JP2007333490A - 磁気式位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁界方向検出素子の出力を用いて可動部材の位置検出を行う際に、誤検出を生じ難くすることができる磁気式位置検出装置を提供する。
【解決手段】シフトレバー装置のケースにバイアスマグネット5,6及び磁気抵抗素子8を設け、シフトレバーにカウンタマグネット7を設ける。シフトレバーを操作した際には、カウンタマグネット7の配置位置が変化し、それに応じてバイアスマグネット5,6及びカウンタマグネット7で生成される磁界Hの向きも変化する。このとき、シフトレバーの操作に伴い磁気抵抗素子8に付与される磁界角度θhが変化し、磁気抵抗素子8は磁界方向変化に対して交流波をとる出力波形を出力する。シフトレバーの操作位置算出に際しては、磁気抵抗素子8の各磁気抵抗が出力する出力電圧の大小関係を見ることにより行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、周囲に発生する磁界の磁界方向を検出することで、可動部材の移動位置(移動量、操作量等)を検出する磁気式位置検出装置に関する。
従来、走行時において自動で変速機が切り換わるオートマチック型車両には、自動変速機のギア位置を変更する際に操作するシフトレバー装置が設けられている。この種のシフトレバー装置は、そのレバーがパーキング位置、リバース位置、ニュートラル位置及びドライブ位置等々の各種操作位置に操作される。この操作位置を検出する位置検出装置としては、例えばシフトレバー操作時における磁気変化を見ることにより、レバー操作位置を検出する磁気式位置検出装置が使用されている。
この種の磁気式位置検出装置としては、例えば特許文献1に開示されるような磁気抵抗素子を用いた位置検出装置がある。図13に示すように、磁気抵抗素子81は4つの磁気抵抗Ra〜Rdから成るフルブリッジ回路82が同素子の検知面に形成された素子であって、検出する磁界の向き(磁束の向き)に応じた検出信号Shを出力する。磁気抵抗素子81は、ペアを成す磁気抵抗Ra,Rdの中点と磁気抵抗Rb,Rcの中点との間の差分電圧を検出信号Shとして出力し、磁界方向変化の出力として図14に示すような交流波(例えば正弦波等)の出力波形83を出力する。
この種の磁気抵抗素子を用いた磁気式位置検出装置においては、シフトレバー装置のケースに磁気抵抗素子を設け、シフトレバーにマグネットを設けておく。シフトレバーがシフト操作されると、マグネットから磁気抵抗素子に付与される磁界の向きが変化することから、磁気抵抗素子にかかる磁界の向きを見ることにより、シフトレバーの操作位置を検出する。また、シフトレバーの操作位置検出に際しては、シフトレバー操作時における磁気抵抗素子の出力は充分な変化量を持っていることが望ましいので、図14に示すように磁気抵抗素子が出力する出力波形83においてリニア出力と見なし得る領域を用いて行う。
特開2003−154868号公報
しかし、シフトレバー装置の使用状況やその使用環境の変化に伴い、シフトレバー装置(磁気抵抗素子)が温度上昇する場合がある。このように、シフトレバー装置が温度上昇すると、図14に示すように磁気抵抗素子の出力波形83が振幅方向において波形が縮み、磁気抵抗素子の出力はピーク及びボトムで値が小さくなったズレ波形83aをとる状態となる。このため、シフトレバー装置に温度変化が生じると、シフトレバーの操作位置に対する磁気抵抗素子の検出信号Shが変化してしまうことから、シフトレバーの操作位置を検出するに際して誤検出が発生する可能性があった。
本発明の目的は、磁界方向検出素子の出力を用いて可動部材の位置検出を行う際に、誤検出を生じ難くすることができる磁気式位置検出装置を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、固定側に支持された固定部材と、当該固定部材に対して相対移動可能な可動部材との間に設けられ、前記可動部材の移動位置を磁気的に検出する磁気式位置検出装置において、前記固定部材及び前記可動部材の一方に設けられ、互いに配置条件の異なる複数の検出素子で周囲の磁界を検出し、当該磁界の状態に応じた前記検出信号を出力する磁気検出素子と、前記固定部材及び前記可動部材の他方に設けられ、前記可動部材が操作された際に向きが変化する磁界を前記磁気検出素子に付与する磁石と、前記磁気検出素子の前記検出素子の各々から検出信号を入力し、当該検出信号の大小を比較することにより、前記固定部材に対する前記可動部材の移動位置を算出する算出手段とを備えたことを要旨とする。
この構成では、可動部材が操作されると、可動部材の移動に伴って磁石と磁気検出素子との間の位置関係が変わり、磁石から磁気抵抗素子にかかる磁界の状態が変化する。このとき、磁気検出素子は検出した磁界の状態に応じた出力として、各々の検出素子から互いに波形の異なる検出信号を出力する。算出手段は、各検出素子から検出信号を入力し、これら検出信号の大小を比較することにより、固定部材に対する可動部材の移動位置を算出する。
