JP2007248725A - 定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、温度制御プログラムおよびその記録媒体 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、温度制御プログラムおよびその記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】定着部材を加熱する外部加熱装置を備えた定着装置において、定着部材の温度制御をより適切に行う。
【解決手段】無端ベルト83の制御目標温度と温度検知結果、および定着ローラ60の制御目標温度と温度検出結果とを各々独立して比較し、この2つの比較結果に基づいて外部加熱装置80に備えられるハロゲンランプ86の動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、記録紙上の未定着トナー像を接触加熱定着する定着装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置に備えられる従来の定着装置として、定着ローラと加圧ローラで構成されたいわゆるローラ対方式の定着装置がある。
定着ローラとしては、例えば、アルミなどの金属からなる中空芯金の表面に、弾性層が形成され、芯金の内部に加熱源としてハロゲンランプが配置されたものが用いられている。この種の定着ローラでは、一般に、定着ローラ表面に設けた温度センサの信号により温度制御回路においてハロゲンランプをオン/オフ制御させ、定着ローラ表面の温度を一定に保つようになっている。
一方、加圧ローラとしては、芯金上に被覆層としてシリコンゴムなどの耐熱性弾性層を設けたものが用いられている。加圧ローラと定着ローラとを圧接させると、上記弾性層の弾性変形によって所定のニップ領域が形成される。ローラ対方式の定着装置では、このニップ領域に未定着トナー像を転写された用紙を通過させ、トナー像を熱溶融させて用紙に定着させるようになっている。
ところで、従来の一般的なローラ対方式の定着装置では、通紙速度を高速化し、複数の用紙を連続通紙する場合、定着ローラの表面温度が極端に低下し、定着ローラ表面を一定の温度で維持することが困難になるという問題がある。これは、芯金内部から発生した熱が熱伝導率の悪い弾性層(例えばシリコンゴム)を通じてトナー像へ熱伝達されるため、内部の熱源から供給される熱が定着ローラの表面に伝わるには、相当な時間を要するからである。
そこで、この問題を解決する手段として、外部加熱方式の定着装置、すなわち定着ローラの周面に当接してこの定着ローラを外部から加熱する外部加熱装置を設けた定着装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、ヒータを内蔵した熱ローラの表面温度を検出する第1検出手段と、熱ローラを加熱する外部加熱装置の温度を検出する第2検出手段と、これらの検出手段の検出結果を受けて外部加熱装置を制御する制御部とを備えた定着装置が開示されている。なお、この制御部は、具体的には、第1検出手段と第2検出手段とが並列に接続されたブリッジ回路と、ブリッジ回路の出力と基準電圧とを比較するコンパレータと、コンパレータからの出力によって外部加熱装置をオン・オフするオン・オフ手段とによって構成されている。
また、特許文献1には、通紙による熱ローラの表面温度の低下を検出し、それに応じて外部加熱装置による補償を行い、かつ外部加熱装置の温度検出結果に応じて外部加熱装置を制御することにより、通紙量の変化によって定着温度が変動することがなくなると記載されている。
特開昭64−52184号公報(公開日:1989年2月28日)
しかしながら、上記特許文献1の技術では、第1検出手段と第2検出手段とが並列に接続されているため、この2つの検出手段の抵抗値の平均値が外部加熱装置の温度制御にフィードバックされることになる。このため、定着部材および外部加熱装置の個々の温度検出結果に基づく温度制御が行われず、両部材の温度制御を精度よく行えないという問題がある。
そこで、外部加熱装置の温度制御を、外部加熱装置の表面温度の検出結果のみに基づいて行うことが考えられるが、この場合には、定着部材の温度をモニターしていないため、例えば1枚のみの通紙(シングルコピー)を間欠的に繰り返す場合、定着部材の表面温度が徐々に上昇し、通紙時の定着部材の温度が設定温度以上になってしまう場合がある。一方、外部加熱装置の温度制御を定着部材の表面温度の検出結果のみに基づいて行うと、通紙枚数が少ない場合には定着部材の表面を所定の温度範囲に保つことができたとしても、連続通紙時には検知遅れが生じ、通紙初期にアンダーシュートが生じるという問題がある。
なお、カラー画像形成装置において、モノクロモードとカラーモードとでのプロセス速度(通紙速度)が異なる場合には、外部加熱装置の温度制御を精度よく行うことが重要になる。この理由について以下に説明する。
モノクロモードとカラーモードとでのプロセス速度(通紙速度)が異なる場合、モノクロモードでの定着温度(定着部材の温度)と、カラーモードでの定着温度が異なる。このため、両モードにおいて定着温度が低すぎることによる定着不良やオフセット(低温オフセットおよび高温オフセット)が発生しない温度領域(共通非オフセット域)が狭い(共通非オフセット域が存在しない場合もあり得る)。例えば、カラーモードでは定着可能温度を160℃以上190℃以下にする必要があり(160℃未満では定着不良が発生し、190℃を超えると高温オフセットが発生する)、モノクロモードでは180℃以上210℃以下で定着させる必要がある(180℃未満では定着不良が発生し、210℃を超えると高温オフセットが発生する)場合、共通非オフセット域は、180℃以上190℃以下である。
このような場合、待機状態からの通紙動作の開始を素早く行うためには、定着部材の温度をどちらのモードでも通紙可能な温度に保って待機する必要がある。すなわち、モノクロモードでの定着可能下限温度(上記の例では180℃)と、カラーモードでの定着可能上限温度(上記の例では190℃)の間で待機する必要がある。また、両モードの切り替えを素早く行うためには、通紙中にも定着部材の温度をこの範囲内にする必要がある。
定着部材の表面温度を精度よく制御するためには、内部の熱源の温度制御によって表面温度を変化させるより、定着部材の表面に当接する外部加熱装置の温度制御によって定着部材の表面温度を変化させる方が有効である。したがって、上記のようにモノクロモードとカラーモードとでのプロセス速度(通紙速度)が異なる場合など、定着部材の温度を狭い温度範囲内で精度よく制御する必要がある場合には、外部加熱装置の温度制御が特に重要となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、定着部材を加熱する外部加熱装置を備えた定着装置において、定着部材の温度が定着不良を生じることなく定着処理を行える温度範囲で推移するように、外部加熱部材の温度を適切に制御することにある。
本発明の定着装置は、上記の課題を解決するために、定着部材と、加圧部材と、外部加熱部材を第1加熱手段によって加熱して上記定着部材の周面に当接させることで上記定着部材を加熱する外部加熱装置とを備え、上記定着部材と上記加圧部材とが記録材を挟持しながら搬送することにより、上記記録材上の未定着画像を上記定着部材の周面の熱によって当該記録材に定着させる定着装置において、上記外部加熱部材の表面温度を検出する第1温度検出手段と、上記定着部材の表面温度を検出する第2温度検出手段と、上記第1温度検出手段の検出温度と上記外部加熱部材の制御目標温度との比較結果である第1比較結果と、上記第2温度検出手段の検出温度と上記定着部材の制御目標温度との比較結果である第2比較結果とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第1制御を行う制御手段とを備えていることを特徴としている。
第1温度検出手段によって検出した外部加熱部材の表面温度がこの外部加熱部材の制御目標温度に到達していない場合であっても、その時点での定着部材の表面温度によっては、外部加熱部材を加熱すると定着部材の温度が制御目標温度を大きく超えてしまう場合がある。したがって、第1温度検出手段の検出した外部加熱部材の表面温度と外部加熱部材の制御目標温度だけに基づいて第1加熱手段による外部加熱部材の加熱動作を制御すると、定着部材の過昇温が生じて高温オフセット等の不具合が生じる場合がある。
これに対して、上記の構成によれば、上記制御手段が、上記第1温度検出手段の検出温度と予め設定される上記外部加熱部材の制御目標温度との比較結果である第1比較結果と、上記第2温度検出手段の検出温度と予め設定される上記定着部材の制御目標温度との比較結果である第2比較結果とに基づいて第1加熱手段の加熱動作を制御する。これにより、定着部材の温度が定着不良を生じることなく定着処理を行える温度範囲で推移するように、外部加熱部材の温度を適切に制御することができる。
なお、上記第1制御では、上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度よりも低く、かつ、上記第2温度検出手段の検出温度が上記定着部材の制御目標温度よりも低い場合に、上記外部加熱部材の温度を昇温させ、上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度以上である場合、および/または上記第2温度検出手段の検出温度が上記定着部材の制御目標温度以上である場合には、上記外部加熱部材の温度を昇温させないように上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。
上記の構成によれば、上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度よりも低く、かつ、上記第2温度検出手段の検出温度が上記定着部材の制御目標温度よりも低い場合に、上記外部加熱部材の温度を昇温させ、上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度以上である場合、および/または上記第2温度検出手段の検出温度が上記定着部材の制御目標温度以上である場合には、上記外部加熱部材の温度を昇温させないように上記第1加熱手段の加熱動作を制御する。したがって、外部加熱部材が制御目標温度に到達していないものの、定着部材が制御目標温度に到達しているような場合には、外部加熱部材を昇温させない。これにより、定着部材が過昇温されて高温オフセットが生じることを防止できる。
また、上記制御手段は、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記定着部材が単位時間あたりに記録紙に奪われる熱量とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。
定着処理を行う記録紙の枚数(連続通紙枚数)が多い場合や、定着部材と加圧部材との接触部に記録紙を通紙させる時間間隔(記録紙の搬送時間間隔(紙間)であり、プロセス速度が速く、毎分あたりの紙の通過枚数が多いほど紙間は狭くなる)が短い場合には、定着部材が単位時間当たりに記録紙に奪われる熱量が大きい。そこで、上記制御手段が、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記定着部材が単位時間あたりに記録紙に奪われる熱量とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成とすることで、定着部材の表面温度をより適切に制御できる。
具体的には、例えば、上記制御手段が、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、定着処理を行う記録紙の枚数および/または上記定着部材と上記加圧部材との接触部に記録紙を通紙させる時間間隔とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成とすればよい。つまり、連続通紙枚数が多い場合や記録紙の搬送時間間隔が短い場合には、定着部材表面の温度低下が予想されるので、定着部材表面が所定温度を維持できるように第1加熱手段から外部加熱部材に供給する熱量を増加させ(あるいは第1加熱手段による外部加熱部材の加熱動作をONにし)、連続通紙枚数が少ない場合や記録紙の搬送時間間隔が長い場合には、定着部材の表面温度が過上昇しないように第1加熱手段から外部加熱部材に供給する熱量を減少(あるいは第1加熱手段による外部加熱部材の加熱動作をOFF)させればよい。これにより、定着部材の表面温度を適切に制御できる。
また、上記制御手段は、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、記録紙が上記定着部材と上記加圧部材との接触部を通過する速度(ニップ(接触部)通過時間のことであり、プロセス速度に依存する値)とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。例えば、無彩色の色材を用いて画像形成を行うモノクロモードと、有彩色の色材を用いて画像形成を行うカラーモードとを実行でき、上記モノクロモードとカラーモードとで画像形成速度が異なる画像形成装置に備えられる定着装置であって、上記制御手段は、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記モノクロモードおよびカラーモードのうちの実行されるモードの種類とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。
