JP2008024196A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流及び異常過熱に対処する高価なハードウェアの構成部品のコストを抑えることができ、電流指令値の制限をSAT値に基づいて設定し、状況に応じた設定が可能な電流制御を実現する電動パワーステアリング装置の制御装置を提供する。
【解決手段】車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、車両のSATを検出若しくは推定するSAT検出部と、SAT検出部で検出若しくは推定されたSAT値に基づいて電流指令値を制限する最大電流制限部とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリング操作にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特に路面の摩擦抵抗が少ない場合、検出されるセルフアライニングトルク(以下、「SAT」とする)に基づいて路面の摩擦抵抗を推定し、操舵補助指令値に制限をかけることにより、モータやモータ駆動回路に流れる過電流及び異常過熱を抑えると共に、ハードウェアの構成部品を安価に抑えることができる電動パワーステアリング装置の制御装置に関する。
車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を、減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助トルク)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図11に示して説明すると、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、インターミディエイトシャフト4、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に結合されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に結合されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCUを含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと図12のようになる。
図12を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTは操舵補助指令値演算部32に入力される。又、車速センサ12で検出された車速Vも操舵補助指令値演算部32に入力される。操舵補助指令値演算部32は、入力された操舵トルクT及び車速Vに基づいて、メモリ33に記憶されているアシストマップを参照してモータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定する。操舵補助指令値Iは減算部30Aに入力されると共に、応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償部34に入力され、減算部30Aの偏差(I−i)は比例演算部35に入力されると共に、フィードバック系の特性を改善するための積分演算部36に入力され、その比例出力は加算部30Bに入力される。微分補償部34及び積分演算部36の出力も加算部30Bに加算入力され、加算部30Bでの加算結果である電流制御値Eが、モータ駆動信号としてモータ駆動回路37に入力される。モータ駆動回路37にはバッテリ14から電力が供給され、モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出部38で検出され、モータ電流値iは減算部30Aに減算入力されてフィードバックされる。
このような電動パワーステアリング装置において、モータ20に過電流が流れると過熱で焼損等の故障を生じる可能性があるため、モータ20及びモータ駆動回路37に流れる過電流や異常過熱を防ぐ必要があり、かかる問題を解決するものとして特開平8−133107号公報(特許文献1)に示される装置がある。特許文献1に開示された装置では、モータの端子間電圧にモータ電流を乗じた値の平均値又は積分値に基づいて、モータに供給する最大電流を制限して過電流や異常過熱から保護するようにしている。
また、特開2001−278083号公報(特許文献2)に示される装置では、ハンドル操舵の操舵速度を推定して操舵速度が所定値以下であり、モータ電流が所定値以上となったとき、モータに流れる最大電流を制限するようにしている。
更に、モータ駆動回路に流れる過電流を制限するために特開2001−287658号公報(特許文献3)に示される装置がある。特許文献3に開示された装置ではステアリングの最大切れ角(ラックエンド)などで瞬間過電流が起きた場合、回路の内部構成部品等が破壊される恐れがあるため、過電流を制限するリミッタを設けることによりFET等の回路に過電流が流れないように電流を制限している。
特開平8−133107号公報 特開2001−278083号公報 特開2001−287658号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、モータの相対温度変化を推定することにより最大電流を制限することはできるが、瞬間的な過電流に対応できない問題がある。また、特許文献2の装置では、路面摩擦抵抗が低い場合、急操舵による過電流に対応できないと共に、操舵速度の推定精度に問題がある。更に、特許文献3の装置では、構成が複雑化することに加え、発熱を起こす過電流に対応できない問題がある。
そして、車両の路面抵抗が小さい状況、つまりSATが小さい場合、路面からの反力が小さいのでハンドル操舵が通常の操舵感覚よりも軽くなっているため、運転者が急操舵する可能性が高くなる。更に、ハンドル操舵をステアリングのラックエンド付近で行ったり、繰り返し操舵を行うと、操舵速度がゼロに近い状態(逆起電圧が非常に小さい状態)から急操舵を入力するような状況が発生し、制御系では慣性補償の応答性による急激な電流上昇に対して追従できない過電流が発生する。