ここで、例えば磁気式位置検出装置が長期間使用されたり、磁気式位置検出装置の使用環境が温度面で大きく変化したりすると、磁気検出素子がこの温度変化に影響を受けることから、磁気検出素子が各検出素子から出力する検出信号も、その温度変化に影響を受けて変動する。仮に、各検出素子から交流波の検出信号が出力されたとすると、これら検出信号は温度変動により振幅が縮まった波形に変化する。
しかし、これら検出信号は温度変動により波形が変化したとしても、これは同等の変化割合で変動することから、検出信号の大小関係を見ることで可動部材の移動位置を求める方法を用いれば、検出信号の温度変動分は結果として吸収される。従って、磁気検出素子の検出信号を用いて可動部材の移動位置を求めるに際し、仮に検出信号に温度変動が生じても、その検出結果に間違いが生じ難くなり、磁気式位置検出装置の信頼性確保に効果がある。
本発明では、前記磁気検出素子は、受ける磁界の向きに応じて前記検出素子の特性値が変化する磁界方向検出素子であり、前記検出信号を前記磁界の向きに応じた値で出力することを要旨とする。
この構成によれば、磁気検出素子として磁界方向検出素子を用いれば、例えば磁界方向検出素子として磁気抵抗素子を用いることが可能となる。
本発明では、前記磁界方向検出素子は、前記検出素子を3つ以上有した素子であり、複数の前記検出素子の配置位置は、前記移動位置として決められた各ポジションに前記可動部材が位置する際、そのポジション位置に対応する前記検出素子が前記検出信号のピーク値をとるような向きに設定され、前記算出手段は、前記磁界方向検出素子から入力する3つ以上の前記検出信号の大小を比較することにより、前記固定部材に対する前記可動部材の移動位置を算出することを要旨とする。
この構成によれば、可動部材が所定のポジションに位置した際、複数存在する検出素子においてそのポジションに対応する検出素子の検出信号がピーク値をとる状態となり、このような出力関係をとる検出信号の大小を見ることによってポジション検出を行えば、これら多数のポジションを精度よく検出することが可能となる。
本発明では、前記固定部材及び前記可動部材の一方に設けられ、前記磁石との間で共同して前記磁界を発生させるとともに、前記磁石が動いた際において、前記磁界方向検出素子に付与される前記磁界の向きが前記磁石の磁力により変えられる第2磁石を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、磁石及び第2磁石の2つの磁石を用い、可動部材が固定部材に対して移動した際、その移動に伴い磁石を第2磁石に対して移動させることにより、第2磁石が生成する磁界の磁界方向を磁石の磁力で変化させ、磁界方向検出素子に付与される磁界の磁界方向が、可動部材に動きに応じて変化するようにしている。従って、可動部材が移動する際において、所望の決められた向きを取り得る磁界を磁界方向検出素子に付与する際に、磁石を複数使用するという簡単な構造でこれを行うことが可能となる。
本発明では、前記第2磁石は、複数個設けられるとともにこれらが対称形を成すように配置され、前記磁界方向検出素子は、前記磁石、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子のうち前記可動部材とともに移動する部材のその移動方向平面において、複数存在する前記第2磁石の中心位置に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、磁石及び第2磁石から磁界方向検出素子に付与される磁界が対称形をとることになり、可動部材の移動位置を求めるに際して好適な出力波形を有する検出信号が磁界方向検出素子から出力される状態となる。
本発明では、前記磁石は、当該磁石、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子のうち前記可動部材とともに動く部材のその移動方向と直交するその直交方向において、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子よりも外方に飛び出した位置に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、磁石によって生成される磁界の多くが、第2磁石によって引き込まれる状態となることから、磁界方向検出素子で検出できる磁界成分をより多くとることが可能となる。
本発明では、前記磁界方向検出素子は、当該磁界方向検出素子の形成面において複数設けられ、これら複数の前記磁界方向検出素子は、前記形成面において配置向きは異なるものの、前記検出信号の磁界方向変化の出力波形が同じとなるように配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、複数の磁界方向検出素子が存在するので、固定部材の移動位置を求めるに際してこれを2重系とすることが可能となる。従って、固定部材の移動位置を求める際に用いる検出信号の値を、増設した側の磁界方向検出素子の検出信号の値を見ることによって監視することが可能となり、可動部材の移動位置を求めるに際して誤検出が生じ難くなる。
本発明によれば、磁界方向検出素子の出力を用いて可動部材の位置検出を行う際に、誤検出を生じ難くすることができる。
以下、本発明を具体化した磁気式位置検出装置の一実施形態を図1〜図11に従って説明する。