記録紙が上記定着部材と上記加圧部材との接触部を通過する速度(プロセス速度)が異なる場合、いずれのプロセス速度においても定着不良(定着部材の表面温度が低すぎることによる定着力の不足、定着部材の表面温度が高すぎることによる高温オフセットなど)を生じることなく定着処理を行える定着部材の温度域(共通非オフセット域)が狭い。このため、第1加熱手段による外部加熱部材の加熱動作の制御を、外部加熱部材の温度検出結果と制御目標温度との比較結果のみに基づいて行うと、定着部材の表面温度を共通非オフセット域に保てない場合がある。例えば、外部加熱部材の表面温度が外部加熱部材の制御目標温度に到達していないものの、定着部材の表面温度が定着部材の制御目標温度に到達している場合、第1加熱手段から外部加熱部材への熱供給を行うと、定着部材の表面温度が制御目標温度よりも高くなってしまう場合がある。一方で、例えば、定着部材の表面温度が定着部材の制御目標温度に到達している場合であっても、定着部材が記録紙に奪われる熱量が大きい場合には、第1加熱手段から外部加熱部材への熱供給を行わないと定着部材の表面温度が低下して定着不良が生じる場合がある。
そこで、上記制御手段が、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、記録紙が上記定着部材と上記加圧部材との接触部を通過する速度とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成とすることで、定着部材の表面温度を適切に制御できる。
また、上記定着部材の制御目標温度が異なる複数の画像形成モードを実行できる定着装置であって、上記制御手段は、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、実行する画像形成モードとに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。例えば、無彩色の色材を用いて画像形成を行うモノクロモードと、有彩色の色材を用いて画像形成を行うカラーモードとを実行でき、上記モノクロモードとカラーモードとで記録紙に定着させるための温度範囲が異なる色材を用いる画像形成装置に備えられる定着装置であって、上記制御手段は、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記モノクロモードおよびカラーモードのうちの実行されるモードの種類とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。
定着部材の制御目標温度が異なる複数の画像形成モードを実行可能にする場合、いずれの画像形成モードにおいても定着不良(定着部材の表面温度が低すぎることによる定着力の不足、定着部材の表面温度が高すぎることによる高温オフセットなど)を生じることなく定着処理を行える定着部材の温度域(共通非オフセット域)が狭い。このため、第1加熱手段による外部加熱部材の加熱動作の制御を、外部加熱部材の温度検出結果と制御目標温度との比較結果のみに基づいて行うと、定着部材の表面温度を共通非オフセット域に保てない場合がある。例えば、外部加熱部材の表面温度が外部加熱部材の制御目標温度に到達していないものの、定着部材の表面温度が定着部材の制御目標温度に到達している場合、第1加熱手段から外部加熱部材への熱供給を行うと、定着部材の表面温度が制御目標温度よりも高くなってしまう場合がある。一方で、例えば、定着部材の表面温度が定着部材の制御目標温度に到達している場合であっても、定着部材が記録紙に奪われる熱量が大きい場合には、第1加熱手段から外部加熱部材への熱供給を行わないと、定着部材の表面温度が低下して定着不良が生じる場合がある。
そこで、上記制御手段が、上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、実行する画像形成モードとに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成とすることで、定着部材の表面温度を適切に制御できる。
また、上記制御手段は、上記第1制御、または上記第1比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第2制御のいずれかを選択するかを切り替えることで、上記第1加熱手段の加熱動作の制御を行う構成としてもよい。
例えば、定着部材が単位時間あたりに記録紙に奪われる熱量が大きい場合、あるいは記録紙が上記定着部材と上記加圧部材との接触部を通過する速度(プロセス速度)が異なる場合、あるいは定着部材の制御目標温度が異なる複数の画像形成モードのうちのいずれかを選択して画像形成を行う場合などには、定着不良(定着部材の表面温度が低すぎることによる定着力の不足、定着部材の表面温度が高すぎることによる高温オフセットなど)を生じることなく定着処理を行える定着部材の温度域(共通非オフセット域)が狭い。このため、第1加熱手段の加熱動作の制御を、外部加熱部材の温度検出結果と制御目標温度との比較結果のみに基づいて行うと、共通非オフセット域に保てない場合がある。例えば、外部加熱部材の表面温度が外部加熱部材の制御目標温度に到達していないものの、定着部材の表面温度が定着部材の制御目標温度に到達している場合、第1加熱手段から外部加熱部材への熱供給を行うと、定着部材の表面温度が制御目標温度よりも高くなり、高温オフセットを生じてしまう場合がある。一方で、例えば、定着部材の表面温度が定着部材の制御目標温度に到達している場合であっても、定着部材が記録紙に奪われる熱量が大きい場合、プロセス速度が遅い場合、定着部材の制御目標温度が高い場合などには、第1加熱手段から外部加熱部材への熱供給を行うと、第1加熱手段の加熱動作によって外部加熱部材の温度が昇温するタイミングが遅れて定着部材の表面温度がアンダーシュートし、定着部材の表面温度が不足して定着不良が生じる場合がある。
上記の構成によれば、上記第1制御、または上記第1比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第2制御のいずれかを選択するかを切り替えることで、上記第1加熱手段の加熱動作の制御を行う。これにより、例えば、高温オフセットが生じやすい条件のときには第1制御で第1加熱手段の加熱動作と制御し、定着部材の表面温度のアンダーシュートが生じやすい条件のときには第2制御で第1加熱手段の加熱動作と制御するなどして、定着部材の表面温度をより適切に制御できる。
なお、上記第2制御では、上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度よりも低い場合に上記外部加熱部材の温度を昇温させ、上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度以上である場合に上記外部加熱部材の温度を昇温させないように上記第1加熱手段の加熱動作を制御する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1温度検出手段の検出温度が外部加熱部材の制御目標温度よりも低い場合には外部加熱部材の温度を昇温させる。これにより、定着部材が記録紙に奪われる熱量が大きい場合、プロセス速度が遅い場合、定着部材の制御目標温度が高い場合などであっても、外部加熱部材を迅速に昇温させることができ、定着部材の表面温度がアンダーシュートして定着不良が生じることを防止できる。
また、上記定着部材は、記録紙の搬送方向に垂直な方向に長手方向を有する円筒形状の部材であり、上記第2温度検出手段は、上記定着部材の長手方向中央部、または上記定着部材の長手方向端部、または上記定着部材の長手方向中央部と端部の両方の表面温度を検出する構成としてもよい。ここで、定着部材の長手方向中央部とは、どの紙サイズを通紙しても通紙領域(定着部材と記録紙との接触領域)に含まれる位置のことである。また、定着部材の長手方向端部は、所定サイズの記録紙の通紙領域よりも長手方向外側の位置である。例えば、定着部材内部に加熱手段を1つ(1本)しか備えていない場合、上記所定サイズはこの定着装置で定着処理を行える最大サイズの記録紙のサイズに設定される。これにより、接触サーミスタ等の接触型の第2温度検出手段を用いる場合でも、第2温度検出手段と定着部材との接触によって定着部材表面における通紙領域に傷がつくことを防止できる。また、定着部材内部に定着部材中央部を主に加熱する加熱手段Aと、この加熱手段Aよりも定着部材における長手方向外側の領域を主に加熱する加熱手段Bとを備え、A4サイズやB5サイズなどの紙幅の広い記録紙を通紙する場合には加熱手段A,Bの両方による加熱を行い、はがきなどの紙幅の狭い記録紙を通紙する場合には加熱手段Aのみによる加熱を行うような場合、上記所定サイズを加熱手段Aによる加熱領域に設定してもよい。すなわち、長手方向端部が、加熱手段Bによる加熱領域になるように上記所定サイズを設定してもよい。この場合、例えば長手方向中央部および長手方向端部の両方に第2温度検出手段を備えることで、加熱手段AおよびBの温度制御を好適に行える。
また、上記第2温度検出手段によって上記長手方向中央部の温度を検出し、この温度検出結果に基づいて外部加熱部材の温度制御を行う構成とすることにより、制御手段の制御を容易に行うことができる。また、上記第2温度検出手段によって上記長手方向端部の温度を検出し、この温度検出結果に基づいて外部加熱部材の温度制御を行う構成とすることにより、例えば小サイズの記録紙(上記長手方向の長さが短い記録紙)に対する定着処理を行う場合であっても、定着部材両端の温度が高くなるのを防止することができる。また、上記第2温度検出手段によって上記定着部材の長手方向中央部と端部の両方の表面温度を検出し、この温度検出結果に基づいて外部加熱部材の温度制御を行う構成とすることにより、定着部材の長手方向(軸方向)についての温度制御をより適切に行うことができる。
また、上記外部加熱装置は、複数の支持ローラに張架されたベルトを有し、このベルトを上記第1加熱手段によって加熱して上記定着部材の周面に当接させることで上記定着部材を加熱する構成であってもよい。
上記の構成によれば、外部加熱部材としてのベルトを定着部材の周面に当接させる構成なので、外部加熱部材と定着部材との接触面積を大きくすることができ、定着部材の表面を効率的に加熱できる。また、定着部材への熱供給量の切り替えを迅速かつ容易に行うことができる。
また、上記外部加熱部材を上記定着部材に接触しない位置に離間させる離接手段を備え、上記制御手段は、第1の画像形成モードと、この第1の画像形成モードよりも上記定着部材の制御目標温度が低い第2の画像形成モードを連続して行う場合、上記第1の画像形成モードの定着処理を終了した後、上記第2温度検出手段によって検出する上記定着部材の表面温度が所定温度t2になるまでの間、上記外部加熱部材を上記定着部材から離間させる構成としてもよい。なお、上記所定温度t2は、定着部材の表面温度がt2になったことを検知した後、外部加熱部材を定着部材に当接させる動作を開始することにより、定着部材の表面温度が定着不良を起こすことのない温度範囲に保たれるように、適宜設定すればよい。
上記の構成によれば、第1の画像形成モードと、この第1の画像形成モードよりも上記定着部材の制御目標温度が低い第2の画像形成モードとを連続して行う場合、上記第1の画像形成モードの定着処理を終了した後、上記第2温度検出手段によって検出する上記定着部材の表面温度が所定温度t2になるまでの間、上記制御手段が、上記外部加熱部材を上記定着部材から離間させる。これにより、定着部材の表面温度をすばやく低下させ、上記第2の画像形成モードにおける制御目標温度に迅速に近づけることができる。
また、上記定着部材を回転駆動する駆動手段を備え、上記制御手段は、上記第1の画像形成モードの定着処理を終了した後、上記第2温度検出手段によって検出する上記定着部材の表面温度が所定温度t1になるまでの間、上記駆動手段によって上記定着部材を回転させるとともに、上記定着部材の表面温度が所定温度t1になってから上記定着部材と上記加圧部材との接触部に上記第2の画像形成モードの定着処理を行う記録紙を通紙させる構成としてもよい。なお、上記所定温度t1は、高温オフセットを生じることなく第2の画像形成モードの定着処理を行えるように、適宜設定すればよい。
上記の構成によれば、第1の画像形成モードの定着処理を終了して外部加熱部材を定着部材から離間させた後、定着部材の表面温度t1になるまでの間、定着部材を空転させる。これにより、定着部材の表面温度をより迅速に制御目標温度に近づけることができる。
また、上記所定温度t1およびt2が、t1≧t2の関係を満たしている構成としてもよい。
t1<t2の場合、記録紙が上記定着部材と上記加圧部材との接触部に通紙される前に外部加熱部材が定着部材に接触する。このため、外部加熱部材の接触によって定着部材の表面温度が瞬時に上昇し、第2の画像形成モードの定着処理を開始したときに高温オフセットを生じる場合がある。これに対して、t1≧t2とすることで、定着部材の表面温度がt1になったときに記録紙が通紙されて第2の画像形成モードの定着処理が開始され、定着部材と記録紙との接触によって定着部材の表面温度が低下し、t2になったときに外部加熱部材が定着部材に接触する。これにより、外部加熱部材を定着部材に接触させたときに定着部材の表面温度が瞬時に過上昇して高温オフセットが生じることを防止できる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴としている。それゆえ、定着部材に備えられる外部加熱部材の温度を定着部材の温度を適切に保つように精度よく制御することができる。
