JP2007309168A - エンジンの排気ガス還流装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各気筒の吸気通路に排気ガスを均等に分配できる排気ガス還流装置を提供する。
【解決手段】排気ガス還流通路9を、排気ガス導入孔7から気筒列方向Kに延びるガス導入路17と、第1ガス通路21と第2ガス通路22とを備えたトーナメント型に形成し、第1ガス通路部分21aが、ガスケットを挟んでガス導入路17と対向するように、第1ガス通路21をシリンダヘッド側の接合面に形成し、第1連通孔31をガスケットに形成し、第2ガス通路22を、ガスケットを挟んで第1ガス通路21の各下流端部21Kと対向するように、スペーサ側の接合面に形成し、第2連通孔32を各ガスケット部分にそれぞれ形成し、第2ガス通路22の複数の下流端部22Kを複数の吸気通路8A〜8Dに各別に連通させ、ガス導入路17の下流端部17Kに第1延長部41を形成し、第1ガス通路21の下流端部21Kに第2延長部42を形成してある。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車等のエンジンの排気ポートからの排気ガスを各気筒の吸気通路に還流するエンジンの排気ガス還流装置に関し、詳しくは、
多気筒エンジンのシリンダヘッドにスペーサを介して吸気マニホルドを取付けるとともに、前記シリンダヘッドとスペーサの間にガスケットを介在させ、前記スペーサに対する前記シリンダヘッドの接合面のうち気筒列方向の一端部に、排気ポートからの排気ガスを導入するための排気ガス導入孔を開口させ、前記シリンダヘッドとスペーサとの接合部に、前記排気ガス導入孔と各気筒の吸気通路を連通させる排気ガス還流通路を形成し、
前記排気ガス還流通路を、前記排気ガス導入孔から気筒列方向の中央側に延びるガス導入路と、このガス導入路の下流端部から気筒列方向に分岐する第1ガス通路と、この第1ガス通路の各下流端部から気筒列方向に分岐する第2ガス通路とを備えたトーナメント型に形成し、前記第2ガス通路の複数の下流端部を複数の前記吸気通路に各別に連通させてあるエンジンの排気ガス還流装置に関する。
自動車等のエンジンでは、上記の排気ガス導入孔が各気筒の吸気通路や燃料噴射弁等に干渉するのを回避するために、スペーサに対するシリンダヘッドの接合面の気筒列方向の一端部に排気ガス導入孔を開口させてある。そのために、排気ガス導入孔と吸気通路を連通させる流路を各吸気通路ごとに設けると、各流路の長さが異なって各吸気通路に排気ガスを均等に分配できなくなる。そこで、排気ガス還流通路をトーナメント型に形成し、排気ガス導入孔から各吸気通路までの各流路の長さを等しくして、各吸気通路に排気ガスを均等に分配するようにしている。
従来、排気ガス還流通路をトーナメント型に形成した技術として、排気ガス還流通路をスペーサの下端部に形成した技術があった(特許文献1参照)。しかしながら、この構造によれば、スペーサが気筒列方向と直交する方向に大きくなり、車両へのエンジンの搭載性が悪化するという問題がある。この問題は、シリンダヘッドとスペーサとの接合部に排気ガス還流通路を形成する技術(冒頭の[技術分野]の項に記載した技術)でも同様に生じる。すなわち、前記接合部に排気ガス還流通路を形成する場合、一般に、前記ガス導入路と、このガス導入路の下流端部から気筒列方向に分岐する第1ガス通路と、第1ガス通路の各下流端部から気筒列方向に分岐する第2ガス通路とが、気筒列方向と直交する方向に所定の間隔を空けて並んだ状態に形成することになり、前記間隔を空けるためのスペースが必要で、接合部(シリンダヘッドとスペーサ)が気筒列方向と直交する方向に大きくなる。その結果、車両へのエンジンの搭載性が悪化するとともに、接合部が拡大した分だけシリンダヘッドとスペーサを連結する部材(一例として取付けボルト)の数が多くなって、シリンダヘッドとスペーサの組付け作業性が低下する。