図1に示すように、オートマチック型車両には、自動変速機(トランスミッション)のギア組み合わせを切り換える際に操作するシフトレバー装置1が設けられている。シフトレバー装置1には、箱形状のケース2が設けられ、このケース2が車体に組み付けられている。ケース2には、略棒形状のシフトレバー3がケース2に対して車両進行方向及び車幅方向(即ち、前後方向及び左右方向)に沿って移動操作可能な状態で取り付けられている。なお、ケース2が固定部材に相当し、シフトレバー3が可動部材に相当する。
ケース2の上壁には、シフトレバー3の移動を案内する略H形状の案内溝4が形成されている。シフトレバー3は、この案内溝4において車両進行方向に延びる第1溝4a及び第2溝4b内で車両進行方向に各々操作可能であって、第1溝4a及び第2溝4b間を連結する連結溝4cを車幅方向に操作することにより、第1溝4a及び第2溝4b間を移動可能となっている。
シフトレバー3は、第1溝4aでシフト操作される際、第1溝4aの最前方位置がパーキング位置(P位置)、その最後方位置が回生ブレーキ位置(B位置)に設定されている。シフトレバー3は、第2溝4bでシフト操作される際、第2溝4bの最前方位置がリバース位置(R位置)、第2溝4bの中間位置がニュートラル位置(N位置)、その最後方位置がドライブ位置(D位置)に設定されている。
図2及び図3に示すように、シフトレバー装置1のケース2側には、周囲に磁界Hを生成する複数(本例は2つ)のバイアスマグネット5,6が設けられている。一方、シフトレバー装置1のシフトレバー3側には、シフトレバー3と連れ動きするカウンタマグネット7が設けられている。カウンタマグネット7は、シフトレバー3の操作時におけるその操作方向と同じ方向(図2の白抜き矢印)を移動方向T1として移動可能であり、シフトレバー3のP位置、B位置、R位置、N位置及びD位置に対応する操作位置へ移動する。なお、バイアスマグネット5,6が第2磁石に相当し、カウンタマグネット7が磁石に相当する。
バイアスマグネット5,6の間には、磁界Hを検出した際にその磁界の向き(磁束の向き)に応じた検出値を出力する磁気抵抗素子8が1つ設けられている。本例の磁界角度θhは、シフトレバー3をパーキング位置から回生ブレーキ位置の間(リバース位置からドライブ位置の間)で動かす方向を基準線L1とし、その基準線L1に対して磁界(磁束)が成す角度値とする。磁気抵抗素子8は、バイアスマグネット5,6及びカウンタマグネット7により生成される磁界Hを検知し、その磁界角度θhに応じた検出信号Shを電圧値で出力する。このとき、磁気抵抗素子8はカウンタマグネット7の移動方向T1に沿う表面を検知面8aとして磁界Hの向きを検出する。
この磁気抵抗素子8は、例えばケース2の側面からバイアスマグネット5,6側に向かって延びる支持片9に支持された取り付け状態をとっている。また、移動方向T1に沿う平面を移動方向平面(x−y平面)とした場合、磁気抵抗素子8はこの移動方向平面において、2つのバイアスマグネット5,6の中心位置に配置されている。なお、磁気抵抗素子8が磁気検出素子(磁界方向検出素子)に相当し、検知面8aが形成面に相当する。
図3に示すように、カウンタマグネット7は、このカウンタマグネット7の移動方向T1に対して垂直に交わる直交方向T2(図3の太線矢印)において、バイアスマグネット5,6に対してずれた位置に配置されている。本例においては、直交方向T2の矢印左側をマグネット5〜7の取り付け位置の上側とした場合、上側(図3では左側)にカウンタマグネット7が配置され、下側(図3では右側)にバイアスマグネット5,6が配置されている。
バイアスマグネット5,6及びカウンタマグネット7は、その着磁方向Ehが直交方向T2と同一方向となる向きとなるように配置されている。本例においては、図3の直交方向T2の矢印左側をマグネット5〜7の取り付け位置の上側とした場合、上側(図3では左側)がS極、下側(図3では右側)がN極となる着磁方向Ehでマグネット5〜7が配置されている。
磁気抵抗素子8は、直交方向T2においてバイアスマグネット5,6とカウンタマグネット7との間に配置されている。磁気抵抗素子8は、図3の直交方向T2の矢印左側をマグネット5〜7の取り付け位置の上側とした場合、バイアスマグネット5,6のS極表面の上方に位置するとともに、カウンタマグネット7のN極表面の下方に位置するように配置されている。
ところで、カウンタマグネット7は、2つのバイアスマグネット5,6によって生成される磁界を、自身の側に引き込むように働く。ここで、図4(a)に示すようにカウンタマグネット7が無い状態を考えた場合、磁気抵抗素子8の検知面8aをx−y平面、直交方向T2をz軸とすると、本例におけるバイアスマグネット5,6及び磁気抵抗素子8の配置関係や、バイアスマグネット5,6の着磁向きから、磁気抵抗素子8の検知面8a上に発生する磁界Haは、z軸に抜ける成分が多くなる。磁気抵抗素子8は検知面8aにおいてx−y平面成分(面内成分)の磁界Haについてその向きを検出できることから、磁界成分がz軸方向に多く抜けてしまうと、磁界Haを充分に検知できない状態となる。
