JP2007317903A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作耐圧を向上させる。
【解決手段】 前駆ゲート酸化膜32X、対向する側壁を有するゲートポリシリコン層31を具える構造体を準備する工程と、ゲートポリシリコン層と素子分離膜24とを覆う本体部44a、本体部から露出する素子形成領域23に形成されてこれを複数の領域に分割する1又は2以上の遮蔽壁部44bを含む第1レジストマスク44を形成する工程と、不純物を回転斜め注入法により注入して、第1注入層62a、第2注入層62b、第1注入層及び第2注入層よりも低い不純物濃度である第3注入層62cとからなる注入層62を形成する工程と、ゲートポリシリコン層の側壁を覆うサイドウォール34を形成してゲート電極30を形成する工程と、第2レジストマスク46を用いて不純物を注入して、注入層にソース/ドレイン注入層64を形成する工程とを含む。
【選択図】図3

Description

この発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に動作耐圧が異なる複数種類のトランジスタ素子を具える半導体装置及びその製造方法に関する。
例えば液晶ディスプレイドライバ用ICに代表される半導体チップが具える低耐圧トランジスタ(動作電圧3.6V(ボルト)程度)及び高耐圧トランジスタ(動作電圧12Vから18V程度)に加えて中耐圧トランジスタ(動作電圧6Vから9V程度)を混載している半導体装置(半導体素子:トランジスタ)の製造工程、特にイオン注入による注入層の形成工程はいわゆる回転斜めイオン注入法により行われている。
特に中耐圧トランジスタの形成は、トランジスタの構成自体及び製造工程は高耐圧トランジスタと同様とし、ソース/ドレイン注入層への低下する印加電圧に許容される範囲でチャネル長を縮小することによって中耐圧トランジスタとしていた。
このような半導体装置の製造方法としては、例えば、ゲート電極の延在方向に対して、左右非対称な位置にn+不純物層を容易に製造することを目的として、ダミーゲートとして使用する第1のマスクパターンのドレイン側に近接して第2のマスクパターンを形成した後、n+不純物層を形成する不純物を斜めイオン注入し、その後、このマスク材をエッチングしてダミーゲートの寸法を短くするとともに、第2のマスクパターンをエッチオフし、残った第1のマスクパターンを反転してゲート電極を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法が知られている(特許文献1参照。)。
また、トランジスタの製造工程において、ソース側のゲート電極に対するオーバーラップを最小限に抑制してさらなる微細化を図ることを目的として、1)低濃度のP型不純物を含む注入層を形成した半導体基板上にゲート酸化膜を介してN型不純物を含むゲート電極を形成する工程と、2)ドレイン以外の部分、及びソースにおいてゲート電極端から一定距離だけ離れた部分にホトレジストを形成する工程と、3)N型不純物をウエハに対して垂直方向より30度から60度程度傾いた方向からイオン注入を行ってからウエハを一定の角度だけ回転させ、これを複数回繰り返すことにより第1のイオン注入を行い、ドレイン側のゲート電極端の直下及びソースの一部を除くソース/ドレイン領域に低濃度のN型不純物を含む注入層を形成する工程と、4)ゲート電極の脇に酸化シリコン膜で側壁を形成する工程と、5)ゲート電極及びゲート電極の脇に酸化シリコンで形成された側壁の直下を除くソース/ドレイン領域に第2のイオン注入を行うことにより高濃度のN型不純物を有するソース/ドレイン領域を形成する工程とを少なくとも有することを特徴とする半導体装置の製造方法が知られている(特許文献2参照。)。
さらに、ポケット層を有する半導体装置において、ポケット層のサイズを容易にかつ安定的に調整することを目的として、第1導電型の半導体基板上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第1の工程と、ゲート電極の両側にゲート電極から離間させてイオン注入阻止材を形成する第2の工程と、ゲート電極とイオン注入阻止材とをマスクにして、半導体基板を回転させつつ半導体基板の表面に対して斜めの方向から半導体基板へ第1導電型の不純物をイオン注入して、半導体基板のうちでゲート電極のゲート長方向における両方の側端の各々を横切る領域に、半導体基板よりも高濃度の第1導電型の不純物層を形成する第3の工程と、イオン注入阻止材を除去した後、ゲート電極をマスクにして、半導体基板へ第2導電型の不純物を導入して、第1導電型の不純物層のうちでゲート電極の両側の領域を相対的に低濃度の第2導電型の不純物層とするとともに、相対的に低濃度の第2導電型の不純物層の第1導電型の不純物層とは反対側に、相対的に高濃度の第2導電型の不純物層を形成する第4の工程を具備する半導体装置の製造方法が知られている(特許文献3参照。)。
さらにまた、半導体基板のトランジスタ形成領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第1の工程と、トランジスタ形成領域のドレイン形成領域におけるゲート電極側の第1の所定領域上とソース形成領域におけるゲート電極側の第2の所定領域上とを開口する開口部を設けたイオン注入マスクを半導体基板上に形成した後、斜めイオン注入法によって、トランジスタ形成領域と同導電型のものでかつソース形成領域側の半導体基板にポケット注入層を形成する第1の不純物を導入する第2の工程と、イオン注入マスクを用いたイオン注入法によって、ゲート電極の両側における半導体基板にLDD注入層を形成する第2の不純物を導入する第3の工程と、ゲート電極より所定距離だけ離れたトランジスタ形成領域の半導体基板にソースとドレインとを形成する第3の不純物を導入する第4の工程と、第1、第2、第3の不純物を導入した領域を活性化して、ゲート電極の両側におけるトランジスタ形成領域にLDD注入層を介してソースとドレインを形成するとともに、少なくともソースのLDD注入層のチャネル領域側にトランジスタ形成領域と同導電型のポケット注入層を形成する第5の工程とを行うことを特徴とするトランジスタの製造方法が知られている(特許文献4参照。)。
また、しきい値電圧の異なるトランジスタを同一基板に形成することを目的として、半導体基板上の第1トランジスタ形成領域に、第1のゲート絶縁膜を介して第1のゲート電極を形成するとともに、半導体基板上の第2のトランジスタ形成領域に、第2のゲート絶縁膜を介して第2のゲート電極を形成した後、第2のゲート電極の両側より所定幅を置いた領域を開口した状態にマスクパターンを形成する第1の工程と、斜めイオン注入法によって、第1のゲート電極をイオン注入マスクにして、第1のトランジスタ形成領域の半導体基板にポケット注入層を形成する不純物を導入するとともに、その際に第2のゲート電極の両側より所定領域内の半導体基板に不純物が導入されるのを防ぐ第2の工程とを行うことを特徴とするトランジスタの製造方法が知られている(特許文献5参照。)。
