JP2007266475A - 半導体装置及び電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板面積の増大を招かず、電力損失の少ない半導体装置の実現を目的とする。
【解決手段】導電性を有する半導体基板21と、前記基板21の第一の面側に形成された少なくとも窒化物系化合物半導体層を含む積層半導体層により構成された電界効果トランジスタ1と、前記積層窒化物系化合物半導体層を貫き前記基板21に到達する孔8と、前記孔8の底部に形成された一方の電極と前記基板の第二の面側に形成された他方の電極とにより構成されたダイオード2と、を有する半導体装置7。
【選択図】図2

Description

本発明は、窒化物系化合物半導体を含む半導体から構成される半導体装置及び当該半導体装置を使用する電力変換装置に関するものである。
直流を交流に変換するインバータや交流を直流に変換するコンバータなどの電力変換装置を構成するインバータ回路又はコンバータ回路には、スイッチング素子が使用されている。スイッチング素子は、電界効果トランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)といった半導体装置により構成される。
図7に電力変換装置300としてインバータの回路図を示したものである。電力変換装置300は、交流電源400と、この交流電源400から供給される交流を直流に整流する整流回路500と、この整流回路500からの直流を交流に変換するインバータ回路600を有する。
インバータ回路600は、負荷Mに対して変換した交流電力の供給を行う。インバータ回路600のスイッチング素子として、電力用の電界効果トランジスタ100が用いられ、その保護素子としてダイオード200が用いられている。すなわち、電界効果トランジスタ100がオフの状態で、電界効果トランジスタ100のソースとドレインの間に逆方向のサージが加わったとき、ドレインとゲートの間に電流が流れてゲートを構成する電極が破壊される。そのため、ダイオード200を保護素子として電界効果トランジスタ100のソースとドレインに並列に接続することにより、サージ電流をダイオード200へ逃がすことができるようにする。
特に、GaN,InGaN,AlGaN,AlInGaNなどの窒化物系化合物半導体材料はバンドギャップエネルギーが大きく、しかも耐熱温度が高く高温動作に優れているので、これらの材料を使用した電界効果トランジスタを、図7に示した電力変換装置300の電界効果トランジスタ100として使用することがある。高温動作に耐えないSiなどの素子と比較して素子の冷却に対するコストを小さくすることができるからである。また、窒化物系化合物半導体材料はバンドギャップエネルギーが大きいので耐圧において有利となる。さらにこの特徴を使用することで、この材料を使用したダイオードは高い耐圧を確保できるので、図7に示した電力変換装置300のダイオード200として使用することもできる。
例えば図8(a)では、電力変換装置のスイッチング素子として、窒化物系化合物半導体の電界効果トランジスタ100を用い、この電界効果トランジスタ100に、保護素子としての窒化物系化合物半導体のショットキーダイオード200が内蔵されているものの回路図である。図8(a)のように、窒化物系化合物半導体の電界効果トランジスタ100と並列に、窒化物系化合物半導体のショットキーダイオード200が接続されている。
このような保護素子は、図8(b)に示されるように、窒化物系化合物半導体の電界効果トランジスタ100及び窒化物系化合物半導体のショットキーダイオード200は、同一基板上に集積されている半導体装置700となっている。例えばサファイア基板201上に、GaNバッファ層202、アンドープのGaN層203及びアンドープのAlGaN層204が順に積層して形成されている。また、GaN層203とAlGaN層204とのヘテロ接合部に接続して、2つのn型GaN層206がGaN層203上に形成されている。
更に、2つのn型GaN層206上にそれぞれオーミック接触して、ソース電極とカソード電極とを兼用する電極207a及びドレイン電極207bが形成されている。また、2つのn型GaN層206に挟まれたAlGaN層204上にショットキー接触して、ゲート電極208aが形成されている。また、ソース・カソード兼用電極207aを間に挟んでゲート電極208aの反対側のAlGaN層204上にショットキー接触して、アノード電極208bが形成されている。
図8(b)に示した半導体装置700はスイッチング素子としての窒化物系化合物半導体の電界効果トランジスタ100及びその保護素子としての窒化物系化合物半導体のショットキーダイオード200を同一基板上に集積したものとなっている(特許文献1)。
その他、電界効果トランジスタとその保護素子としてのダイオードを同一基板上に集積した半導体装置としては、特許文献2に記載された半導体装置もある。特許文献2に記載された半導体装置も、電界効果トランジスタが形成された領域に隣接してショットキーダイオードの領域が設けられているものとなっている。
