、前記工程[A1]で得られた基体2と、前記工程[A2]で得られた支持基板3とを例えば接着剤により接合し、アクチュエータ1を得る。
以上のようにして、第1実施形態のアクチュエータ1が製造される。
<第2実施形態>
次に、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明する。
図9は、本発明のアクチュエータの第2実施形態を示す斜視図、図10は、挙動検知手段を説明するための図である。
以下、第2実施形態のアクチュエータ1Aについて、前述した第1実施形態のアクチュエータ1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のアクチュエータ1Aは、挙動検知手段5Aの構成が異なる以外は、第1実施形態のアクチュエータ1とほぼ同様である。
すなわち、挙動検知手段5Aは、質量部21に設けられたフォトダイオード(光学素子)54Aと、支持部24のシリコン部241に形成された増幅回路(半導体回路)52Aと、支持部25に設けられた光源55Aとを有している。このような挙動検知手段5Aは、増幅回路52Aからの信号に基づいて質量部21の挙動を検知するように構成されている。
光源55Aは、回動中心軸Xと平行な方向であって、支持部25から質量部21へ向けて光を照出するように設けられている。
また、フォトダイオード54Aは、質量部21の回動時での設定位置で、光源55Aから受ける光量が最大となるように質量部21上に設けられている。
このように光源55Aおよびフォトダイオード54Aをそれぞれ設けることにより、質量部21の回動時にて、フォトダイオード54Aが受光する光量を変化させることができる。ここで、フォトダイオード54Aは、受光量に対応してフォトダイオード54A内を流れる電流の量や発生する電圧値が変化する性質を有する。したがって、質量部21の回動に対応してフォトダイオード54Aに流れる電流値や電圧値(電気信号)が変化することとなり、その電気信号の変化を増幅回路52Aで増幅し、増幅後の信号に基づいて、質量部21の挙動を検知する。これにより、挙動検知手段5は、より正確に質量部21の挙動を検知することができる。
ここで、増幅回路52Aは支持部24のシリコン部241に形成されているため、増幅回路52Aとフォトダイオード54Aとの間の距離が極めて小さい。これにより、増幅回路52Aとフォトダイオード54Aとを接続する配線の長さを短くすることができるため、増幅回路52Aとフォトダイオード54Aとの間でのノイズの発生を抑制することができる。この結果、より正確に質量部21の挙動を検知することができる。
以上、本発明のアクチュエータの第2実施形態について説明したが、光源55Aの設置位置は、光源55Aが照出した光をフォトダイオード54Aが受光可能であれば、特に限定されず、例えば、支持基板3に設けられていてもよく、また、アクチュエータ1に設けられていなくてもよい。
以上、本発明にかかるアクチュエータについて説明したが、本発明にかかるアクチュエータは、光反射部を備えているため、例えば、光スキャナ、光スイッチ、光アッテネータなどの光学デバイスに適用することができる。
本発明にかかる光スキャナは、本発明にかかるアクチュエータと同様の構成であり、すなわち、光反射部を備えた質量部と、質量部を支持するための支持部と、支持部に対して質量部を回動可能に連結し、弾性変形可能な弾性部を備える連結部と、質量部を回動駆動させるための駆動手段と、前記質量部の駆動および/または挙動検知のための半導体回路とを有している。このような光スキャナは、駆動手段を作動させることで、弾性部を捩り変形させつつ質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査するよう構成されている。また、弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を備え、半導体回路は、支持部のシリコン部に設けられている。これにより、小型化を図りつつ、バネ定数を微調整することのできる光スキャナを提供することができる。
このような光スキャナは、例えば、プロジェクタ、レーザープリンタ、イメージング用ディスプレイ、バーコードリーダー、走査型共焦点顕微鏡などの画像形成装置に好適に適用することができる。その結果、優れた描画特性を有する画像形成装置を提供することができる。