本発明の定着装置の温度制御方法は、上記の課題を解決するために、定着部材と、加圧部材と、外部加熱部材を第1加熱手段によって加熱して上記定着部材の周面に当接させることで上記定着部材を加熱する外部加熱装置とを備え、上記定着部材と上記加圧部材とが記録材を挟持しながら搬送することにより、上記記録材上の未定着画像を上記定着部材の周面の熱によって当該記録材に定着させる定着装置の温度制御方法であって、上記外部加熱部材の表面温度を検出する第1温度検出工程と、上記定着部材の表面温度を検出する第2温度検出工程と、上記第1温度検出工程の検出温度と上記外部加熱部材の制御目標温度とを比較する第1比較工程と、上記第2温度検出手段の検出温度と上記定着部材の制御目標温度とを比較する第2比較工程と、上記第1比較工程および第2比較工程の比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第1制御工程を含むことを特徴としている。
上記の温度制御方法によれば、上記第1比較工程および第2比較工程の比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御するので、外部加熱部材の温度を定着部材の温度を適切に保つように精度よく制御することができる。
なお、上記定着装置の制御手段は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記制御手段として機能させるための温度制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に含まれる。
以上のように、本発明の定着装置は、上記第1温度検出手段の検出温度と上記外部加熱部材の制御目標温度との比較結果である第1比較結果と、上記第2温度検出手段の検出温度と上記定着部材の制御目標温度との比較結果である第2比較結果とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第1制御を行う制御手段を備えている。
また、本発明の定着装置の温度制御方法は、上記第1温度検出工程の検出温度と上記外部加熱部材の制御目標温度とを比較する第1比較工程と、上記第2温度検出手段の検出温度と上記定着部材の制御目標温度とを比較する第2比較工程と、上記第1比較工程および第2比較工程の比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第1制御工程を含む。
それゆえ、外部加熱部材の温度を定着部材の温度を適切に保つように精度よく制御することができる。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について説明する。まず、本実施形態にかかる定着装置40を備えた画像形成装置1について説明する。図2は、画像形成装置1内部の概略構成を示す説明図である。この画像形成装置1は、乾式電子写真方式のカラー画像形成装置であって、例えばネットワーク上の各端末装置から送信される画像データ、あるいは画像読取装置(不図示)によって読み取った画像データ等に基づいて、所定の記録紙に対して多色また単色の画像を形成するものである。
画像形成装置1は、図2に示すように、可視像形成ユニット10(10Y・10M・10C・10B)、供給トレイ20、記録紙搬送手段30、定着装置40を備えている。
可視像形成ユニット10には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色に対応して、4つの可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bが並設されている。つまり、可視像形成ユニット10は4つの可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bからなり、可視像形成ユニット10Yはイエロー(Y)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Mはマゼンダ(M)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Cはシアン(C)のトナーを用いて画像形成を行い、可視像形成ユニット10Bはブラック(B)のトナーを用いて画像形成を行う。具体的な配置としては、供給トレイ20から定着装置40へ記録紙Pを搬送する搬送路に沿って、4組の可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bが配設されており、搬送される記録紙Pに各色のトナーを多重転写するようになっている(所謂タンデム式)。
可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bは、それぞれ実質的に同一の構成を有する。すなわち、それぞれに、感光体ドラム11、帯電器12、レーザ光照射手段13、現像器14、転写ローラ15、クリーナユニット16が設けられている。
感光体ドラム11は、感光性材料を表面に有するドラム形状のローラであり、矢印F方向に回転駆動される。帯電器12は、感光体ドラム11の表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
レーザ光照射手段13は、帯電器12によって帯電させた感光体ドラム11の表面を画像データに応じて露光し、感光体ドラム11の表面に静電潜像を形成するものである。可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bのレーザ光照射手段13には、それぞれ画像データにおける黄色成分、マゼンタ成分、シアン成分、黒色成分に対応する画素信号が入力されるようになっている。そして、各レーザ光照射手段13は、これらの画像信号に基づいて、帯電された感光体ドラム11を露光し、静電潜像を生成するようになっている。
現像器14は、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像を、トナーによって現像してトナー像を形成するものである。可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bの現像器14は、それぞれ黄色、マゼンタ、シアン、黒色のトナー(現像剤)を有している。そして、これらのトナーによって、感光体ドラム11上に生成された静電潜像を現像し、トナー像(顕像)を生成する機能を有している。なお、上記の現像剤としては、例えば、非磁性一成分現像剤(非磁性トナー)、非磁性二成分現像剤(非磁性トナーおよびキャリア)、磁性現像剤(磁性トナー)などを用いることができる。
転写ローラ15は、トナーとは逆極性のバイアス電圧を印加されており、感光体ドラム11に形成されたトナー像を、記録紙搬送手段30によって搬送される記録紙Pに転写させるものである。可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bの転写ローラ15には、それぞれトナーとは逆極性のバイアス電圧が印加されており、このバイアス電圧を記録紙Pに与えることによって感光体ドラム11上のトナー像を記録紙Pに転写するようになっている。
可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bのクリーナユニット16は、現像器14での現像処理および転写ローラ15による転写処理の後に、感光体ドラム11の表面に残留したトナーを除去・回収するものである。以上のような、記録紙Pに対するトナー像の転写は、4色についてそれぞれ行われるので、計4回繰り返されることになる。
記録紙搬送手段30は、駆動ローラ31、アイドリングローラ32、搬送ベルト33からなり、記録紙Pに各可視像形成ユニットにてトナー像が形成されるように、記録紙Pを搬送するものである。駆動ローラ31およびアイドリングローラ32は、無端状の搬送ベルト33を張架するものであり、駆動ローラ31が所定の周速度で回転駆動されることで、搬送ベルト33が回転するようになっている。搬送ベルト33は、外側表面に静電気を発生させており、記録紙Pを静電吸着させながら、上記記録紙Pを搬送している。また、搬送ベルト33の外側表面は所定の電位に帯電しており、記録紙Pを静電吸着しながら搬送する。
記録紙搬送手段30によって搬送されて可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bを通過し、トナー像(未定着トナー像)を転写された記録紙Pは、駆動ローラ31の曲率によって搬送ベルト33から剥離され、定着装置40に搬送される。なお、可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bによって記録紙Pに転写された後のトナー像は、記録紙Pに対して未定着の状態である。
定着装置40は、記録紙Pに転写された未定着のトナー像をこの記録紙Pに熱圧着させるものである。具体的には、定着装置40は、所定の温度に加熱される定着ローラ60と、この定着ローラ60にバネ等の弾性部材によって圧接される加圧ローラ70とを備えている。そして、記録紙搬送手段30によって所定の搬送速度(プロセス速度;モノクロモード355mm/s、カラーモード175mm/s)および複写速度(1分あたりのコピー枚数;例えばA4横送りでモノクロモード70枚/分、カラーモード40枚/分)で搬送されてきた記録紙Pは、定着ローラ60と加圧ローラ70との間に形成されている定着ニップ部(定着ローラ60と加圧ローラ70との当接部)に送り込まれる。そして、表面に未定着のトナーが付着した記録紙Pを定着ローラ60と加圧ローラ70の当接部(定着ニップ部)に通紙することで、トナーを定着ローラ60の周面の熱によって溶融させ、定着ローラ60と加圧ローラ70とによって加圧して記録紙Pに画像を固定(定着)させる。これにより、記録紙P上のトナー像は記録紙Pに固定された堅牢な画像として定着する。
なお、画像形成装置1は、記録紙Pに対して可視像形成ユニット10Y・10M・10C・10Bが画像転写を行ってカラー画像(多色画像)を形成するカラーモード(多色モード)と、記録紙Pに対して可視像形成ユニット10Bのみが画像転写を行ってモノクロ画像(単色画像)を形成するモノクロモード(単色モード)とを実行できるようになっている。具体的には、画像形成装置1に備えられている主制御部(制御用集積回路基板またはコンピュータ,不図示)が、利用者からの入力指示に応じて、カラーモードまたはモノクロモードのうちのいずれかのモードを選択し、選択したモードに応じた画像形成を実行するように可視像形成ユニット10Y、10M、10C、10Bを制御するようになっている。
さらに、上記主制御部は、カラーモード時においては、搬送速度170mm/S(プロセス速度ともいう)で記録紙Pを搬送し、モノクロモード時においては、搬送速度350mm/Sで記録紙Pを搬送するように画像形成装置1の記録紙搬送手段(記録紙搬送部30,定着ローラ60,加圧ローラ70等)を制御する。これにより、カラーモード時においては、毎分40枚のペースで連続給紙が可能になり、モノクロモード時においては、毎分70枚のペースで連続給紙が可能になる。
次に、定着装置40について、図1を用いてより詳細に説明する。図1は、定着装置40の概略構成を示す模式図である。この図に示すように、定着装置40は、上述した定着ローラ(定着部材)60および加圧ローラ(定着部材)70の他、外部加熱装置80、制御装置90、回転駆動装置91を備えている。
回転駆動装置91は、定着ローラ60を回転駆動するものであり、例えばモータ等から構成される。なお、回転駆動装置91の動作は、制御装置90によって制御される。
定着ローラ60は、図1に示されるG方向に回転するローラであり、金属製の中空円筒形状の芯金61、この芯金61の外周面を覆う弾性層62、弾性層62を覆って形成される離型層63から構成される。
芯金61は、外径46mmのアルミニウムからなるものであり、筒状の形状をしている。ただし、芯金61の素材は、アルミニウムに限定されるものではなく、例えば、鉄やステンレス等からなるものであってもよい。弾性層62は、厚さ3mmであって、耐熱性を有するシリコンゴム(JIS−A硬度20度)からなる。離型層63は、厚み約30μmのPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)チューブからなる。なお、離型層63の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れているものであればよく、PFAの他、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用してもよい。こうして構成された定着ローラ60の外径は50mmであって、定着ローラ60の表面硬度は68度(アスカーC硬度)である。なお、定着ローラ60表面の回転軸方向の幅は320mmである。
定着ローラ60の周面には当該周面の温度を検出するサーミスタ(温度検出素子)65が接触しており、芯金61の内部には、電力が供給されることによって熱輻射を行うハロゲンランプ64が設置されている。ハロゲンランプ64は定着ローラ60の熱源であり、ハロゲンランプ64に電力供給が行われるとハロゲンランプ64によって定着ローラ60内部が所定の温度に加熱され、定着ニップ部Nを通過する未定着トナー画像が形成された記録紙を加熱するようになっている。