特開2005−83312号公報
上記の問題を解消する手段として前記間隔を単に短くして、ガス導入路と第1ガス通路、及び、第1ガス通路と第2ガス通路を流路の径方向でそれぞれ近接させる手段が考えられる。ところが、この構造によれば、ガス導入路と第1ガス通路が流路の径方向で近接していることに起因して、第1ガス通路の上流部(第1ガス通路の分岐部付近)では、ガス導入路の下流端部を流れる排気ガスの慣性で、排気ガスがガス導入路内の排気ガスの流れ方向と同じ方向に流れやすくなる。その結果、分岐した一方の第1ガス通路部分の排気ガスの流量が多くなり、他方の第1ガス通路部分の排気ガスの流量が少なくなって、各第1ガス通路部分に排気ガスを均等に分配できなくなる。同様に、第1ガス通路と第2ガス通路が流路の径方向で近接していることに起因して、第2ガス通路の上流部(第2ガス通路の分岐部付近)では、第1ガス通路の下流端部を流れる排気ガスの慣性で、排気ガスが第1ガス通路の各下流端部内の排気ガスの流れ方向と同じ方向に流れやすくなる。その結果、分岐した一方の第2ガス通路部分の排気ガスの流量が多くなり、他方の第2ガス通路部分の排気ガスの流量が少なくなって、各第2ガス通路部分に排気ガスを均等に分配できなくなる。従って、各第2ガス通路部分から各吸気通路に排気ガスを均等に分配することができない。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、車両へのエンジンの搭載性を良くすることができるとともに、シリンダヘッドとスペーサの組付け作業性を良くすることができ、しかも、各気筒の吸気通路に排気ガスを均等に分配しやすくすることができるエンジンの排気ガス還流装置を提供する点にある。
本発明の特徴は、冒頭の[技術分野]の項に記載したエンジンの排気ガス還流装置において、
前記ガス導入路を、前記シリンダヘッドの接合面又は前記スペーサの接合面のどちらか一方に形成し、前記第1ガス通路を、前記ガスケットを挟んで前記ガス導入路と対向するように、前記シリンダヘッドの接合面又は前記スペーサの接合面のどちらか他方に形成し、前記ガス導入路の下流端部と前記第1ガス通路の分岐部とを連通させる第1連通孔を前記ガスケットに形成し、
前記第2ガス通路を、前記ガスケットを挟んで前記第1ガス通路の各下流端部と対向するように、前記スペーサの接合面又は前記シリンダヘッドの接合面のどちらか片方に形成し、
前記第1ガス通路の下流端部と前記第2ガス通路の分岐部とを連通させる第2連通孔を、前記第1ガス通路の各下流端部に接する各ガスケット部分にそれぞれ形成し、
前記ガス導入路の下流端部に、前記第1連通孔よりも前記ガス導入路の下流側に延びる第1延長部を形成し、前記第1ガス通路の下流端部に、前記第2連通孔よりも前記第1ガス通路の下流側に延びる第2延長部を形成してある点にある。
この構成によれば、
ガス導入路をスペーサの接合面又はシリンダヘッドの接合面のどちらか一方に形成し、第1ガス通路を、ガスケットを挟んでガス導入路と対向するように、シリンダヘッドの接合面又はスペーサの接合面のどちらか他方に形成してあるから、ガス導入路と第1ガス通路とを、気筒列方向と直交する方向で近接する位置に配置できる。そして、第2ガス通路を、ガスケットを挟んで第1ガス通路の各下流端部と対向するように、スペーサの接合面又は前記シリンダヘッドの接合面のどちらか片方に形成してあるから、第2ガス通路と、第1ガス通路の各下流端部とを、気筒列方向と直交する方向で近接する位置に配置できる。これにより、排気ガス還流通路の大きさを気筒列方向と直交する方向で小さくできて、シリンダヘッドとスペーサを気筒列方向と直交する方向でコンパクトにすることができる。