具体的に、図11に示すようなプロジェクタ9について説明する。なお、説明の便宜上、スクリーンSの長手方向を「横方向(水平方向)」といい、長手方向に直角な方向を「縦方向(鉛直方向)」という。
プロジェクタ9は、レーザーなどの光を照出する光源装置91と、クロスダイクロイックプリズム92と、1対の光スキャナ93、94と、固定ミラー95とを有している。
光源装置91は、赤色光を照出する赤色光源装置911と、青色光を照出する青色光源装置912と、緑色光を照出する緑色光源装置913とを備えている。
クロスダイクロイックプリズム92は、4つの直角プリズムを貼り合わせて構成され、赤色光源装置911、赤色光源装置912、赤色光源装置913のそれぞれから照出された光を合成する光学素子である。
このようなプロジェクタ9は、赤色光源装置911、赤色光源装置912、赤色光源装置913のそれぞれから、図示しないホストコンピュータからの画像情報に基づいて照出された光をクロスダイクロイックプリズム92で合成し、この合成された光を光スキャナ93、94によって走査させ、さらに固定ミラー95によって反射させ、スクリーンS上でカラー画像を形成するように構成されている。
ここで、光スキャナ93、94の光走査について具体的に説明する。
まず、クロスダイクロイックプリズム92で合成された光は、光スキャナ93によって横方向に走査される(以下「主走査」ともいう)。そして、この横方向に走査された光は、光スキャナ94によってさらに縦方向に走査される(以下「副走査」ともいう)。これにより、2次元カラー画像をスクリーンS上に形成することができる。
このような光スキャナ93、94として本発明にかかる光スキャナを用いることにより、小型で、優れた描画特性を有するプロジェクタ(画像形成装置)9を提供することができる。
なお、一般的に、副走査を行う光スキャナ94の回動速度は、主走査を行う光スキャナ93の回動速度に対して低速である。形成する画像の種類、大きさなどによっても異なるが、一般的には、副走査を行う光スキャナ94の回動周波数が60Hz程度で、主走査を行う光スキャナ93の回動周波数が10〜256kHz程度である。このような観点から見れば、光スキャナ93、94として本発明の光スキャナを用いることで、主走査および副走査のそれぞれに適したねじりバネ定数を備える光スキャナを容易に提供することができる。したがって、小型で、優れた描画特性を発揮するプロジェクタ9(画像形成装置)を提供することができる。ただし、プロジェクタ9の構成は、カラー画像をスクリーンS上に形成することができれば、特に限定されない。
以上、本発明のアクチュエータについて、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明のアクチュエータ1では、各部の構成は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、前述した実施形態では、アクチュエータの中心を通り質量部や駆動部の回動中心軸Xに直角な面に対しほぼ対称(左右対称)な形状をなしている構造を説明したが、非対称であってもよい。
また、前述した実施形態では、質量部の樹脂部と、弾性部の樹脂部と、支持部の樹脂部とが一体的に形成されているものについて説明したが、質量部21を回動させることのできる程度の強度を発揮することができれば、これに限定されない。
また、前述した実施形態では、弾性部が、その長手方向の全域にわたって、樹脂部とシリコン部との積層体で形成されているものについて説明したが、1対の弾性部のねじりバネ定数の調整が可能であれば、これに限定されず、例えば、シリコン部および/または樹脂部が弾性部の長手方向での一部にのみ形成されているものであってもよい。
また、前述した実施形態では、各連結部は、1つの弾性部(弾性部材)で構成されているものについて説明したが、質量部を回動させることができれば、これに限定されない。
また、各連結部における弾性部の数、配置、形状は任意である。例えば、(1)平面視にて、回動中心軸を介して互いに対向するように設けられた1対の弾性部で構成されているものであってもよい。この場合には、各弾性部が、シリコン部と樹脂部との積層構造を有していてもよいし、いずれか一方の弾性部が、シリコン部と樹脂部との積層構造を有していてもよく、また、(2)各連結部の弾性部が、その長手方向の途中で分岐しているものであってもよい。この場合、例えば、弾性部の一端から分岐部までをシリコン部と樹脂部との積層体で形成し、分岐部か他端までをシリコン部のみで形成してもよく、また、(3)各連結部が、回動中心軸上に延在する第1の弾性部と、この中心軸部材を介して互いに対向する1対の第2の弾性部とを有していてもよい。この場合、例えば、第1の弾性部をシリコン部のみで形成し、各第2の弾性部をシリコン部と樹脂部との積層体で形成してもよい。