さらに、ドレイン耐圧を向上させることを目的として、ゲート電極を形成するに際し、不純物領域が形成されている領域上に、ゲート電極と同層のダミーゲート電極を形成する工程を含む半導体装置の製造方法が知られている(特許文献6参照。)。
特開平05−006902号公報 特開平05−114608号公報 特開平06−196492号公報 特開平06−349854号公報 特開平06−350040号公報 特開2003−203923号公報
従来の回転斜めイオン注入法による注入層の形成工程によれば、特に中耐圧トランジスタにおいて、ソース/ドレイン注入層のいわゆるパンチスルー現象による耐圧の低下が懸念され、トランジスタのチャネル長を縮小することが困難であった。
また、回転斜めイオン注入法により、素子分離膜の直下にも注入領域(注入層)が大きく張り出すため、隣接するトランジスタ同士間の距離を狭めることが困難であった。
さらに、特許文献3に記載されているような、例えばイオン注入工程に用いられるマスクパターン(レジストパターン、ダミーゲートパターン)をゲート電極側に張り出して形成して、ゲート電極直下にイオン注入層を非形成とする方法によれば、ソース/ドレイン注入層の耐圧が大幅に低下してしまう。
さらにまた、高耐圧トランジスタの注入層形成には回転斜めイオン注入法を用い、中耐圧トランジスタ又は低耐圧トランジスタ用には基板面に対して垂直方向にイオン注入を行うことで、特に中耐圧トランジスタのいわゆるパンチスルー現象を防止し、かつチャネル長をより小さくすることが可能である。
しかしながら、この場合には、工程数が増加してしまうことに加え、露光マスクの所要数が増加してしまう。結果として、製造コストが嵩んでしまうことになる。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。上記課題を解決するにあたり、この発明の半導体装置の製造方法は、下記のような工程を含んでいる。
すなわち、基板の素子分離膜で画成されている素子形成領域に、前駆ゲート酸化膜、この前駆ゲート酸化膜上に、対向する側壁を有するゲートポリシリコン層を具える構造体を準備する。
素子分離膜を覆う本体部、ゲートポリシリコン層の延在方向に沿って延在しており、本体部から露出する素子形成領域に形成されて素子形成領域を複数の領域に分割する1又は2以上の遮蔽壁部を含む不純物イオン注入用の第1レジストマスクを構造体に形成する。
第1レジストマスクを用いて、基板に対し不純物を回転斜め注入法により注入して、ゲート長方向に沿って素子分離膜の端部の下側からゲートポリシリコン層の端部の下側にわたって延在し、素子分離膜側に形成される第1注入層、ゲートポリシリコン層側に形成される第2注入層、遮蔽壁部の下側に第1注入層及び第2注入層と連続形成されかつ第1注入層及び第2注入層よりも低い不純物濃度である第3注入層とからなる注入層を形成する。第1レジストマスクを除去する。
ゲートポリシリコン層の側壁を覆うサイドウォールを形成してゲートポリシリコン層及びサイドウォールを含むゲート電極を形成する。
不純物イオン注入用の第2レジストマスクを形成して、この第2レジストマスク及びゲート電極から露出している基板に不純物を注入して、注入層にソース/ドレイン注入層を形成する。
この発明の半導体装置の製造方法によれば、遮蔽壁により、打ち込まれる不純物の一部が遮蔽されるため、特に高耐圧トランジスタ及び低耐圧トランジスタと同時に形成される中耐圧トランジスタの製造工程において、動作耐圧の向上を目的として形成される注入層のゲート電極直下への張り出しをより小さくすることができる。よって、いわゆるパンチスルー現象が起こりにくくなる。結果として、トランジスタのチャネル長をより小さくすることができるため、トランジスタ(半導体装置)の電気的特性(駆動能力)をより向上させることができる。
また、電界が集中するゲート電極に近い部分では低濃度不純物が深く打ち込まれるためホットキャリアによる素子劣化を低減することができる。
さらに、従来の製造プロセスを踏襲し、かつ露光マスクの所要数の増加がない。従って、耐圧の異なるトランジスタ、特に中耐圧トランジスタを混載させつつ、製造コストのさらなる低減が可能となる。
さらにまた、素子分離膜の直下に形成される注入層の張り出しををより小さくすることができるため、素子同士の間隔をより狭め、集積度をより向上させることができる。
また、製造工程において遮蔽壁が存在していた領域には、注入層が非形成とされるわけではなく、その周囲の領域と比較して、不純物は低濃度に打ち込まれる。よって、この領域においても電界が緩和されるため、動作耐圧を向上させることができる。従って、所定の動作耐圧を確保することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図面には、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係が概略的に示されているに過ぎず、これによりこの発明が特に限定されるものではない。また、以下の説明において、特定の材料、条件及び数値条件等を用いることがあるが、これらは好適例の1つに過ぎず、従って、この発明は何らこれらに限定されない。
〔第1の実施の形態〕
(トランジスタの構成例)
図1を参照して、この発明の製造方法により製造される半導体装置(半導体素子:トランジスタ)の一構成例につき説明する。なお、この半導体装置は、いわゆるソース又はドレイン領域として供する主電極領域の下側に設けられている、不純物の注入層に特色を有している。
この半導体装置の構成以外は、従来のトランジスタの構成及びその構成と何ら変わるところがない。従って、以下の説明においては注入層についての説明を主として行い、これ以外の構成の詳細な説明は省略する。
図1は、この発明の半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図である。
図1に示すように、この発明の半導体装置(トランジスタ)10は、下地としての基板20を用いて形成されている。この例では基板20を、P--型シリコン基板とする。この基板20は、これに形成されたP型又はN型の第1導電型領域22を有している。
第1導電型領域22には、素子形成領域23を画成するための素子分離膜24が設けられている。この素子分離膜24により、複数の半導体素子(トランジスタ)同士が素子分離される。この例では素子分離膜24として、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜により素子分離する例を示してある。なお、この素子分離膜24としては、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)といった別の公知の構成を適用することもできる。
この素子分離膜24で囲まれている素子形成領域23、すなわち表面22aの上側には、所定形状、この例ではストライプ状に延在するゲート電極30が設けられている。この延在方向に直交する方向がゲート長方向である。
ゲート電極30は、表面22a上に設けられているゲート酸化層32、このゲート酸化層32上に、ゲート酸化層32の一部分を露出させて積層されているゲートポリシリコン層31、このゲートポリシリコン層31の側面及びゲートポリシリコン層31から露出しているゲート酸化層32上を覆っているサイドウォール34を含んでいる。