排気ガス導入孔から排出される排気ガスはガス導入路に流入する。そして、排気ガスは、気筒列方向の中央側に向かって流れ、ガス導入路の下流端部からガスケットの第1連通孔を通って第1ガス通路に流入し、気筒列方向に分岐して流れる。さらに、排気ガスは、第1ガス通路の各下流端部からガスケットの各第2連通孔を通って第2ガス通路に流入し、気筒列方向に分岐して流れて第2ガス通路の各下流端部から各吸気通路に流入する。
ガス導入路の下流端部には、第1連通孔よりもガス導入路の下流側に延びる第1延長部を形成してあるから、ガス導入路の第1延長部よりも上流側(第1連通孔よりも上流側)を第1延長部側に向かって流れる排気ガスと、第1延長部に流入して折り返してくる排気ガスとを第1連通孔付近で衝突させて、前記第1延長部側に向かって流れる排気ガスの慣性を、前記折り返してくる排気ガスで低減又は打ち消すことができる。これにより、第1連通孔から第1ガス通路に流入した排気ガスが、第1延長部よりも上流側(第1連通孔よりも上流側)のガス導入路内の排気ガスの流れ方向と同じ方向に流れやすくなる不具合を回避できて、各第1ガス通路部分に均等に排気ガスを分配しやすくすることができる。
そして、第1ガス通路の下流端部には、第2連通孔よりも第1ガス通路の下流側に延びる第2延長部を形成してあるから、第1ガス通路の第2延長部よりも上流側(第2連通孔よりも上流側)を第2延長部側に向かって流れる排気ガスと、第2延長部に流入して折り返してくる排気ガスとを第2連通孔付近で衝突させて、前記第2延長部側に向かって流れる排気ガスの慣性を、前記折り返してくる排気ガスで低減又は打ち消すことができる。これにより、第2連通孔から第2ガス通路に流入した排気ガスが、第2延長部よりも上流側(第2連通孔よりも上流側)の第1ガス通路内の排気ガスの流れ方向と同じ方向に流れやすくなる不具合を回避できて、各第2ガス通路部分に排気ガスを均等に分配でき、各第2ガス通路部分から各吸気通路に排気ガスを均等に分配しやすくすることができる。
本発明において、
前記第1延長部を含む下流側のガス導入路部分を湾曲させて湾曲部に構成し、この湾曲部に前記第1連通孔を連通させてあると、次の作用を奏することができる。
つまり、ガス導入路の第1延長部よりも上流側(第1連通孔よりも上流側)を第1延長部側に向かって流れる排気ガスと、ガス導入路の第1延長部に流入して折り返してくる排気ガスとを、第1連通孔付近で湾曲状にカーブさせながら衝突させて、前記第1延長部側に向かって流れる排気ガスの慣性を低減又は打ち消すことができる。これにより、両排気ガスを正面衝突させる場合に比べて、前記慣性を緩やかに低減又は打ち消すことができて、第1ガス通路に流入する排気ガスの流速が低減し過ぎることを抑制することができる。
本発明において、
前記スペーサを前記シリンダヘッドに固定するための取付けボルトを挿通させるボルト挿通孔を、前記湾曲部の内周部よりも径方向内方側のスペーサ部分に形成してあると、次の作用を奏することができる。
ガス導入路に前記ボルト挿通孔が干渉しないようにする手段として、例えば、ガス導入路をスペーサ側の接合面又はシリンダヘッド側の接合面に気筒列方向に一直線状に形成するとともに、ボルト挿通孔を気筒列方向と直交する方向でガス導入路の外方側に配置する手段を取ると、ガス導入路を形成するためのスペースと、ボルト挿通孔を形成するためのスペースとが気筒列方向と直交する方向に間隔を空けて並び、そのために、シリンダヘッドとスペーサが気筒列方向と直交する方向で大きくなる。これに対して、本発明の上記構成によれば、ボルト挿通孔を、前記湾曲部の内周部よりも径方向内方側のスペーサ部分に形成してあるから、湾曲部以外のガス導入路部分とボルト挿通孔とを、気筒列方向と直交する方向で重複した位置に配置できて、両者を気筒列方向と直交する方向で近づけることができる。その結果、シリンダヘッドとスペーサを気筒列方向と直交する方向で、よりコンパクトにすることができる。