なお、本実施形態では、ハロゲンランプを1本内蔵しているが、これに限らず、例えば、紙サイズに応じて最適な温度分布を形成できるように、軸方向に発熱分布を分割した複数のハロゲンランプを用いてもよい。また、本実施形態では、定着ローラ60の長手方向(通紙方向に垂直な方向)中央部にサーミスタ65が接触するように配置しているが、これに限らず、定着ローラ60の長手方向端部(非通紙領域)に設置してもよい。また、ハロゲンランプを2本設置するなどして定着ローラ60の長手方向中央部と長手方向端部で発熱量が異なる場合等には、中央部と端部の両方に設置してもよい。定着ローラ60の長手方向中央部の温度検出結果に基づいて後述する温度制御部90aが外部加熱装置80の温度制御を行う構成とする場合、温度制御部90aの制御あるいは温度制御部90aの構成を簡略化できる。一方、定着ローラ60の長手方向端部の温度検出結果に基づいて後述する温度制御部90aが外部加熱装置80の温度制御を行う構成とする場合、例えば小サイズ紙の通紙時などに、定着ローラ60の端部(非通紙部分)の温度が高くなるのを防止することができる。また、定着ローラ60の長手方向中央部および端部の温度検出結果に基づいて後述する温度制御部90aが外部加熱装置80の温度制御を行う構成とする場合、定着ローラ60の長手方向(軸方向)の温度制御をより精度良く行うことができる。
加圧ローラ70は、図1に示すH方向に回転するローラであり、金属製の中空円筒形状の芯金71、この芯金71の外周面を覆う弾性層72、弾性層72を覆って形成される離型層73、から構成される。
芯金71は、外径46mmであって、アルミニウムからなるものである。ただし、芯金71の素材は、アルミニウムに限定されるものではなく、鉄やステンレスからなるものであってもよい。弾性層72は、厚さ2mmであって、耐熱性を有するシリコンゴムからなる。離型層73は、厚み約30μmのPFAチューブからなる。なお、離型層73の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性が優れるものであればよく、PFAの他、PTFE等のフッ素系材料を使用してもよい。こうして構成された加圧ローラ70の外径は50mmであって、加圧ローラ70の表面硬度は75度(アスカーC硬度)である。
そして、加圧ローラ70は、バネ等の弾性部材(不図示)によって、定着ローラ60に所定の荷重で圧接される。これにより、定着ローラ60周面と加圧ローラ70周面との間に定着ニップ部N(例えば記録紙搬送方向の幅8.5mm)が形成される。また、加圧ローラ70は、定着ローラ60の回転に従動して定着ローラ60とは逆方向(定着ニップ部における両ローラ表面の移動方向は同じ)に回転する。なお、本実施形態では、加圧ローラ70は定着ローラ60に従動回転する構成としているが、これに限らず、定着ローラ60とは異なる回転駆動手段によって回転駆動される構成であってもよい。
また、加圧ローラ70の周面には当該周面の温度を検出するサーミスタ75が接触しており、芯金71の内部には、電力供給によって熱輻射を行うハロゲンランプ(ヒータランプ)74が設置されている。ハロゲンランプ74は加圧ローラ70の熱源であり、ハロゲンランプ74に電力供給が行われると加圧ローラ70内部が所定の温度に加熱されるようになっている。
なお、本実施形態では、定着ローラ60のゴム硬度(68度)より加圧ローラ70のゴム硬度(75度)を高くしているが、これは、加圧ローラ70と定着ローラ60との間に形成される定着ニップ部Nを逆ニップ形状(加圧ローラ70の形状は殆ど変わらず定着ローラ60が若干凹む形態)にするためである。定着ニップ部Nを逆ニップ形状にすることで、定着ニップ部Nを通過した記録紙Pは、加圧ローラ70周面に沿った方向に排出されるため、記録紙Pが定着ニップ部Nから排出される際に自己剥離(剥離爪などの強制剥離補助手段を必要とせず紙のこしで剥離)し易くなる。なお、定着ローラ60の表面硬度より加圧ローラ70の表面硬度が低いと、定着ローラ60と加圧ローラ70との間の定着ニップ部Nは、定着ローラ60の形状が殆ど変わらず加圧ローラ70が若干凹む形態になり、定着ニップ部Nを通過した記録紙Pは定着ローラ60周面に沿った方向に排出されるため、自己剥離が生じにくい。
外部加熱装置80は、第1支持ローラ(第1加熱ローラ)81、第2支持ローラ(第2加熱ローラ)82、無端ベルト(外部加熱ベルト)83から構成されている。無端ベルト83は、裏面(内周面)側が各支持ローラ81・82の周面に当接するように各支持ローラ81・82に張架されている。無端ベルト83は、定着ローラ60に対して定着ニップ部の上流側に設けられており、所定の押圧力で定着ローラ60に圧接される。これにより、定着ローラ60との間に加熱ニップ部(無端ベルト83と定着ローラ60との当接部;本実施形態では定着ローラ60の周方向の長さ20mm)が形成されている。なお、本実施形態では、無端ベルト83を2本の支持ローラで張架しているが、これに限らず、必要に応じて別途テンションローラを設けるなどして3本以上の支持ローラで張架してもよい。
また、無端ベルト83は、回転する定着ローラ60の周面に当接することにより、定着ローラ60に従動回転するようになっている。これにより、各支持ローラ81・82は、定着ローラ60の回転方向と逆方向(図1のK方向)に回転する。つまり、制御装置90が定着ローラ60の回転駆動装置91を制御して定着ローラ60を回転駆動させると、無端ベルト83と定着ローラ60とが接している部分での摩擦力によって無端ベルト83が定着ローラ60に従動して移動し、支持ローラ81・82および無端ベルト83が回転するようになっている。
無端ベルト83は、厚み90μmのポリイミドからなる基材の表面に、離型層としてPTFEが10μm厚でコーティングされたベルト部材である。ただし、無端ベルト83の材質および厚みは、これに限定されるものではない。例えば、ニッケル、ステンレス、鉄などの金属製のベルト部材を用いてもよい。また、離型層の材料としては、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性に優れていればよく、例えば、PFAや、PFAとPTFEとをブレンドしたものなどを用いてもよい。
各支持ローラ81・82は、外径15mm、肉厚1mmのアルミニウム製の芯金からなる。なお、例えばベルト内面と支持ローラ81・82の摩擦力を低減させ蛇行による寄り力を低減させたい場合などには、必要に応じて、芯金の上に離型層を設けても良い。離型層の材質は、耐熱性、耐久性に優れ、トナーとの離型性に優れていればよく、例えば、PFAやPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系材料を使用することができる。
また、各支持ローラ81・82は、バネ等の弾性部材(不図示)によって、無端ベルト83を介して定着ローラ60の周面に所定の荷重で押圧される。これにより、無端ベルト83表面は定着ローラ60周面に接触し、無端ベルト83表面と定着ローラ60周面との間にニップ部が形成される。なお、無端ベルト83表面と定着ローラ60周面とのニップ幅(加熱ニップ幅)は20mm(定着ローラ60周方向に沿った幅)である。
無端ベルト83における第1支持ローラ81との接触部の外面には、この無端ベルト83の表面温度を検出するサーミスタ(温度検出素子)85が接触している。また、第1支持ローラ81内部には、電力供給によって発熱するハロゲンランプ(第1熱源装置)86が設けられている。ハロゲンランプ86は無端ベルト83の熱源であり、ハロゲンランプ86に電力供給が行われると、ハロゲンランプ86から熱が輻射され、支持ローラ81を介して無端ベルト83が加熱される。そして、無端ベルト83は、定着ローラ60の外部から定着ローラ60周面に接触しているため、この接触箇所を介して定着ローラ60周面を加熱することができる。本実施形態では、上記のような2本の薄肉小径の支持ローラ81・82と薄膜の無端ベルト83とを用いているため、無端ベルト83の温度を早く昇温させることができる。
なお、本実施形態では、支持ローラ81・82の形状および熱源を同一にしているので、無端ベルト83の表面温度を制御するための温度検知素子(サーミスタ)を1つにしているが、これに限るものではない。例えば、支持ローラ81・82の形状を異ならせたり、支持ローラ81・82の両方に熱源を備えたりしてもよく、その場合には、支持ローラ81・82の温度をそれぞれ検出して制御できるように、サーミスタを複数設置してもよい。
制御装置90は、ハロゲンランプ64・74・86への供給電力や、定着ローラ60の回転駆動などを制御する制御用集積回路基板であり、温度制御部90aおよび回転制御部90bを備えている。
温度制御部90aは、サーミスタ65・75・85、加熱電力供給部99に接続されている。加熱電力供給部99は、ハロゲンランプ64・74・86に接続され、これらのハロゲンランプに加熱のための電力を供給するものである。そして、温度制御部90aが、サーミスタ65・75・85の温度検出結果、画像形成モード、記録紙の連続通紙枚数等に基づいて、加熱電力供給部99から各ハロゲンランプへの供給電力を切り替えることで、各ハロゲンランプの発熱量を制御し、無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の温度を所定の温度に制御するようになっている。
回転制御部90bは、定着ローラ60を回転駆動するための回転駆動装置91に接続されている。回転制御部90bは、回転駆動装置91の動作を制御することにより、定着ローラ60の回転速度を制御する。
表1は、上記のように構成された画像形成装置1において、モノクロモード(プロセス速度350mm/s)およびカラーモード(プロセス速度170mm/s)のそれぞれについて、定着温度(定着ローラ60の表面温度)を変化させて定着処理を行った結果を示している。なお、本実施形態における定着性の評価方法としては、定着処理を行ったサンプル(記録紙)の印字面を内側にして軽く折り曲げた後、所定重量のおもり(重量1kgf)を折り目上の全域に転がした後、記録紙の折り目を広げ、清潔な布で折り目の脱落トナーを払い落としたときに、トナーの脱落が生じなかったのものを◎(定着強度が大変良好)、トナーの脱落部分の幅が0.6mm未満のものを○(定着性がやや弱いが合格レベル)、トナーの脱落部分の幅が0.6mm以上のものを×(定着強度不合格(定着不良))とした。また、高温オフセットが生じたものについては××として示す。
Figure 2007248725
この表に示すように、モノクロモードの場合、定着温度180℃未満では定着不良が発生して十分な定着強度が得られず、210℃を超えると高温オフセットが発生した。また、カラーモードの場合、160℃未満では定着不良が発生し、190℃を超えると高温オフセットが発生した。つまり、モノクロモードにおける非オフセット域(オフセット等の定着不良を生じずに定着可能な温度領域)は180℃以上210℃以下であり、カラーモードにおける非オフセット域は160℃以上190℃以下であった。したがって、モノクロモードおよびカラーモードの共通非オフセット域は180℃以上190℃以下であった。
そこで、本実施形態では、待機状態における無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度(目標温度)をそれぞれ205℃、185℃、150℃とした。また、モノクロモードでの通紙時の無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度をそれぞれ220℃、185℃、150℃とした。また、カラーモードでの通紙時の無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度をそれぞれ205℃、180℃、150℃とした。なお、通紙時の無端ベルト83の制御温度は、例えば、連続通紙を行ったときに定着ローラ60の表面温度が非オフセット域よりも低くならないように、あるいは連続通紙を行ったときに定着ローラ60の表面温度を制御温度に保つことができるように適宜設定すればよい。
次に、制御装置90(温度制御部90a)の行う処理についてより詳細に説明する。図3は、制御装置90の行う処理の流れを示すフロー図である。
まず、温度制御部90aは、上記主制御部から入力される画像形成モード(カラーモードあるいはモノクロモード)および連続通紙枚数(コピー枚数)を示す情報に基づいて、カラーモードであるかモノクロモードであるかを判断する(S1)。上記コピー枚数および画像形成モードは、例えば、画像形成装置1に備えられる操作パネル(不図示)、あるいは画像形成装置1に対して通信可能に接続されるホストコンピュータにてプリンタドライバの入力画面を介して利用者から入力される。なお、画像形成モードの設定は、後述するように原稿の種別を自動的に判断することにより設定するようにしてもよい。
S1においてカラーモードであると判断した場合、温度制御部90aは、以下に示す相関制御(第1制御)で定着処理を行う(S2)。そして、予定枚数の通紙が完了したかどうかを判断し(S3)、完了した場合には待機状態に移行して処理を終了する。
ここで、相関制御とは、無端ベルト83の検出温度と制御温度、および定着ローラ60の検出温度と制御温度をそれぞれ独立して比較し、その比較結果に基づいて外部加熱装置80に備えられたハロゲンランプ86の温度を制御する制御方法である。より具体的には、外部加熱装置80に備えられたハロゲンランプ86を、定着ローラ60および無端ベルト83の検出温度がいずれも制御温度に到達していない時にだけONにし、それ以外の場合にはOFFにする。なお、定着ローラ60に備えられるハロゲンランプ64の制御については、定着ローラ60の温度検出結果が制御温度より下回っている時にはONにし、制御温度より上回っている時にはOFFにする。