また、前述した本実施形態では、1自由度振動系について説明したが、質量部を回動させることができれば、これに限定されず、例えば、2自由度振動系であってもよい。具体的には、各連結部が、板状の駆動部と、前記駆動部と支持部とを連結する第1の弾性部と、前記駆動部と質量部とを連結する第2の弾性部とで構成されていてもよい。この場合には、第1の弾性部および/または第2の弾性部の少なくとも一部に、シリコン部と樹脂部との積層構造が形成されることとなる。
本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 駆動手段を説明するための図である。 図4中のB−B線断面図である。 挙動検知手段および半導体回路を説明するための図である。 制御系を説明するためのブロック図である。 本発明のアクチュエータの製造方法を説明する図である。 本発明のアクチュエータの製造方法を説明する図である。 本発明のアクチュエータの第1実施形態を示す斜視図である。 挙動検知手段および半導体回路を説明するための図である。 本発明の画像形成装置を説明するための概略図である。
符号の説明
1、1A‥‥‥アクチュエータ 2‥‥‥基体 21‥‥‥質量部 211‥‥‥シリコン部 212‥‥‥樹脂部 213‥‥‥光反射部 22、23‥‥‥弾性部(連結部) 221、231‥‥‥シリコン部 222、232‥‥‥樹脂部 24、25‥‥‥支持部 241、251‥‥‥シリコン部 242、252‥‥‥樹脂部 3‥‥‥支持基板 30‥‥‥凹部(空間) 31‥‥‥開口部(逃げ部) 32、33‥‥‥凸部 4‥‥‥駆動手段 41、42‥‥‥磁石 43‥‥‥コイル 431、432‥‥‥端子 44‥‥‥交流電源(電圧印加手段) 5、5A‥‥‥挙動検知手段 51‥‥‥応力検出素子 52、52A‥‥‥増幅回路(半導体回路) 521‥‥‥入力端子 522‥‥‥出力端子 53‥‥‥貫通孔 54A‥‥‥フォトダイオード(受光素子) 55A‥‥‥光源 6‥‥‥制御手段 60、61‥‥‥シリコン基板 70‥‥‥樹脂部(樹脂層) 80、82、83‥‥‥金属マスク 9‥‥‥プロジェクタ 91‥‥‥光源装置 911‥‥‥赤色光源装置 912‥‥‥青色光源装置 913‥‥‥緑色光源装置 92‥‥‥クロスダイクロイックプリズム 93、94‥‥‥光スキャナ 95‥‥‥固定ミラー S‥‥‥スクリーン X‥‥‥回動中心軸

Claims (16)

  1. 質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部を回動可能に前記支持部に連結する連結部と、
    前記質量部を回動駆動させるための駆動手段と、
    前記質量部を駆動させるための半導体回路とを有し、
    前記連結部は、弾性部を備え、前記駆動手段を作動させることで、前記弾性部を捩り変形させつつ前記質量部を回動させるように構成されたアクチュエータであって、
    前記弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、
    前記支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を少なくとも備え、
    前記半導体回路は、前記支持部の前記シリコン部に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記質量部の挙動を検知する挙動検知手段を有し、
    前記挙動検知手段は、
    前記弾性部に設けられた応力検出素子と、
    前記応力検出素子に接続された増幅回路とを有し、
    前記増幅回路からの信号に基づいて前記質量部の挙動を検知するように構成され、
    前記半導体回路には、前記増幅回路が含まれている請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記質量部の挙動を検知する挙動検知手段を有し、
    前記挙動検知手段は、
    前記質量部に設けられた受光素子と、