特開2003−229566号公報 特開平09−55507号公報
従来技術の半導体装置では、電界効果トランジスタとその保護素子としてのダイオードが同一基板の同一面の側に形成されている。特に、大電力用に対処するために電界効果トランジスタとダイオードを多数集積すると、基板面積の増大を招く。
そこで、基板面積の増大を招かないように、IGBTのように電力として流れる電流を基板の縦方向に流すことを考えることもできる。たとえば、特開2002−016262号公報に記載されているような、導電性を有する半導体基板上に形成した半導体多層膜層の上部にソース電極を形成し、上記半導体多層膜の下部にドレイン電極を形成した縦型構造の電界効果トランジスタを例として挙げることができる。
しかし、窒化物系化合物半導体層を基板上に形成した場合、形成した半導体層には縦方向に多数の貫通転位が発生する。そのため、このような形態の電界効果トランジスタにおいて、電力として流れる電流を基板の縦方向に流すと、その電流は貫通転位にリークし、電力損失の原因となる。また、このような電力損失のため、かかる電界効果トランジスタを電力変換装置のスイッチング素子として使用した場合、電力変換装置の変換効率の低下を招く恐れもある。
本発明が解決しようとする課題は、基板面積の増大を招かず、電力損失の少ない半導体装置の実現を目的とする。また、電力損失の少ない半導体装置をスイッチング素子として使用し、変換効率の低下を招くことが無い電力変換装置の実現も目的とする。
本発明は、導電性を有する半導体基板と、前記基板の第一の面側に形成された少なくとも窒化物系化合物半導体層を含む積層半導体層により構成された電界効果トランジスタと、前記積層窒化物系化合物半導体層を貫く孔と、前記孔の底部に形成された一方の電極と前記基板の第二の面側に形成された他方の電極とにより構成されたダイオードと、を有する半導体装置である。
好ましくは、前記ダイオードの一方の電極又は他方の電極はショットキー電極である。
より好ましくは、前記基板に直接接するように形成された窒化物系化合物半導体層の面を介して前記ショットキー電極が形成されている。
より好ましくは、ショットキーバリアの高さを変化させる障壁調整層としての窒化物系化合物半導体層を介して前記ショットキー電極が形成されている。
さらに好ましくは、前記基板の第一の面側と前記積層半導体層を構成する半導体層の間に、高抵抗窒化物系化合物半導体層が形成されている。
好ましくは、前記ダイオードのオン電圧は、前記電界効果トランジスタがオフの状態における前記電界効果トランジスタのゲートとドレイン間におけるゲート破壊電圧よりも低い、又は、前記ダイオードのブレークダウン電圧は、前記電界効果トランジスタがオフの状態における前記電界効果トランジスタのソースとドレイン間のブレークダウン電圧よりも小さい。
好ましくは、前記導電性を有する半導体基板は、AlxGa1-xN(0≦x≦1)基板、SiC基板、又はSi基板である。
また本発明は、上記に記載の半導体装置の電界効果トランジスタをスイッチング素子として使用する電力変換回路を有する電力変換装置である。
好ましくは、前記電力変換回路は、インバータ回路又はコンバータ回路である。
本発明の半導体装置では、基板面積の増大を招かず、電力損失が少ない。また、本発明の半導体装置を用いた電力変換装置は、変換効率が高い。
図1は、本発明の電力変換装置3としてインバータの回路図を示したものである。電力変換装置3は、交流電源4と、この交流電源4から供給される交流を直流に整流する整流回路5と、この整流回路からの直流を交流に変換するインバータ回路6を有する。
インバータ回路6は、負荷Mに対して変換した交流電力の供給を行う。インバータ回路6のスイッチング素子として、電力用の電界効果トランジスタ1が用いられ、その保護素子としてダイオード2が用いられている。インバータ回路6を構成する各電界効果トランジスタ1のソースとドレインはそれぞれ、ダイオード2のアノードとカソードとで共通に接続されている。なお、電力変換装置3には、直流を交流に変換するインバータ回路6だけではなく、交流を直流に変換するコンバータ回路を使用することもできる。
図2は、本発明の半導体装置7を示したものであり、(a)は回路図で、(b)は概略断面図である。この半導体装置7は図1に示した電力変換装置3を構成するスイッチング素子として使用される。
図2(a)に示したように、半導体装置7は電界効果トランジスタ1とその保護素子としてのダイオード2を並列接続したものであり、電界効果トランジスタ1のソースSは、ダイオード2のアノードAと共通に接続され、ドレインDはカソードCと共通に接続されている。
図2(b)に示したように、半導体装置7は、一枚の導電性を有する半導体基板21に電界効果トランジスタ1とダイオード2が形成されている。
基板21の表面には、窒化物系化合物半導体からなるバッファ層22、第一の窒化物系化合物半導体層23、及び第二の窒化物系化合物半導体層24が順に積層されている。