一方、S1においてモノクロモードであると判断した場合、温度制御部90aは、連続通紙枚数が所定枚数以下であるかどうかを判断する(S4)。なお、この所定枚数は、通紙する記録紙の種類(サイズ、材質等)、使用するトナーの特性等に応じて、定着ローラ60の表面温度を非オフセット域内で推移させることができるように適宜設定される。例えば、記録紙の種類(サイズ、材質等)、使用するトナーの特性等と上記所定枚数とを対応付けたテーブルあるいは換算式を予め制御装置90に備えられる記憶手段に記憶させておき、温度制御部90aが記録紙の種類やトナーの種類(特性)に関する情報を取得し、取得した情報に基づいて上記テーブルあるいは換算式を参照して所定枚数を設定するようにしてもよい。
S4において所定枚数未満であると判断した場合、温度制御部90aは、相関制御(第1制御)で定着処理を行い(S5)、予定枚数の通紙が完了したかどうかを判断し(S6)、完了した場合には待機状態に移行して処理を終了する。
一方、S4において所定枚数以上であると判断した場合、温度制御部90aは、以下に示す通常制御(第2制御)による定着処理を開始する(S7)。その後、予定枚数の通紙が完了したかどうかを判断し(S8)、完了した場合には待機状態に移行して処理を終了する。一方、予定枚数の通紙が完了していない場合、温度制御部90aは、通紙開始から所定時間が経過したかどうかを判断し(S9)、経過していない場合には通常制御による定着処理を継続してS8移行の処理を行い、経過した場合には相関制御に切り替えてS5以降の処理を行う。
ここで、通常制御とは、定着ローラ60の内部に備えられたハロゲンランプ64の制御を定着ローラ60の検出温度(サーミスタ65によって検出した定着ローラ60の表面温度)と定着ローラ60の制御温度(目標温度)に基づいて行い、外部加熱装置80に備えられたハロゲンランプ86の制御を無端ベルト83の検出温度(サーミスタ85によって検出した無端ベルト83の表面温度)と無端ベルト83の制御温度に基づいて行う制御である。より具体的には、例えば外部加熱装置80の温度制御に着目すると、サーミスタ85によって検出した無端ベルト83の温度が制御温度より下回っている時(温度未達)にはハロゲンランプ86をONにし、制御温度より上回っている時(温度到達)にはハロゲンランプ86をOFFにする。定着ローラ60についても同様に、サーミスタ65によって検出した定着ローラ60の温度が制御温度より下回っている時(温度未達)にはハロゲンランプ64をONにし、制御温度より上回っている時(温度到達)にはハロゲンランプ64をOFFにする。
つまり、通常制御と相関制御とでは、定着ローラ60の温度検出結果が制御温度に到達しており、無端ベルト83の温度検出結果が制御温度に未達の場合に、外部加熱装置80に備えられるハロゲンランプ86をON(通常制御時)するかOFF(相関制御時)するかが違っている。
上記所定時間は、例えば、通紙開始後、定着ローラ60の検出温度が通常制御される外部加熱装置80によって加熱されて制御温度よりも高温になり、その後、連続通紙される記録紙に熱を奪われることによって制御温度まで低下する時間に設定される。なお、ここではS9の判断を通紙開始後の経過時間に基づいて行うものとしているが、例えば通紙枚数に応じて判断してもよく、あるいは定着ローラ60の温度検出結果に基づいて判断してもよい。
(実施例1)
次に、上記の画像形成装置1を用いて、待機状態から未定着画像(未定着トナー像)を載せた記録紙Pを連続通紙して画像形成(印字)する場合および少量枚数を間欠モードで画像形成する場合のそれぞれについて、定着ローラ60の表面温度の推移と定着性との関係を調べた実験の結果について説明する。ここでいう間欠モードとは、記録紙を1枚通紙させた後、約4秒間通紙を中断し、再度記録紙を1枚通紙し、約4秒通紙を中断するという動作を繰り返し行うモードである。なお、この実験はモノクロモードおよびカラーモードのそれぞれについて行った。表2〜表5は、この実験の実験条件を示している。
表2に示すように、モノクロモードのプロセス速度は355mm/s、複写速度(A4用紙を横送り(長辺に垂直な方向に搬送)したときの1分あたりのコピー枚数)は70枚/minとした。また、カラーモードのプロセス速度は170mm/s、複写速度は40枚/minとした。
Figure 2007248725
表3は、待機時および各画像形成モードでの通紙中における無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度(目標温度)を示している。この表に示すように、待機時の無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度をそれぞれ205℃、185℃、150℃とした。また、モノクロモードでの通紙時の無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度をそれぞれ220℃、185℃、150℃とした。また、カラーモードでの通紙時の無端ベルト83、定着ローラ60、加圧ローラ70の制御温度をそれぞれ205℃、180℃、150℃とした。
Figure 2007248725
表4は、この実験で行った第2制御(通常制御)を示している。この通常制御では、定着ローラ60の内部に備えられたハロゲンランプ64の制御を定着ローラ60の温度検出結果と定着ローラ60の制御温度に基づいて行い、外部加熱装置80に備えられたハロゲンランプ86の制御を無端ベルト83の温度検出結果と無端ベルト83の制御温度に基づいて行う。つまり、外部加熱装置80の温度制御に着目すると、サーミスタ85によって検出した無端ベルト83の温度が制御温度より下回っている時(温度未達)にはハロゲンランプ86をONにし、制御温度より上回っている時(温度到達)にはハロゲンランプ86をOFFにする。定着ローラ60についても同様に、サーミスタ65によって検出した定着ローラ60の温度が制御温度より下回っている時(温度未達)にはハロゲンランプ64をONにし、制御温度より上回っている時(温度到達)にはハロゲンランプ64をOFFにする。
Figure 2007248725
表5は、この実験で行った第1制御(相関制御)を示している。この相関制御では、外部加熱装置80に備えられたハロゲンランプ86を、定着ローラ60および無端ベルト83の温度検出結果がいずれも制御温度に到達していない時にだけONにし、それ以外の場合にはOFFにする。なお、定着ローラ60に備えられるハロゲンランプ64の制御については、表4に示した通常制御の場合と同様、定着ローラ60の温度検出結果が制御温度より下回っている時にはONにし、制御温度より上回っている時にはOFFにする。つまり、通常制御と相関制御とでは、定着ローラ60の温度検出結果が制御温度に到達しており、無端ベルト83の温度検出結果が制御温度に未達の場合に、外部加熱装置80に備えられるハロゲンランプ86をON(通常制御時)するかOFF(相関制御時)するかが違っている。
Figure 2007248725
図4は、モノクロモードにおいて、間欠モードかつ通常制御で定着処理を行ったときの、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。この図に示すように、待機時と通紙時とで定着ローラ60の制御温度は185℃で一定であるが、無端ベルト83の制御温度は待機時の205℃から通紙時には220℃に上昇する。したがって、ハロゲンランプ86がONされて無端ベルト83の温度が上昇する。そして、この無端ベルト83の温度上昇に伴って定着ローラ60の温度も上昇し、定着ローラ60の温度は制御温度の185℃よりも高い195℃前後で推移する。このときの定着性を調査した結果を表6に示す。
Figure 2007248725
この表に示すように、待機時から間欠モードで定着処理した計13枚の記録紙について、定着性を調査したところ、いずれの記録紙にも良好な定着強度で定着処理を行えた。
図5は、モノクロモードにおいて、間欠モードかつ相関制御で定着処理を行ったときの、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。この図に示すように、待機状態から通紙状態に移行する際、無端ベルト83の温度は制御温度(220℃)に達していないが、定着ローラ60の温度は制御温度(185℃)に到達しているので、ハロゲンランプ64・86はOFFのままになる。そして、定着ローラ60の温度が低下して制御温度を下回ったときに、ハロゲンランプ64・86がONされる。これにより、定着ローラ60の温度は制御温度である185℃に近い状態で推移する。このときの定着性を調査した結果を表7に示す。
Figure 2007248725
この表に示すように、待機時から間欠モードで定着処理した計13枚の記録紙について、定着性を調査したところ、いずれの記録紙にも良好な定着強度で定着処理を行えた。
このように、モノクロモードかつ間欠モードの場合、通常制御および相関制御のいずれの制御を行っても、定着ローラ60の温度は非オフセット域(180℃以上210℃以下)で推移するので、定着性が低下することはない。
ただし、通常制御では、定着ローラ60の温度が制御温度を上回るので、モノクロモードの通紙終了後、待機時の制御温度(185℃)に下げるのに時間がかかる。このため、例えばモノクロモードの定着処理を行った直後にカラーモードの定着処理を開始する場合、定着ローラ60の温度を瞬時に下げることが困難なので、定着ローラ60の温度がカラーモードの非オフセット域よりも高い状態でカラー画像の定着処理が行われ、高温オフセットが発生する。このような高温オフセットを防止するためには、定着ローラ60の表面温度が非オフセット域(190℃以下)に下がるまで、一定の時間待たなければならない。また、必要以上の電力をハロゲンランプ86に供給することになり、消費電力が増加する。
これに対して、相関制御の場合、モノクロモードの通紙時に制御温度で精度よく制御されるので、通紙終了時点で待機時の制御温度になっている。このため、モノクロモードの定着処理を行った直後にカラーモードの定着処理を開始する場合であっても、高温オフセットを生じることなく即座に定着処理を行うことができる。また、通紙時に余分な加熱が行われないので、消費電力を削減できる。
したがって、モノクロモードにおいて少量枚数を間欠動作で定着処理を行う場合には、相関制御により定着ローラ60および外部加熱装置80の温度制御を行うことが好ましい。
表8は、相関制御でモノクロモードの定着処理を行う場合であって、少枚数(実施例中では5枚)の連続通紙を間欠的に行う場合(少数枚の連続通紙をした後、約3秒間通紙を中断し、再度少数枚の連続通紙するという処理を繰り返した場合)の、連続通紙を行う枚数と定着性との関係を調べた結果を示している。また、図6は、相関制御でモノクロモードの定着処理を行う場合であって、4枚の連続通紙を間欠的に行った場合の、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。
Figure 2007248725
この表に示すように、連続通紙枚数4枚以下で間欠的に通紙した場合、図6に示すように定着ローラ60の温度はモノクロモードの非オフセット域内で推移し、定着ローラ60の温度はモノクロモードの非オフセット域(定着可能な温度領域)内で推移し、良好な定着性が得られた。
しかしながら、連続通紙枚数5枚以上で間欠的に通紙する場合には、5枚目以降で定着ローラ60の温度が非オフセット域以下になってしまい、定着不良が発生した。したがって、モノクロモードにおいて1回あたりの連続通紙枚数が4枚以下の場合には相関制御を行うことが好ましく、5枚以上の場合には通常制御を行うことが好ましい。ただし、この枚数は、通紙する記録紙の種類(サイズ、材質等)、使用するトナーの特性等によって異なるので、記録紙の種類やトナーの特性等に応じて適宜設定することが好ましい。
図7は、モノクロモードにおいて相関制御で待機状態から連続通紙を行ったときの、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。この図に示すように、連続通紙の場合、定着ローラ60が記録紙に奪われる熱量が大きく、定着ローラ60の温度低下速度が速いので、定着ローラ60の検出温度が制御温度より低くなってから外部加熱装置80の加熱を行う相関制御では、通紙初期に定着ローラ60の温度が制御温度を大きく下回ってしまう(アンダーシュートが発生する)。その結果、表9に示すように、1枚目〜4枚目では良好な定着処理を行えたが、5枚目〜35枚目の記録紙において定着不良が発生した。なお、36枚目以降では定着ローラ60の温度を非オフセット域内で制御でき、定着不良は生じなかった。
Figure 2007248725
図8は、モノクロモードにおいて待機状態から通常制御で連続通紙を行ったときの、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。より詳細には、図8に示したグラフは、待機状態から通常制御で連続通紙を開始した後、一定時間経過後(定着ローラ60の検出温度が外部加熱装置80によって加熱されて制御温度よりも高温になり、その後、連続通紙される記録紙に熱を奪われることによって制御温度まで低下した後)、制御方法を通常制御から相関制御に変更した場合の無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。
この図に示すように、通常制御で連続通紙した場合には、連続通紙の開始直後から無端ベルト83の加熱が開始されるため、定着ローラ60の検出温度は非オフセット域内(ほぼ制御温度の185℃)で推移した。その結果、表10に示すように、定着不良は生じなかった。
Figure 2007248725