そこで、図4(b)に示すように磁気抵抗素子8の斜め上方付近にカウンタマグネット7を配置すると、カウンタマグネット7が自身の磁力で磁界Haを引き込む状態となり、検知面8a上の磁界成分はx−y平面成分が多くなることから、検知面8aで検知できる磁界成分が多くなる。このように、本例においては2つのバイアスマグネット5,6で基礎となる磁界を作り、それをカウンタマグネット7で引き込んでx−y平面側に傾かせることにより、磁気抵抗素子8で磁界Hを検出できるようにする。
図5に示すように、シフトレバー装置1には、磁気抵抗素子8の検出信号Shからシフトレバー3の操作位置を求めるCPU10が設けられている。また、CPU10は、自身のA/D端子10aに磁気抵抗素子8が接続されている。CPU10は、このA/D端子10aから磁気抵抗素子8の検出信号Shを入力し、この検出信号Shを用いてシフトレバー3の操作位置を求める。なお、CPU10が算出手段に相当する。
CPU10には、シフトレバー3が第1溝4a及び第2溝4bのどちらに位置するかを検出する検出スイッチ11が接続されている。検出スイッチ11は、シフトレバー3が連結溝4cを通る時にこれを検出し、そのスイッチ信号SpをCPU10に出力するスイッチであって、シフトレバー3が第1溝4aにある際に例えばオフ信号をCPU10に出力し、シフトレバー3が第2溝4bにある際にオン信号をCPU10に出力する。CPU10は、検出スイッチ11からのスイッチ信号Spを用い、シフトレバー3が第1溝4a及び第2溝4bのどちらに位置しているかを認識することが可能である。
図6に示すように、磁気抵抗素子8は、合計3つの磁気抵抗R1〜R3から成るフルブリッジ回路8bが検知面8aに形成された3ポジション式の検出素子である。これら磁気抵抗R1〜R3は、受ける磁界Hの向きに応じて抵抗値(特性値)が変化する変動抵抗であって、磁気抵抗R1に固定抵抗R4が、磁気抵抗R2に固定抵抗R5が、磁気抵抗R3に固定抵抗R6が各々接続されている。これら固定抵抗R4〜R6は、抵抗値が一定な固定抵抗であって、フルブリッジ回路外に設けられた抵抗である。磁気抵抗素子8は、抵抗R1,R6の中点電位を第1出力電圧V1とし、抵抗R2,R5の中点電位を第2出力電圧V2とし、抵抗R3,R4の中点電位を第3出力電圧V3として出力する。なお、磁気抵抗R1〜R3が検出素子に相当する。
フルブリッジ回路8bの磁気抵抗ペア数は、シフトレバー3の移動を案内する同一溝においてその検出ポジションの最大数に対応している。これは、シフトレバー3が各位置にシフト操作された際に、それに対応する磁気抵抗に最大出力(ピーク値)を取らせることにより、シフトレバー3の操作位置を検出するからである。本例の場合、その検出ポジションの最大数は第2溝4bにおけるリバース位置、ニュートラル位置及びドライブ位置の3ポジションであることから、本例の磁気抵抗素子8は磁気抵抗ペア数が3組となっている。
磁気抵抗R1は、自身に付与される磁界Hの向きを検出して第1出力電圧V1を出力するに際し、図7(a)に示すような磁界Hの磁界方向変化に対して出力が交流波を取る第1出力波形12をCPU10に出力する。この種の磁気抵抗R1は、自身に対して直角の磁束がかけられた際に最大値をとり、それに対して90度傾いた磁束がかけられた際に最小値をとることから、第1出力波形12としては周期が180度となった信号波形を出力する。同様な交流波形として、磁気抵抗R2は図7(b)に示す第2出力波形13を、磁気抵抗R3は図7(c)に示す第3出力波形14を各々出力する。
図8に示すように、磁気抵抗R1〜R3においては、磁気抵抗R1と磁気抵抗R2とが60度傾いた状態で配置され、磁気抵抗R2と磁気抵抗R3とが60度傾いた状態で配置されている。これにより、図7(a)〜(c)に示すように、第1出力波形12と第2出力波形13とは位相が60度ずれた状態となり、第2出力波形13と第3出力波形14とは位相が60度ずれた状態となる。
CPU10は、検出スイッチ11からのスイッチ信号を用いてシフトレバー3が第1溝4a及び第2溝4bのどちらに位置するかを判別するとともに、各磁気抵抗R1〜R3から入力する第1出力電圧V1〜第3出力電圧V3の大小関係を見ることにより、シフトレバー3の操作位置を判定する。CPU10は、シフトレバー3が第1溝4aに位置する際において、3つの出力電圧V1〜V3のうち第3出力電圧が最も高い(V3>V1,V2が成立する)と、シフトレバー3がパーキング位置にあると判定し、第1出力電圧V1が最も高い(V1>V2,V3が成立する)と、シフトレバー3が回生ブレーキ位置にあると判定する。
また、CPU10は、シフトレバー3が第2溝4bに位置する際において、3つの出力電圧V1〜V3のうち第1出力電圧V1が最も高い(V1>V2,V3が成立する)と、シフトレバー3がリバース位置にあると判定し、第2出力電圧V2が最も高い(V2>V1,V3が成立する)と、シフトレバー3がニュートラル位置にあると判定する。CPU10は、シフトレバー3が第2溝4bに位置する際において、3つの出力電圧V1〜V3のうち第3出力電圧が最も高い(V3>V1,V2が成立する)と、シフトレバー3がドライブ位置にあると判定する。
次に、本例のシフトレバー装置1の動作を図9に従って説明する。