また、これらの積層された窒化物系化合物半導体層に開口する孔8が設けられている。孔8は、積層された窒化物系化合物半導体層を貫き、基板21にまで到達している。
基板21に電界効果トランジスタ1を形成するために、積層された窒化物系化合物半導体層22,23,24のうち、例えば第二の窒化物系化合物半導体層24を当該電界効果トランジスタ1のチャネル層とする。ここで、積層された窒化物系化合物半導体層22,23,24は全ての層が窒化物系化合物半導体層である必要は無く、これらの層のうち少なくとも一つの層が窒化物系化合物半導体層を含んでいる積層半導体層であればよい。
積層された窒化物系化合物半導体層22,23,24のうち、少なくとも一つの層が窒化物系化合物半導体層を含んでいる場合として以下の例を考えることができる。
例えば第二の窒化物系化合物半導体層24をAlGaNとし、第一の窒化物系化合物半導体層23を高抵抗のGaNとすると、ふたつの層の界面に発生する2次元電子をキャリアとする電界効果トランジスタ1を形成することができる。
また、第二の窒化物系化合物半導体層24をSiなどのドナ不純物を添加したGaN層にして、第一の窒化物系化合物半導体23を高抵抗のGaN層にすると、第二の窒化物系化合物半導体層24中の電子をキャリアとする電界効果トランジスタ1を形成することができる。
これらのキャリアの濃度は、ソース電極Sとドレイン電極Dの間に配置されるゲート電極Gに印加される電界効果により制御することができる。ゲート電極Gには、ショットキ型やMIS型の電極が利用できる。
また、窒化物系化合物半導体層23を高抵抗な層とした場合に、その層のアクセプタドープ量により、電界トランジスタのオン電圧の大きさをコントロールすることができる。GaN系の電界トランジスタでは、一般にはゲート電圧が0V以上でオン、マイナス5V程度でオフするノーマリーオン型となるが、窒化物系化合物半導体層23のアクセプタ量を調整して、オン電圧を+数V以上、オフ電圧を0Vのノーマリーオフ型とすることも可能である。但し、ノーマリーオフ型では、ソース抵抗などの寄生抵抗を下げるためのリセスやイオン注入構造を取り入れる必要があるが、当業者の周知技術であるため、ここでは説明しない。
以上のように、ここでは第一の窒化物系化合物半導体層23は電界効果トランジスタのチャネルを形成するためのキャリアを供給または発生させるための積層であり、ドーピングや組成の異なる複数の積層で構成してもよい。また、第二の窒化物系化合物半導体層24は、電界効果トランジスタ1がオフ状態において、十分な絶縁を得るための高耐圧、高抵抗の積層であり、第一の窒化物系化合物半導体層23と同様に純度や組成の異なる複数の積層で構成してもよい。
一方、バッファ層22は、基板21上に、高い品質の第一の積層を得るために配置されるものであり、比較的低温で形成された窒化物系化合物半導体層が使用されることが多いが、第一の積層の品質が得られるならば、この層はなくてもよい。例えば、第一の積層の成膜条件を連続的に変化させる場合や、窒化物系化合物半導体以外の積層膜を使用することも考えられる。さらに、このバッファ層より下部には、基板と同じ材料やその他の材料で、後に記載するダイオードの特性を発揮させるための積層を形成することができる。
そして、チャネル層に流れる電流を取り出すために、各電界効果トランジスタ1ごとに、一組のコンタクト層9を第二の窒化物系化合物半導体層24上に形成する。また、コンタクト層9を形成する代わりに、イオン注入により、コンタクト層9を形成したい領域に高濃度のドーピングを施すことにより、チャネル層に流れる電流を取り出すこともできるようになる。
一組のコンタクト層9を挟んだ第二の窒化物系化合物半導体層24の表側にはゲート電極Gを設け、一組のコンタクト層9上には、ソース電極S,ドレイン電極Dを設け、電界効果トランジスタとしての動作が可能となるようにする。
基板21にダイオード2を形成するためには、一組の電極が必要である。そこで、本発明の半導体装置7では、孔8の底部に一方の電極を形成し、基板21の裏側に他方の電極を形成する。ここで、基板21は導電性の半導体基板であるため、電極の材料を任意に選択することにより、形成された電極はショットキー電極又はオーミック電極となる。形成された電極がショットキー電極となった場合、基板21に形成されるダイオード2はショットキーダイオードとなり、高速動作が可能となる。
図2(b)に示した半導体装置7のダイオード2では孔の底部に形成された電極をショットキー電極としアノード電極Aとしている。また、基板21の裏側に形成された電極をオーミック電極としカソード電極Cとしている。そして図2(b)に示した半導体装置7の電界効果トランジスタ1のドレイン電極Dとダイオード2のカソード電極Cとは図示しない配線で接続し、図2(a)に示した回路図のように、ドレインDとカソードCとが共通に接続されるようにする。なお、孔8の底部に形成された電極をオーミック電極とし、基板21の裏側に形成された電極をショットキー電極とすることもできる。