したがって、連続通紙の場合には、連続通紙の開始直後は相関制御よりも通常制御を行うことが好ましい。なお、連続通紙の開始直後は通常制御を行い、通紙開始から所定時間経過後(例えば、定着ローラ60の検出温度が外部加熱装置80によって加熱されて制御温度よりも高温になり、その後、連続通紙される記録紙に熱を奪われることによって制御温度まで低下した後)、相関制御に切り替えることがより好ましい。これにより、通紙時間が長い場合であっても、定着ローラ60が過加熱されることを防止し、制御温度に近い温度になるように精度よく制御できる。
図9は、カラーモードにおいて相関制御で待機状態から間欠モードの通紙を行ったときの、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。また、図10は、カラーモードにおいて通常制御で待機状態から間欠モードの通紙を行ったときの、無端ベルト83および定着ローラ60の検出温度の推移を示すグラフである。
図10に示すように、通常制御の場合、無端ベルト83の検出温度および定着ローラ60の検出温度は、いずれも制御温度近傍(定着ローラ60の検出温度は制御温度より高いが定着可能範囲内)で推移し、良好な定着処理を行うことができた。
また、図9に示すように、相関制御の場合にも、カラーモードにおける非オフセット域内で推移させることができ、良好な定着処理を行うことができた。ただし、相関制御の場合、無端ベルト83の検出温度が約190℃まで低下した。このため、仮に、無端ベルト83の温度が約190℃まで低下した時にカラーモードの通紙動作を終了し、次にモノクロモードで連続通紙する場合、無端ベルト83の温度が低下した状態からスタートするため、無端ベルト83を昇温させるのに時間がかかり、無端ベルト83が十分に加熱される前に印字動作を行うと、定着ローラ60の表面温度が低下して定着不良が発生する可能性がある。特に、外部加熱装置80(支持ローラ81・82,無端ベルト83等)の熱容量が大きい場合には、無端ベルト83を昇温させるのに特に時間がかかるので、このような定着不良が生じやすい。
したがって、上記の例において、カラーモードの場合には、少量枚数を通紙する場合であっても通常制御を行ってもよい。例えば、通紙枚数が1枚あるいは少量の場合、カラーモードのときには通常制御を行い、モノクロモードのときには相関制御を行うといったように、温度制御部90aが、モードによって(あるいは通紙速度によって)外部加熱装置80の温度制御を通常制御で行うか、相関制御で行うか選択するようにすることで、どちらのモードの場合にも最適な温度制御を行える。
ただし、上記の例で、カラーモードの温度制御をより正確に行うには、相関制御の方が望ましい。また、上記の例では、カラーモードでは外部加熱装置80(無端ベルト83)の制御温度をモノクロモードよりも下げているため(モノクロモード時の外部加熱装置80の制御温度220℃に対してカラーモード時の外部加熱装置80の制御温度205℃)、通常制御でも定着ローラ60の表面温度が極端に上昇することがない。もし、外部加熱装置80の制御温度を205℃より高く設定する必要がある場合(例えば、カラーモードで連続通紙を行った場合に、外部加熱装置80の制御温度が205℃では、アンダーシュートが発生して定着不良が発生するような場合)、カラーモードで少量枚数の通常制御を行うと、モノクロモードの時のように定着ローラ60の検出温度が制御温度より高くなることがあるので、このような場合には、少量枚数でも相関制御を行うことが望ましい。
上記の例では、例えば、通紙枚数が1枚あるいは少量の場合、カラーモードかモノクロモードかにかかわらず相関制御を行い、モノクロモードで連続通紙する時にだけ通常制御を行うことがより好ましい。
なお、例えば、モノクロトナーの非オフセット域をモノクロモードで170℃以上210℃以下の範囲で確保できるようなトナーであれば、モノクロモードでは通紙枚数によらず相関制御で制御することも可能である。
以上のように、本実施形態にかかる定着装置40では、温度制御部90aが、モノクロモードあるいはカラーモードで所定枚数未満の連続通紙あるいは1枚のみの通紙(シングルモード)を行う場合、カラーモード時の外部加熱装置80の制御温度が高くない場合(例えば上記例では、カラーモード時の外部加熱装置80の制御温度を205℃に設定している場合)、あるいは、カラーモードで通常制御を開始してから所定時間経過した後に、相関制御で各部を制御する。すなわち、温度制御部90aは、サーミスタ85による無端ベルト83の表面温度検出結果と無端ベルト83の制御温度との比較結果、およびサーミスタ65による定着ローラ60の表面温度検出結果と定着ローラ60の制御温度との比較結果とに基づいて、温度制御部90aがハロゲンランプ86のON/OFFを制御する。これにより、外部加熱装置80(無端ベルト83)の温度を精度よく制御でき、無端ベルト83の温度が過度に低下したり昇温したりすることを防止できる。
つまり、上記した特許文献1に開示されている従来の制御方法では第1検出手段と第2検出手段とが並列に接続されているため、この2つの検出手段の抵抗値の平均値が外部加熱装置の温度制御にフィードバックされることになり、定着部材および外部加熱装置の個々の温度検出結果に基づく温度制御が行われず、両部材の温度を所望の目標温度に精度よく制御できなかった。その結果、定着部材の温度より外部加熱装置の温度が低くなってしまったり、外部加熱装置の温度が異常に昇温してしまったりする場合があった。
これに対して、本実施形態にかかる定着装置40では、サーミスタ85による無端ベルト83の表面温度検出結果と無端ベルト83の制御温度との比較結果、およびサーミスタ65による定着ローラ60の表面温度検出結果と定着ローラ60の制御温度との比較結果とに基づいて、温度制御部90aがハロゲンランプ86のON/OFFを制御するので、外部加熱装置80(無端ベルト83)の温度を精度よく制御でき、無端ベルト83の温度が過度に低下したり昇温したりすることを防止できる。
また、上記特許文献1の技術では、1枚のみの通紙を行う場合や少数枚の連続通紙を行う場合、あるいは定着温度の低いカラーモードでの画像形成を長時間連続して行う場合などに、外部加熱装置の温度低下あるいは過昇温などの問題が特に顕著に発生する。
これに対して、本実施形態では、モノクロモードおよびカラーモードで所定枚数未満の連続通紙あるいは1枚のみの通紙(シングルモード)を行うとき、外部加熱装置の制御温度が高くない場合、あるいは、カラーモードで通常制御を開始してから所定時間経過した後に、相関制御でハロゲンランプ86を制御する。これにより、外部加熱装置の温度低下あるいは過昇温を適切に防止できる。
また、本実施形態では、モノクロモードで所定枚数以上の連続通紙を行うとき、あるいはカラーモードで連続通紙を開始するときから所定時間経過するまでの期間には、温度制御部90aが通常制御でハロゲンランプ86のON/OFFを制御する。すなわち、サーミスタ85による無端ベルト83の表面温度検出結果が無端ベルト83の制御温度よりも低い場合にはハロゲンランプ86をONし、サーミスタ85による無端ベルト83の表面温度検出結果が無端ベルト83の制御温度よりも高い場合にはハロゲンランプ86をOFFする。これにより、定着ローラ60の表面温度が非オフセット域よりも低下して定着不良が生じることを防止できる。
なお、本実施形態では、温度制御部90aがハロゲンランプ86のON/OFFを制御するものとしたが、これに限るものではない。例えば、温度制御部90aが加熱電力供給部99を制御してハロゲンランプ86に供給する電力量を制御することで、ハロゲンランプ86の発熱量を段階的あるいは連続的に変化させるようにしてもよい。つまり、例えば相関制御の場合、温度制御部90aが、サーミスタ85による無端ベルト83の表面温度検出結果と無端ベルト83の制御温度との比較結果、およびサーミスタ65による定着ローラ60の表面温度検出結果と定着ローラ60の制御温度との比較結果とに基づいて、温度制御部90aがハロゲンランプ86の発熱量(無端ベルト83への供給熱量)を制御するようにしてもよい。また、通常制御の場合、温度制御部90aが、サーミスタ85による無端ベルト83の表面温度検出結果と無端ベルト83の制御温度との比較結果に基づいてハロゲンランプ86の発熱量を制御するようにしてもよい。
また、画像形成装置1において、カラーモードとモノクロモードの切り替えを、原稿から読み取った画像に基づいて上記主制御部が行うようにしてもよい。この場合、画像形成装置1を、原稿から画像データを読み取るスキャナ(不図示)と、この画像データを処理する画像処理部(不図示)とが備えられており、画像処理部にて処理された画像データに基づいて記録紙Pに対して画像を形成する構成とすればよい。また、画像処理部では、上記画像データを用いて上記原稿の種類(カラー原稿かモノクロ原稿か)を判別する原稿種別判定処理が行われる。
カラー原稿とモノクロ原稿の判別方法としては、例えば、特開平4−282968に記載されている方法を用いることができる。この方法は、各画素毎にカラー画素であるかモノクロ画素であるかを判別し、与えられる画素順で所定数以上の連続するカラー画素の存在が検知されると、この連続カラー画素分をカラーブロックと認識し、1ライン中に所定数以上のカラーブロックが存在していれば、そのラインをカラーラインとして計数する。そして、原稿中のカラーラインが所定数存在していればカラー画像と判断し、そうでない場合はモノクロ画像と判断するものである。カラー原稿とモノクロ原稿の判別は、画像処理部にて行われる、画像処理部は、スキャナなどのカラー画像入力装置にて原稿から読み取られたRGBのアナログ信号に対して、A/D変換処理、シェーディング補正処理、入力階調補正処理、領域分離処理、色補正処理、黒生成下色除去処理、空間フィルタ処理、及び階調再現処理などの予め定められる処理を施して、CMYKのデジタルカラー信号として、カラー画像出力装置(電子写真方式、インクジェット方式などエンジン部)へ出力するものである。したがって、この場合、例えば画像入力装置、画像処理部、画像出力装置により画像形成装置1が構成される。
また、本実施形態の画像形成装置1は、カラーモード時の搬送速度とモノクロモード時の搬送速度とを異ならせる形態、つまり、カラーモードとモノクロモードとの切り替えに伴って搬送速度も切り替わる形態である。しかし、搬送速度の切り替えは、カラーモードとモノクロモードとの切り替えに伴って実行される必要はない。
例えば、本実施形態の画像形成装置1において、利用者からの入力指示に応じて、搬送速度350mm/Sで画像形成プロセスを実行する高速処理モードと、搬送速度170mm/Sで画像形成プロセスを実行する低速処理モードとを切り替え可能に構成してもよい。そして、制御装置90は、高速処理モード時と低速処理モード時とで制御温度T1の値を変更すればよい。このような構成であっても、給紙状態における記録紙Pの搬送速度に応じて無端ベルト83の温度を変更することが可能である。
また、画像形成装置1においては、原稿から画像データを読み取るスキャナ(不図示)と、この画像データを処理する画像処理部(不図示)とが備えられており、画像処理部にて処理された画像データに基づいて記録紙Pに対して画像が形成される。また、画像処理部では、上記画像データを用いて上記原稿の種類(例えば、文字および下地から構成される文字原稿、印画紙原稿等)を判別する原稿種別判定処理が行われる。
そこで、画像形成装置1において、画像処理部にて判定された原稿の種類に応じて用紙搬送速度を異ならせてもよく、この場合、制御装置90は、上記原稿の種類に応じて制御温度T1の値を変更すればよい(例えば、文字原稿から読み取られた画像を記録紙Pに形成する場合、高速処理を行っても画質劣化の虞が少ないものと考えられるため、用紙搬送速度を高速に設定し、印画紙原稿から読み取られた画像を記録紙Pに形成する場合、高速処理を行うと画質劣化の虞があることから、用紙搬送速度を低速に設定するような形態が考えられる)。
なお、上述した原稿種別判定処理としては、例えば、特開2002−232708号公報等に記載の周知の方法によって実現可能であるが、特にこの公報に記載されている方法に限定されるものではない。なお、原稿種別判定処理について簡単に説明すれば以下の手順となる。
原稿から読み取られた画像データにおける各画素を順に注目画素として扱い、注目画素を中心としたn×mのブロックにおいて以下に示す(1)〜(6)の処理を実行する。
(1)最小濃度値および最大濃度値を算出する。
(2)算出された最小濃度値及び最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する。
(3)隣接する画素間における濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度を算出する。
(4)算出された最大濃度差と最大濃度差閾値との比較、及び算出された総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値との比較を行う。ここで、最大濃度差<最大濃度差閾値、且つ総和濃度繁雑度<総和濃度繁雑度閾値の条件を満たすときは、注目画素を下地・印画紙画素と判断し、この条件を満たさないときは、注目画素を文字・網点画素と判断する。
(5)下地・印画紙画素と判断された注目画素については、最大濃度差を下地・印画紙判定閾値と比較し、最大濃度差<下地・印画紙判定閾値の条件を満たす時は、注目画素を下地画素と判断し、この条件を満たさないときは、注目画素を印画紙画素と判断する。
(6)文字・網点画素と判断された注目画素については、総和濃度繁雑度と、最大濃度差に文字・網点判定閾値を乗じて得られた乗算値とを比較し、総和濃度繁雑度<乗算値の条件を満たす時は、注目画素を文字画素と判断する。この条件を満たさないときは、注目画素を網点画素と判断する。