ゲートポリシリコン層31は、第1側壁31aとこの第1側壁31aに対向する第2側壁31bとを有している。
この素子形成領域23には、主電極領域64が設けられている。主電極領域64は、ゲート長方向に沿ったゲート電極30の両側の、このゲート電極30と素子分離膜24との間に設けられている。
さらにこの半導体装置10は、素子形成領域23中に、ゲート電極30の側壁側の下側から主電極領域64の下側を通って素子分離膜24に至って設けられている不純物が注入された領域(以下、注入層ともいう。)62を有している。
注入層62は、N型の不純物である例えばヒ素(As)又はP型の不純物である例えばホウ素(B)が打ち込まれている領域である。注入層62は、ゲート電極30から露出している素子形成領域23の部分、すなわちゲート電極30の外側の領域に不純物が打ち込まれて形成された領域である。従ってこの注入層62は、ゲートポリシリコン層31より外側の領域、すなわちサイドウォール34の直下の領域から素子分離膜24に至る領域にわたって主電極領域64に接しながら設けられている。この注入層62は、動作耐圧を向上させる(調節する)ために設けられる。
図1に示す構成例では、注入層62は、第1注入層62a、第2注入層62b及び第3注入層62cの3つのサブ領域を含んでいる。
第1注入層62aは、ゲート電極30とは離間して設けられていて、かつ一方の端縁が素子分離膜24の直下の一部分の領域にまで入り込んでおり、かつ他方の端縁は、素子分離膜24とゲート電極30との中間に位置している。
第2注入層62bは、一方の端縁がゲート電極30の直下の一部分の領域にまで入り込んでおり、かつ他方の端縁は、素子分離膜24とゲート電極30との中間に位置している。
第3注入層62cは、第1注入層62aと第2注入層62bとの間に挟まれて設けられていて、これらを互いに離間させている。すなわち、第3注入層62cは、例えばゲート電極30の延在方向に沿って、かつゲート電極30とは離間してストライプ状の形態として存在している。
詳細は後述するが、注入層62、すなわち第1注入層62a、第2注入層62b及び第3注入層62cは、同一工程により同時に形成される。
第1注入層62aと第2注入層62bとの不純物濃度は、ほぼ等しい濃度となる。また、第3注入層62cの不純物濃度は、第1注入層62a及び第2注入層62bのいずれの不純物濃度よりも低い。
半導体装置10は、ソース/ドレイン注入層、すなわち主電極領域64を具えている。このソース/ドレイン注入層64は、ゲート電極30、すなわちサイドウォール34から素子分離膜24に至る基板20の部分領域に設けられている。
このように注入層62を設けることにより、動作耐圧を確保しつつ、特に中耐圧トランジスタのいわゆるパンチスルー現象を防止し、かつチャネル長をより小さくすることが可能となる。
(半導体装置の製造方法)
図2及び図3を参照して、この発明の半導体装置の製造方法例につき説明する。なお、図は各製造工程段階で得られた構造体の平面図又は切断端面で示してある。
図2(A)及び(B)は、この発明の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図であり、各図はゲート長方向に沿って切断して得られた切断端面を示してある。
図3(A)、(B)及び(C)は、図2に続く製造工程図である。図3(A)は上面側からみた平面図であり、図3(B)及び図3(C)は図3(A)のI−I’一点鎖線に沿って切断した断面の切り口を示してある。
図2(A)に示すように、まず、下地として第1導電型領域22が設けられている基板20を準備する。この基板20として、シリコン基板に不純物を注入して第1導電型領域22を形成した基板としてもよく、或いはシリコン基板上に成膜した層に不純物を注入して、第1導電型領域22を形成した基板であってもよい。
次いで、第1導電型領域22に、常法に従って、例えばLOCOS法により素子分離膜24を形成して素子形成領域23を画成する。通常、この素子形成領域23の平面形状は四角形である。
次に、素子分離膜24により分離された素子形成領域23を含む基板20に前駆ゲート酸化膜32Xを形成する。前駆ゲート酸化膜32Xは、例えば従来公知の熱酸化工程により、シリコン酸化膜を形成する工程とすればよい。なお、この前駆ゲート酸化膜32Xとしては、これに限定されず、公知の任意好適な材料を用いることができる。
次いで、前駆ゲート酸化膜32X上に、従来公知のCVD工程により任意好適な条件でポリシリコン膜31Xを形成する。
さらに、ポリシリコン膜31X上に、所定のゲート電極形成用パターンを有するゲート電極形成用レジストマスク42を常法のホトリソグラフィ工程により形成する。
次いで、図2(B)に示すように、ゲート電極形成用レジストマスク42をマスクとして用いて、前駆ゲート酸化膜32X、ポリシリコン膜31Xを、常法のエッチング工程によりパターニングする。
このパターニング工程により、前駆ゲート酸化膜32X上に積層されるゲートポリシリコン層31がストライプ状の形態で形成される。
次に、図3(A)及び(B)に示すように、素子分離膜24上及び素子形成領域23の、ゲートポリシリコン層31の両側に、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第1レジストマスク44を形成する。
この発明の製造方法に適用される不純物イオン注入用第1レジストマスク44は、本体部44a及び1又は2以上の遮蔽壁部44bを有している点に特徴がある。
すなわち、本体部44aは、素子分離膜24とゲートポリシリコン層31とで囲まれた領域を不純物イオン注入領域26として露出する。
また、遮蔽壁部44bは、ゲートポリシリコン層31の延在方向に、ゲートポリシリコン層31の側壁から離間してこの側壁に沿ってストライプ状の形状で延在しており、かつ本体部44aから離間して形成される。
この例の遮蔽壁部44bは、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a及び第2側壁31bのそれぞれの側に、1つずつの計2つの遮蔽壁部44bを有している。
すなわち、遮蔽壁部44bは、第1側壁31aに対向する第1遮蔽壁部44ba及び第2側壁31bに対向する第2遮蔽壁部44bbを有している。
次に、形成されたゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44をマスクとして用いて、ゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44から露出している基板20の露出面に、例えばリン(P)であるN型不純物又は例えばホウ素(B)であるP型不純物を注入して、注入層62を形成する。
この注入層62の形成工程は、従来公知のいわゆる回転斜めイオン注入法により行う。注入条件としては、好ましくは例えば注入角度を30°から45°の範囲の任意好適な注入角度とし、不純物52のドーズ量を1.0×1012ions/cm2から5.0×1015ions/cm2の範囲の任意好適な値とし、かつ注入エネルギーを80KeVから300KeVの範囲の任意好適な値として設定するのがよい。