図2に示した半導体装置7は、ダイオード2を構成するための一組の電極は基板21の表側の面と裏側の面にそれぞれ形成されている。そのため、ダイオード2を構成する電極のすべてが基板の表側の面を占有することはない。したがって、電界効果トランジスタ1とダイオード2が基板21に集積された半導体装置7においては、基板面積の増大を招きにくい。
さらに半導体装置7において、電界効果トランジスタ1のソース電極Sとドレイン電極Dはともに基板21の表側に形成されることになる。このようにすることで電界効果トランジスタ1のソース電極Sとドレイン電極Dの間を電力として流れるドレイン電流は、基板21上に積層された窒化物系化合物半導体層において基板と平行に流れる。
通常、基板上に積層された窒化物系化合物半導体層には縦方向に多数の貫通転位が生ずるので、基板と垂直に電流を流した場合にはリークが生ずる。しかし、ソース電極Sとドレイン電極Dの間を電力として流れるドレイン電流の方向が基板と平行であることにより、ドレイン電流のリークを少なくすることができる。そのため、半導体装置7の電界効果トランジスタ1を電力変換装置のスイッチング素子として使用した場合は、電力損失を少なくすることができる。
また、このような半導体装置7の電界効果トランジスタ1を図1に示したような電力変換装置3のスイッチング素子として使用した場合は、電力変換装置3の変換効率の低下を招きにくい。
なお、図2に示した半導体装置7のダイオード2のアノード電極Aとカソード電極Cの間を流れる電流の方向は基板21に対して縦方向となるが、ダイオード2を電界効果トランジスタ1の保護素子として使用する限りは、ダイオード2の電流が常時流れるわけではない。そのため、窒化物系化合物半導体層には縦方向に多数の貫通転位が存在することによる電流リークの問題は少ない。
図2(b)に示した半導体装置7において、基板21の表側の面に順に積層された窒化物系化合物半導体層は、バッファ層22、第一の窒化物系化合物半導体層23、及び第二の窒化物系化合物半導体層24となっている。ここで、バッファ層22と電界効果トランジスタ1のチャネル層となる第二の窒化物系化合物半導体層24の間に挟まれた第一の窒化物系化合物半導体層23を高抵抗な半導体層とすることができる。
そうすることにより、基板21の表側に形成された電界効果トランジスタ1のソース電極Sやドレイン電極Dと基板21の裏側に形成されたカソード電極C(又はアノード電極A)とを高抵抗な第一の窒化物系化合物半導体層23によって電気的に切り離すことができる。これにより、電界効果トランジスタ1のチャネル層として機能する第二の窒化物系化合物半導体層24に流れるドレイン電流が基板21側へリークしにくくなる。そのため、半導体装置7の電界効果トランジスタ1を電力変換装置のスイッチング素子として使用した場合は、電力損失を一層少なくすることができる。
図2(b)に示した半導体装置7のダイオード2のショットキー電極としてのアノード電極Aは、基板21に対して直接形成されていた。しかし、図3に示した半導体装置7のように、ショットキー電極を窒化物系化合物半導体層と接触させるようにして形成しても良い。
図3に示した半導体装置7の構成は、図2(b)に示した半導体装置7と構成を共通にする。しかし、図3に示した半導体装置7は、基板21とバッファ層22の間に第三の半導体層25が形成されている。また、ダイオード2のショットキー電極としてのアノード電極Aは、第三の半導体層25に直接接触するように形成されている。
第三の半導体層25は、(a)窒化物系化合物半導体層、(b)基板21と同一の材料による基板21上への積層、(c)基板21とも電界効果トランジスタ1を構成する窒化物系化合物半導体層22,23,24とも異なる積層、の場合がある。
かかる場合、基板21としては、HVPE法によるGaN基板の使用が好適で、SiC基板も耐圧が大きな材料であり好適である。SiC基板上にトランジスタを構成する窒化物系化合物半導体薄膜23,24を積層するには、低温成長により、核生成されたGaN膜やAlN膜(以下、核生成窒化物系化合物半導体薄膜)をバッファ層22として使用すると高品質の窒化物系化合物半導体膜(23、24)を得やすい。
また基板21にはSiを使用することもできる。しかし、Si上に形成したショットキ障壁の耐圧を大きくすることは困難である。そこで、基板21にSiを使用する場合は、Si上にAlNやSiCなどのワイドギャップ薄膜を形成した後にショットキ電極を形成することが必要である。
上記のような基板21、第三の半導体層25(SBD層)、バッファ層と第一、第二の窒化物系化合物半導体層22〜24は色々な組み合わせを考えることができるが、その一例を下表1に示す。
(表1)
基板 第三(SBD)層 バッファ層 第一(高抵抗)層 第二層
例1 n+GaN n-GaN 高抵抗AlN 高抵抗GaN Al0.15GaN
例2 n+SiC n-SiC 核生成GaN 高抵抗GaN Al0.15GaN
例3 n+Si 核生成AlN/n-GaN なし 高抵抗GaN Al0.15GaN