そして、印画紙画素数、文字画素数、網点画素数、下地画素数をカウントしていき、カウントされた各画素数に基づいて原稿の種類を判別する。例えば、文字画素数が全画素数の30%の場合には文字原稿、印画紙画素数の比率が全画素数の10%の場合には印画紙原稿と判別される。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1で説明した部材と同じ機能を有する部材については同じ符号を付し、説明を省略する。
図11は、本実施形態にかかる定着装置40aの概略構成を示す説明図である。本実施形態では、この定着装置40aを、実施形態1にかかる定着装置40に代えて画像形成装置1に備える。なお、図11に示すように、定着装置40aは、外部加熱装置80を定着ローラ60から離間させる離接装置110と、制御装置90に備えられ、離接装置110の動作を制御する離接制御部90cとを備えている点が実施形態1にかかる定着装置40と異なっている。
図12(a)および図12(b)は、離接装置110の構成例を示す説明図であり、外部加熱装置80を定着ローラ60に当接させた状態、および外部加熱装置80を定着ローラ60から離間させた状態をそれぞれ示している。
この図に示すように、離接装置110は、側板101、アーム102、偏心カム103、支点104、支点105、バネ106を備えている。側板101は、支持ローラ81・82の両端側にそれぞれ設けられており、軸受等(不図示)を介して支持ローラ81・82を回転可能に支持するものである。また、この側板101は、アーム102に対して支点104で支持ローラ81・82の軸方向に垂直な方向に対して回転可能に軸支されている。
アーム102の一端は、定着装置40のフレーム(不図示)と支点105で回転可能に支持されており、支点105を中心としてバネ106によって定着ローラ60に接する方向に付勢されている。
偏心カム103は、アーム102の他端に当接するように備えられている。この偏心カム103は、モータ等の駆動手段(不図示)によって回転駆動される。なお、この駆動手段の動作は制御装置90に備えられる離接制御部90cによって制御される。これにより、離接制御部90cが上記駆動手段を制御して偏心カム103を回転させ、アーム102を定着ローラ60から離れる方向へ移動させたり(図12(a)参照)、当接する方向へ移動させたりできるようになっている(図12(b)参照)。そして、アーム102の動きに連動して無端ベルト83を定着ローラ60へ圧接させたり押圧を解除して離間させたりできるようになっている。
次に、定着装置40aにおいて、モノクロモードの画像形成を行った後、カラー画像の画像形成を行う場合の動作について説明する。図13はモノクロモードの画像形成を行った後、カラー画像の画像形成を行う場合の制御装置90の行う処理の流れを示すフロー図である。
モノクロモードの画像形成が終了すると(S21)、離接制御部90cは、離接装置110を制御して無端ベルト83を定着ローラ60から離間させ(S22)、その状態で定着ローラ60を回転(空転)させる。その後、温度制御部90aは、サーミスタ65の検出する定着ローラ60の表面温度が所定温度t1(本実施形態では180℃)まで低下したかどうかを判断する(S23)。そして、所定温度t1まで低下していない場合には、無端ベルト83を離間させた状態で定着ローラ60の回転を継続させ、定着ローラ60の表面温度が所定温度t1まで低下することを監視する。
一方、S23において、定着ローラ60の表面温度がt1まで低下したと判断した場合、温度制御部90aは、画像形成装置1の主制御部に信号を送ってカラーモードの画像形成動作を開始させる(S24)。
その後、温度制御部90aは、サーミスタ65の検出する定着ローラ60の表面温度が所定温度t2(本実施形態では172℃)まで低下したかどうかを判断する(S25)。そして、所定温度t2まで低下していない場合には無端ベルト83を定着ローラ60から離接させたままの状態で画像形成動作を継続させ、定着ローラ60の表面温度が所定温度t2まで低下することを引き続き監視する。
一方、S25において、定着ローラ60の表面温度がt2(本実施形態では172℃)まで低下したと判断した場合、温度制御部90aは、離接制御部90cにそのことを通知する。この通知を受けた離接制御部90cは、離接装置110を制御して無端ベルト83を定着ローラ60に当接させ(S26)、当接させた状態で画像形成動作を継続させる。
以上のように、定着装置40aでは、モノクロモードの画像形成後、カラーモードの画像形成を行うときに、モノクロモードの画像形成が終了した時点から定着ローラ60の方面温度が所定温度t2になるまでの間、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させる。
画像形成装置1では、モノクロモードとカラーモードとで処理速度(プロセス速度,複写速度)が異なる。このような場合、カラー原稿とモノクロ原稿とが混在した原稿を印字する場合(モノクロモードとカラーモードとを組み合わせた画像形成処理を行う場合)、モノクロモード(プロセス速度350mm/s)およびカラーモード(プロセス速度175mm/s)の両方のモードで不具合を生じることなく定着できる温度域(共通非オフセット域)は非常に狭い(本実施形態の場合、共通非オフセット域は、180℃以上190℃以下)。
このため、本実施形態のように、モノクロモード(プロセス速度350mm/s)時の定着ローラ60の制御温度を185℃としている場合、モノクロモードの画像形成の終了直後に、カラーモード(プロセス速度17mm/s)で画像形成する場合、無端ベルト83を定着ローラ60に当接させたままにしておくと、定着ローラ60の表面温度が上昇してしまう。
そこで、本実施形態では、上記のようにモノクロモードの画像形成終了後、定着ローラ60が所定温度t2に低下したことを検知するまで、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させる。これにより、定着ローラ60の表面温度が過上昇することを防止できる。
なお、上記の所定温度t1は、高温オフセットを生じることなくカラーモードの画像形成を行える温度に設定すればよい。また、上記の所定温度t2は、この温度t2を検知した後に無端ベルト83を定着ローラ60に当接させる動作を行うことで、定着ローラ60の表面温度がカラーモードの非オフセット域以下に低下しないように、適宜設定すればよい。つまり、偏心カム103の駆動を開始してから無端ベルト83が所定の圧接力で定着ローラ60に当接するまでの時間、無端ベルト83の当接によって定着ローラ60の表面温度の上昇が始まるまでの時間などを考慮して、適宜設定すればよい。
ただし、上記の温度t1とt2とは、t1≧t2の条件を満たすように設定することが好ましい。t1<t2の場合、記録紙が定着ローラ60に通紙される前に、無端ベルト83が定着ローラ60に接触することになる。この場合、無端ベルト83の接触によって定着ローラ60の表面温度が瞬時に上昇し、その後に行うカラーモードの画像形成において高温オフセットが発生する場合がある。
そこで、t1≧t2となるように設定することで、定着ローラ60の表面温度がt1まで低下したときに記録紙の通紙を開始してカラーモードの画像形成を行い、記録紙の通紙によって定着ローラ60の温度がt1よりも低いt2まで低下したときに無端ベルト83を定着ローラ60に接触させることができる。これにより、無端ベルト83の接触によって定着ローラ60の表面温度が過上昇し、高温オフセットが生じることを防止できる。
また、本実施形態では、モノクロモードの画像形成とカラーモードの画像形成とを連続して行う場合に、モノクロモードの画像形成終了後、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させるものとしたが、これに限るものではない。例えば、プロセス速度の速い画像形成モードを行った後、プロセス速度の遅い画像形成モードを行う場合、定着温度の高い画像形成モードを行った後、定着温度の低い画像形成モードを行う場合、記録紙の給紙間隔(時間間隔)が短い画像形成モードを行った後、記録紙の給紙間隔が短い画像形成モードを行う場合などにも、定着ローラ60の表面温度が過上昇してしまう場合があるので、このような場合、プロセス速度の速い画像形成モードあるいは定着温度の高い画像形成モードあるいは記録紙の給紙間隔が短い画像形成モードを行った後に、無端ベルト83を離間させるようにしてもよい。
また、定着装置40aでは、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させた後、定着ローラ60の表面温度が所定温度t1まで低下したときに、無端ベルト83を定着ローラ60に当接させる。つまり、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させた後、定着ローラ60の表面温度が所定温度t1に低下するまでの間、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させた状態で定着ローラ60を空転させる。これにより、定着ローラ60の表面温度を素早く低下させることができる。
(実施例2)
上記の定着装置40aを用いてカラー原稿とモノクロ原稿が混在する原稿を連続印字した時の定着ローラ60の温度推移と定着性との関係を検討する実験を行った。なお、カラーモードおよびモノクロモードのプロセス速度,複写速度は上記表1と同様に設定し、定着ローラ60および無端ベルト83の制御温度は上記表2と同様に設定し、外部加熱装置80の温度制御方法は上記表4と同様に設定した。
図14は、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させることなく、1枚目から18枚目までの記録紙にカラーモードで画像形成を行った後、19枚目〜38枚目までの記録紙にモノクロモードで画像形成を行い、39枚目〜53枚目までの記録紙にカラーモードで画像形成を行った場合の無端ベルト83および定着ローラ60の表面温度の推移を示すグラフである。
この図に示すように、モノクロモードの画像形成終了後、カラーモードの画像形成に切り替わる際、プロセス速度が遅くなって紙間が開くため、モノクロモードで画像形成を行う最後の記録紙(38枚目の記録紙)が定着ローラ60を通過してから、次にカラーモードで画像形成を行う1枚目の記録紙(39枚目の記録紙)が定着ローラ60を通過するまで約4秒要する。このため、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させない場合には、この4秒間の間に定着ローラ60の表面温度が192℃まで上昇する。その結果、モノクロモード終了後、カラーモードで画像形成する1枚目の記録紙(39枚目の記録紙)において高温オフセットが発生する。
図15は、1枚目〜35枚目の記録紙にモノクロモードで画像形成を行った後、無端ベルト83を定着ローラ60から離間させて定着ローラ60を空転させ、定着ローラ60の表面温度が所定温度t1(180℃)まで低下した時、カラーモードの画像形成動作を開始させ、さらに、定着ローラ60の表面温度が所定温度t2(172℃)まで低下したときに無端ベルト83を定着ローラ60に接触させて36枚目〜50枚目の記録紙にカラーモードで画像形成を行った場合の、無端ベルト83および定着ローラ60の表面温度の推移を示すグラフである。
この図に示すように、カラーモードの1枚目(36枚目の記録紙)は、温度t1(180℃)で通紙され、さらに通紙枚数が進むと定着ローラ60の表面温度が低下し、t2(172℃)に到達した時に無端ベルト83が定着ローラ60に接触して定着ローラ60の表面温度が上昇する。ただし、過昇温が生じることはなく、定着ローラ60の表面温度は185℃以下で推移している。
すなわち、図15に示したように、モノクロモードの画像形成からカラーモードの画像形成に切り替わる際、無端ベルト83を離間させるとともに定着ローラ60を空転させ、定着ローラ60の温度がt1まで低下したときに通紙を開始することで、高温オフセットを防止できる。また、定着ローラ60の表面温度がt2まで低下したときに無端ベルト83を定着ローラ60に接触させることで、無端ベルト83の接触によって定着ローラ60を温度上昇させ、定着ローラ60の表面温度を非オフセット域に維持することができる。
なお、上記各実施形態では、制御装置90は制御用集積回路基板から構成されているものとしたが、これに限らず、制御装置90に備えられる各制御部の機能はCPU等のプロセッサを用いてソフトウェアによって実現するものであってもよい。この場合、例えば、制御装置90は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などから構成される。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである制御装置90の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記制御装置90に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成される。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、制御装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、通信ネットワークを介して上記プログラムコードを供給してもよい。この通信ネットワークは、特に限定されるものではなく、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体は、特に限定されるものではなく、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号(データ信号列)の形態でも実現され得る。