このとき、注入層62は、既に説明したように3つの部分領域(サブ領域とも称される。)、すなわち互いに離間する第1注入層62a及び第2注入層62b並びにこれら第1注入層62a及び第2注入層62bに挟まれて第1注入層62a及び第2注入層62bの両方に連接する第3注入層62cを含んでいる。
既に説明したように、第3注入層62cは、第1注入層62a及び第2注入層62bの不純物濃度よりも低い濃度で形成される。
すなわち、回転斜めイオン注入法により打ち込まれる注入層形成不純物52は、その一部が遮蔽壁部44bにより遮られて基板20に至ることはない。また、残りの一部は遮蔽壁部44bを透過して、基板20に打ち込まれることになる。
従って、特に第1注入層62aにおいては不純物が深く打ち込まれることになる。よって、電界が集中するゲート電極に近い部分でのホットキャリアによる素子劣化をより低減することができる。
加えて、遮蔽壁部44bの直下を含む領域に形成される第3注入層62cは、その両外側の領域、すなわち第1注入層62a及び第2注入層62bと比較して不純物濃度が低濃度となる。
第3注入層62cの不純物濃度は、必要な動作耐圧に応じた任意好適なものとできる。
すなわち、遮蔽壁部44bの形状は、所定の動作耐圧に対応する不純物濃度を考慮して、打ち込まれる不純物52の一部を遮蔽し残りの一部を透過する厚さ(幅)W1及び高さとして形成される。
具体的には、延在方向に対して直交する方向の遮蔽壁部44bの幅W1は、回転斜めイオン注入法による不純物注入条件、必要な動作耐圧等を考慮して、例えば製造プロセスルールに従う最小幅に加えて0.5μm程度を目安として任意好適なものとできる。不純物注入条件が上述の例の場合には、好ましくは0.3μmから0.5μm程度の範囲の値に設定するのがよい。
このとき、遮蔽壁部44bの高さ、すなわちレジスト膜厚は好ましくは例えば800nmから1200nm程度の範囲に設定すればよい。
また、遮蔽壁部44bとゲートポリシリコン層31との離間距離は、プロセスルール、必要な動作耐圧等を考慮して、好ましくは0.2μmから0.4μmの範囲の値に設定するのがよい。
このように、遮蔽壁部44bの幅、高さ、ゲートポリシリコン層31との離間距離は、この発明の目的を損なわない範囲で、回転斜めイオン注入条件に応じた任意好適な範囲に設定することができる。
図3(C)に示すように、次に第1レジストマスク44を除去し、例えばシリコン酸化膜(TEOS膜)を、常法のホトリソグラフィ工程及びエッチング工程(サイドウォールエッチング工程)を行うことにより、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a及び第2側壁31bを覆うサイドウォール34として形成する。
これにより、ゲートポリシリコン層31、ゲート酸化層32及びサイドウォール34からなるゲート電極30が形成される。
次に、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第2レジストマスク46を形成する。
次いで、ゲート電極30及び不純物イオン注入用第2レジストマスク46から露出している基板に、P型又はN型の主電極領域、すなわちソース/ドレイン注入層形成のための不純物54を注入して、ソース/ドレイン注入層64を形成する。
このソース/ドレイン注入層64は、好ましくは例えばドーズ量を1.0×1012ions/cm2から6.0×1015ions/cm2程度の範囲の任意好適な値とし、注入エネルギーを30KeVから80KeV程度の範囲の任意好適な値として設定して形成するのがよい。
次いで、不純物イオン注入用第2レジストマスク46を、レジスト材料に応じた任意好適な条件で除去する。
さらに、常法の、いわゆるアニールプロセス及び結晶欠陥の回復を目的とする高速熱処理工程(RTP:Rapid Thermal Process)を行う。
アニールプロセスは、例えば好ましくは600℃から800℃の範囲内で1時間程度の条件で行えばよい。また、高速熱処理工程は、好ましくは1000℃程度で数秒間の条件で行うのがよい。
このようにして、図1を参照して既に説明した構成を有する半導体装置10が得られる。
この発明の半導体装置の製造方法によれば、レジストマスクの一部である遮蔽壁部により、斜め方向から打ち込まれる不純物の一部が遮蔽されるため、動作耐圧の向上を目的として形成される注入層のゲート電極直下への張り出しを遮蔽壁部を設けていない場合と比較してより小さくすることができる。よって、いわゆるパンチスルー現象が起こりにくくなる。結果として、トランジスタのチャネル長を従来と比較してより小さくすることができるため、半導体装置(トランジスタ)の電気的特性(駆動能力)をより向上させることができる。
さらに、この発明の製造方法によれば、特にホトリソグラフィ工程において従来の製造プロセスを踏襲するため、露光マスクの所要数の増加がない。従って、耐圧の異なる複数種類のトランジスタを混載させつつ、電気的特性に優れた半導体装置を効率よく製造できるため、製造コストのさらなる低減が可能となる。
さらにまた、素子分離膜の直下に形成される注入層の張り出しを従来の遮蔽壁部を形成しない斜め注入を行う場合と比較して、より小さくすることができるため、素子同士の間隔をより狭め、集積度をより向上させることができる。
また、遮蔽壁部直下領域には、注入層が非形成とされるわけではなく、その周囲の領域と比較して、不純物はより低濃度に打ち込まれる。よって動作時に、この領域で電界が緩和されるため、動作耐圧を向上させることができる。従って、所定の動作耐圧を確保することができる。
〔変形例〕
図4を参照して、この発明の第1の実施の形態の変形例につき説明する。なお、既に説明した第1の実施の形態と同一の構成については同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
図4は、この例の半導体装置を切断した切断端面を示す。
この例の半導体装置10は、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a側の注入層62と第2側壁31b側の注入層62とが非対称の構成とされている。
すなわち、この例では第2側壁31b側の注入層62が、第1の実施の形態で既に説明した第2注入層62b及び第3注入層62cを有しておらず、単一の注入層、すなわち第1注入層62aのみで構成されている。
第1側壁31a側の注入層62は、既に説明した第1の実施の形態と同様の構成を有している。
このような構成とすれば、ソース又はドレインの耐圧をゲートポリシリコン層31の第1側壁31a側と第2側壁31b側で変化させることができる。
(半導体装置の製造方法)
図5を参照して、この例の半導体装置の製造方法につき説明する。なお、不純物イオン注入用第1レジストマスク44の形状、すなわちその形成工程を除き、他の各工程は既に説明した第1の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