例4 n+GaN n-GaN/ n-Al0.15GaN なし 高抵抗GaN Al0.15GaN
※ 上記の第二層は、例1〜例4のすべてにおいてn-GaNとすることもできる。
ここで、第三の半導体層25に直接接触するようにショットキー電極を形成した場合は、ショットキー電極を基板21に直接接触するようにショットキー電極を形成した場合と比較して、良好なショットキー障壁を形成することができる。すなわち、基板は均一に分布する不純物濃度の調整が困難であるのに対し、半導体層の場合は、エピタキシャル成長の過程でその層を形成する際に、不純物濃度の調整が容易であるためである。
また、第三の半導体層25は、その層に接触するショットキー電極に対するショットキーバリアの高さを変化させる障壁調整層とさせることができる。このようにすることで、ダイオード2のオン電圧の調整を行うことができる。すなわち、基板21では基板の材料固有の不純物濃度やバンドギャップの大きさにより物性値が一意に定まっている。そのため、基板21に対して直接ショットキー電極を形成した場合は、ダイオード2のオン電圧が一意的に決定されるので、その調整が困難である。しかし、障壁調整層として作用する第三の半導体層25にショットキー電極を形成した場合は、第三の半導体層25の物性を任意に変化させることができ、ショットキーバリアの高さを変化させることができる。そのため、ダイオード2のオン電圧の調整が容易となる。
第三の半導体層25を障壁調整層としてショットキー電極に対するショットキーバリアの高さを変化させるためには、第三の半導体層25の不純物濃度を変化させたり、第三の半導体層25の材料を構成する元素の組成を変化させてバンドギャップの大きさを変化させればよい。
上記のようなダイオード2のブレークダウン電圧は電界効果トランジスタ1がオフの状態におけるソースとドレイン間のブレークダウン電圧よりも小さくすることが望ましい。このようにすることで、電界効果トランジスタ1がオフの状態でソース電極Sとドレイン電極Dの間に突発的に高電圧が加わった場合に、電界効果トランジスタ1がブレークダウンするよりも先にダイオード2がブレークダウンするので、電界効果トランジスタ1がブレークダウンすることによるゲート電極Gの破壊を防止することができる。
(実施例)
図4は、本発明の実施例についての半導体装置7を示したものであり、(a)は回路図で、(b)は概略断面図である。この半導体装置7は例えば、図1に示した電力変換装置3を構成するスイッチング素子として使用することができる。
図4(a)に示したように、半導体装置7は電界効果トランジスタ1と保護素子としてのダイオード2を並列接続したものであり、電界効果トランジスタ1のソースSは、ダイオード2のアノードAと共通に接続され、ドレインDはカソードCと共通に接続されている。
図4(b)に示したように、半導体装置7は、一枚のn型の導電性を有するGaNからなる基板21に電界効果トランジスタ1とダイオード2が形成されている。
基板21の上には、厚さ10nmのGaN層からなるバッファ層22が形成され、そのバッファ層22上には、厚さ2000nmのGaN層からなる第一の窒化物系化合物半導体層23、厚さ5nmのアンドープAl0.15Ga0.85N層からなる第二の窒化物系化合物半導体層24が順次積層されている。
電界効果トランジスタ1のチャネルを構成するために、第二の窒化物系化合物半導体層24を当該電界効果トランジスタ1のチャネル層とする。そして、チャネル層に流れる電流を取り出すために、電界効果トランジスタ1の第二の窒化物系化合物半導体層24には、n型不純物が高濃度にドーピングされたn−GaNからなる一組のコンタクト層9が埋め込み形成されている。
また、電界効果トランジスタ1のAl/Ti/Au(厚さは50nm/50nm/100nm)からなるソース電極Sとドレイン電極Dが一組のコンタクト層9上に接触するように形成されている。なお、ドレイン電極Dは以下で説明する半導体装置7のダイオード2のカソード電極Cと共通となっている。また、一組のコンタクト層9に挟まれた第二の窒化物系化合物半導体層24上には、電界効果トランジスタ1のPt/Au(厚さは100nm/200nm)からなるゲート電極Gが形成されている。
ここで、GaN層からなる第一の窒化物系化合物半導体層23とAl0.15Ga0.85N層からなる第二の窒化物系化合物半導体層24との第一の窒化物系化合物半導体層23側の界面には、両者の半導体層の組成の違いによるピエゾ電界により電子が発生する。そのため、ゲート電極Gに電圧が加わっていない状態であっても、第一の窒化物系化合物半導体層23は導電性を示し、ソース電極Sとドレイン電極Dの間に電流が流れ得る状態となる。
そこで、ゲート電極Gに電圧が加わっていない状態ではオフとなる電界効果トランジスタ1をエンハンスメント型とする場合には、第一の窒化物系化合物半導体層23に発生した電子を補償する必要がある。電子を補償するためには、第一の窒化物系化合物半導体層23を構成するGaN層にMgなどのp型不純物をドーピングする。そうすることにより、電子が補償され、第一の窒化物系化合物半導体層23が高抵抗化する。