本発明によれば、
シリンダヘッドとスペーサを気筒列方向と直交する方向でコンパクトにできて、車両へのエンジンの搭載性を良くすることができるとともに、シリンダヘッドとスペーサの組付け作業性を良くすることができ、しかも、ガス導入路から各第1ガス通路部分、及び、各第1ガス通路部分から各第2ガス通路部分に排気ガスを均等に分配しやすくて、各気筒の吸気通路に排気ガスを均等に分配しやすくすることができるエンジンの排気ガス還流装置を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に自動車のエンジンの排気ガス還流装置100を示してある。この排気ガス還流装置100は、4気筒エンジン(多気筒エンジンの一例)のシリンダヘッド1のヘッドフランジ2に吸気マニホルド3の取付けフランジ4をスペーサ5を介して取付けるとともに、シリンダヘッド1とスペーサ5の間に薄板状のガスケット6を介在させ、スペーサ5に対するシリンダヘッド1の接合面1Mの気筒列方向Kの一端部1Aに、排気ポートからの排気ガスを導入するための排気ガス導入孔7を開口させ、シリンダヘッド1とスペーサ5の接合部12に、排気ガス導入孔7と各気筒の吸気通路8A〜8Dを連通させる排気ガス還流通路9を形成して構成されている。
排気ガス導入孔7の断面形状は縦長に、吸気通路8A〜8Dの断面形状は横長に設定してある。符号10はシリンダヘッド1に形成した複数の燃料噴射弁取付け孔である。気筒列方向Kで排気ガス導入孔7の外方側のシリンダヘッド1の一側部にEGRバルブVを取付けてある。図1に実線の矢印及び破線の矢印で示すように、燃焼室から排気ポート(図示せず)を通って排出された排気ガスは、EGRバルブVを通って排気ガス導入孔7から排出される。
シリンダヘッド1のヘッドフランジ2の外周側に、取付けボルト(図示せず)を螺合させる複数(本実施形態においては10個)の雌ねじ部13を分散させて形成してある。また、吸気マニホルド3の取付けフランジ4の外周側とスペーサ5の外周側とガスケット6の外周側とに、取付けボルトを挿通させる複数のボルト挿通孔14A,14B,14Cをそれぞれ分散させて形成してある。そして、複数の取付けボルトを取付けフランジ4側の複数のボルト挿通孔14Aと、スペーサ5側の複数のボルト挿通孔14Bと、ガスケット6側の複数のボルト挿通孔14Cとに各別に挿通させ、取付けボルトの雄ねじ部をシリンダヘッド1側の複数の雌ねじ部13に各別に螺合締結してある(図1は分解斜視図であり、取付けボルトを雌ねじ部13に螺合締結した状態は示してはない)。つまり、複数の取付けボルトで取付けフランジ4をスペーサ5と共にヘッドフランジ2に共締め固定することで、上記のように、ヘッドフランジ2に取付けフランジ4をスペーサ5を介して取付けてある。
図2,図3,図4に示すように前記排気ガス還流通路9を、排気ガス導入孔7から気筒列方向中央側に延びるガス導入路17と、このガス導入路17の下流端部17Kから気筒列方向Kに二つに分岐する第1ガス通路21と、この第1ガス通路21の各下流端部21Kから気筒列方向Kに二つに分岐する第2ガス通路22とを備えたトーナメント型に形成してある。さらに、ガス導入路17の下流端部17Kを、両側に中央の一対の吸気通路8B,8Cが位置する気筒列方向中央部16、詳しくは、中央の一対の吸気通路8B,8Cの間23の下側24に配置してある。気筒列方向中央部16とは、中央の一対の吸気通路8B,8Cの間23とその上下両側を含む部分である。ガス導入路17の下流端部17Kを、中央の一対の吸気通路8B,8Cの間23に配置してもよい。