図5(A)、(B)及び(C)は、この発明の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。図5(A)は上面側からみた平面図であり、図5(B)及び図5(C)は、図5(A)のI−I’一点鎖線に沿って、すなわち半導体装置をゲート長方向で切断した断面の切り口を示してある。
図5(A)に示すように、前駆ゲート酸化膜32X上に積層されるゲートポリシリコン層31の形成工程までを第1の実施の形態と同様の工程により行う。
次に、図5(A)及び(B)に示すように、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第1レジストマスク44を形成する。
この例の不純物イオン注入用第1レジストマスク44は、本体部44aと、第1側壁31aに対向する第1遮蔽壁部44baとを有している。
次に、形成されたゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44をマスクとして用いて、ゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44から露出している基板20の露出面に、注入層62を形成する。
このとき、注入層62は、3つの部分領域、すなわち互いに離間する第1注入層62a及び第2注入層62b、並びにこれら第1注入層62a及び第2注入層62bに挟まれて第1注入層62a及び第2注入層62bの両方に連接する第3注入層62cを含んで形成される。また、第2側壁31b側には第1注入層62aのみが形成される。
このとき、第1側壁31a側の第3注入層62cは、第1側壁31a側の第1注入層62a及び第2注入層62bの不純物濃度よりも低い濃度で形成される。
すなわち、回転斜めイオン注入法により打ち込まれる注入層形成不純物52は、特に第1側壁31a側において、その一部が遮蔽壁部44bにより遮られて基板20に至ることはない。また、残りの一部は遮蔽壁部44bを透過して、基板20に打ち込まれることになる。
従って、遮蔽壁部44bの直下を含む領域に形成される第3注入層62cは、その両外側の領域、すなわち第1注入層62a及び第2注入層62bに比較して低濃度となる。
さらに図5(C)に示すように、例えばシリコン酸化膜に対して、常法に従うホトリソグラフィ工程及びエッチング工程(サイドウォールエッチング工程)を行い、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a及び第2側壁31bを覆うサイドウォール34として形成する。
これにより、ゲートポリシリコン層31、ゲート酸化層32及びサイドウォール34からなるゲート電極30が形成される。
次に、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第2レジストマスク46を形成する。
次いで、既に説明したように、ゲート電極30及び不純物イオン注入用第2レジストマスク46から露出している基板20に、P型又はN型のソース/ドレイン注入層形成不純物54を注入して、ソース/ドレイン注入層64を形成する。打ち込み後、常法に従って、熱拡散工程を行う。
最後に、不純物イオン注入用第2レジストマスク46を、レジスト材料に応じた任意好適な条件で除去する。
このようにして、図4に示すこの例の半導体装置10が完成する。
このような製造工程とすれば、第1の実施の形態において既に説明した効果に加えて、例えば、ソース電極をVSSに接続し、かつドレイン電極をVDDに接続する構成にも対応することができる。
〔第2の実施の形態〕
(トランジスタの構成例)
図6を参照して、この例の半導体装置の構成例につき説明する。なお、既に説明した第1の実施の形態と同一の構成については、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図6(A)は、図7(A)におけるI−I'一点鎖線と同じ位置で半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図であり、図6(B)は、図7(A)におけるII−II'一点鎖線と同じ位置で半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図である。
図6(A)及び(B)に示すように、この発明の半導体装置10は、下地としての基板20を用いて形成されている。この基板20は、これに形成されたP型又はN型の第1導電型領域22を有している。
第1導電型領域22には、素子形成領域23を画成するための素子分離膜24が設けられている。
この素子分離膜24で囲まれている素子形成領域23、すなわち表面22aの上側には、所定形状、この例ではストライプ状に延在するゲート電極30が設けられている。
ゲート電極30は、表面22a上に設けられているゲート酸化層32、このゲート酸化層32上に、ゲート酸化層32の一部分を露出させて積層されているゲートポリシリコン層31、このゲートポリシリコン層31の側面及びゲートポリシリコン層31から露出しているゲート酸化層32上を覆っているサイドウォール34を含んでいる。
ゲートポリシリコン層31は、第1側壁31aとこの第1側壁31aに対向する第2側壁31bとを有している。
この素子形成領域23には、主電極領域、すなわちソース/ドレイン注入層64が設けられている。主電極領域64は、ゲート長方向に沿ったゲート電極30の両側の、このゲート電極30と素子分離膜24との間に設けられている。
この主電極領域64は、ゲート電極30、すなわちサイドウォール34から素子分離膜24に至る基板20の部分領域に設けられている。
さらにこの半導体装置10は、素子形成領域23中に、ゲート電極30の側壁側の下側から主電極領域64の下側を通って素子分離膜24に至って設けられている不純物が注入された注入層62を有している。
この注入層62は、ゲート電極30から露出している素子形成領域23の部分、すなわちゲート電極30の外側の領域に不純物が打ち込まれて形成された領域である。従って注入層62は、ゲートポリシリコン層31より外側の領域、すなわちサイドウォール34の直下の領域から素子分離膜24に至る領域にわたって主電極領域64に接しながら設けられている。
注入層62は、第1注入層62a、第2注入層62b及び第3注入層62cの3つの領域を含んでいる。すなわち、注入層62は、互いに離間する第1注入層62a及び第2注入層62b並びにこれら第1注入層62a及び第2注入層62bに挟まれて第1注入層62a及び第2注入層62bの両方に連接する第3注入層62cを含んでいる。
すなわち、第1注入層62aと第2注入層62bとは、ゲート電極30の延在方向に沿って延在している第3注入層62cの本体領域62caにより分離されている。
この例の第3注入層62cは、既に説明した第1の実施の形態と同様の構成である、本体領域62caに加えて、本体領域62ca及びゲート電極30の両方に対して直交する方向に延在し、本体領域62ca及びゲート電極30に接触しているゲート接触領域62cbを有している。