まず、CPU10は、検出スイッチ11から入力するスイッチ信号Spを見ることにより、シフトレバー3が第1溝4a及び第2溝4bのどちらに位置しているかを判別する。例えば、CPU10は、検出スイッチ11からオフ信号を入力すれば、シフトレバー3第1溝4aに位置していると認識し、検出スイッチ11からオン信号を入力すれば、シフトレバー3が第2溝4bに位置していると認識する。
ここで、図9(a)に示すように、シフトレバー3がパーキング位置にあるとする。このとき、磁気抵抗素子8には磁界角度θhが約30度程度の向きの磁界Hが付与され、この向きの磁界Hを検出した磁気抵抗素子8の各磁気抵抗R1〜R3は、その時の磁界角度θhに応じた電圧値として出力電圧V1〜V3をCPU10に出力する。このときのCPU10は、検出スイッチ11からオフ信号を入力しつつ、3つの出力電圧V1〜V3を、第3出力電圧V3の電圧値が最も高い(最大値に近い)状態で入力するので、シフトレバー3がパーキング位置にあると判断する。
続いて、シフトレバー3がパーキング位置から、図9(b)に示す回生ブレーキ位置にスライド操作されたとする。このとき、そのレバー操作に伴いカウンタマグネット7も同一方向にスライド移動することから、カウンタマグネット7の位置変化に応じ、磁気抵抗素子8に付与される磁界Hの向きがバイアスマグネット5からバイアスマグネット6側に傾く。
図9(b)に示すように、シフトレバー3が回生ブレーキ位置に位置すると、磁気抵抗素子8には磁界角度θhが約150度程度の向きの磁界Hが付与される。このとき、CPU10は、検出スイッチ11からオフ信号を入力しつつ、3つの出力電圧V1〜V3を、第1出力電圧V1の電圧値が最も高い(最大値に近い)状態で入力するので、シフトレバー3が回生ブレーキ位置にあると判断する。
シフトレバー3をリバース位置、ニュートラル位置及びドライブ位置に操作する場合、シフトレバー3は第1溝4aから連結溝4cを経由し、第2溝4bに位置操作される。このとき、CPU10は、検出スイッチ11からオン信号を入力することから、シフトレバー3が第2溝4bに位置操作されたことを認識する。
図9(c)に示すように、シフトレバー3がリバース位置にシフト操作されたとすると、磁気抵抗素子8には磁界角度θhが約150度程度の向きの磁界Hが付与される。このとき、CPU10は、検出スイッチ11からオン信号を入力しつつ、3つの出力電圧V1〜V3を、第1出力電圧V1の電圧値が最も高い(最大値に近い)状態で入力するので、シフトレバー3がリバース位置にあると判断する。
図9(d)に示すように、シフトレバー3がニュートラル位置にシフト操作されたとすると、磁気抵抗素子8には磁界角度θhが約90度程度の向きの磁界Hが付与される。このとき、CPU10は、検出スイッチ11からオン信号を入力しつつ、3つの出力電圧V1〜V3を、第2出力電圧V2の電圧値が最も高い(最大値に近い)状態で入力するので、シフトレバー3がニュートラル位置にとある判断する。
図9(e)に示すように、シフトレバー3がドライブ位置にシフト操作されたとすると、磁気抵抗素子8には磁界角度θhが約30度程度の向きの磁界Hが付与される。このとき、CPU10は、検出スイッチ11からオン信号を入力しつつ、3つの出力電圧V1〜V3を、第3出力電圧V3の電圧値が最も高い(最大値に近い)状態で入力するので、シフトレバー3がドライブ位置にあると判断する。
さて、シフトレバー装置1が長期間使用されたり、シフトレバー装置1の使用環境が温度面で大きく変化したりすると、磁気抵抗素子8の出力がこの温度変化に影響を受ける。このように、シフトレバー装置1の使用状態や使用環境の変化で磁気抵抗素子8の出力に温度変動が生じた場合、磁気抵抗R1〜R3の出力波形12〜14は、図7(a)〜(c)の一点鎖線波形で示すように振幅が縮んで変動する変化をとるが、これらは同等の変化割合で変動する。
このため、磁気抵抗R1〜R3の出力である出力電圧V1〜V3を用いてシフトレバー
3の操作位置を検出するに際し、温度変化によりこれら出力電圧V1〜V3に変動が生じたとしても、これら出力電圧V1〜V3は同等の変化量で変動することから、出力電圧V1〜V3の大小関係からシフトレバー3の操作位置を求める方法を用いれば、この変動分は吸収されることになる。従って、磁気抵抗素子8の出力に温度変動が生じても、この出力を用いてシフトレバー3の操作位置を検出する際に検出間違いが生じ難くなり、シフトレバー装置1の信頼性が確保される。
シフトレバー3の位置判定に際しては、磁気抵抗R1〜R3の各出力電圧V1〜V3の大小比較により行うことから、外乱が影響して出力電圧V1〜V3にノイズが生じたとしても、出力電圧V1〜V3の大小関係が保たれていれば正しい位置検出が可能である。従って、本例のようにシフトレバー3の位置判定に際して電圧比較を用いれば、ノイズへの耐力が高くなることから、磁気抵抗素子8の出力にノイズが発生したとしても、それによってシフトレバー3の操作位置が誤検出されるおそれが生じ難くなり、このこともシフトレバー装置1の信頼性確保に寄与する。
また、シフトレバー3の位置判定に際して用いる本例の検出回路は、磁気抵抗R1〜R3の大小関係を比較するだけの回路である。従って、シフトレバー3の操作位置検出回路を簡単な回路構造のもので済ますことが可能となり、これに伴ってシフトレバー装置1の部品コスト低減も可能となる。