第1ガス通路21の各下流端部21Kを気筒列方向中央部16の両外方側の互いに隣接する吸気通路の間(8Aと8Bの間、8Cと8Dの間)25に配置し、第2ガス通路22の複数の下流端部22Kを複数の吸気通路8A〜8Dに各別に連通させてある。この構造により、排気ガス導入孔7から各吸気通路8A〜8Dまでの各流路の長さを等しくして、排気ガス導入孔7からの排気ガスを各吸気通路8A〜8Dに均等に分配する。
前記排気ガス還流通路9についてさらに詳述すると、ガス導入路17をシリンダヘッド1の接合面1Mに対するスペーサ5の接合面5Mに吸気通路8A〜8Dの下側に位置する状態に形成して、ガスケット6に形成した円形のガス導入路用連通孔50を介してガス導入路17を排気ガス導入孔7に連通させてある。そして、図3〜図6の模式図にも示すように、第1ガス通路21の分岐部21Bを挟んで位置する一対の第1ガス通路部分21a,21bのうちの一方の第1ガス通路部分21aが、ガスケット6を挟んでガス導入路17と対向するように、第1ガス通路21をシリンダヘッド1側の接合面1Mに形成してある。また、ガス導入路17の下流端部17Kと第1ガス通路21の分岐部21Bとを連通させる円形の第1連通孔31をガスケット6に形成してある。
図2の符号26は、各吸気通路8A〜8Dを形成するシリンダヘッド1側の管の端部である。この管の端部26の肉厚と、第1ガス通路21を挟んで管の端部26とは反対側に位置するシリンダヘッド1の下端部1Kの肉厚と、排気ガス導入孔7を形成する管の端部27の肉厚とはほぼ同一に設定してある。第1ガス通路21はシリンダヘッド1の軽量化を図るための凹部としての役割も果たしている。符号11は中央の一対の吸気通路8B,8Cの間に形成した軽量化用の凹部であり、第1ガス通路21と連通している。符号53も軽量化用の凹部であり、第1ガス通路21と連通している。ガス導入路17と第1ガス通路21と第2ガス通路22との底部はそれぞれ断面円弧状になっている。第1ガス通路21はガス導入路17や第2ガス通路22よりも深く形成してある。
前記第2ガス通路22を、ガスケット6を挟んで第1ガス通路21の各下流端部21Kと対向するように、スペーサ5の接合面5Mに形成してある。そして、第1ガス通路21の下流端部21Kと第2ガス通路22の分岐部22Bとを連通させる円形の第2連通孔32を、第1ガス通路21の各下流端部21Kに接する各ガスケット部分28にそれぞれ形成してある。
第2ガス通路22は、4個の吸気通路8A〜8Dに各別に連通する4個の第2ガス通路部分22aから成る。4個の第2ガス通路部分22aは気筒列方向Kに沿う姿勢になっている。第2連通孔32は、第1ガス通路21の一つの下流端部21Kに対して2個、合計で4個設けてあり、各第2ガス通路部分22aごとに1個の第2連通孔32を介して第1ガス通路21の下流端部21Kに連通している。4個の第2ガス通路部分22aは互いに分離しており、第2連通孔32よりも下流側では、隣接する第2ガス通路部分22a同士は連通していない。図3は模式図であることから、第2連通孔32を、第1ガス通路21の一つの下流端部21Kに対して1個、合計で2個設けた構造に簡略化して図3を描いてある。