すなわち、第2注入層62bは、このゲート接触領域62cbにより複数領域に、この例では等面積の2領域として分割されている。
また、第3注入層62cは、本体領域62ca及び素子分離膜24の両方に対して直交する方向に延在し、本体領域62ca及び素子分離膜24に接触している素子分離膜接触領域62ccを有している。
すなわち、第1注入層62aは、この素子分離膜接触領域62ccにより複数領域に、この例では等面積の2領域として分割されている。
これらゲート接触領域62cb及び素子分離膜接触領域62ccは、本体領域62caと一体として設けられている。
注入層62、すなわち第1注入層62a、第2注入層62b及び第3注入層62cは、同一工程により同時に形成される。
第1注入層62aと第2注入層62bとの不純物濃度は、ほぼ等しい濃度となる。また、第3注入層62cの不純物濃度は、第1注入層62a及び第2注入層62bのいずれの不純物濃度よりも低い。
このように注入層62を設けることにより、特に中耐圧トランジスタのいわゆるパンチスルー現象をより効果的に防止することができる。
また、素子分離膜24の下側に注入された不純物が張り出す領域をより小さくすることができるため、各素子同士の間隔をより狭めることができる。
(半導体装置の製造方法)
図7を参照して、この例の半導体装置の製造方法につき説明する。なお、不純物イオン注入用第1レジストマスク44の形状、すなわちその形成工程を除き、他の各工程は既に説明した第1の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
図7(A)、(B)及び(C)は、この例の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。図7(A)は上面側からみた平面図であり、図7(B)及び図7(C)は、図7(A)のI−I’一点鎖線に沿って、すなわち半導体装置をゲート長方向で切断した断面の切り口を示してある。
既に説明した第1の実施の形態と同様に、ゲートポリシリコン層31を形成する工程まで行う。
次に、図7(A)及び(B)に示すように、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第1レジストマスク44を形成する。
この発明の製造方法に適用される不純物イオン注入用第1レジストマスク44は、本体部44a及び遮蔽壁部44bを有していることを特徴としている。
すなわち、本体部44aは、不純物イオン注入領域26、すなわち素子分離膜24とゲートポリシリコン層31との間隙の領域を露出している。
素子形成領域23の、ゲートポリシリコン層31の両側に、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第1レジストマスク44を形成する。
この例の不純物イオン注入用第1レジストマスク44は、本体部44a及び1又は2以上の遮蔽壁部44bを有している点に特徴がある。
すなわち、本体部44aは、素子分離膜24とゲートポリシリコン層31とで囲まれた領域を不純物イオン注入領域26として露出する。
また、遮蔽壁部44bは、ゲートポリシリコン層31の延在方向に、ゲートポリシリコン層31の側壁から離間して、この側壁に沿ってストライプ状の形状で延在しており、かつ本体部44aから離間して形成される。
この例の遮蔽壁部44bは、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a及び第2側壁31bのそれぞれに対向する側に、1つずつの計2つの遮蔽壁部44bとして構成されている。
すなわち、遮蔽壁部44bは、第1側壁31aに対向する第1遮蔽壁部44ba及び第2側壁31bに対向する第2遮蔽壁部44bbを有している。
第1遮蔽壁部44baの第1遮蔽壁本体部44bac及び第2遮蔽壁部44bbの第2遮蔽壁本体部44bbcは、ゲートポリシリコン層31の延在方向に、ゲートポリシリコン層31の側壁から離間してこの側壁に沿って延在しており、かつ本体部44aから離間させて形成する。
加えて、この例の第1遮蔽壁部44baは、第1遮蔽壁部44baの第1遮蔽壁本体部44bac及び本体部44aの両方に対して直交する方向に延在し、第1遮蔽壁本体部44bac及び本体部44aに接触している第1接続部44baaを有している。また、第1遮蔽壁部44baの第1遮蔽壁本体部44bac及びゲート電極30の両方に対して直交する方向に延在し、第1遮蔽壁本体部44bac及びゲート電極30に接触している第2接続部44babを有している。
また、この例の第2遮蔽壁部44bbは、第2遮蔽壁部44bbの第2遮蔽壁本体部44bbc及び本体部44aの両方に対して直交する方向に延在し、第2遮蔽壁本体部44bbc及び本体部44aに接触している第1接続部44bbaを有している。さらに第2遮蔽壁部44bbの第2遮蔽壁本体部44bbc及びゲート電極30の両方に対して直交する方向に延在し、第2遮蔽壁本体部44bbc及びゲート電極30に接触している第2接続部44bbbを有している。
次に、形成されたゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44をマスクとして用いて、ゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44から露出している基板20の露出面に、不純物を注入して、注入層62を形成する。
この注入層62の形成工程は、従来公知のいわゆる回転斜めイオン注入法により行う。
このとき、注入層62は、3つの部分領域、すなわち互いに離間する第1注入層62a及び第2注入層62b並びにこれら第1注入層62a及び第2注入層62bに挟まれて第1注入層62a及び第2注入層62bの両方に連接する第3注入層62cを含んでいる。
これら第1注入層62a及び第2注入層62bは、第3注入層62cのうち、それぞれ素子分離膜接触領域62cc及びゲート接触領域62cbにより複数の領域、この例ではそれぞれが2つの領域に分割されることになる。
既に説明したように、第3注入層62cは、第1注入層62a及び第2注入層62bの不純物濃度よりも低い濃度で形成される。
すなわち、回転斜めイオン注入法により打ち込まれる注入層形成不純物52は、その一部が遮蔽壁部44bにより遮られて基板20に至ることはない。また、残りの一部は遮蔽壁部44bを透過して、基板20に打ち込まれることになる。
遮蔽壁部44bの直下を含む領域に形成される第3注入層62cは、第1注入層62a及び第2注入層62bと比較して低濃度となる。
第3注入層62cの不純物濃度は、必要な動作耐圧に応じた任意好適なものとできる。すなわち、遮蔽壁部44bの形状は、所定の動作耐圧に対応する不純物濃度を考慮して、打ち込まれる不純物52の一部を遮蔽し残りの一部を透過する厚さ(幅)W1及び高さとして形成する。
さらに図7(C)に示すように、例えばシリコン酸化膜を、常法に従うホトリソグラフィ工程及びエッチング工程を行い、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a及び第2側壁31bを覆うサイドウォール34として形成する。