また、積層された窒化物系化合物半導体層(バッファ層22,第一の窒化物系化合物半導体層23,第二の窒化物系化合物半導体層24)に開口する孔8が設けられている。孔8は、積層された窒化物系化合物半導体層を貫き、基板21にまで到達している。基板21にまで到達する孔8には、電界効果トランジスタ1のドレイン電極Dと共通するダイオード2のカソード電極Cが埋め込まれている。なお、カソード電極Cのコンタクト抵抗を減らすために、n型不純物が高濃度にドーピングされたn−GaN層が孔9´の底部に形成されている。
基板21の裏面には、ショットキーダイオードを形成するための、厚さ1000nmのn-GaN層からなる第三の半導体層25が形成されている。なお、第三の半導体層25は、n-GaN層だけでなく上記(表1)に示したような、n-SiC層、核生成AlN/n-GaN層、 n-GaN/n-Al0.15GaN層を使用することができる。
そして、第三の半導体層25の面の一部には、ダイオード2の耐圧を向上させるためのトレンチ10が形成されている。トレンチ10はこの中に形成されるショットキ電極の縁辺部の電界集中を避けるためのもので、トレンチ構造なしで所望の耐圧が得られるならば、形成しなくてもよい。
また、ショットキ電極が配置される第三の半導体層25の表面の全部あるいは周辺の一部に10nm程度のAl0.2Ga0.8N層やn+GaN層、あるいはp-GaN層を障壁高さの調整層として形成してもよい。
ショットキ電極が配置される箇所以外の第三の半導体層25の表面には、厚さ200nmのSiO2からなるパッシベーション膜11が成膜されており、電極材料はショットキ電極部とパッシベーション膜11の上の裏面全体に配置することができる。
なお、基板21は、GaNからなる基板に替えて、AlxGa1-xN(0<x≦1)でもよく、また、導電性のn-SiC基板、さらにはSi基板を使用することもできる。
基板21にn-SiC基板を使用する場合は、第三の半導体層25として窒化物系化合物半導体層を用いることができる。さらに、基板21にn-Siを用いることもできる。この場合は、ダイオードの耐圧を確保するため、裏面に形成される窒化物系化合物半導体層やSiC系半導体の積層は耐圧を確保するため十分に厚くする必要がある。1kV以上の素子において、典型的には3μm程度必要である。また、この際Si基板上にこれらの積層を実現するための適切なバッファ層を配置する必要がある。
トレンチ10の内壁とパッシベーション膜11の面には、ダイオード2のPt/Au(厚さは100/100nm)からなるダイオード2のアノード電極Aが形成されている。なお、ダイオード2のカソード電極Cとアノード電極Aの間に電圧を加えた際に、トレンチ10の側壁に電界が集中するのを防ぐために、第三の半導体層25におけるトレンチ10の側壁の箇所には、p型のイオンが打込まれたイオン打込領域12が形成されている。図4(b)に示した半導体装置7の電界効果トランジスタ1のソース電極Sとダイオード2のアノード電極Aとを図示しない配線で接続し、図4(a)に示した回路図のように、ソースSとアノードAとが共通に接続されるようにする。
図4(b)に示した半導体装置7は以下のようにして製造することができる。かかる製造工程について図5を参照しながら説明する。
まず、GaNからなる基板21の上に、MOCVD法により厚さ10nmのGaN層(バッファ層22。AlN層であっても良い)を成膜し、更にその上に、厚さ2000nmのp型のGaN層(第一の窒化物系化合物半導体層23)を成膜する。
そしてその上に、厚さ5nmのアンドープAl0.2Ga0.8N層(キャリア濃度は1×1016 /cm3)(第二の窒化物系化合物半導体層24)を成膜して図5(a)のような層構造A0をエピタキシャル成長した。
層構造A0のエピタキシャル成長が終了した後、層構造A0の全面にSiO2膜を形成し、図4(b)に示した半導体装置7において、ソース電極Sとドレイン電極Dが形成される領域に相当する部分のSiO2膜を除去する。そして、再びMOCVD法により、Siが高濃度でドーピングされてなるn−GaNのコンタクト層9を選択成長により形成した。これにより、図5(b)のような層構造A1が形成される。
その後、層構造A1をMOCVD装置から、一旦取り出し選択除去されていたSiO2を全て除去し、層構造A1の成長面を保護するために、金属膜とSiO2膜で覆う。その後に、層構造A1を裏返しにして、再度MOCVD装置に搬入する。そして、厚さ1000nmのn-GaN層(第三の半導体層25)を基板21の裏面に成膜する。
第三の半導体層25を成膜後、第三の半導体層25が基板21の裏面に成膜された層構造A1をMOCVD装置から取り出し、層構造A1の全面にSiO2膜を形成し、図4(b)に示した半導体装置7において、ドレイン電極Dが形成される領域に相当する部分のSiO2膜を除去する。そして、塩素ガスを利用したRIBE(Reactive Ion Beam Etching)などの手法により、基板21にまで到達する孔8を開口させる。孔8を開口させた後、再びMOCVD法により、Siが高濃度でドーピングされてなるn−GaNのコンタクト層9´を選択成長により形成した。これにより、図5(c)のような層構造A2が形成される。