ガス導入路17の下流端部17Kに、第1連通孔31よりもガス導入路17の下流側に延びる第1延長部41を形成し、この第1延長部41を含む下流側のガス導入路部分を上側に湾曲させて第1湾曲部51に構成してある(図2参照)。第1湾曲部51は気筒列方向Kで中央の一対の吸気通路8B,8Cの間23の下側24に位置し、前記第1連通孔31は第1湾曲部51に連通している。排気ガス導入孔7に最も近い吸気通路8Dと、これに隣接する吸気通路8Cの間の下側のガス導入路部分も上側に湾曲させて第2湾曲部52に構成してある。各図の矢印は排気ガスの流れ方向を示している。図3に示すように、ガス導入路17の第1延長部41よりも上流側を第1延長部41側に向かって流れる排気ガスと、第1延長部41に流入して折り返してくる排気ガスとが第1連通孔31付近で衝突し、第1延長部41側に向かって流れる排気ガスの慣性を、前記折り返してくる排気ガスで低減又は打ち消す。
前記複数(本実施形態では10個)のボルト挿通孔14Bのうちの1個のボルト挿通孔14B(スペーサ5をシリンダヘッド1に固定するための取付けボルトを挿通させるボルト挿通孔)を、第1湾曲部51の内周部51Nよりも径方向内方側のスペーサ部分33に形成してある。同様に、前記複数のボルト挿通孔14Bのうちの別の1個のボルト挿通孔14Bを、第2湾曲部52の内周部52Nよりも径方向内方側のスペーサ部分34に形成してある。図2,図3に示すように、第1ガス通路21の下流端部21Kに、第2連通孔32よりも第1ガス通路21の下流側に延びる第2延長部42を形成してある。この構造により、第1ガス通路21の第2延長部42よりも上流側を第2延長部42側に向かって流れる排気ガスと、第2延長部42に流入して折り返してくる排気ガスとが第2連通孔32付近で衝突し、第2延長部42側に向かって流れる排気ガスの慣性を、前記折り返してくる排気ガスで低減又は打ち消す。
本発明者は、上記構造の本発明の排気ガス還流装置100と、第1延長部41及び第2延長部42を備えてない排気ガス還流装置(第1延長部41及び第2延長部42を備えていないだけで、その他の構造は上記構造の本発明の排気ガス還流装置と同じ、以下、「比較例の排気ガス還流装置」と称する)との効果を比較するための実験を行った。図7に実験結果を示してある。図7において、♯1は第1気筒、♯2は第2気筒、♯3は第3気筒、♯4は第4気筒を示しており、吸気通路8Aが第1気筒♯1に対応し、吸気通路8Bが第2気筒♯2に対応し、吸気通路8Cが第3気筒♯3に対応し、吸気通路8Dが第4気筒♯4に対応している。○印が本発明の排気ガス還流装置の実験結果、△印が比較例の排気ガス還流装置の実験結果である。縦軸の0は排気ガスの分配量が均等であることを示す。
図7に示すように、比較例の排気ガス還流装置は、分岐した一方の第1ガス通路部分21b(図3参照)の排気ガスの流量が多くなって、第1気筒♯1の吸気通路8Aと第2気筒♯2の吸気通路8Bへの排気ガスの分配量が多くなっている。逆に、第3気筒♯3の吸気通路8Cと第4気筒♯4の吸気通路8Dへの排気ガスの分配量が少なくなっている。これに対し、本発明の排気ガス還流装置100では、前述した理由により、第1気筒♯1の吸気通路8Aと第2気筒♯2の吸気通路8Bへの排気ガスの分配量が多くなるのを抑制でき、さらに、第3気筒♯3の吸気通路8Cと第4気筒♯4の吸気通路8Dへの排気ガスの分配量が少なくなるのを抑制できている。
[別実施形態]
(1)図示はしないが、前記ガス導入路17をシリンダヘッド1の接合面1Mに形成してガス導入路1を排気ガス導入孔7に連通させ、第1ガス通路部分21aが、ガスケット6を挟んでガス導入路17と対向するように、第1ガス通路21をスペーサ5の接合面5Mに形成し、前記第2ガス通路22を、ガスケット6を挟んで第1ガス通路21の各下流端部21と対向するように、シリンダヘッド1の接合面1Mに形成した構造にも本発明を適用することができる。
(2)図8に示すように、前記ガス導入路17の下流端部17Kの第1延長部41を、上流側のガス導入路部分よりも幅広の角形に形成してあってもよい。