これにより、ゲートポリシリコン層31、ゲート酸化層32及びサイドウォール34からなるゲート電極30が形成される。
次に、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第2レジストマスク46を形成する。
次いで、既に説明したように、ゲート電極30及び不純物イオン注入用第2レジストマスク46から露出している基板20に、P型又はN型のソース/ドレイン注入層形成不純物54を注入して、ソース/ドレイン注入層64を形成する。打ち込み後、常法に従って、熱拡散工程を行う。
最後に、不純物イオン注入用第2レジストマスク46を、レジスト材料に応じた任意好適な条件で除去する。
このようにして、図6に示すこの例の半導体装置10が完成する。
このような製造工程とすれば、第1の実施の形態で既に説明した製造方法と同様の効果を得ることができる。
〔変形例〕
図8を参照して、この発明の第2の実施の形態の変形例につき説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同一の構成については同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
図8は、この発明の半導体装置を切断した切断面を示す模式的な図である。
この例の半導体装置10は、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a側の注入層62と第2側壁31b側の注入層62とが非対称の構成とされている。
すなわち、この例では第2側壁31b側の注入層62が、第1の実施の形態で既に説明した第2注入層62b及び第3注入層62cを有しておらず、単一の注入層、すなわち第1注入層62aのみで構成されている。
第1側壁31a側の注入層62は、既に説明した第2の実施の形態と同様である。
このような構成とすれば、ソース又はドレインの耐圧をゲートポリシリコン層31の第1側壁31a側と第2側壁31b側で変化させることができる。
(半導体装置の製造方法)
図9を参照して、この発明の半導体装置の製造方法例につき説明する。なお、不純物イオン注入用第1レジストマスク44の形状、すなわちその形成工程を除き、他の各工程は既に説明した第1及び第2の実施の形態と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
図9(A)、(B)及び(C)は、この例の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。図9(A)は上面側からみた平面図であり、図9(B)及び図9(C)は図9(A)のI−I’一点鎖線に沿って、すなわち半導体装置をゲート長方向で切断した断面の切り口を示してある。
図9(A)に示すように、前駆ゲート酸化膜32X上に積層されるゲートポリシリコン層31の形成工程までを第1及び第2の実施の形態と同様の工程により行う。
次に、図9(A)及び(B)に示すように、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第1レジストマスク44を形成する。
この例の不純物イオン注入用第1レジストマスク44は、本体部44aと、第1側壁31aに対向する第1遮蔽壁部44baのみを有している。
次に、形成されたゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44をマスクとして用いて、ゲートポリシリコン層31及び不純物イオン注入用第1レジストマスク44から露出している基板20の露出面に、注入層62を形成する。
このとき注入層62は、第1側壁31a側にのみ3つの部分領域、すなわち互いに離間する第1注入層62a及び第2注入層62b、並びに第3注入層62cを含んで形成される。また、第2側壁31b側には第1注入層62aのみが形成される。
このとき、第1側壁31a側の第3注入層62cは、第1側壁31a側の第1注入層62a及び第2注入層62bの不純物濃度よりも低い濃度で形成される。
すなわち、回転斜めイオン注入法により打ち込まれる注入層形成不純物52は、特に第1側壁31a側において、その一部が遮蔽壁部44bにより遮られて基板20に至ることはない。また、残りの一部は遮蔽壁部44bを透過して、基板20に打ち込まれることになる。
従って、遮蔽壁部44bの直下を含む領域に形成される第3注入層62cは、第1注入層62a及び第2注入層62bに比較して低濃度となる。
遮蔽壁部44bは、打ち込まれる注入層形成不純物52の一部を遮蔽し残りの一部を透過する厚さ(幅)として形成される。
さらに図9(C)に示すように、例えばシリコン酸化膜を、常法に従うホトリソグラフィ工程及びエッチング工程を行い、ゲートポリシリコン層31の第1側壁31a及び第2側壁31bを覆うサイドウォール34として形成する。
これにより、ゲートポリシリコン層31、ゲート酸化層32及びサイドウォール34からなるゲート電極30が形成される。
次に、不純物イオン注入領域26を露出する不純物イオン注入用第2レジストマスク46を形成する。
次いで、既に説明したように、ゲート電極30及び不純物イオン注入用第2レジストマスク46から露出している基板20に、P型又はN型のソース/ドレイン注入層形成不純物54を注入して、ソース/ドレイン注入層64を形成する。打ち込み後、常法に従って、熱拡散工程を行う。
最後に、不純物イオン注入用第2レジストマスク46を、レジスト材料に応じた任意好適な条件で除去する。
このようにして、図8に示すこの例の半導体装置10が完成する。
このような製造工程とすれば、第1の実施の形態において既に説明した効果に加えて、例えば、ソース電極をVSSに接続し、かつドレイン電極をVDDに接続する構成にも対応することができる。
この発明の半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図である。 (A)及び(B)は、この発明の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。 (A)、(B)及び(C)は、図2に続く製造工程図である。 この発明の半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図である。 (A)、(B)及び(C)は、この発明の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。 (A)は半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図であり、(B)は半導体装置を(A)図とは異なる位置で切断した切断端面を示す模式的な図である。 (A)、(B)及び(C)は、この発明の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。 この発明の半導体装置を切断した切断端面を示す模式的な図である。 (A)、(B)及び(C)は、この発明の半導体装置の製造工程を説明するための模式的な製造工程図である。
符号の説明
10:半導体装置
20:基板(P--型シリコン基板)
22:第1導電型領域
22a:表面
23:素子形成領域