本例のシフトレバー装置1は、図10に示すように磁気抵抗素子8の検知面8aにフルブリッジ回路8c,8dを2つ設けることにより、2重系を組むことも可能である。これらフルブリッジ回路8c,8dは、図6及び図8に示すフルブリッジ回路8bと同様に、ともに3つの磁気抵抗R1〜R3をブリッジ状に組み込み、それに固定抵抗R4〜R6を接続した回路である。これらフルブリッジ回路8c,8dは、検知面8aの中央寄りの位置において、配置向きが互いに180度傾いた状態で配置されている。これらフルブリッジ回路8c,8dは、磁界方向変位に対する出力として同じ出力波形を取る検出信号Shを各々出力可能である。
ここで、これら2つのフルブリッジ回路8c,8dが同じ出力波形を取り得るのは、以下の理由からである。本例のような配置位置でバイアスマグネット5,6、カウンタマグネット7、磁気抵抗素子8を配置すると、磁気抵抗素子8の検知面8a上においては、図10に示すように検知面8aの中心位置を中心点とした円形を描く位置で、安定した磁気ベクトルが生じる。言い換えれば、磁気抵抗素子8の検知面8a上に生じる磁界成分は、この検知面8aにおいて点対称の状態で発生する。従って、フルブリッジ回路8c,8dを中央寄りの位置に、しかも配置向きを互いに180度ずれた状態で配置すれば、これらフルブリッジ回路8c,8dからは同じ出力波形の検出信号Shが出力されることになる。
CPU10は、これらフルブリッジ回路8c,8dから入力した検出信号Shを用い、2重系でシフトレバー3の操作位置を算出する。この2重系判定処理として、まずCPU10は、通常の状態においては一方のフルブリッジ回路8cから入力する検出信号Shを用いてシフトレバー3の操作位置を求め、この操作位置算出とともにフルブリッジ回路8c,8dの出力の差ΔVを常時検出する。CPU10は、この差ΔVが設定値を超えた場合、通常用いるフルブリッジ回路8cが故障したと判断し、他方のフルブリッジ回路8dから入力する検出信号Shでシフトレバー3の操作位置を求める。これにより、通常用いるフルブリッジ回路8cに故障が生じても、続けてシフトレバー3の操作位置を判別可能としている。
従って、図10に示すように磁気抵抗素子8の検知面8a上では、円形を描く位置で安定した磁気ベクトルが生じることから、検知面8aにフルブリッジ回路8c,8dを2つ設けてシフトレバー3の操作系を2重系とすることが可能となる。このため、通常用いるフルブリッジ回路8cに故障が生じても、もう一方のフルブリッジ回路8dを用いてシフトレバー3の操作位置を判別することが可能となるので、シフトレバー3の操作位置検出を継続することが可能となり、シフトレバー装置1の操作位置検出に関して信頼性が向上する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)シフトレバー3の操作位置判定は磁気抵抗R1〜R3の出力電圧V1〜V3の電圧比較により行うが、この種の出力電圧V1〜V3は温度変動が生じても、これは同等の変化分で変動することから、その温度変動は吸収される。従って、シフトレバー3の操作位置を検出するに際して誤検出を生じ難くすることができ、シフトレバー装置1の信頼性を確保することができる。
(2)シフトレバー3が各ポジション位置(P位置、B位置、R位置、N位置、D位置)に位置した際、磁気抵抗R1〜R3においてそのポジションに対応する磁気抵抗に直角の磁界Hが付与される向きに磁気抵抗R1〜R3を配置し、シフトレバー3の操作位置を判定するに際しては、シフトレバー3が各ポジションに位置した際に複数の出力電圧V1〜V3のうち一つが最大電圧をとる出力を用いてこれを行う。従って、出力電圧V1〜V3は各ポジションにおいてどれか一つが必ず最大値をとる状態となることから、出力電圧V1〜V3の大小関係を見ることでシフトレバー3の操作位置を検出するに際し、この操作位置判定を精度よく行うことができる。
(3)固定側であるケース2にバイアスマグネット5,6を、可動側であるシフトレバー3にカウンタマグネット7を設け、シフトレバー3が位置操作された際には、バイアスマグネット5,6に対するカウンタマグネット7の位置が変わることで、磁気抵抗素子8に付与される磁界Hの向きが変わる。従って、磁気抵抗素子8に付与する磁界Hの磁界方向変化が複雑なパターンをとったとしても、磁界発生用マグネットを複数用いるという簡単な構造で、磁気抵抗素子8に付与することができる。
(4)移動方向平面においてバイアスマグネット5及びバイアスマグネット6の中心位置に磁気抵抗素子8を配置したので、バイアスマグネット5,6から磁気抵抗素子8の検知面8aにかかる磁界Hのバランスがよくなる。このため、図7に示すような交流波の出力波形12を出力させ得る磁界Hが磁気抵抗素子8にかかるような配置位置にカウンタマグネット7を配置する際、その配置位置を決め易くすることができる。
(5)図3に示す直交方向T2においてバイアスマグネット5,6とカウンタマグネット7との間の位置に磁気抵抗素子8を配置した。従って、磁気抵抗素子8は、バイアスマグネット5,6とカウンタマグネット7とで生成される磁界Hを最も好適な位置で受けることができ、磁気抵抗素子8が面内成分で受ける磁界Hをできるだけ多くとることができる。