そして、層構造A2の裏面に厚さ200nmのSiO2からなるパッシベーション膜11を成膜する。しかる後、第三の半導体層25と接触し、ダイオード2のアノード電極Aが形成される領域のパッシベーション膜11を除去し、塩素ガスを利用したRIBEなどの手法により、トレンチ10を開口させる。その後、斜めイオン注入法により、Mg,C元素(GaN基板を用いる場合。SiC基板を用いる場合は元素としてAlを使用する。)をトレンチ10の側壁の面に打ち込んで、イオン打込領域12を形成する。これにより、図5(d)のような層構造A3ができあがる。
そして、常法により、コンタクト層9,9´上にソース電極Sとドレイン電極D(カソード電極C)、ソース電極Sとドレイン電極Dの間にゲート電極Gを形成する。また、層構造A3の裏側に常法によりアノード電極Aを形成し、図4(b)(又は図2(b))に示した半導体装置7が完成する。なお、半導体装置7が図4(a)(又は図2(a))に示した回路図となるように、ソース電極Sとダイオード2のアノード電極Aとを図示しない配線で接続する。
図4(a)に示した回路図となる半導体装置7を実際に動作させた例について図6を参照しながら説明する。図4(a)の回路図におけるトランジスタのドレインD側をVdとする高電位、ソースS側をゼロ電位とし、ゲートGにトランジスタのオン電圧を加えると、トランジスタはオンの状態なる。この状態では、図6(a)に示したようにドレインDとソースSの間にドレイン電流IdFETが流れる。一方この状態では、図4(a)の回路図におけるダイオードのアノードAはゼロ電位であり、カソードCは高電位となっている。そのため、ダイオードは逆電圧が加わっているので、図6(a)に示したようにダイオードに流れる電流ISBDはごくわずかとなる。
なお、図4(a)の半導体装置7の回路図におけるトランジスタ1のゲートGにトランジスタのオフ電圧を加えると、トランジスタ1はオフの状態となり、ドレインDとソースSの間には電流が流れない。一方で、ゲートGにトランジスタのオフ電圧が加わっている状態であっても、かかる半導体装置7を電力変換装置のスイッチング素子として使用した場合には、ドレインD側にマイナスの高い電圧が突発的に加わるいわゆる逆方向サージ現象が発生する場合がある。
電界効果トランジスタのゲート部の配線は、電流サージに弱い。例えば、誘導性の負荷などから発生する逆電圧が電界効果トランジスタのオフ状態においてドレインに引加されると、ゲートのショットキ障壁が順方向バイアスされて、大電流サージがゲート回路に流れこみ、配線が切断されたり、点弧回路が破壊されてしまうことがある。
本実施例の半導体装置7の保護ダイオード2は、この電流サージによる電界効果トランジスタ1の破壊を防ぐ働きを有している。
逆方向サージ現象が発生する場合は、図4(a)の回路図におけるダイオード2のアノードAはゼロ電位であり、カソードCはマイナス方向の高電位が加わる。このとき、ダイオード2には順電圧が加わるので、図6(b)に示したようにダイオード2はオンし、ダイオード2に流れる電流ISBDが増加する。そのため、逆方向のサージの電流は、トランジスタ1のソースSとドレインDの間には流れず、ダイオード2の側に流れるので、トランジスタ1は保護される。
保護ダイオード2のオン電圧の大体の大きさは、ショットキ障壁の高さが決定する。ダイオードのショットキ障壁が形成される基板ないしは、半導体層25は、GaNやSiCであり、概略1V以上の障壁高さを持つが、最表面のドーピングを調整するなどの工夫により、順方向電流がある値以上となることで定義される実効的なオン電圧を小さめに調整し、かつ、耐圧やリーク電流を増加させないことができる。例えば100A程度の電流サージに対して、保護ダイオード2のオン電圧を0.5〜1.0Vの間に設定することができる。一方、電界効果トランジスタ1のゲート部のオン電圧は、ゲート部のショットキ障壁の障壁高さと略一致し、1V程度以上に設定することができる。すなわち、電界効果トランジスタ1のゲート部のオン電圧に対して保護ダイオード2のオン電圧を小さく設定することができる。
このため、過電圧がドレインに引加される前にダイオード2がオンするように設定することができ、電流サージは、ダイオード2を流れることにより電界効果トランジスタ1のゲート部は保護される。本発明の保護ダイオードは十分に大きな素子面積が確保できるため、大きなサージ電流にも耐えて電源に帰還せしめるため、良好な保護機能が得られる。