図13は、路面の摩擦抵抗が小さくハンドル操舵の反力も小さい状況、つまり上述のようなハンドルが軽い状況において、ラックエンド付近の操舵や繰り返し操舵を行った場合に、角速度と角加速度とのズレの様子を示しており、操舵の角速度が“0”(角速度=0)に近い状態(逆起電圧が非常に小さい)の時に角加速度が最大となっている。
本発明は上述のような事情によりなされたものであり、本発明の目的は、路面の摩擦抵抗に基づいて必要な操舵補助力をモータから出力するようにするため、検出若しくは推定されるSAT値に基づき電流指令値の制限を行う最大電流制限部を設けることで、路面の摩擦抵抗が小さい場合に起こり得る急操舵に対して過電流及び異常過熱を制限することができる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
また、検出若しくは推定したSAT値により電流指令値にゲインを乗算することにより、路面の摩擦抵抗が小さい場合には過電流が発生しないように電流指令値を小さく出力し、路面の摩擦抵抗が大きい場合には、過電流は発生しにくいので電流指令値を大きく出力するようにできると共に、過電流及び異常過熱に対処していた高価なハードウェアの構成部品のコストを抑えることができ、電流指令値の制限をSAT値に基づいて設定し、状況に応じた設定が可能な電流を流すことができる電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを前記電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記車両のSATを検出若しくは推定するSAT検出部(SAT推定部、SAT検出センサ等)と、前記SAT検出部で検出若しくは推定されたSAT値に基づいて前記電流指令値を制限する最大電流制限部とを設けることにより達成され、或いは前記車両のSATを検出若しくは推定するSAT検出部(SAT推定部、SAT検出センサ等)と、前記SAT検出部で検出若しくは推定されたSAT値に基づいて前記電流指令値のゲインを変換することにより前記電流指令値を制限する電流指令値変換部とを設けることにより達成され、前記電流指令値の最大値を制限する電流制限部を前記電流指令値変換部の前段に設けることにより、或いは前記SAT検出部は前記モータの回転角速度及び回転角加速度、前記操舵トルク及び前記電流指令値に基づいて前記SAT値を推定することにより、より効果的に達成される。
また、本発明は、車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを前記電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記車両のインターミディエイトシャフトトルクを検出するインターミディエイトシャフトトルク検出部と、前記インターミディエイトシャフトトルク検出部で検出されるインターミディエイトシャフトトルク検出値に基づいて前記電流指令値を制限する最大電流制限部とを設けることにより達成され、或いは前記車両のインターミディエイトシャフトトルクを検出するインターミディエイトシャフトトルク検出部と、前記インターミディエイトシャフトトルク検出部で検出されたインターミディエイトシャフトトルク検出値に基づいて前記電流指令値のゲインを変換することにより前記電流指令値の制限をする電流指令値変換部とを設けることにより達成され、前記電流指令値の最大値を制限する電流制限部を前記電流指令値変換部の前段に設けることにより、より効果的に達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、検出若しくは推定されるSAT値或いはインターミディエイトシャフトトルクに基づき電流指令値に最大電流制限を設定し、路面の摩擦抵抗が小さい場合に起こり得る急操舵に対して、電流指令値の最大電流を制限することで過電流及び異常過熱からモータ及びモータ駆動回路を保護することができるので、従来の過電流及び異常過熱に対処しているハードウェアの構成部品のコストを抑えることができる。
また、路面の摩擦抵抗が大きい場合には急操舵が起こりにくいため、電流指令値の電流をハードウェアの変更をすることなく、より大きく出力するようにすることができる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置は、路面の摩擦抵抗に基づいて必要な操舵補助力(アシスト)をモータから出力するようにするため、路面からの反力であるSATを検出若しくは推定し、検出若しくは推定されたSAT値或いはインターミディエイトシャフトトルクに応じて電流指令値に制限を設定する最大電流制限部を設けるか、或いは検出若しくは推定されたSAT値或いはインターミディエイトシャフトトルクに基づいて電流指令値にゲインを乗算することにより制限する電流指令値変換部を設け、路面の摩擦抵抗が小さい場合に起こり得る急操舵による過電流や異常過熱からモータ及びモータ駆動回路を保護するように電流指令値を制限する。また、路面の摩擦抵抗が大きい場合には、急操舵が起こりにくく電流指令値が異常に大きくなりにくいので、電流指令値が十分に流れるように電流指令値の制限を行う。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明を実施するために適した構成例を図1に示して説明する。トルクセンサからの操舵トルクTが操舵補助指令値演算部40、応答性を良くするためのフィードバック補償部41及び微分演算部42に入力される。フィードバック補償部41からの補償信号CM1は減算部40Aに減算入力され、微分演算部42からのCM2は減算部40Aに加算入力され、減算結果CM5は加算部40Bに入力される。収れん性制御部43からの収れん信号CM3は加算部40Bに入力され、減算結果CM5と加算され、加算結果CM6は加算部40Cに入力される。慣性補償部44からの慣性信号CM4は加算部40Cに入力されて加算部40Bからの加算結果CM6と加算処理され、加算結果CM7は加算部40Dに入力される。