また、本実施形態では、ローラ形状の定着部材(定着ローラ60)および加圧部材(加圧ローラ70)を用いているが、これに限るものではなく、例えばベルト状の部材などを用いてもよい。
また、本実施形態では、定着ローラ60の内部および加圧ローラ70の内部にハロゲンランプをそれぞれ備えているが、これに限るものではない。例えば、加圧ローラ70にはハロゲンランプを設けない構成としてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、外部加熱方式の定着装置、およびそれを備えた画像形成装置に適用できる。
本発明の一実施形態にかかる定着装置の概略構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態にかかる定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態にかかる定着装置の行う処理の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を間欠モードかつ通常制御で行ったときの、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を間欠モードかつ相関制御で行ったときの、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を相関制御で行う場合であって、4枚の連続通紙を間欠的に行った場合の、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を相関制御で行う場合であって、待機状態から連続通紙を行ったときの、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を通常制御で行う場合であって、待機状態から連続通紙を行ったときの、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、カラーモードの定着処理を相関制御で行う場合であって、待機状態から間欠モードの通紙を行ったときの、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の一実施形態にかかる定着装置において、カラーモードの定着処理を通常制御で行う場合であって、待機状態から間欠モードの通紙を行ったときの、無端ベルトおよび定着ローラの検出温度の推移を示すグラフである。 本発明の他の実施形態にかかる定着装置の概略構成を示す説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる定着装置に備えられる離接装置の構成を示す説明図であり、(a)は外部加熱装置を定着ローラに当接させた状態、(b)は外部加熱装置を定着ローラから離間させた状態をそれぞれ示している。 本発明の他の実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの画像形成を行った後、カラー画像の画像形成を行う場合の処理の流れを示すフロー図である。 本発明の他の実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を複数枚連続して行った後、無端ベルトを定着ローラから離間させることなく、カラーモードの定着処理を続けて行った場合の無端ベルトおよび定着ローラの表面温度の推移を示すグラフである。 本発明の他の実施形態にかかる定着装置において、モノクロモードの定着処理を複数枚連続して行った後、無端ベルトを定着ローラから離間させて定着ローラを空転させ、定着ローラの表面温度が所定温度t1まで低下した時、カラーモードの画像形成動作を開始させ、さらに、定着ローラの表面温度が所定温度t2まで低下したときに無端ベルトを定着ローラに接触させて以降のカラーモードの画像形成を行った場合の、無端ベルトおよび定着ローラの表面温度の推移を示すグラフである。
符号の説明
1 画像形成装置
40,40a 定着装置
60 定着ローラ(定着部材)
64 ハロゲンランプ
65 サーミスタ(第2温度検出手段)
70 加圧ローラ(加圧部材)
80 外部加熱装置
81 第1支持ローラ(支持ローラ)
82 第2支持ローラ(支持ローラ)
83 無端ベルト(外部加熱部材、ベルト)
85 サーミスタ(第1温度検出手段)
86 ハロゲンランプ(第1加熱手段)
90 制御装置(制御手段)
90a 温度制御部(制御手段)
90b 回転制御部(制御手段)
90c 離接制御部(制御手段)
91 回転駆動装置(駆動手段)
99 加熱電力供給部(電力供給手段)
110 離接装置(離接手段)

Claims (19)

  1. 定着部材と、加圧部材と、外部加熱部材を第1加熱手段によって加熱して上記定着部材の周面に当接させることで上記定着部材を加熱する外部加熱装置とを備え、上記定着部材と上記加圧部材とが記録材を挟持しながら搬送することにより、上記記録材上の未定着画像を上記定着部材の周面の熱によって当該記録材に定着させる定着装置において、
    上記外部加熱部材の表面温度を検出する第1温度検出手段と、
    上記定着部材の表面温度を検出する第2温度検出手段と、
    上記第1温度検出手段の検出温度と上記外部加熱部材の制御目標温度との比較結果である第1比較結果と、上記第2温度検出手段の検出温度と上記定着部材の制御目標温度との比較結果である第2比較結果とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第1制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 上記第1制御では、
    上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度よりも低く、かつ、上記第2温度検出手段の検出温度が上記定着部材の制御目標温度よりも低い場合に、上記外部加熱部材の温度を昇温させ、
    上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度以上である場合、および/または上記第2温度検出手段の検出温度が上記定着部材の制御目標温度以上である場合には、上記外部加熱部材の温度を昇温させないように上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 上記制御手段は、
    上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記定着部材が単位時間あたりに記録紙に奪われる熱量とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 上記制御手段は、
    上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、定着処理を行う記録紙の枚数および/または上記定着部材と上記加圧部材との接触部に記録紙を通紙させる時間間隔とに基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 上記制御手段は、
    上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、記録紙が上記定着部材と上記加圧部材との接触部を通過する速度とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  6. 無彩色の色材を用いて画像形成を行うモノクロモードと、有彩色の色材を用いて画像形成を行うカラーモードとを実行でき、上記モノクロモードとカラーモードとで画像形成速度が異なる画像形成装置に備えられる定着装置であって、
    上記制御手段は、
    上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記モノクロモードおよびカラーモードのうちの実行されるモードの種類とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項5に記載の定着装置。
  7. 上記定着部材の制御目標温度が異なる複数の画像形成モードを実行できる定着装置であって、
    上記制御手段は、
    上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、実行する画像形成モードとに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  8. 無彩色の色材を用いて画像形成を行うモノクロモードと、有彩色の色材を用いて画像形成を行うカラーモードとを実行でき、上記モノクロモードとカラーモードとで記録紙に定着させるための温度範囲が異なる色材を用いる画像形成装置に備えられる定着装置であって、
    上記制御手段は、
    上記第1比較結果と、上記第2比較結果と、上記モノクロモードおよびカラーモードのうちの実行されるモードの種類とに基づいて、上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 上記制御手段は、
    上記第1制御、または上記第1比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第2制御のいずれかを選択するかを切り替えることで、上記第1加熱手段の加熱動作の制御を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 上記第2制御では、
    上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度よりも低い場合に上記外部加熱部材の温度を昇温させ、
    上記第1温度検出手段の検出温度が上記外部加熱部材の制御目標温度以上である場合に上記外部加熱部材の温度を昇温させないように上記第1加熱手段の加熱動作を制御することを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 上記定着部材は、記録紙の搬送方向に垂直な方向に長手方向を有する円筒形状の部材であり、
    上記第2温度検出手段は、上記定着部材の長手方向中央部、または上記定着部材の長手方向端部、または上記定着部材の長手方向中央部と端部の両方の表面温度を検出することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  12. 上記外部加熱装置は、複数の支持ローラに張架されたベルトを有し、このベルトを上記第1加熱手段によって加熱して上記定着部材の周面に当接させることで上記定着部材を加熱することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  13. 上記外部加熱部材を上記定着部材に接触しない位置に離間させる離接手段を備え、
    上記制御手段は、
    第1の画像形成モードと、この第1の画像形成モードよりも上記定着部材の制御目標温度が低い第2の画像形成モードとを連続して行う場合、上記第1の画像形成モードの定着処理を終了した後、上記第2温度検出手段によって検出する上記定着部材の表面温度が所定温度t2になるまでの間、上記外部加熱部材を上記定着部材から離間させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  14. 上記定着部材を回転駆動する駆動手段を備え、
    上記制御手段は、
    上記第1の画像形成モードの定着処理を終了した後、上記第2温度検出手段によって検出する上記定着部材の表面温度が所定温度t1になるまでの間、上記駆動手段によって上記定着部材を回転させるとともに、上記定着部材の表面温度が所定温度t1になってから上記定着部材と上記加圧部材との接触部に上記第2の画像形成モードの定着処理を行う記録紙を通紙させることを特徴とする請求項13に記載の定着装置。
  15. 上記所定温度t1およびt2が、t1≧t2の関係を満たしていることを特徴とする請求項14に記載の定着装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
  17. 定着部材と、加圧部材と、外部加熱部材を第1加熱手段によって加熱して上記定着部材の周面に当接させることで上記定着部材を加熱する外部加熱装置とを備え、上記定着部材と上記加圧部材とが記録材を挟持しながら搬送することにより、上記記録材上の未定着画像を上記定着部材の周面の熱によって当該記録材に定着させる定着装置の温度制御方法であって、
    上記外部加熱部材の表面温度を検出する第1温度検出工程と、
    上記定着部材の表面温度を検出する第2温度検出工程と、
    上記第1温度検出工程の検出温度と上記外部加熱部材の制御目標温度とを比較する第1比較工程と、
    上記第2温度検出手段の検出温度と上記定着部材の制御目標温度とを比較する第2比較工程と、
    上記第1比較工程および第2比較工程の比較結果に基づいて上記第1加熱手段の加熱動作を制御する第1制御工程を含むことを特徴とする定着装置の温度制御方法。
  18. コンピュータを、請求項1〜15のいずれか1項に記載の定着装置に備えられる制御手段として機能させるための温度制御プログラム。
  19. 請求項18に記載の温度制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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