    前記光学素子に接続された増幅回路とを有し、
    前記増幅回路からの信号に基づいて前記質量部の挙動を検知するように構成され、
    前記半導体回路には、前記増幅回路が含まれている請求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 前記挙動検知手段の検知結果に基づいて、前記駆動手段の作動を制御する制御手段を有する請求項2または3に記載のアクチュエータ。
  5. 前記弾性部は、該弾性部の前記シリコン部と該弾性部の前記樹脂部とが、質量部の平面視にて、前記質量部の厚さ方向に積層している請求項1ないし4のいずれかに記載のアクチュエータ。
  6. 前記弾性部は、長手形状をなし、その長手方向のほぼ全域にわたり該弾性部の前記シリコン部が形成されている請求項5に記載のアクチュエータ。
  7. 前記弾性部の前記樹脂部は、前記弾性部の長手方向のほぼ全域にわたって形成されている請求項6に記載のアクチュエータ。
  8. 前記弾性部の厚さが、該弾性部の長手方向のほぼ全域にわたって、ほぼ均一である請求項7に記載のアクチュエータ。
  9. 前記弾性部の前記シリコン部の厚さが、前記弾性部の長手方向のほぼ全域にわたって、ほぼ均一である請求項8に記載のアクチュエータ。
  10. 前記支持部は、前記弾性部の樹脂部と一体化され、該樹脂部と同一の材料で構成された樹脂部を有する請求項7ないし9のいずれかに記載のアクチュエータ。
  11. 前記支持部の前記樹脂部は、前記半導体回路を覆うように設けられている請求項10に記載のアクチュエータ。
  12. 前記質量部は、前記弾性部の樹脂部と一体化され、該樹脂部と同一の材料で構成された樹脂部を有する請求項7ないし11のいずれかに記載のアクチュエータ。
  13. 前記駆動手段は、
    前記質量部の樹脂部に設けられたコイルと、
    前記コイルに電圧を印加する電圧印加手段とを有し、
    前記電圧印加手段により前記コイルに電圧を印加することで、前記質量部を回動させるように構成されている請求項12に記載のアクチュエータ。
  14. 前記質量部には、光反射性を有する光反射部が設けられている請求項1ないし13のいずれかに記載のアクチュエータ。
  15. 光反射性を有する光反射部を備えた質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部を回動可能に前記支持部に連結する連結部と、
    前記質量部を回動駆動させるための駆動手段と、
    前記質量部を駆動させるための半導体回路とを有し、
    前記連結部は、弾性部を備え、前記駆動手段を作動させることで、前記弾性部を捩り変形させつつ前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナであって、
    前記弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、
    前記支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を少なくとも備え、
    前記半導体回路は、前記支持部の前記シリコン部に設けられていることを特徴とする光スキャナ。
  16. 光反射性を有する光反射部を備えた質量部と、
    前記質量部を支持するための支持部と、
    前記質量部を回動可能に前記支持部に連結する連結部と、
    前記質量部を回動駆動させるための駆動手段と、
    前記質量部を駆動させるための半導体回路とを有し、
    前記連結部は、弾性部を備え、前記駆動手段を作動させることで、前記弾性部を捩り変形させつつ前記質量部を回動させ、前記光反射部で反射した光を走査する光スキャナを備えた画像形成装置であって、
    前記弾性部は、シリコンを主材料として構成されたシリコン部と、該シリコン部に接合され樹脂材料を主材料として構成された樹脂部とを有し、
    前記支持部は、前記弾性部のシリコン部と接続しシリコンを主材料として構成されたシリコン部を少なくとも備え、
    前記半導体回路は、前記支持部の前記シリコン部に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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