なお、収れん性制御部43は、車両のヨーの収れん性を改善するためにハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかけるようになっており、慣性補償部44は、モータ60の慣性により発生する力相当分をアシストするものであり、慣性感又は制御の応答性の悪化を防止する。
また、操舵補助指令値演算部40において演算された電流指令値Iaは、制御特性を改善するための位相補償部45に入力されて位相補償された後、加算部40Dに入力され加算部40Cからの加算結果CM7と加算処理され、その加算結果Ibは最大電流制限部46に入力される。最大電流制限部46では、SAT推定部50により推定されるSAT推定値SATeに基づいて電流指令値Ibの上限値及び下限値を設定し、上下限設定値範囲の電流指令値Icを電流制御部49に入力してモータ60を駆動する。
ここで、路面からの反力であるSATの検出方法の一例を説明する。SATはハンドルを元の位置に戻そうとする力であり、ドライバが操向ハンドルを操舵することによって操舵トルクTが発生し、その操舵トルクTに従ってモータがアシストトルクTmを発生する。その際、モータの慣性J及び摩擦(静摩擦)Frによってハンドル操舵の抵抗となるトルクが生じる。そして、SATの算出方法は、操舵トルクTをトルクセンサにより検出し、アシストトルクTmは電流指令値Iaから検出する。更に、モータ角速度ωを角速度センサで検出し、モータ角加速度*ωを角加速度センサで検出し、摩擦トルクFrと慣性Jを定数として予め求めておくと、下記(1)式の運動方程式が成り立つ。

J・*ω+Fr・sign(ω)+SAT=Tm+T ・・・(1)

そして、初期値ゼロとして上記(1)式をラプラス変換し、SATについて解くと下記(2)式が得られる。

SAT(s)=
Tm(s)+T(s)−J・*ω(s)+Fr・sign(ω(s)) ・・・(2)

よって、SAT推定部50では操舵トルクT、モータ角速度ω、モータ角加速度*ω及び電流指令値Iaに基づいてSATを推定することができる。SAT推定部50で推定されたSAT推定値SATeは最大電流制限部46に入力される。
図2は、推定されたSAT推定値SATeに基づいて設定される最大電流制限の設定例を示す図であり、SAT推定値SATeが大きい場合は路面の摩擦抵抗値が大きいので、電流指令値Icが大きく流れるように最大電流制限を大きく設定する。逆にSAT推定値SATeが小さい場合は路面の摩擦抵抗が小さいので、電流指令値Ibに対して必要のない過電流を抑えるように最大電流制限を設定することで、モータ60及びモータ駆動回路を過電流及び異常過熱から保護する。なお、SAT推定部50はSAT検出センサによっても可能であり、検出されたSAT検出値で電流指令値Icの最大電流を制限しても良い。
図3及び図4は、最大電流制御部46における最大電流制限の設定をSAT値に応じて変化させた様子を示しており、図3はSAT値が小さい場合、最大電流制限の設定を低く設定し、図4はSAT値が大きい場合、最大電流制限の設定を高く設定する様子を示しており、いずれの場合も最大電流制限値より小さくなっている。
図5は本発明の別の構成例を図1に対応させて示すブロック図であり、同一符号箇所には同一符号を付して説明を省略する。
本例では、加算部40Dからの電流指令値Ibは電流制限部47に入力され、電流制限部47で最大値を制限された電流指令値Icが電流指令値変換部48入力されSAT推定部50で推定されたSAT推定値SATeに基づいてゲインを変換され、ゲイン変換された電流指令値Idが電流制御部49に入力される。図6は、SAT推定部50で推定されたSAT推定値SATeに基づき電流指令値Icを変換して制限するゲインの特性を示しており、SAT推定値SATeが大きい場合はゲインも大きく(ゲイン=1)、電流指令値Idも大きく出力され、SAT推定値SATeが小さい場合にはゲインも小さく(ゲイン<1)、電流指令値Idも小さくなるように出力される。
電流制限部47は定格電流オーバー、ハードウェアの異常などを防止するための通常の電流制限手段であり、電流制限部47のみでは制御系の応答性による電流制御系が追従できない間に、モータ60に大きな電流が流れる可能性があり、低摩擦路の場合に急操舵によって発生した過電流に対応できないが、本発明のように電流制限部47の後段に電流指令値変換部48を配設すれば、低摩擦路のようなSATが小さいときに電流を事前に制限することができるので過電流を防止することができる。
図7は電流指令値Icに対して、SAT値による制限がない状態のモータ電流値を示しており、モータ電流値がモータ許容電流値を超えてしまう。図8は本発明の電流指令値変換部48により、SAT値のゲイン(SAT推定値SATeの大きさ)により電流指令値Icに制限がかけられ、モータ電流値が常にモータ許容電流値よりも小さくなっている様子を示している。
ところで、コラム軸2とピニオンラック機構5を連結するインターミディエイトシャフト4に働く力であるインターミディエイトシャフトトルクは、SATと同様に路面の摩擦抵抗を推定できるので、インターミディエイトシャフトトルクを検出し、検出されたインターミディエイトシャフトトルクにより電流指令値の最大電流制限及び電流指令値変換による制限を行うことができる。
図9は本発明の別の構成例を図1に対応させて示すブロック図であり、図1で説明したSAT推定値SATeによる制限方法と同様に、インターミディエイトシャフトトルク検出部52で検出されたインターミディエイトシャフトトルクTiに基づいて電流指令値Ibに制限をかけるようになっている。即ち、加算部40Dからの電流指令値Ibは最大電流制限部46に入力され、最大電流制限部46はインターミディエイトシャフトトルク検出部52により検出されたインターミディエイトシャフトトルクTiに基づいて電流指令値Ibの上下限値を設定し、設定値内の電流指令値Icを電流制御部49に入力してモータ60を駆動する。