(6)ケース2へのシフトレバー3の取り付け構造は、図11に示すようにシフトレバー3の途中に設けられた一対の支持軸3aが回動可能な状態でケース2に支持されることにより、シフトレバー3が前後方向に移動可能となっており、シフトレバー3の先端にカウンタマグネット7を取着する構造をとっている。従って、シフトレバー3が操作された際のその操作方向平面E1と、カウンタマグネット7がレバー操作に応じて移動操作される際の操作方向平面E2とが同一となる。よって、例えばこれら操作方向が異なる場合には、その方向を変更する機構が必要となるが、本例においてはこの種の機構を用意する必要がないことから、装置構造の複雑化やそれに伴うコストアップ等の問題が生じない。
(7)磁気検出素子として例えばホールICを用いた場合、シフトレバー3の検知ポジション(P位置、R位置、N位置、D位置等)ごとにホールICを配置する必要が生じ、シフトレバー装置1の大型化や、部品コストアップ等の問題が生じる。しかし、本例のように磁気検出素子として磁気抵抗素子8を用いれば、カウンタマグネット7の移動平面方向においてその中心位置に1つ配置すればよいので、シフトレバー装置1の大型化を招く心配はない。
(8)シフトレバー3の操作位置を2重系で求める場合、通常用いるフルブリッジ回路8cに故障が生じたとしても、もう一方のフルブリッジ回路8dを用いてシフトレバー3の操作位置検出を継続することが可能となる。従って、シフトレバー装置1が故障により途中で停止してしまう状況が生じなくなり、シフトレバー装置1の操作位置検出に関して信頼性を向上することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構造に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ バイアスマグネット5,6の配置向きは、その着磁方向Ehが直交方向T2に沿う方向となることに限定されない。例えば、図12に示すように、これらバイアスマグネット5,6は、その着磁方向Ehが移動方向T1に沿う方向となるとともに、互いの同一極(図12ではS極)が互いに向き合うように配置してもよい。
・ バイアスマグネット5,6、カウンタマグネット7及び磁気抵抗素子8の配置関係は、カウンタマグネット7がバイアスマグネット5,6(磁気抵抗素子8)に対して移動する際に、その位置検出に必要な向きの磁界Hが磁気抵抗素子8に付与されるのであれば、その配置関係は特に限定されない。
・ 磁気抵抗素子8に磁界Hを付与する磁石は、固定側に設けられたバイアスマグネット5,6と、可動側に設けられたカウンタマグネット7とから成ることに限定されない。例えば、シフトレバー3側にのみマグネットを設け、このマグネットから生成される磁界Hのみが磁気抵抗素子8にかかる構造でもよい。
・ 磁気抵抗素子8は、ペアを成す磁気抵抗の組が3つある3ポジション式に限定されず、これは例えば磁気抵抗の組が2つ存在する2ポジション式でもよいし、或いはシフトレバー3のポジション位置が多数に亘る場合には、4つ以上存在するものでもよい。
・ バイアスマグネットの個数は2つに限定されず、これは1つでもよいし、或いは3つ以上でもよい。
・ ケース2側にバイアスマグネット5,6及び磁気抵抗素子8を組み付け、シフトレバー3側にカウンタマグネット7を組み付けることに限定されず、この組み付け関係は逆でもよい。
・ 磁界方向検出素子は、必ずしも磁気抵抗素子8に限らず、検出する磁界角度θhに応じた検出値を出力できるものであれば、それは特に限定されない。また、磁気検出素子は、磁界Hの向きに応じた検出値を出力する磁界方向検出素子に限らず、磁界Hの強さに応じた検出値を出力するホールIC等を用いてもよい。
・ シフトレバー3のその操作移動経路は、略H形状の経路に限らず、例えば移動方向が90度折り返されるような階段状の経路を含んだものでもよい。また、シフトレバー3のポジション位置は、P位置、B位置、R位置、N位置及びD位置に限定されず、例えばマニュアルモードを搭載した車両において、マニュアル位置、シフトアップ位置及びシフトダウン位置が存在するものでもよい。
・ 本例の磁気式位置検出装置の採用対象は、必ずしもシフトレバー3に限らず、操作された際にその操作位置を検出する必要のある可動部材であれば、それは特に限定されない。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項2〜7のいずれか一項において、前記磁界方向検出素子は、前記検出素子を3つ以上有した素子であり、前記算出手段は、前記磁界方向検出素子から入力する3つ以上の前記検出信号の大小の組み合わせを見ることにより、前記固定部材に対する前記可動部材の移動位置を算出する。
(2)請求項4〜7のいずれかにおいて、前記磁石、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子のうち前記可動部材とともに動く部材は、当該可動部材が相対移動した際の各々の操作方向平面が少なくとも平行状態(同一平面でも可)をとっている。この場合、第1磁石、第2磁石及び磁界方向検出素子のうち前記可動部材とともに動く部材と、可動部材との移動方向が異なる場合、可動部材とともに動く部材の移動方向を変える機構が必要となるが、この場合においてはこれらの移動方向が同じであるので、移動方向を変えるこの種の機構を用意する必要はない。