排気ガス還流装置の分解斜視図 シリンダヘッドの接合面とガスケットの接合面とスペーサの接合面を示す図 排気ガス還流装置の模式図 図3のA−A断面図 排気ガス還流装置の要部の拡大模式図 図5のB−B断面図 本発明の排気ガス還流装置と比較例の排気ガス還流装置との実験結果を示す図 別実施形態を示す模式図
符号の説明
1 シリンダヘッド
1A シリンダヘッドの接合面の気筒列方向の一端部
1M シリンダヘッドの接合面
3 吸気マニホルド
5 スペーサ
5M スペーサの接合面
6 ガスケット
K 気筒列方向
7 排気ガス導入孔
8A,8B,8C,8D 吸気通路
9 排気ガス還流通路
12 接合部
14B 取付けボルトを挿通させるボルト挿通孔
16 気筒列方向中央部
17 ガス導入路
17K ガス導入路の下流端部
21 第1ガス通路
21a,21b 第1ガス通路部分
21B 第1ガス通路の分岐部
21K 第1ガス通路の下流端部
22 第2ガス通路
22B 第2ガス通路の分岐部
22K 第2ガス通路の下流端部
25 気筒列方向中央部の両側の互いに隣接する吸気通路の間
28 ガスケット部分
31 第1連通孔
32 第2連通孔
33 スペーサ部分
41 第1延長部
42 第2延長部
50 ガス導入路用連通孔
51 湾曲部(ガス導入路部分)
51N 湾曲部の内周部
100 エンジンの排気ガス還流装置

Claims (3)

  1. 多気筒エンジンのシリンダヘッドにスペーサを介して吸気マニホルドを取付けるとともに、前記シリンダヘッドとスペーサの間にガスケットを介在させ、前記スペーサに対する前記シリンダヘッドの接合面のうち気筒列方向の一端部に、排気ポートからの排気ガスを導入するための排気ガス導入孔を開口させ、前記シリンダヘッドとスペーサとの接合部に、前記排気ガス導入孔と各気筒の吸気通路を連通させる排気ガス還流通路を形成し、
    前記排気ガス還流通路を、前記排気ガス導入孔から気筒列方向の中央側に延びるガス導入路と、このガス導入路の下流端部から気筒列方向に分岐する第1ガス通路と、この第1ガス通路の各下流端部から気筒列方向に分岐する第2ガス通路とを備えたトーナメント型に形成し、前記第2ガス通路の複数の下流端部を複数の前記吸気通路に各別に連通させてあるエンジンの排気ガス還流装置であって、
    前記ガス導入路を、前記シリンダヘッドの接合面又は前記スペーサの接合面のどちらか一方に形成し、前記第1ガス通路を、前記ガスケットを挟んで前記ガス導入路と対向するように、前記シリンダヘッドの接合面又は前記スペーサの接合面のどちらか他方に形成し、前記ガス導入路の下流端部と前記第1ガス通路の分岐部とを連通させる第1連通孔を前記ガスケットに形成し、
    前記第2ガス通路を、前記ガスケットを挟んで前記第1ガス通路の各下流端部と対向するように、前記スペーサの接合面又は前記シリンダヘッドの接合面のどちらか片方に形成し、
    前記第1ガス通路の下流端部と前記第2ガス通路の分岐部とを連通させる第2連通孔を、前記第1ガス通路の各下流端部に接する各ガスケット部分にそれぞれ形成し、
    前記ガス導入路の下流端部に、前記第1連通孔よりも前記ガス導入路の下流側に延びる第1延長部を形成し、前記第1ガス通路の下流端部に、前記第2連通孔よりも前記第1ガス通路の下流側に延びる第2延長部を形成してあるエンジンの排気ガス還流装置。
  2. 前記第1延長部を含む下流側のガス導入路部分を湾曲させて湾曲部に構成し、この湾曲部に前記第1連通孔を連通させてある請求項1記載のエンジンの排気ガス還流装置。
  3. 前記スペーサを前記シリンダヘッドに固定するための取付けボルトを挿通させるボルト挿通孔を、前記湾曲部の内周部よりも径方向内方側のスペーサ部分に形成してある請求項2記載のエンジンの排気ガス還流装置。
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