インターミディエイトシャフトトルクTiはSATと等価であるので、図1又は図5の構成と同様な効果が得られる。
また、図10は本発明の更に別の構成例を図5に対応させて示すブロック図であり、電流指令値Ibが電流制限部47に入力され、電流制限部47で最大値を制限された電流指令値Icが電流指令値変換部48に入力される。そして、電流指令値変換部48は、インターミディエイトシャフトトルク検出部52により検出されたインターミディエイトシャフトトルクTiに基づいて電流指令値Icのゲインを変換し、ゲイン変換された電流指令値Idが電流制御部49に入力される。
なお、SAT推定部50で推定されるSAT推定値SATeの代わりにSAT検出センサにより検出されるSAT検出値や、横力センサ、角速度センサ、角加速度センサ、横加速度センサ、ヨーレートセンサ等のセンサ系からSATを算出することも可能であり、本発明におけるSAT値はハンドル操舵に対する反力から路面の摩擦抵抗が推定できる信号であれば良い。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置の構成例を示すブロック図である。 最大電流制限部の特性例を示す図である。 SATの大きさにより制限されるモータ電流値を示す特性図である。 SATの大きさにより制限されるモータ電流値を示す特性図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置の他の構成例を示す図である。 電流指令値変換部の特性例を示す図である。 電流指令値に対して制限のない状態でのモータ電流値例を示す特性図である。 電流指令値に対してSATのゲインによる制限をかけた状態でのモータ電流値例を示す特性図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置の更に他の構成例を示す図である。 本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置の更に他の構成例を示す図である。 一般的な電動パワーステアリング装置の構成例を示す図である。 従来の電動パワーステアリング装置におけるモータ制御系の一例を示すブロック図である。 制御系により発生するモータの角速度と角加速度の位相差の例を示す図である。
符号の説明
1 操向ハンドル
2 コラム軸
4 インターミディエイトシャフト
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20、60 モータ
37 モータ駆動回路
40 操舵補助指令値演算部
40A 減算部
40B〜40D 加算部
46 最大電流制限部
47 電流制限部
48 電流指令値変換部
50 SAT推定部
52 インターミディエイトシャフトトルク検出部

Claims (7)

  1. 車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを前記電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記車両のSATを検出若しくは推定するSAT検出部と、前記SAT検出部で検出若しくは推定されたSAT値に基づいて前記電流指令値を制限する最大電流制限部とを具備したことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを前記電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記車両のSATを検出若しくは推定するSAT検出部と、前記SAT検出部で検出若しくは推定されたSAT値に基づいて前記電流指令値のゲインを変換することにより前記電流指令値を制限する電流指令値変換部とを具備したことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記電流指令値の最大値を制限する電流制限部を前記電流指令値変換部の前段に設けている請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記SAT検出部は前記モータの回転角速度及び回転角加速度、前記操舵トルク及び前記電流指令値に基づいて前記SAT値を推定する請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを前記電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記車両のインターミディエイトシャフトトルクを検出するインターミディエイトシャフトトルク検出部と、前記インターミディエイトシャフトトルク検出部で検出されるインターミディエイトシャフトトルク検出値に基づいて前記電流指令値を制限する最大電流制限部とを具備したことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  6. 車両の操舵トルクに基づいて電流指令値を演算し、ハンドル操舵に補助力を付与するモータを前記電流指令値に基づいて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記車両のインターミディエイトシャフトトルクを検出するインターミディエイトシャフトトルク検出部と、前記インターミディエイトシャフトトルク検出部で検出されたインターミディエイトシャフトトルク検出値に基づいて前記電流指令値のゲインを変換することにより前記電流指令値の制限をする電流指令値変換部とを具備したことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  7. 前記電流指令値の最大値を制限する電流制限部を前記電流指令値変換部の前段に設けている請求項6に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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