24:素子分離膜
26:不純物イオン注入領域
30:ゲート電極
31:ゲートポリシリコン層
31a:第1側壁
31b:第2側壁
31X:ポリシリコン膜
32:ゲート酸化層
32X:前駆ゲート酸化膜
34:サイドウォール
42:ゲート電極形成用レジストマスク
44:不純物イオン注入用第1レジストマスク
44a:本体部
44b:遮蔽壁部
44ba:第1遮蔽壁部
44bb:第2遮蔽壁部
44baa:第1接続部
44bab:第2接続部
44bac:第1遮蔽壁本体部
44bba:第1接続部
44bbb:第2接続部
44bbc:第2遮蔽壁本体部
46:不純物イオン注入用第2レジストマスク
52:注入層形成不純物
54:ソース/ドレイン注入層形成不純物
62:注入層
62a:第1注入層
62b:第2注入層
62c:第3注入層
62ca:本体領域
62cb:ゲート接触領域
62cc:素子分離膜接触領域
64:ソース/ドレイン注入層(主電極領域)

Claims (5)

  1. 基板の素子分離膜で画成されている素子形成領域に、前駆ゲート酸化膜、該前駆ゲート酸化膜上に、対向する側壁を有するゲートポリシリコン層を具える構造体を準備する工程と、
    前記素子分離膜を覆う本体部、前記ゲートポリシリコン層の延在方向に沿って延在しており、前記本体部から露出する前記素子形成領域に形成されて前記素子形成領域を複数の領域に分割する1又は2以上の遮蔽壁部を含む不純物イオン注入用の第1レジストマスクを前記構造体に形成する工程と、
    前記第1レジストマスクを用いて、前記基板に対し不純物を回転斜め注入法により注入して、ゲート長方向に沿って前記素子分離膜の端部の下側から前記ゲートポリシリコン層の端部の下側にわたって延在し、前記素子分離膜側に形成される第1注入層、前記ゲートポリシリコン層側に形成される第2注入層、前記遮蔽壁部の下側に前記第1注入層及び前記第2注入層と連続形成されかつ前記第1注入層及び前記第2注入層よりも低い不純物濃度である第3注入層とからなる注入層を形成する工程と、
    前記第1レジストマスクを除去する工程と、
    前記ゲートポリシリコン層の前記側壁を覆うサイドウォールを形成して前記ゲートポリシリコン層及び当該サイドウォールを含むゲート電極を形成する工程と、
    不純物イオン注入用の第2レジストマスクを形成して、該第2レジストマスク及び前記ゲート電極から露出している前記基板に不純物を注入して、前記注入層にソース/ドレイン注入層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 基板の素子分離膜で画成されている素子形成領域に、前駆ゲート酸化膜、該前駆ゲート酸化膜上に、対向する側壁を有するゲートポリシリコン層を具える構造体を準備する工程と、
    前記素子分離膜を覆う本体部、前記ゲートポリシリコン層の延在方向に沿って延在しており、前記本体部から露出する前記素子形成領域に形成されて前記素子形成領域を複数の領域に分割する遮蔽壁本体部、当該遮蔽壁本体部と前記本体部とを接続する第1接続部、及び前記遮蔽壁本体部とゲートポリシリコン層とを接続する第2接続部を有する1又は2以上の遮蔽壁部を含む不純物イオン注入用の第1レジストマスクを前記構造体に形成する工程と、
    前記第1レジストマスクを用いて、前記基板に対し不純物を回転斜め注入法により注入して、ゲート長方向に沿って前記素子分離膜の端部の下側から前記ゲートポリシリコン層の端部の下側にわたって延在し、前記素子分離膜側に形成される第1注入層、前記ゲートポリシリコン層側に形成される第2注入層、前記遮蔽壁部の下側に前記第1注入層及び前記第2注入層と連続形成されかつ前記第1注入層及び前記第2注入層よりも低い不純物濃度である第3注入層とからなる注入層を形成する工程と、
    前記第1レジストマスクを除去する工程と、
    前記ゲートポリシリコン層の前記側壁を覆うサイドウォールを形成して前記ゲートポリシリコン層及び当該サイドウォールを含むゲート電極を形成する工程と、
    不純物イオン注入用の第2レジストマスクを形成して、該第2レジストマスク及び前記ゲート電極から露出している前記基板に不純物を注入して、前記注入層にソース/ドレイン注入層を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1レジストマスクを形成する工程は、前記ゲートポリシリコン層の一側壁から離間して当該一側壁に沿って延在している1つの前記遮蔽壁部を含む不純物イオン注入用第1レジストマスクを形成する工程であり、
    前記注入層を形成する工程は、前記遮蔽壁部が非形成とされている側に、前記本体部から前記ゲートポリシリコン層の前記側壁に至る領域を含んで形成される第1注入層を形成し、かつ前記第2注入層及び前記第3注入層を非形成とする工程であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 素子分離膜が設けられている基板と、
    前記素子分離膜が画成する素子形成領域に設けられているゲート酸化膜と、
    前記ゲート酸化膜上に設けられていて、対向する側壁を有するゲートポリシリコン層及び当該ゲートポリシリコン層の前記側壁を覆うサイドウォールを含むゲート電極と、
    前記ゲート電極の延在方向に直交する方向に沿って前記素子分離膜の端部の下側から前記ゲートポリシリコン層の端部の下側にわたって延在し、前記素子分離膜側に形成される第1注入層、前記ゲートポリシリコン層側に形成される第2注入層、前記第1注入層及び前記第2注入層と連続形成されかつ前記第1注入層及び前記第2注入層よりも低い不純物濃度である第3注入層からなる注入層と、
    前記注入層に設けられているソース/ドレイン注入層と
    を含むことを特徴とする半導体装置。
  5. 素子分離膜が設けられている基板と、
    前記素子分離膜が画成する素子形成領域に設けられているゲート酸化膜と、
    前記ゲート酸化膜上に設けられていて、対向する側壁を有するゲートポリシリコン層及び当該ゲートポリシリコン層の前記側壁を覆うサイドウォールを含むゲート電極と、
    前記ゲート電極の延在方向に直交する方向に沿って前記素子分離膜の端部の下側から前記ゲートポリシリコン層の端部の下側にわたって延在し、前記素子分離膜側に形成される第1注入層、前記ゲートポリシリコン層側に形成される第2注入層、前記第1注入層及び前記第2注入層よりも低い不純物濃度であって、前記第1注入層及び前記第2注入層と連続形成されて前記第1注入層及び前記第2注入層を分離する本体領域、当該本体領域に直交する方向に延在しており、前記本体領域及び前記ゲート電極に接触して前記第2注入層を分割しているゲート接触領域、及び前記本体領域に対して直交する方向に延在しており、前記本体領域及び前記素子分離膜に接触して前記第1注入層を分割している素子分離膜接触領域を含む第3注入層からなる注入層と、
    前記注入層に設けられているソース/ドレイン注入層と
    を含むことを特徴とする半導体装置。
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