さらに、本発明の半導体装置7における保護ダイオード2は、順方向の電圧サージにから電界効果トランジスタ1のゲート回路を保護する機能を有する。オフ状態の単独の電界効果トランジスタにおいては、電界効果トランジスタの耐圧を超える電圧がドレインに印加されると、ゲートのショットキ障壁が降伏したり、過渡電流が流れたりして、ゲート回路が破壊される場合がある。保護ダイオード2の耐圧を電界効果トランジスタ1の耐圧に対して、小さ目に調整することなどにより、保護機能を付加することが可能である。例えば、電界効果トランジスタ1のドレイン耐圧が1200Vの場合に、保護ダイオード2の耐圧を100Vに設定することが可能である。耐圧の調整は、ゲート部分に対して、保護ダイオード2の素子面積を十分に大きくすることで達成できる。この場合、容量結合的な保護機能を付加することもできる。
保護機能を付加することにより、順方向のサージ現象が発生した場合であっても、ダイオード2が電界効果トランジスタ1よりも先にブレークダウンする。これにより、電界効果トランジスタ1のブレークダウンによるドレインDの電極破壊を防止することができる。
以上のように本発明の半導体装置では、余分に素子面積を増加させることなく、十分な機能を有する保護ダイオードを有する窒化物系化合物半導体による高性能電界効果トランジスタを構成することができるので、この素子を電源回路に応用することで、低コスト・コンパクトで、かつ、サージに強い、高性能電源を提供することができる。
本発明の電力変換装置としてのインバータの回路図を示したものである。 本発明の電力変換装置に使用されるスイッチング素子としての半導体装置を示したものであり(a)回路図で、(b)は概略断面図である。 本発明の半導体装置の概略断面図である。 本発明の実施例についての半導体装置を示したものであり、(a)回路図で、(b)は概略断面図である。 本発明の実施例についての半導体装置の製造工程を示したものである。 本発明の実施例についての半導体装置の動作特性を示したものである。 電力変換装置としてのインバータの回路図を示したものである。 (a)はスイッチング素子としての電界効果トランジスタとその保護素子としてのショットキーダイオードを示す回路図であり、(b)はそのショットキーダイオードを内蔵している電界効果トランジスタを示す概略断面図である。
符号の説明
1…電界効果トランジスタ, 2…ダイオード, 3…電力変換装置, 4…交流電源, 5…整流回路, 6…インバータ回路, 7…半導体装置, 8…孔, 9…コンタクト層, 10…トレンチ, 11…パッシベーション膜, 12…イオン打込領域, 21…基板, 22…バッファ層, 23…第一の窒化物系化合物半導体層, 24…第二の窒化物系化合物半導体層, 25…第三の半導体層(障壁調整層), 26…電界集中緩和層, 100…電界効果トランジスタ, 100…ダイオード, 300…電力変換装置, 400…交流電源, 500…整流回路, 600…インバータ回路

Claims (10)

  1. 導電性を有する半導体基板と、
    前記基板の第一の面側に形成された少なくとも窒化物系化合物半導体層を含む積層半導体層により構成された電界効果トランジスタと、
    前記積層窒化物系化合物半導体層を貫く孔と、
    前記孔の底部に形成された一方の電極と前記基板の第二の面側に形成された他方の電極とにより構成されたダイオードと、
    を有する半導体装置。
  2. 前記ダイオードの一方の電極又は他方の電極はショットキー電極である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記基板に直接接するように形成された窒化物系化合物半導体層の面を介して前記ショットキー電極が形成されている請求項2記載の半導体装置。
  4. ショットキーバリアの高さを変化させる障壁調整層としての窒化物系化合物半導体層を介して前記ショットキー電極が形成されている請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記基板の第一の面側と前記積層半導体層を構成する半導体層の間に、高抵抗窒化物系化合物半導体層が形成されている請求項1〜請求項4のいずれか1に記載の半導体装置。
  6. 前記ダイオードのオン電圧は、前記電界効果トランジスタがオフの状態における前記電界効果トランジスタのゲートとドレイン間におけるゲート破壊電圧よりも低い請求項1〜請求項5のいずれか1に記載の半導体装置。
  7. 前記ダイオードのブレークダウン電圧は、前記電界効果トランジスタがオフの状態における前記電界効果トランジスタのソースとドレイン間のブレークダウン電圧よりも小さい請求項1〜請求項5のいずれか1に記載の半導体装置。
  8. 前記導電性を有する半導体基板は、AlxGa1-xN(0≦x≦1)基板、SiC基板、又はSi基板である請求項1〜請求項7のいずれか1に記載の半導体装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1に記載の半導体装置の電界効果トランジスタをスイッチング素子として使用する電力変換回路を有する電力変換装置。
  10. 前記電力変換回路は、インバータ回路又はコンバータ回路である請求項9記載の電力変換装置。
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