第1実施形態におけるシフトレバー装置の斜視図。 シフトレバー装置の概略構成を示す上面図。 シフトレバー装置の概略構成を示す側面図。 (a),(b)は、磁気抵抗素子の検知面においてその検知面で検出できる磁界成分を付与する原理を示す模式図。 シフトレバー装置の電気的構成を示すブロック図。 磁気抵抗素子の構成を示す回路図。 (a)〜(c)は各磁気抵抗が出力する検出信号の磁界方向変化に対する出力波形図。 磁気抵抗素子の磁気抵抗の配置向きを表した平面図。 (a)〜(e)は、シフトレバーが操作された際において磁気抵抗素子に付与される磁界の磁界方向変化を表す説明図。 2重系を用いた場合の磁気抵抗素子の検知面構造を表す平面図。 シフトレバーのケースに対する取り付け構造を示す斜視図。 別例におけるシフトレバー装置の概略構成を示す側面図。 従来における磁気抵抗素子の構成を示す回路図。 磁気抵抗素子が出力する検出信号の磁界方向変化に対する出力波形図。
符号の説明
2…固定部材としてのケース、3…可動部材としてのシフトレバー、5,6…第2磁石としてのバイアスマグネット、7…磁石としてのカウンタマグネット、8…磁気検出素子(磁界方向検出素子)としての磁気抵抗素子、8a…形成面としての検知面、10…算出手段としてのCPU、12〜14…出力波形、H…磁界、R1〜R3…検出素子としての磁気抵抗、θh…磁界の向きとしての磁界角度、Sh…検出信号(検出値)T1…移動方向、T2…直交方向。

Claims (7)

  1. 固定側に支持された固定部材と、当該固定部材に対して相対移動可能な可動部材との間に設けられ、前記可動部材の移動位置を磁気的に検出する磁気式位置検出装置において、
    前記固定部材及び前記可動部材の一方に設けられ、互いに配置条件の異なる複数の検出素子で周囲の磁界を検出し、当該磁界の状態に応じた前記検出信号を出力する磁気検出素子と、
    前記固定部材及び前記可動部材の他方に設けられ、前記可動部材が操作された際に向きが変化する磁界を前記磁気検出素子に付与する磁石と、
    前記磁気検出素子の前記検出素子の各々から検出信号を入力し、当該検出信号の大小を比較することにより、前記固定部材に対する前記可動部材の移動位置を算出する算出手段と
    を備えたことを特徴とする磁気式位置検出装置。
  2. 前記磁気検出素子は、受ける磁界の向きに応じて前記検出素子の特性値が変化する磁界方向検出素子であり、前記検出信号を前記磁界の向きに応じた値で出力することを特徴とする請求項1に記載の磁気式位置検出装置。
  3. 前記磁界方向検出素子は、前記検出素子を3つ以上有した素子であり、複数の前記検出素子の配置位置は、前記移動位置として決められた各ポジションに前記可動部材が位置する際、そのポジション位置に対応する前記検出素子が前記検出信号のピーク値をとるような向きに設定され、前記算出手段は、前記磁界方向検出素子から入力する3つ以上の前記検出信号の大小を比較することにより、前記固定部材に対する前記可動部材の移動位置を算出することを特徴とする請求項2に記載の磁気式位置検出装置。
  4. 前記固定部材及び前記可動部材の一方に設けられ、前記磁石との間で共同して前記磁界を発生させるとともに、前記磁石が動いた際において、前記磁界方向検出素子に付与される前記磁界の向きが前記磁石の磁力により変えられる第2磁石を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の磁気式位置検出装置。
  5. 前記第2磁石は、複数個設けられるとともにこれらが対称形を成すように配置され、前記磁界方向検出素子は、前記磁石、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子のうち前記可動部材とともに移動する部材のその移動方向平面において、複数存在する前記第2磁石の中心位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の磁気式位置検出装置。
  6. 前記磁石は、当該磁石、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子のうち前記可動部材とともに動く部材のその移動方向と直交するその直交方向において、前記第2磁石及び前記磁界方向検出素子よりも外方に飛び出した位置に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の磁気式位置検出装置。
  7. 前記磁界方向検出素子は、当該磁界方向検出素子の形成面において複数設けられ、これら複数の前記磁界方向検出素子は、前記形成面において配置向きは異なるものの、前記検出信号の磁界方向変化の出力波形が同じとなるように配置されていることを特徴とする請求項2〜6のうちいずれか一項に記載の磁気式位置検出装置。
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